JP2004142018A - 振止め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送り矢の振れを防止するための振止め装置の提供。
【解決手段】加工すべき棒材を後方から押して、給送軸線上で棒材加工機に向かって前進させる送り矢の振れを防止するための振止め装置であって、送り矢の横方向への振れを阻止し、且つ、送り矢の給送方向への移動を許容するように、送り矢の周面を摺動可能に保持する摺動面を有する。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、棒材加工機に向かって前進させる送り矢の振れを防止するための振止め装置に関する。
【0002】
【従来技術】
旋盤等の棒材加工機によって棒材を加工する間、棒材は棒材加工機の主軸によって高速回転されるので棒材が振動する。棒材が振動すると、棒材を精密に加工することができなかったり、また、騒音の原因となることから、棒材加工中は、例えば、特開平9−216102号公報に開示されているようなローラ式やベルト式の棒材振止め装置によって棒材を保持して、振れを防止するようにしている。棒材は、棒材加工中、棒材振止め装置のローラやベルトによって、棒材の給送方向に対して横方向の振れが防止される。また、棒材は加工中に主軸によって高速回転されるので、ローラやベルトが棒材の回転に伴って回転して、棒材の高速回転を許容する。ローラやベルトによって棒材が把持された状態では、棒材の周面との間の摩擦によって、棒材を前進させることができないので、1つの部品の加工が終了するごとに、棒材振止め装置を開放して、棒材を前進させる。
【0003】
また、上記公報に開示の装置においては、棒材の加工の進行に伴って棒材を送り矢によって前進させ、棒材が棒材振止め装置を通過し、棒材振止め装置によって把持することができなくなった後は、この棒材振止め装置を利用して送り矢を把持するようにし、送り矢の振れを防止している。
この場合、棒材と送り矢とでは径が異なる場合があるので、上記棒材振止め装置は、送り矢の外径に対応して、ローラやベルトを送り矢の周面を把持できる所定位置に移動させるための再締め機構を設けて、径の差に対応するようにしている。
【特許文献1】
特開平9−216102号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、送り矢の振れを防止するための振止め装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、加工すべき棒材を後方から押して、給送軸線上で棒材加工機に向かって前進させる送り矢の振れを防止するための振止め装置であって、前記送り矢の横方向への振れを阻止し、且つ、前記送り矢の給送方向への移動を許容するように、前記送り矢の周面を摺動可能に保持する摺動面を有する、ことを特徴とする振止め装置によって達成することができる。
本発明に係る振止め装置は、従来、送り矢の振れを防止するため使用していた棒材振止め装置とは構造が全く異なるものである。棒材振止め装置は、棒材の加工中、棒材が高速回転するという特性から、棒材を回転自在にするため、棒材の回転を許容するローラやベルトを有しているが、本発明に係る送り矢用の振止め装置は、送り矢、特に、その本体部が回転しないことに着目して開発したものである。
【0006】
本発明に係る振止め装置においては、送り矢の周面を摺動面によって保持させるので、従来の棒材振止め装置と比べて、構造を簡略化されている。また、棒材を摺動面で保持するので、振止め装置によって送り矢を保持した状態で前進させることが可能となり、部品加工が終了するまで、振止め装置の開閉動作が不要である。
従来の装置のように、棒材振り止め装置によって送り矢の振止めを行う場合は、棒材を前進される度に開放する必要がある。この場合、送り矢は自重で下方に撓むので、棒材が曲がった状態でコレットチャックまで給送され、曲がった状態で把持される。
【0007】
本発明に係る送り矢用の振止め装置においては、開閉動作が不要であるので、送り矢を常に給送軸線上に支持した状態とすることができる。従って、部品の加工が終了する度にコレットチャックが開き、棒材を送り矢によって前進させる際、棒材を給送軸線に沿って真っ直ぐな状態で給送でき、棒材をコレットチャックによって撓みのない真っ直ぐな状態で把持させることができる。これによって、精密な部品加工が可能となる。また、部品の加工が終了する度に送り矢を前進させるため、振止め装置を開放する必要がないので、開閉動作の終了を待たずに次の動作に移行することができ、加工時間の短縮化を図ることができる。また、棒材加工中、送り矢の振れを防止することができ、精密に部品を加工することができる。
【0008】
また、本発明の実施の形態においては、前記送り矢の給送軸線に対して互いに反対側に配置された複数の挟持部材を有し、該挟持部材の前記送り矢の周面と対向する部分に、前記摺動面が、前記送り矢を受入れ可能な凹状を成して形成されており、また、前記挟持部材は、前記摺動面が前記送り矢の周面から離間した離間位置と、前記送り矢の周面を保持する保持位置との間で移動される。本実施形態によれば、摺動面は挟持部材に形成された凹状の面で構成されているので製造が容易である。
更に、本発明の実施の形態においては、前記凹状の摺動面は、対称軸線を中心として、対称な横V字形を成し、前記対称軸線は前記給送軸線を通る。凹状の摺動面は横V字形を成しているので、加工すべき棒材の径に対応する送り矢に取替えるため、送り矢の径が変わっても、挟持部材が離間位置から保持位置に移動する際、横V字形の摺動面によって、送り矢の長手方向中心軸線と給送軸線とが同心上となる位置に案内されるので、様々な大きさの径を有する送り矢に対応することができる。
【0009】
また、本発明の上記目的は、棒材の給送方向に対して主軸の後側に、棒材を給送軸線上で後方から押して前進させる送り矢の振れを防止するための振止め装置が取付けられており、該振止め装置は、前記送り矢の給送軸線に対して互いに反対側に配置された複数の挟持部材を有し、該挟持部材の前記送り矢の周面と対向する部分に、前記送り矢の横方向への振れを阻止し、且つ、前記送り矢の給送方向への移動を許容するように、前記送り矢の周面を摺動可能に保持する前記摺動面が形成されており、また、前記挟持部材は、前記摺動面が前記送り矢の周面から離間した離間位置と、前記送り矢の周面を保持する保持位置との間で移動され、棒材を送り矢によって前進させる過程で、前記送り矢を保持できない位置においては、前記振止め装置の前記挟持部材は前記離間位置に維持され、また、前記送り矢を保持できる位置においては、前記振止め装置の前記挟持部材は前記保持位置に維持される、ことを特徴とする棒材加工機によっても達成することができる。
【0010】
更に、本発明の上記目的は、棒材の給送方向に対して主軸の後側に、該主軸側から順に、棒材の振れを防止するための棒材振止め装置と、棒材を後方から押して給送軸線上で前進させる送り矢の振れを防止するための送り矢用振止め装置とが取付けられており、該送り矢用振止め装置は、前記送り矢の給送軸線に対して互いに反対側に配置された複数の挟持部材を有し、該挟持部材の前記送り矢の周面と対向する部分に、前記送り矢の横方向への振れを阻止し、且つ、前記送り矢の給送方向への移動を許容するように、前記送り矢の周面を摺動可能に保持する前記摺動面が形成されており、また、前記挟持部材は、前記摺動面が前記送り矢の周面から離間した離間位置と、前記送り矢の周面を保持する保持位置との間で移動され、棒材を送り矢によって前進させる過程で、前記棒材振止め装置によって棒材を把持可能な間は、棒材加工中と棒材前進中のそれぞれにおいて、前記棒材振止め装置が、棒材を把持する閉じ動作と棒材を解放する解放動作とを繰返し、この間、前記送り矢用振止め装置の前記挟持部材は前記離間位置に維持され、また、棒材が前記棒材振止め装置を通過し、該棒材振止め装置によって棒材を把持することができないとき、棒材の残余の部分の加工が終了するまでの間、前記振止め装置を解放し、また、前記送り矢用振止め装置の前記挟持部材は前記保持位置に維持される棒材加工機によっても達成することができる。
【0011】
本発明においては、上記の送り矢用の振止め装置の作用効果に加え、送り矢専用の振止め装置を設けているので、棒材振止め装置によって送り矢を把持させる必要がなく、棒材振止め装置に、所謂「再締め機構」を設ける必要がない。棒材振止め装置によって棒材を把持できないとき、送り矢用振止め装置によって送り矢を保持し続けるので、棒材加工中の送り矢の振れを防止でき、それによって精密に部品を加工することができる。
更に、本発明の実施の形態においては、前記主軸は移動式であり、前記棒材振止め装置と前記送り矢用振止め装置とが、前記主軸と共に移動可能に取付けられている。本発明の実施形態によれば、送り矢振止め装置によって、主軸の後側の所定位置、すなわち、棒材の先端部を把持するコレットチャックから所定の距離の位置で送り矢を保持しているので、主軸がどの位置に移動しても送り矢の振れを効果的に防止することができる。
【0012】
また、本発明の上記目的は、棒材の給送方向に、棒材を給送軸線上で後方から押して前進させる送り矢の振れを防止するための送り矢用振止め装置が取付けられており、該送り矢用振止め装置は、前記送り矢の給送軸線に対して互いに反対側に配置された複数の挟持部材を有し、該挟持部材の前記送り矢の周面と対向する部分に、前記送り矢の横方向への振れを阻止し、且つ、前記送り矢の給送方向への移動を許容するように、前記送り矢の周面を摺動可能に保持する前記摺動面が形成されており、また、前記挟持部材は、前記摺動面が前記送り矢の周面から離間した離間位置と、前記送り矢の周面を保持する保持位置との間で移動され、棒材を送り矢によって前進させる過程で、前記送り矢を保持できない位置においては、前記送り矢用振止め装置の前記挟持部材は前記離間位置に維持され、また、前記送り矢を保持できる位置においては、前記送り矢用振止め装置の前記挟持部材は前記保持位置に維持される、ことを特徴とする棒材供給機によっても達成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明にかかる送り矢用の振止め装置を有する棒材加工機の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る送り矢用振止め装置が取付けられた棒材加工機と、棒材加工機に棒材を供給するための棒材供給機の側面図である。
図1を参照しつつ、本実施の形態に係る送り矢用振止め装置2が取付けられた棒材加工機4と、棒材加工機4に棒材を供給するための棒材供給機6について説明する。棒材の給送方向に対して主軸8の後側に、主軸側から順に、棒材の振れを防止するための棒材振止め装置10と、棒材を給送軸線上で後方から押して前進させる送り矢14の振れを防止するための送り矢用振止め装置2とが取付けられている。本実施形態に係る棒材加工機4は主軸移動式であり、送り矢用振止め装置2及び棒材振止め装置10が、主軸8と共に移動可能にブラケット12によって取付けられている。
【0014】
棒材加工機4の後側には、棒材を棒材加工機4に供給するための棒材供給機6が配置されている。棒材供給機6は、棒材加工機4に向かって真っ直ぐに延びるガイドレール(図面上、省略する)を有し、ガイドレール内には棒材を給送軸線O−O上で前進させるための送り矢14が設けられている。
送り矢14は、本体部16と、その先端に設けられた棒材支持部18とを有する。本体部16は棒材の回転と共に回転しないが、棒材支持部18は棒材Wの後端部を支持し、棒材加工中、棒材と共に高速回転する。本実施の形態に係る送り矢14においては、棒材支持部18は、棒材の後端部を差し込んで把持させるフィンガーチャックで構成されている。
棒材供給機6の前端部には、ローラ式の棒材振止め装置22が設けられている。
【0015】
図2は、図1に示すII−II部分の部分拡大図である。
図2を参照しつつ、棒材加工機4に設けられた棒材振止め装置10及び送り矢用振止め装置2について、更に、詳細に説明する。棒材振止め装置10と送り矢用振止め装置2との間には、それらの間の距離を変更するための距離調整手段20が設けられている。本実施形態においては、距離調整手段20は、送り矢用振止め装置2を棒材振止め装置10の後方において、互いに所定距離を隔てて取付ける離間部材20で構成されている。この離間部材20は様々な長さのものが準備されており、棒材の給送に使用する送り矢14の棒材支持部18の長さに対応して取替ることにより、棒材振止め装置10と送り矢用振止め装置2との間の距離を変更することができる。離間部材20の長さは、少なくとも、送り矢14の棒材支持部18又はフィンガーチャックの長さ以上とするのが好ましい。これによって、フィンガーチャックが、棒材加工機4に設けられた送り矢用振止め装置2と棒材振止め装置10との間に位置する場合に、いずれによっても保持することができず、両方とも解放状態となり、棒材及び送り矢14が棒材加工中に振れる事態を回避することができる。また、棒材供給機6の先端にも棒材振止め装置22が設けられている。本実施形態においては、棒材振止め装置10、22はローラ式のものを採用している。これら棒材振止め装置10、22及び送り矢用振止め装置2によって、棒材又は送り矢14の長手方向中心軸線が、給送軸線O−Oと同心上に保持される。
【0016】
図3及び図4は、送り矢用振止め装置を示し、そのうち、図3は、挟持部材が離間位置にある状態を、また、図4は保持位置にある状態を示す。
図3及び図4に示すように、送り矢用振止め装置2は、送り矢14の給送軸線O−Oに対して左右に配置された2つの挟持部材24を有する。各挟持部材24はプレート部材で構成されている。挟持部材24の送り矢14の周面と対向する部分に、送り矢14の横方向への振れを阻止し、且つ、送り矢14の給送方向への移動を許容するように、送り矢14の周面を摺動可能に保持する摺動面26が形成されている。より詳細には、摺動面26は、送り矢14を受入れ可能な凹状を成して形成されている。より具体的には、凹状の摺動面26は、給送軸線O−Oに向かって開放した、対称軸線X−Xを中心として対称な横V字形を成しており、横V字形の対称軸線X−Xは給送軸線を通る。摺動面26を横V字形としているのは、送り矢14を加工すべき棒材の径に対応して取替える必要がある場合があり、様々な大きさの径(本体部16の径)を有する送り矢14に対応することができるようにするためである。
【0017】
また、送り矢用振止め装置2は、更に、挟持部材24を、摺動面26が送り矢14の周面から離間した離間位置と、送り矢14の周面を保持する保持位置との間で移動するための移動手段28を有する。移動手段28は、開閉機構30を有するシリンダを有し、2つのプレート状挟持部材24の上端は、それぞれ、移動手段28の開閉機構30に取付られている。これらは、移動手段28によって互いに給送軸線O−Oから遠ざかる方向又は近づく方向に移動される。なお、開閉機構30を有するシリンダは市販のものを使用しており、その構造の詳細は省略する。
【0018】
挟持部材24が図3に示す離間位置にある状態では、送り矢14は、自重によって撓み、その長手方向中心軸線が給送軸線O−Oよりも下方に位置しているが、挟持部材24が図3に示す離間位置から、図4に示す保持位置に移動する際、送り矢14は、横V字形の摺動面26の下部によって上方に案内され、図4に示す保持位置においては、送り矢14の長手方向中心軸線と給送軸線とが同心上となる位置まで持ち上げられる。
【0019】
図3及び図4に示す送り矢用振止め装置2は、更に、保持位置にあるときの2つの挟持部材24に形成された摺動面26の間の距離を、送り矢14の本体部16の径に対応して変更するための間隔変更手段32を有する。この間隔変更手段32は、摺動面26の移動方向、即ち、挟持部材24の移動方向に延びるねじ34と、ねじ34の緩みを防止るためのナット36とを有する。ねじ34の調整により、ねじ34の先端部34aが挟持部材24の間に突出して、挟持部材24が互いに所定距離以上近づくのを妨げる。
【0020】
図5は、棒材振止め装置を示す。
図5は、棒材加工機4に取付けられた棒材振止め装置10を示す。図5に示すように、棒材振止め装置10は、送り矢14の給送軸線O−Oに対して左右にそれぞれ1対づつ配置されたローラ38と、ローラ38を棒材の周面から離間した解放位置(図5参照)と、棒材の周面を把持する閉じ位置との間で移動させるための移動手段40とを有する。移動手段40は、図3及び図4に示す送り矢用振止め装置2と同様に、開閉機構42を有するシリンダである。2対のローラ38はそれぞれ、送り矢14の給送軸線O−Oに対して左側及び右側に、取付けブラケット44を介して開閉機構30に取付られている。
【0021】
ローラ38が図5に示す解放位置にある状態では、棒材は自重によって撓み、その長手方向中心軸線が給送軸線O−Oよりも下方に位置するが、ローラ38が図5に示す解放位置から閉じ位置(図示せず)に移動する際、棒材は、下方のローラ38の周面によって上方に案内され、閉じ位置においては、棒材の長手方向中心軸線と給送軸線O−Oとが同心上となる位置まで持ち上げられる。
図5に示す棒材振止め装置10は、互いに給送軸線の反対側に配置されたローラ間の距離を、加工すべき棒材の径に対応して変更するための間隔変更手段46を有する。この間隔変更手段32は、送り矢用振止め装置2と同様な構造を有する。
【0022】
次に、フィンガーチャックの位置との関連で段階的に分けて、送り矢用振止め装置2及び棒材振止め装置10、22の動作について説明する。
初期状態においては、棒材供給機6及び棒材加工機4に取付けられた棒材振止め装置10、22は解放位置にあり、また、棒材加工機4に取付けられた送り矢用振止め装置2は離間位置にある。
ガイドレール内において、材料棚(図示せず)から供給された棒材に向かって送り矢14を前進させ、棒材の後端部をフィンガーチャックの中に挿入して把持させる。送り矢14を前進させ、棒材の前端部を主軸8の中に挿通する。
【0023】
以下、フィンガーチャック18と、棒材振止め装置10、22及び送り矢用振止め装置2との位置関係にしたがって、段階的に場合分けをして、動作を説明する。
【0024】
1.フィンガーチャック18が棒材供給機6に設けられた棒材振止め装置22に到達するまで
【0025】
主軸8の前端部に設けられたコレットチャックが閉じ、棒材の先端部が把持される。また、棒材供給機6及び棒材加工機4に設けられた棒材振止め装置22、10が閉じて棒材を把持し、棒材加工中、棒材の振れが防止される。部品の加工が終了すると、コレットチャック及び棒材振止め装置22、10が解放され、棒材が前進して部品が突っ切られる。引き続き、コレットチャックが閉じ、また、棒材振止め装置22、10が閉じて棒材が加工される。この動作が繰り替えされる。なお、この間、送り矢用振止め装置2は離間位置に維持され、保持位置には移動しない。
【0026】
2.フィンガーチャック18が棒材供給機6に設けられた棒材振止め装置22に到達した後、送り矢用振止め装置2を通過するまで
【0027】
コレットチャックが閉じ、棒材の先端部が把持される。棒材が通過したので、棒材供給機6に設けられた棒材振止め装置22は、以降、棒材全体の加工が終了するまで解放位置に維持される。棒材加工機4に設けられた棒材振止め装置10が閉じて棒材を把持し、棒材加工中、棒材の振れが防止される。部品の加工が終了すると、コレットチャック及び棒材振止め装置10が解放位置に移動し、棒材が前進して、部品が突っ切られる。引き続き、コレットチャックが閉じ、また、棒材振止め装置10が閉じて、棒材が加工される。この動作が繰り替えされる。なお、この間、送り矢用振止め装置2は離間位置に維持され、保持位置には移動しない。
【0028】
3.フィンガーチャック18が送り矢用振止め装置2を通過した後、棒材加工機4に設けられた棒材振止め装置10に到達するまで
【0029】
コレットチャックが閉じ、棒材の先端部が把持される。棒材加工機4に設けられた棒材振止め装置10が閉じて棒材を把持し、棒材加工中、棒材の振れが防止される。また、送り矢用振止め装置2が保持位置に移動し、送り矢14の本体部16を保持する。以降、送り矢用振止め装置2は、棒材全体の加工が終了するまで、送り矢14の前進中も保持位置に維持される。部品の加工が終了すると、コレットチャック及び棒材振止め装置10が解放位置に移動し、棒材が前進して部品が突っ切られる。送り矢14は送り矢用振止め装置2の摺動面26に沿って摺動して前進する。引き続き、コレットチャックが閉じ、また、棒材振止め装置10が閉じて、棒材が加工される。この動作が繰り替えされる。
【0030】
4.フィンガーチャック10が棒材加工機4に設けられた棒材振止め装置10に到達した後
【0031】
コレットチャックが閉じ、棒材の先端部が把持される。棒材が通過したので、棒材加工機4に設けられた棒材振止め装置10は、以降、棒材全体の加工が終了するまで解放位置に維持される。また、送り矢用振止め装置2は保持位置に維持されたままである。部品の加工が終了すると、コレットチャックが開き、棒材が前進して部品が突っ切られる。送り矢14は送り矢用振止め装置2の摺動面26に沿って摺動して前進する。引き続き、コレットチャックが閉じ、棒材が加工される。この動作が残余の棒材の加工が終了するまで繰り替えされる。
【0032】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記棒材加工機4は主軸移動式であるが、上記送り矢用振止め装置2を主軸固定式の棒材加工機4に設けても良い。
また、上記送り矢用振止め装置2を棒材供給機6に設けてもよい。この場合、主軸8に近い位置で送り矢14を保持するため、棒材供給機6の先端部に設けるのが好ましい。
【0033】
更に、本実施形態においては、送り矢用振止め装置2の挟持部材24はプレート部材であるが、挟持部材24は、送り矢14を保持する摺動面26を有していれば他の形状であってもよく、例えば、送り矢14の本体部16の外径と略同径の内径を有する中空管を長手方向に分割した形状の部材を挟持部材24として採用し、その内周面を摺動面26としてもよい。
更に、本実施形態においては、摺動面26は横V字形を成しているが、凹部は他の形状であってもよく、曲面を成していてもよい。
更に、送り矢14は棒材を給送するいかなる構造の送り部材であってもよい。送り矢14の本体部16の外径に対応して、送り矢用振止め装置2の摺動面26間の距離を間隔変更手段32によって変更すればよい。
更に、棒材振止め装置10は、上記ローラ式振止め装置に代えて、ベルト式振止め装置を採用してもよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、送り矢の振れを防止するための振止め装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る送り矢用振止め装置が取付けられた棒材加工機と、棒材加工機に棒材を供給するための棒材供給機の側面図である。
【図2】図1に示すI−I部分の部分拡大図である。
【図3】送り矢用振止め装置の挟持部材が離間位置にある状態を示す。
【図4】送り矢用振止め装置の挟持部材が保持位置にある状態を示す。
【図5】棒材振止め装置を示す。
【符号の説明】
2   送り矢用振止め装置
4   棒材加工機
6   棒材供給機
8   主軸
10   棒材振止め装置
14   送り矢
16   本体部
18   棒材支持部
22   棒材振れ止め装置
24   挟持部材
26   摺動面
O−O  給送軸線
X−X  対称軸線

Claims (7)

  1. 加工すべき棒材を後方から押して、給送軸線上で棒材加工機に向かって前進させる送り矢の振れを防止するための振止め装置であって、
    前記送り矢の横方向への振れを阻止し、且つ、前記送り矢の給送方向への移動を許容するように、前記送り矢の周面を摺動可能に保持する摺動面を有する、ことを特徴とする振止め装置。
  2. 前記送り矢の給送軸線に対して互いに反対側に配置された複数の挟持部材を有し、該挟持部材の前記送り矢の周面と対向する部分に、前記摺動面が、前記送り矢を受入れ可能な凹状を成して形成されており、また、前記挟持部材は、前記摺動面が前記送り矢の周面から離間した離間位置と、前記送り矢の周面を保持する保持位置との間で移動される、ことを特徴とする請求項1に記載の振止め装置。
  3. 前記凹状の摺動面は、対称軸線を中心として対称な横V字形を成し、前記対称軸線は前記給送軸線を通る、ことを特徴とする請求項2に記載の振止め装置。
  4. 棒材の給送方向に対して主軸の後側に、棒材を給送軸線上で後方から押して前進させる送り矢の振れを防止するための送り矢用振止め装置が取付けられており、該送り矢用振止め装置は、前記送り矢の給送軸線に対して互いに反対側に配置された複数の挟持部材を有し、該挟持部材の前記送り矢の周面と対向する部分に、前記送り矢の横方向への振れを阻止し、且つ、前記送り矢の給送方向への移動を許容するように、前記送り矢の周面を摺動可能に保持する前記摺動面が形成されており、また、前記挟持部材は、前記摺動面が前記送り矢の周面から離間した離間位置と、前記送り矢の周面を保持する保持位置との間で移動され、
    棒材を送り矢によって前進させる過程で、前記送り矢を保持できない位置においては、前記送り矢用振止め装置の前記挟持部材は前記離間位置に維持され、また、前記送り矢を保持できる位置においては、前記送り矢用振止め装置の前記挟持部材は前記保持位置に維持される、ことを特徴とする棒材加工機。
  5. 棒材の給送方向に対して主軸の後側に、該主軸側から順に、棒材の振れを防止するための棒材振止め装置と、棒材を給送軸線上で後方から押して前進させる送り矢の振れを防止するための送り矢用振止め装置とが取付けられており、該送り矢用振止め装置は、前記送り矢の給送軸線に対して互いに反対側に配置された複数の挟持部材を有し、該挟持部材の前記送り矢の周面と対向する部分に、前記送り矢の横方向への振れを阻止し、且つ、前記送り矢の給送方向への移動を許容するように、前記送り矢の周面を摺動可能に保持する前記摺動面が形成されており、また、前記挟持部材は、前記摺動面が前記送り矢の周面から離間した離間位置と、前記送り矢の周面を保持する保持位置との間で移動され、棒材を送り矢によって前進させる過程で、前記棒材振止め装置によって棒材を把持可能な間は、棒材加工中と棒材前進中のそれぞれにおいて、前記棒材振止め装置が、棒材を把持する閉じ動作と棒材を解放する解放動作とを繰返し、この間、前記送り矢用振止め装置の前記挟持部材は前記離間位置に維持され、また、棒材が前記棒材振止め装置を通過し、該棒材振止め装置によって棒材を把持することができないとき、棒材の残余の部分の加工が終了するまでの間、前記振止め装置を解放し、また、前記送り矢用振止め装置の前記挟持部材は前記保持位置に維持される、ことを特徴とする棒材加工機。
  6. 前記主軸は移動式であり、前記送り矢用振止め装置が前記主軸と共に移動可能に取付けられている、ことを特徴とする請求項4に記載の棒材加工機。
  7. 棒材の給送方向に、棒材を後方から押して給送軸線上で前進させる送り矢の振れを防止するための送り矢用振止め装置が取付けられており、該送り矢用振止め装置は、前記送り矢の給送軸線に対して互いに反対側に配置された複数の挟持部材を有し、該挟持部材の前記送り矢の周面と対向する部分に、前記送り矢の横方向への振れを阻止し、且つ、前記送り矢の給送方向への移動を許容するように、前記送り矢の周面を摺動可能に保持する前記摺動面が形成されており、また、前記挟持部材は、前記摺動面が前記送り矢の周面から離間した離間位置と、前記送り矢の周面を保持する保持位置との間で移動され、
    棒材を送り矢によって前進させる過程で、前記送り矢を保持できない位置においては、前記送り矢用振止め装置の前記挟持部材は前記離間位置に維持され、また、前記送り矢を保持できる位置においては、前記送り矢用振止め装置の前記挟持部材は前記保持位置に維持される、ことを特徴とする棒材供給機。
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