JP2004142750A - シール状態検査装置 - Google Patents

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JP2004142750A JP2002307021A JP2002307021A JP2004142750A JP 2004142750 A JP2004142750 A JP 2004142750A JP 2002307021 A JP2002307021 A JP 2002307021A JP 2002307021 A JP2002307021 A JP 2002307021A JP 2004142750 A JP2004142750 A JP 2004142750A
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Yuzo Otsuka
大塚 雄三
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Nihon Tetra Pak KK
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Abstract

【課題】シール状態の検査を確実に行うことができるようにする。
【解決手段】少なくとも二つの板状部を備え、該各板状部が少なくとも一つの融着部で融着された検体12におけるシール状態の検査を行うようになっている。そして、前記各板状部のうちの一つの板状部を保持する主保持部と、前記一つの板状部が主保持部によって保持された状態で前記融着部を挟持し、回動させられるのに伴って、他の一つの板状部を開き、検体12を開放状態に置くための保持部と、前記検体12が開放状態に置かれた状態で、前記他の一つの板状部を保持する副保持部とを有する。この場合、保持部が回動させられるのに伴って、検体12が開放状態に置かれるので、シール部分のシール状態の検査を十分に確実に行うことができる。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シール状態検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、牛乳、清涼飲料等の液体食品が収容された包装容器を製造する場合、ウェブ状の包材、板状の包材等が使用され、各包材の所定の箇所がヒートシール、超音波シール等の手法によってシールされることにより、包装容器が形成されるようになっている。例えば、ウェブ状の包材を使用する場合、充填(てん)機によって、前記包材をチューブ状にし、第1のシール装置としての縦シール装置によって縦方向にシールした後、チューブ状の包材の中に液体食品を充填しながら、所定の間隔で第2のシール装置としての横シール装置によって横方向にシールして切断し、枕(まくら)状の原型容器を形成し、該原型容器を更に成形して包装容器を完成させるようにしている。
【0003】
ところで、前記包材をシールするために、包材を両側から所定の挟持圧で挟むとともに、熱を加えて包材の表面の樹脂を溶融させ、包材間を融着するようになっているが、例えば、前記挟持圧、シール温度、樹脂性状等の条件によって、溶融させられた樹脂がシール部分から逃げ、シール部分に残留する樹脂の量が不足し、シール不良が発生することがある。そして、シール不良が発生するのに伴い、包装容器内の液体食品が漏れたり、包装容器内に空気が入り込んだりして液体食品の品質が低下してしまう。
【0004】
そこで、オペレータは、完成された包装容器のうちの所定のものを抜き取り、抜き取られた包装容器から液体食品を排出し、空になった包装容器を切断して開封し、シール部分のシール状態を包装容器の内側から目視によって検査するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のシール状態の検査においては、オペレータの主観に基づいてシール不良が発生したかどうかの検査を行うようになっているので、シール状態の検査を確実に行うことができない。
【0006】
本発明は、前記従来のシール状態の検査を解決して、シール状態の検査を確実に行うことができるシール状態検査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のシール状態検査装置においては、少なくとも二つの板状部を備え、該各板状部が少なくとも一つの融着部で融着された検体におけるシール状態の検査を行うようになっている。
【0008】
そして、前記各板状部のうちの一つの板状部を保持する主保持部と、揺動自在に配設され、前記一つの板状部が主保持部によって保持された状態で前記融着部を挟持し、回動させられるのに伴って、他の一つの板状部を開き、検体を開放状態に置くための保持部と、前記検体が開放状態に置かれた状態で、前記他の一つの板状部を保持する副保持部とを有する。
【0009】
本発明の他のシール状態検査装置においては、さらに、前記主保持部及び副保持部は、いずれも、板状部を保持するための負圧発生部を備える。
【0010】
本発明の更に他のシール状態検査装置においては、さらに、前記副保持部において他の一つの板状部が保持された状態のまま、副保持部を主保持部から離す引張駆動装置を有する。
【0011】
本発明の更に他のシール状態検査装置においては、さらに、前記主保持部は、検体の位置決めを行う位置決め部材を備える。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
図2は本発明の実施の形態における包装容器の斜視図、図3は本発明の実施の形態における原型容器の正面図である。
【0014】
図において、10は包装容器、18は原型容器であり、前記包装容器10は、前面壁10a、後面壁10b、側面壁10c、10d、頂面壁10e及び底面壁10f、前記頂面壁10e側から側面壁10c、10d側に折り曲げられた第1の耳片としての一対のトップフラップ(図2においてはそのうちのトップフラップ10gだけが示される。)、及び前記側面壁10c、10d側から底面壁10f側に折り曲げられた第2の耳片としての図示されない一対のボトムフラップを備える。
【0015】
この場合、縦シール部分S1は頂面壁10e、後面壁10b及び底面壁10fにわたって、横シール部分S2は、頂面壁10e側において頂面壁10e及びトップフラップにわたって、底面壁10f側において底面壁10f及び前記ボトムフラップにわたって形成される。
【0016】
前記包装容器10は、例えば、ウェブ状の包材を図示されない充填機によって加工することにより形成される。
【0017】
すなわち、該充填機において、ウェブ状の包材が繰出機にセットされ、該繰出機によって繰り出され、送り装置によって充填機内を搬送される。そして、前記包材は、搬送されている間にパンチ穴が形成され、該パンチ穴を覆うように、インナテープ及びプルタブが貼(ちょう)着される。続いて、前記包材は、垂直方向に搬送され、搬送方向における複数箇所に配設されたフォーミングリングによって案内され、かつ、変形させられてチューブ状にされ、縦シール装置によって縦方向にシールされて包材チューブになる。このとき、縦シール部分S1が形成される。
【0018】
続いて、包材チューブ内に液体食品が、充填管を介して上方から供給され、包材チューブ内に充填される。次に、該包材チューブは、横シール装置によって両側から挟持され、所定の間隔で横方向にシールされ、このとき、横シール部分S2が形成され、該横シール部分S2において包材チューブは切断され、成形フラップによって変形させられ、枕状の原型容器18が形成される。
【0019】
ところで、前記包材をシールするために、包材を両側から所定の挟持圧で挟むとともに、熱を加えて包材の表面の樹脂を溶融させ、包材間を融着するようになっているが、例えば、前記挟持圧、シール温度、樹脂性状等の条件によって、溶融させられた樹脂が、前記縦シール部分S1、横シール部分S2等のシール部分から逃げ、シール部分に残留する樹脂の量が不足し、シール不良が発生することがある。そして、シール不良が発生するのに伴い、包装容器10内の液体食品が漏れたり、包装容器10内に空気が入り込んだりして液体食品の品質が低下してしまう。
【0020】
そこで、オペレータは、完成された包装容器10のうちの所定のものを抜き取り、抜き取られた包装容器10を切断して開封することによって検体を作成し、各検体についてシール部分のシール状態を検査するようにしている。
【0021】
次に、シール状態を検査するためのシール状態検査装置について説明する。
【0022】
図4は本発明の実施の形態における検体を作成する状態を示す斜視図、図5は本発明の実施の形態における検体の斜視図、図6は本発明の実施の形態におけるシール状態検査装置の概念図である。
【0023】
図において、10は包装容器であり、該包装容器10は、頂面壁10e側から側面壁10c、10d側に折り曲げられた一対のトップフラップ10g、10h及び前記側面壁10c、10d側から底面壁10f側に折り曲げられた一対のボトムフラップ10i、10jを備え、充填機から抜き取られた状態において、前記トップフラップ10g、10hは側面壁10c、10dに、ボトムフラップ10i、10jは底面壁10fに融着されている。
【0024】
そこで、充填機から検査用として抽出された包装容器10は、図示されない伸展装置によって伸展させられ、前記トップフラップ10g、10hは側面壁10c、10dから、ボトムフラップ10i、10jは底面壁10fから剥(は)がされ、原型容器18(図3)と同様の枕状の形状にされる。
【0025】
続いて、包装容器10は、図示されない切断装置に送られ、該切断装置によって切断され、開封される。すなわち、まず、前記前面壁10a、及び側面壁10c、10dのほぼ半分程度が後面壁10bを残して切断線L1に沿って切断され、続いて、前面壁10a、後面壁10b、頂面壁10e及び底面壁10fが切断線L2、L3に沿って切断される。
【0026】
次に、前面壁10a、後面壁10b、頂面壁10e及び底面壁10fの内周面が洗浄され、図5に示されるような検体12が作成される。該検体12は、少なくとも二つの板状部を備え、各板状部が少なくとも一つの融着部で融着され、本実施の形態においては、後面壁10b、頂面壁10e及び底面壁10fの各壁の一部によって構成された第1の板状部13、前面壁10a及び頂面壁10eの各壁の一部によって構成された第2の板状部14、前面壁10a及び底面壁10fの各壁の一部によって構成された第3の板状部15、横シール部分S2の一部によって構成され、第1、第2の板状部13、14を融着して接続する第1の融着部16、並びに横シール部分S2の一部によって構成され、第1、第3の板状部13、15を融着して連結する第2の融着部17から成る。
【0027】
そして、前記第1の板状部13は、矩(く)形の胴部21、及び該胴部21の両端において、第1、第2の融着部16、17にかけて次第に広くなるように形成された拡開部22、23を備え、第2の板状部14は、胴部24、及び該胴部24の一端において、第1の融着部16にかけて次第に広くなるように形成された拡開部25を備え、第3の板状部15は、胴部26、及び該胴部26の一端において、第2の融着部17にかけて次第に広くなるように形成された拡開部27を備える。
【0028】
このようにして検体12が作成されると、該検体12は、図6に示されるシール状態検査装置31に送られる。該シール状態検査装置31は、駆動部としての図示されないモータ、及び該モータを駆動することによって、所定の時間が経過するごとに間欠的に矢印A方向に回転させられる回転体ユニット32を備える。そして、該回転体ユニット32は、前記モータの出力軸に連結されたハブ33、及び該ハブ33から径方向外方に等ピッチで突出させて形成された複数の、本実施の形態においては、4個のマンドレル34を備える。
【0029】
各マンドレル34は、前記ハブ33に取り付けられた円柱状の本体部36、及び該本体部36の先端に取り付けられ、検体12を保持する検体支持部としての検体ホルダ37を備える。そして、各マンドレル34は、回転体ユニット32の回転方向における4箇所に設定されたステーションST1〜ST4において所定の時間だけ停止させられる。
【0030】
前記ステーションST1は、搬入・位置決め部として使用され、ステーションST1に所定のタイミングごとに検体12が搬入され、マンドレル34にセットされる。そのために、前記ステーションST1に搬送装置としてのコンベヤ39が配設され、該コンベヤ39によって搬送された検体12がステーションST1に搬入される。
【0031】
また、前記ステーションST2は、第1の検査部として使用され、ステーションST2においてシール状態の第1の検査が行われる。そのために、前記検体ホルダ37と対向させて静電容量式の検査機器41が配設される。該検査機器41は、矢印B方向に進退自在に配設された検査ヘッド42を備え、該検査ヘッド42を検体12のシール部分に押し付け、該シール部分が有する静電容量に基づいて、シール状態の検査を行う。そのために、前記検査機器41は、図示されない電源装置、電流センサ、電流・電圧変換部、同位相成分検出部、位相差成分検出部等を備え、前記電流センサによってシール部分を流れる電流が検出され、前記電流・電圧変換部によって前記電流が電圧に変換され前記同位相成分検出部及び位相差成分検出部によって、電圧中の同位相成分及び位相差成分が検出される。そして、前記シール状態検査装置31の図示されない制御部のシール状態検査処理手段は、シール状態検査処理を行い、前記同位相成分及び位相差成分に基づいて前記シール部分の静電容量成分及び抵抗成分を算出し、該静電容量成分及び抵抗成分に基づいてシール状態の検査を行う。
【0032】
そして、前記ステーションST3は、第2の検査部として使用され、ステーションST3においてシール状態の第2の検査が行われる。そのために、前記検体ホルダ37と対向させて撮像式の検査機器44が配設される。該検査機器44は、矢印C方向に進退自在に配設された撮像装置としてのCCDカメラ43等を備える。そして、前記制御部の画像処理手段は、画像処理を行い、前記CCDカメラ43を検体12のシール部分に沿って走査させ、CCDカメラ43によって取得された画像のデータに対して所定の処理を行い、前記シール状態検査処理手段は、シール部分からはみ出した樹脂によって突条部(ポリ玉)が形成されているかどうかによってシール状態の検査を行う。
【0033】
また、前記ステーションST4は、第3の検査部及び検体12の搬出部として使用され、ステーションST4においてシール状態の第3の検査が行われるとともに、シール状態の検査が行われた後の検体12が搬出される。そのために、前記検体ホルダ37と対向させて放電式の検査機器45が配設される。該検査機器45は、矢印D方向に回転自在に配設された放電電極46、図示されないアース電極等を備える。そして、前記シール状態検査処理手段は、放電電極46から検体12を介してアース電極に流れる放電電流を読み込み、該放電電流が通常の値より大きいかどうかによって、ピンホールが発生しているかどうかを判断し、シール状態の検査を行う。
【0034】
また、検体12を搬出するために前記検査機器45の下方に、マンドレル34から解放された検体12を受けるための搬出装置47が配設され、該搬出装置47は検体12を外部に搬出する。
【0035】
ところで、前記検体12は、ステーションST1においてマンドレル34にセットされ、ステーションST1〜ST4において検体ホルダ37によって保持され、ステーションST4においてマンドレル34から解放される。
【0036】
次に、前記マンドレル34について説明する。
【0037】
図7は本発明の実施の形態における検体ホルダの平面図、図8は本発明の実施の形態における検体ホルダの断面図、図9は本発明の実施の形態における検体ホルダの背面図である。
【0038】
図において、37は検体ホルダ、51はベース、52は該ベース51上の中央においてベース51に取り付けられた主保持部としてのセンタプレート、53、54は前記ベース51上において、ベース51に対して、矢印E、F方向に移動自在に、かつ、接離自在に配設された副保持部としてのサイドプレートである。
【0039】
前記ベース51の下面における前記サイドプレート53、54と対応する箇所に、サイドプレート移動用の駆動部、すなわち、引張駆動装置としての空気シリンダ71が取り付けられ、該各空気シリンダ71のピストンロッド72と前記サイドプレート53、54とが連結部材73によって連結される。したがって、前記各空気シリンダ71を駆動することによって、前記サイドプレート53、54を移動させ、サイドプレート53、54がセンタプレート52と接触する通常位置、及びサイドプレート53、54がセンタプレート52から離れ、第1、第2の融着部16(図5)、17を引っ張る引張位置に選択的に置くことができる。なお、74は、ピストンロッド72の前端と所定の距離をおいて配設され、サイドプレート53、54の前進限位置を設定するストッパである。
【0040】
また、前記センタプレート52には第1の板状部13を吸引して保持する領域AR1が、サイドプレート53には第2の板状部14を吸引して保持する領域AR2が、サイドプレート54には第3の板状部15を吸引して保持する領域AR3が形成される。そして、前記領域AR1において、胴部21に対応する部分に、第1の負圧発生部としての複数の、本実施の形態においては8個の真空パッドa1が、拡開部22、23に対応する部分に、第2の負圧発生部としての複数の、本実施の形態においてはそれぞれ4個の真空パッドb1、c1が、領域AR2において、胴部24に対応する部分に、第3の負圧発生部としての複数の、本実施の形態においては2個の真空パッドd1が、拡開部25に対応する部分に、第4の負圧発生部としての複数の、本実施の形態においては3個の真空パッドe1が、領域AR3において、胴部26に対応する部分に、第5の負圧発生部としての複数の、本実施の形態においては2個の真空パッドf1が、拡開部27に対応する部分に、第6の負圧発生部としての複数の、本実施の形態においては3個の真空パッドg1が、それぞれ表面で開口させて形成される。
【0041】
そして、前記各真空パッドa1〜g1は、いずれも、図示されない真空発生源としての真空ポンプに、図示されない弁等の開閉機構を介して接続され、該開閉機構を選択的に開放することによって前記各真空パッドa1〜g1に負圧を発生させ、領域AR1において第1の板状部13を、領域AR2において第2の板状部14を、領域AR3において第3の板状部15をそれぞれ選択的に吸引して保持することができる。
【0042】
また、前記センタプレート52の両端には、第1、第2の融着部16、17を挟持するための第1、第2の保持部56、57が軸CN1、CN2を揺動中心として揺動自在に配設され、図8において破線で示される初期位置、及び図8において実線で示される前記初期位置に対して90〔°〕回動させられた検査位置を採り、前記初期位置でステーションST1においてセットされた検体12を、図5に示されるように第2、第3の板状部14、15を閉じた閉鎖状態で挟持し、前記検査位置において、第2、第3の板状部14、15を開くことによって、図7に示されるように、検体12を開放状態に置く。
【0043】
前記第1、第2の保持部56、57は、センタプレート52に隣接する側に第1のアームm1を、サイドプレート53、54に隣接する側に第2のアームm2を備え、各第1、第2アームm1、m2によって前記第1、第2の融着部16、17を挟持することができるようになっている。なお、前記軸CN1、CN2は、アームm1の先端に設定される。
【0044】
そして、前記第1、第2の保持部56、57を回動させるために、開閉機構が配設される。
【0045】
すなわち、第1の保持部56の一方の端部、本実施の形態においては、検体ホルダ37の背面(図7において上面)側の端部に、ピニオン61が取り付けられ、該ピニオン61とラック62とが噛(し)合させられる。また、検体ホルダ37の背面に開閉用の第1の駆動部としての空気シリンダ63が取り付けられ、該空気シリンダ63のピストンロッド64と前記ラック62とが連結される。したがって、空気シリンダ63を駆動することによって、ラック62を進退(図7において左右方向に移動)させ、ピニオン61を回転させ、第1の保持部56を回動させることができる。前記ピニオン61及びラック62によって、空気シリンダ63の直進運動を第1の保持部56の回転運動に変換する第1の運動方向変換部が構成され、前記ラック62によって第1の変換要素が、ピニオン61によって第2の変換要素が構成される。
【0046】
また、第2の保持部57の一方の端部、本実施の形態においては、検体ホルダ37の正面(図7において下面)側の端部に、ピニオン64が取り付けられ、該ピニオン64とラック65とが噛(し)合させられる。また、検体ホルダ37の正面に開閉用の第2の駆動部としての空気シリンダ66が取り付けられ、該空気シリンダ66のピストンロッド67と前記ラック65とが連結される。したがって、空気シリンダ66を駆動することによって、ラック65を進退させ、ピニオン64を回転させ、第2の保持部57を回動させることができる。前記ピニオン64及びラック65によって、空気シリンダ66の直進運動を第2の保持部57の回転運動に変換する第2の運動方向変換部が構成され、前記ラック65によって第1の変換要素が、ピニオン64によって第2の変換要素が構成される。
【0047】
さらに、前記センタプレート52は、検体12を吸引する際に、検体ホルダ37に対して検体12を位置決めするために位置決め部材として「コ」字状のストッパ81を備える。該ストッパ81は、センタプレート52の長手方向においてセンタプレート52の正面側の縁部に沿って延びる連結部82、及び該連結部82の両端からセンタプレート52の中央までセンタプレート52の短手方向に延びる腕部83、84から成り、前記検体12は、第1の板状部13の縦シール部分S1に対応する部分を前記腕部83、84の前端(図7において上端)に押し当てることによって位置決めを行うことができる。
【0048】
次に、前記構成の検体ホルダ37の動作について説明する。
【0049】
図1は本発明の実施の形態における検体ホルダの第1の状態を示す図、図10は本発明の実施の形態における検体ホルダの第2の状態を示す図、図11は本発明の実施の形態における検体ホルダの第3の状態を示す図、図12は本発明の実施の形態における検体ホルダの第4の状態を示す図である。
【0050】
まず、初期状態において、図1に示されるように、サイドプレート53、54は通常位置に置かれ、第1、第2の保持部56、57は初期位置に置かれる。前記検体12は、図示されない保持具によって湾曲させられた状態でセンタプレート52上に搬送され、第1、第2の融着部16、17を前記第1、第2の保持部56、57と対向させた状態で前記保持具を取り外し、検体12を平坦(たん)な状態にすると、第1、第2の融着部16、17が第1、第2の保持部56、57内に進入する。これに伴って、前記真空パッドa1(図7)〜c1に負圧が発生させられ、検体12はセンタプレート52によって吸引され、保持される。このようにして、第1、第2の保持部56、57によって、検体12は第2、第3の板状部14、15が閉じた閉鎖状態で挟持される。このとき、前記ストッパ81によって検体12の位置決めが行われる。
【0051】
続いて、図10に示されるように、サイドプレート53、54は通常位置に置かれたまま、第1、第2の保持部56、57は検査位置に置かれる。これに伴って、前記検体12は、第1の板状部13がセンタプレート52によって保持されたまま、第2、第3の板状部14、15が開かれる。
【0052】
続いて、図11に示されるように、サイドプレート53、54が通常位置に置かれ、第1、第2の保持部56、57が検査位置に置かれたまま、図示されない押圧機構によって前記第2、第3の板状部14、15が更に開かれ、これに伴って、前記真空パッドa1〜c1に加えて、真空パッドd1〜g1に負圧が発生させられ、第1の板状部13がセンタプレート52によって吸引されるだけでなく、第2、第3の板状部14、15がサイドプレート53、54によって吸引される。その結果、第2、第3の板状部14、15が開かれ、検体12が開放状態で保持される。
【0053】
次に、図12に示されるように、第1、第2の保持部56、57が検査位置に置かれ、第2、第3の板状部14、15がサイドプレート53、54に保持された状態のまま、サイドプレート53、54が引張位置に置かれ、これに伴って、第2、第3の板状部14、15が引っ張られる。
【0054】
このように、第2、第3の板状部14、15が開かれ、検体12が開放状態に置かれるので、シール部分のシール状態の検査を確実に行うことができる。
【0055】
したがって、シール状態の良否の判定を正確に行うことができる。
【0056】
しかも、検体12が開放状態で置かれた状態でサイドプレート53、54がセンタプレート52から離され、第2、第3の板状部14、15が引っ張られるので、第1、第2の融着部16、17が十分に開かれる。したがって、シール部分のシール状態を表す第1、第2の融着部16、17のシール状態の検査を一層確実に行うことができ、シール状態の良否の判定を一層正確に行うことができる。
【0057】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0058】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、シール状態検査装置においては、少なくとも二つの板状部を備え、該各板状部が少なくとも一つの融着部で融着された検体におけるシール状態の検査を行うようになっている。
【0059】
そして、前記各板状部のうちの一つの板状部を保持する主保持部と、揺動自在に配設され、前記一つの板状部が主保持部によって保持された状態で前記融着部を挟持し、回動させられるのに伴って、他の一つの板状部を開き、検体を開放状態に置くための保持部と、前記検体が開放状態に置かれた状態で、前記他の一つの板状部を保持する副保持部とを有する。
【0060】
この場合、保持部が回動させられるのに伴って、一つの板状部が主保持部によって保持された状態で他の一つの板状部が開され、検体が開放状態に置かれるので、シール部分のシール状態の検査を確実に行うことができる。したがって、シール状態の良否の判定を正確に行うことができる。
【0061】
本発明の他のシール状態検査装置においては、さらに、前記副保持部において他の一つの板状部が保持された状態のまま、副保持部を主保持部から離す引張駆動装置を有する。
【0062】
この場合、副保持部において他の一つの板状部が保持された状態のまま、副保持部が主保持部から離され、他の一つの板状部が引っ張られるので、融着部が十分に開かれる。したがって、シール部分のシール状態を表す融着部のシール状態の検査を一層確実に行うことができ、シール状態の良否の判定を一層正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における検体ホルダの第1の状態を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における包装容器の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態における原型容器の正面図である。
【図4】本発明の実施の形態における検体を作成する状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態における検体の斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるシール状態検査装置の概念図である。
【図7】本発明の実施の形態における検体ホルダの平面図である。
【図8】本発明の実施の形態における検体ホルダの断面図である。
【図9】本発明の実施の形態における検体ホルダの背面図である。
【図10】本発明の実施の形態における検体ホルダの第2の状態を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における検体ホルダの第3の状態を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における検体ホルダの第4の状態を示す図である。
【符号の説明】
12  検体
13〜15  第1〜第3の板状部
16、17  第1、第2の融着部
31  シール状態検査装置
52  センタプレート
53、54  サイドプレート
56、57  第1、第2の保持部
71  空気シリンダ
81  ストッパ
a1〜g1  真空パッド

Claims (4)

  1. 少なくとも二つの板状部を備え、該各板状部が少なくとも一つの融着部で融着された検体におけるシール状態の検査を行うシール状態検査装置において、
    (a)前記各板状部のうちの一つの板状部を保持する主保持部と、
    (b)揺動自在に配設され、前記一つの板状部が主保持部によって保持された状態で前記融着部を挟持し、回動させられるのに伴って、他の一つの板状部を開き、検体を開放状態に置くための保持部と、
    (c)前記検体が開放状態に置かれた状態で、前記他の一つの板状部を保持する副保持部とを有することを特徴とするシール状態検査装置。
  2. 前記主保持部及び副保持部は、いずれも、板状部を保持するための負圧発生部を備える請求項1に記載のシール状態検査装置。
  3. 前記副保持部において他の一つの板状部が保持された状態のまま、副保持部を主保持部から離す引張駆動装置を有する請求項1又は2に記載のシール状態検査装置。
  4. 前記主保持部は、検体の位置決めを行う位置決め部材を備える請求項1に記載のシール状態検査装置。
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