JP2014166214A - かつら用コンパクトアイロン及びアイロン受け台 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】かつらベースの皺を伸ばすためのかつら用のアイロン1であって、ヒータ25及び温度制御部24を内蔵する本体20と、ヒータ25によって加熱されるベース30と、使用者が把持するための把持部10と、を備え、ベース30の表面は、その平面視における輪郭が曲線によって画定されるとともに、互いに直行するX軸方向に沿う曲率と、Y軸方向に沿う曲率とが同じ凸状球面、又は前記X軸方向に沿う曲率とY軸方向に沿う曲率とが異なる凸状非球面となっており、かつらベースの約1/2以下の平面積を有する構成としてある。
【選択図】図1
Description
以下、本発明の第1実施形態に係るかつら用コンパクトアイロンについて、図1〜3を参照しつつ説明する。
図1(a)〜(e)において、本実施形態のかつら用コンパクトアイロン1は、上から順に把持部10と、本体20と、ベース30とで構成されている。把持部10及び本体20は、耐熱性を有するプラスチックで一体成形してあり、ベース30は、熱伝導性の良好な金属製、例えば、アルミニウム、ステンレス又は銅製にするとよい。好ましくは、ベース30の金属表面を、例えば、テフロン(登録商標)、ボロン、セラミック、ニッケル等でコーティングして滑りを良好にするとよい。
図1(e)に示すように、本実施形態のベース30の表面は、その平面視における輪郭が曲線のみによって画定される楕円形となっている。また、本実施形態では、ベース30の表面における、図2(b)に示すX軸方向に沿う曲率と、同図(c)に示すY軸方向に沿う曲率とを互いに異ならせ、ベース30の表面が凸状非球面となるようにしてある。
ベース30の平面積は、図2(b)に示すかつらベースBの平面積の約1/2以下、好ましくは、1/3以下にするとよい。かつらベースB(図3(b)を参照)の弛みや皺に対して、平面積の極めて小さいベース30を押し当てることができ、局部的に力を加えて、かつらベースBの裏側の種々の曲率の湾曲面に沿って弛みや皺を容易に延ばすことが可能となる。
図1(a)〜(e)に示すように、本実施形態の把持部10の表面は、その平面視における輪郭が曲線のみによって画定されるとともに、本かつら用コンパクトアイロン1の前方の曲率を後方の曲率よりも大きくした略卵形となっている。
図1(b)〜(d)に示すように、本実施形態の本体20の表面は、上端部から下端部までが連続して中央にくびれ20Aを有する凹曲面からなっている。本体20の表面形状を、中央にくびれ20Aを有する凹曲面としたことにより、把持部10を掴んだときの指先で中央のくびれ20Aを把持することが可能となる。これにより、非常に小さな本アイロンがより掴みやすくなり、操作が更に容易となる。
本発明のかつら用コンパクトアイロンは、上述した第1実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、加熱部であるベースの形状が、かつらベースの種々の曲率の湾曲面に対応可能なものであれば、図4(a)〜(e)に示すような構成であってもよい。
図4(a)、(b)は、本発明の第2実施形態に係るかつら用コンパクトアイロンを示す正面図及び平面図である。これら図面に示すように、本コンパクトアイロン2のベース2Cは、その表面が、X軸方向(左右方向)に沿う曲率と、Y軸方向(前後方向)に沿う曲率とが同じ半球状の凸状球面となっている。このようなベース2Cの上面には、段差状の本体2B及びグリップ2Aが取り付けてある。
図4(e)は、本発明の第4実施形態に係るかつら用コンパクトアイロン4を示す正面図である。同図に示すように、本コンパクトアイロン4のベース4Cは、その表面が、X軸方向(左右方向)に沿う曲率と、Y軸方向(前後方向)に沿う曲率とが同じ球状としてもよい。このような球状のベース4Cを採用することにより、その球面全体を使って、かつらベースの種々の曲率の湾曲面に対応することができる。
次に、本発明のかつら用コンパクトアイロン及び専用のアイロン受け台を用いた、かつらのアイロン掛け方法の一実施形態について、図5(a)〜(d)を参照しつつ説明する。
図5(a)、(b)において、本かつら用コンパクトアイロン(例えば、本コンパクトアイロン2〜4のいずれか)を用いて、かつらのアイロン掛けを行う場合は、専用のアイロン受け台5を用いることが好ましい。本実施形態に係るアイロン受け台5の中央には、図3(b)に示すかつらベースBの表面形状に応じた曲面からなる凹部51が形成してある。この凹部51は、かつらベースBの前後を基準として、凹部51の前側部分51Aを曲率の小さい浅い窪みとするとともに、後側部分51Bを曲率の大きい深い窪みとし、これら浅い窪みと深い窪みとを連続させた構成となっている。
まず、アイロン掛けの対象となるかつら(図示せず)を綺麗に洗浄する。次いで、かつらをアイロン受け台5の凹部51に、互いの前後の向きを揃えて載置する。そして、かつらベースBの素材に応じて、かつら用コンパクトアイロン(2〜4のいずれか)の加熱温度(本実施形態の場合は「高」、「中」、「低」のいずれか)を設定し、電源をONにしてベース(2C〜4Cのいずれか)を加熱する。例えば、かつらベースBの素材がナイロンやポリエステルである場合は、「高」の約140〜150℃に設定する。
<<かつら用コンパクトアイロンについて>>
上記構成からなる本実施形態のかつら用コンパクトアイロンによれば、加熱部であるベースの表面を球面又は非球面とし、その平面積をかつらベースの約1/3程度にしたことにより、かつらベース裏側の種々の曲率の湾曲面に沿って弛みや皺を容易に延ばすことが可能である。
上記構成からなる本実施形態のアイロン受け台によれば、かつらベースの表面形状に応じた曲面からなる凹部を設けたことにより、この凹部にかつらを載せて、かつらベースの裏面に本コンパクトアイロンを押し当てることで、かつらベースの弛みや皺を効率よく伸ばすことができるようになる。
10、2A、3A、4A 把持部
11 表示ランプ
12 操作部
20、2B、3B、4B 本体
20A くびれ
21 電源スイッチ
22 支持突起
23 電源コード取出部
24 温度制御部
25 ヒータ
30、2C、3C、4C ベース
B かつらベース
5 アイロン受け台
51 凹部
51A 前側部分
51B 後側部分
Claims (8)
- かつらベースの皺を伸ばすためのかつら用のアイロンであって、
ヒータ及び温度制御部を内蔵する本体と、
前記ヒータによって加熱されるベースと、
使用者が把持するための把持部と、を備え、
前記ベースの表面は、
その平面視における輪郭が曲線によって画定されるとともに、
互いに直行するX軸方向に沿う曲率と、Y軸方向に沿う曲率とが同じ凸状球面、又は前記X軸方向に沿う曲率とY軸方向に沿う曲率とが異なる凸状非球面となっており、
前記かつらベースの約1/2以下の平面積を有する、
ことを特徴とするかつら用コンパクトアイロン。 - 前記ベースの表面が、前記かつらベースの約1/3以下の平面積を有する、請求項1に記載のかつら用コンパクトアイロン。
- 前記ベースの表面を凸状非球面とする場合において、
前記X軸方向がアイロンの左右方向であり、前記Y軸方向がアイロンの前後方向であり、前記ベースの表面における左右方向の曲率を、前後方向の曲率よりも大きくした、請求項1又は2に記載のかつら用コンパクトアイロン。 - 前記ベースの加熱温度の上限を約140〜150℃の間に設定した、請求項1〜3のいずれか1項に記載のかつら用コンパクトアイロン。
- 前記把持部の表面は、その平面視における輪郭が曲線によって画定されるとともに、互いに直行するX軸方向に沿う曲率と、Y軸方向に沿う曲率とが異なる凸状非球面となっており、前記本体の上端部における断面積よりも大きい平面積を有し、前記本体の上端部から側方へ張り出す、請求項1〜4のいずれか1項に記載のかつら用コンパクトアイロン。
- 前記把持部の平面視における輪郭が、アイロンの前方の曲率を後方の曲率よりも大きくした略卵形とした、請求項1〜5のいずれか1項に記載のかつら用コンパクトアイロン。
- 前記本体の表面は、上端部から下端部までが連続して中央にくびれを有する凹曲面からなる、請求項1〜6のいずれか1項に記載のかつら用コンパクトアイロン。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載したかつら用コンパクトアイロンとともに使用されるアイロン受け台であって、
前記かつらベースの表面形状に応じた曲面からなる凹部を有し、前記かつらベースの前後を基準として、前記凹部の前側を曲率の小さい浅い窪みとするとともに、後側を曲率の大きい深い窪みとし、これら浅い窪みと深い窪みとを連続させた、ことを特徴とするアイロン受け台。
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