JP2004144010A - 4サイクル内燃機関 - Google Patents

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劉 育民
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Abstract

【課題】手持ち式作業機に使用される4サイクル内燃機関に関し、傾倒姿勢等で運転が成されても、不都合を生じないブリーザシステムを有する4サイクル内燃機関の提供。
【解決手段】4サイクル内燃機関(2)は、クランク室(4)から動弁室(8)を介し、更に、動弁室(8)の下流側に画成された、ブローバイガスのオイル成分と気体成分とを分離するためのブリーザ室(10)を経て、エアクリーナ(11)まで延び、クランク室(4)内の正圧によって、クランク室(4)内のブローバイガスをエアクリーナ(11)まで送出し、燃焼室へ再循環させるための連通路(P)を有する。連通路(P)には、ブリーザ室(10)の出口の下流側近傍にオリフィス(26)が設けられている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、4サイクル内燃機関に関し、より詳細には、前記内燃機関が、例えば、刈払機等の手持ち式作業機に利用され、運転中、様々な姿勢とされる4サイクル内燃機関に関する。
【0002】
【従来技術】
例えば、刈払機、ヘッジトリマやチェーンソー等の動力源として用いられる4サイクル内燃機関において、オイルミストやブローバイガスによって動弁装置の各部を潤滑した後、エアクリーナに排出するように構成した装置が知られている。例えば、特開平9−170420号公報に開示されたOHV式4サイクル内燃機関においては、油溜室において生成されたオイルミストとクランク室内のブローバイガスが動弁室に供給され、該動弁室でオイルミストとブローバイガスの分離が行われ、オイルミストは動弁装置の各部を潤滑し、また、ブローバイガスはブリーザチューブを通してエアクリーナ側へ排出される。また、前記動弁室内に溜まった潤滑油は、前記動弁室の底部から還流路を通って前記油溜室へ戻される。
【0003】
また、特開2002−38916号公報には、OHC式4サイクル内燃機関に関し、動弁カム室の上方に吸い上げ室が画成されている。オイルタンク内で生成されたオイルミストは、クランク室を介し、該クランク室内で発生したブローバイガスと共に前記動弁カム室に供給される。動弁室内のオイルミスト及びブローバイガスは気液分離され、ブローバイガスは、ブリーザ室を介してエアクリーナ側に供給された後、内燃機関に吸入される。また、前記動弁カム室内のオイルミストや液化して溜まったオイルは、前記吸い上げ室へ、ピストンの昇降運動の際に生じる負圧によって吸い上げられ、オイル戻し導管を介してオイルタンクに戻される。
更に、実開昭56−101458号公報には、ブローバイガスをエアクリーナ側に案内するガス案内路を形成した乾式エアクリーナが開示されている。
【特許文献1】
特開平9−170420号公報
【特許文献2】
特開2002−38916号公報
【特許文献3】
実開昭56−101458号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、エアクリーナ側にブローバイガスを導くように構成された手持ち式作業機用の4サイクル内燃機関(エンジン)においては、運転中、機体が様々な姿勢とされるので、どの姿勢で長時間の運転がなされてもオイルがエアクリーナエレメント側へが吐出されない構造とすることが必要である。オイルが吐出されると、エアクリーナエレメントにオイル成分が付着してしまい、早期に目詰まりをおこして、所定量の空気をキャブレターに供給することができなくなるため、エンジンの安定した運転ができず、性能が大幅に低下してしまう。
そこで、本発明は、エアクリーナ側にブローバイガスを導くように構成された4サイクル内燃機関に関し、傾倒姿勢等で運転が成されても、エアクリーナエレメント側にオイルを吐出しないようにせしめた構造をもつブリーザシステムを有する4サイクル内燃機関を提供することを目的とする。
また、本発明は、オイルが吐出された場合にもエアクリーナエレメントの早期目詰まりが生じにくく、且つ、製造・組付けが容易な構造のエアクリーナを有する4サイクル内燃機関を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、クランク室から動弁室を介し、更に、該動弁室の下流側に画成された、ブローバイガスのオイル成分と気体成分とを分離するためのブリーザ室を経て、エアクリーナまで延び、前記クランク室内の正圧によって、前記クランク室内のブローバイガスを前記エアクリーナまで送出し、燃焼室へ再循環させるための連通路を有し、該連通路には、前記ブリーザ室の出口の下流側近傍においてオリフィスが設けられている、4サイクル内燃機関によって達成することができる。
【0006】
本発明に係る内燃機関においては、前記連通路を通って前記クランク室内のブローバイガスが前記燃焼室に再循環される。すなわち、ブローバイガスは、ピストンの下降運動によって前記クランク室内に生じる正圧によって、該クランク室から前記動弁室に送られ、該動弁室内の機構がブローバイガス中に含まれるオイルミストによって潤滑される。前記動弁室内でブローバイガスは気液分離され、液体成分は、前記連通路の上流側から前記クランクケースに流れる。また、ブローバイガスは更に、前記正圧によって前記ブリーザ室に送られ、そこでオイル成分と気体成分とが更に分離される。液体成分は、前記動弁室に流れ込み、前記連通路の上流側に流れて前記クランク室に戻る。前記ブリーザ室で分離された気体成分は、前記エアクリーナまで送出され、キャブレターの空気吸入口から前記燃焼室に送出され、再循環される。ここで、前記連通路の前記ブリーザ室の出口の下流側近傍において設けられたオリフィスは、前記正圧によって前記連通路内にオイルミストが流れるとき、所定の流れ抵抗となる。
【0007】
本発明によれば、前記動弁室の下流側に前記ブリーザ室が画成されているので、前記4サイクル内燃機関が傾倒等されても、前記ブローバイガスの液体成分は前記ブリーザ室に流入し、溜まるので、前記動弁室内の液体が前記連通路を経て前記エアクリーナ側まで一気に流れて吐出されるのが防止される。ブローバイガスから分離された液体成分は、前記動弁室を介して前記クランク室に戻されるので、前記連通路の下流側に液体成分が流れるのが防止される。更に、前記ブリーザ室の前記出口の下流側近傍にオリフィスを設けることによって、クランクケース(油溜室)と動弁室との間の大きな圧力差が抑えられ、動弁室まで輸送されたオイル分のエアクリーナ側への流出が抑えられる。これによって、エアクリーナエレメントがオイルで汚れ、早期目詰まりを起こすのを防止することができ、前記4サイクル内燃機関の安定した運転を確保することができる。
【0008】
また、本発明の実施の形態においては、前記動弁室と前記ブリーザ室との間の連通口は、ストレーナで覆われている。従って、前記4サイクル内燃機関が傾倒姿勢とされたとき、前記動弁室内で分離された液体成分が、前記ブリーザ室に一気に流れ込むのが防止され、かくして、前記連通路の下流側に液体成分が大量に流れて、前記エアクリーナエレメントが早期に汚れてしまうのを防止することができる。
更に、本発明の実施の形態においては、前記エアクリーナのハウジングは、前記連通路側に配置されたスペーサ部材と、該スペーサ部材に対して前記連通路とは反対側に並設されたベースプレート部材と、を有し、該ベースプレート部材及び前記スペーサ部材にキャブレターへの空気吸入口が形成されており、前記連通路の下流端通路部分は、前記スペーサ部材と前記ベースプレート部材との間に互いの対向面に沿って形成されており、前記連通路の吐出口は、前記空気吸入口に連通している。すなわち、前記ベースプレート部材と前記スペーサ部材とが合体されることによって、管状の前記下流端通路部分が形成される構造としたので、例えば、一部品に管路を形成する場合と比べて製造が容易となる。また、前記連通路の吐出口は、前記空気吸入口の近傍に位置しているので、前記エアクリーナエレメントがブローバイガスのオイル成分によって汚れるのが防止される。
【0009】
更に、本発明の実施の形態においては、前記スペーサ部材及び前記ベースプレート部材の一方には開放チャンネルが形成され、また、前記スペーサ部材及び前記ベースプレート部材の他方は、前記開放チャンネルと対向する平坦面を有し、前記ベースプレート部材と前記スペーサ部材とが合体されることによって前記開放チャンネルが前記平坦面によって閉じられ、前記下流端通路部分が形成される。前記一方の側を前記平坦面としたので、製造加工が更に容易となり、低コストで製造することができる。
更に、本発明の実施の形態においては、前記連通路の前記吐出口は、前記エアクリーナ内の前記空気吸入口に臨んで開口している。従って、もし、前記吐出口に到達したブローバイガスに、未だ、液体成分が含まれていても、前記キャブレター空気吸入口の中にただちに吸引されるので、周囲に設けられた前記エアクリーナエレメントをオイルで汚してしまうのが防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明にかかる4サイクル内燃機関の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るOHC式4サイクル内燃機関の要部断面図である。また、図2は、連通路の吐出口とエアクリーナ内のキャブレターの空気吸入口との位置関係を示す、図1のII矢視図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る4サイクル内燃機関2は、刈払機等の原動機として好適なものであり、クランク室4と、該クランク室4の上方に位置し、内部でピストン(図示せず)が上下動するシリンダ5と、該シリンダ5の上方に位置する動弁室8と、該動弁室8の上方に画成された、前記クランク室4からのブローバイガスのオイル成分と気体成分とを分離するためのブリーザ室10と、前記シリンダ5の側方に位置するエアクリーナ11と、を有する。また、前記4サイクル内燃機関2には、前記クランク室4から前記動弁室8を介し、更に、該動弁室8の下流側に画成された前記ブリーザ室10を経て前記エアクリーナ11側まで延びる連通路Pが設けられている。該連通路Pは、前記ピストンの下降運動中に生じる前記クランク室4内の正圧によって、前記クランク室4内のブローバイガスを前記エアクリーナ11側まで送出し、前記シリンダ5内の燃焼室5aへ再循環させるために設けられている。
【0011】
前記連通路Pについて、より詳細に説明すると、該連通路Pの上流(前記クランク室4)側通路は、シリンダブロック14内に形成された管路16で構成されており、その上流端16aが前記クランク室4に、また、下流端16bが前記動弁室8に開口している。また、前記動弁室8と前記ブリーザ室10との間は仕切壁18で仕切られており、そこに連通口20が形成されている。該連通口20は、主として気体を通過させ、一気に液体が前記ブリーザ室10側に流入するのを防止するための、例えば、多孔性材料、網状材料、連通気泡を有するフォームラバー材料などで形成されたストレーナ22で覆われている。
【0012】
また、前記ブリーザ室10について更に説明すると、前記ブリーザ室10の底壁を構成する前記仕切壁18には、該仕切壁18の上面より高い段部18aが形成されており、該段部18aの上面に前記ブリーザ室10内において上方に向けて出口24が開口している。また、前記出口24の下流側近傍にはオリフィス26が設けられている。前記ブリーザ室10は、前記仕切壁18を含めてシリンダヘッドカバー28に形成されており、該シリンダヘッドカバー28を前記シリンダ5の上に組立てることによって、前記仕切壁18を頂壁として前記動弁室8が形成される。
前記連通路Pの、前記ブリーザ室10と前記エアクリーナ11の上流側との間は、例えば、ゴムホース30で構成されている。
前記エアクリーナ11のハウジング12内には、吸込まれた空気中の塵等を取り除くためのエアクリーナエレメント13が収容されている。該エアクリーナエレメント13は、前記ハウジング12の外気流入部(12d)の内側に配置されている。前記エアクリーナエレメント13は、例えば、不織布製である。
【0013】
図3は、エアクリーナのハウジングのベースプレート部材とスペーサ部材との組立図であり、図1に示す線III−IIIに沿った矢視図である。また、図4は、図3に示すベースプレート部材とスペーサ部材の分解図であり、互いの対向面を示す。
図1、図3及び図4に示すように、前記エアクリーナ11の前記ハウジング12は、前記連通路P側に配置されたスペーサ部材12cと、該スペーサ部材12cに対して前記連通路Pとは反対側に設けられたベースプレート部材12aと、前記連通路Pから更に遠い側に設けられ、前記ベースプレート部材12aと着脱自在に合体されて、内側に前記エアクリーナエレメント13の収容空間を形成するカバー部12bと、を並設することにより形成されている。前記スペーサ部材12cと前記ベースプレート部材12aの略中央に、ダイヤフラム式等のキャブレター33への空気取入口36が、吹き返し防止板3に対向して形成されている。
【0014】
前記連通路Pの下流端通路部分32は、前記エアクリーナ11の前記ハウジング12側に形成されている。すなわち、前記連通路Pの前記下流端通路部分32は、前記スペーサ部材12cと前記ベースプレート部材12aとの間において、互いの対向面に沿って形成されている。より詳細には、図4に示すように、前記スペーサ部材12cには、前記ベースプレート部材12aと対向する面に開放チャンネル32aが形成され、また、前記ベースプレート部材12aは、前記スペーサ部材12cの前記開放チャンネル32aと対向する部分に、平坦面32bを形成している。前記ベースプレート部材12aと前記スペーサ部材12cとを対面させて合体せしめることによって、前記開放チャンネル32aが前記平坦面32bによって閉じられ、前記下流端通路部分32が形成される。該下流端通路部分32の下流端に形成された吐出口35は、図2に示すように、前記エアクリーナ11内の前記空気吸入口36に臨んで、その内周面に開口している。
【0015】
本実施の形態に係る4サイクル内燃機関2は以下の通り作用する。
前記内燃機関2においては、前記連通路Pを通ってクランク室4内のブローバイガスが前記燃焼室5aに再循環される。すなわち、ブローバイガスは、前記ピストンの下降運動によって前記クランク室4内に生じる正圧によって、前記クランク室4から前記動弁室8に送られ、該動弁室8内の機構が、ブローバイガス中に含まれるオイルミストによって潤滑される。前記動弁室8内でブローバイガスは気液分離され、その液体成分は、前記シリンダブロック14内に形成された前記上流側通路16を通って前記クランク室4に還流する。また、ブローバイガスは、更に、前記正圧によって、前記連通口20を覆う前記ストレーナ22を通って前記ブリーザ室10に送出され、そこでオイル成分と気体成分とが更に分離される。その液体成分は、前記連通口20を介して前記動弁室8に流れ込み、前記上流側通路16を介して前記クランク室4に戻る。前記ブリーザ室10で分離された気体成分は、前記正圧によって、更に、前記オリフィス26を介して前記ゴムホース30を通り、前記スペーサ部材12cと前記ベースプレート部材12aとの間の前記下流端通路部分32を通って、前記エアクリーナ11まで送出される。前記連通路Pの最下流端である前記吐出口35から吐出されたブローバイガスは、前記シリンダ5内に生じる負圧によって前記空気吸入口36からただちに吸引され、前記キャブレター33を介して前記燃焼室5aに送出されて燃焼される。
【0016】
ここで、前記連通路Pの前記ブリーザ室10の前記出口24に設けられた前記オリフィス26は、前記正圧によって前記連通路P内にオイルミストが流れるとき流れ抵抗となり、前記動弁室8や前記ブリーザ室10内に溜まった液体成分が、前記正圧によって、前記連通路Pの下流側にある前記エアクリーナ11まで流れるのを防止する。
更に、前記4サイクル内燃機関2が傾倒姿勢とされた場合について説明する。まず、前記ブリーザ室10は、前記動弁室8の上方に画成されており、また、それらの間の前記連通口20は、前記ストレーナ22で覆われているので、機体が傾倒されても、液体成分が前記ブリーザ室10内に一気に流れ込むのが防止される。また、前記ブリーザ室10内には、前記段部18aが形成されており、前記出口24が前記段部18aに上向きに開放しているので、前記ブリーザ室10内に溜まった液体成分が前記出口24の中に一気に流れ込むのが防止される。更に、前記出口24の下流近傍には前記オリフィス26が設けられており、前記連通路Pの経路が縮径されているので、液体成分が前記エアクリーナ11側に流れ込むのが更に確実に防止される。
【0017】
このように、液体成分が前記エアクリーナ11内に迄到達せしめられるのが防止されるが、もし、ブローバイガスが液体成分を含有していても、前記吐出口35が前記空気吸入口36に臨んで設けられおり、ただちにその中に吸引されるので、周囲に設けられた前記エアクリーナエレメント13を液体成分で汚してしまうのが防止される。
【0018】
以上の通り、本実施の形態においては、前記ブリーザ室10の底壁を構成する前記仕切壁18に、該仕切壁18の上面より高い段部18aが形成されており、前記ブリーザ室10の前記出口24は、前記段部18aの上面に前記ブリーザ室10内において上方に向けて開口しているので、前記ブリーザ室10の前記底壁に溜まった液体成分が前記出口24の中に流れ込むのが確実に防止される。
【0019】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、本実施の形態に係る前記4サイクル内燃機関2はOHC式であるが、これに限定されず、OHV式の4サイクル内燃機関に前記連通路Pを設けてもよい。
また、前記連通路Pの前記上流側通路16は前記シリンダブロック14に形成されているが、これに限定されることなく、前記クランク室4と前記動弁室8とを連通させれば、前記シリンダブロック14内に形成されている必要はない。
更に、前記エアクリーナ11の前記ベースプレート部分12aに開放チャンネル32aが形成され、それを前記スペーサ部材12cの平坦な面で閉じて管路を形成してもよく、また、両部材の対向面のそれぞれに開放チャンネル32aを形成してもよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、エアクリーナにブローバイガスを導くように構成された4サイクル内燃機関が、傾倒姿勢等で運転が成されても、不都合が生じないブリーザシステムを有する4サイクル内燃機関を提供することができる。
また、本発明によれば、オイルがアエクリーナ側へ吐出した場合にも、エアクリーナエレメントが汚されることなく、且つ、製造・組付けが容易な構造のエアクリーナを有する4サイクル内燃機関を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るOHC式4サイクル内燃機関の要部断面図である。
【図2】連通路の吐出口とエアクリーナ内のキャブレターの空気吸入口との位置関係を示す、図のII矢視図である。
【図3】エアクリーナのハウジングのベースプレート部材とスペーサ部材との組立て図であり、図1に示す線III−IIIに沿った矢視図である。
【図4】図3に示すベースプレート部材とスペーサ部材の分解図であり、互いの対向面を示す。
【符号の説明】
4    クランク室
5a 燃焼室
8    動弁室
10    ブリーザ室
11    エアクリーナ
12    ハウジング
12a  ベースプレート部材
12c  スペーサ部材
13  エアクリーナエレメント
22    ストレーナ
24    出口
26    オリフィス
32    下流端通路部分
32a  開放チャンネル
32b  平坦面
33    キャブレター
35    吐出口
36    空気吸入口
P    連通路

Claims (5)

  1. クランク室(4)から動弁室(8)を介し、更に、該動弁室(8)の下流側に画成された、ブローバイガスのオイル成分と気体成分とを分離するためのブリーザ室(10)を経て、エアクリーナ(11)まで延び、前記クランク室(4)内の正圧によって、前記クランク室(4)内のブローバイガスを前記エアクリーナ(11)まで送出し、燃焼室(5a)へ再循環させるための連通路(P)を有し、該連通路(P)には、前記ブリーザ室(10)の出口(24)の下流側近傍においてオリフィス(26)が設けられている、4サイクル内燃機関。
  2. 前記動弁室(8)と前記ブリーザ室(10)との間の連通口(20)は、ストレーナ(22)で覆われている、ことを特徴とする請求項1に記載の4サイクル内燃機関。
  3. 前記エアクリーナ(11)のハウジング(12)は、前記連通路(P)側に配置されたスペーサ部材(12c)と、該スペーサ部材(12c)に対して前記連通路(P)とは反対側に並設されたベースプレート部材(12a)と、を有し、該ベースプレート部材(12a)及び前記スペーサ部材(12c)にキャブレター(33)への空気吸入口(36)が形成されており、
    前記連通路(P)の下流端通路部分(32)は、前記スペーサ部材(12c)と前記ベースプレート部材(12a)との間に互いの対向面に沿って形成されており、前記連通路(P)の吐出口(35)は、前記空気吸入口(36)に連通している、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の4サイクル内燃機関。
  4. 前記スペーサ部材(12c)及び前記ベースプレート部材(12a)の一方には開放チャンネル(32a)が形成され、また、前記スペーサ部材(12c)及び前記ベースプレート部材(12a)の他方は、前記開放チャンネル(32a)と対向する平坦面(32b)を有し、前記ベースプレート部材(12a)と前記スペーサ部材(12c)とが合体されることによって前記開放チャンネル(32a)が前記平坦面(32b)によって閉じられ、前記下流端通路部分(32)が形成される、ことを特徴とする請求項3に記載の4サイクル内燃機関。
  5. 前記連通路(P)の前記吐出口(35)は、前記エアクリーナ(11)内の前記空気吸入口(36)に臨んで開口している、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の4サイクル内燃機関。
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