JP2004142888A - コンテナへの物品積み込み設備 - Google Patents

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Soichi Haruyama
晴山 蒼一
Koichi Saito
斉藤 浩一
Masayasu Miyawaki
宮脇 雅靖
Hidekazu Nagata
永田 英一
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Abstract

【課題】パレットに載置して取り扱うものでありながら、自動化作業によって物品のみコンテナへ積み込み得るコンテナへの物品積み込み設備を提供する。
【解決手段】複数個の物品1を配列することを1段とし、パレット2上に複数段を段積みした段積みパレット3の支持手段20と、対向されたコンテナ90内へ物品1群を供給自在な物品供給手段60と、支持手段20上の段積みパレット3を受け取ったのち物品1群のみを物品供給手段60に渡す移載手段30からなる。支持手段上の段積みパレットを物品供給手段により受け取り、物品供給手段により物品群のみを物品供給手段に渡したのち、物品供給手段により物品群のみをコンテナ内へ供給できることにより、パレットに載置して取り扱うものでありながら、能率的な自動化作業によって、物品のみコンテナへ正確な段積み状態で積み込むことができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば紙袋品(紙袋の中に紛粒状物を積めたもの)などの物品群をコンテナへ積み込むときなどに採用されるコンテナへの物品積み込み設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
紙袋品群をコンテナへ積み込むに、パレット上に紙袋品群を段積みし、この段積みパレットの単位で積み込む(たとえば、特許文献5参照。)のが作業などから見て好適であるが、たとえば輸出品の場合には、高価なパレットの回収を容易に行えないことで、経済的ではない。
【0003】
そこで従来では、荷積装置(車両)側の積荷積載床上に積荷群を予め載置しておき、そして積荷積載床をコンテナ内へ前進させるとともに、押圧部材を前進させて、積荷群をコンテナ内へ搬入させる。その後、押圧部材の前進に同期させて積荷積載床を後退運動させることによって、コンテナ内へ積荷群を積み込んでいる(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭61−221017号公報(第5−6頁、第8図)
【0005】
【特許文献2】
特許第2868402号公報(図6)
【0006】
【特許文献3】
実用新案登録第2528753号公報(図1)
【0007】
【特許文献4】
実用新案登録第2559181号公報(図1)
【0008】
【特許文献5】
実用新案登録第2584347号公報(図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記した従来構成によると、積荷積載床に対する積荷群の正確な段積みは容易に行えない。特に、段積みを人手作業で行い、しかも段数が多いときには、段積み作業は重労働で時間のかかるものとなり、また積荷群がパレットに載置された状態で保管や工場内運搬が行われる場合には、パレットから積荷積載床へ人手作業による積み替えが必要となる。
【0010】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、パレットに載置して取り扱うものでありながら、自動化作業によって物品のみコンテナへ積み込み得るコンテナへの物品積み込み設備を提供することを目的としたものである。
【0011】
また請求項6記載の発明は、一部の紙袋や布袋がはみ出すなど、荷姿が乱れ易い紙袋品や布袋品をコンテナへ好適に積み込み得るコンテナへの物品積み込み設備を提供することを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載のコンテナへの物品積み込み設備は、複数個の物品を配列することを1段とし、パレット上に複数段を段積みした段積みパレットの支持手段と、対向されたコンテナ内へ物品群を供給自在な物品供給手段と、支持手段上の段積みパレットを受け取ったのち物品群のみを物品供給手段に渡す移載手段とからなることを特徴としたものである。
【0013】
したがって請求項1の発明によると、支持手段上の段積みパレットを物品供給手段により受け取り、そして物品供給手段により物品群のみを物品供給手段に渡したのち、この物品供給手段により物品群のみをコンテナ内へ供給し得る。
【0014】
また本発明の請求項2記載のコンテナへの物品積み込み設備は、上記した請求項1記載の構成において、支持手段は段積みパレットを複数列で支持し、移載手段は、支持手段の両側方から段積みパレットを受け取ったのち物品群のみを物品供給手段に両側方から渡すように構成したことを特徴としたものである。
【0015】
したがって請求項2の発明によると、支持手段上の複数列の段積みパレットを、物品供給手段により両側方から受け取り、そして物品供給手段により物品群のみを両側方から物品供給手段に渡したのち、この物品供給手段により複数列の物品群のみをコンテナ内へ供給し得る。
【0016】
そして本発明の請求項3記載のコンテナへの物品積み込み設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、物品供給手段により支持している物品群の側面を揃える修正手段を設けたことを特徴としたものである。
【0017】
したがって請求項3の発明によると、物品供給手段により支持している物品群の側面を修正手段によって揃えることで、コンテナへの積み込みを安定して行える。
【0018】
さらに本発明の請求項4記載のコンテナへの物品積み込み設備は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、移載手段と択一的に作用する状態で、支持手段上の段積みパレットから所定数の物品群のみを段ばらしして受け取ったのち物品供給手段に渡す端数移載手段を設けたことを特徴としたものである。
【0019】
したがって請求項4の発明によると、移載手段による所定段数の移載と、端数移載手段による端数段数の移載とを行うことで、段積みパレットの積み付け段数よりも多い段数として、物品群をコンテナへ積み込み得、これにより、コンテナ内への物品群の積み込みの歩留まりを高め、積載効率をアップし得る。
【0020】
しかも本発明の請求項5記載のコンテナへの物品積み込み設備は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の構成において、物品供給手段の外方に、コンテナの位置検出手段を設けたことを特徴としたものである。
【0021】
したがって請求項5の発明によると、位置検出手段によりコンテナの位置を検出することで、コンテナの位置の乱れに迅速に対処し得る。
また本発明の請求項6記載のコンテナへの物品積み込み設備は、上記した請求項1〜5のいずれかに記載の構成において、物品が紙袋品や布袋品であることを特徴としたものである。
【0022】
したがって請求項6の発明によると、荷姿が乱れ易い紙袋品や布袋品を、パレットを使用することなくコンテナへ好適に積み込み得る。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1の実施の形態を、紙袋品の積み込みに採用した状態として図1〜図12に基づいて説明する。
【0024】
図1〜図5に示すように、4個(複数個)の紙袋品(物品の一例)1が、前後2個でかつ左右2個として配列されることを1段とし、パレット2上に12段(複数段)が段積みされることで、段積みパレット3が形成されている。この段積みパレット3は、台車搬送手段10によって段積みパレット3の支持手段20の部分に搬送される。
【0025】
前記台車搬送手段10は、床レール11に支持案内されて一定の走行経路12上で走行可能な台車13を有し、この台車13上の前後2箇所(1箇所または複数箇所)には、段積みパレット3を支持しかつ横方向に正逆駆動可能なコンベヤ装置(受け渡し装置の一例)14が設けられている。これにより台車13は、たとえば建屋内の他の場所で段積み形成された2個の段積みパレット3を同時に搬送し得る。なお台車13の走行は、駆動チェーンの動力を受けるチェーン駆動形式や自動走行形式などにより行われる。
【0026】
前記支持手段20は、支持枠21上に2列のローラコンベヤ装置22を配設することで、段積みパレット3を2列(複数列)で支持可能に構成され、その際に両ローラコンベヤ装置22の始端は前記走行経路12に対向されている。なおローラコンベヤ装置22は、駆動式や遊転式が採用され、遊転式の場合には、支持した段積みパレット3を終端側に順送りするためのプッシャー装置などが組み込まれている。
【0027】
前記ローラコンベヤ装置22の終端部に対向されて、空のパレット2を回収するためのパレット回収部25が架台形式で構成されている。このパレット回収部25を中にして前記支持手段20とは反対側には、対向されたコンテナ90内へ紙袋品1群を供給自在な物品供給手段60が設けられている。
【0028】
そして、前記支持手段20上の段積みパレット3を両側方から受け取ったのち、紙袋品1群のみを物品供給手段60に両側方から渡す移載手段30が設けられている。すなわち、前記支持手段20、パレット回収部25、物品供給手段60の配設列の両側方に振り分けて、それぞれ床側には左右一対のレール体27が敷設されており、これらレール体27間に前記移載手段30が配設されている。
【0029】
前記移載手段30は、レール体27に車輪31を介して支持案内されて走行自在な左右一対の台車部32を有し、これら台車部32の左右方向中央部からは側面視で門型状の縦方向部33が立設されるとともに、左右の縦方向部33の上端間は横方向部34により連結されている。前記台車部31上には、左右方向のガイドレール35が前後一対に設けられ、これらガイドレール35にガイドローラ36を介して支持案内されることで左右方向に移動自在な移動体37が設けられるとともに、台車部31との間にはシリンダー装置(移動装置の一例)38が設けられている。
【0030】
そして、移動体37からは前後一対のマスト体39が立設されるとともに、これらマスト体39にガイドローラ40を介して案内されることで昇降自在な昇降体41が設けられている。さらに、マスト体39間において移動体37からは前後一対のシリンダー装置(昇降装置の一例)42が立設され、これらシリンダー装置42の上向きのピストンロッド間には支持部材43が設けられている。この支持部材43には前後一対の歯輪(またはプーリー)44が回転自在に設けられ、これら歯輪44に上方から掛けられたチェーン(またはワイヤー)45の一端が前記昇降体41に連結されるとともに、他端はマスト体39側に連結されている。
【0031】
前記昇降体41には、回転駆動装置46の作動によって左右方向軸心47の回りに回転自在な回転体48が設けられている。この回転体48の物品供給手段60などに向く側には、支持部材49を介して一対のガイドレール50が設けられ、これらガイドレール50の一端間にフォーク保持体51が設けられるとともに、このフォーク保持体51には、前記パレット2に対して挿抜自在な一対のフォーク体52が一体状に連設されている。
【0032】
前記ガイドレール50の他端間側には、ガイドローラ53を介して案内されることでフォーク保持体51に対して接近離間自在な可動体54が設けられている。さらに、ガイドレール50間においてフォーク保持体51と可動体54との間にはシリンダー装置(クランプ動装置の一例)55が設けられている。そして可動体54には、前記フォーク体52に対向してクランプ体56が設けられている。ここでクランプ体56は、シリンダー装置55の作動によってフォーク体52に対して接近動させることで、フォーク体52を挿入させたパレット2上の紙袋品1群における最上段の上面に対して当接自在に構成されている。
【0033】
前記可動体54の前面側には、前記クランプ体56の内側において出退動自在な押し体57が、パンタグラフ形式の出退動装置58を介して設けられている。なお、前記移載手段30のレール体27に支持案内されての走行は、両台車部32に搭載された走行駆動装置(いずれも図示せず。)の同期駆動により前後に行われるように構成されている。以上の31〜58などにより移載手段30の一例が構成される。
【0034】
前記物品供給手段60は、図1、図6〜図8に示すように、床側にレベル調整装置61を介して配設されるベース体62を有し、このベース体62上には、シリンダー形式の左右調整装置63を介して左右一対の前後ガイドレール64が配設されている。これら前後ガイドレール64に移動体側ガイドローラ65Aとレール側ガイドローラ65Bを介して支持案内されることで前後方向に移動自在な移動体66が設けられるとともに、この移動体66の前部には左右一対の上下ガイドレール67が、横方向ピン76を介して前後揺動自在に設けられている。
【0035】
そして、前後ガイドレール64側と移動体66との間には、この移動体66を前後移動させるためのシリンダー装置(移動装置の一例)68が設けられている。さらに移動体66と上下ガイドレール67との間には、この上下ガイドレール67を前後揺動させるためのシリンダー装置(揺動装置の一例)77が左右一対に設けられている。なお上下ガイドレール67の下面側には、コンテナ90の載置面90a上で転動可能な車輪体69群が設けられている。
【0036】
前記上下ガイドレール67にガイドローラ70を介して案内されることで昇降自在な昇降体71が設けられている。さらに上下ガイドレール67間において、この上下ガイドレール67からはシリンダー装置(昇降装置の一例)72が垂設され、このシリンダー装置72の下向きのピストンロッドが前記昇降体71に連結されている。
【0037】
前記昇降体71の下面側から前方へ突出される状態で、フォーク板状の物品保持体73が左右一対に設けられている。前記昇降体71の前面側には、前記物品保持体73の上方において出退動自在な押し体74が、パンタグラフ形式の出退動装置75を介して設けられている。以上の61〜77などにより物品供給手段60の一例が構成される。
【0038】
前記コンテナ90は、トラック(運搬車両)95の荷台96上に載置されており、その後部には開閉扉91が設けられている。そしてコンテナ90は、後進されるトラック95の後車輪97が車輪止め98に当接されることで、前記物品供給手段60の外方の停止部に停止されて、その後部が前記物品供給手段60に対向されることになる。その際に停止部には、コンテナ90の位置検出手段80が設けられている。
【0039】
すなわち、位置検出手段80は停止部の2箇所(1箇所または複数箇所)に設けられ、それぞれ、縦方向位置検出器81と横方向位置検出器82とが設けられている。ここで検出器81,82はビームセンサー形式などであって、それぞれ複数箇所で検出可能とされている。
【0040】
以下に、上記した第1の実施の形態における作用を説明する。
コンベヤ装置14上で段積みパレット3を支持している台車13は走行経路12上で走行し、そのコンベヤ装置14をローラコンベヤ装置22に接続させた状態で支持手段20の始端外方で停止する。そして、コンベヤ装置14とローラコンベヤ装置22とを同期状に駆動させることで、コンベヤ装置14上の段積みパレット3を送り出すとともに、この送り出されてきた段積みパレット3をローラコンベヤ装置22により受け入れて、終端側へと先詰め搬送させる。
【0041】
このようにして支持手段20において2列状で支持(ストレージ)されている段積みパレット3は、移載手段30により支持手段20の両側方から受け取られたのち、紙袋品1群のみが物品供給手段60に両側方から渡される。
【0042】
すなわち移載手段30は、その台車部32がレール体27に支持案内されることで支持手段20側に走行され、そして終端部の段積みパレット3に対向して停止されている。このとき移載手段30は、両移動体37が後退動され、昇降体41が下降動され、回転体48はフォーク体52が下方となるように回転され、可動体54の上昇によりクランプ体56がフォーク体52に対して離間動され、押し体57が後退動されている。したがって、移載手段30を停止させたとき、図9の(a)に示すように、段積みパレット3のパレット2にフォーク体52を外側方から対向し得る。
【0043】
この状態で、まずシリンダー装置38の伸展動によって移動体37を前進移動させ、図9の(b)に示すように、そのフォーク体52を段積みパレット3のパレット2に挿入させるとともに、最上段の紙袋品1群の上方にクランプ体56を上方から対向させる。そしてシリンダー装置42の伸展動により昇降体41を上昇動させて、図9の(c)に示すように、クランプしている段積みパレット3を支持装置20のローラコンベヤ装置22上から持ち上げる。これと同時状に、シリンダー装置55の収縮動により可動体54を下降動させて、クランプ体56を最上段の紙袋品1群に上方から当接させ、以てフォーク体52とクランプ体56とにより段積みパレット3を上下方向からクランプする。
【0044】
次いで、シリンダー装置38の収縮動によって移動体37を後退移動させ、図2、図9の(d)に示すように、クランプしている段積みパレット3を支持装置20の上方から側方へ移動させる。この状態で、回転駆動装置46の作動によって回転体48を左右方向軸心47の回りに回転させ、クランプしている段積みパレット3を、図9の(e)に示すように、そのパレット2が上位となるように回転させる。
【0045】
そして移載手段30を、その台車部32をレール体27に支持案内させることで物品供給手段60側に走行させ、図9の(f)に示すように、物品保持体73に対向して停止させる。このとき物品供給手段60は、上下ガイドレール67などが後退動され、昇降体71とともに物品保持体73が下降動され、押し体74が後退動されている。
【0046】
この状態で、まずシリンダー装置38の伸展動によって移動体37を前進移動させ、図10の(a)に示すように、そのクランプ体56を物品保持体73の上方へ位置させる。次いで、シリンダー装置55の伸展動により可動体54を下降動させ、クランプ体56を介して紙袋品1群を下降させる。これにより図10の(b)に示すように、クランプ体56を物品保持体73上に当接(載置)状にするとともに、フォーク体52によりパレット2のみの支持を行う。
【0047】
そして図10の(c)に示すように、シリンダー装置38の収縮動により移動体37を後退動させると同時に、出退動装置58により押し体57を前進動させる。その際に、移動体37の後退動量と押し体57の前進動量とは同量状で行われ、以て紙袋品1群の下部からクランプ体56を抜出させるとともに、紙袋品1群の側面を押し体57により受け止めて、抜出時の摩擦抵抗などによって紙袋品1群の姿勢や位置が乱れることを防止(阻止)し得る。
【0048】
このような動作は左右の両側において同時状に行われ、したがって、押し体57による左右からの押し作用によって、紙袋品1群のはみ出しを押えて、所定幅にし得、この状態で紙袋品1群を物品保持体73上に載置し得る。その後に図10の(d)に示すように、出退動装置58により押し体57を後退動させる。
【0049】
次いで移載手段30を、その台車部32をレール体27により支持案内することで支持手段20側に走行させ、図11の(a)に示すように、パレット回収部25に対向して停止させる。この状態で、回転駆動装置46の作動によって回転体48を左右方向軸心47の回りに回転させ、図11の(b)に示すように、フォーク体52で支持していたパレット2が下位となるように回転させる。そして、シリンダー装置42の伸展動により昇降体41を上昇動させ、図11の(c)に示すように、フォーク体52を介してパレット2を所望の位置に上昇させる。
【0050】
こののち、シリンダー装置38の伸展動によって移動体37を前進移動させ、図11の(d)に示すように、支持しているパレット2を、パレット回収部25の上方、またはパレット回収部25上のパレット2の上方に位置させる。次いで、シリンダー装置42の収縮動により昇降体41を下降動させ、図11の(e)に示すように、パレット2をパレット回収部25上、またはパレット2上に載置させる。そして図11の(f)に示すように、シリンダー装置38の収縮動によって移動体37を後退移動させ、パレット2からフォーク体52を抜出させる。
【0051】
上述したような動作を左右の両側において同時状に行うことにより、支持手段20において2列状で支持していた段積みパレット3を、移載手段30によって支持手段20の両側方から受け取ったのち、紙袋品1群のみを物品供給手段60に両側方から渡し得、そして空になったパレット2をパレット回収部25に回収し得る。
【0052】
前述したように、紙袋品1群を物品供給手段60の物品保持体73上に載置した状態で、対向されたコンテナ90内へ紙袋品1群が供給される。すなわち図1、図6に示すように、後進させたトラック95を、その後車輪97を車輪止め98に当接させて物品供給手段60の外方の停止部に停止させることで、コンテナ90の後部を物品供給手段60に対向させている。その際にコンテナ90を、縦方向位置検出器81と横方向位置検出器82とにより複数箇所で検出し得、以て大きく乱れて停止していることを検出したときには、再度、トラック95を前後進させて停止位置の修正を行う。
【0053】
前記コンテナ90は、その後部を物品供給手段60に対向させた状態で、開閉扉91を開動させ、そしてコンテナ90内へ紙袋品1群が供給される。すなわち、まず、横方向位置検出器82により、小さく乱れて停止していることを検出したときには、その検出に基づいて左右調整装置63を作動させ、前後ガイドレール64を左右方向で移動させて物品保持体73の左右位置を調整する。これに相前後して、縦方向位置検出器81による検出に基づいて、レベル調整装置61を作動させてベース体62を昇降させることによって、図6、図12の(a)に示すように、車輪体69をコンテナ90の載置面90a上で転動可能な位置にするとともに、物品保持体73を載置面90aよりも上方に位置させる。
【0054】
さらに、シリンダー装置77を伸縮動させて、上下ガイドレール67や昇降体71を介して物品保持体73を横方向ピン76の回りに揺動させることにより、すなわちチルト動作させることにより、紙袋品1群をコンテナ90の載置面90aに対して水平(平行)な状態に姿勢調整させる。
【0055】
この状態で、シリンダー装置68を伸展動させて移動体66を前進移動させることにより、上下ガイドレール67や昇降体71などと一体的に物品保持体73を前進動させ、以て図12の(b)に示すように、物品保持体73で支持している紙袋品1群をコンテナ90内へ突入させる。このとき、物品保持体73側の前進動は、移動体66がガイドローラ65を介して前後ガイドレール64に支持案内されることと、車輪体69が載置面90a上で転動されることで安定して行われる。
【0056】
次いで、シリンダー装置67の伸展動によって、昇降体71を介して物品保持体73を下降動させ、図12の(c)に示すように、物品保持体73をコンテナ90の載置面90a上に当接(載置)させる。そして図12の(d)に示すように、シリンダー装置68の収縮動により物品保持体73を後退動させると同時に、出退動装置75により押し体74を前進動させる。その際に、物品保持体73の後退動量と押し体74の前進動量とは同量状で行われ、以て紙袋品1群の下部から物品保持体73を抜出させるとともに、紙袋品1群の後面を押し体74により受け止めて、抜出時の摩擦抵抗などによって紙袋品1群の姿勢や位置が乱れることを防止(阻止)し得る。これにより紙袋品1群を、コンテナ90の最奥へ積み込み得る。
【0057】
こののち図12の(e)に示すように、出退動装置75の逆作動により押し体74を退入動させるとともに、シリンダー装置72の収縮動によって物品保持体73を載置面90aの上方に位置させる。そしてシリンダー装置68を収縮動させて移動体66を後退移動させることにより、上下ガイドレール67や昇降体71を介して物品保持体73を後退動させ、以て図12の(f)に示すように、物品保持体73をコンテナ90外へ退出させる。このような動作によって、紙袋品1群を、物品供給手段60の物品保持体73を介してコンテナ90内へ積み込み得る。
【0058】
そして、上述したような移載手段30による紙袋品1群のみの物品供給手段60への渡し作業と、物品供給手段60による紙袋品1群のコンテナ90内への供給作業とを繰り返すことによって、所定量の紙袋品1群をコンテナ90内へ積み込み得る。その際に物品保持体73側の前進動量は、コンテナ90内の積み込み量に応じて制御される。所定の積み込みを終えた後に、開閉扉91が閉じられ、トラック95の走行によって目的場所へと運搬される。
【0059】
次に、本発明の第2の実施の形態を、図13〜図16に基づいて説明する。
前述した第1の実施の形態における移載手段30に対して前後に振り分けた状態で、物品供給手段60により支持している紙袋品1群の側面を揃える修正手段100と、前記移載手段30と択一的に作用する状態で、支持手段20上の段積みパレット3から所定数の紙袋品1群のみを段ばらしして受け取ったのち物品供給手段60に渡す端数移載手段110とが設けられている。ここで修正手段100と端数移載手段110とは、前記移載手段30とレール体27を共用して走行可能に配設されている。
【0060】
すなわち前記修正手段100は、両側のレール体27に支持案内されて走行自在な門型状の移動枠体101を有している。この移動枠体101を構成する左右一対の縦方向部材102には保持部材103が設けられている。これら保持部材103には、それぞれ4本(単数本または複数本)のシリンダー装置104が左右方向に向いて設けられて、そして物品供給手段60などに向く側に突出されるピストンロッド間には修正用の押え体105が設けられている。以上の101〜105などにより修正手段100の一例が構成される。
【0061】
前記端数移載手段110は、両側のレール体27に支持案内されて走行自在な門型状の移動枠体111を有している。この移動枠体111を構成する天井部材は、前後一対のガイドレール112からなる。これらガイドレール112にガイドローラ113を介して支持案内されることで左右方向に移動自在な一対の台車体114が設けられ、これら台車体114からはそれぞれ前後一対のマスト115が垂設されている。そして、前後のマスト115にガイドローラ116を介して案内されることで上下動自在な昇降体117が設けられ、両昇降体117の下面側には吸引形式の吸着装置(保持装置の一例)118がそれぞれ設けられている。
【0062】
前記台車体114の移動や昇降体117の上下動は、シリンダー形式や駆動チェーン形式の作動装置(いずれも図示せず。)により行われる。以上の111〜118などにより端数移載手段110の一例が構成される。なお、前記修正手段100と端数移載手段110とのレール体27に支持案内されての走行は、搭載された走行駆動装置(いずれも図示せず。)により前後に行われるように構成されている。
【0063】
以下に、上記した第2の実施の形態における作用を説明する。
段積みパレット3は、4個(複数個)の紙袋品1が、前後2個でかつ左右2個として配列されることを1段とし、パレット2上に8段(複数段)が段積みされることで形成されている。この段積みパレット3は、台車搬送手段10によって段積みパレット3の支持手段20の部分に搬送され、そして支持手段20で支持される。
【0064】
修正手段100をトラック95側の待機位置に移動させるとともに、端数移載手段110を台車搬送手段10側の待機位置に移動させた状態で、移載手段30を作動させる。すなわち、支持手段20の段積みパレット3を、上述した第1の実施の形態における作用と同様にして、移載手段30によって支持手段20の両側方から受け取ったのち、紙袋品1群のみを物品供給手段60に両側方から渡し、また空になったパレット2をパレット回収部25に回収する。
【0065】
そして、移載手段30を修正手段100に隣接した待機位置に移動させた状態で端数移載手段110を作動させる。すなわち、移動枠体111の移動と、両台車体114の移動とによって、支持手段20上の段積みパレット3における最上段の紙袋品1に対して吸着装置118を上方から対向させる。次いで昇降体117を下降させて、紙袋品1群に対して吸着装置118群を上方から当接させたのち、吸着装置118群を吸着作用させる。この状態で昇降体117を上昇させることにより、吸着装置118群を介して最上段の紙袋品1群を持ち上げ得る。
【0066】
そして、端数移載手段110を移動させて紙袋品1群を、物品供給手段60の物品保持体73で保持している8段の紙袋品1群の上方に位置させる。次いで、必要に応じて両台車体114を移動させて位置修正を行ったのち、昇降体117を下降させて、吸着装置118群で吸着している紙袋品1群を、8段の紙袋品1群の上に載せる。その後に、吸着作用を解除し、昇降体117を上昇させることで、1段分の端数の移載を終える。
【0067】
このような端数の移載を繰り返すことによって、8段の紙袋品1群の上に4段の紙袋品1群を移載し得、以て物品供給手段60の物品保持体73は、12段の紙袋品1群を保持することになる。この端数の移載を終えた端数移載手段110は待機位置へと移動し、そして待機位置の移載手段30は、次の移載のために支持手段20側へ移動される。
【0068】
これと同時状に修正手段100が移動され、12段の紙袋品1群の側方に押え体105を位置させて停止される。次いで、シリンダー装置104の伸展動により押え体105を前進動させて、紙袋品1群の側方に当接させる。このような動作は左右の両側において同時状に行われ、したがって、押え体105による左右からのクランプ作用によって、紙袋品1群のはみ出しを修正して、所定幅にし得る。その後に、シリンダー装置104の収縮動により押え体105を後退動させ、そして修正手段100を待機位置へ移動させる。
【0069】
なお、物品保持体73により所定量の紙袋品1群を保持した物品供給手段60は、上述した第1の実施の形態における作用と同様にして、紙袋品1群をコンテナ90内に積み付ける。
【0070】
次の移載のために支持手段20側へ移動した移載手段30は、上述した第1の実施の形態における作用と同様にして、残り4段の紙袋品1がパレット2上に段積みされている段積みパレット3を支持手段20の両側方から受け取ったのち、紙袋品1群のみを物品供給手段60に両側方から渡し、また空になったパレット2をパレット回収部25に回収する。さらに移載手段30は、上述した第1の実施の形態における作用と同様にして、8段の紙袋品1がパレット2上に段積みされている新たな段積みパレット3を支持手段20の両側方から受け取ったのち、紙袋品1群のみを物品供給手段60に両側方から渡し、また空になったパレット2をパレット回収部25に回収する。
【0071】
これにより物品供給手段60の物品保持体73は、12段の紙袋品1群を保持することになる。そして修正手段100の作動によって、押え体105により左右からクランプし、以て紙袋品1群のはみ出しを修正して、所定幅にし得る。
【0072】
以上のような作用の繰り返し、すなわち8段の移載と4段の端数移載の作用と、4段の移載と8段の移載の作用とが交互に繰り返えされる。
なお上述では、端数移載手段110を移動させて紙袋品1群を、物品供給手段60の物品保持体73で保持している8段の紙袋品1群の上に順次載せて12段としているが、これは支持手段20でパレット2を介して支持している8段の紙袋品1群の上に、端数移載手段110により紙袋品1を順次載せて12段とし、これを移載手段30により物品供給手段60に移載してもよい。
【0073】
次に、本発明の第3の実施の形態を、図17に基づいて説明する。
前述した第2の実施の形態における移載手段30、修正手段100、端数移載手段110とが、それぞれ左右で分割して構成されている。そして移載手段30、修正手段100、端数移載手段110は、左右を同期状として、前述した第2の実施の形態と同様にして作用される。
【0074】
次に、本発明の第4の実施の形態を、図18に基づいて説明する。
前述した第3の実施の形態と同様にして、移載手段30と端数移載手段110とが、それぞれ左右で分割して構成されている。そして物品供給手段60の前方かつ外側方には、定置形式の修正手段120が設けられている。すなわち修正手段120は、床側の支持部材121と、この支持部材121側に縦軸心の回りに回転自在に支持された回転部材122と、この回転部材122に取り付けられた押え体123と、回転部材122の回転駆動装置(図示せず。)などからなり、左右に振り分けて配設されている。
【0075】
この第4の実施の形態によると、押え体123を外側向きに回転させることで、物品供給手段60の物品保持体73に対する紙袋品1群の供給を行える。そして、供給後に押え体123を内側向きに回転させることで、紙袋品1群の側方に当接させる。このような動作は左右の両側において同時状に行われ、したがって、押え体123による左右からのクランプ作用によって、紙袋品1群のはみ出しを修正して、所定幅にし得る。
【0076】
次に、本発明の第5の実施の形態を、図19〜図23に基づいて説明する。
修正手段130が、物品供給手段60側に設けられたクランプ装置131と、定置されたクランプ補強装置135とにより構成されている。すなわちクランプ装置131は、昇降体71の左右両端部分にそれぞれ縦ピン132を介して左右揺動自在に取り付けた一対のクランプ板133と、これらクランプ板133の基端と昇降体71側との間に設けられたシリンダー装置134などにより構成されている。またクランプ補強装置135は左右一対であって、それぞれ床側の支持部材136と、この支持部材136側に縦軸心の回りに回転自在に支持された回転部材137と、この回転部材137に取り付けられたクランプ補助板138と、回転部材137の回転駆動装置(図示せず。)などにより構成されている。
【0077】
この第5の実施の形態によると、図19、図21に示すように、シリンダー装置134の収縮動によってクランプ板133を縦ピン132の回りで後方へ揺動させるとともに、クランプ補助板138を外側向きに回転させることで、物品保持体73の両側方を開放し得る。これにより、物品供給手段60の物品保持体73に対する紙袋品1群の移載を行える。
【0078】
そして供給後に、図22に示すように、シリンダー装置134の伸展動によってクランプ板133を縦ピン132の回りで前方へ揺動させて、紙袋品1群の側方に当接させる。このような動作は左右の両側において同時状に行われ、したがって、クランプ板133による左右からのクランプ作用(押え作用)によって、紙袋品1群のはみ出しを修正して、所定幅にし得る。さらに、クランプ補助板138を内側向きに回転させて、クランプ板133の先端に外側から当接させることで、クランプ板133による左右からのクランプ作用を補強し得る。
【0079】
このようなはみ出し修正を行ったのち、図23に示すように、クランプ補助板138を外側向きに回転させる。この状態で、物品供給手段60を第1の実施の形態と同様に作用させることで、コンテナ90内へ紙袋品1群の供給を行える。その際に、紙袋品1群をクランプ板133によって左右からクランプしていることで、供給作業中に、はみ出した紙袋品1群がコンテナ側面などに当たって荷崩れを起こすようなこともなく、以てコンテナ90内へ紙袋品1群の供給を、常にスムースに行えることになる。
【0080】
なお、図12の(d)に示すように、シリンダー装置68の収縮動により物品保持体73を後退動させるとともに、出退動装置75により押し体74を前進動させる直前に、シリンダー装置134の収縮動によってクランプ板133を縦ピン132の回りで外方へ少し揺動させて、クランプ板133による左右からのクランプ作用を開放させている。
【0081】
次に、本発明の第6の実施の形態を、図24〜図26に基づいて説明する。
すなわち、前述した第5の実施の形態において、移載手段30と端数移載手段110との間にパレット回収手段140が設けられるとともに、レール体27の外側位置にパレット置き手段150が配設されている。
【0082】
前記パレット回収手段140は、レール体27に車輪141を介して支持案内されて走行自在な台車部142を有し、この台車部142の前後端でかつ左右方向中央部からはガイドレール143が立設されるとともに、ガイドレール143の上端間は前後方向材144により連結されている。両ガイドレール143にガイドローラ145を介して案内されることで昇降自在な昇降体146が設けられるとともに、昇降を行わせる昇降動装置(図示せず。)が設けられている。前記昇降体146上には、左右方向に出退自在な多段式のフォーク装置147が設けられている。以上の141〜147などによりパレット回収手段140の一例が構成される。
【0083】
前記パレット置き手段150は、レール体27に沿って長い架台151と、この架台151上にレール体27に沿った方向で所定間隔置きに設けられたパレット受け体152などにより構成されている。
【0084】
この第6の実施の形態によると、パレット回収手段140をパレット回収部25の側方に停止させた状態で、フォーク装置147の突出動と昇降体146の上昇動を行うことで、パレット回収部25上に段積みされていたパレット2群を、図25の実線に示すように、フォーク装置147によって持ち上げ得る。そしてフォーク装置147を退入動させて、パレット2群を台車部142の上方に位置させた状態で、パレット回収手段140を走行させて、パレット置き手段150の目的とする箇所の側方に停止させる。
【0085】
次いで、フォーク装置147をパレット置き手段150側に突出動させることで、図25の仮想線に示すように、フォーク装置147により支持しているパレット2群をパレット受け体152の上方に位置し得る。そして昇降体146の下降動を行うことで、パレット2群をパレット受け体152上に渡し得る。このようにしてパレット置き手段150に置かれたパレット2群は、たとえばフォークリフトによって目的とする箇所へ搬送し得る。
【0086】
なおパレット回収手段140は、移載手段30や端数移載手段110が作動しているときに、邪魔にならないように退避走行を行うものである。パレット置き手段150における置き箇所の数は任意に設定されるものである。
【0087】
なお、第6の実施の形態におけるパレット回収手段140とパレット置き手段150とは、上述した第1の実施の形態〜第4の実施の形態にも同様にして組み込み得るものである。
【0088】
上記した実施の形態では、物品として紙袋品1が示されているが、これは布袋品や樹脂袋品などであってもよく、さらに箱体やケース体などであってもよい。上記した実施の形態では、支持手段20は段積みパレット3を複数列で支持し、移載手段30は、支持手段20の両側方から段積みパレット3を受け取ったのち紙袋品1群のみを物品供給手段60に両側方から渡すように構成されているが、これは左右のいずれか一方側からのみ作用する形式などであってもよい。
【0089】
上記した実施の形態では、物品供給手段60の外方に、コンテナ90の位置検出手段80が設けられた形式が示されているが、コンテナ90が正確に位置される構成の場合には、位置検出手段80が省略された形式などであってもよい。
【0090】
上記した実施の形態では、台車搬送手段10により搬送してきた段積みパレット3を支持手段20に渡す形式が示されているが、これはフォークリフトにより運搬してきた段積みパレット3を支持手段20に渡す形式などであってもよい。
【0091】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、支持手段上の段積みパレットを物品供給手段により受け取り、そして物品供給手段により物品群のみを物品供給手段に渡したのち、この物品供給手段により物品群のみをコンテナ内へ供給でき、これにより、パレットに載置して取り扱うものでありながら、能率的な自動化作業によって、物品のみコンテナへ正確な段積み状態で積み込むことができる。さらにパレットを回収できるため、コンテナ内へ歩留まりのよい物品積載を行うことができる。
【0092】
また上記した本発明の請求項2によると、支持手段上の複数列の段積みパレットを、物品供給手段により両側方から受け取り、そして物品供給手段により物品群のみを両側方から物品供給手段に渡したのち、この物品供給手段により複数列の物品群のみをコンテナ内へ供給でき、これにより、コンテナへの積み込みを全体として能率良く行うことができる。
【0093】
そして上記した本発明の請求項3によると、物品供給手段により支持している物品群の側面を修正手段によって揃えることで、コンテナへの積み込みを安定して行うことができる。
【0094】
さらに上記した本発明の請求項4によると、移載手段による所定段数の移載と、端数移載手段による端数段数の移載とを行うことで、段積みパレットの積み付け段数よりも多い段数として、コンテナへ積み込むことができ、これにより、コンテナ内への物品群の積み込みの歩留まりを高め、積載効率をアップできる。
【0095】
しかも上記した本発明の請求項5によると、位置検出手段によりコンテナの位置を検出することで、コンテナの位置の乱れに迅速に対処できる。
また上記した本発明の請求項6によると、荷姿が乱れ易い紙袋品や布袋品を、パレットを使用することなくコンテナへ好適に積み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示し、コンテナへの物品積み込み設備の斜視図である。
【図2】同コンテナへの物品積み込み設備における移載手段の要部の正面図である。
【図3】同コンテナへの物品積み込み設備における移載手段の外側面図である。
【図4】同コンテナへの物品積み込み設備における移載手段の内側面図である。
【図5】同コンテナへの物品積み込み設備における移載手段の要部の一部切り欠き平面図である。
【図6】同コンテナへの物品積み込み設備における物品供給手段の側面図である。
【図7】同コンテナへの物品積み込み設備における物品供給手段の正面図である。
【図8】同コンテナへの物品積み込み設備における物品供給手段の平面図である。
【図9】同コンテナへの物品積み込み設備における移載手段による受け取り作業を説明する概略正面図である。
【図10】同コンテナへの物品積み込み設備における移載手段による渡し作業を説明する概略正面図である。
【図11】同コンテナへの物品積み込み設備における移載手段によるパレット回収作業を説明する概略正面図である。
【図12】同コンテナへの物品積み込み設備における物品供給手段による積み込み作業を説明する概略側面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態を示し、コンテナへの物品積み込み設備の斜視図である。
【図14】同コンテナへの物品積み込み設備における端数移載手段の正面図である。
【図15】同コンテナへの物品積み込み設備における端数移載手段の側面図である。
【図16】同コンテナへの物品積み込み設備における端数移載手段の平面図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態を示し、コンテナへの物品積み込み設備の斜視図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態を示し、コンテナへの物品積み込み設備の斜視図である。
【図19】本発明の第5実施の形態を示し、コンテナへの物品積み込み設備における修正前の斜視図である。
【図20】同コンテナへの物品積み込み設備における修正時の斜視図である。
【図21】同コンテナへの物品積み込み設備における修正手段による修正前の平面図である。
【図22】同コンテナへの物品積み込み設備における修正手段による修正時の平面図である。
【図23】同コンテナへの物品積み込み設備における修正手段による修正後で、供給前の平面図である。
【図24】本発明の第6の実施の形態を示し、コンテナへの物品積み込み設備の斜視図である。
【図25】同コンテナへの物品積み込み設備におけるパレット回収手段部分の正面図である。
【図26】同コンテナへの物品積み込み設備におけるパレット回収手段部分の側面図である。
【符号の説明】
1  紙袋品(物品)
2  パレット
3  段積みパレット
10  台車搬送手段
13  台車
14  コンベヤ装置
20  支持手段
22  ローラコンベヤ装置
25  パレット回収部
27  レール体
30  移載手段
32  台車部
35  ガイドレール
37  移動体
38  シリンダー装置(移動装置)
39  マスト体
41  昇降体
42  シリンダー装置(昇降装置)
43  支持部材
46  回転駆動装置
47  左右方向軸心
48  回転体
50  ガイドレール
52  フォーク体
54  可動体
55  シリンダー装置(クランプ動装置)
56  クランプ体
57  押し体
58  出退動装置
60  物品供給手段
61  レベル調整装置
62  ベース体
63  左右調整装置
64  前後ガイドレール
66  移動体
67  上下ガイドレール
68  シリンダー装置(移動装置)
71  昇降体
72  シリンダー装置(昇降装置)
73  物品保持体
74  押し体
75  出退動装置
77  シリンダー装置(揺動装置)
80  位置検出手段
81  縦方向位置検出器
82  横方向位置検出器
90  コンテナ
95  トラック(運搬車両)
96  荷台
100 修正手段
101 移動枠体
104 シリンダー装置
105 押え体
110 端数移載手段
111 移動枠体
114 台車体
115 マスト
117 昇降体
118 吸着装置(保持装置)
120 修正手段
122 回転部材
123 押え体
130 修正手段
131 クランプ装置
133 クランプ板
135 クランプ補強装置
138 クランプ補助板
140 パレット回収手段
147 フォーク装置
150 パレット置き手段
152 パレット受け体

Claims (6)

  1. 複数個の物品を配列することを1段とし、パレット上に複数段を段積みした段積みパレットの支持手段と、対向されたコンテナ内へ物品群を供給自在な物品供給手段と、支持手段上の段積みパレットを受け取ったのち物品群のみを物品供給手段に渡す移載手段とからなることを特徴とするコンテナへの物品積み込み設備。
  2. 支持手段は段積みパレットを複数列で支持し、移載手段は、支持手段の両側方から段積みパレットを受け取ったのち物品群のみを物品供給手段に両側方から渡すように構成したことを特徴とする請求項1記載のコンテナへの物品積み込み設備。
  3. 物品供給手段により支持している物品群の側面を揃える修正手段を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のコンテナへの物品積み込み設備。
  4. 移載手段と択一的に作用する状態で、支持手段上の段積みパレットから所定数の物品群のみを段ばらしして受け取ったのち物品供給手段に渡す端数移載手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンテナへの物品積み込み設備。
  5. 物品供給手段の外方に、コンテナの位置検出手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコンテナへの物品積み込み設備。
  6. 物品が紙袋品や布袋品であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のコンテナへの物品積み込み設備。
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