JP2004147695A - ヘアカッター - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクト化を図りながら、刈り高さ調整を本体ケースの左右のどちらからでも容易におこなえるようにする。
【解決手段】櫛状の固定刃1に対して可動刃2を摺接させるようにした刃ブロック3と、可動刃2を駆動するモータのような駆動手段4と、固定刃1もしくは可動刃2を刃先方向にスライドさせて刈り高さ調節をおこなう調節手段5を備えたヘアカッターであって、駆動手段4の横断面形状を略四方形にし、調節手段5の操作部6を本体ケース7の幅寸法より大にし、本体ケース7の幅方向の両側に操作部6を突出させた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘアカッターに関し、詳しくは、コンパクト化を図りながら、刈り高さ調整を本体ケースの左右のどちらからでも容易におこなえるようにして使いやすくする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、櫛状の固定刃に対して可動刃を摺接させるようにした刃ブロックと、可動刃を駆動するモータのような駆動手段と、固定刃もしくは可動刃を刃先方向にスライドさせて刈り高さ調節をおこなう調節手段を備えたヘアカッターにおいては、モータのような駆動手段にて可動刃を固定刃に対して往復運動させて導入された毛髪をカットするのであり、この場合、固定刃と可動刃の刃先方向の位置関係を変化させてカット位置における固定刃の厚さを変更し、カット後の残された毛髪の長さを調節する刈り高さ調節をおこなうのである。
【0003】
ところで、例えば、図26に示す従来のヘアカッターにおいては、モータのような駆動手段の外周に調節手段の回転ダイヤル8aを設け、回転ダイヤル8aの操作によって調整素子5aを固定刃1及び可動刃2に対して位置を変更して刈り高さ調節をおこなうのである。(例えば、特許文献1参照)
このような特許文献1においては、リニアモータのように横断面形状が略四方形となっている駆動手段4aを使用する場合には、筒状の回転ダイヤル8aが大きくなって本体が大型化するものである。
【0004】
また、例えば、図27に示す他の従来のヘアカッターAaにおいては、ヘアカッター本体1の一側部に回転ダイヤル8bを設け、ダイヤル操作により刈り高さを調節するものがある。(例えば、特許文献2参照)
このような特許文献2においては、回転ダイヤル8bを回転操作する際に右、左手での操作に差があり、持ち手を変えたりするなど使い難いという問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平1−214388号公報(第2頁右下欄下から8行〜同下から2行、FIG.9)
【特許文献2】
特開平4−58986号公報(第4頁左上欄19行〜同右上欄3行、
図1、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、コンパクト化を図りながら、刈り高さ調整を本体ケースの左右のどちらからでも容易におこなえるようにして使いやすいヘアカッターを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明においては、櫛状の固定刃1に対して可動刃2を摺接させるようにした刃ブロック3と、可動刃2を駆動するモータのような駆動手段4と、固定刃1もしくは可動刃2を刃先方向にスライドさせて刈り高さ調節をおこなう調節手段5を備えたヘアカッターであって、駆動手段4の横断面形状を略四方形にし、調節手段5の操作部6を本体ケース7の幅寸法より大にし、本体ケース7の幅方向の両側に操作部6を突出させてあることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成によれば、横断面形状が略四方形となる駆動手段4を備えるヘアカッターにおいて、本体ケース7の両側に突出している操作部6を左右のどちら側からでも操作をすることができ、持ち替えることがなくて使いやすいものである。
【0009】
この場合、駆動手段4は、請求項2の発明のように、横断面形状が略四方形となるリニアアクチュエータであることが好ましい。
【0010】
請求項3の発明においては、操作部6を板状の回転ダイヤル8とし、ダイヤル表面を本体ケース7の表面に略平行にし、回転ダイヤル8の大部分を本体ケース7に内蔵していることを特徴とするものである。このような構成によれば、横断面形状が略四方形となる駆動手段4を備えたヘアカッターにおいて、板状の回転ダイヤル8は本体ケース7の表面に略平行となっていて、ヘアカッターを薄型にコンパクト化でき、かつ、回転ダイヤル8は一つの部品となって部品点数を増すことがなく、回転ダイヤル8の大部分は本体ケース7に内蔵されていて、外観を高め、誤操作を防止することができる。
【0011】
請求項4の発明においては、回転ダイヤル8に刈り高さ目盛り16を形成し、刈り高さ目盛り16を表示する表示窓10を本体ケース7に設けていることを特徴とするものである。このような構成によれば、現在設定している刈り高さを目視で確認することができる。
【0012】
請求項5の発明においては、操作部6の外周に凹凸を付けて指掛かり9を形成していることを特徴とするものである。このような構成によれば、刈り高さの変更操作に際して、指の滑りを防止することができる。
【0013】
請求項6の発明においては、操作部6の外周に弾性部材を設けていることを特徴とするものである。このような構成によれば、刈り高さの変更操作に際して、指の滑りを防止することができる。
【0014】
請求項7の発明においては、操作部6に対してクリック作用にて操作位置を保持するクリック部材12を設けていることを特徴とするものである。このような構成によれば、操作部6の操作位置をクリック部材12によって確実に保持することができ、誤操作を防止することができる。
【0015】
請求項8の発明においては、操作部6の同一方向の回転によって高低の刈り高さ調整を可能にしていることを特徴とするものである。このような構成によれば、同一操作によって刈り高さ調節を自在におこなうことができる。
【0016】
請求項9の発明においては、操作部6の回転操作に連動して本体の動作を制御するスイッチ部材13を設けていることを特徴とするものである。このような構成によれば、操作部6の回転操作に伴って本体の動作を制御するスイッチ部材13を作動させることができ、操作部6を初期位置から次段階に移動させることにより刈り高さ調節と本体の動作切り替えを同時におこなうことができる。
【0017】
請求項10の発明においては、操作部6の作動をロックするロック部材14を設けていることを特徴とするものである。このような構成によれば、ロック部材14にて操作部6をロックすることにより設定された刈り高さをロックすることができ、設定した刈り高さ以外での使用を防止することができる。
【0018】
請求項11の発明においては、本体の電源スイッチ15の入り操作に連動して操作部6の作動をロックし、電源スイッチ15の切り操作に連動して操作部6の作動を許容するように、操作部6の作動をロックするロック部材14と電源スイッチ15とを兼ねていることを特徴とするものである。このような構成によれば、電源スイッチ15の入り操作に伴って操作部6の作動をロックすることができ、設定した刈り高さ以外での使用を防止できながら、部品の兼用化ができて構成を簡素化することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は刃ブロックを外した外観斜視図である。図2は分解斜視図である。図3は刃ブロックの斜視図である。図4は刈り高さ調節作用を示し、同図(a)は刈り高さを高くした説明図、同図(b)は刈り高さを低くした説明図である。
【0020】
ヘアカッターは、櫛状の固定刃1に対して可動刃2を刃先を前とする前後方向とは略直交する切断方向に往復運動させて摺接させる刃ブロック3と、可動刃2を上記切断方向に往復運動させて駆動するリニアモータ43のような駆動手段4と、固定刃1もしくは可動刃2を前後方向にスライドさせて刈り高さ調節をおこなう調節手段5を備えている。本実施の形態においては、可動刃2を固定刃1に対して前後方向にスライド移動させて刈り高さ調節をおこなうようにしている。
【0021】
具体的には、図3に示すように、ベース40に固定刃1を固定し、ベース40に回動台42を刃先方向に回動自在に設け、回動台42から延出した押さえばね41にて可動刃2を押さえて固定刃1に押圧し、回動台42より被動レバー45が延出され、刈り高さを調節する後述の調節手段5の刃押し上げレバー46が被動レバー45を押圧することで、回動台42を回動させ、押さえばね41を介して可動刃2を刃先方向に移動させて刈り高さH1を低く調節し(図4(b)参照)、又、調節手段5の刃押し上げレバー46がリニアモータ43側に後退することで、回動台42が押さえばね41によって後方に回動して可動刃2を後方に移動させて刈り高さH2を低く調節するようにしている(図4(a)参照)。このような刈り高さ調整機構は周知の構成のものである。
【0022】
本体ケース7に内蔵された駆動手段4としてのリニアモータ(リニアアクチュエータ)43の可動子22が可動子受け44に係合して可動刃2を固定刃1に対して切断方向に往復運動させ、固定刃1との協同によって導入された毛髪をカットするようにしている。
【0023】
図2に示すように、リニアモータ43は直方体形状に構成され、横断面形状を略四方形になっている。前方に突出された駆動子となる可動子22が左右方向に駆動(振動)されるようにしている。
【0024】
上ケース47、下ケース48及びダイヤルカバー53とで構成される本体ケース7において、上ケース47及び下ケース48の間にリニアモータ43及びバッテリー(図示せず)等が内蔵され、上ケース47に設けた軸49に刈り高さ調節手段5の操作部6となる板状の回転ダイヤル8を回転自在に保持している。符号59は押さえである。
【0025】
上ケース47の先端部の左右に支軸50、50を突出し、左右の支軸50、50にロ字状の揺動枠51を孔60、60において揺動自在に保持している。揺動枠51に刈り高さを調節する調節手段5の刃押し上げレバー46をピン61及び長孔62を介して連結している。揺動枠51には略球状の被動部材52が突出されている。回転ダイヤル8の裏面には回転中心よりの距離が次第に変化しているカム溝18が形成されている。カム溝18に被動部材52が係入されている。
【0026】
しかして、回転ダイヤル8を指で回転操作させることで、カム溝18に係入している被動部材52が回転ダイヤル8の回転中心に対して近接及び離間することによって、揺動枠51を支軸50の周りに揺動させて刃押し上げレバー46を押し引き操作して刈り高さ調節をおこなうことができるようにしている。
【0027】
上ケース47の上端部にはダイヤルカバー53を回転ダイヤル8の大部分を隠すように取り付けている。
【0028】
このように本発明においては、駆動手段4をリニアモータ43としてその横断面形状を略四方形にし、調節手段5の操作部6を回転ダイヤル8として本体ケース7の幅寸法より大にし、本体ケース7の幅方向の両側に回転ダイヤル8を突出させている。
【0029】
このような構成によれば、横断面形状が略四方形となるリニアモータ43を備えるヘアカッターにおいて、本体ケース7の両側に突出している回転ダイヤル8を左右のどちら側からでも操作ができ、持ち替えることがなくて使いやすいものである。
【0030】
この場合、操作部6を板状の回転ダイヤル8とし、ダイヤル表面を本体ケース7の表面、具体的には、上ケース47の表面に略平行にし、回転ダイヤル8の大部分を本体ケース7に内蔵しているのであり、板状の回転ダイヤル8は本体ケース7の表面に略平行となっていて、ヘアカッターAを薄型にコンパクト化でき、本体ケース7の両側に操作部6を備えながら、回転ダイヤル8は一つの部品となって、部品点数を増すことがなく、回転ダイヤル8の大部分は本体ケース7に内蔵されていて、外観を高め、誤操作を防止することができる。
【0031】
図7及び図8に示すように、回転ダイヤル8には刈り高さ目盛り16を整数にて表示し、このような刈り高さ目盛り16を表示する表示窓10をダイヤルカバー53に設けている。
【0032】
しかして、現在設定している刈り高さを目視で確認することができて使いやすいものである。
【0033】
回転ダイヤル8の外周に凹凸を付けて指掛かり9を形成していて刈り高さの変更操作に際して、指の滑りを防止することができて使いやすいものである。この場合、回転ダイヤル8の外周に弾性部材を設けて滑り止めを図ってもよいものである。
【0034】
図11及び図12に示すように、上ケース47に保持部11…を形成してばね製のクリック部材12を保持している。クリック部材12には山形のクリック突部54を形成し、回転ダイヤル8にはクリック受け凹部55を形成している。
【0035】
しかして、回転ダイヤル8の所望の操作位置において、クリック突部54がクリック受け凹部55に弾入して、回転ダイヤル8の操作位置を確実に保持することができ、操作が容易でかつ誤操作を防止することができる。
【0036】
図13乃至図17はリニアモータ43の実施の一形態としての具体構造を示している。
【0037】
2種の可動子22、22は、いずれも永久磁石24とバックヨーク25とこれらを一体化する骨組部材26とで構成している。バックヨーク25は磁性材料であって永久磁石24に接触している。固定子32は磁性材料の焼結体や磁性材料の鉄板を積層した部材に巻線27を巻廻した電磁石により構成している。このように、電磁石により構成した固定子32は可動子22に設けた永久磁石24とギャップ28(図14)を隔てて面対向している。
【0038】
例えば板ばねの連結体29の上端を基台30に連結し、基台30をシャーシ23にねじ具または溶接により固着している。連結体29の下端に支持板31を固定し、支持板31と可動子22を固定している。固定子32を構成する電磁石はねじ具または溶接によりシャーシ23に固定している。このように、本実施の形態においては、可動子22は固定部となるシャーシ23から板ばねの連結体29により吊り下げられた構成となっている。
【0039】
本実施の形態においては、可動子22と固定子32が非接触であるため、従来のように可動子と固定子間で摺動部を有するものにくらべて低騒音であり、また、長寿命を実現することができる。
【0040】
尚、連結体29とはコイルスプリングのような別のばね成分33により可動子22とシャーシ23、あるいは各可動子22、22間を連結させてもよい。連結体29を板ばねにより構成する、あるいは、ばね成分33を可動子22に作用させることにより、リニアアクチュエータの往復運動の振動数を一定に保つことができるようになる。
【0041】
しかして、固定子32である電磁石の電流方向を交番することで、可動子22に取り付けた永久磁石24が磁力により往復方向に移動するようになっているいわゆるリニアモータと称される振動型アクチュエータを構成しており、この振動型アクチュエータは可動子22、固定子32が連結体29、シャーシ23を介して位置固定されてブロック化してある。
【0042】
ところで、固定子32をシャーシ23に固定せず、可動子22、連結体29、シャーシ23のブロックとは別として固定子32をヘアカッター本体1に固定するようにしてもよい。
【0043】
このように、可動子22は永久磁石24と電磁石との吸引、反発力により移動するが、その移動方向は連結体29により振動型アクチュエータの往復運動方向にのみ移動可能となっている。往復運動の右方向運動と左方向運動では巻線27に与える電流の向きを反転させる。つまり、移動方向に推進力が働く方向に電流を流すのである。このような振動型アクチュエータの構成は種々設計変更することができる。
【0044】
図18は回転ダイヤル8におけるカム溝18の他の実施の形態を示している。
【0045】
本実施の形態においては、カム溝18を略ハート形に形成して360度連続させることで、回転ダイヤル8の同一方向の回転によって高低の刈り高さ調整を可能にしているものである。このような構成によれば、同一操作によって刈り高さ調節を自在におこなうことができる。
【0046】
図19は更に他の実施の形態を示し、但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。
【0047】
本実施の形態においては、回転ダイヤル8にカム溝18とは別にガイド溝19を形成し、本体の動作を制御するスイッチ部材13の操作子56をガイド溝19に係入し、又、スイッチ部材13の操作子56は上ケース47の操作用の長孔57にスライド自在に係入されている。ガイド溝19の形状は、初期位置から所定位置までは、回転ダイヤル8の回転操作によってスイッチ部材13が平行に移動するようにカム形に形成し、それ以降の回転ダイヤル8の回転操作においてスイッチ部材13を移動させないように円形に形成している。
【0048】
しかして、回転ダイヤル8の回転操作に伴って本体の動作を制御するスイッチ部材13を作動させるものであり、スイッチ部材13を初期位置から次段階に移動させることにより刈り高さ調節と本体の動作切り替えを同時におこなうことができるようにしている。この場合、スイッチ部材13の背面に導電板を取り付けておくことで、従来のスイッチと同様の機能を持たせることが可能となるのである。このように、回転ダイヤル8を初期位置から所定位置に回転操作することで、刈り高さ調節と本体の動作を同時におこなうことができる。
【0049】
図23は更に他の実施の形態を示し、但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。
【0050】
本実施の形態においては、回転ダイヤル8に周方向に間隔を隔ててロック凹所58を形成し、上ケース47にロック部材14をスライドガイド手段によってスライド自在に設けている。
【0051】
しかして、ロック部材14をスライドさせてロック部材14の突部を回転ダイヤル8のロック凹所58に係入することで、回転ダイヤル8の操作位置においてロックすることができ、設定された刈り高さをロックして、設定した刈り高さ以外での使用を防止することができるのである。
【0052】
この場合、ロック部材14は、本体の電源スイッチ15に兼用している。したがって、電源スイッチ15の入り操作に連動して回転ダイヤル8の作動をロックし、電源スイッチ15の切り操作に連動して回転ダイヤル8の作動を許容するのであり、電源スイッチ15の入り操作に伴って回転ダイヤル8の作動をロックすることで、設定した刈り高さ以外での使用を阻止できながら、部品の兼用化ができて構成を簡素化することができる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1の発明においては、櫛状の固定刃に対して可動刃を摺接させるようにした刃ブロックと、可動刃を駆動するモータのような駆動手段と、固定刃もしくは可動刃を刃先方向にスライドさせて刈り高さ調節をおこなう調節手段を備えたヘアカッターであって、駆動手段の横断面形状を略四方形にし、調節手段の操作部を本体ケースの幅寸法より大にし、本体ケースの幅方向の両側に操作部を突出させてあるから、横断面形状が略四方形となる駆動手段を備えるヘアカッターにおいて、本体ケースの両側に突出している操作部を左右のどちら側からでも操作ができ、持ち替えることがなくて使いやすいという利点がある。
【0054】
請求項3の発明においては、請求項1の効果に加えて、操作部を板状の回転ダイヤルとし、ダイヤル表面を本体ケースの表面に略平行にし、回転ダイヤルの大部分を本体ケースに内蔵しているから、横断面形状が略四方形となる駆動手段を備えたヘアカッターにおいて、板状の回転ダイヤルは本体ケースの表面に略平行となっていて、ヘアカッターを薄型にコンパクト化でき、回転ダイヤルは一つの部品となって部品点数を増すことがなく、回転ダイヤルの大部分は本体ケースに内蔵されていて、外観を高め、誤操作を防止することができるという利点がある。
【0055】
請求項4の発明においては、請求項1又は3の効果に加えて、回転ダイヤルに刈り高さ目盛りを形成し、刈り高さ目盛りを表示する表示窓を本体ケースに設けているから、現在設定している刈り高さを目視で確認することができるという利点がある。
【0056】
請求項5の発明においては、請求項1又は3の効果に加えて、操作部の外周に凹凸を付けて指掛かりを形成しているから、刈り高さの変更操作に際して、指の滑りを防止することができるという利点がある。
【0057】
請求項6の発明においては、請求項1又は3の効果に加えて、操作部の外周に弾性部材を設けているから、刈り高さの変更操作に際して、指の滑りを防止することができるという利点がある。
【0058】
請求項7の発明においては、請求項1又3の効果に加えて、操作部に対してクリック作用にて操作位置を保持するクリック部材を設けているから、操作部の操作位置をクリック部材によって確実に保持することができ、誤操作を防止することができるという利点がある。
【0059】
請求項8の発明においては、請求項1又3の効果に加えて、操作部の同一方向の回転によって高低の刈り高さ調整を可能にしているから、同一操作によって刈り高さ調節を自在におこなうことができるという利点がある。
【0060】
請求項9の発明においては、請求項1又3の効果に加えて、操作部の回転操作に連動して本体の動作を制御するスイッチ部材を設けているから、操作部の回転操作に伴って本体の動作を制御するスイッチ部材を作動させることができ、初期位置から次段階に移動させることにより刈り高さ調節と本体の動作切り替えを同時におこなうことができるという利点がある。
【0061】
請求項10の発明においては、請求項1又3の効果に加えて、操作部の作動をロックするロック部材を設けているから、ロック部材にて操作部をロックすることにより設定された刈り高さをロックすることができ、設定した刈り高さ以外での使用を阻止することができるという利点がある。
【0062】
請求項11の発明においては、請求項1又は3又は10の効果に加えて、本体の電源スイッチの入り操作に連動して操作部の作動をロックし、電源スイッチの切り操作に連動して操作部の作動を許容するように、操作部の作動をロックするロック部材と電源スイッチとを兼ねているから、電源スイッチの入り操作に伴って操作部の作動をロックすることができ、設定した刈り高さ以外での使用を阻止できながら、部品の兼用化ができて構成を簡素化することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示し、刃ブロックを外した外観斜視図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上の刃ブロックの概略斜視図である。
【図4】同上の刈り高さ調節作用を示し、(a)は刈り高さを高くした説明図、(b)は刈り高さを低くした説明図である。
【図5】同上の刈り高さ調節機構において刈り高さを高くした状態の要部の斜視図である。
【図6】同上の刈り高さ調節機構において刈り高さを低くした状態の要部の斜視図である。
【図7】同上の刈り高さ目盛りを表示する表示窓を示す斜視図である。
【図8】同上の回転ダイヤルの刈り高さ目盛りを示す斜視図である。
【図9】同上の回転ダイヤルと刈り高さ調節機構とを示す分解斜視図である。
【図10】同上の回転ダイヤルに形成したカム溝を示す回転ダイヤルの背面図である。
【図11】同上の回転ダイヤルに形成したクリック受け部及びクリック部材を保持する保持部を示す斜視図である。
【図12】同上のクリック部材と回転ダイヤルのクリック受け部との関係を示す説明図である。
【図13】同上のリニアモータの斜視図である。
【図14】同上のリニアモータの正面図である。
【図15】同上のリニアモータの分解斜視図である。
【図16】同上のリニアモータの斜視図である。
【図17】同上のリニアモータの斜視図である。
【図18】同上の回転ダイヤルに形成したカム溝の他の実施の形態を示す説明図である。
【図19】同上の回転ダイヤルの更に他の実施の形態を示す裏面からの斜視図である。
【図20】(a)はスイッチ部材の操作子と長孔の関係を示す表面からの斜視図、(b)は裏面からの斜視図である。
【図21】同上の回転ダイヤルとスイッチ部材との関係を示す斜視図である。
【図22】同上の回転ダイヤルとスイッチ部材との関係を示す斜視図である。
【図23】同上の他の実施の形態を示し、回転ダイヤルとロック部材の関係を示す斜視図である。
【図24】同上のロック状態を示す斜視図である。
【図25】同上の拡大斜視図である。
【図26】従来例の一部破断した要部の断面図である。
【図27】他の従来例の斜視図である。
【符号の説明】
1 固定刃
2 可動刃
3 刃ブロック
4 駆動手段
5 調節手段
6 操作部
7 本体ケース
8 回転ダイヤル
9 指掛かり
10 表示窓
12 クリック部材
13 スイッチ
14 ロック部材
15 電源スイッチ
16 刈り高さ目盛り

Claims (11)

  1. 櫛状の固定刃に対して可動刃を摺接させるようにした刃ブロックと、可動刃を駆動するモータのような駆動手段と、固定刃もしくは可動刃を刃先方向にスライドさせて刈り高さ調節をおこなう調節手段を備えたヘアカッターであって、駆動手段の横断面形状を略四方形にし、調節手段の操作部を本体ケースの幅寸法より大にし、本体ケースの幅方向の両側に操作部を突出させて成ることを特徴とするヘアカッター。
  2. 駆動手段はリニアアクチュエータであることを特徴とする請求項1記載のヘアカッター。
  3. 操作部を板状の回転ダイヤルとし、ダイヤル表面を本体ケースの表面に略平行にし、回転ダイヤルの大部分を本体ケースに内蔵して成ることを特徴とする請求項1記載のヘアカッター。
  4. 刈り高さを表示する表示窓を本体ケースに設けて成ることを特徴とする請求項1又は3記載のヘアカッター。
  5. 操作部の外周に凹凸を付けて指掛かりを形成して成ることを特徴とする請求項1又は3記載のヘアカッター。
  6. 操作部の外周に弾性部材を設けて成ることを特徴とする請求項1又は3記載のヘアカッター。
  7. 操作部に対してクリック作用にて操作位置を保持するクリック部材を設けて成ることを特徴とする請求項1又は3記載のヘアカッター。
  8. 操作部の同一方向の回転によって高低の刈り高さ調整を可能にして成ることを特徴とする請求項1又3記載のヘアカッター。
  9. 操作部の回転操作に連動して本体の動作を制御するスイッチ部材を設けて成ることを特徴とするもの請求項1又3記載のヘアカッター。
  10. 操作部の作動をロックするロック部材を設けて成ることを特徴とする請求項1又3記載のヘアカッター。
  11. 本体の電源スイッチの入り操作に連動して操作部の作動をロックし、電源スイッチの切り操作に連動して操作部の作動を許容するように、操作部の作動をロックするロック部材と電源スイッチとを兼ねて成ることを特徴とする請求項1又は3又は10記載のヘアカッター。
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