JP2004144250A - ねじの駆動穴 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動穴への食い付き性が良く且つドライバビットが滑り出ることなく、所望ねじ締めトルクが正確に得られるようにしたねじの駆動穴の提供。
【解決手段】駆動穴10を係合溝11と嵌合部とから構成し、ドライバビット20がねじ締め時に係合する側壁をねじ1の軸線を水平横断する面に直立した直立受動面13とし、反対側が傾斜した傾斜受動面14とし、一方、互いに隣り合う両側壁を嵌合面15により接続し、ドライバビット20の基部が嵌合面15に接する構成であるので、大きな締め付けトルクを得るための大きな推力が不要で、特に、自動組み立て作業ラインでのトルク管理が容易になり、ねじ締めトルクのばらつきが解消され、不良製品の発生も減少する。また、駆動穴の山形状の嵌合面により、嵌合穴とドライバビットの先端との間で食い付き作用が発生するので、常時回転中心を一致させることができ、ねじ締め作業が安定する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライバビットでワークに締め付けられるねじであって、特に、ねじ締め作業中に大きな推力を加えなくてもカムアウト現象が生じず、所望のねじ締めトルクが正確に得られるようにした駆動穴に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からねじを締め付けたり緩めたりする場合に、このドライバビットが与える駆動力が作用する頭部には、一般にこのドライバビットが係合する十字形状の係合溝を有する駆動穴が形成されており、この駆動穴にドライバビットの係合羽根を係合させて駆動力を伝達してワークにねじを締め付けるようになっている。このようなねじ締め作業においては、図8に示すような十字形状の駆動穴110を有するねじ101が採用されており、十字形状の駆動穴110を構成する係合溝111とこれに隣設する係合溝111との間にはこれら係合溝111の受動面113を接続する直線状の嵌合面115で繋がっている。この嵌合面115は通常、係合溝111と係合溝111との間の等分割位置において傾斜した稜線116を有する断面山形形状に形成されており、これらねじ101の中心線を挟んで対向する嵌合面115の間隔bは頭部102の上面に達するにしたがって徐々に拡がっている。そして、図9に示すように、この部分で前記ドライバビット120の基部と嵌合するようになっている。このように嵌合可能とすることで所謂、ドライバビット120とねじ101との食い付き性能を持たせている。
【0003】
この形状は一般に広く普及している形状であり、JIS(日本工業規格)B1012により規定されたH型と称される十字穴形状である。一方、このねじに使用するドライバビットもJISB4633に規定されており、これらねじ及びドライバビットの係合溝と係合羽根はその壁面が僅かではあるが傾斜した形状となっている。そして、ねじ締め時にこれらねじとドライバビットを係合させ、ドライバビット120に食い付いたねじ101にドライバビット120からねじ101を回転させるための回転駆動力が加わると、この回転力はドライバビット120の係合羽根121からねじの係合溝111の斜面となった係合面113に伝達されて、ねじはともに回転されてワーク(図示せず)にねじ締められるようになっているのが現状である。
【0004】
ところがこのようなJISで規定されているねじの場合、これを駆動するためのドライバビットはその係合羽根を前記ねじの係合溝に嵌り易くするために、ねじの駆動穴の係合溝より僅かの角度αだけ異なって形成されているか、あるいは僅かに厚みが薄く形成されたりして、係合羽根の先端は僅かに薄い羽根形状となっているのが常である。そして、ねじとドライバビットとの食い付き性を良くするために嵌合面の間隔bはJIS(日本工業規格)での寸法となっており、このような駆動穴とドライバビットによるねじ締め測定を5回行った測定結果及びその平均を示すと、表1のようになる。これに使用した十字穴付タッピンねじはその呼び径が3mm、ドライバビットはその推力が9.8N、回転数が100rpm、ワークは厚さ3.2mmの冷間圧延鋼板、下穴径2.82mmの測定条件である。
【0005】
【表1】
Figure 2004144250
【0006】
この測定結果により、ねじ締め駆動トルクの平均は0.94N・mであり、カムアウト現象発生直前のねじ締め最大トルクの平均は3.07N・mとなっている。このように推力が加わっているにもかかわらず、ねじ締め最大トルクが大きくならない原因としては、ねじ締め開始時には前記嵌合面付近で駆動力が伝達されているが、ワークへのねじ締め完了時にはドライバビットの係合羽根がねじの駆動穴から滑って抜け出る、所謂、カムアウト現象が多々生じていることからであり、これによりねじの駆動穴が破壊される等して十分なねじ締めトルクが得られていない。
【0007】
これを解消するために図10に示すような形状のねじが一部で使用されている。このねじはJISB1012に示されているようにZ型と称される十字穴形状であり、これはビットの駆動力を受ける頭部202の受動面213がほぼ直立した形状となっている。この十字穴を構成する前記H型十字穴における嵌合面に相当する部分215は曲面形状となっているのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来からのH型と称する十字穴においては、締め付けトルクが大きいほど大きな推力をかけてカムアウト現象を防止する必要があり、特に、自動組み立て作業ラインにおいては、このねじ締めトルクが常時一定になるようにトルク管理されているが、依然としてねじ締めトルクにばらつきが生じている。更に、このカムアウト現象が生じないようにするためには、ドライバビットがねじの十字穴から抜け出さないように、ドライバビットに機械的に大きな推力を加えねばならず、この推力により、ワークに歪みが生じている。しかも、このねじ締めトルクが大きくなるほどカムアウト現象が発生し易いので、比較的小さいねじにおいては大きな締め付けトルクを加えることができず、十分な締め付け作用が得られていない。その上、このカムアウト現象を防止する目的から前記Z型と称する十字穴を使用する場合は、推力の減少やカムアウト現象の防止には繋がっているが、ビットにこの十字穴を有するねじを食い付かせようとしてもほとんど食い付かず、ビットとねじとの中心が常時一致せず、ねじ締め作業が不安定になっている。このため、ねじがワークのねじ穴に傾斜してねじ締められたり、頭部座面がワークから浮いた状態になったりしている等の諸々の課題を有している。
【0009】
本発明の目的は、このような課題を解消するとともにドライバビットの駆動穴への食い付き性が良く且つねじ締め時にドライバビットが滑り出ることなく、正確な所望ねじ締めトルクが得られるようにしたねじの駆動穴の提供である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、係合羽根21とこれの根元となる基部とを有するドライバビット20が係合する駆動穴10を形成した頭部2とねじ山3を形成した脚部4とからなるねじにおいて、駆動穴10を前記係合羽根21が係合する係合溝11と、中心にあって前記ドライバビット20の基部が入る嵌合部とから構成し、この係合溝11を構成する側壁の前記ドライバビット20がねじ締め時に係合する側をねじの軸線を垂直に横断する水平面に対して直立した直立受動面13とし、他方のねじ緩め時に係合する側を僅か頭部表面側の間隔が広くなるよう傾斜した傾斜受動面14とし、一方、これら両側壁の間に外方端から頭部2の中心に向かって傾斜した後面12を形成し、しかも、前記嵌合部15に前記両側壁の端部を位置させ、この嵌合部15で互いに隣り合う前記両側壁を山形状の嵌合面15により接続し、この嵌合面15に前記ドライバビット20の基部が嵌ると、ドライバビット20にねじ1の嵌合面15が着接するねじの駆動穴を提供することで達成される。
【0011】
また、この構成において、直立受動面は係合溝11の放射方向端において、中心線を夾んで対抗する傾斜受動面14とこの中心線とのなす間隔Tに等しい間隔Tを有して形成されたねじの駆動穴とすることで前記目的が達成される。更に、後面はねじ1の中心線に対して頭部表面から深くなるに連れて中心線からの間隔Lが僅か短くなるよう内方に急峻な角度で傾斜しているねじの駆動穴とすることで、ねじの頭部厚みが比較的薄くても、ドライバビットと十分に係合することができ、その目的を達成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図7に基づき説明する。図1及び図2において、1は頭部2とこの頭部2と一体で且つねじ山3を有する脚部4とからなるねじである。このねじ1の頭部2には脚部4の中心線上に後述のドライバビットが係合するよう放射方向に形成された係合溝11からなる十字形状の駆動穴10が形成されている。この駆動穴10を形成する係合溝11はその後面12が中心に向かうに従って深くなるように傾斜している。この係合溝11の頭部外周側、即ち、係合溝11の放射方向端側にかけてはその両側に壁面が形成してあり、この壁面と頭部表面との交叉線で構成される境界線は係合溝11の外方端からねじ1の中心側にかけて僅かその間隔が広くなるように形成されている。尚、この実施の形態では外方端からねじの中心側にかけて間隔が僅か広くなるようにしたが、逆に中心側から外方端にかけて広くする場合もある。
【0013】
一方、ねじ締め時においてドライバビットと係合する側の係合溝11の壁面には直立受動面13が形成してあり、図2及び図3に示すように、この直立受動面13はねじ1の軸線を垂直に横断する水平面に対して直立した壁面となっている。この係合溝11の中心線を夾んで直立受動面13の反対側にはねじ緩め時にドライバビットと係合する壁面が形成してあり、この壁面はねじ1の中心線に対して頭部表面に達するに連れて広くなるように傾斜した傾斜受動面14となっている。この角度θは駆動穴10を冷間圧造により成形する際にこの駆動穴10を成形するパンチ(図示せず)の破損を防止する程度であればよく、通常2°程度に設定されている。このように係合溝11の頭部表面上の中心線が駆動穴10の中心に対してずれていないので、通常のJISで規定されているドライバビットであっても挿入することができるようになっている。勿論、この直立受動面13に対応した直立駆動面22を有する専用ドライバビットを使用することによりその締め付け効率は高くなる。
【0014】
更に、この直立受動面13と傾斜受動面14とは駆動穴10の中心深さに対してそれより僅か浅い位置まで形成されている。即ち、駆動穴10の深い部分には図3に示すように、傾斜受動面14が係合溝11の中心側に傾斜しているため、係合溝11はその間隔が狭くなっている。
【0015】
また、図2及び図4に示すように、この駆動穴10を構成し且つ互いに隣設するこれら係合溝11の間には、直立受動面13と傾斜受動面14とを接続する直線状の嵌合面15が形成されており、この嵌合面15はねじ1の中心線近くにおいて前記係合溝11の中心部に位置する嵌合部の周壁を形成し、これは嵌合部の中心側に突出した山形形状となっている。この嵌合面15は前記駆動穴10が深くなるにつれてねじ1の中心線方向に傾斜した斜面となっており、前記嵌合面15を接続する稜線16はねじ1の中心線を挟んで対向する間隔bがねじ1の頭部表面に達するにつれて僅かに拡がった形状となっている。具体的には前記稜線16と中心線とのなす角はJIS(日本工業規格)B1012に規定された十字穴の番号2の基準寸法と同じ5°45′となっている。この角度は採用する番号に合わせて変更されるものである。これにより、ねじ1の駆動穴10の中心に対してドライバビット20の中心を一致させるようになっており、ドライバビット20とねじ1の駆動穴10とはこの嵌合面15で互いに接して所謂、食い付き状態が生じるようになっている。尚、この実施の形態において、直立受動面13と頭部表面との境には図示しないがドライバビット20の嵌合を滑らかに案内する緩い傾斜あるいは円弧のガイド面を形成してもよい。
【0016】
更に、このような構成の駆動穴10を有するねじ1に使用するドライバビット20は先端に前記駆動穴10の嵌合部に嵌合する形状となった基部と先端から後部にかけて徐々に厚くなった係合羽根21を形成した通常のドライバビット20を使用しても締め付け作業には支障はないが、より安定した作業を得るには通常のドライバビット20を構成する係合羽根21の形状をねじ締め時に前記係合溝11の直立受動面13に沿う形状にしたものを使用することで可能となる。
【0017】
このように構成されたねじ1をワーク(図示せず)に締め付ける場合は、図5に示すように、ドライバビット20の先端にねじ1の頭部2の駆動穴10を嵌め合わせると、ドライバビット20の基部がねじ1の駆動穴10の嵌合面15に接触着接して食い付き状態となる。これと同時に係合溝11にドライバビット20の係合羽根21が嵌る。この後、ワークのねじ穴(図示せず)に対して、このねじ1の脚部4を押し付けてドライバビット20に回転駆動力を加えると、ねじ締め作業が開始される。この動作中において、ねじ締め初期段階からねじ締め完了までドライバビット20の係合羽根21に形成されている直立駆動面22が直立受動面13に接触するとともに、ドライバビット20の基部と嵌合面15との接触が外れるので、ドライバビット20の回転力による、ドライバビット20がねじ1の駆動穴10から抜け出そうとする分力が発生せず、ドライバビット20は駆動穴10から外れることなく確実なねじ締め作業が行われる。
【0018】
このようにしてねじ1が所定量ワークにねじ込まれてワークの表面にねじ1の座面が着座すると、ねじ1にはこのねじ締めトルクに対向して抵抗が増加し、ねじ1にはあらかじめ設定されているねじ締めトルクが得られる。一方、ねじ1の駆動穴10とドライバビット20の係合羽根21とは依然として接触を続けているので、大きな推力を加えなくても、この駆動穴10からドライバビット20が滑り出る、カムアウト現象が生じず、安定したねじ締めトルクが得られる。
【0019】
このようなねじ締め作業を従来例と同様の測定条件で5回繰り返し測定したので、その結果及びその平均を示すと、表2のようになった。
【0020】
【表2】
Figure 2004144250
【0021】
このようにカムアウト現象が生じないので、この測定結果によるねじ締め駆動トルクの平均は0.83N・mであり、ねじ1の破断直前のねじ締め最大トルクの平均は4.04N・mとなっている。
【0022】
また、図6及び図7は本発明の他の実施の形態であり、これは係合溝11の後面12の形状を変更したものである。この係合溝11の後面12はねじ1の中心線に対して頭部表面から深くなるに連れて中心線からの間隔Lが僅か短くなるよう内方に急峻な角度で傾斜した形状となっている。このようにすることでトルク伝達面積を大きくでき、特に、この係合溝11に沿う専用のドライバビット20を使用した場合には、直立受動面13に加わる単位面積当たりのねじ締めトルクが分散でき、比較的大きなねじ締めトルクで締め付けても、係合溝11は変形せず、破壊が生じにくく、カムアウト現象の発生を十分に阻止できる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は以上説明した実施の形態から明らかなように、駆動穴10をドライバビット20の係合羽根21が係合する係合溝11と、中心にあってドライバビット20の基部が入る嵌合部とから構成し、前記ドライバビット20がねじ締め時に係合する側壁をねじ1の軸線を垂直に横断する水平面に対して直立した直立受動面13とし、ねじ緩め時に係合する側壁を僅か頭部表面側の間隔が広くなるよう傾斜した傾斜受動面14とし、一方、両側壁の間に外方端から頭部2の中心に向かって傾斜した後面12を形成し、しかも、前記嵌合部15に前記両側壁の端部を位置させ、この嵌合部15で互いに隣り合う前記両側壁を山形状の嵌合面15により接続し、この嵌合面15にドライバビット20の基部が嵌ると、ドライバビット20に嵌合面15が接する構成のねじの駆動穴である。
【0024】
このため、従来のH型と称する十字穴のように大きな締め付けトルクを得るために大きな推力をかける必要がなくなり、特に、自動組み立て作業ラインにおけるねじ締めトルクのトルク管理が容易になり、繰り返し作業において発生していたねじ締めトルクのばらつきが解消され不良製品の発生も減少する。また、今までカムアウト現象を防止するためにドライバビットに大きな推力を与えていたが、ねじを締め付けるためのドライバビットの回転力により生じる分力がなくなることからこの推力を極端に減少させることができ、そのための機構も不要になるとともにワークの歪みの発生も解消される。しかも、比較的小さいねじに大きなねじ締めトルクが必要となった場合でも、最大限ドライバビットからのねじ締めトルクを有効に伝達することができ、所望のねじ締めトルクが正確に得られ、駆動穴の破壊も減少する。その上、駆動穴の中心付近において互いに隣設する側壁を接続する山形状の嵌合面を形成しているので、ドライバビットを挿入すると、嵌合穴とドライバビットの先端との間で食い付き作用が発生することになり、常時これらの回転中心を一致させることができ、ねじ締め作業が安定する。これにより、ねじがワークのねじ穴に傾斜することなくねじ締められ、頭部座面がワークから浮いた状態になったりすることもない。
【0025】
また、直立受動面13は係合溝11の放射方向端において、中心線を夾んで対抗する傾斜受動面14とこの中心線とのなす間隔Tに等しい間隔Tを有して形成されているので、これに適合する専用のドライバビットを使用せずに通常の十字形状のドライバビットを使用することもでき、従来のねじに代えて本発明の駆動穴を有するねじに変更しても、ドライバビットは変更する必要がなく今までのドライバビットをそのまま使用でき、廃棄する必要がない。
【0026】
更に、後面12をねじ1の中心線に対して頭部表面から深くなるに連れて中心線からの間隔Lが僅か短くなるように内方に急峻な角度で傾斜した形状とすることで、ねじ締めトルクの伝達面積が大きくなり、直立受動面に加わる単位面積当たりのねじ締めトルクが分散され、ねじの頭部破壊も生じにくい。その上、係合溝11の一方の面には傾斜面が形成されているので、ドライバビット20との嵌合が滑らかであるとともに、冷間圧造により成形される際に使用されるパンチの寿命も良く、大量生産に適する等の特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るねじの実施の形態を示す要部断面正面図である。
【図2】図1の拡大平面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】図2のA−A線に沿う要部断面図である。
【図5】ドライバビットとの嵌合状態を示す要部拡大断平面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図7】図6に示す駆動穴の平面図である。
【図8】本発明の従来例を示すねじの平面図である。
【図9】ドライバビットとの嵌合状態を示す従来例の要部拡大断平面図である。
【図10】もう一つの従来例を示す要部拡大平面図である。
【符号の説明】
1 ねじ
2 頭部
3 ねじ山
4 脚部
10 駆動穴
11 係合溝
12 底面
13 直立受動面
14 傾斜受動面
15 嵌合面
16 稜線
20 ドライバビット
21 係合羽根
22 直立駆動面

Claims (3)

  1. 係合羽根(21)とこれの根元となる基部とを有するドライバビット(20)が係合する駆動穴(10)を形成した頭部(2)とねじ山(3)を形成した脚部(4)とからなるねじにおいて、
    駆動穴を前記係合羽根が係合する係合溝(11)と、中心にあって前記ドライバビットの基部が入る嵌合部とから構成し、この係合溝を構成する側壁の前記ドライバビットがねじ締め時に係合する側をねじの軸線を垂直に横断する水平面に対して直立した直立受動面(13)とし、他方のねじ緩め時に係合する側を僅か頭部表面側の間隔が広くなるよう傾斜した傾斜受動面(14)とし、一方、これら両側壁の間に外方端から頭部の中心に向かって傾斜した後面(12)を形成し、しかも、前記嵌合部に前記両側壁の端部を位置させ、この嵌合部で互いに隣り合う前記両側壁を山形状の嵌合面(15)により接続し、この嵌合面に前記ドライバビットの基部が嵌ると、ドライバビットにねじの嵌合面が着接することを特徴とするねじの駆動穴。
  2. 直立受動面は係合溝の放射方向端において、中心線を夾んで対抗する傾斜受動面とこの中心線とのなす間隔Tに等しい間隔Tを有して形成されていることを特徴とする請求項1記載のねじの駆動穴。
  3. 後面はねじの中心線に対して頭部表面から深くなるに連れて中心線からの間隔Lが僅か短くなるよう内方に急峻な角度で傾斜していることを特徴とする請求項1又は2記載のねじの駆動穴。
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