JP2004134877A - ハンズフリーインターホンボタン構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】通話ボタンと基板上のスイッチとの距離が離れている場合でも、通話ボタンを上筐体に対して水平方向から挿入でき、且つ通話ボタンが大型になっても確実にスイッチを動作させる。
【解決手段】上筐体1と下筐体2間に間挿された基板3上に搭載され通話を行なうためのスイッチ4と、上筐体に設けられ上筐体の内側に向かって撓曲自在の弾性片5および弾性片に連結されスイッチを作動させる作動棹6と、上筐体に係止され操作することにより弾性片を介して作動棹を押圧する通話ボタン7とを備え、弾性片は、上筐体に固定された一対の支持ベース片17a、17bと、一対の支持ベース片を橋架するブリッジ片18とからなり、通話ボタンには、弾性片の前記ブリッジ片の各端部18a、18bに対応する位置に配置され弾性片を弾性変形させて作動棹を押圧するための複数の押圧突部8a、8bを設けている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はハンズフリーインターホンボタン構造係り、特に上筐体に設けた弾性片および作動突部を介して大型の通話ボタンの操作を確実にスイッチへ伝達するハンズフリーインターホンボタン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のハンズフリーインターホンボタン構造として、本体部の本体カバー(上筐体)に面型通話押ボタンが設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この面型通話押ボタンは、裏面に通話スイッチの作動部を押圧するためのスイッチ押圧突部を設けた構造になっているので、このスイッチ押圧突部で基板上の押圧スイッチを直接操作するようになっている。
【0004】
【特許文献1】特開平7−147676号公報 (第3頁、第2図、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のハンズフリーインターホンボタン構造では、面型通話押ボタンと基板上の押圧スイッチとの距離が離れていると、面型通話押ボタン自体に長い押圧突部を設けなければならないので、面型通話押ボタンを本体カバーに対して水平方向から挿入して組み立てることが不可能であった。また、このような長い押圧突部を設けた面型通話押ボタンでは、ボタン自体が大型になると、ボタンの左右端を押圧操作しても押圧スイッチを動作させることができなくなる難点があった。
【0006】
本発明は、このような従来の難点を解決するためになされたもので、通話ボタンと基板上のスイッチとの距離が離れている場合でも、通話ボタンを上筐体に対して水平方向から挿入でき、且つ、通話ボタンが大型になっても確実にスイッチを動作させることができるハンズフリーインターホンボタン構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のハンズフリーインターホンボタン構造は、上筐体と下筐体間に間挿された基板上に搭載され通話を行なうためのスイッチと、上筐体に設けられ上筐体の内側に向かって撓曲自在の弾性片および弾性片に連結されスイッチを作動させる作動棹と、上筐体に係止され操作することにより弾性片を介して作動棹を押圧する通話ボタンとを備えているものである。また、弾性片は、上筐体に固定された一対の支持ベース片と、一対の支持ベース片を橋架するブリッジ片とからなるものである。さらに、通話ボタンには、弾性片のブリッジ片の各端部に対応する位置に配置され弾性片を弾性変形させて作動棹を押圧するための複数の押圧突部を設けたものである。
【0008】
このようなハンズフリーインターホンボタン構造によれば、通話ボタンと基板上のスイッチとの距離が離れている場合でも、通話ボタン自体に通話を行なうためのスイッチを押圧する押圧突部を設けていないので、通話ボタンを上筐体に対して水平方向から挿入でき、また、上筐体に当該上筐体の内側に向かって撓曲自在の弾性片が設けられているので、コイルばね等を用いなくても通話ボタンの押圧操作に対して弾性力を付与することができるようになり、さらに、通話ボタンには弾性片のブリッジ片の各端部に対応する位置に配置され弾性片を弾性変形させて作動棹を押圧するための複数の押圧突部を設けているので、通話ボタンが大型になっても確実にスイッチを動作させることができる。
【0009】
また、本発明のハンズフリーインターホンボタン構造においては、押圧突部を通話ボタンの押込距離が十分確保できない場合にスイッチが動作するように弾性片に対して斜行する斜行片に形成したものである。これにより、押圧突部が弾性片に対して平行な面で形成されているときよりも押圧操作による移動距離が長くなるので、通話ボタンの押込距離が十分確保できない場合においても確実にスイッチ4を動作させることができる。
【0010】
また、本発明のハンズフリーインターホンボタン構造においては、弾性片に、斜行片に当接して通話ボタンを上下方向に位置決める段差を設けたものである。これにより、通話ボタンの上下方向に位置決めが容易になる。
【0011】
また、本発明のハンズフリーインターホンボタン構造においては、押圧突部を中空ボス形状部に形成し、弾性片に、中空ボス形状部に当接して通話ボタンを上下左右方向に位置決める半球状突部を設けたものである。これにより、通話ボタンのがたつきを防ぐことができる。
【0012】
【発明の実態の形態】
以下、本発明のハンズフリーインターホンボタン構造における好ましい実施の形態例について図面を参照して詳述する。
【0013】
本発明のハンズフリーインターホンボタン構造が適用されるハンズフリーインターホンは図1(a)、(b)、(c)、図2、図3に示すように、上筐体1および下筐体2から成り上部側にテレビモニタ101が配置される本体部100が、壁面に取り付け可能なボックス型に形成されている。この本体部100には、上筐体1と下筐体2間に間挿された基板3上に搭載され通話を行なうための通話スイッチ4と、上筐体1の下方中央部に係止され操作することにより通話スイッチ4を押圧する通話ボタン7とを備えている。この通話ボタン7と、上筐体1の下方中央部に形成されている通話ボタン用窓孔15とは、通話ボタン7を上筐体1に対して水平方向から挿入して嵌合させることにより、当該通話ボタン7を当該上筐体1に係止できる構造になっている。
【0014】
本体部100の上筐体1には、上筐体1の内側に向かって撓曲自在の弾性片5と、この弾性片5に連結され通話スイッチ4を作動させる作動棹6とが設けられている。これにより、通話ボタン7と基板3上の通話スイッチ4との距離が離れている場合でも、通話ボタン自体に通話スイッチ4を押圧する押圧突部を設けていないので、通話ボタン7を上筐体1に対して水平方向から挿入して嵌合させることができる。
【0015】
弾性片5は、上筐体1に固定された一対の支持ベース片17a、17bと、この一対の支持ベース片17a、17bを橋架するブリッジ片18とがコの字形に形成され、且つ上筐体1の内側に向かって撓曲できるように上筐体1との間に、一対の支持ベース片17a、17bおよびブリッジ片18に沿ってコの字形の2つの窓孔13、16が穿孔された枠体形状に構成されている。なお、一対の支持ベース片17a、17bは弾性を増すために上筐体1に固定される部分から、通話スイッチ4を押圧する方向とは反対方向に向かって斜めに屈曲している。
【0016】
また、通話ボタン7には、弾性片5のブリッジ片18の各端部18a、18bに対応する位置に配置される2つの押圧突部8a、8bが設けられている。これにより、弾性片5のブリッジ片18の各端部18a、18bが通話ボタン7の2つの押圧突部8a、8bに当接するので、通話ボタン7を弾性片5のブリッジ片18で支持することができ、通話ボタン7が大型になっても確実に通話スイッチ4を動作させることができる。
【0017】
また、通話ボタン7の2つの押圧突部8a、8bは中空ボス形状部11a、11bに形成され、弾性片5には、この通話ボタン7の2つの押圧突部8a、8bに当接して通話ボタン7を上下左右方向に位置決める半球状突部12a、12bが設けられている。これにより、通話ボタン7のがたつきを防ぐことができる。
【0018】
このように構成された第1の実施例であるハンズフリーインターホンボタン構造によれば、通話ボタン7を押圧操作すると、当該通話ボタン7の2つの押圧突部8a、8bが弾性片5のブリッジ片18の各端部18a、18bを押圧するので、弾性片5の一対の支持ベース片17a、17bは上筐体1の内側に向かって撓曲する。この一対の支持ベース片17a、17bが撓曲することにより、弾性片5に連結された作動棹6が通話スイッチ4を押圧することになる。このような弾性片5の構造により、コイルばね等を用いなくても通話ボタン7の押圧操作に対して弾性力を付与することができるようになる。
【0019】
なお、本発明のハンズフリーインターホンボタン構造における好ましい実施の形態例は、これに限らず、図4(a)、(b)、図6(a)、(b)に示すように、通話ボタン7の2つの押圧突部8a、8bを通話ボタン7の押込距離が十分確保できない場合に通話スイッチ4が動作するように弾性片5に対して斜行(即ち、矢印A方向に高さが漸次減少するように傾斜)する斜行片9a、9bに形成させる。これにより、図6(a)、(b)に示すように、押圧突部8a、8bが矢印A方向に高さが漸次減少するように傾斜する斜行片9a、9bに形成されているので、通話スイッチ4を押圧操作すると、押圧突部8a、8bが弾性片5に対して平行な面で形成されているときよりも押圧操作による移動距離が長くなる。したがって、通話ボタン7の押込距離が十分確保できない場合においても確実に通話スイッチ4を動作させることができる。
【0020】
また、図5(a)、(b)、図6(a)、(b)に示すように、弾性片5に、斜行片9a、9bに当接して通話ボタン7を上下方向に位置決める段差10a、10bを設ける。これにより、通話ボタン7の上下方向に位置決めが容易になる。
【0021】
さらに、このような図4(a)、(b)に示す通話ボタン7の2つの押圧突部8a、8bを図1(c)に示すような中空ボス形状部に形成し、図5(a)、(b)に示す弾性片5に、この中空ボス形状部に当接して通話ボタン7を上下左右方向に位置決める図1(b)に示すような半球状突部を設けてもよく、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明のハンズフリーインターホンボタン構造によれば、通話ボタンと基板上のスイッチとの距離が離れている場合でも、通話ボタンを上筐体に対して水平方向から挿入でき、且つ、通話ボタンが大型になっても確実にスイッチを動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハンズフリーインターホンボタン構造における好ましい実施の形態例を示す図で、(a)は断面図、(b)は通話ボタンが係止される上筐体の部分斜視図、(c)は通話ボタンの裏面の斜視図。
【図2】本発明のハンズフリーインターホンボタン構造が適用されるハンズフリーインターホンを示す外観斜視図。
【図3】本発明のハンズフリーインターホンボタン構造が適用されるハンズフリーインターホンを示す断面図。
【図4】本発明のハンズフリーインターホンボタン構造が適用される通話ボタンの他の実施の形態例を示す図で、(a)は裏面の斜視図、(b)は(a)の拡大斜視図。
【図5】本発明のハンズフリーインターホンボタン構造が適用されるハンズフリーインターホン本体の他の実施の形態例を示す図で、(a)は外観斜視図、(b)は通話ボタンが係止される上筐体の拡大斜視図。
【図6】図5のハンズフリーインターホン本体に図4の通話ボタンが係止された状態を示す図で、(a)断面図、(b)は(a)の拡大断面図。
【符号の説明】
1・・・・・上筐体
2・・・・・下筐体
3・・・・・基板
4・・・・・スイッチ
5・・・・・弾性片
6・・・・・作動棹
7・・・・・通話ボタン
8a、8b・・・・・押圧突部
9a、9b・・・・・斜行片
10a、10b・・・・・段差
11a、11b・・・・・中空ボス形状部
12a、12b・・・・・半球上突部
17a、17b・・・・・一対の支持ベース片
18・・・・・ブリッジ片
18a、18b・・・・・弾性片のブリッジ片の各端部

Claims (4)

  1. 上筐体(1)と下筐体(2)間に間挿された基板(3)上に搭載され通話を行なうためのスイッチ(4)と、
    前記上筐体に設けられ前記上筐体の内側に向かって撓曲自在の弾性片(5)および前記弾性片に連結され前記スイッチを作動させる作動棹(6)と、
    前記上筐体に係止され操作することにより前記弾性片を介して前記作動棹を押圧する通話ボタン(7)とを備え、
    前記弾性片は、前記上筐体に固定された一対の支持ベース片(17a、17b)と、前記一対の支持ベース片を橋架するブリッジ片(18)とからなり、
    前記通話ボタンには、前記弾性片の前記ブリッジ片の各端部(18a、18b)に対応する位置に配置され前記弾性片を弾性変形させて前記作動棹を押圧するための複数の押圧突部(8a、8b)を設けたことを特徴とするハンズフリーインターホンボタン構造。
  2. 前記押圧突部を前記通話ボタンの押込距離が十分確保できない場合に前記スイッチが動作するように前記弾性片に対して斜行する斜行片(9a、9b)に形成したことを特徴とする請求項1記載のハンズフリーインターホンボタン構造。
  3. 前記弾性片に、前記斜行片に当接して前記通話ボタンを上下方向に位置決める段差(10a、10b)を設けたことを特徴とする請求項2記載のハンズフリーインターホンボタン構造。
  4. 前記押圧突部を中空ボス形状部(11a、11b)に形成し、前記弾性片に、前記中空ボス形状部に当接して前記通話ボタンを上下左右方向に位置決める半球状突部(12a、12b)を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3何れか1項記載のハンズフリーインターホンボタン構造。
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