JP2004145757A - 検知器 - Google Patents
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Abstract
【課題】押しボタン部の操作性が弾性を伴って良好且つ確実となり、部品数が削減されてコストダウンが図られ、外観も良好となる検知器を提供する。
【解決手段】外殻ケース1内に基台ブロック2を収容設置し、この基台ブロック2上に検知部3を設け、同外殻ケース1の表側にスイッチ操作用の押しボタン部4を設けてなる検知器において、合成樹脂成形体で形成される基台ブロック2から弾性片5を一体成形にて延設し、この弾性片5に押しボタン部4を設け、外殻ケース1に形成されるスイッチ用開口6から同押しボタン部4を進退自在に突設した。
【選択図】 図1
【解決手段】外殻ケース1内に基台ブロック2を収容設置し、この基台ブロック2上に検知部3を設け、同外殻ケース1の表側にスイッチ操作用の押しボタン部4を設けてなる検知器において、合成樹脂成形体で形成される基台ブロック2から弾性片5を一体成形にて延設し、この弾性片5に押しボタン部4を設け、外殻ケース1に形成されるスイッチ用開口6から同押しボタン部4を進退自在に突設した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、検知部及びスイッチ操作用の押しボタン部を備え、火災の発生や人の存在等を検知する検知器であり、報知機能が備わると、例えば、住宅用の火災警報器ともなる検知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、特開平5−174266号公報に示される如く、スイッチ操作される熱検知式或いは煙検知式の検知器は知られている。この検知器は、図5〜7に示す如く、検知部3を備えた外殻ケース1の表側にスイッチ操作用の押しボタン部4を設けてなる。この場合、外殻ケース1内にプリント基板7が収容設置されて、このプリント基板7上にスイッチ本体8が固定され、押しボタン部4は同スイッチ本体8を押し操作するものである。
【0003】
又、この検知器では、外殻ケース1内に乾電池及びブザーのような報知器等が内装されており、前記検知部3で熱或いは煙が検知されると、その検知信号によって同乾電池から電源供給を受ける報知器が動作して火災警報を発するものである。そして、火災警報状態で前記押しボタン部4を押し操作すると、一定時間の警報停止が行われ、通常の監視状態で同押しボタン部4を押し操作すると、報知器の動作チェックが行われる。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−174266号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術にあっては、押しボタン部4が合成樹脂成形体であり、この成形部品を一つ余分に必要として部品コストがかかっている。そこで、図8、9に示す如く、押しボタン部4を外殻ケース1と一体に合成樹脂成形体として形成することが考えられた。この検知器では、外殻ケース1内にプリント基板7が収容設置されて、このプリント基板7上にタクトスイッチであるスイッチ本体8が固定され、押しボタン部4は同スイッチ本体8を押し操作するようになっている。
【0006】
又、この場合、合成樹脂成形体である外殻ケース1の表側にスイッチ用開口6が形成され、このスイッチ用開口6の開口縁から略U字状に湾曲した弾性連結片部20を介して、押しボタン部4が同スイッチ用開口6内で進退自在となるよう一体に延設されている。更に、押しボタン部4を外殻ケース1内方へ引き操作するスイッチ操作紐10の一端10aが同押しボタン部4に結合され、このスイッチ操作紐10の他端10b側は同外殻ケース1に形成される操作紐用孔11からその外部へ突出垂設されている。
【0007】
したがって、この検知器にあっては、押しボタン部4を押し操作したり、スイッチ操作紐10の他端10b側を引き操作したりして、スイッチ本体8を同様に作動させることができる。又、押しボタン部4は弾性連結片部20の弾性に抗して押し操作されることになり、同弾性連結片部20の弾性復元力によって定位置に復帰停止され、その操作性が良好で確実なものとなる。そして、押しボタン部4が外殻ケース1と一体に合成樹脂成形体として形成されることで、同押しボタン部4だけの成形部品は不要となって、部品コストの低減が図られる。
【0008】
しかしながら、この場合、押しボタン部4に弾性連結片部20で弾性を付与するため、或いは、合成樹脂成形体を成形する金型の成形性の面から、外殻ケース1の表側に大きなスイッチ用開口6が形成されることになる。しかも、この大きなスイッチ用開口6の開口縁と押しボタン部4の外周縁との間にある程度の隙間Sを必要とするので、外観が悪くなるという問題を生じる。
【0009】
本発明は、上記従来の技術における問題を悉く解決するために発明されたもので、その課題は、押しボタン部の操作性が弾性を伴って良好且つ確実となり、部品数が削減されてコストダウンが図られ、外観も良好となる検知器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の検知器は、外殻ケース内に基台ブロックを収容設置し、この基台ブロック上に検知部を設け、同外殻ケースの表側にスイッチ操作用の押しボタン部を設けてなる検知器であって、合成樹脂成形体で形成される基台ブロックから弾性片を一体成形にて延設し、この弾性片に押しボタン部を設けて、外殻ケースに形成されるスイッチ用開口から同押しボタン部を進退自在に突設したものである。
【0011】
したがって、この場合、合成樹脂成形体で形成される元来備わった基台ブロックから弾性片が一体成形にて延設され、この弾性片に押しボタン部が設けられるので、この押しボタン部だけの部品は不要となり、部品数が削減されて部品コストは低減される。又、押しボタン部は弾性片の弾性に抗して押し操作されることになり、同弾性片の弾性復元力によって定位置に復帰停止され、その操作性が良好で確実なものとなる。しかも、ここでは、弾性片が外殻ケース内に存在して外観に影響を及ぼさないため、同弾性片を長く形成することで押しボタン部に対し十分な弾性を付与することができる。
【0012】
更に、外殻ケースに形成されるスイッチ用開口からは押しボタン部が進退自在に突設されるだけなので、同スイッチ用開口を小さく形成することができる。しかも、押しボタン部は外殻ケースと一体に成形されるものでなく、この外殻ケース内に存在する弾性片を介して設けられるものであるため、スイッチ用開口の開口縁と同押しボタン部の外周縁との間に発生する隙間を小さく抑えることができる。それ故、外殻ケースの表側に押しボタン部は目立たないよう設けられ、外観が良好となる。
【0013】
本発明の請求項2記載の検知器は、上記請求項1記載の検知器において、外殻ケース内にプリント基板を収容設置し、このプリント基板上に基台ブロック及びスイッチ本体を固定し、押しボタン部が同スイッチ本体を押し操作するようになしたことを特徴とするものである。
【0014】
したがって、この場合は特に、基台ブロック及びスイッチ本体が同じプリント基板上に固定されて、押しボタン部が同スイッチ本体を押し操作するようになっているので、この押しボタン部とスイッチ本体との相互位置関係は正確に決定されるものとなり、スイッチ作動の信頼性が向上される。
【0015】
本発明の請求項3記載の検知器は、上記請求項1又は2記載の検知器において、押しボタン部を弾性片と一体に合成樹脂で形成したことを特徴とするものである。
【0016】
したがって、この場合は特に、押しボタン部が弾性片と一体に合成樹脂で形成されるので、この押しボタン部及び弾性片を基台ブロックとなる合成樹脂成形体として一体に成形することができ、これ等全体を合成樹脂のみで簡単に成形することができるようになる。
【0017】
本発明の請求項4記載の検知器は、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の検知器において、基台ブロックから側方へ略枠形状の弾性片を延設し、この弾性片の枠先端側辺部に押しボタン部を設けたことを特徴とするものである。
【0018】
したがって、この場合は特に、略枠形状で弾性変形し易くなった弾性片の枠先端側辺部に押しボタン部が設けられるので、この押しボタン部には同弾性片によって十分な弾性が付与され、その操作性はより向上される。
【0019】
本発明の請求項5記載の検知器は、上記請求項4記載の検知器において、押しボタン部を略枠形状の弾性片の内側に突設したことを特徴とするものである。
【0020】
したがって、この場合は特に、押しボタン部が前記略枠形状の弾性片の内側に突設されるので、この突設される分だけ弾性に寄与する長さが延長されて同弾性が増大されるにもかかわらず、この押しボタン部は同略枠形状の弾性片に対してコンパクトに納まるよう設けられる。
【0021】
本発明の請求項6記載の検知器は、上記請求項1〜5のいずれか一つに記載の検知器において、押しボタン部を外殻ケース内方へ引き操作するスイッチ操作紐の一端を弾性片に結合し、このスイッチ操作紐の他端側を同外殻ケースに形成される操作紐用孔からその外部へ突出垂設したことを特徴とするものである。
【0022】
したがって、この場合は特に、押しボタン部を押し操作するだけでなく、スイッチ操作紐の他端側を引き操作することによっても、スイッチ本体を同様に作動させることができるので、天井面のような高所に設置された状態におけるスイッチ操作面での使い勝手が良好となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1〜3は、本発明の請求項1〜6全てに対応した一実施形態である検知器を示している。この検知器は報知機能を有する住宅用の火災警報器であり、外殻ケース1内に基台ブロック2を収容設置し、この基台ブロック2上に検知部3を設け、同外殻ケース1の表側にスイッチ操作用の押しボタン部4を設けてなる。そして、この検知器において、合成樹脂成形体で形成される基台ブロック2から弾性片5を一体成形にて延設し、この弾性片5に押しボタン部4を設けて、外殻ケース1に形成されるスイッチ用開口6から同押しボタン部4を進退自在に突設している。
【0024】
又、この検知器では、外殻ケース1内にプリント基板7を収容設置し、このプリント基板7上に基台ブロック2及びスイッチ本体8を固定し、押しボタン部4が同スイッチ本体8を押し操作するようになしており、同押しボタン部4を弾性片5と一体に合成樹脂で形成してもいる。しかも、基台ブロック2から側方へ略枠形状の弾性片5を延設し、この弾性片5の枠先端側辺部9に押しボタン部4を設けており、ここで、この押しボタン部4を同略枠形状の弾性片5の内側に突設している。更に、押しボタン部4を外殻ケース1内方へ引き操作するスイッチ操作紐10の一端10aを弾性片5に結合し、このスイッチ操作紐10の他端10b側を同外殻ケース1に形成される操作紐用孔11からその外部へ突出垂設している。
【0025】
以下、この実施形態の検知器について、より具体的に説明する。図1に示す如く、外殻ケース1は基盤プレート12とカバープレート13とで構成され、この基盤プレート12及びカバープレート13はいずれも合成樹脂成形体であり、両者はその外周縁部分が相互に係合されることで中空形状の同外殻ケース1となる。外殻ケース1内では、その基盤プレート12の内底面上に複数の凸リブ14が突設され、この凸リブ14の上端に各種電子部品が搭載されたプリント基板7は支持固定されている。なお、外殻ケース1はその基盤プレート12が天井面や壁面等の取着面にネジ止めされることにより、検知器として同取着面に対して設置固定される。
【0026】
プリント基板7の中程には基台ブロック2が設置固定されており、この基台ブロック2の側方において同プリント基板7上にタクトスイッチであるスイッチ本体8が設置固定されている。この場合、スイッチ本体8の下側には前記凸リブ14が配置されており、この凸リブ14によって同スイッチ本体8が押し操作された際の押圧力が支持され、このスイッチ本体8の変位及びプリント基板7の変形が防止される。
【0027】
基台ブロック2は合成樹脂成形体であり、図3に示す如く、略円形の短筒状に形成されている。基台ブロック2の周縁下端には複数の係止片2aが垂下突設されており、各係止片2aが前記プリント基板7に穿設される係止孔(図示せず)に挿入係止されることによって、このプリント基板7上に同基台ブロック2は位置決めされて取着固定される。又、基台ブロック2の周壁部分の下端縁には外側方へ突出した弾性片5が一体に延出突設されており、この弾性片5に設けられる押しボタン部4は前記スイッチ本体8の直上に配置される。
【0028】
弾性片5は基台ブロック2と一体に成形されて合成樹脂でなり、弾性を有している。弾性片5は略矩形の枠形状に形成され、両側枠部16と枠先端側辺部9とを備えている。両側枠部16の中程部分は傾斜状に屈曲しており、弾性変形し易い形状となっている。そして、枠先端側辺部9の内側には結合片部17を介して略円形状の押しボタン基板部18が一体に突出延設されており、この押しボタン基板部18上に略円柱形状の前記押しボタン部4が一体に形成されている。
【0029】
又、弾性片5の枠先端側辺部9の中程にはスリット19が形成されており、図1に示す如く、スイッチ操作紐10の一端10aは同スリット19に挿通係止されて結合される。スイッチ操作紐10の他端10b側は前記外殻ケース1の側壁部分に形成される操作紐用孔11からその外部へと突出垂設されるもので、この場合、前記基盤プレート12とカバープレート13との分割係合部位で両者間に同操作紐用孔11が形成されていて、同基盤プレート12とカバープレート13とを係合する際に、この操作紐用孔11に同スイッチ操作紐10は挿通保持される。
【0030】
そして、スイッチ操作紐10の一端10aと弾性片5の枠先端側辺部9との結合部位よりもスイッチ本体8側に前記操作紐用孔11が配置されることで、この操作紐用孔11に挿通保持される同スイッチ操作紐10の他端10b側を引き操作することにより、押しボタン部4は同スイッチ本体8側へと引っ張り変位されてこのスイッチ本体8を押圧する。
【0031】
外殻ケース1の前記カバープレート13の中程には前記基台ブロック2上に設けられる検知部3が突設されており、この検知部3の側方において同カバープレート13にはスイッチ用開口6が形成されている。スイッチ用開口6は押しボタン部4の外周形状と略適合する形状に形成されており、この押しボタン部4が同スイッチ用開口6の開口縁でガイドされながら進退動作されて出没する。その際、前記弾性片5が弾性変形されて動作され、スイッチ操作紐10を引き操作することによっても同様に動作される。
【0032】
外殻ケース1内には乾電池及びブザーやベル等の報知器(図示せず)が収容設置されており、前記検知部3で煙(或いは熱)が検知されると、その検知信号によって同乾電池から電源供給を受ける報知器が動作して火災警報を発するものである。又、火災警報状態で前記押しボタン部4を押し操作すると、一定時間の警報停止が行われ、通常の監視状態で同押しボタン部4を押し操作すると、報知器の動作チェックが行われる。
【0033】
図2に示す如く、外殻ケース1の前記カバープレート13には、中程の検知部3を中心として略点対称位置に押しボタン部4と警報部15とが配設されている。警報部15は複数の切溝開口が並設されてなり、前記報知器と対応する位置に設けられることで、この報知器からの火災警報音は同警報部15を通して外部へと報知される。
【0034】
なお、この実施形態における検知部3は、火災の際に発生する煙を検知するもので、投光素子、投光レンズ、受光素子、ラビリンス等を内蔵した光学台を用いたものであり、同検知部3が設けられる基台ブロック2は、図3に示すような形状となる。火災を検知する検知部3としては、光学台を用いた煙検知式のもの以外で半導体を用いた熱検知式のものであっても良く、この場合、基台ブロック2が図4に示すような形状となる。又、検知部3として、ガスの臭いを検知するものを採用しても良い。
【0035】
したがって、この実施形態の検知器においては、合成樹脂成形体で形成される元来備わった基台ブロック2から弾性片5が一体成形にて延設され、この弾性片5に押しボタン部4が設けられるので、この押しボタン部4だけの部品は不要となり、部品数が削減されて部品コストは低減される。又、押しボタン部4は弾性片5の弾性に抗して押し操作されることになり、同弾性片5の弾性復元力によって定位置に復帰停止され、その操作性が良好で確実なものとなる。しかも、この場合に、弾性片5が外殻ケース1内に存在して外観に影響を及ぼさないため、同弾性片5を長く形成することで押しボタン部4に対し十分な弾性を付与することができる。
【0036】
更に、外殻ケース1に形成されるスイッチ用開口6からは押しボタン部4が進退自在に突設されるだけなので、同スイッチ用開口6を小さく形成することができる。しかも、押しボタン部4は外殻ケース1と一体に成形されるのでなく、この外殻ケース1内に存在する弾性片5を介して設けられるものであるため、スイッチ用開口6の開口縁と同押しボタン部4の外周縁との間に発生する隙間を小さく抑えることができる。そのため、外殻ケース1の表側に押しボタン部4は目立たないよう設けられ、外観が良好となっている。
【0037】
又、この実施形態の検知器においては、基台ブロック2及びスイッチ本体8が同じプリント基板7上に固定されて、押しボタン部4が同スイッチ本体8を押し操作するようになっているので、この押しボタン部4とスイッチ本体8との相互位置関係は正確に決定され、スイッチ作動の信頼性が向上される。又、押しボタン部4が弾性片5と一体に合成樹脂で形成されるので、この押しボタン部4及び弾性片5を基台ブロック2となる合成樹脂成形体として一体に成形することができ、これ等全体を合成樹脂のみで簡単に成形することができる。
【0038】
又、この実施形態の検知器においては、略枠形状で弾性変形し易くなった弾性片5の枠先端側辺部9に押しボタン部4が設けられるので、この押しボタン部4には同弾性片5によって十分な弾性が付与され、その操作性はより向上されている。しかも、この場合、押しボタン部4が略枠形状の弾性片5の内側に突設されるので、この突設される分だけ弾性に寄与する長さが延長されて同弾性が増大されるにもかかわらず、この押しボタン部4は同略枠形状の弾性片5に対してその内側でコンパクトに納まるよう設けられる。
【0039】
又、この実施形態の検知器においては、押しボタン部4を押し操作することによってだけでなく、スイッチ操作紐10の他端10b側を引き操作することによっても、スイッチ本体8を同様に作動させることができるので、天井面のような高所に設置された状態におけるスイッチ操作面での使い勝手が良好となる。又、この場合に、スイッチ操作紐10の一端10aが弾性片5に結合されて、押しボタン部4は同スイッチ操作紐10と確実に連動されるようになり、その操作性もスムーズで良好となる。
【0040】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載の検知器においては、元来備わった基台ブロックに押しボタン部が一体に設けられて、この押しボタン部だけの部品は不要となり、部品数が削減されて部品コストは低減される。しかも、押しボタン部は弾性片の弾性により、その操作性が良好で確実なものとなり、又、スイッチ用開口を小さく形成すると共に、このスイッチ用開口と同押しボタン部との間における隙間を小さく抑えることができて、外観も良好となる。
【0041】
又、本発明の請求項2記載の検知器においては、特に、基台ブロック及びスイッチ本体が同じプリント基板上に固定されて、押しボタン部とスイッチ本体との相互位置関係は正確に決定され、スイッチ作動の信頼性が向上される。
【0042】
又、本発明の請求項3記載の検知器においては、特に、押しボタン部及び弾性片を基台ブロックとなる合成樹脂成形体として一体に成形することができ、これ等全体を合成樹脂のみで簡単に成形することができるようになる。
【0043】
又、本発明の請求項4記載の検知器においては、特に、略枠形状で弾性変形し易くなった弾性片により、押しボタン部に十分な弾性が付与されて、その操作性はより向上される。
【0044】
又、本発明の請求項5記載の検知器においては、特に、押しボタン部が前記略枠形状の弾性片の内側に突設されて、この突設される分だけ弾性が増大されるにもかかわらず、同押しボタン部はコンパクトに納まる。
【0045】
又、本発明の請求項6記載の検知器においては、特に、スイッチ操作紐を引き操作することによってもスイッチ本体を作動させることができ、高所に設置された状態におけるスイッチ操作面での使い勝手が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である検知器の要部を示す断面図。
【図2】同検知器の全体外観を示す平面図。
【図3】同検知器における基台ブロックを示す斜視図。
【図4】同検知器において採用可能な別例の基台ブロックを示す斜視図。
【図5】従来例である検知器における外殻ケースを示す断面図。
【図6】同検知器の要部を示す断面図。
【図7】同検知器の要部外観を分解して示す斜視図。
【図8】従来考えられる別の検知器の要部を示す断面図。
【図9】同検知器の要部外観を示す平面図。
【符号の説明】
1 外殻ケース
2 基台ブロック
3 検知部
4 押しボタン部
5 弾性片
6 スイッチ用開口
7 プリント基板
8 スイッチ本体
9 枠先端側辺部
10 スイッチ操作紐
10a 一端
10b 他端
11 操作紐用孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、検知部及びスイッチ操作用の押しボタン部を備え、火災の発生や人の存在等を検知する検知器であり、報知機能が備わると、例えば、住宅用の火災警報器ともなる検知器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、特開平5−174266号公報に示される如く、スイッチ操作される熱検知式或いは煙検知式の検知器は知られている。この検知器は、図5〜7に示す如く、検知部3を備えた外殻ケース1の表側にスイッチ操作用の押しボタン部4を設けてなる。この場合、外殻ケース1内にプリント基板7が収容設置されて、このプリント基板7上にスイッチ本体8が固定され、押しボタン部4は同スイッチ本体8を押し操作するものである。
【0003】
又、この検知器では、外殻ケース1内に乾電池及びブザーのような報知器等が内装されており、前記検知部3で熱或いは煙が検知されると、その検知信号によって同乾電池から電源供給を受ける報知器が動作して火災警報を発するものである。そして、火災警報状態で前記押しボタン部4を押し操作すると、一定時間の警報停止が行われ、通常の監視状態で同押しボタン部4を押し操作すると、報知器の動作チェックが行われる。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−174266号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術にあっては、押しボタン部4が合成樹脂成形体であり、この成形部品を一つ余分に必要として部品コストがかかっている。そこで、図8、9に示す如く、押しボタン部4を外殻ケース1と一体に合成樹脂成形体として形成することが考えられた。この検知器では、外殻ケース1内にプリント基板7が収容設置されて、このプリント基板7上にタクトスイッチであるスイッチ本体8が固定され、押しボタン部4は同スイッチ本体8を押し操作するようになっている。
【0006】
又、この場合、合成樹脂成形体である外殻ケース1の表側にスイッチ用開口6が形成され、このスイッチ用開口6の開口縁から略U字状に湾曲した弾性連結片部20を介して、押しボタン部4が同スイッチ用開口6内で進退自在となるよう一体に延設されている。更に、押しボタン部4を外殻ケース1内方へ引き操作するスイッチ操作紐10の一端10aが同押しボタン部4に結合され、このスイッチ操作紐10の他端10b側は同外殻ケース1に形成される操作紐用孔11からその外部へ突出垂設されている。
【0007】
したがって、この検知器にあっては、押しボタン部4を押し操作したり、スイッチ操作紐10の他端10b側を引き操作したりして、スイッチ本体8を同様に作動させることができる。又、押しボタン部4は弾性連結片部20の弾性に抗して押し操作されることになり、同弾性連結片部20の弾性復元力によって定位置に復帰停止され、その操作性が良好で確実なものとなる。そして、押しボタン部4が外殻ケース1と一体に合成樹脂成形体として形成されることで、同押しボタン部4だけの成形部品は不要となって、部品コストの低減が図られる。
【0008】
しかしながら、この場合、押しボタン部4に弾性連結片部20で弾性を付与するため、或いは、合成樹脂成形体を成形する金型の成形性の面から、外殻ケース1の表側に大きなスイッチ用開口6が形成されることになる。しかも、この大きなスイッチ用開口6の開口縁と押しボタン部4の外周縁との間にある程度の隙間Sを必要とするので、外観が悪くなるという問題を生じる。
【0009】
本発明は、上記従来の技術における問題を悉く解決するために発明されたもので、その課題は、押しボタン部の操作性が弾性を伴って良好且つ確実となり、部品数が削減されてコストダウンが図られ、外観も良好となる検知器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の検知器は、外殻ケース内に基台ブロックを収容設置し、この基台ブロック上に検知部を設け、同外殻ケースの表側にスイッチ操作用の押しボタン部を設けてなる検知器であって、合成樹脂成形体で形成される基台ブロックから弾性片を一体成形にて延設し、この弾性片に押しボタン部を設けて、外殻ケースに形成されるスイッチ用開口から同押しボタン部を進退自在に突設したものである。
【0011】
したがって、この場合、合成樹脂成形体で形成される元来備わった基台ブロックから弾性片が一体成形にて延設され、この弾性片に押しボタン部が設けられるので、この押しボタン部だけの部品は不要となり、部品数が削減されて部品コストは低減される。又、押しボタン部は弾性片の弾性に抗して押し操作されることになり、同弾性片の弾性復元力によって定位置に復帰停止され、その操作性が良好で確実なものとなる。しかも、ここでは、弾性片が外殻ケース内に存在して外観に影響を及ぼさないため、同弾性片を長く形成することで押しボタン部に対し十分な弾性を付与することができる。
【0012】
更に、外殻ケースに形成されるスイッチ用開口からは押しボタン部が進退自在に突設されるだけなので、同スイッチ用開口を小さく形成することができる。しかも、押しボタン部は外殻ケースと一体に成形されるものでなく、この外殻ケース内に存在する弾性片を介して設けられるものであるため、スイッチ用開口の開口縁と同押しボタン部の外周縁との間に発生する隙間を小さく抑えることができる。それ故、外殻ケースの表側に押しボタン部は目立たないよう設けられ、外観が良好となる。
【0013】
本発明の請求項2記載の検知器は、上記請求項1記載の検知器において、外殻ケース内にプリント基板を収容設置し、このプリント基板上に基台ブロック及びスイッチ本体を固定し、押しボタン部が同スイッチ本体を押し操作するようになしたことを特徴とするものである。
【0014】
したがって、この場合は特に、基台ブロック及びスイッチ本体が同じプリント基板上に固定されて、押しボタン部が同スイッチ本体を押し操作するようになっているので、この押しボタン部とスイッチ本体との相互位置関係は正確に決定されるものとなり、スイッチ作動の信頼性が向上される。
【0015】
本発明の請求項3記載の検知器は、上記請求項1又は2記載の検知器において、押しボタン部を弾性片と一体に合成樹脂で形成したことを特徴とするものである。
【0016】
したがって、この場合は特に、押しボタン部が弾性片と一体に合成樹脂で形成されるので、この押しボタン部及び弾性片を基台ブロックとなる合成樹脂成形体として一体に成形することができ、これ等全体を合成樹脂のみで簡単に成形することができるようになる。
【0017】
本発明の請求項4記載の検知器は、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の検知器において、基台ブロックから側方へ略枠形状の弾性片を延設し、この弾性片の枠先端側辺部に押しボタン部を設けたことを特徴とするものである。
【0018】
したがって、この場合は特に、略枠形状で弾性変形し易くなった弾性片の枠先端側辺部に押しボタン部が設けられるので、この押しボタン部には同弾性片によって十分な弾性が付与され、その操作性はより向上される。
【0019】
本発明の請求項5記載の検知器は、上記請求項4記載の検知器において、押しボタン部を略枠形状の弾性片の内側に突設したことを特徴とするものである。
【0020】
したがって、この場合は特に、押しボタン部が前記略枠形状の弾性片の内側に突設されるので、この突設される分だけ弾性に寄与する長さが延長されて同弾性が増大されるにもかかわらず、この押しボタン部は同略枠形状の弾性片に対してコンパクトに納まるよう設けられる。
【0021】
本発明の請求項6記載の検知器は、上記請求項1〜5のいずれか一つに記載の検知器において、押しボタン部を外殻ケース内方へ引き操作するスイッチ操作紐の一端を弾性片に結合し、このスイッチ操作紐の他端側を同外殻ケースに形成される操作紐用孔からその外部へ突出垂設したことを特徴とするものである。
【0022】
したがって、この場合は特に、押しボタン部を押し操作するだけでなく、スイッチ操作紐の他端側を引き操作することによっても、スイッチ本体を同様に作動させることができるので、天井面のような高所に設置された状態におけるスイッチ操作面での使い勝手が良好となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1〜3は、本発明の請求項1〜6全てに対応した一実施形態である検知器を示している。この検知器は報知機能を有する住宅用の火災警報器であり、外殻ケース1内に基台ブロック2を収容設置し、この基台ブロック2上に検知部3を設け、同外殻ケース1の表側にスイッチ操作用の押しボタン部4を設けてなる。そして、この検知器において、合成樹脂成形体で形成される基台ブロック2から弾性片5を一体成形にて延設し、この弾性片5に押しボタン部4を設けて、外殻ケース1に形成されるスイッチ用開口6から同押しボタン部4を進退自在に突設している。
【0024】
又、この検知器では、外殻ケース1内にプリント基板7を収容設置し、このプリント基板7上に基台ブロック2及びスイッチ本体8を固定し、押しボタン部4が同スイッチ本体8を押し操作するようになしており、同押しボタン部4を弾性片5と一体に合成樹脂で形成してもいる。しかも、基台ブロック2から側方へ略枠形状の弾性片5を延設し、この弾性片5の枠先端側辺部9に押しボタン部4を設けており、ここで、この押しボタン部4を同略枠形状の弾性片5の内側に突設している。更に、押しボタン部4を外殻ケース1内方へ引き操作するスイッチ操作紐10の一端10aを弾性片5に結合し、このスイッチ操作紐10の他端10b側を同外殻ケース1に形成される操作紐用孔11からその外部へ突出垂設している。
【0025】
以下、この実施形態の検知器について、より具体的に説明する。図1に示す如く、外殻ケース1は基盤プレート12とカバープレート13とで構成され、この基盤プレート12及びカバープレート13はいずれも合成樹脂成形体であり、両者はその外周縁部分が相互に係合されることで中空形状の同外殻ケース1となる。外殻ケース1内では、その基盤プレート12の内底面上に複数の凸リブ14が突設され、この凸リブ14の上端に各種電子部品が搭載されたプリント基板7は支持固定されている。なお、外殻ケース1はその基盤プレート12が天井面や壁面等の取着面にネジ止めされることにより、検知器として同取着面に対して設置固定される。
【0026】
プリント基板7の中程には基台ブロック2が設置固定されており、この基台ブロック2の側方において同プリント基板7上にタクトスイッチであるスイッチ本体8が設置固定されている。この場合、スイッチ本体8の下側には前記凸リブ14が配置されており、この凸リブ14によって同スイッチ本体8が押し操作された際の押圧力が支持され、このスイッチ本体8の変位及びプリント基板7の変形が防止される。
【0027】
基台ブロック2は合成樹脂成形体であり、図3に示す如く、略円形の短筒状に形成されている。基台ブロック2の周縁下端には複数の係止片2aが垂下突設されており、各係止片2aが前記プリント基板7に穿設される係止孔(図示せず)に挿入係止されることによって、このプリント基板7上に同基台ブロック2は位置決めされて取着固定される。又、基台ブロック2の周壁部分の下端縁には外側方へ突出した弾性片5が一体に延出突設されており、この弾性片5に設けられる押しボタン部4は前記スイッチ本体8の直上に配置される。
【0028】
弾性片5は基台ブロック2と一体に成形されて合成樹脂でなり、弾性を有している。弾性片5は略矩形の枠形状に形成され、両側枠部16と枠先端側辺部9とを備えている。両側枠部16の中程部分は傾斜状に屈曲しており、弾性変形し易い形状となっている。そして、枠先端側辺部9の内側には結合片部17を介して略円形状の押しボタン基板部18が一体に突出延設されており、この押しボタン基板部18上に略円柱形状の前記押しボタン部4が一体に形成されている。
【0029】
又、弾性片5の枠先端側辺部9の中程にはスリット19が形成されており、図1に示す如く、スイッチ操作紐10の一端10aは同スリット19に挿通係止されて結合される。スイッチ操作紐10の他端10b側は前記外殻ケース1の側壁部分に形成される操作紐用孔11からその外部へと突出垂設されるもので、この場合、前記基盤プレート12とカバープレート13との分割係合部位で両者間に同操作紐用孔11が形成されていて、同基盤プレート12とカバープレート13とを係合する際に、この操作紐用孔11に同スイッチ操作紐10は挿通保持される。
【0030】
そして、スイッチ操作紐10の一端10aと弾性片5の枠先端側辺部9との結合部位よりもスイッチ本体8側に前記操作紐用孔11が配置されることで、この操作紐用孔11に挿通保持される同スイッチ操作紐10の他端10b側を引き操作することにより、押しボタン部4は同スイッチ本体8側へと引っ張り変位されてこのスイッチ本体8を押圧する。
【0031】
外殻ケース1の前記カバープレート13の中程には前記基台ブロック2上に設けられる検知部3が突設されており、この検知部3の側方において同カバープレート13にはスイッチ用開口6が形成されている。スイッチ用開口6は押しボタン部4の外周形状と略適合する形状に形成されており、この押しボタン部4が同スイッチ用開口6の開口縁でガイドされながら進退動作されて出没する。その際、前記弾性片5が弾性変形されて動作され、スイッチ操作紐10を引き操作することによっても同様に動作される。
【0032】
外殻ケース1内には乾電池及びブザーやベル等の報知器(図示せず)が収容設置されており、前記検知部3で煙(或いは熱)が検知されると、その検知信号によって同乾電池から電源供給を受ける報知器が動作して火災警報を発するものである。又、火災警報状態で前記押しボタン部4を押し操作すると、一定時間の警報停止が行われ、通常の監視状態で同押しボタン部4を押し操作すると、報知器の動作チェックが行われる。
【0033】
図2に示す如く、外殻ケース1の前記カバープレート13には、中程の検知部3を中心として略点対称位置に押しボタン部4と警報部15とが配設されている。警報部15は複数の切溝開口が並設されてなり、前記報知器と対応する位置に設けられることで、この報知器からの火災警報音は同警報部15を通して外部へと報知される。
【0034】
なお、この実施形態における検知部3は、火災の際に発生する煙を検知するもので、投光素子、投光レンズ、受光素子、ラビリンス等を内蔵した光学台を用いたものであり、同検知部3が設けられる基台ブロック2は、図3に示すような形状となる。火災を検知する検知部3としては、光学台を用いた煙検知式のもの以外で半導体を用いた熱検知式のものであっても良く、この場合、基台ブロック2が図4に示すような形状となる。又、検知部3として、ガスの臭いを検知するものを採用しても良い。
【0035】
したがって、この実施形態の検知器においては、合成樹脂成形体で形成される元来備わった基台ブロック2から弾性片5が一体成形にて延設され、この弾性片5に押しボタン部4が設けられるので、この押しボタン部4だけの部品は不要となり、部品数が削減されて部品コストは低減される。又、押しボタン部4は弾性片5の弾性に抗して押し操作されることになり、同弾性片5の弾性復元力によって定位置に復帰停止され、その操作性が良好で確実なものとなる。しかも、この場合に、弾性片5が外殻ケース1内に存在して外観に影響を及ぼさないため、同弾性片5を長く形成することで押しボタン部4に対し十分な弾性を付与することができる。
【0036】
更に、外殻ケース1に形成されるスイッチ用開口6からは押しボタン部4が進退自在に突設されるだけなので、同スイッチ用開口6を小さく形成することができる。しかも、押しボタン部4は外殻ケース1と一体に成形されるのでなく、この外殻ケース1内に存在する弾性片5を介して設けられるものであるため、スイッチ用開口6の開口縁と同押しボタン部4の外周縁との間に発生する隙間を小さく抑えることができる。そのため、外殻ケース1の表側に押しボタン部4は目立たないよう設けられ、外観が良好となっている。
【0037】
又、この実施形態の検知器においては、基台ブロック2及びスイッチ本体8が同じプリント基板7上に固定されて、押しボタン部4が同スイッチ本体8を押し操作するようになっているので、この押しボタン部4とスイッチ本体8との相互位置関係は正確に決定され、スイッチ作動の信頼性が向上される。又、押しボタン部4が弾性片5と一体に合成樹脂で形成されるので、この押しボタン部4及び弾性片5を基台ブロック2となる合成樹脂成形体として一体に成形することができ、これ等全体を合成樹脂のみで簡単に成形することができる。
【0038】
又、この実施形態の検知器においては、略枠形状で弾性変形し易くなった弾性片5の枠先端側辺部9に押しボタン部4が設けられるので、この押しボタン部4には同弾性片5によって十分な弾性が付与され、その操作性はより向上されている。しかも、この場合、押しボタン部4が略枠形状の弾性片5の内側に突設されるので、この突設される分だけ弾性に寄与する長さが延長されて同弾性が増大されるにもかかわらず、この押しボタン部4は同略枠形状の弾性片5に対してその内側でコンパクトに納まるよう設けられる。
【0039】
又、この実施形態の検知器においては、押しボタン部4を押し操作することによってだけでなく、スイッチ操作紐10の他端10b側を引き操作することによっても、スイッチ本体8を同様に作動させることができるので、天井面のような高所に設置された状態におけるスイッチ操作面での使い勝手が良好となる。又、この場合に、スイッチ操作紐10の一端10aが弾性片5に結合されて、押しボタン部4は同スイッチ操作紐10と確実に連動されるようになり、その操作性もスムーズで良好となる。
【0040】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載の検知器においては、元来備わった基台ブロックに押しボタン部が一体に設けられて、この押しボタン部だけの部品は不要となり、部品数が削減されて部品コストは低減される。しかも、押しボタン部は弾性片の弾性により、その操作性が良好で確実なものとなり、又、スイッチ用開口を小さく形成すると共に、このスイッチ用開口と同押しボタン部との間における隙間を小さく抑えることができて、外観も良好となる。
【0041】
又、本発明の請求項2記載の検知器においては、特に、基台ブロック及びスイッチ本体が同じプリント基板上に固定されて、押しボタン部とスイッチ本体との相互位置関係は正確に決定され、スイッチ作動の信頼性が向上される。
【0042】
又、本発明の請求項3記載の検知器においては、特に、押しボタン部及び弾性片を基台ブロックとなる合成樹脂成形体として一体に成形することができ、これ等全体を合成樹脂のみで簡単に成形することができるようになる。
【0043】
又、本発明の請求項4記載の検知器においては、特に、略枠形状で弾性変形し易くなった弾性片により、押しボタン部に十分な弾性が付与されて、その操作性はより向上される。
【0044】
又、本発明の請求項5記載の検知器においては、特に、押しボタン部が前記略枠形状の弾性片の内側に突設されて、この突設される分だけ弾性が増大されるにもかかわらず、同押しボタン部はコンパクトに納まる。
【0045】
又、本発明の請求項6記載の検知器においては、特に、スイッチ操作紐を引き操作することによってもスイッチ本体を作動させることができ、高所に設置された状態におけるスイッチ操作面での使い勝手が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である検知器の要部を示す断面図。
【図2】同検知器の全体外観を示す平面図。
【図3】同検知器における基台ブロックを示す斜視図。
【図4】同検知器において採用可能な別例の基台ブロックを示す斜視図。
【図5】従来例である検知器における外殻ケースを示す断面図。
【図6】同検知器の要部を示す断面図。
【図7】同検知器の要部外観を分解して示す斜視図。
【図8】従来考えられる別の検知器の要部を示す断面図。
【図9】同検知器の要部外観を示す平面図。
【符号の説明】
1 外殻ケース
2 基台ブロック
3 検知部
4 押しボタン部
5 弾性片
6 スイッチ用開口
7 プリント基板
8 スイッチ本体
9 枠先端側辺部
10 スイッチ操作紐
10a 一端
10b 他端
11 操作紐用孔
Claims (6)
- 外殻ケース内に基台ブロックを収容設置し、この基台ブロック上に検知部を設け、同外殻ケースの表側にスイッチ操作用の押しボタン部を設けてなる検知器であって、合成樹脂成形体で形成される基台ブロックから弾性片を一体成形にて延設し、この弾性片に押しボタン部を設けて、外殻ケースに形成されるスイッチ用開口から同押しボタン部を進退自在に突設してなる検知器。
- 外殻ケース内にプリント基板を収容設置し、このプリント基板上に基台ブロック及びスイッチ本体を固定し、押しボタン部が同スイッチ本体を押し操作するようになしたことを特徴とする請求項1記載の検知器。
- 押しボタン部を弾性片と一体に合成樹脂で形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の検知器。
- 基台ブロックから側方へ略枠形状の弾性片を延設し、この弾性片の枠先端側辺部に押しボタン部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の検知器。
- 押しボタン部を略枠形状の弾性片の内側に突設したことを特徴とする請求項4記載の検知器。
- 押しボタン部を外殻ケース内方へ引き操作するスイッチ操作紐の一端を弾性片に結合し、このスイッチ操作紐の他端側を同外殻ケースに形成される操作紐用孔からその外部へ突出垂設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の検知器。
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- 2002-10-25 JP JP2002311720A patent/JP2004145757A/ja active Pending
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