JP2004145698A - 情報記録媒体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱可塑性樹脂を用いた第一の表面基材、熱可塑性樹脂を用いたセンターコア、及び、熱可塑性樹脂を用いた第二表面基材の、少なくともこれらの3つがこの相対的な順序で積層してあって、該第一の表面基材及び該第二の表面基材は、いずれも非晶性熱可塑性樹脂層と結晶性熱可塑性樹脂層とを備えた構成であって、該第一の表面基材及び該第二の表面基材の、少なくとも該センターコアからそれぞれ最も遠い側になる片面の層が、非晶性熱可塑性樹脂層であることを特徴とする情報記録媒体。
【選択図】なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばキャッシュカードやクレジットカード、IDカード(身分証明書)、会員証、プリペイドカード、等々に用いられる情報記録媒体(例えば、磁気カード、ICカード、等)とその製造方法に関する発明であって、特には、この情報記録媒体は高耐熱性を有しており、且つ、エンボス印字またはレーザー印字、が可能なカード等に関わる。尚、ここで云うICカードは、通信方式で大別されるところのいわゆる、接触型ICカード、非接触型ICカード、あるいは、複合型ICカード(接触型と非接触型のそれぞれの通信機能を備える型)のいずれかの機能を有しているもの全てが対象に含まれる。
【従来の技術】
【0002】
従来から、キャッシュカードやクレジットカード、IDカード等の情報記録媒体が広く利用されており、その素材としては主にポリ塩化ビニル(PVC)や塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体が用いられており、特にポリ塩化ビニルが一般的である。
【0003】
ポリ塩化ビニル樹脂は物理的な機械特性や文字部のエンボス適性などが優れ、素材のコストが安いことから、カードなどの情報記録媒体の素材として広く用いられている。
【0004】
ところで、近年情報記録媒体のIC化につれ、情報記録媒体の特性に関し、高機能化が期待されている。特に高耐久性、高耐熱性及び環境に優しい情報記録媒体が求められている。
【0005】
しかし、従来、情報記録媒体の基材であるポリ塩化ビニル樹脂または塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂は耐熱性が低く、保管温度が80℃以上になると、記録媒体が変形することがある。
【0006】
例えば、特許文献1にある特開平10−128932号公報によると、その明細書中の段落[0004]で、ポリ塩化ビニル(PVC)が熱に弱いことを問題に挙げ、この問題を解決するために、この公報の発明の実施の形態には、この公報の図1に示すような、PETシート10上に接着層12と印刷層14もしくは印刷層14と接着層12をこの順に、さらに透明PVCシート16をその上にそれぞれ積層し、該透明PVCシート16上に磁気ストライプ18を形成した磁気ストライプ付カード製造用ラベル1を開示してある。
【0007】
また、ポリ塩化ビニル樹脂は使用後廃棄される際、特に焼却時の塩化水素ガスを発生し、焼却炉を傷めて寿命を縮めたり、また焼却温度によるが、ダイオキシンを生じる恐れもあると言われている。
【0008】
よって、ポリ塩化ビニル樹脂の代替樹脂として、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリル樹脂等のハロゲンを含まない熱可塑性樹脂が提案されている。
【0009】
しかし、これらの代替樹脂の物性は、ポリ塩化ビニル樹脂とはかなり異なる為、カード等の情報記録媒体の素材として使用するには、新たな樹脂改質等を行う必要がある。
【0010】
そこで、ここ数年非晶性ポリエステル樹脂PETG(イーストマンケミカル社製のポリエステル樹脂の商品名、エチレングリコールとテレフタル酸及びシクロヘキサンジメタノールの脱水縮合樹脂)がポリ塩化ビニルと近い物性を持つため、注目され、使用されるようになった。
【0011】
また、高耐熱温度の要望に応えるため、PETGとポリカボネート(PC)のアロイ樹脂が開発され、カード用として使われている。
【0012】
例えば、特許文献2に示す特開2001−126042号公報によると、その明細書中の実施例でそこの図2に示すような、ICチップ1aを実装した回路基板1を中心にして、加熱流動性の高いコア基材2、該コア基材2上に絵柄3aの印刷が施されている印刷基材3、該印刷基材3上に透明性の熱可塑樹脂である保護層4を上下対称になるように積層した断面構成であり、回路基材1はPETフィルムであり、コア基材2はPETGであり、印刷基材3はPETGとPCとの共重合体であり、保護層はPETGであり、一方の保護層4の表面に磁気ストライプ10が埋め込まれているICカードを開示してある。
【0013】
しかし、PETGは耐熱温度が低く、またPETGとポリカボネートのアロイ樹脂は耐熱性は高くなるが、文字のエンボス加工に対応できなくエンボス加工により大きなカールが生じる問題を抱えている。
【0014】
またPETG及びPCは有機溶剤により、溶解または膨潤されやすく、情報記録媒体加工時の印刷、加熱加圧等の加工により、基材が劣化して耐久性が落ちてしまうことがある。
【0015】
そのため、情報記録媒体の構成において、表裏基材として二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(以下ではこれを単にPETと記す)を用いる方法が開発されている。
【0016】
しかしPET基材の表面適性は従来の情報記録媒体の基材と異なって、従来インキへの密着性低下、エンボスによる媒体表面割れの問題、また磁気ストライプを表面基材に埋め込む困難さ及びレーザー刻印の印字の際印字エネルギーによる文字縁部の膨れの問題など、数多く解決しなければならない問題を抱えている。
【0017】
例えば、特許文献3に示す特開平10−091944号公報によると、その明細書中の段落番号[0006]〜[0010]に記載の通り、PVCシートと異なり、熱と圧力によりPETシートの表面に磁気ストライプを同一面になるまで埋め込むことが困難という問題を指摘し、これに対処するためにその実施形態1では、そこ図4に示すように、PETシート3に、熱可塑系樹脂であるポリメチルメタクリレート、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミン、ポリエチレンオキサイド、ケトン樹脂、カルボキシビニルポリマー等の平滑樹脂層2を設けて、PETシート3の表面に前記平滑樹脂層2と同一面を呈する状態に熱圧着で磁気ストライプ1を設けている旨が開示してある。
【0018】
またPET基材の表面適性の問題を解決するために、PETフィルム上にPETGやABS樹脂などの非晶性熱可塑性樹脂を最外層に積層する考えもあるが、その場合は非晶性フィルムが少なくとも厚さが50μm以上ないとまずく、単独でシーティングすることが難しく、また、積層する際のハンドリングの問題もあり、更には、その厚さにより耐熱性が著しく落ちてしまい、せっかくのPETフィルムを使用しているメリットが無くなってしまう。そういう訳で何れもカード等の情報記録媒体の素材として各種な仕様に対応できる完全な素材ではなかった。
【0019】
【特許文献1】
特開平10−128932号公報
【特許文献2】
特開2001−126042号公報
【特許文献3】
特開平10−091944号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような問題点に着目してなされたもので、各要望に応えられ、高耐熱性及び高耐久性を持ち、環境に優しく、しかも低コストで品質のよい情報記録媒体又はその製造方法を提供することを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明において上記の課題を達成するために、まず請求項1の発明では、熱可塑性樹脂を用いた第一の表面基材、熱可塑性樹脂を用いたセンターコア、及び、熱可塑性樹脂を用いた第二表面基材の、少なくともこれらの3つがこの相対的な順序で積層してあって、
該第一の表面基材及び該第二の表面基材は、いずれも非晶性熱可塑性樹脂層と結晶性熱可塑性樹脂層とを備えた構成であって、該第一の表面基材及び該第二の表面基材の、少なくとも該センターコアからそれぞれ最も遠い側になる片面に、非晶性熱可塑性樹脂とポリオレフィンとを該非晶性熱可塑性樹脂が該結晶性熱可塑性樹脂層となるシートの側に位置するように形成した後に、該ポリオレフィンの層を剥離してあり、該第一の表面基材及び該第二の表面基材の、少なくとも該センターコアからそれぞれ最も遠い側になる片面の層が、非晶性熱可塑性樹脂層であることを特徴とする情報記録媒体としたものである。
【0022】
また請求項2の発明では、熱可塑性樹脂を用いた第一の表面基材、熱可塑性樹脂を用いたセンターコア、及び、熱可塑性樹脂を用いた第二表面基材の、少なくともこれらの3つがこの相対的な順序で積層してあって、
該第一の表面基材及び該第二の表面基材は、いずれも非晶性熱可塑性樹脂層と結晶性熱可塑性樹脂層を備えた構成であって、該第一の表面基材及び該第二の表面基材の、少なくとも該センターコアからそれぞれ最も遠い側になる片面の層が、厚さが5〜20μmの非晶性熱可塑性樹脂層であることを特徴とする情報記録媒体としたものである。
【0023】
また請求項3の発明では、前記第一の表面基材の結晶性高分子層の配向の方向と、前記第二の表面基材の結晶性高分子層の配向の方向とが、互いに揃っていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報記録媒体としたものである。
【0024】
また請求項4の発明では、前記第一の表面基材及び第二の表面基材のそれぞれの層構成は、何れも、前記非晶性熱可塑性樹脂層の厚さは5〜20μmであり、前記結晶性熱可塑性樹脂層は50〜250μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報記録媒体としたものである。
【0025】
また請求項5の発明では、前記第一の表面基材及び第二の表面基材のそれぞれの層構成が何れも非晶性熱可塑性樹脂層、結晶性熱可塑性樹脂層、及び非晶性熱可塑性樹脂層の順の三層構成であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報記録媒体としたものである。
【0026】
また請求項6の発明では、前記第一の表面基材と第二の表面基材のそれぞれにある前記結晶性熱可塑性樹脂は、ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンナフタレートのいずれかの二軸延伸フィルムであって、且つ、いずれも結晶性高分子層であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の情報記録媒体としたものである。
【0027】
また請求項7の発明では、前記非晶性熱可塑性樹脂は、テレフタル酸とエチレングリコールとの共重合体であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報記録媒体としたものである。
【0028】
また請求項8の発明では、前記非晶性熱可塑性樹脂は、テレフタル酸とシクロヘキサンジメタノール及びエチレングリコールとの共重合体であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報記録媒体としたものである。
【0029】
また請求項9の発明では、前記非晶性熱可塑性樹脂は、テレフタル酸と1,4−ブタンジオールとの共重合体であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報記録媒体としたものである。
【0030】
また請求項10の発明では、熱可塑性樹脂を用いた第一の表面基材、熱可塑性樹脂を用いたセンターコア、及び、熱可塑性樹脂を用いた第二表面基材の、少なくともこれらの3つをこの相対的な順序に積層することで情報記録媒体を製造する方法であって、
該第一の表面基材及び該第二の表面基材は、いずれも非晶性熱可塑性樹脂層と結晶性熱可塑性樹脂層を備えた構成であって、該結晶性熱可塑性樹脂層となるシートの面のうち少なくとも片面に、非晶性熱可塑性樹脂とポリオレフィンとを該結晶性熱可塑性樹脂層となるシートの側に該非晶性熱可塑性樹脂が位置するように共押し出しコーティングし、しかる後に、該ポリオレフィンの層を剥離することによって、該第一の表面基材及び該第二の表面基材のそれぞれを作成し、
該第一の表面基材及び該第二の表面基材の、少なくとも該センターコアからそれぞれ最も遠い側になる片面の層が、非晶性熱可塑性樹脂層となるように、該第一の表面基材、該センターコア、及び、該第二表面基材を積層することを特徴とする情報記録媒体の製造方法としたものである。
【0031】
また請求項11の発明では、前記共押し出しコーティングし、しかる後に、前記ポリオレフィンの層を剥離することによって、前記結晶性熱可塑性樹脂層となるシートの面に、厚さが5〜20μmの非晶性熱可塑性樹脂層を形成することを特徴とする請求項10に記載の情報記録媒体の製造方法としたものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の実施例に係わる情報記録媒体の構成を示す概念断面図である。
図2は本発明の第一の表面基材と第二の表面基材である結晶性高分子層の配向方向を揃える方法を示す概念図である。
【0033】
図1に示す本発明の実施例の情報記録媒体は、第一の表面基材1、印刷層3、センターコア7、印刷層3、第二の表面基材2が順次積層されて構成されている。
【0034】
次に、各構成について説明する。
本発明の第一の表面基材1及び第二の表面基材2は、各々結晶性熱可塑性高分子樹脂層12、22と非晶性熱可塑性高分子樹脂層11、23を有する多層構成である。結晶性熱可塑性高分子樹脂層12、22は、情報記録媒体の高耐久性に必要な強度、強靭性等を付与し、また非晶性熱可塑性高分子樹脂層11、23は情報記録媒体に印刷適性、エンボス適性、レーザー刻印の印字適性、磁気ストライプの埋め込み適性を情報記録媒体に付与する。また、第一の表面基材1、センターコア7、第二の表面基材2を容易に加熱加圧一体化するため、結晶性熱可塑性高分子樹脂層12、22の非晶性熱可塑性高分子樹脂層11、23側とは反対面13、21には、非晶性熱可塑性高分子樹脂層又は接着層を形成してもよい。
加熱加圧により、第一の表面基材1、センターコア7、第二の表面基材2を容易に積層一体化することができる。加熱温度や加圧圧力は接着可能であれば構わないので、材料により適宜設定可能であるが、一般的には100〜180℃、500〜1500kPaの間が好ましい。
【0035】
第一の表面基材1と第二の表面基材2の結晶性熱可塑性高分子樹脂層としてPET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、ポリビニルアルコール、ポリオレフィン、ポリ乳酸、ポリエチレン・ビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリプロピレン等を用いることができる。しかし、情報記録媒体の耐熱性、耐久性及び加工適性から、PETを用いた方が好ましい。これらのフィルムには非晶性熱可塑性高分子樹脂層が密着し易い様に表面処理を施したものを用いることができる。表面処理はコロナ処理、プラズマ処理等の表面改質や、延伸加工時のインラインコーティングやオフラインコーティング等のコーティング方法で易接着や帯電防止処理を施すことができるが、それはフィルムにより適宜決められる。
この第一の表面基材1と第二の表面基材2のセンターコア7側の片面は、後述するように非晶性熱可塑性高分子樹脂であるセンターコア7の表面に接着させる為、第一の表面基材1と第二の表面基材2の結晶性熱可塑性高分子樹脂層の両面に同じ/又は異なる非晶性熱可塑性高分子樹脂層をコーティングするか、或いは第一の表面基材1と第二の表面基材2の結晶性熱可塑性高分子樹脂層12そして22のセンターコア7側の片面に接着剤を塗布するが、接着剤としては酢酸ビニル樹脂系、EVA系、アクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系、ポリウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系などがあり、両者の接着強度がある一定以上あるのであればこれに限らない。この接着強度は、通常カードではJIS6301により6N/cm以上必要となっている。
非晶性熱可塑性高分子樹脂層としてはポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(以下ABSと称する)、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタール、AS樹脂、ポリスチレン、セルロイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリ塩化ビニル、非晶性エラストマー、非晶性ポリエステル例えばPETG樹脂(イーストマン・ケミカル社製:エチレングリコールとテレフタル酸及びシクロヘキサンジメタノールの脱水縮合樹脂)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(以下では単にEVAと称する)等の樹脂、またはそれらの樹脂の変性樹脂などを単独または組み合わせたアロイ体、ブレンド体などを使用することができる。エンボス印字などによる記録媒体表面の割れを防止するため、伸びやすい樹脂を用いた方が好ましい。
更にそれらの樹脂に有機顔料、無機顔料または有機染料、無機染料、安定剤、表面活性剤などの添加剤を加え、樹脂を改質することも可能である。
【0036】
結晶性熱可塑性樹脂層と非晶性熱可塑性樹脂層とを積層して、第一の表面基材及び第二の表面基材を作るには、ポリオレフィンと非晶性熱可塑性樹脂を一緒にポリオレフィンが外側に位置する様に結晶性熱可塑性樹脂層となるシートに共押し出しした後、ポリオレフィン層のみを剥離すれば良い。加工には非晶性熱可塑性樹脂とポリオレフィンが溶融し、均一な層になる様に適宜加工条件を決めることができるが、一般的には180〜250℃の間が好ましく、温度が低いとそれぞれの層が均一に押し出されず、温度が高いと溶融させる樹脂の熱分解を生じ、強度劣化の原因となる。また、非晶性熱可塑性樹脂は5μmより薄いと、磁気記録層を面一に埋め込むことができず、逆に20μmより厚すぎるとカード全体の耐熱性を落としたり、文字のエンボス加工時に文字割れが生じ易くなる。
そして、第一の表面基材1、センターコア7、第二の表面基材2を積層一体化することにより、形成された情報記録媒体は第一の表面基材1と第二の表面基材2の高分子の配向不一致がある場合には、容易に反りツイストまたはカールが生じる。
よって、第一の表面基材1の結晶性熱可塑性高分子樹脂層12の高分子の配向と、第二の表面基材2の結晶性熱可塑性高分子樹脂層22の高分子の配向とが、図2に示したようにセンターコア7に対してそれぞれ鏡面対称であるように積層し、それぞれの高分子配向の左右前後を揃えて一体化することが重要である。ここで、図2はフィルムの分子配向の概念図を示すものであり、図中、上下のフィルムに描いれある円や線は、重ね合わせる2枚のフィルムの(結晶性熱可塑性高分子樹脂層12と22との)配向方向が全く同一に揃っていることを表している。この分子配向のパターンは、試料の誘電率の異方性により透過マイクロ波強度の変化をみることでわかる分子配向計(王子計測機器(株)MOA−3000シリーズ)により測定することができる。
【0037】
非晶性熱可塑性高分子樹脂層と共押し出し成形するポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、ポリペンテン、ポリメチルペンテン等があり、これらの高分子樹脂との共押し出し成形においてはTダイ方式の多層押し出しラミネート方式が用いられ、マルチマニホールド方式、フィールドブロック方式などを用いて多層フィルムを製造することができる。これは層間安定性の良い多層フィルムを押し出すため、層間で樹脂の混じり合うことが生じない流動特性及び粘弾性を持つ非晶性高分子樹脂とポリオレフィンを用いたほうが共押し出し基材としての性能がよい。Tダイ方式の多層押し出しラミネート法によれば、ポリオレフィンと同時に加工温度の低いPETGを共押し出しすることで、比熱の大きいポリオレフィンによって、余分な熱が吸収されるため、PETGが熱分解することがない。
【0038】
第一の表面基材1及び第二の表面基材2が、非晶性熱可塑性高分子樹脂層、結晶性熱可塑性高分子樹脂層と非晶性熱可塑性高分子樹脂層からなる三層構成の場合、第一の表面基材1と第二の表面基材2の結晶性熱可塑性高分子樹脂層12、22の高分子配向を揃えさせるため、結晶性熱可塑性高分子樹脂層12、22上下の非晶性熱可塑性高分子樹脂層11、13、21、23の厚さを同じにし、表面基材のフィルム縦方向(MD方向)、因みにフィルムの巻き取りの前後方向からおもて表面基材1及びうら表面基材2の基材シートを取り、それぞれの高分子の縦方向(MD方向)及び横方向(TD方向)を揃えるように積層する。
この場合、表面基材フィルムの上表面を第一の表面基材1の外側表面にすれば、第二の表面基材2の外側表面は表面基材フィルムの下表面に当たる。
【0039】
高分子が一定方向に沿って配向されるため、高分子間力が強く、機械強度が高い。
従って結晶性熱可塑性高分子樹脂層12、22がある程度厚ければ、基材の耐熱性、耐薬品性または機械的強度等が高くなり、情報記録媒体全体の強度が強くなる。しかし、結晶性熱可塑性高分子樹脂の剛度が高くなると、情報記録媒体全体が柔軟性を欠け、硬くなる傾向があるので、厚すぎるのは好ましくない。
非晶性熱可塑性高分子樹脂層11、23としては情報記録媒体の表面を改質し、転写適性、印刷適性、レーザー刻印の印字適性、磁気ストライプの面一適性などを情報記録媒体に付与する作用があり、一定の厚さがあれば、十分に機能を果たすことができる。
よって非晶性熱可塑性高分子樹脂層11、13、21、23の厚さを5〜20μmとし、結晶性熱可塑性高分子樹脂層12、22を50〜250μmとするのが好ましい。
【0040】
非晶性熱可塑性高分子樹脂層、結晶性熱可塑性高分子樹脂層と非晶性熱可塑性高分子樹脂層の三層構成からなる第一の表面基材1及び第二の表面基材2の各々に用いられる表面基材のフィルムを加工する際に、高分子の配向を間違えないため、表面基材をまず一定幅にスリッタして、スリッタされた表面基材シートを縦方向(MD方向)、因みにフィルムの巻き取りの前後方向から、第一の表面基材1及び第二の表面基材2の基材シートを取り、それぞれ延伸の縦方向(MD方向)及び横方向(TD方向)を揃えるように積み重ねてから、その積み重ねた高分子配向の揃った表面基材シートのコーナーをカットするか、あるいはシートの縁部に切り口を入れ、目印を付けた方が好ましい。
【0041】
そしてこのような場合、第一の表面基材1、第二の表面基材2の一方または双方の外側の全面または一部の表面には、ID情報及び絵柄デザイン等の印刷層が設けられているものでもよい。
また、表面基材と印刷層との接着性を向上させるために、表面基材の表面(非晶性熱可塑性高分子樹脂層の表面)に易接着処理、例えば、コロナ放電処理、プラズマ処理、樹脂塗布等を施しても良い。
さらに、第一の表面基材1、第二の表面基材2の一方または双方の表面または印刷層3の表面に、ほかの機能性薄膜層、例えば、保護層、磁気ストライプ4、磁気記録層、可視記録層、ホログラム層等を全面または一部に設けても良い。
【0042】
センターコア7は非晶性熱可塑性高分子樹脂からなる。
例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアセタール、AS樹脂、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリスルホン、セルロイド、ポリフェニレンオキサイド、非晶性エラストマー、ポリブチレンテレフタレート、PETG樹脂(イーストマン・ケミカル製:エチレングリコールとテレフタル酸及びシクロヘキサンジメタノールの脱水縮合樹脂)等の合成樹脂類、天然樹脂類、またはそれらの樹脂の変性樹脂などを単独または組み合わせた複合体、アロイ体、ブレンド体等の非晶性固体を使用することができ、カードとしての特性を持つものであればこれに限ることはない。
更にそれらの樹脂に有機顔料、無機顔料または有機染料、無機染料、安定剤、表面活性剤などの添加剤を加え、樹脂を改質することも可能である。
【0043】
また、センターコア7は必要に応じて上記高分子樹脂の複層構成を用いてもよい。
例えば、2層のセンターコア層、または数層のセンターコア層を用いて予め加熱加圧により一体化してセンターコア7として用いるか、第一の表面基材1、センターコア、第二の表面基材2を一体化する際に、一緒に積層一体化することができる。
また、センターコア7中に必要に応じて予めアンテナ付きの非接触ICモジュール37を埋め込むことも可能である。例えば、センターコアを2層にして、2層の間にアンテナ付き非接触ICモジュールを配置して、熱ラミネートを行うことにより、ICモジュールをセンターコア7中に埋設する。
【0044】
ICモジュールは、受信用また送信用のアンテナコイルとデータ蓄積用のメモリ、さらに場合によってはデータ演算用等のCPU、エネルギー供給用の電池(図示せず)などから成る。
出来上がる非接触ICカードの外観、形状等に影響を及ぼさないため、ICモジュールはなるべく薄型のものを用いた方が好ましい。
また、ICモジュールの取扱い易さ、低コストであること等から、プリント基板型の一体型モジュールを用いても良い。
【0045】
2枚のセンターコア基材(層)の間にICモジュールを挟んで、加熱、加圧方式により、非接触ICカード記録媒体を作製する際、カード記録媒体の表面を平滑にするため、加熱温度を高くし、圧力により基材樹脂をICモジュール上下から流してICモジュールを埋め込んだ方が好ましい。その際、チップへかかる圧力を減らすため、基材樹脂を加熱してから、加圧を行った方がよい。
またセンターコア基材上に、ICモジュールに搭載されたチップ等電気部品と同等の大きさの穴を穿ち、ICモジュールをチップ等の電気部品を穴に埋め込むよう、基材上に設置してから、加熱、加圧を行う方が好ましい。
【0046】
第一の表面基材1とセンターコア7の間に、また第二の表面基材2とセンターコア7の間にそれぞれに接着層、印刷層3などを設けることもできる。
更に情報記録媒体の仕様によって、第一の表面基材1とセンターコア7の間に、また第二の表面基材2とセンターコア7の間に、それぞれに中間基材を設けることもできる。この中間基材の表面にも接着層、印刷層などを設けることもできる。
【0047】
非接触ICモジュール付きの情報記録媒体の積層一体化方法としては、第一の表面基材1、センターコア基材、ICモジュール、センターコア基材、第二の表面基材2を順次に積層して加熱、加圧を行う一回方式と、先ず、センターコア基材、ICモジュール、センターコア基材を順次に積層して第一次加熱、加圧を行い、ICモジュールとセンターコア基材の一体化を先ず行い、ついで、ICモジュールが埋設されているセンターコア7上下表面に、第一の表面基材1、第二の表面基材2をそれぞれ積層して、第二次加熱、加圧を行う二回方式とがある。
【0048】
【実施例】
以下、更に本発明の具体的な実施例を挙げて説明する。
図1は本発明の実施例に係る情報記録媒体の構成を各工程に示す説明図である。
【0049】
幅550mm厚さ75μmのポリエチレンテレフタレート(東レ:ルミラー)を結晶性熱可塑性高分子樹脂フィルムとし、PETGを非晶性熱可塑性高分子樹脂として、また、PETGと一緒に押し出す樹脂としてポリエチレン(三井デュポン・ポリケミカル:ミラソン)を用い、マルチマニホールドダイを使用して、PETとPETGが接する様に30μm厚さのポリエチレンとともに厚さ10μmのPETGを両面共押し出しを行った。その後、ポリエチレンは剥離することにより、厚さ10μmの非晶性熱可塑性高分子樹脂層、厚さ75μmの結晶性熱可塑性高分子樹脂層、厚さ10μmの非晶性熱可塑性高分子樹脂層の三層構成からなる多層フィルムが得られた。
得られた非晶性熱可塑性高分子樹脂層11、21、結晶性熱可塑性高分子樹脂層12、22、非晶性熱可塑性高分子樹脂層13、23の三層構成の基材フィルムを幅が400mmとなるようにスリッターした。幅が400mmの三層基材フィルムを巻き取りの前後方向から長さが400mmのシートを2枚取り、向きを変えずに積み重ねてから、1箇所のコーナーをカットした。
以上のように得られた透明な三層構成シートを本実施例の第一の表面基材1と第二の表面基材2とした。
【0050】
12μm銅箔エッチングアンテナ付きの一体型ICモジュール(アンテナ基板厚さが100μm、チップ封止材を含むICチップ部品の厚さが200μm、サイズ2×2mmの部品である)をICモジュールとして用いる。
【0051】
サイズ400mm×400mm、厚さ200μmの白色PETG(酸化チタン含有のPETG)基材2枚をそれぞれセンターコア基材として、2枚のセンターコア基材の間に、上記のICモジュールを設置して、その積層体を熱プレス機にセットして温度;140°C、圧力;約1000kPaの条件で熱プレスを行い、一体化した。このように、ICモジュール入りの積層体を本発明のセンターコア7とした。
そしてセンターコア7の表裏表面にそれぞれ第一の表面基材1及び第二の表面基材2を第一の表面基材1と第二の表面基材2のコーナーカット部が合うように積層した。
【0052】
このようにして積層された積層体の表面に磁気ストライプテープを転写して磁気ストライプ4を設けてから、積層体を熱プレス機にセットして、温度135°C、圧力約1000kPaの条件で熱プレスを行い、一体化した。
そして、厚さの0.78mmの積層体が得られ、これをカード記録媒体の形状に断裁して本実施例の情報記録媒体とした。
【0053】
得られた情報記録媒体の表面にホログラム転写箔を転写しホログラム層5を設け、レーザー刻印印字を行いレーザ刻印文字6を形成した。ホログラムの転写は問題なく、更にレーザー刻印印字の文字縁部の膨れも生じなかった。
情報記録媒体の耐熱温度を評価したところ、熱変形温度は90℃という高い耐熱特性が得られた。また磁気ストライプテープとカード表面には段差は無く、情報記録媒体の表面が平滑であり、一般の塩化ビニル製磁気カードやPETG製磁気カードと同様に磁気ストライプがきれいに表面に埋設されていた。更に磁気特性についても何ら問題なく、JIS規格をクリアした。
【0054】
なお、PETGはイーストマンケミカル社の製品の商標であり、テレフタル酸とエチレングリコール及びシクロヘキサンジメタノールとの脱水縮合反応で得られるポリエステル樹脂である。
【0055】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、結晶性熱可塑性高分子樹脂層の少なくとも片面に、多層共押し出し方法により非晶性熱可塑性高分子樹脂層を積層したものを、第一の表面基材と第二の表面基材とし、第一の表面基材、センターコア7、第二の表面基材を順序積層一体化することによって、磁気ストライプの埋設、レーザー刻印印字、表面へのホログラム転写箔の転写に支障がなくできる情報記録媒体が得られた。
【0056】
以上、本発明により、各要望に応えられ、高耐熱性及び高耐久性を持ち、環境に優しく、しかも低コストで品質のよい情報記録媒体とその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる情報記録媒体構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第一の表面基材と第二の表面基材の結晶性高分子層の配向方向を揃える方法を示す概念図である。
【符号の説明】
1…第一の表面基材
2…第二の表面基材
3…印刷層
4…磁気ストライプ
5…ホログラム層
6…レーザー刻印文字
7…センターコア
11…非晶性熱可塑性高分子樹脂層
12…結晶性熱可塑性高分子樹脂層
13…非晶性熱可塑性高分子樹脂層(又は接着剤層)
21…非晶性熱可塑性高分子樹脂層(又は接着剤層)
22…結晶性熱可塑性高分子樹脂層
23…非晶性熱可塑性高分子樹脂層
Claims (11)
- 熱可塑性樹脂を用いた第一の表面基材、熱可塑性樹脂を用いたセンターコア、及び、熱可塑性樹脂を用いた第二表面基材の、少なくともこれらの3つがこの相対的な順序で積層してあって、
該第一の表面基材及び該第二の表面基材は、いずれも非晶性熱可塑性樹脂層と結晶性熱可塑性樹脂層とを備えた構成であって、該第一の表面基材及び該第二の表面基材の、少なくとも該センターコアからそれぞれ最も遠い側になる片面に、非晶性熱可塑性樹脂とポリオレフィンとを該非晶性熱可塑性樹脂が該結晶性熱可塑性樹脂層となるシートの側に位置するように形成した後に、該ポリオレフィンの層を剥離してあり、該第一の表面基材及び該第二の表面基材の、少なくとも該センターコアからそれぞれ最も遠い側になる片面の層が、非晶性熱可塑性樹脂層であることを特徴とする情報記録媒体。 - 熱可塑性樹脂を用いた第一の表面基材、熱可塑性樹脂を用いたセンターコア、及び、熱可塑性樹脂を用いた第二表面基材の、少なくともこれらの3つがこの相対的な順序で積層してあって、
該第一の表面基材及び該第二の表面基材は、いずれも非晶性熱可塑性樹脂層と結晶性熱可塑性樹脂層を備えた構成であって、該第一の表面基材及び該第二の表面基材の、少なくとも該センターコアからそれぞれ最も遠い側になる片面の層が、厚さが5〜20μmの非晶性熱可塑性樹脂層であることを特徴とする情報記録媒体。 - 前記第一の表面基材の結晶性高分子層の配向の方向と、前記第二の表面基材の結晶性高分子層の配向の方向が、互いに揃っていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の情報記録媒体。
- 前記第一の表面基材及び第二の表面基材のそれぞれの層構成は、何れも、前記非晶性熱可塑性樹脂層の厚さは5〜20μmであり、前記結晶性熱可塑性樹脂層は50〜250μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報記録媒体。
- 前記第一の表面基材及び第二の表面基材のそれぞれの層構成が何れも非晶性熱可塑性樹脂層、結晶性熱可塑性樹脂層、及び非晶性熱可塑性樹脂層の順の三層構成であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報記録媒体。
- 前記第一の表面基材と第二の表面基材のそれぞれにある前記結晶性熱可塑性樹脂は、ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンナフタレートのいずれかの二軸延伸フィルムであって、且つ、いずれも結晶性高分子層であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の情報記録媒体。
- 前記非晶性熱可塑性樹脂は、テレフタル酸とエチレングリコールとの共重合体であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報記録媒体。
- 前記非晶性熱可塑性樹脂は、テレフタル酸とシクロヘキサンジメタノール及びエチレングリコールとの共重合体であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報記録媒体。
- 前記非晶性熱可塑性樹脂は、テレフタル酸と1,4−ブタンジオールとの共重合体であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報記録媒体。
- 熱可塑性樹脂を用いた第一の表面基材、熱可塑性樹脂を用いたセンターコア、及び、熱可塑性樹脂を用いた第二表面基材の、少なくともこれらの3つをこの相対的な順序に積層することで情報記録媒体を製造する方法であって、
該第一の表面基材及び該第二の表面基材は、いずれも非晶性熱可塑性樹脂層と結晶性熱可塑性樹脂層を備えた構成であって、該結晶性熱可塑性樹脂層となるシートの面のうち少なくとも片面に、非晶性熱可塑性樹脂とポリオレフィンとを該結晶性熱可塑性樹脂層となるシートの側に該非晶性熱可塑性樹脂が位置するように共押し出しコーティングし、しかる後に、該ポリオレフィンの層を剥離することによって、該第一の表面基材及び該第二の表面基材のそれぞれを作成し、
該第一の表面基材及び該第二の表面基材の、少なくとも該センターコアからそれぞれ最も遠い側になる片面の層が、非晶性熱可塑性樹脂層となるように、該第一の表面基材、該センターコア、及び、該第二表面基材を積層することを特徴とする情報記録媒体の製造方法。 - 前記共押し出しコーティングし、しかる後に、前記ポリオレフィンの層を剥離することによって、前記結晶性熱可塑性樹脂層となるシートの面に、厚さが5〜20μmの非晶性熱可塑性樹脂層を形成することを特徴とする請求項10に記載の情報記録媒体の製造方法。
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JP2002310833A JP2004145698A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 情報記録媒体及びその製造方法 |
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JP2019093626A (ja) * | 2017-11-22 | 2019-06-20 | 凸版印刷株式会社 | カード |
-
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- 2002-10-25 JP JP2002310833A patent/JP2004145698A/ja active Pending
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