JP4021880B2 - 燃料電池の調整および温度制御 - Google Patents

燃料電池の調整および温度制御 Download PDF

Info

Publication number
JP4021880B2
JP4021880B2 JP2004217067A JP2004217067A JP4021880B2 JP 4021880 B2 JP4021880 B2 JP 4021880B2 JP 2004217067 A JP2004217067 A JP 2004217067A JP 2004217067 A JP2004217067 A JP 2004217067A JP 4021880 B2 JP4021880 B2 JP 4021880B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
fuel
efficiency
temperature
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004217067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005108815A (ja
Inventor
カート・アルマー
デイビッド・チャンピオン
グレゴリー・ハーマン
ピーター・マーディロヴィッチ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hewlett Packard Development Co LP
Original Assignee
Hewlett Packard Development Co LP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hewlett Packard Development Co LP filed Critical Hewlett Packard Development Co LP
Publication of JP2005108815A publication Critical patent/JP2005108815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4021880B2 publication Critical patent/JP4021880B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04313Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by the detection or assessment of variables; characterised by the detection or assessment of failure or abnormal function
    • H01M8/0432Temperature; Ambient temperature
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04007Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids related to heat exchange
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04007Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids related to heat exchange
    • H01M8/04067Heat exchange or temperature measuring elements, thermal insulation, e.g. heat pipes, heat pumps, fins
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04858Electric variables
    • H01M8/04925Power, energy, capacity or load
    • H01M8/0494Power, energy, capacity or load of fuel cell stacks
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/12Fuel cells with solid electrolytes operating at high temperature, e.g. with stabilised ZrO2 electrolyte
    • H01M2008/1293Fuel cells with solid oxide electrolytes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • H01M8/249Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells comprising two or more groupings of fuel cells, e.g. modular assemblies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本明細書に開示した内容は、燃料電池の電力調整および燃料電池の温度制御に関する。
本出願は、2003年7月28日に出願された「Fuel Cell Output Modulation and Temperature Control」(発明者Ulmer他)と題する整理番号10/629,122を有する譲受人が共通である出願の一部継続出願であり、この出願の内容は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。
ほとんどの燃料電池は、温度に大きく依存する出力特性および/または耐久特性を示す。例えば、燃料電池には、電解質が適切に機能する最低動作温度を必要とするものもあり、温度遷移を受けたときに急激に性能が低下するものもある。したがって、実質的な努力は、燃料電池の温度制御に向けられてきた。しかしながら、ほとんどの温度制御方式は、燃料電池と熱交換流体の間の熱交換に依存している。燃料電池の熱交換器の設計は、一般に、複雑であり、特定の空気および燃料の流量条件に最適化されている。そのような方式は、本質的に、熱伝達現象に依存し、この現象は、温度制御を遅延させるかなりの時定数を導入することがある。したがって、熱伝達現象に関連した遅延時間を少なくする温度制御方式が必要である。本明細書で説明するように、様々な例示的な配列および/または方法が、燃料電池効率の温度制御および/または燃料電池効率の制御を実現することができる。
本発明の1つの課題は、燃料電池のより迅速な温度制御を実現することである。
例示的なシステムは、電気出力を提供することができる第1の燃料電池と、電気出力を提供することができる第2の燃料電池と、切り換え回路であって、第1の燃料電池の電気出力と第2の燃料電池の電気出力を並列または直列に配列し、それにより、電気出力効率と熱発生を調整するための1つまたは複数のスイッチを含む、切り換え回路とを備える。
以下の詳細な説明では、例示的な燃料電池、例示的な燃料電池の電気的配列または構成、および例示的なコントローラについて説明する。また、そのような例示的な燃料電池、例示的な燃料電池配列、または例示的なコントローラを動作させまたは使用するための様々な例示的な方法についても説明する。
燃料電池
燃料電池は、荷電化学種(charged species)を移動させるためにイオン伝導電解質を使用して燃焼なしに燃料と酸化剤を電気化学的に反応させることによって電気と熱を発生させることができる。代表的な燃料電池は、燃料(例えば、水素、天然ガス、メタノールなど)と酸化剤(例えば、酸素)に蓄えられたエネルギーの変換によって電圧を発生させることができる。
図1は、従来技術の固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell)100を示す。燃料電池100は、アノード(陽極)110、カソード(陰極)114、および電解質118を含む。アノード110とカソード114は電極であり、電解質118は、一種の膜として働く。燃料電池100の代表的な動作では、空気などの酸化剤含有ガスが、「空気極(air electrode)」と呼ばれることがあるカソード114に提供され、燃料が、「燃料極(fuel electrode)」と呼ばれることがあるアノード110に提供される。例えば、カソード114は、(空気から)酸素を受け取ることができ、アノード110は、水素(および、オプションとして、一酸化炭素、メタン、その他の炭化水素)を受け取ることができる。この例では、酸素と水素が反応して水になる。この反応は、発熱を伴い、関連した電位を有し、それにより燃料電池100は、電位にしたがって電子に流路を提供する。
電解質118は、燃料電池100の動作に不可欠である。前述のように、電解質118は、例えばイオン伝導膜などの一種の膜として働く。所与の例において、電解質118は、酸素イオン伝導膜である。燃料としてHを使用する場合、電子の除去によって、アノード110において各H分子から2つのプロトン即ち水素イオンができる。電子流路即ち回路124が、これらの電子をカソード114で使用可能にし、カソード114は、Oから酸素イオンの形成を促進するのを支援する。酸素イオンは、電解質118とアノード110を通るかまたは浸透し、そこで、酸素イオンは、プロトン即ち水素イオンと共に水を形成する。電気化学的プロセスは、以下の反応式によって表すことができる。
Figure 0004021880
温度25℃、圧力1ATMにおいて、反応式による水素酸素燃料電池は、約1.2VのEMF(起電力)を有する。
一般的に、電解質は、所望のイオン(性)化学種の輸送率が高くかつ望ましなくない化学種の輸送を阻止しなければならない。様々なセラミックス(例えば、エレクトロセラミックス)が、電解質として使用するのに適した特性を有する。例えば、「ファストイオン伝導体(fast ion conductor)」、「ラピッドイオン伝導体(rapid ion conductor)」、または「超イオン伝導体(superionic conductor)」と呼ばれることがある一群のエレクトロセラミックスは、所望のイオン種の高い輸送率を支援することができる。酸素イオンイオン伝導膜に一般に使用されているセラミックは、イットリア安定化ジルコニア(yttria stabilized zirconia:YSZ)である。YSZ電解質が十分な酸素イオン伝導率を提供するためには、薄い電解質(例えば、約10μmより薄い)の場合でも、かなり高い温度が必要である(例えば、一般に700℃よりも高い)。当然ながら、そのような高温での動作には、多くのコストが必要になる。例えば、燃料電池ハウジングとして高価な合金(例えば、超合金など)が必要になる場合があり、それにより大幅にコストが高くなる。また、そのような動作温度での応力が、アノード、カソードおよび/または電解質を劣化させ、それによりコストが増大することがある。例えば、カソードは、電解質と異なる熱膨張率を有する場合がある。そのような状況では、大きなせん断応力が、カソードと電解質の界面に生じ、カソードおよび/または電解質の微小破壊を引き起こすことがあり、それは、境界面の接触面積を小さくしかつ/または電解質が不要な化学種を阻止する能力を低下させることがある。
更に、動作温度および/または温度サイクルが、アノード、カソードおよび/または電解質の特性に有害な影響を与えることがある。例えば、アノード内の1つまたは複数の金属成分は、ある温度よりも高い温度で塊になる傾向がある。また、温度および/または酸化還元サイクルが、凝集を促進することがある。凝集は、固体酸化物型燃料電池のNi−YSZサーメットアノードに生じ、また一般に電流密度や燃料利用率などの要因と関連することが知られている。例えば、アノードと電解質間の界面または三相境界(three-phase-boundary:TPB)を最大にするには、均一に分散させたニッケル粒子が望ましい。凝集は、アノード全体にわたって生じ、「粒子サイズ」を増大させ粒子分布の均一性を低下させる。このような作用が、有効なTPBを減少させ、それにより陽極損が増大する。最後に、粒子間(または集塊間)の導電性を完全に損なう異種分布が生じることがある。
集塊が、酸化時に電極を更に劣化させることがある。酸化は、一般に、冷却の際と冷却後に行われる(例えば、燃料電池の動作サイクルの一部として)。Ni−YSZサーメットアノードでは、Ni粒子または集塊は、一般に、冷却の際および/または冷却後に酸化する。酸化時に、粒子または集塊はサイズが増大する。いくつかの加熱および冷却サイクルの後で、粒子または集塊が、この例ではセラミックYSZマトリクス上に大きな力(例えば、応力)を及ぼすほど大きくなることがある。したがって、酸化および/または凝集によって、マトリクスが劣化または破壊し、電極が動作不能になったり著しく非効率的になったりすることがある。したがって、背景技術の節で述べたように、燃料電池のより適切な温度制御が必要である。また、より適切な温度制御は、温度サイクルおよび/または動作温度の他の変動と関連した様々な有害作用を最小限に抑えるのに役立つことがある。
固体酸化物型燃料電池(SOFC)では、ニッケルYSZのサーメットと呼ばれることもあるセラミックと金属の合成物は、アノードとして働き、ストロンチウムドープド亜マンガン酸ランタン(Sr-doped lanthanum manganite:La1−xSrMnO)が、カソードとして働くことがある。当然ながら、アノード110またはカソード114に様々な他の材料を使用することができる。適切な電圧を発生させるために、複数の燃料電池を集めてアレイまたは「スタック」が構成されることがある。スタックでは、アノードとカソードを接合するために相互接続がしばしば使用され、例えば、ドープド亜クロム酸ランタン(doped lanthanum chromite)(例えば、La0.8Ca0.2CrO)を含む相互接続が使用されることがある。当然ながら、他の材料が適切なことがある。
燃料電池は、固体酸化物型燃料電池(solid oxide fuel cell:SOFC)、プロトン伝導セラミック燃料電池(proton conducting ceramic fuel cell)、アルカリ燃料電池(alkaline fuel cell)、高分子電解質膜(polymer electrolyte membrane:PEM)燃料電池、溶融炭酸塩型燃料電池(molten carbonate fuel cell)、固体酸燃料電池(solid acid fuel cell)、直接メタノール型PEM燃料電池(direct methanol PEM fuel cell)、および他のもの(例えば、下の他の例を参照)のうちの1つでよいことを理解されたい。本明細書に示した様々な例示的な燃料電池は、固体酸化物型燃料電池である。
電解質は、任意の適切な材料で形成することができる。本明細書に示したような様々な例示的な電解質は、酸素イオン伝導膜電解質(oxygen ion conducting membrane electrolyte)、プロトン伝導電解質(proton conducting electrolyte)、カーボネート(CO 2−)伝導電解質、OH伝導電解質、水素化物イオン(H)伝導電解質、およびこれらの混合物のうちの少なくとも1つである。水素化物イオン電解質燃料電池に関しては、最近、溶融水素化物電解質燃料電池(molten hydride electrolyte fuel cell)の進歩が実証された。
更に他の電解質の例は、立方体蛍石構造電解質(cubic fluorite structure electrolyte)、ドープド立方体蛍石電解質(doped cubic fluorite electrolyte)、プロトン交換重合体電解質(proton-exchange polymer electrolyte)、プロトン交換セラミック電解質(proton-exchange ceramic electrolyte)、およびこれらの混合物のうちの少なくとも1つである。更に、電解質の例は、イットリア安定化ジルコニア(yttria-stabilized zirconia)、サマリウムドープドセリア(samarium doped-ceria)、ガドリニウムドープド/セリア(gadolinium doped-ceria)、LaSrGaMg3−δ、およびこれらの混合物のうちの少なくとも1つであり、これらは、固体酸化物型燃料電池に使用するのに特に適していることがある。
アノードとカソードは、特定の最終用途によって要求されかつ/または必要とされるような、任意の適切な材料から形成することができる。様々なアノードおよび/またはカソードの例は、金属(1つ又は複数)、セラミック(1つ又は複数)、およびサーメット(1つ又は複数)のうちの少なくとも1つである。アノードに適している可能性のある金属のいくつかの非限定的な例には、ニッケル、銅、白金、およびこれらの混合物のうちの少なくとも1つがある。アノードに適している可能性があるセラミックスのいくつかの非限定的な例には、CeSm2−δ、CeGd2−δ、LaSrCr3−δ、およびこれらの混合物のうちの少なくとも1つがある。アノードに適している可能性のあるサーメットのいくつかの非限定的な例には、Ni−YSZ、Cu−YSZ、Ni−SDC、Ni−GDC、Cu−SDC、Cu−GDC、およびこれらの混合物のうちの少なくとも1つがある。
カソードに適している可能性のある金属のいくつかの非限定的な例には、銀、白金、ルテニウム(ruthenium)、ロジウム(rhodium)、およびこれらの混合物のうちの少なくとも1つがある。カソードに適している可能性のあるセラミックスのいくつかの非限定的な例には、SmSrCoO3−δ、BaLaCoO3−δ、GdSrCoO3−δのうちの少なくとも1つがある。
効率と電池出力
燃料電池の理論上の熱力学的効率(ηThermo)は、供給される燃料のギブス自由エネルギー(ΔG)と生成エンタルピー(ΔH)の比率に基づいて決定することができる。
Figure 0004021880
生成物が水の場合、生成エンタルピーは、液体に対応する「高位発熱量」(HHV:higher heating value)または蒸気(例えば、水蒸気)に対応する「低位発熱量」(LHV:lower heating value)として与えられることがある。熱力学的効率(ηThermo)は、一般に、温度と関連したギブス自由エネルギーの減少により(例えば、自由エネルギー方程式の温度とエントロピーの項により)、温度が高くなるほど下がる。図2は、水素利用率に関する理論的熱力学的効率と温度との関係を表すグラフ200を示す。
電池の最大EMFと最大効率は関係しており、したがって、動作電圧と効率は関係している。水素燃料の場合、水素燃料の全てのエネルギー(例えば、発熱量、熱量、生成エンタルピー)が電気エネルギーに変換された場合は、EMF(例えば、開路電圧)は次の式で与えられる。
EMF=−ΔH/2F (2)
ここで、係数「2」は、移動された電子の数、Fは、ファラデー定数(96,485クーロン)である。HHVが使用される場合は、EMFは約1.48Vであり、一方、LHVが使用される場合は、EMFは約1.25Vである。
また、燃料電池の実際のEMF効率は、EMF値に関して次のように示すことができる。
ηCell=V/EMF(HHVまたはLHV) (3)
更に、燃料電池は、電池に供給される全ての燃料を使用することはできない。したがって、燃料利用率は、次のように与えることができる。
μ=m(反応した)/m(供給された) (4)
は、電池によって反応された燃料の質量(分子)または電池に供給された燃料の質量(分母)である。したがって、総合効率は、次のように示すことができる。
ηTotal=μ*ηCell (5)
理論的熱力学的効率によれば、EMFが温度に依存するので、総合効率は、本質的に温度に依存する。しかしながら、他の温度効果を考慮することができる。図3は、電池の出力密度(電力密度)と温度の関係のグラフ300を示し、このグラフでは、温度が低いほど出力密度が低くなっている。したがって、グラフ300に示したように、電池の発電性能は、電池温度の低下によって抑制される。更に、一般に、電力が減少すると電池が冷える。
図4Aは、約700℃の温度における例示的な燃料電池の電池EMF及び出力密度と電流密度の関係を表すグラフ410を示す。データによれば、電池EMFは、電流密度が高くなるほど低下する。出力密度は、電流密度とEMFを掛けたものとして定義され、したがって、出力密度は、電流密度に対してある最大値を示す。この例示的な電池の温度が700℃よりも高くなると、最初は、出力密度が上昇するが、そのうち電池性能が低下することがある。しかしながら、グラフ300によれば、温度が下がると、EMFが大幅に低下し、それゆえ出力密度が下がることになる。
図4Bは、約700℃の温度における例示的な燃料電池の電池EMFの効率と出力密度の関係を示すグラフ420である。グラフ420とグラフ410によれば、電流密度が高くなるほど電池EMFが低下し、したがって電池EMFの効率が低下する。例えば、EMF(LHV)が1.15Vであると仮定した場合、効率80%は、EMF約0.9Vに対応する。グラフ410から、そのような電池は、電流密度約0.36Acm−2と出力密度約0.3Wcm−2で動作することになる。電池が、EMF効率60%またはEMF約0.7Vで動作しているもう1つの例を検討する。グラフ410によれば、EMF約0.7Vは、電流密度約0.6Acm−2に対応し、これは、出力密度約0.42Wcm−2になる。しかしながら、別のEMF効率を使用して同じ出力密度を実現することもできる。例えば、EMF効率約30%は、EMF約0.36Vと電流密度約1.18Acm−2に対応する。したがって、計算を容易にするために、電池が1cmを有すると仮定すると、約0.42Wの電力を必要とする負荷には、高EMF効率状態または低EMF効率状態で動作する電池が電力を供給することができる。高EMF効率状態は、高EMFと低電流に対応し、低EMF効率状態は、低EMFと高電流に対応する。本明細書で説明する種々の電池配列によれば、電池は、オプションとして、高EMF効率状態と低EMF効率状態の間で切り換えられ、その間、一定の電力出力を維持する。当然ながら、高EMF効率状態と比べると、低EMF効率状態の方が多くの燃料が利用または消費される。
下の表1は、低効率状態(状態1)と高効率状態(状態2)とに関連した状態をまとめたものである。
Figure 0004021880
表1に示した情報は、選択された電力に関して、選択された電力を達成するために複数の状態が存在できることを示す。図5Aと図5Bは、更に、この原理が、直列電池システムと並列電池システムに当てはまることを示しており、これらのシステムは、後で更に説明するように、オプションとして、直列動作と並列動作の間で切り換えることができる。
図5Aは、2つの電池が直列に配列された直列電池システムと2つの電池が並列に配列された並列電池システムの電力と電流の関係を表すグラフ510を示す。グラフ510に示したように、直列電池システムの最大電力は、並列電池システムの最大電力と等しいが、そのような最大値は、異なる電流で生じる。直列電池システムの最大電力は、並列電池システムの最大電力よりも少ない電流で生じる。
グラフ510は、直列電池システムと並列電池システムで電力と電流が等しい点515を含むということが重要である。点515は、直列電池システムの場合は電流が増大するときに電力が減少する領域に、並列電池システムの場合は電流が増大するときに電力が増大する領域に対応している。この点で、切り換え可能な電池システムを、高効率状態から低効率状態に、またはその逆に切り換えることができる。更に、この点におけるそのような構成の切り換え、したがって効率の切り換えは、2電池システムの電流出力や電圧出力を変化させることなく行われる。
図5Bは、図5Aのグラフ510の直列電池システムと並列電池システムに対応する効率と電力の関係を表すグラフ520を示す。グラフ520によれば、ある最高効率より低い効率で電力最大値が存在し、この電力最大値では、切り換え可能な2電池システムを直列構成と並列構成の間で切り換えても効率は変化しない。しかしながら、図5Aのグラフ510に示したような、直列構成と並列構成とで電力と電流が一致する点515は、その点における電力が最大電力よりも低い点である。したがって、例示的な2電池システムにおいて直列構成から並列構成に切り換えるときに効率の変化が生じる。図5Bのグラフ520の縦線525は、直列構成から並列構成への移行またはその逆の移行を表す。2電池システムにおいて、2つの構成だけが存在し、したがって、所与の電力値において多くても2つの効率の状態が存在する。一般に、並列構成は高い方の効率に対応し、直列構成は低い方の効率に対応する。
図5Aと図5Bは2つの構成の状態を示しているが、可能な構成の数は、システム内の電池の数が増えるほど多くなる。図6Aは、4つの電池と5つの可能な構成を有する例示的な切り換え可能電池システムの電力と電流の関係を表すグラフ610を示す。システムの構成が、並列構成を帯びるほど、電力と電流の関係を表す曲線は、電流のより広い範囲にわたり、したがって、そのような構成に向かうほど、最大電力は、より大きな電流で生じるようになる。
グラフ610は、電力と電流を維持しながら例示的なシステム構成を切り換えることができる9つの点(a〜jと示した)が存在することを示す。更に、これらの点は全て、最大電力よりも低い電力に対応しており、したがって効率の変化に対応している。更に、9つの点はどれも3つ以上の構成に対応していない。したがって、この例では、3つの構成間における変化により電力と電流が一定に維持される点は存在しない。当然のことであるが、例えば、「3:1」構成において、「1」つの電池を「3」つの電池のうちの1つと切り換えると、電力と電流が一定に維持される。
グラフ610によれば、並列構成に向かう切り換えによって温度が下がり、直列構成に向かう切り換えによって温度が高くなる。更に、電力が最大電力に近づくほど、構成を切り換えたときの温度の変化が小さくなる。したがって、点「h」では、温度または熱発生の変化が小さいことが予想され、点「d」では、温度または熱発生の変化が大きいことが予想される。更に、一般に、高い電力で切り換えるときと比べて、電力が低いほど、ある構成から別の構成への切り換えによる効率の変化が大きくなる。
図6Bは、図6Aのグラフ610の例示的な切り換え可能電池システムの効率と電力の関係を表すグラフ620を示す。当然ながら、所与の電力容量の電池を多くするほど、電力軸の振幅が大きくなる。したがって、グラフ610,620に示した現象は、直列、並列、またはこれらの任意の組合せで動作する更に多くの電池を備えたシステムに拡張することができる。任意の所与の構成の出力曲線は一般に、図6Aのグラフ610に示したように、他の構成と共通の動作点を共用する。そのような動作点はそれぞれ、固有の電力出力に対応し、例示的な4電池システムについて示したような効率出力曲線に沿って切り換え条件を横方向にずらすことになる(例えば、図6Bのグラフ620を参照)。多数の電池を有する燃料電池システムは、ほぼ連続した電力出力範囲にわたって拡がるより多くの可能な動作点を有することができる。例示的な方法において、動作点は、負荷によって規定される電力要件に関して調整された例示的なシステムにおいて選択され実現される。最大電力出力に近い動作点は、小さな効率の変化を生じさせることが予想され、したがって、最大電力値からより遠い動作点よりも長い時間にわたって小さな温度または熱発生の変化を生じさせる。システムの最大電力出力から比較的遠い点(ポイント)で動作するシステムは、比較的短い時間にわたって大きな温度または熱発生の変化を生じさせることが予想できる。
接続構成の数(m)は、システム内の電池の数(n)の関数である。これは、m=f(n)のように表わすことができる。例示的な式において、Nは、以下のように動作点の数を表す。
Figure 0004021880
下の表2は、3〜11個の個別の電池を含む様々な例示的な電池スタックについて、可能な固有の接続構成の数(m)とそれに対応する動作点の数(N)に関する情報をまとめたものである。
Figure 0004021880
表2に示した情報は、比較的少数の電池(例えば、n=11)を含む燃料電池スタックが、ある電力の範囲内に多数の可能な動作点を有することを示している。電池が更に多くなると(例えば、n>11)、オプションとしてほぼ連続した電力出力範囲にわたって動作できる設定限界に近づく(動作)点の数が多くなるであろう。図6Aは、表2に含まれる4電池スタック(n=4)を示す。したがって、n=4の場合、5つの固有の接続構成とそれに対応する10の動作点が存在する。
燃料消費に関して、例えば低EMF効率状態(例えば、より直列型の構成)にしたがって電池に一定量の燃料を供給し、次に高EMF効率状態(例えば、より並列型の構成)に切り換えると、燃料の供給過剰が起こる。したがって、一般に反応した燃料の量を供給した燃料の量で割ったものとして定義される燃料効率が低下する。しかしながら、例えば高EMF効率状態にしたがって電池に一定量の燃料を供給し、次に低EMF効率状態に切り換えた場合は、燃料が制限されることがあり、あるいは低効率状態のほうが高効率状態よりも多く燃料を利用するので燃料の効率は高くなる。したがって、一般に、燃料供給が一定の場合、低EMF効率状態から高EMF効率状態への切り換えにより燃料が過剰になり、高EMF効率状態から低EMF効率状態への切り換えにより、過剰燃料が減少する(例えば、おそらくは、制限された量の燃料の場合でも)。
例示的な配列
前述したように、複数電池システムは、一定の電流および電圧の条件で一定の電力出力を維持しながら複数の状態で動作することができる。更に、電池EMFと電流密度は、燃料消費やEMF効率などと関連した可変パラメータである。例示的な配列は、複数電池システム内の少なくともいくつかの電池を並列電気配列と直列電気配列とで切り換えることを可能にする。最初に、様々な例示的な配列について説明し、次に、電力と燃料の問題点を考慮する例示的な配列を動作させる様々な方法について説明する。
本明細書で説明したように、複数電池システム内の少なくともいくつかの電池が、直列および/または並列の形態で動作させられる。電池が、電気的に直列に接続されたとき(例えば、ある電池の正端子が別の電池の負端子に接続されているとき)、電池の全電圧出力は、個々の電池電圧の和と等しい。直列に接続された電池に流れる電流は、1つの電池の電流と同じである。これと対照的に、電池が並列に接続されたとき(例えば、正端子が共に接続され、負端子が共に接続されているとき)は、電流容量が増える。電池が実質的に等しい電圧出力を有すると仮定すると、並列に接続された電池の電圧出力の合計は、単一電池の電圧と同じである。本質的には、電池を並列に接続することは、単一電池内の電極と電解質のサイズを大きくすることとある程度同様の効果がある。
図7は、2つの例示的な配列710,720の回路図700を示す。並列配列710は、温度Tで動作しEMF Vを生成する第1の電池と、温度Tで動作しEMF Vを生成する第2の電池とを含み、ここでVはVと等しい。抵抗器で表された負荷は、抵抗Rを有する。第1の電池と第2の電池の温度測定回路はオプションである。例示的な配列710において、負荷は、EMF VおよびEMF Vと等しいEMF Vを受ける。更に、この配列は、電流Iと、電流IとVの積と等しい電力Pを生成する。例示的な配列710において、各電池は、電流Iの一部分のみを提供する。
直列配列720は、温度T’で動作しEMF V’を生成する第1の電池と温度T’で動作しEMF V’を生成する第2の電池とを含み、ここで、V’はV’と等しくてもよい。抵抗器で表された負荷は、並列配列710の場合と同じように抵抗Rを有する。第1の電池と第2の電池の温度測定回路は、オプションである。例示的な配列720において、負荷は、EMF V’とEMF V’を加えたものに等しいEMF Vを受ける。更に、この配列は、電流Iと、IとVの積に等しい電力Pを生成する。例示的な配列720において、各電池は、電流Iを提供する。
例示的な並列配列710を例示的な直列配列720と比較すると、V’がV(並びにVとV)よりも低く、V’がV(並びにVとV)よりも低いことが分かる。更に、例示的な並列配列710では、電流需要Iが、2つの電池に分配されるが、例示的な配列720内の各電池は、電流需要Iを供給しなければならない。したがって、抵抗RとEMF需要Vを有する負荷の場合、例示的な直列配列720は、例示的な並列配列710(高EMF、低電流)と比較したときに、低EMF効率動作状態(低EMF、高電流)と関連付けられることができる。したがって、高EMF効率状態から低EMF効率状態に切り換える例示的な方式は、並列配列の電池から直列配列の電池に切り換えることを含む。当然ながら、図5A、図5B、図6A、および図6Bに関して前述したように、電力と電流の関係を表す2つの曲線の交点で切り換えが行われる場合は、特定の電圧または負荷が与えられた場合に、切り換えにより電力と電流が比較的一定に維持されることを期待することができる。
図8は、切り換え可能な電池の配列800の1例を示す。例示的な配列800は、2つの並列スイッチSP、SP、1つの直列スイッチS、2つの電池FCおよびFCを有する切り換え可能な回路に接続された抵抗Rを有する負荷を含む。また、FCとFCの温度測定回路TとTが示されており、これらの回路は、オプションとすることができ、他の条件(例えば、酸化剤濃度、廃棄物濃度など)を測定する1つまたは複数の回路を代用するものであっても、また、そのような回路に追加されるものであってもよい。スイッチSPとSPが閉じられ、スイッチSが開かれたとき、回路は電池を並列に動作させるが、スイッチSP,SPが開かれ、スイッチSが閉じられたとき、回路は、電池を直列で動作させる。したがって、例示的なシステムは、電気出力を提供することができる第1の燃料電池と、電気出力を提供することができ第2の燃料電池と、第1の燃料電池の電気出力と第2の燃料電池の電気出力を並列または直列に配列するための1つまたは複数のスイッチを含む切り換え回路とを含む。後で更に説明するように、オプションの温度測定回路は、並列から直列にまたは直列から並列にいつ切り換えるかを決定するのに役立てることができる。例えば、燃料供給が過剰な並列配列において、Tおよび/またはTが設定温度よりも低くなった場合は、直列配列への切り換えは、熱発生を高め、したがって温度を高める働きをする場合がある。この例において、温度測定回路は、Tおよび/またはTを測定し、次に切り換え回路に信号を提供することができる。当然ながら、コントローラは、切り換え回路を制御し、オプションとして、温度測定回路や他の回路から信号を受け取ることができる。
当然ながら、例示的な配列またはそれらの等価物は、複数電池システム全体にわたって複製されてもよい。例えば、図9は、複数の燃料電池910(例えば、FC,FC,...FC)とコントローラ920を含む例示的なシステム900を示す。コントローラ920は、燃料電池910の電気的配列を制御し、燃料電池の一部または全てが、並列電気配列から直列電気配列に切り換え可能でかつ直列電気配列から並列電気配列への切り換え可能である。例えば、第1組の電池FCおよびFCは、EMF Vで並列に動作し、第2組の電池FC、FC、FC、FC、FCおよびFCは、EMF Vで直列に動作することができ、ここで、VはVにほぼ等しい。更に、第1組と第2組は、EMF Vを受ける負荷と並列に電気的に配列されてもよい。第1組の電池FCおよびFCが、並列から直列に切り換えられた場合(例えば、第2組の電池と並列なまま)、電池FCおよびFCのEMFが低下し、第1組の電池のEMF効率が低下する。
例示的な方法
様々な例示的な配列が、複数燃料電池システムの動作制御性を高めることができる。例えば、例示的な方法は、供給ブロックを含み、そのブロックで、複数の燃料電池システムに過剰な量の燃料が供給される。次に、切り換えブロックで、電池のうちの少なくともいくつかが、並列電気配列から直列電気配列に切り換えられる。一般に、切り換えによって、1つまたは複数の負荷に対する電力出力が一定に維持される。しかしながら、前述のように、並列電気配列から直列電気配列へ電池を切り換えることにより、電池を高EMF効率状態から低EMF効率状態に切り換えることができる。したがって、そのような環境では、例示的な方法は、生成ブロックを含み、そのブロックで、並列から直列に切り換えられた電池に関連した低EMF効率状態の方が多くの燃料を必要とするので(例えば、より高い燃料利用率)、過剰な燃料の少なくとも一部分から熱が生じる。本質的には、この切り換えにより、供給された燃料の量に対する反応した燃料の量として定義される、切換え式電池の燃料効率が高まる。
一般的に、反応または利用された燃料の増加に関連した熱の生成により、電池の温度が上昇する。したがって、図7の例示的な回路図700を再び参照すると、前述の例示的な方法によって、T’がTよりも大きくなり、T’がTよりも大きくなる。当然ながら、ある温度が達成されると、例示的な方法は、複数電池システム内の同じ電池および/または他の電池を直列電気配列から並列電気配列に切り換えることができる。燃料供給が一定であると仮定すると、そのような切り換えにより、燃料利用率が低下し、それにより熱発生が減少し、したがって温度が下がる。全体として、そのような例示的な方法は、複数電池システム内の個々の電池の温度を制御するのに適している。例えば、例示的なシステム900と第1組の電池FCとFCの説明とを参照すると、並列から直列への切り換えは、電池FCおよびFCの温度を高めることを意図している場合がある。
図10は、もう1つの例示的な方法1000のブロック図を示す。例示的な方法1000は、燃料供給ブロック1010を含み、このブロックで、燃料電池のシステムに過剰な量の燃料が供給される。測定ブロック1020において、温度および/または1つまたは複数の他の変数が測定または決定される。次に、判定ブロック1030で、熱発生をもっと多くする必要があるか少なくする必要があるかが決定される。次に、例示的な方法1000は、熱発生を少なくする分岐または熱発生を多くする分岐に続く。多くする分岐は、複数電池システムをより列な(すなわちより列型の)構成(例えば、電気配列)に切り換える切り換えブロック1040を含み、少なくする分岐は、複数電池システムをより列な(すなわちより列型の)構成(例えば、電気配列)に切り換える切り換えブロック1042を含む。したがって、多くする分岐は、燃料消費量の増大により熱発生ブロック1050で熱発生を高め、少くする分岐は、燃料消費量の減少により熱減少ブロック1052で熱発生を減少させる。
当然ながら、他の例示的な方法は、複数電池システム内の電池のうちの少なくともいくつかを並列電気配列から直列電気配列にまたは直列電気配列から並列電気配列に切り換えることと関連して燃料供給を調整することができる。全体として、本明細書で説明したような切り換えは、燃料供給の検討事項と組み合わせたときに、複数電池システム内の少なくともいくつかの電池のEMF効率を調整し温度を制御する比較的迅速かつ有効な方法を提供する。
以下に、本発明の種々の構成要件の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。
1.電気出力を提供することができる第1の燃料電池と、
電気出力を提供することができる第2の燃料電池と、
前記第1の燃料電池の前記電気出力と前記第2の燃料電池の前記電気出力を並列または直列に配列し、それにより電気出力効率および熱発生を調整するための1つまたは複数のスイッチを備える切り換え回路
とを備える、システム。
2.前記第1の燃料電池または前記第2の燃料電池の温度を測定し、信号を前記切り換え回路に提供することが可能な温度測定回路を有する、上項1に記載のシステム。
3.前記第1の燃料電池と前記第2の燃料電池が、固体酸化物型燃料電池である、上項1に記載のシステム。
4.前記切り換え回路を制御するコントローラをさらに備え、前記コントローラが、オプションとして、温度測定回路から信号を受け取り、それに応答して前記第1の燃料電池の前記電気出力と前記第2の燃料電池の前記電気出力を配列するように構成され、前記コントローラが、オプションとして、前記切り換え回路に、前記第1の燃料電池の前記電気出力と前記第2の燃料電池の前記電気出力を並列に配列させて、前記第1の燃料電池と前記第2の燃料電池の電気出力効率を高め、前記コントローラが、オプションとして、前記切り換え回路に、前記第1の燃料電池の前記電気出力と前記第2の燃料電池の前記電気出力を直列に配列させて、前記第1の燃料電池と前記第2の燃料電池の電気出力効率を下げることからなる、上項1に記載のシステム。
5.複数燃料電池システムに過剰量の燃料を供給するステップと、
前記燃料電池の少なくとも一部分を並列電気配列から直列電気配列に切り換えるステップと、
前記過剰量の燃料の少なくとも一部分から熱を生成するステップ
とを含む、方法。
6.前記燃料が水素を含み、前記複数燃料電池システムが、オプションとして、固体酸化物型燃料電池を具備する、上項5に記載の方法。
7.前記切り換えるステップが、負荷に提供される電力を変化させないことからなる、上項5に記載の方法。
8.前記切り換えるステップが、設定温度以下での燃料電池温度の測定に応答して行われる、上項5に記載の方法。
9.複数燃料電池システムにほぼ一定量の燃料を供給するステップと、
燃料電池のうちの少なくともいくつかを直列電気配列から並列電気配列に切り換えるステップと、
EMF効率を高めるステップと、
燃料効率を低下させるステップ
とを含む、方法。
10.前記燃料が水素を含み、前記複数燃料電池システムが、オプションとして、固体酸化物型燃料電池を具備することからなる、上項9に記載の方法。
本発明による例示的なシステム(910)は、電気的出力を提供可能な第1の燃料電池(FC1)と、電気的出力を提供可能な第2の燃料電池(FC2)と、第1の燃料電池(FC1)の電気的出力と第2の燃料電池(FC2)の電気的出力を並列または直列に配列して、これにより、電気的出力の効率と熱生成を調整するための1つまたは複数のスイッチを含む切り換え回路(920)とを備える。
燃料電池を説明する図である。 燃料利用率に関する理論的な熱力学的効率と温度の関係を示すグラフである。 例示的な燃料電池の電池出力密度と温度の関係を示すグラフである。 所与の温度における例示的な燃料電池の電池EMFおよび出力密度と電流密度の関係を示すグラフである。 所与の温度における例示的な燃料電池のEMFの効率と出力密度の関係を示すグラフである。 直列構成と並列構成の例示的な2電池システムの電力と電流の関係を表すグラフである。 例示的な2電池システムのEMF効率と出力密度の関係を示すグラフであり、システム内の電池の再配列による、電力が一定のときの効率の変化が示されている。 様々な直列構成と並列構成の複数電池システムの電力と電流密度の関係を示すグラフである。 例示的な複数電池システムのEMF効率と出力密度の関係を示すグラフであり、ある電力出力の範囲に対応する動作点に関する効率の変化が示されている。 燃料電池システムの例示的な回路図である。 負荷に電力を供給する第1と第2の燃料電池の例示的な切り換え可能な配列を示す図である。 コントローラと複数の燃料電池を含む例示的な切り換え可能システムを示す図である。 複数燃料電池システム内の少なくともいくつかの燃料電池の電気的配列を切り換えるステップを含む例示的な方法を示す図である。
符号の説明
900 システム
910 燃料電池
920 コントローラ

Claims (8)

  1. 電気出力を提供することができる第1の燃料電池と、
    電気出力を提供することができる第2の燃料電池と、
    前記第1の燃料電池の前記電気出力と前記第2の燃料電池の前記電気出力を並列または直列に配列するための1つまたは複数のスイッチを備える切り換え回路と、
    前記第1の燃料電池または前記第2の燃料電池の温度を測定し、信号を前記切り換え回路に提供することが可能であり、これにより電気出力効率および熱発生を調整するための温度測定回路と、
    前記切り換え回路を制御するコントローラ
    を備え、
    前記コントローラは前記温度測定回路から前記信号を受け取り、それに応答して前記第1の燃料電池の前記電気出力と前記第2の燃料電池の前記電気出力を配列するように構成され、
    前記コントローラは、前記第1の燃料電池と前記第2の燃料電池の電気出力効率を高めるために、前記切り換え回路に、前記第1の燃料電池の前記電気出力と前記第2の燃料電池の前記電気出力を並列に配列させる制御と、前記第1の燃料電池と前記第2の燃料電池の電気出力効率を下げるために、前記切り換え回路に、前記第1の燃料電池の前記電気出力と前記第2の燃料電池の前記電気出力を直列に配列させる制御との少なくとも一方の制御を実施することからなる、システム。
  2. 前記第1の燃料電池と前記第2の燃料電池が、固体酸化物型燃料電池である、請求項1に記載のシステム。
  3. 複数燃料電池システムに過剰量の燃料を供給するステップと、
    前記燃料電池の少なくとも一部分を並列電気配列から直列電気配列に切り換えるステップと、
    前記過剰量の燃料の少なくとも一部分から熱を生成し、これによって、前記燃料電池システムの温度を制御するステップ
    とを含む、方法。
  4. 前記燃料が水素を含み、前記複数燃料電池システムが、オプションとして、固体酸化物型燃料電池を具備する、請求項に記載の方法。
  5. 前記切り換えるステップが、負荷に提供される電力を変化させないことからなる、請求項に記載の方法。
  6. 前記切り換えるステップが、設定温度以下での燃料電池温度の測定に応答して行われる、請求項に記載の方法。
  7. 複数燃料電池システムにほぼ一定量の燃料を供給するステップと、
    前記システムによる熱発生を高める必要があるか否かを決定するステップと、
    前記決定に応答して、燃料電池のうちの少なくともいくつかを並列電気配列から直列電気配列に切り換えるステップ、
    を含み、
    前記切り換えによって、EMF効率を低下させ、及び、燃料効率を高め、これによって、熱発生を高めることからなる、方法。
  8. 前記燃料が水素を含み、前記複数燃料電池システムが、オプションとして、固体酸化物型燃料電池を具備することからなる、請求項に記載の方法。
JP2004217067A 2003-09-29 2004-07-26 燃料電池の調整および温度制御 Expired - Fee Related JP4021880B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/674,053 US20050069740A1 (en) 2003-09-29 2003-09-29 Fuel cell modulation and temperature control

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005108815A JP2005108815A (ja) 2005-04-21
JP4021880B2 true JP4021880B2 (ja) 2007-12-12

Family

ID=34313955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004217067A Expired - Fee Related JP4021880B2 (ja) 2003-09-29 2004-07-26 燃料電池の調整および温度制御

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20050069740A1 (ja)
EP (1) EP1521327B1 (ja)
JP (1) JP4021880B2 (ja)
DE (1) DE602004014327D1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070225614A1 (en) * 2004-05-26 2007-09-27 Endothelix, Inc. Method and apparatus for determining vascular health conditions
US20050095471A1 (en) * 2003-11-04 2005-05-05 Vince Winstead Method of operating a hybrid power system within a state of charge window
US8597848B2 (en) 2005-10-21 2013-12-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel cell system, estimation device of amount of anode gas to be generated and estimation method of amount of anode gas to be generated
US8475969B2 (en) * 2005-10-25 2013-07-02 Honeywell International Inc. High power density, ultra-light power generator
JP5071879B2 (ja) * 2005-12-07 2012-11-14 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
US20070225606A1 (en) * 2006-03-22 2007-09-27 Endothelix, Inc. Method and apparatus for comprehensive assessment of vascular health
US20080027330A1 (en) * 2006-05-15 2008-01-31 Endothelix, Inc. Risk assessment method for acute cardiovascular events
KR100723395B1 (ko) 2006-05-16 2007-05-30 삼성에스디아이 주식회사 연료전지의 회로연결 제어시스템 및 구동방법
DE102006026257A1 (de) * 2006-06-02 2007-12-06 Micronas Gmbh Stromversorgung mittels Brennstoffzellen
JP2008041305A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Mitsubishi Materials Corp 固体電解質形燃料電池の運転方法
US20080081963A1 (en) * 2006-09-29 2008-04-03 Endothelix, Inc. Methods and Apparatus for Profiling Cardiovascular Vulnerability to Mental Stress
US20080107933A1 (en) * 2006-11-02 2008-05-08 Gallagher Emerson R Fuel cell hibernation mode method and apparatus
JP4821662B2 (ja) * 2007-03-12 2011-11-24 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP5326220B2 (ja) * 2007-04-11 2013-10-30 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及びハイブリッド車両システム
US20080292918A1 (en) 2007-05-25 2008-11-27 Caine Finnerty Electrochemical system having multiple independent circuits
EP2160783B1 (en) 2007-05-25 2013-08-21 NanoDynamics Energy, Inc. Method to operate fuel cells having multiple independent circuits
KR101375329B1 (ko) * 2007-08-06 2014-03-20 삼성에스디아이 주식회사 다양한 전력을 공급할 수 있는 연료전지시스템
KR101229337B1 (ko) * 2007-12-28 2013-02-05 도요타 지도샤(주) 연료전지시스템
CN102623725A (zh) * 2011-01-30 2012-08-01 扬光绿能股份有限公司 燃料电池系统及其控制方法
JP6187660B1 (ja) * 2016-09-13 2017-08-30 富士電機株式会社 燃料電池システム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1349670A (zh) * 1999-05-06 2002-05-15 三帝公司 燃料电池和薄膜
JP2003520390A (ja) * 1999-07-05 2003-07-02 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 燃料電池設備及び燃料電池設備の運転方法
US6312846B1 (en) * 1999-11-24 2001-11-06 Integrated Fuel Cell Technologies, Inc. Fuel cell and power chip technology
EP1294039B1 (en) * 2001-03-29 2010-01-13 Panasonic Corporation Thin film polymer electrolyte fuel cell and method of operating the same
US6497974B2 (en) * 2001-05-23 2002-12-24 Avista Laboratories, Inc. Fuel cell power system, method of distributing power, and method of operating a fuel cell power system
US6939635B2 (en) * 2001-05-31 2005-09-06 Plug Power Inc. Method and apparatus for controlling a combined heat and power fuel cell system
US20030175566A1 (en) * 2002-03-12 2003-09-18 Fisher John M. Fuel cell power systems and methods of operating fuel cell power systems
WO2003098730A2 (en) * 2002-05-16 2003-11-27 Ballard Power Systems Inc. Electric power plant with adjustable array of fuel cell systems
US7208246B2 (en) * 2002-07-23 2007-04-24 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fuel cell with integrated heater and robust construction

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005108815A (ja) 2005-04-21
EP1521327A2 (en) 2005-04-06
US20050069740A1 (en) 2005-03-31
EP1521327B1 (en) 2008-06-11
DE602004014327D1 (de) 2008-07-24
EP1521327A3 (en) 2005-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4021880B2 (ja) 燃料電池の調整および温度制御
Ivers-Tiffée et al. Materials and technologies for SOFC-components
Yamamoto Solid oxide fuel cells: fundamental aspects and prospects
Weber et al. Materials and concepts for solid oxide fuel cells (SOFCs) in stationary and mobile applications
JP5441310B2 (ja) 電源システム
TW200403883A (en) Fuel cell apparatus
JP5099991B2 (ja) 燃料電池発電装置及び制御プログラム並びに制御方法
JP2006040598A (ja) 燃料電池の活性化方法
JP2006286239A (ja) 直接型メタノール燃料電池システムおよびその制御方法
KR101148402B1 (ko) 연료 전지 시스템 및 연료 전지의 활성화 방법
US6696190B2 (en) Fuel cell system and method
US10950875B1 (en) SOFC system and method to decrease anode oxidation
US6504339B2 (en) Technique and apparatus to control the charging of a battery using a fuel cell
JP4574008B2 (ja) 燃料セル
US11196075B2 (en) Fuel cell system and method for operating the same, and electrochemical system and method for operating the same
Yao et al. A cofuel channel microtubular solid oxide fuel/electrolysis cell
JP2002367615A (ja) 固体酸化物形燃料電池
EP2341571B1 (en) Fuel cell, fuel cell system, and operating method for a fuel cell
JP4979952B2 (ja) 燃料電池発電装置及び制御プログラム並びに制御方法
JPH0487263A (ja) 燃料電池発電プラント
CN107251296B (zh) 去除在加液体烃燃料的固体氧化物燃料电池中的含碳沉积物的方法和燃料电池系统
JP5331495B2 (ja) ヒーターユニット、改質装置、及び被加熱体の加熱方法
US20020102444A1 (en) Technique and apparatus to control the response of a fuel cell system to load transients
KR20050013952A (ko) 연료 전지 출력 조정 및 온도 제어
JPH08273690A (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051213

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20060313

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20060316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070416

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070927

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees