JP2004132461A - 散布機用ブーム装置及び緩衝機構 - Google Patents

散布機用ブーム装置及び緩衝機構 Download PDF

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Abstract

【課題】ブームの振れによる不都合が生じない散布機用ブーム装置を提供する。
【解決手段】散布作業用のブーム7を所定の姿勢Oから所定の一方向へと揺動変位せしめる外力f1が作用すると、アクチュエータ10の二つの流体室21,22のいずれか一方の内圧が上昇し、逆止弁34が開かれて、前記二つの流体室21,22同士が互いに連通せしめられる。これにより、前記ブーム7が、前記所定の一方向へと揺動変位するので、前記外力f1によって前記ブーム7が破損等することが防止される。揺動変位した前記ブーム7は、前記アクチュエータ10の流体圧回路の切換操作がなされて初めて、前記所定の姿勢Oにゆっくりと復帰する。よって、前記ブーム7の前記所定の姿勢Oへの復帰動作によっては、何らの衝撃も発生しない。
【選択図】  図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農薬等の散布作業に用いられるブームに加わる衝撃を緩衝するための緩衝機構を有する散布機用ブーム装置に関するものである。本発明はまた、前記ブーム装置に用いて好適な、緩衝機構及び流体圧直線動アクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、畑等で広幅の防除作業に用いられるブームスプレーヤにおいて、散布作業用のブームを走行機体の左右方向の外方へ展張して進行しながら散布作業を行う際に、該ブームが杭等の障害物に衝突してブーム装置が破損してしまうことを防止するため、障害物の抵抗に応じて前記ブームを進行方向の後方へ揺動せしめて衝撃を逃がす、緩衝機構を有するものがある。該従来の緩衝機構は、前記障害物との接触で一時的に退避揺動した前記ブームを、前記障害物の抵抗がなくなった後に元の展張状態に自動的に戻すための手段として、圧縮コイルばねや引張コイルばねを備えていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−334189号公報(図3、図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のものによれば、前記ブームが前記ばねの力で元の展張状態へと瞬時に戻されるので、前記ブームの戻り時の衝撃が大きかった。また、例えば、前記ブームを展張した状態で前記機体を急発進させたり急停止させたりした時にも、前記ブームが振れてしまい、ブーム装置の破損の原因になりやすい等の問題があった。
【0005】
本発明は、前記事情を背景としてなされたもので、ブームの振れによる不都合が生じない散布機用ブーム装置を提供しようとするものである。
【0006】
本発明はまた、前記散布機用ブーム装置に用いて好適な、緩衝機構及び流体圧直線動アクチュエータを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る散布機用ブーム装置は、散布機の走行機体に揺動自在に枢支された散布作業用のブームと、該ブームを前記機体に対して所定の姿勢に保持する複動形流体圧直線動アクチュエータと、前記ブームを前記所定の姿勢から所定の一方向へと揺動変位せしめるように作用する外力によって開かれて前記アクチュエータの二つの流体室同士を互いに連通せしめる逆止弁と、を備えたことを特徴としている(請求項1)。
【0008】
本発明に係る前記ブーム装置によれば、前記複動形流体圧直線動アクチュエータによって、前記ブームが前記機体に対して前記所定の姿勢に保持される。ここで、走行路上の障害物に衝突する等して、前記ブームを前記所定の姿勢から所定の一方向へと揺動変位せしめるように外力が作用すると、前記二つの流体室のいずれか一方の内圧が上昇し、前記逆止弁が開かれて、前記二つの流体室同士が互いに連通せしめられる。これにより、前記外力に従い、前記ブームが前記所定の一方向へと揺動変位する。よって、前記外力による衝撃が適宜に吸収・緩和されて、前記ブームが破損等することが防止される。
【0009】
前記逆止弁が開くことによって揺動変位した前記ブームは、前記アクチュエータの流体圧回路の人為的な操作がなされて初めて、前記所定の姿勢にゆっくりと復帰する。よって、前記ブームの前記所定の姿勢への復帰動作によっては、何らの衝撃も発生しない。
【0010】
なお、前記ブーム装置によれば、必要に応じて前記アクチュエータを作動させることにより、前記機体に対して所望の位置まで前記ブームを揺動せしめることもできることは、いうまでもない。
【0011】
また、本発明に係る散布機用緩衝機構は、二つの流体室を有する複動形流体圧直線動アクチュエータと、前記二つの流体室への作動流体の出入りが停止されている流体圧回路状態において、前記アクチュエータの伸長長さを変化せしめるように所定の一方向へと作用する外力によって開かれて前記二つの流体室同士を互いに連通せしめる逆止弁と、を備えたことを特徴としている(請求項2)。
【0012】
前記緩衝機構によれば、前記二つの流体室への作動流体の出入りが停止されている流体圧回路状態において、前記アクチュエータの伸長長さを変化せしめるように所定の一方向へと外力が作用すると、前記二つの流体室のいずれか一方の内圧が上昇し、前記逆止弁が開かれて、前記二つの流体室同士が互いに連通せしめられる。これにより、前記外力に応じて前記アクチュエータの伸長長さが変化するので、前記外力による衝撃が緩衝される。
【0013】
前記アクチュエータを元の状態へと復帰させるには、該アクチュエータの流体圧回路を切換操作すれば良い。
【0014】
前記ブーム装置及び前記緩衝機構において、前記逆止弁の配設位置に限定はなく、例えば、好適な実施の一形態として、前記アクチュエータを構成するピストンの内部に配設しても良いし(請求項3)、前記アクチュエータを構成するシリンダの外部に配設しても良い(請求項4)。
【0015】
前記ピストンの内部に前記逆止弁を配設すると、コンパクトな構成となって好適であり、前記シリンダの外部に前記逆止弁を配設すると、該逆止弁へのアクセスが容易となるので、設定圧力の変更や保守点検等の作業が容易となり、好適である。
【0016】
本発明に係る散布機用流体圧直線動アクチュエータは、シリンダと、該シリンダ内に摺動自在に嵌挿されて二つの流体室を画成するピストンと、該ピストンに連結された作動ロッドと、前記二つの流体室への作動流体の出入りが停止されている流体圧回路状態において、前記作動ロッドの相対伸長長さを変化せしめるように所定の一方向へと作用する外力によって開かれて前記二つの流体室同士を互いに連通せしめる逆止弁と、を備えたことを特徴としている(請求項5)。
【0017】
前記流体圧直線動アクチュエータによれば、前記二つの流体室への流体の出入りが停止されている流体圧回路状態において、前記作動ロッドの相対伸長長さを変化せしめるように所定の一方向へと外力が作用すると、前記ピストンを介して前記二つの流体室のいずれか一方の内圧が上昇し、前記逆止弁が開かれて、前記二つの流体室同士が互いに連通せしめられる。これにより、前記外力に応じて前記作動ロッドの相対伸長長さが変化するので、前記外力による衝撃が緩衝される。
【0018】
前記作動ロッドの相対伸長長さを元の長さへと復帰させるには、前記アクチュエータの流体圧回路を切換操作すれば良い。
【0019】
前記流体圧直線動アクチュエータにおいて、前記逆止弁を、前記ピストンの内部に配設すれば(請求項6)、コンパクトな構成となり好適である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0021】
図1は、本発明の第一の実施の形態に係る散布機用ブーム装置1を備えたブーム式作業機の一例としての、田畑等で薬剤等の散布作業を行うためのブーム式散布機2の平面図である。
【0022】
図1において、本実施の形態に係る前記ブーム式散布機2は、自走式走行機体3の後部に、噴霧作業時には機体左右方向の外方へと開かれて展張せしめられる、本実施の形態に係る前記ブーム装置1を備えている。該ブーム装置1は、詳細は図示しないが、平行リンケージ式等、それ自体周知の構成の適当な昇降装置4によって、前記走行機体3に対して上下動自在とされ、作物に対する噴霧地上高を調節できるようになっている。
【0023】
前記ブーム装置1は、前記走行機体3側の前記昇降装置4によって水平に支持された横長の中央ブーム5と、該中央ブーム5の左右両外端部にブーム枢支軸6,6によって折り畳み自在にそれぞれ連結された、左右一対のブーム7,7と、を備えている。前記各ブーム5,7,7の下面には、その長さ方向に沿って、多数の噴霧ノズル8が所定間隔をおいて取り付けられている。前記ブーム式散布機2によれば、前記左右一対のブーム7,7を、前記走行機体3の左右方向外方へ一直線状に展張して、走行しながら、前記多数の噴霧ノズル8によって、田畑等の作物等に対し、一度に広幅の薬液等の噴霧作業を行うことができる。
【0024】
前記ブーム装置1は、前記左右一対のブーム7,7を、それぞれ別々に、前記走行機体3の左右方向外方へ開いた展張姿勢O(図1に実線で示した姿勢)と、前記走行機体3の左右側部に沿わせて閉じた収納姿勢C(図1に二点鎖線で示した姿勢)と、の間で開閉揺動せしめる左右一対のブーム開閉機構9,9を備えている。該左右一対のブーム開閉機構9,9は、それぞれ、複動形流体圧直線動アクチュエータの一例としての油圧直線動アクチュエータ(ダブルアクションシリンダ)10,10で駆動され、該各アクチュエータ10,10は、前記走行機体3の運転席11から運転者の手が届く位置に配設されたレバー12,12等の操作部材によって、別々に遠隔操作される。
【0025】
前記左右一対のブーム開閉機構9,9は、左右が逆向きに配設されているほかは、全く同一の構成である。したがって、以下、前記一方の右ブーム開閉機構9についての図2及び図3を参照して、該ブーム開閉機構9について詳細に説明する。
【0026】
図2は、図1における前記一方の右ブーム開閉機構9の要部拡大平面図、図3は、本発明の第一の実施の形態に係る緩衝機構19及び前記油圧直線動アクチュエータ10を含む流体圧回路図、図4は、最大伸長状態における前記油圧直線動アクチュエータの一部を示す要部断面図である。
【0027】
図2において、前記中央ブーム5の右端部5Rには、前記ブーム枢支軸6によって、前記右ブーム7が枢支されている。前記走行機体3側の前記中央ブーム5と、前記右ブーム7と、の間には、前記油圧直線動アクチュエータ10が架設されている。本実施の形態では、該アクチュエータ10のシリンダ13の内方端部13eが、前記中央ブーム5に固着された取付ブラケット14に、アクチュエータ枢支軸15で相対回動自在に連結されるとともに、前記アクチュエータ10の作動ロッド16の外方端部16eが、前記右ブーム7に取着された取付ブラケット17に、アクチュエータ枢支軸18で相対回動自在に連結されている。
【0028】
本実施の形態では、図2に示すように、前記アクチュエータ10が、最大伸長状態より所定長さSだけ収縮した通常伸長状態にある時に、前記右ブーム7が所定の前記左右展張姿勢Oに保持され、前記アクチュエータ10が最大収縮状態にある時に、前記右ブームが所定の前記収納姿勢Cに保持されるように設定されている。
【0029】
前記ブーム開閉機構9は、本発明の第一の実施の形態に係る緩衝機構19を備えている。該緩衝機構19により、前記展張姿勢Oにある前記右ブーム7は、前記走行機体3の前方Aへの走行時に、圃場内に立てられた杭等の障害物20に衝突すると、前記ブーム枢支軸6を中心として、前記走行機体3の進行方向の後方Pへと、例えば、15度程度退避揺動することができる。このため、衝突時の衝撃が緩衝され、前記右ブーム7等の破損が防止される。
【0030】
該右ブーム7の前記退避揺動は、前記右ブーム7が前記障害物20に衝突等した時に、前記右ブーム7を後方Pへ押し除けるように作用する外力f1に起因する前記アクチュエータ10を伸長させる方向に作用する外力F1によって、前記アクチュエータ10が前記通常伸長状態から前記最大伸長状態までの前記所定長さSまで更にさらに伸び出し得ることよって達成される。
【0031】
図3に示すように、前記油圧直線動アクチュエータ10は、前記シリンダ13と、該シリンダ13内に摺動自在に嵌挿されて前後二つの油室21,22(流体室)を画成するピストン23と、該ピストン23に連結された前記作動ロッド16と、を備えている。前記シリンダ13は、その両端部を、前記作動ロッド16を摺動自在且つ気液密に受け入れるヘッド側蓋24と、ボトム側蓋25と、で気液密に閉じられている。
【0032】
また、前記シリンダ13には、前記一方の油室(作動ロッド側油室)21と、前記他方の油室(反作動ロッド側油室)22と、のそれぞれに、作動流体としての作動油Lを出し入れするための二つのポート(作動ロッド側ポート26、反作動ロッド側ポート27)が形成されている。本実施の形態では、前記反作動ロッド側ポート27が、前記ボトム側蓋25に隣接する位置に形成されているのに対し、前記作動ロッド側ポート26は、前記アクチュエータ10の前記通常伸長状態と前記最大伸長状態との伸長長さの差Sに対応する所定量だけ、前記ヘッド側蓋24から前記シリンダ13の長さ方向の内側に偏倚した位置に形成されている。そして、前記作動ロッド16が、図3に示す前記通常伸長状態まで伸長すると同時に、前記作動ロッド側ポート26が前記ピストン23によって閉じられ、前記右ブーム7が前記展張姿勢Oをとるようになっている。
【0033】
前記ピストン23は、その両端部のそれぞれに、幅の狭い大径部28,29を有するとともに、該大径部28,29同士の間に、幅の広い小径部30を備えている。反作動ロッド側の前記大径部29は、シール部材31を介して前記シリンダ13の内周面に気液密に摺接しているのに対し、作動ロッド側の前記大径部28は、前記シリンダ13の内周面に対して非シール状に摺接している。
【0034】
すなわち、図3中に誇張して示したように、前記ピストン23の前記作動ロッド側大径部28の外周面と、前記シリンダ13の内周面との間には、前記作動油Lの僅少量の流通を許容する作動油流通隙間32が形成されていて、該作動油流通隙間は、前記ピストン23の前記小径部30の外周面と、前記シリンダ13の内周面と、の間に形成された環状空間33に連通している。前記ピストン23の前記作動ロッド側大径部28が、前記シリンダ13の前記作動ロッド側ポート26の位置まで来ると、該作動ロッド側ポート26における前記作動油Lの出入量が急減する。この状態が、図3に示したように、前記アクチュエータ10の前記通常伸長状態である。前記環状空間33は、前記作動ロッド16が、図3に示す前記通常伸長状態からさらに伸び始めた直後から、図4に示す前記最大伸長状態に至るまで、前記作動ロッド側ポート26と連通する。
【0035】
前記緩衝機構19は、前記二つの油室21,22への前記作動油Lの出入りが停止されている油圧回路状態において、前記アクチュエータ10を伸長させる方向に作用する前記外力F1によって開かれて前記二つの油室21,22同士を互いに連通せしめる逆止弁34を備えている。本実施の形態では、前記ピストン23の内部に、前記作動ロッド側油室21と、前記反作動ロッド側油室22と、を互いに連通せしめる油通路35を形成し、前記逆止弁34によって、前記油通路35が開閉されるようになっている。
【0036】
図3において、前記アクチュエータ10の油圧回路を構成する流体圧送手段としての油圧ポンプ36は、前記走行機体3(図1参照)に搭載された内燃エンジン等の原動機37によって駆動され、同じく前記走行機体3に搭載された作動流体タンクとしての作動油タンク38内の前記作動油Lを、作動油吐出管路39へと圧送する。該作動油吐出管路39は、ブーム開閉駆動方向切換弁40に連通している。また、前記作動油吐出管路39は、適当な形式の圧力制御弁41を介して、前記作動油タンク38へも連通していて、前記油圧配管系内の油圧が設定値を超えると、前記油圧ポンプ36により圧送される前記作動油Lの内の超過油圧に対応する分量が、前記作動油タンク38へと自動的に戻されるようになっている。
【0037】
前記ブーム開閉駆動方向切換弁40は、第一送油管路42及び第二送油管路43を通して、前記アクチュエータ10の前記二つの油室21,22に連通している。前記第一送油管路42には、第一の逆止弁付き流量調整弁44が、また、前記第二送油管路43には、第二の逆止弁付き流量調整弁45が、それぞれ介装されている。また、前記ブーム開閉駆動方向切換弁40は、戻し管路46を通して、前記作動油タンク38へと連通している。
【0038】
前記ブーム開閉駆動方向切換弁40は、例えば、スプリングリターン式の三位置四ポート弁であり、該四つのポートが全て閉じられる図3の中立位置へ自動的に戻される方向へと常時付勢されている。そして、前記走行機体3の運転者(操作者)から、例えば、前記レバー12の操作によって、ブーム開指令が発せられると、前記ブーム開閉駆動方向切換弁40によって油圧回路が切り換えられ、前記第第二の逆止弁付き流量調整弁45の調量弁部45aを通して、前記アクチュエータ10の前記反作動ロッド側油室22内へと前記作動油Lが圧送されるとともに、前記作動ロッド側油室21内の前記作動油Lが、前記第二の逆止弁付き流量調整弁44の逆止弁部44bを通して、前記第一送油管路42及び前記戻し管路46から前記作動油タンク38へと戻されて、前記アクチュエータ10の前記作動ロッド16が伸び出し方向へと駆動される。
【0039】
ここで、前記アクチュエータ10の伸長過程において、前記ピストン23の前記作動ロッド側大径部28によって前記作動ロッド側ポート26が閉じられると、その瞬間に、該作動ロッド側ポート26からの前記作動油Lの流出量が急減するので、前記作動ロッド16の伸長動作が一瞬停滞する。これにより、前記運転者は、前記作動ロッド16が、図3に示す前記通常伸長状態へ到ったことが感覚的に分かるので、前記ブーム開閉駆動方向切換弁40を前記中立位置へと戻すことにより、前記アクチュエータ10の伸長作動を完全に停止させることができる。この時、前記右ブーム7は、前記展張姿勢Oに保持される(図2参照)。
【0040】
なお、本実施の形態では、図3に示すように、前記作動ロッド側ポート26の前記シリンダ13の内周面への開口面積をごく小さくしてあるので、前記ピストン23の前記作動ロッド側大径部28によって急速に塞がれる。よって、前記作動ロッド16が前記通常伸長状態へ到ったことを、前記運転者が体感しやすくなっている。
【0041】
ところで、図2に示すように、前記右ブーム7を前記展張姿勢Oへと展張しての前記走行機体3の前方Aへの走行中に、前記右ブーム7が杭等の障害物20に衝突すると、その衝撃力f1によって前記アクチュエータ10に対して、前記作動ロッド16を前記通常伸長状態からさらに伸長させる方向への前記外力F1が作用するので、図3に示すように、前記ピストン23を介して前記作動ロッド側油室21の内圧が上昇し、前記逆止弁34が開かれて、前記二つの油室21,22同士が互いに連通せしめられる。これにより、前記外力F1にしたがい、前記作動ロッド側油室21内の前記作動油Lが、前記反作動ロッド側油室22内へと流入する。そして、前記外力F1の大きさに応じて、前記作動ロッド16の伸長長さが、図3に示す前記通常伸長状態から、図4に示す前記最大伸長状態を限度として、前記所定長さS分だけ大きくなる。よって、図2に示すように、前記障害物20に衝突しても、前記右ブーム7は、前記ブーム枢支軸6を中心として、前記走行機体3の進行方向の後方Pへと所定角度範囲内で退避揺動することができ、衝突時の衝撃が緩衝されるので、前記右ブーム7等の破損が防止される。
【0042】
前記運転者は、前記右ブーム7が、誤って前記障害物20に衝突した場合には、直ちに前記走行機体3を停止させ、該走行機体3を後退させたり、前記昇降装置4を操作したりして、前記右ブーム7の先端部側を上方へ揺動させて、前記障害物20を通過することができる。
【0043】
前記右ブーム7を、前記退避揺動状態から元の前記展張姿勢Oへと戻すには、前記ブーム開閉駆動方向切換弁40によって、前記作動ロッド16を収縮せしめる操作位置へと、前記アクチュエータ10の油圧回路を切換操作すればよい。これにより、前記作動ロッド側ポート26から前記シリンダ13内へと供給される前記作動油Lが、前記環状空間33と、前記作動油流通隙間32と、を介して、前記作動ロッド側油室21へと流入するとともに、前記反作動ロッド側油室22から、前記作動油タンク38へと前記作動油Lが戻されて、前記作動ロッド16がゆっくりと収縮作動する。そして、前記ピストン23の前記作動ロッド側大径部28が、前記作動ロッド側ポート26を塞いだ瞬間に、前記作動ロッド側ポート26から前記作動ロッド側油室21内への前記作動油Lの流入量が急減するので、前記作動ロッド16の伸長動作が一瞬停滞する。これにより、前記運転者は、前記作動ロッド16が、図3に示す前記通常伸長状態へと戻ったことが、前記レバー12を握った手でも感覚的に分かるので、前記ブーム開閉駆動方向切換弁40を前記中立位置へと戻すことにより、前記アクチュエータ10の収縮作動を完全に停止させることができる。この時、前記右ブーム7は、元の前記展張姿勢Oに戻っている。
【0044】
散布作業が終了して、前記運転者から、前記レバー12の操作によって、ブーム閉指令が発せられると、前記ブーム開閉駆動方向切換弁40によって油圧回路が切り換えられ、前記第一の逆止弁付き流量調整弁44の調量弁部44aを通して、前記アクチュエータ10の前記作動ロッド側油室21内へと前記作動油Lが圧送されるとともに、前記反作動ロッド側油室22内の前記作動油Lが、前記第二の逆止弁付き流量調整弁45の逆止弁部45bを通して、前記第二送油管路43及び前記戻し管路46から前記作動油タンク38へと戻されて、前記アクチュエータ10の前記作動ロッド16が収縮方向へと駆動される。該作動ロッド16が最大収縮状態となった時に、前記右ブーム7は、前記収納姿勢Cとなるので、前記運転者は、前記ブーム開閉駆動方向切換弁40を中立位置へと戻すことにより、前記右ブーム7を前記収納姿勢Cに保持せしめることができる。
【0045】
なお、前記実施の形態では、前記逆止弁34を、前記ピストン23の内部に配設している。このため、前記アクチュエータ10の構成がコンパクトとなる利点がある。これに対し、変形例として、図3に仮想線で示したように、前記逆止弁34の配設位置を、前記シリンダ13の外部とすることもできる。このようにすれば、前記逆止弁34へのアクセスが容易となるので、設定圧力の変更や保守点検等の作業が容易となる利点がある。
【0046】
次に、図5〜図7を参照して、本発明の第二の実施の形態について説明する。
【0047】
図5は、本発明の第二の実施の形態に係るブーム装置51を備えたブーム式作業機の一例としての、田畑等で薬剤等の散布作業を行うためのブーム式散布機52の平面図である。
【0048】
本実施の形態に係る前記ブーム式散布機51は、前記第一の実施の形態に係るものとは逆に、走行機体53の前部に、噴霧作業時には左右方向の外方へと開かれて展張せしめられる、本実施の形態に係る前記ブーム装置51を備えている。該ブーム装置51は、平行リンケージ式等の適当な形式の昇降装置54によって、前記走行機体53に対して上下動自在とされ、作物に対する噴霧地上高を調節できるようになっている。
【0049】
前記ブーム装置51は、前記走行機体53側の前記昇降装置54によって水平に支持された横長の中央ブーム55と、該中央ブーム55の左右両外端部にブーム枢支軸56によって折り畳み自在にそれぞれ連結された、左右一対のブーム57,57と、を備えている。該各ブーム55,57,57の下面には、その長さ方向に沿って、多数の噴霧ノズル58が所定間隔をおいて取り付けられている。前記ブーム式散布機52によれば、前記左右一対のブーム57,57を前記走行機体53の左右方向外方へ一直線状に展張して、走行しながら、前記多数の噴霧ノズル58によって、田畑の作物等に対し、一度に広幅の噴霧作業を行うことができる。
【0050】
前記ブーム装置51は、前記左右一対のブーム57,57を、それぞれ別々に、前記走行機体53の左右方向外方へ開いた展張姿勢O(図5に実線で示した姿勢)と、前記走行機体53の左右側部に沿わせて閉じた収納姿勢C(図5に二点鎖線で示した姿勢)と、の間で開閉揺動せしめる左右一対のブーム開閉機構59,59を備えている。該左右一対のブーム開閉機構59,59は、それぞれ、複動形流体圧直線動アクチュエータの一例としての油圧直線動アクチュエータ(ダブルアクションシリンダ)60,60で駆動され、該各アクチュエータ60,60は、前記走行機体53の運転席61から運転者の手が届く位置に配設されたレバー62,62等の操作部材によって、別々に遠隔操作される。
【0051】
前記左右一対のブーム開閉機構59,59は、左右が逆向きに配設されているほかは、全く同一の構成である。したがって、以下、前記一方の右ブーム開閉機構59についての図6及び図7を参照して、前記ブーム開閉機構59について詳細に説明する。
【0052】
図6は、図5における前記一方の右ブーム開閉機構59の要部拡大平面図、図7は、本発明の第二の実施の形態に係る緩衝機構69及び前記油圧直線動アクチュエータ60を含む流体回路図である。
【0053】
図6において、前記中央ブーム55の右端部55Rには、前記ブーム枢支軸56によって、前記右ブーム57が枢支されている。前記走行機体53側の前記中央ブーム55と、前記右ブーム57と、の間には、前記油圧直線動アクチュエータ60が架設されている。本実施の形態では、該アクチュエータ60のシリンダ63の内方端部63eが、前記中央ブーム55に固着された取付ブラケット64に、アクチュエータ枢支軸65で相対回動自在に連結されるとともに、前記アクチュエータ60の作動ロッド66の外方端部66eが、前記右ブーム57に取着された取付ブラケット67に、アクチュエータ枢支軸68で相対回動自在に連結されている。
【0054】
本実施の形態では、前記アクチュエータ60が、図7に示す最大伸長状態にある時に、前記右ブーム57が所定の前記展張姿勢Oに保持され、前記アクチュエータ60が最大収縮状態にある時に、前記右ブーム57が所定の前記収納姿勢Cに保持されるように設定されている。
【0055】
前記ブーム開閉機構59は、本発明の第二の実施の形態に係る前記緩衝機構69を備えている。該緩衝機構69により、前記展張姿勢Oにある前記右ブーム57は、前記走行機体53の前方Aへの走行時に、圃場内に立てられた杭等の障害物70に衝突すると、前記ブーム枢支軸56を中心として、前記走行機体53の進行方向の後方Pへと、例えば、回動角度で15度程度退避揺動することができる。このため、衝突時の衝撃が緩衝され、前記右ブーム57等の破損が防止される。
【0056】
該右ブーム57の前記退避揺動は、前記右ブーム57が前記障害物70に衝突等した時に、前記右ブーム57を後方Pへ押し除けるように作用する外力f2に起因する、前記アクチュエータ10を収縮させる方向に作用する外力F2によって、前記アクチュエータ60が、前記最大伸長状態から前記最大収縮状態までの間で収縮することよって達成される。
【0057】
図7に示すように、前記油圧直線動アクチュエータ60は、前記シリンダ63と、該シリンダ63内に摺動自在に嵌挿されて二つの油室71,72(流体室)を画成するピストン73と、該ピストン73に連結された前記作動ロッド66と、を備えている。前記シリンダ63は、その両端部を、前記作動ロッド66を摺動自在且つ気液密に受け入れるヘッド側蓋74と、ボトム側蓋75と、で気液密に閉じられている。
【0058】
また、前記シリンダ63には、前記一方の油室(作動ロッド側油室)71と、前記他方の油室(反作動ロッド側油室)72と、のそれぞれに、作動流体としての作動油Lを出し入れするための二つのポート(作動ロッド側ポート76、反作動ロッド側ポート77)が形成されている。これらのポート76,77は、それぞれ、前記ヘッド側蓋74及び前記ボトム側蓋75に隣接する位置に形成されている。
【0059】
前記ピストン73は、その前後両端部のそれぞれに、幅の狭い大径部78,79を有するとともに、該大径部78,79同士の間に、幅の広い小径部80を備えている。前記大径部78,79のそれぞれが、シール部材81,81を介して前記シリンダ63の内周面に気液密に摺接する。前記ピストン73の前記小径部80と、前記シリンダ63の内周面と、の間には、環状空間83が形成されている。
【0060】
前記緩衝機構69は、前記二つの油室71,72への前記作動油Lの出入りが停止されている油圧回路状態において、前記アクチュエータ60を収縮させる方向に作用する前記外力F2によって開かれて前記二つの油室71,72同士を互いに連通せしめる逆止弁84を備えている。本実施の形態では、前記ピストン73の内部に、前記作動ロッド側油室71と、前記反作動ロッド側油室72と、を互いに連通せしめる油通路85を形成し、前記逆止弁84によって、前記油通路85が開閉されるようになっている。
【0061】
図7において、前記アクチュエータ60の油圧回路を構成する流体圧送手段としての油圧ポンプ86は、前記走行機体53(図5参照)に搭載された内燃エンジン等の原動機87によって駆動され、同じく前記走行機体53に搭載された作動流体タンクとしての作動油タンク88内の前記作動油Lを、作動油吐出管路89へと圧送する。該作動油吐出管路89は、ブーム開閉駆動方向切換弁90に連通している。また、前記作動油吐出管路89は、適当な形式の圧力制御弁91を介して、前記作動油タンク88へも連通していて、前記油圧配管系内の油圧が設定値を超えると、前記油圧ポンプ86により圧送される前記作動油Lの内の超過油圧に対応する分量が、前記作動油タンク88へと自動的に戻されるようになっている。
【0062】
前記ブーム開閉駆動方向切換弁90は、第一送油管路92及び第二送油管路93を通して、前記アクチュエータ60の前記二つの油室71,72に連通している。前記第一送油管路92には、第一の逆止弁付き流量調整弁94が、また、前記第二送油管路93には、第二の逆止弁付き流量調整弁95が、それぞれ介装されている。また、前記ブーム開閉駆動方向切換弁90は、戻し管路96を通して、前記作動油タンク88へと連通している。
【0063】
前記ブーム開閉駆動方向切換弁90は、例えば、スプリングリターン式の三位置四ポート弁であり、該四つのポートが全て閉じられる図7の中立位置へ自動的に戻される方向へと常時付勢されている。そして、前記走行機体3の運転者(操作者)から、例えば、前記レバー62の操作によって、ブーム開指令が発せられると、前記ブーム開閉駆動方向切換弁90によって油圧回路が切り換えられ、前記第二の逆止弁付き流量調整弁95の調量弁部95aを通して、前記アクチュエータ60の前記反作動ロッド側油室72内へと前記作動油Lが圧送されるとともに、前記作動ロッド側油室71内の前記作動油Lが、前記第一の逆止弁付き流量調整弁94の逆止弁部94bを通して、前記第一送油管路92及び前記戻し管路96から前記作動油タンク88へと戻されて、前記アクチュエータ60の前記作動ロッド66が伸び出し方向へと駆動される。前記アクチュエータ60が、図7に示す最大伸長状態となった時に、前記右ブーム57が前記展張姿勢Oとなるので、前記運転者は、前記ブーム開閉駆動方向切換弁90を中立位置へと切換操作することにより、前記右ブーム90を、前記展張姿勢Oに保持せしめることができる。
【0064】
ところで、図6に示すように、前記右ブーム57を展張しての前記走行機体3の前方Aへの走行中に、前記右ブーム57が障害物70に衝突すると、その衝撃力f2によって前記アクチュエータ60に対して、前記作動ロッド66を前記通常伸長状態から収縮させる方向への外力F2が作用するので、図7に示すように、前記ピストン73を介して前記反作動ロッド側油室72の内圧が上昇し、前記逆止弁84が開かれて、前記二つの油室71,72同士が互いに連通せしめられる。これにより、前記外力F2の大きさに応じて、前記反作動ロッド側油室72内の前記作動油Lが、前記作動ロッド側油室71内へと流入する。そして、前記外力F2に応じて、前記作動ロッド66の伸長長さが、前記最大伸長状態から、前記最大収縮状態を限度として、短くなる。よって、前記障害物70に衝突しても、前記右ブーム57は、前記ブーム枢支軸56を中心として、前記走行機体53の進行方向の後方Pへと退避揺動することができ、衝突時の衝撃が緩衝されるので、前記右ブーム57等の破損が防止される。
【0065】
前記運転者は、前記右ブーム57が、誤って前記障害物70に衝突した場合には、直ちに前記走行機体3を停止させ、該走行機体3を後退させたり、前記昇降装置54を操作したりして、前記右ブーム7の先端部側を上方へ揺動させて、前記障害物70を通過することができる。
【0066】
前記右ブーム57を元の前記展張姿勢Oへと戻すには、前記ブーム開閉方向切換弁90によって、前記作動ロッド66を伸長作動せしめる操作位置へと、前記アクチュエータ60の油圧回路を切換操作すればよい。
【0067】
散布作業が終了して、前記運転者から、前記レバー62の操作によって、ブーム閉指令が発せられると、前記ブーム開閉駆動方向切換弁90によって油圧回路が切り換えられ、前記第一の逆止弁付き流量調整弁94の調量弁部94aを通して、前記アクチュエータ60の前記作動ロッド側油室71内へと前記作動油Lが圧送されるとともに、前記反作動ロッド側油室72内の前記作動油Lが、前記第二の逆止弁付き流量調整弁95の逆止弁部95bを通して、前記第二送油管路93及び前記戻し管路96から前記作動油タンク88へと戻されて、前記アクチュエータ60の前記作動ロッド66が収縮方向へと駆動される。該作動ロッド66が最大収縮状態となった時に、前記右ブーム57は、前記収納姿勢Cとなるので、前記運転者は、前記ブーム開閉駆動方向切換弁90を中立位置へと戻すことにより、前記右ブーム57を前記収納姿勢Cに保持せしめることができる。
【0068】
なお、前記実施の形態では、前記逆止弁84を、前記ピストン73の内部に配設している。このため、前記アクチュエータ60の構成がコンパクトとなる利点がある。これに対し、変形例として、図7に仮想線で示したように、前記逆止弁84の配設位置を、前記シリンダ63の外部とすることもできる。このようにすれば、前記逆止弁84へのアクセスが容易となるので、設定圧力の変更や保守点検等の作業が容易となる利点がある。
【0069】
また、前記第一及び第二の実施の形態において、制御操作をより確実に行わしめるために、逆止弁付き流量調整弁44,45,94,95を介装せしめているが、場合によっては、省略することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る散布機用ブーム装置を備えたブーム式作業機の一例としての、田畑等で薬剤等の散布作業を行うためのブーム式散布機の平面図である。
【図2】図1における一方の右ブーム開閉機構の要部拡大平面図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態に係る緩衝機構及び流体圧直線動アクチュエータを含む流体圧回路図である。
【図4】最大伸長状態における図3の油圧直線動アクチュエータの一部を示す断面図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態に係る散布機用ブーム装置を備えたブーム式作業機の一例としての、田畑等で薬剤等の散布作業を行うためのブーム式散布機の平面図である。
【図6】図5における一方の右ブーム開閉機構の要部拡大平面図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態に係る緩衝機構及び流体圧直線動アクチュエータを含む流体圧回路図である。
【符号の説明】
2  散布機
3,53 走行機体
7,57 散布作業用のブーム
10,60 複動形流体圧直線動アクチュエータ
13,63 シリンダ
16,66 作動ロッド
21,22 流体室(作動ロッド側油室、反作動ロッド側油室)
23,73 ピストン
34,84 逆止弁
71,72 流体室(作動ロッド側油室、反作動ロッド側油室)
O 所定の姿勢(展張姿勢)
F1,F2,f1,f2 外力
L  作動流体

Claims (6)

  1. 散布機(2)の走行機体(3,53)に揺動自在に枢支された散布作業用のブーム(7,57)と、該ブーム(7,57)を前記機体(3,53)に対して所定の姿勢(O)に保持する複動形流体圧直線動アクチュエータ(10,60)と、前記ブーム(7,57)を前記所定の姿勢(O)から所定の一方向へと揺動変位せしめるように作用する外力(f1,f2)によって開かれて前記アクチュエータ(10,60)の二つの流体室(21−22,71−72)同士を互いに連通せしめる逆止弁(34,84)と、を備えている、散布機用ブーム装置。
  2. 二つの流体室(21−22,71−72)を有する複動形流体圧直線動アクチュエータ(10,60)と、前記二つの流体室(21−22,71−72)への作動流体(L)の出入りが停止されている流体圧回路状態において、前記アクチュエータ(10,60)の伸長長さを変化せしめるように所定の一方向へと作用する外力(F1,F2)によって開かれて前記二つの流体室(21−22,71−72)同士を互いに連通せしめる逆止弁(34,84)と、を備えている、散布機用緩衝機構。
  3. 前記逆止弁(34,84)が、前記アクチュエータ(10,60)を構成するピストン(23,73)の内部に配設されている、請求項1に記載の散布機用ブーム装置又は請求項2に記載の散布機用緩衝機構。
  4. 前記逆止弁(34,84)が、前記アクチュエータ(10,60)を構成するシリンダ(13,63)の外部に配設されている、請求項1に記載の散布機用ブーム装置又は請求項2に記載の散布機用緩衝機構。
  5. シリンダ(13,63)と、該シリンダ(13,63)内に摺動自在に嵌挿されて二つの流体室(21−22,71−72)を画成するピストン(23,73)と、該ピストン(23,73)に連結された作動ロッド(16,66)と、前記二つの流体室(21−22,71−72)への作動流体(L)の出入りが停止されている流体圧回路状態において、前記作動ロッド(16,66)の相対伸長長さを変化せしめるように所定の一方向へと作用する外力(F1,F2)によって開かれて前記二つの流体室(21−22,71−72)同士を互いに連通せしめる逆止弁(34,84)と、を備えている、散布機用流体圧直線動アクチュエータ。
  6. 前記逆止弁(34,84)が、前記ピストン(23,73)の内部に配設されている、請求項5に記載の散布機用流体圧直線動アクチュエータ。
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