JPH05190195A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JPH05190195A
JPH05190195A JP4133592A JP13359292A JPH05190195A JP H05190195 A JPH05190195 A JP H05190195A JP 4133592 A JP4133592 A JP 4133592A JP 13359292 A JP13359292 A JP 13359292A JP H05190195 A JPH05190195 A JP H05190195A
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哲也 谷口
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正昭 松本
Kenro Mitsuta
憲朗 光田
Toshiaki Murahashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストを上げることなく、燃料利用率が高く
なっても安定に動作させることができる燃料電池を提供
することを目的とする。 【構成】 積層体を、燃料ガスが供給される第1積層体
7とその排出ガスが供給される第2積層体8とに区分
し、第1積層体7の単セル1の数を第2積層体8の単セ
ル1の数よりも少なくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃料電極、電解質マ
トリックス、及び酸化剤電極を有する単セル、ガス分離
板、並びに冷却板で構成される燃料電池単体を複数個積
層した積層体を備えた燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料電池積層体への燃料ガス供給
方法としては、特公昭62−23434号公報に開示さ
れた方法があった。これは、一つの積層体を第1積層体
と第2積層体とに区分し、第1積層体に燃料ガスを供給
し、その排出ガスを第2積層体に供給するとともに、第
1積層体に含まれる積層単セルの数(以下、上流セル数
と呼ぶ)を、第2積層体に含まれる積層単セルの数(以
下、下流セル数と呼ぶ)に比べて、少なくとも1セル以
上多くしたものである。このように第1積層体の排出ガ
スを第2積層体に供給するフロー形式は、一般にシリア
ルフロー方式と呼ばれている。
【0003】上述の燃料電池は、燃料ガスの消費に伴う
流速の低下を下流側の燃料ガス空間を減らすことで防止
しようとするものであるが、その効果をむしろ積層体全
域で実質的な燃料利用率を低下させて、燃料供給の不均
一などによる局部的燃料欠乏状態を回避し、セルの腐食
を防止することにあった。この腐食防止の効果は、上流
セル数と下流セル数とを同じにした場合についての実証
データを示した「腐食(Corrosion)第46巻
P628〜P633(1990)」に記述されている。
また、燃料利用率の上昇によってセルの腐食が起きるメ
カニズムについては、J.Electrochem.S
oc.第137巻P3079〜P3085(1990)
に記述されている。
【0004】実際に上流セル数を下流セル数の2倍とし
たリン酸型燃料電池の積層体に、メタンを改質した一酸
化炭素を含む燃料ガスを供給して、我々は運転試験を行
った。燃料利用率を90%まで上昇させた時、下流セル
の冷却板近傍でのセル電圧の低下が著しく大きくなり、
そのセルの電圧がマイナスに転じて運転できない状況に
なった。これは下流セルでは上流セルでの水素の消費に
伴ない、水素分圧が低下し、相対的に一酸化炭素の濃度
が上昇するため、下流セルで温度の最も低くなる冷却板
近傍のセルにおいてCO被毒の影響が著しくなったもの
と推定された。なお、90%という燃料利用率は燃料電
池の効率を上げるために必要な利用率である。
【0005】この問題が解決する方法として、特開昭6
3−29463号公報に開示されているものがある。こ
れは上流セルの排ガスから水蒸気を除去して下流セルに
供給される燃料ガスの水素分圧を上げるという方法であ
る。しかし水蒸気を除去するための装置を必要とするた
めに、コストが高くなるという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のリン酸型燃料電
池は、上記のように構成されており、90%程度の燃料
利用率まで安定に動作させることができなかった。ま
た、安定に動作させるために水蒸気を除去する方法では
コストが高くなるという課題があった。この発明は、上
記のような課題を解消するためになされたもので、コス
トを上げることなく、燃料利用率が高くなっても安定に
動作させることのできる燃料電池を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る燃料電池は、積層体を燃料ガスを供給される第1積層
体とその排出ガスが供給する第2積層体とに区分し、第
1積層体の単セルの数を第2積層体の単セルの数よりも
少なくしたものである。
【0008】この発明の請求項2に係る燃料電池は、積
層体を、燃料ガスが供給される第1積層体とその排出ガ
スが供給される第2積層体とに区分し、また第1積層体
と第2積層体との電極反応面積を異なるようにしたもの
である。
【0009】さらに、この発明の請求項3に係る燃料電
池は、積層体を、燃料ガスが供給される第1積層体とそ
の排出ガスが供給される第2積層体とを区分し、また第
1積層体と第2積層体との発電反応の全電流値を異なる
ようにしたものである。
【0010】
【作用】この発明の請求項1に係る燃料電池は、第1積
層体である上流セルの数を第2積層体である下流セルの
数よりも少なくしたことで、下流セルに供給される燃料
ガスに含まれる水素濃度を高く保ち、一酸化炭素濃度を
低く抑えることができ、冷却板近傍のセルでのCO被毒
の影響を低く抑えることができるので、高い燃料利用率
でも安定に動作させることができる。
【0011】また、この発明の請求項2に係る燃料電池
は、上流セルと下流セルの電極反応面積を異なるように
したので、シリアルフロー方式の上流と下流での水素消
費量の比は一定でも上流と下流でのセルの動作電流密度
が調整可能になり、上流および下流でのセル特性(セル
電圧)を任意に設定することができる。
【0012】さらに、この発明の請求項3に係る燃料電
池は、上流セルと下流セルの発電反応の全電流値を異な
るようにしたので、燃料電池全体の水素消費量は一定で
もシリアルフローの上流と下流での水素消費量とセルの
動作電流密度が同時に調整可能になり、上流および下流
でのセル特性(セル電圧)を任意に設定することができ
る。
【0013】
【実施例】
実施例1.以下、最初にこの発明に係り、この発明者ら
が行なった理論的考察について説明する。従来のように
上流セルを下流セルよりも多くした場合の長所は、下流
セルの実質燃料利用率が低下することである。逆に短所
は、下流セルの水素濃度が低下することと下流セルのC
O濃度が増大することである。そこで、下流セルの実質
燃料利用率,水素濃度,CO濃度について定量的な解析
を行なった。まず、下流セルの実質燃料利用率につい
て、名目燃料利用率(積層体全体の燃料利用率)をUF
(100%=1)とし、上流セルと下流セルとの実質燃
料利用率をそれぞれUFU,UFD(100%=1)とす
る。また、上流セル数と下流セル数との比をα(=上流
セル数/下流セル数)とすると、UFUとUFDはそれぞれ
式(1),式(2)で表わされる。また名目燃料利用率
に対する変化を図3に示す。図3は横軸に名目燃料利用
率(UF ;%)、縦軸に実質燃料利用率(UFU,UFD
%)を示すグラフであり、上部の矢印Aの領域は腐食危
険領域を示す。ただし、ここでは第1積層体(上流セ
ル)と第2積層体(下流セル)との電極面積と電流値が
同じ場合について説明する。 UFU = {α/(1+α)}×UF ・・・(1) UFD = UF / (1+α−α×UF ) ・・・(2) 図3ではα=0.5,1,2の3通りについて示してい
るが、実質燃料利用率が上流セルが大幅に改善されてい
て、下流セルではαが大きい方が実質燃料利用率が改善
されていることが分かる。矢印Aで示すように、実質燃
料利用率が90%以上になった場合に酸化剤電極の腐食
の危険性が高くなる。
【0014】図4はUFDが90%となる時の名目燃料利
用率UF (%)を縦軸に取り、αを横軸に示したグラフ
である。このグラフで分かるように、例えばα=1の時
Fは94.7%であり、4.7%程度燃料利用率に余
裕があることを示している。即ち、名目燃料利用率が9
4.7%にまで高まらないとUFDが90%に達しないた
め、腐食の危険性が大幅に低下していることが分かる。
図4ではαが大きくなるほど酸化剤電極の腐食を防止す
る効果が高いことを示している。しかし、改質器の不調
でメタンから水素への改質率が低下した場合を想定して
も、名目燃料利用率が90%を大幅に上廻るとは考えに
くく、例えば、2%程度燃料利用率が改善されているだ
けでも防止効果は充分である。従って、α=0.3程度
でも腐食効果は充分であると考えられる。なお、燃料利
用率が高まった場合の腐食の危険性については、平成元
年電気学会全国大会要旨集、第11−212頁〜第11
−213頁に記述されており、燃料利用率の上昇と共に
加速度的に腐食の危険性が高まることが示されている。
【0015】次に、下流セルの水素濃度とCO濃度につ
いてであるが、上流セル入口側での水素濃度をP(H
2 ),CO濃度をP(CO)と(いずれも100%=
1)すると、下流セル入口側での水素濃度PD(H2),
CO濃度PD (CO)はそれぞれ式(3),式(4)で
示される。 PD(H2) = (α+1−α×UF)/ {(α+1)/P(H2)−α×UF} ・・・(3) PD(CO) = (α+1)×P(CO)/ {α+1−α×UF ×P(H2)} ・・・(4) メタンの改質は約600〜800℃で水蒸気を過剰に加
えて行なわれ、CO転化器を経て水素リッチガスが燃料
電池に供給される。この改質反応の際のカーボンと水蒸
気の比のことを一般にS/Cと称し、通常S/C=2〜
4で改質反応が行なわれる。この時に燃料電池に供給さ
れる改質ガスの組成は、水素が55〜80%,一酸化炭
素が0.1〜3.0%,残りが二酸化炭素,水蒸気その
他になる。このような組成はメタンに限るものではな
く、メタンノールやプロパンを原料として改質した場合
も同様である。
【0016】図5はP(H2 )=60%(0.6)とし
た場合のPD(H2 )のUF による変化を示したもの
で、横軸に名目燃料利用率(UF ;%)、縦軸に水素濃
度(PD(H2)及びP(H2 );%)を示すグラフであ
る。α=2では90%のUF で下流セル入口側での水素
濃度が30%台にまで低下しているのが分かる。また、
図6はCO濃度を1%とした場合のPD (CO)のUF
による変化を示したもので、横軸に名目燃料利用率(U
F ;%)、縦軸に一酸化炭素濃度(PD(CO)及びP
(CO);%)を示すグラフである。α=2では90%
のUF でCO濃度が2%近くにまで上昇していることが
分かる。CO被毒は白金触媒へのCOの特異吸着により
2 分子の白金への吸着を阻害して起こるもので、水素
濃度が低いほど、またCO濃度が高いほど、さらにまた
動作温度が低いほど、CO被毒の影響が大きく、セル電
圧の低下が著しくなる。
【0017】図7は縦軸に水素濃度(PD(H2 );
%)と一酸化炭素(PD(CO);%)、横軸にαをと
ってその関係を示すグラフである。αが大きくなるほど
D(H2)が低下し、PD(CO)が上昇するのが分か
る。
【0018】この発明者らは以上の理論的考察を基にし
て、図1に示すように実際に大型の18セルからなるリ
ン酸型燃料電池積層体を用いて、上流セル数と下流セル
数の比を燃料ガスマニホールドに取り付けた仕切り板を
変化させることで、種々に変化させてメタンの改質ガス
を供給し、冷却板近傍のセルの出力電圧の変化を調べ
た。図1はこの発明の一実施例によるリン酸型燃料電池
を示す構成図である。図において、1は単セルで、燃料
電極2、電解質マトリックス3、及び酸化剤電極4から
構成される。この単セル1と冷却板5とガス分離板6を
順に積層してリン酸型燃料電池単体が構成されている。
7は矢印B方向から燃料ガスが供給される第1積層体
(以下、上流セルと称す)、8はその排出ガスが供給さ
れる第2積層体(以下、下流セルと称する)である。
【0019】このリン酸型燃料電池積層体を用いて、上
流セル数と下流セル数との比を変化させてメタンの改質
ガスを供給し、冷却板5近傍のセルの出力電圧の変化を
調べた結果を図2に示す。図において、横軸はα、縦軸
は200mA/cm2 の負荷におけるUF =90%の時
の冷却板5近傍のセル電圧Vである。図中、11〜13
は燃料電池本体に供給される水蒸気濃度、即ち水素濃度
が異なる場合で、11は水素濃度が62%、12は水素
濃度が60%、13は水素濃度が58%の時の結果であ
る。図2の結果から、αが1よりも大きいと、200m
A/cm2 においてセル電圧が急激に低下してしまうこ
とが明らかになった。一方、α=0.29(上流セルが
4セル:下流セルが14セル),α=0.5(上流セル
が9セル:下流セルが9セル),α=0.8(上流セル
が8セル:下流セルが10セル)の実施例ではセル電圧
が安定していて、安定に動作させることができることが
分かった。即ち、αが1より小さい場合に安定して動作
できる。
【0020】このように、第1積層体の単セルの数を第
2積層体の単セルの数よりも少なくすることにより、下
流セルに供給される燃料ガスに含まれる水素濃度を高く
保ち、一酸化炭素濃度を低く抑えることができ、燃料利
用率を高くしても安定に動作させることができる。ま
た、従来上流セルと下流セルの間に設けていた水蒸気除
去設備を設ける必要がなくなり、コストの上昇を防止で
きる。なお、上記実施例ではメタンの改質ガスを用いた
場合を示したが、メタノールやプロパンなどの改質ガス
を用いても同様の結果が得られるであろうことは、改質
ガスの組成がよく似ていることからみて明らかである。
また、改質ガスの水素濃度が変化しても、α=1を変曲
点としてセル電圧が変化していることは図2の結果から
みて明らかである。また、αが1以上でも燃料利用率が
90%よりも低ければ安定に動作させることができる
が、酸化剤電極の腐食の危険性は燃料利用率が90%以
上に高まった時に大きくなるので、シリアルフローにし
て腐食を防止する効果が充分に発揮できない。従って、
燃料利用率が90%でも安定に動作させることができ、
しかも燃料利用率に余裕のできる0<α<1の範囲、さ
らに望ましくは2%以上の燃料利用率の余裕が見込まれ
る0.3<α<1の範囲が適している。
【0021】実施例1の例はいずれも第1積層体および
第2積層体で電極反応面積が同じ場合であり、下流セル
に供給される燃料ガスの組成に着目しセルの腐食防止や
CO被毒低減を考えたものである。しかしながら、いず
れにしてもシリアルフロー方式では上流セルの排ガスを
下流セルに供給するのであるから、下流セルの水素濃度
は上流セルよりも高くはなり得ず、上流セルと下流セル
の発電反応の動作電流密度が同じで、動作温度条件等が
同じで有れば(実際のシリアルフロー方式燃料電池は、
こういう条件で動作されている)、下流セルの特性は
(具体的にはセル電圧)上流セルの特性よりも低くな
り、燃料電池全体の発電効率が低下する。
【0022】実施例2.図8は実施例2を示す燃料電池
の要部断面図である。図8において、21は燃料電池積
層体で、21a,21bがそれぞれ第1積層体及び第2
積層体を表す。22aは燃料供給ヘッダー、22bは燃
料排出ヘッダー、22cは中間ヘッダー、23は空気側
ヘッダー、24は集電板、25は絶縁板、26aは第2
積層体21a中に積層された上流セル、26bは第2積
層体21b中に積層された下流セルである。ここで、第
1積層体21aに積層された上流セル26aの数をN
a、第2積層体21bに積層された下流セル26bの数
をNbとしている。尚、図中に示されたIは、燃料電池
積層体21で発電された全電流を示す。
【0023】図9は、上流セル26aと下流セル26b
だけを取り出して比較した斜視図で、27a,27bが
それぞれ上流セル26a及び下流セル26bの電極反応
部分、28a,28bがそれぞれ上流セル26a及び下
流セル26bの電極シール部分である。本実施例の場合
は、上流セル26aと下流セル26bとのセル外形サイ
ズは同じだが、上流セル26aの電極シール部分28a
が下流セル26bの電極シール部分28bよりも大き
く、上流セル26aの電極反応部分27aの電極反応面
積Saの方が下流セル26bの電極反応部分27bの電
極反応面積Sbよりも小さい場合を示している。尚、図
中ia及びibは、それぞれ上流セル26a及び下流セ
ル26bでの動作電流密度を表す。
【0024】次に作用、動作について説明する。外部か
ら供給された燃料は、燃料供給ヘッダー22aから第1
積層体21aに入りセル26aにて発電反応をして、中
間ヘッダー22cに排出される。排出されたガスは、引
き続き中間ヘッダー22cから第2積層体21bに供給
され、セル26bにて発電反応を行い燃料排出ヘッダー
22bを通って排ガスとなって排出される。即ち、外部
から供給された燃料は、燃料供給ヘッダー22aから燃
料排出ヘッダー22bに至る間に、第1積層体21a中
のセル26aと第2積層体21b中のセル26bにて、
2回の発電反応の燃料として利用される機会を持つ。空
気側も燃料側と同様な構成・動作をさせることは可能で
あるが、本実施例の場合は空気は第1積層体21aと第
2積層体21bに並列に、即ち全セル並列に供給・排出
する場合を示している。
【0025】一方、第1積層体21aと第2積層体21
bとは電気的には直列に接続されているので、第1積層
体21aと第2積層体21bも同じ量の電流が流れる。
即ち、第1積層体21a中のセル26aと第2積層体2
1b中のセル26bも電極反応面全体では同じだけの電
流を発生するので、1セルあたりの水素消費量は同じ量
になる。燃料電池積層体21での電流値をIとすると、
第1積層体21aでの水素消費量Ca及び第2積層体2
1bでの水素消費量Cbは比例定数kを使ってそれぞれ
次のように表される。 Ca = k × Na × I ・・・・(5) Cb = k × Nb × I ・・・・(6) 外部から供給された燃料中の水素量をqHとすると、燃
料電池積層体21全体の燃料(水素)利用率η及び第1
積層体21aの燃料利用率ηa及び第2積層体21bの
燃料利用率ηbは次式で表される。 η={(Na+Nb)×k×I/qH}×100 (%)・・・(7) ηa=(k×Na×I/qH)×100 (%)・・・(8) ηb={k×Nb×I/(qH−k×Na×I)}×100 (%)・・・(9) 式(7)〜式(9)から、 ηa=Na/(Na+Nb)×η ・・・(10) ηb=[100×Nb/{(100−η)×Na+100×Nb}]×η ・・・(11) となるので、燃料電池積層体全体の燃料利用率ηが与え
られると第1積層体21aと第2積層体21bとの各燃
料利用率ηaとηbは上流セル数と下流セル数だけで決
まってしまう。また、 η=ηa+ηb−ηa×ηb/100 ・・・(12) 通常の使用で考えられる0≦η,ηa,ηb≦100
(%)の範囲では次の関係が成り立つ。 η > ηa,ηb 燃料電池積層体21に供給される燃料の水素成分割合を
χ(0〜1.0)とし、発電反応の際の生成水は全て空
気側に排出されると仮定すると、燃料供給ヘッダー22
aおよび中間ヘッダー22c及び燃料排出ヘッダー22
bでのそれぞれの水素成分割合χa,χb,χcは次の
ようになる。 χa=χ ・・・(13) χc={(qH−Ca)/(qH−χ×Ca)}×χ ・・・(14) χb=[{qH−(Ca+Cb)}/{qH−χ(Ca+Cb)}]×χ ・・・(15)
【0026】上記の式を使って具体的に計算してみると
以下のようになる。今、仮に上流セル数Naと下流セル
数Nbが共に150(セル)と等しく、燃料電池積層体
の発生電流値Iが600(A)で、供給燃料の流量が
6,500(mol/h)で、燃料中の水素成分割合が
60%即ちχ=0.6である場合を考えてみる。水素量
の単位を(mol/h)で表すとkはk≒0.0187
となるので、式(5),(6)より各積層体での水素消
費量は Ca=Cb≒1,679(mol/h) となる。供給燃料中の水素量qHはqH=6500×χ
=3,900(mol/h)となるので、式(10),
(11)及び式(12)〜(14)から各燃料利用率及
び水素成分割合は以下のようになる。 η≒86(%) ηa≒43(%) ηb≒76(%) χa=0.6 χb=0.46 χc=0.17 ここで比較のために燃料流れ方式として全セル並列に流
す通常の場合を考えると全体の燃料利用率η及び排ガス
中の水素成分割合χcの値は変わらないが、燃料電池積
層体の各セルのセル出口水素量が大きく違ってくる。並
列流れとシリアルフローの場合の、各セル出口残水素量
は次のようになる。 並列流れ ;(qh−Ca−Cb)/(Na+Nb)≒1.8 (mol/h/セル) シリアルフロー[上流];(qh−Ca)/Na≒14.8 (mol/h/セル) 〃 [下流];(qh−Ca−Cb)/Nb≒3.6 (mol/h/セル) このようにシリアルフローの下流セルでは並列流れの場
合の約2倍、上流セルでは約8倍という水素量が残存し
ていることが、シリアルフロー方式での大きな特徴であ
る。このようにシリアルフローでは水素の残量が多く、
水素欠乏状態が回避できるので、セルの腐食を防止でき
るのである。
【0027】しかしながら、上記例でも分かるようにシ
リアルフロー方式では上流セルの水素成分と下流セルの
水素成分を比べると大きな差がある。上記例の場合、上
流セルと下流セルでの入口ー出口の平均水素成分は、具
体的には次のようになっている。 上流水素成分;χu=(χa+χc)/2≒0.53
(入出口平均値) 下流水素成分;χd=(χc+χb)/2≒0.32
(入出口平均値) このように、上流セルと下流セルでは水素分圧が異なる
ので、もし上流セルと下流セルの動作条件(電流密度,
動作温度など)が同じであれば、上流セルの方が下流セ
ルよりもセル電圧が良くなることは電気化学的に当然の
ことである。そこで、本発明の実施例2では上流セルと
下流セルの電極反応面積を変えてその対策を行ってい
る。具体的には、下流セル26bの電極反応面積Sbを
上流セル26aの電極反応面積Saよりも大きくしてい
る。ここで、燃料電池積層体21を流れる全電流をI、
上流セル26aでの電流密度iaと下流セル26bの電
流密度ibとすると、 I=Sa×ia=Sb×ib ・・・(16) なので、 ia(=I/Sa)>ib(=I/Sb)
【0028】一般に、燃料電池の単セルの電流密度とセ
ル電圧は図10のような特性を示す。即ち、電流密度が
高いほどセル電圧は低くなってくる。また、図10に示
したように水素分圧により特性曲線が変化してくる。即
ち、水素分圧が高いほどセル特性は向上する。本発明の
実施例2では、前述の通り上流セル26aは下流26b
に比べて水素分圧は高いが動作電流密度も高くすること
により、図11に示すように上流セルと下流セルが同じ
セル電圧を呈するようなA点及びB点で動作させること
ができる分けである。
【0029】実施例3.なお、上記実施例2.では、上
流セル26aの電極反応面積Saが下流セル26bの電
極反応面積Sbより小さい場合を説明したが、上流セル
26aの電極反応面積Saが下流セル26bの電極反応
面積Sbよりも大きくしてもよい。上流セルと下流セル
の動作条件が異なる場合(例えば、上流セルは低温動作
で下流セルは高温動作)など、第1積層体と第2積層体
の動作条件によっては、このようにした方が燃料電池全
体の特性の向上または均一化が図れることがある。
【0030】実施例4.なお、上記、実施例2.,実施
例3.では、第1積層体と第2積層体の電極反応面積を
変更する方法として、セルのシール部分の面積を変更す
る場合を説明したが、シール面積は同じでもセル外形サ
イズを変更することにより電極反応面積を変更しても同
じ効果が得られることは言うまでもない。
【0031】実施例5.また、上記実施例2.〜実施例
4.では、第1積層体21aと第2積層体21bとが燃
料電池積層体21を形成しているような場合を説明した
が、第1積層体と第2積層体で必ずしも1コの燃料電池
を形成している必要はない。図12に示すように、第1
積層体21aと第2積層体21bが別々の燃料電池で、
第1積層体21aと第2積層体21bとで燃料電池群を
形成していても構わない。
【0032】実施例6.さらに、上記実施例2.〜実施
例5.では、第1積層体21aと第2積層体21bとが
電気的に直列に接続されている場合を説明したが、図1
3に示すように電気的に並列に接続されている場合でも
同様の効果が期待できる。この時、第1積層体と第2積
層体との各々の電圧が等しくなるので、上流セル数と下
流セル数を等しくすれば自ずと上流セルと下流セルの単
セル電圧(換言すればセル特性)は等しくなり、上流セ
ルと下流セルでの動作環境(水素濃度や一酸化炭素濃度
や利用率や動作温度など)の違いにより自動的に上流セ
ルと下流セルでの電流密度が最適値に決まる。逆に言え
ば、面積を変えても上流セルと下流セルでの各々の動作
電流密度と消費水素量の把握が難しくなる。
【0033】実施例7.さらに、上記実施例2.〜実施
例6.では、第1積層体21aと第2積層体21bとが
電気的に接続されている場合を説明したが、電気的に接
続されていなくても同様の効果が期待できることは言う
までもない。
【0034】実施例8.さらに、上記実施例2.〜実施
例7.では、第1積層体と第2積層体としか無い場合を
説明したが、第3,第4・・・と複数の積層体が有る場
合でも、同様の効果が期待できることは当業者に関係す
るものであれば容易に類推できるところである。
【0035】実施例9.図14において、21から26
までは実施例2ないし実施例8と同じものを表す。但
し、実施例では集電板24が第1積層体21aと第2積
層体21bとの間にも設けられており、計燃料電池積層
体で3枚の集電板が使用されている。また、本発明では
第1積層体21aに積層されているセルも第2積層体に
積層されているセルも同じ電極反応面積Sを有し同じ仕
様である場合を示している。29は燃料電池積層体に接
続された負荷を表しており、29aは第1接続21aの
上下の集電板24に接続されており、29bは第2接続
21bの上下の集電板24に接続されている。ZaとZ
bはそれぞれ負荷29aと29bのインピーダンスを表
し、IaとIbはそれぞれ第1積層体21aと第2積層
体21bで発電した電流、即ち負荷29aと29bを流
れる電流を表し、Icは中間の集電板を流れる電流を示
す。VaとVbは第1積層体21aと第2積層体21b
の出力電圧を示す。
【0036】次に作用、動作について説明する。外部か
ら供給された燃料が、燃料供給ヘッダー22aから第1
積層体21aに入りセル26aにて発電反応をして、中
間ヘッダー22cに排出され、引き続き第2積層体21
bに供給され、セル26bにて発電反応を行い燃料排出
ヘッダー22bを通って排ガスとなって排出される。即
ち、外部から供給された燃料が、燃料供給ヘッダー22
aから燃料排出ヘッダー22bに至る間に、第1積層体
21a中のセル26aと第2積層体21b中のセル26
bにて、2回の発電反応の燃料として利用される機会を
持つところは、実施例2ないし実施例8と同じである。
実施例9が実施例2ないし実施例8の発明と異なるとこ
ろは、第1積層体21aと第2積層体21bとの電極反
応面積Sがいずれも同じであるにもかかわらず、第1積
層体21aと第2積層体21bでの全電流値が異なるこ
とである。その結果、第1積層体21aと第2積層体2
1bにおける電流密度iaとibも異なってくる。 ia = Ia/S ・・・(17) ib = Ib/S ・・・(18)
【0037】このときの第1積層体21aと第2積層体
21bの水素消費量は、 Ca = k×Na×Ia ・・・(19) Cb = k×Nb×Ib ・・・(20) のようになるので、外部からの供給水素量をqHとする
と全体の燃料利用率η,上流セルの燃料利用率ηa,下
流セルの燃料利用率ηbは、次のようになる。 η={(Na×Ia+Nb×Ib)×k/qH}×100 (%)(21) ηa=(k×Na×Ia/qH)×100 (%)(22) ηb={k×Nb×Ib/(qH−k×Na×Ia)}×100 (%)(23) これから、 ηa={Na×Ia/(Na×Ia+Nb×Ib)}×η (24) ηb=[100×Nb×Ib/{(100−η)×Na×Ia +100×Nb×Ib}]×η (25) となり、上流セルと下流セルの燃料利用率が、第1積層
体21aと第2積層体21bを流れる電流値でも調整で
きることになる。(第1の発明のように、上流と下流の
セル数だけでは決まらない)。尚、上流セルの水素分圧
が下流セルの水素分圧よりも高いことは、燃料流れ方式
がシリアルフロー方式である限り変わりはない。
【0038】ところで、図14に示した各部の電圧と電
流と接続された負荷との間に次の関係が成り立つ。 Ic=Ia−Ib (26) Va=Za×Ia (27) Vb=Zb×Ib (28) これから、上流セル26aと下流セル26bの平均単セ
ル電圧vca,vcbは、 vca=Za×ia×S/Na (29) vcb=Zb×ib×S/Nb (30) と表せるので、上流セルと下流セルの特性(単セル電
圧)が第1積層体と第2積層体とに接続された負荷によ
り、それぞれ調整できる。水素分圧が低く、単セルの特
性曲線が上流セルよりも低い下流セルに、上流セルより
も単セル当たりのインピーダンス値(Z×S/N)が若
干大きな負荷を接続してやれば、図15に示すように上
流セルの単セル電圧vcaと下流セルの単セル電圧vc
bとを均一にすることも可能である。
【0039】以上のように、実施例9によれば第1積層
体と第2積層体との各燃料利用率およびセル特性を、燃
料電池の外部に接続した負荷により調整することができ
るようになり、シリアルフローの特徴であるセルの腐食
防止効果を保つと同時にセル特性の最適化を、燃料電池
組立完了の後からでも燃料電池運転時に調整することが
可能になる。
【0040】実施例10.なお、上記、実施例9では、
第1積層体と第2積層体との発電反応の全電流値を変更
することにより上流セルと下流セルのセル特性(単セル
電圧)を均一化する場合を説明したが、プラントでの要
求運転パターンや外部から供給される燃料ガス条件によ
っては、セル特性の均一化の為ではなく燃料電池全体の
高出力化やセル腐食防止のために、実施例9とは逆方向
に全電流値を変更させることも可能である。
【0041】実施例11.また、上記実施例9.,実施
例10.では、第1積層体21aと第2積層体21bと
が燃料電池説明21を形成しているような場合を説明し
たが、第1積層体と第2積層体とで必ずしも1コの燃料
電池を形成している必要はない。図16に示すように、
第1積層体21aと第2積層体21bとが別々の燃料電
池で、第1積層体21aと第2積層体21bで燃料電池
群を形成していても構わない。
【0042】実施例12.また、上記実施例9〜11で
は、第1積層体と第2積層体との発電反応の全電流値を
変更する方法として、個々に接続されている負荷を変更
する方法を説明したが、負荷の接続や調整方法の違い等
のほか各積層体の発電反応の全電流値を変更する方法で
あればどのような方法であっても、上記実施例と同様の
効果が期待される。
【0043】実施例13.さらに、上記実施例9.〜実
施例12.では、第1積層体と第2積層体しか無い場合
を説明したが、第3,第4・・・と複数の積層体が有る
場合でも、同様の効果が期待できることは当業者に関係
するものであれば容易に類推できるところである。
【0044】実施例14.図17に示すように、実施例
2〜8と実施例9〜13とを組み合わせて使用しても同
様な効果が期待されることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1に係る燃料電池によれば、積層体を、燃料ガスを供給
する第1積層体とその排出ガスを供給する第2積層体に
区分し、第1積層体の単セルの数を第2積層体の単セル
の数よりも少なくしたことにより、燃料利用率を高くし
ても安定に動作させることができ、コストの上昇を防ぐ
ことのできる効果がある。
【0046】この発明の請求項2に係る燃料電池によれ
ば、第1積層体の電極反応面積と第2積層体の電極反応
面積を異なるようにしたことにより、第1積層体と第2
積層体の電流密度を異なるようにすることができ、シリ
アルフローの特徴であるセルの腐食防止効果を保ったま
ま、シリアルフロー下流でのセル特性を向上させ、燃料
電池プラント全体の発電効率を上昇させることができる
という効果がある。
【0047】この発明の請求項3に係る燃料電池によれ
ば、第1積層体の発電反応の全電流値と第2積層体の発
電反応の全電流値を異なるようにしたことにより、シリ
アルフローの特徴であるセルの腐食防止効果を保ったま
ま、シリアルフロー上・下流でのセル特性を調整でき、
燃料電池プラント全体の発電効率を上昇させるなど燃料
電池の最適化が可能になるという効果がある。また、こ
のような最適化のための調整を、燃料電池組立完了後に
燃料電池プラントの発電運転を実施した後からでも実施
することが可能であり、このことは発電プラントでは少
しでも発電効率を上昇させて、少しでも経済的な運転を
心掛けようとしているプラントユーザーにとっては非常
に大きな魅力である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のリン酸型燃料電池の構成図である。
【図2】実施例1に係る燃料ガス供給方法を適用した場
合の上流と下流とのセル比αに冷却板近傍のセル電圧
(V)を示すグラフである。
【図3】名目燃料利用率(UF ;%)に対する実質燃料
利用率(UFu,UFD;%)を示すグラフである。
【図4】下流セルの実質燃料利用率UFDが90%のとき
の名目燃料利用率UF とαとの関係を示すグラフであ
る。
【図5】名目燃料利用率(UF ;%)と水素濃度(PD
(H2)及びP(H2 );%)との関係を示すグラフであ
る。
【図6】名目燃料利用率(UF ;%)と一酸化炭素濃度
(PD(CO)及びP(CO);%)との関係を示すグ
ラフである。
【図7】水素濃度(PD(H2);%)と一酸化炭素濃度
(PD(CO);%)に対するαの関係を示すグラフで
ある。
【図8】実施例2の燃料電池の断面図である。
【図9】実施例2の上流セルと下流セルとの斜視図であ
る。
【図10】燃料電池の一般的な単セル電流密度ー電圧を
表す特性曲線である。
【図11】実施例2の上流セルと下流セルの特性曲線で
ある。
【図12】実施例5の燃料電池の断面図である。
【図13】実施例6の燃料電池の断面図である。
【図14】実施例9の燃料電池の断面図である。
【図15】実施例9の上流セルと下流セルの特性曲線で
ある。
【図16】実施例11の燃料電池の断面図である。
【図17】実施例14の燃料電池の断面図である。
【符号の説明】
1 単セル 2 燃料電池 3 電解質マトリックス 4 酸化剤電極 5 冷却板 6 ガス分離板 7 第1積層体 8 第2積層体 21 燃料電池積層体 21a 第1積層体 21b 第2積層体 22a 燃料供給ヘッダー 22b 燃料排出ヘッダー 22c 中間ヘッダー 23 空気側ヘッダー 24 集電板 25 絶縁板 26a 上流セル 26b 下流セル 27a 上流セル電極反応部分 27b 下流セル電極反応部分 28a 上流セルシール部分 28b 下流セルシール部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村橋 俊明 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電極、電解質マトリックス、及び酸
    化剤電極を有する単セル、ガス分離板、並びに冷却板で
    構成される燃料電池単体を複数個積層して積層体を構成
    する燃料電池において、前記積層体を、燃料ガスが供給
    される第1積層体とその排出ガスが供給される第2積層
    体とに区分し、第1積層体の単セルの数を第2積層体の
    単セルの数よりも少なくしたことを特徴とする燃料電
    池。
  2. 【請求項2】 燃料電極、電解質マトリックス、及び酸
    化剤電極を有する単セル、ガス分離板、並びに冷却板で
    構成される燃料電池単体を複数個積層して積層体を構成
    する燃料電池において、前記積層体を、燃料ガスが供給
    される第1積層体とその排出ガスが供給される第2積層
    体とに区分し、また第1積層体と第2積層体との電極反
    応面積を異なるようにしたことを特徴とする燃料電池。
  3. 【請求項3】 燃料電極、電解質マトリックス、及び酸
    化剤電極を有する単セル、ガス分離板、並びに冷却板で
    構成される燃料電池単体を複数個積層して積層体を構成
    する燃料電池において、前記積層体を、燃料ガスが供給
    される第1積層体とその排出ガスが供給される第2積層
    体とに区分し、また第1積層体と第2積層体との発電反
    応の全電流値を異なるようにしたことを特徴とする燃料
    電池。
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