JP2004134891A - 画像処理装置 - Google Patents

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佐藤 絵里子
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Abstract

【課題】ユーザの負担を増加させることなく、同時に再生表示する複数の異なる動画像を容易に比較できるようにする。
【解決手段】動画像における被写体画像を切り出し、切り出した被写体画像からなる動画像と、当該動画像とは異なる動画像とを、それぞれの動画像における被写体画像を重ねて1つの画面にて表示するようにして、ユーザが複数の画面を見比べることなく、同時に再生表示する複数の異なる動画像における被写体画像を容易に比較することができるようにする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に関し、特に、複数の異なる動画像を同時に表示するための画像処理装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ゴルフ、テニスおよびダンス等のスポーツにおいては、そのフォームの状態が重要であるため、上達を図る方法としてプレーヤーが自分のプレー状態をビデオカメラなどにより撮影して自らのフォームを確認することがあった。
【0003】
このとき、手本になるプレーのフォーム、あるいは前回の自分のプレーのフォームなど比較するフォームの動画像がある場合には、撮影した動画像と比較する動画像とを順番に再生表示しただけでは比較することが困難であるので、比較しやすいようにマルチ画面表示などで並べて再生表示するものがあった。例えば、複数の動画像に対して再生タイミングを合わせてマルチ画面表示させることにより、複数の動画像を同時に再生表示させる技術が提案されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、例えば、ゴルフのスイングを撮影して録画し、再生する際にプレーヤーの軸に対して基準線を重ねて表示させる技術が提案されていた(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−304299号公報
【特許文献2】
特開平10−210416号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、人間の目では1つのものを注視した際に他の物体に視点が合わないために、同時に動く2つの動画像の双方を同時に注視することは非常に困難である。したがって、上記特許文献1に記載されているように、撮影した動画像と比較する動画像とをマルチ画面表示により並べて表示させるだけでは、双方の動画像を細かく比較することが非常に困難であるという問題があった。
【0007】
また、フォームの確認においては、頭や腰などの体の向きがどのように変化していくかも重要な点である。したがって、上記特許文献2に記載されているように、被写体を線だけで表現するように動画像に変更を加えて表示すると、頭や腰などの体の向きが分かりにくくなってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、ユーザの負担を増加させることなく、同時に再生表示する複数の異なる動画像を容易に比較できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、入力される動画像を記憶するための画像記憶手段と、上記動画像を表示するための表示手段と、上記画像記憶手段に記憶された動画像に所定の画像処理を施す画像処理手段と、上記画像記憶手段に記憶された動画像と、当該動画像とは異なる上記画像処理手段にて所定の画像処理が施された動画像とをそれぞれの動画像における被写体画像を重ねて上記表示手段に表示させる制御手段とを備え、上記画像処理手段は、上記動画像における被写体画像を切り出す画像切り出し手段を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による画像処理装置を適用したカメラ付き携帯情報端末(以下、「携帯情報端末」とも称す。)の一構成例を示すブロック図である。
【0011】
図1において、10は携帯情報端末本体、20は動画像を撮影するためのカメラ部、30は撮影した動画像等を記憶するための記憶部である。記憶部30は、画像記憶部31と再生情報記憶部32とを有する。
【0012】
画像記憶部31は、カメラ部20により撮影した動画像や、携帯情報端末10が備える通信機能等を用いて他の機器およびウェブ(Web)サイト等より図示しない画像入力部を介して取得した動画像を記憶するためのものである。また、再生情報記憶部32は、以前に複数の動画像を重ねて再生表示した際に指定された表示方法に係るパラメータを記憶するためのものである。
【0013】
40は表示部であり、撮影する際に撮られる画像を表示したり、再生される撮影した動画像を表示したりする。50はシステム制御部であり、図1に示した携帯情報端末10が備える各機能部を制御する。システム制御部50は、プログラムを内蔵したROM51や、そのプログラムに従って動作するCPU52等を備えている。
【0014】
60は画像処理部であり、ユーザからの指示に応じて、画像記憶部31に記憶されている動画像を加工する。画像処理部60は、画像切り出し部61、画像編集部62、再生速度制御部63、および表示位置変更部64を有する。
【0015】
画像切り出し部61は、動画像における被写体画像(動画像内の被写体領域)を当該動画像から切り出す。画像編集部62は、動画像における被写体画像の色や構造を編集するものであり、例えば被写体画像を簡単な図形の組み合わせで示す骨子構造に編集したり、サイズや色を変更したりする。
【0016】
再生速度制御部63は、重ねて再生表示する複数の動画像が同期して表示されるように、複数の動画像の再生速度をそれぞれ変更し制御する。表示位置変更部64は、複数の動画像を重ねて再生表示する際の複数の動画像における被写体画像間の相対的な表示位置を変更する。
【0017】
70は操作部であり、ユーザの操作による指示を受ける(入力する)ためのものである。
ここで、携帯情報端末10が備える各機能部は、システムバス80を介して互いに通信可能なように接続されている。
【0018】
次に、上記図1に示した携帯情報端末10において、動画像を再生し表示する際の動作について説明する。
【0019】
図2は、携帯情報端末10における再生表示動作を示すフローチャートである。図2においては、第1の動画像(例えば、画像記憶部31に記憶されている動画像)と、第1の動画像とは異なる第2の動画像(例えば、画像記憶部31に記憶されている、予め撮影された動画像)とを同時に表示部40に表示する際に、第2の動画像において、その被写体画像と背景画像とを切り離すことにより、被写体画像のみで構成される第2の動画像と第1の動画像とをそれぞれの被写体画像を重ねて表示することが可能な再生表示動作を示している。
【0020】
まず、ユーザの操作に応じて操作部70より第1の動画像の再生が要求されると(ステップS201)、システム制御部50は、操作部70に対する所定の処理により被写体画像を重ねて複数の動画像を表示するように予め設定されてない、もしくは再生の要求に続いて他の動画像を重ねて表示する要求がない場合には(ステップS202のNo)、第1の動画像のみを再生して表示部40に表示させ(ステップS203)、動作を終了する。
【0021】
一方、操作部70等により重ねて表示する要求があった場合には(ステップS202のYes)、操作部70を介したユーザからの指示に応じて、第1の動画像とともに同時に再生し重ねて表示する第2の動画像を選択する(ステップS204)。
【0022】
ここで、システム制御部50は、第2の動画像に対して画像処理を施すか否かを、表示部40等を介してユーザに確認する(ステップS205)。当該確認の応答として、操作部70等を介して画像処理を施す旨の応答があった場合には、画像処理部60にて第2の動画像に画像処理を施し、そうでない場合にはステップS210に進む。
【0023】
画像処理部60にて第2の動画像に画像処理を施す際、システム制御部50は、第2の動画像において被写体画像の切り出しを行うか否かを、表示部40等を介してユーザに確認する(ステップS206)。当該確認の応答として、操作部70等を介して被写体画像の切り出しを行う旨の応答があった場合には、画像切り出し部61は、ユーザの指示に応じて第2の動画像において切り出す被写体画像を選択し、選択した被写体画像とその他の画像(背景画像)とを切り離すことにより被写体画像を切り出す(ステップS207)。
【0024】
次に、システム制御部50は、第2の動画像において被写体画像の大きさ、色および構造を編集するか否かを表示部40等を介してユーザに確認する(ステップS208)。当該確認の応答として、操作部70等を介して被写体画像を編集する旨の応答があった場合には、画像編集部62は、第2の動画像における被写体画像に対し、ユーザの指示に応じてサイズ変更、色変更等の編集処理を施す(ステップS209)。
【0025】
続いて、システム制御部50は、第1および第2の動画像について再生速度を変更するか否かを表示部40等を介してユーザに確認する(ステップS210)。当該確認の応答として、操作部70等を介して再生速度を変更する旨の応答があった場合には、再生速度制御部63は、第1および第2の動画像の再生速度を調節する(ステップS211)。
【0026】
このとき、再生速度制御部63は、全体の速さを一定に変化させるだけでよい場合には第1および第2の動画像の再生速度が揃うように一方の動画像の再生速度を変更する。また、再生速度制御部63は、動画像における再生場面が揃うように(開始フレームや終了フレームが揃うように)、フレームの削除や冗長フレームの付加を行う。
【0027】
次に、システム制御部50は、第1の動画像と適宜画像処理が施された第2の動画像とを同時に再生し、それぞれの被写体画像を重ねて表示部40に表示させ(ステップS212)、動作を終了する。
【0028】
上記図2に示したようにして、第1および第2の動画像を同時に再生するとともに、それぞれの動画像における被写体画像を重ねて表示部40に表示することにより、別々に撮影したりした、異なる動画像における被写体画像を容易に比較することができる。また、第1および第2の動画像における被写体画像の動きを重ねて比較することができ、一連の動きの中で被写体画像をより細かく比較することができる。例えば、構えから終了状態までの軌道等をより細かく比較することができる。
【0029】
さらに、被写体画像を1つの画面にて重ねて表示させることにより、再生する動画像をマルチ画面表示により並べて表示させたときのようにそれぞれの画面を見比べる必要がなく、マルチ画面表示と比較して、ユーザの負担を軽減することができる。
【0030】
また、第2の動画像に画像処理を施す際に、被写体画像を線画や簡単な図形の組み合わせで示した骨子構造にしたり、単色で表現したりした場合には、第1および第2の動画像を同時に表示する際に、被写体画像が高い一致度で重ね合わさることで一方の被写体画像が隠れてしまったり、あるいは隠れていなくてもどの被写体画像の動作なのか判別しにくくなってしまったりする問題を解消し、表示される被写体画像を容易に区別することができる。また、顔の向きなどを知りたい場合には、被写体画像に変更を加えずに切り出しだけを行った後、もしくはそれらの情報が十分わかるように簡略化した後、重ねて表示させることで被写体画像を細かく比較することができる。
【0031】
なお、上記図2に示した画像処理部60での画像処理(被写体画像の切り出し、被写体画像の編集等)の手順は一例であり、画像処理の手順は任意である。また、再生表示前に前工程に戻って画像処理をやり直しても良いし、画像編集のみのやり直しても良い。
【0032】
また、上述した画像処理以外にも、被写体画像をドット、あるいは網掛け模様等で表示したりするなど様々な画像処理を適用することが可能であり、被写体画像を見易くするという目的の他にも、面白くするなどそれぞれの被写体画像を比較するために工夫される適用可能な画像処理であれば、どのような被写体画像の表現方法でも良い。
【0033】
図3は、携帯情報端末10における再生表示動作において、第1および第2の動画像における被写体画像を重ねて表示する際に、少しずらして表示させるための処理を示すフローチャートである。なお、図3に示した処理は、上記図2に示したステップS205〜S211の任意の時点で実行可能であり、例えば、上記図2に示したステップS207とステップS208との間にて実行することができる。
【0034】
まず、ユーザの操作に応じて操作部70より第1および第2の動画像における被写体画像をずらし、重ねて表示する要求がなされると(ステップS301のYes)、システム制御部50は、被写体画像のずらし具合を指定するためのパラメータをユーザ自らが設定するか否かを表示部40等を介してユーザに確認する(ステップS302)。
【0035】
当該確認の結果、ユーザ自らがパラメータを設定しない場合には、表示位置変更部64は、動画像における被写体画像の大きさ等に応じて予め決定されている割合(デフォルトの割合)で、第1および第2の動画像における被写体画像をずらして重ねる。さらに、システム制御部50は、被写体画像をずらして重ねた第1および第2の動画像を同時に再生し、表示部40に表示させる(ステップS303)。
【0036】
一方、ステップS302での確認の結果、ユーザ自らがパラメータを設定する場合には、システム制御部50は、被写体画像のずらし具合として割合あるいは距離のいずれを設定するかを、表示部40等を介してユーザに確認する(ステップS304)。当該確認の結果、被写体画像のずらし方を大きくしたり、小さくしたりするなどの割合を設定する場合には、操作部70を介して被写体画像をずらす割合を設定する(ステップS305)。
【0037】
一方、ずらす割合ではなく、縦だけに大きくずらしたり、斜めに大きくずらしたりするために距離を設定する場合には、操作部70を介して被写体画像をずらす際の画面上の距離を画素数等の数値で設定する(ステップS306)。ここで、設定する距離は、画素数に限らず、実際に何センチメートルずらすかといった単位指定など数量的に表すことができれば何であっても良い。
【0038】
次に、表示位置変更部64は、ステップS305またはステップS306において設定されたパラメータ(値)に基づいて、第1および第2の動画像における被写体画像をずらして重ねる。さらに、システム制御部50は、被写体画像をずらして重ねた第1および第2の動画像を同時に再生し、表示部40に表示させる(ステップS307)。
【0039】
上記図3に示したようにして、第1および第2の動画像における被写体画像を完全には重ねずにずらして重ね、表示部40に表示することにより、被写体画像を容易に区別して比較することができ、ずらさずに重ねてしまうと見えにくくなる部分であっても容易に比較することができる。
【0040】
なお、上記図3に示した処理において、ユーザ自らがパラメータを設定する場合には、操作部70を介した動画像のドラッグアンドドロップ操作などによりずらす位置(割合、距離)を決定できるようにしても良い。
【0041】
図4は、携帯情報端末10における再生表示動作において、以前に1度重ねて表示させたことがある第1および第2の動画像を再び(2度目以降に)重ねて表示させる際の処理を示すフローチャートである。なお、図4に示した処理は、上記図2に示したステップS204とステップS205との間等にて実行可能である。
【0042】
まず、ユーザの操作に応じて操作部70より動画像の再生が要求され、再生する動画像が選択される(ステップS401)。次に、システム制御部50は、ステップS401にて選択された動画像が、以前に重ねて表示されているか否かを判定する(ステップS402)。
【0043】
上記判定の結果、以前に重ねて表示されている場合には、システム制御部50は、重ねて表示した際の表示に係る指定パラメータ情報(再生情報)を再生情報記憶部32から読み出し、当該指定パラメータ情報に基づいて動画像を同時に再生し表示部40に重ねて表示させる(ステップS403)。ここで、指定パラメータ情報(再生情報)は、動画像にリンクされ再生情報記憶部32に記憶されている。なお、操作部70等により指示することで、以前に重ねて表示した際の指定パラメータ情報を用いずに、再生して表示させることも可能である。
【0044】
上述のようにして、重ねて表示させる際に指定した表示方法のパラメータ情報を再生情報記憶部32に記憶し、同じ動画像の組み合わせでの2回目以降の再生表示の場合には、再生情報記憶部32に記憶されている、以前に重ねて表示させた際のパラメータ情報に基づいて、前回と同様に動画像を再生し表示部40に表示させることができる。したがって、同じ組み合わせの動画像を何度も繰り返し見たい場合には、その都度、パラメータ情報を設定する必要がなくなり、ユーザの負担を軽減することができる。
【0045】
ここで、複数の動画像を比較するための従来の装置においては、基準線を表示したり、グラフなどを作成して表示したりするものが提案されているが、一般的な利用者にとっては、基準線やグラフを用いて比較を行うことは難しく面白みがない。そこで、本実施形態では再生表示する第1および第2の動画像における被写体画像の差分に基づく偏差を求めて、それを利用した点数付けを行い、容易に被写体画像を比較できるようにする。
【0046】
図5は、携帯情報端末10における再生表示動作において、第1および第2の動画像における被写体画像を重ねて表示する際に、被写体画像同士の動きの差に基づいて点数を表示する処理を示すフローチャートである。なお、図5に示した処理は、上記図2に示したステップS205〜S211の任意の時点で実行可能である。
【0047】
まず、ユーザの操作に応じて操作部70より点数表示が要求されると(ステップS501)、システム制御部50は、選択された第1および第2の動画像における被写体画像の動きの差分を示すデータを、過去に重ねて表示させることにより予め数値として有するか否かを判断する(ステップS502)。
【0048】
上記判断の結果、第1および第2の動画像についての動きの差分を示すデータを数値として有しない場合には、システム制御部50は、重ねて表示している第1および第2の動画像における被写体画像での動きの差分を算出する(ステップS503)。
【0049】
次に、システム制御部50は、第1および第2の動画像が有する動きの差分を示すデータ、あるいはステップS503において算出した動きの差分を示すデータを点数化する(ステップS504)。そして、システム制御部50は、ステップS504において得られた点数を表示部40に表示させる。
【0050】
上記図5に示したようにして、それぞれの動画像における被写体画像の差分を数値化して点数化することで、被写体画像のずれの程度を容易かつ客観的に判断することができ、目で見ても容易には判断できない被写体画像間の僅かな違いであっても、点数を表示することにより容易に比較して判断することができる。また、ユーザは操作部70等を用いて被写体画像を比較したい動画像を選択するだけで、被写体画像の動きの違いを点数として得ることができるので、ユーザにとって少ない作業量で容易に被写体画像を比較することができる。
【0051】
例えば、基準となる状態と、前回の状態および今回の状態とを比較する際、表示部40に表示される点数を評価の基準に用いれば、数値として表示されることにより技術等の上達具合を容易に判断でき、より快適に使用できる。
【0052】
また、例えば、スポーツ等において、自らのフォームと何人かのプロ選手の見本フォームとを比較して点数表示すれば、最も自分に近いフォームのプロ選手などを表示された点数に基づき簡単に知ることができる。また、他人との点数の比較に用いれば、見た目だけでは難しい客観的な比較をより簡単に行うことができる。このような利用法で、ゲーム感覚の楽しい練習方法を提供することができる。
【0053】
ここで、動画像の動きの差分を示すデータは、予め比較する動画像における被写体画像の動きを数値化しておいたデータや動きの差分から算出した数値を用いる他にも、点数として用いることができるものであれば何であっても良い。
【0054】
なお、上述した本実施形態では、2つの動画像(第1および第2の動画像)における被写体画像を重ねて表示する場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、表示する動画像を選択する処理を繰り返し行ったり、既に重ねた画像に対して同様の処理を施したりすることにより、3つ以上の動画像における被写体画像を重ねて表示することも可能である。
【0055】
また、被写体画像を重ねて表示させる複数の動画像を予めすべて選択した後、比較しやすいように被写体画像をそれぞれ編集するようにしても良いし、あるいは1つの動画像についてのみ被写体画像を編集し、他のすべての動画像に同じ編集を反映させるようにしても良い。また、2つ以上の動画像における被写体画像を重ねて表示する際にも、デフォルトの設定を予め用意しておくことで、重ねて表示する動画像を選択するだけで決められた設定での重ね表示を行うようにしても良い。
【0056】
また、上述した説明においては、本実施形態による画像処理装置をカメラ付き携帯情報端末10に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、携帯情報端末以外の携帯端末でも良く、カメラ付き携帯電話やPHS端末、デジタルスチルカメラなどの端末であっても良い。また、据え付け型のカメラなど、携帯端末でなくても撮影機能と表示機能とを有するものであれば良い。
【0057】
また、本実施形態における画像処理装置は、スポーツのフォーム確認に限らず、スポーツに限らず見本に合わせた動きが必要になるものや、動きを揃える必要があるものなど、動きの変化を伴うものに用いることができる。例えば、手本の手話に合わせる練習に用いたり、歩行訓練などのリハビリに用いたりすることが可能である。
【0058】
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0059】
また、この場合、上記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードは本発明を構成する。また、そのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0060】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0061】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0062】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の実施態様例を以下に示す。
【0063】
(実施態様1)入力される動画像を記憶するための画像記憶手段と、上記動画像を表示するための表示手段と、上記画像記憶手段に記憶された動画像に所定の画像処理を施す画像処理手段と、上記画像記憶手段に記憶された動画像と、当該動画像とは異なる上記画像処理手段にて所定の画像処理が施された動画像とをそれぞれの動画像における被写体画像を重ねて上記表示手段に表示させる制御手段とを備え、上記画像処理手段は、上記動画像における被写体画像を切り出す画像切り出し手段を有することを特徴とする画像処理装置。
(実施態様2)上記画像処理手段は、上記動画像における被写体画像の色および構造の少なくとも一方を編集する画像編集手段、および上記表示手段に表示させる動画像の再生速度を制御する再生速度制御手段の少なくとも一方をさらに有することを特徴とする実施態様1に記載の画像処理装置。
(実施態様3)上記画像処理手段は、上記表示手段に表示させる上記動画像における被写体画像の相対位置を設定する表示位置変更手段をさらに備えることを特徴とする実施態様1または2に記載の画像処理装置。
(実施態様4)複数の上記動画像における被写体画像を重ねて表示させた際に表示に係る再生情報を記憶する再生情報記憶手段をさらに備え、上記制御手段は、再び同じ動画像を表示させるときには、上記再生情報記憶手段に記憶された再生情報を利用して上記複数の動画像を表示させることを特徴とする実施態様1〜3の何れか1項に記載の画像処理装置。
(実施態様5)表示させる複数の上記動画像における被写体画像にて偏差を算出し、上記算出した偏差に基づく点数を上記表示手段に表示させることを特徴とする実施態様1〜4の何れか1項に記載の画像処理装置。
(実施態様6)動画像を撮影して上記画像記憶手段に対して入力する撮像手段をさらに備えることを特徴とする実施態様1〜5の何れか1項に記載の画像処理装置。
(実施態様7)動画像を撮影するための撮像手段と、上記撮像手段により撮影された動画像を記憶する記憶手段と、上記撮像手段により撮影された動画像を表示するための表示手段と、上記撮像手段により撮影された動画像に対して、被写体画像を切り出す画像処理手段とを備え、上記記憶手段に記憶されている動画像および上記画像処理手段により切り出した被写体画像による動画像を複数重ねて上記表示手段に表示することを特徴とする画像処理装置。
(実施態様8)上記画像処理手段は、上記切り出した被写体画像を簡単な図形の組み合わせで示す骨子表現に変更する機能、上記切り出した被写体画像の色および大きさを加工する機能、および再生する動画像の再生速度を制御する機能の少なくとも1つの機能を有することを特徴とする実施態様7に記載の画像処理装置。
(実施態様9)上記複数の動画像を重ねて表示する際に、ユーザからの指示に応じて、表示する動画像における被写体画像をずらすとともに重ねて上記表示手段に表示することを特徴とする実施態様7または8に記載の画像処理装置。
(実施態様10)上記複数の動画像を重ねて表示する際に再生情報を記憶し、上記複数の動画像を重ねて表示した後、再び同じ動画像の再生を要求されたときには、上記再生情報に基づいて上記複数の動画像を重ねて表示することを特徴とする実施態様7〜9の何れか1項に記載の画像処理装置。
(実施態様11)重ねて表示する上記複数の動画像をそれぞれ比較して偏差を算出し、算出した上記偏差を点数化して表示することを特徴とする実施態様7〜10の何れか1項に記載の画像処理装置。
(実施態様12)入力される動画像を記憶媒体に記憶する画像記憶ステップと、上記記憶媒体に記憶された動画像にて、当該動画像における被写体画像を切り出す画像処理ステップと、上記記憶媒体に記憶された動画像と、当該動画像とは異なる上記画像処理ステップにて被写体画像を切り出した動画像とをそれぞれの動画像における被写体画像を重ねて表示手段に表示させる表示制御ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
(実施態様13)上記画像処理ステップでは、上記動画像における被写体画像の色および構造の少なくとも一方の編集、および上記表示手段に表示させる動画像の再生速度を制御の少なくとも一方をさらに行うことを特徴とする実施態様12に記載の画像処理方法。
(実施態様14)入力される動画像を記憶媒体に記憶する画像記憶ステップと、上記記憶媒体に記憶された動画像にて、当該動画像における被写体画像を切り出す画像処理ステップと、上記記憶媒体に記憶された動画像と、当該動画像とは異なる上記画像処理ステップにて被写体画像を切り出した動画像とをそれぞれの動画像における被写体画像を重ねて表示手段に表示させる表示制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(実施態様15)上記画像処理ステップでは、上記動画像における被写体画像の色および構造の少なくとも一方の編集、および上記表示手段に表示させる動画像の再生速度を制御の少なくとも一方をさらにコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする実施態様14に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(実施態様16)入力される動画像を記憶媒体に記憶する画像記憶ステップと、上記記憶媒体に記憶された動画像にて、当該動画像における被写体画像を切り出す画像処理ステップと、上記記憶媒体に記憶された動画像と、当該動画像とは異なる上記画像処理ステップにて被写体画像を切り出した動画像とをそれぞれの動画像における被写体画像を重ねて表示手段に表示させる表示制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
(実施態様17)上記画像処理ステップでは、上記動画像における被写体画像の色および構造の少なくとも一方の編集、および上記表示手段に表示させる動画像の再生速度を制御の少なくとも一方をさらにコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の異なる動画像を同時に再生するとともに、それぞれの動画像における被写体画像を重ねて表示することにより、異なる動画像をマルチ画面表示により並べて表示したときのようにそれぞれの画面を見比べる必要がないので、ユーザの負担を増加させることなく、異なる動画像における被写体画像を容易に比較することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による画像処理装置を適用したカメラ付き携帯情報端末の一構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における再生表示動作を示すフローチャートである。
【図3】本実施形態において、動画像における被写体画像をずらして表示させるための処理を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態において、再生情報を用いて動画像を重ねて表示させる処理を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態において、動画像における被写体画像同士の動きの差を示す点数を表示する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 携帯情報端末
20 カメラ部
30 記憶部
31 画像記憶部
32 再生情報記憶部
40 表示部
50 システム制御部
51 ROM
52 CPU
60 画像処理部
61 画像切り出し部
62 画像編集部
63 再生速度制御部
64 表示位置変更部
70 操作部
80 システムバス

Claims (1)

  1. 入力される動画像を記憶するための画像記憶手段と、
    上記動画像を表示するための表示手段と、
    上記画像記憶手段に記憶された動画像に所定の画像処理を施す画像処理手段と、
    上記画像記憶手段に記憶された動画像と、当該動画像とは異なる上記画像処理手段にて所定の画像処理が施された動画像とをそれぞれの動画像における被写体画像を重ねて上記表示手段に表示させる制御手段とを備え、
    上記画像処理手段は、上記動画像における被写体画像を切り出す画像切り出し手段を有することを特徴とする画像処理装置。
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