JP2004135202A - 住宅用監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】親機1は、カメラ付きのドアホン子器2、センサカメラ3a、監視カメラ3b、ウェブカメラ403により撮像された画像を含む録画録音データを蓄積するフラッシュROM45を備える。また、親機1はインタフェース部55、ゲートウェイ400、ADSLモデム401を介してインタネット601上のセンタサーバ602に接続される。フラッシュROM45の記憶容量を超える録画録音データはセンタサーバ602に転送され、またセンタサーバ602から読み出される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅回りに設定した監視範囲の画像を宅内に設置した親機の画像表示手段に表示させる住宅用監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、住宅回りに設定した監視範囲を撮像する画像装置としてドアホン子器に内蔵したカメラを用い、宅内に配置された親機の画像表示手段にカメラで撮像した画像を表示する住宅用監視システムが提案されている。また、ドアホン子器に内蔵したカメラで撮像した画像を録画する機能を親機が備えているものも知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−223436号公報(第5−6頁、図1−2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に記載された従来技術では、ドアホン子器を来客が操作したときに、ドアホン子器に内蔵したカメラで撮像した画像の静止画像を録画することを想定しているものであって、親機において画像を録画するために必要な記憶容量は比較的少ないものである。一方、最近では親機においてドアホン子器からの画像だけではなく監視カメラのような他の撮像装置の画像の取り込みも可能とすることが要求されており、多数台の撮像装置からの画像を録画しようとすれば、親機に膨大な記憶容量が必要になり、親機が大型化するという問題が生じる。
【0005】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、親機において画像を録画するための記憶容量を比較的小さくしながらも多数台の撮像装置からの画像の録画を可能とした住宅用監視システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、画像を撮像する撮像装置と、宅内に設置されネットワークに接続可能な通信手段を備える親機と、ネットワーク上に設けられ画像を蓄積する機能を有した画像サーバとを備え、親機には、少なくとも撮像装置により撮像された画像を蓄積する画像記録手段と、少なくとも撮像装置で撮像された画像を表示する画像表示手段と、画像を画像サーバに転送して蓄積させる画像送信機能および画像サーバから画像を読み出して画像表示手段に表示させる画像受信機能を有した主制御手段とを設けていることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記主制御手段は、前記撮像装置により撮像された画像のうち前記画像記録手段の記憶容量を超える画像を前記画像サーバに転送して蓄積させることを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、前記主制御手段は、前記撮像装置により撮像された画像と、前記撮像装置により撮像された画像のうち前記画像記録手段の記憶容量を超える画像と、を前記画像サーバに転送して蓄積させることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本実施形態では、図1に示すように、親機1を中心として、インターホン機能、住宅設備の制御監視機能、防犯・防災などのセキュリティ機能を統合した例を示す。親機1には各種接続部20〜27,29(図2参照)が設けられる。接続部20は音声ないし画像を出力する機器が接続され、たとえば、カメラ付きのドアホン子器2、カメラ無しのドアホン子器2’、付設した人感センサなどに連動して起動するセンサカメラ3a、玄関ポーチなどに設けられる監視カメラ3bが接続される。ここで、カメラはTVカメラを意味しており撮像装置として機能する。なお、撮像装置には後述するウェブカメラも含まれる。接続部21にはセンサまたはスイッチが接続され、たとえば呼出用押釦装置4、火報センサ5a、ガスセンサ5b、防犯スイッチ6、非常用押釦装置7が接続される。さらに、接続部22にはJEM−A規格の空調機器8や電気錠9が接続される。これらの接続部20〜22は複数個ずつ設けられている。接続部23には警報報知用の増設ベル10などが接続され、接続部24には宅内に必要に応じて設けられる副親機12,12aが伝送線13を介して接続される。接続部25は汎用通信系のRS485用の2線のバス14を接続するものであり、接続部26は10BASE−Tのケーブル15を接続するものである。また、接続部27には、電話機16をインターホンのハンドセットとして使用可能とするドアホンアダプタ17との間の通話線18が接続される。接続部29は後述する内蔵のスピーカSPと同様に用いる増設スピーカ11を接続するものである。親機1には異常発生時などに通報出力を自動通報機19に送る接点出力部28も設けられる。
【0010】
親機1の内部には、図2に示すように、親機1の全体の信号処理・制御を担うCPU部30と、接続部20に接続された信号線80を通してドアホン子器2,2’から送られてくる呼出信号を検出するとともに呼出信号に対応した検出信号をCPU部30に出力するドアホン呼出検出回路31と、接続部21に接続されるセンサないしスイッチの信号をCPU部30との間で内部バス32を介して通信するためのI/Oポート33と、複数設けた接続部20を通してそれぞれ取り込まれる音声信号ないし映像信号をCPU部30の制御の下で選択するセレクタ回路34とが設けられる。カメラ付きのドアホン子器2からの音声信号および映像信号は周波数多重化によって伝送されており、ドアホン子機2’からは音声信号が伝送され、監視カメラ3bやセンサカメラ3aからは映像信号が伝送される。映像信号はFM変調されており、セレクタ回路34を通して取り込まれた映像信号はビデオ復調回路35により復調される。
【0011】
さらに、親機1には、ビデオ復調回路35で復調されたアナログの映像信号をデジタル画像データに変換するビデオコンバータ36と、ビデオコンバータ36からの画像データに付加・加工・補正を施すことができるグラフィックス生成回路39と、グラフィックス生成回路39から出力された画像データをアナログの映像信号に変換するビデオコンバータ40と、ビデオコンバータ40から出力された映像信号をFM変調して送出するビデオ変調回路41とが設けられる。ビデオコンバータ40から出力された映像信号は液晶ディスプレィからなるモニタ装置37に表示され、ビデオ変調回路41から出力される映像信号をFM変調した信号は接続部24を通して副親機12に伝送され、副親機12に設けられた液晶ディスプレイからなるモニタ装置63(図3参照)に画像を表示する。グラフィックス生成回路39はグラフィックデータを生成する回路であって、生成したグラフィックデータをビデオコンバータ36からの画像データの所定位置に付加する機能、生成したグラフィックデータをビデオコンバータ36からの画像データとは別に単独で出力する機能、生成したグラフィックデータをビデオコンバータ36からの画像データと合成する機能、ビデオコンバータ36からの画像データの画質補正処理やエフェクト処理を行う機能を有する。つまり、グラフィックス生成回路39では、モニタ装置37,63に表示する画像へのタッチスイッチの表示、ドアホン子器2やセンサカメラ3aや監視カメラ3bにより撮像した画像の合成表示あるいはスーパーインポーズ表示、接続部21に接続されるセンサやスイッチなどの状態表示、後述する留守録画情報の表示、画質補正や画像エフェクト処理などを行う。なお、グラフィックス生成回路39には作業メモリとしてのビデオRAM44が付設される。
【0012】
セレクタ回路34と接続部24との間には通話処理回路42が設けられ、セレクタ回路34を介して取り込んだドアホン子器2,2’からの音声信号は通話処理回路42を通して副親機12,12aへ送出され、副親機12,12aから接続部24を介して取り込んだ音声信号は通話処理回路42を通してドアホン子器2,2’へ送出される。つまり、通話処理回路42はドアホン子器2,2’と副親機12,12aとの間の通話状態を制御する。副親機12からは音声信号や映像信号とともに周波数多重化されたFSK信号による制御信号も接続部24に入力される。制御信号は制御コマンドI/F回路43に入力され、制御コマンドI/F回路43では副親機12での操作情報である制御コマンドを抽出してCPU部30へ受け渡すとともにCPU部30で生成された制御コマンド(制御情報)を副親機12,12aへ制御信号として送出する。ドアホン子器2,2’からの通話処理回路42を通った音声信号とビデオ変調回路41からの映像信号とを接続部24を介して伝送線13に送出させるとともに、副親機12,12aからの音声信号を抽出して通話処理回路42に送るための結合部56も親機1に設けられる。
【0013】
親機1には、後述するように録画および録音の機能がありまた各種データを記憶する必要があるから録画および録音と各種データの記憶のためにフラッシュROM45が設けられる。また、作業メモリおよびデータの一時格納のためにRAM46が設けられている。さらに接続部22に制御線81を通じて接続される日本電機工業会の規格(JEM−A)に準じた空調機器8や電気錠9に対して制御信号の送信あるいは動作モニタ信号の受信を行うI/F回路47と、内部バス32を通じてCPU部30から受け取った制御信号をI/F回路47に送るとともにI/F回路47から受ける動作モニタ信号を内部バス32を通じてCPU部30に送るためのI/Oポート48を備えている。このI/Oポート48はCPU部30からの制御信号に基づいて接点出力部28をオンさせて自動通報出力を自動通報機19へ送るようにもなっている。
【0014】
さらに加えて、親機1には、ドアホン子器2,2’との通話や副親機12,12aとの通話が可能なようにハンズフリーの通話制御を行う音声処理回路49が設けられ、音声処理回路49にはマイクロホンMICとおよびスピーカSPが、それぞれアンプ53a,53bを介して接続されている。また、音声処理回路49には増設スピーカ11を接続する接続部29も接続される。親機1では各種操作が可能なようにモニタ装置37の表示画面上にタッチパネル50を設けるとともに、タッチパネル50の操作座標情報の取り込みなどを行うタッチパネルコントローラ51を備えている。さらにタッチパネル50以外に各種操作釦と表示素子とを備えた操作表示部52が設けられ、その操作情報をCPU部30が取り込むようになっている。操作表示部52に設けられる操作釦としては、ドアホン子器2,2’との間の通話を行うための通話釦S0、モニタ装置37の画面に基本となるメニュー画面を呼び出すためのメニュー釦S1、室内呼出のための室内呼出釦S2、撮像装置により撮像した画像をモニタ装置37に表示させるためのモニタ釦S3、留守中の処理を行うための留守釦S4や了解釦S5が設けられ、さらに操作表示部52には各種表示ランプが設けられている。
【0015】
また、外部のRS485仕様のバス14が接続される接続部25と内部バス32との間にはRS485用のインターフェース部54を設け、外部のバス14に接続されている後述する各種端末とCPU部30との間で制御・監視の情報の授受が行えるようになっている。さらに、外部の10BASE−T用のケーブル15を通して後述するゲートウェイ90とCPU部30との間で情報の授受ができるように、内部バス32と接続部26との間には通信手段としての10BASE−T用のインターフェース部55を設けている。
【0016】
一方、モニタ装置付きの副親機12は、図3に示すように、親機1に接続した伝送線13を接続する接続部60を備え、内部回路としては副親機12の制御と信号処理とを行うためのCPU部61と、親機1から送られてくるFM変調された映像信号を復調するためのビデオ復調回路62と、復調された画像を映すための液晶ディスプレイからなるモニタ装置63とを備える。また、副親機12はマイクロホンMICおよびスピーカSPを用いて親機1やドアホン子器2,2’や他の副親機12,12aとの間でハンズフリーで双方向の通話を可能とするための音声処理回路64を備える。音声処理回路64には親機1から送られくる呼出信号の受信時に報知音をスピーカSPより報知する機能もある。マイクロホンMICおよびスピーカSPと音声処理回路64との間には、それぞれ送話用の音声信号を増幅するためのアンプ72および受話用の音声信号を増幅するためのアンプ73とが設けられる。なお、図示していないが、副親機12には増設スピーカ74を接続する接続部(図示せず)が設けられる。
【0017】
さらに、副親機12には、親機1の操作部52と同様にドアホン子器2,2’との間の通話を行うための通話釦S0、モニタ装置63の画面に基本となるメニュー画面を呼び出すためのメニュー釦S1、室内呼出のための室内呼出釦S2、撮像装置の画像をモニタ装置63に表示させるためのモニタ釦S3、留守中の処理を行う留守セットモードを選択するための留守釦S4および了解釦S5を備えた操作部65が設けられる。モニタ装置63の画面にはタッチパネル66が設けられ、親機1から送られてくる操作部位を示す画像に対応したタッチ操作があると、タッチパネルコントローラ67がタッチパネル66上での操作位置を示す座標情報を操作情報としてCPU部61に受け渡す。また、操作部65に設けた通話釦S0を含む手動操作用の操作釦の操作情報はスイッチ入力部68が取り込んでCPU部61へ受け渡す。CPU部61は、タッチパネルコントローラ67の操作情報およびスイッチ入力部68の操作情報に基づいて制御コマンドや座標情報を生成出力し、制御コマンドや座標情報は制御コマンドI/F回路69によりFSK信号形式に変換された後に接続部60を介して送出される。また、操作部65での操作状態などは表示ランプを設けた表示部70により表示され、表示部70はCPU部61からの制御信号により表示駆動部71を介して駆動される。
【0018】
モニタ装置を備えていない副親機12aは、副親機12からモニタ装置63とビデオ復調回路62とタッチパネル66とタッチパネルコントローラ67とを省略した構成であって、その他の回路構成は副親機12と同様である。
【0019】
上述したように、接続部24にはRS485仕様のバス14が接続され、親機1ではバス14に接続された端末の制御監視を、CPU部30の監視制御機能の下で行えるようになっている。以下に端末の例を説明する。端末には、セキュリティ系の端末と住宅設備系の端末とがある。
【0020】
セキュリティ系の端末としては、小電力無線を利用するワイヤレスデータ出力受信機200とワイヤレスデータ入力送信機201とがある。ワイヤレスデータ出力受信機200は、窓の開閉を監視し窓開検知時に無線電波によって検知信号を送信する防犯センサ101、門扉や塀からの侵入者の監視を光ビームを用いて行い侵入者が検知されると無線電波によって検知信号を送信する防犯センサ102、家人が携行し非常時に操作することで操作情報を無線電波で送信する携帯用コール釦装置103a、適所に配置され操作時に操作信号を無線電波で送信するコール釦装置103b、システム全体に設置される防犯・防災系のセンサ類の検知を有効とする警戒状態のセットとそのリセットの信号を無線電波で送信する警戒セット/リセット操作器104などに対応してこれらの電波信号を受信し、受信した検知や操作の情報をバス14を通じて親機1へ送るものである。また、ワイヤレスデータ入力送信機201は警戒セット/リセット操作器104の操作に対するアンサーバック(確認)信号を親機1のCPU部30の警戒セット/リセット設定機能の下で警戒セット/リセット操作器104に対して送信するものである。
【0021】
警戒セット/リセット操作器104は本システムを設置する住宅が大きく門扉の位置から家屋まで離れている場合に有効なもので、たとえば家を出るときに家屋から離れた位置で警戒セットの信号を送信することができ、また帰宅するときにも外部からリセットの信号を送信することができるもので、有線式による操作器を門扉などに設ける場合に比して配線などを必要としないという利点がある。この警戒セット/リセット操作器104ではアンサーバック信号の受信によって操作に伴う警戒セット/リセットがなされたことを確認することができる。なお、警戒セット/リセット操作器104を使用しない場合にはワイヤレスデータ入力送信機201を設ける必要はない。
【0022】
住宅設備系の端末としては、赤外線リモコンによる遠隔制御が可能な照明器具105の操作制御を親機1のCPU部30の制御の下で行う照明マスタリモコン202がある。照明マスタリモコン202は、照明器具105を設けた部屋に設けられる照明サテライトリモコン203との間で無線電波(小電力無線)により制御情報の送信と動作確認のための返信信号の受信とを行う。
【0023】
照明マスタリモコン202は図4(a)に示す構成を有し、親機1側から操作したい照明器具105の識別データと操作内容とを示す制御情報をインターフェース部202aを介して受信すると、内部のCPU部202bの制御の下で無線送受信部202cから無線電波により制御情報を送信する。一方、照明サテライトリモコン203は図4(b)に示す構成を有し、照明マスタリモコン202からの制御情報を無線送受信部203aにより受信すると、CPU部203bが制御情報に含まれる識別データをあらかじめフラッシュROMなどからなる記憶部203dに登録されている識別データと照合し、両識別データが一致した時に赤外線送信部203cから制御情報に対応する制御信号を赤外線により送信するとともに、返信信号を無線送受信部203aを通して無線電波により照明マスタリモコン202へ送信する。照明マスタリモコン202では、返信信号を無線送受信部202bで受信すると、CPU部202cの制御の下で動作確認情報をインターフェース部202aを通して親機1へ送信する処理を行う。なお、照明サテライトリモコン203の赤外線送信部203cは対象となる照明器具105のメーカに対応した形式の赤外線信号を送信することができるように、メーカ別に設定ができる機能を備えているものとする。
【0024】
住宅設備系の端末としては、電気錠106の施錠/解錠の操作と開戸/閉戸の監視とを行うための電気錠操作器204もある。電気錠操作器204は、電波などを用いた非接触式のカードキー205に対応するもので、図5に示すようにカードキー205に書き込まれている認識コードを非接触で読み取るリーダ部204aと、電気錠106のデッドボルトを駆動することにより施錠/解錠を行う駆動部204bと、電気錠106のトリガに連動してドア(あるいは戸)の開戸/閉戸とを検知する検知スイッチの検知情報を取り込む開閉検知部204cと、RS485仕様のバス14に接続するインターフェース部204dと、CPU部204eとから構成されている。電気錠操作器204のリーダ部204aは、カードキー205が接近するとカードキー205にあらかじめ書き込まれている識別コードを読み取り、CPU部204eは読み取った識別コードの情報をインターフェース部204dを介して接続されたバス14を通して親機1へ送る。親機1ではCPU部30によりあらかじめ登録されている識別コードか否かの認証を行った後、許可されたカードキー205の場合には親機1から電気錠操作器204へ認識情報を送る処理がなされ、電気錠操作器204ではインターフェース部204dを通じて認識情報を受け取ると、駆動部204bを通じてデッドボルトを施錠方向または解錠方向に駆動する制御を行う。また、CPU部204eは開閉検知部207の検知信号の変化を監視し、変化があると検知情報をインターフェース部204eを通じて親機1へ送信する機能を備えている。
【0025】
電気錠操作器204に対応する機能として、親機1のCPU部30は、上述したように識別コードの情報が送られてくるとあらかじめ登録されている識別コードと家人との関係テーブルから識別コードの認証を行って一致するものがあれば上述した認証情報を作成して返信する機能と、カードキー205による操作履歴をフラッシュROM45に蓄積格納する機能と、警戒セット状態下での解錠操作であれば警戒セットを解除する機能と、警戒セット状態下でかつ解除操作が無い状態で開戸を示す検知情報があると警報処理を行う機能と、警戒セット時に開戸状態の場合にはそれを必要に応じて知らせる注意処理を行う機能とを備える。
【0026】
さらに、住宅設備系の端末としては、ガスメータ107と水道メータ108と電力メータ109とから計量情報を受け取る計量情報盤208もある。計量情報盤208は、図6に示すように、CPU部208aと、ガスメータ107と水道メータ108と電力メータ109とからの計量データを受け取る入力部208bと、受け取った計量データをCPU部208aの制御の下でバス14を介して親機1へ送るインターフェース部208cとを備えている。
【0027】
計量情報盤208に対応する親機1のCPU部30の機能としては、各計量データを積算して当月の現時点の各消費量を求めるとともに料金換算を行う機能と、各消費量をCO2 換算する機能と、求めた消費量や料金、CO2 換算量をフラッシュROM45に蓄積保存するとともに、これらの保存データを操作指示に応じてグラフや表などにより親機1のモニタ装置37や副親機12のモニタ装置63に表示させる機能と、現在の電力消費状態を監視して監視データを操作指示に応じて親機1のモニタ装置37や副親機12のモニタ装置63に表示させる機能とがある。
【0028】
住宅設備系の端末には、バス14と電力線300との間に介在するユニット209もある。ユニット209は、電力線300に接続され電力線搬送の信号により制御監視される各種機器(照明器具301、分電盤302、電気錠303、その他設備304)を親機1で制御監視するために設けられ、RS485で用いる信号と電力線搬送の信号との間のプロトコル変換を行う。このユニット209を用いることにより、既存の電力線300を信号線として用いる電力線搬送系の各種機器の制御監視が親機1から可能になる。なお、電力線搬送に使用する信号形式はとくに限定されるものではないが、汎用の形式を使うことでユニット209の汎用化が図れる。
【0029】
自動通報機19は、公衆回線600に接続され、親機1からの自動通報機出力が入力すると、あらかじめ登録している電話番号の電話機(一般電話機、移動体電話機のいずれでもよい)に対して自動通報を行うもので、異常が発生したことを音声により通報するようになっている。また、上述したように、自動通報機19にはドアホンアダプタ17を介して電話機16が接続可能であり、電話機16がドアホン転送機能を備え、しかもドアホン子器2,2’との間で通話を行う系を設けているかあるいはドアトークターミナル501を介してワイヤレス子器500との間で通話を行う系を設けている場合には、ドアホン子器2,2’あるいはワイヤレス子器500からの来客呼出を自動通報機19を通してあらかじめ登録されている電話番号の電話機に転送することも可能である。
【0030】
ところで、本実施形態では親機1の接続部26に10BASE−Tのケーブル15を介してゲートウェイ400を接続してある。ゲートウェイ400はファイヤウォール機能とウェブサーバ機能とプロトコル変換機能とを備え、親機1をゲートウェイ400を介して宅内LANやインターネット601へ接続することができるようになっている。ゲートウェイ400を通して親機1を宅内LANないしインターネット601に接続する際のデータ授受の制御は親機1からRS485のバス14を通して行う。
【0031】
ここで、宅内LANは、パーソナルコンピュータ402やウェブカメラ403を接続するハブ404を用いて構築され、インターネット601にも接続されている。図1に示す例では、宅内LANをインターネット601に接続するために、ルータ機能を備えたADSLモデム401とスプリッタ405とを用い、公衆回線600を利用したADSLを介してたとえばインターネット接続業者に接続する。インターネット601にはCATV網や、その他の通信網を介して接続してもよく、図1は一例であるが、ADSLに接続するためにスプリッタ405を用いているから自動通報機19はスプリッタ405を介して公衆回線600に接続してある。なお、ネットワークとしてインターネットを例示したが、専用ネットワークなどの他のネットワークに接続してもよい。
【0032】
インターネット601にはサービス提供者のセンタサーバ602が接続されており、センタサーバ602によって後述する各種サービスを受けることができるようになっている。また、インターネット601に接続しているから、インターネット601の端末となるパーソナルコンピュータや移動体電話機などと親機1との間で情報の授受が可能であり、これによりインターネット601の端末からインターネット601と親機1とを介して親機1に接続された各種機器の操作/監視が可能になっている。
【0033】
ゲートウェイ400のウェブサーバ機能は、親機1に搭載しているウェブブラウザを用いて宅内LANおよびインターネット601の機能設定を行うためのウェブページを親機1へ提供するものである。また、ゲートウェイ400のファイヤウォール機能はインターネット601を通して他人が外部から侵入するのを防止するものである。
【0034】
以下に動作を説明する。電源が投入され親機1が稼働すると待機状態に入る。待機状態では親機1および副親機12の各モニタ装置37,63の画面は消えているが、親機1のCPU部30が通話呼出などのトリガを受けるとモニタ装置37,63の画面表示が開始される。
【0035】
また、待機状態で親機1または副親機12のメニュー釦S1が操作されると、親機1のCPU部30の制御の下で、操作があった親機1のモニタ装置37または副親機12のモニタ装置63に、図7に示す基本のメニュー画面が表示される。なお、副受信機12の画面表示は親機1側から送られてくる映像信号の再生による。このメニュー画面では種々機能の選択釦B1〜B10が表示され、いずれかの選択釦B1〜B10を使用者がタッチ操作すると、親機1ではタッチ位置の座標情報が親機1のCPU部30へタッチパネルコントローラ51を介して送られ、また副親機12ではタッチ位置の座標情報がタッチパネルコントローラ67を介して親機1へ送信され親機1のCPU部30に取り込まれる。
【0036】
本実施形態では、メニュー画面において、キッチンタイマ機能、アラーム機能、伝言機能、録画録音再生機能、セキュリティ機能、住宅に付随する設備(照明器具105,301、空調機器8など)のコントロール機能、カメラモニタ機能、設定機能、センタサーバ602から受けるサービス機能の計10個の機能を個々に割り付けてある選択釦B1〜B10のタッチ操作で選択できるようになっている。
【0037】
一方、待機状態において、いずれかのドアホン子器2,2’から呼出操作があると、この呼出信号を受けた親機1のCPU部30では、親機1および副親機12,12aでそれぞれ呼出音を報知させる処理を行う。カメラ無しのドアホン子器2’で呼出操作が行われた場合には、親機1のモニタ装置37と副親機12のモニタ装置63とでは当該ドアホン子器2’の設置場所と呼出中であることを示す文字表示を行う。また、カメラ付きのドアホン子器2で呼出操作が行われた場合には、図8(a)に示すように、カメラで捉えた来訪者の画像Mをモニタ装置37(または63)に映し出させるとともに、通話時に対応した機能の操作を行うためのアイコン(釦の図形)を画面の下部に表示する。この種のアイコンとして、図示例ではドアホン子器2の場所付近の電気錠9(または106)の施解錠を行う「電気錠」の操作釦B20、画面の明るさや音量などを調節するための「映像通話」の操作釦B21、来訪者を引き取らせるための報知音(たとえば、メロディ音)をドアホン子器2から送出させるための「お引取り」の操作釦B29、タッチ操作毎に静止画の録画と通話音声の録音とを行う「録画録音」の操作釦B22を設けてある。また、操作釦B20の上方には電気錠の施解錠の状態を示すアイコンI1が表示される。操作釦B20〜B22,B29の並びの左方にはアイコンの表示と非表示とを切り替えるための操作釦B0が設けられる。なお、図8(a)では操作釦B20〜B22,B29が表示されているので、操作釦B0はアイコンを非表示に切り替える操作が可能になっており、「アイコン非表示」という表示になっている。さらに、画面上にはドアホン子器2に対応する場所を表す文字(図示例では「玄関1」)と「呼出し中」の文字とが表示されるとともに待機状態へ戻るための終了釦BEが表示される。
【0038】
来訪者と使用者(家人)とが通話を行う場合には、親機1または副親機12または副親機12aの通話釦S0を押操作すればよく、通話釦S0の押操作によって親機1のCPU部30の制御の下で親機1または副親機12または副親機12aとドアホン子器2またはドアホン子器2’との間で通話路が確立されて来訪者と家人との間の通話が可能になる。また、来訪者を引き取らせたいときには「お引取り」の操作釦B29をタッチ操作すれば通話することなく報知音をドアホン子器2(または2’)から送出させることができる。ここで、カメラ付きのドアホン子器2との通話の場合に、親機1のモニタ装置37または副親機12のモニタ装置63に表示される図8(a)の画面において、「映像通話」の操作釦B21をタッチ操作すると、図8(b)のように映像通話に関する詳細設定を行うための操作釦B23〜B27が表示される。また、図8(a)の画面において、「録画録音」の操作釦B22をタッチ操作すると、図9に示す画面に切り替わり、タッチ操作から60秒間の通話音声を録音するとともにタッチ操作直後の静止画を録画する。画面右上の終了釦BEがタッチ操作されたときには、親機1のCPU部30は通話を行った親機1または副親機12のモニタ装置37,63の画面を消して待機状態に戻る。
【0039】
来訪者の呼出に応じた通話が終了した後の一定時間(たとえば10秒)内に通話釦S0を押操作した場合は、図8(a)の画面が再度表示され、来訪者に対して延長通話ができるようになっている。このように通話釦S0の操作をトリガとした通話は、終了釦BEの操作があるか、もしくは通話開始から所定時間経過すると自動的に待機状態に戻る処理がCPU部30の制御の下でなされる。
【0040】
さらに具体的に説明する。「映像通話」の操作釦B21がタッチ操作された場合、タッチ操作がなされた親機1または副親機12のモニタ装置37,63の画面は上述のように図8(b)に示す画面に切り替わり、「映像通話」が選択中であることを示す文字表示I2が画面の下部左端に表示される。また、画面の下部には、画像が逆光か順光かに応じて露出を補正する「映像補正」の操作釦B23、通話音量を3段階に切り替える「通話音量」の操作釦B24、画面をカラーと白黒とに切り替える「カラー/白黒」の操作釦B25、画面の明るさを調節する「明るさ」の操作釦B26、1つ前の画面(ここでは、図8(a)の画面)に戻すための「戻る」釦B27が表示され、画面の右上隅には待機状態に戻すための終了釦BEが表示される。
【0041】
一方、ドアホン子器2からの呼出に対して一定時間経過しても通話釦S0が操作されなかった場合にはCPU部30により待機状態に戻る処理が行われる。また、ドアホン子器2(または2’)との通話中において、他のドアホン子器2(または2’)からの呼出があると、親機1あるいは副親機12では、呼出音による報知が行われるとともにモニタ装置37,63の画面上にテキストで呼出元が表示される。通話中に室内呼出釦S2を操作すれば通話を保留するとともに他箇所への転送を可能とする。なお、後述するタイマ機能の動作による設定時間経過表示、アラーム機能の予定時刻到来時におけるサインピクト表示などは呼出中においても行われる。また、来訪者との通話が一定時間(たとえば、1分)経過するか終了釦BEの操作が行われると待機状態に戻る。
【0042】
一方、図8(a)に示す画面において「録画録音」の操作釦B22のタッチ操作によって図9に示す画面に移行すると録画録音モードになる。録画録音モードでは、操作釦B22の最初のタッチ操作時点から一定時間内の通話中の音声と操作釦B22のタッチ操作時において画面に表示されている画像の静止画とをCPU部30の制御下でフラッシュROM45にデジタルデータとして記録する。また、録画録音モードでは、「録画録音」の操作釦B22をタッチ操作するたびにタッチ操作の時点の静止画を録画する。録画録音中には操作した親機1または副親機12のモニタ画面にそれらを示すアイコンや日時を示す文字などが表示される。なお、図9に示す画面では図8(a)の画面に「録音停止」の操作釦B28と録音中を示す表示とが付加表示される。録画録音された静止画および音声はメニュー画面の「録画録音再生」の選択釦B4のタッチ操作で呼び出した図10に示す再生操作画面での操作で再生させることができる。
【0043】
再生操作画面では、録画録音情報表示エリアD1が設けられ、録画したカメラの設置場所(設置場所の名称はあらかじめ登録してある)とともに録画録音の日時、在宅時の録画録音か留守時の録画録音かの別などが表示される。在宅時の録画録音とは後述する留守設定時以外の録画録音を意味する。録画録音の日時は録画録音データ釦B34に対応付けられており、録画録音データ釦B34のタッチ操作によって所望の録画録音データを再生することができる。図示例では1画面に表示される録画録音データ釦B34は4個であって、5個以上の録画録音データが格納される場合に備えてスクロール釦B35が設けられる。つまり、録画録音データは時系列に登録されており、スクロール釦B35のタッチ操作により画面に表示されていない録画録音データに対応する録画録音データ釦B35を表示することが可能になっている。録画録音データ釦B35に付記して表示されている「未」、「済」、「保」の各記号は、「未」が未再生、「済」が既再生、「保」が保存済みを意味する。また、再生操作画面の下部には「再生」、「保存」、「消去」、「すべて削除」の各操作釦B36〜B38と、「戻る」の操作釦B27とが配列される。
【0044】
録画録音データを再生する場合は、図10に示す画面において所望の録画録音データ釦B34をタッチ操作することより所望の録画録音データを選択した後、「再生」の操作釦B36をタッチ操作すれば、選択した録画録音データの再生が可能になる。再生した録画録音データに対応する録画録音データ釦B35に付記された符号は「未」から「済」に変更される。また、録画録音データを保存しておく場合には、録画録音データ釦B35で保存する録画録音データを選択した後に「保存」の操作釦Bをタッチ操作する。このとき、選択した録画録音データ釦B35には「保」の符号が付記される。不要になった録画録音データを1件ずつ消去するには、録画録音データ釦B35で不要な録画録音データを選択した後に「消去」の操作釦B38をタッチ操作する。また、すべての録画録音データを消去する場合には、「すべて消去」の操作釦B39をタッチ操作すればよい。このように、再生操作画面では録画録音データの再生のほか、保存および消去が可能になる。再生操作画面からメニュー画面(つまり、1つ前の画面)に戻るには「戻る」の操作釦B27をタッチ操作する。
【0045】
ところで、留守釦S4により留守セットモードが設定されているときには、ドアホン子器2からの呼出に対してドアホン子器2で撮像された静止画の録画と通話音声の録音とが自動的に行われる。静止画は一定時間毎に3枚撮像され、通話音声は1分間継続する。しかして、留守セットモードで録画録音データが記録された場合には、親機1もしくは副親機12において録画録音データが存在する旨の表示がなされるとともに(図示しない表示灯が点滅点灯する)、録画録音データの件数が画面に表示される。その後、留守中に記録された録画録音データが古い方から順に自動的に再生される。ここで、録画録音データの1件当たりの静止画は3枚であるから、3枚の静止画が一定時間ずつ順に表示された後に画面が4分割されて3枚の静止画が一覧表示される。このようにして録画録音データがすべて再生された後には留守セットモードが自動的に解除される。なお、留守セットモードにおける録画録音データが存在しなければ図示しない表示灯が連続点灯になり、この状態で留守釦S4を押操作すれば留守中の録画録音データが存在しないことが画面に表示され、次に了解釦S5を押操作すれば留守セットモードが解除される。また、録画録音データはドアホン子器2のみから得られるのではなく、ドアホン子器2のカメラ、センサカメラ3a、監視カメラ3b、ウェブカメラ403から使用者が適宜にカメラを選択することによって、選択したカメラによって撮像した静止画を録画録音データとして記録することも可能になっている。
【0046】
上述したように親機1はインターネット601に接続されており、インターネット601を介してセンタサーバ602によるサービスを受けることが可能になっている。本実施形態におけるセンタサーバ602は、録画録音データを使用者に対応付けて格納する録画録音データベースを備えた画像サーバとしての機能を有している。すなわち、親機1のCPU部30は、録画録音データをセンタサーバ602に転送して画像データベースに記録する機能(画像送信機能に相当する)と画像データベースから録画録音データを親機1の画像記録手段としてのフラッシュROM45に読み込んで再生する機能(画像受信機能に相当する)を有している。ただし、この処理は使用者が意識することなく自動的に行われ、センタサーバ602の画像サーバとしての機能は、使用者から見ればフラッシュROM45と同様に録画録音データを記録する手段として用いられる。本実施形態におけるフラッシュROM45では録画録音データとしての静止画を、たとえば8枚記録できる程度の容量であって比較的小さいものであるが、録画録音データの記録手段としてセンタサーバ602を用いることによって、フラッシュROM45の容量を超える録画録音データを記録することが可能になっている。
【0047】
ここにおいて、画像を含む録画録音データのうち画像記録手段であるフラッシュROM45の記憶容量を超える録画録音データをセンタサーバ602に転送して蓄積させれば、親機1のみでは録画できなくなった画像のみをセンタサーバ602に転送することになり、必要以上にセンタサーバ602との通信を行うことがなく、インターネット601のトラフィックの増加を抑制することができる。あるいはまた、録画録音データをフラッシュROM45に格納するものも含めてセンタサーバ602に転送するようにすれば、少なくとも一部の録画録音データについてはフラッシュROM45から読み出すことによってセンタサーバ602との通信を行うことなく表示することができ、センタサーバ602に録画録音データを蓄積しながらも、再生の要求をしてから実際に再生されるまでの応答時間が短くなる。
【0048】
なお、インターネット601上のセンタサーバ602に録画録音データを保存するから、録画録音データはウェブブラウザで再生可能な形式で格納され、センタサーバ602に保存された録画録音データは、許可者であればインターネット601に接続されているパーソナルコンピュータやウェブブラウザを備えた移動体電話機によって再生することが可能になる。したがって、使用者が外出先から録画録音データを確認して不審者の有無を確認したり、契約した警備会社などで録画録音データを確認するなどの利用形態に対応可能になる。また、センタサーバ602とは別に画像サーバを設け、センタサーバ602を仲介して親機1に画像サーバを接続するようにしてもよい。
【0049】
上述した通話動作はドアホン子器2,2’側から呼び出した場合の例であったが、待機状態において親機1または副親機12で通話釦S0を操作すると、操作した親機1または副親機12のモニタ画面には親機1のCPU部30の制御の下で、図11(a)のようにドアホン子器2(またはドアホン子器2’)を設置している場所に対応した場所選択釦B30のアイコンが表示される。この状態で使用者(家人)は呼び出したいドアホン子器2(またはドアホン子器2’)の場所に対応する場所選択釦B30〜B32をタッチ操作すれば、当該ドアホン子器2(またはドアホン子器2’)を選択することができる。カメラ付きのドアホン子器2を選択した場合には、図11(a)のようにカメラが撮像した来訪者の画像Mと各種操作釦B0,B20〜22,B29,B33が表示される。また、カメラ無しのドアホン子器2を選択した場合には、操作釦B0,B20〜22,B29,B33のみが表示される。この画面では、図8(a)において表示された操作釦B0,B20〜B22,B29に加えて「子器切替」の操作釦B33が表示される。「子器切替」の操作釦B33をタッチ操作すれば図11(a)の画面に戻り他のドアホン子器2(またはドアホン子器2’)を選択することができる。なお、場所選択釦B30〜B32を示すアイコンの大きさは、その数が多ければ小さく、逆に少なければ大きくなるようにCPU部30の制御の下でグラフィックス生成回路39により生成される。また、場所選択釦B30〜B32による通話の際にもドアホン子器2またはドアホン子器2’からの呼出時と同様に通話釦S0の押操作により通話延長が可能である。
【0050】
上述の例ではドアホン子器2またはドアホン子器2’と親機1または副親機12または副親機12aとの間で通話する場合を説明したが、親機1と副親機12との間、あるいは副親機12と別の副親機12との間で室内呼出を行う場合には、室内呼出を行う呼出側の室内呼出釦S2を操作する。この操作により親機1のCPU部30の制御の下で、親機1のモニタ装置37または副親機12のモニタ装置63には図12に示す画面が表示される。ここでは2世帯住宅を想定しており、図12に示す画面には、室内呼出を行う世帯内の親機1または副親機12について、個別に呼び出すための呼出釦B40〜B47と、一斉に呼び出すための呼出釦B50と、あらかじめ設定したグループ単位で呼び出すための呼出釦B51,B52と、他世帯に切り替えるための操作釦B53とのアイコンが表示される。
【0051】
ここで、個別に呼び出す場合には呼出釦B40〜B47の中から選択し、グループ単位で呼出の場合には各グループに対応した呼出釦B51,B52から選択し、一斉に呼び出す場合には呼出釦B50を操作する。また、他世帯に対して室内呼出を行う場合には操作釦B53をタッチ操作する。操作釦B53をタッチ操作すれば他世帯に対応する呼出釦B40〜B47,B50〜B52の表示画面に切り替わり、他世帯に対して個別・グループ・一斉で呼び出すことが可能になる。
【0052】
呼出釦B40〜B47をタッチ操作することにより親機1または副親機12を個別に呼び出した場合、親機1のCPU部30の制御の下で呼出側の画面には図13(a)に示すよう呼出側の人物と場所を示す文字からなる画像Xと、被呼出側の人物と場所を示す文字からなる画像Yと、呼出方向を示す矢印Zとが表示される。一方、被呼出側では図14(a)に示すよう呼出側の人物Xと場所を示す文字からなる画像Xと、被呼出側の人物と場所を示す文字からなる画像Yと、呼出方向を示す矢印Zとが表示される。これらの表示において呼出側か被呼出側かにかかわらず画面が表示されている側の親機1または副親機12に対応する人物および場所を示す文字からなる画像X,Yが左側に表示される。つまり、呼出側では矢印の向きが右向きになり、被呼出側では矢印Zの向きが左向きになる。ここで、被呼出側で通話釦S0が操作され、親機1のCPU部30の制御の下で、呼出側と被呼出側との通話路が確立されると、図13(b)および図14(b)に示すように、呼出側と被呼出側とにおいて矢印Zが両方向を示す矢印に変わり、通話中であることが表示される。なお、図13(a)および図14(a)の画面には、通話音量を切り替える「通話音量」の操作釦B60、再呼出し動作を開始させる「再呼出」の操作釦B61、図12の画面に戻すための「戻る」の操作釦B27が表示され、図13(b)および図14(b)の通話中の画面では、「通話音量」の操作釦B60のみが表示される。室内呼出による通話は終了釦BEを操作するか、通話開始から1分が経過すると終了し、終了後には待機状態に戻る。
【0053】
次に、撮像装置を選択する動作について説明する。撮像装置を選択しようとする場合には、待機状態で親機1または副親機12のモニタ釦S3を操作するか、親機1または副親機12において図7に示したメニュー画面上で「カメラモニタ」の選択釦B6をタッチ操作することによってモニタ選択モードに移行させる。モニタ選択モードでは、親機1のCPU部30の下で、各モニタ装置37,63の画面に、図16(a)に示すように、接続されている個々の撮像装置(ドアホン子機2のカメラ、センサカメラ3a、監視カメラ3b、ウェブカメラ403)に対応した選択釦B70〜B75のアイコンが表示されたモニタ選択画面に切り替わる。モニタ選択画面では画面の種類(この場合「モニタ選択」)を示す文字と待機状態に戻るための終了釦BEも表示される。
【0054】
ところで、システム構築時にあらかじめ接続される監視カメラ3bやセンサカメラ3aの数と設置場所、ウェブカメラ403の数と個別番号は、親機1のフラッシュROM45の所定エリアに登録データとして格納されており、CPU部30はフラッシュROM45の登録データに基づいて、監視カメラ3bの設置場所名あるいはカメラ番号(個別番号)を記入した選択釦B70〜B75の画像データをグラフィック生成回路39で作成させる。また、CPU部30は選択釦B70〜B75の表示個数によって選択釦B70〜B75の大きさを変えるようにグラフィック生成回路39で画像データを作成させる。なお、表示個数によって選択釦B70〜75の大きさを変える処理は、各モニタ装置37,63の画面に表示する各種操作釦および選択釦に対しても適用される。
【0055】
いま、図15(a)に示す画面において、玄関に設置した監視カメラ3bを選択する選択釦B70が親機1または副親機12でタッチ操作されたとする。この場合、親機1のCPU部30ではセレクタ回路34を通して当該監視カメラ3bの画像を取り込み、操作があった親機1のモニタ装置37または副親機12のモニタ装置63の画面に映し出す処理を行う。なお、図15(a)において「WEBカメラ」はウェブカメラないしネットワークカメラを意味する。図15(b)はこの場合の画面の例を示しており、この画面ではモニタ中のカメラの設置場所(図示例では「玄関カメラ」)の文字が表示されるとともに、図8(a)に示した画面に類似した各種機能の操作釦B0,B20〜B22,B76が表示される。すなわち、画面に表示された撮像装置の設置場所付近に配置した電気錠9,106の施解錠を行う「電気錠」の操作釦B20、「映像通話」の操作釦B21、他の撮像装置の画像を画面に表示させるための「カメラ切替」の操作釦B76、「録画録音」の操作釦B22のアイコンが表示され、さらに、アイコンの表示と非表示とを切り替える(図示例ではアイコンが表示中であるから非表示に切り替える状態になっている)ための操作釦B0が画面下部に表示される。「電気錠」の操作釦20に対応する部位には電気錠の施解錠の状態を示すアイコンI1が表示される。このようにして任意の時に任意の場所の撮像装置の画像を画面に表示させることが可能になっている。
【0056】
次に、セキュリティ関連の動作について説明する。セキュリティ関連の動作には、留守中の防犯防災の警戒を行う動作が含まれる。留守中の防犯防災の警戒を行う場合には、たとえば親機1あるいは副親機12の留守釦S4を押操作する。留守釦S4を押操作すると待機状態から留守セットモードに移行し、留守釦S4が操作された親機1のモニタ装置37または副親機12のモニタ装置63の画面には、図16(a)に示すように、設置されている電気錠、防犯センサ、火災、ガスなどのそれぞれの現状の状態と、RS485あるいは電力線搬送により制御される照明器具105,301などの現状の状態とを表示する留守セット画面に切り替わる。留守せット画面では、使用者によってあらかじめ設定された複数の防犯パターンから所定の防犯パターンを選択する選択釦B80〜B82が表示され、所望の選択釦B80〜B82をタッチ操作すると、防犯・防災の対象の電気錠、防犯センサなどの組合わせパターンを選択し、選択した組合せパターンの対象となっている電気錠、防犯センサ、火災、ガスなどのそれぞれの状態と、RS485あるいは電力線搬送による制御可能な照明器具105,301などの状態とを表示できるようになっている。
【0057】
使用者は留守セット画面で状態確認を行った後にセット釦STをタッチ操作すると、選択されている組合せパターンに属するセンサで異常が検出されず照明器具105,301などが設定された状態になっているときには、CPU部30の制御の下で、図16(b)のように一定時間後に警戒状態に入ることを示すメッセージが表示され、一定時間後に警戒状態にセットされる。ただし、図16(b)に示す画面では、セット釦STのタッチ操作から一定時間が経過する前に警戒状態への移行をキャンセルするための「キャンセル」の操作釦B90が設けられ、キャンセル釦B90が操作されるとCPU部30の制御の下で、図16(a)の画面に戻る。また、セット釦STのタッチ操作の後に窓などに設けた防犯センサが異常を検知するような場合(つまり、センサが異常を検知している場合や照明負荷105,301などが選択された組合せパターンでの設定状態とは異なっている場合)には、図16(c)のように、選択された組合せパターンとは異なる状態であることを示すメッセージがアラートダイヤログとして表示される。つまり、出かける前の戸締まりや電気機器の状態などの点検ができる。図16(c)のアラートダイヤログは使用者が確認釦B91を操作すると閉じる。
【0058】
上述した操作によって留守セットモードに移行し警戒状態が有効になると、副親機12の表示部70に設けた留守セットモードを示す表示灯(図示せず)と、親機1の操作表示部52に設けた表示灯(図示せず)とがともに点灯する。上述したように、留守セットモードではドアホン子器2またはドアホン子器2’からの呼出があれば、親機1のCPU部30は自動的に来訪者の静止画の録画と音声の録音(ドアホン子器2’に対しては音声の録音のみ)を行い、またセンサカメラ3aなどの撮像装置が動作すれば、撮像装置により撮像した画像(静止画)を自動的に録画する。
【0059】
ところで、留守セットモード(警戒状態)において防犯センサ、火災センサ、ガスセンサなどが作動すると、増設ベル10を鳴動させるとともに、接点出力部28をオンにして自動通報機19により所定の通報先(電話番号により指定される)に公衆回線600を通して音声で通報する。また、異常発生に応じた内容の電子メールをあらかじめ登録しているメールアドレスへ送信するように指示するコマンドをセンタサーバ602に送る。センタサーバ602へのコマンドは、ゲートウェイ400から宅内LANおよびインターネット601を通して送る。したがって、センタサーバ602から異常通報の電子メールが所定アドレスに送信される。これらの処理は、CPU部30の通報処理機能によって行う。このように、異常発生に対して電話番号により指定した通知先に音声によって通報することで即時性を確保し、しかも電子メールによっても通報することで確実に伝達するのである。したがって、移動体電話機のように電話通話と電子メールの受信とを共に行えるものを通報先とすれば、両者の短所を補うことで確実な通報が可能になる。
【0060】
上述したように、留守セットモードにおいて録画録音データが生じた場合には、親機1または副親機12に設けた表示灯が点滅点灯して録画録音データが存在することを示す。この状態で留守釦S4が操作されると、記録されている録画録音データの件数が親機1のCPU部30の制御下で、操作のあった親機1または副親機12の画面に表示された後、記録した日時の古いほうから順次再生され、留守セットモードにおけるすべての録画録音データの再生が終了するとCPU部30の制御下で留守セットモードが解除されて待機状態に戻る。一方、録画録音データが存在しない場合には表示灯は連続点灯の状態に保たれる。この状態において留守釦S4が押操作されると、操作のあった親機1あるいは副親機12の画面には「留守録メッセージ無し」という表示がなされ、この画面を確認した家人が了解釦S5を押操作すると、CPU部30は留守セットモードを解除して待機状態に戻る。
【0061】
セキュリティ関連の動作には、留守中の防犯防災の警戒を行う動作のほかに、在宅中や就寝中におけるセキュリティ関連の動作も用意されている。
【0062】
図7に示すメニュー画面において「セキュリティ」の選択釦B5をタッチ操作すれば、操作がなされた親機1あるいは副親機12の画面に親機1のCPU部30の制御下で、図17に示すセキュリティ画面を呼び出すことができ、セキュリティ画面では、電気錠、防犯センサ、火災センサ、ガスセンサなどの状態を示すアイコンと、在宅時の警戒モード(昼間在宅モード)を選択する選択釦B92と、就寝中の警戒モード(おやすみモード)を選択する選択釦B93と、警戒セット状態のリセット(警戒解除モード)を選択する解除釦B94と、警戒セットのセット釦STとを表示しており、選択釦B92,B93で昼間在宅モードとおやすみモードとの一方を選択し、セット釦STのタッチ操作で警戒状態をセットできる。また、解除釦B94で警戒状態をリセットすることができる。画面に表示された「戻る」の操作釦B27をタッチ操作すればメニュー画面に戻り、終了釦BEをタッチ操作すると待機状態に戻る。なお、昼間在宅モードおよびおやすみモードでは家人が在宅しているので、センサによる異常検知があっても電子メールを含めて自動通報は行わない。
【0063】
本実施形態では、上述したインターホン機能、防犯防災に関するセキュリティ機能の他に宅内の照明器具105,301などを遠隔制御できる制御監視機能を備えており、この機能を動作させる場合には、図7に示すメニュー画面の「コントロール」の選択釦B8をタッチ操作する。操作がなされた親機1あるいは副親機12の画面には、親機1のCPU部30の制御下で図18(a)に示すコントロール用の操作画面を呼び出すことができる。図18(a)は照明器具105,301を遠隔制御する画面例であって、照明器具105,301の点灯状態を操作する選択釦B100〜B102,B107,B108が表示される。図中の選択釦B100は就寝時の照明器具105,301の点灯制御、選択釦B001は起床時の照明器具105,301の点灯制御、選択釦B102は外出中の照明器具105,301の点灯制御、選択釦B107はすべての照明器具105,301を点灯させる制御、選択釦B108はすべての照明器具105,301を消灯させる制御に対応する。これらの選択釦B100〜B102,B107,B108のいずれかを選択するタッチ操作の後にセット釦109をタッチ操作することで制御情報がCPU部30によって生成され、制御情報が所定の信号形式に変換された後、バス14を通して対応する端末へ送信され、結果的に照明寄付105,301の点灯状態が制御される。
【0064】
照明器具以外の機器の操作画面を呼び出す場合には操作釦B200を操作すれば、図17(b)のように他の機器の操作に関する画面に切り替えることができる。図17(b)に示す画面において照明器具105,301を遠隔制御する画面に戻すには、「照明器具」に対応する操作釦B201をタッチ操作する。親機1のフラッシュROM45の所定エリアには、これらの画面の選択釦と照明器具105,301や他の機器との対応関係である関係テーブルが格納してあり、操作釦のタッチ操作があるとCPU部30が照明器具105,301や他の機器を制御する制御信号を生成する。たとえば、照明器具105、301を遠隔制御する場合にはバス14を通して制御を行うための制御信号を送信し、JEM−A規格の空調機器8を遠隔制御する場合にはI/F回路47を通して制御信号を送信する。動作確認を把握する処理も同時に行う。
【0065】
ところで、本実施形態では、ガスメータ107、水道メータ108、電力メータ109による各計測情報を収集蓄積しており、図7に示したメニュー画面の「省エネ」の選択釦B7をタッチ操作することにより、各計測情報を親機1または副親機12の画面に表示させることが可能になっている。表示内容としては、現在の消費量、累積消費量、月末予想料金や、CO2 換算値などの数値表示やグラフ表示などがある。
【0066】
また、図7に示すメニュー画面において「キッチンタイマ」の選択釦B1をタッチ操作すると、キッチンタイマ機能を呼び出してCPU部30のタイマ機能の制御下で、アラーム音を親機1や副親機12のスピーカSPを利用して報知させる時刻または時間の設定および登録、アラーム音の種類や音量などの設定および登録ができるようになっている。また、「お薬タイマ」の選択釦B2をタッチ操作することで薬などの投薬時間を報知するためのCPU部30のタイマ機能を呼び出して、CPU部30の制御下でアラーム音をスピーカSPを利用して報知させる時刻の設定および登録、アラーム音の種類などの設定および登録ができる機能もある。つまり、これらのタイマ機能で種々のスケジュール管理が行える。
【0067】
さらに、本実施形態には、家族間での伝言を登録する機能があり、この機能は「伝言」の選択釦B3を操作すれば呼び出すことができる。「伝言」の機能を選択した状態では、親機1または副親機12のマイクロホンMICを利用して伝言メッセージをCPU部30の制御下でフラッシュROM45に録音させることができる。伝言メッセージの登録情報は伝言メッセージ毎に画面に表示される。また、伝言メッセージの再生は録画録音データと同様に画面上に表示される操作釦のタッチ操作で行えるようになっている。
【0068】
なお、図7におけるメニュー画面の「設定」の選択釦B9をタッチ操作すると、本実施形態において必要な各種設定を行うための画面が呼び出され、その画面で上述した動作や機能に必要な設定を行うようになっている。
【0069】
ところで、図7におけるメニュー画面の「センタサーバ」の選択釦B10は、センタサーバ602のサービスを利用しようとするときに選択される。センタサーバ602が提供するサービスには、上述のように録画録音データの記録と読出とを自動的に行ったり、電子メールの転送を行ったりする機能のほか、ガスセンサなどの交換時期の通知、自動通報機109の停電用バッテリの交換時期の通知、空調機器8や電気錠9や給湯器などの点検時期の通知、照明器具105,301のランプの交換時期の通知など、住宅内に設置された設備のメンテナンスの時期の通知もある。この種のサービスを受けるために、親機1のフラッシュROM45に住宅内に設置されている設備の種類を登録し、センタサーバ602に各住宅と設備の種類とに対応付けてメンテナンスの時期を管理するデータベースを設けてある。設備の種類の登録は選択釦B9で選択される「設定」において行うことができ、設定後に「センタサーバ」の選択釦B10をタッチ操作すれば、センタサーバ602に設備に関する情報が転送される。
【0070】
センタサーバ602では、フラッシュROM45に登録された設備がメンテナンスの時期になると、インターネット601を通して親機1に通知し、親機1のモニタ装置37または副親機12のモニタ装置63に、メンテナンスが必要な設備の種類とともにメンテナンスを促す報知内容を表示させる。この報知は自動的に行ってフラッシュROM45に書き込むとともに報知があったことのみを親機1または副親機12の表示灯によって通知し、留守セットモードと同様に使用者の操作によって読み出されるようにしてある。ただし、「センタサーバ」の選択釦B10を操作したときに報知するようにしてもよい。
【0071】
上述の説明から明らかなように、メンテナンスの時期の通知は、フラッシュROM45に書き込んだ設備の種類のデータを、親機1のCPU部30からゲートウェイ400およびADSLモデム401などを通してセンタサーバ602に通知するとともに、センタサーバ602から親機1が情報を受け取ることによって行われる。センタサーバ602は図示例では1台であるが設備の管理会社が保有するサーバであれば複数台のサーバに分散してもよい。図示例においてはセンタサーバ602が設備の管理会社が保有する管理サーバとして機能する。ただし、管理サーバをセンタサーバ602とは別に設け、センタサーバ602を仲介して管理サーバを親機1に接続するようにしてもよい。
【0072】
ところで、センタサーバ602から設備のメンテナンスを促す通知がなされると親機1のモニタ装置37または副親機12のモニタ装置63の画面に設備の種類とともにメンテナンスを促す報知内容が表示される。この画面上にはメンテナンスの依頼の要否を入力させる操作釦も表示され、操作釦からメンテナンスの依頼の要否が入力されると、CPU部30の管理下においてメンテナンス依頼の要否をセンタサーバ602に通知するようになっている。したがって、電話や郵便による通知を行うことなく、メンテナンスの時期を使用者に認識させることができ、また、使用者も電話や郵便によらずにメンテナンスを依頼することができる。
【0073】
ところで、上述の留守セットモードでは画面上での操作で自動的に一定時間後に警戒状態がセットされ、その解除は電気錠9の解錠によって警戒状態が解除されるようになっている。さらに、本実施形態ではRS485のバス14を通してワイヤレス警戒セット/リセット送受信器104を用いても警戒セット/リセットが可能となっている。つまり、設置する住宅が広く、前記一定時間内では敷地外へ出ることができない場合においては、あらかじめワイヤレス警戒セット/リセット送受信器104を用いることを設定しておけばワイヤレス警戒セット/リセット送受信器104からのセット情報が親機1のCPU部30へ送られてきたときに警戒状態がセットされる。警戒状態のリセットも同様に敷地内に入る前に操作することで行える。
【0074】
また、JEM−A規格の電気錠9では誰が解除したかの情報を取り込むことはできないが、本実施形態ではRS485のバス14に接続される端末としてカードキー205を用いる電気錠操作器204を使用することができるようになっているため、カードキー205の識別コードを親機1のCPU部30によって解錠する際の認証を行うとともに認証コードから誰が解錠したかを履歴情報としてフラッシュROM45に保存する機能を備えている。したがって、本実施形態では、電気錠操作器204を用いた場合には、警戒セットが解除されるとあらかじめ登録されているメールアドレスに対して警戒状態のリセットの情報とリセットした人物の情報とを電子メールとしてセンタサーバ602経由で送ることで、外出中の家人に家族の帰宅を知らせることができるようになっている。
【0075】
本実施形態では、インターネット601に宅内LANとゲートウェイ400とを介して接続しているので、上述の録画録音の再生、消去、電気錠9,106の施錠や、電気錠106側の開戸、閉戸の確認、照明器具105,301の制御操作、警戒セット/リセットの確認、ウェブカメラ403の画像のリアルタイムでの確認、センサ連動の録画録音の設定と再生操作、警報履歴の閲覧なども移動体電話機、パーソナルコンピュータなどのインターネット端末によって行うことができる。また警報時の通報と同様に留守中の来客通知(電子メール)も可能となっている。
【0076】
上述した通話時の録画録音操作は手動の場合について説明したが自動的に録画録音を開始する動作を事前に設定できるようにしてもよい。この場合には、親機1がドアホン子器2から呼出信号を受けると一定時間(たとえば、3秒)後に録画録音が開始されるようにする。なお、上述の例ではバス14としてRS485を用いる例を示したが、RS232C、RS422など他の汎用シリアル伝送による通信系を用いることも可能である。
【0077】
【発明の効果】
請求項1の発明は、画像を撮像する撮像装置と、ネットワーク上には画像を蓄積する機能を有した画像サーバを設けているのであって、親機には画像を画像サーバに転送して蓄積させる画像送信機能および画像サーバから画像を読み出して画像表示手段に表示させる画像受信機能を備える主制御手段を設けているので、親機に取り込まれる画像を画像サーバに転送して録画することが可能であり、親機では画像を録画するのに必要な記憶容量を比較的小さくすることができ、その結果、親機が大型化することがないという利点がある。
【0078】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、撮像装置により撮像された画像のうち画像記録手段の記憶容量を超える画像を画像サーバに転送して蓄積させるから、親機のみでは録画できなくなった画像のみを画像サーバに転送することになり、必要以上に画像サーバとの通信を行わないからネットワークのトラフィックの増加を抑制することができるという利点がある。
【0079】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、撮像装置により撮像された画像と撮像装置により撮像された画像のうち画像記録手段の記憶容量を超える画像とを画像サーバに転送して蓄積させるから、少なくとも一部の画像については画像サーバとの通信を行うことなく画像記録手段から読み出して表示することができ、画像サーバに画像を蓄積しながらも、画像の表示を要求してから表示されるまでの応答時間が短いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体システム構成図である。
【図2】同上に用いる親機の回路構成図である。
【図3】同上に用いる副親機の回路構成図である。
【図4】(a)は同上に用いる照明マスタリモコンの回路構成図である。
(b)は同上に用いる照明サテライトリモコンの回路構成図である。
【図5】同上に用いる電気錠操作器の回路構成図である。
【図6】同上に用いる計量情報盤の回路構成図である。
【図7】同上の親機、副親機のモニタ装置の画面に表示されるメニュー画面の表示例図である。
【図8】同上のドアホン子器からの呼出時のモニタ装置の画面表示例図である。
【図9】同上の録画録音動作時のモニタ装置の画面表示例図である。
【図10】同上の再生操作のための画面表示例図である。
【図11】同上の親機、副親機からのドアホン子器呼出時のモニタ装置の表示例図である。
【図12】同上の室内通話時のモニタ装置の表示例図である。
【図13】(a)は同上の宅内通話呼出時の呼出側のモニタ装置の表示例図である。
(b)は同上の宅内通話呼出時の被呼出側のモニタ装置の表示例図である。
【図14】(a)は同上の宅内通話時の呼出側のモニタ装置の表示例図である。
(b)は同上の宅内通話時の被呼出側のモニタ装置の表示例図である。
【図15】(a)は同上のカメラモニタの場所選択時のモニタ装置の表示例図である。
(b)は同上のカメラモニタ時のモニタ装置の表示例図である。
【図16】(a)は同上の留守時の警戒セット用の画面例図である。
(b)は同上の警戒セット処理時の画面例図である。
(c)は同上の警戒セット処理時の画面例図である。
【図17】同上のセキュリティ機能の他の警戒セット用の画面例図である。
【図18】(a)は同上の制御監視系の照明器具の操作セット用の画面例図である。
(b)は同上の制御監視系の別の端末の操作セット用画面例図である。
【符号の説明】
1 親機
2 ドアホン子器
3a センサカメラ
3b 監視カメラ
30 CPU部
37 モニタ装置
45 フラッシュROM
55 インターフェース部
400 ゲートウェイ
401 ADSLモデム
403 ウェブカメラ
601 インターネット
602 センタサーバ
Claims (3)
- 画像を撮像する撮像装置と、宅内に設置されネットワークに接続可能な通信手段を備える親機と、ネットワーク上に設けられ画像を蓄積する機能を有した画像サーバとを備え、親機には、少なくとも撮像装置により撮像された画像を蓄積する画像記録手段と、少なくとも撮像装置で撮像された画像を表示する画像表示手段と、画像を画像サーバに転送して蓄積させる画像送信機能および画像サーバから画像を読み出して画像表示手段に表示させる画像受信機能を有した主制御手段とを設けていることを特徴とする住宅用監視システム。
- 前記主制御手段は、前記撮像装置により撮像された画像のうち前記画像記録手段の記憶容量を超える画像を前記画像サーバに転送して蓄積させることを特徴とする請求項1記載の住宅用監視システム。
- 前記主制御手段は、前記撮像装置により撮像された画像と、前記撮像装置により撮像された画像のうち前記画像記録手段の記憶容量を超える画像と、を前記画像サーバに転送して蓄積させることを特徴とする請求項1記載の住宅用監視システム。
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