JP2004135940A - 商品陳列棚の連結構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で、連結作業が容易であり、しかも外観上の体裁を損わないようにした商品陳列棚の連結構造を提供する。
【解決手段】ステージ天板の両側前部下面にステージ脚4を設けた複数の単位陳列棚を左右方向に並べて、互いに隣接するもの同士を連結する商品陳列棚の連結構造であって、各ステージ脚4を、少なくとも前片4aとその外側端に連設された後方を向く外側片4cとを有するものとし、左右に隣接する1対のステージ脚4の前片4aと外側片4cとの角部に、前方に開口し、かつ後方に向かって切り込まれた左右に対向する切り込み溝4dを設け、両切り込み溝4dに、後端に前方を向く係合溝11が設けられた連結片10を、係合溝11に両ステージ脚4の外側片4cが嵌合するようにして差し込むことにより、互いに隣接するステージ脚4、4同士を連結する。
【選択図】 図3
【解決手段】ステージ天板の両側前部下面にステージ脚4を設けた複数の単位陳列棚を左右方向に並べて、互いに隣接するもの同士を連結する商品陳列棚の連結構造であって、各ステージ脚4を、少なくとも前片4aとその外側端に連設された後方を向く外側片4cとを有するものとし、左右に隣接する1対のステージ脚4の前片4aと外側片4cとの角部に、前方に開口し、かつ後方に向かって切り込まれた左右に対向する切り込み溝4dを設け、両切り込み溝4dに、後端に前方を向く係合溝11が設けられた連結片10を、係合溝11に両ステージ脚4の外側片4cが嵌合するようにして差し込むことにより、互いに隣接するステージ脚4、4同士を連結する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右方向に並べた複数の単位陳列棚同士を簡単に連結しうるようにした商品陳列棚の連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のものとしては、例えば、左右に並べた1対の単位陳列棚における互いに隣接する支柱の前面に設けた係止孔に、連結金具の両側部に設けた後方を向くフックをそれぞれ係止させて、両支柱同士を連結するようにしたもの(例えば特許文献1参照)や、ボルト・ナットを用いて、互いに隣接する支柱同士を連結するようにしたもの等がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−65960号公報(図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前者は、連絡金具が前方に露呈して見苦しく、それを隠蔽するためにカバー等を設けると、構造が複雑になり、コスト高となる。
また、後者は、ボルト・ナットの連結作業が煩雑で、コスト高となる。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、構造が簡単で、連結作業が容易であり、しかも外観上の体裁を損わないようにした商品陳列棚の連結構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)ステージ天板の両側前部下面にステージ脚を設けた複数の単位陳列棚を左右方向に並べて、互いに隣接するもの同士を連結する商品陳列棚の連結構造であって、各ステージ脚を、少なくとも前片とその外側端に連設された後方を向く外側片とを有するものとし、左右に隣接する1対のステージ脚の前片と外側片との角部に、前方に開口し、かつ後方に向かって切り込まれた左右に対向する切り込み溝を設け、両切り込み溝に、後端に前方を向く係合溝が設けられた連結片を、前記係合溝に両ステージ脚の外側片が嵌合するようにして差し込むことにより、互いに隣接するステージ脚同士を連結する。
【0007】
(2)上記(1))項において、外側片における切り込み溝を、後下方に向かって傾斜させて設ける。
【0008】
(3)上記(1)または(2)項において、1個の係合溝に、左右のステージ脚における互いに対向する両外側片が嵌合するようにする。
【0009】
(4)上記(1)または(2)項において、連結片の後端に、左右のステージ脚の外側片がそれぞれ片方ずつ嵌合するようにした2条の係合溝を左右方向に離間して設ける。
【0010】
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、係合溝のいずれか一方の側縁に、他方の側縁に向かって突出する突部を設ける。
【0011】
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、係合溝の開口部における少なくともいずれか一方の縁部に、外方に向かって拡開する傾斜縁部を形成する。
【0012】
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、切り込み溝の溝幅を、そこに嵌合される連結片の板厚とほぼ等しくする。
【0013】
(8)上記(1)〜(7)項のいずれかにおいて、切り込み溝内に連結片を差し込んだ際、連結片の前端がステージ脚の前片の前面とほぼ整合するようにする。
【0014】
(9)上記(1)〜(8)項のいずれかにおいて、係合溝の開口部におけるいずれか一方の側縁に、他方の側縁に向かって突出する突部を設けるとともに、前記他方の側縁における前記突部に対向する部分に、外方に向かって拡開する傾斜縁部を形成し、かつ前記係合溝の溝幅(L1)を、前記突部の突出量(L2)と、係合溝に嵌合されるステージ脚の外側片の板厚(L3)との和にほぼ等しくする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜図6は、本発明を、前面のみに商品を陳列する片面陳列用のステージ付き商品陳列棚に適用した第1の実施形態を示す。
【0016】
図1に示すように、同形同寸の複数の単位陳列棚(1)が、左右方向に並べて設置されている。
各単位陳列棚(1)は、左右1対の側板(2)(2)間の下部に、ほぼ水平のステージ天板(以下単に天板という)(3)の後部を挟んで、天板(3)と各側板(2)とを互いに固着し、天板(3)の両側前部下面にステージ脚(4)を設け、かつ両側板(2)(2)の上端同士を、左右方向を向く連結材(5)により互いに連結し、さらに、上記両側板(2)(2)と、天板(3)と、連結材(5)とにより形成された方形枠内に、背板(6)を取り付けたものよりなっている。
【0017】
互いに対向する1対の側板(2)の対向面には多数のスリット(2a)が穿設され、これらのいずれかに棚板ブラケット(図示略)を係止して、多数の棚板(図示略)を支持しうるようになっている。
【0018】
天板(3)の下方における左右のステージ脚(4)(4)間には、ストッカ(または引出し)(7)が、その下端に取り付けられたキャスター(7a)により、前方に引き出し可能として収容されている。
【0019】
最も外側の単位陳列棚(1)における天板(3)の外側端の下方には、ステージエンドカバー(8)が着脱自在に側板(2)の前端とステージ脚(4)の外側面とに装着されている。
【0020】
図1〜図5に示すように、各ステージ脚(4)は、前後方向に向けた1枚の垂直の鋼板の前後の端部を、外側にコ字状をなすように折り返すことにより、前片(4a)と後片(4b)と、それらの外側端から前後内向きに折曲された外側片(4c)(4c)とが形成されている。
【0021】
ステージ脚(4)の前片(4a)と外側片(4c)との角部には連結片(10)を挿入するための切り込み溝(4d)が穿設されている。切り込み溝(4d)は、前片(4a)上に前方に向かって開口する左右方向に長い開口部(4e)と、外側片(4c)上に後下方に向かって傾斜する傾斜部(4f)とからなっている。この傾斜部(4f)によって、切り込み溝(4d)に挿入された連結片(10)は、振動等によっても、容易に脱落することがない。
【0022】
連結片(10)は矩形の板材からなり、後端両側部には前方を向く2条の係合溝(11)が左右方向に離間して設けられている。この2条の係合溝(11)は、離間して配設された互いに隣接する2個のステージ脚(4)の外側片(4c)と嵌合して、左右方向の動きを拘束するためのもので、その溝幅と間隔は基本的には、互いに隣接する2個のステージ脚(4)の外側片(4c)の各板厚と間隔にほぼ等しく設定されている。また、切り込み溝(4d)及び係合溝(11)の長さ、並びに連結片(10)の前後方向の長さは、切り込み溝(4d)内に連結片(10)を差し込み、係合溝(11)と外側片(4c)を嵌合させた際、連結片(10)の前端がステージ脚(4)の前片(4a)とほぼ同一面上になるように設定されている。
【0023】
図6に示すように、各係合溝(11)の開口部における一方の側縁(11a)には、他方の側縁(11b)に向かって突出する突部(12)が設けられている。
係合溝(11)の溝幅(L1)は、この突部(12)の突出量(L2)と外側片(4c)の板厚(L3)との合計にほぼ等しく設定されている。したがって、係合溝(11)に嵌合された外側片(4c)は、突部(12)に側面を押圧されて、係合溝(11)内に確実に保持される。
【0024】
また、各係合溝(11)の他方の側縁(11b)における突部(12)に対向する開口端部には、外方に向かい拡開する傾斜縁部(14)が形成され、この傾斜縁部(14)と突部(12)との間に、係合溝(11)と同等の溝幅を保って突部(12)に沿って湾曲する迂回路(13)が形成されている。連結片(10)を切り込み溝(4d)に挿入し係合溝(11)を外側片(4c)に嵌合するときに、連結片(10)が左右方向に若干位置ずれしても、外側片(4c)の端部が傾斜縁部(14)に当接し、係合溝(11)内に案内されるので、連結片(10)の連結作業が極めて容易になる。
【0025】
プレスの打ち抜き加工で形成される連結片(10)の係合溝(11)は、あまり溝幅(L1)が狭いと係合溝(11)を成形する型刃の幅が薄くなりプレス加工が困難となるが、本実施形態の溝形状によれば係合溝(11)の溝幅(L1)は外側片(4c)の板厚(L3)に突起(12)の突出量(L2)を加算した広い幅とすることができ、さらに係合溝(11)と迂回部(13)とが連続して形成されるので、係合溝(11)の溝幅(L1)が何れの箇所においても広く確保することができる。これにより、係合溝(11)を加工する型刃の幅を広く設定することが可能となり、加工が容易になる。
【0026】
図7及び図8は、本発明を、単位陳列棚(1)(1)の天板(3)(3)同士を密着させたとき、ステージ脚(24)(24)の外側片(24c)(24c)同士も密着するようにした商品陳列棚に適用した第2の実施形態を示す。なお第1の実施形態の説明と重複する部分については詳細な説明を省略する。
【0027】
ステージ脚(24)の前片(24a)と外側片(24c)との角部には、連結片(30)を挿入するための第1の実施形態におけるのと同様の切り込み溝(24d)が穿設されている。
【0028】
連結片(30)は矩形の板材から形成され、後端部中央には前方を向く1条の係合溝(31)が設けられている。この係合溝(31)は、密着して配設された2個のステージ脚(24)の外側片(24c)と嵌合して、左右方向の動きを拘束するためのもので、図9に示すように、その溝幅(L4)は2個のステージ脚(24)の外側片(24c)の板厚の合計(L5)とほぼ等しく設定されている。係合溝(31)に嵌合された外側片(24c)は、係合溝(31)内に確実に保持される。
【0029】
切り込み溝(24d)内に連結片(30)を差し込み、かつ係合溝(31)と外側片(24c)を嵌合させた際、連結片(30)の前端が、ステージ脚(24)の前片(24a)とほぼ同一面上になるように設定されている。
【0030】
また、係合溝(31)の開口部の両側縁には、外方に向かって拡開する傾斜縁部(32)が形成されている。連結片(30)を切り込み溝(24d)に挿入し、係合溝(31)を外側片(24c)に嵌合するときに、連結片(30)が左右方向に位置ずれしても、外側片(24c)の端部が傾斜縁部(32)に当接し、係合溝(31)内に案内されるので、連結片(30)の連結作業は極めて容易である。
【0031】
この第2の実施形態のように、ステージ脚(24)の外側片(24c)(24c)同士を密着させて配置された状態の陳列棚を連結する場合にも、第1の実施形態と同様に、簡単かつ確実に連結することができる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、隣接する各ステージ脚の角部に切り込み溝を設け、それらに、連結片を差し込むだけの簡単な構造で、隣接する単位陳列棚同士を容易かつ確実に連結することができる。
また、切り込み溝が、そこに差し込まれた連結片により塞がれるので体裁がよい。
【0033】
請求項2記載の発明によると、切り込み溝に挿入された連結片が振動等により容易に脱落することがないので、ステージ脚同士を確実に連結できる。
【0034】
請求項3記載の発明によると、ステージ脚の外側片同士が密着して配置された状態の単位陳列棚同士を簡単かつ確実に連結することができる。
【0035】
請求項4記載の発明によると、ステージ脚の外側片同士が離間して配置された状態の単位陳列棚同士を簡単かつ確実に連結することができる。
【0036】
請求項5記載の発明によると、係合溝に嵌合された外側片は、側面から突部に押圧されて、係合溝内に確実に保持される。
【0037】
請求項6記載の発明によると、連結片の係合溝を外側片に嵌合するときに、連結片が若干左右方向に位置ずれしても、外側片の端部が傾斜縁部に当接し、係合溝内に円滑に案内されるので、連結片の連結作業が極めて容易になる。
【0038】
請求項7記載の発明によると、切り込み溝に連結片を挿入した際ガタつかず安定するのでステージ脚同士を確実に連結することができる。
【0039】
請求項8記載の発明によると、差し込まれ連結片が切り込み溝の開口部を塞ぐ形となり、さらに連結片の前端とステージ脚前片とがほぼ同一面上に配設されるので体裁がよい。
【0040】
請求項9記載の発明によると、係合溝を加工する型刃の幅を広く設定することが可能となり、加工が容易になる。すなわち、狭幅の係合溝をプレス加工により正確に形成することは困難であるが、本発明のようにすると、係合溝の溝幅を大とすることができるので、加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を備える商品陳列棚の一部の斜視図である。
【図2】同じく、連結部材で連結した状態を示す要部の拡大斜視図である。
【図3】同じく、連結部材を外した状態を示す要部の拡大斜視図である。
【図4】同じく、図2のIV線矢視図である。
【図5】同じく、図2のV−V線横断面図である。
【図6】同じく、連結部材の要部の拡大平面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の連結部材により連結された1対のステージ脚の要部を示す拡大斜視図である。
【図8】同じく、図7のVIII−VIII線横断面図である。
【図9】同じく、本発明の第2の実施形態の連結部材の要部の拡大平面図である。
【符号の説明】
(1)単位陳列棚
(2)側板
(2a)スリット
(3)ステージ天板
(4)(24)ステージ脚
(4a)(24a)前片
(4b)後片
(4c)(24c)外側片
(4d)(24d)切り込み溝
(4e)開口部
(4f)傾斜部
(5)連結材
(6)背板
(7)ストッカ
(7a)キャスター
(8)ステージエンドカバー
(10)(30)連結片
(11)(31)係合溝
(11a)(11b)側縁
(12)突部
(13)迂回部
(14)(32)傾斜縁部
(L1)(L4)溝幅
(L2)突出量
(L3)(L5)板厚
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右方向に並べた複数の単位陳列棚同士を簡単に連結しうるようにした商品陳列棚の連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のものとしては、例えば、左右に並べた1対の単位陳列棚における互いに隣接する支柱の前面に設けた係止孔に、連結金具の両側部に設けた後方を向くフックをそれぞれ係止させて、両支柱同士を連結するようにしたもの(例えば特許文献1参照)や、ボルト・ナットを用いて、互いに隣接する支柱同士を連結するようにしたもの等がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−65960号公報(図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前者は、連絡金具が前方に露呈して見苦しく、それを隠蔽するためにカバー等を設けると、構造が複雑になり、コスト高となる。
また、後者は、ボルト・ナットの連結作業が煩雑で、コスト高となる。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、構造が簡単で、連結作業が容易であり、しかも外観上の体裁を損わないようにした商品陳列棚の連結構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)ステージ天板の両側前部下面にステージ脚を設けた複数の単位陳列棚を左右方向に並べて、互いに隣接するもの同士を連結する商品陳列棚の連結構造であって、各ステージ脚を、少なくとも前片とその外側端に連設された後方を向く外側片とを有するものとし、左右に隣接する1対のステージ脚の前片と外側片との角部に、前方に開口し、かつ後方に向かって切り込まれた左右に対向する切り込み溝を設け、両切り込み溝に、後端に前方を向く係合溝が設けられた連結片を、前記係合溝に両ステージ脚の外側片が嵌合するようにして差し込むことにより、互いに隣接するステージ脚同士を連結する。
【0007】
(2)上記(1))項において、外側片における切り込み溝を、後下方に向かって傾斜させて設ける。
【0008】
(3)上記(1)または(2)項において、1個の係合溝に、左右のステージ脚における互いに対向する両外側片が嵌合するようにする。
【0009】
(4)上記(1)または(2)項において、連結片の後端に、左右のステージ脚の外側片がそれぞれ片方ずつ嵌合するようにした2条の係合溝を左右方向に離間して設ける。
【0010】
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、係合溝のいずれか一方の側縁に、他方の側縁に向かって突出する突部を設ける。
【0011】
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、係合溝の開口部における少なくともいずれか一方の縁部に、外方に向かって拡開する傾斜縁部を形成する。
【0012】
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、切り込み溝の溝幅を、そこに嵌合される連結片の板厚とほぼ等しくする。
【0013】
(8)上記(1)〜(7)項のいずれかにおいて、切り込み溝内に連結片を差し込んだ際、連結片の前端がステージ脚の前片の前面とほぼ整合するようにする。
【0014】
(9)上記(1)〜(8)項のいずれかにおいて、係合溝の開口部におけるいずれか一方の側縁に、他方の側縁に向かって突出する突部を設けるとともに、前記他方の側縁における前記突部に対向する部分に、外方に向かって拡開する傾斜縁部を形成し、かつ前記係合溝の溝幅(L1)を、前記突部の突出量(L2)と、係合溝に嵌合されるステージ脚の外側片の板厚(L3)との和にほぼ等しくする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜図6は、本発明を、前面のみに商品を陳列する片面陳列用のステージ付き商品陳列棚に適用した第1の実施形態を示す。
【0016】
図1に示すように、同形同寸の複数の単位陳列棚(1)が、左右方向に並べて設置されている。
各単位陳列棚(1)は、左右1対の側板(2)(2)間の下部に、ほぼ水平のステージ天板(以下単に天板という)(3)の後部を挟んで、天板(3)と各側板(2)とを互いに固着し、天板(3)の両側前部下面にステージ脚(4)を設け、かつ両側板(2)(2)の上端同士を、左右方向を向く連結材(5)により互いに連結し、さらに、上記両側板(2)(2)と、天板(3)と、連結材(5)とにより形成された方形枠内に、背板(6)を取り付けたものよりなっている。
【0017】
互いに対向する1対の側板(2)の対向面には多数のスリット(2a)が穿設され、これらのいずれかに棚板ブラケット(図示略)を係止して、多数の棚板(図示略)を支持しうるようになっている。
【0018】
天板(3)の下方における左右のステージ脚(4)(4)間には、ストッカ(または引出し)(7)が、その下端に取り付けられたキャスター(7a)により、前方に引き出し可能として収容されている。
【0019】
最も外側の単位陳列棚(1)における天板(3)の外側端の下方には、ステージエンドカバー(8)が着脱自在に側板(2)の前端とステージ脚(4)の外側面とに装着されている。
【0020】
図1〜図5に示すように、各ステージ脚(4)は、前後方向に向けた1枚の垂直の鋼板の前後の端部を、外側にコ字状をなすように折り返すことにより、前片(4a)と後片(4b)と、それらの外側端から前後内向きに折曲された外側片(4c)(4c)とが形成されている。
【0021】
ステージ脚(4)の前片(4a)と外側片(4c)との角部には連結片(10)を挿入するための切り込み溝(4d)が穿設されている。切り込み溝(4d)は、前片(4a)上に前方に向かって開口する左右方向に長い開口部(4e)と、外側片(4c)上に後下方に向かって傾斜する傾斜部(4f)とからなっている。この傾斜部(4f)によって、切り込み溝(4d)に挿入された連結片(10)は、振動等によっても、容易に脱落することがない。
【0022】
連結片(10)は矩形の板材からなり、後端両側部には前方を向く2条の係合溝(11)が左右方向に離間して設けられている。この2条の係合溝(11)は、離間して配設された互いに隣接する2個のステージ脚(4)の外側片(4c)と嵌合して、左右方向の動きを拘束するためのもので、その溝幅と間隔は基本的には、互いに隣接する2個のステージ脚(4)の外側片(4c)の各板厚と間隔にほぼ等しく設定されている。また、切り込み溝(4d)及び係合溝(11)の長さ、並びに連結片(10)の前後方向の長さは、切り込み溝(4d)内に連結片(10)を差し込み、係合溝(11)と外側片(4c)を嵌合させた際、連結片(10)の前端がステージ脚(4)の前片(4a)とほぼ同一面上になるように設定されている。
【0023】
図6に示すように、各係合溝(11)の開口部における一方の側縁(11a)には、他方の側縁(11b)に向かって突出する突部(12)が設けられている。
係合溝(11)の溝幅(L1)は、この突部(12)の突出量(L2)と外側片(4c)の板厚(L3)との合計にほぼ等しく設定されている。したがって、係合溝(11)に嵌合された外側片(4c)は、突部(12)に側面を押圧されて、係合溝(11)内に確実に保持される。
【0024】
また、各係合溝(11)の他方の側縁(11b)における突部(12)に対向する開口端部には、外方に向かい拡開する傾斜縁部(14)が形成され、この傾斜縁部(14)と突部(12)との間に、係合溝(11)と同等の溝幅を保って突部(12)に沿って湾曲する迂回路(13)が形成されている。連結片(10)を切り込み溝(4d)に挿入し係合溝(11)を外側片(4c)に嵌合するときに、連結片(10)が左右方向に若干位置ずれしても、外側片(4c)の端部が傾斜縁部(14)に当接し、係合溝(11)内に案内されるので、連結片(10)の連結作業が極めて容易になる。
【0025】
プレスの打ち抜き加工で形成される連結片(10)の係合溝(11)は、あまり溝幅(L1)が狭いと係合溝(11)を成形する型刃の幅が薄くなりプレス加工が困難となるが、本実施形態の溝形状によれば係合溝(11)の溝幅(L1)は外側片(4c)の板厚(L3)に突起(12)の突出量(L2)を加算した広い幅とすることができ、さらに係合溝(11)と迂回部(13)とが連続して形成されるので、係合溝(11)の溝幅(L1)が何れの箇所においても広く確保することができる。これにより、係合溝(11)を加工する型刃の幅を広く設定することが可能となり、加工が容易になる。
【0026】
図7及び図8は、本発明を、単位陳列棚(1)(1)の天板(3)(3)同士を密着させたとき、ステージ脚(24)(24)の外側片(24c)(24c)同士も密着するようにした商品陳列棚に適用した第2の実施形態を示す。なお第1の実施形態の説明と重複する部分については詳細な説明を省略する。
【0027】
ステージ脚(24)の前片(24a)と外側片(24c)との角部には、連結片(30)を挿入するための第1の実施形態におけるのと同様の切り込み溝(24d)が穿設されている。
【0028】
連結片(30)は矩形の板材から形成され、後端部中央には前方を向く1条の係合溝(31)が設けられている。この係合溝(31)は、密着して配設された2個のステージ脚(24)の外側片(24c)と嵌合して、左右方向の動きを拘束するためのもので、図9に示すように、その溝幅(L4)は2個のステージ脚(24)の外側片(24c)の板厚の合計(L5)とほぼ等しく設定されている。係合溝(31)に嵌合された外側片(24c)は、係合溝(31)内に確実に保持される。
【0029】
切り込み溝(24d)内に連結片(30)を差し込み、かつ係合溝(31)と外側片(24c)を嵌合させた際、連結片(30)の前端が、ステージ脚(24)の前片(24a)とほぼ同一面上になるように設定されている。
【0030】
また、係合溝(31)の開口部の両側縁には、外方に向かって拡開する傾斜縁部(32)が形成されている。連結片(30)を切り込み溝(24d)に挿入し、係合溝(31)を外側片(24c)に嵌合するときに、連結片(30)が左右方向に位置ずれしても、外側片(24c)の端部が傾斜縁部(32)に当接し、係合溝(31)内に案内されるので、連結片(30)の連結作業は極めて容易である。
【0031】
この第2の実施形態のように、ステージ脚(24)の外側片(24c)(24c)同士を密着させて配置された状態の陳列棚を連結する場合にも、第1の実施形態と同様に、簡単かつ確実に連結することができる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、隣接する各ステージ脚の角部に切り込み溝を設け、それらに、連結片を差し込むだけの簡単な構造で、隣接する単位陳列棚同士を容易かつ確実に連結することができる。
また、切り込み溝が、そこに差し込まれた連結片により塞がれるので体裁がよい。
【0033】
請求項2記載の発明によると、切り込み溝に挿入された連結片が振動等により容易に脱落することがないので、ステージ脚同士を確実に連結できる。
【0034】
請求項3記載の発明によると、ステージ脚の外側片同士が密着して配置された状態の単位陳列棚同士を簡単かつ確実に連結することができる。
【0035】
請求項4記載の発明によると、ステージ脚の外側片同士が離間して配置された状態の単位陳列棚同士を簡単かつ確実に連結することができる。
【0036】
請求項5記載の発明によると、係合溝に嵌合された外側片は、側面から突部に押圧されて、係合溝内に確実に保持される。
【0037】
請求項6記載の発明によると、連結片の係合溝を外側片に嵌合するときに、連結片が若干左右方向に位置ずれしても、外側片の端部が傾斜縁部に当接し、係合溝内に円滑に案内されるので、連結片の連結作業が極めて容易になる。
【0038】
請求項7記載の発明によると、切り込み溝に連結片を挿入した際ガタつかず安定するのでステージ脚同士を確実に連結することができる。
【0039】
請求項8記載の発明によると、差し込まれ連結片が切り込み溝の開口部を塞ぐ形となり、さらに連結片の前端とステージ脚前片とがほぼ同一面上に配設されるので体裁がよい。
【0040】
請求項9記載の発明によると、係合溝を加工する型刃の幅を広く設定することが可能となり、加工が容易になる。すなわち、狭幅の係合溝をプレス加工により正確に形成することは困難であるが、本発明のようにすると、係合溝の溝幅を大とすることができるので、加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を備える商品陳列棚の一部の斜視図である。
【図2】同じく、連結部材で連結した状態を示す要部の拡大斜視図である。
【図3】同じく、連結部材を外した状態を示す要部の拡大斜視図である。
【図4】同じく、図2のIV線矢視図である。
【図5】同じく、図2のV−V線横断面図である。
【図6】同じく、連結部材の要部の拡大平面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の連結部材により連結された1対のステージ脚の要部を示す拡大斜視図である。
【図8】同じく、図7のVIII−VIII線横断面図である。
【図9】同じく、本発明の第2の実施形態の連結部材の要部の拡大平面図である。
【符号の説明】
(1)単位陳列棚
(2)側板
(2a)スリット
(3)ステージ天板
(4)(24)ステージ脚
(4a)(24a)前片
(4b)後片
(4c)(24c)外側片
(4d)(24d)切り込み溝
(4e)開口部
(4f)傾斜部
(5)連結材
(6)背板
(7)ストッカ
(7a)キャスター
(8)ステージエンドカバー
(10)(30)連結片
(11)(31)係合溝
(11a)(11b)側縁
(12)突部
(13)迂回部
(14)(32)傾斜縁部
(L1)(L4)溝幅
(L2)突出量
(L3)(L5)板厚
Claims (9)
- ステージ天板の両側前部下面にステージ脚を設けた複数の単位陳列棚を左右方向に並べて、互いに隣接するもの同士を連結する商品陳列棚の連結構造であって、各ステージ脚を、少なくとも前片とその外側端に連設された後方を向く外側片とを有するものとし、左右に隣接する1対のステージ脚の前片と外側片との角部に、前方に開口し、かつ後方に向かって切り込まれた左右に対向する切り込み溝を設け、両切り込み溝に、後端に前方を向く係合溝が設けられた連結片を、前記係合溝に両ステージ脚の外側片が嵌合するようにして差し込むことにより、互いに隣接するステージ脚同士を連結したことを特徴とする商品陳列棚の連結構造。
- 外側片における切り込み溝を、後下方に向かって傾斜させて設けた請求項1記載の商品陳列棚の連結構造。
- 1個の係合溝に、左右のステージ脚における互いに対向する両外側片が嵌合するようにした請求項1または2記載の商品陳列棚の連結構造。
- 連結片の後端に、左右のステージ脚の外側片がそれぞれ片方ずつ嵌合するようにした2条の係合溝を左右方向に離間して設けた請求項1または2記載の商品陳列棚の連結構造。
- 係合溝のいずれか一方の側縁に、他方の側縁に向かって突出する突部を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の商品陳列棚の連結構造。
- 係合溝の開口部における少なくともいずれか一方の縁部に、外方に向かって拡開する傾斜縁部を形成した請求項1〜5のいずれかに記載の商品陳列棚の連結構造。
- 切り込み溝の溝幅を、そこに嵌合される連結片の板厚とほぼ等しくした請求項1〜6のいずれかに記載の商品陳列棚の連結構造。
- 切り込み溝内に連結片を差し込んだ際、連結片の前端がステージ脚の前片の前面とほぼ整合するようにした請求項1〜7のいずれかに記載の商品陳列棚の連結構造。
- 係合溝の開口部におけるいずれか一方の側縁に、他方の側縁に向かって突出する突部を設けるとともに、前記他方の側縁における前記突部に対向する部分に、外方に向かって拡開する傾斜縁部を形成し、かつ前記係合溝の溝幅(L1)を、前記突部の突出量(L2)と、係合溝に嵌合されるステージ脚の外側片の板厚(L3)との和にほぼ等しくした請求項1〜8のいずれかに記載の商品陳列棚の連結構造。
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JP2006094959A (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-13 | R Tec Rijou:Kk | 鋼板製の組立ブロック箱枠棚用の枠板と該枠板から組立ブロック箱枠及び組立ブロック箱枠棚 |
-
2002
- 2002-10-18 JP JP2002304520A patent/JP2004135940A/ja active Pending
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JP4530780B2 (ja) * | 2004-09-28 | 2010-08-25 | 株式会社アールテック・リジョウ | 鋼板製の組立ブロック箱枠棚用の枠板と該枠板から組立ブロック箱枠及び組立ブロック箱枠棚 |
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