JP2004141115A - 薬剤放散装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置本体に取り付け部を複数設けて、大きさの異なる複数の薬剤保持体をそれぞれ取り付け可能にしたことにより、従来のような数種類用意した薬剤保持体にそれぞれ対応した装置本体を複数用意することなく、1台の装置本体で大きさの異なる数種類の薬剤保持体にそれぞれ対応することのでき、極めて効率の良い薬剤放散装置を提供する。
【解決手段】送風ファン7を備えた装置本体1に薬剤を保持する薬剤保持体12を取り付けて、薬剤保持体12の薬剤を装置本体1の送風ファン7によって放散する薬剤放散装置において、装置本体1に設ける薬剤保持体12を取り付ける取り付け部6を2個以上の複数設けて、大きさの異なる複数の薬剤保持体12をそれぞれ取り付け可能にした薬剤放散装置である。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、殺虫、忌避、消臭、芳香、防菌防黴等の目的に供する揮発性の薬剤を保持する薬剤保持体を、送風ファンを備えた装置本体に取り付けて、薬剤を送風ファンによって放散する薬剤放散装置に関するもので、特には、装置本体に設ける薬剤保持体を取り付ける取り付け部を複数設けた薬剤放散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、薬剤放散装置としては、送風ファンを備えた装置本体に薬剤を保持する薬剤保持体を取り付けて、薬剤保持体の薬剤を装置本体の送風ファンによって放散するものが知られていた。
【0003】
昨今、このような薬剤放散装置において、害虫防除用としての薬剤放散装置が普及していた。この害虫防除用の薬剤放散装置にあっては、揮発性の薬剤を保持する薬剤保持体と、この薬剤保持体を取り付けて薬剤保持体の薬剤を送風ファンによって放散する装置本体とをセット品として市販していた。
【0004】
この薬剤を保持する薬剤保持体としては、現在、同一用法用量の範囲内にて異なる使用期間、例えば、1ヶ月用と3ヶ月用等といったような商品が揃えられていた。また、今後は、異なる広さの空間、例えば、六畳程度の小部屋用から何十畳となる大部屋用といったようなもの、あるいは防除する害虫に応じたものといったように、数種類の薬剤保持体を用いる場面が往々にして増えるものと考えられる。
【0005】
そこで、数種類の薬剤保持体を用意する際、内部に収納する薬剤の量、例えば、薬剤を含浸させる担体の量を増減することで対応することができるが、この場合、薬剤保持体の厚みを増減してしまうと、どうしても薬剤保持体内を通過する空気の通気状態が異なってしまい、これにより薬剤の放散が変化してしまうといった問題が起こるおそれがあった。
【0006】
このため、薬剤保持体の厚みを増減するのではなく、薬剤保持体の面積、すなわち外形である大きさを異ならせることで、薬剤保持体内を通過する空気の通気状態を一定にし、薬剤の放散が変化することなく、数種類の薬剤保持体を用意することが良策と考えられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、数種類の薬剤保持体を用意する際、従来のような外形である大きさを異ならせた薬剤保持体を用いる場合、装置本体においては1台だけではこれに対応することができず、結果的に、数種類用意した薬剤保持体にそれぞれ対応した装置本体を複数用意して使用するしかなく、極めて効率が悪いといった問題があった。
【0008】
本発明は、このようなことに鑑みなされたものであり、1台の装置本体で大きさの異なる数種類の薬剤保持体にそれぞれ対応することのできる薬剤放散装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、送風ファンを備えた装置本体に薬剤を保持する薬剤保持体を取り付けて、薬剤保持体の薬剤を装置本体の送風ファンによって放散する薬剤放散装置において、装置本体に設ける薬剤保持体を取り付ける取り付け部を2個以上の複数設けて、大きさの異なる複数の薬剤保持体をそれぞれ取り付け可能にした薬剤放散装置である。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、装置本体に設ける複数の取り付け部を内側から外側に向かうにつれ高くなるように段差を付けた階段状に形成した薬剤放散装置である。
【0011】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、複数の薬剤保持体における装置本体の取り付け部側の外周端部に遮蔽枠を全周にわたって備えた薬剤放散装置である。
【0012】
第4の発明は、第1又は第2又は第3の発明において、装置本体に備えた送風ファンをシロッコファンとした薬剤放散装置である。
【0013】
【作  用】
第1の発明によれば、装置本体に取り付け部を複数設けて、大きさの異なる複数の薬剤保持体をそれぞれ取り付け可能にしたことにより、従来のような数種類用意した薬剤保持体にそれぞれ対応した装置本体を複数用意することなく、1台の装置本体で大きさの異なる数種類の薬剤保持体にそれぞれ対応することのでき、極めて効率の良い薬剤放散装置を提供することができる。
【0014】
第2の発明によれば、複数の取り付け部を内側から外側に向かうにつれ高くなるように段差を付けた階段状に形成したことにより、ここでの空気の流れが阻害されるのを低減しつつ、構造が簡単で、かつ使用勝手の良いものにすることができる。
【0015】
第3の発明によれば、複数の薬剤保持体における装置本体の取り付け部側の外周端部に遮蔽枠を全周にわたって備えたことで、複数の薬剤保持体を装置本体の各取り付け部に取り付けたとき、空気が流れる空間部が狭くなるのを防止しつつ、横からの乱流の発生を抑えて、空気を効率的に流すことができる。
【0016】
第4の発明によれば、装置本体に備えた送風ファンをシロッコファンとしたことにより、装置本体の薄型化かつ小型化を図り、強いては当該薬剤放散装置の薄型化かつ小型化を図ることができ、容易に持ち運びすることができ、いろいろな場所に設置して使用することにより、非常に使い勝手が良く、実用性が良好なものにすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明による薬剤放散装置の第1実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、プラスチック製の装置本体1を備え、装置本体1は側面2と底面3とから円筒状となり、その上方に大きな円形状の開口部4を形成すると共に、側面2にスリット状の開口部5を多数形成する。また、上方の開口部4の周囲には後述する薬剤保持体を取り付けるための取り付け部6を2個以上の複数設ける。
【0018】
そして、この内部には、送風ファン7を備え、この送風ファン7は、遠心送風機の一種であるシロッコファンと呼ばれる多翼式送風機であり、回転方向に対して多数の幅の細い羽根8を円筒状に配置したもので、その回転中心にモータ9を備えて、このモータ9により多数の羽根8を回転させることで、空気を遠心方向に流すようにするものである。この送風ファン7により、装置本体1の上方の開口部4が空気を吸い込むための吸い込み口側となり、側面2に形成した開口部5が空気を放出するための放出口側となる。
【0019】
さらに、この装置本体1の下部には電池収納部10を形成して、この電池収納部10の内部に電池11を収納して、この電池11によって送風ファン7を駆動する。
【0020】
そして、この装置本体1の上方の開口部4の周囲に複数設ける取り付け部6としては、例えば、内側から外側に向かうにつれ高くなるように段差を三段付けた階段状に形成し、内側の一番低い一段目を第一取り付け部6aにし、二段目を第二取り付け部6bにし、一番高い三段目を第三取り付け部6cにして、大きさの異なる3種類の薬剤保持体12をそれぞれ取り付け可能にする。
【0021】
一方、装置本体1の上方に複数設ける取り付け部6に取り付ける薬剤を保持するプラスチック製の薬剤保持体12にあっては、基本的な構成は、図3及び図4に示すように、上面13と下面14と側面15とから円筒状の偏平形状となり、上面13に空気の出入りを可能にするスリットを年輪状に配置した形状の通気孔16を形成すると共に、下面14にも空気の出入りを可能にするスリットを年輪状に配置した形状の通気孔17を形成する。
【0022】
そして、この薬剤保持体12の内部には、殺虫、忌避、消臭、芳香、防菌防黴等の目的に供する揮発性の薬剤を含浸させて保持する担体であるビスコパール粒18を収容する。
【0023】
なお、薬剤保持体12にあっては、これに限定されるものではなく、ビスコパール粒18の代わりに、担体として薬剤を含浸させて保持する多孔質セラミック成形体でも良く、また、綿状、スポンジ状、マット状のもの、あるいは薄いシート、ネット状シートを数枚重ねたものを担体として収納するようにしても良い。また、薬剤保持体12の収納容器はプラスチック製に限定されるものではなく、陶器製でも良い。さらに、形状も円筒状に限定されるものではなく、四角形、菱形、多角形等でも良い。
【0024】
そして、このようになる薬剤保持体12にあっては、六畳程度の小部屋用から何十畳となる大部屋用といったように異なる広さの空間に対応するため、あるいは数種類の防除する害虫それぞれに対応するため、数種類、例えば薬剤保持体12の厚みは同じであるが、外形である大きさの異なる3種類の薬剤保持体をそれぞれ用意する。これは、小型の第一薬剤保持体12aと、中型の第二薬剤保持体12bと、大型の第三薬剤保持体12cとである。
【0025】
この装置本体1と各薬剤保持体12とにあっては、例えば、図5に示すように、小型の第一薬剤保持体12aを装置本体1の第一取り付け部6aに取り付ける。そして、装置本体1の内部に備えた送風ファン7によって、装置本体1においては吸い込み口側である上方の開口部4から放出口側である側面2の開口部5に向かう空気の流れが発生し、これにより、装置本体1の第一取り付け部6aに取り付けた第一薬剤保持体12aにおいては上面13の通気孔16より空気が吸い込まれて、第一薬剤保持体12aの内部を流れて、下面14の通気孔17より装置本体1の上方の開口部4を経て装置本体1の内部へと流れ、装置本体1の側面2の開口部5から外部に放出する。このとき、第一薬剤保持体12aの内部のビスコパール粒18に含浸した薬剤もこの空気に流れに乗って、第一薬剤保持体12aの内部から装置本体1の内部を経て外部へと放散する。
【0026】
このように構成した薬剤放散装置にあっては、装置本体1に薬剤保持体12を取り付ける際、小型の第一薬剤保持体12aから中型の第二薬剤保持体12b、大型の第三薬剤保持体12cまでの外形である大きさの異なる3種類の薬剤保持体12をそれぞれ用意し、使用場所の状況に応じて最適となる薬剤保持体12を選択して、これを用いるようにする。このとき、小型の第一薬剤保持体12aを選択したときは、前述した図5に示すようにように、装置本体1の第一取り付け部6aに取り付けるようにする。そして、中型の第二薬剤保持体12bを選択したときは、図6に示すように、装置本体1の第二取り付け部6bに取り付けるようにする。また、大型の第三薬剤保持体12cを選択したときは、図7に示すように、装置本体1の第三取り付け部6cに取り付けるようにする。
【0027】
このように装置本体1に取り付け部6を複数設けて、大きさの異なる複数の薬剤保持体12をそれぞれ取り付け可能にしたことにより、従来のような数種類用意した薬剤保持体12にそれぞれ対応した装置本体1を複数用意することなく、1台の装置本体1で大きさの異なる数種類の薬剤保持体12にそれぞれ対応することのでき、極めて効率の良い薬剤放散装置を提供することができる。
【0028】
しかも、複数の取り付け部6を内側から外側に向かうにつれ高くなるように段差を付けた階段状に形成したことにより、ここでの空気の流れが阻害されるのを低減しつつ、構造が簡単で、かつ使用勝手の良いものにすることができる。
【0029】
さらに、装置本体1に備えた送風ファン7を遠心送風機の一種の多翼式送風機であるシロッコファンとしたことにより、装置本体1の薄型化かつ小型化を図り、強いては当該薬剤放散装置の薄型化かつ小型化を図ることができ、しかも、電源として装置本体1の下部に備える電池11を利用することで、容易に持ち運びすることができ、いろいろな場所に設置して使用することにより、非常に使い勝手が良く、実用性が良好なものにすることができる。
【0030】
次に、前述した第1実施形態の変形例について説明する。
図8及び図9に示すように、装置本体1は、基本的には前述の第1実施形態のものと略同一であり、上方の開口部4の周囲に複数設ける取り付け部6において若干異なる。これは、内側から外側に向かうにつれ高くなるように段差を三段付けた階段状に形成する点では同じであるが、この三段付けた階段状の部分を高さと大きさ(径)の異なる2つのリング体21,22を備えることによって形成する。これにより、内側のリング体21がない部分の上を第一取り付け部6aにし、低く小さい大きさのリング体21の上を第二取り付け部6bにし、高く大きな大きさのリング体22の上を第三取り付け部6cにして、大きさの異なる3種類の薬剤保持体12をそれぞれ取り付け可能にする。
【0031】
このように装置本体1を構成することで、薬剤放散装置にあっては、装置本体1に薬剤保持体12を取り付ける際、小型の第一薬剤保持体12aから中型の第二薬剤保持体12b、大型の第三薬剤保持体12cまでの外形である大きさの異なる3種類の薬剤保持体12をそれぞれ用意し、使用場所の状況に応じて最適となる薬剤保持体12を選択して、これを用いるようにする。このとき、小型の第一薬剤保持体12aを選択したときは、図10に示すように、装置本体1の第一取り付け部6aに取り付けるようにする。そして、中型の第二薬剤保持体12bを選択したときは、図11に示すように、装置本体1の第二取り付け部6bに取り付けるようにする。また、大型の第三薬剤保持体12cを選択したときは、図12に示すように、装置本体1の第三取り付け部6cに取り付けるようにする。
【0032】
これにより、前述の第1実施形態と同様、装置本体1に取り付け部6を複数設けて、大きさの異なる複数の薬剤保持体12をそれぞれ取り付け可能にしたことにより、従来のような数種類用意した薬剤保持体12にそれぞれ対応した装置本体1を複数用意することなく、1台の装置本体1で大きさの異なる数種類の薬剤保持体12にそれぞれ対応することのでき、極めて効率の良い薬剤放散装置を提供することができる。
【0033】
次に、本発明による薬剤放散装置の第2実施形態について説明する。
図13及び図14に示すように、装置本体1は、基本的に前述の第1実施形態の変形例と略同一であり、上方の開口部4の周囲に複数設ける取り付け部6に備えたリング体21,22において異なる。これは、大きさ(径)の異なる2つのリング体21,22を備える点では同じであるが、この2つのリング体21,22の高さを同一にする点で異なる。これにより、内側のリング体21がない部分の上を第一取り付け部6aにし、小さい大きさのリング体21と大きな大きさのリング体22との間の上を第二取り付け部6bにし、大きな大きさのリング体22の外側の上を第三取り付け部6cにして、大きさの異なる3種類の薬剤保持体12をそれぞれ取り付け可能にする。
【0034】
一方、これらの取り付け部6に取り付ける薬剤を保持する薬剤保持体12にあっては、基本的な構成は、前述の第1実施形態及びその変形例と同一であるが、遮蔽枠23を備えた点で異なる。これは、図15に示すように、薬剤保持体12における装置本体1の取り付け部6側である下面14の外周端部にリング状の遮蔽枠23を全周にわたって備える。
【0035】
このように、装置本体1、薬剤保持体12を構成することで、薬剤放散装置にあっては、装置本体1に薬剤保持体12を取り付ける際、使用場所の状況に応じて最適となる薬剤保持体12を選択して、これを用いるようにする。このとき、小型の第一薬剤保持体12aを選択したときは、図16に示すように、装置本体1の第一取り付け部6aに取り付けるようにする。そして、中型の第二薬剤保持体12bを選択したときは、図17に示すように、装置本体1の第二取り付け部6bに取り付けるようにする。また、大型の第三薬剤保持体12cを選択したときは、図18に示すように、装置本体1の第三取り付け部6cに取り付けるようにする。なお、小型の第一薬剤保持体12aにあっては、図19に示すように、遮蔽枠23を全周にわたって備えなくても良い。
【0036】
これにより、前述の第1実施形態及びその変形例と同様、装置本体1に取り付け部6を複数設けて、大きさの異なる複数の薬剤保持体12をそれぞれ取り付け可能にしたことにより、従来のような数種類用意した薬剤保持体12にそれぞれ対応した装置本体1を複数用意することなく、1台の装置本体1で大きさの異なる数種類の薬剤保持体12にそれぞれ対応することのでき、極めて効率の良い薬剤放散装置を提供することができる。
【0037】
しかも、複数の薬剤保持体12における下面14の外周端部に遮蔽枠23を全周にわたって備えたことで、特に、中型の第二薬剤保持体12bや大型の第三薬剤保持体12cを装置本体1の第二取り付け部6bや第三取り付け部6cに取り付けたとき、空気が流れる空間部が狭くなるのを防止しつつ、横からの乱流の発生を抑えて、空気を効率的に流すことができる。
【0038】
また、前述した第2実施形態の変形例について説明する。
基本的には、前述の第2実施形態のものと略同一であるが、取り付け部6において備える2つのリング体21,22が異なる。これは、図20に示すように、この2つのリング体21,22に欠損部24を等間隔に形成して、リング体21,22を間欠状にする。
【0039】
これにより、リング体21,22に形成した欠損部24を空気が流れる流通路として使用することができ、空気の流れを極めてスムーズにすることで、薬剤の放散を極めて良好にすることができる。
【0040】
なお、前述した各実施形態にあっては、装置本体1に3個の取り付け部6を設けると共に、3種類の薬剤保持体12を用意していたが、これに限定させるものではなく、図21、図22及び図23に示すように、装置本体1に2個の取り付け部6a、6bを設けると共に、2種類の薬剤保持体12a,12bを用意するようにしても良く、さらに、装置本体1に4個以上の取り付け部6を設けると共に、4種類以上の薬剤保持体12を用意するようにしても良い。
【0041】
次に、本発明による薬剤放散装置の第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、前述した第1実施形態や第2実施形態とタイプが全く異なる。これは、まず、図24及び図25に示すように、装置本体1は側面2と底面3とから半円長方形筒状となり、その上方に大きな円形状の開口部4を形成すると共に、半円となる部分の側面2にスリット状の開口部5を多数形成する。
【0042】
そして、この内部には、前述した第1実施形態や第2実施形態と同様、送風ファン7を備えて、この送風ファン7により、装置本体1の上方の開口部4が空気を吸い込むための吸い込み口側となり、側面2に形成した開口部5が空気を放出するための放出口側となる。
【0043】
さらに、この装置本体1の下部には電池収納部10を形成して、この電池収納部10の内部に電池11を収納して、この電池11によって送風ファン7を駆動する。
【0044】
そして、この装置本体1の上方の開口部4の周囲に取り付け部6を2個設け、この取り付け部6は、横方向から薬剤保持体12を挿入して取り付けるタイプであり、半円長方形状の段差により二段付けた階段状に形成し、内側の一番低い一段目を第一取り付け部6aにし、二段目を第二取り付け部6bにして、大きさの異なる2種類の薬剤保持体12をそれぞれ取り付け可能にする。
【0045】
一方、装置本体1の上方に設ける取り付け部6に取り付ける薬剤を保持する薬剤保持体12にあっては、基本的な構成は、図26及び図27に示すように、揮発性の薬剤を含浸させて保持する担体であるネット状シート25の周囲をプラスチック26にて固定した半円長方形のプレート状にしたものであり、上面と下面とにおいて空気の出入りを可能にしている。なお、このように薬剤保持体12にあっては、収納容器を使用することなく、ネット等の薄いプレート状成形体として用いるようにしても良い。
【0046】
そして、この薬剤保持体12を外形である大きさの異なる小型の第一薬剤保持体12aと大型の第二薬剤保持体12bとの2種類の薬剤保持体12をそれぞれ用意する。
【0047】
このように、薬剤放散装置を構成することで、装置本体1に薬剤保持体12を取り付ける際、使用場所の状況に応じて最適となる薬剤保持体12を選択して、これを用いるようにする。このとき、小型の第一薬剤保持体12aを選択したときは、図28に示すように、装置本体1の第一取り付け部6aに取り付けるようにする。そして、大型の第二薬剤保持体12bを選択したときは、図29に示すように、装置本体1の第二取り付け部6bに取り付けるようにする。なお、この第二薬剤保持体12bにあっては、一端の下部に遮断用の板体27を備えることで、第一薬剤保持体12aを挿入するための入り口を塞ぐようになっている。
【0048】
これによっても、前述の第1実施形態や第2実施形態及びそれらの変形例と同様、装置本体1に取り付け部6を複数設けて、大きさの異なる複数の薬剤保持体12をそれぞれ取り付け可能にしたことにより、従来のような数種類用意した薬剤保持体12にそれぞれ対応した装置本体1を複数用意することなく、1台の装置本体1で大きさの異なる数種類の薬剤保持体12にそれぞれ対応することのでき、極めて効率の良い薬剤放散装置を提供することができる。
【0049】
なお、前述した各実施形態にあっては、装置本体1の側面2の開口部5の形成箇所は、側面2の左右に形成したが、これに限定されるものではなく、一方向の側面2に、あるいは側面2全周に形成しても良い。また、電池収納部10を装置本体1の下部に形成していたが、装置本体1の側面2の横側に形成するようにしても良い。このように、装置本体1や薬剤保持体12については、前述したものに限定されるものではなく、他の形状や構造のものでも良い。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、装置本体に取り付け部を複数設けて、大きさの異なる複数の薬剤保持体をそれぞれ取り付け可能にしたことにより、従来のような数種類用意した薬剤保持体にそれぞれ対応した装置本体を複数用意することなく、1台の装置本体で大きさの異なる数種類の薬剤保持体にそれぞれ対応することのでき、極めて効率の良い薬剤放散装置を提供することができる。
【0051】
本発明によれば、複数の取り付け部を内側から外側に向かうにつれ高くなるように段差を付けた階段状に形成したことにより、ここでの空気の流れが阻害されるのを低減しつつ、構造が簡単で、かつ使用勝手の良いものにすることができる。
【0052】
本発明によれば、複数の薬剤保持体における装置本体の取り付け部側の外周端部に遮蔽枠を全周にわたって備えたことで、複数の薬剤保持体を装置本体の各取り付け部に取り付けたとき、空気が流れる空間部が狭くなるのを防止しつつ、横からの乱流の発生を抑えて、空気を効率的に流すことができる。
【0053】
本発明によれば、装置本体に備えた送風ファンをシロッコファンとしたことにより、装置本体の薄型化かつ小型化を図り、強いては当該薬剤放散装置の薄型化かつ小型化を図ることができ、容易に持ち運びすることができ、いろいろな場所に設置して使用することにより、非常に使い勝手が良く、実用性が良好なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の薬剤放散装置における装置本体の断面図である。
【図2】第1実施形態の薬剤放散装置における装置本体の上面図である。
【図3】第1実施形態の薬剤放散装置における薬剤保持体の断面図である。
【図4】第1実施形態の薬剤放散装置における薬剤保持体の上面図である。
【図5】第1実施形態の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図6】第1実施形態の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図7】第1実施形態の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図8】第1実施形態の変形例の薬剤放散装置における装置本体の断面図である。
【図9】第1実施形態の変形例の薬剤放散装置における装置本体の上面図である。
【図10】第1実施形態の変形例の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図11】第1実施形態の変形例の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図12】第1実施形態の変形例の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図13】第2実施形態の薬剤放散装置における装置本体の断面図である。
【図14】第2実施形態の薬剤放散装置における装置本体の上面図である。
【図15】第2実施形態の薬剤放散装置における薬剤保持体の断面図である。
【図16】第2実施形態の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図17】第2実施形態の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図18】第2実施形態の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図19】第2実施形態の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図20】第2実施形態の変形例の薬剤放散装置における装置本体の上面図である。
【図21】他の実施形態の薬剤放散装置における装置本体の断面図である。
【図22】他の実施形態の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図23】他の実施形態の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図24】第3実施形態の薬剤放散装置における薬剤保持体の断面図である。
【図25】第3実施形態の薬剤放散装置における薬剤保持体の上面図である。
【図26】第3実施形態の薬剤放散装置における薬剤保持体の断面図である。
【図27】第3実施形態の薬剤放散装置における薬剤保持体の上面図である。
【図28】第3実施形態の薬剤放散装置の状態説明図である。
【図29】第3実施形態の薬剤放散装置の状態説明図である。
【符号の説明】
1…装置本体、2…側面、3…底面、4…開口部、5…開口部、6…取り付け部、6a…第一取り付け部、6b…第二取り付け部、6c…第三取り付け部、7…送風ファン、8…羽根、9…モータ、10…電池収納部、11…電池、12…薬剤保持体、12a…第一薬剤保持体、12b…第二薬剤保持体、12c…第三薬剤保持体、13…上面、14…下面、15…側面、16…通気孔、17…通気孔、18…ビスコパール粒、21…リング体、22…リング体、23…遮蔽枠、24…欠損部、25…ネット状シート、26…プラスチック、27…板体。

Claims (4)

  1. 送風ファン7を備えた装置本体1に薬剤を保持する薬剤保持体12を取り付けて、薬剤保持体12の薬剤を装置本体1の送風ファン7によって放散する薬剤放散装置において、
    装置本体1に設ける薬剤保持体12を取り付ける取り付け部6を2個以上の複数設けて、大きさの異なる複数の薬剤保持体12をそれぞれ取り付け可能にしたことを特徴とする薬剤放散装置。
  2. 装置本体1に設ける複数の取り付け部6を内側から外側に向かうにつれ高くなるように段差を付けた階段状に形成したことを特徴とする請求項1記載の薬剤放散装置。
  3. 複数の薬剤保持体12における装置本体1の取り付け部6側の外周端部に遮蔽枠23を全周にわたって備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の薬剤放散装置。
  4. 装置本体1に備えた送風ファン7をシロッコファンとしたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の薬剤放散装置。
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