JP2004145968A - 位置決め制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】位置決め信号N,Qがともに線形性を保持している区間の境界にヘッドを位置決めし、各サーボセクタ毎に位置決め誤差の平均値に基づき同期成分を求め、位置決め時のサーボ特性の逆特性(逆感度関数)を乗じ、セクタ毎のN,Q切り換え境界の変動量(切り換え境界位置)の1周の軌跡を推定し記録する。通常使用時にデータを書き込む時は、記録済みの境界位置の推定値を読み出し、トラック中心相から隣接する相に切り換わった時に、切り換え境界の変動量の2倍を位置信号に加算する。トラック中心相から隣接する相に切り換えた時の検出位置の不連続な変化が補償され、オフトラック書き込みの危険性が減る。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク装置における磁気ヘッドの位置決め装置に係り、特に、データを記録/再生するために書き込み(write)ヘッドおよび読み出し(read)ヘッドを目標トラックに位置決めする動作に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータの外部記憶装置である磁気ディスク装置においては、回転している磁気ディスク面上の目的トラックに磁気ヘッドを移動させてデータを記録/再生している。
【0003】
記録/再生ヘッドのトラック幅にばらつきがある場合でも、精度を落とさずに、ヘッド位置決め制御器のゲインを予め正確に決定できるゲイン調整手段を有するヘッド位置決め制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
この従来技術においては、記録媒体の各トラックに2つのヘッド位置決め信号N,Qが記録され、2つの位置決め信号N,Qがヘッド位置に対して互いに直交関係をもって再生されるヘッド位置決め装置において、前記位置決め信号の代わりに、2つの位置決め信号の和(N+Q)または差信号(N−Q)を用いて、予めヘッド位置決め制御を実行し、2つのヘッド位置決め信号N,Qがともに線形性を保持している区間の境界にヘッドを位置決めし、このときのヘッド位置決め信号NまたはQの測定値から、ヘッド位置決め信号N,Q等の傾き特性がピッチの変動に拘らず常に一定になるように、通常のヘッド位置決め時における位置決め制御器の補正ゲインKpを算定する。
【0005】
その後、通常のヘッド位置決め動作において、算定された補正ゲインKpを用いて制御器を制御すると、ヘッドコア幅やトラックピッチ変動の影響を受けずに、ヘッド位置を正しく検出できるとしている。上記処理により、トラックピッチの変動があっても、トラック中心位置の近傍においては、ヘッド位置を正しく検出できるようになった。
【0006】
しかし、ヘッドが信号NとQとの切り換えの境界にある場合には、トラックピッチの変動があると、NからQまたはQからNへの切り換え前後で、位置検出値が位置の変化に対して不連続に変化する。この変化は、データ書き込み時のように位置検出精度が要求される状況において問題となる。
【0007】
データ書き込み時には、ヘッドがトラック中心に追従制御される。これまでは、トラック中心と切り換え位置との距離に対してデータ書き込み許可範囲が狭く、データ書き込み許可範囲が切り換え位置の内側になるため、切り換えによる位置検出値の変化がデータ書き込みの信頼性に影響を与えることはなかった。
【0008】
しかし、近年、トラックピッチが狭くなるにつれて、サーボトラック書き込み(servotrack writeSTW)の精度確保が困難になり、トラックピッチ変動が増大している。それに対応してSTWの精度低下を補償するために、円板に書き込まれたサーボ信号の真円からの位置変動量をサーボ特性の逆特性(逆感度関数)により演算処理して推定し、その推定値を用いてヘッドが追従する目標位置信号を真円の軌道に修正する同期振動RRO補償方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0009】
なお、本明細書では、磁気ディスクの回転に同期した振動を同期振動という。
【0010】
【特許文献1】
特開平06−243608号公報(第5−7頁,図5)
【特許文献2】
米国特許第6,097,565号明細書
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、書き込み時にヘッドが追従する目標トラック中心位置が、サーボトラックライタにより書き込まれたトラック中心からオフセットして設定されることがある。このときN,Q相の境界位置を超えた範囲が書き込み許可範囲として設定される場合が発生する。
【0011】
2相位置信号N,Qの相境界位置のセクタ毎の変動が大きいと、相切り換えによる検出位置信号の不連続な変化が生じ、位置信号に基づいてデータ書き込みが許可される領域と物理的にデータ書き込みが許可される領域とが一致せず、所定範囲を超えて書き込みが許可され、オフトラック書き込みの危険性が生じる。
【0012】
本発明の目的は、信号NとQとの切り換えの境界において、ヘッド位置を正しく検出し、切り換え前後の位置検出値の不連続を補償する手段を備えた磁気ディスクの位置決め制御装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、磁気ディスクに情報を記録しまたは情報を読み出す磁気ヘッドと磁気ディスクに予め記録された位置情報との相対位置を示す位置信号と磁気ヘッドの目標位置との差を示す位置誤差信号を磁気ヘッドの再生情報に基づき算出する位置誤差信号算出手段と、位置誤差信号に基づき操作量を算出する操作量算出手段と、操作量に基づき磁気ヘッドを目標位置に位置決めする位置決め制御手段とを有する位置決め制御装置において、磁気ヘッドの位置に応じて振幅が周期的に変化し位相が90度異なる2つのヘッド位置決め信号N,Qがともに線形性を保持している区間の境界位置の変動量の1周軌跡を推定し、磁気ディスクに境界位置の推定値を予め記録する境界位置推定値算出手段を備えた位置決め制御装置を提案する。
【0014】
位置信号の不連続量は、周方向の各サーボセクタについて変動量が異なる(AC変動)ため、セクタ毎に変動量を推定して、補償する必要がある。
【0015】
そこで、本発明においては、位置決め信号の和(N+Q)または差信号(N−Q)を用いてヘッド位置決め制御を実行し、2つのヘッド位置決め信号N,Qがともに線形性を保持している区間の境界にヘッドを位置決めし、各サーボセクタ毎に境界位置に対する位置決め追従誤差の平均値を求めて回転同期成分を抽出し、これに対して位置決め時のサーボ特性の逆特性(逆感度関数)を乗じ、セクタ毎のN,Q切り換え境界の変動量、すなわち、切り換え境界位置の1周の軌跡を推定する。求めた推定値は、各サーボセクタに磁気的に記録する。
【0016】
本発明は、また、磁気ディスクに情報を記録しまたは情報を読み出す磁気ヘッドと磁気ディスクに予め記録された位置情報との相対位置を示す位置信号と磁気ヘッドの目標位置との差を示す位置誤差信号を磁気ヘッドの再生情報に基づき算出する位置誤差信号算出手段と、位置誤差信号に基づき操作量を算出する操作量算出手段と、操作量に基づき磁気ヘッドを目標位置に位置決めする位置決め制御手段とを有する位置決め制御装置において、磁気ヘッドの位置に応じて振幅が周期的に変化し位相が90度異なる2つのヘッド位置決め信号N,Qの和(N+Q)または差信号(N−Q)を用いてヘッド位置決め制御を実行し、位置決め信号N,Qがともに線形性を保持している区間の境界に磁気ヘッドを位置決めし、各サーボセクタ毎の境界位置への位置決め追従誤差を平均して追従誤差の回転同期成分を求め、求めた位置誤差に位置決め時のサーボ特性の逆特性(逆感度関数)を乗じてセクタ毎のN,Q切り換え境界位置の変動量の1周軌跡を推定し、磁気ディスクに境界位置の推定値を予め記録する境界位置推定値算出手段を備えた位置決め制御装置を提案する。
【0017】
本発明は、さらに、磁気ディスクに情報を記録しまたは情報を読み出す磁気ヘッドと磁気ディスクに予め記録された位置情報との相対位置を示す位置信号と磁気ヘッドの目標位置との差を示す位置誤差信号を磁気ヘッドの再生情報に基づき算出する位置誤差信号算出手段と、位置誤差信号に基づき操作量を算出する操作量算出手段と、操作量に基づき磁気ヘッドを目標位置に位置決めする位置決め制御手段とを有する位置決め制御装置において、磁気ヘッドの位置に応じて振幅が周期的に変化し位相が90度異なる2つのヘッド位置決め信号N,Qの和(N+Q)または差信号(N−Q)を用いてヘッド位置決め制御を実行し、位置決め信号N,Qがともに線形性を保持している区間の境界に磁気ヘッドを位置決めし、位置誤差信号を連続して収集し、同一セクタで平均値を計算し、回転に同期した位置誤差信号を求め、求めた位置誤差に位置決め時のサーボ特性の逆特性(逆感度関数)を乗じセクタ毎のN,Q切り換え境界位置の変動量を求め、求めた境界位置の変動量に対して直線位相のフィルタ処理を実行し、フィルタ通過域の境界位置の変動量のみを求めて1周軌跡を推定し、磁気ディスクに境界位置の推定値を予め記録する境界位置推定値算出手段を備えた位置決め制御装置を提案する。
【0018】
直線位相のフィルタ処理は、求めた境界位置の変動量に対して直線位相のハイパスフィルタ処理またはバンドパスフィルタ処理またはバンドストップフィルタ処理を実行する操作のいずれかである。
【0019】
境界位置推定値算出手段は、N,Qがともに線形性を保持している区間の境界にヘッドを位置決めしている時のN,Q相の各検出値の平均値の絶対値を求め、セクタ毎のN,Q切り換え位置の変動量に加算することができる。
【0020】
位置決め制御手段は、予め記録した境界位置の推定値を読み出し追従トラック中心相から隣接する相に位置決めする場合に、境界位置の推定値の2倍を位置信号に加算して位置信号を補正するも可能である。
【0021】
通常のヘッド位置決め時にデータを書き込む時は、サーボセクタから記録した値を読み出し、位置信号NとQの境界位置に位置決めする場合でも、切り換え先の相による位置が不連続にならないように、相切り換え位置のトラック中心からの距離の2倍を隣接した相の位置信号に加算する。得られた位置信号に基づいて、ヘッドの位置決めとデータ書き込みとを実行する。
【0022】
予め記録した境界位置の推定値を読み出し生成された位置信号に基づきデータ書き込みが許可される領域は、値を読み出さない場合に書き込みが許可される領域に対して書き込み許可領域の幅が均一であるようにする。
【0023】
本発明によれば、物理的にデータ書き込みが許可される領域と位置信号に基づいてデータ書き込みが許可される領域とが一致し、オフトラック書き込みの危険性が減り、データ書き込みの信頼性が高まる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による位置決め制御装置を備えた磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御系の構成示すブロック図である。所定の速度で回転するスピンドルモータ8が、図示しないベースに固定されている。スピンドルモータ8には、記録媒体である磁気ディスク4が固定されている。磁気ヘッド1を位置決めするヘッドアクチュエータは、ヘッド支持ばね5,キャリッジ7,ピボット軸受3,ボイスコイルモータ(VCM)2からなる。
【0025】
ピボット軸受3は、スピンドルモータ8に保持された磁気ディスク4の側方で、スピンドルモータ軸に平行になるように設けられている。磁気ヘッド1の保持部材であるヘッド支持ばね5およびキャリッジ7は、ピボット軸受3に回動可能に固定されている。磁気ヘッド1を移動させるための動力は、ボイスコイルモータ(VCM)2により発生する。ボイスコイルモータ2の構成部品である駆動コイルは、キャリッジ7に固定されている。
【0026】
コントロールユニットは、ヘッド信号増幅器13と、サーボ信号復調器14と、AD変換器26と、MPU19と、本発明を含めてMPU19で実行する各種の制御プログラムおよび各種制御に必要なパラメータを格納するROM18と、RAM17と、ホスト側コントローラ21のコマンドを受けてMPU19に対して読み出し/書き込みのアクセス要求を出すインターフェイスコントローラ20と、DA変換器27と、アクチュエータを駆動する電流を制御するパワーアンプ16と、バス15とを含んでいる。
【0027】
コントロールユニットは、位置誤差信号算出手段および操作量算出手段であり、ヘッドアクチュエータは、位置決め制御手段である。
【0028】
サーボ情報は、ディスク媒体上に放射状に記録されたサーボセクタ12と呼ばれる領域に書き込まれている。ディスクが例えば定速回転すると、サーボセクタから位置情報が一定間隔でヘッド1により読み出される。ヘッド1で読み出したサーボ情報22は、ヘッド信号増幅器13により増幅され、ヘッド出力信号23としてサーボ信号復調器14に取り込まれる。サーボ信号復調器14は、トラック番号および振幅信号24を復調する。
【0029】
AD変換器26は、トラック番号および復調された振幅信号24をデジタル信号に変換する。MPU19は、復調された信号71に基づいて位置信号を生成し、目標追従制御のためのフィルタ演算を実行し、操作信号68をデジタル計算し、DA変換器27に出力する。
【0030】
DA変換器27は、デジタル操作信号をアナログ操作信号25に変換し、パワーアンプ16に出力する。パワーアンプ16は、駆動信号6によりボイスコイルモータ(VCM)2を駆動し、磁気ヘッド1を目標トラックに位置決めさせる。
【0031】
図2は、4相バースト信号から生成される2相信号N,Qとトラックとの関係を示す図である。A相30,B相31,C相32,D相33が、サーボトラック書き込みにより、ディスク面のサーボセクタ12に記録されている。
【0032】
ヘッド1が各相を周方向に通過する際に、各相からのヘッド出力信号23の積分値またはピーク値を求め、N相出力信号(Vn)をA相通過時の出力(Va)−B相通過時の出力(Vb)から求め、Q相出力信号(Vq)をC相通過時の出力(Vc)−D相通過時の出力(Vd)から求める。
【0033】
得られたN,Qの信号Vn,Vqの絶対値が一致する位置とVn=0(またはVq=0)位置との距離が、0.25 trackとなるように、補正ゲインKpを乗じる。位置信号Npos34,Qpos35は、数式1,数式2により得られる。
(数式1)
Npos=Kp・(Va−Vb)
(数式2)
Qpos=Kp・(Vc−Vd)
図2には、Npos,Qposとトラック番号の関係を示している。数式1,数式2により得られたNpos,Qposがそれぞれ±0.25の値となる位置は、各トラックの中心(36,37,38)から±0.25 track位置となっている。
【0034】
次に、補正ゲインKpの学習法を示す。まず、図2のNposとQposの絶対値が一致する位置を学習位置42(a),43(b),44(c),45(d),46(d′)とし、学習位置に追従制御させる。学習位置(a),(b),(c),(d),(d′)に追従させるための位置信号(pos)は、位置(a)では、pos=−Npos−Qposで与えられ、位置(b)では、pos=Npos+Qposで与えられ、位置(c)では、pos=Npos−Qposで与えられ、位置(d),(d′)では、pos=−Npos+Qposで与えられる。各位置信号は、学習位置にオントラックしている場合、ゼロを出力する。
【0035】
補正ゲインKpは、学習位置に追従制御させた時の出力VnとVqの1周の絶対値平均(|Vn_ave|,|Vq_ave|)を測定し、数式3により求める。
(数式3)
Kp=0.5/(|Vn_ave|+|Vq_ave|)
求めた1周の平均補正ゲインKpは、セクタ毎の変動(AC変動)が除去された値となる。しかし、トラックピッチ変動(DC変動)があれば、トラック間で値が異なる。そこで、ある程度連続した20〜100トラック程度の補正ゲインKpの値を測定し、その平均値(Kp_ave)を求め、局所的なDC変動の影響を補正ゲインKpから取り除く。また、外周,中周,内周位置に必要に応じて連続した20〜100トラックのブロックを設定し、各ブロック毎にKp_ave値を求める。
【0036】
補正ゲインKp学習によれば、全データ領域をトラック番号とNpos,Qposからなる精細位置情報とを用いて線形化位置信号(Linpos)で表わすことが可能となる。検出したトラック番号は、変数trackで表わし、Npos,Qposの値に対して符号と大小関係により、例えば数式4の論理式でLinposを生成する。この演算により、データ領域全範囲での線形化位置信号が得られる。
図3は、本発明によるN,Q相切り換え境界位置学習および位置信号生成論理を用いた場合の線形位置信号を示す図である。すなわち、図3は、A相30,B相31,C相32,D相33が所定間隔に配置された場合の理想位置からずれた例を示している。
【0037】
ここでは、A相とB相との境界(この場合のトラック中心)37は、理想位置47からΔN0ずれている。トラック中心から内周側に0.5 trackずれた位置になるC相とD相との境界40は、理想位置48からΔQpずれている。トラック中心から外周側に0.5 trackずれた位置になるC相とD相との境界39は、理想位置49からΔQnずれている。
【0038】
図3の例には、数式1,数式2により求められるNpos34とQpos35を併せて示している。Nposは、読み出しヘッドの感度分布特性の影響を受け、トラック中心37で傾きが最大で、トラック中心から離れると傾きが緩やかになる特性を示している。Qposも同様である。
【0039】
この場合、数式4によりNpos34とQpos35とから生成されるリニア位置信号Linpos50は、N,Q相切り換えの境界52(b),53(c)において不連続となる。すなわち、物理位置を内周側に移動していった時、相切り換え位置(b)では、Q相からN相に切り換わると、検出位置が不連続に大きくなり、相切り換え位置(c)では、N相からQ相に切り換わると、検出位置が不連続に小さくなる現象が観測される。
【0040】
そこで、本発明は、相切り換え位置のトラック中心54からの距離を学習し、Linpos生成時に位置信号を補正し、不連続の問題を解決する。Npos=0(37),Qpos=0(39,40)の理想位置(47,48,49)からのずれΔN0,ΔQn,ΔQpによるN,Q相切り換え位置(b)52,(c)53のずれは、学習位置(b)52,学習位置(c)53にオントラックさせた時の位置誤差から次の手順により推定できる。
【0041】
まず、学習位置(b)52に位置決めする場合について説明する。学習位置(b)にオントラックするように位置信号posをpos=Npos−Qposにより求める。信号posは、学習位置(b)に追従する時0を出力するから、目標値は0でよい。
【0042】
実際にトラック追従動作を実行させると、学習位置(b)のセクタ毎の半径方向への位置変動(AC変動)があるため、サーボ系の追従特性に依存した追従誤差eを生じる。各セクタの追従誤差eは、セクタ毎に平均化処理し、回転に非同期な誤差成分を除き、同期成分を抽出する。求めた追従誤差同期成分の時系列データにサーボ系の逆特性を時間領域で畳み込み積分し、学習位置(b)のノミナル値(0.25 track)からの変動分rnq_bを求める。
【0043】
図4は、本発明によるN,Q相切り換え位置変動学習制御系すなわち境界位置推定値算出手段の構成を示すブロック図である。図4では、rnq_bをrnqで表わし、得られるセクタ毎の変動量をrnq(k)59,減算器を60,セクタ毎の追従誤差同期成分をe(k)61,制御器モデルをC(z)62,制御入力をu(k)63,制御対象モデルをP(z)64,フィードバック量を65,セクタ番号をkとする。セクタ毎の追従誤差同期成分e(k),制御対象モデルP(z),制御器モデルC(z)には、数式5の関係が成り立つので、rnq(k)は、数式6により求められる。
(数式5)
e(K)={1+P(z)・C(z)}−1・rnq(k)
(数式6)
rnq(k)={1+P(z)・C(z)}・e(K)
数式6において、C(z)*e(k)を制御入力u(k)63と置き換えれば、u(k)についてもe(k)と同様にセクタ毎の平均値から求めれば、数式5は、数式7のように置き換えられる。
(数式7)
rnq(k)=e(K)+P(z)・u(k)
数式7においてrnqの学習精度を高めるには、P(z)のモデル化誤差を削減するかP(z)*u(k)の影響を小さく抑える。P(z)のモデル詳細化は、リアルタイム演算の規模の増大につながるので容易ではない。
【0044】
そこで、制御器C(z)のゲインを下げ、入力u(k)のレベルを下げる手段が有効である。すなわち、追従誤差がトラックピッチに対して大きく劣化しない範囲でサーボ帯域を下げることが、学習精度を高めるために有効である。
【0045】
また、学習時のトラック追従動作においてN,Q相からの検出値Vn,Vqの平均値Vn_ave,Vq_aveを求めると、測定済みの複数トラックの平均補正ゲインKp(Kp_ave)を用いて学習位置のDC変動Δdc(track)を数8により計算できる。
(数式8)
Δdc={Kp・(|Vn_ave|+|Vq_ave|)/2}−0.25
Δdcを計算したら、数式9により、数式7で学習したrnqに加算すると、推定精度を高めたrnqが得られる。
(数式9)
rnq(k)=e(K)+P(z)・u(k)+Δdc
次に、学習位置(c)53において、rnq_cを学習する場合も、学習位置(c)にオントラックするように位置信号posを学習位置(c)のノミナル値からの変動分pos=Npos+Qposにより求める他は、学習位置(b)52においてrnqを推定する場合と同様の処理により求められる。上記計算により得られたN,Q相切り換えのノミナル値(0.25 track)からの変動分rnqは、学習位置(b),(c)によりそれぞれrnq_b,rnq_cに代入する。
【0046】
求めたrnq_b,nq_cとΔN0,ΔQn,ΔQpとの関係は、数式10,数式11のようになる。
(数式10)
rnq_b=(−ΔN0+ΔQn)/2
(数式11)
rnq_c=(−ΔN0+ΔQp)/2
学習したrnq_bとrnq_cとは、基本的には、不揮発メモリに保存できる。しかし、全トラック学習する場合には、大きな記憶容量が必要となるから、例えば図6に示すように、サーボセクタ12にデータとして記録する方が望ましい。
【0047】
次に、トラック中心Npos=0(37)の理想位置(47)からのずれΔN0を学習する方法を示す。図5は、本発明によるトラック中心学習制御系すなわちトラック中心推定値算出手段の構成を示すブロック図であり、図4の構成をより具体化した一例を示している。トラック中心の学習制御系は、減算器60、位相補償器(C)62、制御対象のヘッドアクチュエータ64、平均化処理部101,102、ヘッドアクチュエータ64のモデル(P0)を示すモデルブロック64A、加算器103、減算器104、フィルタ処理部105からなる。
【0048】
トラック中心の学習制御系においては、磁気ディスク12に予め記録された位置情報と磁気ヘッド1の位置との相対位置を示す位置誤差信号を求め、この位置誤差信号と、トラックの位置を示す目標値との偏差を減算器60で求め、この偏差を基に位相補償器62で操作量を算出し、この操作量に従ってヘッドアクチュエータ64を駆動し、磁気ヘッド1の位置決め制御を実行する。この場合、トラック中心の学習制御においては、磁気ヘッド1を同一のトラックに固定するためのトラックフォロイング制御がなされる。この過程で位置誤差信号が求められると、この位置誤差信号に対して平均化処理部102において、平均化処理がなされる。さらに、位相補償器62の出力による操作量に対しても平均化処理部101において平均化処理がなされる。各平均化処理部101,102においては、回転同期成分を抽出するために、操作量または位置誤差信号を回転インデックスに同期して収集し、各サーボセクタに対応付ける。そして、サーボセクタに対応して収集したデータに対してセクタ毎に平均化処理をする。平均化処理部101から得られた位置誤差の回転同期成分は、モデルブロック64Aの定数P0が乗算される。加算器103は、その回転同期成分と定数P0との乗算結果に平均化処理部102から得られた回転同期成分を加算し、フィルタ処理部105に出力する。フィルタ処理部105は、位置誤差信号に含まれる低周波数領域の非同期振動成分を除去し、トラック変動量ΔN0の精度の高い推定値rro_cを算出する。
【0049】
図6は、本発明によるN,Q相切り換え位置学習結果のサーボセクタへの書き込みおよびサーボセクタからの読み出しを示す図である。サーボセクタは、ヘッド出力23の読み出しゲイン調整と位相適合のためのプリアンブル66,セクタ検出のためのサーボマーカ67,トラック番号69,A相30,B相31,C相32,D相33のバースト信号からなり、バースト信号の後ろに補償値70を書き込む。
【0050】
本発明の位置補償は、データ書き込み時の書き込み信頼性を高めることが目的であるので、データ書き込み時に読み出し可能な位置に補償値を書き込む。
【0051】
図6は、2nトラックに補償値を書き込む場合を示している。読み出しヘッド(read head)73と書き込みヘッド(write head)72とからなるデュアルヘッド構成の場合、補償値はデータ書き込み時に補償値を読み出せる位置74に記録する。
【0052】
補償値70としては、前記トラックで求められたrnq_bとrnq_cに加えて、トラック中心位置の理想位置からのずれΔN0の推定値rro_cも、データとして同時に書き込んでもよい。書き込むデータについては、データ読み出し時の誤りを少なくするため、パリティを付けることが望ましい。
【0053】
図7は、本発明のN,Q相切り換え境界位置学習と位置信号生成の処理手順を示すフローチャートである。最初に補正ゲインKpを学習する(77)。NposとQposとの絶対値が一致する位置を学習位置とし、学習位置に追従制御させる時の出力を測定し、補正ゲインKpを数式3により求める。次に、トラック中心位置のずれ量ΔN0値を学習する。ずれ量ΔN0の学習は、必要に応じて実行する(78,79)。
【0054】
次に、外周側のN,Q相切り換え境界位置を目標値に位置決めし、追従誤差eをセクタ毎に平均化処理して、回転同期成分を求める。求めた追従誤差同期成分の時系列データにサーボ系の逆特性を時間領域で畳み込み積分して、外周側N,Q相切り換え境界のノミナル値(中心から0.25 track)からの変動分rnq_outを求める(80)。
【0055】
内周側のN,Q相切り換え境界位置を目標値に位置決めし、追従誤差eをセクタ毎に平均化処理して、回転同期成分を抽出する。求めた追従誤差同期成分の時系列データにサーボ系の逆特性を時間領域で畳み込み積分し、内周側N,Q相切り換えのノミナル値(中心から0.25 track)からの変動分rnq_innを求める(81)。
【0056】
次に、学習したrnq_out,rnq_inn,rro_cをセクタ毎に一つのデータにまとめパリティビットを付加し、ディスク記録用データを作成する(82)。
【0057】
最後に、サーボセクタの所定位置に補償データを記録する(83)。
【0058】
以上の手順で学習し記録した補償値を通常トラックフォロイング状態でサーボセクタから読み出し、線形位置信号Linposを生成する方法について、図3により説明する。通常の線形位置信号は、Npos,Qposの符号,大小関係から数式4により生成する。特に、書き込み時のようにトラック中心の近傍にヘッドがある場合、補償値を利用して線形位置信号(Linpos)を生成する。
【0059】
本実施形態では、Npos=0をトラック中心として隣接する両側のQ相の理想位置からのずれを考慮しているので、補償する領域をトラック中心から公称±0.75
trackとすると、書き込み許可範囲を十分カバーできる。
【0060】
補償値を用いたLinpos生成の演算をNpos,Qposの符号と大小比較により実行する論理式は、次の数式12のようになる。この演算は、追従トラック中心から公称±0.75 trackの範囲を計算する方法を示している。この演算の条件式を満たさない場合は、数式4によりLinposを計算する。
この演算により得られるLinposは、図3の太線51のようになり、相切り換え位置において信号位置が物理位置に対して連続して変化する。このLinposに基づいて、トラック中心の変動ΔN0を補正した位置にヘッドを位置決めし、データを書き込めば、物理的にデータ書き込みが許可される領域と位置信号に基づいてデータ書き込みが許可される領域とが一致し、オフトラック書き込みの危険性が減り、データ書き込みの信頼性が高まる。
【0061】
図8は、本発明のN,Q相切り換え境界位置学習および位置信号生成論理を用いた場合の書き込み許可範囲を従来例の場合の書き込み許可範囲と比較して示す図である。
【0062】
線55は、信号から規定されたトラック中心、線47は、対応するトラック中心位置、線93,94は、トラック中心からの距離で規定される書き込み許可上限と下限、線95,96,97は、各位置信号から求められる実際の書き込み許可上限位置と下限位置である。
【0063】
書き込み許可範囲を位置信号で範囲90と規定した場合、本発明の方法を適用して得られる位置信号51を用いた実際の書き込み許可範囲は、範囲92のようになる。
【0064】
これに対して、従来法による位置信号51を用いた実際の書き込み許可範囲は、範囲91のようになり、所定書き込み許可領域を超えた範囲に書き込み許可が出されるため、オフトラック書き込みの危険性が生じることが分かる。
【0065】
本発明によれば、相切り換え位置において信号位置が物理位置に対して連続して変化するため、物理的にデータ書き込みが許可される領域と、位置信号に基づいてデータ書き込みが許可される領域が一致し、データ書き込みの信頼性が高まる。
【0066】
ここまでの学習手順は、オントラック位置として図2の(1)位置37を中心にトラックフォロイングする場合を示した。データ書き込み時のオントラック位置としては、他にも、図2の(2),(3),(4)位置36,40,39を目標位置として、位置決めする場合があり得る。
【0067】
以下では、前記(1)位置37を中心にトラックフォロイングする場合と異なる点のみ、簡潔に説明する。
【0068】
まず、「図2の(2)位置36にオントラックさせる場合の学習方法と、線形化位置信号の生成論理」を示す。この場合、位置信号生成のためのNpos,Qpos切り換え位置となる学習位置は、図2において学習位置42(a)と学習位置46(d′)となる。前記と同様に、Npos=0,Qpos=0となる位置36,39,41の理想位置からのずれに起因した学習位置(a)と(d′)のN,Q相切り換えのノミナル値(0.25 track)からの変動分をrnq_a,rnq_d′とし、これを推定する。
【0069】
rnq_aとrnq_d′は、学習位置(a),学習位置(d′)にオントラックさせた時の位置誤差から次の手順により推定できる。
【0070】
学習位置(a)に位置決めする場合、学習位置(a)にオントラックでゼロを出力するように位置信号posをpos=−Npos−Qposにより求める。前記と同様に、各セクタの追従誤差をセクタ毎に平均化処理して回転に非同期な誤差成分を除き、同期成分を求める。
【0071】
求めた追従誤差同期成分の時系列データにサーボ系の逆特性を時間領域で畳み込み積分し、数式6または数式7の演算でrnq_bを計算した場合と同様に、学習位置(a)のN,Q相切り換えのノミナル値(トラック中心から0.25 track)からの変動分rnq_aを求める。また、rnq_aの学習精度を高めるため、rnq_bの場合と同様に、数式8,数式9の処理を実行する。
【0072】
学習位置(d′)においてrnq_d′を学習する場合も、学習位置(d′)にオントラックするように位置信号posをpos=−Npos+Qposにより求める他は、rnq_aを推定する場合と同様の処理により求められる。
【0073】
通常の線形位置信号はNpos,Qposの符号、大小関係から前記方法により生成するが、特に書き込み時におけるようにトラック中心の近傍にヘッドがある場合、補償値を利用して線形位置信号(Linpos)を生成する。
【0074】
本実施形態では、Npos=0に隣接する両側のQpos=0の理想位置からのずれを考慮しているので、補償する領域をトラック中心から公称±0.75 trackとすれば、書き込み許可範囲を十分カバーできる。
【0075】
補償値を用いたLinpos生成の演算をNpos,Qposの符号と大小比較により実行する論理式は次の数式13のようになる。この演算は追従トラック中心から公称±0.75 trackの範囲を計算する方法を示している。この演算の条件式を満たさない場合は、数式4によりLinposを計算する。
この演算により得られるLinposは、相切り換え位置において信号位置が物理位置に対して連続して変化する。
【0076】
このLinposに基づいて、トラック中心の変動ΔN0を補正した位置にヘッドを位置決めし、データを書き込めば、物理的にデータ書き込みが許可される領域と位置信号に基づいてデータ書き込みが許可される領域とが一致し、オフトラック書き込みの危険性が減り、データ書き込みの信頼性が高まる。
【0077】
次に、「図2の(3)位置40にオントラックさせる場合の学習方法と、線形化位置信号の生成論理」を示す。この場合、位置信号生成のためのNpos,Qpos切り換え位置となる学習位置は、図2において学習位置44(c)と学習位置45(d)となる。
【0078】
前記と同様に、Npos=0,Qpos=0位置40,37,38の理想位置からのずれにより生じる学習位置(c)と(d)のN,Q相切り換えのノミナル値(0.25 track)からの変動分をrnq_c,rnq_dとし、これら変動分rnq_c,rnq_dを推定する。変動分rnq_cとrnq_dは、学習位置(c),学習位置(d)にオントラックさせた時の位置誤差から次の手順により推定できる。
【0079】
学習位置(c)に位置決めする場合、学習位置(c)にオントラックでゼロを出力するように位置信号posをpos=Npos−Qposにより求める。前記と同様に、各セクタの追従誤差をセクタ毎に平均化処理して回転に非同期な誤差成分を除き、同期成分を抽出する。
【0080】
求めた追従誤差同期成分の時系列データにサーボ系の逆特性を時間領域で畳み込み積分し、学習位置(c)のN,Q相切り換えのノミナル値(トラック中心から0.25 track)からの変動分rnq_cを数式6または数式7の演算でrnq_bを計算した場合と同様に求める。また、rnq_bの場合と同様に、rnq_cの学習精度を高めるために、数式8,数式9の処理を実行することもできる。
【0081】
学習位置(d)においてrnq_dを学習する場合も、学習位置(d)にオントラックするように位置信号posをpos=−Npos+Qposにより求める他は、rnq_cを推定する場合と同様の処理により求められる。
【0082】
通常の線形位置信号はNpos,Qposの符号、大小関係から数式4により生成する。特に、書き込み時におけるようにトラック中心の近傍にヘッドがある場合、補償値を利用して線形位置信号Linposを生成する。
【0083】
本実施形態ではQpos=0を目標位置として、それに隣接する両側のNpos=0の理想位置からのずれを考慮しているので、生成する領域をQpos=0位置から公称±0.75 trackとすると、書き込み許可範囲を十分カバーできる。
【0084】
Npos,Qposの符号と大小比較により補償値を用いたLinpos生成の演算を実行する論理式は、次の数式14のようになる。この演算は、追従トラック中心から公称±0.75 trackの範囲を計算する方法を示している。この演算の条件式を満たさない場合は、数式4によりLinposを計算する。
この演算により得られるLinposは、相切り換え位置において信号位置が物理位置に対して連続して変化する。このLinposに基づいて、トラック中心の変動ΔN0を補正した位置にヘッドを位置決めし、データを書き込めば、物理的にデータ書き込みが許可される領域と位置信号に基づいてデータ書き込みが許可される領域とが一致し、オフトラック書き込みの危険性が減り、データ書き込みの信頼性が高まる。
【0085】
次に、「図2の(4)位置39にオントラックさせる場合の学習方法と、線形化位置信号の生成論理」を示す。
この場合、位置信号生成のためのNpos,Qpos切り換え位置となる学習位置は、図2において学習位置(a),42と学習位置(b),43となる。前記と同様に、Npos=0,Qpos=0位置39,36,37の理想位置からのずれにより生じる学習位置(a)と(b)のN,Q相切り換えのノミナル値(0.25 track)からの変動分をrnq_a,rnq_bとし、この変動分を推定する。
【0086】
rnq_aとrnq_bは、学習位置(a),学習位置(b)にオントラックさせた時の位置誤差から次の手順により推定できる。学習位置(a)に位置決めする場合、学習位置(a)にオントラックでゼロを出力するように位置信号posをpos=−Npos−Qposにより求める。前記と同様に、各セクタの追従誤差をセクタ毎に平均化処理して回転に非同期な誤差成分を除き、同期成分を求める。
【0087】
求めた追従誤差同期成分の時系列データにサーボ系の逆特性を時間領域で畳み込み積分し、学習位置(a)のN,Q相切り換えのノミナル値(トラック中心から0.25 track)からの変動分rnq_aを数式6または数式7の演算でrnq_bを計算した場合と同様に求められる。
【0088】
また、rnq_aの学習精度を高めるため、rnq_bの場合と同様に、数式8,数式9の処理を実行する。学習位置(b)においてrnq_bを学習する場合も、学習位置(b)にオントラックするように位置信号posをpos=Npos+Qposにより求める他は、rnq_aを推定する場合と同様の処理により求められる。
【0089】
通常の線形位置信号は、Npos,Qposの符号,大小関係から数式4により生成する。特に書き込み時のようにヘッドがトラック中心の近傍にある場合、補償値を利用して線形位置信号Linposを生成する。
【0090】
本実施形態では、Qpos=0を目標位置の中心として、それに隣接する両側のNpos=0の理想位置からのずれを考慮しているので、生成する領域をQpos=0位置から公称±0.75 trackとすると、書き込み許可範囲を十分カバーできる。
【0091】
補償値を用いたLinpos生成の演算をNpos,Qposの符号,大小比較により実行する論理式は、数式15のようになる。この演算は、追従トラック中心から公称±0.75 trackの範囲を計算する方法を示している。この演算の条件式を満たさない場合は、数式4によりLinposを計算する。
この演算により得られるLinposは、相切り換え位置において、信号位置が物理位置に対して連続して変化する。このLinposに基づいて、トラック中心の変動ΔN0を補正した位置にヘッドを位置決めし、データを書き込めば、物理的にデータ書き込みが許可される領域と位置信号に基づいてデータ書き込みが許可される領域とが一致し、オフトラック書き込みの危険性が減り、データ書き込みの信頼性が高まる。
【0092】
次に、N,Q切り換え位置rnqの学習時間を短縮する方法を説明する。補償性能を落とさずにできるだけ短い時間でN,Q切り換え位置rnqの学習を終了させることが、生産設備に対するコスト削減の観点から重要である。できるだけ短い時間でN,Q切り換え位置rnqの学習を終了させるには、学習時の回転同期振動抽出のための平均処理回数を減らすことが最も有効である。
【0093】
しかし、平均回数を減らすと、処理の過程で非同期成分が十分圧縮されず、平均処理後の同期振動に非同期成分が重畳する。そのため、非同期振動振幅が大きい周波数領域は選択して学習しないようにすれば、平均回数削減による学習精度低下の影響が小さくなる。
【0094】
本発明は、学習過程の平均化処理の前段または後段において、直線位相特性を示すフィルタにより、非同期成分の大きな周波数領域の信号を除去する。フィルタリングのゲイン特性に関しては、低周波数領域を除去するハイパスフィルタや、非同期成分が大きい特定周波数成分を除去するバンドストップフィルタが好適である。
【0095】
フィルタリングの位相特性に関しては、この学習過程のようにリアルタイム処理が不要の場合、直線位相特性をもつフィルタは、群遅延時間が全周波数で一定であるから、零位相誤差での同期振動推定方式に最適である。
【0096】
直線位相特性をもつフィルタを用いて、少ない平均回数により信号通過帯域の同期振動を位相誤差無しに学習し、低周波数域非同期成分の誤推定を回避すれば、より短い学習時間でrnq値を高精度に学習できる。
【0097】
また、外部位置決め装置を用いずに、自らのヘッド幅に基づいてトラックピッチを規定し、サーボトラックを書き込んでいくセルフSTW方式では、サーボセクタ書き込み時の位置決め信号がトラックピッチ変動を表わすので、その値を記憶しサーボセクタに書き込めば、学習時間を省略でき、短時間での処理が可能となる。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、2相位置信号N,Qの相境界位置のセクタ毎の変動量を学習し、その学習結果を用いて位置信号を生成するので、トラック中心相から隣接する相に切り換えた時の検出位置の不連続な変化が補償され、物理的にデータ書き込みが許可される領域と位置信号に基づいてデータ書き込みが許可される領域とが一致し、オフトラック書き込みの危険性が減る。
その結果、データ書き込みの信頼性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置決め制御装置を備えた磁気ディスク装置のヘッド位置決め制御系の構成示すブロック図である。
【図2】4相バースト信号から生成される2相信号N,Qとトラックとの関係を示す図である。
【図3】本発明によるN,Q相切り換え境界位置学習および位置信号生成論理を用いた場合の線形位置信号を示す図である。
【図4】本発明によるN,Q相切り換え位置変動学習制御系の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明によるトラック中心学習制御系の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明によるN,Q相切り換え位置学習結果のサーボセクタへの書き込みおよびサーボセクタからの読み出しを示す図である。
【図7】本発明によるN,Q相切り換え境界位置学習と位置信号生成の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明によるN,Q相切り換え境界位置学習および位置信号生成論理を用いた場合の書き込み許可範囲を従来例の場合の書き込み許可範囲と比較して示す図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド
2 ボイスコイルモータ(VCM)
3 ピボット軸受
4 磁気ディスク
5 ヘッド支持ばね
7 キャリッジ
8 スピンドルモータ
12 サーボセクタ
13 ヘッド信号増幅器
14 サーボ信号復調器
16 パワーアンプ
17 RAM
18 ROM
19 MPU
20 インターフェイスコントローラ
21 ホスト側コントローラ
22 サーボ情報
25 電流指令値
26 AD変換器
27 DA変換器
28 操作信号
30 A相
31 B相
32 C相
33 D相
34 Npos
35 Qpos
36,37,38 トラック中心
39,40,41 境界
42,43,44,45,46 学習位置
47,48,49 理想位置
50 従来法によるリニア位置信号Linpos
51 本発明
52,53 境界 学習位置
55 トラック中心
59 セクタ毎の変動量
60 減算器
61 追従誤差同期成分
62 制御器モデル
63 制御入力
64 制御対象ヘッドアクチュエータ
64A 制御対象ヘッドアクチュエータのモデル
65 フィードバック
71 位置信号
90 規定された書き込み許可範囲
91 従来法の書き込み許可範囲
92 本発明の書き込み許可範囲
93 書き込み許可上限
94 書き込み許可下限
95 書き込み許可下限位置
96 本発明の書き込み許可上限位置
97 従来の書き込み許可上限位置
101 平均化処理部
102 平均化処理部
103 加算器
104 減算器
105 フィルタ処理部
Claims (13)
- 磁気ディスクに情報を記録しまたは情報を読み出す磁気ヘッドと前記磁気ディスクに予め記録された位置情報との相対位置を示す位置信号と前記磁気ヘッドの目標位置との差を示す位置誤差信号を前記磁気ヘッドの再生情報に基づき算出する位置誤差信号算出手段と、前記位置誤差信号に基づき操作量を算出する操作量算出手段と、前記操作量に基づき前記磁気ヘッドを前記目標位置に位置決めする位置決め制御手段とを有する位置決め制御装置において、
前記磁気ヘッドの位置に応じて振幅が周期的に変化し位相が90度異なる2つのヘッド位置決め信号N,Qがともに線形性を保持している区間の境界位置の変動量の1周軌跡を推定し、前記磁気ディスクに境界位置の推定値を予め記録する境界位置推定値算出手段を備えたことを特徴とする位置決め制御装置。 - 請求項1に記載の位置決め制御装置において、
前記境界位置推定値算出手段が、N,Qがともに線形性を保持している区間の境界にヘッドを位置決めしている時のN,Q相の各検出値の平均値の絶対値を求め、セクタ毎のN,Q切り換え位置の変動量に加算する
ことを特徴とする位置決め制御装置。 - 請求項1に記載の位置決め制御装置において、
前記位置決め制御手段が、予め記録した前記境界位置の推定値を読み出し追従トラック中心相から隣接する相に位置決めする場合に、前記境界位置の推定値の2倍を位置信号に加算して位置信号を補正する
ことを特徴とする位置決め制御装置。 - 請求項1に記載の位置決め制御装置において、
予め記録した前記境界位置の推定値を読み出し生成された位置信号に基づきデータ書き込みが許可される領域は、値を読み出さない場合に書き込みが許可される領域に対して書き込み許可領域の幅が均一である
ことを特徴とする位置決め制御装置。 - 磁気ディスクに情報を記録しまたは情報を読み出す磁気ヘッドと前記磁気ディスクに予め記録された位置情報との相対位置を示す位置信号と前記磁気ヘッドの目標位置との差を示す位置誤差信号を前記磁気ヘッドの再生情報に基づき算出する位置誤差信号算出手段と、前記位置誤差信号に基づき操作量を算出する操作量算出手段と、前記操作量に基づき前記磁気ヘッドを前記目標位置に位置決めする位置決め制御手段とを有する位置決め制御装置において、
前記磁気ヘッドの位置に応じて振幅が周期的に変化し位相が90度異なる2つのヘッド位置決め信号N,Qの和(N+Q)または差信号(N−Q)を用いてヘッド位置決め制御を実行し、位置決め信号N,Qがともに線形性を保持している区間の境界に前記磁気ヘッドを位置決めし、各サーボセクタ毎の境界位置への位置決め追従誤差を平均して追従誤差の回転同期成分を求め、求めた位置誤差に位置決め時のサーボ特性の逆特性(逆感度関数)を乗じてセクタ毎のN,Q切り換え境界位置の変動量の1周軌跡を推定し、前記磁気ディスクに境界位置の推定値を予め記録する境界位置推定値算出手段を備えた
ことを特徴とする位置決め制御装置。 - 請求項5に記載の位置決め制御装置において、
前記境界位置推定値算出手段が、N,Qがともに線形性を保持している区間の境界にヘッドを位置決めしている時のN,Q相の各検出値の平均値の絶対値を求め、セクタ毎のN,Q切り換え位置の変動量に加算する
ことを特徴とする位置決め制御装置。 - 請求項5に記載の位置決め制御装置において、
前記位置決め制御手段が、予め記録した前記境界位置の推定値を読み出し追従トラック中心相から隣接する相に位置決めする場合に、前記境界位置の推定値の2倍を位置信号に加算して位置信号を補正する
ことを特徴とする位置決め制御装置。 - 請求項5に記載の位置決め制御装置において、
予め記録した前記境界位置の推定値を読み出し生成された位置信号に基づきデータ書き込みが許可される領域は、値を読み出さない場合に書き込みが許可される領域に対して書き込み許可領域の幅が均一である
ことを特徴とする位置決め制御装置。 - 磁気ディスクに情報を記録しまたは情報を読み出す磁気ヘッドと前記磁気ディスクに予め記録された位置情報との相対位置を示す位置信号と前記磁気ヘッドの目標位置との差を示す位置誤差信号を前記磁気ヘッドの再生情報に基づき算出する位置誤差信号算出手段と、前記位置誤差信号に基づき操作量を算出する操作量算出手段と、前記操作量に基づき前記磁気ヘッドを前記目標位置に位置決めする位置決め制御手段とを有する位置決め制御装置において、
前記磁気ヘッドの位置に応じて振幅が周期的に変化し位相が90度異なる2つのヘッド位置決め信号N,Qの和(N+Q)または差信号(N−Q)を用いてヘッド位置決め制御を実行し、位置決め信号N,Qがともに線形性を保持している区間の境界に前記磁気ヘッドを位置決めし、位置誤差信号を連続して収集し、同一セクタで平均値を計算し、回転に同期した位置誤差信号を求め、求めた位置誤差に位置決め時のサーボ特性の逆特性(逆感度関数)を乗じセクタ毎のN,Q切り換え境界位置の変動量を求め、求めた境界位置の変動量に対して直線位相のフィルタ処理を実行し、フィルタ通過域の境界位置の変動量のみを求めて1周軌跡を推定し、前記磁気ディスクに境界位置の推定値を予め記録する境界位置推定値算出手段を備えた
ことを特徴とする位置決め制御装置。 - 請求項9に記載の位置決め制御装置において、
前記直線位相のフィルタ処理が、求めた境界位置の変動量に対して直線位相のハイパスフィルタ処理またはバンドパスフィルタ処理またはバンドストップフィルタ処理を実行する操作である
ことを特徴とする位置決め制御装置。 - 請求項9に記載の位置決め制御装置において、
前記境界位置推定値算出手段が、N,Qがともに線形性を保持している区間の境界にヘッドを位置決めしている時のN,Q相の各検出値の平均値の絶対値を求め、セクタ毎のN,Q切り換え位置の変動量に加算する
ことを特徴とする位置決め制御装置。 - 請求項9に記載の位置決め制御装置において、
前記位置決め制御手段が、予め記録した前記境界位置の推定値を読み出し追従トラック中心相から隣接する相に位置決めする場合に、前記境界位置の推定値の2倍を位置信号に加算して位置信号を補正する
ことを特徴とする位置決め制御装置。 - 請求項9に記載の位置決め制御装置において、
予め記録した前記境界位置の推定値を読み出し生成された位置信号に基づきデータ書き込みが許可される領域は、値を読み出さない場合に書き込みが許可される領域に対して書き込み許可領域の幅が均一である
ことを特徴とする位置決め制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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