JP7305532B2 - 流量制御弁 - Google Patents
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Description
また、特許文献2の制御弁は、作業機の油圧回路に係る制御弁の具体的な構造を開示するものであるが、簡単に構成することができなかった。
本発明の流量制御弁は、第1制御弁と、第2制御弁と、油圧アクチュエータに接続された第1油路に連通する第1流路と、前記油圧アクチュエータに接続された第2油路に連通する第2流路と、作動油を吐出する油圧ポンプに接続された第3油路に連通する第3流路と、前記作動油を貯留する作動油タンク又は前記油圧ポンプの吸入部に接続された第4油路に連通する第4流路と、前記第1流路又は前記第2流路を通過した前記作動油が通過し且つ前記第1制御弁と前記第2制御弁とを連通する第5流路と、第1位置又は第2位置に移動可能で、且つ、前記第1位置である場合に前記第1流路と前記第3流路とを接続可能で且つ、前記第2位置である場合に前記第1流路と前記第5流路とを接続可能な第1接続部と、前記第1位置である場合に前記第2流路と前記第5流路とを接続可能で且つ、前記第2位置である場合に前記第2流路と前記第3流路とを接続可能な第2接続部とを有するスプールと、前記スプールとは異なる場所に設けられ且つ、前記第4流路と前記第5流路とを連通する第6流路と、を備え、前記第6流路は、前記第5流路に連通する第1連通部と、前記第4流路に連通する第2連通部と、前記第1連通部及び前記第2連通部を繋ぎ、且つ、前記第1連通部の内径及び前記第2連通部の内径よりも内径が小さい絞り部と、を含んでいる。
前記第5流路とは別に前記第1制御弁と前記第2制御弁とに連通し且つ、前記第5流路と連通可能な第7流路を備えている。
前記第1接続部は、前記第1流路と、前記第5流路及び前記第6流路に接続可能である。
前記第2接続部は、前記第2流路と、前記第5流路及び前記第6流路に接続可能である。
前記スプールは、前記第5流路と前記第4流路とを接続する補助接続部を備えている。
前記第5流路に設けられ、前記第1制御弁から前記第2制御弁に前記作動油を流すのを許容し、且つ前記第2制御弁から前記第1制御弁に前記作動油を流すのを阻止する第1逆止弁を備えている。
前記第6流路は、前記第1逆止弁の上流側に位置している。
前記スプールは、前記壁部との間で形成された補助接続部を有し、前記第2位置にあるとき、前記補助接続部を介して前記第4流路と前記第5流路とを接続するように構成されている。
図4は、本発明に係る作業機の側面図を示している。図4では、作業機の一例として、スキッドステアローダを示している。但し、本発明に係る作業機はスキッドステローダに限定されず、例えば、コンパクトトラックローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
機体2上にはキャビン3が搭載されている。キャビン3内の後部には運転席8が設けられている。本発明の実施形態において、作業機1の運転席8に着座した運転者の前側(図4の左側)を前方、運転者の後側(図4の右側)を後方、運転者の左側(図4の手前側)を左方、運転者の右側(図4の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。機体2の中央部から右部或いは左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって、機体2から離れる方向である。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって、機体2に近づく方向である。
作業装置4は、ブーム10と、バケット11と、リフトリンク12、制御リンク13と、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ17とを有する。ブーム10は、機体2の側方に設けられている。バケット11は、ブーム10の先端(前端)に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10の基部(後部)を支持する。ブームシリンダ14は、ブーム10を上又は下に駆動する。
次に、スキッドステアローダ1に設けられた作業系油圧回路(作業系油圧システム)について説明する。
第1油圧ポンプP1は、原動機7の動力によって作動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、タンク(作動油タンク)15に貯留された作動油を吐出可能である。第2油圧ポンプP2は、原動機7の動力によって作動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第2油圧ポンプP2は、タンク(作動油タンク)15に貯留された作動油を吐出可能である。なお、第2油圧ポンプP2は、油圧システムにおいて、信号用の作動油、制御用の作動油を吐出する。信号用の作動油及び制御用の作動油のことをパイロット油という。
第2制御弁20Bは、バケット11を制御する油圧シリンダ(バケットシリンダ)17を制御する弁である。第3制御弁20Cは、予備アタッチメントに装着された油圧アクチュエータ(油圧シリンダ、油圧モータ等)16を制御する弁である。
第2制御弁20Bは、それぞれパイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。第2制御弁20Bは、中立位置20b3、中立位置20b3とは異なる第1位置20b1、中立位置20b3及び第1位置20b1とは異なる第2位置20b2に切り換わる。第2制御弁20Bにおいて、中立位置20b3、第1位置20b1及び第2位置20b2の切換は、操作部材の操作によりスプールを動かすことによって行う。第2制御弁20Bには、油路を介してバケットシリンダ17が接続されている。
図1に示すように、第1制御弁20Aは、シリーズ回路に適用可能な弁である。上流側の制御弁(例えば、第1制御弁20A)と下流側の制御弁(例えば、第2制御弁20B)を有するシリーズ回路においては、第1制御弁20Aの作動時に油圧アクチュエータから当該第1制御弁20Aに戻ってきた作動油(戻り油)は第2制御弁20Bに流すことになる。第1制御弁20Aは、作動時に油圧アクチュエータから戻ってきた戻り油の一部を、作動油を排出する油路に出力可能な弁である。
図2Aに示すように、第1制御弁20Aは、本体30A内に形成されている。本体30Aは、鋳物や樹脂などで形成されている。なお、図1に示すように、第2制御弁20B及び第3制御弁20Cも、第1制御弁20Aと同じ本体30A内に形成されている。即ち、本体30Aが第1制御弁20A、第2制御弁20B及び第3制御弁20Cの共通の部材となっているが、制御弁20毎に個別の本体を備えていてもよい。
第1本体ポート131は、ブームシリンダ14に接続された第1油路21の他端を接続するポートである。したがって、第1本体ポート131からブームシリンダ14に向かう作動油は、第1油路21を通ってブームシリンダ14の第1給排ポート14dに入る。また、第1給排ポート14dから第1制御弁20Aに向かう作動油は、第1油路21を通って第1本体ポート131に入る。
第1流路41は、本体30Aに形成された流路であって、第1本体ポート131に連通している。本体30Aの横方向の左部に第1本体ポート131が設けられ、当該第1本体ポート131に続いて第1流路41が形成されている。第1流路41は、少なくとも縦方向に延設している。
また、第1流路41に連通する部分28A及び第2流路42に連通する部分28Aのそれぞれに、リリーフ弁28が接続される。
第5流路45は、左流路45aと、右流路45bとを含んでいる。左流路45aは、本体30Aの横方向の左部に形成されている。左流路45aは、第1流路41と第4流路44の左流路44aとの間に位置している。右流路45bは、本体30Aの横方向の右部に形成されている。右流路45bは、第2流路42と第4流路44の右流路44bとの間に位置している。左流路45aと右流路45bとは合流していて、合流後の流路45cが第2制御弁20Bに接続されている。
以下、スプール50について詳しく説明する。
スプール50は、円柱状に形成されている。円柱状のスプール50は、本体40の内部に形成された貫通孔36aに挿入されている。スプール50の左端又は右端は、本体40から突出している。スプール50の突出した部分(突出部)にレバー等の操作部材が連結されている。
具体的には、第1接続部152は、第1凹部152aを含んでいる。第1凹部152aは、スプール50の外周面を環状に凹ますことにより形成した部分である。スプール50を移動して、第1凹部152a、第1流路41の端部41a及び第3流路43の左流路43a(端部43a1)を重複(対応)させる。即ち、第1制御弁20Aが第1位置20a1である場合、第1接続部152は、第1流路41と第3流路43とを接続することができる。また、スプール50を移動して、第1凹部152a、第1流路41の端部41a及び第5流路45の左流路45a(端部45a1)を重複(対応)させる。即ち、第1制御弁20Aが第2位置20a2である場合、第1接続部152は、第1流路41と第5流路45とを接続することができる。
第6流路46は、第1連通部46aと、第2連通部46bと、絞り部46cとを含んでいる。第1連通部46aは、右側に設けられ、第4流路44の右流路44bに連通している。第2連通部46bは、第1連通部46aと同様に右側に設けられ、第5流路45の右流路45bに連通している。第1連通部46aの内径R1と、第2連通部46bの内径R2とは略同じに設定されている。絞り部46cは、第4流路44の右流路44bと、第5流路45の右流路45bとを繋ぐ流路であって、第1連通部46aの内径R1及び第2連通部46bの内径R2によりも内径R3が小さくなっている。
図3は、図2A及び図2Bと形状が異なる流量制御弁30を示している。なお、図3は第2位置20a2に切り換わっている状態を示している。図3に示すように、流量制御弁30にも第6流路46が設けられている。図3は、例えば、ブームシリンダ14、バケットシリンダ17を制御する弁である。図3において、本体30Aが図2A及び図2Bと異なるものの機能は同じであるため、図2A及び図2Bと共通する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。なお、図3において、第5流路45には、図1と同じように、第1制御弁20Aから第2制御弁20Bに作動油を流すのを許容し且つ第2制御弁20Bから第1制御弁20Aに作動油を流すのを阻止する第1逆止弁101(図示省略)が設けられる。つまり、図3の流量制御弁30においても、第1油圧アクチュエータ14から戻った戻り油(第5流路45を通過した戻り油)の一部は、第6流路46を介して第4流路44へ流れる一方、他の作動油は、第1逆止弁101へ向けて流れ、第7流路143へ流すことができる。
上述した実施形態では、第1制御弁20Aの第2位置20a2側には、第2接続部154に連通可能な第6流路46等を設けているが、第1制御弁20Aの第1位置20a1側には、第1接続部152に連通する第6流路46等を設けてもよい。つまり、第1制御弁20Aにおいて、第1油圧アクチュエータ14が伸長する側、収縮する側のどちらにも適用が可能である。また、第2制御弁20Bの他の制御弁に第6流路46等を適用する場合も、同様に、油圧アクチュエータが伸長する側、収縮する側のどちらにも適用が可能である。つまり、スプール50の移動によって、第1接続部152は、第1流路41、第5流路45及び第6流路46に接続可能である。また、スプール50の移動によって、第2接続部154は、第2流路42、第5流路45及び第6流路46に接続可能である。
第5流路45の中途部に設けられ、第1制御弁20Aから第2制御弁20Bに作動油を流すのを許容し且つ第2制御弁20Bから第1制御弁20Aに作動油を流すのを阻止する第1逆止弁101を備え、第6流路46は、第1逆止弁101の上流側に位置している。これによれば、第1制御弁20Aから第2制御弁20Bへの戻り油をスムーズに供給することができる。
第2接続部154は、第2流路42と、第5流路45及び第6流路46に接続可能である。これによれば、油圧アクチュエータから第2流路42を介して第1制御弁20Aに戻った作動油(戻り油)を、第5流路45を介して第2制御弁20Bに流すことができる一方で、第6流路46を介して第4流路44へ排出することができる。
なお、第6流路46は、第1制御弁20A以外の制御弁、例えば、第2制御弁20Bに設けてもよく限定されない。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。上述した第4流路44は、第1制御弁20Aと作動油タンク15とを接続していた。これに代え、第4流路44は、第1制御弁20Aと第1油圧ポンプP1の吸入部(作動油を吸い込む箇所)とを接続する流路であってもよい。或いは、第4流路44は、第1制御弁20Aと第2油圧ポンプP2の吸入部とを接続する流路であってもよい。
16 :油圧アクチュエータ
20 :制御弁
20A :第1制御弁
20B :第2制御弁
20a1 :第1位置
20a2 :第2位置
20b1 :第1位置
20b2 :第2位置
20c1 :第1位置
20c2 :第2位置
21 :第1油路
22 :第2油路
23 :第3油路
24 :第4流路
30 :流量制御弁
41 :第1流路
42 :第2流路
43 :第3流路
44 :第4流路
45 :第5流路
45c :流路
46 :第6流路
46a :第1連通部
46b :第2連通部
46c :絞り部
50 :スプール
101 :第1逆止弁
143 :第7流路
152 :第1接続部
154 :第2接続部
254 :補助接続部
R1 :内径
R2 :内径
R3 :内径
Claims (10)
- 第1制御弁と、
第2制御弁と、
油圧アクチュエータに接続された第1油路に連通する第1流路と、
前記油圧アクチュエータに接続された第2油路に連通する第2流路と、
作動油を吐出する油圧ポンプに接続された第3油路に連通する第3流路と、
前記作動油を貯留する作動油タンク又は前記油圧ポンプの吸入部に接続された第4油路に連通する第4流路と、
前記第1流路又は前記第2流路を通過した前記作動油が通過し且つ前記第1制御弁と前記第2制御弁とを連通する第5流路と、
第1位置又は第2位置に移動可能で、且つ、前記第1位置である場合に前記第1流路と前記第3流路とを接続可能で且つ、前記第2位置である場合に前記第1流路と前記第5流路とを接続可能な第1接続部と、前記第1位置である場合に前記第2流路と前記第5流路とを接続可能で且つ、前記第2位置である場合に前記第2流路と前記第3流路とを接続可能な第2接続部とを有するスプールと、
前記スプールとは異なる場所に設けられ且つ、前記第4流路と前記第5流路とを連通する第6流路と、
を備え、
前記第6流路は、
前記第5流路に連通する第1連通部と、
前記第4流路に連通する第2連通部と、
前記第1連通部及び前記第2連通部を繋ぎ、且つ、前記第1連通部の内径及び前記第2連通部の内径よりも内径が小さい絞り部と、
を含んでいる流量制御弁。 - 前記第5流路の中途部に設けられ、前記第1制御弁から前記第2制御弁に前記作動油を流すのを許容し且つ前記第2制御弁から前記第1制御弁に前記作動油を流すのを阻止する第1逆止弁を備え、
前記第6流路は、前記第1逆止弁の上流側に位置している請求項1に記載の流量制御弁。 - 前記第5流路とは別に前記第1制御弁と前記第2制御弁とに連通し且つ、前記第5流路と連通可能な第7流路を備えている請求項1又は2に記載の流量制御弁。
- 前記第1接続部は、前記第1流路と、前記第5流路及び前記第6流路に接続可能である請求項1~3のいずれかに記載の流量制御弁。
- 前記第2接続部は、前記第2流路と、前記第5流路及び前記第6流路に接続可能である請求項1~4のいずれかに記載の流量制御弁。
- 前記スプールは、前記第5流路と前記第4流路とを接続する補助接続部を備えている請求項4又は5に記載の流量制御弁。
- 本体内に形成された第1制御弁及び第2制御弁を備えた流量制御弁であって、
前記本体は、
アクチュエータに接続された第1本体ポート及び第2本体ポートと、
油圧ポンプから作動油を受容する第3本体ポートと、
前記作動油を前記本体の外へ排出する第4本体ポートと、
前記第1本体ポートに連通する第1流路と、
前記第2本体ポートに連通する第2流路と、
前記第3本体ポートに連通する第3流路と、
前記第4本体ポートに連通する第4流路と、
前記第1制御弁と前記第2制御弁との間で連通する第5流路と、
前記本体内において長手方向に延びる貫通孔を形成する壁部と、
前記壁部との間で第1接続部を形成する第1凹部と、前記壁部との間で第2接続部を形成する第2凹部とを含み、前記貫通孔に挿入され、中立位置から第1位置又は第2位置に向かって長手方向に移動するように構成されたスプールとを備え、
前記スプールは、
前記第1位置にあるとき、前記第1接続部を介して前記第1流路と前記第3流路とを接続し、前記第2接続部を介して前記第2流路と前記第5流路とを接続し、
前記第2位置にあるとき、前記第1接続部を介して前記第1流路と前記第5流路とを接続し、前記第2接続部を介して前記第2流路と前記第3流路とを接続するように構成され、
前記本体は、前記第4流路と前記第5流路とを接続し、前記壁部とは離間して長手方向に延びる第6流路を備えている流量制御弁。 - 前記第6流路は、
前記第5流路に連通する第1連通部と、
前記第4流路に連通する第2連通部と、
前記第1連通部及び前記第2連通部に連通し、且つ、前記第1連通部及び前記第2連通部の内径より小さい内径を有する絞り部と、
を含んでいる請求項7に記載の流量制御弁。 - 前記第5流路に設けられ、前記第1制御弁から前記第2制御弁に前記作動油を流すのを許容し、且つ前記第2制御弁から前記第1制御弁に前記作動油を流すのを阻止する第1逆止弁を備え、
前記第6流路は、前記第1逆止弁の上流側に位置している、請求項7又は8に記載の流量制御弁。 - 前記スプールは、前記壁部との間で形成された補助接続部を有し、前記第2位置にあるとき、前記補助接続部を介して前記第4流路と前記第5流路とを接続するように構成されている請求項7~9のいずれかに記載の流量制御弁。
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