JP2004144921A - 光ファイバケーブルへのフェルール固定方法 - Google Patents

光ファイバケーブルへのフェルール固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加工時間を短縮でき、それにより製造コストの低減を実現できる光ファイバケーブルへのフェルール固定方法を提供すること。
【解決手段】接着剤注入工程により接着剤(30)が注入されているフェルール(20)の芯線保持部(21)の芯線挿通孔(21a)に端部処理工程により露出された芯線(11)を挿入工程において挿入すると共に被覆(12)をフェルール(20)の被覆保持部(22)のケーブル収容室(22a)に挿入した後、レーザ溶着工程において被覆保持部(22)にレーザ光(LB)を照射して当該被覆保持部(22)と被覆(12)とを直接溶着させる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバケーブルへのフェルール固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバケーブルへのフェルール固定方法としては、例えば、フェルールに一体成形された金属製の筒部材を加締めて当該フェルールを光ファイバケーブルに固定する方法(例えば、特許文献1参照)が知られている。また、接着剤によりフェルールが光ファイバケーブルに固定される構造(例えば、特許文献2参照)も知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−304968号公報(第5頁、第4図)
【特許文献2】
特開平9−90163号公報(第7頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示されている光ファイバケーブルへのフェルール固定方法では、筒部材を加締めることでフェルールを光ファイバケーブルに固定するが、筒部材の加締めによる保持力だけでは光ファイバケーブルに対する十分な保持力が得られず、光ファイバケーブルの固定位置からフェルールがズレ動いてしまう可能性がある。
【0005】
特許文献2に開示されているような、フェルールが接着剤により光ファイバケーブルに固定される構造では、一般的に、フェルールに注入された接着剤の中に混ざっている空気を抜きながら接着剤をムラ無く全体に拡げるために、光ファイバケーブルをフェルールに挿入した後フェルールを数回回転させる必要があるので、長い加工時間を要し、生産効率も低下させる。また、光ファイバケーブルをフェルールに挿入することにより、フェルールの内部に注入されていた接着剤がフェルール両端の開口からはみ出すため、当該はみ出した接着剤を拭き取らなければならない。そして、はみ出した接着剤を拭き取った後、例えば乾燥設備等の接着剤硬化設備にて接着剤を硬化させ、更に、拭き取り後も僅かに残る接着剤を研磨などにより除去する必要がある。このように拭き取りや研磨を要するため、長い加工時間を要し、これにより生産効率が低下する。その上、接着剤を硬化させていないがために接着剤硬化設備への移動時に光ファイバケーブルに対してフェルールの位置がズレてしまう可能性もある。
【0006】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、加工時間を短縮でき、それにより製造コストの低減を実現できる光ファイバケーブルへのフェルール固定方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明に係る光ファイバケーブルへのフェルール固定方法は、請求項1に記載したように、
芯線および該芯線を覆う被覆を有する光ファイバケーブルの端部に、前記芯線を保持するための芯線保持部および前記被覆を保持するための被覆保持部を有するフェルールを固定する光ファイバケーブルへのフェルール固定方法であって、前記光ファイバケーブル端部の被覆を除去して前記芯線を露出させる光ファイバケーブル端部処理工程と、
前記フェルールの少なくとも芯線保持部に接着剤を注入する接着剤注入工程と、
露出された前記芯線を前記芯線保持部に挿入すると共に、前記被覆保持部に前記被覆を挿入する挿入工程と、
前記被覆保持部にレーザ光を照射して当該被覆保持部と前記被覆とを直接溶着させるレーザ溶着工程と、
を有することを特徴としている。
【0008】
このように構成された光ファイバケーブルへのフェルール固定方法においては、接着剤注入工程により接着剤が注入されているフェルールの芯線保持部に端部処理工程により露出された芯線を挿入工程において挿入すると共に被覆を被覆保持部に挿入した後、レーザ溶着工程において被覆保持部にレーザ光を照射して当該被覆保持部と被覆とを直接溶着させている。よって、レーザ光の照射により被覆保持部と被覆とが直接溶着されるので、従来技術と比較して、使用する接着剤の量を低減できる。また、挿入工程において光ファイバケーブルをフェルールに挿入した際に、光ファイバケーブル基端側の被覆保持部のケーブル挿入用開口から接着剤がはみ出すことを防止することもできる。該ケーブル挿入用開口からの接着剤のはみ出しが防止されれば、その箇所については拭き取り作業や研磨作業が不要となるので、加工時間を短縮でき、それにより製造コストの低減を実現できる。更に、従来技術では接着剤の中に混ざっている空気を抜きながら接着剤をムラ無く全体に拡げるために行なわれていたフェルールの回転作業を省略することもできるので、加工時間を短縮でき、それにより製造コストの低減を実現できる。また、接着剤が硬化する前にレーザ光で光ファイバケーブルの被覆とフェルールの被覆保持部とを直接溶着させることができるので、接着剤が硬化していなくても、被覆と被覆保持部とが直接溶着されていれば、接着剤を硬化させるための例えば乾燥設備等の接着剤硬化設備に移動しても光ファイバケーブルに対するフェルールの位置がズレることがない。従って、特別な接着剤硬化設備を設けることなく、振動等を気にせずに接着剤を自然に(即ち、経時的に)硬化させてもよくなる。尚、接着剤が硬化した後は、当該接着剤により芯線が芯線保持部に保持されるので、ピストニングを抑えることができる。このように、接着剤により芯線が芯線保持部に保持され且つ、フェルールの被覆保持部と光ファイバケーブルの被覆とが直接溶着されるので、光ファイバケーブルからフェルールがズレ動くこと無く固定される。
【0009】
また、本発明に係る光ファイバケーブルへのフェルール固定方法は、請求項2に記載したように、請求項1に記載した光ファイバケーブルへのフェルール固定方法において、前記被覆保持部の少なくとも前記レーザ光が照射される部分が、少なくとも当該レーザ光を透過させることができる光透過性を有し、そして当該被覆保持部を透過して前記レーザ光が照射される前記被覆の部分が、少なくとも当該レーザ光を吸収できる特性を有することを特徴としている。
【0010】
このように構成された光ファイバケーブルへのフェルール固定方法においては、被覆保持部の少なくともレーザ光が照射される部分が、少なくとも当該レーザ光を透過させることができる光透過性を有し、そして当該被覆保持部を透過してレーザ光が照射される被覆の部分が、少なくとも当該レーザ光を吸収できる特性を有することにより、レーザ光が被覆保持部を透過して光ファイバケーブルの被覆に照射され、それにより被覆のレーザ光を照射された部分が溶け、そして被覆保持部も材料によっては溶かされるので、確実に被覆と被覆保持部とを溶着することができる。
【0011】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明の実施の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光ファイバケーブルへのフェルール固定方法の好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図1は光ファイバケーブルとフェルールとを接続した状態を示す断面図、図2は接続する光ファイバケーブルとフェルールを示す分解斜視図、そして図3は光ファイバケーブルとフェルールとを接続した状態を示す斜視図である。
【0014】
図1〜図3には、光ファイバケーブル10と、この光ファイバケーブル10を挿入するフェルール20が示されている。光ファイバケーブル10は、コアおよびクラッドからなる芯線11と、この芯線11を被覆する合成樹脂製の被覆12とからなり、先端部において被覆12が所定長さで除去されて芯線11が露出されている。被覆12は、芯線11の外周面を覆う一次シース12aおよび当該一次シース12aの外周面を覆う二次シース12bを含む。
【0015】
一方、フェルール20は、合成樹脂製であり、その先端部に、光ファイバケーブル10の芯線11を受け入れるために該芯線11の外径よりも僅かに大きな内径を有する芯線挿通孔21aが貫通して形成された芯線保持部21を有している。芯線保持部21は、フェルール20の内部で芯線11を保持するための部分である。また、フェルール20は、その基端部に、芯線保持部21に連設された被覆保持部22を有する。被覆保持部22は、フェルール20の内部で光ファイバケーブル10の被覆12を保持するための部分であり、芯線保持部21よりも大きな外径を有する張出部23および被覆12(本実施形態の場合は、一次シース12a)の外径と等しいか若しくは当該外径よりも僅かに大きな内径のケーブル収容室22aを有している。ケーブル収容室22aは、芯線挿通孔21aと連通するように芯線保持部21と被覆保持部22(張出部23)との境界からフェルール20の基端部の端面に架けて被覆保持部22内に形成されている。尚、フェルール20の基端部の端面、換言すれば、光ファイバケーブル10の基端側を向くフェルール20の端面と、光ファイバケーブル10の二次シース12bの先端部の端面は対向している。
【0016】
尚、フェルール20は、その全体が、光透過性を有する材料により形成されていてもよいが、被覆保持部22、特に被覆保持部22の少なくともレーザ光LBが照射される部分は、光透過性を有する材料により形成されていることが望ましい。但し、この光透過性を有する材料は、レーザ光LBを少なくとも透過させられるものでなければならない。
【0017】
次に、本発明に係る光ファイバケーブルへのフェルール固定方法の手順について説明する。まず、光ファイバケーブル端部処理工程において、光ファイバケーブル10の被覆12である二次シース12bと一次シース12aを所定長さずつ除去して、芯線11が芯線挿通孔21aを通って芯線保持部21の先端面から所定長さだけ突出されるように芯線11を被覆12から露出させる。尚、本実施形態の場合、一次シース12aは、その先端側端面がケーブル収容室22a内で芯線保持部21と当接したときに芯線11が芯線挿通孔21aを通って芯線保持部21の先端面から所定長さだけ突出されるように形成される。次に、接着剤注入工程において、少なくとも芯線保持部21の芯線挿通孔21aに接着剤30を注入する。勿論、図1にも示されるように、接着剤注入工程において、接着剤30が被覆保持部22のケーブル収容室22aおよび芯線挿通孔21aに注入されるようにしてもよい。但し、光ファイバケーブル10の芯線11を芯線挿通孔21aにそして被覆12(本実施形態の場合は、一次シース12a)をケーブル収容室22aに挿入したときに、接着剤30がケーブル収容室22aのケーブル挿入用開口31aから外部にはみ出さず且つケーブル収容室22aおよび一次シース12aのレーザ光LBが照射される部分に付着しなければよい。この点に配慮して、使用する接着剤30の量は適宜少なくすべきである。さて、接着剤30が芯線挿通孔21aにのみ注入されるようにした場合、接着剤30の硬化により芯線11が芯線保持部21に保持されるので、フェルール20に対する芯線11のピストニングを抑えることができる。また、接着剤30が芯線挿通孔21aおよびケーブル収容室22aに注入されるようにした場合、接着剤30の硬化により芯線11が芯線保持部21に保持され且つ一次シース12aがケーブル収容室22aに保持されるので、フェルール20および被覆12の両方に対する芯線11のピストニングを抑えることができる。
【0018】
接着剤30の注入が完了したら、挿入工程において光ファイバケーブル10の芯線11を芯線挿通孔21aに挿入すると共に、光ファイバケーブル10の一次シース12aをケーブル収容室22aに挿入する。このとき、接着剤30の量が抑えられているので、図1に示すように、ケーブル挿入用開口31aからは接着剤30がはみ出していない。よって、この箇所については、接着剤30を拭き取ったり、硬化した後にはみ出した部分を研削する必要がない。
【0019】
そして、レーザ溶着工程により、被覆保持部22において接着剤30が付着していない部分31bにレーザ光LBを照射して、被覆保持部22と一次シース12aとを直接溶着させる。ここで、被覆保持部22の少なくともレーザ光LBが照射される部分が、少なくとも当該レーザ光LBを透過させることができる光透過性を有する材料で形成されていると、確実に溶着することができる。また、被覆12(本実施形態では、一次シース12a)の少なくともレーザ光LBが照射される部分が、少なくとも当該レーザ光LBを吸収できる特性を有することも重要である。
【0020】
尚、レーザ光LBとしては、例えば遠(近)赤外線レーザや、炭酸ガスレーザ等を例示することができるが、被覆12(本実施形態では、一次シース12a)と被覆保持部22を直接溶着するのに適したものであればよい。
【0021】
さて、接着剤30を例えば乾燥設備等の接着剤硬化設備にて硬化させるか若しくは接着剤30を自然に(即ち、経時的に)硬化させた後は、フェルール20(芯線保持部21)の先端面から突出している芯線11および当該先端面からはみ出している接着剤30を切除および研削等によって取り除いて、これでフェルール20付き光ファイバケーブル10が完成する。
【0022】
本実施形態においては、接着剤注入工程により接着剤30が注入されているフェルール20の芯線保持部21に端部処理工程により露出された芯線11を挿入工程において挿入すると共に被覆12を被覆保持部22に挿入した後、レーザ溶着工程において被覆保持部22にレーザ光LBを照射して当該被覆保持部22と被覆12とを直接溶着させている。
【0023】
よって、レーザ光LBの照射により被覆保持部22と被覆12とが直接溶着されるので、従来技術と比較して、使用する接着剤30の量を低減できる。また、挿入工程において光ファイバケーブル10をフェルール20に挿入した際に、光ファイバケーブル10基端側の被覆保持部22のケーブル挿入用開口31aから接着剤30がはみ出すことを防止することもできる。該ケーブル挿入用開口31aからの接着剤30のはみ出しが防止されれば、その箇所については拭き取り作業や研磨作業が不要となるので、加工時間を短縮でき、それにより製造コストの低減を実現できる。
【0024】
更に、従来技術では接着剤の中に混ざっている空気を抜きながら接着剤をムラ無く全体に拡げるために行なわれていたフェルールの回転作業を省略することもできるので、加工時間を短縮でき、それにより製造コストの低減を実現できる。また、接着剤30が硬化する前にレーザ光LBで光ファイバケーブル10の被覆12とフェルール20の被覆保持部22とを直接溶着させることができるので、接着剤30が硬化していなくても、被覆12と被覆保持部22とが直接溶着されていれば、接着剤30を硬化させるための例えば乾燥設備等の接着剤硬化設備に移動しても光ファイバケーブル10に対するフェルール20の位置がズレることがない。従って、特別な接着剤硬化設備を設けることなく、振動等を気にせずに接着剤30を自然に(即ち、経時的に)硬化させてもよくなる。尚、接着剤30が硬化した後は、当該接着剤30により芯線11が芯線保持部21に保持されるので、ピストニングを抑えることができる。このように、接着剤30により芯線11が芯線保持部21に保持され且つ、フェルール20の被覆保持部22と光ファイバケーブル10の被覆12とが直接溶着されるので、光ファイバケーブル10からフェルール20がズレ動くこと無く固定される。
【0025】
また、被覆保持部22の少なくともレーザ光LBが照射される部分が、少なくとも当該レーザ光LBを透過させることができる光透過性を有し、そして当該被覆保持部22を透過してレーザ光LBが照射される被覆12の部分が、少なくとも当該レーザ光LBを吸収できる特性を有することにより、レーザ光LBが被覆保持部22を透過して光ファイバケーブル10の被覆12に照射され、それにより被覆12のレーザ光LBを照射された部分が溶け、そして被覆保持部22も材料によっては溶かされるので、確実に被覆12と被覆保持部22とを溶着することができる。
【0026】
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0027】
例えば、前述した実施形態では、被覆保持部22のケーブル収容室22aに光ファイバケーブル10の一次シース12aを挿入して溶着(および接着)したが、被覆保持部22のケーブル収容室22aの内径を光ファイバケーブル10の二次シース12bが挿入できる内径にして、二次シース12bを溶着(および接着)するようにしてもよい。
【0028】
また、前述した実施形態では、被覆12が一次シース12aおよび二次シース12bといった2層で構成される光ファイバケーブル10について説明したが、被覆12が1層または3層以上で構成されている光ファイバケーブルでもよいことは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、レーザ光の照射により被覆保持部と被覆とが直接溶着されるので、従来技術と比較して、使用する接着剤の量を低減できる。また、挿入工程において光ファイバケーブルをフェルールに挿入した際に、光ファイバケーブル基端側の被覆保持部のケーブル挿入用開口から接着剤がはみ出すことを防止することもできる。該ケーブル挿入用開口からの接着剤のはみ出しが防止されれば、その箇所については拭き取り作業や研磨作業が不要となるので、加工時間を短縮でき、それにより製造コストの低減を実現できる。更に、従来技術では接着剤の中に混ざっている空気を抜きながら接着剤をムラ無く全体に拡げるために行なわれていたフェルールの回転作業を省略することもできるので、加工時間を短縮でき、それにより製造コストの低減を実現できる。また、接着剤が硬化する前にレーザ光で光ファイバケーブルの被覆とフェルールの被覆保持部とを直接溶着させることができるので、接着剤が硬化していなくても、被覆と被覆保持部とが直接溶着されていれば、接着剤を硬化させるための例えば乾燥設備等の接着剤硬化設備に移動しても光ファイバケーブルに対するフェルールの位置がズレることがない。従って、特別な接着剤硬化設備を設けることなく、振動等を気にせずに接着剤を自然に(即ち、経時的に)硬化させてもよくなる。尚、接着剤が硬化した後は、当該接着剤により芯線が芯線保持部に保持されるので、ピストニングを抑えることができる。このように、接着剤により芯線が芯線保持部に保持され且つ、フェルールの被覆保持部と光ファイバケーブルの被覆とが直接溶着されるので、光ファイバケーブルからフェルールがズレ動くこと無く固定される。
【0030】
また、本発明によれば、レーザ光が被覆保持部を透過して光ファイバケーブルの被覆に照射され、それにより被覆のレーザ光を照射された部分が溶け、そして被覆保持部も材料によっては溶かされるので、確実に被覆と被覆保持部とを溶着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバケーブルへのフェルール固定方法の一実施形態により光ファイバケーブルとフェルールとを接続した状態を示す断面図である。
【図2】接続する光ファイバケーブルとフェルールを示す分解斜視図である。
【図3】光ファイバケーブルとフェルールとを接続した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10  光ファイバケーブル
11  芯線
12  被覆
12a 一次シース
12b 二次シース
20  フェルール
21  芯線保持部
21a 芯線挿通孔
22  被覆保持部
22a ケーブル収容室
30  接着剤
LB  レーザ光

Claims (2)

  1. 芯線および該芯線を覆う被覆を有する光ファイバケーブルの端部に、前記芯線を保持するための芯線保持部および前記被覆を保持するための被覆保持部を有するフェルールを固定する光ファイバケーブルへのフェルール固定方法であって、
    前記光ファイバケーブル端部の被覆を除去して前記芯線を露出させる光ファイバケーブル端部処理工程と、
    前記フェルールの少なくとも芯線保持部に接着剤を注入する接着剤注入工程と、
    露出された前記芯線を前記芯線保持部に挿入すると共に、前記被覆保持部に前記被覆を挿入する挿入工程と、
    前記被覆保持部にレーザ光を照射して当該被覆保持部と前記被覆とを直接溶着させるレーザ溶着工程と、
    を有することを特徴とする光ファイバケーブルへのフェルール固定方法。
  2. 前記被覆保持部の少なくとも前記レーザ光が照射される部分が、少なくとも当該レーザ光を透過させることができる光透過性を有し、そして当該被覆保持部を透過して前記レーザ光が照射される前記被覆の部分が、少なくとも当該レーザ光を吸収できる特性を有することを特徴とする請求項1に記載した光ファイバケーブルへのフェルール固定方法。
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