JP2004132857A - 熱老化試験装置 - Google Patents

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JP2004132857A JP2002298183A JP2002298183A JP2004132857A JP 2004132857 A JP2004132857 A JP 2004132857A JP 2002298183 A JP2002298183 A JP 2002298183A JP 2002298183 A JP2002298183 A JP 2002298183A JP 2004132857 A JP2004132857 A JP 2004132857A
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Kenhachi Mihashi
三橋 健八
Shigeru Suga
須賀  蓊
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Abstract

【課題】複数の熱老化試験を1台の装置で行うことが可能な熱老化試験装置を提供する。
【解決手段】恒温槽2内の空気を外部の空気と置換しながら、恒温槽1内に配置した試験槽2内に加熱した空気を循環させながら試験槽2内の試験片Sの熱老化試験を行う熱老化試験装置である。恒温槽1内の空気循環経路6には加熱した空気を強制的に循環させる空気強制循環手段3と空気循環経路6を循環する空気の流量を調整可能な流量調整手段5が設けられている。また、試験槽2は、加熱した空気の循環方向を上下方向または水平方向に切換え可能な構成にしてある。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム材料などの熱老化特性を評価する熱老化試験装置に関し、更に詳しくは、複数の熱老化試験を1台の試験装置で行えるようにした熱老化試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ゴム材料の熱老化特性を評価する熱老化試験装置は、恒温槽内の空気を外部の空気と置換しながら、恒温槽内に配置した試験槽内に加熱した空気を循環させながら試験槽内の試験片の熱老化試験を行うようになっている(例えば、特許文献1,2,3,4参照)。
【0003】
このように空気を循環させる熱老化試験装置には、試験槽内に加熱した空気を上下に循環させる縦型のタイプと、水平方向に循環させる横型のタイプとがあり、また循環する空気の流速により、強制循環式と自然循環式のタイプがある。強制循環式の熱老化試験装置は促進老化試験に用いられ、また自然循環式の熱老化試験装置は熱抵抗性試験の際に使用される。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−138016号公報
【特許文献2】
特開平6−262650号公報
【特許文献3】
特開平7−275718号公報
【特許文献4】
特開平10−253525号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、上述した熱老化試験装置は、各タイプ毎に1つの老化試験を行う機能しか備えておらず、そのため、複数の老化試験を行うためには、それに応じて複数の熱老化試験装置を保有せざるを得ず、その結果、老化試験コストが高くなるという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、複数の熱老化試験を1台の装置で行うことが可能な熱老化試験装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の熱老化試験装置は、恒温槽内の空気を外部の空気と置換しながら、前記恒温槽内に配置した試験槽内に加熱した空気を上下方向に循環させながら前記試験槽内の試験片の熱老化試験を行うようにした熱老化試験装置において、前記恒温槽内の空気循環経路に、前記空気を強制的に循環させる空気強制循環手段と前記空気循環経路を循環する空気の流量を調整可能な流量調整手段とを設けたことを特徴とする。
【0008】
これにより、空気強制循環手段を作動させることで、加熱した空気を試験槽内の上下方向に強制循環させながら試験片を熱老化させる試験を行うことができる一方、空気強制循環手段を作動させずに、流量調整手段で規定の条件に調整した流量の空気を循環させることで、加熱した空気を試験槽内の上下方向に自然循環させながら試験片を熱老化させる試験を行うことができ、2つの熱老化試験を1台の装置で行うことができる。
【0009】
また、本発明の他の熱老化試験装置は、恒温槽内の空気を外部の空気と置換しながら、前記恒温槽内に配置した試験槽内に加熱した空気を強制循環させながら前記試験槽内の試験片の熱老化試験を行うようにした熱老化試験装置において、前記試験槽を前記加熱した空気の循環方向を上下方向または水平方向に切換え可能にしたことを特徴とする。
【0010】
これにより、試験槽の空気の循環方向を上下方向にすることで、加熱した空気を試験槽内の上下方向に強制循環させながら試験片を熱老化させる試験を行うことができる一方、試験槽の空気の循環方向を水平方向に切換えることで、加熱した空気を試験槽内の水平方向に強制循環させながら試験片を熱老化させる試験を行うことができ、2つの熱老化試験を1台の装置で行うことができる。
【0011】
また、本発明の更に他の熱老化試験装置は、恒温槽内の空気を外部の空気と置換しながら、前記恒温槽内に配置した試験槽内に加熱した空気を循環させながら前記試験槽内の試験片の熱老化試験を行うようにした熱老化試験装置において、前記恒温槽内の空気循環経路に、前記空気を強制的に循環させる空気強制循環手段と前記空気循環経路を循環する空気の流量を調整可能な流量調整手段とを設ける一方、前記試験槽を前記加熱した空気の循環方向を上下方向または水平方向に切換え可能にしたことを特徴とする。
【0012】
これにより、試験槽の空気の循環方向を上下方向にしかつ空気強制循環手段を作動させることで、加熱した空気を試験槽内の上下方向に強制循環させながら試験片を熱老化させる試験を行うことができる一方、試験槽の空気の循環方向を上下方向にして空気強制循環手段を作動させずに、流量調整手段で規定の条件に調整した流量の空気を循環させることで、加熱した空気を試験槽内の上下方向に自然循環させながら試験片を熱老化させる試験を行うことができ、更に試験槽の空気の循環方向を水平方向に切換えかつ空気強制循環手段を作動させることで、加熱した空気を試験槽内の水平方向に強制循環させながら試験片を熱老化させる試験を行うことができ、3つの熱老化試験を1台の装置で行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の熱老化試験装置の一例を示し、1は断熱材で遮蔽された恒温槽、2はゴム材料からなる試験片Sを入れる試験槽、3はヒータ4で加熱した空気を恒温槽1内で強制的に循環させる空気強制循環手段、5は空気循環経路6を循環する空気の流量を調整可能な流量調整手段である。
【0015】
恒温槽1内に試験槽2が設置されている。試験槽2は、上下壁7,8と左右の側壁9,10とを有し、それらに囲まれた空間部Xに試験片Sを配置するようになっている。上下壁7,8と左右の側壁9,10の前端(図の手前側)と後端が恒温槽1の前後の壁部に気密的に取り付けられている。図1の手前側の恒温槽1の前側壁部(不図示)に試験片Sを試験槽2に出し入れする図示しない開閉ドアが設けられている。
【0016】
上下壁7,8に加熱した空気を上下方向に循環させるための複数の空気循環孔11が、側壁9,10に加熱した空気を水平方向に循環させるための複数の空気循環孔12が設けられている。
【0017】
上下壁7,8の内面側には、空気循環孔11を閉止可能な板状の第1シャッター13がそれぞれ設けられている。各第1シャッター13は、不図示の機構により上下斜め方向に移動可能に構成され、上下壁7,8に当接して空気循環孔11を塞ぐ閉位置と、上下壁7,8から離間して空気循環孔11を開いた状態にする開位置(図1の状態)との間を移動する。第1シャッター13には複数の貫通孔14が形成され、第1シャッター13が開位置に移動した際に、貫通孔14と空気循環孔11とが上下に並び、その孔11,14を加熱した空気が通って循環するようになっている。
【0018】
側壁9,10の内面側にも、空気循環孔12を閉止可能な板状の第2シャッター15がそれぞれ設けられている。各第2シャッター15は、不図示の機構により左右の水平方向に移動可能に構成され、側壁9,10に当接して空気循環孔12を塞ぐ閉位置と、側壁9,10から離間して空気循環孔12を開いた状態にする開位置(図1の状態)との間を移動する。第2シャッター15にも複数の貫通孔16が形成され、第2シャッター15が開位置に移動した際に、空気循環孔12と貫通孔16を通って加熱した空気が循環する。
【0019】
第1シャッター13と第2シャッター15は、それぞれ独立して作動し、第2シャッター15が開時には第1シャッター13が閉止し、第1シャッター13が開時には第2シャッター15が閉止し、加熱した空気の循環方向を上下方向または水平方向に切換え可能になっている。第1シャッター13及び第2シャッター15は、上記構成に代えて、上下壁7,8及び側壁9,10の長手方向にスライドすることにより、空気循環孔11,12を開閉するようにしてもよい。
【0020】
空間部Xには、複数の試験片Sをセットするための複数の支持バー17が放射状に横設されており、水平方向に延在する各支持バー17に試験片Sを取り付けるフック18が所定の間隔で吊設してある。
【0021】
支持バー17の中心部に上下に延在する回転軸19の下端が固定されている。回転軸19の上端は、恒温槽1上に設置した試験片回転用モータ20に連結されている。このモータ20の作動により支持バー17が回転し、それによりフック18にセットした試験片Sに空気循環孔12と貫通孔16を通って水平方向に循環する加熱空気が均等に満遍なく当たるようにしている。
【0022】
上壁7の一方側(図の左側)と恒温槽1の一方側の側壁部1aとの間には遮蔽板50が配設され、この遮蔽板50で循環する空気を遮ることにより、試験槽2内を加熱した空気が循環できるようになっている。試験槽2の右側の側壁10と恒温槽1の他方側の側壁部1bとの間に形成される空気循環経路6に、空気強制循環手段3とヒータ4が配置されている。
【0023】
空気強制循環手段3は、空気循環経路6内に配置した空気循環翼21と、この空気循環翼21を回転駆動するインバータモータ22とを備えたファン23を有している。空気循環翼21の回転により、空気循環経路6内の加熱空気を上側から下側に送ることで恒温槽1内の加熱空気を試験槽2内に循環させるようにしている。
【0024】
インバータモータ22は恒温槽1の外部に設置され、このインバータモータ22にインバータ制御部24が接続されている。インバータ制御部24により、ファン23のインバータモータ22をインバータ制御することにより空気循環翼21の回転速度を可変制御可能にしてある。
【0025】
インバータ制御部24は、流速表示器25を介して、試験槽2内に設置した、循環する空気の流速を検出する流速検出センサー26に接続され、この流速検出センサー26からの検出信号に基づいて、空気循環翼21で循環させる空気の流量、即ち空気循環翼21の回転速度(インバータモータ22の回転速度)を常に設定値に維持する制御を行う。
【0026】
空気循環翼21の上側(上流側)にヒータ4が配置してある。ヒータ4は恒温槽1の外部に設置された温度調節器27に接続され、この温度調節器27によりヒータ4の温度を調節し、循環する空気を所望の温度にコントロールできるようになっている。
【0027】
空気循環翼21の下流側(図の左側)には空気循環経路6を閉止する閉止弁28が設けられている。閉止弁28は、恒温槽1の外部に設置したモータ29の作動により開閉するようにしてある。この閉止弁28とモータ29が空気循環経路6を閉止可能な閉止手段30を構成している。閉止弁28の上端とその上方の試験槽2との間には遮蔽板31が配設され、循環する加熱した空気は、空気循環翼21の直前に設置した左右のガイド体51にガイドされて、空気循環翼21から開状態の閉止弁28を通って循環する。
【0028】
空気循環経路6には、更にバイパス路32が設けられている。このバイパス路32は、閉止弁28の前後で空気循環経路6に連通し、その入口33が空気強制循環手段3の下流側に開口し、出口34が閉止弁28より下流側で試験槽2の略中央下方となる位置で空気循環経路6に開口している。バイパス路32の中途部には、流量調整バルブ35が配置され、更にその下流側に流量計36を設置している。
【0029】
閉止手段30により空気循環経路6を閉止した際に、このバイパス路32を通って加熱した空気が循環可能になっている。このバイパス路32は、循環する空気の流速を0.001〜0.1m/sec.の範囲で老化試験を行う際に使用され、流量計36による計測値を用いて、流量調整バルブ35の開度を手動で調整することにより流量調整を行う。循環する空気の流速が0.1m/sec.を越える場合には、流量調整バルブ35を閉にしてバイパス路32を閉鎖し、閉止弁28を開にする。これらバイパス路32、流量調整バルブ35、及び流量計36が上記流量調整手段5を構成し、後述する空気置換率を制御するのに使用される流量調整バルブ41及び流量計40とは、別個に独立して設置したものである。
【0030】
恒温槽1の上壁部1cには恒温槽1内の空気を外部に排出する排出部37が設けられている。また、恒温槽1の他方側の側壁部1bには、外部の空気を取り入れる供給口38が形成してある。供給口38には配管39が接続され、この配管39に供給口38側から流量計(空気置換用流量調整手段)40、流量調整バルブ(空気置換用流量調整手段)41、送風機42が順次接続され、さらに送風機42の手前側に、予熱ヒータ43を介して吸気フィルター44が接続してある。
【0031】
送風機42の作動により、外部の空気が、吸気フィルター44で浄化され、次いで予熱ヒータ43で内部に供給する温度に適した温度となるように予め加熱され、流量調整バルブ41、流量計40を通って、供給口38から恒温槽1内に供給されるようになっている。流量計40による計測値を用いて、流量調整バルブ41の開度が調整され、恒温槽1内には、規格に適合する空気置換率(3〜10回/時間)となる空気量が供給される。恒温槽1内の空気は排出部37から自然排出され、外部の空気と置換しながら老化試験を行えるようにしている。
【0032】
上記予熱ヒータ43及び吸気フィルター44は設置しなくても特に差し支えないが、予熱ヒータ43は循環する空気の温度を精度よく制御する上から、また吸気フィルター44は外部から吸入する空気をより浄化する観点から、設けることが好ましい。
【0033】
上述した本発明の熱老化試験装置では、試験槽2内に加熱した空気を上下方向に強制循環させながら試験片Sの熱老化試験を行う場合には、第1シャッター13が開、第2シャッター15が閉、バイパス路32の流量調整バルブ35が閉、閉止弁28が開の状態で、空気強制循環手段3を作動させる。回転する空気循環翼21により、ヒータ4で加熱された空気が図1の実線の矢印で示すように、上下壁7,8の空気循環孔11と第1シャッター13の貫通孔14を通過して試験片Sをセットした試験槽2内に強制循環される。
【0034】
流速検出センサー26からの検出信号に基づいて、インバータ制御部24によりインバータモータ22が回転制御され、空気循環翼21の回転速度、即ち、循環する空気の流速を常に設定値に維持するように回転制御する。この試験における循環空気の流速は0.1〜1.5m/sec.の範囲である。
【0035】
試験槽2内に加熱した空気を水平方向に強制循環させながら試験片Sの熱老化試験を行う場合には、第1シャッター13が閉、第2シャッター15が開、バイパス路32の流量調整バルブ35が閉、閉止弁28が開の状態で、試験片回転用モータ20を作動させて試験片Sを周回させる一方、空気強制循環手段3を作動させる。回転する空気循環翼21により、ヒータ4で加熱された空気が図1の点線の矢印で示すように、左右の側壁9,10の空気循環孔12と第2シャッター15の貫通孔16を通過して試験片Sをセットした試験槽2内に強制循環される。
【0036】
上記と同様に、流速検出センサー26からの検出信号に基づいて、インバータ制御部24によりインバータモータ22が回転制御され、空気循環翼21の回転速度、即ち、循環する空気の流速を常に設定値に維持するように回転制御する。この試験における循環空気の流速は0.1〜1.5m/sec.の範囲である。
【0037】
また、試験槽2内に加熱した空気を上下方向に自然循環させながら試験片Sの熱老化試験を行う場合には、第1シャッター13を開、第2シャッター15を閉、バイパス路32の流量調整バルブ35を開、閉止弁28を閉の状態にする。空気強制循環手段3は作動させずに、停止した状態である。
【0038】
供給口38から供給される空気と排出部37から自然排出される空気により、ヒータ4で加熱された空気がバイパス路32を通って自然循環する。自然循環する空気の流速は0.001m/sec.程度であり、流量計36による計測値を用いて、流量調整バルブ35の開度を調整して流速調整を行う。
【0039】
このように本発明では、加熱した空気を強制的に循環させる空気強制循環手段3に加えて、空気循環経路6に空気置換率を制御するのに使用される流量調整バルブ41及び流量計40とは別個に独立して循環する空気の流量を調整する流量調整手段5を設置し、また試験槽2を加熱した空気の循環方向を上下方向または水平方向に切換え可能にした構成にする。そのため、試験槽2の空気の循環方向を上下方向にし、空気強制循環手段3を作動させることで、加熱した空気を試験槽2内の上下方向に強制循環させながら試験片Sを熱老化させる試験を行うことができる一方、試験槽2を水平方向に切換え、空気強制循環手段3を作動させることで、加熱した空気を試験槽2内の水平方向に強制循環させながら試験片Sを熱老化させる試験を行うことができ、更に、試験槽2の空気の循環方向を上下方向にして空気強制循環手段3を作動させずに、流量調整手段5で規定の条件に調整した流量の空気を循環させることで、加熱した空気を試験槽2内の上下方向に自然循環させながら試験片Sを熱老化させる試験を行うことができ、3つの熱老化試験を1台の試験装置で行うことが可能になり、それにより熱老化試験のコストを大きく低減することができる。
【0040】
また、上述した熱老化試験装置では、バイパス路32の流量調整バルブ35を開、閉止弁28を閉の状態で、空気循環翼21の回転速度を低速(空気の流速が0.001m/sec.を越えて、0.1m/sec.程度まで)にして、加熱した空気を従来より低い速度で強制循環させることができる。そのため、従来では得られなかった熱老化試験条件での試験も可能になる。
【0041】
本発明において、上記実施形態では、上述したように3種類の熱老化試験、即ち、試験槽2内に加熱した空気を上下方向に強制循環させながら試験片Sを熱老化させる試験、試験槽2内に加熱した空気を水平方向に強制循環させながら試験片Sを熱老化させる試験、及び試験槽2内に加熱した空気を上下方向に自然循環させながら試験片Sを熱老化させる試験の3種類を1台の熱老化試験装置で行えるようにしたが、必要に応じて2種類の熱老化試験を行えるようにした試験装置であってもよい。
【0042】
本発明は、ゴム材料の熱老化特性を評価する熱老化試験装置として好適に用いることができるが、それに限定されず、プラスチック材料などの熱老化特性を評価する熱老化試験装置としても好適に使用することができる。
【0043】
【発明の効果】
上述したように本発明の熱老化試験装置は、恒温槽内の空気循環経路に加熱した空気を強制的に循環させる空気強制循環手段と空気循環経路を循環する空気の流量を調整可能な流量調整手段とを設置する、あるいは試験槽を加熱した空気の循環方向を上下方向または水平方向に切換え可能にする、あるいはこれら三者の構成要素を具備することにより、複数の熱老化試験を1台の試験装置で行うことができる。そのため、熱老化試験コストの低減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱老化試験装置の一例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 恒温槽            2 試験槽
3 空気強制循環手段       4 ヒータ
5 流量調整手段         6 空気循環経路
7 上壁             8 下壁
9,10 側壁          11,12 空気循環孔
13 第1シャッター       15 第2シャッター
21 空気循環翼          22 インバータモータ
23 ファン           24 インバータ制御部
26 流速検出センサー      28 閉止弁
30 閉止手段          32 バイパス路
35 流量調整バルブ       36 流量計
37 排出部           38 供給口
40 流量計(空気置換用流量調整手段)
41 流量調整バルブ(空気置換用流量調整手段)
42 送風機           43 予熱ヒータ
44 吸気フィルター       S 試験片

Claims (19)

  1. 恒温槽内の空気を外部の空気と置換しながら、前記恒温槽内に配置した試験槽内に加熱した空気を上下方向に循環させながら前記試験槽内の試験片の熱老化試験を行うようにした熱老化試験装置において、前記恒温槽内の空気循環経路に、前記空気を強制的に循環させる空気強制循環手段と前記空気循環経路を循環する空気の流量を調整可能な流量調整手段とを設けた熱老化試験装置。
  2. 前記空気強制循環手段は、前記空気循環経路に配置した空気循環翼を備えたファンを有し、該ファンをインバータ制御することにより前記空気循環翼の回転速度を可変制御可能にした請求項1に記載の熱老化試験装置。
  3. 前記試験槽内に流速検出センサーを設置し、該流速検出センサーからの検出信号に基づいて前記空気循環翼の回転速度を制御する請求項2に記載の熱老化試験装置。
  4. 前記空気強制循環手段より下流側の前記空気循環経路に該空気循環経路を閉止可能な閉止手段を設け、前記流量調整手段が、前記閉止手段の前後で前記空気循環経路に連通したバイパス路と、該バイパス路の中途部に配置した流量調整バルブとを有する請求項1,2または3に記載の熱老化試験装置。
  5. 前記流量調整手段は、前記流量調整バルブより下流側のバイパス路に流量計を有する請求項4に記載の熱老化試験装置。
  6. 前記恒温槽内の空気を外部の空気と置換するための空気置換用流量調整手段を有し、該空気置換用流量調整手段と前記空気循環経路を循環する空気の流量を調整可能な流量調整手段とを独立して具備する請求項1,2,3,4または5に記載の熱老化試験装置。
  7. 恒温槽内の空気を外部の空気と置換しながら、前記恒温槽内に配置した試験槽内に加熱した空気を強制循環させながら前記試験槽内の試験片の熱老化試験を行うようにした熱老化試験装置において、前記試験槽を前記加熱した空気の循環方向を上下方向または水平方向に切換え可能にした熱老化試験装置。
  8. 前記試験槽は前記加熱した空気が上下方向に循環する空気循環孔を設けた上下壁と、水平方向に循環する空気循環孔を設けた側壁とを有し、前記上下壁の空気循環孔の開時には前記側壁の空気循環孔を閉止し、該側壁の空気循環孔の開時には前記上下壁の空気循環孔を閉止可能にした請求項7に記載の熱老化試験装置。
  9. 前記恒温槽内の空気循環経路に前記空気を強制的に循環させる空気強制循環手段を設け、該空気強制循環手段を、前記空気循環経路に配置した空気循環翼を備えたファンを有し、該ファンをインバータ制御することにより前記空気循環翼の回転速度を可変制御可能に構成した請求項8に記載の熱老化試験装置。
  10. 前記試験槽内に流速検出センサーを設置し、該流速検出センサーからの検出信号に基づいて前記空気循環翼の回転速度を制御する請求項9に記載の熱老化試験装置。
  11. 恒温槽内の空気を外部の空気と置換しながら、前記恒温槽内に配置した試験槽内に加熱した空気を循環させながら前記試験槽内の試験片の熱老化試験を行うようにした熱老化試験装置において、前記恒温槽内の空気循環経路に、前記空気を強制的に循環させる空気強制循環手段と前記空気循環経路を循環する空気の流量を調整可能な流量調整手段とを設ける一方、前記試験槽を前記加熱した空気の循環方向を上下方向または水平方向に切換え可能にした熱老化試験装置。
  12. 前記空気強制循環手段は、前記空気循環経路に配置した空気循環翼を備えたファンを有し、該ファンをインバータ制御することにより前記空気循環翼の回転速度を可変制御可能にした請求項11に記載の熱老化試験装置。
  13. 前記試験槽内に流速検出センサーを設置し、該流速検出センサーからの検出信号に基づいて前記空気循環翼の回転速度を制御する請求項12に記載の熱老化試験装置。
  14. 前記空気強制循環手段より下流側の前記空気循環経路に該空気循環経路を閉止可能な閉止手段を設け、前記流量調整手段が、前記閉止手段の前後で前記空気循環経路に連通したバイパス路と、該バイパス路の中途部に配置した流量調整バルブとを有する請求項11,12または13に記載の熱老化試験装置。
  15. 前記流量調整手段は、前記流量調整バルブより下流側のバイパス路に流量計を有する請求項14に記載の熱老化試験装置。
  16. 前記試験槽は前記加熱した空気が上下方向に循環する空気循環孔を設けた上下壁と、水平方向に循環する空気循環孔を設けた側壁とを有し、前記上下壁の空気循環孔の開時には前記側壁の空気循環孔を閉止し、該側壁の空気循環孔の開時には前記上下壁の空気循環孔を閉止可能にした請求項11,12,13,14または15に記載の熱老化試験装置。
  17. 前記恒温槽内の空気を外部の空気と置換するための空気置換用流量調整手段を有し、該空気置換用流量調整手段と前記空気循環経路を循環する空気の流量を調整可能な流量調整手段とを独立して具備する請求項11,12,13,14,15または16に記載の熱老化試験装置。
  18. 前記恒温槽は、外部の空気を取り入れる供給口と、内部の空気を排気する排気部を有し、前記供給口に外部の空気を送り込む送風機を接続し、該送風機の手前側に、外部の空気を予め加熱する予熱ヒータを介して、外部の空気を浄化する吸気フィルターを接続した請求項1〜17のいずれか1項に記載の熱老化試験装置。
  19. 前記空気循環経路に循環する空気を加熱するヒータを設置した請求項1〜18のいずれか1項に記載の熱老化試験装置。
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