JP2004145637A - 電源被制御手段を有する電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】他機器から電源オン制御された場合、他機器が電源オフ制御を行えなくなったとしても、自ら自身の電源をオフすることのできる電子機器を提供する。
【解決手段】バスによって接続された複数の電子機器間にてインテリジェンスな通信を行うネットワークシステムのインターフェースを有し、そのバスを介した外部機器からの電源制御(POWER Controlコマンド)を受け付ける電源被制御手段を備える電子機器において、バスで繋がれている他機器がネットワーク上から外れたことを監視する監視手段を有し、前記監視手段により、バスによる本機器の電源オン制御を行った他機器がネットワーク上から外れたことを検出し、自動的に自身の電源をオフする機能を有する電子機器。
【選択図】 図3
【解決手段】バスによって接続された複数の電子機器間にてインテリジェンスな通信を行うネットワークシステムのインターフェースを有し、そのバスを介した外部機器からの電源制御(POWER Controlコマンド)を受け付ける電源被制御手段を備える電子機器において、バスで繋がれている他機器がネットワーク上から外れたことを監視する監視手段を有し、前記監視手段により、バスによる本機器の電源オン制御を行った他機器がネットワーク上から外れたことを検出し、自動的に自身の電源をオフする機能を有する電子機器。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデジタルSTB(セットトップボックス)やデジタルテレビジョン、D−VHSビデオデッキやDVカムコーダなどのIEEE1394シリアルバスに接続して使用するデジタルAV機器に関するものであり、詳しくはIEEE1394シリアルバスに接続された複数の機器間でバスを介した電源制御を行う電源被制御手段を有する電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルSTBやデジタルテレビジョン、D−VHSビデオデッキやDVカムコーダなどをIEEE1394シリアルバスで接続することにより、デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号、及び制御信号のパケットを送受信するシステムが存在している。このシステムの応用技術として、デジタルテレビジョンがOSD(On Screen Display)機能を利用した画面上のユーザ操作により他機器をリモートコントロールする機能や、D−VHSビデオデッキがデジタルSTBを制御して予約録画動作を実現する機能などが考えられている。
【0003】
これら機能を実現するため、他機器を制御する手段としてAV/Cコマンドが利用されている。AV/CコマンドはIEEE1394シリアルバスに接続されたデジタルAV機器をリモートで制御するためのコマンドセットである。AV/Cコマンドでは、機器(ユニット)共通のコマンド(Unit Command)がAV/C General規格により定義されており、機器本体の電源制御コマンド(POWER Controlコマンド)はこれに相当する。また、機種固有の機能をサブユニットとして扱い、それぞれのサブユニット毎に制御コマンド(Subunit Command)が定義されている。例えば、STBに搭載されるチューナサブユニット(Tuner Subunit)には、チャンネル選局を行うための選局制御コマンド(SELECT Controlコマンド)などが定義されている。
【0004】
ここでは上記システムの応用技術として、デジタルSTB(以下STB)が出力するデジタルビデオ信号をD−VHSビデオデッキ(以下D−VHS)で記録する予約録画機能において、ユーザがD−VHS側に予約内容を設定し、D−VHSがSTBを制御することで予約録画動作を実現する場合(D−VHSが制御側、STBが被制御側の場合)の技術を一例として示す。
【0005】
ユーザがD−VHS側に録画予約を設定すると、D−VHSは予約待機状態となり、現在時刻がユーザ指定の録画開始時刻になるまで待機する。録画開始時刻の少し前になると、D−VHSはSTBに対してAV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[ON]を送信し、STBを電源オン状態にする。その後、SELECT Controlコマンドを送信し、STBをユーザ指定の録画チャンネルに選局する。被制御側のSTBはD−VHSからの制御コマンドに従って自身を動作させるだけである。録画開始時刻になると、D−VHSは自身を録画状態とし、STBが出力するデジタルビデオ信号の記録を開始する。ここまでが予約録画開始のシーケンスである。
【0006】
現在時刻がユーザ指定の録画終了時刻になると、D−VHSは自身を停止状態とし、STBが出力するデジタルビデオ信号の記録を終了する。その後、STBに対してAV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[OFF]を送信し、STBを予約録画開始前の電源オフ状態に戻す。
上記のように予約録画動作が実現されるが、STBはD−VHSからのAV/Cコマンドによる制御に従って自身を動作させているだけである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、AV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[ON]で電源オン制御されたSTBは、POWER Controlコマンド[OFF]により電源オフ制御されない限り電源オンを保持し続ける。無論、ユーザが故意的にSTBの電源をオフすればこの限りではないが、予約録画ということを考慮すると、ユーザが無意識の状態で予約録画が動作する場合がほとんどである。
【0008】
万が一、D−VHSがSTBにPOWER Controlコマンド[ON]を送信した後、何かしらの理由によりD−VHSがIEEE1394シリアルバスのネットワーク上から存在しなくなってしまった場合、例えばD−VHSに繋がれているIEEE1394シリアルバスのケーブルが抜けてしまった場合や、D−VHSの電源ケーブルが抜けてしまい電源が落ちてしまった場合には、STBへの予約録画制御シーケンスが中断されてしまう。この場合、予約録画制御シーケンスの最後となるPOWER Controlコマンド[OFF]の送信が行えなくなり、STBが電源オン状態を保持し続けることになり、安全性や省エネ性に課題が残る。
【0009】
そこで、本発明は、他機器から電源オン制御された場合、他機器が電源オフ制御を行えなくなったとしても、自ら自身の電源をオフすることのできる電子機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意研究した結果、特定の機能を有する監視手段を備えるか、又は自動的に自身のオフタイマを設定することで上記課題が解決されることを見出し、本発明に至った。
【0011】
即ち、本発明は、バスによって接続された複数の電子機器間にてデータ通信を行うネットワークシステムのインターフェース、例えばIEEE1394シリアルバスインターフェースを有する電子機器において、バスによる電源オン制御を行った他機器がネットワーク上から外れたことを検出することで、自動的に自身の電源をオフするようにしたものである。また、他機器から電源オン制御された時点でオフタイマを設定することで、自動的に自身の電源をオフするようにしたものである。
【0012】
具体的には、第1の本発明は、バスによって接続された複数の電子機器間にてデータ通信を行うネットワークシステムのインターフェースを有し、そのバスを介した外部機器からの電源制御(POWER Controlコマンド)を受け付ける電源被制御手段を備える電子機器において、バスで繋がれている他機器がネットワーク上から外れたことを監視する監視手段を有し、前記監視手段により、バスによる本機器の電源オン制御を行った他機器がネットワーク上から外れたことを検出し、自動的に自身の電源をオフする機能を有することを特徴とする電子機器である。ここで、テレビジョン受信機のOSD(On Screen Display)機能など、ユーザに対して合図を行う合図手段を備え、バスによる本機器の電源オン制御を行った他機器がネットワーク上から外れたことにより自身の電源をオフする際、上記合図手段により、事前にユーザに対して警告及び/又は確認を行う機能を有することが好ましい。
【0013】
第2の本発明は、バスによって接続された複数の電子機器間にてデータ通信を行うネットワークシステムのインターフェースを有し、そのバスを介した外部機器からの電源制御(POWER Controlコマンド)を受け付ける電源被制御手段と、カウントダウンタイマによる電源オフ機能(オフタイマ機能)とを備える電子機器において、他機器がバスにより本機器の電源オン制御を行った際、自動的に自身のオフタイマを設定する機能を有することを特徴とする電子機器である。ここで、他機器がバスにより本機器の電源オン制御を行ったことで自身のオフタイマを設定した後に何かしらのユーザ操作があった場合、自動的にオフタイマを解除する機能を有することが好ましい。
第1及び第2の本発明において、前記バスがIEEE1394シリアルバスであることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
[実施例1]
以下、請求項1に関する発明の一実施例について説明する。
図1は、IEEE1394シリアルバス13に接続されたデジタルSTB11(以下STB11)とD−VHSビデオデッキ12(以下D−VHS12)のシステム構成図を示す。STB11とD−VHS12は、それぞれIEEE1394インターフェイス部115、122を有しており、IEEE1394シリアルバス13を介して、デジタルAV(Audio/Video)信号であるパーシャルトランスポートストリーム(以下パーシャルTS)の入出力、及びAV/Cコマンドの送受信が可能な機器である。D−VHS12はAV/CコマンドのTuner Subunitコントローラ機能を有しており、外部のTuner Subunitターゲット機器を制御することが可能である。STB11はAV/CコマンドのTuner Subunitターゲット機能を有しており、コントローラであるD−VHS12により制御される。
【0015】
本実施例では、D−VHS12の予約録画機能において、D−VHS12がAV/CコマンドによりSTB11を制御し、STB11の出力するパーシャルTSをD−VHS12の記録再生部123で記録することにより、予約録画動作を実現する場合を説明する。
【0016】
図2は、コントローラとなるD−VHS12の予約録画動作を示すフローチャートであり、D−VHS12の制御部121にて処理される。本フローチャートは、ユーザがD−VHS12の予約設定を行い、D−VHS12の内部時計が予約録画開始時刻になった後にスタートする。D−VHS12はターゲットであるSTB11に対してAV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[ON]を送信し(手順21)、STB11の電源をオンする。次にSELECT Controlコマンドを送信し(手順22)、STB11の受信チャンネルをユーザが設定した予約録画チャンネルに選局する。STB11の選局が完了し、当該チャンネルのパーシャルTSがSTB11から出力されたのを確認した後、録画動作を開始する(手順23)。ユーザが設定した予約録画時間が経過した後、録画動作を終了する(手順25)。最後にD−VHS12はSTB11にAV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[OFF]を送信してSTB11の電源をオフする(手順26)。以上で予約録画動作が正常に完了する。
【0017】
図3は、ターゲットとなるSTB11が外部機器から電源オン制御された際の動作を示すフローチャートであり、STB11の制御部114にて処理される。本フローチャートは、請求項1の内容を具体的に示したものであり、コントローラである外部機器D−VHS12が送信したAV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[ON]を受信した後にスタートする。STB11はPOWER Controlコマンド[ON]を受信した後、POWER Controlコマンド[ON]を送信してきた外部機器(コントローラ)を認識する(手順31)。具体的な認識方法としては、AV/CコマンドのPOWER Controlコマンドを構成するAsynchronousパケットの1394 packet headerに含まれるsource IDから機器単体毎に割り当てられた固有のEUI64コードを割り出し、POWER Controlコマンド[ON]を送信してきた機器を認識する。その後、STB11は自身の電源をオンする。本実施例において、POWER Controlコマンド[ON]を送信してきた外部機器(コントローラ)はD−VHS12であり、D−VHS12は予約録画動作の過程としてSTB11の電源をオンしてきた。つまり、その後はD−VHS12によりAV/CコマンドのSELECT Controlコマンドが送信され、STB11の受信チャンネルがユーザに設定された予約録画チャンネルに選局される。更にその後、予約録画時間が経過した後は、D−VHS12によりPOWER Controlコマンド[OFF]が送信され、STB11の電源がオフされるはずである。
【0018】
もし、何かしらの理由により、D−VHS12がIEEE1394シリアルバスのネットワーク上から存在しなくなってしまった場合、例えばD−VHS12に繋がれているIEEE1394シリアルバスのケーブルが抜けてしまったときや、D−VHS12の電源ケーブルが抜けてしまい電源が落ちてしまったときなど、不慮の事故が発生した場合は、D−VHS12によるPOWER Controlコマンド[OFF]が送信されなくなり、STB11が電源オン状態を保持しつづけてしまう。
【0019】
これを解決する手段として、手順33の判断処理が存在する。この判断処理では、手順31にて認識したコントローラ機器がIEEE1394シリアルバスのネットワーク上に存在しているかどうかを判断する処理である。コントローラ機器がIEEE1394シリアルバスのネットワーク上に存在しなくなってしまった場合は、コントローラ機器がもはや電源オフ制御、つまりPOWER Controlコマンド[OFF]を送信してこないものと判断し、自身の電源を自らオフする(手順35)。コントローラ機器がIEEE1394シリアルバスのネットワーク上に存在しつづけている間は、コントローラ機器からの電源オフ制御、つまりPOWER Controlコマンド[OFF]が送信されるのを待ちつづける。
【0020】
以上のようにSTB11は、外部機器から電源オン制御された際、不慮の事故で外部機器が電源オフ制御してこないことを認識して自ら電源をオフし、永遠に電源オン状態が持続されることを防止する。
【0021】
[実施例2]
以下、請求項2に関する発明の一実施例について説明する。
上記実施例1において、STB11が自ら電源オフする際(手順35)、もしユーザがSTB11に接続されたモニタ画面にてSTB11が選局している予約録画チャンネルを視聴していた場合、何の合図もなく電源オフしてしまうと、ユーザが困惑してしまう可能性がある。請求項2に関する発明では、電源オフする前段階でユーザに電源をオフする旨を事前に合図する。
【0022】
図4は、外部機器から電源オフ制御されたターゲット機器、本実施例ではSTB11が、自らの電源オフする際、事前にユーザに対して行う合図の一例を示したものである。図4では、STB11に接続、あるいは内蔵されているモニタ画面41があり、そのモニタ画面41にはOSD(On Screen Display)として表示されたメッセージボックス42と、メッセージボックス42上に重ねて表示された仮想ボタン43(以下ボタン43)がある。
【0023】
上記実施例1で説明したように、ターゲットは、電源オン制御してきた外部機器が不慮の事故で電源オフ制御してこないことを認識した場合は、図4に示すメッセージボックス42をモニタ画面41にOSDとして表示する。この例ではメッセージボックス42上に「本機の電源をオンした外部機器が見つかりません。省エネのため、本機の電源を1分後にオフします」とのメッセージ文が表示されている。このメッセージ文の内容が示すように、ユーザに対して電源をオフする旨を事前に合図している。ボタン43上はターゲットが自ら電源オフすることをユーザに解除させるための機能があり、ボタン43上には「オフしない」とのメッセージ文が表示されている。つまり、ターゲット機器が自動的に自らの電源をオフする際、ユーザに対して事前に合図を行うと共に、ユーザに自動的な電源オフ動作を解除させる手段を提供している。
【0024】
本実施例とは別の合図手段として、ターゲット機器に搭載されたLEDインディケータを点灯、或いは点滅させたり、搭載されたブザー装置を鳴らすなどが考えられるが、それらの合図手段はすべて本発明に含まれる。
【0025】
[実施例3]
以下、請求項3及び請求項4に関する発明の一実施例について説明する。
本実施例は、上記実施例1で使用した図1のシステム構成上で実現され、コントローラ機器であるD−VHS12の予約録画動作処理も図2のフローチャートと同じである。また、STB11には、カウントダウンタイマ方式のオフタイマ機能が搭載されているものとする。
【0026】
図5は、ターゲットとなるSTB11が外部機器から電源オン制御された際の動作を示すフローチャートであり、STB11の制御部114で処理される。本フローチャートは、請求項3及び請求項4の内容を具体的に示したものであり、コントローラである外部機器D−VHS12が送信したAV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[ON]を受信した後にスタートする。
【0027】
STB11はPOWER Controlコマンド[ON]を受信した後、自身の電源をオンし(手順51)、その後カウントダウンタイマ方式によるオフタイマ機能を自動的に設定しする(手順52)。本実施例において、POWER Controlコマンド[ON]を送信してきた外部機器(コントローラ)はD−VHS12であり、D−VHS12は予約録画動作の過程としてSTB11の電源をオンしてきた。つまり、その後はD−VHS12によりAV/CコマンドのSELECT Controlコマンドが送信され、STB11の受信チャンネルがユーザに設定された予約録画チャンネルに選局される。更にその後、予約録画時間が経過した後は、D−VHS12によりPOWER Controlコマンド[OFF]が送信され、STB11の電源がオフされるはずである。
【0028】
もし、何かしらの理由により、例えばD−VHS12に繋がれているIEEE1394シリアルバスのケーブルが抜けてしまった時や、D−VHS12の電源ケーブルが抜けてしまい電源が落ちてしまった時など、不慮の事故が発生した場合は、D−VHS12によるPOWER Controlコマンド[OFF]が送信されなくなり、STB11が電源オン状態を保持し続けてしまう。
【0029】
これを解決する手段として、手順52のオフタイマ自動設定処理、及び手順54の判断処理が存在する。つまり、コントローラ機器が何らしの理由により電源オフ制御を行ってこなかったとしても、手順52で自動設定されたオフタイマ設定時間が経過した場合は自身の電源をオフする。オフタイマがカウントダウンしている間は、コントローラ機器からの電源オフ制御、つまりPOWER Controlコマンド[OFF]が送信されるのを待ちつづける。
【0030】
もし、上記オフタイマがカウントダウンしている最中にSTB11へのユーザ操作があった場合は、ユーザがSTB11の視聴を始めた可能性が高い。よって、オフタイマを解除して通常の電源オン状態、つまり外部機器から電源オン制御された場合ではなく、ユーザ操作により電源オンされた場合の電源オン状態と同等な動作状態に移行するのが望ましい。これを実現するために手順53の判定処理が存在する。
【0031】
以上のように、STB11は、外部機器から電源オン制御された際、何かしらの理由により外部機器が電源オフ制御してこなかったとしても、オフタイマ機能により自ら電源をオフし、永遠に電源オン状態が持続されることを防止する。同時にオフタイマがカウントダウンしている間にSTB11へのユーザ操作があった場合は、自動的にオフタイマを解除することで、ユーザ視聴中に勝手に電源がオフするのを防止する。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の発明には、電源オン制御を行った外部機器(コントローラ)が、何かしらの理由によりIEEE1394シリアルバスのネットワーク上から存在しなくなってしまった場合、例えばコントローラに繋がれているIEEE1394シリアルバスのケーブルが抜けてしまったときや、コントローラの電源ケーブルが抜けてしまい電源が落ちてしまったときなど、不慮の事故が発生した場合に、ターゲットが自らの電源をオフし、永遠に電源オン状態が持続されてしまうことを防止する効果がある。
【0033】
請求項2の発明には、上記請求項1の発明において、ターゲットが自らの電源をオフする際、事前にユーザに対して合図を行うことで、ユーザが機器の誤動作と勘違いすることを防止する効果がある。
【0034】
請求項3の発明には、電源オン制御を行った外部機器(コントローラ)が、何かしらの理由により、例えばコントローラに繋がれているIEEE1394シリアルバスのケーブルが抜けてしまったときや、コントローラの電源ケーブルが抜けてしまい電源が落ちてしまった時など、不慮の事故が発生した場合に、ターゲットが自動的にオフタイマを設定することで、永遠に電源オン状態が持続されてしまうことを防止する効果がある。
【0035】
請求項4の発明には、上記請求項1の発明において、オフタイマがカウントダウンしている間にターゲット機器へのユーザ操作があった場合、自らオフタイマを解除し、ユーザに対して通常の視聴動作状態に移行させる効果がある。
【0036】
請求項5の発明には、上記請求項1ないし4の発明において、複数のデジタル機器間でデジタルデータを交換したり、複数のデジタル機器が相互に制御し合うためのネットワークを形成する際のシリアルバスとして、IEEE1394シリアルバスを採用することで、本発明を一般化、標準化することが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図を示す。
【図2】図1において、コントローラとなるD−VHS12の予約録画動作を示すフローチャートである。
【図3】図1において、ターゲットとなるSTB11が外部機器から電源オン制御された際の動作を示すフローチャートである。
【図4】実施例2において、電源オフする際、事前にユーザに対して行う合図の一例を示したものである。
【図5】実施例3において、ターゲットとなるSTB11が外部機器から電源オン制御された際の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11・・・デジタルSTB、111・・・チューナ部、112・・・DEMUX部、113・・・バックエンド部、114・・・制御部、115・・・IEEE1394インターフェース部、12・・・D−VHSビデオデッキ、121・・・制御部、122・・・IEEE1394インターフェース部、123・・・記録再生部、13・・・IEEE1394シリアルバス、41・・・モニタ画面、42・・・メッセージボックス、43・・・仮想ボタン。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデジタルSTB(セットトップボックス)やデジタルテレビジョン、D−VHSビデオデッキやDVカムコーダなどのIEEE1394シリアルバスに接続して使用するデジタルAV機器に関するものであり、詳しくはIEEE1394シリアルバスに接続された複数の機器間でバスを介した電源制御を行う電源被制御手段を有する電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルSTBやデジタルテレビジョン、D−VHSビデオデッキやDVカムコーダなどをIEEE1394シリアルバスで接続することにより、デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号、及び制御信号のパケットを送受信するシステムが存在している。このシステムの応用技術として、デジタルテレビジョンがOSD(On Screen Display)機能を利用した画面上のユーザ操作により他機器をリモートコントロールする機能や、D−VHSビデオデッキがデジタルSTBを制御して予約録画動作を実現する機能などが考えられている。
【0003】
これら機能を実現するため、他機器を制御する手段としてAV/Cコマンドが利用されている。AV/CコマンドはIEEE1394シリアルバスに接続されたデジタルAV機器をリモートで制御するためのコマンドセットである。AV/Cコマンドでは、機器(ユニット)共通のコマンド(Unit Command)がAV/C General規格により定義されており、機器本体の電源制御コマンド(POWER Controlコマンド)はこれに相当する。また、機種固有の機能をサブユニットとして扱い、それぞれのサブユニット毎に制御コマンド(Subunit Command)が定義されている。例えば、STBに搭載されるチューナサブユニット(Tuner Subunit)には、チャンネル選局を行うための選局制御コマンド(SELECT Controlコマンド)などが定義されている。
【0004】
ここでは上記システムの応用技術として、デジタルSTB(以下STB)が出力するデジタルビデオ信号をD−VHSビデオデッキ(以下D−VHS)で記録する予約録画機能において、ユーザがD−VHS側に予約内容を設定し、D−VHSがSTBを制御することで予約録画動作を実現する場合(D−VHSが制御側、STBが被制御側の場合)の技術を一例として示す。
【0005】
ユーザがD−VHS側に録画予約を設定すると、D−VHSは予約待機状態となり、現在時刻がユーザ指定の録画開始時刻になるまで待機する。録画開始時刻の少し前になると、D−VHSはSTBに対してAV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[ON]を送信し、STBを電源オン状態にする。その後、SELECT Controlコマンドを送信し、STBをユーザ指定の録画チャンネルに選局する。被制御側のSTBはD−VHSからの制御コマンドに従って自身を動作させるだけである。録画開始時刻になると、D−VHSは自身を録画状態とし、STBが出力するデジタルビデオ信号の記録を開始する。ここまでが予約録画開始のシーケンスである。
【0006】
現在時刻がユーザ指定の録画終了時刻になると、D−VHSは自身を停止状態とし、STBが出力するデジタルビデオ信号の記録を終了する。その後、STBに対してAV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[OFF]を送信し、STBを予約録画開始前の電源オフ状態に戻す。
上記のように予約録画動作が実現されるが、STBはD−VHSからのAV/Cコマンドによる制御に従って自身を動作させているだけである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、AV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[ON]で電源オン制御されたSTBは、POWER Controlコマンド[OFF]により電源オフ制御されない限り電源オンを保持し続ける。無論、ユーザが故意的にSTBの電源をオフすればこの限りではないが、予約録画ということを考慮すると、ユーザが無意識の状態で予約録画が動作する場合がほとんどである。
【0008】
万が一、D−VHSがSTBにPOWER Controlコマンド[ON]を送信した後、何かしらの理由によりD−VHSがIEEE1394シリアルバスのネットワーク上から存在しなくなってしまった場合、例えばD−VHSに繋がれているIEEE1394シリアルバスのケーブルが抜けてしまった場合や、D−VHSの電源ケーブルが抜けてしまい電源が落ちてしまった場合には、STBへの予約録画制御シーケンスが中断されてしまう。この場合、予約録画制御シーケンスの最後となるPOWER Controlコマンド[OFF]の送信が行えなくなり、STBが電源オン状態を保持し続けることになり、安全性や省エネ性に課題が残る。
【0009】
そこで、本発明は、他機器から電源オン制御された場合、他機器が電源オフ制御を行えなくなったとしても、自ら自身の電源をオフすることのできる電子機器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意研究した結果、特定の機能を有する監視手段を備えるか、又は自動的に自身のオフタイマを設定することで上記課題が解決されることを見出し、本発明に至った。
【0011】
即ち、本発明は、バスによって接続された複数の電子機器間にてデータ通信を行うネットワークシステムのインターフェース、例えばIEEE1394シリアルバスインターフェースを有する電子機器において、バスによる電源オン制御を行った他機器がネットワーク上から外れたことを検出することで、自動的に自身の電源をオフするようにしたものである。また、他機器から電源オン制御された時点でオフタイマを設定することで、自動的に自身の電源をオフするようにしたものである。
【0012】
具体的には、第1の本発明は、バスによって接続された複数の電子機器間にてデータ通信を行うネットワークシステムのインターフェースを有し、そのバスを介した外部機器からの電源制御(POWER Controlコマンド)を受け付ける電源被制御手段を備える電子機器において、バスで繋がれている他機器がネットワーク上から外れたことを監視する監視手段を有し、前記監視手段により、バスによる本機器の電源オン制御を行った他機器がネットワーク上から外れたことを検出し、自動的に自身の電源をオフする機能を有することを特徴とする電子機器である。ここで、テレビジョン受信機のOSD(On Screen Display)機能など、ユーザに対して合図を行う合図手段を備え、バスによる本機器の電源オン制御を行った他機器がネットワーク上から外れたことにより自身の電源をオフする際、上記合図手段により、事前にユーザに対して警告及び/又は確認を行う機能を有することが好ましい。
【0013】
第2の本発明は、バスによって接続された複数の電子機器間にてデータ通信を行うネットワークシステムのインターフェースを有し、そのバスを介した外部機器からの電源制御(POWER Controlコマンド)を受け付ける電源被制御手段と、カウントダウンタイマによる電源オフ機能(オフタイマ機能)とを備える電子機器において、他機器がバスにより本機器の電源オン制御を行った際、自動的に自身のオフタイマを設定する機能を有することを特徴とする電子機器である。ここで、他機器がバスにより本機器の電源オン制御を行ったことで自身のオフタイマを設定した後に何かしらのユーザ操作があった場合、自動的にオフタイマを解除する機能を有することが好ましい。
第1及び第2の本発明において、前記バスがIEEE1394シリアルバスであることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
[実施例1]
以下、請求項1に関する発明の一実施例について説明する。
図1は、IEEE1394シリアルバス13に接続されたデジタルSTB11(以下STB11)とD−VHSビデオデッキ12(以下D−VHS12)のシステム構成図を示す。STB11とD−VHS12は、それぞれIEEE1394インターフェイス部115、122を有しており、IEEE1394シリアルバス13を介して、デジタルAV(Audio/Video)信号であるパーシャルトランスポートストリーム(以下パーシャルTS)の入出力、及びAV/Cコマンドの送受信が可能な機器である。D−VHS12はAV/CコマンドのTuner Subunitコントローラ機能を有しており、外部のTuner Subunitターゲット機器を制御することが可能である。STB11はAV/CコマンドのTuner Subunitターゲット機能を有しており、コントローラであるD−VHS12により制御される。
【0015】
本実施例では、D−VHS12の予約録画機能において、D−VHS12がAV/CコマンドによりSTB11を制御し、STB11の出力するパーシャルTSをD−VHS12の記録再生部123で記録することにより、予約録画動作を実現する場合を説明する。
【0016】
図2は、コントローラとなるD−VHS12の予約録画動作を示すフローチャートであり、D−VHS12の制御部121にて処理される。本フローチャートは、ユーザがD−VHS12の予約設定を行い、D−VHS12の内部時計が予約録画開始時刻になった後にスタートする。D−VHS12はターゲットであるSTB11に対してAV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[ON]を送信し(手順21)、STB11の電源をオンする。次にSELECT Controlコマンドを送信し(手順22)、STB11の受信チャンネルをユーザが設定した予約録画チャンネルに選局する。STB11の選局が完了し、当該チャンネルのパーシャルTSがSTB11から出力されたのを確認した後、録画動作を開始する(手順23)。ユーザが設定した予約録画時間が経過した後、録画動作を終了する(手順25)。最後にD−VHS12はSTB11にAV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[OFF]を送信してSTB11の電源をオフする(手順26)。以上で予約録画動作が正常に完了する。
【0017】
図3は、ターゲットとなるSTB11が外部機器から電源オン制御された際の動作を示すフローチャートであり、STB11の制御部114にて処理される。本フローチャートは、請求項1の内容を具体的に示したものであり、コントローラである外部機器D−VHS12が送信したAV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[ON]を受信した後にスタートする。STB11はPOWER Controlコマンド[ON]を受信した後、POWER Controlコマンド[ON]を送信してきた外部機器(コントローラ)を認識する(手順31)。具体的な認識方法としては、AV/CコマンドのPOWER Controlコマンドを構成するAsynchronousパケットの1394 packet headerに含まれるsource IDから機器単体毎に割り当てられた固有のEUI64コードを割り出し、POWER Controlコマンド[ON]を送信してきた機器を認識する。その後、STB11は自身の電源をオンする。本実施例において、POWER Controlコマンド[ON]を送信してきた外部機器(コントローラ)はD−VHS12であり、D−VHS12は予約録画動作の過程としてSTB11の電源をオンしてきた。つまり、その後はD−VHS12によりAV/CコマンドのSELECT Controlコマンドが送信され、STB11の受信チャンネルがユーザに設定された予約録画チャンネルに選局される。更にその後、予約録画時間が経過した後は、D−VHS12によりPOWER Controlコマンド[OFF]が送信され、STB11の電源がオフされるはずである。
【0018】
もし、何かしらの理由により、D−VHS12がIEEE1394シリアルバスのネットワーク上から存在しなくなってしまった場合、例えばD−VHS12に繋がれているIEEE1394シリアルバスのケーブルが抜けてしまったときや、D−VHS12の電源ケーブルが抜けてしまい電源が落ちてしまったときなど、不慮の事故が発生した場合は、D−VHS12によるPOWER Controlコマンド[OFF]が送信されなくなり、STB11が電源オン状態を保持しつづけてしまう。
【0019】
これを解決する手段として、手順33の判断処理が存在する。この判断処理では、手順31にて認識したコントローラ機器がIEEE1394シリアルバスのネットワーク上に存在しているかどうかを判断する処理である。コントローラ機器がIEEE1394シリアルバスのネットワーク上に存在しなくなってしまった場合は、コントローラ機器がもはや電源オフ制御、つまりPOWER Controlコマンド[OFF]を送信してこないものと判断し、自身の電源を自らオフする(手順35)。コントローラ機器がIEEE1394シリアルバスのネットワーク上に存在しつづけている間は、コントローラ機器からの電源オフ制御、つまりPOWER Controlコマンド[OFF]が送信されるのを待ちつづける。
【0020】
以上のようにSTB11は、外部機器から電源オン制御された際、不慮の事故で外部機器が電源オフ制御してこないことを認識して自ら電源をオフし、永遠に電源オン状態が持続されることを防止する。
【0021】
[実施例2]
以下、請求項2に関する発明の一実施例について説明する。
上記実施例1において、STB11が自ら電源オフする際(手順35)、もしユーザがSTB11に接続されたモニタ画面にてSTB11が選局している予約録画チャンネルを視聴していた場合、何の合図もなく電源オフしてしまうと、ユーザが困惑してしまう可能性がある。請求項2に関する発明では、電源オフする前段階でユーザに電源をオフする旨を事前に合図する。
【0022】
図4は、外部機器から電源オフ制御されたターゲット機器、本実施例ではSTB11が、自らの電源オフする際、事前にユーザに対して行う合図の一例を示したものである。図4では、STB11に接続、あるいは内蔵されているモニタ画面41があり、そのモニタ画面41にはOSD(On Screen Display)として表示されたメッセージボックス42と、メッセージボックス42上に重ねて表示された仮想ボタン43(以下ボタン43)がある。
【0023】
上記実施例1で説明したように、ターゲットは、電源オン制御してきた外部機器が不慮の事故で電源オフ制御してこないことを認識した場合は、図4に示すメッセージボックス42をモニタ画面41にOSDとして表示する。この例ではメッセージボックス42上に「本機の電源をオンした外部機器が見つかりません。省エネのため、本機の電源を1分後にオフします」とのメッセージ文が表示されている。このメッセージ文の内容が示すように、ユーザに対して電源をオフする旨を事前に合図している。ボタン43上はターゲットが自ら電源オフすることをユーザに解除させるための機能があり、ボタン43上には「オフしない」とのメッセージ文が表示されている。つまり、ターゲット機器が自動的に自らの電源をオフする際、ユーザに対して事前に合図を行うと共に、ユーザに自動的な電源オフ動作を解除させる手段を提供している。
【0024】
本実施例とは別の合図手段として、ターゲット機器に搭載されたLEDインディケータを点灯、或いは点滅させたり、搭載されたブザー装置を鳴らすなどが考えられるが、それらの合図手段はすべて本発明に含まれる。
【0025】
[実施例3]
以下、請求項3及び請求項4に関する発明の一実施例について説明する。
本実施例は、上記実施例1で使用した図1のシステム構成上で実現され、コントローラ機器であるD−VHS12の予約録画動作処理も図2のフローチャートと同じである。また、STB11には、カウントダウンタイマ方式のオフタイマ機能が搭載されているものとする。
【0026】
図5は、ターゲットとなるSTB11が外部機器から電源オン制御された際の動作を示すフローチャートであり、STB11の制御部114で処理される。本フローチャートは、請求項3及び請求項4の内容を具体的に示したものであり、コントローラである外部機器D−VHS12が送信したAV/CコマンドのPOWER Controlコマンド[ON]を受信した後にスタートする。
【0027】
STB11はPOWER Controlコマンド[ON]を受信した後、自身の電源をオンし(手順51)、その後カウントダウンタイマ方式によるオフタイマ機能を自動的に設定しする(手順52)。本実施例において、POWER Controlコマンド[ON]を送信してきた外部機器(コントローラ)はD−VHS12であり、D−VHS12は予約録画動作の過程としてSTB11の電源をオンしてきた。つまり、その後はD−VHS12によりAV/CコマンドのSELECT Controlコマンドが送信され、STB11の受信チャンネルがユーザに設定された予約録画チャンネルに選局される。更にその後、予約録画時間が経過した後は、D−VHS12によりPOWER Controlコマンド[OFF]が送信され、STB11の電源がオフされるはずである。
【0028】
もし、何かしらの理由により、例えばD−VHS12に繋がれているIEEE1394シリアルバスのケーブルが抜けてしまった時や、D−VHS12の電源ケーブルが抜けてしまい電源が落ちてしまった時など、不慮の事故が発生した場合は、D−VHS12によるPOWER Controlコマンド[OFF]が送信されなくなり、STB11が電源オン状態を保持し続けてしまう。
【0029】
これを解決する手段として、手順52のオフタイマ自動設定処理、及び手順54の判断処理が存在する。つまり、コントローラ機器が何らしの理由により電源オフ制御を行ってこなかったとしても、手順52で自動設定されたオフタイマ設定時間が経過した場合は自身の電源をオフする。オフタイマがカウントダウンしている間は、コントローラ機器からの電源オフ制御、つまりPOWER Controlコマンド[OFF]が送信されるのを待ちつづける。
【0030】
もし、上記オフタイマがカウントダウンしている最中にSTB11へのユーザ操作があった場合は、ユーザがSTB11の視聴を始めた可能性が高い。よって、オフタイマを解除して通常の電源オン状態、つまり外部機器から電源オン制御された場合ではなく、ユーザ操作により電源オンされた場合の電源オン状態と同等な動作状態に移行するのが望ましい。これを実現するために手順53の判定処理が存在する。
【0031】
以上のように、STB11は、外部機器から電源オン制御された際、何かしらの理由により外部機器が電源オフ制御してこなかったとしても、オフタイマ機能により自ら電源をオフし、永遠に電源オン状態が持続されることを防止する。同時にオフタイマがカウントダウンしている間にSTB11へのユーザ操作があった場合は、自動的にオフタイマを解除することで、ユーザ視聴中に勝手に電源がオフするのを防止する。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の発明には、電源オン制御を行った外部機器(コントローラ)が、何かしらの理由によりIEEE1394シリアルバスのネットワーク上から存在しなくなってしまった場合、例えばコントローラに繋がれているIEEE1394シリアルバスのケーブルが抜けてしまったときや、コントローラの電源ケーブルが抜けてしまい電源が落ちてしまったときなど、不慮の事故が発生した場合に、ターゲットが自らの電源をオフし、永遠に電源オン状態が持続されてしまうことを防止する効果がある。
【0033】
請求項2の発明には、上記請求項1の発明において、ターゲットが自らの電源をオフする際、事前にユーザに対して合図を行うことで、ユーザが機器の誤動作と勘違いすることを防止する効果がある。
【0034】
請求項3の発明には、電源オン制御を行った外部機器(コントローラ)が、何かしらの理由により、例えばコントローラに繋がれているIEEE1394シリアルバスのケーブルが抜けてしまったときや、コントローラの電源ケーブルが抜けてしまい電源が落ちてしまった時など、不慮の事故が発生した場合に、ターゲットが自動的にオフタイマを設定することで、永遠に電源オン状態が持続されてしまうことを防止する効果がある。
【0035】
請求項4の発明には、上記請求項1の発明において、オフタイマがカウントダウンしている間にターゲット機器へのユーザ操作があった場合、自らオフタイマを解除し、ユーザに対して通常の視聴動作状態に移行させる効果がある。
【0036】
請求項5の発明には、上記請求項1ないし4の発明において、複数のデジタル機器間でデジタルデータを交換したり、複数のデジタル機器が相互に制御し合うためのネットワークを形成する際のシリアルバスとして、IEEE1394シリアルバスを採用することで、本発明を一般化、標準化することが出来るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図を示す。
【図2】図1において、コントローラとなるD−VHS12の予約録画動作を示すフローチャートである。
【図3】図1において、ターゲットとなるSTB11が外部機器から電源オン制御された際の動作を示すフローチャートである。
【図4】実施例2において、電源オフする際、事前にユーザに対して行う合図の一例を示したものである。
【図5】実施例3において、ターゲットとなるSTB11が外部機器から電源オン制御された際の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11・・・デジタルSTB、111・・・チューナ部、112・・・DEMUX部、113・・・バックエンド部、114・・・制御部、115・・・IEEE1394インターフェース部、12・・・D−VHSビデオデッキ、121・・・制御部、122・・・IEEE1394インターフェース部、123・・・記録再生部、13・・・IEEE1394シリアルバス、41・・・モニタ画面、42・・・メッセージボックス、43・・・仮想ボタン。
Claims (5)
- バスによって接続された複数の電子機器間にてデータ通信を行うネットワークシステムのインターフェースを有し、該バスを介した外部機器からの電源制御(POWER Controlコマンド)を受け付ける電源被制御手段を備える電子機器において、該バスで繋がれている他機器がネットワーク上から外れたことを監視する監視手段を有し、該監視手段により、該バスによる本機器の電源オン制御を行った他機器がネットワーク上から外れたことを検出し、自動的に自身の電源をオフする機能を有することを特徴とする電子機器。
- 請求項1に記載の電子機器において、ユーザに対して合図を行う合図手段を備え、バスによる本機器の電源オン制御を行った他機器がネットワーク上から外れたことにより自身の電源をオフする際、上記合図手段により、事前にユーザに対して警告及び/又は確認を行う機能を有することを特徴とする電子機器。
- バスによって接続された複数の電子機器間にてデータ通信を行うネットワークシステムのインターフェースを有し、該バスを介した外部機器からの電源制御(POWER Controlコマンド)を受け付ける電源被制御手段と、カウントダウンタイマによる電源オフ機能(オフタイマ機能)とを備える電子機器において、他機器がバスにより本機器の電源オン制御を行った際、自動的に自身のオフタイマを設定する機能を有することを特徴とする電子機器。
- 請求項3に記載の電子機器において、他機器がバスにより本機器の電源オン制御を行ったことで自身のオフタイマを設定した後に何かしらのユーザ操作があった場合、自動的にオフタイマを解除する機能を有することを特徴とする電子機器。
- 前記バスがIEEE1394シリアルバスであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電子機器。
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