JP2004144836A - 光モジュール - Google Patents

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Takashi Shigenaga
茂永 隆
Katsuteru Suematsu
末松 克輝
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】接着剤を使用することなくレンズ筐体にレンズを正確に位置決め固定し、光モジュールの光結合特性を向上させる。
【解決手段】光モジュール(11)は、光ファイバ(15)の端部を収納すると共にガイドピン孔(12a)が設けられた2つの光ファイバ筐体(12)と、レンズ(16)を収納するレンズ孔(13b)とガイドピン孔(13a)が設けられた2つのレンズ筐体(13)とを有する。2つのレンズ筐体は互いに当接して2つの光ファイバ筐体の間に当接配置され、これら4つの筐体はガイドピン孔に挿入されたガイドピン(14)により位置決め固定される。光ファイバ筐体とレンズとの間には、両端が光ファイバ筐体の内方端面とレンズの外方端面の周縁部に当接する第1位置決め部材が配され、また、2つのレンズ間には両端が両レンズの内方端面の周縁部に当接する第2位置決め部材17が配され、これにより2つのレンズが位置決めされる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信や光計測等に使用される光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
光モジュールは、例えば、光ファイバの端部を収容した2つのユニットを備えて光ファイバ間で光伝搬を行うものとなっており、MT(Mechanically Transferable)コネクタの場合と同様、ガイドピンを用いて両ユニットを位置決めするように構成することが考えられる。
【0003】
図16はこの様なMTコネクタ式の光モジュール1を示し、この光モジュール1は、光ファイバ筐体(MTフェルール)2とレンズ筐体3とからそれぞれ成る2つのユニットを備える。各ユニットの光ファイバ筐体2は2本の光ファイバ4の先端部を収容し、また、光ファイバ筐体2には一対のガイドピン孔2aが形成されている。一方、レンズ筐体3には一対のガイドピン孔3aとレンズ孔3bとが形成され、レンズ孔3b内の所定位置に球状レンズ5が接着剤で固定される。各ユニットは、光ファイバ4から出射された光をレンズ5を通して平行にするコリメータ機能を有している。そして、光モジュール1は、2つのユニットの光ファイバ筐体2の間に両ユニットのレンズ筐体3を配置した状態でこれらの筐体2,3をガイドピン孔2a、3aを挿通するガイドピン6により位置決めして構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
MTコネクタ式の光モジュールにおいて、光ファイバ4の端面からレンズ5の中心までの焦点距離Sと2つのレンズ5の中心間距離Dは光学特性上重要である。そして、焦点距離Sおよびレンズ間距離Dを所要のものにするには、光ファイバ筐体2およびレンズ筐体3をサブミクロンの精度で位置決めすると共にレンズ5をレンズ筐体3内の所定の長手方向位置に数ミクロンの精度で固定する必要がある。
【0005】
しかしながら、光モジュール1ではレンズ筐体3へのレンズ5の固定に接着剤を使用しているため、レンズ位置に誤差が生じ易い。すなわち、レンズ5が非常に小さいため塗布する接着剤の量も微小であり、この様な微小量の接着剤を常に一定に塗布することは非常に困難である。この結果、接着剤の塗布量がレンズ5毎に異なるため、接着剤の収縮量およびレンズ位置にばらつきを生じる。
【0006】
また、光モジュール1ではレンズ5の接着後はレンズ位置を変えることができず、従って、レンズ位置が焦点距離Sが大きくなる方向にずれるとレンズ中心間距離Dが小さいままになり、反対方向にずれると大きいままになる。つまり、接着剤の塗布量の誤差によりレンズ位置がずれると焦点距離Sおよびレンズ間距離Dが狂うことになり、光結合損失が大幅に増加する。また、レンズ5の固定に接着剤を使用すると、接着剤の調整作業、レンズ筐体3への接着剤塗布作業および接着剤の硬化作業を要するので組立工数が多くなり、組立コストが高くなる。
【0007】
また、光モジュール1の組立てにあたり、ガイドピン孔2a、3aにガイドピン6を通した状態で、2つの光ファイバ筐体2を両者間に配置された2つのレンズ筐体3に手で押してこれらの筐体2,3を対向端面同士で接合させる。しかしながら、ガイドピン孔2a、3aの内径寸法はガイドピン6の外径よりも0.5mm程度と大きく、ガイドピン孔とガイドピンとの間にクリアランスがあるため、筐体2,3の接合状態(位置決め状態)が安定に保持されない。そのため、焦点距離S及びレンズ間距離Dが光モジュール間で安定せずに光結合特性に大幅なバラツキが生じ、また、光モジュール部品間の位置関係たとえばレンズ5と光ファイバ4との位置関係が安定せず、位置ズレによる挿入損失が大きくなる。特に、光モジュール1に衝撃が加えられると、レンズ間距離Dや焦点距離Sが設計値から大きく外れて大幅な結合損失を招き、また、挿入損失が増大する。
【0008】
また、2つの光ファイバ筐体とこれらの間に配された2つのレンズ筐体をガイドピンにより位置決めしてなる光モジュールにおいて、レンズ筐体間にフィルタなどの光機能部品を配置することが考えられる。
この様な光モジュールにおいて、所要の光結合効率を得るにはレンズに対する光機能部品の位置及び光軸に対する光機能部品の角度の精度を高める必要があるが、光機能部品を2つのレンズ筐体の端面全体で位置決め固定すると、所要の光結合効率を得られないおそれがある。この理由は、レンズ筐体の端面全体を所要の結合効率を得るのに十分なほど平坦に加工することは加工精度や加工コストの点から実際には困難であるからである。
【0009】
完全に平坦ではないレンズ筐体端面は、微視的にみると、多数の支持点を有するものとなっている。従って、光機能部品をレンズ筐体の端面全体で位置決め固定しようとすると、微視的には、レンズ筐体端面の多数の支持点のうちの3つのみでレンズ筐体端面が光機能部品の対向端面に当接することになり、光機能部品は合計で6つの支持点により両側から位置決めされる。また、この光機能部品の位置決めを一旦解除してから同一のレンズ筐体を用いて再度位置決めすると、前回の位置決めに供された6つの支持点とは異なる6つの支持点により光機能部品が位置決めされる。
【0010】
すなわち、完全に平坦でないレンズ筐体端面全体で光機能部品を位置決めする構成によれば、光機能部品を常に同一位置かつ同一角度で位置決めすることはできない。換言すれば、光機能部品の位置決め位置・角度は光モジュール毎にばらつきを生じ、従って、所要の光結合効率の光モジュールを安定に製造することは困難である。
【0011】
本発明の一つの目的は、接着剤を使用することなくレンズ筐体にレンズを正確に位置決め固定して光結合特性を向上させた光モジュールを提供することにある。
本発明の別の目的は、光機能部品をレンズ筐体間に安定に保持してレンズに対する光機能部品の位置及び光軸に対する光機能部品の角度の精度を高め、光結合効率に優れた光モジュールを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、第1,第2レンズを収容した第1及び第2レンズ筐体と光ファイバの端部を収容した第1及び第2光ファイバ筐体とを、第1、第2レンズ筐体をその内方端面で互いに当接させかつ第1及び第2光ファイバ筐体の間に当接配置した状態で、第1及び第2ガイドピンにより位置決めしてなる光モジュールにおいて、
2つの第1位置決め部材を第1光ファイバ筐体と第1レンズとの間および第2光ファイバ筐体と第2レンズとの間にそれぞれ設けると共に2つの第1位置決め部材のそれぞれの外方端(光モジュールの中心と反対側の端)および内方端(光モジュール中心側の端)を第1,第2光ファイバ筐体の内方端面および第1,第2レンズの外方端面の周縁部にそれぞれ当接させ、また、第2位置決め部材を第1レンズと第2レンズとの間に配置すると共に第2位置決め部材の両端を第1,第2レンズの内方端面の周縁部にそれぞれ当接させたことを特徴とし、これにより2つのレンズを正確に位置決め固定して光結合特性を向上させる。
【0013】
請求項2の発明では、第1、第2レンズ筐体に第1、第2ガイドピンを挿通させる第1、第2ガイドピン孔を形成すると共に第1、第2光ファイバ筐体に第1、第2ガイドピンを挿通させる第3、第4ガイドピン孔を形成し、また、第1,第2ガイドピン孔の軸線間距離と第3、第4ガイドピン孔の軸線間距離との間に寸法差を設けたことを特徴とし、ガイドピンにより光ファイバ筐体およびレンズ筐体に対して拘束力を作用させてこれらの筐体の位置決め状態を安定に保持して光モジュールの特に損失特性を向上させる。
【0014】
請求項3の発明では、寸法差を1μm以上かつ4μm以下にしたことを特徴とし、これにより所要の拘束力を発生させて筐体の位置決め状態を確実に保持し、また、ガイドピン孔へのガイドピンの挿入性を確保しつつガイドピンの破損を防止する。
請求項4の発明では、第1、第2光ファイバ筐体の外方端面に軸線方向圧力を付与して第1,第2光ファイバ筐体および第1,第2レンズ筐体の位置決め状態を保持する保持手段を更に備えることを特徴とし、これにより光結合特性を安定にする。
【0015】
請求項5の発明では、保持手段は板ばねからなるクリップであり、このクリップが第1,第2光ファイバ筐体の外方端面に係合する両端部を有することを特徴とし、これにより保持手段の構成を簡易にする。
請求項6の発明では、保持手段は、ケースとこれに装着される蓋体とからなると共に光モジュール本体を収納するパッケージであり、ケースは第1光ファイバ筐体の外方端面に軸線方向圧力を加える第1付勢手段を備え、蓋体は第2光ファイバ筐体の外方端面に軸線方向圧力を加える第2付勢手段を備えることを特徴とし、光モジュール本体をパッケージに収容することにより外部環境が光モジュールに与える影響を低減する。
【0016】
請求項7の発明では、保持手段が第1、第2光ファイバ筐体の外方端面に加える軸線方向圧力は5N〜20Nであることを特徴とし、これにより光ファイバ筐体およびレンズ筐体の変形を防止しつつ、これらの筐体の位置決め状態を良好に保持して光結合特性を安定にする。
請求項8の発明は、光ファイバの端部をそれぞれ収容した第1,第2光ファイバ筐体と、レンズをそれぞれ収容すると共に第1光ファイバ筐体と第2光ファイバ筐体との間に配された第1,第2レンズ筐体とを、ガイドピンにより位置決めしてなる光モジュールにおいて、
第1レンズ筐体と第2レンズ筐体との間に配される光機能部品を有し、光機能部品の端面に当接する3つの支持点を第1及び第2レンズ筐体の内方端面の少なくとも一方に設けたことを特徴とし、これにより光機能部品をレンズ筐体間に安定に保持して光結合効率を向上させる。
【0017】
請求項9の発明では、第1、第2レンズ筐体の内方端面の各々に3つの支持点を設けたことを特徴とし、これにより光機能部品を安定に保持する。
請求項10の発明では、3つの支持点の各々が半球状または角錐状の突起からなることを特徴とし、これにより各支持点を光機能部品に点接触させて光機能部品を適正に3点保持する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る光モジュールを説明する。
図1に示すように、第1実施形態の光モジュール11は、光ファイバ筐体12とレンズ筐体13とからそれぞれなる互いに同一構成の第1,第2ユニットを有し、両ユニットは、第1,第2ガイドピン14により位置決めされて互いに接合し、接合面に関して互いに対称に配されている(以下、第1、第2ユニットの光ファイバ筐体及びレンズ筐体を、第1,第2光ファイバ筐体12及び第1,第2レンズ筐体と称する)。これらの筐体12、13は、好ましくはプラスチック樹脂部材(例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)やエポキシ系の樹脂等)により成形されている。
【0019】
第1、第2レンズ筐体13は、両筐体の内方端面で互いに接合した状態で第1、第2光ファイバ筐体12間に当接配置されている。ここで、用語「内方」は、光モジュール11の長手方向にみて光モジュール中心(ユニット接合面)の側を指す。以下で用いる用語「外方」は光モジュール中心と反対側を指す。
そして、各レンズ筐体13の一側周縁部には第1ガイドピン14を挿通させる第1ガイドピン孔13aが軸方向に貫通形成され、また、他側周縁部には第2ガイドピン14を挿通させる第2ガイドピン孔13aが軸方向に貫通形成されている。
【0020】
一方、各光ファイバ筐体12の一側周縁部には、第1ガイドピン14を挿通させる第3ガイドピン孔12aが第1ガイドピン孔13aと整合して軸方向に貫通形成され、他側周縁部には第2ガイドピン14を挿通させる第4ガイドピン孔12aが第2ガイドピン孔13aと整合して軸方向に貫通形成されている。そして、各光ファイバ筐体12の中央部には例えば2本の光ファイバ15の先端部が挿通固定され、各光ファイバの先端面は光ファイバ筐体12の内方端面と面一をなしている。
【0021】
更に、第1、第2レンズ筐体13内には第1、第2球状レンズ16が収容されている。
光モジュール11は基本的には上述のように構成され、一方のユニットの光ファイバ15の先端面から出射された光を第1,第2レンズ16を介して他方のユニットの光ファイバ15の先端面に入射させ、これにより光ファイバ15間で光を伝搬させるようになっている。
【0022】
第1実施形態の光モジュール11は、レンズ16を接着剤を使用せずにレンズ筐体13に正確に位置決め固定して光結合特性を向上させる点に特徴がある。
すなわち、各レンズ筐体13の中央部には、好ましくは円形断面のレンズ孔13bと、これよりも小径の光路孔13cと、レンズ孔13bから光路孔13cに向かって直径が滑らかに減少するテーパ孔13dとが軸心を一致させて形成されている。レンズ孔13bはレンズ筐体13の内方半部に形成されてレンズ筐体の内方端面に開口し、光路孔13cはレンズ筐体13の外方半部に形成されて外方端面に開口し、レンズ孔13bと光路孔13cはテーパ孔13dを介して互いに連通している。
【0023】
球レンズ16は、その外方端面の周縁部をレンズ筐体13のテーパ孔13dの周面に当接させて光路孔13c側へ移動不能にレンズ孔13b内に位置決めされ、これにより球レンズ16の中心から光ファイバ筐体12の内方端面(光ファイバ15の先端面)までの距離が所定の焦点距離Sに合致するようになっている。換言すれば、レンズ筐体13のテーパ孔13dが形成された部分は、このレンズ筐体部分の外方端および内方端(テーパ面)を光ファイバ筐体12の内方端面およびレンズ16の球状外方端面の周縁部にそれぞれ当接させて光ファイバ筐体12とレンズ16との間に配される第1位置決め部材を構成し、レンズ16を光ファイバ筐体12側へ軸方向移動不能に位置決めする。
【0024】
一方、第1、第2レンズ孔13b内には第1,第2レンズ16間に好ましくは中空円筒状の位置決め部材17が配されている。この位置決め部材17は、その両端面を第1、第2レンズ16の球状内方端面の周縁部にそれぞれ当接させて両レンズ16間に配される第2位置決め部材を構成し、第1,第2レンズ16を軸方向内方へ移動不能に位置決めしてレンズ間距離Dを所定値に合致させる。
【0025】
そして、レンズ孔13bの直径DLHは、球レンズ16の直径をDLとしたとき、次式で表される関係が成立するように設定されている。
DL−0.5(μm)≦DLH≦DL+0.5(μm)
また、ガイドピン孔12a、13aの孔径DPHは、ガイドピン14の直径をDPとしたとき、次式で表される関係が成立するように設定されている。
DP−0.5(μm)≦DPH≦DP+0.5(μm)
【0026】
尚、第1位置決め部材をレンズ筐体13のテーパ孔13dにより構成することは必須ではなく、レンズ筐体13に段部を形成しても良い。この段部は、レンズ孔13bの外方端と光路孔13cの内方端との間でレンズ筐体13の半径方向に延びると共にレンズ孔13bと光路孔13cの内径差に等しい幅を有する環状面から構成され、この環状面にレンズ16の外方端面の周縁部が当接することになる。また、第1位置決め部材をレンズ筐体13のテーパ孔や環状面で構成することは必須ではなく、レンズ筐体13と別体の部材で構成しても良い。
【0027】
更に、図1及び図2に示すように、レンズ筐体13の第1,第2ガイドピン孔13aの軸線間距離PLと光ファイバ筐体12の第3,第4ガイドピン孔12aとの軸線間距離PHとの間に寸法差が設定されており、例えば、距離PLが距離PHよりも大きく(PL>PH)、その寸法差(PL−PH)は1μm〜4μmの範囲内に設定されている。このように光ファイバ筐体12のガイドピン孔間距離PHとレンズ筐体13のガイドピン孔間距離PLとに寸法差を設けることにより、ガイドピン14によりガイドピン孔12a、13aの周面に押圧拘束力fが作用し、光ファイバ15と第1,第2球レンズ16との位置関係及び第1,第2球レンズ16の位置関係を高精度に安定させることが可能となる。尚、上述と反対に、ピッチPHをピッチPLよりも大きく(PH>PL)設定してもよい。
【0028】
例えば、ガイドピン孔12a、13aの内径がガイドピン14の外径よりも0.5μm大きい場合、寸法差は図3のように1μm以上になり、拘束力が生じる。また、光ファイバ筐体12およびレンズ筐体13が樹脂成形体で形成されているために弾性変形するので、寸法差が大きい程拘束力fは強まって位置決めバラツキは小さくなる一方、寸法差が大きくなり過ぎると組立時におけるガイドピン14の挿入性を損ない、また、ガイドピン孔12a、13aが破損するおそれがある。従って、寸法差は4μm以下であることが望ましい。そこで、本願発明においては、寸法差(PL〜PH)を1μm以上かつ4μm以下としている。
【0029】
既述のように、第2位置決め部材17は、第1,第2レンズ16の中心間距離Dを設定するためのもので、両端面17aが平らな環状面をなす中空円筒体から構成されている。位置決め部材17は、レンズ孔13b内に嵌挿可能な外径を有し、また、球レンズ16の外径よりも僅かに小さい内径を有し、両環状端面17aを第1,第2レンズ16の内方端面の周縁部に当接して両レンズを位置決めするようになっている。そして、その長さは、両端面17aが第1,第2レンズ16に当接した状態で、両レンズ16の中心間距離が所定距離Dになるように正確に設定されている。位置決め部材17は中空円筒体とされているので、2つのレンズ16間における光路を遮ることがない。
【0030】
この位置決め部材17は、環境特性を考慮してレンズ筐体13と同一の樹脂部材により形成され、これにより外気温の変化により収縮を起こしてもレンズ筐体13との収縮差がないためにレンズ16に余計な応力が加わることがなく、結合特性を安定させることができる。
次に、光モジュール11の組立手順について説明する。
【0031】
図1に示すように、第1,第2レンズ筐体13のレンズ孔13bに第1,第2レンズ16を挿入した後、第2位置決め部材17の両端部を両レンズ孔13bに挿入して位置決め部材17の両端面17aを第1,第2レンズ16の内方端面の周縁部に当接させる。次に、第1、第2レンズ筐体13の内方端面同士を当接させ、両者の第1、第2ガイドピン孔13aを合致させる。次いで、第1,第2レンズ筐体13の外方端面に第1,第2光ファイバ筐体12の内方端面を当接させ、両光ファイバ筐体の第3,第4ガイドピン孔12aを各レンズ筐体の第1,第2ガイドピン孔12aに合致させ、これらのガイドピン孔12a、13aに第1,第2ガイドピン14を挿入して光ファイバ筐体12及びレンズ筐体13を位置決めする。
【0032】
この状態において、各レンズ16は、外方端面の周縁部がレンズ筐体13のテーパ部13d(第1位置決め部材)に当接すると共に内方端面の周縁部が第2位置決め部材17の環状端面17aに当接し、これにより第1,第2レンズ16がレンズ孔13b内で位置決め固定され、両レンズ16の中心間距離が所定距離Dに正確に設定され、レンズ16の中心と光ファイバ14の先端面との距離が所定の焦点距離Sに正確に設定される。この様に、第1実施形態の光モジュール11では、接着剤を使用することなく、レンズ筐体13にレンズ16を正確且つ簡単に位置決めすることができる。
【0033】
そして、レンズ筐体13のガイドピン孔13a間の間隔PLと光ファイバ筐体12のガイドピン孔12a間の間隔PHとの間に寸法差が設けられているので、ガイドピン14によりガイドピン孔12a、13aの周面に押圧拘束力fが作用し、従って、光モジュール11の全体に保持力が作用し、これにより光ファイバ15と球レンズ16との位置関係および2つのレンズ16の位置関係を高精度に安定させることができ、レンズ16の位置がずれることはない。この結果、2つのレンズ16は、常に一定のレンズ間距離Dを保ち、焦点距離Sも一定に保たれ、良好な光結合特性が安定して得られる。
【0034】
尚、上記第1実施形態においては、レンズ孔13bとこれよりも小径の光路孔13cとの間にレンズ16の周縁部が当接するテーパ孔13dを第1位置決め部材として設けたが、これに代えて、レンズ筐体13に貫通して形成したレンズ孔13b内において光ファイバ筐体12とレンズ16との間に所定長さの円筒状の2つの位置決め部材を嵌挿配置しても良い。この場合、円筒状の位置決め部材は、その両端が光ファイバ筐体12の内方端面およびレンズ16の外方端面の周縁部にそれぞれ当接してレンズ16を位置決めして、レンズ16の中心から光ファイバ筐体12の先端面までの距離を所定の焦点距離Sとする。
【0035】
図4は第2位置決め部材の変形例を示し、この位置決め部材は、平坦な環状端面17bを有する図1の位置決め部材17に比べて、両端面をレンズ16の球面に対して相補的な球面に形成した点が異なる。このように位置決め部材の両端面17aを球面に形成することで、両端面17bを第1、第2レンズ16の周縁部に更に良好に当接させて両レンズをしっかり位置決めすることが可能となる。
【0036】
図5は第2位置決め部材の別の変形例を示し、このものは上側および下側の位置決め部材18を備える。各位置決め部材18は、図1に示す円筒体状の位置決め部材17の上側または下側の周縁部に対応する横断面円弧状の係止部18aと、係止部18aの外周面の長手方向中央に一体に設けられたフランジ18bとからなり、フランジ18bにはガイドピン孔18cが穿設されている。各位置決め部材18は、図6に示すように、係止部18aの両端部が第1,第2レンズ筐体13のレンズ孔13bに挿入されて係止部18aの両端面が第1、第2レンズ16の内方端面周縁部に当接し、また、フランジ18が第1、第2レンズ筐体13の内方端面間に挟持される。この状態で、ガイドピン14を光ファイバ筐体12のガイドピン孔12a、レンズ筐体13のガイドピン孔13aおよび位置決め部材18のガイドピン孔18cに挿通して、光ファイバ筐体12,レンズ筐体13及び位置決め部材18を位置決め固定する。
【0037】
以下、図7及び図8を参照して、本発明の第2実施形態による光モジュールを説明する。
第2実施形態の光モジュールは、第1,第2光ファイバ筐体12の外方端面に軸線方向圧力を付与する保持手段を備えて、筐体12およびレンズ筐体13の位置決め状態を良好に保持可能にした点に特徴がある。その他の点については第1実施形態のものと同一であり、共通点に係る説明を省略する。
【0038】
図7及び図8に示すように、第2実施形態の光モジュール11はクリップ21を保持手段として備えている。クリップ21は、例えばベリリウム銅やSUS等の金属からなり、互いに接合された筐体12、13から主に構成される光モジュール本体と略同一長さでかつ略同一幅のクリップ本体21aと、クリップ本体と一体の4つのクリップ片21bとを有している。2つのクリップ片21bは、クリップ本体21aの一端の両側縁部からS字状をなして第1光ファイバ筐体12の外方端面に沿って上方に延び、両クリップ片21bの間を通って第1光ファイバ筐体12からの光ファイバ15が外部へ延びている。同様に、別の2つのクリップ片21bは、クリップ本体21aの他端の両側縁部から第2光ファイバ筐体12の外方端面に沿って延び、第2光ファイバ筐体12から延びる光ファイバ15が両クリップ片21bの間を通るようになっている。
【0039】
クリップ片21bの中間部には折曲部21cが形成され、折曲部21の内面(より一般的にはクリップ21の端部)には、光ファイバ筐体12のガイドピン孔12aの開口端に係合するエンボス状の弾性部材22が付勢手段として設けられ、この弾性部材22は、例えば硬質ゴム部材で構成されている。好ましくは、ガイドピン孔12aの開口端には僅かな凹部が形成されている。
【0040】
上記説明からわかるように、4つのクリップ片21bの弾性部材22は第1、第2光ファイバ筐体12のガイドピン孔12aに係合するものとなっており、このため、ガイドピン14の長さは、光モジュール本体の長さよりも僅かに短く設定されている。
以下、保持手段としてのクリップ21の作用を説明する。
【0041】
クリップ21は、図7に示すように、そのクリップ片21bを長手方向外方へ拡げて光モジュール本体を挟み、各弾性部材22を対応するガイドピン孔12aの開口端に嵌合させて光モジュール本体をそのばね力により押圧挟持する。クリップ21の押圧力は、図7に矢印で示すように第1,第2光ファイバ筐体12の外方端面に対して軸線方向内方に常に加わり、光ファイバ筐体12及びレンズ筐体13の位置決め状態(接合状態)を良好に保持する。これにより、光モジュール11に衝撃が加えられたときに光モジュール部品間の位置ズレや、レンズ間距離D及び焦点距離Sのズレが防止され、光結合特性が一層安定する。
【0042】
クリップ21の押圧力について実験をした結果、押圧力が5N未満の場合には、レンズ中心間距離Dおよび焦点距離Sにバラツキが生じて光結合特性が安定しない一方、押圧力が20Nを超えると、プラスチック樹脂からなるレンズ筐体13が弾性変形し、レンズ中心間距離D及び焦点距離Sが設定値よりも小さくなってしまい、光結合損失を増加させてしまうことが判明した。また、20Nよりも大きい押圧力を発生させるクリップ(より一般的には保持手段)を作成することが容易ではないことも明らかとなった。従って、これらを考慮して、第2実施形態の光モジュール11では、5N〜20Nの範囲内の押圧力を光モジュール本体に付与して光モジュール部品の位置決め状態を保持するようにした。
【0043】
尚、クリップ21にエンボス状の弾性部材22を必ずしも設ける必要はなく、クリップ片21bの折曲部21cをガイドピン孔の開口端に嵌合させて付勢手段として用いてもよい。
以下、図9ないし図11を参照して、本発明の第3実施形態による光モジュールを説明する。
【0044】
第3実施形態の光モジュールは、保持手段として、第2実施形態のクリップ21に代えてパッケージ24を用いた点に特徴がある。
図9に示すように、パッケージ24は、金属(例えば鉄、アルミニウム等)あるいはプラスティック樹脂(例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)やPP(ポリプロピレン)等)よりなるケース25と蓋体26とから成り、全体として、光ファイバ筐体12及びレンズ筐体13から構成される光モジュール本体よりも一回り大きい箱体をなしている。ケース25は前壁25a、底壁および左右壁を有し、第2光ファイバ筐体12側(後部)が開口している。前壁25aの中央上部には光ファイバ15が挿通する切欠25bが設けられ、前壁25aの上縁部両側に2つの孔25cが設けられ、また、底壁の後端には2つの係止爪25dが底壁から後方に突出して設けられている。
【0045】
蓋体26は上壁と後壁26aとを有し、後壁26aの中央下部には光ファイバ15が挿通する切欠26bが設けられている。後壁26aの下部両側にはケース25の係止爪25dが嵌合する孔26cが設けられ、また、後壁26aの前端両側にはケース25の孔25cに嵌合する係止爪26dが前方に突出して設けられている。ケース25および蓋体26は樹脂部材で形成されている。
【0046】
そして、図11に示すようにケース25の前壁25aの両側内面には、第1光ファイバ筐体12の第1,第2ガイドピン孔12aと整合してエンボス状の弾性部材27が設けられ、また、図9に示すように蓋体26の後壁26aの両側内面には第2光ファイバ筐体12の第1,第2ガイドピン孔12aと整合してエンボス状の弾性部材28が設けられ、弾性部材28と後壁26a間には弾性部材例えばコイルばね29が介在している。尚、第2実施形態の場合と同様、ガイドピン14の長さは光モジュール本体の長さよりも僅かに短く設定されており、第1、第2光ファイバ筐体12のガイドピン孔12aの開口端には僅かな凹部が形成されている。
【0047】
以下、第3実施形態の光モジュール11の組立て手順を説明する。
先ず、ケース25内に光モジュール本体を収納し、次に、図11に示すようにケース25の前壁25aの弾性部材27を第1光ファイバ筐体12のガイドピン孔12aの開口端に嵌合させる。次に、蓋体26の後壁26aの弾性部材28を第2光ファイバ筐体12のガイドピン孔12aの開口端に嵌合させながら、ケース25の孔25cに蓋体26の係止爪26dを圧入し、また、蓋体26の孔26cにケース25の係止爪25dを圧入させる。これにより、光モジュール本体を収納したケース25に蓋体26を嵌合させる。好ましくは、ケース25と蓋体26とを例えば熱融着して、光モジュール本体をパッケージ24内に密閉状態で収容する。
【0048】
光モジュール11において、コイルばね29のばね力が弾性部材28を介して第2光ファイバ筐体12の外方端面に軸線方向圧力として印加され、これに伴って、弾性部材27から第1光ファイバ筐体12の外方端面に軸線方向圧力が印加される。この結果、光モジュール本体は、弾性部材27、28によりパッケージ24の壁から僅かに離隔して浮いた状態で支持される。
【0049】
光モジュール11をこの様に浮いた状態で保持することで、パッケージ24に振動や衝撃等の外力が加わっても光ファイバ筐体12及びレンズ筐体13に外力が直接加わることがなくなり、このため、光軸がずれにくく良好な光学特性を保持することが可能となる。また、パッケージ24で光モジュール11を密封することで、温度や湿度等の環境特性による光軸、レンズ中心間距離D及び焦点距離Sのズレが更に少なくなり、高信頼性が得られる。
【0050】
また、ケース25と蓋体26との間に光モジュール本体を挟み込むだけで光モジュール11を組み立てることができ、光ファイバ筐体12及びレンズ筐体13の位置決め状態(接合状態)の保持と光モジュール本体のパッケージ24内への収納の双方を一度に行うことができる。
以下、図12ないし図14を参照して、本発明の第4実施形態による光モジュールを説明する。
【0051】
第4実施形態の光モジュールは、第1,第2レンズ筐体間に光機能部品を安定に保持して光結合効率を向上させる点に特徴があり、その他の点は第2実施形態のものと同様である。
図12に示すように、第4実施形態の光モジュール11は、第1、第2光ファイバ筐体12の間に第1、第2レンズ筐体13を配し、これらの筐体12、13をガイドピン14により位置決めし、筐体12,13の位置決め状態を例えば図7及び図8に示すクリップ21に対応する保持手段により良好に保持するようになっている。第1〜第3実施形態の場合と同様、レンズ筐体13内にはレンズ16が配されている。
【0052】
参照符号30は例えばフィルタなどの光機能部品を示し、この光機能部品は、図14に示すように第1、第2レンズ筐体13間に保持されるようになっている。
第4実施形態では、レンズ16に対する光機能部品30の位置および光軸に対する光機能部品30の角度の精度を高めるため、各レンズ筐体13の内方端面に、光機能部品30の端面に当接する3つの支持点13eが設けられている。本実施形態では、各支持点13eは半球状の突起からなり、光機能部品30に点接触する。また、3つの支持点13eはレンズ孔13bのまわりに約120度の角度間隔で設けられている。すなわち、第1支持点13eはレンズ筐体13の内方端面の上縁部中央に設けられ、第2及び第3支持点13eは、レンズ筐体13の内方端面の下縁部に設けられている。3つの支持点13eはレンズ孔13bの中心から同一距離にある。
【0053】
以下、支持点13eの作用を説明する。
光機能部品30を第1、第2レンズ筐体13の内方端面間に支持する際、光機能部品30の各端面はレンズ筐体13の内方端面の3つの支持点13eに当接し、光機能部品30は合計6つの支持点13eにより両側から安定に位置決め支持される。
【0054】
この様に、光機能部品30の各端面を3点保持するので、特に、各レンズ筐体13の3つの支持点13eが、レンズ孔13bのまわりに等角度間隔で設けられると共にレンズ孔13bの中心から同一距離にあるので、レンズ16に対する光機能部品30の位置の精度が高まり、また、レンズ16の中心を通って光モジュール本体の長手方向に延びる光軸に対する光機能部品30の角度の精度が高まる。
【0055】
これに対して、光機能部品30を第1、第2レンズ筐体13の内方端面全体で位置決め固定する構成によれば、既述のようにレンズ筐体端面は完全に平坦ではなくて微視的には多数の支持点を有するものとなっており、このため、光機能部品30を常に同一位置かつ同一角度で位置決めすることはできず、光機能部品の位置決め位置・角度は光モジュール毎にばらつきを生じることがある。
【0056】
この点、第4実施形態の光モジュール11は、光機能部品30の各端面を安定に3点支持するものとなっており、光機能部品30を常に同一位置に同一角度で位置決めすることができ、所要の光結合効率の光モジュールを安定に製造することができる。また、レンズ筐体12の内方端面全体を完全に平坦に加工する必要がなく、加工コストを低減することができる。
【0057】
なお、第4実施形態では、第1、第2レンズ筐体13の各々の内方端面に3つの支持点13eを設けたが、3つの支持点13eを第1または第2レンズ筐体13の内方端面のみに設けても良い。また、支持点13eを半球状に形成することは必須ではなく、角錐状たとえば図15に示すように四角錐状に形成しても良く、支持点の形成位置も限定されない。また、光機能部品はフィルタに限定されない。更に、光機能部品30をレンズ筐体13の内方端面に対して所定位置に位置決めする手段たとえばガイドをレンズ筐体端面などに設けても良い。
【0058】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、接着剤を用いずに位置決め部材によりレンズをレンズ孔内に位置決め固定するので、光ファイバ端面とレンズ間の焦点距離及び2つのレンズ間距離を簡単且つ正確に所要の値にして光モジュールの光結合損失を大幅に低減することができ、また、組立工数及び組立コストの低減ならびに動作信頼性を向上することができる。
【0059】
請求項2の発明によれば、レンズ筐体のガイドピン孔の軸線間距離と光ファイバ筐体のガイドピン孔の軸線間距離とに寸法差を設けることにより、光ファイバ筐体およびレンズ筐体のガイドピン孔に挿入されるガイドピンによってこれらの筐体に押圧拘束力を作用させて筐体同士の位置関係を安定に維持することができ、光ファイバとレンズとの位置関係をより高精度に安定させて、光モジュールの損失特性を向上することができる。
【0060】
請求項3の発明では、上記寸法差を1μm以上とすることで光ファイバ筐体及びレンズ筐体とガイドピンとの間に拘束力を確実に発生させる一方、4μm以下とすることでガイドピンのガイドピン孔への挿入性を確保しつつガイドピン孔の破損を防止することができる。
請求項4の発明によれば、光ファイバ筐体およびレンズ筐体を位置決め状態に保持する保持手段を備えるので、光モジュールの光結合特性を安定にすることができる。
【0061】
請求項5の発明では、板ばねからなるクリップを保持手段として使用することで、保持手段の構成を簡易にすることができる。
請求項6の発明では、光モジュール本体を収納するパッケージを保持手段として使用するので、パッケージ内に光モジュール本体を密封することができ、環境特性による光モジュール部品間の位置ズレが抑制され、信頼性が向上する。
【0062】
請求項7の発明では、保持手段が光ファイバ筐体に加える軸線方向圧力が5〜20Nであるので、筐体の変形を防止しつつ光結合特性を安定にすることができ、また、保持手段を容易に製造することができる。
請求項8の発明では、光機能部品の端面に当接する3つの支持点をレンズ筐体の内方端面に設けたので、光機能部品をレンズ筐体間に安定に保持して光結合効率を向上することができる。
【0063】
請求項9の発明では、各レンズ筐体に3つの支持点を設けたので、光機能部品を安定に保持することができる。
請求項10の発明では、各支持点が半球状または角錐状の突起からなるので、光機能部品を支持点との点接触により適正に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光モジュールを示す断面図である。
【図2】図1に示した光ファイバ筐体のガイドピン孔とレンズ筐体のガイドピン孔との位置関係を示す図である。
【図3】図2に示したガイドピン孔にガイドピンを挿入した状態を示す図である。
【図4】図1に示した第2位置決め部材の変形例を示す断面図である。
【図5】第2位置決め部材の別の変形例を示す斜視図である。
【図6】図5に示した第2位置決め部材を備えた光モジュールの断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態による光モジュールを示す一部断面図である。
【図8】図7に示したクリップの斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態による光モジュールを示す分解斜視図である。
【図10】図9に示した光モジュールの斜視図である。
【図11】図9及び図10に示した光モジュールの長手方向断面図である。
【図12】本発明の第4実施形態による光モジュールの分解斜視図である。
【図13】図12に示したレンズ筐体の拡大斜視図である。
【図14】図12に示した光機能部品をレンズ筐体間に保持した状態で示す一部断面図である。
【図15】図13に示したレンズ筐体の変形例を示す拡大斜視図である。
【図16】MTコネクタ式の光モジュールの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
11 光モジュール
12 光ファイバ筐体
12a ガイドピン孔
13 レンズ筐体
13a ガイドピン孔
13b レンズ孔
13c 光路孔
13d テーパ孔
13e 突起
14 ガイドピン
15 光ファイバ
16 球レンズ
17、18 位置決め部材
21 クリップ
22 弾性部材
24 パッケージ
25 ケース
26 蓋体
27、28 弾性部材
30 光機能部品

Claims (10)

  1. 第1,第2レンズを収容した第1及び第2レンズ筐体と光ファイバの端部を収容した第1及び第2光ファイバ筐体とを、前記第1、第2レンズ筐体をその内方端面で互いに当接させかつ前記第1及び第2光ファイバ筐体の間に当接配置した状態で、第1及び第2ガイドピンにより位置決めしてなる光モジュールにおいて、
    2つの第1位置決め部材を前記第1光ファイバ筐体と前記第1レンズとの間および前記第2光ファイバ筐体と前記第2レンズとの間にそれぞれ設けると共に、前記2つの第1位置決め部材の外方端および内方端を前記第1,第2光ファイバ筐体の内方端面および前記第1,第2レンズの外方端面の周縁部にそれぞれ当接させ、
    第2位置決め部材を前記第1レンズと前記第2レンズとの間に配置すると共に、前記第2位置決め部材の両端を前記第1,第2レンズの内方端面の周縁部にそれぞれ当接させたことを特徴とする光モジュール。
  2. 前記第1及び第2レンズ筐体には前記第1及び第2ガイドピンを挿通させる第1及び第2ガイドピン孔が形成され、
    前記第1及び第2光ファイバ筐体には前記第1及び第2ガイドピンを挿通させる第3及び第4ガイドピン孔が形成され、
    前記第1,第2ガイドピン孔の軸線間距離と前記第3,第4ガイドピン孔の軸線間距離との間に寸法差を設けたことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記寸法差が1μm以上かつ4μm以下であることを特徴とする請求項2に記載の光モジュール。
  4. 前記第1、第2光ファイバ筐体の外方端面に軸線方向圧力を付与して、前記第1,第2光ファイバ筐体および前記第1,第2レンズ筐体を位置決め状態に保持する保持手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光モジュール。
  5. 前記保持手段は板ばねからなるクリップであり、前記クリップは、前記第1,第2光ファイバ筐体の前記外方端面に係合する両端部を有することを特徴とする請求項4に記載の光モジュール。
  6. 前記保持手段は、ケースと該ケースに装着される蓋体とからなると共に光モジュール本体を収納するパッケージであり、前記ケースは前記第1光ファイバ筐体の前記外方端面に前記軸線方向圧力を加える第1付勢手段を備え、前記蓋体は前記第2光ファイバ筐体の前記外方端面に前記軸線方向圧力を加える第2付勢手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の光モジュール。
  7. 前記保持手段が前記第1、第2光ファイバ筐体の前記外方端面に加える前記軸線方向圧力は5N〜20Nであることを特徴とする請求項5または6に記載の光モジュール。
  8. 光ファイバの端部をそれぞれ収容した第1,第2光ファイバ筐体と、レンズをそれぞれ収容すると共に前記第1光ファイバ筐体と前記第2光ファイバ筐体との間に配された第1,第2レンズ筐体とをガイドピンにより位置決めしてなる光モジュールにおいて、
    前記第1レンズ筐体と前記第2レンズ筐体との間に配される光機能部品を有し、
    前記光機能部品の端面に当接する3つの支持点を、前記第1、第2レンズ筐体の内方端面の少なくとも一方に設けたことを特徴とする光モジュール。
  9. 前記第1、第2レンズ筐体の前記内方端面の各々に前記3つの支持点を設けたことを特徴とする請求項8に記載の光モジュール。
  10. 前記3つの支持点の各々が半球状又は角錐状の突起からなることを特徴とする請求項8または9に記載の光モジュール。
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CN108107510A (zh) * 2017-12-28 2018-06-01 桂林市兴达光电医疗器械有限公司 一种光纤耦合装置

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