JP2004146138A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料ガスの流れ方向の下流側に位置するセルチューブ(単セル)においても、経時劣化を抑制し、長時間安定して発電することができる燃料電池を提供する。
【解決手段】各ユニット13A〜13Cにおけるセルチューブの電気的な接続を、燃料ガスの流れ方向の上流側に位置するユニットに比べて、燃料ガスの流れ方向の下流側に位置するユニットのほうが電流密度が小さくなるような接続とする。或いは、各ユニットを別のインバータに接続し、これらのインバータにより、燃料ガスの流れ方向上流側に位置するユニットに比べて、燃料ガスの流れ方向下流側に位置するユニットのほうが電流密度が小さくなるように出力電流制御をする。また、これらのインバータでは、ユニットの端子電圧の低下に応じてユニットの電流密度を小さくするように出力電流制御をする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料電池に関し、複数のセルを有してなるユニットを複数組備えた燃料電池に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
固体電解質型の燃料電池では、一般に、単セルを複数個有してなるセルを複数並設し、且つ、このセルの集合体を電気的に直列に接続した構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−250575号公報
【0004】
図4には電気的な接続の具体例を示す。図示例の固体電解質型燃料電池1では、3組のユニット2A,2B,2Cを備えている。各ユニット2A〜2Cは何れも6組のカートリッジ3A,3B,3C,3D,3E,3Fを備えており、このカートリッジ単位での交換が可能となっている。なお、図4では1つのカートリッジを1つの直流電源(電池)の図記号で表している。各カートリッジ3A〜3Fは、セルチューブ(図2参照)を複数本並設してなるものである。
【0005】
そして、この燃料電池の電気的な接続は図4のようになっている。即ち、各ユニット2A〜2C同士は直列に接続されている。各ユニット2A〜2Cでは何れも、カートリッジ3A〜3Cの3組が並列接続され、カートリッジ3D〜3Fの3組も並列接続されており、且つ、このカートリッジ3A〜3Cの3組と、カートリッジ3D〜3Fの3組とが直列接続されている。
【0006】
一方、燃料ガス(水素、水素リッチな改質ガスなど)は図4中の矢印Aのようにユニット2A、ユニット2B、ユニット2Cの順に直列に流す構成となっている。即ち、燃料ガスの流れ方向に沿って、ユニット2Aは最上流側に位置し、ユニット2Bは中流に位置し、ユニット2Cは最下流側に位置している。なお、各ユニット2A〜2Cにおいては、並設されたセルチューブに並列に燃料ガスが流れるようになっている。燃料ガスは各セルチューブの燃料極側に供給され、同時に各セルチューブの酸素極側には酸化ガス(酸素、空気など)が供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の燃料電池ではユニット2A〜2Cの何れも、電気的な接続が同じであるため、電流密度は同じである。例えば何れのユニット2A〜2Cも定格出力時に300mA/cm2 となる。一方、燃料ガスはユニット2A〜2Cを直列に流れるため、燃料ガスの流れ方向の下流側にいくほど燃料ガス(水素)の割合が低減し、燃料ガス(水素)と酸化ガス(酸素)との反応によって生成される水の割合が多くなる。例えば最下流側のユニット2Cの燃料ガス出口部では燃料ガス(水素)の割合が20に対し、生成水の割合が80となる。
【0008】
このため、従来のように何れのユニット2A〜2Cも同じ電流密度とした場合、十分な燃料ガス(水素)が供給される最上流側のユニット2Aのセルチューブ(単セル)に比べ、特に最下流側のユニット2Cでは端子電圧が低下し経時劣化が促進される可能性がある。
【0009】
図5に例示する端子電圧−電流密度曲線(V−I曲線)に基づいて説明すると、十分な燃料ガス(水素)が供給される上流側のユニット2Aのセルチューブ(単セル)では例えばVI1 ようなV−I曲線となり、その経時劣化もVI2 のように比較的少ない一方、燃料ガス(水素)濃度が低くなる下流側のユニット2Cのセルチューブ(単セル)では例えばVI3 のようなV−I曲線となり、その経時劣化もVI4 のように大きくなる恐れがあり、電流密度に対する端子電圧の低下が大きい。このため、同じ電流密度(例えばI1 )にした場合、最上流側のユニット2Aのセルチューブ(単セル)では端子電圧に十分な余裕があっても、特に最下流側のユニット2Cのセルチューブ(単セル)では端子電圧の低下が大きく、経時劣化が促進される恐れがある。
【0010】
従って本発明は上記の事情に鑑み、燃料ガスの流れ方向の下流側に位置するセルチューブ(単セル)においても、経時劣化を抑制し、長時間安定して発電することができる燃料電池を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1発明の燃料電池は、複数のセルを有してなるユニットを複数組備えるとともに、これら複数組のユニットに直列に燃料ガスが流れる構成とし、且つ、電流も前記複数組のユニットに直列に流れる構成とした燃料電池において、
前記の各ユニットにおけるセルの電気的な接続は、前記燃料ガスの流れ方向の上流側に位置する1組又は2組以上のユニットに比べて、前記燃料ガスの流れ方向の下流側に位置する1組又は2組以上のユニットのほうが電流密度が小さくなるように接続したことを特徴とする。
【0012】
第2発明の燃料電池は、複数のセルを有してなるユニットを複数組備えるとともに、これら複数組のユニットに直列に燃料ガスが流れる構成とした燃料電池において、
前記複数組のユニットを1組ずつ又は2組以上ずつ別のインバータに接続し、これらのインバータにより、前記燃料ガスの流れ方向上流側に位置する1組又は2組以上のユニットに比べて、前記燃料ガスの流れ方向下流側に位置する1組又は2組以上のユニットのほうが電流密度が小さくなるように出力電流制御をする構成としたことを特徴とする。
【0013】
第3発明の燃料電池は、第2発明の燃料電池において、
前記インバータでは、前記ユニットの端子電圧の低下に応じて前記ユニットの電流密度を小さくするように出力電流制御をすることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0015】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る固体電解質型燃料電池の構成図、図2はセルチューブの構成を示す断面図である。
【0016】
<構成>
図1に示す固体電解質型の燃料電池11では、立形の耐圧容器12の内部に3組のユニット13A,13B,13Cが上下方向に配置された構成となっている。なお、これに限定するものではなく、本発明はユニットを水平方向に並べて配置した横形の燃料電池にも適用することができる。
【0017】
各ユニット13A〜13Cは何れも6組のカートリッジ14A,14B,14C,14D,14E,14Fを備えており、このカートリッジ単位での交換が可能となっている。なお、図1では1つのカートリッジを1つの直流電源(電池)の図記号で表している。各カートリッジ14A〜14Fは、図2に示すセルチューブ15を複数本(例えば数100本)並設してなるものである。
【0018】
図2に示すように、セルチューブ15は円筒状で多孔質の基体管16の外周面に複数個の単セル17を設けてなるものである。単セル17は固体電解質膜20を燃料極18と酸素極19とで挟んだ構成となっている。1つの単セル17の出力電圧は小さいため、セルチューブ全体で所定の出力電圧が得られるように適宜の個数の単セル17を、基体管16の長手方向に沿って配列し且つインターコネクタ21によって電気的に直列接続している。
【0019】
このセルチューブ15では、燃料ガス(水素、水素リッチな改質ガスなど)が図2中の矢印Bのように基体管15内を流れて各単セル17の燃料極18側に供給され、同時に各単セル17の酸素極19側に酸化ガス(酸素、空気など)が供給されて、各単セル17ごとに発電する。このとき、燃料極18側では燃料ガス(水素)と酸化ガス(酸素)との反応によって水が生成されるが、この水は残りの燃料ガスとともに下流へと流される。
【0020】
燃料電池全体では、図1に矢印Cで示すように燃料ガスは、図示しない入口部から耐圧容器12内に流入し、ユニット13A、ユニット13B、ユニット13Cの順に直列に流れて各ユニット13A〜13Cの各セルチューブ15(単セル17)に供給された後、残りが図示しない出口部より耐圧容器12外へと排出される構成となっている。即ち、燃料ガスの流れ方向に沿って、ユニット13Aは最上流側に位置し、ユニット13Bは中流に位置し、ユニット13Cは最下流側に位置している。
【0021】
従って、燃料ガスの流れ方向の下流側にいくほど燃料ガス(水素)の割合が低減し、燃料ガス(水素)と酸化ガス(酸素)との反応によって生成される水の割合が多くなり、例えば最下流側のユニット13Cの燃料ガス出口部では、燃料ガス(水素)の割合が20、生成水の割合が80となる。なお、各ユニット13A〜13Cにおいては、並設されたセルチューブ15に並列に燃料ガスが流れるようになっている。
【0022】
一方、電気的な接続は図1のようになっている。即ち、各ユニット13A〜13Cは直列に接続されている。両端子23A,23Bはインバータ22に接続されており、このインバータ22によって直列接続のユニット13A〜13Cから出力される直流電流を交流電流に変換して図示しない負荷に供給する。
【0023】
そして、最上流側のユニット13Aでは、カートリッジ14A,14Bの2組が並列接続され、カートリッジ14C,14Dの2組も並列接続され、カートリッジ14E,14Fの2組も並列接続されており、且つ、カートリッジ14A,14Bの2組と、カートリッジ14C,14Dの2組と、カートリッジ14E,14Fの2組が直列接続されている。この場合、ユニット13Aにおけるセルチューブ15(単セル17)の電流密度は例えば定格出力時に450mA/cm2 となる。
【0024】
中流のユニット13Bでは、カートリッジ14A,14B,14Cの3組が並列接続され、カートリッジ14D,14E,14Fの3組も並列接続されており、且つ、カートリッジ14A〜14Cの3組と、カートリッジ14D〜14Fの3が直列接続されている。このとき、ユニット13Bにおけるセルチューブ15(単セル17)の電流密度は、ユニット13Aの電流密度が450mA/cm2 の場合、300mA/cm2 に低減される。
【0025】
最下流のユニット13Cでは、6組のカートリッジ14A〜14Fが並列接続されている。このとき、ユニット13Cにおけるセルチューブ15(単セル17)の電流密度は、ユニット13Aの電流密度が450mA/cm2 の場合、150mA/cm2 に低減される。即ち、ユニット13A〜13Cの電流密度の比は1.5:1.0:0.5であり、上流側(入口側)のユニット13Aでは平均より高い電流密度、中流のユニット13Bでは平均の電流密度、下流側(出口側)のユニット13Cでは平均より低い電流密度に設定されている。
【0026】
なお、各カートリッジ14A〜14Fにおける電気的な接続については、セルチューブ15が全て並列接続されていてもよく、或いは並列接続と直列接続の組み合わせとなっていてもよい。
【0027】
<作用・効果>
以上のように本実施の形態1によれば、複数組のカートリッジ14A〜14F(即ち、複数本のセルチューブ15)を有してなるユニット13A〜13Cを備え、これら3組のユニット13A〜13Cに直列に燃料ガスが流れる構成とし、且つ、電流も3組のユニット13A〜13Cに直列に流れる構成とした燃料電池11において、各ユニット13A〜13Cにおけるカートリッジ14A〜14F(即ち、セルチューブ15)の電気的な接続は、燃料ガスの流れ方向の上流側に位置するユニットに比べて、燃料ガスの流れ方向の下流側に位置するユニットのほうが電流密度が小さくなるように接続したため(例えばユニット13A〜13Cの電流密度の比が1.5:1.0:0.5となるように接続したため)、図5に矢印Dで示すように最下流側のユニット13Cのセルチューブ15(単セル17)では、電流密度が例えばI2 に低減されて端子電圧の向上する。このため、最下流側のユニット13Cのセルチューブ15(単セル17)においても、経時劣化が抑制され、長時間安定して発電することができる。
【0028】
なお、上記では3組のユニット13A〜13Cを有する場合を例に挙げて説明したが、勿論、これに限定するものではなく、本発明は2組或いは4組以上のユニットを有する場合にも適用することができる。また、各ユニットのセルチューブの本数も上記のように同じする必要はなく、各ユニットごとに適宜調整して所望の電流密度が得られるようにすることができ、また、各ユニットにおけるセルチューブの電気的な接続の仕方も適宜調整して所望の電流密度となるようにすることができる。
【0029】
また、上記では各ユニット13A〜13Cごとに電気的な接続が異なっているが、これに限定するものでもない。例えば、4組のユニットがある場合、上流側の2組のユニットではカートリッジ(セルチューブ)を同じように接続にして同じ第1の電流密度とし、これらよりも下流側の1組のユニットでは前記第1の電流密度よりも小さい第2の電流密度となるようにカートリッジ(セルチューブ)を接続し、更に下流側の1組のユニットでは第2の電流密度よりも更に小さい第3の電流密度となるようにカートリッジ(セルチューブ)を接続してもよい。
【0030】
即ち、各ユニットにおけるセルチューブの電気的な接続は、燃料ガスの流れ方向の上流側に位置する1組又は2組以上のユニットに比べて、燃料ガスの流れ方向の下流側に位置する1組又は2組以上のユニットのほうが電流密度が小さくなるように接続すればよく、このことによって下流側のユニットのセルチューブ(単セル)においても、経時劣化が抑制され、長時間安定して発電することができるようになる。
【0031】
また、上記では、複数のセルチューブをまとめて交換可能なカートリッジとしているが、勿論、本発明では必ずもこのようなカートリッジとなっている必要はなく、単に複数のセルを備えたユニットであってもよい。
【0032】
[実施の形態2]
図3は本発明の実施の形態2に係る固体電解質型燃料電池の構成図である。なお、セルチューブの構成については上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(図2参照)。
【0033】
<構成>
図3に示す固体電解質型の燃料電池31では、立形の耐圧容器32の内部に3組のユニット33A,33B,33Cが上下方向に配置された構成となっている。なお、これに限定するものではなく、本発明はユニット33A〜33Cを水平方向に並べて配置した場合にも適用することができる。
【0034】
各ユニット33A〜33Cは何れも6組のカートリッジ34A,34B,34C,34D,34E,34Fを備えており、このカートリッジ単位での交換が可能となっている。なお、図3では1つのカートリッジを1つの直流電源(電池)の図記号で表している。各カートリッジ34A〜34Fは、図2に示すセルチューブ15を複数本(例えば数百本)並設してなるものである。
【0035】
この燃料電池31において、燃料ガスは図3に矢印Eで示すように図示しない入口部から耐圧容器32内に流入し、ユニット33A、ユニット33B、ユニット33Cの順に直列に流れて各ユニット33A〜33Cの各セルチューブ15(単セル17)に供給された後、残りが図示しない出口部より耐圧容器12外へ排出される構成となっている。即ち、燃料ガスの流れ方向に沿って、ユニット33Aは最上流側に位置し、ユニット33Bは中流に位置し、ユニット33Cは最下流側に位置している。
【0036】
従って、燃料ガスの流れ方向の下流側にいくほど燃料ガス(水素)の割合が低減し、燃料ガス(水素)と酸化ガス(酸素)との反応によって生成される水の割合が多くなり、例えば最下流側のユニット33Cの燃料ガス出口部では、燃料ガス(水素)の割合が20、生成水の割合が80となる。なお、各ユニット33A〜33Cにおいては、並設されたセルチューブ15に並列に燃料ガスが流れるようになっている。
【0037】
一方、電気的な接続は図3のようになっている。即ち、各ユニット33A〜33Cとも、同じ接続状態、即ち、カートリッジ34A〜34Cの3組が並列接続され、カートリッジ34D〜34Fの3組も並列接続されており、且つ、カートリッジ34A〜34Cの3組と、カートリッジ34D〜34Fの3組が直列接続されている。なお、各カートリッジ34A〜34Fにおける電気的な接続については、セルチューブ15が全て並列接続されていてもよく、或いは並列接続と直列接続の組み合わせとなっていてもよい。
【0038】
そして、本実施の形態2では、各ユニット33A〜33Cの両端子36A,36Bと、36C,36Dと、36E,36Fは、それぞれ別のインバータ35A,35B,35Cに接続されている。各インバータ35A〜35Cでは、各ユニット33A〜33Cから出力された直流電流をそれぞれ個別に交流電流に変換して負荷に供給するようになっている。
【0039】
インバータ35Aでは、ユニット33Aにおけるセルチューブ15(単セル17)の電流密度が他のユニット33B,33Cに比べて最も大きくなるように(例えば定格出力時に平均よりも高い450mA/cm2 となるように)ユニット33Aの出力電流制御を行う。インバータ35Bでは、ユニット33Bにおけるセルチューブ15(単セル17)の電流密度が、ユニット33Aの電流密度よりも小さくなるように(例えば定格出力時に平均の300mA/cm2 となるように)ユニット33Bの出力電流制御を行う。インバータ35Cでは、ユニット33Cにおけるセルチューブ15(単セル17)の電流密度が、ユニット33Bの電流密度よりも更に小さくなるように(例えば定格出力時に平均よりも低い150mA/cm2 となるように)ユニット33Bの出力電流制御を行う。
【0040】
また、この場合、電流密度の制御値を固定するのではなく、各インバータ35A〜35Cでは、各ユニット33A〜33Cの端子電圧を監視し、経時劣化による各ユニット33A〜33Cの端子電圧の低下に応じて各ユニット33A〜33Cの電流密度を小さくするようにしてもよい。例えば、インバータ35Cにおいては、運転の初期にはユニット33Cの電流密度を150mA/cm2 よりも少し高めに制御し、その後、経時劣化によるユニット33Cの端子電圧の低下に応じてユニット33Cの電流密度を小さくすることもできる。
【0041】
<作用・効果>
以上のように本実施の形態2によれば、複数組のカートリッジ34A〜34F(即ち複数本のセルチューブ15)を有してなる3組のユニット33A〜33Cを備え、これら3組のユニット33A〜33Cに直列に燃料ガスが流れる構成とした燃料電池31において、3組のユニット33A〜33Cをそれぞれ別のインバータ35A〜35Cに接続し、これらのインバータ35A〜35Cにより、燃料ガスの流れ方向上流側に位置するユニットに比べて、燃料ガスの流れ方向下流側に位置するユニットのほうが電流密度が小さくなるように出力電流制御をする構成としたため(例えばユニット35A〜35Cの電流密度の比が1.5:1.0:0.5となるように出力電流制御をするため)、図5に矢印Dで示すように最下流側のユニット33Cにおけるセルチューブ15(単セル17)では、電流密度が例えばI2 に低減されて端子電圧が向上する。このため、最下流側のユニット33Cのセルチューブ15(単セル17)においても、経時劣化が抑制され、長時間安定して発電することができる。
【0042】
しかも、各インバータ35A〜35Cごとに電気的には分離されているため、ユニット35A〜35Cの何れかにおいて不具合があっても、他の健全なユニットにおいて発電を継続することができ、信頼性が向上する。
【0043】
また、上記のようにインバータ35A〜35Cにおいて、各ユニット33A〜33Cの端子電圧の低下に応じて各ユニット33A〜33Cの電流密度を小さくするように出力電流制御をする場合には、ユニットごとに異なる経時劣化に対応した制御が可能となり、より効率的で安定した発電が可能となる。
【0044】
なお、上記では3組のユニット33A〜33Cを有する場合を例に挙げて説明したが、勿論、これに限定するものではなく、本発明は2組或いは4組以上のユニットを有する場合にも適用することができる。また、各ユニットにおけるセルチューブの本数や電気的な接続の仕方も、上記のように同じする必要はなく、適宜設定することができる。
【0045】
また、上記では各ユニットごとに別のインバータに接続しているが、これに限定するものでもない。例えば、4組のユニットがある場合、上流側の2組のユニットは同じインバータに直列或いは並列に接続し、これらよりも下流側の1組のユニットは別のインバータに接続し、更に下流側の1組のユニットは更に別のインバータに接続することもできる。
【0046】
即ち、複数組のユニットを1組ずつ又は2組以上ずつ別のインバータに接続し、これらのインバータにより、燃料ガスの流れ方向上流側に位置する1組又は2組以上のユニットに比べて、燃料ガスの流れ方向下流側に位置する1組又は2組以上のユニットのほうが電流密度が小さくなるように出力電流制御をする構成とすればよく、このことによって下流側のユニットのセルチューブ(単セル)でも、経時劣化が抑制され、長時間安定して発電することができるようになる。
【0047】
また、上記では、複数のセルチューブをまとめて交換可能なカートリッジとしているが、勿論、本発明では必ずもこのようなカートリッジとなっている必要はなく、単に複数のセルを備えたユニットであってもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上、実施の形態とともに具体的に説明したように、第1発明の燃料電池によれば、複数のセルを有してなるユニットを複数組備えるとともに、これら複数組のユニットに直列に燃料ガスが流れる構成とし、且つ、電流も前記複数組のユニットに直列に流れる構成とした燃料電池において、前記の各ユニットにおけるセルの電気的な接続は、前記燃料ガスの流れ方向の上流側に位置する1組又は2組以上のユニットに比べて、前記燃料ガスの流れ方向の下流側に位置する1組又は2組以上のユニットのほうが電流密度が小さくなるように接続したことを特徴とするため、下流側のユニットのセル(単セル)においても、経時劣化が抑制され、長時間安定して発電することができるようになる。
【0049】
また、第2発明の燃料電池によれば、複数のセルを有してなるユニットを複数組備えるとともに、これら複数組のユニットに直列に燃料ガスが流れる構成とした燃料電池において、前記複数組のユニットを1組ずつ又は2組以上ずつ別のインバータに接続し、これらのインバータにより、前記燃料ガスの流れ方向上流側に位置する1組又は2組以上のユニットに比べて、前記燃料ガスの流れ方向下流側に位置する1組又は2組以上のユニットのほうが電流密度が小さくなるように出力電流制御をする構成としたことを特徴とするため、下流側のユニットのセル(単セル)でも、経時劣化が抑制され、長時間安定して発電することができるようになる。しかも、各インバータごとに電気的には分離されているため、ユニットの何れかにおいて不具合があっても、他の健全なユニットにおいて発電を継続することができ、信頼性が向上する。
【0050】
また、第3発明の燃料電池によれば、第2発明の燃料電池において、前記インバータでは、前記ユニットの端子電圧の低下に応じて前記ユニットの電流密度を小さくするように出力電流制御をすることを特徴とするため、ユニットごとに異なる経時劣化に対応した制御が可能となり、より効率的で安定した発電が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る固体電解質型燃料電池の構成図である。
【図2】セルチューブの構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る固体電解質型燃料電池の構成図である。
【図4】従来の燃料電池の電気的な接続例を示す説明図である。
【図5】燃料電池の端子電圧−電流密度曲線(V−I曲線)の一例を示す図である。
【符号の説明】
11 燃料電池
12 耐圧容器
13A,13B,13C ユニット
14A,14B,14C,14D,14E,14F カートリッジ
15 セルチューブ
16 基体管
17 単セル
18 燃料極
19 酸素極
20 固体電解質膜
21 インターコネクタ
22 インバータ
23A,23B 端子
31 燃料電池
32 耐圧容器
33A,33B,33C ユニット
34A,34B,34C,34D,34E,34F カートリッジ
35A,35B,35C インバータ
36A,36B,36C,36D,36E,36F 端子

Claims (3)

  1. 複数のセルを有してなるユニットを複数組備えるとともに、これら複数組のユニットに直列に燃料ガスが流れる構成とし、且つ、電流も前記複数組のユニットに直列に流れる構成とした燃料電池において、
    前記の各ユニットにおけるセルの電気的な接続は、前記燃料ガスの流れ方向の上流側に位置する1組又は2組以上のユニットに比べて、前記燃料ガスの流れ方向の下流側に位置する1組又は2組以上のユニットのほうが電流密度が小さくなるように接続したことを特徴とする燃料電池。
  2. 複数のセルを有してなるユニットを複数組備えるとともに、これら複数組のユニットに直列に燃料ガスが流れる構成とした燃料電池において、前記複数組のユニットを1組ずつ又は2組以上ずつ別のインバータに接続し、これらのインバータにより、前記燃料ガスの流れ方向上流側に位置する1組又は2組以上のユニットに比べて、前記燃料ガスの流れ方向下流側に位置する1組又は2組以上のユニットのほうが電流密度が小さくなるように出力電流制御をする構成としたことを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項2に記載の燃料電池において、
    前記インバータでは、前記ユニットの端子電圧の低下に応じて前記ユニットの電流密度を小さくするように出力電流制御をすることを特徴とする燃料電池。
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