JP2004140523A - ウォッシャー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、カメラハウジングの保護ガラスを洗浄するウォッシャー装置において、ウォッシャー液の噴射時には保護ガラスに正対する位置にノズルが進出して位置し、洗浄不要時にはカメラで撮影されない位置にノズルが退避して位置するウォッシャー装置を提供する。
【解決手段】保護ガラス16に対して退避位置にあるウォッシャーノズル20にウォッシャー液が供給されると、ウォッシャー液の圧力が小径ロッド34に作用し、小径ロッド34が中径ロッド32に対して上方向に伸びていく。そして、小径ロッド34が伸びきると、中径ロッド32が小径ロッド34に引っ張られるので、中径ロッド32が大径ロッド30に対して上方向に伸びていく。これにより、ウォッシャーノズル20の噴射孔36が保護ガラス16の略中央位置に位置し、保護ガラス16に正対する。
【選択図】 図2
【解決手段】保護ガラス16に対して退避位置にあるウォッシャーノズル20にウォッシャー液が供給されると、ウォッシャー液の圧力が小径ロッド34に作用し、小径ロッド34が中径ロッド32に対して上方向に伸びていく。そして、小径ロッド34が伸びきると、中径ロッド32が小径ロッド34に引っ張られるので、中径ロッド32が大径ロッド30に対して上方向に伸びていく。これにより、ウォッシャーノズル20の噴射孔36が保護ガラス16の略中央位置に位置し、保護ガラス16に正対する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雲台装置に搭載されるカメラハウジングに設けられたウォッシャー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビカメラが搭載される雲台装置は、テレビカメラを所望の方向に向けるためにテレビカメラをパン・チルト動作させる装置であるが、特にテレビカメラをビルの屋上等の屋外に設置する場合には、テレビカメラはカメラハウジングに収納されて雲台装置に搭載される。
【0003】
カメラハウジングには、カメラの撮影レンズの前面に対応する位置に透明の保護ガラスが設けられるとともに、この保護ガラスを洗浄するウォッシャー装置のノズルやワイパ装置が設けられているものもある。
【0004】
また、前記ウォッシャー装置のノズルは、テレビカメラの撮影時にノズルが撮影されないようにテレビカメラの撮影範囲外、すなわち、保護ガラスの外側に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−111993号公報(第3頁 図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のウォッシャー装置は、保護ガラスの外側に設けられたノズルから保護ガラスに向けてウォッシャー液を斜めに噴射しているので、ウォッシャー液を保護ガラスに均一に噴射することが難しく、保護ガラスをきれいに洗浄することができないという欠点があった。
【0007】
ノズルを保護ガラスに正対する位置に配置すれば、ウォッシャー液を保護ガラスに均一に噴射できるが、正対する位置にノズルを常に配置しておくと、被写体とは全く関係のないノズルが常に撮影されるという欠点があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、必要時には保護ガラスにウォッシャー液を均一に噴射することができるとともに不要時にはカメラで撮影されないノズルを備えたウォッシャー装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、カメラハウジングに取り付けられるとともに、該カメラハウジングに設けられた保護ガラスに向けてウォッシャー液を噴射するノズルを備えたウォッシャー装置において、前記ウォッシャー装置の前記ノズルは、前記保護ガラスに正対する位置と前記カメラで撮影されない位置との間で進退移動されることを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、ウォッシャー液の噴射時には保護ガラスに正対する位置にノズルが進出して位置する。また、洗浄しない時にはカメラで撮影されない位置にノズルが退避して位置する。ノズルの進退移動機構としては、伸縮機構、起伏機構を採用できる。これにより、本発明は、必要時には保護ガラスにウォッシャー液を均一に噴射することができるとともに不要時にはカメラで撮影されない位置にノズルが位置するウォッシャー装置を提供できる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、ウォッシャー装置のノズルは、ウォッシャー液の圧力によって保護ガラスに正対する位置とカメラで撮影されない位置とに進退移動されるので、ノズルを進退移動させるための専用の駆動機構を設けることなく、ノズルを前記双方の位置に自動で位置させることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、ウォッシャー装置のノズルは、ウォッシャー液の圧力が無くなるとカメラで撮影されない位置に自重又は付勢手段による付勢力によって退避移動するので、同様にノズルを進退移動させるための専用の駆動機構を設けることなく、ノズルを前記双方の位置に自動で位置させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るウォッシャー装置の好ましい実施の形態について詳述する。
【0014】
図1は、実施の形態のウォッシャー装置が適用された雲台装置の一例を示す斜視図である。同図に示す雲台装置10は、テレビカメラ(不図示)が収納されたカメラハウジング12と、前記テレビカメラをパン・チルト動作させる雲台本体14とから構成される。カメラハウジング12は、雲台本体14の側部から水平方向に突設された、図1上で破線で示すチルト軸15に片持ち支持されている。また、カメラハウジング12の前面で、前記テレビカメラの撮影レンズに対抗する位置には、透明な保護ガラス16が設けられている。更に、カメラハウジング12の前面には、保護ガラス16のワイパー装置18及びウォッシャーノズル20が配設されている。
【0015】
雲台本体14は、据付台22上に固定されたパン軸23によって支持されている。雲台本体14は、ケーシング24内にパン駆動機構とチルト駆動機構とが内蔵されている。パン駆動機構は、パン駆動用のモータと、該モータの回転駆動力をパン軸23に伝達するウォームギアやベルト等の動力伝達機構とからなる。また、チルト駆動機構は、チルト駆動用のモータと、該モータの回転駆動力をチルト軸15に伝達するウォームギアやベルト等の動力伝達機構とからなる。
【0016】
パン駆動機構及びチルト駆動機構は、パン軸23に設けられたコネクタ25を介して接続される、不図示のリモコン装置によって遠隔制御される。すなわち、リモコン装置の例えばジョイスティックを操作すると、その操作に応じたコントロール信号が不図示の中継回路によって駆動信号に変換された後、パン駆動機構及びチルト駆動機構の各モータにそれぞれ加えられる。そして、各モータの回転駆動力が前記動力伝達機構を介してそれぞれパン軸23、チルト軸15に伝達することにより、カメラハウジング12内に収納されているテレビカメラがカメラハウジング12と共にパン・チルト動作する。
【0017】
図1において符号26は、ウォッシャー液が蓄えられたウォッシャータンクである。また、符号28は、ウォッシャータンク26からウォッシャーノズル20にウォッシャー液を供給するためのチューブであり、このチューブ28は、雲台本体14のケーシング24内に挿通されてウォッシャーノズル20に接続されている。ウォッシャータンク26は図示せぬ支持手段によって雲台装置10の所定の位置に取り付けられ、また、ウォッシャータンク26からチューブ28にウォッシャー液を送液するポンプ(不図示)も所定の位置に取り付けられている。ウォッシャータンク26に蓄えられているウォッシャー液は、リモコン装置からの指示に従って前記ポンプが駆動されることによりチューブ28を介してウォッシャーノズル20に供給され、保護ガラス16に噴射される。
【0018】
ウォッシャーノズル20は、保護ガラス16の下方に設けられ、この位置はテレビカメラで撮影されない位置である。また、ウォッシャーノズル20は、図2に示すように筒状に形成された3本の大中小のロッド30、32、34からなる伸縮自在な入れ子式のノズルであり、各々のロッド30〜34の中心軸が鉛直方向に沿うように、ウォッシャーノズル20がカメラハウジング12に取り付けられている。
【0019】
チューブ28は、大径ロッド30の下部に接続され、チューブ28から供給されたウォッシャー液は、大径ロッド30に形成された破線で示す流路31から、中径ロッド32に形成された破線で示す流路33、及び小径ロッド34に形成された破線で示す流路35を介して、小径ロッド34の上部側面に形成された噴射孔36から保護ガラス16に向けて噴射される。この噴射孔36は、保護ガラス16に正対する位置に形成されている。
【0020】
このように構成されたウォッシャーノズル20によれば、図1に示した収縮状態のウォッシャーノズル20に、ウォッシャー液がチューブ28を介して供給されると、ウォッシャー液の圧力が小径ロッド34に作用するので、小径ロッド34が中径ロッド32に対して上方向に伸びていく。そして、小径ロッド34が伸びきると、中径ロッド32が小径ロッド34に引っ張られるので、中径ロッド32が大径ロッド30に対して上方向に伸びていく。
【0021】
これにより、ウォッシャーノズル20は、図2の如く中径ロッド32及び小径ロッド34が全長分伸びきった伸長状態となり、噴射孔36が保護ガラス16の略中央位置に位置し、保護ガラス16に正対する。
【0022】
したがって、実施の形態のウォッシャー装置によれば、ウォッシャー液の噴射時には保護ガラス16に正対する位置にウォッシャーノズル20が進出して位置するので、必要時には保護ガラス16にウォッシャー液を均一に噴射することができる。
【0023】
保護ガラス16の洗浄が終了し、ウォッシャー液の供給を停止すると、ウォッシャーノズル20は鉛直方向に設けられているので、中径ロッド32及び小径ロッド34が自身の自重で降下する。これにより、ウォッシャーノズル20は図1に示した収縮状態に戻されるので、不要時にテレビカメラで撮影されることはない。
【0024】
以上説明したように、実施の形態のウォッシャーノズル20は、ウォッシャーノズル20にウォッシャー液の圧力がかかることによって保護ガラス16に正対する位置に進出移動し、ウォッシャー液の圧力が無くなるとテレビカメラで撮影されない位置に自重で退避移動するので、ウォッシャーノズル20を進退移動させるための専用の駆動機構を設けることなく、ウォッシャーノズル20の噴射孔36を図1に示した退避位置と図2に示した進出位置とに自動で位置させることができる。
【0025】
図3は、起伏自在に構成したウォッシャーノズル50の例が示されている。
【0026】
このウォッシャーノズル50は管状に構成されるとともに、その先端部に破線で示す噴射孔51が形成され、その基端部が可撓自在な蛇腹状の連結管52を介してチューブ28に連結されている。連結管52は、固定部材56によってカメラハウジング12の前面に固定されている。
【0027】
ウォッシャーノズル50は、捩じりコイルばね(付勢手段)58の付勢力によって、実線で示す退避位置、すなわち、保護ガラス16の右側方の位置に位置されている。捩じりコイルばね58は、そのコイル部58Aがカメラハウジング12に突設されたピン60に嵌合されて位置決めされるとともに、一端部58Bがウォッシャーノズル50の基部に突設されたピン62に係合され、他端部58Cがカメラハウジング12の前面に突設されたピン64に係合されている。これにより、捩じりコイルばね58の付勢力がピン62を介してウォッシャーノズル50に付与され、ウォッシャーノズル50が前記退避位置に位置されている。
【0028】
このように構成されたウォッシャーノズル50によれば、実線で示した退避位置に位置しているウォッシャーノズル50に、ウォッシャー液がチューブ28を介して供給されると、ウォッシャー液の圧力が連結管52に作用し、連結管52が捩じりコイルばね58の付勢力に抗して保護ガラス16に向けて傾倒していく。そして、ウォッシャーノズル50は、ウォッシャー液の圧力と捩じりコイルばね58の付勢力とがつり合った、図3上で二点鎖線で示す進出位置に位置する。この時、噴射孔51が保護ガラス16の略中央位置に位置し、保護ガラス16に正対する。
【0029】
したがって、図3に示したウォッシャーノズル50も同様に、ウォッシャー液の噴射時には保護ガラス16に正対する位置に位置するので、必要時には保護ガラス16にウォッシャー液を均一に噴射することができる。
【0030】
保護ガラス16の洗浄が終了し、ウォッシャー液の供給を停止すると、ウォッシャーノズル50は捩じりコイルばね58の付勢力によって図3に示した退避位置に戻され、テレビカメラで撮影されない位置に位置するので、不要時にテレビカメラで撮影されることはない。また、ウォッシャーノズル50も同様に、ウォッシャーノズル50を進退移動させるための専用の駆動機構を設けることなく、ウォッシャーノズル50の噴射孔51を図3上で実線で示した退避位置と二点鎖線で示した進出位置とに自動で位置させることができる。
【0031】
捩じりコイルばね58を利用せず、ノズル自身の弾性変形を利用した簡単なウォッシャー装置でも適用できる。この装置にれば、ウォッシャー液の圧力でノズルが弾性変形し、ノズルが保護ガラス16に正対する位置に位置し、ウォッシャー液の圧力が無くなると、復元力でノズルがテレビカメラで撮影されない位置に位置する。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るウォッシャー装置によれば、ウォッシャー液の噴射時には保護ガラスに正対する位置にノズルが進出して位置し、洗浄不要時にはカメラで撮影されない位置にノズルが退避して位置するので、必要時には保護ガラスにウォッシャー液を均一に噴射することができ、不要時にはカメラで撮影されない位置にノズルが位置するウォッシャー装置を提供できる。
【0033】
また、本発明のウォッシャー装置のノズルは、ウォッシャー液の圧力によって保護ガラスに正対する位置に進出移動し、ウォッシャー液の圧力が無くなるとカメラで撮影されない位置に自重又は付勢手段による付勢力によって退避移動するので、ノズルを進退移動させるための専用の駆動機構を設けることなく、ノズルを前記双方の位置に自動で位置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のウォッシャー装置が設けられた雲台装置の斜視図
【図2】図1に示したウォッシャー装置のノズルが伸長した状態を示す図
【図3】起伏自在に構成されたウォッシャー装置のノズルの例を示す図
【符号の説明】
10…雲台装置、12…カメラハウジング、14…雲台本体、16…保護ガラス、18…ワイパー装置、20、50…ウォッシャーノズル、26…ウォッシャータンク、28…チューブ、30、32、34…ロッド、36…噴射孔、52…連結管、58…捩じりコイルばね
【発明の属する技術分野】
本発明は、雲台装置に搭載されるカメラハウジングに設けられたウォッシャー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビカメラが搭載される雲台装置は、テレビカメラを所望の方向に向けるためにテレビカメラをパン・チルト動作させる装置であるが、特にテレビカメラをビルの屋上等の屋外に設置する場合には、テレビカメラはカメラハウジングに収納されて雲台装置に搭載される。
【0003】
カメラハウジングには、カメラの撮影レンズの前面に対応する位置に透明の保護ガラスが設けられるとともに、この保護ガラスを洗浄するウォッシャー装置のノズルやワイパ装置が設けられているものもある。
【0004】
また、前記ウォッシャー装置のノズルは、テレビカメラの撮影時にノズルが撮影されないようにテレビカメラの撮影範囲外、すなわち、保護ガラスの外側に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−111993号公報(第3頁 図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のウォッシャー装置は、保護ガラスの外側に設けられたノズルから保護ガラスに向けてウォッシャー液を斜めに噴射しているので、ウォッシャー液を保護ガラスに均一に噴射することが難しく、保護ガラスをきれいに洗浄することができないという欠点があった。
【0007】
ノズルを保護ガラスに正対する位置に配置すれば、ウォッシャー液を保護ガラスに均一に噴射できるが、正対する位置にノズルを常に配置しておくと、被写体とは全く関係のないノズルが常に撮影されるという欠点があった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、必要時には保護ガラスにウォッシャー液を均一に噴射することができるとともに不要時にはカメラで撮影されないノズルを備えたウォッシャー装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、カメラハウジングに取り付けられるとともに、該カメラハウジングに設けられた保護ガラスに向けてウォッシャー液を噴射するノズルを備えたウォッシャー装置において、前記ウォッシャー装置の前記ノズルは、前記保護ガラスに正対する位置と前記カメラで撮影されない位置との間で進退移動されることを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、ウォッシャー液の噴射時には保護ガラスに正対する位置にノズルが進出して位置する。また、洗浄しない時にはカメラで撮影されない位置にノズルが退避して位置する。ノズルの進退移動機構としては、伸縮機構、起伏機構を採用できる。これにより、本発明は、必要時には保護ガラスにウォッシャー液を均一に噴射することができるとともに不要時にはカメラで撮影されない位置にノズルが位置するウォッシャー装置を提供できる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、ウォッシャー装置のノズルは、ウォッシャー液の圧力によって保護ガラスに正対する位置とカメラで撮影されない位置とに進退移動されるので、ノズルを進退移動させるための専用の駆動機構を設けることなく、ノズルを前記双方の位置に自動で位置させることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、ウォッシャー装置のノズルは、ウォッシャー液の圧力が無くなるとカメラで撮影されない位置に自重又は付勢手段による付勢力によって退避移動するので、同様にノズルを進退移動させるための専用の駆動機構を設けることなく、ノズルを前記双方の位置に自動で位置させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係るウォッシャー装置の好ましい実施の形態について詳述する。
【0014】
図1は、実施の形態のウォッシャー装置が適用された雲台装置の一例を示す斜視図である。同図に示す雲台装置10は、テレビカメラ(不図示)が収納されたカメラハウジング12と、前記テレビカメラをパン・チルト動作させる雲台本体14とから構成される。カメラハウジング12は、雲台本体14の側部から水平方向に突設された、図1上で破線で示すチルト軸15に片持ち支持されている。また、カメラハウジング12の前面で、前記テレビカメラの撮影レンズに対抗する位置には、透明な保護ガラス16が設けられている。更に、カメラハウジング12の前面には、保護ガラス16のワイパー装置18及びウォッシャーノズル20が配設されている。
【0015】
雲台本体14は、据付台22上に固定されたパン軸23によって支持されている。雲台本体14は、ケーシング24内にパン駆動機構とチルト駆動機構とが内蔵されている。パン駆動機構は、パン駆動用のモータと、該モータの回転駆動力をパン軸23に伝達するウォームギアやベルト等の動力伝達機構とからなる。また、チルト駆動機構は、チルト駆動用のモータと、該モータの回転駆動力をチルト軸15に伝達するウォームギアやベルト等の動力伝達機構とからなる。
【0016】
パン駆動機構及びチルト駆動機構は、パン軸23に設けられたコネクタ25を介して接続される、不図示のリモコン装置によって遠隔制御される。すなわち、リモコン装置の例えばジョイスティックを操作すると、その操作に応じたコントロール信号が不図示の中継回路によって駆動信号に変換された後、パン駆動機構及びチルト駆動機構の各モータにそれぞれ加えられる。そして、各モータの回転駆動力が前記動力伝達機構を介してそれぞれパン軸23、チルト軸15に伝達することにより、カメラハウジング12内に収納されているテレビカメラがカメラハウジング12と共にパン・チルト動作する。
【0017】
図1において符号26は、ウォッシャー液が蓄えられたウォッシャータンクである。また、符号28は、ウォッシャータンク26からウォッシャーノズル20にウォッシャー液を供給するためのチューブであり、このチューブ28は、雲台本体14のケーシング24内に挿通されてウォッシャーノズル20に接続されている。ウォッシャータンク26は図示せぬ支持手段によって雲台装置10の所定の位置に取り付けられ、また、ウォッシャータンク26からチューブ28にウォッシャー液を送液するポンプ(不図示)も所定の位置に取り付けられている。ウォッシャータンク26に蓄えられているウォッシャー液は、リモコン装置からの指示に従って前記ポンプが駆動されることによりチューブ28を介してウォッシャーノズル20に供給され、保護ガラス16に噴射される。
【0018】
ウォッシャーノズル20は、保護ガラス16の下方に設けられ、この位置はテレビカメラで撮影されない位置である。また、ウォッシャーノズル20は、図2に示すように筒状に形成された3本の大中小のロッド30、32、34からなる伸縮自在な入れ子式のノズルであり、各々のロッド30〜34の中心軸が鉛直方向に沿うように、ウォッシャーノズル20がカメラハウジング12に取り付けられている。
【0019】
チューブ28は、大径ロッド30の下部に接続され、チューブ28から供給されたウォッシャー液は、大径ロッド30に形成された破線で示す流路31から、中径ロッド32に形成された破線で示す流路33、及び小径ロッド34に形成された破線で示す流路35を介して、小径ロッド34の上部側面に形成された噴射孔36から保護ガラス16に向けて噴射される。この噴射孔36は、保護ガラス16に正対する位置に形成されている。
【0020】
このように構成されたウォッシャーノズル20によれば、図1に示した収縮状態のウォッシャーノズル20に、ウォッシャー液がチューブ28を介して供給されると、ウォッシャー液の圧力が小径ロッド34に作用するので、小径ロッド34が中径ロッド32に対して上方向に伸びていく。そして、小径ロッド34が伸びきると、中径ロッド32が小径ロッド34に引っ張られるので、中径ロッド32が大径ロッド30に対して上方向に伸びていく。
【0021】
これにより、ウォッシャーノズル20は、図2の如く中径ロッド32及び小径ロッド34が全長分伸びきった伸長状態となり、噴射孔36が保護ガラス16の略中央位置に位置し、保護ガラス16に正対する。
【0022】
したがって、実施の形態のウォッシャー装置によれば、ウォッシャー液の噴射時には保護ガラス16に正対する位置にウォッシャーノズル20が進出して位置するので、必要時には保護ガラス16にウォッシャー液を均一に噴射することができる。
【0023】
保護ガラス16の洗浄が終了し、ウォッシャー液の供給を停止すると、ウォッシャーノズル20は鉛直方向に設けられているので、中径ロッド32及び小径ロッド34が自身の自重で降下する。これにより、ウォッシャーノズル20は図1に示した収縮状態に戻されるので、不要時にテレビカメラで撮影されることはない。
【0024】
以上説明したように、実施の形態のウォッシャーノズル20は、ウォッシャーノズル20にウォッシャー液の圧力がかかることによって保護ガラス16に正対する位置に進出移動し、ウォッシャー液の圧力が無くなるとテレビカメラで撮影されない位置に自重で退避移動するので、ウォッシャーノズル20を進退移動させるための専用の駆動機構を設けることなく、ウォッシャーノズル20の噴射孔36を図1に示した退避位置と図2に示した進出位置とに自動で位置させることができる。
【0025】
図3は、起伏自在に構成したウォッシャーノズル50の例が示されている。
【0026】
このウォッシャーノズル50は管状に構成されるとともに、その先端部に破線で示す噴射孔51が形成され、その基端部が可撓自在な蛇腹状の連結管52を介してチューブ28に連結されている。連結管52は、固定部材56によってカメラハウジング12の前面に固定されている。
【0027】
ウォッシャーノズル50は、捩じりコイルばね(付勢手段)58の付勢力によって、実線で示す退避位置、すなわち、保護ガラス16の右側方の位置に位置されている。捩じりコイルばね58は、そのコイル部58Aがカメラハウジング12に突設されたピン60に嵌合されて位置決めされるとともに、一端部58Bがウォッシャーノズル50の基部に突設されたピン62に係合され、他端部58Cがカメラハウジング12の前面に突設されたピン64に係合されている。これにより、捩じりコイルばね58の付勢力がピン62を介してウォッシャーノズル50に付与され、ウォッシャーノズル50が前記退避位置に位置されている。
【0028】
このように構成されたウォッシャーノズル50によれば、実線で示した退避位置に位置しているウォッシャーノズル50に、ウォッシャー液がチューブ28を介して供給されると、ウォッシャー液の圧力が連結管52に作用し、連結管52が捩じりコイルばね58の付勢力に抗して保護ガラス16に向けて傾倒していく。そして、ウォッシャーノズル50は、ウォッシャー液の圧力と捩じりコイルばね58の付勢力とがつり合った、図3上で二点鎖線で示す進出位置に位置する。この時、噴射孔51が保護ガラス16の略中央位置に位置し、保護ガラス16に正対する。
【0029】
したがって、図3に示したウォッシャーノズル50も同様に、ウォッシャー液の噴射時には保護ガラス16に正対する位置に位置するので、必要時には保護ガラス16にウォッシャー液を均一に噴射することができる。
【0030】
保護ガラス16の洗浄が終了し、ウォッシャー液の供給を停止すると、ウォッシャーノズル50は捩じりコイルばね58の付勢力によって図3に示した退避位置に戻され、テレビカメラで撮影されない位置に位置するので、不要時にテレビカメラで撮影されることはない。また、ウォッシャーノズル50も同様に、ウォッシャーノズル50を進退移動させるための専用の駆動機構を設けることなく、ウォッシャーノズル50の噴射孔51を図3上で実線で示した退避位置と二点鎖線で示した進出位置とに自動で位置させることができる。
【0031】
捩じりコイルばね58を利用せず、ノズル自身の弾性変形を利用した簡単なウォッシャー装置でも適用できる。この装置にれば、ウォッシャー液の圧力でノズルが弾性変形し、ノズルが保護ガラス16に正対する位置に位置し、ウォッシャー液の圧力が無くなると、復元力でノズルがテレビカメラで撮影されない位置に位置する。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るウォッシャー装置によれば、ウォッシャー液の噴射時には保護ガラスに正対する位置にノズルが進出して位置し、洗浄不要時にはカメラで撮影されない位置にノズルが退避して位置するので、必要時には保護ガラスにウォッシャー液を均一に噴射することができ、不要時にはカメラで撮影されない位置にノズルが位置するウォッシャー装置を提供できる。
【0033】
また、本発明のウォッシャー装置のノズルは、ウォッシャー液の圧力によって保護ガラスに正対する位置に進出移動し、ウォッシャー液の圧力が無くなるとカメラで撮影されない位置に自重又は付勢手段による付勢力によって退避移動するので、ノズルを進退移動させるための専用の駆動機構を設けることなく、ノズルを前記双方の位置に自動で位置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のウォッシャー装置が設けられた雲台装置の斜視図
【図2】図1に示したウォッシャー装置のノズルが伸長した状態を示す図
【図3】起伏自在に構成されたウォッシャー装置のノズルの例を示す図
【符号の説明】
10…雲台装置、12…カメラハウジング、14…雲台本体、16…保護ガラス、18…ワイパー装置、20、50…ウォッシャーノズル、26…ウォッシャータンク、28…チューブ、30、32、34…ロッド、36…噴射孔、52…連結管、58…捩じりコイルばね
Claims (3)
- カメラハウジングに取り付けられるとともに、該カメラハウジングに設けられた保護ガラスに向けてウォッシャー液を噴射するノズルを備えたウォッシャー装置において、
前記ウォッシャー装置の前記ノズルは、前記保護ガラスに正対する位置と前記カメラで撮影されない位置との間で進退移動されることを特徴とするウォッシャー装置。 - 前記ウォッシャー装置の前記ノズルは、前記ウォッシャー液の圧力によって前記保護ガラスに正対する位置と前記カメラで撮影されない位置とに進退移動されることを特徴とする請求項1に記載のウォッシャー装置。
- 前記ウォッシャー装置の前記ノズルは、前記ウォッシャー液の圧力が無くなると前記カメラで撮影されない位置に自重又は付勢手段による付勢力によって退避移動されることを特徴とする請求項2に記載のウォッシャー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002302066A JP2004140523A (ja) | 2002-10-16 | 2002-10-16 | ウォッシャー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2004140523A true JP2004140523A (ja) | 2004-05-13 |
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ID=32450251
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004140523A (ja) |
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2002
- 2002-10-16 JP JP2002302066A patent/JP2004140523A/ja active Pending
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