JP2004135231A - モバイル端末装置、モバイルシステム制御装置及びプリペイドモバイルシステム制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用限度額を設定する機能に加え、利用限度額を超えた場合でも、一定の条件の下で、個人的な緊急時の通信を可能とする。
【解決手段】利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号を含む情報を予め記憶しておく。そして、モバイル端末装置において、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、利用限度額から利用累計額を減算して得られる残額が残っている時には発信先電話番号への接続処理を行い、残額が残っていない時には、発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合に発信先電話番号への接続処理を行う。
【選択図】 図3
【解決手段】利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号を含む情報を予め記憶しておく。そして、モバイル端末装置において、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、利用限度額から利用累計額を減算して得られる残額が残っている時には発信先電話番号への接続処理を行い、残額が残っていない時には、発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合に発信先電話番号への接続処理を行う。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用限度額を設定する機能を備えるモバイル端末装置、モバイル端末装置を使用した通信の制御を行うモバイルシステム制御装置、及びプリペイドモバイル端末装置を使用した通信の制御を行うプリペイドモバイルシステム制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機、PHS(Personal Handy−phone System )等のモバイル端末装置が普及している。特に、メール送信機能やインターネット接続機能を備えるモバイル端末装置が中高生等の若年層の間で爆発的に普及している。
【0003】
また、携帯電話機を一時的に使用したい場合、いわゆるプリペイドモバイル端末装置が利用されている。プリペイドモバイル端末装置の場合、利用者はモバイル端末装置本体とプリペイドカードを購入し、モバイル端末装置本体の電話番号とプリペイドカードのID番号(識別番号)をプリペイドモバイルシステムのシステム制御装置に登録する。これにより、利用者は、システム制御装置の管理の下で、このプリペイドモバイル端末装置本体を使用して、購入したプリペイドカードの利用限度額の範囲内で通信を行うことが可能となる。
【0004】
プリペイドカードには、例えば60日という一定の利用有効期間が設定されている。この利用有効期間を過ぎるとカードの残高が失効して発信できなくなる。残高が無くなったり、失効した場合であっても、例えば20日という一定期間は着信が可能であり、また、新たなプリペイドカードを購入して登録することにより、再度使用することが可能である。また、110番、119番等の緊急通報や、カードの登録・有効期間の照会等は可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、近年、中高生のモバイル端末装置の使用頻度は非常に高くなっている。これは他方で、通信料金を支払う保護者の負担の増大をもたらしている。近年、メールの送受信などが多くなり、通信料金の負担が膨大なものになる場合もあるため社会問題ともなっている。
【0006】
これに対し、プリペイドモバイル端末装置の場合、あらかじめ購入したプリペイドカードの利用限度額までしか使用できないため、通信料金の負担を軽減するという観点では有効である。しかし、他方では、利用限度額を超過すると、例えば110番や119番等の公共の緊急通報以外は一切発信ができなくなり、個人的な緊急時の通信ができない。このため、プリペイドモバイル端末装置の利用はそれほど普及していないというのが実状である。
【0007】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、利用限度額を設定する機能に加えて、利用限度額を超えた場合であっても、一定の条件の下で、個人的な緊急時の通信を行うことができるモバイル端末装置、モバイルシステム制御装置及びプリペイドモバイルシステム制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のモバイル端末装置は、基地局との間で無線通信を行う通信部と、前記通信部を含む装置全体の動作を制御する制御部と、前記制御部へ各種の情報を入力する入力部と;前記制御部の指令に応じて各種の情報を表示する表示部とを備えるモバイル端末装置であって、前記制御部が、利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号を含む情報を記憶する記憶手段と;前記入力部を用いて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、前記利用限度額から前記利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには前記発信先電話番号への発信処理を行うともに、前記残額が残っていないときであっても前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致する場合には、前記発信先電話番号への発信処理を行う処理手段と;を備えることを特徴とするモバイル端末装置である。
【0009】
このモバイル端末装置では、処理手段が、記憶手段における記憶内容を参照しつつ、入力部を用いて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、利用限度額から利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには発信先電話番号への発信処理を行う。一方、処理手段は、入力部を用いて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合には、残額が残っていないときであっても、記憶手段に記憶された発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合には、発信先電話番号への発信処理を行う。
【0010】
したがって、本発明のモバイル端末装置によれば、通信に係わる利用限度額を設定する機能を備えているため、通信料金の負担を軽減することができる。また、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。
【0011】
本発明のモバイル端末装置では、前記処理手段が、前記残額が残っていないときであって、前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致しない場合には、前記残額が残っていない旨のメッセージを前記表示部に表示する機能を有することとすることができる。
【0012】
また、本発明のモバイル端末装置では、前記制御部が、前記利用累計額を監視する監視手段と;前記発信先電話番号への発信中に、前記利用累計額が前記利用限度額以下の所定の設定金額に到達した時に、その旨のメッセージを前記表示部に表示し、前記利用累計額が前記利用限度額に到達した時に、前記発信中の通信回線を切断する切断手段と;を更に備える構成とすることができる。
【0013】
本発明のモバイルシステム制御装置は、電話番号に関連付けして、モバイル端末装置それぞれに設定されている利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号を含む情報を記憶する記憶手段と;前記モバイル端末装置それぞれにおいて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、前記利用限度額から前記利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには前記発信先電話番号への接続処理を行い、前記残額が残っていないときであっても前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致する場合には、前記発信先電話番号への接続処理を行う処理手段と;を備えることを特徴とするモバイルシステム制御装置である。
【0014】
このモバイルシステム制御装置は、処理手段が、記憶手段における記憶内容を参照しつつ、モバイル端末装置それぞれが、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、利用限度額から利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには発信先電話番号への接続処理を行う。一方、処理手段は、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合には、残額が残っていないときであっても、記憶手段に記憶されたモバイル端末装置ごとにおける発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合には、発信先電話番号への接続処理を行う。
【0015】
したがって、本発明のモバイルシステム制御装置を用いて通信システムを構築することにより、通信に係わる利用限度額を設定する機能により、通信料金の負担を軽減することができる。また、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。なお、本発明のモバイルシステム制御装置を用いた通信システムでは、現存のモバイル端末装置を用いることができる。
【0016】
本発明のモバイルシステム制御装置では、前記処理手段が、前記残額が残っていないときであって、前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致しない場合には、前記残額が残っていない旨のメッセージを各々対応するモバイル端末装置に送信することとすることができる。
【0017】
また、本発明のモバイルシステム制御装置では、前記利用累計額を監視する手段と;前記モバイル端末装置の前記発信先電話番号への発信中に、前記利用累計額が前記利用限度額以下の所定の金額に到達した時に、その旨のメッセージを各々対応するモバイル端末装置に送信し、前記利用累計額が前記利用限度額に到達した時に、各々対応するモバイル端末装置が発信中の通信回線を切断する手段と;を更に備える構成とすることができる。
【0018】
本発明のプリペイドモバイルシステム制御装置は、電話番号に関連付けして、プリペイドモバイル端末装置それぞれに設定されている利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号を含む情報を記憶する記憶手段と;前記プリペイドモバイル端末装置それぞれにおいて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、前記利用限度額から前記利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには前記発信先電話番号への接続処理を行い、前記残額が残っていないときであっても前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致する場合には、前記発信先電話番号の所有者への課金として前記発信先電話番号への接続処理を行う処理手段と;を備えることを特徴とするプリペイドモバイルシステム制御装置である。
【0019】
このプリペイドモバイルシステム制御装置では、処理手段が、記憶手段における記憶内容を参照しつつ、プリペイドモバイル端末装置それぞれにおいて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、利用限度額から利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには発信先電話番号への接続処理を行う。一方、処理手段は、前記残額が残っていないときであっても前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致する場合には、前記発信先電話番号の所有者への課金として前記発信先電話番号への接続処理を行う。
【0020】
したがって、本発明のプリペイドモバイルシステム制御装置を用いて通信システムを構築することにより、プリペイドモバイル端末装置を使用することから、利用限度額を設定して通信料金の負担を軽減することができるのは勿論のこと、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。なお、本発明のモバイルシステム制御装置を用いた通信システムでは、現存のモバイル端末装置を用いることができる。
【0021】
本発明のプリペイドモバイルシステム制御装置では、前記記憶手段には、課金先電話番号の情報が更に記憶されることとするともに、前記処理手段が、前記発信先電話番号の所有者への課金を行う代わりに、前記課金先電話番号の所有者への課金を行うこととすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を、添付の図1〜図3を参照しつつ説明する。
【0023】
図1には、本発明の第1の実施形態に係るモバイルシステム10の概略的な構成が示されている。このモバイルシステム10は、本発明のモバイル端末装置12を利用した無線通信システムであり、モバイル端末装置12の他に、基地局14と、交換機16と、度数管理センタ18とを備えている。このモバイルシステム10では、モバイル端末装置12と基地局14との間は無線接続されるとともに、基地局14と交換機16との間、及び交換機16と度数管理センタ18との間はそれぞれ有線接続されている。
【0024】
モバイル端末装置12は、例えば携帯電話機、PHS等のように、無線通信機能を備える移動体通信端末であり、図1における図示を省略しているが、基本的に、基地局14との間で無線通信を行う通信部と、モバイル端末装置12全体の動作を制御する制御部と、各種の情報を入力する入力部と、各種の情報を表示する表示部とを備えている。また、制御部は、利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号等の情報を記憶する記憶手段を備えている。
【0025】
ここで、利用限度額は、例えば1ヶ月等の所定の一定期間の間に、使用者がモバイル端末装置12を利用して通信(発信)を行うことが可能な上限金額である。また、利用累計額は、同様に1ヶ月等の所定の一定期間の間に、使用者がモバイル端末装置12を利用した累積の利用額である。緊急発信先電話番号は、個人的な緊急時の通信を行う相手先の電話番号であって、例えば自宅、会社、学校、保護者の携帯電話機の電話番号等が設定される。
【0026】
制御部は、入力部を用いて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、利用限度額から利用累計額を減算して得られる残額が残っている時には発信先電話番号への発信処理を行い、残額が残っていない時には、発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合に発信先電話番号への発信処理を行う。また、一致しない場合には、残額が残っていない旨のメッセージを表示部に表示することもできる。
【0027】
また、制御部は、利用累計額を監視する監視手段を備えているのが好ましい。この監視手段により、発信先電話番号への発信中に、利用累計額が利用限度額以下の所定の設定金額に到達した時に、すなわち残額が設定金額を下回った時に、その旨のメッセージを表示部に表示して、モバイル端末装置12の使用者に注意を促したり、利用累計額が利用限度額に到達した時に、すなわち残額が0になった時に、発信中の通信回線を切断するなどの制御を行うことが可能である。
【0028】
基地局14および交換機16は、従来公知の携帯電話機やPHS等のモバイル端末装置を利用した無線通信システムで用いられる従来から周知のものである。このため、基地局14および交換機16の詳細な説明は省略する。
【0029】
度数管理センタ18は、モバイル端末装置12の利用金額を管理する。前述の利用限度額、緊急発信先電話番号、設定金額等の設定情報は、度数管理センタ18の制御により、例えばモバイル端末装置12の契約時に、交換機16および基地局14を介してモバイル端末装置12の制御部内の記憶手段に記憶される。また、設定情報は、例えば1ヶ月等の所定の一定期間の経過後、モバイル端末装置12の使用者に請求書が送付される時点で随時更新される。
【0030】
次に、モバイル端末装置12として、携帯電話機を例に挙げて説明する。
【0031】
図2には、携帯電話機12の内部構成がブロック図にて示されている。この携帯電話機12は、図1に示される基地局14との間で無線通信を行う通信部22と、携帯電話機12全体の制御および管理を行う制御部24と、各種の情報を入力するための各種の入力キー26を有する入力部と、各種の情報を表示するための表示部28とを備えている。
【0032】
通信部22は、通信用の電波を送受信するためのアンテナ30と、アンテナ共用部32と、受信された電波を復調する受信部34と、復調された受信信号に対し各種の処理を行う受信信号処理回路36と、受信信号を音声信号に変換する受話器38と、音声信号を送信信号に変換する送話器40と、送信信号に対し各種の処理を行う送信信号処理回路42と、処理された後の送信信号を変調する送信部44とを備えている。
【0033】
ここで、アンテナ30は、アンテナ共用部32を介して受信部34および送信部44の両方に共通に接続されている。受信部34の出力は、受信信号処理回路36を介して受話器38に入力されている。また、送話器40の出力は、送信信号処理回路42を介して送信部44に入力されている。
【0034】
制御部24は、携帯電話機12全体の制御を行う主CPU(中央処理装置)46と、制御プログラムや所定の定数等を記憶したROM(読み出し専用メモリ)48と、作業領域として使用されるRAM(ランダムアクセスメモリ)50と、各種パラメータやテーブル類を格納するEEPROM(電気的消去書き込み可能型ROM)52と、入力部からの情報入力および表示部28への情報表示等の制御を行う操作部CPU54と、利用限度制御部56とを備えている。
【0035】
ここで、制御部24の各構成要素は、それぞれバス58と相互に接続されている。また、入力部の出力は操作部CPU54に入力され、操作部CPU54の出力は表示部28に入力されている。また、通信部22もバス58と相互に接続されている。
【0036】
利用限度制御部56は、利用限度額、利用累計額、緊急発信先電話番号、設定金額等の情報を記憶すると共に、発信操作が行われた場合に、残額が残っている時には発信先電話番号への発信処理を行い、残額が残っていない時には、発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合に発信先電話番号への発信処理を行い、一致しない時には、残額が残っていない旨のメッセージを表示部28に表示するよう制御する機能を備えている。
【0037】
なお、利用限度額、利用累計額、緊急発信先電話番号、設定金額等の情報は、EEPROM52内に記憶しておくことも可能である。
【0038】
制御部24は、通常の加入者回線送受信シーケンス動作、送受信信号の変復調、送受信プロトコルの制御等を行うと共に、受信された情報あるいは使用者に対する各種情報を表示部28上に表示するための処理、入力部の入力キー26から入力される各種情報を表示部28上に表示するための処理、入力部の入力キー26から入力されるデータを送受信信号処理回路42に出力する処理等を含む、携帯電話機12全体の動作の制御を行う。
【0039】
携帯電話機12では、制御部24の制御の下で、例えば基地局14から送信された信号は通信部22のアンテナ30で受信され、アンテナ共用部32を介して受信部34で復調される。復調後の信号は受信信号処理回路36で処理された後、受話器38により音声信号に変換されて再生される。一方、音声信号は送話器40により送信信号に変換され、送信信号処理回路42で処理された後、送信部44で変調される。変調後の信号はアンテナ共用部32を介してアンテナ30から基地局14へ送信される。
【0040】
次に、図3に示すフローチャートを参照して、モバイルシステム10における携帯電話機12の発信時の動作を説明する。
【0041】
携帯電話機12では、発信操作が行われると、ステップS31において、制御部24の利用限度制御部56から残額(残余度数)および設定金額(設定度数)の情報が読み出される。引き続き、ステップS32において、残額が0であるか否かの判定が行われる。このステップS32において、残額が0ではないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理がステップS33へ移行する。一方、ステップS32において、残額が0であると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS311へ移行する。
【0042】
ここで、残額は、利用限度額から個々の通信における通話料金を逐次減算することによって、すなわち利用限度額から利用累計額を減算することによって得られる。したがって、通信が何ら行われていない場合の残額と利用限度額とは同額になる。なお、以下の説明で述べる通信時間の計測、通信料金の算出、利用累計額および残額の算出、残額と設定金額との比較等の処理は、利用限度制御部56により行われる。
【0043】
ステップS32において残額が0ではないと判定されると、ステップS33において、発信先電話番号の発信相手に対して通常の発信処理が行われる。引き続き、ステップS34において、通信時間が計測され、通信料金が算出される。そして、ステップS35において、ステップS31で読み出された残額から、ステップS34で算出された通信料金が減算され、その減算結果が新たな残額として保持される。
【0044】
次に、ステップS36において、通話中であるか否かの判定が行われる。このステップS36において通話中であると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS37へ移行する。一方、ステップS36において通話中ではないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS301へ移行する。
【0045】
ステップS36において通信中であると判定されると、ステップS37において、ステップS35で算出された新たな残額が0であるかどうかの判定が行われる。このステップS37において、ステップS35で算出された新たな残額が0ではないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS38へ移行する。一方、ステップS37において、ステップS35で算出された新たな残額が0であると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS301へ移行する。
【0046】
ステップS37において、ステップS35で算出された新たな残額が0ではないと判定されると、ステップS38において、ステップS35で算出された新たな残額が、ステップS31で読み出された設定金額以下であるか否かの判定が行われる。このステップS38において、ステップS35で算出された新たな残額が、ステップS31で読み出された設定金額以下であると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS39へ移行する。一方、ステップS38において、ステップS35で算出された新たな残額が設定金額よりも大きいと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS34へ移行し、上述のステップS34〜S38までの動作が繰り返し行われる。
【0047】
次いで、ステップS39において、残額が設定金額以下である旨のメッセージが表示部28に表示される。引き続き、ステップS301において、通信の切断処理が行われる。そして、ステップS302において、度数管理センタ18の制御により、ステップS35で算出された新たな残額が、交換機16および基地局14を介して携帯電話機12の制御部24内の利用限度制御部56に格納され、処理が終了される。
【0048】
一方、ステップS32において、残額が0と判定されると、ステップS311において、利用限度制御部56から緊急発信先電話番号が読み出される。引き続き、ステップS312において、発信先電話番号が緊急発信先電話番号と一致するか否かの判定が行われる。このステップS312において、発信先電話番号が緊急発信先電話番号と一致すると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS313へ移行する。一方、ステップS312において、発信先電話番号が緊急発信先電話番号と一致しないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、発信先電話番号への発信処理は行わずに処理が終了する。
【0049】
また、ステップS312において、発信先電話番号が緊急発信先電話番号と一致すると判定されると、ステップS313において、緊急発信先電話番号の発信相手に対して通常の発信処理が行われる。
【0050】
次に、ステップS314において、通話中であるか否かの判定が行われる。このステップS314において通話中であると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS313へ移行し、通信が継続される。一方、ステップS314において、通話中ではないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS315へ移行する。
【0051】
次いで、ステップS315において、残額が0である旨のメッセージが表示部28に表示される。引き続き、ステップS301において、通信の切断処理が行われる。そして、ステップS302において、度数管理センタ18の制御により、ステップS35で算出された新たな残額が利用限度制御部56に格納され、処理が終了する。
【0052】
以上説明したように、本第1の実施形態におけるモバイル端末装置(携帯電話機)12によれば、通信に係わる利用限度額を設定する機能を備えているため、通信料金の負担を軽減することができる。また、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。
【0053】
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を、添付の図4及び図5を参照しつつ説明する。なお、上記の第1の実施形態の場合と同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0054】
図4には、本発明の第2の実施形態に係るモバイルシステムの概略的な構成が示されている。このモバイルシステム60は、周知のモバイル端末装置62を利用した無線通信システムであり、図1に示すモバイルシステム10と比べて、本発明のモバイル端末装置12の代わりに周知のモバイル端末装置62が用いられている点、及び、モバイルシステム制御装置64を備えている点のみが相違している。
【0055】
すなわち、モバイルシステム60は、モバイル端末装置62と、基地局14と、交換機16と、度数管理センタ18と、モバイルシステム制御装置64とを備えている。また、モバイル端末装置62と基地局14との間は無線接続され、基地局14と交換機16との間、交換機16と度数管理センタ18との間、および度数管理センタ18とモバイルシステム制御装置64との間はそれぞれ有線接続されている。
【0056】
モバイルシステム制御装置64は、利用限度制御部66を備えている。この利用限度制御部66は、図2に示される携帯電話機12の制御部24の利用限度制御部56と同等の機能を有するものである。利用限度制御部66は、モバイル端末装置62の電話番号に関連付けして、モバイル端末装置62毎に設定されている利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号等の情報を記憶する記憶手段を備えている。
【0057】
利用限度制御部66は、モバイル端末装置62それぞれにおいて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、残額が残っている時には発信先電話番号への接続処理を行い、残額が残っていない時には、発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合に発信先電話番号への接続処理を行う。また、一致しない場合には、残額が残っていない旨のメッセージを各々対応するモバイル端末装置62に送信することもできる。
【0058】
また、利用限度制御部66は、利用累計額を監視する手段を備えているのが好ましい。この監視手段により、モバイル端末装置62の発信先電話番号への発信中に、利用累計額が利用限度額以下の所定の金額に到達した時に、その旨のメッセージを各々対応するモバイル端末装置62に送信してその表示部上に表示させたり、利用累計額が利用限度額に到達した時に、各々対応するモバイル端末装置62が発信中の通信回線を切断したりするなどの制御を行うことが可能である。
【0059】
すなわち、図4に示されるモバイルシステム60は、図1に示されるモバイルシステム10と比べて、各々のモバイル端末装置12の制御部24が備える利用限度制御部と同等の機能を備える利用限度制御部66をモバイルシステム制御装置64内に設け、この利用限度制御部66により、全てのモバイル端末装置62における利用金額を一括管理するようにしたものである。なお、これ以外の機能は、図1に示すモバイルシステム10と同様である。
【0060】
次に、図5に示すフローチャートを参照して、モバイルシステム60におけるモバイル端末装置62の発信時の動作を説明する。
【0061】
モバイル端末装置62において発信操作が行われると、ステップS51において、モバイルシステム制御装置64の利用限度制御部66から、対応するモバイル端末装置62の残額(残余度数)および設定金額(設定度数)の情報が読み出される。引き続き、ステップS52において、残額が0であるか否かの判定が行われる。なお、これ以後の動作は、一部を除いて図3の場合と同様であるから、ここではその詳細は省略し、図3の場合と異なる点に着目して説明する。
【0062】
すなわち、図5のフローチャートに示すように、ステップS514において、通話中ではないと判定された場合、すなわちステップS514において否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS59へ移行する。そして、ステップS59において、残額が設定金額以下である旨のメッセージが、モバイルシステム制御装置64から、度数管理センタ18、交換機16、基地局14を介してモバイル端末装置62へ送信され、その表示部28上に表示される。
【0063】
また、ステップS502においては、ステップS55で算出された新たな残額がモバイルシステム制御装置64の利用限度制御部66内に格納され、処理が終了する。
【0064】
以上説明したように、本第2の実施形態のモバイルシステム60では、モバイルシステム制御装置64が通信に係わる利用限度額を設定する機能を備えているため、通信料金の負担を軽減することができる。また、モバイルシステム60では、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。また、モバイルシステム60では、広く普及している周知のモバイル端末装置62を使用することができる。
【0065】
《第3の実施形態》
次に、本発明の第3の実施形態を、添付の図6及び図7を参照しつつ説明する。なお、上記の第1の実施形態の場合と同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0066】
図6には、本発明の第3の実施形態に係るモバイルシステム70の概略的な構成が示されている。このモバイルシステム70は、周知のプリペイドモバイル端末装置72を利用した無線通信システムであり、図4に示すモバイルシステム60と比べて、周知のモバイル端末装置62及びモバイルシステム制御装置64の代わりに周知のプリペイドモバイル端末装置72及びプリペイドモバイルシステム制御装置74を備えている点のみが相違している。
【0067】
すなわち、モバイルシステム70は、プリペイドモバイル端末装置72と、基地局14と、交換機16と、度数管理センタ18と、プリペイドモバイルシステム制御装置74とを備えている。また、プリペイドモバイル端末装置72と基地局14との間は無線接続され、基地局14と交換機16との間、交換機16と度数管理センタ18との間、および度数管理センタ18とプリペイドモバイルシステム制御装置74との間はそれぞれ有線接続されている。
【0068】
プリペイドモバイルシステム制御装置74は、利用限度制御部76を備えている。利用限度制御部76は、図4に示すモバイルシステム制御装置64の利用限度制御部66と同等の機能を有するものである。利用限度制御部76は、プリペイドモバイル端末装置72の電話番号に関連付けして、プリペイドモバイル端末装置72毎に設定されている利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号等の情報を記憶する記憶手段を備えている。
【0069】
利用限度制御部76は、各々のプリペイドモバイル端末装置72において、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、残額が残っている時には発信先電話番号への接続処理を行い、残額が残っていない時には、発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合に発信先電話番号への課金として発信先電話番号への接続処理を行う。また、一致しない場合には、残額が残っていない旨のメッセージを各々対応するプリペイドモバイル端末装置72に送信することもできる。
【0070】
また、記憶手段に、課金先電話番号の情報が記憶しておくのが好ましい。これにより、残額が残っていない時に、発信先電話番号先への課金として発信先電話番号への接続処理を行う代わりに、課金先電話番号先への課金として発信先電話番号への接続処理を行うように制御することも可能である。
【0071】
前述の利用限度額、緊急発信先電話番号、課金先電話番号等の設定情報は、例えばプリペイドモバイル端末装置72の契約時に、プリペイドモバイルシステム制御装置74の利用限度制御部76内の記憶手段に記憶される。この時、一定額の通信料金が記憶されたプリペイドカードがプリペイドモバイル端末装置72に装着した状態とされ、プリペイドカードに記憶されている利用限度額が、利用限度制御部76内の記憶手段に記憶される。
【0072】
また、残額が0になった場合には、再度一定額の通信料金が記憶されたプリペイドカードを購入し、プリペイドモバイル端末装置72に装着することにより利用限度額が更新され、継続して使用することができる。
【0073】
次に、図7に示すフローチャートを参照して、モバイルシステム70におけるプリペイドモバイル端末装置72の発信時の動作を説明する。
【0074】
プリペイドモバイル端末装置72において発信操作が行われると、ステップS71において、プリペイドモバイルシステム制御装置74の利用限度制御部76から、対応するプリペイドモバイル端末装置72の残額(残余度数)の情報が読み出される。引き続き、ステップS72において、残額が0であるか否かの判定が行われる。なお、これ以後の動作は、一部を除いて図3の場合と同様であるから、ここではその詳細は省略し、図3の場合と異なる点に着目して説明する。
【0075】
すなわち、図7のフローチャートに示すように、ステップS77において、ステップS75で算出された新たな残額が0ではないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS74へ移行し、以後ステップS74〜S77の動作が繰り返し行われる。
【0076】
また、ステップS711においては、利用限度制御部76から、対応するプリペイドモバイル端末装置72の緊急発信先電話番号および課金先電話番号が読み出される。
【0077】
また、ステップS713において、緊急発信先電話番号の発信相手に対して通常の発信処理が行われた後、ステップS714として、課金先電話番号に対して課金処理が行われる。
【0078】
次に、ステップS715において、通話中であるか否かの判定が行われる。このステップS715において通話中であると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS713へ移行し、以後通信が継続される。一方、ステップS715において通話中ではないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS701へ移行し、通信処理が切断される。そして、ステップS702において、ステップS75で算出された新たな残額が利用限度制御部76に格納され、処理が終了する。
【0079】
以上説明したように、本第3の実施形態のモバイルシステム70では、プリペイドモバイル端末装置72を使用するため、利用限度額を設定して通信料金の負担を軽減することができる。また、モバイルシステム70では、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。また、モバイルシステム70では、広く普及している周知のモバイル端末装置72を使用することができる。
【0080】
なお、処理の手順は上記各実施形態の手順に限定されず、残額の照合と緊急発信先電話番号の照合の順序はどちらが先でも後でもよい。
【0081】
また、利用限度制御部を設ける代わりに、例えば制御プログラムおよび一時記憶装置の組合せによって同様の機能を実現することも可能である。
【0082】
また、緊急発信先電話番号は一時記憶装置の独立の領域に記録してもよいし、いわゆる電話帳の機能を実現する記憶領域に新たなフィールドを設けて記憶してもよい。
【0083】
【発明の効果】
以上詳細に説明した様に、本発明によれば、利用限度額を設定して通信料金の負担を軽減することができると共に、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るモバイルシステムの構成概念図である。
【図2】第1の実施形態に係るモバイルシステムで用いられる携帯電話機の内部構成を表すブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係るモバイルシステムの動作を表すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るモバイルシステムの構成概念図である。
【図5】第2の実施形態に係るモバイルシステムの動作を表すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るモバイルシステムの構成概念図である。
【図7】第3の実施形態に係るモバイルシステムの動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10,60,70…モバイルシステム、12…モバイル端末装置(携帯電話機)、14…基地局、16…交換機、18…度数管理センタ、22…通信部、24…制御部、26…入力キー、28…表示部、30…アンテナ、32…アンテナ共用部、34…受信部、36…受信信号処理回路、38…受話器、40…送話器、42…送信信号処理回路、44…送信部、48…ROM、50…RAM、52…EEPROM、54…操作部CPU、56,66,76…利用限度制御部、58…バス、62…モバイル端末装置、64…モバイルシステム制御装置、72…プリペイドモバイル端末装置、74…プリペイドモバイルシステム制御装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用限度額を設定する機能を備えるモバイル端末装置、モバイル端末装置を使用した通信の制御を行うモバイルシステム制御装置、及びプリペイドモバイル端末装置を使用した通信の制御を行うプリペイドモバイルシステム制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機、PHS(Personal Handy−phone System )等のモバイル端末装置が普及している。特に、メール送信機能やインターネット接続機能を備えるモバイル端末装置が中高生等の若年層の間で爆発的に普及している。
【0003】
また、携帯電話機を一時的に使用したい場合、いわゆるプリペイドモバイル端末装置が利用されている。プリペイドモバイル端末装置の場合、利用者はモバイル端末装置本体とプリペイドカードを購入し、モバイル端末装置本体の電話番号とプリペイドカードのID番号(識別番号)をプリペイドモバイルシステムのシステム制御装置に登録する。これにより、利用者は、システム制御装置の管理の下で、このプリペイドモバイル端末装置本体を使用して、購入したプリペイドカードの利用限度額の範囲内で通信を行うことが可能となる。
【0004】
プリペイドカードには、例えば60日という一定の利用有効期間が設定されている。この利用有効期間を過ぎるとカードの残高が失効して発信できなくなる。残高が無くなったり、失効した場合であっても、例えば20日という一定期間は着信が可能であり、また、新たなプリペイドカードを購入して登録することにより、再度使用することが可能である。また、110番、119番等の緊急通報や、カードの登録・有効期間の照会等は可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、近年、中高生のモバイル端末装置の使用頻度は非常に高くなっている。これは他方で、通信料金を支払う保護者の負担の増大をもたらしている。近年、メールの送受信などが多くなり、通信料金の負担が膨大なものになる場合もあるため社会問題ともなっている。
【0006】
これに対し、プリペイドモバイル端末装置の場合、あらかじめ購入したプリペイドカードの利用限度額までしか使用できないため、通信料金の負担を軽減するという観点では有効である。しかし、他方では、利用限度額を超過すると、例えば110番や119番等の公共の緊急通報以外は一切発信ができなくなり、個人的な緊急時の通信ができない。このため、プリペイドモバイル端末装置の利用はそれほど普及していないというのが実状である。
【0007】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、利用限度額を設定する機能に加えて、利用限度額を超えた場合であっても、一定の条件の下で、個人的な緊急時の通信を行うことができるモバイル端末装置、モバイルシステム制御装置及びプリペイドモバイルシステム制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のモバイル端末装置は、基地局との間で無線通信を行う通信部と、前記通信部を含む装置全体の動作を制御する制御部と、前記制御部へ各種の情報を入力する入力部と;前記制御部の指令に応じて各種の情報を表示する表示部とを備えるモバイル端末装置であって、前記制御部が、利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号を含む情報を記憶する記憶手段と;前記入力部を用いて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、前記利用限度額から前記利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには前記発信先電話番号への発信処理を行うともに、前記残額が残っていないときであっても前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致する場合には、前記発信先電話番号への発信処理を行う処理手段と;を備えることを特徴とするモバイル端末装置である。
【0009】
このモバイル端末装置では、処理手段が、記憶手段における記憶内容を参照しつつ、入力部を用いて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、利用限度額から利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには発信先電話番号への発信処理を行う。一方、処理手段は、入力部を用いて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合には、残額が残っていないときであっても、記憶手段に記憶された発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合には、発信先電話番号への発信処理を行う。
【0010】
したがって、本発明のモバイル端末装置によれば、通信に係わる利用限度額を設定する機能を備えているため、通信料金の負担を軽減することができる。また、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。
【0011】
本発明のモバイル端末装置では、前記処理手段が、前記残額が残っていないときであって、前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致しない場合には、前記残額が残っていない旨のメッセージを前記表示部に表示する機能を有することとすることができる。
【0012】
また、本発明のモバイル端末装置では、前記制御部が、前記利用累計額を監視する監視手段と;前記発信先電話番号への発信中に、前記利用累計額が前記利用限度額以下の所定の設定金額に到達した時に、その旨のメッセージを前記表示部に表示し、前記利用累計額が前記利用限度額に到達した時に、前記発信中の通信回線を切断する切断手段と;を更に備える構成とすることができる。
【0013】
本発明のモバイルシステム制御装置は、電話番号に関連付けして、モバイル端末装置それぞれに設定されている利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号を含む情報を記憶する記憶手段と;前記モバイル端末装置それぞれにおいて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、前記利用限度額から前記利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには前記発信先電話番号への接続処理を行い、前記残額が残っていないときであっても前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致する場合には、前記発信先電話番号への接続処理を行う処理手段と;を備えることを特徴とするモバイルシステム制御装置である。
【0014】
このモバイルシステム制御装置は、処理手段が、記憶手段における記憶内容を参照しつつ、モバイル端末装置それぞれが、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、利用限度額から利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには発信先電話番号への接続処理を行う。一方、処理手段は、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合には、残額が残っていないときであっても、記憶手段に記憶されたモバイル端末装置ごとにおける発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合には、発信先電話番号への接続処理を行う。
【0015】
したがって、本発明のモバイルシステム制御装置を用いて通信システムを構築することにより、通信に係わる利用限度額を設定する機能により、通信料金の負担を軽減することができる。また、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。なお、本発明のモバイルシステム制御装置を用いた通信システムでは、現存のモバイル端末装置を用いることができる。
【0016】
本発明のモバイルシステム制御装置では、前記処理手段が、前記残額が残っていないときであって、前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致しない場合には、前記残額が残っていない旨のメッセージを各々対応するモバイル端末装置に送信することとすることができる。
【0017】
また、本発明のモバイルシステム制御装置では、前記利用累計額を監視する手段と;前記モバイル端末装置の前記発信先電話番号への発信中に、前記利用累計額が前記利用限度額以下の所定の金額に到達した時に、その旨のメッセージを各々対応するモバイル端末装置に送信し、前記利用累計額が前記利用限度額に到達した時に、各々対応するモバイル端末装置が発信中の通信回線を切断する手段と;を更に備える構成とすることができる。
【0018】
本発明のプリペイドモバイルシステム制御装置は、電話番号に関連付けして、プリペイドモバイル端末装置それぞれに設定されている利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号を含む情報を記憶する記憶手段と;前記プリペイドモバイル端末装置それぞれにおいて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、前記利用限度額から前記利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには前記発信先電話番号への接続処理を行い、前記残額が残っていないときであっても前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致する場合には、前記発信先電話番号の所有者への課金として前記発信先電話番号への接続処理を行う処理手段と;を備えることを特徴とするプリペイドモバイルシステム制御装置である。
【0019】
このプリペイドモバイルシステム制御装置では、処理手段が、記憶手段における記憶内容を参照しつつ、プリペイドモバイル端末装置それぞれにおいて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、利用限度額から利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには発信先電話番号への接続処理を行う。一方、処理手段は、前記残額が残っていないときであっても前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致する場合には、前記発信先電話番号の所有者への課金として前記発信先電話番号への接続処理を行う。
【0020】
したがって、本発明のプリペイドモバイルシステム制御装置を用いて通信システムを構築することにより、プリペイドモバイル端末装置を使用することから、利用限度額を設定して通信料金の負担を軽減することができるのは勿論のこと、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。なお、本発明のモバイルシステム制御装置を用いた通信システムでは、現存のモバイル端末装置を用いることができる。
【0021】
本発明のプリペイドモバイルシステム制御装置では、前記記憶手段には、課金先電話番号の情報が更に記憶されることとするともに、前記処理手段が、前記発信先電話番号の所有者への課金を行う代わりに、前記課金先電話番号の所有者への課金を行うこととすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を、添付の図1〜図3を参照しつつ説明する。
【0023】
図1には、本発明の第1の実施形態に係るモバイルシステム10の概略的な構成が示されている。このモバイルシステム10は、本発明のモバイル端末装置12を利用した無線通信システムであり、モバイル端末装置12の他に、基地局14と、交換機16と、度数管理センタ18とを備えている。このモバイルシステム10では、モバイル端末装置12と基地局14との間は無線接続されるとともに、基地局14と交換機16との間、及び交換機16と度数管理センタ18との間はそれぞれ有線接続されている。
【0024】
モバイル端末装置12は、例えば携帯電話機、PHS等のように、無線通信機能を備える移動体通信端末であり、図1における図示を省略しているが、基本的に、基地局14との間で無線通信を行う通信部と、モバイル端末装置12全体の動作を制御する制御部と、各種の情報を入力する入力部と、各種の情報を表示する表示部とを備えている。また、制御部は、利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号等の情報を記憶する記憶手段を備えている。
【0025】
ここで、利用限度額は、例えば1ヶ月等の所定の一定期間の間に、使用者がモバイル端末装置12を利用して通信(発信)を行うことが可能な上限金額である。また、利用累計額は、同様に1ヶ月等の所定の一定期間の間に、使用者がモバイル端末装置12を利用した累積の利用額である。緊急発信先電話番号は、個人的な緊急時の通信を行う相手先の電話番号であって、例えば自宅、会社、学校、保護者の携帯電話機の電話番号等が設定される。
【0026】
制御部は、入力部を用いて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、利用限度額から利用累計額を減算して得られる残額が残っている時には発信先電話番号への発信処理を行い、残額が残っていない時には、発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合に発信先電話番号への発信処理を行う。また、一致しない場合には、残額が残っていない旨のメッセージを表示部に表示することもできる。
【0027】
また、制御部は、利用累計額を監視する監視手段を備えているのが好ましい。この監視手段により、発信先電話番号への発信中に、利用累計額が利用限度額以下の所定の設定金額に到達した時に、すなわち残額が設定金額を下回った時に、その旨のメッセージを表示部に表示して、モバイル端末装置12の使用者に注意を促したり、利用累計額が利用限度額に到達した時に、すなわち残額が0になった時に、発信中の通信回線を切断するなどの制御を行うことが可能である。
【0028】
基地局14および交換機16は、従来公知の携帯電話機やPHS等のモバイル端末装置を利用した無線通信システムで用いられる従来から周知のものである。このため、基地局14および交換機16の詳細な説明は省略する。
【0029】
度数管理センタ18は、モバイル端末装置12の利用金額を管理する。前述の利用限度額、緊急発信先電話番号、設定金額等の設定情報は、度数管理センタ18の制御により、例えばモバイル端末装置12の契約時に、交換機16および基地局14を介してモバイル端末装置12の制御部内の記憶手段に記憶される。また、設定情報は、例えば1ヶ月等の所定の一定期間の経過後、モバイル端末装置12の使用者に請求書が送付される時点で随時更新される。
【0030】
次に、モバイル端末装置12として、携帯電話機を例に挙げて説明する。
【0031】
図2には、携帯電話機12の内部構成がブロック図にて示されている。この携帯電話機12は、図1に示される基地局14との間で無線通信を行う通信部22と、携帯電話機12全体の制御および管理を行う制御部24と、各種の情報を入力するための各種の入力キー26を有する入力部と、各種の情報を表示するための表示部28とを備えている。
【0032】
通信部22は、通信用の電波を送受信するためのアンテナ30と、アンテナ共用部32と、受信された電波を復調する受信部34と、復調された受信信号に対し各種の処理を行う受信信号処理回路36と、受信信号を音声信号に変換する受話器38と、音声信号を送信信号に変換する送話器40と、送信信号に対し各種の処理を行う送信信号処理回路42と、処理された後の送信信号を変調する送信部44とを備えている。
【0033】
ここで、アンテナ30は、アンテナ共用部32を介して受信部34および送信部44の両方に共通に接続されている。受信部34の出力は、受信信号処理回路36を介して受話器38に入力されている。また、送話器40の出力は、送信信号処理回路42を介して送信部44に入力されている。
【0034】
制御部24は、携帯電話機12全体の制御を行う主CPU(中央処理装置)46と、制御プログラムや所定の定数等を記憶したROM(読み出し専用メモリ)48と、作業領域として使用されるRAM(ランダムアクセスメモリ)50と、各種パラメータやテーブル類を格納するEEPROM(電気的消去書き込み可能型ROM)52と、入力部からの情報入力および表示部28への情報表示等の制御を行う操作部CPU54と、利用限度制御部56とを備えている。
【0035】
ここで、制御部24の各構成要素は、それぞれバス58と相互に接続されている。また、入力部の出力は操作部CPU54に入力され、操作部CPU54の出力は表示部28に入力されている。また、通信部22もバス58と相互に接続されている。
【0036】
利用限度制御部56は、利用限度額、利用累計額、緊急発信先電話番号、設定金額等の情報を記憶すると共に、発信操作が行われた場合に、残額が残っている時には発信先電話番号への発信処理を行い、残額が残っていない時には、発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合に発信先電話番号への発信処理を行い、一致しない時には、残額が残っていない旨のメッセージを表示部28に表示するよう制御する機能を備えている。
【0037】
なお、利用限度額、利用累計額、緊急発信先電話番号、設定金額等の情報は、EEPROM52内に記憶しておくことも可能である。
【0038】
制御部24は、通常の加入者回線送受信シーケンス動作、送受信信号の変復調、送受信プロトコルの制御等を行うと共に、受信された情報あるいは使用者に対する各種情報を表示部28上に表示するための処理、入力部の入力キー26から入力される各種情報を表示部28上に表示するための処理、入力部の入力キー26から入力されるデータを送受信信号処理回路42に出力する処理等を含む、携帯電話機12全体の動作の制御を行う。
【0039】
携帯電話機12では、制御部24の制御の下で、例えば基地局14から送信された信号は通信部22のアンテナ30で受信され、アンテナ共用部32を介して受信部34で復調される。復調後の信号は受信信号処理回路36で処理された後、受話器38により音声信号に変換されて再生される。一方、音声信号は送話器40により送信信号に変換され、送信信号処理回路42で処理された後、送信部44で変調される。変調後の信号はアンテナ共用部32を介してアンテナ30から基地局14へ送信される。
【0040】
次に、図3に示すフローチャートを参照して、モバイルシステム10における携帯電話機12の発信時の動作を説明する。
【0041】
携帯電話機12では、発信操作が行われると、ステップS31において、制御部24の利用限度制御部56から残額(残余度数)および設定金額(設定度数)の情報が読み出される。引き続き、ステップS32において、残額が0であるか否かの判定が行われる。このステップS32において、残額が0ではないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理がステップS33へ移行する。一方、ステップS32において、残額が0であると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS311へ移行する。
【0042】
ここで、残額は、利用限度額から個々の通信における通話料金を逐次減算することによって、すなわち利用限度額から利用累計額を減算することによって得られる。したがって、通信が何ら行われていない場合の残額と利用限度額とは同額になる。なお、以下の説明で述べる通信時間の計測、通信料金の算出、利用累計額および残額の算出、残額と設定金額との比較等の処理は、利用限度制御部56により行われる。
【0043】
ステップS32において残額が0ではないと判定されると、ステップS33において、発信先電話番号の発信相手に対して通常の発信処理が行われる。引き続き、ステップS34において、通信時間が計測され、通信料金が算出される。そして、ステップS35において、ステップS31で読み出された残額から、ステップS34で算出された通信料金が減算され、その減算結果が新たな残額として保持される。
【0044】
次に、ステップS36において、通話中であるか否かの判定が行われる。このステップS36において通話中であると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS37へ移行する。一方、ステップS36において通話中ではないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS301へ移行する。
【0045】
ステップS36において通信中であると判定されると、ステップS37において、ステップS35で算出された新たな残額が0であるかどうかの判定が行われる。このステップS37において、ステップS35で算出された新たな残額が0ではないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS38へ移行する。一方、ステップS37において、ステップS35で算出された新たな残額が0であると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS301へ移行する。
【0046】
ステップS37において、ステップS35で算出された新たな残額が0ではないと判定されると、ステップS38において、ステップS35で算出された新たな残額が、ステップS31で読み出された設定金額以下であるか否かの判定が行われる。このステップS38において、ステップS35で算出された新たな残額が、ステップS31で読み出された設定金額以下であると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS39へ移行する。一方、ステップS38において、ステップS35で算出された新たな残額が設定金額よりも大きいと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS34へ移行し、上述のステップS34〜S38までの動作が繰り返し行われる。
【0047】
次いで、ステップS39において、残額が設定金額以下である旨のメッセージが表示部28に表示される。引き続き、ステップS301において、通信の切断処理が行われる。そして、ステップS302において、度数管理センタ18の制御により、ステップS35で算出された新たな残額が、交換機16および基地局14を介して携帯電話機12の制御部24内の利用限度制御部56に格納され、処理が終了される。
【0048】
一方、ステップS32において、残額が0と判定されると、ステップS311において、利用限度制御部56から緊急発信先電話番号が読み出される。引き続き、ステップS312において、発信先電話番号が緊急発信先電話番号と一致するか否かの判定が行われる。このステップS312において、発信先電話番号が緊急発信先電話番号と一致すると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS313へ移行する。一方、ステップS312において、発信先電話番号が緊急発信先電話番号と一致しないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、発信先電話番号への発信処理は行わずに処理が終了する。
【0049】
また、ステップS312において、発信先電話番号が緊急発信先電話番号と一致すると判定されると、ステップS313において、緊急発信先電話番号の発信相手に対して通常の発信処理が行われる。
【0050】
次に、ステップS314において、通話中であるか否かの判定が行われる。このステップS314において通話中であると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS313へ移行し、通信が継続される。一方、ステップS314において、通話中ではないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS315へ移行する。
【0051】
次いで、ステップS315において、残額が0である旨のメッセージが表示部28に表示される。引き続き、ステップS301において、通信の切断処理が行われる。そして、ステップS302において、度数管理センタ18の制御により、ステップS35で算出された新たな残額が利用限度制御部56に格納され、処理が終了する。
【0052】
以上説明したように、本第1の実施形態におけるモバイル端末装置(携帯電話機)12によれば、通信に係わる利用限度額を設定する機能を備えているため、通信料金の負担を軽減することができる。また、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。
【0053】
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を、添付の図4及び図5を参照しつつ説明する。なお、上記の第1の実施形態の場合と同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0054】
図4には、本発明の第2の実施形態に係るモバイルシステムの概略的な構成が示されている。このモバイルシステム60は、周知のモバイル端末装置62を利用した無線通信システムであり、図1に示すモバイルシステム10と比べて、本発明のモバイル端末装置12の代わりに周知のモバイル端末装置62が用いられている点、及び、モバイルシステム制御装置64を備えている点のみが相違している。
【0055】
すなわち、モバイルシステム60は、モバイル端末装置62と、基地局14と、交換機16と、度数管理センタ18と、モバイルシステム制御装置64とを備えている。また、モバイル端末装置62と基地局14との間は無線接続され、基地局14と交換機16との間、交換機16と度数管理センタ18との間、および度数管理センタ18とモバイルシステム制御装置64との間はそれぞれ有線接続されている。
【0056】
モバイルシステム制御装置64は、利用限度制御部66を備えている。この利用限度制御部66は、図2に示される携帯電話機12の制御部24の利用限度制御部56と同等の機能を有するものである。利用限度制御部66は、モバイル端末装置62の電話番号に関連付けして、モバイル端末装置62毎に設定されている利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号等の情報を記憶する記憶手段を備えている。
【0057】
利用限度制御部66は、モバイル端末装置62それぞれにおいて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、残額が残っている時には発信先電話番号への接続処理を行い、残額が残っていない時には、発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合に発信先電話番号への接続処理を行う。また、一致しない場合には、残額が残っていない旨のメッセージを各々対応するモバイル端末装置62に送信することもできる。
【0058】
また、利用限度制御部66は、利用累計額を監視する手段を備えているのが好ましい。この監視手段により、モバイル端末装置62の発信先電話番号への発信中に、利用累計額が利用限度額以下の所定の金額に到達した時に、その旨のメッセージを各々対応するモバイル端末装置62に送信してその表示部上に表示させたり、利用累計額が利用限度額に到達した時に、各々対応するモバイル端末装置62が発信中の通信回線を切断したりするなどの制御を行うことが可能である。
【0059】
すなわち、図4に示されるモバイルシステム60は、図1に示されるモバイルシステム10と比べて、各々のモバイル端末装置12の制御部24が備える利用限度制御部と同等の機能を備える利用限度制御部66をモバイルシステム制御装置64内に設け、この利用限度制御部66により、全てのモバイル端末装置62における利用金額を一括管理するようにしたものである。なお、これ以外の機能は、図1に示すモバイルシステム10と同様である。
【0060】
次に、図5に示すフローチャートを参照して、モバイルシステム60におけるモバイル端末装置62の発信時の動作を説明する。
【0061】
モバイル端末装置62において発信操作が行われると、ステップS51において、モバイルシステム制御装置64の利用限度制御部66から、対応するモバイル端末装置62の残額(残余度数)および設定金額(設定度数)の情報が読み出される。引き続き、ステップS52において、残額が0であるか否かの判定が行われる。なお、これ以後の動作は、一部を除いて図3の場合と同様であるから、ここではその詳細は省略し、図3の場合と異なる点に着目して説明する。
【0062】
すなわち、図5のフローチャートに示すように、ステップS514において、通話中ではないと判定された場合、すなわちステップS514において否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS59へ移行する。そして、ステップS59において、残額が設定金額以下である旨のメッセージが、モバイルシステム制御装置64から、度数管理センタ18、交換機16、基地局14を介してモバイル端末装置62へ送信され、その表示部28上に表示される。
【0063】
また、ステップS502においては、ステップS55で算出された新たな残額がモバイルシステム制御装置64の利用限度制御部66内に格納され、処理が終了する。
【0064】
以上説明したように、本第2の実施形態のモバイルシステム60では、モバイルシステム制御装置64が通信に係わる利用限度額を設定する機能を備えているため、通信料金の負担を軽減することができる。また、モバイルシステム60では、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。また、モバイルシステム60では、広く普及している周知のモバイル端末装置62を使用することができる。
【0065】
《第3の実施形態》
次に、本発明の第3の実施形態を、添付の図6及び図7を参照しつつ説明する。なお、上記の第1の実施形態の場合と同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0066】
図6には、本発明の第3の実施形態に係るモバイルシステム70の概略的な構成が示されている。このモバイルシステム70は、周知のプリペイドモバイル端末装置72を利用した無線通信システムであり、図4に示すモバイルシステム60と比べて、周知のモバイル端末装置62及びモバイルシステム制御装置64の代わりに周知のプリペイドモバイル端末装置72及びプリペイドモバイルシステム制御装置74を備えている点のみが相違している。
【0067】
すなわち、モバイルシステム70は、プリペイドモバイル端末装置72と、基地局14と、交換機16と、度数管理センタ18と、プリペイドモバイルシステム制御装置74とを備えている。また、プリペイドモバイル端末装置72と基地局14との間は無線接続され、基地局14と交換機16との間、交換機16と度数管理センタ18との間、および度数管理センタ18とプリペイドモバイルシステム制御装置74との間はそれぞれ有線接続されている。
【0068】
プリペイドモバイルシステム制御装置74は、利用限度制御部76を備えている。利用限度制御部76は、図4に示すモバイルシステム制御装置64の利用限度制御部66と同等の機能を有するものである。利用限度制御部76は、プリペイドモバイル端末装置72の電話番号に関連付けして、プリペイドモバイル端末装置72毎に設定されている利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号等の情報を記憶する記憶手段を備えている。
【0069】
利用限度制御部76は、各々のプリペイドモバイル端末装置72において、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、残額が残っている時には発信先電話番号への接続処理を行い、残額が残っていない時には、発信先電話番号と緊急発信先電話番号とが一致する場合に発信先電話番号への課金として発信先電話番号への接続処理を行う。また、一致しない場合には、残額が残っていない旨のメッセージを各々対応するプリペイドモバイル端末装置72に送信することもできる。
【0070】
また、記憶手段に、課金先電話番号の情報が記憶しておくのが好ましい。これにより、残額が残っていない時に、発信先電話番号先への課金として発信先電話番号への接続処理を行う代わりに、課金先電話番号先への課金として発信先電話番号への接続処理を行うように制御することも可能である。
【0071】
前述の利用限度額、緊急発信先電話番号、課金先電話番号等の設定情報は、例えばプリペイドモバイル端末装置72の契約時に、プリペイドモバイルシステム制御装置74の利用限度制御部76内の記憶手段に記憶される。この時、一定額の通信料金が記憶されたプリペイドカードがプリペイドモバイル端末装置72に装着した状態とされ、プリペイドカードに記憶されている利用限度額が、利用限度制御部76内の記憶手段に記憶される。
【0072】
また、残額が0になった場合には、再度一定額の通信料金が記憶されたプリペイドカードを購入し、プリペイドモバイル端末装置72に装着することにより利用限度額が更新され、継続して使用することができる。
【0073】
次に、図7に示すフローチャートを参照して、モバイルシステム70におけるプリペイドモバイル端末装置72の発信時の動作を説明する。
【0074】
プリペイドモバイル端末装置72において発信操作が行われると、ステップS71において、プリペイドモバイルシステム制御装置74の利用限度制御部76から、対応するプリペイドモバイル端末装置72の残額(残余度数)の情報が読み出される。引き続き、ステップS72において、残額が0であるか否かの判定が行われる。なお、これ以後の動作は、一部を除いて図3の場合と同様であるから、ここではその詳細は省略し、図3の場合と異なる点に着目して説明する。
【0075】
すなわち、図7のフローチャートに示すように、ステップS77において、ステップS75で算出された新たな残額が0ではないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS74へ移行し、以後ステップS74〜S77の動作が繰り返し行われる。
【0076】
また、ステップS711においては、利用限度制御部76から、対応するプリペイドモバイル端末装置72の緊急発信先電話番号および課金先電話番号が読み出される。
【0077】
また、ステップS713において、緊急発信先電話番号の発信相手に対して通常の発信処理が行われた後、ステップS714として、課金先電話番号に対して課金処理が行われる。
【0078】
次に、ステップS715において、通話中であるか否かの判定が行われる。このステップS715において通話中であると判定された場合、すなわち肯定的な判定がなされた場合には、処理はステップS713へ移行し、以後通信が継続される。一方、ステップS715において通話中ではないと判定された場合、すなわち否定的な判定がなされた場合には、処理はステップS701へ移行し、通信処理が切断される。そして、ステップS702において、ステップS75で算出された新たな残額が利用限度制御部76に格納され、処理が終了する。
【0079】
以上説明したように、本第3の実施形態のモバイルシステム70では、プリペイドモバイル端末装置72を使用するため、利用限度額を設定して通信料金の負担を軽減することができる。また、モバイルシステム70では、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。また、モバイルシステム70では、広く普及している周知のモバイル端末装置72を使用することができる。
【0080】
なお、処理の手順は上記各実施形態の手順に限定されず、残額の照合と緊急発信先電話番号の照合の順序はどちらが先でも後でもよい。
【0081】
また、利用限度制御部を設ける代わりに、例えば制御プログラムおよび一時記憶装置の組合せによって同様の機能を実現することも可能である。
【0082】
また、緊急発信先電話番号は一時記憶装置の独立の領域に記録してもよいし、いわゆる電話帳の機能を実現する記憶領域に新たなフィールドを設けて記憶してもよい。
【0083】
【発明の効果】
以上詳細に説明した様に、本発明によれば、利用限度額を設定して通信料金の負担を軽減することができると共に、利用限度額に到達して残額が残っていない場合であっても、あらかじめ登録されている個人的な緊急発信先電話番号への発信を行うことができるので、緊急時には、緊急発信先電話番号の通信相手と通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るモバイルシステムの構成概念図である。
【図2】第1の実施形態に係るモバイルシステムで用いられる携帯電話機の内部構成を表すブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係るモバイルシステムの動作を表すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るモバイルシステムの構成概念図である。
【図5】第2の実施形態に係るモバイルシステムの動作を表すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るモバイルシステムの構成概念図である。
【図7】第3の実施形態に係るモバイルシステムの動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10,60,70…モバイルシステム、12…モバイル端末装置(携帯電話機)、14…基地局、16…交換機、18…度数管理センタ、22…通信部、24…制御部、26…入力キー、28…表示部、30…アンテナ、32…アンテナ共用部、34…受信部、36…受信信号処理回路、38…受話器、40…送話器、42…送信信号処理回路、44…送信部、48…ROM、50…RAM、52…EEPROM、54…操作部CPU、56,66,76…利用限度制御部、58…バス、62…モバイル端末装置、64…モバイルシステム制御装置、72…プリペイドモバイル端末装置、74…プリペイドモバイルシステム制御装置。
Claims (8)
- 基地局との間で無線通信を行う通信部と、前記通信部を含む装置全体の動作を制御する制御部と、前記制御部へ各種の情報を入力する入力部と;前記制御部の指令に応じて各種の情報を表示する表示部とを備えるモバイル端末装置であって、
前記制御部が、
利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号を含む情報を記憶する記憶手段と;
前記入力部を用いて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、前記利用限度額から前記利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには前記発信先電話番号への発信処理を行うともに、前記残額が残っていないときであっても前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致する場合には、前記発信先電話番号への発信処理を行う処理手段と;を備えることを特徴とするモバイル端末装置。 - 前記処理手段は、前記残額が残っていないときであって、前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致しない場合には、前記残額が残っていない旨のメッセージを前記表示部に表示する、ことを特徴とする請求項1に記載のモバイル端末装置。
- 前記制御部は、
前記利用累計額を監視する監視手段と;
前記発信先電話番号への発信中に、前記利用累計額が前記利用限度額以下の所定の設定金額に到達した時に、その旨のメッセージを前記表示部に表示し、前記利用累計額が前記利用限度額に到達した時に、前記発信中の通信回線を切断する切断手段と;を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のモバイル端末装置。 - 電話番号に関連付けして、モバイル端末装置それぞれに設定されている利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号を含む情報を記憶する記憶手段と;
前記モバイル端末装置それぞれにおいて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、前記利用限度額から前記利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには前記発信先電話番号への接続処理を行い、前記残額が残っていないときであっても前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致する場合には、前記発信先電話番号への接続処理を行う処理手段と;を備えることを特徴とするモバイルシステム制御装置。 - 前記処理手段は、前記残額が残っていないときであって、前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致しない場合には、前記残額が残っていない旨のメッセージを各々対応するモバイル端末装置に送信する、ことを特徴とする請求項4に記載のモバイルシステム制御装置。
- 前記利用累計額を監視する監視手段と;
前記モバイル端末装置の前記発信先電話番号への発信中に、前記利用累計額が前記利用限度額以下の所定の金額に到達した時に、その旨のメッセージを各々対応するモバイル端末装置に送信し、前記利用累計額が前記利用限度額に到達した時に、各々対応するモバイル端末装置が発信中の通信回線を切断する切断手段と;を更に備えることを特徴とする請求項4又は5に記載のモバイルシステム制御装置。 - 電話番号に関連付けして、プリペイドモバイル端末装置それぞれに設定されている利用限度額、利用累計額および緊急発信先電話番号を含む情報を記憶する記憶手段と;
前記プリペイドモバイル端末装置それぞれにおいて、発信先電話番号に対し発信操作が行われた場合に、前記利用限度額から前記利用累計額を減算して得られる残額が残っているときには前記発信先電話番号への接続処理を行い、前記残額が残っていないときであっても前記発信先電話番号と前記緊急発信先電話番号とが一致する場合には、前記発信先電話番号の所有者への課金として前記発信先電話番号への接続処理を行う処理手段と;を備えることを特徴とするプリペイドモバイルシステム制御装置。 - 前記記憶手段には、課金先電話番号の情報が更に記憶されており、
前記処理手段は、前記発信先電話番号の所有者への課金を行う代わりに、前記課金先電話番号の所有者への課金を行う、ことを特徴とする請求項7に記載のプリペイドモバイルシステム制御装置。
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JP2007272592A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Japan Research Institute Ltd | 通信料金管理装置、通信料金管理方法、および通信料金管理プログラム |
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-
2002
- 2002-10-15 JP JP2002300041A patent/JP2004135231A/ja active Pending
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