JP2004141209A - ゴルフ遊技システム - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技者が打ったゴルフボールがターゲットに到達すると抽選により遊技ポイントを得られるようにしたゴルフ遊技場に使用するゴルフ遊技システムにおいて、遊技者により強い趣興を感じさせるような演出を行う演出装置を提供する。
【解決手段】遊技者4が打席11の打撃位置に据えたゴルフボール3を打ったことを検出する打撃検出手段16とターゲット21に設置され打ったゴルフボール3が到達したことを検出する入賞検出手段25を備えて、ゴルフボールを打ったことを検出したときに抽選によりボールポイントを決定し、打ったゴルフボールがターゲットに到達したことを検出したときに遊技ポイントを確定するゴルフ遊技システムに適用する演出装置であって、ボールポイントが決定したときに遊技者が獲得可能な遊技ポイントのレベルにより異なる演出方法でボールポイントの決定を報知する。
【選択図】 図2
【解決手段】遊技者4が打席11の打撃位置に据えたゴルフボール3を打ったことを検出する打撃検出手段16とターゲット21に設置され打ったゴルフボール3が到達したことを検出する入賞検出手段25を備えて、ゴルフボールを打ったことを検出したときに抽選によりボールポイントを決定し、打ったゴルフボールがターゲットに到達したことを検出したときに遊技ポイントを確定するゴルフ遊技システムに適用する演出装置であって、ボールポイントが決定したときに遊技者が獲得可能な遊技ポイントのレベルにより異なる演出方法でボールポイントの決定を報知する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技的要素を取り入れたゴルフ練習場あるいはゴルフ遊技場において遊技を進行させるゴルフ遊技システムに関し、特に遊技を楽しくする演出装置を備えたゴルフ遊技システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴルフ練習場では練習者は、実際に打ったゴルフボールの球筋を観察しスイングや打ち方を矯正しながら繰り返し練習する。また、グランド内に適当なターゲットを設定してこれを狙ってボールを打って練習したりする。しかし、長い時間練習していると飽きてくる。
そこで、多少遊技的要素を加えることにより興味を持続させて、練習の効果を高めるようにしたゴルフ遊技場が開発されている。
【0003】
たとえば、特許文献1に開示された練習装置は、ゴルフボールが目標の位置に到達すると抽選を行い、抽選結果に基づいて賞品を進呈するもので、練習者に目標位置に飛ばそうとする意欲を掻き立てさせて楽しみながら練習できるようにしたものである。特に、遠い目標、近い目標、難しい目標、易しい目標のいずれも抽選によりそれなりの確率で賞品を受けることができるため、熟練者と初心者を問わず楽しむことができる。
このゴルフ練習装置は、ゴルフボールがターゲットに到達したときに抽選をして、適当な時間ディスプレーに演出画面を表示して楽しませた上で抽選結果を表示するようになっている。したがって、熟練者は抽選に機会が増えて楽しめるが、打ったボールがなかなかターゲットに絡まない初心者にとっては、めったに抽選の機会が無く面白みが少ない。
【0004】
また、ボールがターゲットに到達した後に抽選が行われ抽選経過や抽選結果の表示を行うので、演出画面を楽しみ抽選結果の表示を待っていると次の打球が遅くなってプレイの進行が遅延しがちになる。同じ時間内で打つ球数が少なくなれば、一般的には練習の効率が落ちることになり、また遊技場の立場から見れば利益が少なくなることになる。
なお、多数の練習者が一緒に遊技しているときは、入賞したボールがどの練習者の打った球なのか判定しなければならないが、開示された判定方法は、各練習者が球を打った時刻と、ボールの速度や打席位置とターゲット位置から推定した各打席ごとの到達時間に基づいて、ボールを打った練習者を見つけて入賞者を特定している。この判定方法は、複雑な演算を必要とし条件により推定事項が確定しにくい上、特に打球者が集中したときには正確に人物を特定することが困難である。
【0005】
そこで、本願出願人は、既に特願2002−222631により、ゴルフボールに無線タグを仕込むことにより固有の識別情報を利用して遊技者を正確に識別できるようにし、さらにボールがターゲットに入ったときでなくボールを打ったときにポイントの抽選をすることにより、上手下手に関係なく必ず抽選の楽しみを受けられるようにしたゴルフ遊技システムを提供している。
さらに、本願出願人は特願2002−222631により、提供する特典に出血サービスなどとアクセントを付けて客の興味を呼び、客の遊技を促すと共に利益額を増大させるような施策をとる余地をゴルフ遊技場の経営者に与えるため、ボールポイントとターゲットポイントの当選確率を適当に選択できるようにしたゴルフ遊技システムを開示している。
【0006】
上記出願により開示されたシステムは、打出検出手段から検出信号を受信するとゴルフボールについて抽選を行ってボールポイントを決定し、ターゲットごとに決められたターゲットポイントを用いて、ゴルフボールがターゲットに到達したときにターゲットポイントとボールポイントを統合して得られた値を遊技者の遊技ポイントとする。ターゲットポイントは、ボールポイントと一緒に抽選により決定してもよい。ターゲットポイントはボールがそのターゲットに到達したときに有効になる。
このように、遊技者は、ボールを打てば必ず抽選を楽しむことができ、飽きることなくゴルフ技術の練習をすることができる。
【0007】
上記開示したゴルフ遊技システムは、表示装置を備えて、ゴルフボールを打ったときに適当な演出に従った表示を行い、その後に抽選結果を表示する。またターゲットポイントを有するターゲットに到達したときに遊技ポイントを算定して、表示装置に表示する。
これら従来のゴルフ遊技システムでは、ボールポイントとターゲットポイントの抽選結果はゴルフボールがポイントを有するターゲットに入賞するまで遊技者に知らされなかった。したがって、遊技者はボールが入賞するまで抽選が行われた事実に関する報知情報を見続けるだけであった。なお、ボールが入賞しない場合は、一定時間経過すると情報の表示が停止した。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−246035号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、遊技者が打ったゴルフボールがターゲットに到達すると抽選により遊技ポイントを得られるようにしたゴルフ遊技場に使用するゴルフ遊技システムにおいて、遊技者により強い趣興を感じさせるような演出を行うゴルフ遊技システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のゴルフ遊技システムは、無線タグを内蔵したゴルフボールを使用するゴルフ遊技場に適用するもので、遊技者が打席の打撃位置に据えたゴルフボールを打ち出したことを検出する打出検出手段と、打ち出されたゴルフボールが所定のターゲットに到達したことを検出する到達検出手段を備えて、ゴルフボールを打ち出したことを検出したときに遊技者に得点として与えられる遊技ポイントの抽選を行うポイント抽選手段と、ポイント抽選手段により得られた遊技ポイントに応じた演出を行う演出手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明のゴルフ遊技システムによれば、遊技ポイント期待値の高さに応じた演出を行う。従前のボール打撃後の表示演出や入賞後の遊技ポイント表示などを併用してもよいことはいうまでもない。
本発明における演出手段は、打席でゴルフボールを打ったときに遊技者の獲得しうる遊技ポイントが抽選され、この値により遊技ポイントの期待値が定まるので、この時点で遊技ポイントの期待値に応じた演出を行う第1の演出手段であってもよい。
第1の演出手段によれば、遊技者は、ゴルフボールを打ったとき直ちに、期待できる遊技ポイントのレベルを知ることができるので、高得点の可能性があるときにはゴルフボールの行方を期待を持って見守ることになり、得点が期待できないときは次の打撃に神経を集めればよいというように、今まで以上にメリハリの利いた楽しいゴルフ遊技システムとなる。
【0012】
獲得可能な遊技ポイントに関する報知は、例えば、遊技ポイントが5点以上期待できれば効果音A1を発生させ、9点以上ならば効果音A2を発生させるなどによって行うことができる。効果音は予め録音しておいて再生するようにすれば任意に選択できるが、高得点が期待できるときほど派手な演出を行うことが好ましい。効果音を発生するスピーカはゴルフボールを打った打席の近くに設置して、本人にのみ明確に伝わるようにすればよい。
【0013】
なお、効果音に加えて、あるいは効果音に代えて、照明を利用してもよい。このときも期待値の大きさに従って異なる演出を行う。たとえば、遊技ポイントに期待値が5点以上ならば演出照明A1として全てのターゲットを白色光で1回点滅させ、9点以上期待できるときは演出照明A2として全てのターゲットを白色光で2回点滅させるなどとすることができる。
なお、ボールの打ち出しを検出したときにはボールポイントを抽選して、所定のターゲットにゴルフボールが到達すると遊技ポイントが決定するようにした場合においても、遊技ポイントのレベルはボールポイントの値に直接的に関連するので、遊技ポイントを推定して使用するまでもなく、抽選で決定されたボールポイントで代表してもよいことはいうまでもない。
【0014】
また、本発明のゴルフ遊技システムは、ゴルフボールが所定のターゲットに到達して入賞したことを検出したときに遊技者が期待できる遊技ポイントのレベルにより異なる演出をする第2の演出手段を用いるものであってもよい。
従来は、ゴルフボールがポイントを有するターゲットに到達し、いわゆる入賞をすると、乗算などによりボールポイントとターゲットポイントを総合して遊技ポイントを算出して表示し、遊技者に報知していた。
本発明の演出装置では、入賞したときに遊技ポイントのレベルに応じて異なる第2の演出手段で報知をするから、遊技者は入賞の事実と得点の高低を遅滞なく知ることができる。
なお、第2の演出手段と第1の演出手段を併用することも可能であるが、このような場合には、両演出における違いが直ぐに分かるように構成することが好ましい。
【0015】
さらに、遊技ポイントが確定したときに演出する第3の演出手段で遊技ポイントが確定したことを報知するようにしてもよい。
入賞しても得点するとは限らないので、第2の演出方法と別に得点した事実を告知することには意義がある。なお、従来の演出方法でも遊技ポイントを告知しているが、得点があったこと自体を明確に表示することによって遊技者の趣興を強める効果がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を用い実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のゴルフ遊技システムを適用するゴルフ遊技場の平面図、図2は本発明の1実施例に係るゴルフ遊技システムの構成を示すブロック図、図3は本実施例のゴルフ遊技システム演出装置の動作を表すタイムチャート、図4は演出装置の動作を表すフローチャートである。
【0017】
図1に示すように、本実施例のゴルフ遊技システムは、多数の打席11が並ぶ打席列1とその前面に広がり複数のターゲット21を設置したグランド2を持ったゴルフ練習場あるいはゴルフ遊技場に適用することができ、図2に示すような管理機器構成を有する。
遊技者4はゴルフボール3を常にターゲット21に到達させるように練習する。ターゲット21に到達したボールは底に設けた穴から回収する間に検知器によりボールの到達したことが検出される。
複数ある打席11にはそれぞれ自動ボール供給装置14が設けられていて、遊技者4が1人ずつ入ってプレイすることができる。
遊技者4は、決められた打撃位置に据えたゴルフボール3をターゲット21を目指して打つ。自動ボール供給装置14は、打撃位置のゴルフボール3が打ち出されて無くなるとこれを検知し新しいゴルフボールを打撃位置に供給する。
【0018】
本実施例のゴルフ遊技システムは、無線により外部に識別情報を通知できる無線タグを埋め込んだ特殊なゴルフボールを使う。無線タグは、たとえば2mm角程度の極く小さい無線通信ICとアンテナからなり、内蔵のメモリからデータを読み出したり外部からデータを書き込むことができるようにしたもので、品物に付けて使用するものである。
ゴルフボール3に埋め込んだ無線タグに識別情報を記録し、打撃位置とターゲット位置で検出するようにする。識別情報から、ゴルフボール3自体の識別あるいはそのゴルフボール3に係る遊技者4の認識をすることができる。
【0019】
打席11にはボールを打ったことを検知する打出検出器16が設けられる。
打出検出器16は、たとえば、ボールで反射する赤外線を検出する検知器を利用して、それまで存在していたボール3が無くなったときに打撃があったと判断するようにしてもよい。
なお、識別情報受信器15は無線タグと通信をすることによってゴルフボール3の存在を検知することができるので、これを打撃位置に配置して打出検出器を兼ねさせることもできる。
【0020】
従来から使用されている自動ボール供給装置14には、打撃位置にボールがなくなったら新しいゴルフボール3を供給するため、既に打出検出器16が設備されている。そこで、自動ボール供給装置14において、ゴルフボール3を掴み出す場所に識別情報受信器15を追加して設置し利用することができる。
また、ターゲット21には、ボール3の到達を検知する到達検出器25が設けられる。なお、識別情報受信器24は無線タグと通信をすることによってゴルフボール3の存在を検知することができるので、識別情報受信器24が到達検出器25を兼用するようにしてもよい。
【0021】
打席11の識別情報受信器15と打出検出器16の出力信号と、各ターゲット21の識別情報受信器24と到達検出器25の出力信号は、汎用マイコンなどで構成したシステム管理装置5に集められる。システム管理装置5は、抽選プログラム51と演出プログラム52と演算プログラム53を備えている。
システム管理装置5は、打席11のゴルフボール3の識別情報に基づいて、ゴルフボール3自体と打席11あるいは遊技者4を関連づけておいて、ターゲット21に到達したゴルフボール3の識別情報からゴルフボールの個体を認識し、このゴルフボール3がどの打席11から打ち出されたものか、あるいはどの遊技者4に関係するかを判定することができる。
このように、複数の打席11と複数のターゲット21を備える遊技場においても、ターゲット21に到達したゴルフボールとこのボールを打った遊技者4の対応を正しく判定することができる。
【0022】
システム管理装置5は、打出検出信号を受信するとポイント抽選手段である抽選プログラム51を始動して、抽選によりボールポイントとターゲットポイントを決定する。
ボールポイントは、予め定めた打撃当選確率テーブルを使用して、乱数を発生して選ばれた数値が指示するテーブルの桝に与えられた値に基づいて決められる。
1から50の数値を発生する乱数発生器を用いるとすると、たとえば1から20までの数値をボールポイント6点に配分し、21から35を7点に配分し、36から45を9点に配分し、46から50を10点に配分するなどして、所定の確率でボールポイントの抽選を行うようにすることができる。
【0023】
また、乱数を発生して選ばれた数値が、予め決められたターゲット当選確率テーブルの各ターゲットごとに決められた当選範囲に含まれるか否かにより、ターゲットポイントが決められる。当選すると、たとえば1点が与えられる。
1から50の数値をランダムに発生させて当たった数値が25であったとすれば、たとえばターゲット1,2,4を当選としてターゲットポイント1が与えられ、ターゲット3,5が落選して0点となるという風に決めることができる。
ターゲットポイントは、ターゲットの難易度などに基づいて決定するようにしてもよい。また、各ターゲットごとにターゲットポイントをたとえば0点から10点のいずれかに決定するようにしてもよい。
【0024】
演出プログラム52は、図3および図4に示すように、抽選プログラム51が打出検出信号をトリガーとして抽選を開始すると(S1)、抽選演出として表示装置54に愉快な映像や賑やかな音声を発生させて抽選が行われたことを表示すると共に、主としてボールポイントの抽選結果に基づいて遊技ポイントの可能性を評価し、その得点可能性に対応して大量得点が期待できるときは派手な、またそれより小さい点数が期待できるときは地味な、信号表示を打球演出として行う(S2)。この打球演出により、遊技者4は打ったボールの行方に注目すべきか、むしろ次の打球に注力すべきかを判断して、スムーズに遊技を継続することができる。
打球演出は、打席11に設けたスピーカ57から予め録音した音声を発生させたり、ターゲットの局所照明を演出させたりして、画面を凝視しなくても簡単に遊技者に期待できる得点レベルが分かるようにすることが好ましい。
【0025】
例えば、遊技ポイントが5点以上期待できるときには効果音A1として「カーン」と鐘の音を1個発生し、9点以上ならば効果音A2として「カーン」の後に太鼓を連打する音を続けて発生させるなどと決めて、音を聞き分けることで、遊技者に期待感を抱かせ、ゲームとしての面白味を向上させる。効果音は打席の遊技者にのみ聞こえればよいので、遊技者4が立つ位置の近傍にスピーカ57を設置することが好ましい。
なお、遊技ポイントの期待値が5点以上ならば演出照明A1として全てのターゲットを白色光で1回点滅させ、9点以上期待できるときは演出照明A2として全てのターゲットを白色光で2回点滅させるなどとしてもよい。
特に、1個の打席に幾つかのターゲットが占有されるようにした独立的な打席で構成されるゴルフ遊技装置に適用する場合は、他の遊技者の存在に制約を受けることがないため、演出方法を自由に設計することができる。
【0026】
ゴルフボールを打った後、適当な時間を決めて抽選演出を行う。ゴルフボールがターゲットに入らなければ、次の打出検出信号を受け取るまでそのまま待機する。ゴルフボールがターゲットに入って入賞すれば、入賞検出信号の入力を契機として遊技ポイントを算定し、表示装置54に得点を表示すると共に、商品を進呈する。
たとえば、プレイできる残りボール数を記録したプリペイドカード56を使用する場合には、遊技ポイントに応じてプレイできるゴルフボールの数をカードリーダライタ55を介してプリペイドカード56に記録されたボール数に加算することにより、商品を提供することができる。
【0027】
演出プログラム52は、また、入賞検出信号の入力を契機として(S3)、入賞演出を行う(S4)。入賞演出は、得点した遊技ポイントの表示に先立って、ボールがポイントを有するターゲットに入ったことと、何らかの得点が期待できることを告知するものである。このとき、期待できる得点水準に従って異なる演出をすることが好ましい。もちろん、抽選演出と混同しないように、異なる演出を行う。
【0028】
たとえば、遊技ポイント5点以上が期待できる場合は、効果音B1として「カッコーン」という音を発生する。また、遊技ポイント9点以上が期待できるときは効果音B2として「カッコーン」という音に続いて拍手の音を発生させて、効果音B1のときより大きな期待を持たせるようにする。
また、抽選演出と同様にターゲット照明を利用してもよい。たとえば、遊技ポイント5点以上の演出照明B1として、全てのターゲットを赤色で照明して1回点滅させ、遊技ポイント9点以上の演出照明B2として赤色照明を2回点滅させる。
なお、抽選演出中に入賞があったときは、抽選演出をうち切って直ちに入賞演出を行う。
【0029】
また、入賞したときは、入賞演出と同時に演算プログラム53により遊技ポイントの算定を行ってそのゴルフボールを打った遊技者4に付与する(S5)。遊技ポイントは、入賞すれば必ず与えられるものではなく、ポイントを有するゴルフボールがポイントを有するターゲットに入ったときに始めて与えられる。
遊技ポイントが算定されてそれが0点でないことが分かったときは(S6)、遊技者4に得点があったことを知らせるため、打球演出や入賞演出と異なる方法で得点演出をする(S7)。
得点演出は、たとえば「パンパカパーン」という豪華な音を録音しておいて効果音Cとして放出する。演出照明Cとして、たとえば、入賞したターゲットを照明する青色照明を3回点滅させるようにしてもよい。
【0030】
本実施例の演出装置を適用したゴルフ遊技システムによれば、遊技性が高いので練習に飽きが来にくい。また、ゴルフ技術にこだわらない遊技者が楽しめるような遊技装置として利用することも可能である。
なお、これら演出は、一部のみ実施するだけで全てを実施しなくても、それおなりに同じような効果を得ることができることはいうまでもない。
また、遊技ポイントの期待値により演出方法を変化させるが、演出方法を切り替える閾値をどう選んでも同じ技術的効果が得られることはいうまでもない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のゴルフ遊技システムによって、初心者でもそれなりに抽選を楽しむことができ、ターゲットに入ったボールについて打った者を確実に同定することができ、かつ抽選における演出によってプレーを効率よく進行させる効率の高い娯楽装置において、さらに遊技中に得点可能性を通知するため遊技者は高い趣興を持ちながらプレーをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフ遊技システムを適用するゴルフ遊技場の平面図である。
【図2】本発明の1実施例に係るゴルフ遊技システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本実施例のゴルフ遊技システム演出装置の動作を表すタイムチャートである。
【図4】本実施例の演出装置の動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1 打席列
11 打席
14 自動ボール供給装置
15 識別情報受信器
16 打出検出器
2 グランド
21 ターゲット
24 識別情報受信器
25 到達検出器
3 ゴルフボール
4 遊技者
5 システム管理装置
51 抽選プログラム
52 演出プログラム
53 演算プログラム
54 表示装置
55 カードリーダライタ
56 プリペイドカード
57 スピーカ
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技的要素を取り入れたゴルフ練習場あるいはゴルフ遊技場において遊技を進行させるゴルフ遊技システムに関し、特に遊技を楽しくする演出装置を備えたゴルフ遊技システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴルフ練習場では練習者は、実際に打ったゴルフボールの球筋を観察しスイングや打ち方を矯正しながら繰り返し練習する。また、グランド内に適当なターゲットを設定してこれを狙ってボールを打って練習したりする。しかし、長い時間練習していると飽きてくる。
そこで、多少遊技的要素を加えることにより興味を持続させて、練習の効果を高めるようにしたゴルフ遊技場が開発されている。
【0003】
たとえば、特許文献1に開示された練習装置は、ゴルフボールが目標の位置に到達すると抽選を行い、抽選結果に基づいて賞品を進呈するもので、練習者に目標位置に飛ばそうとする意欲を掻き立てさせて楽しみながら練習できるようにしたものである。特に、遠い目標、近い目標、難しい目標、易しい目標のいずれも抽選によりそれなりの確率で賞品を受けることができるため、熟練者と初心者を問わず楽しむことができる。
このゴルフ練習装置は、ゴルフボールがターゲットに到達したときに抽選をして、適当な時間ディスプレーに演出画面を表示して楽しませた上で抽選結果を表示するようになっている。したがって、熟練者は抽選に機会が増えて楽しめるが、打ったボールがなかなかターゲットに絡まない初心者にとっては、めったに抽選の機会が無く面白みが少ない。
【0004】
また、ボールがターゲットに到達した後に抽選が行われ抽選経過や抽選結果の表示を行うので、演出画面を楽しみ抽選結果の表示を待っていると次の打球が遅くなってプレイの進行が遅延しがちになる。同じ時間内で打つ球数が少なくなれば、一般的には練習の効率が落ちることになり、また遊技場の立場から見れば利益が少なくなることになる。
なお、多数の練習者が一緒に遊技しているときは、入賞したボールがどの練習者の打った球なのか判定しなければならないが、開示された判定方法は、各練習者が球を打った時刻と、ボールの速度や打席位置とターゲット位置から推定した各打席ごとの到達時間に基づいて、ボールを打った練習者を見つけて入賞者を特定している。この判定方法は、複雑な演算を必要とし条件により推定事項が確定しにくい上、特に打球者が集中したときには正確に人物を特定することが困難である。
【0005】
そこで、本願出願人は、既に特願2002−222631により、ゴルフボールに無線タグを仕込むことにより固有の識別情報を利用して遊技者を正確に識別できるようにし、さらにボールがターゲットに入ったときでなくボールを打ったときにポイントの抽選をすることにより、上手下手に関係なく必ず抽選の楽しみを受けられるようにしたゴルフ遊技システムを提供している。
さらに、本願出願人は特願2002−222631により、提供する特典に出血サービスなどとアクセントを付けて客の興味を呼び、客の遊技を促すと共に利益額を増大させるような施策をとる余地をゴルフ遊技場の経営者に与えるため、ボールポイントとターゲットポイントの当選確率を適当に選択できるようにしたゴルフ遊技システムを開示している。
【0006】
上記出願により開示されたシステムは、打出検出手段から検出信号を受信するとゴルフボールについて抽選を行ってボールポイントを決定し、ターゲットごとに決められたターゲットポイントを用いて、ゴルフボールがターゲットに到達したときにターゲットポイントとボールポイントを統合して得られた値を遊技者の遊技ポイントとする。ターゲットポイントは、ボールポイントと一緒に抽選により決定してもよい。ターゲットポイントはボールがそのターゲットに到達したときに有効になる。
このように、遊技者は、ボールを打てば必ず抽選を楽しむことができ、飽きることなくゴルフ技術の練習をすることができる。
【0007】
上記開示したゴルフ遊技システムは、表示装置を備えて、ゴルフボールを打ったときに適当な演出に従った表示を行い、その後に抽選結果を表示する。またターゲットポイントを有するターゲットに到達したときに遊技ポイントを算定して、表示装置に表示する。
これら従来のゴルフ遊技システムでは、ボールポイントとターゲットポイントの抽選結果はゴルフボールがポイントを有するターゲットに入賞するまで遊技者に知らされなかった。したがって、遊技者はボールが入賞するまで抽選が行われた事実に関する報知情報を見続けるだけであった。なお、ボールが入賞しない場合は、一定時間経過すると情報の表示が停止した。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−246035号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、遊技者が打ったゴルフボールがターゲットに到達すると抽選により遊技ポイントを得られるようにしたゴルフ遊技場に使用するゴルフ遊技システムにおいて、遊技者により強い趣興を感じさせるような演出を行うゴルフ遊技システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のゴルフ遊技システムは、無線タグを内蔵したゴルフボールを使用するゴルフ遊技場に適用するもので、遊技者が打席の打撃位置に据えたゴルフボールを打ち出したことを検出する打出検出手段と、打ち出されたゴルフボールが所定のターゲットに到達したことを検出する到達検出手段を備えて、ゴルフボールを打ち出したことを検出したときに遊技者に得点として与えられる遊技ポイントの抽選を行うポイント抽選手段と、ポイント抽選手段により得られた遊技ポイントに応じた演出を行う演出手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明のゴルフ遊技システムによれば、遊技ポイント期待値の高さに応じた演出を行う。従前のボール打撃後の表示演出や入賞後の遊技ポイント表示などを併用してもよいことはいうまでもない。
本発明における演出手段は、打席でゴルフボールを打ったときに遊技者の獲得しうる遊技ポイントが抽選され、この値により遊技ポイントの期待値が定まるので、この時点で遊技ポイントの期待値に応じた演出を行う第1の演出手段であってもよい。
第1の演出手段によれば、遊技者は、ゴルフボールを打ったとき直ちに、期待できる遊技ポイントのレベルを知ることができるので、高得点の可能性があるときにはゴルフボールの行方を期待を持って見守ることになり、得点が期待できないときは次の打撃に神経を集めればよいというように、今まで以上にメリハリの利いた楽しいゴルフ遊技システムとなる。
【0012】
獲得可能な遊技ポイントに関する報知は、例えば、遊技ポイントが5点以上期待できれば効果音A1を発生させ、9点以上ならば効果音A2を発生させるなどによって行うことができる。効果音は予め録音しておいて再生するようにすれば任意に選択できるが、高得点が期待できるときほど派手な演出を行うことが好ましい。効果音を発生するスピーカはゴルフボールを打った打席の近くに設置して、本人にのみ明確に伝わるようにすればよい。
【0013】
なお、効果音に加えて、あるいは効果音に代えて、照明を利用してもよい。このときも期待値の大きさに従って異なる演出を行う。たとえば、遊技ポイントに期待値が5点以上ならば演出照明A1として全てのターゲットを白色光で1回点滅させ、9点以上期待できるときは演出照明A2として全てのターゲットを白色光で2回点滅させるなどとすることができる。
なお、ボールの打ち出しを検出したときにはボールポイントを抽選して、所定のターゲットにゴルフボールが到達すると遊技ポイントが決定するようにした場合においても、遊技ポイントのレベルはボールポイントの値に直接的に関連するので、遊技ポイントを推定して使用するまでもなく、抽選で決定されたボールポイントで代表してもよいことはいうまでもない。
【0014】
また、本発明のゴルフ遊技システムは、ゴルフボールが所定のターゲットに到達して入賞したことを検出したときに遊技者が期待できる遊技ポイントのレベルにより異なる演出をする第2の演出手段を用いるものであってもよい。
従来は、ゴルフボールがポイントを有するターゲットに到達し、いわゆる入賞をすると、乗算などによりボールポイントとターゲットポイントを総合して遊技ポイントを算出して表示し、遊技者に報知していた。
本発明の演出装置では、入賞したときに遊技ポイントのレベルに応じて異なる第2の演出手段で報知をするから、遊技者は入賞の事実と得点の高低を遅滞なく知ることができる。
なお、第2の演出手段と第1の演出手段を併用することも可能であるが、このような場合には、両演出における違いが直ぐに分かるように構成することが好ましい。
【0015】
さらに、遊技ポイントが確定したときに演出する第3の演出手段で遊技ポイントが確定したことを報知するようにしてもよい。
入賞しても得点するとは限らないので、第2の演出方法と別に得点した事実を告知することには意義がある。なお、従来の演出方法でも遊技ポイントを告知しているが、得点があったこと自体を明確に表示することによって遊技者の趣興を強める効果がある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を用い実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のゴルフ遊技システムを適用するゴルフ遊技場の平面図、図2は本発明の1実施例に係るゴルフ遊技システムの構成を示すブロック図、図3は本実施例のゴルフ遊技システム演出装置の動作を表すタイムチャート、図4は演出装置の動作を表すフローチャートである。
【0017】
図1に示すように、本実施例のゴルフ遊技システムは、多数の打席11が並ぶ打席列1とその前面に広がり複数のターゲット21を設置したグランド2を持ったゴルフ練習場あるいはゴルフ遊技場に適用することができ、図2に示すような管理機器構成を有する。
遊技者4はゴルフボール3を常にターゲット21に到達させるように練習する。ターゲット21に到達したボールは底に設けた穴から回収する間に検知器によりボールの到達したことが検出される。
複数ある打席11にはそれぞれ自動ボール供給装置14が設けられていて、遊技者4が1人ずつ入ってプレイすることができる。
遊技者4は、決められた打撃位置に据えたゴルフボール3をターゲット21を目指して打つ。自動ボール供給装置14は、打撃位置のゴルフボール3が打ち出されて無くなるとこれを検知し新しいゴルフボールを打撃位置に供給する。
【0018】
本実施例のゴルフ遊技システムは、無線により外部に識別情報を通知できる無線タグを埋め込んだ特殊なゴルフボールを使う。無線タグは、たとえば2mm角程度の極く小さい無線通信ICとアンテナからなり、内蔵のメモリからデータを読み出したり外部からデータを書き込むことができるようにしたもので、品物に付けて使用するものである。
ゴルフボール3に埋め込んだ無線タグに識別情報を記録し、打撃位置とターゲット位置で検出するようにする。識別情報から、ゴルフボール3自体の識別あるいはそのゴルフボール3に係る遊技者4の認識をすることができる。
【0019】
打席11にはボールを打ったことを検知する打出検出器16が設けられる。
打出検出器16は、たとえば、ボールで反射する赤外線を検出する検知器を利用して、それまで存在していたボール3が無くなったときに打撃があったと判断するようにしてもよい。
なお、識別情報受信器15は無線タグと通信をすることによってゴルフボール3の存在を検知することができるので、これを打撃位置に配置して打出検出器を兼ねさせることもできる。
【0020】
従来から使用されている自動ボール供給装置14には、打撃位置にボールがなくなったら新しいゴルフボール3を供給するため、既に打出検出器16が設備されている。そこで、自動ボール供給装置14において、ゴルフボール3を掴み出す場所に識別情報受信器15を追加して設置し利用することができる。
また、ターゲット21には、ボール3の到達を検知する到達検出器25が設けられる。なお、識別情報受信器24は無線タグと通信をすることによってゴルフボール3の存在を検知することができるので、識別情報受信器24が到達検出器25を兼用するようにしてもよい。
【0021】
打席11の識別情報受信器15と打出検出器16の出力信号と、各ターゲット21の識別情報受信器24と到達検出器25の出力信号は、汎用マイコンなどで構成したシステム管理装置5に集められる。システム管理装置5は、抽選プログラム51と演出プログラム52と演算プログラム53を備えている。
システム管理装置5は、打席11のゴルフボール3の識別情報に基づいて、ゴルフボール3自体と打席11あるいは遊技者4を関連づけておいて、ターゲット21に到達したゴルフボール3の識別情報からゴルフボールの個体を認識し、このゴルフボール3がどの打席11から打ち出されたものか、あるいはどの遊技者4に関係するかを判定することができる。
このように、複数の打席11と複数のターゲット21を備える遊技場においても、ターゲット21に到達したゴルフボールとこのボールを打った遊技者4の対応を正しく判定することができる。
【0022】
システム管理装置5は、打出検出信号を受信するとポイント抽選手段である抽選プログラム51を始動して、抽選によりボールポイントとターゲットポイントを決定する。
ボールポイントは、予め定めた打撃当選確率テーブルを使用して、乱数を発生して選ばれた数値が指示するテーブルの桝に与えられた値に基づいて決められる。
1から50の数値を発生する乱数発生器を用いるとすると、たとえば1から20までの数値をボールポイント6点に配分し、21から35を7点に配分し、36から45を9点に配分し、46から50を10点に配分するなどして、所定の確率でボールポイントの抽選を行うようにすることができる。
【0023】
また、乱数を発生して選ばれた数値が、予め決められたターゲット当選確率テーブルの各ターゲットごとに決められた当選範囲に含まれるか否かにより、ターゲットポイントが決められる。当選すると、たとえば1点が与えられる。
1から50の数値をランダムに発生させて当たった数値が25であったとすれば、たとえばターゲット1,2,4を当選としてターゲットポイント1が与えられ、ターゲット3,5が落選して0点となるという風に決めることができる。
ターゲットポイントは、ターゲットの難易度などに基づいて決定するようにしてもよい。また、各ターゲットごとにターゲットポイントをたとえば0点から10点のいずれかに決定するようにしてもよい。
【0024】
演出プログラム52は、図3および図4に示すように、抽選プログラム51が打出検出信号をトリガーとして抽選を開始すると(S1)、抽選演出として表示装置54に愉快な映像や賑やかな音声を発生させて抽選が行われたことを表示すると共に、主としてボールポイントの抽選結果に基づいて遊技ポイントの可能性を評価し、その得点可能性に対応して大量得点が期待できるときは派手な、またそれより小さい点数が期待できるときは地味な、信号表示を打球演出として行う(S2)。この打球演出により、遊技者4は打ったボールの行方に注目すべきか、むしろ次の打球に注力すべきかを判断して、スムーズに遊技を継続することができる。
打球演出は、打席11に設けたスピーカ57から予め録音した音声を発生させたり、ターゲットの局所照明を演出させたりして、画面を凝視しなくても簡単に遊技者に期待できる得点レベルが分かるようにすることが好ましい。
【0025】
例えば、遊技ポイントが5点以上期待できるときには効果音A1として「カーン」と鐘の音を1個発生し、9点以上ならば効果音A2として「カーン」の後に太鼓を連打する音を続けて発生させるなどと決めて、音を聞き分けることで、遊技者に期待感を抱かせ、ゲームとしての面白味を向上させる。効果音は打席の遊技者にのみ聞こえればよいので、遊技者4が立つ位置の近傍にスピーカ57を設置することが好ましい。
なお、遊技ポイントの期待値が5点以上ならば演出照明A1として全てのターゲットを白色光で1回点滅させ、9点以上期待できるときは演出照明A2として全てのターゲットを白色光で2回点滅させるなどとしてもよい。
特に、1個の打席に幾つかのターゲットが占有されるようにした独立的な打席で構成されるゴルフ遊技装置に適用する場合は、他の遊技者の存在に制約を受けることがないため、演出方法を自由に設計することができる。
【0026】
ゴルフボールを打った後、適当な時間を決めて抽選演出を行う。ゴルフボールがターゲットに入らなければ、次の打出検出信号を受け取るまでそのまま待機する。ゴルフボールがターゲットに入って入賞すれば、入賞検出信号の入力を契機として遊技ポイントを算定し、表示装置54に得点を表示すると共に、商品を進呈する。
たとえば、プレイできる残りボール数を記録したプリペイドカード56を使用する場合には、遊技ポイントに応じてプレイできるゴルフボールの数をカードリーダライタ55を介してプリペイドカード56に記録されたボール数に加算することにより、商品を提供することができる。
【0027】
演出プログラム52は、また、入賞検出信号の入力を契機として(S3)、入賞演出を行う(S4)。入賞演出は、得点した遊技ポイントの表示に先立って、ボールがポイントを有するターゲットに入ったことと、何らかの得点が期待できることを告知するものである。このとき、期待できる得点水準に従って異なる演出をすることが好ましい。もちろん、抽選演出と混同しないように、異なる演出を行う。
【0028】
たとえば、遊技ポイント5点以上が期待できる場合は、効果音B1として「カッコーン」という音を発生する。また、遊技ポイント9点以上が期待できるときは効果音B2として「カッコーン」という音に続いて拍手の音を発生させて、効果音B1のときより大きな期待を持たせるようにする。
また、抽選演出と同様にターゲット照明を利用してもよい。たとえば、遊技ポイント5点以上の演出照明B1として、全てのターゲットを赤色で照明して1回点滅させ、遊技ポイント9点以上の演出照明B2として赤色照明を2回点滅させる。
なお、抽選演出中に入賞があったときは、抽選演出をうち切って直ちに入賞演出を行う。
【0029】
また、入賞したときは、入賞演出と同時に演算プログラム53により遊技ポイントの算定を行ってそのゴルフボールを打った遊技者4に付与する(S5)。遊技ポイントは、入賞すれば必ず与えられるものではなく、ポイントを有するゴルフボールがポイントを有するターゲットに入ったときに始めて与えられる。
遊技ポイントが算定されてそれが0点でないことが分かったときは(S6)、遊技者4に得点があったことを知らせるため、打球演出や入賞演出と異なる方法で得点演出をする(S7)。
得点演出は、たとえば「パンパカパーン」という豪華な音を録音しておいて効果音Cとして放出する。演出照明Cとして、たとえば、入賞したターゲットを照明する青色照明を3回点滅させるようにしてもよい。
【0030】
本実施例の演出装置を適用したゴルフ遊技システムによれば、遊技性が高いので練習に飽きが来にくい。また、ゴルフ技術にこだわらない遊技者が楽しめるような遊技装置として利用することも可能である。
なお、これら演出は、一部のみ実施するだけで全てを実施しなくても、それおなりに同じような効果を得ることができることはいうまでもない。
また、遊技ポイントの期待値により演出方法を変化させるが、演出方法を切り替える閾値をどう選んでも同じ技術的効果が得られることはいうまでもない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のゴルフ遊技システムによって、初心者でもそれなりに抽選を楽しむことができ、ターゲットに入ったボールについて打った者を確実に同定することができ、かつ抽選における演出によってプレーを効率よく進行させる効率の高い娯楽装置において、さらに遊技中に得点可能性を通知するため遊技者は高い趣興を持ちながらプレーをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフ遊技システムを適用するゴルフ遊技場の平面図である。
【図2】本発明の1実施例に係るゴルフ遊技システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本実施例のゴルフ遊技システム演出装置の動作を表すタイムチャートである。
【図4】本実施例の演出装置の動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1 打席列
11 打席
14 自動ボール供給装置
15 識別情報受信器
16 打出検出器
2 グランド
21 ターゲット
24 識別情報受信器
25 到達検出器
3 ゴルフボール
4 遊技者
5 システム管理装置
51 抽選プログラム
52 演出プログラム
53 演算プログラム
54 表示装置
55 カードリーダライタ
56 プリペイドカード
57 スピーカ
Claims (6)
- 無線タグを内蔵したゴルフボールが所定の打撃位置から打ち出されたことを検出する打出検出手段と、
打ち出された前記ゴルフボールが所定のターゲットに到達したことを検出する到達検出手段と、
前記打出検出手段により前記ゴルフボールの打ち出しを検出したときに、遊技者に得点として与えられる遊技ポイントの抽選を行うポイント抽選手段と、
前記ポイント抽選手段により得られた前記遊技ポイントの値に応じた演出を行う演出手段と、
を備えることを特徴とするゴルフ遊技システム。 - 前記演出手段は、前記ポイント抽選手段により前記遊技ポイントが決定したときに演出を行う第1の演出手段であることを特徴とする請求項1記載のゴルフ遊技システム。
- 前記演出手段は、前記到達検出手段により前記ゴルフボールが検出されたときに演出を行う第2の演出手段であることを特徴とする請求項1記載のゴルフ遊技システム。
- 前記演出手段は、前記到達検出手段により前記ゴルフボールが検出され、遊技ポイントが確定したときに演出を行う第3の演出手段であることを特徴とする請求項1記載のゴルフ遊技システム。
- 前記演出手段は、音響出力機器が発する効果音を使用して遊技者に報知するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のゴルフ遊技システム。
- 前記演出手段は、照明装置が発する照明を使用して遊技者に報知するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のゴルフ遊技システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002306583A JP2004141209A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | ゴルフ遊技システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004141209A true JP2004141209A (ja) | 2004-05-20 |
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JP2002306583A Withdrawn JP2004141209A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | ゴルフ遊技システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018175155A (ja) * | 2017-04-07 | 2018-11-15 | 株式会社ハッピースマイル | プログラム、的中検出装置、及び的中検出システム |
JP2022163006A (ja) * | 2018-03-30 | 2022-10-25 | フライングティー テック,エルエルシー | 物理的な移動ターゲットをゲーム、スポーツまたは他のアクティビティに統合するシステムおよび方法 |
-
2002
- 2002-10-22 JP JP2002306583A patent/JP2004141209A/ja not_active Withdrawn
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