JP2004139808A - 接続ケーブルおよび接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】接続不良を防止し得る接続ケーブルおよび接続構造を提供する。
【解決手段】複数本の導線13と、該導線13を収容孔11に収容する絶縁材からなるレール部10とを備え、前記レール部10は概ね一様な横断面を有すると共に、コネクタ2の各端子21が前記各収容孔11内に挿入される開口溝12が前記レール部10の長手方向に沿って形成された接続ケーブル1に関する。前記各収容孔11に前記各端子21を押し込むと、当該各端子21が前記各導線13の側面に接触するように前記各導線13の各収容孔11に対し、前記各開口溝12が前記レール部10の幅方向Wに偏心して設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】複数本の導線13と、該導線13を収容孔11に収容する絶縁材からなるレール部10とを備え、前記レール部10は概ね一様な横断面を有すると共に、コネクタ2の各端子21が前記各収容孔11内に挿入される開口溝12が前記レール部10の長手方向に沿って形成された接続ケーブル1に関する。前記各収容孔11に前記各端子21を押し込むと、当該各端子21が前記各導線13の側面に接触するように前記各導線13の各収容孔11に対し、前記各開口溝12が前記レール部10の幅方向Wに偏心して設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接続ケーブルおよび接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
接続ケーブルにコネクタを取り付け、前記ケーブルとコネクタとを電気的に接続する接続構造が知られている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−255512号公報(第2−5頁、第2図)
【0004】
【特許文献2】
実開平4−131886号公報(第2−3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の接続構造では、接続ケーブルとコネクタとの電気的な接続は、ケーブル内の導線の軸心に向ってコネクタの端子を挿入し、前記導線に端子の先端部分を接触させることで行う。しかし、前記端子の先端部分を導線に向って常に押し付けておく必要があるため、経時的に導線と端子との接触部分が緩み、接続不良を生じるおそれがある。
【0006】
したがって、本発明の目的は、接続不良を防止し得る接続ケーブルおよび接続構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の接続ケーブルは、複数本の導線と、各導線を各々別々の収容孔に収容する絶縁材からなるレール部とを備え、前記レール部は概ね一様な横断面を有すると共に、コネクタの各端子が前記各収容孔内に挿入される開口溝が前記レール部の長手方向に沿って形成され、前記各開口溝はコネクタの各端子が前記導線に接触するのを可能とする接続ケーブルにおいて、前記各開口溝から前記各収容孔に前記各端子を押し込むと、当該各端子が前記各導線の側面に接触するように前記各導線の各収容孔に対し、前記各開口溝が前記レール部の幅方向に偏心して設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、前記コネクタの各端子が前記各開口溝に挿入されて前記導線の側面に接触する。前記開口溝は、収容孔に対し幅方向に偏心して設けられているので、前記各コネクタの端子の両側部は、開口溝の内面と導線の側部とに圧接される。したがって、接続不良を防止することができる。
また、端子の側面が導線の側面に接触するので、端子の先端が導線に接触する場合に比べ、導線との接触面積が大きくなるから、接続状態が良好となる。
【0009】
前記レール部は容易に折れ曲がらない硬質の合成樹脂で形成され、前記導線は前記収容孔内において幅方向に移動可能な状態でルーズに挿入されていてもよい。前記端子が挿入されると、該端子によって、導線が前記収容孔内を幅方向に移動するので、前記端子の挿入を容易に行うことができる。
【0010】
また、前記開口溝は、前記収容孔の一方の側部に片寄った位置に設けられていると共に、前記開口溝の幅が前記導線の直径の1/2程度ないし1/2よりも若干小さな値に設定されているのが好ましい。かかる場合には、より一層容易に端子の挿入を行うことができる。
【0011】
さらに、前記開口溝は、前記収容孔の一方の側部に片寄った位置に設けられていると共に、前記開口溝が前記収容孔よりも深く形成されていてもよい。かかる場合には、前記端子の先端が深く挿入されることにより、端子と導線との接続がより一層安定する。
【0012】
また、前記端子が前記導線の長手方向に沿って円弧状ないし「ヘ」の字状に湾曲しており、前記湾曲した端子の両端のエッジが前記導線の側部に食い込んでいるのが好ましい。前記開口溝の内面と導線の側部との間で変形された端子の復元力により、より一層、接続不良を防止することができる。
また、端子が導線の側部に食い込むので、導線表面の汚れや錆などが削り落とされるから、端子と導線との接続が確実となる。したがって、導線を信号線として用いる場合には、信号の授受が確実となり、一方、導線を電力線として用いる場合には、接続部分の抵抗が小さく、安定に電力が供給できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、長手方向Yに延びる本発明の接続ケーブル1は、複数本の導線13を収容するレール部10を備えている。
前記導線は、たとえば、4本設けられている。前記4本の導線のうち、2本を給電用とし、残りの1本以上を信号線として用いてもよい。また、4本全てを信号線として用いてもよい。
後述するように、前記レール部10には、任意の位置にコネクタ2が取り付け可能である。前記コネクタ2には、種々の電気機器ないし電子機器30が固定されている。コネクタ2を接続ケーブル1に取り付けると、該コネクタ2を介して導線13と前記機器30とが電気的に接続される。かかる接続構造の一例として、図5(a)に示すように、たとえば、液晶表示器30をコネクタ2に固定し、該コネクタ2を接続ケーブル1に取り付けることで、前記液晶表示器30に種々の表示を行わせることが可能である。
【0014】
コネクタ2:
図2はコネクタ2の下面側、すなわち、前記接続ケーブル1に接触する側の斜視図である。図2に示すコネクタ本体20は、たとえば、硬質の合成樹脂などからなる絶縁材で形成されている。前記コネクタ本体20の下面には、前記長手方向Yに直交する幅方向Wに沿って、複数の接続端子21が設けられている。前記各端子21は、前記コネクタ2の内部において、前述の液晶表示器30に電気的に接続されている。図4の拡大された平面断面図に示すように、前記端子21の平面断面は、円弧状に形成されている。なお、前記端子21は、前記開口溝12に挿入された際、前記円弧状の端子21の両端のエッジ21eが導線13の側部に食い込む向きに配置されている。
【0015】
接続ケーブル1:
図3(a)に示すように、前記レール部10は、容易に折れ曲がらない硬質の合成樹脂などの絶縁材で形成されており、概ね一様な横断面を有している。断面円形の前記導線13は、接続ケーブル1内に形成された収容孔11に収容されている。
前記収容孔11の幅方向Wの一方の側部には、前記端子21が挿入される開口溝12が、レール部10の長手方向Yに沿って延設されている。前記開口溝12は、前記端子21の位置に対応して、前記幅方向Wに複数設けられている。
前記開口溝12は、前記レール部10のコネクタ2が取り付けられる側の面に開口しており、該レール部10の表面から前記収容孔11よりも深い位置に渡って形成されている。
開口溝12の幅は、導線13の直径の1/2よりも若干小さな値に設定されている。一方、図4(b)の拡大された断面図に示すように、前記端子21の幅αは、前記開口溝12の幅βと同等ないし開口溝12の幅βよりも小さく形成されている。
前記開口溝12を含む実質的な収容孔11の幅W、端子21の幅αおよび導線13の直径Dは、下記の式で表される。
開口溝12を含む実質的な収容孔11の幅W<端子21の幅α+導線13の直径D
したがって、後述するように、端子21を開口溝12に挿入することで、端子21の両端のエッジ21eを導線13の側部に食い込ませることができる。
【0016】
なお、図3(a)に示すように、前記コネクタ本体20の幅方向Wの両側には、コネクタ2を接続ケーブル1に固定するための係合部25が形成されている。一方、レール部10の側部には、被係合溝15が形成されており、図3(b)の接続状態に示すように、前記係合部25と係合溝15とを係合させることで、接続ケーブル1にコネクタ2を固定する。
【0017】
接続方法:
コネクタ2を取り付けるには、図5(a)の接続ケーブル1の任意の位置にコネクタ2の端子21を押し込んで取り付ける。
図3(a)に示す前記端子21が開口溝12に挿入されると、端子21の先端が導線13の外周面(側面)に対し円に接するように接触し、導線13が収容孔11内を幅方向Wに押し込まれるように若干移動する。さらに、端子21を開口溝12の奥に押し込むと、図4(a),(b)に示す端子21は開口溝12の内面12aと導線13との間に挟まれ、円弧状の端子21が変形すると共に、端子21の両端のエッジ21eが導線13の側部(前記開口溝12の内面12aに対面していた部分)13aに食い込む。
一方、前記コネクタ2に設けられた前記係合部25が接続ケーブル1に形成された被係合溝15に係合し、コネクタ2が接続ケーブル1に固定される。
【0018】
このように、端子21は、その平面断面が円弧状に形成されているので、変形された端子21の復元力により該開口溝12と導線13との間で端子21が固定される。
また、端子21の両端のエッジ21eが導線13の側部13aに食い込むので、導線13の表面の汚れや錆が削り落とされるから、端子21と導線13との接続が確実となる。したがって、4本の導線13のうち、信号線として用いる導線13から端子21への信号の授受が確実となると共に、電力線として用いる導線13と端子21との抵抗が少なく、安定に電力が供給できる。
また、前述のように、開口溝12は、収容孔11よりも深い位置まで形成されているので、端子21が開口溝12に挿入されることにより、開口溝12と導線13との接続がより一層安定する。
【0019】
さらに、コネクタ2の取り付けと取り外しを繰り返し行っても、端子21が開口溝12と導線13との間に挟まれると共に、端子21が前記復元力によって固定されるので、良好な接触状態を維持することができる。
【0020】
なお、本発明の接続ケーブルの用い方としては、図5(a)に示すように、電気機器ないし電子機器を固定したコネクタ2を接続ケーブル1の任意の位置に取り付ける他に、たとえば、以下のように用いることができる。
図5(b)に示すように、2本の接続ケーブル1に跨がるようにコネクタ2を取り付けることで、接続ケーブル1同士を電気的に接続する。
また、図5(c)に示すように、接続ケーブル1に複数のコネクタ2を取り付け、該複数のコネクタ2に跨がるように電気機器や電子機器を接続する。
【0021】
また、前記実施形態では、導線13が収容孔11内を幅方向Wに移動可能に設けることとしたが、図6に示す接続ケーブル1Aのように、収容孔11に導線13が隙間なく嵌合していてもよい。かかる場合には、成形時にレール部10と導線13とを一体に製造することができるから、生産性が著しく向上する。
【0022】
さらに、図7(a)に示すように、収容孔11Aの形状を断面円形の導線13の外径に沿った円弧を有する形状に形成し、導線13が収容孔11A内を大きく移動しないようにすれば、端子21を導線13に容易に食い込ませることができる。特に、収容孔11Aの開口溝12側に、導線13の外周面に沿った突条部100,100を上下に突設すれば、導線13が開口溝12側に不用意に移動しないので、端子21の挿入時に端子21が導線13の側部13aに接するように当たるから、端子21の先端(下端)が導線13の円の法線に沿って当接しないので、大きな力をかけることなく端子21の挿入を行うことができる。
【0023】
また、挿入時に変形し易いように、端子の先端部分を2以上の複数枚に分割して形成してもよい。たとえば、図7(b)に示すように、ペン先のように、スリット200を形成して、端子21Aの先端部分21fを2つに分割してもよい。前記端子21Aはその平面断面が円弧状または「へ」の字状に形成されている。この図に示すように、前記端子21Aは、L字形に成形してもよい。端子21Aの上部にはビス孔21dが穿孔されており、電気機器や電子機器にビス、ハトメまたはリベット止めされる。なお、端子21AをL字形に形成しないで、前記機器の基板にハンダ付け等で固定してもよい。
【0024】
本実施形態では、前記端子21Aの先端部分21fが分割されているので、剛性が小さくなるから、図7(a)に示す端子21Aが開口溝12内に挿入されると、先端部分21fが変形し易い。そのため、大きな力をかけることなく、端子21Aを容易に挿入することができる。
また、一対の先端部分21fの各エッジ21eが各々別々に変形して、導線13の側部13aに接触するので、片方のエッジ21eのみが接触するのを防止でき、接触の信頼性が大きく向上する。
なお、本変形例の端子21Aは、導線13の側部13aへの食い込み易さや、食い込む面積が、前述の分割されていない端子21(図2)よりも小であるが、本端子21Aにおいても、そのエッジ21eを導線13の側部13aに食い込ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる接続ケーブルおよびコネクタを示す概略斜視図である。
【図2】コネクタを示す概略斜視図である。
【図3】接続ケーブルとコネクタ2との接続方法を示す横断面図である。
【図4】導線および端子を示す拡大された平面断面図および横断面図である。
【図5】接続ケーブルへのコネクタの取付状態を示す斜視図および平面図である。
【図6】他の例を示す接続ケーブルの横断面図である。
【図7】(a)は他の例を示す導線および端子の平面断面図、(b)は同端子の概略斜視図である。
【符号の説明】
1:接続ケーブル
2:コネクタ
10:レール部
11:収容孔
12:開口溝
13:導線
21,21A:端子
Y:長手方向
【発明の属する技術分野】
本発明は、接続ケーブルおよび接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
接続ケーブルにコネクタを取り付け、前記ケーブルとコネクタとを電気的に接続する接続構造が知られている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−255512号公報(第2−5頁、第2図)
【0004】
【特許文献2】
実開平4−131886号公報(第2−3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の接続構造では、接続ケーブルとコネクタとの電気的な接続は、ケーブル内の導線の軸心に向ってコネクタの端子を挿入し、前記導線に端子の先端部分を接触させることで行う。しかし、前記端子の先端部分を導線に向って常に押し付けておく必要があるため、経時的に導線と端子との接触部分が緩み、接続不良を生じるおそれがある。
【0006】
したがって、本発明の目的は、接続不良を防止し得る接続ケーブルおよび接続構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の接続ケーブルは、複数本の導線と、各導線を各々別々の収容孔に収容する絶縁材からなるレール部とを備え、前記レール部は概ね一様な横断面を有すると共に、コネクタの各端子が前記各収容孔内に挿入される開口溝が前記レール部の長手方向に沿って形成され、前記各開口溝はコネクタの各端子が前記導線に接触するのを可能とする接続ケーブルにおいて、前記各開口溝から前記各収容孔に前記各端子を押し込むと、当該各端子が前記各導線の側面に接触するように前記各導線の各収容孔に対し、前記各開口溝が前記レール部の幅方向に偏心して設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、前記コネクタの各端子が前記各開口溝に挿入されて前記導線の側面に接触する。前記開口溝は、収容孔に対し幅方向に偏心して設けられているので、前記各コネクタの端子の両側部は、開口溝の内面と導線の側部とに圧接される。したがって、接続不良を防止することができる。
また、端子の側面が導線の側面に接触するので、端子の先端が導線に接触する場合に比べ、導線との接触面積が大きくなるから、接続状態が良好となる。
【0009】
前記レール部は容易に折れ曲がらない硬質の合成樹脂で形成され、前記導線は前記収容孔内において幅方向に移動可能な状態でルーズに挿入されていてもよい。前記端子が挿入されると、該端子によって、導線が前記収容孔内を幅方向に移動するので、前記端子の挿入を容易に行うことができる。
【0010】
また、前記開口溝は、前記収容孔の一方の側部に片寄った位置に設けられていると共に、前記開口溝の幅が前記導線の直径の1/2程度ないし1/2よりも若干小さな値に設定されているのが好ましい。かかる場合には、より一層容易に端子の挿入を行うことができる。
【0011】
さらに、前記開口溝は、前記収容孔の一方の側部に片寄った位置に設けられていると共に、前記開口溝が前記収容孔よりも深く形成されていてもよい。かかる場合には、前記端子の先端が深く挿入されることにより、端子と導線との接続がより一層安定する。
【0012】
また、前記端子が前記導線の長手方向に沿って円弧状ないし「ヘ」の字状に湾曲しており、前記湾曲した端子の両端のエッジが前記導線の側部に食い込んでいるのが好ましい。前記開口溝の内面と導線の側部との間で変形された端子の復元力により、より一層、接続不良を防止することができる。
また、端子が導線の側部に食い込むので、導線表面の汚れや錆などが削り落とされるから、端子と導線との接続が確実となる。したがって、導線を信号線として用いる場合には、信号の授受が確実となり、一方、導線を電力線として用いる場合には、接続部分の抵抗が小さく、安定に電力が供給できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、長手方向Yに延びる本発明の接続ケーブル1は、複数本の導線13を収容するレール部10を備えている。
前記導線は、たとえば、4本設けられている。前記4本の導線のうち、2本を給電用とし、残りの1本以上を信号線として用いてもよい。また、4本全てを信号線として用いてもよい。
後述するように、前記レール部10には、任意の位置にコネクタ2が取り付け可能である。前記コネクタ2には、種々の電気機器ないし電子機器30が固定されている。コネクタ2を接続ケーブル1に取り付けると、該コネクタ2を介して導線13と前記機器30とが電気的に接続される。かかる接続構造の一例として、図5(a)に示すように、たとえば、液晶表示器30をコネクタ2に固定し、該コネクタ2を接続ケーブル1に取り付けることで、前記液晶表示器30に種々の表示を行わせることが可能である。
【0014】
コネクタ2:
図2はコネクタ2の下面側、すなわち、前記接続ケーブル1に接触する側の斜視図である。図2に示すコネクタ本体20は、たとえば、硬質の合成樹脂などからなる絶縁材で形成されている。前記コネクタ本体20の下面には、前記長手方向Yに直交する幅方向Wに沿って、複数の接続端子21が設けられている。前記各端子21は、前記コネクタ2の内部において、前述の液晶表示器30に電気的に接続されている。図4の拡大された平面断面図に示すように、前記端子21の平面断面は、円弧状に形成されている。なお、前記端子21は、前記開口溝12に挿入された際、前記円弧状の端子21の両端のエッジ21eが導線13の側部に食い込む向きに配置されている。
【0015】
接続ケーブル1:
図3(a)に示すように、前記レール部10は、容易に折れ曲がらない硬質の合成樹脂などの絶縁材で形成されており、概ね一様な横断面を有している。断面円形の前記導線13は、接続ケーブル1内に形成された収容孔11に収容されている。
前記収容孔11の幅方向Wの一方の側部には、前記端子21が挿入される開口溝12が、レール部10の長手方向Yに沿って延設されている。前記開口溝12は、前記端子21の位置に対応して、前記幅方向Wに複数設けられている。
前記開口溝12は、前記レール部10のコネクタ2が取り付けられる側の面に開口しており、該レール部10の表面から前記収容孔11よりも深い位置に渡って形成されている。
開口溝12の幅は、導線13の直径の1/2よりも若干小さな値に設定されている。一方、図4(b)の拡大された断面図に示すように、前記端子21の幅αは、前記開口溝12の幅βと同等ないし開口溝12の幅βよりも小さく形成されている。
前記開口溝12を含む実質的な収容孔11の幅W、端子21の幅αおよび導線13の直径Dは、下記の式で表される。
開口溝12を含む実質的な収容孔11の幅W<端子21の幅α+導線13の直径D
したがって、後述するように、端子21を開口溝12に挿入することで、端子21の両端のエッジ21eを導線13の側部に食い込ませることができる。
【0016】
なお、図3(a)に示すように、前記コネクタ本体20の幅方向Wの両側には、コネクタ2を接続ケーブル1に固定するための係合部25が形成されている。一方、レール部10の側部には、被係合溝15が形成されており、図3(b)の接続状態に示すように、前記係合部25と係合溝15とを係合させることで、接続ケーブル1にコネクタ2を固定する。
【0017】
接続方法:
コネクタ2を取り付けるには、図5(a)の接続ケーブル1の任意の位置にコネクタ2の端子21を押し込んで取り付ける。
図3(a)に示す前記端子21が開口溝12に挿入されると、端子21の先端が導線13の外周面(側面)に対し円に接するように接触し、導線13が収容孔11内を幅方向Wに押し込まれるように若干移動する。さらに、端子21を開口溝12の奥に押し込むと、図4(a),(b)に示す端子21は開口溝12の内面12aと導線13との間に挟まれ、円弧状の端子21が変形すると共に、端子21の両端のエッジ21eが導線13の側部(前記開口溝12の内面12aに対面していた部分)13aに食い込む。
一方、前記コネクタ2に設けられた前記係合部25が接続ケーブル1に形成された被係合溝15に係合し、コネクタ2が接続ケーブル1に固定される。
【0018】
このように、端子21は、その平面断面が円弧状に形成されているので、変形された端子21の復元力により該開口溝12と導線13との間で端子21が固定される。
また、端子21の両端のエッジ21eが導線13の側部13aに食い込むので、導線13の表面の汚れや錆が削り落とされるから、端子21と導線13との接続が確実となる。したがって、4本の導線13のうち、信号線として用いる導線13から端子21への信号の授受が確実となると共に、電力線として用いる導線13と端子21との抵抗が少なく、安定に電力が供給できる。
また、前述のように、開口溝12は、収容孔11よりも深い位置まで形成されているので、端子21が開口溝12に挿入されることにより、開口溝12と導線13との接続がより一層安定する。
【0019】
さらに、コネクタ2の取り付けと取り外しを繰り返し行っても、端子21が開口溝12と導線13との間に挟まれると共に、端子21が前記復元力によって固定されるので、良好な接触状態を維持することができる。
【0020】
なお、本発明の接続ケーブルの用い方としては、図5(a)に示すように、電気機器ないし電子機器を固定したコネクタ2を接続ケーブル1の任意の位置に取り付ける他に、たとえば、以下のように用いることができる。
図5(b)に示すように、2本の接続ケーブル1に跨がるようにコネクタ2を取り付けることで、接続ケーブル1同士を電気的に接続する。
また、図5(c)に示すように、接続ケーブル1に複数のコネクタ2を取り付け、該複数のコネクタ2に跨がるように電気機器や電子機器を接続する。
【0021】
また、前記実施形態では、導線13が収容孔11内を幅方向Wに移動可能に設けることとしたが、図6に示す接続ケーブル1Aのように、収容孔11に導線13が隙間なく嵌合していてもよい。かかる場合には、成形時にレール部10と導線13とを一体に製造することができるから、生産性が著しく向上する。
【0022】
さらに、図7(a)に示すように、収容孔11Aの形状を断面円形の導線13の外径に沿った円弧を有する形状に形成し、導線13が収容孔11A内を大きく移動しないようにすれば、端子21を導線13に容易に食い込ませることができる。特に、収容孔11Aの開口溝12側に、導線13の外周面に沿った突条部100,100を上下に突設すれば、導線13が開口溝12側に不用意に移動しないので、端子21の挿入時に端子21が導線13の側部13aに接するように当たるから、端子21の先端(下端)が導線13の円の法線に沿って当接しないので、大きな力をかけることなく端子21の挿入を行うことができる。
【0023】
また、挿入時に変形し易いように、端子の先端部分を2以上の複数枚に分割して形成してもよい。たとえば、図7(b)に示すように、ペン先のように、スリット200を形成して、端子21Aの先端部分21fを2つに分割してもよい。前記端子21Aはその平面断面が円弧状または「へ」の字状に形成されている。この図に示すように、前記端子21Aは、L字形に成形してもよい。端子21Aの上部にはビス孔21dが穿孔されており、電気機器や電子機器にビス、ハトメまたはリベット止めされる。なお、端子21AをL字形に形成しないで、前記機器の基板にハンダ付け等で固定してもよい。
【0024】
本実施形態では、前記端子21Aの先端部分21fが分割されているので、剛性が小さくなるから、図7(a)に示す端子21Aが開口溝12内に挿入されると、先端部分21fが変形し易い。そのため、大きな力をかけることなく、端子21Aを容易に挿入することができる。
また、一対の先端部分21fの各エッジ21eが各々別々に変形して、導線13の側部13aに接触するので、片方のエッジ21eのみが接触するのを防止でき、接触の信頼性が大きく向上する。
なお、本変形例の端子21Aは、導線13の側部13aへの食い込み易さや、食い込む面積が、前述の分割されていない端子21(図2)よりも小であるが、本端子21Aにおいても、そのエッジ21eを導線13の側部13aに食い込ませることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる接続ケーブルおよびコネクタを示す概略斜視図である。
【図2】コネクタを示す概略斜視図である。
【図3】接続ケーブルとコネクタ2との接続方法を示す横断面図である。
【図4】導線および端子を示す拡大された平面断面図および横断面図である。
【図5】接続ケーブルへのコネクタの取付状態を示す斜視図および平面図である。
【図6】他の例を示す接続ケーブルの横断面図である。
【図7】(a)は他の例を示す導線および端子の平面断面図、(b)は同端子の概略斜視図である。
【符号の説明】
1:接続ケーブル
2:コネクタ
10:レール部
11:収容孔
12:開口溝
13:導線
21,21A:端子
Y:長手方向
Claims (6)
- 複数本の導線と、該導線を収容孔に収容する絶縁材からなるレール部とを備え、前記レール部は概ね一様な横断面を有すると共に、コネクタの各端子が前記各収容孔内に挿入される開口溝が前記レール部の長手方向に沿って形成され、前記各開口溝はコネクタの各端子が前記導線に接触するのを可能とする接続ケーブルにおいて、
前記各開口溝から前記各収容孔に前記各端子を押し込むと、当該各端子が前記各導線の側面に接触するように前記各導線の各収容孔に対し、前記各開口溝が前記レール部の幅方向に偏心して設けられている接続ケーブル。 - 請求項1において、
前記レール部は容易に折れ曲がらない硬質の合成樹脂で形成され、前記導線は前記収容孔内において幅方向に移動可能な状態でルーズに挿入されている接続ケーブル。 - 請求項1もしくは2において、
前記開口溝は、前記収容孔の一方の側部に片寄った位置に設けられていると共に、前記開口溝の幅が前記導線の直径の1/2程度ないし1/2よりも若干小さな値に設定されている接続ケーブル。 - 請求項1,2もしくは3において、
前記開口溝は、前記収容孔の一方の側部に片寄った位置に設けられていると共に、前記開口溝が前記収容孔よりも深く形成されている接続ケーブル。 - 請求項1ないし4のいずれかの接続ケーブルと、前記開口溝に合致するピッチで幅方向に前記端子を複数有する前記コネクタとの接続構造であって、
前記コネクタの各端子は前記各開口溝に挿入されて前記導線の側面に接触していると共に、
前記各コネクタの端子が前記開口溝の内面と前記導線との側部に圧接している接続構造。 - 請求項5において、
前記端子が前記導線の長手方向に沿って円弧状ないし「ヘ」の字状に湾曲しており、前記湾曲した端子の両端のエッジが前記導線の側部に食い込んでいることを特徴とする接続構造。
Priority Applications (1)
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JP2002302514A JP2004139808A (ja) | 2002-10-17 | 2002-10-17 | 接続ケーブルおよび接続構造 |
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Cited By (2)
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JP2015173127A (ja) * | 2015-06-02 | 2015-10-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 配線ダクトシステム |
CN109965607A (zh) * | 2019-04-28 | 2019-07-05 | 苏州市华仓塑料有限公司 | 一种轨道供电展架板 |
-
2002
- 2002-10-17 JP JP2002302514A patent/JP2004139808A/ja active Pending
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