JP2004135563A - 薬剤放散装置 - Google Patents

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山崎 聡
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山本 和則
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武井 康治
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Abstract

【課題】使用する場所の状況に応じて、通気量の異なる上面と下面とを入れ替えて装置本体に取り付けて使用することで、それぞれの状況に最適な状態での薬剤の放散を行うことができる薬剤放散装置を提供する。
【解決手段】送風ファン8を備えた装置本体1に薬剤を保持する薬剤保持体11を取り付けて、薬剤保持体11の薬剤を装置本体1の送風ファン8によって放散する薬剤放散装置において、薬剤保持体11にあっては上面12と下面13を備え、この上面12、下面13それぞれに空気の出入りを可能にする通気孔15,16を形成し、上面12に形成する通気孔15の面積と下面13に形成する通気孔16の面積とを異ならせて、上面12から下面13に向かう通気速度と下面13から上面12に向かう通気速度とを異ならせると共に、この装置本体1に薬剤保持体11を取り付ける際、薬剤保持体11の上面12、下面13のどちらでも装置本体1に取り付け可能にして、薬剤保持体11の上面12と下面13とを入れ替えて装置本体1に取り付けて使用できるようにした薬剤放散装置である。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、殺虫、忌避、消臭、芳香、防菌防黴等の目的に供する揮発性の薬剤を保持する薬剤保持体を、ファンを備えた装置本体に取り付けて、薬剤を送風ファンによって放散する薬剤放散装置に関するもので、特には、上面から下面に向かう通気速度と下面から上面に向かう通気速度とを異ならせた薬剤保持体を装置本体に上面と下面とを入れ替えて取り付けて使用できるようにした薬剤放散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、薬剤放散装置としては、送風ファンを備えた装置本体に薬剤を保持する薬剤保持体を取り付けて、薬剤保持体の薬剤を装置本体の送風ファンによって放散するものが知られていた。
【0003】
このような薬剤放散装置において、薬剤保持体の薬剤の放散量や放散速度の放散状態を変更する機会がしばしば存在する。
【0004】
これは、実際に薬剤放散装置を使用するとき、設置して使用する空間において、例えば6畳から10畳程度の室内であって、標準的な普通の空間に対して、奥行きのある空間や天井が非常に高い空間等である場合、標準的な普通の空間に比べて薬剤の空間全域への拡散に要する時間が非常にかかるといった問題があった。また、同じ室内空間であっても、窓を閉じた状態で使用した場合と、窓を開けて網戸とした開放状態で使用した場合とでは、薬剤の空間全域への拡散に要する時間が全く異なるといった問題があった。しかも、香料等の芳香を目的とし、香りを楽しむ場合、室内全体に香りを放散する場合と、自分のいる周りのみに香りを放散する場合とがあり、香りの放散にもいろいろな場面を想定する必要があった。
【0005】
このように薬剤放散装置の使用においては、いろいろな場面が想定され、薬剤保持体の薬剤の放散量や放散速度の放散状態を変更する機会がしばしば存在していたのである。
【0006】
これらの問題を解消するために、例えば、登録実用新案第3018044号公報や特開平6−343681号公報には、装置本体に備えた送風ファンの回転数を調整できる機構を備えて、薬剤の放散する量を変更したこと、あるいは開口部の開口面積を調整できる機構を備えて、薬剤の放散する量を変更したことがそれぞれ記載されていた。また、実公昭58−4491号公報には、調整筒を備えて、固形香料の露出面積を調整できるようにして、薬剤の放散する量を変更したことが記載されていた。
【0007】
【特許文献1】
登録実用新案第3018044号公報
【特許文献2】
特開平6−343681号公報
【特許文献3】
実公昭58−4491号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の薬剤放散装置にあっては、薬剤の放散する量を変更するための送風ファンの回転数を調整する制御器や開口部の開口面積を調整するソレノイド、あるいは固形香料の露出面積を調整する調整筒等といった各種の部品を必要とするため、装置の構造の複雑化や大型化を招き、高価な商品になるおそれがあった。しかも、その使用する際の操作も容易かつ簡単なものとはいえず、操作が難しくなるといった問題が生じるおそれもあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、送風ファンを備えた装置本体に薬剤を保持する薬剤保持体を取り付けて、薬剤保持体の薬剤を装置本体の送風ファンによって放散する薬剤放散装置において、薬剤保持体にあっては上面と下面を備え、この上面、下面それぞれに空気の出入りを可能にする通気孔を形成し、上面に形成する通気孔の面積と下面に形成する通気孔の面積とを異ならせて、上面から下面に向かう通気速度と下面から上面に向かう通気速度とを異ならせると共に、この装置本体に薬剤保持体を取り付ける際、薬剤保持体の上面、下面のどちらでも装置本体に取り付け可能にして、薬剤保持体の上面と下面とを入れ替えて装置本体に取り付けて使用できるようにした薬剤放散装置である。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、薬剤保持体を取り付ける装置本体にあっては、当該装置本体の吸い込み口側に薬剤保持体を取り付けるようにした薬剤放散装置である。
【0011】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、装置本体に備えた送風ファンをシロッコファンとした薬剤放散装置である。
【0012】
【作  用】
第1の発明によれば、使用する場所の状況に応じて、上面と下面とを入れ替えて装置本体に取り付けて使用することで、それぞれの状況に最適な状態での薬剤の放散を行うことができる。また、従来のような制御器やソレノイドあるいは調整筒等といった各種の部品を不要とし、装置の構造の単純化や小型化を図ることができ、安価な商品にすることができる。しかも、単に薬剤保持体の上面と下面とを入れ替えて取り付けるだけなので、使用する際の操作も非常に容易かつ簡単なものにすることができる。
【0013】
第2の発明によれば、送風ファンの放出側に比べて、風圧障害等がない送風ファンの吸い込み側に薬剤保持体を取り付けたことで、薬剤保持体内における通気を全域にわたって均等に行うことができ、薬剤保持体内の保持した薬剤を安定して放散することができる。
【0014】
第3の発明によれば、薄型となるシロッコファンを用いることで、装置本体の薄型化かつ小型化を図り、強いては当該薬剤放散装置の薄型化かつ小型化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明による薬剤放散装置の一実施の形態について説明する。
図1に示すように、まず、プラスチック製の装置本体1を備え、装置本体1は上面2と側面3と底面4とから円筒状となり、その上面に大きな円形状の開口部5を形成すると共に、側面3にスリット状の開口部6を多数形成する。また、上面2における開口部5の周囲には後述する薬剤保持体11を取り付けるための取り付け部7を形成する。そして、内部には、送風ファン8を備え、この送風ファン8は、遠心送風機の一種であるシロッコファンと呼ばれる多翼式送風機であり、回転方向に対して多数の幅の細い羽根9を円筒状に配置したもので、その回転中心にモータ10を備えて、このモータ10により多数の羽根9を回転させることで、空気を遠心方向に流すようにするものである。この送風ファン8により、装置本体1の上面2に形成した開口部5が空気を吸い込むための吸い込み口側となり、側面3に形成した開口部6が空気を放出するための放出口側となる。
【0016】
一方、装置本体1の上面2の開口部5には、その周囲に形成した取り付け部7を介してプラスチック製の薬剤保持体11を取り付ける。この薬剤保持体11にあっては、図2に示すように、上面12と下面13と側面14とから円筒状の偏平形状となり、図3に示すように、上面12に空気の出入りを可能にする網目状の通気孔15をリング状に形成すると共に、図4に示すように、下面13に空気の出入りを可能にする網目状の通気孔16を略全面にわたって形成する。これにより、上面12に形成する通気孔15の面積が小さくなり、下面13に形成する通気孔16の面積が大きくなる。すなわち、上面12に形成する通気孔15の面積と下面13に形成する通気孔16の面積とを異ならせて、上面12から下面13に向かう通気速度と下面13から上面12に向かう通気速度とを異ならせる。そして、この薬剤保持体11にあっては、装置本体1の開口部5に取り付ける際、薬剤保持体11の上面12、下面13のどちらでも取り付け部7を介して装置本体1の開口部5に取り付け可能にして、薬剤保持体11の上面12と下面13とを入れ替えて装置本体1の開口部5に取り付けて使用できるようにする。
【0017】
そして、この薬剤保持体11の内部には、殺虫、忌避、消臭、芳香、防菌防黴等の目的に供する揮発性の薬剤を含浸させて保持するビスコパール粒17を収容する。
【0018】
なお、薬剤保持体11の収納容器にあっては、これに限定されるものではなく、図5に示すように、ビスコパール粒17の代わりに、担体として薬剤を含浸させて保持する多孔質セラミック成形体18でも良く、また、綿状、スポンジ状、マット状のもの、あるいは薄いシート、ネット状シートを数枚重ねたものを担体として収納するようにしても良い。また、薬剤保持体11はプラスチック製に限定されるものではなく、陶器製でも良い。さらに、形状も円筒状に限定されるものではなく、四角形、菱形、多角形等でも良い。
【0019】
また、図1に示すように、この装置本体1の下部には電池収納部19を備えて、この電池収納部19の内部に電池20を収納して、この電池20によって送風ファン8を駆動する。
【0020】
このように薬剤放散装置を構成することにより、装置本体1の内部に備えた送風ファン8によって、装置本体1においては吸い込み口側である上面2の開口部5から放出口側である側面3の開口部6に向かう空気の流れが発生し、これにより、装置本体1の上面2の開口部5に取り付けた薬剤保持体11においては上面12あるいは下面13に形成した通気孔15,16より空気が吸い込み、薬剤保持体11内を流れて、装置本体1の上面2の開口部5を経て装置本体1の内部へと流れ、装置本体1の側面3の開口部6から外部に放出するようになる。このとき、薬剤保持体11内のビスコパール粒17に含浸した薬剤もこの空気に流れに乗って、装置本体1の内部を経て外部へと放散するようになる。
【0021】
そして、この薬剤放散装置にあっては、使用する場所の状況に応じて、装置本体1の開口部5に薬剤保持体11を取り付ける際、薬剤保持体11の上面12と下面13とを入れ替えて取り付けるようにする。これは、例えば、図1に示すように、薬剤保持体11の下面13を装置本体1の開口部5に取り付けた場合、薬剤保持体11において上方に位置する上面12の通気孔15の面積が小さく、下方に位置する下面13の通気孔16の面積が大きくなることで、上方に位置する上面12の通気孔15から下方に位置する下面13の通気孔16に向かう空気の通気速度が遅くなる。これにより、装置本体1の側面3の開口部6から外部に放散される薬剤にあっては、放散速度は遅いが、薬剤の放散量は多くなる。また逆に、図6に示すように、薬剤保持体11の上面12を装置本体1の開口部5に取り付けた場合、薬剤保持体11において上方に位置する下面13の通気孔16の面積が大きく、下方に位置する上面12の通気孔15の面積が小さくなることで、上方に位置する下面13の通気孔16から下方に位置する上面12の通気孔15に向かう空気の通気速度が早くなる。これにより、装置本体1の側面3の開口部6から外部に放散される薬剤にあっては、放散速度は早いが、薬剤の放散量は少なくなる。
【0022】
なお、このように使用する場所の状況に応じて、上面と下面とを入れ替えて装置本体に取り付けて使用したとしても、放散される薬剤にあっては、一方において放散速度は遅いが薬剤の放散量は多くなり、また他方において放散速度は早いが薬剤の放散量は少なくなることで、どちらの状態においても薬剤保持体11における消費される薬剤の量が大きく異なることがなく、使用の仕方によって使用有効期間が短くなったり、あるいは延びたりするといった変動がないようになっている。
【0023】
このように装置本体1の開口部5に薬剤保持体11を取り付ける際、使用する場所の状況に応じて、薬剤保持体11の上面12と下面13とを入れ替えて取り付けるようにすることで、それぞれの状況に最適な状態での薬剤の放散を行うことができる。例えば、奥行きのある空間や天井が非常に高い空間、また窓が開けられて風の入る開放された空間等の場合、図6に示すように、薬剤保持体11の上面12を装置本体1の開口部5に取り付けて、薬剤保持体11内を通気する空気の通気速度を早くすることで、薬剤の放散量は少ないが、薬剤の放散距離を延ばして、広い空間全域に薬剤を拡散することができる。
【0024】
しかも、単に薬剤保持体11の上面12と下面13とを入れ替えて取り付けるだけなので、使用する際の操作も非常に容易かつ簡単なものにすることができる。
【0025】
このように薬剤保持体11における上面12と下面13とにおいて、上面12の通気孔15の面積と下面13の通気孔16の面積とを異ならせて、上面12から下面13に向かう通気速度と下面13から上面12に向かう通気速度とを異ならせると共に、この装置本体1に薬剤保持体11を取り付ける際、薬剤保持体11の上面12、下面13のどちらでも装置本体1に取り付け可能にして、薬剤保持体11の上面12と下面13とを入れ替えて装置本体1に取り付けて使用できるようにしたことにより、使用する場所の状況に応じて、それぞれの状況に最適な状態での薬剤の放散を行うことができる。さらに、従来のような制御器やソレノイドあるいは調整筒等といった各種の部品を不要とし、装置の構造の単純化や小型化を図ることができ、安価な商品にすることができる。
【0026】
また、装置本体1の吸い込み口側である上面2の開口部5に薬剤保持体11を取り付けるようにしたことにより、装置本体1の吸い込み口側すなわち送風ファン8の吸い込み側の空気の流れは送風ファン8の放出側に比べて、風圧障害等がないことから、装置本体1の吸い込み口側に取り付けた薬剤保持体11の内部では通気が全域にわたって均等に行なわれるようになり、薬剤保持体11内のビスコパール粒17に含浸した薬剤を安定して放散することができる。
【0027】
さらに、装置本体1に備えた送風ファン8を遠心送風機の一種の多翼式送風機であるシロッコファンとしたことにより、装置本体1の薄型化かつ小型化を図り、強いては当該薬剤放散装置の薄型化かつ小型化を図ることができ、しかも、電源として装置本体1の下部に備える電池20を利用することで、容易に持ち運びすることができ、いろいろな場所に設置して使用することにより、非常に使い勝手が良く、実用性が良好なものにすることができる。
【0028】
次に、本発明による薬剤放散装置における薬剤保持体11の他の例について述べる。まず、薬剤保持体11に形成する通気孔15,16にあっては、前述した網目状に限定させるものではなく、スリット状等でも良く、内部の収容した薬剤を含浸するビスコパール粒17が外に出ない大きさのものならば微小孔、丸孔、三角孔等でも良い。さらに、これらを組み合わせたものでも良い。また、この通気孔15,16の数も任意であり、通気量に応じて決めれば良い。さらに、この通気孔15,16の配置も任意であり、内部の例えば薬剤を含浸するビスコパール粒17全体に空気の流れが行くような等間隔に配置したバランスのあるものが良い。
【0029】
以上のとおり、薬剤保持体11における通気孔15,16の形状、大きさ、数等は、通気量や薬剤保持体11内の薬剤を含浸する担体等に応じて自由に選択することができる。また、上面12の通気孔15と下面13の通気孔16の広さは、一部と全面、あるいは狭い範囲と広い範囲といったように上面12の通気孔15の面積と下面13の通気孔16の面積とを異ならせるようにする。すなわち、通気孔15,16において、一方の面積を他方に比べて狭く,また縮小することで、薬剤保持体11内を通過する空気の通気速度を調整することができ、使用場面や使用薬剤に応じて通気孔15,16の面積を決めることが望ましい。
【0030】
なお、通気孔15,16の代わりに上面に小さな開口部を形成すると共に、下面に大きな開口部を形成して、このそれぞれの開口部に不織布等の通気性シートを熱溶着して、通気孔15,16の代わりにするようにしても良い。
【0031】
次に、このような他の薬剤保持体11の具体的な例としては、図7に示すように、上面12と下面13と上部傾斜面21と下部側面22とから円錐台筒状となり、図8に示すように、上面12にスリット状の通気孔15を略全面にわたって形成すると共に、図9に示すように、下面13にスリット状の通気孔16を略全面にわたって形成し、これにより、上面12の通気孔15の面積を小さく、下面13の通気孔16の面積を大きく、すなわち、上面12の通気孔15の面積と下面13の通気孔16の面積とを異ならせる。そして、この薬剤保持体11の内部にビスコパール粒17を収容する。
【0032】
また、薬剤保持体11の別の具体的な例としては、図10に示すように、縦断面が凸形となる形状として、その中央上面23に通気孔15を、下面13に通気孔16をそれぞれ形成して、中央上面23の通気孔15の面積と下面13の通気孔16の面積とを異ならせるようにする。
【0033】
さらに、薬剤保持体11の別の具体的な例としては、図11に示すように、薬剤を含浸する担体等のみによって構成するようにしても良い。この場合、フェルト材やスポンジ材を用いて円錐台筒状に成形し、この上面12と下面13を除いた上部傾斜面21と下部側面22にコーティングあるいは削り磨く等して、上部傾斜面21と下部側面22を非通気面とし、上面12と下面13とを通気孔15,16にする。
【0034】
なお、装置本体1の内部に備える送風ファン8にあっては、駆動軸と直交する方向へ送風を行う多翼式送風機であるシロッコファンであったが、これに限定されるものではなく、複数枚の傾斜羽根を駆動軸に放射状に設けたプロペラファンで送風を行う軸流式送風機等でも良い。ただし、風量が大きく、また、送風音が小さい利点があるシロッコファンの方が好ましい。また、広い場所での使用、あるいは作業を早めるといった業務用による使用の場合は、電池20による駆動に限定されず、コンセントに差し込んで使用する商業電源、あるいは充電式等を想定したものを使用することも可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、使用する場所の状況に応じて、上面と下面とを入れ替えて装置本体に取り付けて使用することで、それぞれの状況に最適な状態での薬剤の放散を行うことができる。また、従来のような制御器やソレノイドあるいは調整筒等といった各種の部品を不要とし、装置の構造の単純化や小型化を図ることができ、安価な商品にすることができる。しかも、単に薬剤保持体の上面と下面とを入れ替えて取り付けるだけなので、使用する際の操作も非常に容易かつ簡単なものにすることができる。
【0036】
また、本発明によれば、送風ファンの放出側に比べて、風圧障害等がない送風ファンの吸い込み側に薬剤保持体を取り付けたことで、薬剤保持体内における通気を全域にわたって均等に行うことができ、薬剤保持体内の保持した薬剤を安定して放散することができる。
【0037】
さらに、本発明によれば、薄型となるシロッコファンを用いることで、装置本体の薄型化かつ小型化を図り、強いては当該薬剤放散装置の薄型化かつ小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による薬剤放散装置の断面図である。
【図2】本発明による薬剤放散装置における薬剤保持体の断面図である。
【図3】本発明による薬剤放散装置における薬剤保持体の上面図である。
【図4】本発明による薬剤放散装置における薬剤保持体の下面図である。
【図5】本発明による薬剤放散装置における別の薬剤保持体の断面図である。
【図6】本発明による薬剤放散装置の状態説明図である。
【図7】本発明による薬剤放散装置における他の薬剤保持体の断面図である。
【図8】本発明による薬剤放散装置における他の薬剤保持体の上面図である。
【図9】本発明による薬剤放散装置における他の薬剤保持体の下面図である。
【図10】本発明による薬剤放散装置における他の薬剤保持体の断面図である。
【図11】本発明による薬剤放散装置における他の薬剤保持体の断面図である。
【符号の説明】
1…装置本体、2…上面、3…側面、4…底面、5…開口部、6…開口部、7…取り付け部、8…送風ファン、9…羽根、10…モータ、11…薬剤保持体、12…上面、13…下面、14…側面、15…通気孔、16…通気孔、17…ビスコパール粒、18…多孔質セラミック成形体、19…電池収納部、20…電池、21…上部傾斜面、22…下部側面、23…中央上面。

Claims (3)

  1. 送風ファン8を備えた装置本体1に薬剤を保持する薬剤保持体11を取り付けて、薬剤保持体11の薬剤を装置本体1の送風ファン8によって放散する薬剤放散装置において、
    薬剤保持体11にあっては上面12と下面13を備え、この上面12、下面13それぞれに空気の出入りを可能にする通気孔15,16を形成し、上面12に形成する通気孔15の面積と下面13に形成する通気孔16の面積とを異ならせて、上面12から下面13に向かう通気速度と下面13から上面12に向かう通気速度とを異ならせると共に、この装置本体1に薬剤保持体11を取り付ける際、薬剤保持体11の上面12、下面13のどちらでも装置本体1に取り付け可能にして、薬剤保持体11の上面12と下面13とを入れ替えて装置本体1に取り付けて使用できるようにしたことを特徴とする薬剤放散装置。
  2. 薬剤保持体11を取り付ける装置本体1にあっては、当該装置本体1の吸い込み口側に薬剤保持体11を取り付けるようにした請求項1記載の薬剤放散装置。
  3. 装置本体1に備えた送風ファン8をシロッコファンとしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の薬剤放散装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021109829A (ja) * 2020-01-06 2021-08-02 フマキラー株式会社 室内用空間除菌剤及び室内用空間除菌器具

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