JP2004147200A - 光ディスク記録装置及び録画開始プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents
光ディスク記録装置及び録画開始プログラムを記憶した記憶媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】パワーオンから録画開始まで掛かる時間を短縮すること。
【解決手段】映像音声源と、動画像符号化部と、キャッシュメモリ部と、ディスク記録部と、制御部から構成される光ディスク記録装置であって、
制御部が、パワーオン後に、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部とディスク記録部をパワーオンし且つ初期化を開始し、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部が初期化を完了した後に、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始し、ディスク記録部が初期化を完了した時に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するように制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】映像音声源と、動画像符号化部と、キャッシュメモリ部と、ディスク記録部と、制御部から構成される光ディスク記録装置であって、
制御部が、パワーオン後に、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部とディスク記録部をパワーオンし且つ初期化を開始し、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部が初期化を完了した後に、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始し、ディスク記録部が初期化を完了した時に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するように制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばDVD等のリムーバブルディスク記録媒体(本明細書ではDVDで代表する)に記録する光ディスク記録装置に関し、特に動画・音声を含むAVデータ信号を記録する光ディスク記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録技術の向上により、リムーバブルディスク記録媒体は、その記録容量が格段に大きくなり、又ビット当たりの記録単価も低下し、種々の用途に使用されている。例えば動画・音声を含むAVデータ信号を記録再生可能なDVDは、映画や音楽ビデオやゲームソフト等の利用が見込まれている。このDVDに記録する光ディスク記録装置(DVDレコーダ)は、従来の家庭用録画機器であるビデオテープデッキと比べて、巻き戻しや早送りを必要とせず、記録対象の削除等も可能で便利である。このような、動画・音声を含むAVデータ信号を記録する光ディスク記録装置として、図5に示すものが従来から知られている。
【0003】
この光ディスク記録装置は、メインマイコン1と、サブマイコン2と、映像音声源3と、動画像符号化部4と、バッファメモリ部5と、ディスク記録部6から構成されている。そして、メインマイコン1とサブマイコン2が制御部として機能する。
【0004】
メインマイコン1は、サブマイコン2からのパワーオン信号でパワーオンすると共に、他の構成要素である、映像音声源3、動画像符号化部4、バッファメモリ部5、ディスク記録部6、DVD7等をパワーオンし、動作をスタートする。又、サブマイコン2からの録画開始指令信号その他の各種操作指令信号を受けて、他の構成要素を制御する。サブマイコン2は、常時動作していて、操作装置からのパワーオン信号その他の各種操作指令信号を受けてメインマイコン1に伝えると共に、内蔵するタイマによりパワーオン信号や録画開始指令信号をメインマイコン1に出力する。映像音声源3は、動画・音声を含むAVデータ信号を発生するものであり、チューナや、ネットワークシステムを介した外部の映像音声装置からのAVデータ信号を受信するインターフェースが想定される。動画像符号化部4は、映像音声源3から出力されたAVデータ信号をデジタル化し圧縮処理して符号化データとする。バッファメモリ部5は、動画像符号化部4から出力される符号化データのデータ量の、目標とするビットレート、画像のタイプ、画像の難易度による変動と、ディスク記録部6のDVD7への書き込み速度の、ヘッドの移動、不良記録部分の検知、スキップ等による変動とを吸収するために設けられたものであり、動画像符号化部4から出力される符号化データを一時的に記憶し、ディスク記録部6の書き込み速度に合わせてディスク記録部6に出力する。バッファメモリ部5の容量は、変動の大きさの最大値に設定され、数秒乃至数十秒分のAVデータ信号が記憶できる容量である。ディスク記録部6は、符号化データをDVD7に記録する。
【0005】
従来例の光ディスク記録装置の動作を、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0006】
サブマイコン2は、ステップS61において、操作装置或いは内蔵するタイマからパワーオン信号が発生するのを待ち、パワーオン信号が発生したと判断すると、メインマイコン1をパワーオンする(ステップS62)。メインマイコン1は、パワーオンすると制御信号を出力し、AVデータ信号を記録するための構成部である、映像音声源3、動画像符号化部4、バッファメモリ部5、ディスク記録部6等をパワーオンすると共に初期化するスタートアップ(以下「SU」という)動作を行わせ(ステップS63)、続いて前記各構成部のSU動作が完了したか否かを判断し(ステップS64)、完了したと判断したら録画開始指令信号の発生を待つ(ステップS65)。録画開始指令信号を受け取ると、メインマイコン1は、ディスク記録部6にDVD7への録画を開始させて(ステップS66)、録画開始処理の動作を終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来例の光ディスク記録装置(DVDレコーダ)は、ビデオテープデッキと比べて、パワーオンから録画開始までに長い時間が掛かるという欠点がある。これは、図7に示す、従来例の光ディスク記録装置の各構成部の動作のタイムチャートから明らかなように、ディスク記録部6のSU動作に長い時間が掛かるからである。即ち、ディスク記録部6は、DVDをロードしてから、回転を開始し、メディアの種類を検知し、DVDのデータ管理情報を読み出すのに長い時間がかかり、ビデオテープデッキが数秒であるのに対して、DVDレコーダは30秒〜1分程度掛かる。
【0008】
本発明は、以上述べた従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、パワーオンから録画開始まで掛かる時間を短縮することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、
請求項1の記載に係る発明は、
映像音声源と、動画像符号化部と、キャッシュメモリ部と、ディスク記録部と、制御部から構成される光ディスク記録装置であって、
制御部が、パワーオン後に、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部とディスク記録部をパワーオンし且つ初期化を開始し、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部が初期化を完了した後に、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始し、ディスク記録部が初期化を完了した時に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するように制御する、
ことを特徴とする。
【0010】
請求項2の記載に係る発明は、
請求項1に記載された光ディスク記録装置において、
制御部が、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部を低ビットレート制御に指定すると共に、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始し、ディスク記録部が初期化を完了した時に、動画像符号化部を通常ビットレート制御に指定し元に戻すと共に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するように制御する、
ことを特徴とする。
【0011】
請求項3の記載に係る発明は、
請求項2に記載された光ディスク記録装置において、
動画像符号化部のビットレート制御として、量子化或いは解像度の変更を採用することを特徴とする。
【0012】
請求項4の記載に係る発明は、
請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載された光ディスク記録装置において、
キャッシュメモリ部として、半導体メモリ或いはハードディスクを用いたことを特徴とする。
【0013】
請求項5の記載に係る発明は、
コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、
コンピュータプログラムが、パワーオン後に、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部とディスク記録部をパワーオンし且つ初期化を開始するステップと、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部が初期化を完了した後に、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始するステップと、ディスク記録部が初期化を完了した時に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するステップと、からなる録画開始プログラムであることを特徴とする。
【0014】
請求項6の記載に係る発明は、
請求項5に記載されたコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体において、
コンピュータプログラムが、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部を低ビットレート制御に指定すると共に、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始するステップと、ディスク記録部が初期化を完了した時に、動画像符号化部を通常ビットレート制御に指定し元に戻すと共に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するステップを有する録画開始プログラムであることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ディスク記録装置の実施例について図1〜図4を用いて説明する。図1は本発明の光ディスク記録装置の構成を、図2及び図3は光ディスク記録装置の第1、第2実施例の動作のフローチャートを、図4は光ディスク記録装置の第2実施例の動作のタイムチャートを、それぞれ示す図である。
【0016】
本発明の光ディスク記録装置は、従来例の光ディスク記録装置において、メインマイコン1に代えて図2或いは図3に示す処理フローの制御を行うメインマイコン8と、バッファメモリ部5に代えてキャッシュメモリ部9を設けてなるものである。
【0017】
図1において、本発明の光ディスク記録装置は、メインマイコン8と、サブマイコン2と、映像音声源3と、動画像符号化部4と、キャッシュメモリ部9と、ディスク記録部6から構成されている。そして、メインマイコン8とサブマイコン2が制御部として機能する。キャッシュメモリ部9は、ディスク記録部6がスタートアップ動作するのに必要な時間、動画像符号化部4から出力された符号化データを一時的に記憶することが可能な記憶容量を有するメモリである。キャッシュメモリ部9としては、半導体メモリが採用されるが、近年AVデータ信号をに記録する装置として知られた、DVDにハードディスクを付設したディスク記録装置では、ハードディスクを採用することも可能である。
【0018】
光ディスク記録装置の第1実施例の動作を、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0019】
サブマイコン2は、ステップS21において、操作装置或いは内蔵するタイマからパワーオン信号が発生するのを待ち、パワーオン信号が発生したと判断すると、メインマイコン8をパワーオンする(ステップS22)。メインマイコン8は、パワーオンすると制御信号を出力し、AVデータ信号を記録するための構成部である、映像音声源3、動画像符号化部4、キャッシュメモリ部9、ディスク記録部6等をパワーオンすると共に初期化するSU動作を開始させ(ステップS23)、続いてディスク記録部6を除く前記各構成部のSU動作が完了したか否かを判断し(ステップS24)、完了したと判断したら録画開始指令信号の発生を待つ(ステップS25)。録画開始指令信号を受け取った時、メインマイコン8は、動画像符号化部4から出力された符号化データのキャッシュメモリ部9への記憶を開始する(ステップS26)。次に、ステップS27において、ディスク記録部6のSU動作が完了したか否かを判断し、ディスク記録部6のSU動作が完了した時に、ディスク記録部6にキャッシュメモリ部9からDVD7への録画を開始させて(ステップS28)、録画開始処理の動作を終了する。
【0020】
次に、光ディスク記録装置の第2実施例の動作を、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
【0021】
第2実施例の光ディスク記録装置は、第1実施例のキャッシュメモリ部9の記憶容量を出来るだけ小さくするものである。そのため、メインマイコン8は、ディスク記録部6がスタートアップの動作中であることを検知している間、動画像符号化部4を低ビットレート制御に指定し、動画像符号化部4から出力する符号化データのビット数を小さくするよう制御してなる。
【0022】
サブマイコン2は、ステップS31において、操作装置或いは内蔵するタイマからパワーオン信号が発生するのを待ち、パワーオン信号が発生したと判断すると、メインマイコン8をパワーオンする(ステップS32)。メインマイコン8は、パワーオンすると制御信号を出力し、AVデータ信号を記録するための構成部である、映像音声源3、動画像符号化部4、キャッシュメモリ部9、ディスク記録部6等をパワーオンすると共に初期化するSU動作を開始させ(ステップS33)、続いてディスク記録部6を除く前記各構成部のSU動作が完了したか否かを判断し(ステップS34)、完了したと判断したら録画開始指令信号の発生を待つ(ステップS35)。録画開始指令信号を受け取った時、メインマイコン8は、動画像符号化部4を低ビットレート制御に指定すると共に、キャッシュメモリ部9への符号化データの記憶を開始する(ステップS36)。次に、ステップS37において、ディスク記録部6のSU動作が完了したか否かを判断し、ディスク記録部6のSU動作が完了した時に、動画像符号化部4を通常ビットレート制御に指定し元に戻すと共に、ディスク記録部6にキャッシュメモリ部9からDVD7への録画を開始させて(ステップS28)、録画開始処理の動作を終了する。
【0023】
図4は、光ディスク記録装置の第2実施例の動作のタイムチャートを示している。なお、第1実施例の動作のタイムチャートは、図4における動画像符号化部4のビットレート制御を無くしただけで、他は変わりない。図4と図7を比べて明らかなように、ディスク記録部6を除く前記各構成部のSU動作が完了すると直ぐに、キャッシュメモリ部9に動画像符号化部4から出力された符号化データを記憶するようにしたので、録画開始指令信号の受け取りタイミングを早く出来、パワーオンから録画開始まで掛かる時間を短縮することが可能になった。即ち、従来30秒〜1分程度掛かっていたが、本発明では5秒程度に短縮することが出来た。
【0024】
また、ディスク記録部6のスタートアップ動作中、動画像符号化部4のビットレートを低くするよう制御しているので、キャッシュメモリ部9の記憶容量を小さくすることが可能になった。なお、動画像符号化部4のビットレート制御として普通量子化が採用されているが、解像度を落とすよう制御することも可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の光ディスク記録装置及び録画開始プログラムを記憶した記憶媒体は、パワーオンから録画開始まで掛かる時間を短縮することが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク記録再生装置の構成を示す図である。
【図2】本発明のディスク記録再生装置の第1実施例の動作のフローチャートを示す図である。
【図3】本発明のディスク記録再生装置の第2実施例の動作のフローチャートを示す図である。
【図4】本発明のディスク記録再生装置の第2実施例の動作のタイムチャートを示す図である。
【図5】光ディスク記録装置の従来例を示す図である。
【図6】従来例の光ディスク記録装置の動作のフローチャートを示す図である。
【図7】従来例の光ディスク記録装置の動作のタイムチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 メインマイコン
2 サブマイコン
3 映像音声源
4 動画像符号化部
5 バッファメモリ部
6 ディスク記録部
7 DVD
8 メインマイコン
9 キャッシュメモリ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばDVD等のリムーバブルディスク記録媒体(本明細書ではDVDで代表する)に記録する光ディスク記録装置に関し、特に動画・音声を含むAVデータ信号を記録する光ディスク記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録技術の向上により、リムーバブルディスク記録媒体は、その記録容量が格段に大きくなり、又ビット当たりの記録単価も低下し、種々の用途に使用されている。例えば動画・音声を含むAVデータ信号を記録再生可能なDVDは、映画や音楽ビデオやゲームソフト等の利用が見込まれている。このDVDに記録する光ディスク記録装置(DVDレコーダ)は、従来の家庭用録画機器であるビデオテープデッキと比べて、巻き戻しや早送りを必要とせず、記録対象の削除等も可能で便利である。このような、動画・音声を含むAVデータ信号を記録する光ディスク記録装置として、図5に示すものが従来から知られている。
【0003】
この光ディスク記録装置は、メインマイコン1と、サブマイコン2と、映像音声源3と、動画像符号化部4と、バッファメモリ部5と、ディスク記録部6から構成されている。そして、メインマイコン1とサブマイコン2が制御部として機能する。
【0004】
メインマイコン1は、サブマイコン2からのパワーオン信号でパワーオンすると共に、他の構成要素である、映像音声源3、動画像符号化部4、バッファメモリ部5、ディスク記録部6、DVD7等をパワーオンし、動作をスタートする。又、サブマイコン2からの録画開始指令信号その他の各種操作指令信号を受けて、他の構成要素を制御する。サブマイコン2は、常時動作していて、操作装置からのパワーオン信号その他の各種操作指令信号を受けてメインマイコン1に伝えると共に、内蔵するタイマによりパワーオン信号や録画開始指令信号をメインマイコン1に出力する。映像音声源3は、動画・音声を含むAVデータ信号を発生するものであり、チューナや、ネットワークシステムを介した外部の映像音声装置からのAVデータ信号を受信するインターフェースが想定される。動画像符号化部4は、映像音声源3から出力されたAVデータ信号をデジタル化し圧縮処理して符号化データとする。バッファメモリ部5は、動画像符号化部4から出力される符号化データのデータ量の、目標とするビットレート、画像のタイプ、画像の難易度による変動と、ディスク記録部6のDVD7への書き込み速度の、ヘッドの移動、不良記録部分の検知、スキップ等による変動とを吸収するために設けられたものであり、動画像符号化部4から出力される符号化データを一時的に記憶し、ディスク記録部6の書き込み速度に合わせてディスク記録部6に出力する。バッファメモリ部5の容量は、変動の大きさの最大値に設定され、数秒乃至数十秒分のAVデータ信号が記憶できる容量である。ディスク記録部6は、符号化データをDVD7に記録する。
【0005】
従来例の光ディスク記録装置の動作を、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0006】
サブマイコン2は、ステップS61において、操作装置或いは内蔵するタイマからパワーオン信号が発生するのを待ち、パワーオン信号が発生したと判断すると、メインマイコン1をパワーオンする(ステップS62)。メインマイコン1は、パワーオンすると制御信号を出力し、AVデータ信号を記録するための構成部である、映像音声源3、動画像符号化部4、バッファメモリ部5、ディスク記録部6等をパワーオンすると共に初期化するスタートアップ(以下「SU」という)動作を行わせ(ステップS63)、続いて前記各構成部のSU動作が完了したか否かを判断し(ステップS64)、完了したと判断したら録画開始指令信号の発生を待つ(ステップS65)。録画開始指令信号を受け取ると、メインマイコン1は、ディスク記録部6にDVD7への録画を開始させて(ステップS66)、録画開始処理の動作を終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来例の光ディスク記録装置(DVDレコーダ)は、ビデオテープデッキと比べて、パワーオンから録画開始までに長い時間が掛かるという欠点がある。これは、図7に示す、従来例の光ディスク記録装置の各構成部の動作のタイムチャートから明らかなように、ディスク記録部6のSU動作に長い時間が掛かるからである。即ち、ディスク記録部6は、DVDをロードしてから、回転を開始し、メディアの種類を検知し、DVDのデータ管理情報を読み出すのに長い時間がかかり、ビデオテープデッキが数秒であるのに対して、DVDレコーダは30秒〜1分程度掛かる。
【0008】
本発明は、以上述べた従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、パワーオンから録画開始まで掛かる時間を短縮することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、
請求項1の記載に係る発明は、
映像音声源と、動画像符号化部と、キャッシュメモリ部と、ディスク記録部と、制御部から構成される光ディスク記録装置であって、
制御部が、パワーオン後に、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部とディスク記録部をパワーオンし且つ初期化を開始し、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部が初期化を完了した後に、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始し、ディスク記録部が初期化を完了した時に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するように制御する、
ことを特徴とする。
【0010】
請求項2の記載に係る発明は、
請求項1に記載された光ディスク記録装置において、
制御部が、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部を低ビットレート制御に指定すると共に、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始し、ディスク記録部が初期化を完了した時に、動画像符号化部を通常ビットレート制御に指定し元に戻すと共に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するように制御する、
ことを特徴とする。
【0011】
請求項3の記載に係る発明は、
請求項2に記載された光ディスク記録装置において、
動画像符号化部のビットレート制御として、量子化或いは解像度の変更を採用することを特徴とする。
【0012】
請求項4の記載に係る発明は、
請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載された光ディスク記録装置において、
キャッシュメモリ部として、半導体メモリ或いはハードディスクを用いたことを特徴とする。
【0013】
請求項5の記載に係る発明は、
コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、
コンピュータプログラムが、パワーオン後に、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部とディスク記録部をパワーオンし且つ初期化を開始するステップと、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部が初期化を完了した後に、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始するステップと、ディスク記録部が初期化を完了した時に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するステップと、からなる録画開始プログラムであることを特徴とする。
【0014】
請求項6の記載に係る発明は、
請求項5に記載されたコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体において、
コンピュータプログラムが、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部を低ビットレート制御に指定すると共に、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始するステップと、ディスク記録部が初期化を完了した時に、動画像符号化部を通常ビットレート制御に指定し元に戻すと共に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するステップを有する録画開始プログラムであることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ディスク記録装置の実施例について図1〜図4を用いて説明する。図1は本発明の光ディスク記録装置の構成を、図2及び図3は光ディスク記録装置の第1、第2実施例の動作のフローチャートを、図4は光ディスク記録装置の第2実施例の動作のタイムチャートを、それぞれ示す図である。
【0016】
本発明の光ディスク記録装置は、従来例の光ディスク記録装置において、メインマイコン1に代えて図2或いは図3に示す処理フローの制御を行うメインマイコン8と、バッファメモリ部5に代えてキャッシュメモリ部9を設けてなるものである。
【0017】
図1において、本発明の光ディスク記録装置は、メインマイコン8と、サブマイコン2と、映像音声源3と、動画像符号化部4と、キャッシュメモリ部9と、ディスク記録部6から構成されている。そして、メインマイコン8とサブマイコン2が制御部として機能する。キャッシュメモリ部9は、ディスク記録部6がスタートアップ動作するのに必要な時間、動画像符号化部4から出力された符号化データを一時的に記憶することが可能な記憶容量を有するメモリである。キャッシュメモリ部9としては、半導体メモリが採用されるが、近年AVデータ信号をに記録する装置として知られた、DVDにハードディスクを付設したディスク記録装置では、ハードディスクを採用することも可能である。
【0018】
光ディスク記録装置の第1実施例の動作を、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0019】
サブマイコン2は、ステップS21において、操作装置或いは内蔵するタイマからパワーオン信号が発生するのを待ち、パワーオン信号が発生したと判断すると、メインマイコン8をパワーオンする(ステップS22)。メインマイコン8は、パワーオンすると制御信号を出力し、AVデータ信号を記録するための構成部である、映像音声源3、動画像符号化部4、キャッシュメモリ部9、ディスク記録部6等をパワーオンすると共に初期化するSU動作を開始させ(ステップS23)、続いてディスク記録部6を除く前記各構成部のSU動作が完了したか否かを判断し(ステップS24)、完了したと判断したら録画開始指令信号の発生を待つ(ステップS25)。録画開始指令信号を受け取った時、メインマイコン8は、動画像符号化部4から出力された符号化データのキャッシュメモリ部9への記憶を開始する(ステップS26)。次に、ステップS27において、ディスク記録部6のSU動作が完了したか否かを判断し、ディスク記録部6のSU動作が完了した時に、ディスク記録部6にキャッシュメモリ部9からDVD7への録画を開始させて(ステップS28)、録画開始処理の動作を終了する。
【0020】
次に、光ディスク記録装置の第2実施例の動作を、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
【0021】
第2実施例の光ディスク記録装置は、第1実施例のキャッシュメモリ部9の記憶容量を出来るだけ小さくするものである。そのため、メインマイコン8は、ディスク記録部6がスタートアップの動作中であることを検知している間、動画像符号化部4を低ビットレート制御に指定し、動画像符号化部4から出力する符号化データのビット数を小さくするよう制御してなる。
【0022】
サブマイコン2は、ステップS31において、操作装置或いは内蔵するタイマからパワーオン信号が発生するのを待ち、パワーオン信号が発生したと判断すると、メインマイコン8をパワーオンする(ステップS32)。メインマイコン8は、パワーオンすると制御信号を出力し、AVデータ信号を記録するための構成部である、映像音声源3、動画像符号化部4、キャッシュメモリ部9、ディスク記録部6等をパワーオンすると共に初期化するSU動作を開始させ(ステップS33)、続いてディスク記録部6を除く前記各構成部のSU動作が完了したか否かを判断し(ステップS34)、完了したと判断したら録画開始指令信号の発生を待つ(ステップS35)。録画開始指令信号を受け取った時、メインマイコン8は、動画像符号化部4を低ビットレート制御に指定すると共に、キャッシュメモリ部9への符号化データの記憶を開始する(ステップS36)。次に、ステップS37において、ディスク記録部6のSU動作が完了したか否かを判断し、ディスク記録部6のSU動作が完了した時に、動画像符号化部4を通常ビットレート制御に指定し元に戻すと共に、ディスク記録部6にキャッシュメモリ部9からDVD7への録画を開始させて(ステップS28)、録画開始処理の動作を終了する。
【0023】
図4は、光ディスク記録装置の第2実施例の動作のタイムチャートを示している。なお、第1実施例の動作のタイムチャートは、図4における動画像符号化部4のビットレート制御を無くしただけで、他は変わりない。図4と図7を比べて明らかなように、ディスク記録部6を除く前記各構成部のSU動作が完了すると直ぐに、キャッシュメモリ部9に動画像符号化部4から出力された符号化データを記憶するようにしたので、録画開始指令信号の受け取りタイミングを早く出来、パワーオンから録画開始まで掛かる時間を短縮することが可能になった。即ち、従来30秒〜1分程度掛かっていたが、本発明では5秒程度に短縮することが出来た。
【0024】
また、ディスク記録部6のスタートアップ動作中、動画像符号化部4のビットレートを低くするよう制御しているので、キャッシュメモリ部9の記憶容量を小さくすることが可能になった。なお、動画像符号化部4のビットレート制御として普通量子化が採用されているが、解像度を落とすよう制御することも可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の光ディスク記録装置及び録画開始プログラムを記憶した記憶媒体は、パワーオンから録画開始まで掛かる時間を短縮することが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク記録再生装置の構成を示す図である。
【図2】本発明のディスク記録再生装置の第1実施例の動作のフローチャートを示す図である。
【図3】本発明のディスク記録再生装置の第2実施例の動作のフローチャートを示す図である。
【図4】本発明のディスク記録再生装置の第2実施例の動作のタイムチャートを示す図である。
【図5】光ディスク記録装置の従来例を示す図である。
【図6】従来例の光ディスク記録装置の動作のフローチャートを示す図である。
【図7】従来例の光ディスク記録装置の動作のタイムチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 メインマイコン
2 サブマイコン
3 映像音声源
4 動画像符号化部
5 バッファメモリ部
6 ディスク記録部
7 DVD
8 メインマイコン
9 キャッシュメモリ部
Claims (6)
- 映像音声源と、動画像符号化部と、キャッシュメモリ部と、ディスク記録部と、制御部から構成される光ディスク記録装置であって、
制御部が、パワーオン後に、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部とディスク記録部をパワーオンし且つ初期化を開始し、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部が初期化を完了した後に、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始し、ディスク記録部が初期化を完了した時に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するように制御する、
ことを特徴とする光ディスク記録装置。 - 請求項1に記載された光ディスク記録装置において、
制御部が、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部を低ビットレート制御に指定すると共に、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始し、ディスク記録部が初期化を完了した時に、動画像符号化部を通常ビットレート制御に指定し元に戻すと共に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するように制御する、
ことを特徴とする光ディスク記録装置。 - 請求項2に記載された光ディスク記録装置において、
動画像符号化部のビットレート制御として、量子化或いは解像度の変更を採用することを特徴とする光ディスク記録装置。 - 請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載された光ディスク記録装置において、
キャッシュメモリ部として、半導体メモリ或いはハードディスクを用いたことを特徴とする光ディスク記録装置。 - コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、
コンピュータプログラムが、パワーオン後に、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部とディスク記録部をパワーオンし且つ初期化を開始するステップと、映像音声源と動画像符号化部とキャッシュメモリ部が初期化を完了した後に、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始するステップと、ディスク記録部が初期化を完了した時に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するステップと、からなる録画開始プログラムであることを特徴とするコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体。 - 請求項5に記載されたコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体において、コンピュータプログラムが、録画開始信号を受け取った時、動画像符号化部を低ビットレート制御に指定すると共に、動画像符号化部から出力された符号化データのキャッシュメモリ部への記憶を開始するステップと、ディスク記録部が初期化を完了した時に、動画像符号化部を通常ビットレート制御に指定し元に戻すと共に、ディスク記録部にキャッシュメモリ部からディスクへの録画を開始するステップを有する録画開始プログラムであることを特徴とするコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002311434A JP2004147200A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 光ディスク記録装置及び録画開始プログラムを記憶した記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002311434A JP2004147200A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 光ディスク記録装置及び録画開始プログラムを記憶した記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004147200A true JP2004147200A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32456655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002311434A Pending JP2004147200A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 光ディスク記録装置及び録画開始プログラムを記憶した記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004147200A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008054241A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Sharp Corp | 映像記録装置及びその動作方法 |
US7787343B2 (en) | 2005-05-24 | 2010-08-31 | Panasonic Corporation | Recording and reproducing device |
US7934106B2 (en) | 2004-12-27 | 2011-04-26 | Panasonic Corporation | Power control for fast initialization of recording apparatus |
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2002
- 2002-10-25 JP JP2002311434A patent/JP2004147200A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7934106B2 (en) | 2004-12-27 | 2011-04-26 | Panasonic Corporation | Power control for fast initialization of recording apparatus |
US7787343B2 (en) | 2005-05-24 | 2010-08-31 | Panasonic Corporation | Recording and reproducing device |
JP2008054241A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Sharp Corp | 映像記録装置及びその動作方法 |
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