JP2004144126A - ディスクブレーキ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カバースプリング12が、パッドピン24に係合されるピン係合部52と、ピン係合部52に対し一側に設けられて一対のブレーキパッド22をディスク半径方向内側へ押圧する第1の押圧部53と、第1の押圧部53とはピン係合部52を介してディスク周方向反対側に設けられて一対のブレーキパッド22をディスク半径方向内側へ押圧する第2の押圧部54と、ディスク軸線方向における位置をディスクDに合わせて設けられてディスクパス部の当接面58に当接するキャリパ当接部55とを具備する。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等の制動用に用いられるディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両等の制動用に用いられるディスクブレーキには、キャリパ本体にディスク軸線方向に延ばして橋架された一つのパッドピンに一対のブレーキパッドを摺動可能に挿通して吊下支持させるとともに、パッドピンに係合されこれらブレーキパッドをディスク半径方向内側へ押さえることでその姿勢を安定させるカバースプリングを装着したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1におけるカバースプリングは、パッドピンに係合されるピン係合部と、このピン係合部から延出して一対のブレーキパッドをディスク半径方向内側へ押圧する押圧部と、この押圧部とはピン係合部を介して反対側に延出して一対のブレーキパッドをディスク半径方向内側へ押圧する押圧部とを押圧する構造である。このように、カバースプリングは、中央のピン係合部においてのみパッドピンに係合されていることから、このパッドピンを中心に揺動しやすく、制動時にブレーキパッドの姿勢を安定させることができないという問題があった。そして、制動時にブレーキパッドの姿勢が安定しないと、ブレーキ鳴きを発生させる一因となってしまう。
【0004】
よって、ブレーキパッドの姿勢を安定させるため、カバースプリングとして、パッドピンに係合されるピン係合部と、このピン係合部から延出して一対のブレーキパッドをディスク半径方向内側へ押圧する押圧部と、この押圧部とはピン係合部を介して反対側に延出して一対のブレーキパッドをディスク半径方向内側へ押圧する押圧部と、ピン係合部からディスク回転方向回出側にしかもディスク軸線方向に斜め広がるように延出してキャリパ本体に当接する一対のキャリパ当接部とを有するものを用いたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
実公平6−45066号公報
【特許文献2】
特開平10−184746号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献2に開示されたディスクブレーキは、ピン係合部においてパッドピンに係合され、その上、一対のキャリパ当接部においてもキャリパ本体に当接することから、特許文献1に開示されたディスクブレーキよりも、制動時におけるブレーキパッドの姿勢を安定させることができる。しかしながら、これらのキャリパ当接部は、ディスク軸線方向においてブレーキパッドよりも外側に延出しているため、組み付けられた状態でブレーキパッドから押圧部が受ける力で基端側にねじれが生じることになり、剛性が不足して十分なスプリング効果が得られないという問題があった。その結果、制動時にブレーキパッドの姿勢を十分に安定させることができず、ブレーキ鳴きの発生を十分に抑制することができなかった。
【0007】
したがって、本発明は、制動時にブレーキパッドの姿勢を十分に安定させることができ、ブレーキ鳴きの発生を十分に抑制することができるディスクブレーキの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ディスクを挟みディスクパス部を介して対向配置された一対の押圧手段を有するキャリパ本体を備え、該キャリパ本体にディスク軸線方向に延ばして橋架された少なくとも一つのパッドピンに一対のブレーキパッドを摺動可能に挿通して吊下支持させるとともに、前記パッドピンに係合されて前記一対のブレーキパッドをディスク半径方向内側へ押さえるカバースプリングを装着したディスクブレーキにおいて、前記カバースプリングは、前記パッドピンに係合されるピン係合部と、該ピン係合部に対し一側に設けられて前記一対のブレーキパッドをディスク半径方向内側へ押圧する第1の押圧部と、該第1の押圧部とは前記ピン係合部を介してディスク周方向反対側に設けられて前記一対のブレーキパッドをディスク半径方向内側へ押圧する第2の押圧部と、ディスク軸線方向における位置をディスクに合わせて設けられて前記ディスクパス部に当接するキャリパ当接部と、を具備することを特徴としている。
【0009】
このように、カバースプリングのキャリパ当接部は、ディスク軸線方向における位置をディスクに合わせて設けられてディスクパス部に当接するため、ディスクに対して両側に配置された押圧部から均等に力を受けることでねじれを生じることがなく、剛性を確保できて十分なスプリング効果が得られることになる。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第1の押圧部は、前記一対のブレーキパッドをディスク半径方向内側およびディスク回転方向回出側へ押圧し、前記キャリパ当接部は、前記ピン係合部に対しディスク回転方向回入側に設けられて、前記ディスクパス部のディスク半径方向内側の当接面に当接することを特徴としている。
【0011】
第1の押圧部が、一対のブレーキパッドをディスク回転方向回出側へ押圧することでブレーキパッドのパッドピンに近接する側をキャリパ本体のディスク回転方向回出側に当接させることになるが、これに加えて、キャリパ当接部が、ピン係合部に対しディスク回転方向回入側に設けられてディスクパス部のディスク半径方向内側の当接面に当接しているため、同じ側に設けられた押圧部によるディスク半径方向内側への付勢力を大きくブレーキパッドに作用させ、ブレーキパッドをパッドピンを中心に回動させてそのパッドピンから離間する側もキャリパ本体のディスク回転方向回出側に当接させることになる。よって、ブレーキパッドがキャリパ本体のディスク回転方向回出側にパッドピンに近接する側から離間する側まで面状に当接することになるため、制動時にディスクからブレーキパッドに入力があってもブレーキパッドが不要な挙動をすることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態のディスクブレーキを図面を参照して以下に説明する。
【0013】
本実施形態のディスクブレーキは、キャリパ固定型のディスクブレーキであり、その全体的な構造は、図1〜図3に示すようになっている。これらの図において、1はキャリパ本体で、このキャリパ本体1は、ディスクロータの制動面を形成するディスク部(ディスク)Dに対しその軸線方向における内側(車両内側)に配置されるインナ側キャリパ半割体2Aと、ディスク部Dに対しその軸線方向における外側(車両外側)に配置されるアウタ側キャリパ半割体2Bとを突き合わせて一体に連結して構成されている。なお、ディスク部Dの車両前進時における回転方向を矢印Fで示している。
【0014】
インナ側キャリパ半割体2Aは、ディスク接線方向に沿う方向における両側部と中央部との三カ所にディスク部Dの方向に向けて突出する突出部3A,4A,5Aを有しており、アウタ側キャリパ半割体2Bも、ディスク接線方向に沿う方向における両側部と中央部との三カ所にディスク部Dの方向に向けて突出する突出部3B,4B,5Bを有している。そして、これらキャリパ半割体2A,2Bは、突出部3A,3B同士、突出部4A,4B同士および突出部5A,5B同士をそれぞれ突き合わせた状態で3本のタイボルト6により互いに連結されている。
【0015】
キャリパ本体1は、そのアウタ側キャリパ半割体2Bに設けられた二つの取付孔7を通したボルト(図示略)により車体の非回転部、例えば自動二輪車のフロントフォークに取り付けられるようになっており、この取付状態で、突出部3A,3B,4A,4B,5A,5Bがディスク部Dの半径方向外方を跨ぐ位置に配置される。これにより、突出部3A,3Bがディスク部Dの半径方向外方を跨ぐディスクパス部8を、突出部4A,4Bがディスク部Dの半径方向外方を跨ぐディスクパス部9を、突出部5A,5Bがディスク部Dの半径方向外方を跨ぐディスクパス部10を、それぞれ形成することになり、これら三つのディスクパス部8,9,10がディスク接線方向に間隔をあけて配置される。そして、ディスクパス部8,10の間およびディスクパス部9,10の間は、それぞれディスク半径方向に貫通する開口部11とされ、各開口部11内にカバースプリング12がそれぞれ配置されている。
【0016】
なお、図3に示すように、ディスクパス部8,10の間にあるディスク回転方向回入側の開口部11のディスク半径方向に沿いかつディスク軸線方向に沿って互いに対向するディスク回転方向回入側(図3における右側)の対向面11aおよびディスク回転方向回出側(図3における左側)の対向面11bが、ディスク回転方向回入側のブレーキパッド22をディスク軸線方向に沿ってガイドし、かつ制動時のトルクを受けるディスク外径側のトルク受面となっている。
【0017】
同様に、ディスクパス部9,10の間にあるディスク回転方向回出側の開口部11のそれぞれのディスク半径方向に沿いかつディスク軸線方向に沿って互いに対向するディスク回転方向回入側の対向面11aおよびディスク回転方向回出側の対向面11bが、ディスク回転方向回出側のブレーキパッド22をディスク軸線方向に沿ってガイドし、かつ制動時のトルクを受けるディスク外径側のトルク受面となっている。
【0018】
また、インナ側キャリパ半割体2Aおよびアウタ側キャリパ半割体2Bのそれぞれには、ディスク部Dの回転方向に配列して二つのボア13が形成されており、各ボア13には、押圧手段としての有底筒状のピストン15が摺動可能に納められている。なお、図3においては、断面とした関係上、これらボア13およびピストン15については、インナ側のみが図示されている。ボア13は、インナ側キャリパ半割体2Aとアウタ側キャリパ半割体2Bとの間で相互に対向するように配置されており、したがって、キャリパは、ここでは、ディスク部Dを挟んで二対のピストン15を備えた4ピストン対向タイプとなっている。
【0019】
一方、各ボア13には、給液口19から導入されたブレーキ液が供給されるようになっており、このブレーキ液の供給に応じて二対のピストン15が同期して突出するようになる。なお、18はエア抜き用のブリーダを装着するためのブリーダ取付穴である。
【0020】
インナ側キャリパ半割体2Aおよびアウタ側キャリパ半割体2Bのそれぞれには、図1に示すように、上記した2つの開口部11にそれぞれ臨んでピンボス20が突設されている。同じ開口部11に配設されるインナ側キャリパ半割体2A側のピンボス20とアウタ側キャリパ半割体2B側のピンボス21とは、ディスク軸線方向において相対向して配置されており、相対向する2つのピンボス20,21同士には、図3に示すディスク軸線方向に沿うパッドピン24が橋架されている。その結果、各開口部11にそれぞれ一本ずつパッドピン24が設けられる。
【0021】
各パッドピン24は、それぞれ、一本がディスク部Dのディスク軸線方向における両側に配置される一対のブレーキパッド22を摺動可能に挿通させて吊下支持する。なお、図3においては、断面とした関係上、インナ側のブレーキパッド22のみが図示されている。
【0022】
各ブレーキパッド22は、それぞれ、略矩形の裏板25とこの裏板25に接合された摩擦材26とからなっており、その裏板25のディスク半径方向外側のディスク接線方向における中央に一体に形成された被吊り部27にはディスク軸線方向に挿通孔28が形成されている。この挿通孔28にパッドピン24が挿通されることで、ブレーキパッド22はパッドピン24に吊下支持される。
【0023】
この挿通孔28は、ディスク部Dの接線方向(図中左右方向)に延びる長穴となっており、その結果、ディスク回転方向回入側のブレーキパッド22は、ディスク接線方向に若干移動して、ディスクパス部8,10の外径側のトルク受面11a,11bに対し当接することができ、ディスク回転方向回出側のブレーキパッド22は、ディスク接線方向に若干移動して、ディスクパス部9,10の外径側のトルク受面11a,11bに対し当接することができるようになっている。
【0024】
各ブレーキパッド22のそれぞれの裏板25には、その上部のディスク接線方向における両縁部に、半径方向外方に突出してカバースプリング12に当接するディスク回転方向回入側の肩部29とディスク回転方向回出側の肩部30とが形成されている。
【0025】
インナ側キャリパ半割体2Aおよびアウタ側キャリパ半割体2Bには、各一対のブレーキパッド22をディスク軸線方向にガイドし、かつ各一対のブレーキパッド22に生じるトルクを受けるための三つの突起であるガイド突起部31,32,33が、ディスク接線方向に沿う方向における両側部と中央部とにディスク部Dの方向に向けて突出するように設けられている。なお、図3においては、断面とした関係上、これらガイド突起部31,32,33についてはインナ側のみが図示されている。
【0026】
ディスク回転方向回入側において隣り合うガイド突起部31,33の、ディスク半径方向に沿いかつディスク軸線方向に沿って互いに対向するディスク回転方向回入側の対向面34aおよびディスク回転方向回出側の対向面34bが、ディスク回転方向回入側のブレーキパッド22をディスク軸線方向に沿ってガイドし、かつ制動時のトルクを受けるディスク内径側のトルク受面となっている。
【0027】
同様に、ディスク回転方向回出側において隣り合うガイド突起部32,33の、ディスク半径方向に沿いかつディスク軸線方向に沿って互いに対向するディスク回転方向回入側の対向面34aおよびディスク回転方向回出側の対向面34bが、ディスク回転方向回出側のブレーキパッド22をディスク軸線方向に沿ってガイドし、かつ制動時のトルクを受けるディスク内径側のトルク受面となっている。
【0028】
ここで、ディスク回転方向回入側および回出側のいずれの開口部11側においても、ディスク回転方向回入側にある内径側のトルク受面34aと前述の外径側のトルク受面11aとは同一平面上に配置され、ディスク回転方向回出側にあるトルク受面34bとトルク受面11bとが同一平面上に配置されている。
【0029】
なお、冷却等の理由により、ディスクパス部8とガイド突起部31との間は凹部40とされ、ディスクパス部9とガイド突起部32との間は凹部41とされ、ディスクパス部10とガイド突起部33との間は凹部42とされているが、これら凹部40,41,42をなくし、ディスク回転方向回入側および回出側のいずれの開口部11側においても、同一平面に配置されるトルク受面11aとトルク受面34aとを連続する一のトルク受面とし、同一平面に配置されるトルク受面11bとトルク受面34bとを連続する一のトルク受面とすることが可能である。
【0030】
ディスクパス部8,10の間およびディスクパス部9,10の間の各開口部11内に配置される各カバースプリング12は、ディスク回転方向回入側に配置されるものが同側に配置される一対のブレーキパッド22を押圧することになり、ディスク回転方向回出側に配置されるものが同側に配置される一対のブレーキパッド22を押圧することになる。
【0031】
各カバースプリング12は、それぞれ、図4〜図8に詳細に示されるように、ディスク回転方向における中間部に設けられてパッドピン24のディスク半径方向外側を覆うピンカバー部51と、ピンカバー部51よりもディスク半径方向内側に設けられてパッドピン24のディスク半径方向内側に係合される一つのピン係合部52とを有している。
【0032】
また、各カバースプリング12は、それぞれ、ピン係合部52に対してディスク回転方向回出側に配置されるようにピンカバー部51からディスク回転方向回出側に延出し、ディスク回転方向において位置が合う一対のブレーキパッド22のディスク回転方向回出側の肩部30に当接してこれら一対のブレーキパッド22をディスク半径方向内側およびディスク回転方向回出側へ押圧する一対の第1押圧部(第1の押圧部)53を有している。
【0033】
さらに、各カバースプリング12は、それぞれ、ピン係合部52に対してディスク回転方向回入側に配置されるようにピンカバー部51から第1押圧部53とはピン係合部52を介して反対側つまりディスク回転方向回入側に延出し、ディスク回転方向において位置が合う一対のブレーキパッド22のディスク回転方向回入側の肩部29に当接してこれら一対のブレーキパッド22をディスク半径方向内側へ押圧する一対の第2押圧部(第2の押圧部)54を有している。
【0034】
そして、本実施形態において、各カバースプリング12は、それぞれ、ピン係合部52に対してディスク回転方向回入側に配置されるようにピンカバー部51からディスク回転方向回入側に延出してディスクパス部8,10のうちディスク回転方向回入側に隣接するものに当接する一つのキャリパ当接部55を有している。
【0035】
ピン係合部52は、ピンカバー部51のディスク回転方向回出側からディスク軸線方向における位置をディスク部Dに合わせて延出している。具体的に、ピン係合部52は、ピンカバー部51からディスク半径方向内方にディスク回転方向回入側に戻るように直線状に延出する延出部52aと、この延出部52aの先端から若干ディスク回転方向回出側に屈曲して直線状に延出する延出部52bと、この延出部52bの先端からディスク接線方向に沿ってディスク回転方向回入側に直線状に延出する延出部52cと、この延出部52cの先端からさらに屈曲してディスク半径方向外側に直線状に延出する延出部52dとを有する形状をなしている。なお、図8に示すように先端側の連続する三つ延出部52b,52c,52dの内側にパッドピン24が係合される。
【0036】
一対の第1押圧部53は、ピンカバー部51のディスク回転方向回出側であってピン係合部52のディスク軸線方向における両側の位置からそれぞれ延出している。具体的に、これら第1押圧部53は、ピンカバー部51からディスク回転方向回出側かつディスク半径方向内側に直線状に延出する延出部53aと、この延出部53aの先端から屈曲してディスク半径方向内方にディスク回転方向回入側に戻るように直線状に延出する延出部53bと、この延出部53bの先端から湾曲してディスク回転方向回出側かつディスク半径方向外側に直線状に延出する延出部53cとを有する形状をなしている。
【0037】
なお、図8に示すようにカバースプリング12がピン係合部52においてパッドピン24に係合された状態で、第1押圧部53は、パッドピン24に支持されたブレーキパッド22のディスク回転方向回出側の肩部30に延出部53cにおいて当接することになるが、このとき延出部53bおよび延出部53cがピンカバー部51に近接する側、つまりディスク半径方向外側およびディスク回転方向回入側に撓むことになる。その結果、第1押圧部53は、肩部30をディスク半径方向内側およびディスク回転方向回出側へ押圧する。
【0038】
一対の第2押圧部54は、ピンカバー部51のディスク回転方向回入側であってディスク軸線方向における両側の位置からそれぞれ延出している。具体的に、これら第2押圧部54は、ピンカバー部51からディスク回転方向回入側かつディスク半径方向内側に直線状に延出する延出部54aと、この延出部54aの先端から屈曲してディスク接線方向に沿ってディスク回転方向回入側に直線状に延出する延出部54bと、この延出部54bの先端からさらに屈曲してディスク半径方向外側に直線状に延出する延出部54cとを有する形状をなしている。
【0039】
なお、図8に示すようにカバースプリング12がピン係合部52においてパッドピン24に係合された状態で、第2押圧部54は、パッドピン24に支持されたブレーキパッド22のディスク回転方向回入側の肩部29に延出部54bにおいて当接することになるが、このとき延出部54bがディスク半径方向外方に撓むことになる。その結果、第2押圧部54は、肩部29をディスク半径方向内側へ押圧する。
【0040】
キャリパ当接部55は、ピンカバー部51のディスク回転方向回入側であってディスク軸線方向における一対の第2押圧部54の間の位置からディスク軸線方向における位置をディスク部Dに合わせて延出している。このキャリパ当接部55の延出方向は前記第2の押圧部54の延出方向とディスク周方向で同方向になる。具体的に、キャリパ当接部55は、ピンカバー部51からディスク回転方向回入側かつディスク半径方向内側に直線状に延出する延出部55aと、この延出部55aの先端から湾曲してディスク接線方向に沿ってディスク回転方向回入側に直線状に延出する延出部55bとを有しており、この延出部55bの先端はディスク軸線方向における幅が幅広の幅広部56とされている。
【0041】
そして、カバースプリング12は、そのキャリパ当接部55における幅広部56の全体を含む部分で、ディスクパス部8,10のうちディスク回転方向回入側に隣り合うもののディスク半径方向内側の当接面58に当接する。つまり、ディスク回転方向回入側のカバースプリング12は、ディスクパス部8のディスク半径方向内側の当接面58に当接することになり、ディスク回転方向回出側のカバースプリング12は、ディスクパス部10のディスク半径方向内側の当接面58に当接することになる。なお、当接面58は幅広部56を嵌合させる嵌合凹部60に形成されている。
【0042】
なお、図8に示すようにカバースプリング12がピン係合部52においてパッドピン24に係合され、第1押圧部53および第2押圧部54において一対のブレーキパッド22に当接した状態で、キャリパ当接部55は、ピンカバー部51から離れる方向つまりディスク半径方向内方に撓んだ状態で当接面58に当接させられることになる。その結果、キャリパ当接部55は、キャリパ本体1に対しディスク半径方向外側への付勢力を発生させ、反対に、カバースプリング12の第2押圧部54側にディスク半径方向内側への付勢力を発生させる。
【0043】
ここで、上記カバースプリング12は、ステンレス鋼板等の金属薄板をプレス装置により打抜きおよび曲げ加工等することにより一体成形されるもので、そのピンカバー部51には、ディスク半径方向外方に突出しディスク軸線方向に延びる補強用のリブ部59が形成されている。
【0044】
そして、カバースプリング12が第1押圧部53でブレーキパッド22をディスク回転方向回出側へ押圧することになるため、ブレーキパッド22にはディスク半径方向における肩部30側をディスク回転方向回出側のトルク受面11bに当接させる力が発生することになる。そして、これに加えて、カバースプリング12は、キャリパ本体1のディスク半径方向内側の当接面58にキャリパ当接部55が当接して第2押圧部54側にディスク半径方向内側への付勢力を発生させているため、第2押圧部54が大きな押圧力でブレーキパッド22のディスク回転方向回入側の肩部29をディスク半径方向内方に押圧することになる。この押圧でブレーキパッド22には、パッドピン24を中心としてディスク半径方向における肩部30に対し反対側をディスク回転方向回出側のトルク受面34bに当接させる方向の回転力が発生することになる。
【0045】
以上の結果、ブレーキパッド22は、ディスク回転方向回出側の両トルク受面11b,34bに面接触で当接することになる。
【0046】
以上に述べた本実施形態のディスクブレーキによれば、カバースプリング12のキャリパ当接部55は、一つがピンカバー部51からディスク軸線方向における位置をディスク部Dに合わせて延出してディスクパス部8,10の対応する一方のディスク半径方向内側の当接面58に当接するため、ディスク部Dに対してディスク軸線方向における両側に配置された第2押圧部54から均等に力を受けることでねじれを生じることがなく、剛性を確保できて十分なスプリング効果が得られることになる。したがって、制動時にブレーキパッド22の姿勢を十分に安定させることができ、ブレーキ鳴きの発生を十分に抑制することができる。
【0047】
また、第1押圧部53が、一対のブレーキパッド22をディスク回転方向回出側へ押圧することでブレーキパッド22のパッドピン24に近接する側をキャリパ本体1のディスク回転方向回出側のトルク受面11bに当接させることになるが、これに加えて、キャリパ当接部55が、ピンカバー部51からディスク回転方向回入側に延出してディスクパス部8,10の対応する一方のディスク半径方向内側の当接面58に当接しているため、同じ側に延出する第2押圧部54によるディスク半径方向内側への付勢力を大きくブレーキパッド22に作用させ、ブレーキパッド22をパッドピン24を中心に回動させてそのパッドピン24から離間する側もキャリパ本体1のディスク回転方向回出側のトルク受面34bに当接させることになる。よって、ブレーキパッド22がキャリパ本体1のディスク回転方向回出側のトルク受面11b,34bにパッドピン24に近接する側から離間する側まで面状に当接することになるため、制動時にディスク部Dからブレーキパッド22に入力があってもブレーキパッド22が不要な挙動をすることがない。したがって、このようなブレーキパッド22の不要な挙動に起因したブレーキ鳴きの発生を抑制することができる。
【0048】
つまり、第1押圧部53のみが設けられている場合は、この第1押圧部53がブレーキパッド22をディスク回転方向回出側へ押圧すると、ブレーキパッド22がパッドピン24を中心に揺動するため、パッドピン24に近接する側がキャリパ本体1のディスク回転方向回出側のトルク受面11bに当接する一方で、パッドピン24から離間する側がキャリパ本体1のディスク回転方向回出側のトルク受面34bに当接できず浮いた状態になってしまうことになる。そして、このままで、制動時にディスク部Dからブレーキパッド22に入力があるとブレーキバッド22がトルク受面11bへの当接部を中心とした不要な回転をしてブレーキ鳴きを発生させることになるが、このようなブレーキ鳴きを防止できるのである。
【0049】
なお、上記実施形態においては、キャリパ半割体2A,2Bを連結することにより一体化されるキャリパ本体1を有する2ピース構造のものを例にとり説明したが、一体のキャリパ本体を有する1ピース構造にも適用可能である。
【0050】
また、上記実施形態においては、一対のブレーキパッド22を一本のパッドピン24で支持するものを例にとり説明したが、一対のブレーキパッドを複数本のパッドピンで支持するものにも適用可能である。
【0051】
さらに、上記実施形態においては、液圧式のディスクブレーキを例にとり説明したが、押圧手段を電動モータで駆動する電動ブレーキにも適用可能である。
【0052】
加えて、上記実施形態においては、キャリパ固定型のディスクブレーキを例にとり説明したが、パッドピンによりブレーキパッドが支持されるタイプであればよく、キャリパフローティング型のディスクブレーキにも適用可能である。この場合、押圧手段は、一方がキャリパ本体に対し可動のピストンで他方がキャリパ本体の非可動部となる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に係る発明によれば、カバースプリングのキャリパ当接部は、ディスク軸線方向における位置をディスクに合わせて設けられてディスクパス部に当接するため、ディスクに対して両側に配置された押圧部から均等に力を受けることでねじれを生じることがなくなり、剛性を確保できて十分なスプリング効果が得られることになる。したがって、制動時にブレーキパッドの姿勢を十分に安定させることができ、ブレーキ鳴きの発生を十分に抑制することができる。
【0054】
請求項2に係る発明によれば、第1の押圧部が、一対のブレーキパッドをディスク回転方向回出側へ押圧することでブレーキパッドのパッドピンに近接する側をキャリパ本体のディスク回転方向回出側に当接させることになるが、これに加えて、キャリパ当接部が、ピン係合部に対しディスク回転方向回入側に配置されてディスクパス部のディスク半径方向内側の当接面に当接しているため、同じ側に配置された押圧部によるディスク半径方向内側への付勢力を大きくブレーキパッドに作用させ、ブレーキパッドをパッドピンを中心に回動させてそのパッドピンから離間する側もキャリパ本体のディスク回転方向回出側に当接させることになる。よって、ブレーキパッドがキャリパ本体のディスク回転方向回出側にパッドピンに近接する側から離間する側まで面状に当接することになるため、制動時にディスクからブレーキパッドに入力があってもブレーキパッドが不要な挙動をすることがない。したがって、このようなブレーキパッドの不要な挙動に起因したブレーキ鳴きの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のディスクブレーキの全体構成を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態のディスクブレーキの全体構成を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施形態のディスクブレーキの全体構成を示す正断面図である。
【図4】本発明の一実施形態のディスクブレーキのカバースプリングを示す平面図である。
【図5】本発明の一実施形態のディスクブレーキのカバースプリングを示す正面図である。
【図6】本発明の一実施形態のディスクブレーキのカバースプリングを示す図5における右方から見た側面図である。
【図7】本発明の一実施形態のディスクブレーキのカバースプリングおよびキャリパ本体の要部を示す平面図である。
【図8】本発明の一実施形態のディスクブレーキのカバースプリングおよびキャリパ本体の要部を示す正断面図である。
【符号の説明】
1 キャリパ本体
8,9,10 ディスクパス部
12 カバースプリング
15 ピストン(押圧手段)
22 ブレーキパッド
24 パッドピン
52 ピン係合部
53 第1押圧部(第1の押圧部)
54 第2押圧部(第2の押圧部)
55 キャリパ当接部
D ディスク部(ディスク)
Claims (2)
- ディスクを挟みディスクパス部を介して対向配置された一対の押圧手段を有するキャリパ本体を備え、該キャリパ本体にディスク軸線方向に延ばして橋架された少なくとも一つのパッドピンに一対のブレーキパッドを摺動可能に挿通して吊下支持させるとともに、前記パッドピンに係合されて前記一対のブレーキパッドをディスク半径方向内側へ押さえるカバースプリングを装着したディスクブレーキにおいて、
前記カバースプリングは、
前記パッドピンに係合されるピン係合部と、
該ピン係合部に対し一側に設けられて前記一対のブレーキパッドをディスク半径方向内側へ押圧する第1の押圧部と、
該第1の押圧部とは前記ピン係合部を介してディスク周方向反対側に設けられて前記一対のブレーキパッドをディスク半径方向内側へ押圧する第2の押圧部と、
ディスク軸線方向における位置をディスクに合わせて設けられて前記ディスクパス部に当接するキャリパ当接部と、
を具備することを特徴とするディスクブレーキ。 - 前記第1の押圧部は、前記一対のブレーキパッドをディスク半径方向内側およびディスク回転方向回出側へ押圧し、
前記キャリパ当接部は、前記ピン係合部に対しディスク回転方向回入側に設けられて、前記ディスクパス部のディスク半径方向内側の当接面に当接することを特徴とする請求項1記載のディスクブレーキ。
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