JP2004135959A - アイロン - Google Patents

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JP2004135959A JP2002304802A JP2002304802A JP2004135959A JP 2004135959 A JP2004135959 A JP 2004135959A JP 2002304802 A JP2002304802 A JP 2002304802A JP 2002304802 A JP2002304802 A JP 2002304802A JP 2004135959 A JP2004135959 A JP 2004135959A
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Takahisa Tsuji
辻 隆久
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】アイロンがけ時に、誤って作られてしまうかけじわを減少させて、仕上がりの向上を図るとともに、しっかりアイロンがけしたい箇所に容易に力を加えることができるアイロンを提供する。
【解決手段】アイロン本体7の重心6を握り部5の下方に位置させるとともに、ベース1の下面側の掛け面3を少なくとも前後方向において下方に凸形状に形成し、前記凸形状の頂点8をアイロン本体7の重心6の近傍直下に配置したものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は衣類等のしわ伸ばしを行うアイロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のアイロンは、図8〜図9に示すように構成されていた。以下、その構成について説明する。
【0003】
最も一般的な構造は、図8に示すように、ヒーター10を有するベース11に掛け面12を形成し、ベース11の上方に握り部13を有した把手14を設けたもので、掛け面12は平面形状で構成されていた。
【0004】
また、図9に示すように、掛け面12を下方に凸形状かつ球面形状にしたものも考案されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、衣類等のアイロンがけを行い、しわ伸ばしを行う際に、アイロンをアイロンテーブル19上に置いて使用するが、アイロンテーブル19のクッション性及び衣類18の厚みにより、掛け面12が若干下方に沈んだ状態でアイロンがけを行うことになる。ここで、掛け面12が平面形状の場合は、掛け面12と衣類18とに段差が生じ、アイロンが衣類18の上を移動する時に掛け面12の外周部17が衣類等に引っ掛かり、アイロンがけでしわを伸ばしているにもかかわらず、余分なしわを作ってしまうことになる。
【0006】
また、掛け面12を下方に凸形状かつ球面形状にしたものの場合は、アイロンが沈み込んだ場合にも、端面は衣類には引っ掛からず、余分なしわを低減することが考えられるが、図9に示すように、掛け面12の中央部分に凸形状の頂点15があると、把手14の握り部13を握ったときにアイロンの重心位置16とずれているために、アイロンがけをしようと握り部13に下方への力を加えた場合にアイロンが前上がりに傾き、掛け面12の後部が沈み込み、前部が浮いてしまうということになる。
【0007】
その結果、掛け面12の衣類18への接触が不均等となり、しわを伸ばしたい箇所へのアイロンがけができないだけでなく、余分なしわを作ってしまうという不具合を生じる。すなわち、掛け面12の前部の外周部17aの近傍では、アイロンがけ前の衣類を十分に押し伸ばす力が働かないまま、その上をアイロンのベース12が移動するため、しわが発生してしまい、また、沈み込んだ後部の外周部17bでは、衣類を過度に強い力で押し付けた状態で引っ張ることになり、ベース12の後方への移動とともにベース12の下の衣類も後方へ移動させてしまい、折り重なる状態になった衣類の上をベースが乗り越えることによって、しわを作ってしまう恐れがあり、使い勝手の悪いものとなる。
【0008】
本発明は上記課題を解決するもので、アイロンがけを行う際に、余分なしわを作ってしまうという失敗を低減し、仕上がりを向上させるとともに、アイロンの使い勝手を向上することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、掛け面を有しヒーターによって加熱されるベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記ベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したものである。
【0010】
これにより、アイロンがけをする際、一般的に把手の握り部の握る位置は、アイロン本体の重心位置近傍になり、その力の作用線上に掛け面の頂点があるために、アイロン本体が不要に傾かず、外周部が衣類に沈み込んでしまうということがなくなり、掛け面の外周部の衣類への引っ掛かりが減少するとともに、加える力が小さくても、力を加えた方向に容易にアイロン本体を傾かせることができ、スムーズなアイロンがけが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、掛け面を有しヒーターによって加熱されるベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記ベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したことで、アイロンがけをする際、一般的に把手の握り部の握る位置は、アイロン本体の重心位置近傍になり、その力の作用線上に掛け面の頂点があるために、通常のアイロンがけにおいては、アイロンが傾かず、掛け面の前後の外周部が衣類に引っ掛かることなく、誤ってしわを作ることがなくなる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、掛け面を有しヒーターによって加熱されるベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記ベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状かつ略円弧状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したことで、アイロンがけをする際、一般的に把手の握り部の握る位置は、アイロン本体の重心位置近傍になり、その力の作用線上に掛け面の頂点があるために、通常のアイロンがけにおいては、アイロンが傾かず、掛け面の前後の外周部が衣類に引っ掛かることなく、誤ってしわを作ることがなくなるとともに、掛け面を略円弧状に形成することで、力を加えたい方向にアイロン本体を傾かせる場合にスムーズに傾かせることが可能となる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、ヒーターによって加熱される第1のベースと、掛け面を有し、前記第1のベースの下面側に固着された第2のベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記第2のベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したことで、掛け面の前後の外周部での衣類への引っ掛かりをなくし、誤って作るしわを減少するとともに、掛け面を有する第2のベースを、ヒーターによって加熱される第1のベースとは別体で構成することで、掛け面を研磨する場合やフッ素樹脂加工等の表面処理を行う場合に第2のベース単体で処理可能となり、第1のベース等のアイロン本体へのマスキング等が不要となり生産性を高めることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、ヒーターによって加熱される第1のベースと、掛け面を有し、前記第1のベースの下面側に固着された第2のベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記第2のベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状かつ略円弧形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したことで、掛け面の前後の外周部での衣類への引っ掛かりをなくし、誤って作るしわを減少するとともに、掛け面を略円弧状に形成することで、力を加えたい方向にアイロン本体を傾かせる場合にスムーズに傾かせることが可能となる。
【0015】
また、掛け面を有する第2のベースを、ヒーターによって加熱される第1のベースとは別体で構成することで、掛け面を研磨する場合やフッ素樹脂加工等の表面処理を行う場合に第2のベース単体で処理可能となり、第1のベース等のアイロン本体へのマスキング等が不要となり生産性を高めることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜4いずれか1項に記載の発明において、掛け面は、少なくともその前後方向において、前記凸形状の頂点から前記掛け面の前部および後部の各々の外周部までの鉛直方向の距離をほぼ等しくしたことで、掛け面がアイロンテーブルに沈み込んだ場合でも、アイロンがけ動作において外周部のアイロンテーブルへの沈み込みが少なくとも前部外周部と後部外周部で等しくなり、外周部が衣類に引っ掛かることなくスムーズなアイロンがけが可能となる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜4いずれか1項に記載の発明において、掛け面は、少なくともその前後方向において、前記凸形状の頂点から前記掛け面の外周部までの鉛直方向の距離を、後部を前部より大きくしたことで、前方向にアイロンがけをする際には掛け面後部での抵抗が少なく、スムーズなアイロンがけ動作が行えるとともに、後方向にアイロンがけあるいは戻し動作を行う際にも衣類を掛け面後部の外周部で巻き込んで、不要なしわを作る恐れがなくなる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、掛け面を有しヒーターによって加熱されるベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記ベースの前記掛け面を下方に凸形状かつ略球面形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したことで、アイロンがけをする際、一般的に把手の握り部の握る位置は、アイロン本体の重心位置近傍になり、その力の作用線上に掛け面の頂点があるために、通常のアイロンがけにおいては、アイロンが傾かず、掛け面の外周部全てが衣類に引っ掛かることなく、誤ってしわを作ることがなくなるとともに、掛け面を略球面形状に形成することで、前後左右いずれの方向であっても力を加えたい方向にアイロン本体を傾かせる場合にスムーズに傾かせることが可能となる。
【0019】
請求項8に記載の発明は、ヒーターによって加熱される第1のベースと、掛け面を有し、前記第1のベースの下面側に固着された第2のベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記第2のベースの前記掛け面を下方に凸形状かつ略球面形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したことで、掛け面の外周部全てでの衣類への引っ掛かりをなくし、誤って作るしわを減少するとともに、掛け面を略球面形状に形成することで、前後左右いずれの方向であっても力を加えたい方向にアイロン本体を傾かせる場合にスムーズに傾かせることが可能となり、思い通りのアイロンがけが可能となる。
【0020】
また、掛け面を有する第2のベースを、ヒーターによって加熱される第1のベースとは別体で構成することで、掛け面を研磨する場合やフッ素樹脂加工等の表面処理を行う場合に第2のベース単体で処理可能となり、第1のベース等のアイロン本体へのマスキング等が不要となり生産性を高めることができる。
【0021】
請求項9に記載の発明は、上記請求項7または請求項8に記載の発明において、掛け面の頂点から前記掛け面外周部までの鉛直方向の距離をほぼ一定にしたことで、掛け面がアイロンテーブルに沈み込んだ場合でも、アイロンがけ動作において外周部のアイロンテーブルへの沈み込みが外周部全周で等しくなり、外周部全てが衣類に引っ掛かることなくスムーズなアイロンがけが可能となり、誤って作るしわを少なくすることができ、仕上がりのよいアイロンが得られる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例のアイロンの要部断面図、図2は同アイロンの要部縦断面図、図3は同アイロンの使用状態における側面図である。
【0024】
図1から図3において、1はヒーター2を埋設したベース、3はベース1の下面に形成した掛け面、4は掛け面3上方に設けた握り部5を有する把手である。6はアイロン本体7の重心で、把手4の握り部5のほぼ中央の下方に位置させてあり、ベース1の掛け面3は、下方に凸形状かつ略球面形状に形成し、凸形状の頂点8をアイロン本体7の重心6近傍直下に配置してある。
【0025】
上記構成において動作を説明すると、アイロンがけをする場合に、使用者は、ヒーター2によりベース1が熱せられ、掛け面3が熱くなった状態でアイロンがけを開始する。使用者は衣類9をアイロンテーブル10上において、掛け面3を衣類9の上に置いて、衣類9の上を滑らせることでしわ伸ばしを行う。
【0026】
そこで、アイロン本体7の重心6を握り部5のほぼ中央の下方に位置させるとともに、ベース1の掛け面3を下方に凸形状かつ略球面形状に形成し、凸形状の頂点6をアイロン本体7の重心8近傍直下に配置したことで、アイロンがけをする際、一般的に把手4の握り部5の握る位置は、アイロン本体7の重心6近傍になり、アイロン本体7の重量に基づく力の作用線上に掛け面3の頂点8があるために、アイロン本体7の作用線上に凸形状の頂点6が位置することになり、通常のアイロンがけにおいてはアイロンが傾かず、掛け面の前後の外周部が衣類に引っ掛かることなく、誤ってしわを作ることがなくなる。
【0027】
そして、握り部5下方に力を加えた場合にも、掛け面3の頂点8は加えた力の作用線上にもあることになるので、アイロン本体7が不要に傾くことなく、水平を保ったままとなる。そのため、掛け面3の頂点8付近は衣類9に沈み込んだ状態となり、力が加わっている箇所では、より強い圧力を衣類9に加えることが可能となり、仕上がりの向上が図れる。
【0028】
また、掛け面3の外周部11付近では、アイロンテーブル10及び衣類9によるクッション性により掛け面3の沈み込みがあるが、掛け面3の頂点8付近より沈み込みが少なく、掛け面3の外周部11が衣類9を引っ掛けてしまうということがなくなり、使用者の意図しない余分なしわを作るということがなくなり、仕上がりの向上が図れる。
【0029】
また、アイロン本体7の重心6近傍直下に掛け面3の凸形状の頂点8があり、かつ略球面形状としたことで、いずれの方向であっても意識的にアイロン本体を滑らす方向に力を加えた場合には、アイロン本体7は力を加えた方向にスムーズに傾き、傾いた方向の掛け面3の圧力が強くなり、衣類9により強い圧力を加えることができる。
【0030】
このことは、使用者がよりしわを伸ばしたい箇所もしくは折り目をつけたい箇所のアイロンがけをしようとした場合に意識的にその方向に力を加えるが、アイロン本体7がスムーズに傾くことで、その意図通りに掛け面3のより強い圧力を衣類9へ伝えることが可能となる。つまり、使用者の思い通りのアイロンがけが可能となる。
【0031】
なお、アイロン本体7の重心6は握り部5の範囲内にあることが望ましく、その範囲を外れた場合には、頂点8と握り部5がずれてしまうことになり、使用者の意思に反してアイロン本体が傾いてしまう。
【0032】
なお、本実施例においては、ベース1の掛け面3を下方に凸形状かつ略球面形状としたが、左右方向は平面で、前後方向のみ凸形状かつ略円弧状にすることも考えられ、この場合、掛け面3の前後方向での外周部11の衣類への引っ掛かりを減少できるとともに、掛け面3の左右方向への傾きを安定させることができるので、アイロンがけ動作において前後に動かす場合には、しわを減少することができるだけでなく、かつ安定したアイロンがけが可能になるという利点もある。
【0033】
(実施例2)
図4は本発明の第2の実施例のアイロンの要部断面図、図5は同アイロンの要部縦断面図である。
【0034】
本実施例では、掛け面3を有する第2のベース22を、ヒーター2によって加熱される第1のベース21とは別体で構成している。その他の構成は実施例1と同様であり、同一番号を付与し、説明を省略する。
【0035】
この構成によれば、掛け面3を研磨する場合やフッ素樹脂加工等の表面処理をする場合に、第2のベース22単独での処理が可能で、第1のベース21等のアイロン本体に研磨屑やフッ素樹脂が付着しないようにマスキングをするといった手間がなくなり、作業性が向上する。
【0036】
(実施例3)
図6は本発明の第3の実施例のアイロンの側面図である。本実施例では、掛け面3の頂点6から掛け面3の外周部11までの鉛直方向の距離Aをほぼ一定となるように構成している。その他の構成は実施例1あるいは2と同様であり、同一番号を付与し、説明を省略する。
【0037】
この構成によれば、アイロンがけをする際に、掛け面3の外周部11の衣類への当たり方が全周において均等になり、外周部11が衣類を引っ掛け難くなり、誤って余分なしわを作ることがなくなる。
【0038】
なお、実施例1で述べたように、掛け面3を下方に凸形状かつ略球面形状とせずに、左右方向は平面で、前後方向のみ凸形状かつ略円弧状にした場合でも、掛け面3の頂点6から掛け面3の前部および後部の各々の外周部11までの鉛直方向の距離をほぼ等しくすれば、ほぼ同様の効果が得られるものである。
【0039】
(実施例4)
図7は本発明の第4の実施例のアイロンの側面図である。本実施例では、掛け面3の頂点6から掛け面3の外周部11a、11bまでの鉛直方向の距離を後部における距離Bを前部における距離Aより大きくなるように構成している。その他の構成は実施例1あるいは2と同様であり、同一番号を付与し、説明を省略する。
【0040】
この構成によれば、前方向にアイロンがけをする際には、掛け面3の後部の外周部11bでの抜けが良くなり、抵抗が少なくなるのでスムーズなアイロンがけが行える。また、前方向にアイロンがけをした後、アイロンを戻す際や、後方向にアイロンがけをする際にも、衣類を掛け面3の後部の外周部11bで巻き込む恐れが少なくなり、誤って余分なしわを作ることがなくなる。
【0041】
なお、実施例1で述べたように、掛け面3を下方に凸形状かつ略球面形状とせずに、左右方向は平面で、前後方向のみ凸形状かつ略円弧状にした場合でも、掛け面3の頂点6から掛け面3の外周部11までの鉛直方向の距離を、後部を前部より大きくすれば、ほぼ同様の効果が得られるものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明によれば、掛け面を有しヒーターによって加熱されるベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記ベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したことで、掛け面の少なくとも前後の外周部が衣類に引っ掛かることなく、誤ってしわを作ることがなくなり、仕上がりを向上するとともに、使い勝手も向上する。
【0043】
また、請求項2に記載の発明によれば、掛け面を有しヒーターによって加熱されるベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記ベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状かつ略円弧状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したことで、掛け面の少なくとも前後の外周部が衣類に引っ掛かることなく、誤ってしわを作ることがなくなるとともに、傾けた方向の直下の掛け面の圧力が強くなり、よりしっかりと圧力を衣類へ加えることが可能となり、しわ伸ばし及び折り目付け等で仕上がりの向上が図れる。
【0044】
また、請求項3に記載の発明によれば、ヒーターによって加熱される第1のベースと、掛け面を有し、前記第1のベースの下面側に固着された第2のベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記第2のベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したことで、掛け面の少なくとも前後の外周部での衣類への引っ掛かりをなくし、誤って作るしわを減少するとともに、加工上の無駄な作業が不要となり、生産性が向上する。
【0045】
また、請求項4に記載の発明によれば、ヒーターによって加熱される第1のベースと、掛け面を有し、前記第1のベースの下面側に固着された第2のベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記第2のベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状かつ略円弧形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したことで、掛け面の少なくとも前後の外周部での衣類への引っ掛かりをなくし、誤って作るしわを減少するとともに、意識的に力を加えたい場合には、力を加えたい方向にアイロン本体をスムーズに傾かせることが可能となり、また第1のベース等のアイロン本体へのマスキング等が不要となり生産性を高めることができる。
【0046】
また、請求項5に記載の発明によれば、上記請求項1〜4いずれか1項に記載の発明において、掛け面は、少なくともその前後方向において、前記凸形状の頂点から前記掛け面の前部および後部の各々の外周部までの鉛直方向の距離をほぼ等しくしたことで、前部外周部と後部外周部とで衣類への当たりが均等になり、通常のアイロンがけでの前後方向の動作において、掛け面の外周部が衣類に引っ掛かることなくスムーズなアイロンがけが可能となる。
【0047】
また、請求項6に記載の発明によれば、上記請求項1〜4いずれか1項に記載の発明において、掛け面は、少なくともその前後方向において、前記凸形状の頂点から前記掛け面の外周部までの鉛直方向の距離を、後部を前部より大きくしたことで、スムーズなアイロンがけ動作が行えるとともに、後方向にアイロンがけあるいは戻し動作を行う際にも衣類を掛け面後部の外周部で巻き込んで、不要なしわを作る恐れがなくなる。
【0048】
また、請求項7に記載の発明によれば、掛け面を有しヒーターによって加熱されるベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記ベースの前記掛け面を下方に凸形状かつ略球面形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したことで、通常のアイロンがけにおいては、アイロン本体が無意識のうちに傾くことがなく、掛け面の外周部が衣類を引っ掛けることがなくなり、無意識のうちに余分なしわを付けるということがなくなる。また、意識的によりしわ伸ばしを行いたい時には、スムーズにアイロン本体がその方向に傾き、傾けた方向の直下の掛け面の圧力が強くなり、よりしっかりと圧力を衣類へ加えることが可能となり、思い通りのアイロンの操作が可能となり、使い勝手が向上する。
【0049】
また、請求項8に記載の発明によれば、掛け面を有しヒーターによって加熱されるベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記ベースの前記掛け面を下方に凸形状かつ略球面形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したことで、掛け面の外周部全てでの衣類への引っ掛かりをなくし、誤って作るしわを減少するとともに、意識的によりしわ伸ばしを行いたい時にも思い通りのアイロンの操作が可能となり、さらに、加工上の無駄な作業が不要となり、生産性も向上する。
【0050】
また、請求項9に記載の発明によれば、請求項7または請求項8に記載の発明において、掛け面の頂点から前記掛け面外周部までの鉛直方向の距離をほぼ一定にしたことで、外周部全てが衣類に引っ掛かることなくスムーズなアイロンがけが可能となり、より余分なしわを作り難くでき、使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるアイロンの要部断面図
【図2】同アイロンの要部縦断面図
【図3】同アイロンの使用状態における側面図
【図4】本発明の実施例2におけるアイロンの要部断面図
【図5】同アイロンの要部縦断面図
【図6】本発明の実施例3におけるアイロンの側面図
【図7】本発明の実施例4におけるアイロンの側面図
【図8】従来のアイロンの要部断面図
【図9】同アイロンの側面図
【符号の説明】
1 ベース
2 ヒーター
3 掛け面
4 把手
5 握り部
6 重心
7 アイロン本体
8 頂点
11 外周部
21 第1のベース
22 第2のベース

Claims (9)

  1. 掛け面を有しヒーターによって加熱されるベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記ベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したアイロン。
  2. 掛け面を有しヒーターによって加熱されるベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記ベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状かつ略円弧状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したアイロン。
  3. ヒーターによって加熱される第1のベースと、掛け面を有し、前記第1のベースの下面側に固着された第2のベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記第2のベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したアイロン。
  4. ヒーターによって加熱される第1のベースと、掛け面を有し、前記第1のベースの下面側に固着された第2のベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記第2のベースの前記掛け面を少なくとも前後方向において下方に凸形状かつ略円弧形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したアイロン。
  5. 掛け面は、少なくともその前後方向において、前記凸形状の頂点から前記掛け面の前部および後部の各々の外周部までの鉛直方向の距離をほぼ等しくした請求項1〜4のいずれか1項に記載のアイロン。
  6. 掛け面は、少なくともその前後方向において、前記凸形状の頂点から前記掛け面の外周部までの鉛直方向の距離を、後部を前部より大きくした請求項1〜4のいずれか1項に記載のアイロン。
  7. 掛け面を有しヒーターによって加熱されるベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記ベースの前記掛け面を下方に凸形状かつ略球面形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したアイロン。
  8. ヒーターによって加熱される第1のベースと、掛け面を有し、前記第1のベースの下面側に固着された第2のベースと、握り部を有した把手とを有するアイロン本体を具備し、前記アイロン本体の重心を前記握り部の下方に位置させるとともに、前記第2のベースの前記掛け面を下方に凸形状かつ略球面形状に形成し、前記凸形状の頂点を前記アイロン本体の重心近傍直下に配置したアイロン。
  9. 前記掛け面の頂点から前記掛け面外周部までの鉛直方向の距離をほぼ一定にした請求項7または請求項8に記載のアイロン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014166214A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Artnature Co Ltd かつら用コンパクトアイロン及びアイロン受け台

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