JP3500041B2 - 光ファイバとその製造方法 - Google Patents
光ファイバとその製造方法Info
- Publication number
- JP3500041B2 JP3500041B2 JP15402997A JP15402997A JP3500041B2 JP 3500041 B2 JP3500041 B2 JP 3500041B2 JP 15402997 A JP15402997 A JP 15402997A JP 15402997 A JP15402997 A JP 15402997A JP 3500041 B2 JP3500041 B2 JP 3500041B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- grating
- recoating
- ultraviolet
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Description
有する光ファイバとその製造方法に関する。
は、シングルモードファイバや高Geドープ分散シフト
ファイバ等が使用されている。このような光ファイバ
は、例えば図11(a)に示すように、コア2と、コア
2の外側に形成されたクラッド3とを有する光ファイバ
の、少なくともコア2において、その一部に、他の部分
とは屈折率分布の異なるグレーティング2a(図に斜線
で示す部分)を形成する、いわゆるファイバグレーティ
ング(以下、単に「グレーティング処理」と称する)を
施したものである。この光ファイバは、図11(b)に
示すように長手方向に沿って屈折率が変化し、グレーテ
ィング2aは主に特定波長の光のみを反射したりする光
フィルター等として機能する。
グを有する従来の光ファイバの構造および製造方法を示
す。まず、図12に示すように、裸光ファイバ1の外側
に、例えば紫外線硬化性樹脂等からなる被覆層4が形成
された光ファイバ5は、被覆層4を一部除去して露出部
1aが形成され、露出した裸光ファイバ1の所望箇所に
グレーティング処理が施される。
て、図13にホログラフィック法による一例を示す。図
13においてグレーティング処理が施された部分には斜
線を付す。図13に示すように、例えば紫外線UVをビ
ームスプリッタ8により分光し、これら分光された各々
の紫外線UVをミラー9で反射させる。これにより、紫
外線UVの干渉縞パターンを形成し、紫外線UVを露出し
た裸光ファイバ1の表面に照射する。
外線UVが照射されると、例えば、裸光ファイバ1がGe
ドープ光ファイバの場合に、露出した裸光ファイバ1の
コア部分で、紫外線UVの照射強度に対応して屈折率が
上昇する。図13に示す裸光ファイバ1の場合、紫外線
UVの照射強度の強い部分と弱い部分とができる。この
ため、裸光ファイバ1は、紫外線UVの照射強度の強い
部分(太い斜線部A)では屈折率が大きく上昇し、紫外
線UVの照射強度の弱い部分(細い斜線部B)では屈折
率の上昇は小さい。
うに、裸光ファイバ1は、長手方向に屈折率分布が周期
的に変化する部分ができ、屈折率が変化した斜線部分で
特定波長の光だけを反射したりする特性が得られる。さ
て、このようにしてグレーティング処理を施した後、光
ファイバ5は、図14に示すように、露出した裸光ファ
イバ1に余分な紫外線UVが当たらないように、かつ表
面を外力から保護するため、硬質素材、例えば硬質プラ
スチックや金属製のスリーブ7内に露出部1aが収納さ
れる。さらに、光ファイバ5とスリーブ7とは、一体化
のため、被覆層4両端部において接着剤6で固定され
る。
光ファイバ5が製造される。
構造の光ファイバ5は、スリーブ7が硬質なため、この
部分で曲がり難い。このため、光ファイバ5は、例えば
曲げ変形が加わった際、スリーブ7両端付近に応力が集
中してしまい、光伝送損失が増加したり、破断し易いと
いう問題があった。
ブ7を有する光ファイバ5を10本用意し、これらの光
ファイバ5を外径30mmのマンドレルに張力20g重
で巻き付けた状態で2カ月間保持する試験を行った。そ
の結果、10本の光ファイバ5のうち9本までがスリー
ブ7両端付近の部分で破断してしまった。また、光ファ
イバ5は、これまでは、例えば、中継器等の伝送機器内
に組み込んで使用することが検討されてきたが、近年で
は、例えば光ファイバケーブル内に配置して使用したい
というユーザのニーズが高まってきた。
は、構造上、裸光ファイバ1の露出部1aとスリーブ7
との間に余分な空間ができてしまい、スリーブ7の部分
が太径になってしまう。このため、グレーティングを有
する光ファイバ5は、例えば収納スペースの小さな光フ
ァイバケーブル内には配置できないという問題があっ
た。
5は、前記のように、製造に際し、紫外線照射のため
に、裸ファイバ1に施した被覆層4を一部除去してい
る。従って、被覆層4を除去して露出した裸光ファイバ
1は、クラッドがクラッドよりも屈折率の小さい空気に
露出した状態となる。このため、グレーティングが形成
された裸光ファイバ1は、空気に露出した露出部1aに
おいて、コアからクラッドへ漏れ出たクラッドモードの
光がコアを伝搬する導波モードと結合する。
光の透過パワーには、前記クラッドモードに起因して、
ブラッグ波長よりも短波長側にリップルが発生する。こ
のリップルは、光ファイバ5内を伝搬する光信号にノイ
ズとして入り込み、光通信の信頼性を低下させるという
問題があった。本発明は前記課題を解決するためになさ
れたもので、第1の目的は、グレーティングを有してい
ても、曲げ応力による局所的な応力集中を防止でき、か
つ収納スペースの小さい光ファイバケーブル内にも配置
できる光ファイバとその製造方法を提供することにあ
る。
ードに起因する波長特性におけるリップルの発生を抑え
ることが可能な光ファイバとその製造方法を提供するこ
とにある。
は、コアとクラッドとを有する裸光ファイバの外側の被
覆の一部を除去して露出させ、前記裸光ファイバの露出
部のコアにグレーティングを形成した光ファイバにおい
て、裸光ファイバの露出部に再被覆を更に設け、この再
被覆が曲げ応力に対する耐性を有し且つクラッド内を伝
搬光を前記露出部から外側に漏らす樹脂からなることを
特徴とする。
のものであって、前記再被覆が紫外線硬化性樹脂からな
ることを特徴とする。請求項3の光ファイバは、請求項
2に記載のものであって、前記紫外線硬化性樹脂が、グ
レーティングを形成可能な波長領域以外の紫外線によっ
て硬化可能であることを特徴とする。
請求項3に記載のものであって、前記紫外線硬化性樹脂
に紫外線吸収性顔料または紫外線反射性顔料が混合され
ていることを特徴とする。請求項5の光ファイバは、請
求項1乃至4いずれかに記載のものであって、前記再被
覆の外径が被覆の外径の0.5〜1.5倍であることを特徴
とする。
載のものであって、前記再被覆が、前記クラッドの屈折
率と等しいかまたは大きい屈折率を有することを特徴と
する。請求項7の光ファイバの製造方法は、コアとクラ
ッドとを有する裸光ファイバの外側に被覆を設けた光フ
ァイバから、前記被覆の一部を除去して裸光ファイバを
露出させ、裸光ファイバの露出部のコアにグレーティン
グを形成した光ファイバの製造方法において、前記グレ
ーティングの形成後、前記裸光ファイバの前記露出部に
200℃以下の温度にて、曲げ応力に対する耐性を有し
且つ前記クラッド内の伝搬光を前記露出部から外側に漏
らす樹脂製の再被覆を設けたことを特徴とする。
出した裸光ファイバに再被覆が設けられている。従っ
て、グレーティング処理の施された裸光ファイバを、ス
リーブを使用せずとも、従来通り紫外線や外力から保護
することができる。しかも、露出した裸光ファイバに、
硬質プラスチックや金属製のスリーブを装着する代わり
に、比較的軟質な合成樹脂等からなる再被覆を設けるこ
とにより、仮に再被覆に曲げ応力が加わっても、この再
被覆の部分で曲がる。このため、光ファイバは、再被覆
付近に加わる局所的な応力が従来よりも低減されるの
で、この部分における光伝送損失の増加や、光ファイバ
の破断等を防止できる。また、光ファイバは、再被覆を
設けることで、従来の光ファイバのように、スリーブの
使用を回避し、内部の空間をなくしたことにより、光フ
ァイバの小型化が容易である。
が紫外線硬化性樹脂からなる。これは、次のような理由
である。すなわち、例えば再被覆として熱硬化性樹脂を
使用する場合、再被覆を形成するには、未硬化の熱硬化
性樹脂を露出した裸光ファイバに被覆し、この部分を加
熱し、これにより前記未硬化の熱硬化性樹脂を硬化させ
る。
ィングを過度に加熱すると、形成されたグレーティング
の屈折率分布が変化してしまう。このため、グレーティ
ングは、予め意図した所望の光反射特性や光透過特性等
が得られなくなる可能性がある。これに対して、紫外線
硬化性樹脂からなる再被覆を形成するには、未硬化の紫
外線硬化性樹脂を光ファイバ露出部に被覆し、この部分
に紫外線を照射し、これにより前記未硬化の紫外線硬化
性樹脂を硬化させればよい。
光ファイバは、熱硬化性樹脂を使用した場合に比べる
と、再被覆を加熱処理する必要がなくなる。このため、
再被覆の素材として紫外線硬化性樹脂を使用した光ファ
イバは、加熱処理によるグレーティングの屈折率分布の
変化を防止することができる。上記のような紫外線硬化
性樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート系樹脂
等を使用することができる。
を形成する紫外線硬化性樹脂として、グレーティングを
形成可能な波長領域以外の紫外線によって硬化可能な素
材が使用される。従って、再被覆形成時に未硬化の紫外
線硬化性樹脂に照射する紫外線として上記波長のものを
使用することにより、再被覆を形成することができ、か
つこの紫外線照射によってグレーティングの屈折率分布
が変化してしまうことを防止することができる。
外線の波長が190〜300nmの場合には、樹脂硬化
用として300〜400nmの紫外線を使用する。上記
本願請求項4の光ファイバは、再被覆を形成する紫外線
硬化性樹脂に紫外線吸収剤または紫外線反射剤が混合さ
れている。従って、再被覆を形成する工程において、露
出した裸光ファイバに被覆された未硬化の紫外線硬化性
樹脂に紫外線を照射した際、紫外線は未硬化の紫外線硬
化性樹脂内に入って該樹脂を硬化させながら、露出した
裸光ファイバの表面側へと進行する。しかし、紫外線
は、樹脂内に混合されている紫外線吸収剤または紫外線
反射剤により吸収または反射される。
照射される紫外線量が抑制され、たとえ前記紫外線がグ
レーティング処理可能な波長領域内であったとしても、
グレーティングの屈折率分布が変化してしまうことを防
止することができる。上記本願請求項5の光ファイバ
は、再被覆の外径が、被覆層の外径の0.5〜1.5倍、す
なわち被覆の外径とほぼ同径に規定されているので、被
覆と再被覆との間の段差が小さくなる。従って、光ファ
イバは、被覆と再被覆との境界部分で曲げ応力を受け難
くなり、局所的な応力集中を防止できる。また、光ファ
イバは、再被覆の外径を小さくするので、小径化にも好
適である。
がクラッドの屈折率と等しいかまたは大きい屈折率を有
する。従って、光ファイバは、クラッドモードに起因す
る波長特性におけるリップルの発生を抑えることができ
る。上記本願請求項7の光ファイバの製造方法では、露
出した裸光ファイバに200℃以下の温度にて、請求項
1の再被覆を設ける。
は、200℃を越える温度では、紫外線照射がなくと
も、熱によって屈折率分布が変化してしまうことが知ら
れている。上述のように、再被覆を形成するときの温度
を制御することにより、裸ファイバに形成されたグレー
ティングの温度も制御でき、屈折率分布が変化してしま
うことを防止できる。
乃至図10に従って詳細に説明する。図1に本発明の第
1の実施形態の一例となる光ファイバ10を示す。光フ
ァイバ10は、裸光ファイバ11の外側に、例えば紫外
線硬化性樹脂等からなる被覆層12が設けられ、被覆層
12を除去して露出した裸光ファイバ11に、例えば顔
料が添加された紫外線硬化性樹脂等からなる再被覆層1
3が設けられている。ここで、露出した裸光ファイバ1
1には、従来の技術で説明した方法によりグレーティン
グ11a(図中斜線で示す部分)が形成されている。
層13形成時に裸光ファイバ11に形成されたグレーテ
ィング11aの屈折率分布の変化を防止できるようなも
のを選ぶ。例えば、再被覆層13が紫外線硬化性樹脂の
場合には、グレーティング処理波長である波長領域19
0〜300nm以外の紫外線で硬化可能な素材のものを
選んで使用したり、または、予め紫外線硬化性樹脂に、
例えば、フェニルサリチレート等の紫外線吸収剤や、チ
タンホワイト等の紫外線反射剤を混合したものを使用す
る。
ァイバ10を製造する方法を以下に説明する。まず、図
12,図13を参照して説明した従来の技術に従って、
裸光ファイバ11にグレーティング処理を施す。次に、
図2(a)に示すように、ダイス14を準備する。ダイ
ス14は、図示のように、樹脂溜め部15と、樹脂溜め
部15に連通し、所望の再被覆層13の外径とほぼ同じ
内径で形成した光ファイバの挿通部16とを有し、樹脂
溜め部15と挿通部16とは一対の連続した貫通孔を形
成している。
6内に、図2(b)に示すように、光ファイバ10を挿
通する。ここで、被覆層12を除去して露出した裸光フ
ァイバ11の下端が挿通部16より上方に位置するよう
に、光ファイバ10の位置を調整し、樹脂溜め部15内
に未硬化の紫外線硬化性樹脂を充填する。
イバ10をダイス14の下方側に相対的に移動させる。
これによって、露出した裸光ファイバ11の外側に、未
硬化樹脂17が挿通部16の内径とほぼ同一の外径で被
覆される。しかる後、光ファイバ10をダイス14から
外し、図2(d)に示すように、紫外線照射源18とガ
スの供給口19とを有する紫外線照射装置にセットす
る。そして、紫外線照射源18から光ファイバ10に、
例えば、波長360nmの紫外線UVを照射して未硬化
樹脂17を硬化させ、再被覆層13を形成する。
装置内には、例えば供給口19から低温窒素ガス等の冷
却用ガスGCLを流し込んで再被覆層13を冷却し、20
0℃よりも高温にならないようにした。上記説明に基づ
いて製造した、再被覆層13の外径が260μmの光フ
ァイバ10を10本用意し、これらを外径30mmのマ
ンドレルに張力20g重で巻き付けた状態で2カ月間保
持した。その結果、10本の光ファイバ10の全てにお
いて、再被覆層13の局部的な曲げ応力に起因する破断
や破れ等は生じなかった。
を形成する樹脂として紫外線硬化性樹脂を使用した。し
かし、本発明においては、再被覆層13の素材は、紫外
線硬化性樹脂に限定されるものではなく、例えば、熱硬
化性樹脂や二液混合硬化性樹脂等を使用してもよい。た
だし、被覆層12と再被覆層13とを、互いに同一の合
成樹脂をベースにした素材で構成した方が好ましいこと
は言うまでもない。
は、図1に示したように、再被覆層13の外径が被覆層
12の外径とほぼ同一であるが、ほぼ同一に限定される
ものではない。ただし、曲げ応力による光ファイバ10
への局所的応力集中を防止するために、または配置スペ
ースの狭い光ファイバケーブル内に配置するためには、
再被覆層13の外径は、被覆層12の外径の0.5〜1.5
倍、すなわちほぼ同一外径であることが好ましい。
は、露出した裸光ファイバ11の外側に再被覆層13を
一層のみ被覆したが、再被覆層13の外側に異なる機能
を有する他の層を形成してもよい。また、光ファイバ1
0が、あまり曲げ応力を受けないような場合等には、必
要に応じ、図14に示す場合と同様に、再被覆層13を
形成した部分の外周にスリーブ7を装着し、この部分を
保護してもよい。
図2(d)に示すように、ダイス14と、ダイス14と
別体の紫外線照射装置とを使用して再被覆層13を形成
した。しかし、本発明は、再被覆層13を形成するのに
上記実施形態に限定されるものではなく、露出した裸光
ファイバ11の外側に再被覆層13を形成できれば、ど
のような方法あるいは装置であってもよい。
処理を図13を参照して説明したが、グレーティングの
処理方法や屈折率分布のパターンは図13に示すものに
限定されないことは言うまでもなく、いかなるグレーテ
ィング処理の方法及び屈折率分布のパターンをも含む。
更に、上記実施形態においては、図2(d)に示すよう
に、冷却用ガスGCLで冷却することにより、再被覆層1
3の温度を200℃以下に制御したが、温度制御方法は
冷却用ガスGCLのみに限定されるものではない。 (再被覆層の素材と形成に関する実験結果)さて、本発
明の光ファイバにおいて、グレーティングの屈折率分布
が変化しないようにするためには、再被覆層13をどの
ような素材で形成し、どのように形成すると好適である
か調べたので、以下に簡単に述べる。
材、再被覆層13形成時の樹脂温度のそれぞれを各試
料ごとに変えて、上述の実施形態と同様に、グレーティ
ング11aを有する光ファイバ10を製造し、得られた
光ファイバ10について、特性値(ここではグレーテ
ィングの反射率)を比較した。そのときの試験条件とし
て素材、樹脂温度、並びに結果として反射率をま
とめて表1に示す。
は再被覆層13として熱硬化性樹脂を使用していない
が、紫外線硬化性樹脂の場合と同様に、未硬化樹脂17
を露出した裸光ファイバ11に被覆した後、未硬化樹脂
17に紫外線を照射する代わりに、加熱した試験結果に
ついても比較のため表1に併記した(試料15,1
6)。
合、冷却用ガスGCL(窒素ガス)による雰囲気温度調整
を行い、の樹脂温度はこの雰囲気温度になっているも
のとし、紫外線(波長360nm)の照度は0.3mW/
cm2、照射時間は3分間とした。また、試料15,1
6の場合、の樹脂温度は予め設定した加熱温度になっ
ているものとし、窒素ガス雰囲気の下、2分間加熱し
た。
においても250℃以上の樹脂温度では、それよりも低
い樹脂温度に比べてグレーティングにおける著しい反射
率の低下が見られた。また、試料1〜5では、硬化波長
がグレーティング処理波長と異なるので、顔料を使用せ
ずとも、グレーティングは、樹脂温度が200℃以下で
は反射率99%、250℃でも反射率90%と、高い反
射率が得られた。
長がグレーティング処理波長と同じであるものの、顔料
を加えて紫外線UVが露出した裸光ファイバ11に照射
されないようにした。このため、試料6〜10の紫外線
硬化性樹脂を使用して再被覆層13を形成した光ファイ
バ10は、グレーティング11aにおける反射率が試料
1〜5の場合と同様の高い値となった。
は、樹脂温度が250℃なので90%の反射率が期待さ
れたが、紫外線と温度との相乗効果によるものと思われ
るが、グレーティングにおける多少の反射率低下が見ら
れた。また、試料11〜14を用いた光ファイバでは、
硬化波長がグレーティング処理波長と同じで、顔料も加
えていない。このため、特に樹脂温度が200℃の試料
14を用いた光ファイバの場合、グレーティングにおけ
る反射率の低下が著しい。ただし、試料14を用いた光
ファイバは、樹脂温度が350℃の熱硬化性樹脂からな
る試料16を用いた光ファイバに比べてグレーティング
の反射率が高くなるという結果が得られた。
150℃の試料15を用いた光ファイバでは、グレーテ
ィングの反射率が90%と高い値が得られた。これに対
し、樹脂温度が350℃の試料16を用いた光ファイバ
では、加熱温度が200℃を大きく上回るため、グレー
ティングの反射率は10%と非常に低い値になった。以
上のように、本発明の光ファイバにおける再被覆層13
の素材としては、紫外線硬化性樹脂が好ましく、特に硬
化波長がグレーティング処理波長領域外にあるものや、
紫外線吸収剤または紫外線反射剤を混合したものが好ま
しいことが確認された。また、再被覆層13を形成する
ときの樹脂温度は、200℃以下にすることが好ましい
ことが確認された。
おいては、再被覆層13に、顔料と紫外線反射剤または
紫外線吸収剤とをそれぞれ添加した例を示した。しか
し、本発明では、紫外線反射剤または紫外線吸収剤は、
例えばチタンホワイトのように、顔料そのものが紫外線
反射剤または紫外線吸収剤を兼ねたものであってもよ
い。
第2の目的を達成する第2の実施形態に係る光ファイバ
について以下に説明する。図3に示すように、光ファイ
バ30は、コア31とクラッド32とを有する裸光ファ
イバ33の外側に被覆34が設けられている。光ファイ
バ30は、被覆34を除去して露出した裸光ファイバ3
3のコア31に、クラッド32を介してグレーティング
31aが形成され、露出した裸光ファイバ33に再被覆
35が設けられている。
しいかまたは大きい屈折率を有する素材で、例えば、シ
リコーン樹脂のような熱硬化性樹脂や、ウレタンアクリ
レート系樹脂のような紫外線硬化性樹脂を好適例として
あげることができる。再被覆35を形成する場合には、
露出した裸光ファイバ33の外周に、グレーティング3
1aの部分より長い領域に亘って前記樹脂を塗布した
後、この樹脂を熱硬化(熱硬化性樹脂を用いた場合)ま
たは紫外線硬化(紫外線硬化性樹脂を用いた場合)すれ
ばよい。
ていることにより、クラッド32と空気との境界が存在
しない。このため、光ファイバ30は、光源波長がブラ
ッグ波長より短波長の場合であっても、クラッドモード
の光がクラッド32を伝搬することはない。すなわち、
クラッド32は光導波路として機能しないことになる。
したがって、グレーティングの透過特性にリップルは現
れない。
比屈折率差(Δ)0.3%の通信用シングルモード光ファ
イバを用意した。コアの屈折率は1.462,クラッドの
屈折率は1.457である。この光ファイバの被覆を約8
mmの長さで剥離して裸光ファイバを露出させた後、波長
248nmの紫外線を照射し、裸光ファイバに約3mmの
長さに亘り、中心波長(=ブラッグ波長)約1518nm
のユニフォームグレーティングを形成した。
気(屈折率1)に曝した状態で、形成されたグレーティ
ングにおける損失特性を測定し、その結果を図4に示し
た。ここで、損失測定は、この光ファイバ内を伝送され
る信号光の透過パワー(nW)の波長分布を測定するこ
とによって行った。ついで、露出している裸光ファイバ
に紫外線硬化性樹脂を塗布した後、波長360nmの紫
外線を照射して再被覆を形成した。この屈折率は1.51
であった。
定し、その結果を図5に示した。図4から明らかなよう
に、クラッドの外周面が空気に曝されている場合は、ブ
ラッグ波長λBよりも短波長側で周期的なリップルRの
発生が認められた。しかし、露出した裸光ファイバに屈
折率が1.51の再被覆を設けると、図5から明らかなよ
うに、図4においてブラッグ波長λBより短波長側に見
られたリップルRは消失していた。
露出した裸光ファイバにクラッドの屈折率と等しいかま
たは大きい屈折率を有する再被覆を設けると、クラッド
モードに起因する波長特性におけるリップルの発生を抑
えることができる。従って、第2の実施形態の光ファイ
バは、以下のように構成することにより光コネクタ付き
光ファイバとして使用することができる。第2の実施形
態に係る変形例を、図6乃至図10に基づいて以下に説
明する。
イバは、コアとクラッドとを有し、クラッドの外側に被
覆が設けられているが、図面を簡単に表示するためこれ
らは省略されている。光ファイバ40は、図6に示すよ
うに、グレーティング40aの近傍で光ファイバ41と
融着接続されている。光ファイバ41は、一端に単心コ
ネクタ42が取り付けられている。また、光ファイバ4
1は、いわゆるSCコネクタと呼ばれる単心コネクタ4
2から延出する補強コード42aによって延出部分が保
護されている。
うに、グレーティング40a及び光ファイバ41と融着
接続された融着接続部SFの外周に、再被覆としてカバ
ー43が設けられている。カバー43は、ホットメルト
型接着剤等からなり、融着接続部SFの補強に使用され
ている被覆で、光ファイバ40,41のクラッドと等し
いかそれよりも大きな屈折率を有している。
等の合成樹脂製パイプの一部を軸方向に沿って半分に割
り、この部分に光ファイバ40のグレーティング40a
及び光ファイバ41との融着接続部SFを納め、シリコ
ン系ゴムあるいはブチルゴム等の柔らかい合成樹脂を充
填してもよい。従って、光ファイバ40は、グレーティ
ング40aにクラッドと等しいかクラッドよりも大きな
屈折率を有するカバー43が設けられているので、クラ
ッドモードの光が外部に漏れ、従って前記したリップル
の発生が抑えられる。このため、光ファイバ40は、伝
送する光信号中における前記リップルに起因するノイズ
の発生を抑えることができる。また、カバー43は、前
記のように融着接続部SFの補強に使用されている部材
であるから、安価で少ない補強工数で設けることが可能
で、グレーティング40aを保護する共に、融着接続部
SFを補強することができるので、光ファイバ40の信
頼性が向上する。
を、順次説明するが、構成が同一の部材には同一の符号
を付すことによって重複した説明を省略する。先ず、図
8に示す光ファイバ45は、一端に単心コネクタ42が
取り付けられている。光ファイバ45は、グレーティン
グ(図示せず)の外周に紫外線硬化性樹脂からなるクラ
ッドと等しいかクラッドよりも大きな屈折率を有する再
被覆46が設けられ、この部分が補強コード42a内に
収納されている。
グの外周に再被覆46が設けられているので、クラッド
モードの光が漏れ、伝送する光信号中におけるリップル
に起因するノイズの発生が抑えられる。また、光ファイ
バ45は、光ファイバ40においてはカバー43の部分
が外方へ突出しているのに対し、グレーティングの外周
に再被覆46を形成しただけなので、再被覆46を安価
に形成できるうえ、取り扱い性にも優れている。しか
も、光ファイバ45は、再被覆46を形成した部分が補
強コード42a内に収納されている。このため、光ファ
イバ45は、再被覆46を形成した部分への応力集中を
避けることが可能で、長期に亘って安定した特性を発揮
できるので、高い信頼性を有している。但し、光ファイ
バ45は、再被覆46を形成した部分の強度を保証する
ために、スクリーニング等が必要である。
0に示すように、グレーティング48aを単心コネクタ
42のフェルール42b内に収納したもので、接着剤に
よってフェルール42bに固定されている。従って、光
ファイバ48は、グレーティング48aの外周に接着剤
層がクラッドと等しいかクラッドよりも大きな屈折率を
有する再被覆として存在している。このため、光ファイ
バ48は、クラッドモードの光の漏れが生じ、伝送する
光信号中におけるリップルに起因するノイズの発生が抑
えられる。また、光ファイバ48は、グレーティング4
8aがフェルール42b内に収納されているので、特別
の部材を使用することなくグレーティング48aを補強
することができる。
aを形成する際、所望の特性を得るため特殊なファイバ
であることがある。光ファイバ48は、光線路との接続
性を良くするため、グレーティング部48aの近傍で切
断し、この部分に他の光ファイバを融着接続してもよ
い。この場合、光ファイバ48は、前記融着接続した部
分が太くなり、そのままではフェルール42bに収納す
ることができない場合がある。従って、光ファイバ48
は、通常の光ファイバを融着接続したときに、融着部が
太くならないように長手方向へ僅かに引っ張ることで、
径を細くしておくことが望ましい。
明した第2の実施形態に係る光ファイバにおいては、グ
レーティングの外周に、前記クラッドの屈折率と等しい
かまたは大きい屈折率を有する再被覆が設けられている
ので、コアからクラッドに漏れ出たクラッドモードの光
がコアを伝搬する導波モードと結合することに起因する
光信号におけるノイズの発生を抑えることができる。し
かも、光ファイバは、グレーティングの外周に設けたカ
バー等の被覆によって、グレーティングが補強されると
いう副次的な効果も有している。
のグレーティングが形成されている露出部に曲げ応力に
対して耐性を有し且つクラッド内の伝搬光を露出部から
外側に漏らす樹脂製の再被覆が設けられているので、光
伝送損失の増加や光ファイバの破断等を防止でき、かつ
再被覆を設けた部分の大径化を抑えて、収納スペースの
小さい光ファイバケーブル内にも配置することができ
る。
硬化性樹脂からなるので、再被覆を設けるときの熱によ
るグレーティングの屈折率分布の変化を抑制できる。請
求項3の光ファイバは、紫外線硬化性樹脂が、グレーテ
ィングを形成可能な波長領域以外の紫外線によって硬化
可能なので、熱硬化性樹脂を使用した光ファイバに比べ
るとグレーティングの屈折率分布の変化を抑制できる。
脂に紫外線吸収性顔料または紫外線反射性顔料が混合さ
れているので、露出した裸光ファイバの表面に照射され
る紫外線量を抑制することができる。請求項5の光ファ
イバは、再被覆の外径が被覆の外径の0.5〜1.5倍に規
定されているので、請求項1の光ファイバにおける効果
をより一層効率良く得ることができる。
前記クラッドの屈折率と等しいかまたは大きい屈折率を
有するので、クラッドモードに起因する波長特性におけ
るリップルの発生を抑えることができる。請求項7の光
ファイバの製造方法は、露出した裸光ファイバに200
℃以下の温度にて、請求項1の再被覆を設けるので、熱
によるグレーティングにおける屈折率分布の変化を一層
抑制することができる。
造を示す断面図である。
す断面図である。
例を示す部分切欠断面図である。
おけるグレーティングの損失特性を示すグラフである。
ーティングの損失特性を示すグラフである。
1の変形例を説明するもので、光ファイバの要部を断面
にして示した正面図である。
カバーを拡大して示す断面図である。
である。
である。
て示した断面図である。
説明図で、(a)は光ファイバの断面図、(b)はコア
における屈折率分布を示すグラフである。
製造方法の一工程を示す断面図である。
の方法をモデル的に示したモデル図である。
構造と製造方法の一工程を示す断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 コアとクラッドとを有する裸光ファイバ
と、前記裸光ファイバの外側を囲む被覆と、前記被覆の
一部を除去した前記裸光ファイバの露出部と、該露出部
のコアに形成されたグレーティングと備える光ファイバ
において、 前記裸光ファイバの前記露出部を覆う再被覆とを更に備
え、 前記再被覆は、曲げ応力に対する耐性を有し且つ前記ク
ラッド内の伝搬光を前記露出部から外側に漏らす樹脂か
らなることを特徴とする光ファイバ。 - 【請求項2】 前記再被覆が紫外線硬化性樹脂からな
る、請求項1記載の光ファイバ。 - 【請求項3】 前記紫外線硬化性樹脂が、グレーティン
グを形成可能な波長領域以外の紫外線によって硬化可能
である、請求項2記載の光ファイバ。 - 【請求項4】 前記紫外線硬化性樹脂に紫外線吸収性顔
料または紫外線反射性顔料が混合されている、請求項2
または請求項3記載の光ファイバ。 - 【請求項5】 前記再被覆の外径が被覆の外径の0.5〜
1.5倍である、請求項1乃至4いずれかに記載の光ファ
イバ。 - 【請求項6】 前記再被覆が、前記クラッドの屈折率と
等しいかまたは大きい屈折率を有する、請求項1記載の
光ファイバ。 - 【請求項7】 コアとクラッドとを有する裸光ファイバ
の外側に被覆を設けた光ファイバから前記被覆の一部を
除去して前記裸光ファイバを露出させ、裸光ファイバの
露出部のコアにグレーティングを形成した光ファイバの
製造方法において、 前記グレーティングの形成後、裸光ファイバの前記露出
部に200℃以下の温度にて、曲げ応力に対する耐性を
有し且つ前記クラッド内の伝搬光を前記露出部から外側
に漏らす樹脂製の再被覆を設けたことを特徴とする光フ
ァイバの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15402997A JP3500041B2 (ja) | 1996-07-02 | 1997-06-11 | 光ファイバとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17195896 | 1996-07-02 | ||
JP8-171958 | 1996-07-02 | ||
JP15402997A JP3500041B2 (ja) | 1996-07-02 | 1997-06-11 | 光ファイバとその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1073729A JPH1073729A (ja) | 1998-03-17 |
JP3500041B2 true JP3500041B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=26482460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15402997A Expired - Lifetime JP3500041B2 (ja) | 1996-07-02 | 1997-06-11 | 光ファイバとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3500041B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100322136B1 (ko) * | 1999-03-12 | 2002-02-04 | 윤종용 | 온도 보상 장주기 광섬유 격자 필터 |
JP3505470B2 (ja) * | 2000-04-06 | 2004-03-08 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバの被覆形成装置 |
JP2002071975A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-03-12 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバグレーティング素子 |
JP4518543B2 (ja) * | 2003-04-16 | 2010-08-04 | 株式会社フジクラ | リコート部の製造方法及び光ファイバ部品の製造方法 |
JP4657205B2 (ja) | 2004-04-22 | 2011-03-23 | 富士通株式会社 | 光ファイバ接続部構造 |
JP2019053244A (ja) * | 2017-09-19 | 2019-04-04 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ接続構造 |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP15402997A patent/JP3500041B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1073729A (ja) | 1998-03-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6069988A (en) | Optical fiber and its manufacturing method | |
AU756788B2 (en) | Optical fiber grating element, production method thereof and optical fiber filter | |
US7542645B1 (en) | Airline optical fiber with reduced multipath interference and methods of forming same | |
CA2521203A1 (en) | An optical fiber/waveguide polarizer and a method of fabrication | |
JP5723291B2 (ja) | 2本の光ファイバー間にスプライス接合部を作製する方法 | |
US6661954B2 (en) | Optical transmission line including a connected part of optical fibers and connecting method | |
US4993804A (en) | Optical cable and method for manufacturing thereof | |
US6233381B1 (en) | Photoinduced grating in oxynitride glass | |
JP3500041B2 (ja) | 光ファイバとその製造方法 | |
ITMI20001669A1 (it) | Apparecchio per fabbricare reticoli di fibre ottiche a periodo lungo con bassa dipendenza dalla polarizzazione e reticoli di fibre ottiche a | |
US6703188B1 (en) | Method of fabricating optical waveguide structure | |
US7269316B2 (en) | Method for restoring photosensitivity in hydrogen or deuterium loaded large diameter optical waveguide | |
US6385370B1 (en) | Device and method for forming anti-symmetric long period optical fiber gratings by microbending | |
JP4242903B2 (ja) | フォトニック結晶光ファイバ、光ファイバの接続方法及び光コネクタ | |
JP3984569B2 (ja) | フォトニック結晶光ファイバ | |
AU1217799A (en) | Photo-sensitive fiber | |
US6549706B2 (en) | Photoinduced grating in oxynitride glass | |
JP7508437B2 (ja) | 光ファイバ着色心線及び光ファイバ着色心線の製造方法 | |
JP7443968B2 (ja) | 光ファイバ融着接続方法および光ファイバ線路 | |
EP4141499A1 (en) | Gain flattening filter, and method for manufacturing gain flattening filter | |
JPH06230242A (ja) | 多芯型光ファイバカプラの補強構造 | |
GB2170923A (en) | Optical waveguide structures and their fabrication | |
JPH1138264A (ja) | 光ファイバグレーティングおよびその製造方法 | |
JP3682647B2 (ja) | 無反射端末光ファイバおよびこれを具備する光学装置 | |
JPH11326652A (ja) | グレーティング型光部品のパッケージ構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071205 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |