JP2004142311A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外装キャビネットを伸長した際にも印字ヘッドと記録シートの距離を一定に保ち、安定した印刷を行うことが可能となる伸縮型画像形成装置を提供する。
【解決手段】搬送されてきた記録用紙を支えるメインプラテン14が固定的に配置されたメインキャビネット2と、記録用紙の搬送方向に直交する方向である前記メインキャビネット2の左右どちらか一方側または左右両側にそれぞれ配置され、前記メインキャビネットに対して左右方向に伸縮可能に設けられた外キャビネット4とからなる外装キャビネットを有する画像形成装置において、前記外キャビネット4の内部底面に傾倒可能な補助プラテン16を備えている。
【選択図】 図5
【解決手段】搬送されてきた記録用紙を支えるメインプラテン14が固定的に配置されたメインキャビネット2と、記録用紙の搬送方向に直交する方向である前記メインキャビネット2の左右どちらか一方側または左右両側にそれぞれ配置され、前記メインキャビネットに対して左右方向に伸縮可能に設けられた外キャビネット4とからなる外装キャビネットを有する画像形成装置において、前記外キャビネット4の内部底面に傾倒可能な補助プラテン16を備えている。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタ等の画像形成装置に関するものであり、より詳しくは、印刷する記録用紙の幅に応じて伸縮可能なキャビネットを備えた携帯型の画像形成装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタ等の画像形成装置は、記録用紙に画像を印刷するための印字ヘッドおよび記録用紙を搬送するためのローラを有している。画像形成装置の寸法は、印字ヘッドの移動範囲およびローラの軸の長さが記録可能な最大用紙幅をカバーするように設定されている。
【0003】
ところが、記録可能な最大用紙幅と日常よく使用する記録用紙の幅が一致するとは限らない。オフィスなどで最もよく使われる記録用紙はA4サイズである場合が多いが、例えば、A3サイズからハガキサイズまでの記録用紙に印刷可能な画像形成装置では、画像形成装置自体の寸法は最大のA3サイズをカバーするように設定される必要がある。このため、よく使われるA4サイズの記録用紙に対しては、画像形成装置が格段に大きなものとなってしまう。
【0004】
また、ハガキサイズの記録用紙への印刷を主な目的とした小型の画像形成装置であっても、A4サイズにも対応させようとすると、画像形成装置の寸法をA4サイズまでカバーするように設定しなければならない。このため、画像形成装置はハガキサイズに対しては格段に大きなものとなってしまう。
【0005】
しかしながら、画像形成装置の幅方向の中間部分には、単に印字ヘッドの移動距離を確保するだけの空間であり、画像形成装置の寸法を稀にしか使用しない記録用紙幅を考慮した寸法とすることはスペース的に不経済であった。
【0006】
このため、例えば特許文献1のように、記録用紙の幅に応じて自由に幅寸法を選定することができるよう、画像形成装置本体側の一半分の外面にカバー側の他半分をスライド可能に嵌合させた構造の画像形成装置が考案されている。これにより、キャリアのガイド軸および記録用紙送りローラの軸を印字ヘッドの移動方向に伸縮させることにより、保管スペースを小さくするとともに、使用時の設置スペースを記録用紙幅に合わせて最小限にすることを可能としている。
【0007】
【特許文献1】
特開平1−290466号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されている画像形成装置では、印字領域におけるプラテンの形状に関する詳細な記載がなく、カバー側の他半分を伸長した際の印字状態を正確に把握することができない。伸長時において印字ヘッドと記録用紙との距離が一定に保たれていない場合には、安定した印刷を行うことが困難となる問題点が生じる。
【0009】
前記問題点に鑑み、本発明における画像形成装置においては、画像形成装置内部に固定されているメインプラテンと傾倒可能な補助プラテンを組み合わせて用いることによって、伸長時においても、印字領域の記録用紙と印字ヘッドとの距離を常に一定に保つことを可能とした画像形成装置を提供することを目的とする。さらに、記録用紙側端部において、記録用紙側端部の押さえガイド部が設けられた補助プラテンを用いることにより、記録用紙側端部のカール等の浮き上がりを防止し、より安定して記録用紙と印字ヘッドとの距離を常に一定に保つことを可能とした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる画像形成装置は、記録用紙上にインクを吐出することにより印刷を行うインクジェットプリンタ等の画像形成装置である。また、本画像形成装置は、伸縮可能な外装キャビネットを備えており、記録用紙の幅に応じて外装キャビネットを伸長または収縮することができる。
【0011】
本発明では、搬送されてきた記録用紙を支えるメインプラテンが固定的に配置されたメインキャビネットと、記録用紙の搬送方向に直交する方向である前記メインキャビネットの左右どちらか一方側または左右両側にそれぞれ配置され、前記メインキャビネットに対して左右方向に伸縮可能に設けられた外キャビネットとからなる外装キャビネットを有する画像形成装置において、前記外キャビネットの内部底面に傾倒可能な補助プラテンを備えていることを特徴とする。
【0012】
ここで、補助プラテンとは、本画像形成装置のメインキャビネットに固定的に配置されているメインプラテンと組み合わせて使用する補助的なプラテンのことを意味している。
【0013】
補助プラテンは、外装キャビネットの収縮時においては、本画像形成装置の本体に備えられているメインプラテンの下部に押し倒された状態で配置されており、外装キャビネットの伸長時に、前記メインプラテンの下部から開放された後に起立するようになっている。補助プラテンは、起立した状態において、外キャビネットの内部底面でリブ状となるような形状の部材としてもよい。
【0014】
これにより、画像形成装置を小型化できるとともに、伸長した際の搬送用紙の基準となるプラテンを形成することができる。さらに、印刷する記録用紙の幅に応じて外装キャビネットを伸長した際に、画像形成装置本体に備えられたメインプラテンの幅よりも大きい記録用紙部分を、傾倒可能な補助プラテンにより載置することが可能となるため、印刷するための印字ヘッドと記録用紙との距離を一定に保つことができる。
【0015】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンは、左右方向に所定間隔で複数個配置されていることを特徴としてもよい。
【0016】
これにより、メインプラテンの幅に対して、より広い幅の記録用紙を載置しても、印刷するための印字ヘッドと記録用紙との距離を一定に保つことができるようになる。このことは、記録用紙の幅を基準にして考えると、メインプラテンの幅をより狭くしても、印刷するための印字ヘッドと記録用紙との距離を一定に保つことができるということであり、すなわち、画像形成装置をより小型化することが可能となる。
【0017】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンは、起立状態から前記外キャビネットの伸長方向に傾倒可能であることを特徴としてもよい。
【0018】
これにより、補助プラテンを簡単な構造とすることができるため、伸縮型画像形成装置を小型化できるとともに、記録シートを搬送するプラテンを有効に利用することができる。
【0019】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンには、起立状態から前記外キャビネットの収縮方向に傾倒することを防止する傾倒防止手段が設けられていることを特徴としてもよい。
【0020】
これにより、補助プラテンを簡単な構造とすることができるとともに、伸縮型画像形成装置を伸長させた際に、補助プラテンを簡単かつ正確に垂直に立てることができる。
【0021】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンを傾倒状態から起立方向に常に付勢する付勢手段を備えていることを特徴としてもよい。なお、付勢手段としては、例えばネジリコイルバネが考えられるが、これに限るものではない。
【0022】
付勢手段を用いることにより、伸縮型画像形成装置の外装キャビネットの伸縮動作と同期連動して補助プラテンを動作させることが可能となるため、外装キャビネットを伸長した際には補助プラテンを自動的に起き上がらせることができる。
【0023】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンは、前記外キャビネットを収縮させているときには、前記メインプラテンによって押し倒されてメインプラテンの下部に収納されており、前記外キャビネットを伸長したときには、前記メインプラテンの下部から開放されて起立状態となることを特徴としてもよい。
【0024】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンの起立状態での頂上部の高さと前記メインプラテンの記録用紙載置面の高さとが同じ高さに設定されていることを特徴としてもよい。
【0025】
これにより、記録用紙と印字ヘッドとの距離は、補助プラテンの頂上部に載置されている部分においてもメインプラテンに載置されている部分と同一に保つことができる。
【0026】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンは、記録用紙を前記メインプラテンの記録用紙載置面と同じ高さで支える主支持部と、この主支持部より若干低い補助支持部からなり、前記補助支持部は、隣接する主支持部間の記録用紙が前記記録用紙載置面の高さから所定量を超えて下がることを防止することを特徴としてもよい。
【0027】
ここで主支持部と補助支持部はともに、補助プラテンが起立した状態において、外キャビネットの内部底面でリブ状となるような形状の部材であり、一体として動作するように連結されている。
【0028】
これにより、主支持部間に位置する記録用紙が正規位置から所定量以上垂れ下がることを防止することができる。
【0029】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、最外側に配置された前記補助プラテンは、記録用紙を前記メインプラテンの記録用紙載置面と同じ高さで支える主支持部と、記録用紙側端部のガイド部からなり、前記ガイド部の頂上部に、記録用紙側端部の浮きを防止する押さえガイド片が設けられていることを特徴としてもよい。
【0030】
これにより、確実に記録用紙側端部の保持を行うことが可能となるため、記録用紙の垂れ下がりだけでなく、記録用紙側端部が捲れ上がる等の不具合も防止することができ、印刷するための印字ヘッドと記録用紙との距離をより高精度に一定に保つことが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0032】
図1は本発明の実施の一形態である伸縮可能な画像形成装置1の全体の概略的構成を示す斜視図であり、非使用時の状態を示している。図2も同じ画像形成装置1の全体の概略的構成を示す斜視図であるが、印刷が実行可能な使用時の状態を示している。
【0033】
画像形成装置1は、中央部にメインキャビネット2と、その左右両側に外キャビネット3および外キャビネット4を有し、これらにより箱型の外装キャビネットが構成されている。外キャビネット3と外キャビネット4は、画像形成装置1の中央部から離れる方向にそれぞれスライド移動することが可能で、これにより、外装キャビネット全体の左右方向の伸縮が可能となっている。なお、図2は外装キャビネットが最も収縮している状態を示している。
【0034】
画像形成装置1の外装キャビネットの前方側面には、印刷を行う際に記録用紙を給紙するための給紙口1aが、外キャビネット3、メインキャビネット2、および外キャビネット4に渡って形成されている。この給紙口1aの水平方向の中心はメインキャビネット2の水平方向の中心に一致し、給紙口1aの水平方向の幅は外装キャビネット全体の水平方向の幅よりは少し狭くなっている。また、給紙口1aの垂直方向の幅は、外装キャビネット全体の垂直方向の幅よりは十分狭くなっている。
【0035】
外キャビネット3に形成されている給紙口1a右端には用紙ガイド6が備えられている。用紙ガイド6は断面がコ字状に形成されており、外キャビネット3の内部の図示しない鉛直軸回りに90度の回動ができるように支持されている。一方、外キャビネット4に形成されている給紙口1a左端には用紙ガイド7が備えられている。用紙ガイド7は断面がコ字状に形成されており、外キャビネット4の内部の図示しない鉛直軸回りに90度の回動ができるように支持されている。
【0036】
画像形成装置1の非使用時は、図1に示すように、用紙ガイド6と用紙ガイド7は、用紙ガイド6のコ字状形状の外側に相当する用紙ガイド外側面6bと、用紙ガイド7のコ字状形状の外側に相当する用紙ガイド外側面7bとがともに外装キャビネットの前方側面と同一平面上となるような状態で、外装キャビネット内部にそれぞれ収納されている。
【0037】
一方、画像形成装置1の使用時には、図2に示すように、用紙ガイド6と用紙ガイド7は、画像形成装置1の非使用時における外装キャビネット内部に収納された位置から90度回動した位置までそれぞれ引き出されて、用紙ガイド6のコ字状形状の内側に相当する用紙ガイド内側面6aと、用紙ガイド7のコ字状形状の内側に相当する用紙ガイド内側面7aとが互いに向き合うようになる。
【0038】
記録用紙を給紙する際には、記録用紙の両側端部を用紙ガイド内側面6aと用紙ガイド内側面7aに沿わせるようにして、給紙口1aに挿入する。すなわち、用紙ガイド6と用紙ガイド7が記録用紙給紙時のガイドとして機能する。
【0039】
また、給紙口1aの上部には、用紙ガイド6と用紙ガイド7に対応する部分を除いた給紙口1aの残りの部分を塞ぐことができる給紙口カバー5が備えられており、メインキャビネット2内の図示しない水平軸回りに90度の回転ができるように支持されている。
【0040】
画像形成装置1の使用時は、図2に示すように、給紙口カバー5は用紙ガイド6と用紙ガイド7により下方から支えられて上部へ跳ね上げられた水平姿勢にあり、給紙口1aからの記録用紙の給紙を可能としている。
【0041】
一方、画像形成装置1の非使用時には、図1に示すように、用紙ガイド6と用紙ガイド7は収納状態にあるため、給紙口カバー5を下から支えるものはない。そのため、給紙口カバー5は自重によって垂下姿勢にあり、これにより給紙口1aを閉鎖するとともに、異物が給紙口1aから外装キャビネットの内部へ侵入することを防止している。
【0042】
また、本画像形成装置1内部には、図3に示すように、印刷部8を備えており、印刷部8は、給紙ローラ9、分離板10、ガイド板11、搬送ローラ12、印字ヘッド13、メインプラテン14、排出ローラ15から構成されている。また、本画像形成装置1は、図示しないコンピュータ等から送信される画像データを受信し、印刷部8を制御して印刷を行う制御部(図示せず)を備えている。
【0043】
給紙ローラ9および分離版10は、制御部から受ける給紙命令に応じて、前記用紙ガイド6および用紙ガイド7にセットされた記録用紙Pを1枚ずつガイド板11に送り込むための給紙装置である。
【0044】
搬送ローラ12は、ガイド板11上の記録用紙Pを、印字ヘッド13による画像印刷に適した位置に配置するためのものである。すなわち、搬送ローラ12は、用紙ガイド6および用紙ガイド7から搬送されてきた記録用紙Pの描画領域の先端を、印字ヘッド13における印刷位置に配置させ、その状態で一旦停止する。そして、印刷走査の段階に応じて、記録用紙Pを搬送させるように設定されている。
【0045】
印字ヘッド13は、制御部の制御により、ガイド板11を搬送されてきた記録用紙Pに対してインク(記録剤)を吐出して画像を印刷するものである。
【0046】
メインプラテン14はメインキャビネット2の内部底面に固定的に配置されているプラテンで、印字ヘッド13による印刷走査中に、記録用紙Pを載置しておくものであり、記録用紙Pの平坦性の維持および印字ヘッド13と記録用紙Pとの距離調整を行うものである。
【0047】
排出ローラ15は、メインプラテン14上の記録用紙Pを適切に排出するための排出装置である。
【0048】
前記構成において、本画像形成装置1が画像を印刷する工程について説明する。
【0049】
まず、ユーザが記録用紙Pを用紙ガイド6および用紙ガイド7間に載置する。この状態において、本画像形成装置1が図示しないコンピュータ等からの印刷要求を受信すると、給紙ローラ9と分離板10とによって、記録用紙Pが1枚ずつ分離され、搬送ローラ12に給紙される。給紙された記録用紙Pは、ガイド板11に支えられながら搬送ローラ12によってメインプラテン14へと搬送される。
【0050】
次に、印字ヘッド13が、メインプラテン14上に搬送されてきた記録用紙Pに対してインクを吐出して印刷を行う。印刷は、印字ヘッド13を走査方向に移動させることにより行う。ここで、走査方向は記録用紙の搬送方向とは直行する方向で、図3においては紙面に対して垂直方向である。
【0051】
すなわち、印字ヘッド13は、走査方向における一方の端部に設けられたスタート位置に配置される。そして、印刷要求に応じて他方の端部に設けられた停止位置まで走査方向に沿って移動されるようになっている。
【0052】
そして、移動の際に、印字ヘッド13が印刷要求に応じて記録用紙Pに対してインクを吐出する。これにより、1ライン分の画像(ライン画像)を印刷できるようになっている。なお、ライン画像の幅は、印字ヘッド13の縦幅(記録用紙の搬送方向の幅)に相当する。
【0053】
1ライン画像が印刷された後、搬送ローラ12は、メインプラテン14上の記録用紙Pをライン画像の幅分だけ搬送させる。また、この搬送の間に印字ヘッド13をスタート位置に復帰させる。すなわち、本実施形態の画像形成装置1は一方向のみ印刷を行う印刷走査となっている。
【0054】
そして、前記印刷走査を繰り返し行うことにより、印刷要求に応じた情報を記録用紙Pに印刷するようになっている。印刷された記録用紙Pは、排出ローラ15を経て排出され、ユーザにドキュメント(印刷物)として提供される。
【0055】
次に、本画像形成装置1が記録用紙Pの幅に応じて伸縮することにより画像を印刷する工程について説明する。
【0056】
図4は、外装キャビネットが収縮した状態の本画像形成装置1の外キャビネット4側を記録用紙搬送方向から見た断面図である。また、図5は、図4に示す画像形成装置1の外装キャビネットが、伸長可能な最大量に対して半分程度伸長した状態の本画像形成装置1の外キャビネット4側を記録用紙搬送方向から見た断面図である。
【0057】
なお、以下では、図4と図5を参照して外キャビネット4の内部を中心に説明するが、外キャビネット3の内部においても左右が逆になる以外は同様である。
【0058】
図4および図5に示すように、外キャビネット4の内部底面には複数の傾倒可能な補助プラテン16が、記録用紙搬送方向と直交する左右方向に沿って所定間隔で配置されている。図4および図5では、外キャビネット4の内部底面に4個の補助プラテン16が一定間隔で配置されているが、補助プラテンの個数はこれに限るものではない。
【0059】
ここで、補助プラテンとは、本画像形成装置1のメインキャビネット2に固定的に配置されているメインプラテン14と組み合わせて使用する補助的なプラテンのことを意味している。補助プラテン16は起立状態では外キャビネット3と外キャビネット4の内部底面においてリブ状の形状をしている部材であり、補助プラテン16の起立状態での頂上部16tの高さは、メインプラテン14の記録用紙載置面14aの外キャビネット4の内部底面からの高さと同じ高さHに設定されている。補助プラテン16はそれぞれの下部に記録用紙の搬送方向に平行する回転軸19(後述する図6(a)参照)を持ち、その回転軸19を中心に補助プラテン16の上部が画像形成装置1の外側方向に傾倒可能に支持されている。さらに、補助プラテン16は、画像形成装置1の外側方向に傾倒した状態から起立するように常に付勢する付勢手段17(後述する図6(a)参照)を有するとともに、外キャビネット3と外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態からそれ以上に反対側に傾倒しないように防止する傾倒防止手段16c(後述する図6(a)参照)を有している。なお、付勢手段17としては、例えばネジリコイルバネが考えられるが、これに限るものではない。
【0060】
外装キャビネットが収縮した状態では、補助プラテン16は外キャビネット3と外キャビネット4の内部底面において、メインキャビネット2の内部底面に固定的に配置されているメインプラテン14によって画像形成装置1の外側方向に傾倒させられた状態で、メインプラテン14の下部に収納されている。
【0061】
次に、傾倒可能な補助プラテン16の具体的な構造の一例について説明する。図6(a)は外キャビネット4の内部底面に配置された傾倒可能な補助プラテン16の断面図で、図6(b)のA−A線に沿ったものである。図6(b)は、補助プラテン16を画像形成装置1の内側方向から見た側面図である。なお、外キャビネット3の内部の補助プラテン16も同様の構造であるが、左右が逆になっている。以下の説明では、図6(a)、(b)に示した外キャビネット4の内部の補助プラテン16について説明する。
【0062】
図6(a)に示すように、傾倒可能な補助プラテン16は、主支持部16aと、この主支持部16aと同様の形状で主支持部16aから画像形成装置1の内側方向(図6(a)中では右側)へ所定の間隔を存して主支持部16aと平行に並ぶように連結されている補助支持部16bと、この補助支持部16bの下部に形成された傾倒防止手段16cから構成されている。
【0063】
なお、補助プラテン16が起立した状態において、主支持部16aと補助支持部16bはともに、外キャビネット4の内部底面でリブ状となるような形状の部材である。そこで、以下の説明では、主支持部16aはメインリブと呼び、補助支持部16bは補助リブと呼ぶことにする。
【0064】
メインリブ16aはその下部における外キャビネット4の内部底面から所定距離の高さの位置xに、記録用紙の搬送方向に平行する回転軸19を有し、外キャビネット4の底面内部に形成された回転軸支持部材20により、回動可能に支持されている。これにより、回転軸19を中心に全体が一体となって画像形成装置1の外側方向(図6(a)中では左側)に傾倒可能となっている。また、回転軸19には付勢手段としてのネジリコイルバネ17が嵌合されており、補助プラテン16はこのネジリコイルバネ17によって傾倒した状態から起立する方向へ常に付勢されている。さらに、助プラテン16が外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態において、傾倒防止手段16cが外キャビネット4の内部底面に当接することにより、補助プラテン16は外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態からそれ以上に反対側には傾倒しないようになっている。
【0065】
また、図6(b)に示すように、補助プラテン16が起立した状態において、補助リブ16bの頂上部16b1の高さはメインリブ16aの頂上部16a1の高さよりやや低くなるように設定されており、補助プラテン16上に載置された記録用紙Pが所定量以上垂れ下がったときに、補助リブ16bが記録用紙Pを下から支えるようになっている。
【0066】
次に、印刷する記録用紙Pの幅に応じて、画像形成装置1の外装キャビネットを記録用紙搬送方向に対して左右方向に伸長する場合について説明する。
【0067】
なお、以下では、図4と図5を参照して外キャビネット4の内部を中心に説明するが、外キャビネット3の内部においても左右が逆になる以外は同様である。
【0068】
外装キャビネットを左右方向に徐々に伸長するにつれて、外キャビネット4の外側側壁4bはメインプラテン14の左側端部14bから徐々に遠ざかっていく。すると、外装キャビネットを左右方向に所定量伸長した時点で、最外側に位置する補助プラテン16がメインプラテン14の下部から開放される。開放された補助プラテン16は起立する方向に付勢されているので、傾倒した状態から起立するが、外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態からそれ以上に反対側に傾倒しないように防止する傾倒防止手段16c(後述する図6(a)参照)を有しているので、完全に垂直に起立した状態で停止して、その状態を保持する。
【0069】
さらに続けて外装キャビネットを左右方向に所定量伸長すると、メインプラテン14の下部に傾倒した状態で収納されている複数の補助プラテン16のうち、外側から2番目に位置する補助プラテン16がメインプラテン14の下部から開放される。開放された補助プラテン16は起立する方向に付勢されているので、傾倒した状態から起立するが、外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態からそれ以上に反対側に傾倒しないように防止する傾倒防止手段16c(後述する図6(a)参照)を有しているので、完全に垂直に起立した状態で停止して、その状態を保持する。
【0070】
外装キャビネットをさらに左右方向に伸長すると、上記説明と同様にして、メインプラテン14の下部に傾倒した状態で収納されている補助プラテン16のうちの外側に位置するものから一つずつ順番にメインプラテン14の下部から開放され、外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立して、その状態を保持する。
【0071】
図7は、図5に概略的に示した外キャビネット4の内部底面の補助プラテン16とメインプラテン14との位置関係をより詳細に示しており、図6における補助プラテン16の具体的な構造例に即したものである。
【0072】
外キャビネット4の内部底面には複数の傾倒可能な補助プラテン16が、記録用紙搬送方向と直交する左右方向に沿って所定間隔で配置されているが、補助プラテン16の回転軸19の外キャビネット4の内部底面からの高さの位置yはすべての補助プラテン16に共通である。さらに、補助プラテン16の起立状態におけるメインリブ16aの頂上部16a1の高さはすべて同じで、メインプラテン14の記録用紙載置面14aの外キャビネット4の内部底面からの高さHと同じ高さに設定されている。これにより、傾倒可能な補助プラテン16が起立することによってメインリブ16aの頂上部16a1にて記録用紙Pを載置することが可能となり、補助プラテン16とメインプラテン14とを組み合わせて、メインプラテン14の幅よりも広い幅の記録用紙に対してのプラテンとしての役割を果たす。また、隣接する補助プラテン16のメインリブ16a間で補助プラテン16上に載置された記録用紙Pが所定量以上垂れ下がったときに補助リブ16bが記録用紙Pを下から支えるようになっている。
【0073】
図8は、画像形成装置1の外装キャビネットを定型用紙サイズ用に伸長したときの記録用紙Pの側端部P1と、外キャビネット4の内部底面で最外側に位置する傾倒可能な補助プラテン16との位置関係を示している。補助プラテン16は、外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態で停止しており、補助プラテン16のメインリブ16aの頂上部16a1が記録用紙Pの側端部P1の近傍を下から支えている。
【0074】
なお、記録用紙側端部付近においても記録用紙Pの平面性をできるだけ維持し、良好な印刷を行うためには、記録用紙Pの側端部P1のできるだけ近傍を補助プラテン16のメインリブ16aの頂上部16a1で支えるようにすることが望ましい。傾倒可能な補助プラテン16のメインリブ16aの左右方向における中心位置と、記録用紙Pの側端部との左右方向の距離dは、例えば画像形成装置1が携帯型である場合には数mm程度が適切である。
【0075】
図9(a)は、傾倒可能な補助プラテン16の他の実施例を示しており、最外側端に位置する傾倒可能な補助プラテン18を、他の傾倒可能な補助プラテン16とはやや異なる形状とした場合のこれらの断面図で、図9(b)のA−A線に沿ったものである。図9(b)は、この補助プラテン18を図9(a)のB−B線から見た側面図である。最外側以外の補助プラテン16については、すでに図6(a)、(b)を参照して説明済みであるので、ここでは説明を省略する。
【0076】
最外側両端に位置する傾倒可能な補助プラテン18は、主支持部18bと、主支持部18baから画像形成装置1の外側方向へ所定の間隔を存して主支持部18baと平行に並ぶように連結されているガイド部18aと、主支持部18bの下部に形成された傾倒防止手段18cから構成されている。
【0077】
なお、補助プラテン18が起立した状態において、主支持部18bとガイド部18aはともに、外キャビネット4の内部底面でリブ状となるような形状の部材である。そこで、以下の説明では、主支持部18bはメインリブと呼び、ガイド部18aはガイドリブと呼ぶことにする。
【0078】
ガイドリブ18aはその下部における外キャビネット4の内部底面から所定距離の高さの位置xに、記録用紙Pの搬送方向に平行する回転軸19を有し、その回転軸19を中心に補助プラテン18全体が一体となって画像形成装置1の外側方向に傾倒可能に支持されている。回転軸19は、外キャビネット4の底面内部に形成された回転軸支持部材20により、回動可能に支持されている。さらに、回転軸19に付勢手段17としてのネジリコイルバネが嵌合されており、補助プラテン18はこのネジリコイルバネによって傾倒した状態から起立する方向へ常に付勢されている。また、補助プラテン18が外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態において、傾倒防止手段18cが外キャビネット4の内部底面に当接することにより、補助プラテン18が外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態からそれ以上に反対側には傾倒しないようになっている。
【0079】
また、ガイドリブ18aの内側側面18a2が記録用紙Pの側端部P1にほぼ接するように配置されており、ガイドリブ18aが記録用紙Pのガイドとして機能するようになっている。
【0080】
また、ガイドリブ18aは断面が逆L字型形状をしており、ガイドリブ18aの頂上部から画像形成装置1の内側方向に向かって水平に突出した押さえガイド片18a1を有している。この押さえガイド片18a1は、記録用紙Pの側端部P1の上面に極めて近接するように配置されており、記録用紙Pの側端部P1が記録用紙載置面の高さよりも所定量以上浮き上がったとき、記録用紙Pを上から押さえるようになっている。
【0081】
また、補助プラテン18のメインリブ18bは、図9(a)に示すように、他の傾倒可能な補助プラテン16のメインリブ16aと同じ高さをしており、メインリブ18bの頂上部18b1が記録用紙Pの側端部P1の近傍を下から支えるようになっている。
【0082】
なお、記録用紙側端部付近においても記録用紙Pの平面性をできるだけ維持し、良好な印刷を行うためには、記録用紙Pの側端部P1のできるだけ近傍を補助プラテン18のメインリブ18bの頂上部18b1で支えるようにすることが望ましい。具体的には、傾倒可能な補助プラテン18のメインリブ18bの左右方向における中心位置と、記録用紙Pの側端部P1との左右方向の距離dは、例えば画像形成装置1が携帯型である場合には数mm程度が適切である。
【0083】
このように、最外側両端に位置する傾倒可能な補助プラテン18を他の傾倒可能な補助プラテン16とはやや異なる形状とすることにより、メインリブ18bで記録用紙Pの側端部P1の近傍を下から支えるとともに、ガイドリブ18aを記録用紙Pのガイドとしても機能させ、かつ、記録用紙Pの側端部P1の浮きも防止している。これにより、記録用紙側端部付近においても記録用紙Pの平面性を維持することができ、より一層良好な印刷を行うことが可能になる。
【0084】
以上説明したように、本発明における本画像形成装置1においては、外装キャビネットを左右方向に伸縮した場合でも、メインキャビネット2内に固定的に配置されたメインプラテン14と、傾倒可能な補助プラテン16および最外側に位置する傾倒可能な補助プラテン18により、記録用紙Pを載置することが可能となる。
【0085】
また、記録用紙Pの幅が異なる場合であっても、それに合わせて外装キャビネットを伸長することにより、記録用紙Pの幅に対応した数の傾倒可能な補助プラテン16および最外側に位置する傾倒可能な補助プラテン18が記録用紙Pを載置するようになる。これにより、記録用紙Pの幅に関わらず、常に記録用紙Pの平坦性を維持して、印字ヘッド13と記録用紙Pの距離を一定に保つことができ、良好な印刷が可能となる。
【0086】
なお、以上の説明における本画像形成装置1では、中央のメインキャビネット2の左右両側に外キャビネット3と外キャビネット4が配置され、メインキャビネット2に対して左右方向に伸縮可能な構成であったが、外キャビネットは左右どちらか一方側として、左右どちらかの方向へのみ伸縮する構成としてもよい。
【0087】
この場合でも、外キャビネットの内部底面に前記補助プラテンを配置することにより、メインキャビネット2内に固定的に配置されたメインプラテン14と組み合わせて記録用紙Pを載置することができる。これにより、常に記録用紙Pの平坦性を維持して、印字ヘッド13と記録用紙Pの距離を一定に保つことができ、良好な印刷が可能となる。
【0088】
【発明の効果】
本発明では、搬送されてきた記録用紙を支えるメインプラテンが固定的に配置されたメインキャビネットと、記録用紙の搬送方向に直交する方向である前記メインキャビネットの左右どちらか一方側または左右両側にそれぞれ配置され、前記メインキャビネットに対して左右方向に伸縮可能に設けられた外キャビネットとからなる外装キャビネットを有する画像形成装置において、前記外キャビネットの内部底面に傾倒可能な補助プラテンを備えていることを特徴とする。これにより、画像形成装置を小型化できるとともに、印刷する記録用紙の幅に応じて外装キャビネットを伸長した際に、画像形成装置本体に備えられたメインプラテンの幅よりも大きい記録用紙部分を、傾倒可能な補助プラテンにより載置することが可能となるため、記録用紙の平坦性を保つとともに、印刷するための印字ヘッドと記録用紙との距離を一定に保つことができ、安定した印刷を行うことが可能となる。
【0089】
また、前記傾倒可能な補助プラテンは、外装キャビネットを定型用紙サイズ用に伸長したときに、記録用紙の側端部の内側近傍に配置されるようになっている。これにより、記録用紙側端部の下からの保持を確実に行うことが可能となるため、記録用紙の垂れ下がり等の不具合を防止することができ、より安定した印刷を行うことができる。
【0090】
さらに、最外側両端に位置する傾倒可能な補助プラテンを他の傾倒可能な補助プラテンと異なる形状とし、記録用紙側端部のガイド部や押さえガイド片を設けた場合には、記録用紙側端部の浮きによる印字性能への悪影響を防止できる。これにより、より一層安定した印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置全体の概略的構成を示す図(非使用時)である。
【図2】本発明の画像形成装置全体の概略的構成を示す図(使用時)である。
【図3】本発明の画像形成装置の内部を示す図である。
【図4】本発明の画像形成装置の外装キャビネットが収縮した状態の断面図である。
【図5】本発明の画像形成装置の外装キャビネットが伸長した状態の断面図である。
【図6】(a)は、補助プラテンの具体的な構造例、(b)は、補助プラテンを側面方向から見た説明図である。
【図7】補助プラテンとメインプラテンの説明図である。
【図8】記録用紙側端部と補助プラテンの位置関係の説明図である。
【図9】(a)は、最外側の補助プラテンと他の補助プラテンとの違いの説明図(b)は、最外側の補助プラテンを側面方向から見た説明図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 メインキャビネット
3、4 外キャビネット
5 給紙口カバー
6、7 用紙ガイド
8 印刷部
9 給紙ローラ
10 分離板
11 ガイド板
12 搬送ローラ
13 印字ヘッド
14 メインプラテン
15 排出ローラ
16 補助プラテン
17 ネジリコイルバネ(付勢手段)
18 最外側に位置する補助プラテン
19 補助プラテンの回転軸
20 回転軸支持部材
P 記録用紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタ等の画像形成装置に関するものであり、より詳しくは、印刷する記録用紙の幅に応じて伸縮可能なキャビネットを備えた携帯型の画像形成装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタ等の画像形成装置は、記録用紙に画像を印刷するための印字ヘッドおよび記録用紙を搬送するためのローラを有している。画像形成装置の寸法は、印字ヘッドの移動範囲およびローラの軸の長さが記録可能な最大用紙幅をカバーするように設定されている。
【0003】
ところが、記録可能な最大用紙幅と日常よく使用する記録用紙の幅が一致するとは限らない。オフィスなどで最もよく使われる記録用紙はA4サイズである場合が多いが、例えば、A3サイズからハガキサイズまでの記録用紙に印刷可能な画像形成装置では、画像形成装置自体の寸法は最大のA3サイズをカバーするように設定される必要がある。このため、よく使われるA4サイズの記録用紙に対しては、画像形成装置が格段に大きなものとなってしまう。
【0004】
また、ハガキサイズの記録用紙への印刷を主な目的とした小型の画像形成装置であっても、A4サイズにも対応させようとすると、画像形成装置の寸法をA4サイズまでカバーするように設定しなければならない。このため、画像形成装置はハガキサイズに対しては格段に大きなものとなってしまう。
【0005】
しかしながら、画像形成装置の幅方向の中間部分には、単に印字ヘッドの移動距離を確保するだけの空間であり、画像形成装置の寸法を稀にしか使用しない記録用紙幅を考慮した寸法とすることはスペース的に不経済であった。
【0006】
このため、例えば特許文献1のように、記録用紙の幅に応じて自由に幅寸法を選定することができるよう、画像形成装置本体側の一半分の外面にカバー側の他半分をスライド可能に嵌合させた構造の画像形成装置が考案されている。これにより、キャリアのガイド軸および記録用紙送りローラの軸を印字ヘッドの移動方向に伸縮させることにより、保管スペースを小さくするとともに、使用時の設置スペースを記録用紙幅に合わせて最小限にすることを可能としている。
【0007】
【特許文献1】
特開平1−290466号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されている画像形成装置では、印字領域におけるプラテンの形状に関する詳細な記載がなく、カバー側の他半分を伸長した際の印字状態を正確に把握することができない。伸長時において印字ヘッドと記録用紙との距離が一定に保たれていない場合には、安定した印刷を行うことが困難となる問題点が生じる。
【0009】
前記問題点に鑑み、本発明における画像形成装置においては、画像形成装置内部に固定されているメインプラテンと傾倒可能な補助プラテンを組み合わせて用いることによって、伸長時においても、印字領域の記録用紙と印字ヘッドとの距離を常に一定に保つことを可能とした画像形成装置を提供することを目的とする。さらに、記録用紙側端部において、記録用紙側端部の押さえガイド部が設けられた補助プラテンを用いることにより、記録用紙側端部のカール等の浮き上がりを防止し、より安定して記録用紙と印字ヘッドとの距離を常に一定に保つことを可能とした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる画像形成装置は、記録用紙上にインクを吐出することにより印刷を行うインクジェットプリンタ等の画像形成装置である。また、本画像形成装置は、伸縮可能な外装キャビネットを備えており、記録用紙の幅に応じて外装キャビネットを伸長または収縮することができる。
【0011】
本発明では、搬送されてきた記録用紙を支えるメインプラテンが固定的に配置されたメインキャビネットと、記録用紙の搬送方向に直交する方向である前記メインキャビネットの左右どちらか一方側または左右両側にそれぞれ配置され、前記メインキャビネットに対して左右方向に伸縮可能に設けられた外キャビネットとからなる外装キャビネットを有する画像形成装置において、前記外キャビネットの内部底面に傾倒可能な補助プラテンを備えていることを特徴とする。
【0012】
ここで、補助プラテンとは、本画像形成装置のメインキャビネットに固定的に配置されているメインプラテンと組み合わせて使用する補助的なプラテンのことを意味している。
【0013】
補助プラテンは、外装キャビネットの収縮時においては、本画像形成装置の本体に備えられているメインプラテンの下部に押し倒された状態で配置されており、外装キャビネットの伸長時に、前記メインプラテンの下部から開放された後に起立するようになっている。補助プラテンは、起立した状態において、外キャビネットの内部底面でリブ状となるような形状の部材としてもよい。
【0014】
これにより、画像形成装置を小型化できるとともに、伸長した際の搬送用紙の基準となるプラテンを形成することができる。さらに、印刷する記録用紙の幅に応じて外装キャビネットを伸長した際に、画像形成装置本体に備えられたメインプラテンの幅よりも大きい記録用紙部分を、傾倒可能な補助プラテンにより載置することが可能となるため、印刷するための印字ヘッドと記録用紙との距離を一定に保つことができる。
【0015】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンは、左右方向に所定間隔で複数個配置されていることを特徴としてもよい。
【0016】
これにより、メインプラテンの幅に対して、より広い幅の記録用紙を載置しても、印刷するための印字ヘッドと記録用紙との距離を一定に保つことができるようになる。このことは、記録用紙の幅を基準にして考えると、メインプラテンの幅をより狭くしても、印刷するための印字ヘッドと記録用紙との距離を一定に保つことができるということであり、すなわち、画像形成装置をより小型化することが可能となる。
【0017】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンは、起立状態から前記外キャビネットの伸長方向に傾倒可能であることを特徴としてもよい。
【0018】
これにより、補助プラテンを簡単な構造とすることができるため、伸縮型画像形成装置を小型化できるとともに、記録シートを搬送するプラテンを有効に利用することができる。
【0019】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンには、起立状態から前記外キャビネットの収縮方向に傾倒することを防止する傾倒防止手段が設けられていることを特徴としてもよい。
【0020】
これにより、補助プラテンを簡単な構造とすることができるとともに、伸縮型画像形成装置を伸長させた際に、補助プラテンを簡単かつ正確に垂直に立てることができる。
【0021】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンを傾倒状態から起立方向に常に付勢する付勢手段を備えていることを特徴としてもよい。なお、付勢手段としては、例えばネジリコイルバネが考えられるが、これに限るものではない。
【0022】
付勢手段を用いることにより、伸縮型画像形成装置の外装キャビネットの伸縮動作と同期連動して補助プラテンを動作させることが可能となるため、外装キャビネットを伸長した際には補助プラテンを自動的に起き上がらせることができる。
【0023】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンは、前記外キャビネットを収縮させているときには、前記メインプラテンによって押し倒されてメインプラテンの下部に収納されており、前記外キャビネットを伸長したときには、前記メインプラテンの下部から開放されて起立状態となることを特徴としてもよい。
【0024】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンの起立状態での頂上部の高さと前記メインプラテンの記録用紙載置面の高さとが同じ高さに設定されていることを特徴としてもよい。
【0025】
これにより、記録用紙と印字ヘッドとの距離は、補助プラテンの頂上部に載置されている部分においてもメインプラテンに載置されている部分と同一に保つことができる。
【0026】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、前記補助プラテンは、記録用紙を前記メインプラテンの記録用紙載置面と同じ高さで支える主支持部と、この主支持部より若干低い補助支持部からなり、前記補助支持部は、隣接する主支持部間の記録用紙が前記記録用紙載置面の高さから所定量を超えて下がることを防止することを特徴としてもよい。
【0027】
ここで主支持部と補助支持部はともに、補助プラテンが起立した状態において、外キャビネットの内部底面でリブ状となるような形状の部材であり、一体として動作するように連結されている。
【0028】
これにより、主支持部間に位置する記録用紙が正規位置から所定量以上垂れ下がることを防止することができる。
【0029】
また、本発明の画像形成装置において、さらに、最外側に配置された前記補助プラテンは、記録用紙を前記メインプラテンの記録用紙載置面と同じ高さで支える主支持部と、記録用紙側端部のガイド部からなり、前記ガイド部の頂上部に、記録用紙側端部の浮きを防止する押さえガイド片が設けられていることを特徴としてもよい。
【0030】
これにより、確実に記録用紙側端部の保持を行うことが可能となるため、記録用紙の垂れ下がりだけでなく、記録用紙側端部が捲れ上がる等の不具合も防止することができ、印刷するための印字ヘッドと記録用紙との距離をより高精度に一定に保つことが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0032】
図1は本発明の実施の一形態である伸縮可能な画像形成装置1の全体の概略的構成を示す斜視図であり、非使用時の状態を示している。図2も同じ画像形成装置1の全体の概略的構成を示す斜視図であるが、印刷が実行可能な使用時の状態を示している。
【0033】
画像形成装置1は、中央部にメインキャビネット2と、その左右両側に外キャビネット3および外キャビネット4を有し、これらにより箱型の外装キャビネットが構成されている。外キャビネット3と外キャビネット4は、画像形成装置1の中央部から離れる方向にそれぞれスライド移動することが可能で、これにより、外装キャビネット全体の左右方向の伸縮が可能となっている。なお、図2は外装キャビネットが最も収縮している状態を示している。
【0034】
画像形成装置1の外装キャビネットの前方側面には、印刷を行う際に記録用紙を給紙するための給紙口1aが、外キャビネット3、メインキャビネット2、および外キャビネット4に渡って形成されている。この給紙口1aの水平方向の中心はメインキャビネット2の水平方向の中心に一致し、給紙口1aの水平方向の幅は外装キャビネット全体の水平方向の幅よりは少し狭くなっている。また、給紙口1aの垂直方向の幅は、外装キャビネット全体の垂直方向の幅よりは十分狭くなっている。
【0035】
外キャビネット3に形成されている給紙口1a右端には用紙ガイド6が備えられている。用紙ガイド6は断面がコ字状に形成されており、外キャビネット3の内部の図示しない鉛直軸回りに90度の回動ができるように支持されている。一方、外キャビネット4に形成されている給紙口1a左端には用紙ガイド7が備えられている。用紙ガイド7は断面がコ字状に形成されており、外キャビネット4の内部の図示しない鉛直軸回りに90度の回動ができるように支持されている。
【0036】
画像形成装置1の非使用時は、図1に示すように、用紙ガイド6と用紙ガイド7は、用紙ガイド6のコ字状形状の外側に相当する用紙ガイド外側面6bと、用紙ガイド7のコ字状形状の外側に相当する用紙ガイド外側面7bとがともに外装キャビネットの前方側面と同一平面上となるような状態で、外装キャビネット内部にそれぞれ収納されている。
【0037】
一方、画像形成装置1の使用時には、図2に示すように、用紙ガイド6と用紙ガイド7は、画像形成装置1の非使用時における外装キャビネット内部に収納された位置から90度回動した位置までそれぞれ引き出されて、用紙ガイド6のコ字状形状の内側に相当する用紙ガイド内側面6aと、用紙ガイド7のコ字状形状の内側に相当する用紙ガイド内側面7aとが互いに向き合うようになる。
【0038】
記録用紙を給紙する際には、記録用紙の両側端部を用紙ガイド内側面6aと用紙ガイド内側面7aに沿わせるようにして、給紙口1aに挿入する。すなわち、用紙ガイド6と用紙ガイド7が記録用紙給紙時のガイドとして機能する。
【0039】
また、給紙口1aの上部には、用紙ガイド6と用紙ガイド7に対応する部分を除いた給紙口1aの残りの部分を塞ぐことができる給紙口カバー5が備えられており、メインキャビネット2内の図示しない水平軸回りに90度の回転ができるように支持されている。
【0040】
画像形成装置1の使用時は、図2に示すように、給紙口カバー5は用紙ガイド6と用紙ガイド7により下方から支えられて上部へ跳ね上げられた水平姿勢にあり、給紙口1aからの記録用紙の給紙を可能としている。
【0041】
一方、画像形成装置1の非使用時には、図1に示すように、用紙ガイド6と用紙ガイド7は収納状態にあるため、給紙口カバー5を下から支えるものはない。そのため、給紙口カバー5は自重によって垂下姿勢にあり、これにより給紙口1aを閉鎖するとともに、異物が給紙口1aから外装キャビネットの内部へ侵入することを防止している。
【0042】
また、本画像形成装置1内部には、図3に示すように、印刷部8を備えており、印刷部8は、給紙ローラ9、分離板10、ガイド板11、搬送ローラ12、印字ヘッド13、メインプラテン14、排出ローラ15から構成されている。また、本画像形成装置1は、図示しないコンピュータ等から送信される画像データを受信し、印刷部8を制御して印刷を行う制御部(図示せず)を備えている。
【0043】
給紙ローラ9および分離版10は、制御部から受ける給紙命令に応じて、前記用紙ガイド6および用紙ガイド7にセットされた記録用紙Pを1枚ずつガイド板11に送り込むための給紙装置である。
【0044】
搬送ローラ12は、ガイド板11上の記録用紙Pを、印字ヘッド13による画像印刷に適した位置に配置するためのものである。すなわち、搬送ローラ12は、用紙ガイド6および用紙ガイド7から搬送されてきた記録用紙Pの描画領域の先端を、印字ヘッド13における印刷位置に配置させ、その状態で一旦停止する。そして、印刷走査の段階に応じて、記録用紙Pを搬送させるように設定されている。
【0045】
印字ヘッド13は、制御部の制御により、ガイド板11を搬送されてきた記録用紙Pに対してインク(記録剤)を吐出して画像を印刷するものである。
【0046】
メインプラテン14はメインキャビネット2の内部底面に固定的に配置されているプラテンで、印字ヘッド13による印刷走査中に、記録用紙Pを載置しておくものであり、記録用紙Pの平坦性の維持および印字ヘッド13と記録用紙Pとの距離調整を行うものである。
【0047】
排出ローラ15は、メインプラテン14上の記録用紙Pを適切に排出するための排出装置である。
【0048】
前記構成において、本画像形成装置1が画像を印刷する工程について説明する。
【0049】
まず、ユーザが記録用紙Pを用紙ガイド6および用紙ガイド7間に載置する。この状態において、本画像形成装置1が図示しないコンピュータ等からの印刷要求を受信すると、給紙ローラ9と分離板10とによって、記録用紙Pが1枚ずつ分離され、搬送ローラ12に給紙される。給紙された記録用紙Pは、ガイド板11に支えられながら搬送ローラ12によってメインプラテン14へと搬送される。
【0050】
次に、印字ヘッド13が、メインプラテン14上に搬送されてきた記録用紙Pに対してインクを吐出して印刷を行う。印刷は、印字ヘッド13を走査方向に移動させることにより行う。ここで、走査方向は記録用紙の搬送方向とは直行する方向で、図3においては紙面に対して垂直方向である。
【0051】
すなわち、印字ヘッド13は、走査方向における一方の端部に設けられたスタート位置に配置される。そして、印刷要求に応じて他方の端部に設けられた停止位置まで走査方向に沿って移動されるようになっている。
【0052】
そして、移動の際に、印字ヘッド13が印刷要求に応じて記録用紙Pに対してインクを吐出する。これにより、1ライン分の画像(ライン画像)を印刷できるようになっている。なお、ライン画像の幅は、印字ヘッド13の縦幅(記録用紙の搬送方向の幅)に相当する。
【0053】
1ライン画像が印刷された後、搬送ローラ12は、メインプラテン14上の記録用紙Pをライン画像の幅分だけ搬送させる。また、この搬送の間に印字ヘッド13をスタート位置に復帰させる。すなわち、本実施形態の画像形成装置1は一方向のみ印刷を行う印刷走査となっている。
【0054】
そして、前記印刷走査を繰り返し行うことにより、印刷要求に応じた情報を記録用紙Pに印刷するようになっている。印刷された記録用紙Pは、排出ローラ15を経て排出され、ユーザにドキュメント(印刷物)として提供される。
【0055】
次に、本画像形成装置1が記録用紙Pの幅に応じて伸縮することにより画像を印刷する工程について説明する。
【0056】
図4は、外装キャビネットが収縮した状態の本画像形成装置1の外キャビネット4側を記録用紙搬送方向から見た断面図である。また、図5は、図4に示す画像形成装置1の外装キャビネットが、伸長可能な最大量に対して半分程度伸長した状態の本画像形成装置1の外キャビネット4側を記録用紙搬送方向から見た断面図である。
【0057】
なお、以下では、図4と図5を参照して外キャビネット4の内部を中心に説明するが、外キャビネット3の内部においても左右が逆になる以外は同様である。
【0058】
図4および図5に示すように、外キャビネット4の内部底面には複数の傾倒可能な補助プラテン16が、記録用紙搬送方向と直交する左右方向に沿って所定間隔で配置されている。図4および図5では、外キャビネット4の内部底面に4個の補助プラテン16が一定間隔で配置されているが、補助プラテンの個数はこれに限るものではない。
【0059】
ここで、補助プラテンとは、本画像形成装置1のメインキャビネット2に固定的に配置されているメインプラテン14と組み合わせて使用する補助的なプラテンのことを意味している。補助プラテン16は起立状態では外キャビネット3と外キャビネット4の内部底面においてリブ状の形状をしている部材であり、補助プラテン16の起立状態での頂上部16tの高さは、メインプラテン14の記録用紙載置面14aの外キャビネット4の内部底面からの高さと同じ高さHに設定されている。補助プラテン16はそれぞれの下部に記録用紙の搬送方向に平行する回転軸19(後述する図6(a)参照)を持ち、その回転軸19を中心に補助プラテン16の上部が画像形成装置1の外側方向に傾倒可能に支持されている。さらに、補助プラテン16は、画像形成装置1の外側方向に傾倒した状態から起立するように常に付勢する付勢手段17(後述する図6(a)参照)を有するとともに、外キャビネット3と外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態からそれ以上に反対側に傾倒しないように防止する傾倒防止手段16c(後述する図6(a)参照)を有している。なお、付勢手段17としては、例えばネジリコイルバネが考えられるが、これに限るものではない。
【0060】
外装キャビネットが収縮した状態では、補助プラテン16は外キャビネット3と外キャビネット4の内部底面において、メインキャビネット2の内部底面に固定的に配置されているメインプラテン14によって画像形成装置1の外側方向に傾倒させられた状態で、メインプラテン14の下部に収納されている。
【0061】
次に、傾倒可能な補助プラテン16の具体的な構造の一例について説明する。図6(a)は外キャビネット4の内部底面に配置された傾倒可能な補助プラテン16の断面図で、図6(b)のA−A線に沿ったものである。図6(b)は、補助プラテン16を画像形成装置1の内側方向から見た側面図である。なお、外キャビネット3の内部の補助プラテン16も同様の構造であるが、左右が逆になっている。以下の説明では、図6(a)、(b)に示した外キャビネット4の内部の補助プラテン16について説明する。
【0062】
図6(a)に示すように、傾倒可能な補助プラテン16は、主支持部16aと、この主支持部16aと同様の形状で主支持部16aから画像形成装置1の内側方向(図6(a)中では右側)へ所定の間隔を存して主支持部16aと平行に並ぶように連結されている補助支持部16bと、この補助支持部16bの下部に形成された傾倒防止手段16cから構成されている。
【0063】
なお、補助プラテン16が起立した状態において、主支持部16aと補助支持部16bはともに、外キャビネット4の内部底面でリブ状となるような形状の部材である。そこで、以下の説明では、主支持部16aはメインリブと呼び、補助支持部16bは補助リブと呼ぶことにする。
【0064】
メインリブ16aはその下部における外キャビネット4の内部底面から所定距離の高さの位置xに、記録用紙の搬送方向に平行する回転軸19を有し、外キャビネット4の底面内部に形成された回転軸支持部材20により、回動可能に支持されている。これにより、回転軸19を中心に全体が一体となって画像形成装置1の外側方向(図6(a)中では左側)に傾倒可能となっている。また、回転軸19には付勢手段としてのネジリコイルバネ17が嵌合されており、補助プラテン16はこのネジリコイルバネ17によって傾倒した状態から起立する方向へ常に付勢されている。さらに、助プラテン16が外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態において、傾倒防止手段16cが外キャビネット4の内部底面に当接することにより、補助プラテン16は外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態からそれ以上に反対側には傾倒しないようになっている。
【0065】
また、図6(b)に示すように、補助プラテン16が起立した状態において、補助リブ16bの頂上部16b1の高さはメインリブ16aの頂上部16a1の高さよりやや低くなるように設定されており、補助プラテン16上に載置された記録用紙Pが所定量以上垂れ下がったときに、補助リブ16bが記録用紙Pを下から支えるようになっている。
【0066】
次に、印刷する記録用紙Pの幅に応じて、画像形成装置1の外装キャビネットを記録用紙搬送方向に対して左右方向に伸長する場合について説明する。
【0067】
なお、以下では、図4と図5を参照して外キャビネット4の内部を中心に説明するが、外キャビネット3の内部においても左右が逆になる以外は同様である。
【0068】
外装キャビネットを左右方向に徐々に伸長するにつれて、外キャビネット4の外側側壁4bはメインプラテン14の左側端部14bから徐々に遠ざかっていく。すると、外装キャビネットを左右方向に所定量伸長した時点で、最外側に位置する補助プラテン16がメインプラテン14の下部から開放される。開放された補助プラテン16は起立する方向に付勢されているので、傾倒した状態から起立するが、外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態からそれ以上に反対側に傾倒しないように防止する傾倒防止手段16c(後述する図6(a)参照)を有しているので、完全に垂直に起立した状態で停止して、その状態を保持する。
【0069】
さらに続けて外装キャビネットを左右方向に所定量伸長すると、メインプラテン14の下部に傾倒した状態で収納されている複数の補助プラテン16のうち、外側から2番目に位置する補助プラテン16がメインプラテン14の下部から開放される。開放された補助プラテン16は起立する方向に付勢されているので、傾倒した状態から起立するが、外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態からそれ以上に反対側に傾倒しないように防止する傾倒防止手段16c(後述する図6(a)参照)を有しているので、完全に垂直に起立した状態で停止して、その状態を保持する。
【0070】
外装キャビネットをさらに左右方向に伸長すると、上記説明と同様にして、メインプラテン14の下部に傾倒した状態で収納されている補助プラテン16のうちの外側に位置するものから一つずつ順番にメインプラテン14の下部から開放され、外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立して、その状態を保持する。
【0071】
図7は、図5に概略的に示した外キャビネット4の内部底面の補助プラテン16とメインプラテン14との位置関係をより詳細に示しており、図6における補助プラテン16の具体的な構造例に即したものである。
【0072】
外キャビネット4の内部底面には複数の傾倒可能な補助プラテン16が、記録用紙搬送方向と直交する左右方向に沿って所定間隔で配置されているが、補助プラテン16の回転軸19の外キャビネット4の内部底面からの高さの位置yはすべての補助プラテン16に共通である。さらに、補助プラテン16の起立状態におけるメインリブ16aの頂上部16a1の高さはすべて同じで、メインプラテン14の記録用紙載置面14aの外キャビネット4の内部底面からの高さHと同じ高さに設定されている。これにより、傾倒可能な補助プラテン16が起立することによってメインリブ16aの頂上部16a1にて記録用紙Pを載置することが可能となり、補助プラテン16とメインプラテン14とを組み合わせて、メインプラテン14の幅よりも広い幅の記録用紙に対してのプラテンとしての役割を果たす。また、隣接する補助プラテン16のメインリブ16a間で補助プラテン16上に載置された記録用紙Pが所定量以上垂れ下がったときに補助リブ16bが記録用紙Pを下から支えるようになっている。
【0073】
図8は、画像形成装置1の外装キャビネットを定型用紙サイズ用に伸長したときの記録用紙Pの側端部P1と、外キャビネット4の内部底面で最外側に位置する傾倒可能な補助プラテン16との位置関係を示している。補助プラテン16は、外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態で停止しており、補助プラテン16のメインリブ16aの頂上部16a1が記録用紙Pの側端部P1の近傍を下から支えている。
【0074】
なお、記録用紙側端部付近においても記録用紙Pの平面性をできるだけ維持し、良好な印刷を行うためには、記録用紙Pの側端部P1のできるだけ近傍を補助プラテン16のメインリブ16aの頂上部16a1で支えるようにすることが望ましい。傾倒可能な補助プラテン16のメインリブ16aの左右方向における中心位置と、記録用紙Pの側端部との左右方向の距離dは、例えば画像形成装置1が携帯型である場合には数mm程度が適切である。
【0075】
図9(a)は、傾倒可能な補助プラテン16の他の実施例を示しており、最外側端に位置する傾倒可能な補助プラテン18を、他の傾倒可能な補助プラテン16とはやや異なる形状とした場合のこれらの断面図で、図9(b)のA−A線に沿ったものである。図9(b)は、この補助プラテン18を図9(a)のB−B線から見た側面図である。最外側以外の補助プラテン16については、すでに図6(a)、(b)を参照して説明済みであるので、ここでは説明を省略する。
【0076】
最外側両端に位置する傾倒可能な補助プラテン18は、主支持部18bと、主支持部18baから画像形成装置1の外側方向へ所定の間隔を存して主支持部18baと平行に並ぶように連結されているガイド部18aと、主支持部18bの下部に形成された傾倒防止手段18cから構成されている。
【0077】
なお、補助プラテン18が起立した状態において、主支持部18bとガイド部18aはともに、外キャビネット4の内部底面でリブ状となるような形状の部材である。そこで、以下の説明では、主支持部18bはメインリブと呼び、ガイド部18aはガイドリブと呼ぶことにする。
【0078】
ガイドリブ18aはその下部における外キャビネット4の内部底面から所定距離の高さの位置xに、記録用紙Pの搬送方向に平行する回転軸19を有し、その回転軸19を中心に補助プラテン18全体が一体となって画像形成装置1の外側方向に傾倒可能に支持されている。回転軸19は、外キャビネット4の底面内部に形成された回転軸支持部材20により、回動可能に支持されている。さらに、回転軸19に付勢手段17としてのネジリコイルバネが嵌合されており、補助プラテン18はこのネジリコイルバネによって傾倒した状態から起立する方向へ常に付勢されている。また、補助プラテン18が外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態において、傾倒防止手段18cが外キャビネット4の内部底面に当接することにより、補助プラテン18が外キャビネット4の内部底面に完全に垂直に起立した状態からそれ以上に反対側には傾倒しないようになっている。
【0079】
また、ガイドリブ18aの内側側面18a2が記録用紙Pの側端部P1にほぼ接するように配置されており、ガイドリブ18aが記録用紙Pのガイドとして機能するようになっている。
【0080】
また、ガイドリブ18aは断面が逆L字型形状をしており、ガイドリブ18aの頂上部から画像形成装置1の内側方向に向かって水平に突出した押さえガイド片18a1を有している。この押さえガイド片18a1は、記録用紙Pの側端部P1の上面に極めて近接するように配置されており、記録用紙Pの側端部P1が記録用紙載置面の高さよりも所定量以上浮き上がったとき、記録用紙Pを上から押さえるようになっている。
【0081】
また、補助プラテン18のメインリブ18bは、図9(a)に示すように、他の傾倒可能な補助プラテン16のメインリブ16aと同じ高さをしており、メインリブ18bの頂上部18b1が記録用紙Pの側端部P1の近傍を下から支えるようになっている。
【0082】
なお、記録用紙側端部付近においても記録用紙Pの平面性をできるだけ維持し、良好な印刷を行うためには、記録用紙Pの側端部P1のできるだけ近傍を補助プラテン18のメインリブ18bの頂上部18b1で支えるようにすることが望ましい。具体的には、傾倒可能な補助プラテン18のメインリブ18bの左右方向における中心位置と、記録用紙Pの側端部P1との左右方向の距離dは、例えば画像形成装置1が携帯型である場合には数mm程度が適切である。
【0083】
このように、最外側両端に位置する傾倒可能な補助プラテン18を他の傾倒可能な補助プラテン16とはやや異なる形状とすることにより、メインリブ18bで記録用紙Pの側端部P1の近傍を下から支えるとともに、ガイドリブ18aを記録用紙Pのガイドとしても機能させ、かつ、記録用紙Pの側端部P1の浮きも防止している。これにより、記録用紙側端部付近においても記録用紙Pの平面性を維持することができ、より一層良好な印刷を行うことが可能になる。
【0084】
以上説明したように、本発明における本画像形成装置1においては、外装キャビネットを左右方向に伸縮した場合でも、メインキャビネット2内に固定的に配置されたメインプラテン14と、傾倒可能な補助プラテン16および最外側に位置する傾倒可能な補助プラテン18により、記録用紙Pを載置することが可能となる。
【0085】
また、記録用紙Pの幅が異なる場合であっても、それに合わせて外装キャビネットを伸長することにより、記録用紙Pの幅に対応した数の傾倒可能な補助プラテン16および最外側に位置する傾倒可能な補助プラテン18が記録用紙Pを載置するようになる。これにより、記録用紙Pの幅に関わらず、常に記録用紙Pの平坦性を維持して、印字ヘッド13と記録用紙Pの距離を一定に保つことができ、良好な印刷が可能となる。
【0086】
なお、以上の説明における本画像形成装置1では、中央のメインキャビネット2の左右両側に外キャビネット3と外キャビネット4が配置され、メインキャビネット2に対して左右方向に伸縮可能な構成であったが、外キャビネットは左右どちらか一方側として、左右どちらかの方向へのみ伸縮する構成としてもよい。
【0087】
この場合でも、外キャビネットの内部底面に前記補助プラテンを配置することにより、メインキャビネット2内に固定的に配置されたメインプラテン14と組み合わせて記録用紙Pを載置することができる。これにより、常に記録用紙Pの平坦性を維持して、印字ヘッド13と記録用紙Pの距離を一定に保つことができ、良好な印刷が可能となる。
【0088】
【発明の効果】
本発明では、搬送されてきた記録用紙を支えるメインプラテンが固定的に配置されたメインキャビネットと、記録用紙の搬送方向に直交する方向である前記メインキャビネットの左右どちらか一方側または左右両側にそれぞれ配置され、前記メインキャビネットに対して左右方向に伸縮可能に設けられた外キャビネットとからなる外装キャビネットを有する画像形成装置において、前記外キャビネットの内部底面に傾倒可能な補助プラテンを備えていることを特徴とする。これにより、画像形成装置を小型化できるとともに、印刷する記録用紙の幅に応じて外装キャビネットを伸長した際に、画像形成装置本体に備えられたメインプラテンの幅よりも大きい記録用紙部分を、傾倒可能な補助プラテンにより載置することが可能となるため、記録用紙の平坦性を保つとともに、印刷するための印字ヘッドと記録用紙との距離を一定に保つことができ、安定した印刷を行うことが可能となる。
【0089】
また、前記傾倒可能な補助プラテンは、外装キャビネットを定型用紙サイズ用に伸長したときに、記録用紙の側端部の内側近傍に配置されるようになっている。これにより、記録用紙側端部の下からの保持を確実に行うことが可能となるため、記録用紙の垂れ下がり等の不具合を防止することができ、より安定した印刷を行うことができる。
【0090】
さらに、最外側両端に位置する傾倒可能な補助プラテンを他の傾倒可能な補助プラテンと異なる形状とし、記録用紙側端部のガイド部や押さえガイド片を設けた場合には、記録用紙側端部の浮きによる印字性能への悪影響を防止できる。これにより、より一層安定した印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置全体の概略的構成を示す図(非使用時)である。
【図2】本発明の画像形成装置全体の概略的構成を示す図(使用時)である。
【図3】本発明の画像形成装置の内部を示す図である。
【図4】本発明の画像形成装置の外装キャビネットが収縮した状態の断面図である。
【図5】本発明の画像形成装置の外装キャビネットが伸長した状態の断面図である。
【図6】(a)は、補助プラテンの具体的な構造例、(b)は、補助プラテンを側面方向から見た説明図である。
【図7】補助プラテンとメインプラテンの説明図である。
【図8】記録用紙側端部と補助プラテンの位置関係の説明図である。
【図9】(a)は、最外側の補助プラテンと他の補助プラテンとの違いの説明図(b)は、最外側の補助プラテンを側面方向から見た説明図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 メインキャビネット
3、4 外キャビネット
5 給紙口カバー
6、7 用紙ガイド
8 印刷部
9 給紙ローラ
10 分離板
11 ガイド板
12 搬送ローラ
13 印字ヘッド
14 メインプラテン
15 排出ローラ
16 補助プラテン
17 ネジリコイルバネ(付勢手段)
18 最外側に位置する補助プラテン
19 補助プラテンの回転軸
20 回転軸支持部材
P 記録用紙
Claims (10)
- 搬送されてきた記録用紙を支えるメインプラテンが固定的に配置されたメインキャビネットと、記録用紙の搬送方向に直交する方向である前記メインキャビネットの左右どちらか一方側または左右両側にそれぞれ配置され、前記メインキャビネットに対して左右方向に伸縮可能に設けられた外キャビネットとからなる外装キャビネットを有する画像形成装置において、
前記外キャビネットの内部底面に傾倒可能な補助プラテンを備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記補助プラテンは、左右方向に所定間隔で複数個配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記補助プラテンは、起立状態から前記外キャビネットの伸長方向に傾倒可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記補助プラテンには、起立状態から前記外キャビネットの収縮方向に傾倒することを防止する傾倒防止手段が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記補助プラテンを傾倒状態から起立方向に常に付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記補助プラテンは、前記外キャビネットを収縮させているときには、前記メインプラテンによって押し倒されてメインプラテンの下部に収納されており、前記外キャビネットを伸長したときには、前記メインプラテンの下部から開放されて起立状態となることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記補助プラテンの起立状態での頂上部の高さと前記メインプラテンの記録用紙載置面の高さとが同じ高さに設定されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記補助プラテンは、記録用紙を前記メインプラテンの記録用紙載置面と同じ高さで支える主支持部と、この主支持部より若干低い補助支持部からなり、前記補助支持部は、隣接する前記主支持部間の記録用紙が前記記録用紙載置面の高さから所定量を超えて下がることを防止することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 最外側に配置された前記補助プラテンは、記録用紙を前記メインプラテンの記録用紙載置面と同じ高さで支える主支持部と、記録用紙側端部のガイド部からなり、前記ガイド部の頂上部に、記録用紙側端部の浮きを防止する押さえガイド片が設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 最外側に配置された前記補助プラテンは、記録用紙を前記メインプラテンの記録用紙載置面と同じ高さで支える主支持部と、記録用紙側端部のガイド部からなり、前記ガイド部の頂上部に、記録用紙側端部の浮きを防止する押さえガイド片が設けられているとともに、最外側以外に配置された前記補助プラテンは、記録用紙を前記メインプラテンの記録用紙載置面と同じ高さで支える主支持部と、この主支持部より若干低い補助支持部からなり、前記補助支持部は、隣接する前記主支持部間の記録用紙が前記記録用紙載置面の高さから所定量を超えて下がることを防止することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2002311152A JP2004142311A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002311152A JP2004142311A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 画像形成装置 |
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Family Applications (1)
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JP2002311152A Pending JP2004142311A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2004142311A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012045753A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-08 | Seiko Epson Corp | プリンター |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002311152A patent/JP2004142311A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012045753A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-08 | Seiko Epson Corp | プリンター |
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