JP2004145287A - 赤目補正方法、画像処理方法、プリント方法およびプリンタ - Google Patents

赤目補正方法、画像処理方法、プリント方法およびプリンタ Download PDF

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飯田 孝之
Atsushi Enomoto
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Abstract

【課題】赤目補正処理を効率よく行うことができ、生産性を損なうことのない赤目補正方法、画像処理方法、プリント方法およびプリンタを提供する。
【解決手段】光学的に撮影した画像に撮影情報を付加し、この撮影情報を用いて赤目が発生している可能性を判定する前処理を行い、赤目が発生している可能性がある場合のみ、この画像を赤目補正処理に供することにより、上記課題を解決する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理による赤目修正や収差補正等の画質劣化補正の技術分野に属し、詳しくは、赤目の修正を効率よく行うことを可能にする赤目補正方法、前処理によって効率の良い赤目修正等の画質劣化補正を行う画像処理方法および赤目修正等の画像処理が施されたプリントを出力するプリント方法ならびにこのプリント方法を行う前処理機能を備えたプリンタならびにデジタルカメラやその記録媒体から画像データをPC(パーソナルコンピュータ)に読み出すことなく直接プリント出力するダイレクトプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ネガフィルム、リバーサルフィルム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影された画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィルムの画像を感光材料に投影して露光する、いわゆる直接露光が主流である。
これに対し、近年では、フィルムに記録された画像を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データとし、この画像データに応じて変調した記録光によって感光材料を露光して写真プリントとして出力するデジタルフォトプリンタが実用化されている。
【0003】
デジタルフォトプリンタは、基本的に、フィルムに読取光を入射して、その投影光を読み取ることによって、フィルムに記録された画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読取装置)、および、スキャナが読み取った画像データを解析(画像解析)して、解析結果に応じた画像処理を施し、出力のための画像データとする画像処理装置からなる入力機と、入力機(画像処理装置)から出力された画像データに応じて、例えば光ビーム走査によって感光材料を露光して潜像を記録するプリンタ(画像記録装置)、および、プリンタによって露光された感光材料に現像処理を施して、画像が再生された(仕上り)プリントとするプロセサ(現像装置)からなる出力機とを有して構成される。
【0004】
デジタルフォトプリンタは、フィルムに撮影された画像を光電的に読み取って画像をデジタル画像データとして、画像の処理や感光材料の露光を行う。そのため、フィルムに撮影された画像のみならず、デジタルカメラ等で撮影された画像(画像データ)からも、プリントの作成を行うことができる。
また、画像データ処理による画像の処理を行うので、非常に好適に色や濃度を補正できるばかりか、階調補正やシャープネス処理(鮮鋭度強調処理)等、通常の直接露光のプリンタでは基本的に不可能な画像処理を行って、高画質な画像を得ることができる。
さらに、デジタルフォトプリンタでは、プリントのみならず、画像データを画像ファイルとしてCD−R等の記録媒体に出力することも行われている。
【0005】
ところで、ポートレート等の人物を含む画像において、画質を左右する最も重要な要素は人物の仕上りである。従って、撮影時のストロボ発光等の影響によって、人物の目(瞳)が赤くなる赤目現象は重大な問題となる。
直接露光のフォトプリンタでは、赤目の修正するためには、色材等を用いてフィルムを修正する必要があり、すなわち、技術を有するオペレータが手間と時間をかけて修正を行う。そのため、同時プリントなどの場合には、赤目の修正は、実質的に不可能である。
これに対して、デジタルフォトプリンタにおいては、フィルムには何ら手を加えることなく、画像解析および画像データの処理によって赤目の修正を行うことができる(特許文献1参照)。従って、オペレータによる処理を不要として、赤目修正を全自動で行うことも可能である。
【0006】
デジタルフォトプリンタにおいて、赤目を修正するための赤目補正処理は、例えば、エッジ検出や色相検出等によって画像中から人物の顔を抽出し、次いで、赤目となっている瞳を検出した後、赤目となっている瞳(その画像データ)の色変換等を行い、赤目を修正する方法が知られている。
【0007】
このようなデジタルフォトプリンタにおいて実施される従来の全自動赤目補正処理方法のフローチャートの一例を図5に示す。
図5に示す従来の全自動赤目補正処理方法は、処理コマ数N=1としてスタートし、ステップ200において、デジタルカメラや記録媒体やスキャナなどの画像データ供給源から処理対象画像の画像データを読み出す。
【0008】
次に、ステップ202で、処理対象画像の画像データを解析して、上述したように、例えば、エッジ検出や色相検出等によって画像中から人物の顔を抽出し、次いで、赤目となっている瞳を検出する。ここで、赤目が検出されなかった場合には、ステップ208へ飛ぶ。
この後、ステップ204で、赤目が検出された場合には、ステップ206で、赤目となっている瞳の色変換等を行い、赤目を修正する。
【0009】
こうして、ステップ206で赤目が修正された画像およびステップ204で赤目が検出されなかった画像に対し、ステップ208で、色濃度補正処理や像構造処理(シャープネス処理等)などの通常の画像処理を施す。
ステップ210で、こうして得られた画像処理済出力画像データから画像を再生したプリントを出力する。
【0010】
この後、ステップ212で、処理コマ数Nが、1件(1処理単位)の予定の処理コマ数N0 、例えば50コマに達しているかどうか(N≧N0 (50))を判断し、N0 (50コマ)満たない場合には、ステップ214で、処理枚数Nを1枚インクリメントして(N=N+1))、ステップ200の画像読み出し工程に戻り、赤目補正(検出および修正)、画像処理およびプリント出力を、N=N0 (50)になるまで繰り返し、N=N0 (50)になった時点で終了する。
【0011】
ところで、写真プリント専用の大型のデジタルフォトプリンタであっても、一般に、赤目補正処理において、赤目検出に、1コマにつき約1.5秒、赤目修正に、1コマにつき約0.3秒の時間を要する(P4.2GHzCPU搭載PCでの実測結果)ものである。このため、この全自動赤目補正処理方法を用いて全画像(N0 コマ、例えば50コマ)のプリント出力を行う場合、全画像(50コマ)に赤目検出を適用するので、赤目検出工程で、50コマ×1.5秒=75秒になる。この赤目検出工程で、50コマ中さらに9コマで赤目が見つかったと仮定すると、赤目修正には9コマ×0.3秒=2.7秒かかるので、75秒に2.7秒が加算されるので、図5に示す従来のフローで処理すると、合計77.7秒かかることになる。
このように、50コマの画像で約77.7秒もの処理時間が増加してしまうことから、大量の画像をプリント出力する際に、各コマ画像に1.8秒の処理時間が加算されることは無視できない。コスト競争の厳しいプリンタで、かつ民生品であれば上記のような高性能CPUは望めず、処理時間は更にかかることになってしまう。
【0012】
以上から、デジタルフォトプリンタでは、赤目補正処理は、自動で行うことは可能であるものの、顔抽出および赤目検出からなる赤目検出処理と、赤目を修正する赤目修正処理とからなる、演算量の多い処理である。しかも、これらの処理は、条件設定や検定画像作成用のデータ量の少ない画像データ(いわゆるプレスキャンデータ)で行うのは困難であり、データ量の多い出力用の画像データ(いわゆるファインスキャンデータ)で行う必要がある。
さらに、1コマ(1画像)中の人物は、1人であるとは限らず、複数の人物が存在する場合には、全員に関して、赤目検出および修正を行う必要がある。
【0013】
デジタルフォトプリンタにおいて、全自動赤目補正処理を行う場合には、例えば24コマの全コマで、このような処理が行われる。しかしながら、通常は、全コマで赤目が発生していることは稀であり、従って、全自動赤目補正処理では、赤目が発生していないコマに対しても赤目検出処理が行われており、処理に非常に時間がかかる(無駄な時間が多い)。すなわち、全自動の赤目補正処理を行うと、オペレータの手間は省けるものの、デジタルフォトプリンタの処理能力、すなわち生産性が低下してしまうという問題がある。
また、赤目が発生していないコマを赤目と判定する、誤検出を行ってしまう場合もあるという問題もある。
このため、同時プリント時には、赤目補正処理は行われず、再プリント時に、特に、顧客からの要望がある場合に、指定もしくは選択されたコマのみに、オペレータの目視検定に合わせてマニュアルで、もしくは半自動で、例えばマニュアルで指定して自動で赤目検出および赤目修正が行われているのが現状である。
【0014】
ところで、デジタルカメラで被写体を撮影して得られた撮影画像の画像データとともに、撮影画像の撮影時の種々の情報を、その記録媒体(メモリカード)に記録しておき、プリント出力する際に利用することが提案され、画像データに付加される撮影時に記録される情報についてExif(規格)として規格化されている。特に、Exif2.2では、撮影時に記録される情報を利用して、画像のプリントの品質の向上を簡単に実現できるように、記録内容の充実や共通化を目指して記録内容について細かく規定している。
【0015】
このように、Exif2.2では、撮影した時の様々な情報を元に最適なプリントを行うことができる。すなわち、デジタルスチルカメラ(DSC)では、撮影者が設定した「撮影条件に関する情報」および「撮影シーンに関する情報」等の撮影情報を「画像データ」と合わせてExifタグとして記録している。これに対し、プリンタでは、アプリケーションソフトにて、これらの撮影情報を正確に読み出し、最適なプリントを行う。従来、推測に頼っていた撮影時の各種情報をデジタルカメラから直接取得することで、撮影者の意図に忠実な画像を得ることができる。
【0016】
DSCで設定した撮影条件を正確にプリンタへ伝え、最適な処理を行う。例えば、露出モードをオートにして撮影した場合、そして、ユーザの意図しない原因により画像が露出アンダー・オーバーの状態になった時には、最適な露出になるように濃度補正を加える。一方、マニュアルの場合は、撮影者が意図的に設定したことが分かるので、プリンタ側では過度な補正はしない。ホワイトバランスも同様に、オートの設定で色かぶりがある場合は、それを除去する処理を行う。また、ストロボの自動発光により、画像が白く飛んでしまった時は、明るい部分の色を下げるなどの処理を行い、適正な濃度へと補正する。
【0017】
プリンタ側では、DSCで記録した撮影シーンに関する情報を利用して、撮影シーンに適した写真をプリントする。例えば、撮影時に被写体に適した撮影モード(標準/風景/人物/夜景など)を選択した場合、その情報を生かして、より撮影シーンに適したプリントを行うことが可能である。風景モードの場合には、コントラストや彩度を上げたり、青や緑の記憶色を利用して、人が好ましいと思う色再現処理を行う。夜景モードの場合には、暗い部分は抑えたままで、明るい部分を強調する。色かぶりやコントラストを補正したり、彩度を強調することで夜景をより鮮やかに再現する。
【0018】
以上のように、Exif情報は、画像処理を行う条件を最適化することに利用されているが、Exif2.2に対応するには、プリンタ側では、多大な画像処理能力が求められる。このため、Exif2.2に対応可能なプリンタは、画像処理速度や画像処理能力の大きな画像処理装置(イメージプロセッサ)、例えばPC(パーソナルコンピュータ)やCPU(MPU)、あるいは複数のCPU(MPU)を備えたプリンタ、特に、大型のデジタルフォトプリンタに限られている。しかしながら、このようなExif2.2に対応可能な画像処理速度や画像処理能力の大きいプリンタであっても、赤目補正処理が可能なものは少なく、大型のデジタルフォトプリンタにおいても、赤目補正処理は、手間と時間のかかる処理であり、生産性を低下させるため、再プリント時など特定の場合にマニュアルまたは半自動で行われているのが現状である。
【0019】
一方、デジタルカメラから撮影画像の画像データを、一旦PC(パーソナルコンピュータ)に読み出すことなく、直接読み出し、ハードコピー画像として写真画質のプリントを出力するダイレクトプリンタが市販されている。
図6に従来のダイレクトプリンタを示す。同図に示すダイレクトプリンタ50は、画像データ取得部52、画像処理部54、プリント出力処理部56、プリンタ制御部58および記録部60を有する。
【0020】
図6に示すダイレクトプリンタ50では、まず、カードスロット52aにメモリーカードを装填することにより、画像データ取得部52のカードリーダ(カードドライブ)がメモリカードから画像データを読み出す、あるいは外部入力端子52bにデジタルカメラに接続されたケーブルを接続することにより、画像データ取得部52の外部入力処理ユニットがデジタルカメラを制御して、デジタルカメラに装填されているメモリカードから画像データを読み出す。
【0021】
次に、画像処理部54において、読み出された画像データに色濃度補正処理やシャープネス等の像構造処理などの通常の画像処理を施す。
次に、プリント出力処理部56で、プリントとして出力するための画像データに変換する処理をして、変換されたデータを用いてプリンタ制御部58によってインクジェット記録ヘッドなどを備えた記録部60を制御して、インクジェット記録用紙などの用紙に再生画像を記録し、ハードコピー画像をプリントとして出力する。
【0022】
このような従来のダイレクトプリンタは、画像処理能力や速度に限界があり、手間と時間のかかる赤目補正処理が可能なものはないのが現状である。なお、ダイレクトプリンタにおいても、前述した、大きな画像処理能力や速度が要求されるExif2.2に対応可能なプリンタ、例えばツインCPU搭載のBJ895PD(キヤノン株式会社製)等のプリンタが商品化されているが、Exif2.2に対応可能な画像処理能力や速度を持つプリンタであっても、さらなる処理能力や速度が要求される赤目補正処理を行うためのソフトウエアやハードウエアを搭載していないのが現状である。
なお、以上の点は、赤目補正処理のみならず、金目などの被写体の目に関する不具合による画質劣化の補正、さらには、収差補正、例えば、歪曲収差、倍率色収差、周辺光量低下およびピントボケなどの撮影レンズに起因する画質劣化の補正についても同様である。
【0023】
【特許文献1】
特開2000−076427号公報
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、画像データ処理による赤目補正処理を効率よく行うことができ、例えば、デジタルフォトプリンタ等において全自動の赤目補正処理を行う場合に、処理時間を低減して生産性を向上でき、また、1コマ当たりの処理時間を増やしても赤目補正精度を向上でき、その結果、全体としての生産性を損なうことのない赤目補正方法を提供することにある。
【0025】
また、本発明の第2の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、赤目、金目等の目の不具合や、歪曲収差、倍率色収差、周辺光量低下およびピントボケ等の収差などの特定の画質劣化の補正を、画像データに付加された撮影情報を用いて、例えば、画像処理を行う条件を最適化することに利用されているExif情報をExif2.2の思想とは異なる目的でタグ情報を利用して、特定の画質劣化が発生している可能性を判定する処理を前処理として行うことにより、効率良く行い、特に、大きい画像処理能力や速度のPCやCPUなどを備えていなくても、生産性を低下させることなく行うことができる画像処理方法を提供することにある。
【0026】
また、本発明の第3の目的は、上記第2の目的にを達成することができる上記画像処理方法を利用するプリント方法を提供することにある。
さらに、本発明の第4の目的は、上記第3の目的を達成することができる上記プリント方法を行う前処理機能を備えたプリンタ、特にデジタルカメラやその記録媒体から画像データをPC(パーソナルコンピュータ)に読み出すことなく直接プリント出力することができるダイレクトプリンタを提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、光学的に撮影した画像に撮影情報を付加し、この撮影情報を用いて赤目が発生している可能性を判定し、赤目が発生している可能性がある場合のみ、この画像を赤目補正処理に供することを特徴とする赤目補正方法を提供するものである。
【0028】
上記第2の目的を達成するために、本発明の第2の態様は、光学的に撮影した画像の画像データおよびこの画像データに付加された撮影情報を読み出し、この撮影情報を用いて特定の画質劣化が発生している可能性を判定する処理を少なくとも含む前処理を行い、前記画質劣化が発生している可能性がある画像の場合にのみ、この画像内の前記画質劣化を検出し、前記画像内において検出した前記特定の画質劣化を補正する補正処理を行うことを特徴とする画像処理方法を提供するものである。
【0029】
ここで、本発明の第2の態様の画像処理方法は、さらに、前記特定の画質劣化が補正された画像の画像データおよび前記画質劣化が発生している可能性がないと判定された画像および前記画質劣化が検出されなかった画像の画像データに、プリント出力のために必要な画像処理を施して出力用画像データとするのが好ましい。
上記第3の目的を達成するために、本発明の第3の態様は、上記第2の態様の画像処理方法によって得られた前記出力用画像データから再生された画像をプリントとして出力することを特徴とするプリント方法を提供するものである。
【0030】
上記第4の目的を達成するために、本発明の第4の態様は、光学的に撮影した画像の画像データおよびこの画像データに付加された撮影情報を読み出す画像取得手段と、この画像取得手段で取得された前記画像の前記撮影情報を用いて特定の画質劣化が発生している可能性を判定する処理を少なくとも含む前処理を行う前処理手段と、前記画像取得手段で取得された前記画像の画像データに少なくともプリント出力のために必要な画像処理を施して出力用画像データとする画像処理手段と、前記出力用画像データの再生画像をプリントとして出力するプリント出力処理手段とを有し、前記前処理手段および前記画像処理手段は、前記画質劣化が発生している可能性があると判定された画像の場合に、この画像内の前記画質劣化を検出する処理および前記画像内において検出された前記特定の画質劣化を補正する補正処理を行うことを特徴とする前処理機能を備えたプリンタを提供するものである。
【0031】
ここで、前記前処理手段は、前記前処理として前記特定の画質劣化が発生している可能性を判定する処理のみを行い、前記画像処理手段は、前記画質劣化が発生している可能性があると判定された画像のみに対して前記画質劣化を検出する処理および検出された前記特定の画質劣化を補正する補正処理を行うとともに、前記特定の画質劣化が補正された画像の画像データおよび前記画質劣化が発生している可能性がないと判定された画像および前記画質劣化が検出されなかった画像の画像データに前記必要な画像処理を行うのが好ましい。
【0032】
あるいは、前記前処理手段は、前記前処理として前記特定の画質劣化が発生している可能性を判定する処理および前記画質劣化が発生している可能性があると判定された画像のみに対して前記画質劣化を検出する処理を行い、前記画像処理手段は、検出された前記特定の画質劣化を補正する補正処理を行うとともに、前記特定の画質劣化が補正された画像の画像データおよび前記画質劣化が発生している可能性がないと判定された画像および前記画質劣化が検出されなかった画像の画像データに前記必要な画像処理を施すのが好ましい。
【0033】
もしくは、前記前処理手段は、前記前処理として前記特定の画質劣化が発生している可能性を判定する処理、前記画質劣化が発生している可能性があると判定された画像内の前記画質劣化を検出する処理および検出された前記特定の画質劣化を補正する補正処理を行い、前記画像処理手段は、前記特定の画質劣化が補正された画像の画像データおよび前記画質劣化が発生している可能性がないと判定された画像および前記画質劣化が検出されなかった画像の画像データに施す前記必要な画像処理のみを施すのが好ましい。
【0034】
特に、本発明の第4の態様のプリンタは、前記画像取得手段が、前記画像の画像データおよび撮影情報が記録された記録媒体、または前記画像を撮影したデジタルカメラから、前記画像の画像データおよび撮影情報を直接読み出すものであり、プリント出力処理手段が、前記画像取得手段で読み出され、前記前処理手段および前記画像処理手段で処理された画像データから再生されたハードコピー画像をプリントとして出力する前処理機能を備えたダイレクトプリンタであるのが好ましい。
【0035】
また、上記第1〜第4の各態様において、ストロボ情報、Ev値、シャッター速度、絞り値、撮影モード、カメラ機種、レンズ情報、被写体距離、撮影時刻およびその他のExif情報の少なくとも1つであるのが好ましく、さらに、前記撮影情報は、撮影時に、光学的手段、磁気的手段、および電気的手段の少なくとも1以上によって付加されるのが好ましい。
上記第2〜第4の各態様において、前記特定の画質劣化が、赤目、金目、歪曲収差、倍率色収差、周辺光量低下およびピントボケの少なくとも1つであるのが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明に係る赤目補正方法、画像処理方法、プリント方法ならびに前処理機能を備えたプリンタおよびダイレクトプリンタを、添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
【0037】
まず、本発明の第1の態様の赤目補正方法について説明する。
図1に、本発明の第1の態様の赤目補正方法の一例を実施する画像処理装置の一実施例のブロック図が示される。
図1に示される画像処理装置10は、光学的に撮影された画像(撮影画像)の画像データを、スキャナ12やデジタル(スチル)カメラ(以下、DSCとする)14から受け取って、この画像データに画像処理を施して、(写真)プリントを出力するための画像データや、CD−Rなどの記録媒体に記録するための画像データ(画像ファイル)として出力するもので、基本的に、データ取得部16、画像処置部18、撮影情報取得部20、赤目判定部22、赤目補正部24、および、データ変換部26を有する。
【0038】
スキャナ12および画像処理装置10は、例えば、前述のデジタルフォトプリンタの入力機を構成するもので、フィルムに撮影された画像を光電的に読み取って、所定の画像処理を施して出力用の画像データとし、この画像データを、前述のデジタルフォトプリンタの出力機や、CD−R等の記録媒体に画像データを記録するための記録装置(例えば、デジタルフォトプリンタに接続される、デジタル画像データの入出力機(富士写真フイルム製のデジタルイメージングコントローラF15など))等に出力する。
【0039】
また、画像処理装置10には、各種の操作を行うためのマウスやキーボード、検定画像や各種の操作指示を表示するためのディスプレイが接続される。
さらに、デジタルフォトプリンタの入力機を構成する画像処理装置10には、スキャナ12によるプレスキャンデータを解析して、スキャナ12によるファインスキャンの読取条件を設定する手段や、検定画像をディスプレイに表示するための画像データの処理系を有する。
【0040】
データ取得部16は、スキャナ12が読み取った画像信号、および、DSC14等による撮影画像の画像データを取得し、必要な処理を施して画像処理部18に送るものである。
【0041】
DSC14が撮影した画像の画像データは、通常、DSC14等に装填されるスマートメディアTMやコンパクトフラッシュTM等の記録媒体(メモリカード)に記録される。
このカードタイプの記録媒体が、画像処理装置10に接続される記録媒体の読取手段(ドライブ、例えば、前述のデジタル画像データの入出力機 図示省略)のカードスロットに装着され、装着された記録媒体から画像データが読み取られて、あるいは、DSC14が専用ケーブルで画像処理装置10の外部入力端子に接続され、DSC14内の記録媒体から画像データが読み取られて、DSC14が撮影した画像の画像データがデータ取得部16に取得される。
【0042】
スキャナ12は、(写真)フィルムに撮影された画像を光電的に読み取るものである。一例として、R(赤)、G(緑)、およびB(青)の各光を出射するLED(Light Emitting Diode)等の光源と、エリアCCDセンサとを用い、各色の光を、順次、フィルムに入射して、フィルムを透過した投影光をエリアCCDセンサで光電的に読み取ることにより、フィルムに撮影された画像を読み取るスキャナ12が例示される。なお、本発明に対応するスキャナ12において、画像読取方法はこれに限定はされず、スリット走査による読み取り等、公知の方法が全て利用可能である。
スキャナ12は、エリアCCDセンサの出力信号を増幅した後、A/D変換器によってデジタルの画像信号に変換して、データ取得部16に出力する。
【0043】
データ取得部16は、スキャナ12から供給された画像信号には、暗時補正、DCオフセット補正およびシェーディング補正等の各種の補正を行い、さらに、Log変換を行って、画像(濃度)データとした後に、画像処理部18に供給する。また、データ取得部16は、DSC14からの画像データの場合には、必要に応じて、画像処理装置10に対応する形式の画像データに変換した後に、画像処理部18に送る(この変換は、記録媒体の読取手段(ドライブ)で行ってもよい)。これらの処理は、公知の手段で行えばよい。
なお、データ取得部16においては、画像処理装置10での処理に適した画像データとするために、種々の画像データ供給源から供給された画像データをセットアップしておくのが良い。
さらに、データ取得部16は、必要に応じて、画像データをフレームメモリ等に記憶するようにしてもよい。
【0044】
ここで、本発明に対応する(撮影)画像には、撮影情報が付加されている。
後述するが、撮影情報とは、その画像(コマ)で赤目が生じる可能性が有るか否かを判定するための情報であって、一例として、ストロボ情報、Ev値、シャッター速度、絞り値、撮影モード、カメラ機種、レンズ情報、被写体距離、撮影時刻および撮影時間ならびにその他のExif情報が例示される。
【0045】
DSC14による画像であれば、その画像データを記録した画像ファイルに、撮影情報を付加すればよい。
例えば、多くのDSC14は、画像をExif形式の画像ファイルとして出力するので、Exifタグに撮影情報をExif情報として記録すればよい。
【0046】
フィルムに撮影情報を記録する方法としては、APS(Advanced Photo System)フィルムであれば、あるいはカートリッジICタグつきフィルムであれば、フィルムの磁気記録媒体やカートリッジのICタグおよびカメラの磁気録手段を用いて、各コマ毎にフィルムに磁気的に撮影情報を記録すればよい。
また、APS以外のフィルムであれば、例えば、光学的な記録手段をカメラに持たせて、1コマ毎に、フィルムのコマ(画像)領域以外に撮影情報を光学的に記録する方法が例示される。
【0047】
DSC14による画像に付加された撮影情報は、前述の記録媒体の読取手段によって、画像データと共に読み取られ、撮影情報取得部20に送られる。
他方、本発明に対応するスキャナ12には、フィルムから撮影情報を読み取る読取手段を有し、読み取った撮影情報を撮影情報取得部20に送る。例えば、APSのフィルムやICタグ付きカートリッジ内のフィルムであれば、スキャナ(フィルムキャリア)に装着されるフィルム等の磁気情報の読取手段を利用すればよい。他方、APS以外のフィルムに前述のように光学的に記録された撮影情報も、公知の光学的な読取手段をスキャナ(フィルムキャリア)に設けて、読み取るようにすればよい。
【0048】
画像処理部18は、データ取得部16から送られた画像データに、所定の画像処理を施す部位である。
画像処理部18で実施する画像処理には、特に限定はなく、一例として、電子変倍処理(拡縮処理)、階調変換、色/濃度補正、シャープネス処理、覆い焼き処理(画像濃度ダイナミックレンジの圧縮処理)等が例示される。また、これらの画像処理は、公知の方法で行えばよい。
【0049】
画像処理部18が処理した画像データ、および、前述の撮影情報取得部20が取得した撮影情報は、共に、赤目判定部22に送られる。
赤目判定部22は、撮影情報を用いて、その画像(コマ)で赤目が生じる可能性が有るか否かを判定する部位である。画像処理装置10においては、赤目判定部22で、赤目が生じる可能性が有ると判定された画像の画像データは、後述する赤目補正部24で赤目補正処理を行った後にデータ変換部26に送り、他方、赤目が生じる可能性が無いと判定された画像の画像データは、赤目補正を行わずに、直接、データ変換部26に送る。
【0050】
すなわち、本発明の第1の態様の赤目補正方法は、画像(画像データ)に撮影情報を付加し、この撮影情報を用いて、この画像で赤目が発生する可能性が有るか否かを判定し、赤目となる可能性を有する画像のみ、赤目補正処理に供する。言い換えれば、撮影情報を利用して、赤目補正処理に供する画像を絞りむことにより、赤目補正処理の効率を向上する。
従って、本発明の第1態様によれば、前述のようなデジタルフォトプリンタにおける全自動の赤目補正処理等を行う際に、ストロボ発光を行っていない画像等の、赤目となり得ない不要な画像に対する赤目補正処理を無くすことができ、赤目補正処理の効率を向上して、処理時間を大幅に低減し、生産性を大幅に向上できる。また、不要な赤目補正処理すなわち無駄な時間を無くし、必要に応じて、その時間を赤目補正処理に利用することもできるので、赤目検出および赤目修正の精度を向上させ、より好適な赤目補正処理を行うことができる。
【0051】
前述のように、撮影情報としては、ストロボ情報、Ev値、撮影モード、カメラ機種、および撮影時間、さらに、シャッター速度、絞り値、レンズ情報、被写体距離、撮影時刻およびその他のExif情報が例示されるが、本発明では特に制限的ではなく、撮影時に記録される情報であれば、どのようなものでも良く、DSCの場合には、例えば、撮影条件に関する情報や撮影シーンに関する情報等のExif情報であるのが好ましい。
ストロボ情報とは、その画像を撮影した際における、ストロボ発光の有無(ストロボ撮影か否か)の情報である。赤目は、ストロボ撮影の際にしか発生しないので、ストロボ情報を利用することにより、ストロボ撮影ではない、赤目が発生しない画像を赤目補正処理の対象から除去できる。
【0052】
Ev値(Exposure Value値=露出値)は、ISO100のフィルムを基準にして、絞り値がf1で、シャッタスピードを1秒の際にEv0、明るくなってシャッタ速度が1段階あるいは絞りが1段階変わるとEv1、同2段変わるとEv2と規定される、公知の値であり、Ev値が大きくなるほど露出量が少ない。
通常、露出量が多い程、すなわちEv値が小さい程、赤目が発生し易くなるので、Ev値によって、赤目発生の可能性が推測できる。
なお、本発明においては、撮影情報としてEv値を直接付加するのに限定はされず、撮影時の絞り値およびシャッタスピード(あるいは、これらに対応する情報)をEv値として画像に付加してもよい。
【0053】
通常のカメラには、ポートレート、風景モード、夜景モードのように、撮影シーンに適した撮影条件を設定して、撮影モードとして撮影者が選択できるようになっている機種が多い。
ここで、最も赤目が発生し易いのは、ポートレートであり、また、多くのカメラは風景モードでストロボ発光を禁止している。従って、撮影モードから撮影シーン等を判別し、これに応じて、赤目発生の可能性を推測できる。
【0054】
カメラ機種とは、画像を撮影したカメラの機種の情報である。
近年、カメラ、特に、DSC14は、小型化する傾向にあり、そのためレンズとストロボとが近接してしまう。その結果、網膜からのストロボ光の反射がレンズに入り易くなり、赤目が発生し易くなる。すなわち、カメラには、赤目が発生し易いカメラと、そうでないカメラとがあり、従って、カメラの機種情報から赤目発生の可能性を推測できる。
【0055】
さらに、撮影時間または撮影時刻とは、その画像を撮影した時間または時刻の情報である。当然のことであるが、夜間のストロボ撮影であれば、赤目が発生し易いので、撮影時間や撮影時刻の情報から、赤目発生の可能性を推測できる。
このほか、被写体距離が近ければ、ストロボの反射光が入り易く、赤目が発生し易いので、赤目発生の可能性を推測できる。さらに、レンズ情報およびその他のExif情報を赤目判定に用いても良い。この場合には、これらの情報と赤目の発生の可能性との関係を予め求めておく必要があるのはいうまでもない。
【0056】
赤目判定部22は、画像に付加された、このような撮影情報の1以上から、この画像で赤目が発生している可能性を判定し、赤目が発生している可能性がある画像の画像データは赤目補正部24に送り、赤目が発生する可能性の無い画像の画像データはデータ変換部26に送る。
一例として、撮影情報としてストロボ情報が付加されている場合には、ストロボ撮影ではない画像は、赤目が発生する可能性が無いので、この画像の画像データは、データ変換部26に送り、それ以外は、赤目補正部24に送る方法が例示される。
【0057】
ここで、ストロボ撮影の場合には、必ず、赤目が発生するわけではなく、赤目ではない画像も多数存在する。これに対して、ストロボ情報に加え、Ev値、撮影モード、カメラ機種情報、撮影時間などの他の撮影情報を、適宜、組み合わせることにより、より精度の高い赤目発生の可能性を判定できる。すなわち、これらの情報を重みとして、より高精度な判定を行うことができる。
例えば、本発明者の検討によれば、フィルムの感度にもよるが、Ev値が10以下の場合には、赤目となる可能性が有る。従って、ストロボ撮影で、かつ、Ev値が10以下の画像を、赤目発生の可能性のある画像と判定して赤目補正部24に送り、それ以外は、データ変換部26に送ってもよい。
【0058】
なお、本発明においては、撮影情報は、ストロボ情報を含むのが好ましいのはもちろんであるが、これに限定はされず、例えば、Ev値とカメラ機種とから赤目発生の可能性を判定してもよく、また、Ev値とカメラ機種と撮影モードとから赤目発生の可能性を判定してもよい。
さらに、赤目判定部22においては、供給された撮影情報に応じて、判定基準を適宜変更するようにしてもよい。
【0059】
例えば、ストロボ情報によって、まず、ストロボ撮影の有無を判定し、ストロボ撮影の有の場合、ストロボ情報以外の赤目判定に用いる撮影情報の各々に赤目の可能性に応じて重みを付け、その値を所定の閾値と比較することにより、赤目の可能性を判定して判定精度を上げるようにしても良い。あるいは、ストロボ情報も含めて、撮影情報の各情報に赤目の可能性に応じた重みを付け、その値を所定の閾値と比較することにより、赤目の可能性を判定しても良い。
なお、撮影情報の各情報に応じた重み付けの値や、赤目の可能性有りと判定する閾値などは、多数のサンプルの統計などによって適宜設定すれば良い。
【0060】
前述のように、赤目判定部22は、赤目発生の可能性が有ると判定した画像の画像データは、赤目補正部24に送る。
赤目補正部24は、赤目補正処理を行う部位で、一例として、供給された画像データから、赤目となった瞳を検出(赤目検出)して、その修正(赤目修正)を行う部位である。
【0061】
赤目検出の方法には、特に限定はなく、公知の方法が各種利用可能である。
一例として、顔抽出を行い、抽出した顔から瞳および/または赤目を検出する方法が例示される。
【0062】
顔抽出は、公知の方法で行えばよく、例えば、エッジ検出や形状パターン検出による顔検出方法; 色相抽出や肌色抽出による顔検出方法; 候補領域を抽出して、この候補領域を小領域に分割して、各領域毎の特徴量を予め設定した顔領域パターンと照合して、その確度から顔領域を抽出する方法(特開2000−137788号公報参照); 顔候補領域を抽出して、各候補領域の重複度から確度を評価して顔領域を抽出する方法(特開2000−149018号公報参照); 顔候補領域を抽出して、各候補領域の濃度が所定の閾値に対応する値である場合に、胴体候補領域を抽出し、顔および胴体候補領域の濃度や彩度コントラストを用いて確度を評価して、顔領域を抽出する方法(特開2000−148980号公報参照); 等が例示される。
【0063】
抽出した顔領域から赤目を検出する方法も、公知の方法で行えばよい。
例えば、エッジ検出、形状パターン検出、位置情報、色相情報等を用いた瞳抽出を行って、彩度や色相から赤目を検出する方法; エッジ検出、形状パターン検出、位置情報等を用いて目を抽出し、この目の画像データの輝度ヒストグラムから低輝度領域を抽出し、抽出した低輝度領域を収縮処理して、瞳の領域を抽出し、彩度や色相から赤目を検出する方法; 顔候補領域をxy平面として各画素毎に色相等を用いた画像特徴量zを求め、xyzの三次元空間を設定してz値の山状分布からxy平面を分割して、分割領域毎に形状情報や統計的画像特徴量等から赤目を検出する方法(特許文献1参照); 等が例示される。
【0064】
また、検出した赤目の修正方法にも、特に限定はなく、公知の方法で行えばよい。
例えば、検出した赤目の色変換や彩度低下することによって赤目を修正する方法; 検出した赤目領域で最小明度の画素に近づけるように、他の全画素の彩度や明度を補正する方法(特許文献1参照); 等が例示される。また、このような赤目の修正を行う際に、前述の各種の撮影情報を利用してもよい。
なお、本発明において、赤目補正処理は、上記の例に限定はされず、公知の方法が全て利用可能である。
【0065】
赤目補正部24は、赤目を修正した画像データをデータ変換部26に送る。また、前述のように、赤目判定部22は、赤目発生の可能性無しと判定した画像の画像データは、直接、データ変換部26に送る。
なお、図1に示す画像処理装置10においては、画像処理部18で通常の画像処理を行った後に、赤目判定部22による赤目判定ならびに赤目補正部24による赤目検出および赤目修正を行っているが、本発明はこれに限定されず、赤目判定部22による赤目判定ならびに赤目補正部24による赤目検出および赤目修正を先に行い、その後に、画像処理部18による画像処理を行っても良いし、赤目判定部22による赤目判定を先に行い、次に、画像処理部18による画像処理を行い、最後に、赤目補正部24による赤目検出および赤目修正を行っても良い。なお、いずれの場合も、赤目判定に供する画像データは、セットアップされた画像データである。
【0066】
データ変換部26は、供給された画像データを、例えば、三次元ルックアップテーブル等を用いて出力先に対応する画像データに変換して、指定された出力先に送る。例えば、供給された画像データを、前述のデジタルフォトプリンタの出力機における画像記録(感光材料(印画紙)の露光)に対応する画像データに変換して同出力機のプリンタ(図示せず)に送り、また、JPEG(Joint Photographic Expert Group) 形式等の所定形式の画像ファイルとしてCD−R等に記録する記録装置(例えば、前述のデジタル画像データの入出力機)に送る。
【0067】
本発明の第1の態様の赤目補正方法を実施する画像処理装置は、基本的に以上のように構成されるが、このような画像処理装置の作用および画像処理装置において実施される全自動赤目補正処理方法について説明する。
図2に、画像処理装置において実施される全自動赤目補正処理方法のフローチャートの一例を示す。なお、図2に示す全自動赤目補正処理方法は、図1に示す画像処理装置10に示す構成そのままではなく、画像処理部18による通常の画像処理の前に、赤目判定部22による赤目判定ならびに赤目補正部24による赤目検出および赤目修正を行う例である。
【0068】
図2に示す本発明の第1の態様の全自動赤目補正処理方法は、図5に示す従来法と同様に、処理コマ数N=1としてスタートし、ステップ100において、デジタルカメラ(DSC)14や記録媒体やスキャナ12などの画像データ供給源から処理対象コマ画像の画像データを読み出す(図1に示す画像処理装置10の画像データ取得部16による画像データ取得参照)。
次に、ステップ102で、当該コマの画像データに付加されている撮影情報を用いて、当該コマの画像に赤目が発生している可能性があるか否かの赤目を判定するための前処理を行う(赤目判定部22による赤目判定参照)。この後、ステップ104で、ステップ102の前処理の結果によって赤目の可能性を判断し、赤目の可能性有りと判断された場合には、次のステップ106に移り、赤目の可能性無しと判断された場合には、ステップ112へ飛ぶ。
【0069】
続いて、ステップ106において、処理対象コマの画像データを解析して、赤目を検出する(赤目補正部24による赤目検出参照)。この後、ステップ108で、ステップ106の赤目検出の結果によって赤目の有無を判断し、赤目が検出された場合(赤目有りと判断された場合)には、次のステップ110に移り、赤目が検出されなかった場合(赤目無しと判断された場合)には、ステップ112へ飛ぶ。
続いて、この後、ステップ106で赤目が検出された処理対象コマの画像に対して、ステップ110で、赤目となっている瞳の色変換等を行い、赤目を修正する(赤目補正部24による赤目修正参照)。
【0070】
次に、こうしてステップ110で赤目が修正された画像、ステップ108で赤目無しと判断された画像およびステップ104で赤目の可能性無しと判断された画像に対し、ステップ112で、色濃度補正処理や像構造処理(シャープネス処理等)などの通常の画像処理を施す(画像処理部18による画像処理参照)。
ステップ114で、こうして得られた画像処理済出力画像データから再生した画像のプリントを出力する(データ変換部26の以降の後段の処理参照)。
【0071】
この後、ステップ116で、処理コマ数Nが、1件(1処理単位)の予定の処理コマ数N0 、例えば図5に示す従来例と同様に50コマに達しているかどうか(N≧N0 (50))を判断し、N0 (50コマ)に満たない場合には、ステップ118で、処理枚数Nを1枚インクリメントして(N=N+1))、ステップ100の画像読み出し工程に戻り、赤目判定、赤目補正(検出および修正)、画像処理およびプリント出力を、N=N0 (50)になるまで繰り返し、N=N0 (50)になった時点で終了する。
【0072】
ところで、本発明の全自動赤目補正処理方法を用いて全画像(N0 =50コマ)のプリント出力を行う場合、図5に示す従来の全自動赤目補正処理方法と比較するために、通常のデジタルフォトプリンタにおいては、同様に、ステップ106の赤目検出に、1コマにつき約1.5秒、ステップ110の赤目修正に、1コマにつき約0.3秒かかっているものとする。これに対し、ステップ102の赤目判定前処理は、撮影情報、特にストロボ情報から赤目の可能性を判定するものであるので約0.01(10ミリ)秒かかるものとする。また、上述した従来法と比較するために、50コマの画像中に赤目の可能性のあるのが30%の15コマであり、そして、その60%の9コマに赤目が発生していると仮定する。
【0073】
本発明の全自動赤目補正処理方法においては、まず、全画像(50コマ)に赤目判定を適用するので、赤目判定工程で、50コマ×0.01秒=0.5秒になる。
次に、赤目判定で赤目の可能性有りと判定されるのは、15コマであり、この15コマに赤目検出が適用されるので、赤目検出工程では、15コマ×1.5秒=22.5秒かかる。
この赤目検出工程で赤目が見つかるのは、15コマ中にさらに9コマであり、この9コマに赤目修正が適用されるので、赤目修正工程には、9コマ×0.3秒=2.7秒かかる。
従って、これらの処理時間を合計すると、0.5秒+22.5秒+2.7秒=25.7秒となり、図2に示す本発明法で処理すると、合計25.7秒かかることになる。
【0074】
このように、本発明の全自動赤目補正処理方法では、その処理時間が約25.7秒となり、上述した従来の全自動赤目補正処理方法の処理時間の約77.7秒と比較して、大幅に処理時間を約1/3に短縮することができる。なお、赤目判定の結果、全コマの画像が赤目の可能性が無いと判定された場合には、50コマの場合、本発明法に必要な処理時間は0.5秒のみであるので、さらに、短縮効果は大きくなる。一方、赤目判定の結果、全コマの画像が赤目の可能性が有りと判定された場合には、50コマの場合、本発明法の方が、従来法に比べ、処理時間が0.5秒だけ余計にかかってしまうが、このような場合は確率から言ってそれほど多くは無いし、処理時間の増加は0.5秒のみの僅かであるので、これ以外の場合の短縮効果の方がはるかに大きいことがわかる。
【0075】
ところで、上述した本発明の第1の態様の赤目補正方法の種々の例では、赤目のみを補正の対象としているが、本発明はこれには限定されず、本発明の第2の態様の画像処理方法のように、金目等の被写体の目に関する不具合などの特定の画質劣化を補正の対象とするものであっても良いし、収差、例えば、歪曲収差、倍率色収差、周辺光量低下、ピントボケなどの撮影レンズに関する特定の画質劣化を補正の対象とするものであっても良い。この場合にも、上述した種々の撮影情報、すなわち、Exif情報、特に、レンズ特性などのレンズ情報、カメラ機種、さらには、被写体距離、シャッター速度、絞り値および撮影モードなどの少なくとも1つを特定の画質劣化の検定に用いることができる。なお、収差の発生は、レンズ情報や被写体距離や絞り値などの撮影情報に影響を受けやすいので、収差の発生の可能性は、主として、これらの撮影情報によって判定するのが好ましい。
【0076】
以上の例では、本発明の第1の態様の赤目補正方法および第2の態様の画像処理方法をデジタルフォトプリンタを構成する画像処理装置において実施しているが、本発明はこれに限定されず、これ以外にも、画像処理が可能なPCやプリント出力が可能なプリンタなどの画像処理部等で実施しても良いし、デジタルカメラやその記録媒体(メモリカード)から画像データをPCに読み出すことなく直接プリント出力するダイレクトプリンタの画像処理部で実施ても良いし、さらには、デジタル撮像装置、例えば、デジタルカメラの内部で実施しても良い。
さらに、本発明の第1の態様の赤目補正方法および第2の態様の画像処理方法を適用した本発明の第3の態様のプリント方法として実施することもできる。この本発明の第3の態様のプリント方法は、上述したデジタルフォトプリンタや、ダイレクトプリンタを始めとして、プリント出力が可能な種々のプリンタに適用することができる。
【0077】
図3に、本発明の第3の態様のプリント方法を適用する前処理機能を備えた第4の態様のダイレクトプリンタの一実施例のブロック図を示す。なお、図3は、ダイレクトプリンタの画像データの処理を中心にして示したものである。
同図に示すように、ダイレクトプリンタ30は、カードスロット32a、外部入力端子32b、画像データ取得部32、前処理部34、画像処理部36、プリント出力処理部38、プリンタ制御部40および記録部42を有する。
ここで、図3に示すダイレクトプリンタ30のカードスロット32a、外部入力端子32b、画像データ取得部32、プリント出力処理部38、プリンタ制御部40および記録部42は、図6に示すダイレクトプリンタ50のカードスロット52a、外部入力端子52b、画像データ取得部52、プリント出力処理部56、プリンタ制御部58および記録部60と同様の構成のものを用いることができる。
【0078】
カードスロット32aは、デジタルカメラ等のメモリカードやその他のCD−RやMOやFDなどの記録媒体などのカードタイプの画像データ供給源を装填するものであり、外部入力端子32bは、デジタルカメラを接続するためのケーブルや、PCや、スキャナや、デジタルフォトプリンタや、その他のプリンタやダイレクトプリンタなどの装置タイプの画像データ供給源を接続するためのケーブルや、インターネット等の通信網等の画像データ供給源に接続するためのケーブルなどを接続するためのものである。
画像データ取得部32は、カードスロット32aに装填されたメモリカード等のカードリーダ、外部入力端子32bに接続されたデジタルカメラの読出制御を行う外部入力処理ユニットを備え、カードリーダによってカードスロット32aに装填されたメモリカード等から画像データを読み出し、あるいは外部入力処理ユニットによって外部入力端子52bに接続されたデジタルカメラを制御して、デジタルカメラに装填されているメモリカード等から画像データを読み出す(図2のステップ100の画像データ読出し工程参照)。
【0079】
前処理部34は、本発明の最も特徴的な部分であって、画像データ取得部32で読み出された当該コマの画像データに対して、少なくとも、赤目が発生している可能性を判定する赤目判定処理(図2のステップ102の赤目判定前処理工程参照)を行うものである。
一方、画像処理部36は、画像データ取得部32で読み出された当該コマの画像データに対して、少なくとも、色濃度補正処理や像構造処理(シャープネス処理等)などの通常の画像処理(図2のステップ112の画像処理工程参照)を施すものである。なお、この画像処理部36は、画像処理能力や画像処理速度が対応していれば、従来技術の項で詳述したように、Exif2.2に基づくExifタグとして記録された撮影情報(Exif情報)を用いて、プリントの品質を向上させるために画像処理条件を最適化した様々な画像処理、いわゆるExifPrint画像処理を行うのが好ましい。
【0080】
なお、これらの前処理部34および画像処理部36は、上述の処理の他、赤目判定処理によって赤目が発生している可能性有りとされたコマの画像から赤目を検出する赤目検出処理(図2のステップ106の赤目検出処理工程参照)および赤目検出処理によって赤目が検出されたコマの画像から赤目を修正する赤目修正処理(図2のステップ110の赤目修正処理工程参照)を行う。
すなわち、本発明においては、図4(a)に示すように、前処理部34aは、前処理1として、赤目判定処理を行う赤目判定部44を有し、画像処理部36aは、赤目検出処理を行う赤目検出部46および赤目修正処理を行う赤目修正部48を有し、画像処理1として、赤目検出処理、赤目修正処理および通常の画像処理、好ましくはExifPrint画像処理を行う構成としても良い。
【0081】
また、図4(b)に示すように、前処理部34bは、赤目判定部44および赤目検出部46を有し、前処理2として赤目判定処理および赤目検出処理を行い、画像処理部36bは、赤目修正部48を有し、画像処理2として赤目修正処理および通常の画像処理、好ましくはExifPrint画像処理を行う構成としても良い。
さらに、図4(c)に示すように、前処理部34cが、赤目判定部44、赤目検出部46および赤目修正部48を有し、前処理3として赤目判定処理、赤目検出処理および赤目修正処理を行い、画像処理部36cは、画像処理3として通常の画像処理、好ましくはExifPrint画像処理のみを行うように構成としても良い。
なお、図3および図4に示す例では、赤目修正された画像データに通常の画像処理またはExifPrint画像処理を行っているが、本発明はこれに限定されず、通常の(ExifPrint)画像処理は、赤目判定処理、赤目検出処理および赤目修正処理の各々の前後のどの位置において行っても良い。
【0082】
プリント出力処理部38は、画像処理部36で画像処理された画像データをプリントとして出力するための画像データに変換する処理を行う(図2のステップ114のプリント出力工程参照)。なお、プリント出力処理部38に送られる画像処理済画像データは、赤目が修正された画像、赤目が検出されなかった画像、もしくは赤目の可能性が無いと判定された画像の画像データであるのは言うまでも無い。
プリンタ制御部40は、こうしてプリント出力処理部38で変換されたデータを用いて記録部42を制御し、ハードコピー画像を記録し、再生画像が記録されたプリントとして出力する(図2のステップ114のプリント出力工程参照)。記録部42は、インクジェット記録ヘッドやレーザ記録ヘッドなどの記録ヘッドや記録装置を備え、プリンタ制御部40によって制御されて、インクジェット記録用紙やレーザ記録用紙などの用紙に再生画像を記録するものである。
【0083】
なお、図3および図4に示す上述した実施例は、デジタルカメラやそのメモリカードから画像データをPCに読み出すことなく直接プリント出力するダイレクトプリンタであるが、本発明はこれに限定されず、画像処理が可能でプリント出力が可能なプリンタであれば、どのようなものにも適用可能なことは、前述した通りである。
【0084】
以上、本発明の赤目補正方法、画像処理方法、プリント方法およびプリンタ、特に、ダイレクトプリンタについて詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0085】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の第1の態様によれば、赤目補正処理を効率よく行うことができ、例えば、デジタルフォトプリンタで全自動の赤目補正処理を行う場合に、処理時間を低減して生産性を向上でき、また、1コマ当たりの処理時間を増やしても赤目補正精度を向上でき、その結果、全体としての生産性を損なうことはない。
【0086】
また、本発明の第2の態様によれば、赤目、金目等の目の不具合や歪曲収差、倍率色収差、周辺光量低下およびピントボケ等の収差などの特定の画質劣化の補正を、画像データに付加された撮影情報、例えばExif情報を利用して、特定の画質劣化が発生している可能性を判定する処理を前処理として行い、効率良く行うことができ、特に、大きい画像処理能力や速度のPCやCPUなどを備えていなくても、生産性を低下させることなく行うことができる。
また、本発明の第3の態様によれば、上記第2の態様の効果に加え、赤目補正処理などの特定の画質劣化の補正処理において、無用な画像中の画質劣化部分の検出および修正を省くことができ、プリンタの生産性を損ねることなく、プリントを出力することができる。
【0087】
さらに、本発明の第4態様によれば、上記第3の態様の効果に加え、赤目補正処理や収差補正などの特定の画質劣化の補正処理において、プリンタ内に赤目等の特定の画質劣化の可能性の判定を行う前処理機能を持つ前処理手段を置くことにより、無用な画像中の赤目等の画質劣化部分の検出および修正を省くことができ、従って、赤目等の特定の画質劣化の可能性のある画像のみ検出および修正を行うことができ、プリンタの生産性を損ねることなく、プリントを出力することができる。
なお、本発明の第4態様の前処理機能を備えたプリンタは、特に、大きい画像処理能力や速度の高性能PCや高性能CPUなどを必要とせずに、赤目等の特定の画質劣化の補正ができるので、デジタルカメラやその記録媒体から画像データをPCに読み出すことなく直接プリント出力するすることができるダイレクトプリンタとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の赤目補正方法の一例を実施する画像処理装置の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明の赤目補正方法の一例のフローチャートである。
【図3】本発明の前処理機能を備えたダイレクトプリンタの一実施例のブロック図である。
【図4】(a)、(b)および(c)は、それぞれ図3に示すダイレクトプリンタの前処理部および画像処理部の構成の一実施例のブロック図である。
【図5】従来の赤目補正処理方法を示すフローチャートである。
【図6】従来のダイレクトプリンタのブロック図である。
【符号の説明】
10 画像処理装置
12 スキャナ
14 DSC(デジタル(スチル)カメラ)
16,32 画像データ取得部
18,36,36a,36b,36c 画像処理部
20 撮影情報取得部
22,44 赤目判定部
24 赤目補正部
26 データ変換部
30 ダイレクトプリンタ
32a カードスロット
32b 外部入力端子
34,34a,34b,34c 前処理部
38 プリント出力処理部
40 プリンタ制御部
42 記録部
46 赤目検出部
48 赤目修正部

Claims (15)

  1. 光学的に撮影した画像に撮影情報を付加し、この撮影情報を用いて赤目が発生している可能性を判定し、赤目が発生している可能性がある場合のみ、この画像を赤目補正処理に供することを特徴とする赤目補正方法。
  2. 前記撮影情報が、ストロボ情報、Ev値、シャッター速度、絞り値、撮影モード、カメラ機種、レンズ情報、被写体距離、撮影時刻およびその他のExif情報の少なくとも1つである請求項1に記載の赤目補正方法。
  3. 前記撮影情報は、撮影時に、光学的手段、磁気的手段および電気的手段の少なくとも1つによって付加される請求項1または2に記載の赤目補正方法。
  4. 光学的に撮影した画像の画像データおよびこの画像データに付加された撮影情報を読み出し、
    この撮影情報を用いて特定の画質劣化が発生している可能性を判定する処理を少なくとも含む前処理を行い、
    前記画質劣化が発生している可能性がある画像の場合にのみ、この画像内の前記画質劣化を検出し、
    前記画像内において検出した前記特定の画質劣化を補正する補正処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  5. 前記撮影情報が、ストロボ情報、Ev値、シャッター速度、絞り値、撮影モード、カメラ機種、レンズ情報、被写体距離、撮影時刻およびその他のExif情報のの少なくとも1つである請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記特定の画質劣化が、赤目、金目、歪曲収差、倍率色収差、周辺光量低下およびピントボケの少なくとも1つである請求項4または5に記載の画像処理方法。
  7. さらに、前記特定の画質劣化が補正された画像の画像データおよび前記画質劣化が発生している可能性がないと判定された画像および前記画質劣化が検出されなかった画像の画像データに、プリント出力のために必要な画像処理を施して出力用画像データとする請求項4〜6のいずれかに記載の画像処理方法。
  8. 請求項7に記載の画像処理方法によって得られた前記出力用画像データから再生された画像をプリントとして出力することを特徴とするプリント方法。
  9. 光学的に撮影した画像の画像データおよびこの画像データに付加された撮影情報を読み出す画像取得手段と、
    この画像取得手段で取得された前記画像の前記撮影情報を用いて特定の画質劣化が発生している可能性を判定する処理を少なくとも含む前処理を行う前処理手段と、
    前記画像取得手段で取得された前記画像の画像データに少なくともプリント出力のために必要な画像処理を施して出力用画像データとする画像処理手段と、
    前記出力用画像データの再生画像をプリントとして出力するプリント出力処理手段とを有し、
    前記前処理手段および前記画像処理手段は、前記画質劣化が発生している可能性があると判定された画像の場合に、この画像内の前記画質劣化を検出する処理および前記画像内において検出された前記特定の画質劣化を補正する補正処理を行うことを特徴とする前処理機能を備えたプリンタ。
  10. 前記撮影情報が、ストロボ情報、Ev値、シャッター速度、絞り値、撮影モード、カメラ機種、レンズ情報、被写体距離、撮影時刻およびその他のExif情報の少なくとも1つである請求項9に記載のプリンタ。
  11. 前記特定の画質劣化が、赤目、金目、歪曲収差、倍率色収差、周辺光量低下およびピントボケの少なくとも1つである請求項9または10に記載のプリンタ。
  12. 前記前処理手段は、前記前処理として前記特定の画質劣化が発生している可能性を判定する処理のみを行い、
    前記画像処理手段は、前記画質劣化が発生している可能性があると判定された画像のみに対して、前記画質劣化を検出する処理および検出された前記特定の画質劣化を補正する補正処理を行うとともに、前記特定の画質劣化が補正された画像の画像データおよび前記画質劣化が発生している可能性がないと判定された画像および前記画質劣化が検出されなかった画像の画像データに前記必要な画像処理を行う請求項9〜11のいずれかに記載のプリンタ。
  13. 前記前処理手段は、前記前処理として前記特定の画質劣化が発生している可能性を判定する処理および前記画質劣化が発生している可能性があると判定された画像のみに対して前記画質劣化を検出する処理を行い、
    前記画像処理手段は、検出された前記特定の画質劣化を補正する補正処理を行うとともに、前記特定の画質劣化が補正された画像の画像データおよび前記画質劣化が発生している可能性がないと判定された画像および前記画質劣化が検出されなかった画像の画像データに前記必要な画像処理を施す請求項9〜11のいずれかに記載のプリンタ。
  14. 前記前処理手段は、前記前処理として前記特定の画質劣化が発生している可能性を判定する処理、前記画質劣化が発生している可能性があると判定された画像内の前記画質劣化を検出する処理および検出された前記特定の画質劣化を補正する補正処理を行い、
    前記画像処理手段は、前記特定の画質劣化が補正された画像の画像データおよび前記画質劣化が発生している可能性がないと判定された画像および前記画質劣化が検出されなかった画像の画像データに施す前記必要な画像処理のみを施す請求項9〜11のいずれかに記載のプリンタ。
  15. 前記画像取得手段は、前記画像の画像データおよび撮影情報が記録された記録媒体または前記画像を撮影したデジタルカメラから前記画像の画像データおよび撮影情報を直接読み出すものであり、プリント出力処理手段は、前記画像取得手段で読み出され、前記前処理手段および前記画像処理手段で処理された画像データから再生されたハードコピー画像をプリントとして出力する請求項9〜14のいずれかに記載のダイレクトプリンタ。
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