JP2004142902A - ストッカー - Google Patents
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Abstract
【構成】昇降枠12にローラコンベヤ14を多段に設け、外部のコンベヤとの間で、物品の搬出入を自在にする。昇降枠の昇降により、所望のローラコンベヤを用いて物品を搬出入する。またローラコンベヤ14の駆動モータを昇降枠の外部に設けて、センタリング部材25でセンタリングし、クラッチを介して動力伝達する。
【効果】先入れ先出しで物品を一時保管できる。
【選択図】 図3
【効果】先入れ先出しで物品を一時保管できる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の利用分野】
この発明は物品を先入れ先出しで一時保管できるストッカーに関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】
【特許文献1】特開平6−171715号公報
【0004】
上記特許文献1は、ローラコンベヤをストッカーに設けると共に、ローラコンベヤの搬送面を上下に通過自在な複数の棚を設けて、外部のコンベヤからローラコンベヤに物品を搬入し、棚を上昇させることにより物品をローラコンベヤからすくい上げて保管することを開示している。物品の出庫時には、棚を下降させてローラコンベヤに移し替え、ローラコンベヤで外部のコンベヤに搬出する。
【0005】
しかしこのようにすると、物品の出庫の順序は後入れ先出し(LIFO)となり、入庫時と出庫時とで物品の順序が反転してしまう。このため仕掛品の一時保管などの場合で、仕掛品を個別に管理している場合、ストッカーに一時保管すると、後工程へ流れる仕掛品の順番が変更されてしまう。
【0006】
【発明の課題】
この発明の基本的課題は、先入れ先出しで出庫ができるストッカーを提供することにある。
請求項2の発明での基本的課題は、ストッカー内のコンベヤに必要な駆動系の数を削減することにある。
請求項3の発明での基本的課題は、ストッカー内のコンベヤへの動力伝達時の発塵を少なくし、クリーンルームなどへの適用を容易にすることにある。
【0007】
【発明の構成】
この発明は、外部から搬入された物品を一時保管して搬出するためのストッカーにおいて、物品の搬出入用のコンベヤを多段に設けた昇降枠と、該昇降枠を昇降させて所望のコンベヤを外部との搬出入高さへ昇降させるための手段、とを設けたことを特徴とする(請求項1)。
【0008】
好ましくは、前記昇降枠の複数のコンベヤに対して、共通の駆動モータを設けると共に、前記搬出入高さにあるコンベヤに、該駆動モータの出力を伝達するための動力伝達手段を設ける(請求項2)。
【0009】
特に好ましくは、前記動力伝達手段を、磁気的結合により非接触で動力を伝達するように構成する(請求項3)。
【0010】
【発明の作用と効果】
この発明では、昇降枠にコンベヤを多段に設け、昇降枠全体を昇降させて、所望のコンベヤを外部との物品の搬出入高さへ昇降させるので、所望のコンベヤから物品を搬出できる。このため先入れ先出しなどでの搬出を実現できる(請求項1)。
【0011】
請求項2の発明では、搬出入高さにあるコンベヤに共通の駆動モータの出力を伝達して駆動するので、コンベヤが複数でも、その駆動モータは少数でよい。このためコンベヤを多数設けるのが容易になる。
【0012】
請求項3の発明では、駆動モータ側からコンベヤ側へ、磁気的結合により動力を非接触で供給するので、クリーンルームなどにストッカーを設置する際の発塵を少なくできる。
【0013】
【実施例】
図1〜図6に、実施例のストッカーを示す。これらの図において、2はストッカーで、4はストッカー2に接続した外部のメインコンベヤであり、6はメインコンベヤ4に設けた転換台で、例えばメインコンベヤ4上の物品を転換台6により持ち上げて、ストッカー2への搬出入高さへリフトさせる。そしてプッシャー8などを用いて、物品をストッカー2へ入庫させる。10は処理装置で、半導体加工装置や液晶ディスプレー加工装置、あるいは医薬品の製造装置などである。
そして特に限定するものではないが、ストッカー2や処理装置10などはクリーンルーム内に設けられているものとし、メインコンベヤ4上を多品種の物品が搬送されているものとする。
【0014】
ストッカー2には昇降枠12を設けて、その内部に多段にローラコンベヤ14を設ける。なおローラコンベヤ14は昇降枠12内の搬出入用のコンベヤの例であり、他の種類のコンベヤでも良い。ローラコンベヤ14は、例えば物品1個〜10個程度を載置できる長さとする。16は昇降ベースで、昇降枠12を取り付けて、昇降枠12全体を昇降させるために用い、18,19は昇降ガイドである。20はコンベヤ駆動モータで、例えば昇降枠12に設けた多段のローラコンベヤ14に対して、共通の1個のモータとする。21は動力伝達軸で、各ローラコンベヤ14に設け、コンベヤ駆動モータ20のモータ軸との接続が入/切自在で、かつコンベヤ駆動モータ20により駆動していない場合、ブレーキを掛けてローラコンベヤ14を固定できるようにする。
【0015】
リニアガイドレール22と、図示しないモータで運動するリニアガイド23とを設けて、コンベヤ駆動モータ20を昇降枠12に対して前後進自在とする。24は昇降枠12に設けたブレーキで、動力伝達軸21の先端との摩擦などにより、動力伝達軸21を固定する。ここで、昇降枠12に対して、コンベヤ駆動モータ20に面した面とその反対面とを側面と呼ぶことにする。昇降枠12の側面をセンタリングして、その高さを固定するためのセンタリング部材25を設ける。
センタリング部材25は、昇降枠12の両側面のそれぞれに設け、好ましくは両側面に水平位置を変えて複数設ける。26はセンタリング部材25を昇降枠12に対して前後進させるためのリニアガイドで、27はそのリニアガイドレールである。また28は、センタリング部材25を昇降枠12に対して前後進させるための、モータである。さらに30〜32は、センタリング部材25やコンベヤ駆動モータ20を支持するための台である。
【0016】
ボールネジ34により昇降ベース16の高さ位置を定め、このネジは図3に示す昇降モータ36により駆動されて、昇降ベース16を昇降させる。そして昇降ベース16の昇降を、昇降ガイド18,19によりガイドする。なお昇降ベース16の昇降機構自体は任意である。38は中間ローラで、メインコンベヤ4とストッカー2との間の、物品搬送を滑らかにするためのもので、特に設けなくても良い。
【0017】
図4に示すように、昇降枠12には被係合孔40を設けて、センタリング部材25と係合させて、高さ位置を位置決めできるようにする。被係合孔40は好ましくは昇降枠12の両側面に各複数列設け、個々の被係合孔40の高さ位置は、ローラコンベヤ14を物品の搬出入高さ位置P(図3)に位置決めできるように、所定ピッチずつ変化させる。そして被係合孔40にセンタリング部材25を係合させることにより、昇降枠12の高さ位置を位置決めする。この逆に、台30〜32側に被係合部材を設け、昇降枠12側には凸状の係合部材を設けても良い。動力伝達軸21は、常時はブレーキ24により固定され、動力伝達軸21に接続した駆動ベルト42により、各ローラコンベヤ14を接続する。
【0018】
図5,図6に、コンベヤ駆動モータ20と動力伝達軸21とのカップリングを示す。コンベヤ駆動モータ20は、リニアガイド23により、昇降枠12側へ向けて前後進自在である。コンベヤ駆動モータ20のモータ軸43の先端には係合部44があり、動力伝達軸21の先端に設けた円盤状のクラッチ部46に設けた凹状の被係合部48に、係合部44を係合させる。クラッチ部46は例えばバネ50により、ブレーキ24に設けたブレーキ面52に押し付けられており、クラッチ部46は摩擦力によりブレーキ24に固定されている。
【0019】
ここで、コンベヤ駆動モータ20を前進させて、係合部44を被係合部48に係合する。コンベヤ駆動モータ20をさらに昇降枠12側へ前進させると、バネ50の力に反して、クラッチ部46が昇降枠12側へ後退し、ブレーキ24による係止が外れ、動力伝達軸21が回転自在になる。そしてここでモータ軸43を回転させると、動力伝達軸21が回転し、所望のローラコンベヤを駆動することができる。
【0020】
係合部44と被係合部48間の結合は、歯車の噛み合いによるもの、摩擦によるものなどの機械的なものでも良いが、好ましくは非接触な磁気的結合とし、クリーンルーム内でストッカー2を使用する際の発塵を防止する。これは、入/切自在のモータ20と動力伝達軸21間の係合で、発塵が特に多くなり易いためである。磁気的結合の例を図6に示すと、係合部44を例えば永久磁石で構成し、クラッチ部46の被係合部48を磁性体や永久磁石で構成する。次に係合部44の先端と被係合部48の底面とが接触して発塵することを防止するため、好ましくは被係合部48の底面に永久磁石54を設け、係合部44側の磁石と反発させることにより、接触しないようにする。このような状態からモータ軸43を回転させると、永久磁石と磁性体間等の磁気的結合により、動力伝達軸21を駆動することができる。またコンベヤ駆動モータ20を前進させると、永久磁石と磁性体間の引力、並びに係合部44の永久磁石と永久磁石54との反発力により、係合部44と被係合部48とを接触させずに、ブレーキ24の係止を外すことができる。
【0021】
なおクラッチ部46側に永久磁石を設けて、係合部44側を磁性体としても良い。磁気的結合の種類自体は任意で、磁力を用いた非接触の結合で有ればよい。
また実施例では、動力伝達軸21を昇降枠12側へ押し込むことにより、ブレーキ24による係止を外しているが、磁力などによりクラッチ部46をブレーキ24よりもコンベヤ駆動モータ20側に引き寄せることにより、ブレーキを外すようにしても良い。
【0022】
実施例の動作を示す。メインコンベヤ4上を搬送されてきた物品は、転換台6で持ち上げられ、プッシャー8によりストッカー2側へと搬送される。この一方で、昇降枠12を全体として昇降させることにより、所望のローラコンベヤ14を搬出入高さ位置Pまで昇降させ、センタリング部材25を被係合孔40に係合させて、高さ位置を固定する。次に、コンベヤ駆動モータ20を昇降枠12側へ前進させ、係合部44と被係合部48間のカップリング(結合)により、動力伝達軸21を回転させる。この回転は駆動ベルト42を介してローラコンベヤ14の各ローラへ伝えられ、ローラコンベヤ14が動作する。このようにして物品をローラコンベヤ14上へと搬入する。1段のローラコンベヤ14へ搬入する物品の個数は、物品1個単位で先入れ先出しとする場合、コンベヤ1段毎に例えば1個とする。1つの段のコンベヤ内での物品の順序を特に問題にしない場合、1コンベヤに1〜10個程度の物品を載置するようにする。
【0023】
このようにして、転換台6による物品のリフトアップ、プッシャー8による物品の搬入と、昇降枠12の昇降、センタリング部材による位置決め、並びにコンベヤ駆動モータ20によるローラコンベヤ14の駆動とを組み合わせて、所定の物品をストッカー2内に搬入する。物品の搬出時には昇降枠12を昇降させて、所望のローラコンベヤを搬出入高さまで昇降させ、センタリング部材と被係合孔とを用いてセンタリングし、コンベヤ駆動モータと係合部並びに被係合部とを用い、該当するコンベヤを駆動して搬出する。このため先入れ先出しで物品の搬出入ができる。
【0024】
実施例では先入れ先出しで物品を搬出入できるので、多品種少量生産などのように、物品の製造ロットが小さく、物品を小さな単位で管理する場合でも、メインコンベヤ4上の物品やロットの順序が狂うことがない。このため処理装置10間でのバッファなどとして、ストッカー2を用いることができる。これに対して後入れ先出しで物品を一時保管すると、ストッカーに物品を保管する毎に物品の順序が狂い、物流管理や製造管理が複雑になる。実施例では多段のローラコンベヤを昇降枠に設けたが、その駆動モータは例えば1個に共通化できる。そして駆動モータと動力伝達軸間の接続を非接触で行うと、発塵が少なく、クリーンルームに特に適したストッカーとなる。
【0025】
実施例では、コンベヤ駆動モータ20を昇降枠12の外部に設けたが、昇降枠12内に設けても良い。その場合例えば、コンベヤ駆動モータにより鉛直な駆動軸を回転させ、駆動軸と各ローラコンベヤの動力伝達軸とを、ベルトとプーリーなどで接続する。そしてプーリーの位置をシフトさせることなどにより、動力伝達軸を停止/回転に切り替えるようにしても良い。また逆にコンベヤ駆動モータ20をメインコンベヤ4側に設けても良い。
【0026】
なお実施例のストッカー2をクリーンルーム内で使用する場合、昇降枠12の開口部を塞ぐシールド部材などを設けることが好ましい。またコンベヤ駆動モータ20等の周囲をシールドし、塵埃の拡散を防止することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のストッカーと外部のメインコンベヤとの接続を示す平面図
【図2】実施例のストッカーの要部断面図
【図3】実施例のストッカーの要部正面図
【図4】実施例のストッカーの要部側面図
【図5】実施例のストッカーでの、コンベヤ駆動モータと駆動軸とのクラッチ機構を示す図
【図6】実施例のストッカーでのクラッチの要部拡大断面図で、磁気カップリングを用いた動力伝達を示す
【符号の説明】
2 ストッカ−
4 メインコンベヤ
6 転換台
8 プッシャー
10 処理装置
12 昇降枠
14 ローラコンベヤ
16 昇降ベース
18,19 昇降ガイド
20 コンベヤ駆動モータ
21 動力伝達軸
22 リニアガイドレール
23 リニアガイド
24 ブレーキ
25 センタリング部材
26 リニアガイド
27 リニアガイドレール
28 モータ
30〜32 台
34 ボールネジ
36 昇降モータ
38 中間ローラ
40 被係合孔
42 駆動ベルト
43 モータ軸
44 係合部
46 クラッチ部
48 被係合部
50 バネ
52 ブレーキ面
54 永久磁石
P 搬出入高さ位置
【発明の利用分野】
この発明は物品を先入れ先出しで一時保管できるストッカーに関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】
【特許文献1】特開平6−171715号公報
【0004】
上記特許文献1は、ローラコンベヤをストッカーに設けると共に、ローラコンベヤの搬送面を上下に通過自在な複数の棚を設けて、外部のコンベヤからローラコンベヤに物品を搬入し、棚を上昇させることにより物品をローラコンベヤからすくい上げて保管することを開示している。物品の出庫時には、棚を下降させてローラコンベヤに移し替え、ローラコンベヤで外部のコンベヤに搬出する。
【0005】
しかしこのようにすると、物品の出庫の順序は後入れ先出し(LIFO)となり、入庫時と出庫時とで物品の順序が反転してしまう。このため仕掛品の一時保管などの場合で、仕掛品を個別に管理している場合、ストッカーに一時保管すると、後工程へ流れる仕掛品の順番が変更されてしまう。
【0006】
【発明の課題】
この発明の基本的課題は、先入れ先出しで出庫ができるストッカーを提供することにある。
請求項2の発明での基本的課題は、ストッカー内のコンベヤに必要な駆動系の数を削減することにある。
請求項3の発明での基本的課題は、ストッカー内のコンベヤへの動力伝達時の発塵を少なくし、クリーンルームなどへの適用を容易にすることにある。
【0007】
【発明の構成】
この発明は、外部から搬入された物品を一時保管して搬出するためのストッカーにおいて、物品の搬出入用のコンベヤを多段に設けた昇降枠と、該昇降枠を昇降させて所望のコンベヤを外部との搬出入高さへ昇降させるための手段、とを設けたことを特徴とする(請求項1)。
【0008】
好ましくは、前記昇降枠の複数のコンベヤに対して、共通の駆動モータを設けると共に、前記搬出入高さにあるコンベヤに、該駆動モータの出力を伝達するための動力伝達手段を設ける(請求項2)。
【0009】
特に好ましくは、前記動力伝達手段を、磁気的結合により非接触で動力を伝達するように構成する(請求項3)。
【0010】
【発明の作用と効果】
この発明では、昇降枠にコンベヤを多段に設け、昇降枠全体を昇降させて、所望のコンベヤを外部との物品の搬出入高さへ昇降させるので、所望のコンベヤから物品を搬出できる。このため先入れ先出しなどでの搬出を実現できる(請求項1)。
【0011】
請求項2の発明では、搬出入高さにあるコンベヤに共通の駆動モータの出力を伝達して駆動するので、コンベヤが複数でも、その駆動モータは少数でよい。このためコンベヤを多数設けるのが容易になる。
【0012】
請求項3の発明では、駆動モータ側からコンベヤ側へ、磁気的結合により動力を非接触で供給するので、クリーンルームなどにストッカーを設置する際の発塵を少なくできる。
【0013】
【実施例】
図1〜図6に、実施例のストッカーを示す。これらの図において、2はストッカーで、4はストッカー2に接続した外部のメインコンベヤであり、6はメインコンベヤ4に設けた転換台で、例えばメインコンベヤ4上の物品を転換台6により持ち上げて、ストッカー2への搬出入高さへリフトさせる。そしてプッシャー8などを用いて、物品をストッカー2へ入庫させる。10は処理装置で、半導体加工装置や液晶ディスプレー加工装置、あるいは医薬品の製造装置などである。
そして特に限定するものではないが、ストッカー2や処理装置10などはクリーンルーム内に設けられているものとし、メインコンベヤ4上を多品種の物品が搬送されているものとする。
【0014】
ストッカー2には昇降枠12を設けて、その内部に多段にローラコンベヤ14を設ける。なおローラコンベヤ14は昇降枠12内の搬出入用のコンベヤの例であり、他の種類のコンベヤでも良い。ローラコンベヤ14は、例えば物品1個〜10個程度を載置できる長さとする。16は昇降ベースで、昇降枠12を取り付けて、昇降枠12全体を昇降させるために用い、18,19は昇降ガイドである。20はコンベヤ駆動モータで、例えば昇降枠12に設けた多段のローラコンベヤ14に対して、共通の1個のモータとする。21は動力伝達軸で、各ローラコンベヤ14に設け、コンベヤ駆動モータ20のモータ軸との接続が入/切自在で、かつコンベヤ駆動モータ20により駆動していない場合、ブレーキを掛けてローラコンベヤ14を固定できるようにする。
【0015】
リニアガイドレール22と、図示しないモータで運動するリニアガイド23とを設けて、コンベヤ駆動モータ20を昇降枠12に対して前後進自在とする。24は昇降枠12に設けたブレーキで、動力伝達軸21の先端との摩擦などにより、動力伝達軸21を固定する。ここで、昇降枠12に対して、コンベヤ駆動モータ20に面した面とその反対面とを側面と呼ぶことにする。昇降枠12の側面をセンタリングして、その高さを固定するためのセンタリング部材25を設ける。
センタリング部材25は、昇降枠12の両側面のそれぞれに設け、好ましくは両側面に水平位置を変えて複数設ける。26はセンタリング部材25を昇降枠12に対して前後進させるためのリニアガイドで、27はそのリニアガイドレールである。また28は、センタリング部材25を昇降枠12に対して前後進させるための、モータである。さらに30〜32は、センタリング部材25やコンベヤ駆動モータ20を支持するための台である。
【0016】
ボールネジ34により昇降ベース16の高さ位置を定め、このネジは図3に示す昇降モータ36により駆動されて、昇降ベース16を昇降させる。そして昇降ベース16の昇降を、昇降ガイド18,19によりガイドする。なお昇降ベース16の昇降機構自体は任意である。38は中間ローラで、メインコンベヤ4とストッカー2との間の、物品搬送を滑らかにするためのもので、特に設けなくても良い。
【0017】
図4に示すように、昇降枠12には被係合孔40を設けて、センタリング部材25と係合させて、高さ位置を位置決めできるようにする。被係合孔40は好ましくは昇降枠12の両側面に各複数列設け、個々の被係合孔40の高さ位置は、ローラコンベヤ14を物品の搬出入高さ位置P(図3)に位置決めできるように、所定ピッチずつ変化させる。そして被係合孔40にセンタリング部材25を係合させることにより、昇降枠12の高さ位置を位置決めする。この逆に、台30〜32側に被係合部材を設け、昇降枠12側には凸状の係合部材を設けても良い。動力伝達軸21は、常時はブレーキ24により固定され、動力伝達軸21に接続した駆動ベルト42により、各ローラコンベヤ14を接続する。
【0018】
図5,図6に、コンベヤ駆動モータ20と動力伝達軸21とのカップリングを示す。コンベヤ駆動モータ20は、リニアガイド23により、昇降枠12側へ向けて前後進自在である。コンベヤ駆動モータ20のモータ軸43の先端には係合部44があり、動力伝達軸21の先端に設けた円盤状のクラッチ部46に設けた凹状の被係合部48に、係合部44を係合させる。クラッチ部46は例えばバネ50により、ブレーキ24に設けたブレーキ面52に押し付けられており、クラッチ部46は摩擦力によりブレーキ24に固定されている。
【0019】
ここで、コンベヤ駆動モータ20を前進させて、係合部44を被係合部48に係合する。コンベヤ駆動モータ20をさらに昇降枠12側へ前進させると、バネ50の力に反して、クラッチ部46が昇降枠12側へ後退し、ブレーキ24による係止が外れ、動力伝達軸21が回転自在になる。そしてここでモータ軸43を回転させると、動力伝達軸21が回転し、所望のローラコンベヤを駆動することができる。
【0020】
係合部44と被係合部48間の結合は、歯車の噛み合いによるもの、摩擦によるものなどの機械的なものでも良いが、好ましくは非接触な磁気的結合とし、クリーンルーム内でストッカー2を使用する際の発塵を防止する。これは、入/切自在のモータ20と動力伝達軸21間の係合で、発塵が特に多くなり易いためである。磁気的結合の例を図6に示すと、係合部44を例えば永久磁石で構成し、クラッチ部46の被係合部48を磁性体や永久磁石で構成する。次に係合部44の先端と被係合部48の底面とが接触して発塵することを防止するため、好ましくは被係合部48の底面に永久磁石54を設け、係合部44側の磁石と反発させることにより、接触しないようにする。このような状態からモータ軸43を回転させると、永久磁石と磁性体間等の磁気的結合により、動力伝達軸21を駆動することができる。またコンベヤ駆動モータ20を前進させると、永久磁石と磁性体間の引力、並びに係合部44の永久磁石と永久磁石54との反発力により、係合部44と被係合部48とを接触させずに、ブレーキ24の係止を外すことができる。
【0021】
なおクラッチ部46側に永久磁石を設けて、係合部44側を磁性体としても良い。磁気的結合の種類自体は任意で、磁力を用いた非接触の結合で有ればよい。
また実施例では、動力伝達軸21を昇降枠12側へ押し込むことにより、ブレーキ24による係止を外しているが、磁力などによりクラッチ部46をブレーキ24よりもコンベヤ駆動モータ20側に引き寄せることにより、ブレーキを外すようにしても良い。
【0022】
実施例の動作を示す。メインコンベヤ4上を搬送されてきた物品は、転換台6で持ち上げられ、プッシャー8によりストッカー2側へと搬送される。この一方で、昇降枠12を全体として昇降させることにより、所望のローラコンベヤ14を搬出入高さ位置Pまで昇降させ、センタリング部材25を被係合孔40に係合させて、高さ位置を固定する。次に、コンベヤ駆動モータ20を昇降枠12側へ前進させ、係合部44と被係合部48間のカップリング(結合)により、動力伝達軸21を回転させる。この回転は駆動ベルト42を介してローラコンベヤ14の各ローラへ伝えられ、ローラコンベヤ14が動作する。このようにして物品をローラコンベヤ14上へと搬入する。1段のローラコンベヤ14へ搬入する物品の個数は、物品1個単位で先入れ先出しとする場合、コンベヤ1段毎に例えば1個とする。1つの段のコンベヤ内での物品の順序を特に問題にしない場合、1コンベヤに1〜10個程度の物品を載置するようにする。
【0023】
このようにして、転換台6による物品のリフトアップ、プッシャー8による物品の搬入と、昇降枠12の昇降、センタリング部材による位置決め、並びにコンベヤ駆動モータ20によるローラコンベヤ14の駆動とを組み合わせて、所定の物品をストッカー2内に搬入する。物品の搬出時には昇降枠12を昇降させて、所望のローラコンベヤを搬出入高さまで昇降させ、センタリング部材と被係合孔とを用いてセンタリングし、コンベヤ駆動モータと係合部並びに被係合部とを用い、該当するコンベヤを駆動して搬出する。このため先入れ先出しで物品の搬出入ができる。
【0024】
実施例では先入れ先出しで物品を搬出入できるので、多品種少量生産などのように、物品の製造ロットが小さく、物品を小さな単位で管理する場合でも、メインコンベヤ4上の物品やロットの順序が狂うことがない。このため処理装置10間でのバッファなどとして、ストッカー2を用いることができる。これに対して後入れ先出しで物品を一時保管すると、ストッカーに物品を保管する毎に物品の順序が狂い、物流管理や製造管理が複雑になる。実施例では多段のローラコンベヤを昇降枠に設けたが、その駆動モータは例えば1個に共通化できる。そして駆動モータと動力伝達軸間の接続を非接触で行うと、発塵が少なく、クリーンルームに特に適したストッカーとなる。
【0025】
実施例では、コンベヤ駆動モータ20を昇降枠12の外部に設けたが、昇降枠12内に設けても良い。その場合例えば、コンベヤ駆動モータにより鉛直な駆動軸を回転させ、駆動軸と各ローラコンベヤの動力伝達軸とを、ベルトとプーリーなどで接続する。そしてプーリーの位置をシフトさせることなどにより、動力伝達軸を停止/回転に切り替えるようにしても良い。また逆にコンベヤ駆動モータ20をメインコンベヤ4側に設けても良い。
【0026】
なお実施例のストッカー2をクリーンルーム内で使用する場合、昇降枠12の開口部を塞ぐシールド部材などを設けることが好ましい。またコンベヤ駆動モータ20等の周囲をシールドし、塵埃の拡散を防止することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のストッカーと外部のメインコンベヤとの接続を示す平面図
【図2】実施例のストッカーの要部断面図
【図3】実施例のストッカーの要部正面図
【図4】実施例のストッカーの要部側面図
【図5】実施例のストッカーでの、コンベヤ駆動モータと駆動軸とのクラッチ機構を示す図
【図6】実施例のストッカーでのクラッチの要部拡大断面図で、磁気カップリングを用いた動力伝達を示す
【符号の説明】
2 ストッカ−
4 メインコンベヤ
6 転換台
8 プッシャー
10 処理装置
12 昇降枠
14 ローラコンベヤ
16 昇降ベース
18,19 昇降ガイド
20 コンベヤ駆動モータ
21 動力伝達軸
22 リニアガイドレール
23 リニアガイド
24 ブレーキ
25 センタリング部材
26 リニアガイド
27 リニアガイドレール
28 モータ
30〜32 台
34 ボールネジ
36 昇降モータ
38 中間ローラ
40 被係合孔
42 駆動ベルト
43 モータ軸
44 係合部
46 クラッチ部
48 被係合部
50 バネ
52 ブレーキ面
54 永久磁石
P 搬出入高さ位置
Claims (3)
- 外部から搬入された物品を一時保管して搬出するためのストッカーにおいて、
物品の搬出入用のコンベヤを多段に設けた昇降枠と、該昇降枠を昇降させて所望のコンベヤを外部との搬出入高さへ昇降させるための手段、とを設けたことを特徴とする、ストッカー。 - 前記昇降枠の複数のコンベヤに対して、共通の駆動モータを設けると共に、前記搬出入高さにあるコンベヤに、該駆動モータの出力を伝達するための動力伝達手段を設けたことを特徴とする、請求項1のストッカー。
- 前記動力伝達手段を、磁気的結合により非接触で動力を伝達するように構成したことを特徴とする、請求項2のストッカー。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010189094A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Shiidaa Kk | 搬送物品の一時保管装置 |
EP3492407A1 (en) * | 2017-11-29 | 2019-06-05 | Hirata Corporation | Conveyance system and method for conveying workpiece |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002310881A patent/JP2004142902A/ja active Pending
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