JP2004142340A - 印刷装置、印刷方法および印刷方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】CD−R等の板状の光記録媒体の表面にタイトル等の情報を印刷する印刷装置で、表面のプレ印刷の有無やプレ印刷の位置の異なる種々の板状記録媒体に対応して、印刷データ入力などの設定作業や取扱を容易にして使い易くする。
【解決手段】板状記録媒体45上の所定の各領域A,Bに対応させて該領域に印刷すべき印刷データを入力すると、入力された印刷データは前記領域A,Bに対応付けて印刷バッファに記憶され、複数領域A,Bのうちで印刷を所望する領域を指定すると、指定領域の情報が指定領域メモリに記憶される。すると複数の各領域A,Bについて、指定領域メモリに記憶された情報に基づいて印刷の指定の有無が判断されると共に、印刷バッファに記憶された印刷データの存在の有無が判断され、印刷の指定があると判断され且つ印刷データの存在が判断された板状記録媒体45の領域A,Bに対してのみ印刷装置を駆動して印刷が行なわれる。
【選択図】 図1
【解決手段】板状記録媒体45上の所定の各領域A,Bに対応させて該領域に印刷すべき印刷データを入力すると、入力された印刷データは前記領域A,Bに対応付けて印刷バッファに記憶され、複数領域A,Bのうちで印刷を所望する領域を指定すると、指定領域の情報が指定領域メモリに記憶される。すると複数の各領域A,Bについて、指定領域メモリに記憶された情報に基づいて印刷の指定の有無が判断されると共に、印刷バッファに記憶された印刷データの存在の有無が判断され、印刷の指定があると判断され且つ印刷データの存在が判断された板状記録媒体45の領域A,Bに対してのみ印刷装置を駆動して印刷が行なわれる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW等の板状の光記録媒体の表面に、その板状記録媒体に記録したデータのタイトル等の情報を印刷する印刷装置、印刷方法および印刷方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD−R等の板状記録媒体にタイトル等の情報を印刷する印刷装置として、特開2000−225733号公報に記載するものがある。
【0003】
この印刷装置は、感熱発色層を有するCD−Rなどのディスクの半径方向に沿った主走査方向に感熱印刷するためのサーマルヘッド、サーマルヘッドをディスクに対して押圧するためのヘッド押圧手段、ディスクを支持し円周方向に沿った副走査方向に回転するための回転テーブルおよび感熱発色した発色層を定着させる陰極管等を備えて構成している。
【0004】
一方、本願の出願人は、先に前記従来の印刷装置に比べて構成を簡単にして安価に製造でき、種々のディスクに対応してそのレーベル面に印刷が可能な印刷装置を開発し特願2001−271951として提案した。
【0005】
すなわち、この印刷装置は、発熱素子列の幅を小さくして小型化したサーマルヘッドを用いてディスクの複数箇所に部分的に印刷を行うことで装置の簡略化を図ったものであり、ディスクを装着する回転台を備えてディスクを支持するトレイと、サーマルヘッドを備えてトレイに支持されたディスクに対して印刷を行なう印刷手段とを備え、トレイによって支持される静止状態のディスク表面の部分領域に対して、往復移動するサーマルヘッドによってインクリボンを用いて熱転写印刷を行ない、更に次の印刷箇所の位置まで回転台を回転した後に、同様にして同一のディスクの他の部分領域にも印刷を行うように構成したものである。
【0006】
そして、この印刷装置では、インクリボンの熱転写による印刷方式を用いるため、従来の印刷装置のように、印刷可能なディスクが表面に感熱発色層を有する特定の種類のものに限定されることがなく、広く多種類のディスクに対して印刷可能であり、また、発熱素子列の幅を小さくした小型化したサーマルヘッドを用いる熱転写方式のため、ディスクの半径方向にサーマルヘッドが延在し、光定着装置を設ける必要がある前記他の印刷装置に比べて安価に製造することができる特徴がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−225733号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、図14(a)、(b)、(c)は、印刷に供されるCR−R等のディスク(板状記録媒体)を、そのレーベル面の状態からタイプ分けしたものである。図14(a)のものは、レーベル面に予め印刷がない無地のものを表している。破線で囲んだエリアA、Bはそれぞれ前記従来の熱転写方式の印刷装置に装着したときに印刷が行われる範囲を示している。この第1のタイプのディスクでは、エリアA、Bのいずれにもプレ印刷は存在していない。図14(b)に示す第2のタイプのものは、同図下側に示すエリアA内に特定の会社名が予め印刷され、上側に示すエリアBには何も印刷されていない。また、図14(c)に示す第3のタイプのものは、同図下側に示すエリアA内には何も印刷されていないが、上側に示すエリアBに特定の会社名が予め印刷されている。
【0009】
CD−ROMでは、同一デザインのものを大量に作成するため大型の印刷装置によって印刷を行うが、CD−Rは、少量を作成するものであるため、印刷装置としては前記従来の熱転写方式のような小型の印刷装置が使用され、ディスクには前記第1のタイプのものを多く使用するが、場合によっては、それを発行する会社名などを予め印刷した第2あるいは第3のタイプのものも使用する。
【0010】
そして、前記従来の熱転写方式の印刷装置では、エリアA又はエリアBあるいはその両方のようにディスクに応じて印刷すべきエリアを指定し、指定したそれぞれのエリアに対応して印刷すべきデータを入力していた。
【0011】
しかしながら、例えば、第1のタイプと第2のタイプ、あるいは第1のタイプと第3のタイプのディスクが混在した場合などで、会社名と、ディスクに記録したデータに関する資料名などの2つのデータとを印刷するような場合には、それぞれのディスクのタイプに合わせてデータの入力をやり直す必要があり、取扱いが面倒であった。
【0012】
また、前記従来の熱転写方式の印刷装置では、印刷エリアを指定したにも関わらずそのエリアに対応して印刷データの入力がなされなかった場合等にあっても、その空白データに基づいて印刷を実行してしまい、このため意味のない印刷動作によって印刷時間の無駄が生じるとともに、熱転写方式の印刷装置ではインクリボンを無駄に消費してしまう問題がある。
【0013】
本発明は、このような問題点を解消するものであって、表面のプレ印刷の有無やプレ印刷の位置の異なる種々の板状記録媒体に対応して、印刷するデータの入力などの設定作業や取扱を容易にして使い易くし、また、無駄な印刷動作を行うことがなく、熱転写方式の場合にあっては、無駄なインクリボンの消費をなくすることが可能な印刷装置、印刷方法および印刷方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る印刷装置は、板状記録媒体上の所定の複数の領域に印刷処理可能な印刷装置であり、前記複数の各領域に対応させてその領域に印刷すべき印刷データを入力手段により入力すると、この入力手段から入力された印刷データは印刷データ記憶手段により前記領域に対応付けて記憶され、前記複数の領域のうちで印刷を所望する領域を領域指定手段により入力指定すると、この領域指定手段により印刷が指定された領域の情報は領域指定情報記憶手段により記憶される。すると、第1の判断手段により、前記複数の各領域について、前記領域指定情報記憶手段に記憶された情報に基づいて印刷の指定の有無が判断されると共に、第2の判断手段により、前記複数の各領域について、前記印刷データ記憶手段に記憶された対応する印刷データの存在の有無が判断され、前記第1の判断手段により印刷の指定があると判断され、且つ前記第2の判断手段により対応する印刷データの存在が判断された板状記録媒体の領域に対してのみ印刷制御手段により印刷装置を駆動して印刷が行なわれる。
【0015】
これによれば、表面のプレ印刷の有無やプレ印刷の位置の異なる種々の板状記録媒体を交えて印刷するような場合であっても、複数の各領域に対応して印刷データを入力する一方、領域の指定を適宜変更するだけで印刷データの入力をやり直す必要がなく、種々の板状記録媒体に対応することができ、印刷データの入力などの設定作業や取扱を容易にして使い易い印刷装置を提供することができる。また、板状記録媒体の領域の指定があっても、その領域に対応して印刷データが入力されていない場合には、その領域には印刷が実行されないことで無駄な印刷動作を行うことがない。
【0016】
本発明の請求項2に係る印刷装置は、板状記録媒体上の所定の複数の領域に印刷処理可能な印刷装置であり、前記複数の各領域に対応させてその領域に印刷すべき印刷データを入力手段により入力すると、この入力手段から入力された印刷データは印刷データ記憶手段により前記領域に対応付けて記憶され、種別入力手段により前記複数の領域のいずれかに予め印刷が施されているかどうかに応じて複数種類に区分するとともに、前記複数の領域のうちで予め印刷が施されていない領域を印刷すべき領域として定めた該複数種類の板状記録媒体の種別を入力すると、この種別入力手段により入力された板状記録媒体の種別の情報は種別情報記憶手段により記憶される。すると、第1の判断手段により、前記複数の各領域について、前記種別情報記憶手段に記憶された種別の情報に基づいて印刷すべき領域として指定されたか否かが判断されると共に、第2の判断手段により、前記複数の各領域について、前記印刷データ記憶手段に記憶された対応する印刷データの存在の有無が判断され、前記第1の判断手段により印刷すべきであると判断され、且つ前記第2の判断手段により対応する印刷データの存在が判断された板状記録媒体の領域に対してのみ印刷制御手段により印刷装置を駆動して印刷が行われる。
【0017】
この請求項2の印刷装置も請求項1の印刷装置と同様に、表面のプレ印刷の有無やプレ印刷の位置の異なる種々の板状記録媒体に対応して、印刷するデータの入力などの設定作業や取扱を容易にして使い易くすることができまた、無駄な印刷動作を行うことがない。また、種別入力手段により板状記録媒体の種別の情報を入力するだけで板状記録媒体上の印刷すべき領域の指定を簡単に行うことができる。
【0018】
本発明の請求項3に係る印刷装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の印刷装置にあって、前記第2の判断手段による判断に際しては、印刷データが実質的に印刷表現されない空データのみのデータとして存在するときには、印刷データが存在しないものとして判断される。
【0019】
これによれば、印刷データとして空データのみが存在しても無駄な印刷動作を行うことがなく、特に、熱転写方式の場合にあってはインクリボンの無駄な消費を防止することができる。
【0020】
本発明の請求項4に係る印刷装置は、前記請求項1ないし請求項3の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、前記印刷データ記憶手段に記憶された印刷データが登録手段により登録領域に登録され、この登録手段により登録された印刷データは呼出し手段により板状記録媒体に印刷すべき印刷データとして前記印刷データ記憶手段に呼び出される。
【0021】
これによれば、印刷データを登録保存しておくことで、この登録された印刷データの再利用によって印刷データの入力作業を簡単化することができる。
【0022】
本発明の請求項5に係る印刷装置では、前記請求項1ないし請求項4の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、メッセージ情報を表示する表示手段を有し、前記第1の判断手段により印刷の指定がないと判断された領域、又は前記第2の判断手段により対応する印刷データが存在しないと判断された領域については、当該領域の印刷処理を行わない旨のメッセージが表示制御手段により前記表示手段に表示される。
【0023】
これによれば、印刷の指定がないと判断された領域、又は印刷データが存在しないと判断された領域について、印刷を行わないことを報知することができる。
【0024】
本発明の請求項6に係る印刷装置は、前記請求項1ないし請求項5の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、ナンバリング印刷設定手段により前記印刷データを指定してナンバリング印刷を行うことが設定されると共に、ナンバリング数設定手段によりナンバリング印刷のナンバリング数が設定されると、前記ナンバリング印刷設定手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能なナンバリングデータか否かがナンバリング判断手段により判断され、このナンバリング判断手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能であると判断され、ナンバリング印刷が行われるときには、データ更新手段によりナンバリング数設定手段により設定されたナンバリング数に応じて印刷データが更新される。
【0025】
これによれば、複数枚の板状記録媒体に対してナンバリング印刷を行うことができる。
【0026】
本発明の請求項7に係る印刷装置では、前記請求項1ないし請求項5の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、ナンバリング印刷設定手段により前記印刷データを指定してナンバリング印刷を行うことが設定されると共に、ナンバリング数設定手段によりナンバリング印刷のナンバリング数が設定されると、前記ナンバリング印刷設定手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能なナンバリングデータか否かがナンバリング判断手段により判断され、このナンバリング判断手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング不可能であると判断されたときには、報知手段によりそのことが報知される。
【0027】
これによれば、複数枚の板状記録媒体に対してナンバリング印刷が可能かのチェックを行い、ナンバリング印刷ができない場合には、そのことを報知することができる。
【0028】
本発明の請求項8に係る印刷装置では、前記請求項1ないし請求項7の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、画像データ取得手段により印刷装置内に収容された板状記録媒体の表面画像データが取得され、この画像データ取得手段によって取得された板状記録媒体の表面画像データが表面画像表示手段により表示される。
【0029】
これによれば、板状記録媒体の表面画像データの表示を見ることで印刷エリア指定のための参照にすることができる。
【0030】
本発明の請求項9に係る印刷装置では、前記請求項1ないし請求項7の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、画像データ取得手段により印刷装置内に収容された板状記録媒体の表面画像データが取得されると、この画像データ取得手段によって取得された板状記録媒体の表面画像データに基づいて前記領域指定手段又は前記種別入力手段による領域指定の適否が領域判断手段により判断され、この領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときには、報知手段によりそのことが報知される。
【0031】
これによれば、板状記録媒体の印刷エリアにプレ印刷があることが判断され報知されるので失敗を防げるようになる。
【0032】
本発明の請求項10に係る印刷装置では、前記請求項9に係る印刷装置にあって、更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときには、前記領域指定手段又は前記種別入力手段により領域の指定又は板状記録媒体の種別の再入力が可能な構成とされる。
【0033】
これによれば、板状記録媒体の印刷エリアにプレ印刷があっても、再入力により適正な印刷エリアを指定できる。
【0034】
本発明の請求項11に係る印刷装置では、前記請求項9に係る印刷装置にあって、更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときには、処理手段によりその不適格な指定が無効とされる。
【0035】
これによれば、不適格な印刷領域が指定された場合に、自動的にその指定が無効になって便利である。
【0036】
本発明の請求項12に係る印刷装置では、前記請求項9に係る印刷装置にあって、更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されても、処理手段によってその不適格な指定が有効とされる。
【0037】
これによれば、指定の印刷エリアに印刷処理しても、その印刷エリアに存在するプレ印刷が邪魔にならないような場合に、ユーザーの意思を尊重して印刷を行うことで、ユーザーの入力操作などの作業が無駄にならずに済む。
【0038】
本発明の請求項13に係る印刷装置では、前記請求項1ないし請求項12の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、印刷データ方向設定手段により板状記録媒体に対する印刷データの方向が設定されると、この印刷データ方向設定手段によって設定された印刷データの方向に応じてデータ処理手段により印刷データが回転される。
【0039】
これによれば、印刷方向を変えた種々の異なる態様の印刷結果が得られるようになる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0041】
図1は本発明の実施形態に係る印刷装置の全体の斜視図であり、図2はその印刷装置の主要部の構成を示す平面図、図3は同じく主要部の構成を示す正面図である。
この印刷装置1は装置本体としてのケース1aを備え、ケース1aの上面には、キー入力部2、液晶表示部3が設けられる。また、ケース1aの前面には開口部4が設けられ、その開口部4の上部にケース1aの内部に収納するプリンタ部25をカバーするプリンタカバー5が設けられ、開口部4の下部からトレイ15がケース1a外に向けて引き出し可能に設けられている。
【0042】
キー入力部2には、文字や記号等を入力する文字入力キー、文字サイズを入力設定する文字サイズキー、入力された文字を編集するための漢字変換キー、無変換キー、液晶表示部3上に表示されるカーソルを移動させるカーソルキー、各種入力データや選択データの確定、特定機能の開始の指示等を行なうときに操作される特定機能キー、入力された文字列や画像の印刷を実行するための印刷キー、装置の電源をON・OFFするための電源キー、トレイ15をケース1aの内外に移動させるトレイ移動キー12等の他に動作に必要な制御キーが備えられる。
【0043】
ケース1aの内部にはベース6が設けられ、そのベース6上にはCD−Rなどの板状記録媒体45(以下、ディスクという)を支持するトレイ15が設けられている。また、ケース1aの内部には、トレイ15に支持されたディスク45の表面(レーベル面)に対してそのディスク内に記録されたデータに関するタイトル等の印刷を行なうプリンタ部25が設けられている。
【0044】
トレイ15は矩形でプレート状のトレイ本体16を備え、トレイ本体16上には、回転軸17を中心にして回転可能にしてディスクを支持する回転台18が設けられている。この回転台18の表面には緩衝材シートが貼設され、中央部にはディスク45の円孔46の内縁に係合する複数の係合爪20が回転台18の表面から突出して設けられている。このトレイ15は、ケース1a内の左右両側の位置でベース6に設けた案内レール7a、7bに沿って案内されて、装置内外に移動可能に設けられている。
【0045】
トレイ本体16の一方の側縁にはラック8が設けられている一方、ケース1a内にはラック8と噛み合う駆動ギア9およびギア列10を介して駆動ギア9を正逆回転させるステッピングモータ(トレイ駆動モータ)11が設けられている。そして、トレイ移動キーの操作によりモータ11が正転駆動されて装置内の収納位置にあるトレイ15がケース1aの前面に形成された開口部4から装置外に排出され、またトレイ移動キー12の操作によりモータ11が逆転駆動されて装置外に位置するトレイ15が装置内の収納位置まで移動される。
【0046】
なお、ケース1aには、トレイ15が装置内の収納位置に移動したことを検出する位置検出スイッチSW1が設けられ、またトレイ15がディスクの着脱が可能な装置外の排出位置まで移動したことを検出する位置検出スイッチSW2が設けられ、この位置検出スイッチSW1,SW2の信号に基づいてモータ11の駆動が制御されてトレイ15がケース1aの内外での所定の停止位置に停止するように制御される。これらの位置検出スイッチSW1、SW2はトレイ本体16に設けた不図示のスイッチ操作用の突起部によって作動する。
【0047】
トレイ15に設けられた回転台18は、その中心に回転軸17を有し、この回転軸17がトレイ本体16に軸支されており、トレイ本体16に対して回転可能に構成されている。この回転台18は、トレイ本体16の裏面側に設けられたステッピングモータ(回転台駆動モータ)21を駆動源とし、ギア列22を介してモータ21の駆動力が回転軸17に伝達されることにより時計回りに回転駆動される。
【0048】
なお、トレイ本体16には、回転台18の回転停止位置を決めるために回転台18の回転位置を検出する回転位置検出スイッチSW3が設けられている。この検出スイッチSW3は回転台18の外周縁に180°の間隔で2箇所に設けたスイッチ作用部19a、19bによって作動され、その作動によって回転台18の回転を停止するように制御される。
【0049】
また、ケース1a内には、回転台18上へのディスクの装着の有無を検出するディスク検出スイッチSW4が設けられている。
【0050】
また、ケース1a内には、トレイ15の回転台18と対向して熱転写プリンタからなるプリンタ部25が設けられている。
【0051】
このプリンタ部25は、ブリッジ形状のプリンタフレーム26を備え、このプリンタフレーム26は、両端部に設けられた脚部27a、27bがケース1a内のベース6に固定され、脚部27a、27bの間に水平方向に架け渡して設けられた水平フレーム部27cが回転台18の回転中心部からケース1aの前面側に偏って配置されている。
【0052】
このプリンタフレーム26は、サーマルヘッド32を搭載したキャリッジ31を支持すると共に、キャリッジ31を回転台18に沿って往復走行させる走行路を形成するものであり、キャリッジ31を摺動自在に案内するガイドシャフト28が水平フレーム部27cと並行して設けられ、また水平フレーム部27cの回転台18との対向面側に沿ってキャリッジ31の走行時にキャリッジ31に設けられた駆動ギア34と噛み合うラック29およびキャリッジ31を案内するガイドレール30が設けられている。このキャリッジ31は、そこに搭載したステッピングモータ(キャリッジ駆動モータ)33でラック29と噛み合う駆動ギア34を駆動してラック29に沿って往復移動する自走方式をとっている。
【0053】
キャリッジ31の前面側には熱転写印刷のためのインクリボンを収容したリボンカートリッジ40が装着され、このリボンカートリッジ40はケース1aの前面に設けたプリンタカバー5を開いて交換が可能になっている。
【0054】
また、図示を省略しているが、キャリッジ31には、モータ33を駆動源としてカム機構などによってサーマルヘッド32を印刷位置と非印刷位置とに移動させるヘッド移動機構、モータ33を駆動源としてリボン巻取軸35を駆動してインクリボンを巻き取るリボン巻取機構が設けられる。
【0055】
このプリンタ部25では、モータ33の正転駆動によって、キャリッジ31を図3のガイドレール30に沿って左側から右側に向けて移動させるとともに、ヘッド移動機構によりサーマルヘッド32をディスク45に当接する印刷位置に移動させてその位置に保持し、リボン巻取機構によりリボン巻取軸35を駆動して熱転写に使用されたインクリボンの巻取りを行う。また、モータ33の逆転駆動によって、サーマルヘッド32を非印刷位置に移動させてその位置に保持するとともに、キャリッジ31を図3のガイドレール30に沿って右側から左側に向けて復帰移動させるものである。リボン巻取機構にはワンウエイクラッチ機構が設けられており、キャリッジ31の復帰移動の際には、リボン巻取軸35の駆動は行われない。
【0056】
図1において、破線で示すディスク45上のエリア(領域又は印刷エリア)Aはプリンタ部25の1回の印刷動作での印刷可能領域である。この印刷装置では、トレイ15がケース1a内の所定の収納位置に収納され、回転台18が停止した状態で、プリンタ部25によって印刷が行われる。同じくエリア(領域又は印刷エリア)Bもプリンタ部25の次の1回の印刷動作での印刷可能領域であり、エリアAへの印刷の後に回転台18を180°回転した後に回転台18を停止した状態でエリアBへの印刷が行われる。これらの短冊状のエリアA、Bの幅はサーマルヘッド32の発熱素子列の幅に対応し、長さは印刷動作時にサーマルヘッド32の移動する距離に対応している。
【0057】
なお、回転台18と対向するプリンタ部25の所定の位置にイメージセンサ20aを設けることで、回転台18上に装着されるディスク45のレーベル面の画像を取り込んでレーベル面のプレ印刷などの状態を検出することができる。イメージセンサ20aは回転台18と対向してその回転軸17の近傍から円周方向に延在して設けられており、回転台18を1回転することで定位置に設けたイメージセンサ20aによりディスク45のレーベル面全体の画像を取り込むことができる。また、このイメージセンサ20aに代えて、回転台18上に装着されたディスク45の印刷エリアA、Bに対向するケース1a内の位置に光センサ20b、20cをそれぞれ1個ないし必要数を設け、この光センサ20b、20cにより回転台18を停止した状態でディスクのレーベル面からの反射光により印刷エリアA、Bの状態を検出することができる。
【0058】
これらのセンサ20a、20b、20cは必須の構成ではないが、これらを備えることにより、ディスクのレーベル面の状態を検出することができ、その情報に基づいて本印刷装置で印刷を行う印刷エリアA、Bに既にプレ印刷が存在していて印刷処理の妨げとなるか、それともプレ印刷物が存在せず問題なく印刷できるかを判断することができる。
【0059】
図4は本実施形態に係る印刷装置の電気回路の構成を示している。この印刷装置1は制御部50を備え、この制御部50には、印刷すべき文字や記号を入力するためのキー入力部2と、液晶表示部3に表示データを出力するための表示用RAMを有する表示制御部51と、トレイ駆動モータ11を駆動するための駆動回路52と、回転台駆動モータ21を駆動するための駆動回路53と、キャリッジ駆動モータ33を駆動するための駆動回路54と、サーマルヘッド32を駆動するための駆動回路55と、トレイ15の移動位置を検出するための位置検出スイッチSW1、SW2と、回転台18の回転位置を検出するための回転位置検出スイッチSW3と、回転台18へのディスクの装着を検出するためのディスク検出スイッチSW4と、トレイの移動を指示するトレイ移動ボタン12が接続される。また、イメージセンサや光センサ20a、20b、20cがアナログ信号をデジタル信号に変換するデータ変換部59を介して接続される。
【0060】
また、制御部50には、フォントROM56、ROM57及びRAM58が接続され、フォントROM56には、多数の文字や記号について、表示用ドットパターンが記憶されるとともに、印字用ドットパターンが大小の文字サイズ分記憶されている。
【0061】
ROM57には、キー入力部2から入力された文字のコードデータに対応させて表示制御部51を制御する表示制御プログラム、本印刷装置の印刷処理に関する全ての制御を行うための制御プログラムなどが記憶されている。
【0062】
また、RAM58には、入力された文字や記号などのキャラクタの印刷データが記憶される入力バッファ58a、外部から取り込んだり内部のROM57に保持するイメージデータを記憶するイメージデータメモリ58b、キャラクタの印刷データやイメージデータが印刷用のパターンデータとして展開される印刷バッファ58c、印刷エリアの指定情報が記憶される指定領域メモリ58d、印刷データが登録される登録メモリ58e、設定印刷枚数を記憶する印刷枚数メモリ58f、ナンバリング数を設定するナンバリング数メモリ58gの他に、本印刷装置の印刷処理において使用される各種のデータを記憶するレジスタやカウンタなどの領域が確保される。
【0063】
また、制御部50には、インターフェース回路60が接続されておりコンピュータ装置などの外部装置との間でデータの送受信が可能に構成されている。
【0064】
図5は印刷装置の印刷処理(その1)を示すフローチャートである。
【0065】
図6は印刷装置の印刷処理(その2)を示すフローチャートである。
【0066】
印刷装置1において、印刷ボタンが操作されると、ROM57に記憶された図5・図6に示す印刷処理のプログラムが起動される。
【0067】
まず、RAM58のデータクリア処理、印刷装置1に対する印刷初期位置設定処理などのイニシャル処理が実行される(ステップS1)。
【0068】
次に、ユーザーがトレイ15に印刷すべきディスク45を装着するために、トレイ駆動モータ11が正転駆動されてトレイ15が装置外に引き出されるイジェクト動作が行われる(ステップS2)。
【0069】
ユーザーは、装置外に引き出されたトレイ15に対して印刷処理に供するディスク45を装着した後に、トレイ15を装置内に移動させるべくトレイ移動ボタン12を操作することになる。そこで、ユーザーによってトレイ移動ボタン12が操作されるのを待機し(ステップS3)、トレイ移動ボタン12からの操作信号が発生するとトレイ駆動モータ11が逆転駆動されてトレイ15が装置内に向けて移動して印刷位置に収納される(ステップS4)。
【0070】
トレイ15が装置内に収納されると、ディスク検出スイッチSW4によってトレイ15上のディスク45の装着が検出される(ステップS5)。ディスク45の装着が検出されればステップS8に進み、ディスク45の装着が検出されなければ表示部3にディスク未装着などのエラー表示を行い(ステップS6)、トレイ15へのディスク45の装着を促するためにトレイ15を装置外に移動するイジェクト処理が行われる(ステップS7)。
【0071】
ステップS5でトレイ15にディスク45が装着されていると判断された場合には、RAM58に設けられディスクの実行印刷枚数をカウントする印刷枚数カウンタの値Pがゼロであるかどうか判断される(ステップS8)。印刷枚数値PはステップS1の処理で初期値ゼロにセットされるため、ステップS8でPの値がゼロであると1枚目のディスクの印刷の開始前であり、1以上の値であると2枚目以降の印刷前の状態である。ステップS8でP=0(1枚目の印刷)であればステップS9に進み、P>1(2枚目以降の印刷)であればステップS15に進む。
【0072】
次に、ディスクに印刷する印刷データに関して、新規に入力するか、それとも登録されているものを利用するかを選択するための画面が表示部3に表示され、その画面上での選択が判断される(ステップS9)。
【0073】
新規入力が選択されると印刷データの新規入力画面が表示部3に表示され、2つの印刷エリアA、Bのそれぞれに印刷データの入力が行われる(ステップS10)。例えば、図7は印刷データの入力画面を示している。図示のように、表示部3の画面には、印刷エリアA、Bの位置が示されたディスクのアイコンとともに、それらの印刷エリアA、Bのそれぞれに対応して印刷データのデータ入力欄70a、70bが表示される。そこで、データ入力欄70a、70bのそれぞれに印刷すべきデータを入力し、画面右下に表示されている実行ボタンを操作して入力を完了する。なお、印刷データは、キー入力部2から入力された文字や記号などのキャラクタデータが用いられるが、ROM57に予め保持している種々の画像データやインターフェース回路60を介して外部装置から取り込みRAM58に保存しておいた画像データを取り出し、これを印刷データとして図7の入力画面で入力してもよい。
【0074】
入力されたキャラクタの印刷データは、そのコードデータが印刷エリアA、Bに対応付けられて入力バッファ58aに記憶されるとともに、フォントROM56の対応するフォントデータに基づいて印字用ドットパターンに展開され、印刷エリアA、Bに対応付けられて印刷バッファ58cに記憶される。また、印刷データが画像データの場合には、印刷エリアA、Bに対応付けられてRAM58のイメージデータメモリ58bに記憶されるとともに、印刷エリアA、Bに対応付けられて印字用ドットパターンに展開されて印刷バッファ58cに記憶される(ステップS11)。
【0075】
ステップS9で登録データが選択された場合には、RAM58の登録メモリ58eに登録されている登録データが呼び出される。この登録データも、印刷エリアA、Bのそれぞれに対応付けられた印刷データであり、登録メモリ58eから呼び出されて図7の表示画面に印刷エリアA、Bに対応してデータ入力欄70a、70b表示される。呼び出された登録データはそのまま使用したり適宜編集を加え、実行ボタンの操作で入力を完了し(ステップS12)、ステップS10で入力される印刷データと同様にして印刷エリアA、Bに対応付けられて入力バッファ58aやイメージデータメモリ58bに記憶されるとともに、印刷バッファ58cに展開される(ステップS11)。
【0076】
次に、入力した印刷データを印刷すべきディスクの印刷エリアを指定を行うための画面が表示部3に表示され、その画面上で印刷エリアの指定入力が行われる(ステップS13)。図8は印刷エリアの指定等の設定画面を示している。図示のように、印刷エリアA、Bの位置が示されたディスクのアイコンとともに、それらの印刷エリアA、Bに対応してエリア指定用のチェック欄72a、72bが設けられ、ユーザーがそれらのチェック欄のいずれか、あるいは全部にチェックを入れることで印刷すべき印刷エリアの指定を行う。なお、ここでは印刷枚数設定欄73に数値を入力して印刷枚数の設定も行う。これらの入力設定は表示右下の実行ボタンの操作で完了する。
【0077】
指定された印刷エリアの情報、あるいは印刷枚数の情報はそれぞれRAM58の指定領域メモリ58d、印刷枚数メモリ58fに記憶される(ステップS14)。
【0078】
続いて、指定領域メモリ58dに記憶された情報に基づいて印刷エリアAの指定の有無が判断される(ステップS15)。ここで印刷エリアAの指定があると判断されると、この印刷エリアAに対応する印刷データの存在の有無が判断される(ステップS16)。
【0079】
そして、ステップS15で印刷エリアAの指定があると判断され、且つステップS16でこの印刷エリアAに対応する印刷データが存在すると判断された場合には、プリンタ部25を動作させて、ディスクの印刷エリアAに対してそのエリアに対応して入力された印刷データを印刷し(ステップS17)、また、ステップS15で印刷エリアAの指定がないと判断され、あるいはステップS16で印刷エリアAに対応する印刷データが存在しないと判断された場合には、プリンタ部25を何も動作させることなく、表示部3に印刷エリアAに対する印刷を行わない旨のメッセージの表示を行う(ステップS18)。
【0080】
なお、ステップS16での印刷データの存在の判断は入力バッファ58aに印刷すべき文字や記号などのキャラクタのコードデータが存在するかどうかで行われる。また、イメージデータメモリ58bあるいは印刷バッファ58cにデータが記憶されているかどうかで判断する。この場合に、イメージデータでは、画像が存在しない場合、すなわち実質的に印刷表現されない空白データ(「0」データ)のみの場合にも、その空白データ自体は存在することになり、データが存在する以上、このデータに基づいて印刷処理を行うことになるが、熱転写方式のプリンタにあっては、印刷処理時のキャリッジの移動に伴ってインクリボンの送りが行われてインクリボンを空消費することになって無駄である。そこで、空白データのみのイメージデータが印刷データとして存在する場合には、ここでは印刷データが存在しないことと判断して印刷動作を行わずインクリボンの無駄な消費を防いでいる。
【0081】
次に、指定領域メモリ58dに記憶された情報に基づいて印刷エリアBの指定の有無が判断される(ステップS19)。印刷エリアBの指定があると判断されると、この印刷エリアBに対応する印刷データの存在の有無が判断される(ステップS20)。そして、ステップS19で印刷エリアBの指定があると判断され、且つステップS20でこの印刷エリアBに対応する印刷データが存在すると判断された場合には、まず印刷エリアAとは180°回転した位置にある印刷エリアBをプリンタ部25に対応させて位置させるべく、ディスク45を装着した回転台18を180°回転してその位置で停止させ(ステップS21)、その状態でディスク45の印刷エリアBに対してプリンタ部25を動作させて入力された対応する印刷データを印刷する(ステップS22)。また、ステップS19で印刷エリアBの指定がないと判断され、あるいはステップS20で印刷エリアBに対応する印刷データが存在しないと判断された場合には、プリンタ部25を何も動作させることなく、表示部3に印刷エリアBに対する印刷を行わない旨のメッセージの表示を行う(ステップS23)。
【0082】
前記ステップS20での印刷データの存在の有無の判断は、前述のステップS16での判断と同様であり、キャラクタが存在しなければ印刷データが存在しないと判断し、また印刷データの存在が空白データのみのイメージデータも印刷データが存在しないものと判断する。
【0083】
なお、図5・図6では順にエリアAとエリアBの各領域について、個別に領域指定、印刷データの存在の判断および印刷を行ったが、両エリアについて領域指定と印刷データの存在の判断を続けて行い、次に両エリアの印刷を続けて行うようにしてもよい。
【0084】
このようにして、例えば、図14に示す第1のタイプのディスクを印刷対象として選択するとともに、印刷エリアAに対応して「○○計算機」の印刷データを入力し、また印刷エリアBに対応して「プリンタ資料」の印刷データを入力し、且つ、印刷エリアAと印刷エリアBとを共に領域指定すると、ディスク45のレーベル面には、その印刷エリアAに「○○計算機」の文字列が印刷され、印刷エリアBに「プリンタ資料」の文字列が印刷されて一連の印刷が終了する。また、印刷エリアAに対応して「○○計算機」の印刷データが入力され、印刷エリアBに対応して「プリンタ資料」の印刷データが入力された状態で、図14に示す第1のタイプのディスクに代えて第2のタイプのディスクを印刷対象として選択した場合に、印刷エリアBのみを領域指定することで、ディスク45のレーベル面には、その印刷エリアAにプレ印刷に係る「○○計算機」の文字列をそのまま生かして、印刷エリアBに新たに「プリンタ資料」の文字列が印刷されることになる。
【0085】
この一連の印刷により1枚のディスク45への印刷が終了すると、印刷枚数カウンタの値Pをインクリメントし(ステップS24)、印刷枚数カウンタの値Pがステップ13で入力設定した印刷枚数Nに達したかどうかを判断し(ステップS25)、設定枚数Nに達していれば、トレイ15をイジュエクトして印刷を終えたディスク45を装置外に排出する(ステップS26)。
【0086】
また、ステップS25で設定印刷枚数Nに達していないと判断した場合には、ステップ2に戻り印刷を終えたディスク45を装置外に排出するとともに、次に印刷するディスク45をトレイ15上に装着するためにトレイ15をイジュエクトする。
【0087】
以下、次に印刷するディスク45についても、先の最初のディスク45と同様にステップS3ないしS7の処理が行われる。そして、最初に続く次の印刷においては、ステップS8では印刷枚数カウンタの値Pがゼロではないため、ステップS9ないしS14の処理をスキップし、すなわち新たに印刷データの入力や印刷エリアの指定を行うことなく、ステップS15ないしステップS22の処理によって先のディスク45と同一の印刷データで同一の印刷エリアへの印刷処理を行うことになる。
【0088】
しかして、印刷枚数カウンタの値Pが設定印刷枚数Nに達するまで、ステップS9ないしS14の処理をスキップしつつ、ステップS2ないしステップS25の処理を繰り返して行い、ステップS25で印刷枚数カウンタの値Pが設定印刷枚数Nに達したと判断されると、その最後のディスク45を排出するべくトレイ15をイジェクトする(ステップS26)。
【0089】
全ての印刷の処理が終了すると、使用した印刷データを登録するかどうかの確認画面が表示部3に表示され(ステップS27)、ここで登録することを選択すると、登録メモリ58eにその印刷データがそれぞれ印刷エリアA、Bの各印刷領域に対応付けされて登録データとして登録されて処理を終了する(ステップS26、エンド)。登録の必要がなければそのまま終了する。
【0090】
次に図9および図10は、他の実施の形態の印刷処理を示すフローチャートである。
【0091】
この実施の形態は、前述の実施の形態のものとは印刷エリアの指定の方式が異なるとともに、指定印刷エリアの適否の判断やナンバリング印刷等の機能が加わった点で前述の実施の形態のものとは相違している。
【0092】
印刷装置1において、印刷ボタンが操作されると、図9及び図10に示す印刷処理のプログラムが起動される。
【0093】
ステップS101ないしステップS112は図5のステップS1ないしステップS12の処理と同一であり、説明を省略する。
【0094】
次に、ステップS111の後に、回転台18の上方のプリンタ部25に設けられたイメージセンサ20aによってディスク45のレーベル面画像が読み取られる(ステップS113)。このイメージセンサ20aは図2のように回転台の中心軸から半径方向に延在して配置されており、回転台18を1回転することによってその回転台18上のディスクのレーベル面全体の画像を取得することができる。取得したレーベル面画像は表示部3に表示される。これによりユーザーはレーベル面の状態を確認することができる(ステップS114)。
【0095】
次に、印刷エリアの指定を行う設定画面が表示部3に表示されて、その画面上でユーザーの操作により必要な設定を行う(ステップS115)。ここでの設定項目は、図11に図示する印刷エリアの指定であり、図12に図示するナンバリング印刷の有無、ナンバリング数及び印刷枚数の設定である。また、図13に図示する2つの印刷データのディスクに対する向きの設定を加えてもよい。
【0096】
ここで、図11の表示画面を使って行われる印刷エリアの指定について説明すると、No.1、No.2、No.3はそれぞれディスクのレーベル面の状態によって区分したディスクの種別番号を表している。種別番号No.1は、レーベル面が無地であって、そこに設定される印刷エリアA、Bのいずれにも印刷の障害となるプレ印刷が存在しないもので、このタイプのディスクにはA、Bの両エリアへの印刷が可能である。また、種別番号No.2は、斜線を施した短冊状領域にプレ印刷が既に存在しているタイプのディスクであり、従ってエリアAへの印刷を避けて空いているエリアBに対してのみ印刷処理を行うべきものである。さらに、種別番号No.3は、種別番号No.2のディスクとは逆に印刷エリアBにプレ印刷が存在するため、印刷エリアAに印刷処理を行うべきものである。
【0097】
予め種別が定められたディスクの種別番号を選択し、あるいは種別に対応して定められたコード番号を入力すると、その種別に対応して予め決められた印刷エリアの指定が行われる。図11の例では、種別番号No.1の入力により印刷エリアA、Bが印刷すべき領域として指定領域メモリ58dに設定され、以下、種別番号No.2の入力では印刷エリアBが設定され、種別番号No.3の入力では印刷エリアAが設定されることになる。
【0098】
なお、図11の指定時に先に取得したディスクのレーベル面画像を表示部3に並行表示してこれを確認しながらディスクの種別を選択できるようにしてもよい。
【0099】
また、図12はナンバリング印刷等の設定画面であり、印刷エリアA、Bに対応する印刷データについてナンバリング印刷の有無のチェック欄75a、75bにチェックを入れることで設定を行う。このナンバリング印刷の設定は、ステップS110の印刷データの入力の際に、その入力する印刷データに設定するようにしてもよい。図12の画面を使ってナンバリング印刷のナンバリング数入力欄76および印刷枚数入力欄77に数値入力してナンバリング数および印刷枚数の設定も行う。
【0100】
図13は2つの印刷データの向きを設定するための画面表示であり、左から順に2つの印刷データが同一方向を向いたもの、互いに中心を向いた内向きのもの、互いに円周方向を向いた外向きのものなどから選択して設定するようにされている。なお、この設定がなされたときには、それらの設定に応じて印刷データのパターンが回転されて展開される。例えば、同一向きの場合の印刷エリアB、外向の印刷エリアA,Bに対応する印刷データを180°回転処理する。
【0101】
必要な設定の後、その設定の適否がチェックされる(ステップS116)。印刷エリアの指定の適否はステップS113で取得したディスク面画像データに基づいて指定エリアにプレ印刷画像が存在するかどうかでチェックされる。また、ナンバリング印刷では、指定された印刷データ中に数字、かな文字、アルファベット文字などの所定の順序があってナンバリングが可能なナンバリング文字を含んでいるかどうかで適否がチェックされる。ナンバリング数についてもナンバリング可能数を超えるような場合は不適としてチェックされる。
【0102】
この設定事項に関するチェックの結果(ステップS117)、設定が適当であれば次の処理に進み、不適と判断されれば表示部3にエラー表示を行い(ステップS118)、あるいはエラー表示を行うことなく、不適と判断された設定を無効にして再設定のために設定画面(ステップS115)に戻る。
【0103】
ステップS117で設定が適正と判断されると、指定領域メモリ58dに記憶された情報に基づいて印刷エリアAの指定の有無が判断される(ステップS119)。
【0104】
印刷エリアAの指定があれば、この印刷エリアAに対応する印刷データの存在の有無が判断される(ステップS120)。そして、ステップS119で印刷エリアAの指定があると判断され、且つステップS120でこの印刷エリアAに対応する印刷データが存在すると判断された場合には、プリンタ部25を動作させて、ディスクのエリアAに対してその印刷エリアに対応して入力された印刷データを印刷し(ステップS121)、また、ステップS119で印刷エリアAの指定がないと判断され、あるいはステップS120で印刷エリアAに対応する印刷データが存在しないと判断された場合には、プリンタ部25を何も動作させることなく、表示部3に印刷エリアAに対する印刷を行わない旨のメッセージ表示を行う(ステップS122)。
【0105】
次に、指定領域メモリ58dに記憶された情報に基づいて印刷エリアBの指定の有無が判断される(ステップS123)。印刷エリアBの指定があると判断されると、この印刷エリアBに対応する印刷データの存在の有無が判断される(ステップS124)。そして、ステップS123で印刷エリアBの指定があると判断され、且つステップS124でこの印刷エリアBに対応する印刷データが存在すると判断された場合には、まず印刷エリアAとは180°回転した位置にある印刷エリアBをプリンタ部25に対応させて位置させるべく、トレイ15上で回転台18を180°回転してその位置で停止させ(ステップS125)、その状態でディスクの印刷エリアBに対してプリンタ部25を動作させて入力された印刷データを印刷する(ステップS126)。また、ステップS123で印刷エリアBの指定がないと判断され、あるいはステップS124で印刷エリアBに対応する印刷データが存在しないと判断された場合には、プリンタ部25を何も動作させることなく、表示部3に印刷エリアBに対する印刷を行わない旨のメッセージの表示を行う(ステップS127)。
【0106】
なお、ステップS119ないしステップS127は図6のステップS15ないしステップS23に対応するものであり、ステップS120およびステップS124での印刷データの存在の有無の判断は、同様に、キャラクタが存在しなければ印刷データが存在しないと判断し、また印刷データの存在が空白データのみのイメージデータも印刷データが存在しないものと判断する。また、図10では順に印刷エリアAと印刷エリアBについて、個別に領域指定、印刷データの存在の判断および印刷を行ったが、両エリアについて領域指定と印刷データの存在の判断を続けて行い、次に両エリアの印刷を続けて行うようにしてもよい。
【0107】
一連の印刷が終了すると、印刷枚数カウンタをインクリメント(ステップS128)、印刷枚数カウンタの値PがステップS115で入力設定した印刷枚数Nに達したかどうかを判断し(ステップS129)、設定枚数に達していなければ、ステップ102に戻り印刷を終えたディスク45を装置外に排出するとともに、次に印刷するディスク45をトレイ上に装着するためにトレイをイジュエクトする。
【0108】
以下、次に印刷するディスク45も、先のディスク45と同様にステップS103ないしS107の処理が行われ、最初のディスクに続く次のディスクの印刷においては、ステップS108では印刷枚数カウンタの値Pがゼロではないため、ステップS109ないしS118の処理をスキップして新たに印刷データの入力や印刷エリアの指定を行うことなく、ステップS119ないしステップS126の処理によって先のディスクと同一の印刷データで同一の印刷エリアへの印刷処理を行うことになる。
【0109】
しかして、印刷枚数カウンタの値Pが設定印刷枚数Nに達するまで、ステップS109ないしS118の処理をスキップしつつ、ステップS102ないしステップS128の処理を繰り返して行い、ステップS129で印刷枚数カウンタの値Pが設定印刷枚数Nに達したと判断されると、ナンバリング印刷の設定の有無が判断される(ステップS130)。ここで、ナンバリング印刷の設定無しの判断がされると、印刷を終えたディスクを装置外に排出し(ステップS131)、印刷データの登録処理ステップ(ステップS132、S133)を経て処理を終了する。
【0110】
一方、ステップS130でナンバリング印刷の設定有りの判断がされると、ナンバリング数カウンタをインクリメントし(ステップS134)、そのタウンタ値QがステップS115で設定されたナンバリング数Mに達したかが判断される(ステップS135)。ここで、ナンバリング数Mに達していないと判断されると、そのナンバリングが設定された印刷データについてナンバリング文字の更新が行われる(ステップS136)。例えば、「○○計算機」と「プリンタ資料1」の各印刷データが入力され、印刷エリアA、Bが指定されるとともに、「プリンタ資料1」の文字列に対してナンバリング印刷が指定され、且つナンバリング数として「5」が設定されれば、S136の処理ステップでは、「プリンタ資料1」の印刷データを「プリンタ資料2」の印刷データに更新することになる。そして、このデータ更新は、ナンバリング数に対応して5回繰り返されて印刷データが「プリンタ資料5」になるまで行われることになる。
【0111】
そして、ステップ102に戻り印刷を終えたディスクを装置外に排出するとともに、次に印刷するディスクをトレイ上に装着するためにトレイをイジュエクトする。
【0112】
以下、ステップS103ないしS107の処理が行われた後、ステップS109ないしS118の処理をスキップし、ステップS119ないしステップS126の処理によってステップS136で更新された印刷データに基づいて同一の印刷領域への印刷処理を行うことになる。
【0113】
更に印刷処理を繰り返し、ステップS129で印刷枚数カウンタの値Pが設定印刷枚数Nに達したと判断され、且つステップS135でナンバリング数カウンタの値Qが設定数Mに達したと判断されと、ステップS131ないしS133の処理を経て終了する。
【0114】
なお、ステップS117での設定事項に関する適否の判断の結果、例えば、印刷エリア内にプレ画像が存在することが検出されて印刷エリアの指定が不適と判断される場合であっても、そのプレ印刷が小サイズで印刷エリアに印刷データを印刷したとしても妨げにならないこともある。そのような場合に、ステップS118でエラー表示あっても、ユーザーが所定のキーを操作することなどにより、ステップS119以降に進んで印刷処理を行うようにしてもよい。
【0115】
また、上述の実施形態では、印刷装置1は、入力装置、表示装置およびプリンタ部を備えるとともに、制御装置を備え、且つ印刷処理を実行するプログラムを記憶装置に保有してこの印刷装置単独でディスクのタイトル印刷が可能に構成されていたが、前記図5・図6、図9および図10に示す印刷処理プログラムをコンピュータ装置にインストールし、コンピュータ装置のキーボードおよびディスプレイを使って印刷データの入力や必要な設定を行い、コンピュータ装置から印刷データおよび必要な制御信号をインターフェイス回路60を介して印刷装置1に転送してコンピュータ装置の制御の元に印刷装置1のプリンタ部25や回転台18を含むトレイ機構を駆動するようにしてよい。
【0116】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に係る印刷装置によれば、板状記録媒体上の所定の複数の領域に印刷処理可能な印刷装置であり、前記複数の各領域に対応させてその領域に印刷すべき印刷データを入力手段により入力すると、この入力手段から入力された印刷データは印刷データ記憶手段により前記領域に対応付けて記憶され、前記複数の領域のうちで印刷を所望する領域を領域指定手段により入力指定すると、この領域指定手段により印刷が入力指定された領域の情報は領域指定情報記憶手段により記憶される。すると、第1の判断手段により、前記複数の各領域について、前記領域指定情報記憶手段に記憶された情報に基づいて印刷の指定の有無が判断されると共に、第2の判断手段により、前記複数の各領域について、前記印刷データ記憶手段に記憶された印刷データの存在の有無が判断され、前記第1の判断手段により印刷の指定があると判断され、且つ前記第2の判断手段により印刷データの存在が判断された板状記録媒体の領域に対してのみ印刷制御手段により印刷装置を駆動して印刷が行なわれるので、表面のプレ印刷の有無やプレ印刷の位置の異なる種々の板状記録媒体を交えて印刷するような場合であっても、複数の各領域に対応して印刷データを入力する一方、領域の指定を適宜変更するだけで印刷データの入力をやり直す必要がなく、種々の板状記録媒体に対応して印刷データの入力などの設定作業や取扱を容易にして使い易い印刷装置を提供することができる。また、板状記録媒体の領域の指定があっても、その領域印刷データが入力されていない場合には、その領域には印刷が実行されないことで無駄な印刷動作を行うことがない。
【0117】
また、本発明の請求項2に係る印刷装置によれば、板状記録媒体上の所定の複数の領域に印刷処理可能な印刷装置であり、前記複数の各領域に対応させてその領域に印刷すべき印刷データを入力手段により入力すると、この入力手段から入力された印刷データは印刷データ記憶手段により前記領域に対応付けて記憶され、種別入力手段により板状記録媒体上の前記所定の複数の領域のいずれかに予め印刷が施されているかどうかに応じて複数種類が定められた板状記録媒体の種別を入力指定すると、この種別入力手段により種別が入力指定された板状記録媒体の種別の情報は種別情報記憶手段により記憶される。すると、第1の判断手段により、前記複数の各領域について、前記種別情報記憶手段に記憶された情報に基づいて印刷すべき領域の有無が判断されると共に、第2の判断手段により、前記複数の各領域について、前記印刷データ記憶手段に記憶された印刷データの存在の有無が判断され、前記第1の判断手段により印刷すべきであると判断され、且つ前記第2の判断手段により印刷データの存在が判断された板状記録媒体の領域に対してのみ印刷制御手段により印刷装置を駆動して印刷が行われるので、表面のプレ印刷の有無やプレ印刷の位置の異なる種々の板状記録媒体に対応して、印刷するデータの入力などの設定作業や取扱を容易にして使い易くし、また、無駄な印刷動作を行うことがない。また、種別入力手段により板状記録媒体の種別の情報を入力するだけで板状記録媒体上の印刷すべき領域の指定を簡単に行うことができる。
【0118】
また、本発明の請求項3に係る印刷装置によれば、前記請求項1又は請求項2に記載の印刷装置にあって、前記第2の判断手段による判断に際しては、印刷データが実質的に印刷表現されない空データのみのデータとして存在するときには、印刷データが存在しないものとして判断されるので、印刷データとして空データのみが存在しても無駄な印刷動作を行うことがなく、特に、熱転写方式の場合にあってはインクリボンの無駄を解消することができる。
【0119】
また、本発明の請求項4に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項3の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、前記印刷データ記憶手段に記憶された印刷データが登録手段により登録領域に登録され、この登録手段により登録された印刷データは呼出し手段により板状記録媒体に印刷すべき印刷データとして前記印刷データ記憶手段に呼び出されるので、印刷データを登録保存しておくことで、再利用による入力作業を簡単化することができる。
【0120】
また、本発明の請求項5に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項4の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、メッセージ情報を表示する表示手段を有し、前記第1の判断手段により印刷の指定がないと判断された領域、又は前記第2の判断手段により対応する印刷データが存在しないと判断された領域については、当該領域の印刷処理を行わない旨のメッセージが表示制御手段により前記表示手段に表示されるので、印刷の指定がないと判断された領域、又は印刷データが存在しないと判断された領域について、印刷を行わないことを報知することができる。
【0121】
また、本発明の請求項6に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項5の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、ナンバリング印刷設定手段により前記印刷データを指定してナンバリング印刷を行うことが設定されると共に、ナンバリング数設定手段によりナンバリング印刷のナンバリング数が設定されると、前記ナンバリング印刷設定手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能なナンバリングデータか否かがナンバリング判断手段により判断され、このナンバリング判断手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能であると判断されたときには、データ更新手段によりナンバリング数設定手段により設定されたナンバリング数に応じてナンバリング印刷が指定された印刷データが更新されるので、複数枚の板状記録媒体に対してナンバリング印刷を行うことができる。
【0122】
また、本発明の請求項7に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項5の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、ナンバリング印刷設定手段により前記印刷データを指定してナンバリング印刷を行うことが設定されると共に、ナンバリング数設定手段によりナンバリング印刷のナンバリング数が設定されると、前記ナンバリング印刷設定手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能なナンバリングデータか否かがナンバリング判断手段により判断され、このナンバリング判断手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング不可能であると判断されたときには、報知手段によりそのことが報知されるので、複数枚の板状記録媒体に対してナンバリング印刷が可能かのチェックを行い、ナンバリング印刷ができない場合には、そのことを報知することができる。
【0123】
また、本発明の請求項8に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項7の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、画像データ取得手段により印刷装置内に収容された板状記録媒体の表面画像データが取得され、この画像データ取得手段によって取得された板状記録媒体の表面画像データが表面画像表示手段により表示されるので、板状記録媒体の表面画像データの表示を見ることで印刷エリア指定のための参照にすることができる。
【0124】
また、本発明の請求項9に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項7の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、画像データ取得手段により印刷装置内に収容された板状記録媒体の表面画像データが取得されると、この画像データ取得手段によって取得された板状記録媒体の表面画像データに基づいて前記領域指定手段又は前記種別入力手段による領域指定の適否が領域判断手段により判断され、この領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときには、報知手段によりそのことが報知されるので、板状記録媒体の印刷エリアにプレ印刷があることが判断され報知されるので失敗を防げるようになる。
【0125】
また、本発明の請求項10に係る印刷装置によれば、前記請求項9に係る印刷装置にあって、更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときには、前記領域指定手段又は前記種別入力手段において、再入力が可能な構成とされるので、板状記録媒体の印刷エリアにプレ印刷があっても、再入力により適正な印刷エリアを指定できる。
【0126】
また、本発明の請求項11に係る印刷装置によれば、前記請求項9に係る印刷装置にあって、更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときには、処理手段によりその不適格な指定が無効とされるので、不適格な印刷領域が指定された場合に、自動的にその指定が無効になって便利である。
【0127】
また、本発明の請求項12に係る印刷装置によれば、前記請求項9に係る印刷装置にあって、更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されても、処理手段によってその不適格な指定が有効とされるので、指定の印刷エリアに印刷処理しても、その印刷エリアに存在するプレ印刷が邪魔にならないような場合に、ユーザーの意思を尊重して印刷を行うことで、ユーザーの入力操作などの作業が無駄にならずに済む。
【0128】
また、本発明の請求項13に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項12の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、印刷データ方向設定手段により板状記録媒体に対する印刷データの方向が設定されると、この印刷データ方向設定手段によって設定された印刷データの方向に応じてデータ処理手段により印刷データが回転されるので、印刷方向を変えた種々の異なる態様の印刷結果が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る印刷装置の全体の斜視図。
【図2】その印刷装置の主要部の構成を示す平面図。
【図3】その印刷装置の主要部の構成を示す正面図。
【図4】電子回路のブロック図。
【図5】本発明の実施形態に係る印刷処理(その1)を表すフローチャート。
【図6】本発明の実施形態に係る印刷処理(その2)を表すフローチャート。
【図7】印刷処理における表示部の表示画面の説明図。
【図8】印刷処理における表示部の表示画面の説明図。
【図9】本発明の他の実施形態に係る印刷処理(その1)を表すフローチャート。
【図10】本発明の他の実施形態に係る印刷処理(その2)を表すフローチャート。
【図11】印刷処理における表示部の表示画面の説明図。
【図12】印刷処理における表示部の表示画面の説明図。
【図13】印刷処理における表示部の表示画面の説明図。
【図14】印刷前の板状記録媒体の説明図。
【符号の説明】
1 …印刷装置
1a…ケース(装置本体)
2 …キー入力部
3 …液晶表示部
4 …開口部
5 …プリンタカバー
7a、7b…案内レール
9 …駆動ギア
10 …ギア列
11 …トレイ駆動モータ
15 …トレイ
16 …トレイ本体
17 …回転軸
18 …回転台
20a…イメージセンサ
20b、20c…光センサ
21 …回転台駆動モータ
22 …ギア列
25 …プリンタ部
26 …プリンタフレーム
31 …キャリッジ
32 …サーマルヘッド
33 …キャリッジ駆動モータ
34 …駆動ギア
35 …リボン巻取り軸
40 …リボンカートリッジ
45 …板状記録媒体(ディスク)
50 …制御部
51 …表示制御部
56 …フォントROM
57 …ROM
58 …RAM
58a…入力バッファ
58b…イメージデータメモリ
58c…印刷バッファ
58d…指定領域メモリ
58e…登録メモリ
58f…印刷枚数メモリ
58g…ナンバリング数メモリ
SW1、SW2…位置検出スイッチ
SW3…回転位置検出スイッチ
SW4…ディスク検出スイッチ
【発明の属する技術分野】
この発明は、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW等の板状の光記録媒体の表面に、その板状記録媒体に記録したデータのタイトル等の情報を印刷する印刷装置、印刷方法および印刷方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD−R等の板状記録媒体にタイトル等の情報を印刷する印刷装置として、特開2000−225733号公報に記載するものがある。
【0003】
この印刷装置は、感熱発色層を有するCD−Rなどのディスクの半径方向に沿った主走査方向に感熱印刷するためのサーマルヘッド、サーマルヘッドをディスクに対して押圧するためのヘッド押圧手段、ディスクを支持し円周方向に沿った副走査方向に回転するための回転テーブルおよび感熱発色した発色層を定着させる陰極管等を備えて構成している。
【0004】
一方、本願の出願人は、先に前記従来の印刷装置に比べて構成を簡単にして安価に製造でき、種々のディスクに対応してそのレーベル面に印刷が可能な印刷装置を開発し特願2001−271951として提案した。
【0005】
すなわち、この印刷装置は、発熱素子列の幅を小さくして小型化したサーマルヘッドを用いてディスクの複数箇所に部分的に印刷を行うことで装置の簡略化を図ったものであり、ディスクを装着する回転台を備えてディスクを支持するトレイと、サーマルヘッドを備えてトレイに支持されたディスクに対して印刷を行なう印刷手段とを備え、トレイによって支持される静止状態のディスク表面の部分領域に対して、往復移動するサーマルヘッドによってインクリボンを用いて熱転写印刷を行ない、更に次の印刷箇所の位置まで回転台を回転した後に、同様にして同一のディスクの他の部分領域にも印刷を行うように構成したものである。
【0006】
そして、この印刷装置では、インクリボンの熱転写による印刷方式を用いるため、従来の印刷装置のように、印刷可能なディスクが表面に感熱発色層を有する特定の種類のものに限定されることがなく、広く多種類のディスクに対して印刷可能であり、また、発熱素子列の幅を小さくした小型化したサーマルヘッドを用いる熱転写方式のため、ディスクの半径方向にサーマルヘッドが延在し、光定着装置を設ける必要がある前記他の印刷装置に比べて安価に製造することができる特徴がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−225733号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、図14(a)、(b)、(c)は、印刷に供されるCR−R等のディスク(板状記録媒体)を、そのレーベル面の状態からタイプ分けしたものである。図14(a)のものは、レーベル面に予め印刷がない無地のものを表している。破線で囲んだエリアA、Bはそれぞれ前記従来の熱転写方式の印刷装置に装着したときに印刷が行われる範囲を示している。この第1のタイプのディスクでは、エリアA、Bのいずれにもプレ印刷は存在していない。図14(b)に示す第2のタイプのものは、同図下側に示すエリアA内に特定の会社名が予め印刷され、上側に示すエリアBには何も印刷されていない。また、図14(c)に示す第3のタイプのものは、同図下側に示すエリアA内には何も印刷されていないが、上側に示すエリアBに特定の会社名が予め印刷されている。
【0009】
CD−ROMでは、同一デザインのものを大量に作成するため大型の印刷装置によって印刷を行うが、CD−Rは、少量を作成するものであるため、印刷装置としては前記従来の熱転写方式のような小型の印刷装置が使用され、ディスクには前記第1のタイプのものを多く使用するが、場合によっては、それを発行する会社名などを予め印刷した第2あるいは第3のタイプのものも使用する。
【0010】
そして、前記従来の熱転写方式の印刷装置では、エリアA又はエリアBあるいはその両方のようにディスクに応じて印刷すべきエリアを指定し、指定したそれぞれのエリアに対応して印刷すべきデータを入力していた。
【0011】
しかしながら、例えば、第1のタイプと第2のタイプ、あるいは第1のタイプと第3のタイプのディスクが混在した場合などで、会社名と、ディスクに記録したデータに関する資料名などの2つのデータとを印刷するような場合には、それぞれのディスクのタイプに合わせてデータの入力をやり直す必要があり、取扱いが面倒であった。
【0012】
また、前記従来の熱転写方式の印刷装置では、印刷エリアを指定したにも関わらずそのエリアに対応して印刷データの入力がなされなかった場合等にあっても、その空白データに基づいて印刷を実行してしまい、このため意味のない印刷動作によって印刷時間の無駄が生じるとともに、熱転写方式の印刷装置ではインクリボンを無駄に消費してしまう問題がある。
【0013】
本発明は、このような問題点を解消するものであって、表面のプレ印刷の有無やプレ印刷の位置の異なる種々の板状記録媒体に対応して、印刷するデータの入力などの設定作業や取扱を容易にして使い易くし、また、無駄な印刷動作を行うことがなく、熱転写方式の場合にあっては、無駄なインクリボンの消費をなくすることが可能な印刷装置、印刷方法および印刷方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る印刷装置は、板状記録媒体上の所定の複数の領域に印刷処理可能な印刷装置であり、前記複数の各領域に対応させてその領域に印刷すべき印刷データを入力手段により入力すると、この入力手段から入力された印刷データは印刷データ記憶手段により前記領域に対応付けて記憶され、前記複数の領域のうちで印刷を所望する領域を領域指定手段により入力指定すると、この領域指定手段により印刷が指定された領域の情報は領域指定情報記憶手段により記憶される。すると、第1の判断手段により、前記複数の各領域について、前記領域指定情報記憶手段に記憶された情報に基づいて印刷の指定の有無が判断されると共に、第2の判断手段により、前記複数の各領域について、前記印刷データ記憶手段に記憶された対応する印刷データの存在の有無が判断され、前記第1の判断手段により印刷の指定があると判断され、且つ前記第2の判断手段により対応する印刷データの存在が判断された板状記録媒体の領域に対してのみ印刷制御手段により印刷装置を駆動して印刷が行なわれる。
【0015】
これによれば、表面のプレ印刷の有無やプレ印刷の位置の異なる種々の板状記録媒体を交えて印刷するような場合であっても、複数の各領域に対応して印刷データを入力する一方、領域の指定を適宜変更するだけで印刷データの入力をやり直す必要がなく、種々の板状記録媒体に対応することができ、印刷データの入力などの設定作業や取扱を容易にして使い易い印刷装置を提供することができる。また、板状記録媒体の領域の指定があっても、その領域に対応して印刷データが入力されていない場合には、その領域には印刷が実行されないことで無駄な印刷動作を行うことがない。
【0016】
本発明の請求項2に係る印刷装置は、板状記録媒体上の所定の複数の領域に印刷処理可能な印刷装置であり、前記複数の各領域に対応させてその領域に印刷すべき印刷データを入力手段により入力すると、この入力手段から入力された印刷データは印刷データ記憶手段により前記領域に対応付けて記憶され、種別入力手段により前記複数の領域のいずれかに予め印刷が施されているかどうかに応じて複数種類に区分するとともに、前記複数の領域のうちで予め印刷が施されていない領域を印刷すべき領域として定めた該複数種類の板状記録媒体の種別を入力すると、この種別入力手段により入力された板状記録媒体の種別の情報は種別情報記憶手段により記憶される。すると、第1の判断手段により、前記複数の各領域について、前記種別情報記憶手段に記憶された種別の情報に基づいて印刷すべき領域として指定されたか否かが判断されると共に、第2の判断手段により、前記複数の各領域について、前記印刷データ記憶手段に記憶された対応する印刷データの存在の有無が判断され、前記第1の判断手段により印刷すべきであると判断され、且つ前記第2の判断手段により対応する印刷データの存在が判断された板状記録媒体の領域に対してのみ印刷制御手段により印刷装置を駆動して印刷が行われる。
【0017】
この請求項2の印刷装置も請求項1の印刷装置と同様に、表面のプレ印刷の有無やプレ印刷の位置の異なる種々の板状記録媒体に対応して、印刷するデータの入力などの設定作業や取扱を容易にして使い易くすることができまた、無駄な印刷動作を行うことがない。また、種別入力手段により板状記録媒体の種別の情報を入力するだけで板状記録媒体上の印刷すべき領域の指定を簡単に行うことができる。
【0018】
本発明の請求項3に係る印刷装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の印刷装置にあって、前記第2の判断手段による判断に際しては、印刷データが実質的に印刷表現されない空データのみのデータとして存在するときには、印刷データが存在しないものとして判断される。
【0019】
これによれば、印刷データとして空データのみが存在しても無駄な印刷動作を行うことがなく、特に、熱転写方式の場合にあってはインクリボンの無駄な消費を防止することができる。
【0020】
本発明の請求項4に係る印刷装置は、前記請求項1ないし請求項3の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、前記印刷データ記憶手段に記憶された印刷データが登録手段により登録領域に登録され、この登録手段により登録された印刷データは呼出し手段により板状記録媒体に印刷すべき印刷データとして前記印刷データ記憶手段に呼び出される。
【0021】
これによれば、印刷データを登録保存しておくことで、この登録された印刷データの再利用によって印刷データの入力作業を簡単化することができる。
【0022】
本発明の請求項5に係る印刷装置では、前記請求項1ないし請求項4の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、メッセージ情報を表示する表示手段を有し、前記第1の判断手段により印刷の指定がないと判断された領域、又は前記第2の判断手段により対応する印刷データが存在しないと判断された領域については、当該領域の印刷処理を行わない旨のメッセージが表示制御手段により前記表示手段に表示される。
【0023】
これによれば、印刷の指定がないと判断された領域、又は印刷データが存在しないと判断された領域について、印刷を行わないことを報知することができる。
【0024】
本発明の請求項6に係る印刷装置は、前記請求項1ないし請求項5の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、ナンバリング印刷設定手段により前記印刷データを指定してナンバリング印刷を行うことが設定されると共に、ナンバリング数設定手段によりナンバリング印刷のナンバリング数が設定されると、前記ナンバリング印刷設定手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能なナンバリングデータか否かがナンバリング判断手段により判断され、このナンバリング判断手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能であると判断され、ナンバリング印刷が行われるときには、データ更新手段によりナンバリング数設定手段により設定されたナンバリング数に応じて印刷データが更新される。
【0025】
これによれば、複数枚の板状記録媒体に対してナンバリング印刷を行うことができる。
【0026】
本発明の請求項7に係る印刷装置では、前記請求項1ないし請求項5の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、ナンバリング印刷設定手段により前記印刷データを指定してナンバリング印刷を行うことが設定されると共に、ナンバリング数設定手段によりナンバリング印刷のナンバリング数が設定されると、前記ナンバリング印刷設定手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能なナンバリングデータか否かがナンバリング判断手段により判断され、このナンバリング判断手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング不可能であると判断されたときには、報知手段によりそのことが報知される。
【0027】
これによれば、複数枚の板状記録媒体に対してナンバリング印刷が可能かのチェックを行い、ナンバリング印刷ができない場合には、そのことを報知することができる。
【0028】
本発明の請求項8に係る印刷装置では、前記請求項1ないし請求項7の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、画像データ取得手段により印刷装置内に収容された板状記録媒体の表面画像データが取得され、この画像データ取得手段によって取得された板状記録媒体の表面画像データが表面画像表示手段により表示される。
【0029】
これによれば、板状記録媒体の表面画像データの表示を見ることで印刷エリア指定のための参照にすることができる。
【0030】
本発明の請求項9に係る印刷装置では、前記請求項1ないし請求項7の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、画像データ取得手段により印刷装置内に収容された板状記録媒体の表面画像データが取得されると、この画像データ取得手段によって取得された板状記録媒体の表面画像データに基づいて前記領域指定手段又は前記種別入力手段による領域指定の適否が領域判断手段により判断され、この領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときには、報知手段によりそのことが報知される。
【0031】
これによれば、板状記録媒体の印刷エリアにプレ印刷があることが判断され報知されるので失敗を防げるようになる。
【0032】
本発明の請求項10に係る印刷装置では、前記請求項9に係る印刷装置にあって、更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときには、前記領域指定手段又は前記種別入力手段により領域の指定又は板状記録媒体の種別の再入力が可能な構成とされる。
【0033】
これによれば、板状記録媒体の印刷エリアにプレ印刷があっても、再入力により適正な印刷エリアを指定できる。
【0034】
本発明の請求項11に係る印刷装置では、前記請求項9に係る印刷装置にあって、更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときには、処理手段によりその不適格な指定が無効とされる。
【0035】
これによれば、不適格な印刷領域が指定された場合に、自動的にその指定が無効になって便利である。
【0036】
本発明の請求項12に係る印刷装置では、前記請求項9に係る印刷装置にあって、更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されても、処理手段によってその不適格な指定が有効とされる。
【0037】
これによれば、指定の印刷エリアに印刷処理しても、その印刷エリアに存在するプレ印刷が邪魔にならないような場合に、ユーザーの意思を尊重して印刷を行うことで、ユーザーの入力操作などの作業が無駄にならずに済む。
【0038】
本発明の請求項13に係る印刷装置では、前記請求項1ないし請求項12の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、印刷データ方向設定手段により板状記録媒体に対する印刷データの方向が設定されると、この印刷データ方向設定手段によって設定された印刷データの方向に応じてデータ処理手段により印刷データが回転される。
【0039】
これによれば、印刷方向を変えた種々の異なる態様の印刷結果が得られるようになる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0041】
図1は本発明の実施形態に係る印刷装置の全体の斜視図であり、図2はその印刷装置の主要部の構成を示す平面図、図3は同じく主要部の構成を示す正面図である。
この印刷装置1は装置本体としてのケース1aを備え、ケース1aの上面には、キー入力部2、液晶表示部3が設けられる。また、ケース1aの前面には開口部4が設けられ、その開口部4の上部にケース1aの内部に収納するプリンタ部25をカバーするプリンタカバー5が設けられ、開口部4の下部からトレイ15がケース1a外に向けて引き出し可能に設けられている。
【0042】
キー入力部2には、文字や記号等を入力する文字入力キー、文字サイズを入力設定する文字サイズキー、入力された文字を編集するための漢字変換キー、無変換キー、液晶表示部3上に表示されるカーソルを移動させるカーソルキー、各種入力データや選択データの確定、特定機能の開始の指示等を行なうときに操作される特定機能キー、入力された文字列や画像の印刷を実行するための印刷キー、装置の電源をON・OFFするための電源キー、トレイ15をケース1aの内外に移動させるトレイ移動キー12等の他に動作に必要な制御キーが備えられる。
【0043】
ケース1aの内部にはベース6が設けられ、そのベース6上にはCD−Rなどの板状記録媒体45(以下、ディスクという)を支持するトレイ15が設けられている。また、ケース1aの内部には、トレイ15に支持されたディスク45の表面(レーベル面)に対してそのディスク内に記録されたデータに関するタイトル等の印刷を行なうプリンタ部25が設けられている。
【0044】
トレイ15は矩形でプレート状のトレイ本体16を備え、トレイ本体16上には、回転軸17を中心にして回転可能にしてディスクを支持する回転台18が設けられている。この回転台18の表面には緩衝材シートが貼設され、中央部にはディスク45の円孔46の内縁に係合する複数の係合爪20が回転台18の表面から突出して設けられている。このトレイ15は、ケース1a内の左右両側の位置でベース6に設けた案内レール7a、7bに沿って案内されて、装置内外に移動可能に設けられている。
【0045】
トレイ本体16の一方の側縁にはラック8が設けられている一方、ケース1a内にはラック8と噛み合う駆動ギア9およびギア列10を介して駆動ギア9を正逆回転させるステッピングモータ(トレイ駆動モータ)11が設けられている。そして、トレイ移動キーの操作によりモータ11が正転駆動されて装置内の収納位置にあるトレイ15がケース1aの前面に形成された開口部4から装置外に排出され、またトレイ移動キー12の操作によりモータ11が逆転駆動されて装置外に位置するトレイ15が装置内の収納位置まで移動される。
【0046】
なお、ケース1aには、トレイ15が装置内の収納位置に移動したことを検出する位置検出スイッチSW1が設けられ、またトレイ15がディスクの着脱が可能な装置外の排出位置まで移動したことを検出する位置検出スイッチSW2が設けられ、この位置検出スイッチSW1,SW2の信号に基づいてモータ11の駆動が制御されてトレイ15がケース1aの内外での所定の停止位置に停止するように制御される。これらの位置検出スイッチSW1、SW2はトレイ本体16に設けた不図示のスイッチ操作用の突起部によって作動する。
【0047】
トレイ15に設けられた回転台18は、その中心に回転軸17を有し、この回転軸17がトレイ本体16に軸支されており、トレイ本体16に対して回転可能に構成されている。この回転台18は、トレイ本体16の裏面側に設けられたステッピングモータ(回転台駆動モータ)21を駆動源とし、ギア列22を介してモータ21の駆動力が回転軸17に伝達されることにより時計回りに回転駆動される。
【0048】
なお、トレイ本体16には、回転台18の回転停止位置を決めるために回転台18の回転位置を検出する回転位置検出スイッチSW3が設けられている。この検出スイッチSW3は回転台18の外周縁に180°の間隔で2箇所に設けたスイッチ作用部19a、19bによって作動され、その作動によって回転台18の回転を停止するように制御される。
【0049】
また、ケース1a内には、回転台18上へのディスクの装着の有無を検出するディスク検出スイッチSW4が設けられている。
【0050】
また、ケース1a内には、トレイ15の回転台18と対向して熱転写プリンタからなるプリンタ部25が設けられている。
【0051】
このプリンタ部25は、ブリッジ形状のプリンタフレーム26を備え、このプリンタフレーム26は、両端部に設けられた脚部27a、27bがケース1a内のベース6に固定され、脚部27a、27bの間に水平方向に架け渡して設けられた水平フレーム部27cが回転台18の回転中心部からケース1aの前面側に偏って配置されている。
【0052】
このプリンタフレーム26は、サーマルヘッド32を搭載したキャリッジ31を支持すると共に、キャリッジ31を回転台18に沿って往復走行させる走行路を形成するものであり、キャリッジ31を摺動自在に案内するガイドシャフト28が水平フレーム部27cと並行して設けられ、また水平フレーム部27cの回転台18との対向面側に沿ってキャリッジ31の走行時にキャリッジ31に設けられた駆動ギア34と噛み合うラック29およびキャリッジ31を案内するガイドレール30が設けられている。このキャリッジ31は、そこに搭載したステッピングモータ(キャリッジ駆動モータ)33でラック29と噛み合う駆動ギア34を駆動してラック29に沿って往復移動する自走方式をとっている。
【0053】
キャリッジ31の前面側には熱転写印刷のためのインクリボンを収容したリボンカートリッジ40が装着され、このリボンカートリッジ40はケース1aの前面に設けたプリンタカバー5を開いて交換が可能になっている。
【0054】
また、図示を省略しているが、キャリッジ31には、モータ33を駆動源としてカム機構などによってサーマルヘッド32を印刷位置と非印刷位置とに移動させるヘッド移動機構、モータ33を駆動源としてリボン巻取軸35を駆動してインクリボンを巻き取るリボン巻取機構が設けられる。
【0055】
このプリンタ部25では、モータ33の正転駆動によって、キャリッジ31を図3のガイドレール30に沿って左側から右側に向けて移動させるとともに、ヘッド移動機構によりサーマルヘッド32をディスク45に当接する印刷位置に移動させてその位置に保持し、リボン巻取機構によりリボン巻取軸35を駆動して熱転写に使用されたインクリボンの巻取りを行う。また、モータ33の逆転駆動によって、サーマルヘッド32を非印刷位置に移動させてその位置に保持するとともに、キャリッジ31を図3のガイドレール30に沿って右側から左側に向けて復帰移動させるものである。リボン巻取機構にはワンウエイクラッチ機構が設けられており、キャリッジ31の復帰移動の際には、リボン巻取軸35の駆動は行われない。
【0056】
図1において、破線で示すディスク45上のエリア(領域又は印刷エリア)Aはプリンタ部25の1回の印刷動作での印刷可能領域である。この印刷装置では、トレイ15がケース1a内の所定の収納位置に収納され、回転台18が停止した状態で、プリンタ部25によって印刷が行われる。同じくエリア(領域又は印刷エリア)Bもプリンタ部25の次の1回の印刷動作での印刷可能領域であり、エリアAへの印刷の後に回転台18を180°回転した後に回転台18を停止した状態でエリアBへの印刷が行われる。これらの短冊状のエリアA、Bの幅はサーマルヘッド32の発熱素子列の幅に対応し、長さは印刷動作時にサーマルヘッド32の移動する距離に対応している。
【0057】
なお、回転台18と対向するプリンタ部25の所定の位置にイメージセンサ20aを設けることで、回転台18上に装着されるディスク45のレーベル面の画像を取り込んでレーベル面のプレ印刷などの状態を検出することができる。イメージセンサ20aは回転台18と対向してその回転軸17の近傍から円周方向に延在して設けられており、回転台18を1回転することで定位置に設けたイメージセンサ20aによりディスク45のレーベル面全体の画像を取り込むことができる。また、このイメージセンサ20aに代えて、回転台18上に装着されたディスク45の印刷エリアA、Bに対向するケース1a内の位置に光センサ20b、20cをそれぞれ1個ないし必要数を設け、この光センサ20b、20cにより回転台18を停止した状態でディスクのレーベル面からの反射光により印刷エリアA、Bの状態を検出することができる。
【0058】
これらのセンサ20a、20b、20cは必須の構成ではないが、これらを備えることにより、ディスクのレーベル面の状態を検出することができ、その情報に基づいて本印刷装置で印刷を行う印刷エリアA、Bに既にプレ印刷が存在していて印刷処理の妨げとなるか、それともプレ印刷物が存在せず問題なく印刷できるかを判断することができる。
【0059】
図4は本実施形態に係る印刷装置の電気回路の構成を示している。この印刷装置1は制御部50を備え、この制御部50には、印刷すべき文字や記号を入力するためのキー入力部2と、液晶表示部3に表示データを出力するための表示用RAMを有する表示制御部51と、トレイ駆動モータ11を駆動するための駆動回路52と、回転台駆動モータ21を駆動するための駆動回路53と、キャリッジ駆動モータ33を駆動するための駆動回路54と、サーマルヘッド32を駆動するための駆動回路55と、トレイ15の移動位置を検出するための位置検出スイッチSW1、SW2と、回転台18の回転位置を検出するための回転位置検出スイッチSW3と、回転台18へのディスクの装着を検出するためのディスク検出スイッチSW4と、トレイの移動を指示するトレイ移動ボタン12が接続される。また、イメージセンサや光センサ20a、20b、20cがアナログ信号をデジタル信号に変換するデータ変換部59を介して接続される。
【0060】
また、制御部50には、フォントROM56、ROM57及びRAM58が接続され、フォントROM56には、多数の文字や記号について、表示用ドットパターンが記憶されるとともに、印字用ドットパターンが大小の文字サイズ分記憶されている。
【0061】
ROM57には、キー入力部2から入力された文字のコードデータに対応させて表示制御部51を制御する表示制御プログラム、本印刷装置の印刷処理に関する全ての制御を行うための制御プログラムなどが記憶されている。
【0062】
また、RAM58には、入力された文字や記号などのキャラクタの印刷データが記憶される入力バッファ58a、外部から取り込んだり内部のROM57に保持するイメージデータを記憶するイメージデータメモリ58b、キャラクタの印刷データやイメージデータが印刷用のパターンデータとして展開される印刷バッファ58c、印刷エリアの指定情報が記憶される指定領域メモリ58d、印刷データが登録される登録メモリ58e、設定印刷枚数を記憶する印刷枚数メモリ58f、ナンバリング数を設定するナンバリング数メモリ58gの他に、本印刷装置の印刷処理において使用される各種のデータを記憶するレジスタやカウンタなどの領域が確保される。
【0063】
また、制御部50には、インターフェース回路60が接続されておりコンピュータ装置などの外部装置との間でデータの送受信が可能に構成されている。
【0064】
図5は印刷装置の印刷処理(その1)を示すフローチャートである。
【0065】
図6は印刷装置の印刷処理(その2)を示すフローチャートである。
【0066】
印刷装置1において、印刷ボタンが操作されると、ROM57に記憶された図5・図6に示す印刷処理のプログラムが起動される。
【0067】
まず、RAM58のデータクリア処理、印刷装置1に対する印刷初期位置設定処理などのイニシャル処理が実行される(ステップS1)。
【0068】
次に、ユーザーがトレイ15に印刷すべきディスク45を装着するために、トレイ駆動モータ11が正転駆動されてトレイ15が装置外に引き出されるイジェクト動作が行われる(ステップS2)。
【0069】
ユーザーは、装置外に引き出されたトレイ15に対して印刷処理に供するディスク45を装着した後に、トレイ15を装置内に移動させるべくトレイ移動ボタン12を操作することになる。そこで、ユーザーによってトレイ移動ボタン12が操作されるのを待機し(ステップS3)、トレイ移動ボタン12からの操作信号が発生するとトレイ駆動モータ11が逆転駆動されてトレイ15が装置内に向けて移動して印刷位置に収納される(ステップS4)。
【0070】
トレイ15が装置内に収納されると、ディスク検出スイッチSW4によってトレイ15上のディスク45の装着が検出される(ステップS5)。ディスク45の装着が検出されればステップS8に進み、ディスク45の装着が検出されなければ表示部3にディスク未装着などのエラー表示を行い(ステップS6)、トレイ15へのディスク45の装着を促するためにトレイ15を装置外に移動するイジェクト処理が行われる(ステップS7)。
【0071】
ステップS5でトレイ15にディスク45が装着されていると判断された場合には、RAM58に設けられディスクの実行印刷枚数をカウントする印刷枚数カウンタの値Pがゼロであるかどうか判断される(ステップS8)。印刷枚数値PはステップS1の処理で初期値ゼロにセットされるため、ステップS8でPの値がゼロであると1枚目のディスクの印刷の開始前であり、1以上の値であると2枚目以降の印刷前の状態である。ステップS8でP=0(1枚目の印刷)であればステップS9に進み、P>1(2枚目以降の印刷)であればステップS15に進む。
【0072】
次に、ディスクに印刷する印刷データに関して、新規に入力するか、それとも登録されているものを利用するかを選択するための画面が表示部3に表示され、その画面上での選択が判断される(ステップS9)。
【0073】
新規入力が選択されると印刷データの新規入力画面が表示部3に表示され、2つの印刷エリアA、Bのそれぞれに印刷データの入力が行われる(ステップS10)。例えば、図7は印刷データの入力画面を示している。図示のように、表示部3の画面には、印刷エリアA、Bの位置が示されたディスクのアイコンとともに、それらの印刷エリアA、Bのそれぞれに対応して印刷データのデータ入力欄70a、70bが表示される。そこで、データ入力欄70a、70bのそれぞれに印刷すべきデータを入力し、画面右下に表示されている実行ボタンを操作して入力を完了する。なお、印刷データは、キー入力部2から入力された文字や記号などのキャラクタデータが用いられるが、ROM57に予め保持している種々の画像データやインターフェース回路60を介して外部装置から取り込みRAM58に保存しておいた画像データを取り出し、これを印刷データとして図7の入力画面で入力してもよい。
【0074】
入力されたキャラクタの印刷データは、そのコードデータが印刷エリアA、Bに対応付けられて入力バッファ58aに記憶されるとともに、フォントROM56の対応するフォントデータに基づいて印字用ドットパターンに展開され、印刷エリアA、Bに対応付けられて印刷バッファ58cに記憶される。また、印刷データが画像データの場合には、印刷エリアA、Bに対応付けられてRAM58のイメージデータメモリ58bに記憶されるとともに、印刷エリアA、Bに対応付けられて印字用ドットパターンに展開されて印刷バッファ58cに記憶される(ステップS11)。
【0075】
ステップS9で登録データが選択された場合には、RAM58の登録メモリ58eに登録されている登録データが呼び出される。この登録データも、印刷エリアA、Bのそれぞれに対応付けられた印刷データであり、登録メモリ58eから呼び出されて図7の表示画面に印刷エリアA、Bに対応してデータ入力欄70a、70b表示される。呼び出された登録データはそのまま使用したり適宜編集を加え、実行ボタンの操作で入力を完了し(ステップS12)、ステップS10で入力される印刷データと同様にして印刷エリアA、Bに対応付けられて入力バッファ58aやイメージデータメモリ58bに記憶されるとともに、印刷バッファ58cに展開される(ステップS11)。
【0076】
次に、入力した印刷データを印刷すべきディスクの印刷エリアを指定を行うための画面が表示部3に表示され、その画面上で印刷エリアの指定入力が行われる(ステップS13)。図8は印刷エリアの指定等の設定画面を示している。図示のように、印刷エリアA、Bの位置が示されたディスクのアイコンとともに、それらの印刷エリアA、Bに対応してエリア指定用のチェック欄72a、72bが設けられ、ユーザーがそれらのチェック欄のいずれか、あるいは全部にチェックを入れることで印刷すべき印刷エリアの指定を行う。なお、ここでは印刷枚数設定欄73に数値を入力して印刷枚数の設定も行う。これらの入力設定は表示右下の実行ボタンの操作で完了する。
【0077】
指定された印刷エリアの情報、あるいは印刷枚数の情報はそれぞれRAM58の指定領域メモリ58d、印刷枚数メモリ58fに記憶される(ステップS14)。
【0078】
続いて、指定領域メモリ58dに記憶された情報に基づいて印刷エリアAの指定の有無が判断される(ステップS15)。ここで印刷エリアAの指定があると判断されると、この印刷エリアAに対応する印刷データの存在の有無が判断される(ステップS16)。
【0079】
そして、ステップS15で印刷エリアAの指定があると判断され、且つステップS16でこの印刷エリアAに対応する印刷データが存在すると判断された場合には、プリンタ部25を動作させて、ディスクの印刷エリアAに対してそのエリアに対応して入力された印刷データを印刷し(ステップS17)、また、ステップS15で印刷エリアAの指定がないと判断され、あるいはステップS16で印刷エリアAに対応する印刷データが存在しないと判断された場合には、プリンタ部25を何も動作させることなく、表示部3に印刷エリアAに対する印刷を行わない旨のメッセージの表示を行う(ステップS18)。
【0080】
なお、ステップS16での印刷データの存在の判断は入力バッファ58aに印刷すべき文字や記号などのキャラクタのコードデータが存在するかどうかで行われる。また、イメージデータメモリ58bあるいは印刷バッファ58cにデータが記憶されているかどうかで判断する。この場合に、イメージデータでは、画像が存在しない場合、すなわち実質的に印刷表現されない空白データ(「0」データ)のみの場合にも、その空白データ自体は存在することになり、データが存在する以上、このデータに基づいて印刷処理を行うことになるが、熱転写方式のプリンタにあっては、印刷処理時のキャリッジの移動に伴ってインクリボンの送りが行われてインクリボンを空消費することになって無駄である。そこで、空白データのみのイメージデータが印刷データとして存在する場合には、ここでは印刷データが存在しないことと判断して印刷動作を行わずインクリボンの無駄な消費を防いでいる。
【0081】
次に、指定領域メモリ58dに記憶された情報に基づいて印刷エリアBの指定の有無が判断される(ステップS19)。印刷エリアBの指定があると判断されると、この印刷エリアBに対応する印刷データの存在の有無が判断される(ステップS20)。そして、ステップS19で印刷エリアBの指定があると判断され、且つステップS20でこの印刷エリアBに対応する印刷データが存在すると判断された場合には、まず印刷エリアAとは180°回転した位置にある印刷エリアBをプリンタ部25に対応させて位置させるべく、ディスク45を装着した回転台18を180°回転してその位置で停止させ(ステップS21)、その状態でディスク45の印刷エリアBに対してプリンタ部25を動作させて入力された対応する印刷データを印刷する(ステップS22)。また、ステップS19で印刷エリアBの指定がないと判断され、あるいはステップS20で印刷エリアBに対応する印刷データが存在しないと判断された場合には、プリンタ部25を何も動作させることなく、表示部3に印刷エリアBに対する印刷を行わない旨のメッセージの表示を行う(ステップS23)。
【0082】
前記ステップS20での印刷データの存在の有無の判断は、前述のステップS16での判断と同様であり、キャラクタが存在しなければ印刷データが存在しないと判断し、また印刷データの存在が空白データのみのイメージデータも印刷データが存在しないものと判断する。
【0083】
なお、図5・図6では順にエリアAとエリアBの各領域について、個別に領域指定、印刷データの存在の判断および印刷を行ったが、両エリアについて領域指定と印刷データの存在の判断を続けて行い、次に両エリアの印刷を続けて行うようにしてもよい。
【0084】
このようにして、例えば、図14に示す第1のタイプのディスクを印刷対象として選択するとともに、印刷エリアAに対応して「○○計算機」の印刷データを入力し、また印刷エリアBに対応して「プリンタ資料」の印刷データを入力し、且つ、印刷エリアAと印刷エリアBとを共に領域指定すると、ディスク45のレーベル面には、その印刷エリアAに「○○計算機」の文字列が印刷され、印刷エリアBに「プリンタ資料」の文字列が印刷されて一連の印刷が終了する。また、印刷エリアAに対応して「○○計算機」の印刷データが入力され、印刷エリアBに対応して「プリンタ資料」の印刷データが入力された状態で、図14に示す第1のタイプのディスクに代えて第2のタイプのディスクを印刷対象として選択した場合に、印刷エリアBのみを領域指定することで、ディスク45のレーベル面には、その印刷エリアAにプレ印刷に係る「○○計算機」の文字列をそのまま生かして、印刷エリアBに新たに「プリンタ資料」の文字列が印刷されることになる。
【0085】
この一連の印刷により1枚のディスク45への印刷が終了すると、印刷枚数カウンタの値Pをインクリメントし(ステップS24)、印刷枚数カウンタの値Pがステップ13で入力設定した印刷枚数Nに達したかどうかを判断し(ステップS25)、設定枚数Nに達していれば、トレイ15をイジュエクトして印刷を終えたディスク45を装置外に排出する(ステップS26)。
【0086】
また、ステップS25で設定印刷枚数Nに達していないと判断した場合には、ステップ2に戻り印刷を終えたディスク45を装置外に排出するとともに、次に印刷するディスク45をトレイ15上に装着するためにトレイ15をイジュエクトする。
【0087】
以下、次に印刷するディスク45についても、先の最初のディスク45と同様にステップS3ないしS7の処理が行われる。そして、最初に続く次の印刷においては、ステップS8では印刷枚数カウンタの値Pがゼロではないため、ステップS9ないしS14の処理をスキップし、すなわち新たに印刷データの入力や印刷エリアの指定を行うことなく、ステップS15ないしステップS22の処理によって先のディスク45と同一の印刷データで同一の印刷エリアへの印刷処理を行うことになる。
【0088】
しかして、印刷枚数カウンタの値Pが設定印刷枚数Nに達するまで、ステップS9ないしS14の処理をスキップしつつ、ステップS2ないしステップS25の処理を繰り返して行い、ステップS25で印刷枚数カウンタの値Pが設定印刷枚数Nに達したと判断されると、その最後のディスク45を排出するべくトレイ15をイジェクトする(ステップS26)。
【0089】
全ての印刷の処理が終了すると、使用した印刷データを登録するかどうかの確認画面が表示部3に表示され(ステップS27)、ここで登録することを選択すると、登録メモリ58eにその印刷データがそれぞれ印刷エリアA、Bの各印刷領域に対応付けされて登録データとして登録されて処理を終了する(ステップS26、エンド)。登録の必要がなければそのまま終了する。
【0090】
次に図9および図10は、他の実施の形態の印刷処理を示すフローチャートである。
【0091】
この実施の形態は、前述の実施の形態のものとは印刷エリアの指定の方式が異なるとともに、指定印刷エリアの適否の判断やナンバリング印刷等の機能が加わった点で前述の実施の形態のものとは相違している。
【0092】
印刷装置1において、印刷ボタンが操作されると、図9及び図10に示す印刷処理のプログラムが起動される。
【0093】
ステップS101ないしステップS112は図5のステップS1ないしステップS12の処理と同一であり、説明を省略する。
【0094】
次に、ステップS111の後に、回転台18の上方のプリンタ部25に設けられたイメージセンサ20aによってディスク45のレーベル面画像が読み取られる(ステップS113)。このイメージセンサ20aは図2のように回転台の中心軸から半径方向に延在して配置されており、回転台18を1回転することによってその回転台18上のディスクのレーベル面全体の画像を取得することができる。取得したレーベル面画像は表示部3に表示される。これによりユーザーはレーベル面の状態を確認することができる(ステップS114)。
【0095】
次に、印刷エリアの指定を行う設定画面が表示部3に表示されて、その画面上でユーザーの操作により必要な設定を行う(ステップS115)。ここでの設定項目は、図11に図示する印刷エリアの指定であり、図12に図示するナンバリング印刷の有無、ナンバリング数及び印刷枚数の設定である。また、図13に図示する2つの印刷データのディスクに対する向きの設定を加えてもよい。
【0096】
ここで、図11の表示画面を使って行われる印刷エリアの指定について説明すると、No.1、No.2、No.3はそれぞれディスクのレーベル面の状態によって区分したディスクの種別番号を表している。種別番号No.1は、レーベル面が無地であって、そこに設定される印刷エリアA、Bのいずれにも印刷の障害となるプレ印刷が存在しないもので、このタイプのディスクにはA、Bの両エリアへの印刷が可能である。また、種別番号No.2は、斜線を施した短冊状領域にプレ印刷が既に存在しているタイプのディスクであり、従ってエリアAへの印刷を避けて空いているエリアBに対してのみ印刷処理を行うべきものである。さらに、種別番号No.3は、種別番号No.2のディスクとは逆に印刷エリアBにプレ印刷が存在するため、印刷エリアAに印刷処理を行うべきものである。
【0097】
予め種別が定められたディスクの種別番号を選択し、あるいは種別に対応して定められたコード番号を入力すると、その種別に対応して予め決められた印刷エリアの指定が行われる。図11の例では、種別番号No.1の入力により印刷エリアA、Bが印刷すべき領域として指定領域メモリ58dに設定され、以下、種別番号No.2の入力では印刷エリアBが設定され、種別番号No.3の入力では印刷エリアAが設定されることになる。
【0098】
なお、図11の指定時に先に取得したディスクのレーベル面画像を表示部3に並行表示してこれを確認しながらディスクの種別を選択できるようにしてもよい。
【0099】
また、図12はナンバリング印刷等の設定画面であり、印刷エリアA、Bに対応する印刷データについてナンバリング印刷の有無のチェック欄75a、75bにチェックを入れることで設定を行う。このナンバリング印刷の設定は、ステップS110の印刷データの入力の際に、その入力する印刷データに設定するようにしてもよい。図12の画面を使ってナンバリング印刷のナンバリング数入力欄76および印刷枚数入力欄77に数値入力してナンバリング数および印刷枚数の設定も行う。
【0100】
図13は2つの印刷データの向きを設定するための画面表示であり、左から順に2つの印刷データが同一方向を向いたもの、互いに中心を向いた内向きのもの、互いに円周方向を向いた外向きのものなどから選択して設定するようにされている。なお、この設定がなされたときには、それらの設定に応じて印刷データのパターンが回転されて展開される。例えば、同一向きの場合の印刷エリアB、外向の印刷エリアA,Bに対応する印刷データを180°回転処理する。
【0101】
必要な設定の後、その設定の適否がチェックされる(ステップS116)。印刷エリアの指定の適否はステップS113で取得したディスク面画像データに基づいて指定エリアにプレ印刷画像が存在するかどうかでチェックされる。また、ナンバリング印刷では、指定された印刷データ中に数字、かな文字、アルファベット文字などの所定の順序があってナンバリングが可能なナンバリング文字を含んでいるかどうかで適否がチェックされる。ナンバリング数についてもナンバリング可能数を超えるような場合は不適としてチェックされる。
【0102】
この設定事項に関するチェックの結果(ステップS117)、設定が適当であれば次の処理に進み、不適と判断されれば表示部3にエラー表示を行い(ステップS118)、あるいはエラー表示を行うことなく、不適と判断された設定を無効にして再設定のために設定画面(ステップS115)に戻る。
【0103】
ステップS117で設定が適正と判断されると、指定領域メモリ58dに記憶された情報に基づいて印刷エリアAの指定の有無が判断される(ステップS119)。
【0104】
印刷エリアAの指定があれば、この印刷エリアAに対応する印刷データの存在の有無が判断される(ステップS120)。そして、ステップS119で印刷エリアAの指定があると判断され、且つステップS120でこの印刷エリアAに対応する印刷データが存在すると判断された場合には、プリンタ部25を動作させて、ディスクのエリアAに対してその印刷エリアに対応して入力された印刷データを印刷し(ステップS121)、また、ステップS119で印刷エリアAの指定がないと判断され、あるいはステップS120で印刷エリアAに対応する印刷データが存在しないと判断された場合には、プリンタ部25を何も動作させることなく、表示部3に印刷エリアAに対する印刷を行わない旨のメッセージ表示を行う(ステップS122)。
【0105】
次に、指定領域メモリ58dに記憶された情報に基づいて印刷エリアBの指定の有無が判断される(ステップS123)。印刷エリアBの指定があると判断されると、この印刷エリアBに対応する印刷データの存在の有無が判断される(ステップS124)。そして、ステップS123で印刷エリアBの指定があると判断され、且つステップS124でこの印刷エリアBに対応する印刷データが存在すると判断された場合には、まず印刷エリアAとは180°回転した位置にある印刷エリアBをプリンタ部25に対応させて位置させるべく、トレイ15上で回転台18を180°回転してその位置で停止させ(ステップS125)、その状態でディスクの印刷エリアBに対してプリンタ部25を動作させて入力された印刷データを印刷する(ステップS126)。また、ステップS123で印刷エリアBの指定がないと判断され、あるいはステップS124で印刷エリアBに対応する印刷データが存在しないと判断された場合には、プリンタ部25を何も動作させることなく、表示部3に印刷エリアBに対する印刷を行わない旨のメッセージの表示を行う(ステップS127)。
【0106】
なお、ステップS119ないしステップS127は図6のステップS15ないしステップS23に対応するものであり、ステップS120およびステップS124での印刷データの存在の有無の判断は、同様に、キャラクタが存在しなければ印刷データが存在しないと判断し、また印刷データの存在が空白データのみのイメージデータも印刷データが存在しないものと判断する。また、図10では順に印刷エリアAと印刷エリアBについて、個別に領域指定、印刷データの存在の判断および印刷を行ったが、両エリアについて領域指定と印刷データの存在の判断を続けて行い、次に両エリアの印刷を続けて行うようにしてもよい。
【0107】
一連の印刷が終了すると、印刷枚数カウンタをインクリメント(ステップS128)、印刷枚数カウンタの値PがステップS115で入力設定した印刷枚数Nに達したかどうかを判断し(ステップS129)、設定枚数に達していなければ、ステップ102に戻り印刷を終えたディスク45を装置外に排出するとともに、次に印刷するディスク45をトレイ上に装着するためにトレイをイジュエクトする。
【0108】
以下、次に印刷するディスク45も、先のディスク45と同様にステップS103ないしS107の処理が行われ、最初のディスクに続く次のディスクの印刷においては、ステップS108では印刷枚数カウンタの値Pがゼロではないため、ステップS109ないしS118の処理をスキップして新たに印刷データの入力や印刷エリアの指定を行うことなく、ステップS119ないしステップS126の処理によって先のディスクと同一の印刷データで同一の印刷エリアへの印刷処理を行うことになる。
【0109】
しかして、印刷枚数カウンタの値Pが設定印刷枚数Nに達するまで、ステップS109ないしS118の処理をスキップしつつ、ステップS102ないしステップS128の処理を繰り返して行い、ステップS129で印刷枚数カウンタの値Pが設定印刷枚数Nに達したと判断されると、ナンバリング印刷の設定の有無が判断される(ステップS130)。ここで、ナンバリング印刷の設定無しの判断がされると、印刷を終えたディスクを装置外に排出し(ステップS131)、印刷データの登録処理ステップ(ステップS132、S133)を経て処理を終了する。
【0110】
一方、ステップS130でナンバリング印刷の設定有りの判断がされると、ナンバリング数カウンタをインクリメントし(ステップS134)、そのタウンタ値QがステップS115で設定されたナンバリング数Mに達したかが判断される(ステップS135)。ここで、ナンバリング数Mに達していないと判断されると、そのナンバリングが設定された印刷データについてナンバリング文字の更新が行われる(ステップS136)。例えば、「○○計算機」と「プリンタ資料1」の各印刷データが入力され、印刷エリアA、Bが指定されるとともに、「プリンタ資料1」の文字列に対してナンバリング印刷が指定され、且つナンバリング数として「5」が設定されれば、S136の処理ステップでは、「プリンタ資料1」の印刷データを「プリンタ資料2」の印刷データに更新することになる。そして、このデータ更新は、ナンバリング数に対応して5回繰り返されて印刷データが「プリンタ資料5」になるまで行われることになる。
【0111】
そして、ステップ102に戻り印刷を終えたディスクを装置外に排出するとともに、次に印刷するディスクをトレイ上に装着するためにトレイをイジュエクトする。
【0112】
以下、ステップS103ないしS107の処理が行われた後、ステップS109ないしS118の処理をスキップし、ステップS119ないしステップS126の処理によってステップS136で更新された印刷データに基づいて同一の印刷領域への印刷処理を行うことになる。
【0113】
更に印刷処理を繰り返し、ステップS129で印刷枚数カウンタの値Pが設定印刷枚数Nに達したと判断され、且つステップS135でナンバリング数カウンタの値Qが設定数Mに達したと判断されと、ステップS131ないしS133の処理を経て終了する。
【0114】
なお、ステップS117での設定事項に関する適否の判断の結果、例えば、印刷エリア内にプレ画像が存在することが検出されて印刷エリアの指定が不適と判断される場合であっても、そのプレ印刷が小サイズで印刷エリアに印刷データを印刷したとしても妨げにならないこともある。そのような場合に、ステップS118でエラー表示あっても、ユーザーが所定のキーを操作することなどにより、ステップS119以降に進んで印刷処理を行うようにしてもよい。
【0115】
また、上述の実施形態では、印刷装置1は、入力装置、表示装置およびプリンタ部を備えるとともに、制御装置を備え、且つ印刷処理を実行するプログラムを記憶装置に保有してこの印刷装置単独でディスクのタイトル印刷が可能に構成されていたが、前記図5・図6、図9および図10に示す印刷処理プログラムをコンピュータ装置にインストールし、コンピュータ装置のキーボードおよびディスプレイを使って印刷データの入力や必要な設定を行い、コンピュータ装置から印刷データおよび必要な制御信号をインターフェイス回路60を介して印刷装置1に転送してコンピュータ装置の制御の元に印刷装置1のプリンタ部25や回転台18を含むトレイ機構を駆動するようにしてよい。
【0116】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に係る印刷装置によれば、板状記録媒体上の所定の複数の領域に印刷処理可能な印刷装置であり、前記複数の各領域に対応させてその領域に印刷すべき印刷データを入力手段により入力すると、この入力手段から入力された印刷データは印刷データ記憶手段により前記領域に対応付けて記憶され、前記複数の領域のうちで印刷を所望する領域を領域指定手段により入力指定すると、この領域指定手段により印刷が入力指定された領域の情報は領域指定情報記憶手段により記憶される。すると、第1の判断手段により、前記複数の各領域について、前記領域指定情報記憶手段に記憶された情報に基づいて印刷の指定の有無が判断されると共に、第2の判断手段により、前記複数の各領域について、前記印刷データ記憶手段に記憶された印刷データの存在の有無が判断され、前記第1の判断手段により印刷の指定があると判断され、且つ前記第2の判断手段により印刷データの存在が判断された板状記録媒体の領域に対してのみ印刷制御手段により印刷装置を駆動して印刷が行なわれるので、表面のプレ印刷の有無やプレ印刷の位置の異なる種々の板状記録媒体を交えて印刷するような場合であっても、複数の各領域に対応して印刷データを入力する一方、領域の指定を適宜変更するだけで印刷データの入力をやり直す必要がなく、種々の板状記録媒体に対応して印刷データの入力などの設定作業や取扱を容易にして使い易い印刷装置を提供することができる。また、板状記録媒体の領域の指定があっても、その領域印刷データが入力されていない場合には、その領域には印刷が実行されないことで無駄な印刷動作を行うことがない。
【0117】
また、本発明の請求項2に係る印刷装置によれば、板状記録媒体上の所定の複数の領域に印刷処理可能な印刷装置であり、前記複数の各領域に対応させてその領域に印刷すべき印刷データを入力手段により入力すると、この入力手段から入力された印刷データは印刷データ記憶手段により前記領域に対応付けて記憶され、種別入力手段により板状記録媒体上の前記所定の複数の領域のいずれかに予め印刷が施されているかどうかに応じて複数種類が定められた板状記録媒体の種別を入力指定すると、この種別入力手段により種別が入力指定された板状記録媒体の種別の情報は種別情報記憶手段により記憶される。すると、第1の判断手段により、前記複数の各領域について、前記種別情報記憶手段に記憶された情報に基づいて印刷すべき領域の有無が判断されると共に、第2の判断手段により、前記複数の各領域について、前記印刷データ記憶手段に記憶された印刷データの存在の有無が判断され、前記第1の判断手段により印刷すべきであると判断され、且つ前記第2の判断手段により印刷データの存在が判断された板状記録媒体の領域に対してのみ印刷制御手段により印刷装置を駆動して印刷が行われるので、表面のプレ印刷の有無やプレ印刷の位置の異なる種々の板状記録媒体に対応して、印刷するデータの入力などの設定作業や取扱を容易にして使い易くし、また、無駄な印刷動作を行うことがない。また、種別入力手段により板状記録媒体の種別の情報を入力するだけで板状記録媒体上の印刷すべき領域の指定を簡単に行うことができる。
【0118】
また、本発明の請求項3に係る印刷装置によれば、前記請求項1又は請求項2に記載の印刷装置にあって、前記第2の判断手段による判断に際しては、印刷データが実質的に印刷表現されない空データのみのデータとして存在するときには、印刷データが存在しないものとして判断されるので、印刷データとして空データのみが存在しても無駄な印刷動作を行うことがなく、特に、熱転写方式の場合にあってはインクリボンの無駄を解消することができる。
【0119】
また、本発明の請求項4に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項3の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、前記印刷データ記憶手段に記憶された印刷データが登録手段により登録領域に登録され、この登録手段により登録された印刷データは呼出し手段により板状記録媒体に印刷すべき印刷データとして前記印刷データ記憶手段に呼び出されるので、印刷データを登録保存しておくことで、再利用による入力作業を簡単化することができる。
【0120】
また、本発明の請求項5に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項4の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、メッセージ情報を表示する表示手段を有し、前記第1の判断手段により印刷の指定がないと判断された領域、又は前記第2の判断手段により対応する印刷データが存在しないと判断された領域については、当該領域の印刷処理を行わない旨のメッセージが表示制御手段により前記表示手段に表示されるので、印刷の指定がないと判断された領域、又は印刷データが存在しないと判断された領域について、印刷を行わないことを報知することができる。
【0121】
また、本発明の請求項6に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項5の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、ナンバリング印刷設定手段により前記印刷データを指定してナンバリング印刷を行うことが設定されると共に、ナンバリング数設定手段によりナンバリング印刷のナンバリング数が設定されると、前記ナンバリング印刷設定手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能なナンバリングデータか否かがナンバリング判断手段により判断され、このナンバリング判断手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能であると判断されたときには、データ更新手段によりナンバリング数設定手段により設定されたナンバリング数に応じてナンバリング印刷が指定された印刷データが更新されるので、複数枚の板状記録媒体に対してナンバリング印刷を行うことができる。
【0122】
また、本発明の請求項7に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項5の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、ナンバリング印刷設定手段により前記印刷データを指定してナンバリング印刷を行うことが設定されると共に、ナンバリング数設定手段によりナンバリング印刷のナンバリング数が設定されると、前記ナンバリング印刷設定手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能なナンバリングデータか否かがナンバリング判断手段により判断され、このナンバリング判断手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング不可能であると判断されたときには、報知手段によりそのことが報知されるので、複数枚の板状記録媒体に対してナンバリング印刷が可能かのチェックを行い、ナンバリング印刷ができない場合には、そのことを報知することができる。
【0123】
また、本発明の請求項8に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項7の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、画像データ取得手段により印刷装置内に収容された板状記録媒体の表面画像データが取得され、この画像データ取得手段によって取得された板状記録媒体の表面画像データが表面画像表示手段により表示されるので、板状記録媒体の表面画像データの表示を見ることで印刷エリア指定のための参照にすることができる。
【0124】
また、本発明の請求項9に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項7の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、画像データ取得手段により印刷装置内に収容された板状記録媒体の表面画像データが取得されると、この画像データ取得手段によって取得された板状記録媒体の表面画像データに基づいて前記領域指定手段又は前記種別入力手段による領域指定の適否が領域判断手段により判断され、この領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときには、報知手段によりそのことが報知されるので、板状記録媒体の印刷エリアにプレ印刷があることが判断され報知されるので失敗を防げるようになる。
【0125】
また、本発明の請求項10に係る印刷装置によれば、前記請求項9に係る印刷装置にあって、更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときには、前記領域指定手段又は前記種別入力手段において、再入力が可能な構成とされるので、板状記録媒体の印刷エリアにプレ印刷があっても、再入力により適正な印刷エリアを指定できる。
【0126】
また、本発明の請求項11に係る印刷装置によれば、前記請求項9に係る印刷装置にあって、更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときには、処理手段によりその不適格な指定が無効とされるので、不適格な印刷領域が指定された場合に、自動的にその指定が無効になって便利である。
【0127】
また、本発明の請求項12に係る印刷装置によれば、前記請求項9に係る印刷装置にあって、更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されても、処理手段によってその不適格な指定が有効とされるので、指定の印刷エリアに印刷処理しても、その印刷エリアに存在するプレ印刷が邪魔にならないような場合に、ユーザーの意思を尊重して印刷を行うことで、ユーザーの入力操作などの作業が無駄にならずに済む。
【0128】
また、本発明の請求項13に係る印刷装置によれば、前記請求項1ないし請求項12の何れか1項に係る印刷装置にあって、更に、印刷データ方向設定手段により板状記録媒体に対する印刷データの方向が設定されると、この印刷データ方向設定手段によって設定された印刷データの方向に応じてデータ処理手段により印刷データが回転されるので、印刷方向を変えた種々の異なる態様の印刷結果が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る印刷装置の全体の斜視図。
【図2】その印刷装置の主要部の構成を示す平面図。
【図3】その印刷装置の主要部の構成を示す正面図。
【図4】電子回路のブロック図。
【図5】本発明の実施形態に係る印刷処理(その1)を表すフローチャート。
【図6】本発明の実施形態に係る印刷処理(その2)を表すフローチャート。
【図7】印刷処理における表示部の表示画面の説明図。
【図8】印刷処理における表示部の表示画面の説明図。
【図9】本発明の他の実施形態に係る印刷処理(その1)を表すフローチャート。
【図10】本発明の他の実施形態に係る印刷処理(その2)を表すフローチャート。
【図11】印刷処理における表示部の表示画面の説明図。
【図12】印刷処理における表示部の表示画面の説明図。
【図13】印刷処理における表示部の表示画面の説明図。
【図14】印刷前の板状記録媒体の説明図。
【符号の説明】
1 …印刷装置
1a…ケース(装置本体)
2 …キー入力部
3 …液晶表示部
4 …開口部
5 …プリンタカバー
7a、7b…案内レール
9 …駆動ギア
10 …ギア列
11 …トレイ駆動モータ
15 …トレイ
16 …トレイ本体
17 …回転軸
18 …回転台
20a…イメージセンサ
20b、20c…光センサ
21 …回転台駆動モータ
22 …ギア列
25 …プリンタ部
26 …プリンタフレーム
31 …キャリッジ
32 …サーマルヘッド
33 …キャリッジ駆動モータ
34 …駆動ギア
35 …リボン巻取り軸
40 …リボンカートリッジ
45 …板状記録媒体(ディスク)
50 …制御部
51 …表示制御部
56 …フォントROM
57 …ROM
58 …RAM
58a…入力バッファ
58b…イメージデータメモリ
58c…印刷バッファ
58d…指定領域メモリ
58e…登録メモリ
58f…印刷枚数メモリ
58g…ナンバリング数メモリ
SW1、SW2…位置検出スイッチ
SW3…回転位置検出スイッチ
SW4…ディスク検出スイッチ
Claims (18)
- 板状記録媒体上の所定の複数の領域に印刷処理可能な印刷装置であって、
前記複数の各領域に対応させてその領域に印刷すべき印刷データを入力可能な入力手段と、
前記入力手段から入力された印刷データを前記領域に対応付けて記憶する印刷データ記憶手段と、
前記複数の領域のうちで印刷を所望する領域を入力指定する領域指定手段と、前記領域指定手段により印刷が指定された領域の情報を記憶する領域指定情報記憶手段と、
前記複数の各領域について、前記領域指定情報記憶手段に記憶された情報に基づいて印刷の指定の有無を判断する第1の判断手段と、
前記複数の各領域について、前記印刷データ記憶手段に記憶された対応する印刷データの存在の有無を判断する第2の判断手段と、
前記第1の判断手段により印刷の指定があると判断され、且つ前記第2の判断手段により対応する印刷データの存在が判断された板状記録媒体の領域に対してのみ印刷装置を駆動して印刷を行う印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 板状記録媒体上の所定の複数の領域に印刷処理可能な印刷装置であって、
前記複数の各領域に対応させてその領域に印刷すべき印刷データを入力可能な入力手段と、
前記入力手段から入力された印刷データを前記領域に対応付けて記憶する印刷データ記憶手段と、
前記複数の領域のいずれかに予め印刷が施されているかどうかに応じて複数種類に区分するとともに、前記複数の領域のうちで予め印刷が施されていない領域を印刷すべき領域として定めた該複数種類の板状記録媒体の種別を入力する種別入力手段と、
前記種別入力手段により入力された板状記録媒体の種別の情報を記憶する種別情報記憶手段と、
前記複数の各領域について、前記種別情報記憶手段に記憶された種別の情報に基づいて印刷すべき領域として指定されたか否かを判断する第1の判断手段と、前記複数の各領域について、前記印刷データ記憶手段に記憶された対応する印刷データの存在の有無を判断する第2の判断手段と、
前記第1の判断手段により印刷すべきであると判断され、且つ前記第2の判断手段により対応する印刷データの存在が判断された板状記録媒体の領域に対してのみ印刷装置を駆動して印刷を行う印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記第2の判断手段は、印刷データが実質的に印刷表現されない空データのみのデータとして存在するときには、印刷データが存在しないものと判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
- 更に、前記印刷データ記憶手段に記憶された印刷データを登録領域に登録する登録手段と、
前記登録手段により登録された印刷データを板状記録媒体に印刷すべき印刷データとして前記印刷データ記憶手段に呼び出す呼出し手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の印刷装置。 - 更に、メッセージ情報を表示する表示手段と、
前記第1の判断手段により印刷の指定がないと判断された領域、又は前記第2の判断手段により対応する印刷データが存在しないと判断された領域について、当該領域の印刷処理を行わない旨のメッセージを前記表示手段に表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の印刷装置。 - 更に、前記印刷データを指定してナンバリング印刷を行うことを設定するナンバリング印刷設定手段と、
ナンバリング印刷のナンバリング数を設定するナンバリング数設定手段と、
前記ナンバリング印刷設定手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能なナンバリングデータか否かを判断するナンバリング判断手段と、
前記ナンバリング判断手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能であると判断されてナンバリング印刷が行われるときに、前記ナンバリング数設定手段により設定されたナンバリング数に応じてナンバリング印刷が指定された印刷データを更新するデータ更新手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の印刷装置。 - 更に、前記印刷データを指定してナンバリング印刷を行うことを設定するナンバリング印刷設定手段と、
ナンバリング印刷のナンバリング数を設定するナンバリング数設定手段と、
前記ナンバリング印刷設定手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング可能なナンバリングデータか否かを判断するナンバリング判断手段と、
前記ナンバリング判断手段によってナンバリング印刷が設定された印刷データがナンバリング不可能であると判断されたときに、そのことを報知する報知手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の印刷装置。 - 更に、印刷装置内に収容された板状記録媒体の表面画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段によって取得された板状記録媒体の表面画像データを表示する表面画像表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の印刷装置。 - 更に、印刷装置内に収容された板状記録媒体の表面画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段によって取得された板状記録媒体の表面画像データに基づいて前記領域指定手段又は前記種別入力手段による領域指定の適否を判断する領域判断手段と、
前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときに、そのことを報知する報知手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の印刷装置。 - 更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときに、前記領域指定手段又は前記種別入力手段により領域の指定又は板状記録媒体の種別の再入力が可能に構成されていることを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
- 更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されたときに、その不適格な指定を無効にする処理手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
- 更に、前記領域判断手段によって領域指定の不適格が判断されても、その不適格な指定を有効とする処理手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
- 更に、板状記録媒体に対する印刷データの方向を設定する印刷データ方向設定手段と、
前記印刷データ方向設定手段によって設定された印刷データの方向に応じて印刷データを回転するデータ処理手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項12の何れか1項に記載の印刷装置。 - 板状記録媒体上の所定の複数の領域に印刷処理可能な印刷方法であって、
前記複数の各領域に対応して入力された印刷データを前記領域に対応付けて記憶する印刷データ記憶工程と、
前記複数の領域のうちで印刷を指定された領域の情報を記憶する領域指定情報記憶工程と、
前記複数の各領域について、前記領域指定情報記憶工程で記憶された情報に基づいて印刷の指定の有無を判断する第1の判断工程と、
前記複数の各領域について、前記印刷データ記憶工程で記憶された対応する印刷データの存在の有無を判断する第2の判断工程と、
前記第1の判断工程で印刷の指定があると判断され、且つ前記第2の判断工程で対応する印刷データの存在が判断された板状記録媒体の領域に対してのみ印刷を行うべく印刷装置を制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする印刷方法。 - 板状記録媒体上の所定の複数の領域に印刷処理可能な印刷方法であって、
前記複数の各領域に対応して入力された印刷データを前記領域に対応付けて記憶する印刷データ記憶工程と、
前記複数の領域のいずれかに予め印刷が施されているかどうかに応じて複数種類に区分するとともに、前記複数の領域のうちで予め印刷が施されていない領域を印刷すべき領域として定めた該複数種類の板状記録媒体の種別の入力に応じて、該種別の情報を記憶する種別情報記憶工程と、
前記複数の各領域について、前記種別情報記憶工程で記憶された種別の情報に基づいて印刷すべき領域として指定されたか否かを判断する第1の判断工程と、前記複数の各領域について、前記印刷データ記憶工程で記憶された対応する印刷データの存在の有無を判断する第2の判断工程と、
前記第1の判断工程で印刷の指定があると判断され、且つ前記第2の判断工程で対応する印刷データの存在が判断された板状記録媒体の領域に対してのみ印刷を行うべく印刷装置を制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする印刷方法。 - 前記第2の判断工程は、印刷データが実質的に印刷表現されない空データのみのデータとして存在するときには、印刷データが存在しないものと判断することを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の印刷方法。
- 更に、前記第1の判断工程により印刷の指定がないと判断された領域、又は前記第2の判断工程により対応する印刷データが存在しないと判断された領域について、当該領域の印刷処理を行わない旨のメッセージを表示する表示工程と、
を備えることを特徴とする請求項14ないし請求項16の何れか1項に記載の印刷方法。 - 請求項14ないし請求項17の何れか1項に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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