JP2004132451A - 緩衝装置のロック機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリンダチューブ10の外周に形成した凹部27に、ボール保持部材23に形成した貫通孔25に組み込んだボール26の一部をはめこんだ状態を、規制部材24によって保持するとともに、第1圧力室a及び第2圧力室b内の圧力作用によって、つかみ部材21に対するボール保持部材23及び規制部材24の移動を規制して、シリンダチューブ10とピストンロッド20との相対移動を規制する構成にしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の免震機構などに用いる緩衝装置のロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
地震による衝撃を和らげる装置として、免震機構が従来から知られている。
この免震機構は、例えば図6に示すように、建物1と基礎2との間に積層ゴムアイソレータ3を介在させている。そして、この積層ゴムアイソレータ3によって、建物1と基礎2との水平方向の相対変位を許容することで、地震の揺れを吸収するようにしている。また、緩衝装置4を介して建物1と基礎2側とを連係し、この緩衝装置4のダンパー機能によって建物1の揺れを素早く吸収するようにしている。
このような免震機構を用いれば、地震によって大きな揺れが生じた場合でも、建物1の水平方向の揺れは少しで済み、しかもこの揺れは、緩衝装置4によって素早く減衰されるので、建物1に対する地震の悪影響を防止することができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−325178号公報(第2頁〜第5頁、図1〜図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記免震機構を用いた建物1は、基礎2に対する水平方向の移動が許容されているため、台風のときのような強風が建物1に作用すると、建物1が揺れてしまう。つまり、風の影響で、その建物1の居住性が損なわれるという問題がある。
そこで、強風などによる建物1の揺れを防止するために、建物1と基礎2とを剛体で連結することが考えられる。ただし、このようにすると、積層ゴムアイソレータ3による免震機能が発揮されなくなるので、建物1と基礎2とを剛体で連結することはできない。
この発明の目的は、必要に応じて緩衝装置の作動をロックすることで、上記の問題を解決することのできる緩衝装置のロック機構を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、シリンダチューブ内をピストンによって2つの室に区画形成するとともに、これら両室を減衰バルブを介して連通させた緩衝装置と、この緩衝装置のピストンロッドに一方を固定するとともに、他方をシリンダチューブの外周に配置したつかみ部材と、このつかみ部材とシリンダチューブとの間であって、つかみ部材及びシリンダチューブに対して移動自在に設けたボール保持部材及び規制部材と、ボール保持部材とつかみ部材とで区画形成された第1圧力室と、規制部材とつかみ部材とで区画形成された第2圧力室と、これら第1、第2圧力室に圧油を供給する圧力供給手段と、ボール保持部材に形成した貫通孔に組み込んだボールと、ボール保持部材と規制部材との間に介在させたスプリングと、シリンダチューブに対するボール保持部材の位置を検出する位置センサと、シリンダチューブの外周に形成した凹部とを備え、上記凹部にボールの一部をはめこんだ状態を規制部材によって保持するとともに、第1、第2圧力室内の圧力作用によってつかみ部材に対するボール保持部材及び規制部材の移動を規制して、シリンダチューブとピストンロッドとの相対移動を規制する構成にしたことを特徴とする。
【0006】
第2の発明は、シリンダチューブ内をピストンによって2つの室に区画形成するとともに、これら両室を、減衰バルブを介して連通させた緩衝装置と、この緩衝装置のピストンロッドに一方を固定するとともに、他方をシリンダチューブの外周に配置したつかみ部材と、このつかみ部材とシリンダチューブとの間であって、つかみ部材及びシリンダチューブに対して移動自在に設けた規制部材と、規制部材とつかみ部材とで区画形成された圧力室と、この圧力室に圧油を供給する圧力供給手段と、つかみ部材に形成した貫通孔に組み込んだボールと、つかみ部材と規制部材との間に介在させたスプリングと、シリンダチューブの外周に形成した凹部とを備え、上記凹部にボールの一部をはめこんだ状態を規制部材によって保持するとともに、圧力室内の圧力作用によってつかみ部材に対する規制部材の移動を規制して、シリンダチューブとピストンロッドとの相対移動を規制する構成にしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図3にこの発明の第1実施形態を示す。
図1に示すように、シリンダチューブ10内にピストン11を摺動自在に組み込むとともに、このピストン11によってシリンダチューブ10内を2つの室12,13に区画形成している。
また、上記ピストン11には、第1減衰バルブ14と第2減衰バルブ15とを組み込むとともに、これら第1,2減衰バルブ14,15を介して両室12,13を連通させている。上記第1減衰バルブ14は、一方の室12から他方の室13への流通のみを流動抵抗を与えながら許容するものであり、上記第2減衰バルブ15は、他方の室13から一方の室12への流通のみを流動抵抗を与えながら許容するものである。
なお、上記ピストン11には、ピストンロッド20を固定している。
【0008】
上記シリンダチューブ10内には、タンク16を形成している。このタンク16は、オリフィス17を介して一方の室12に連通している。また、このタンク16は、第3減衰バルブ18及びチェック弁19を介してそれぞれ他方の室13にも連通している。上記第3減衰バルブ18は、他方の室13からタンク16への流入のみを流動抵抗を与えながら許容するものである。また、上記チェック弁19は、タンク16側から他方の室13側への流通のみを許容するものである。
【0009】
以上の構成によって緩衝装置Aを構成しているが、この緩衝装置Aが伸長して、ピストン11が図中左方向に移動すると、一方の室12の圧油が第1減衰バルブ14を介して他方の室13側に流入する。そして、このとき第1減衰バルブ14で生じる流動抵抗によって、ピストン11の移動速度が減速される。なお、ピストンロッド20の体積の分だけ、他方の室13の流量が不足するので、その不足分を、チェック弁19を介してタンク16から他方の室13に供給するようにしている。
【0010】
上記と反対に緩衝装置Aが収縮して、ピストン11が右方向に移動すると、他方の室13の圧油は、第2減衰バルブ15を介して一方の室12に流れ込むとともに、第3減衰バルブ18を介してタンク16に排出される。そして、上記第2,3減衰バルブ15,18で生じる流動抵抗によって、ピストン11の移動速度が減速される。
以上のように、この緩衝装置Aは、伸縮するときに、そのダンパー機能を発揮するようにしている。
【0011】
上記緩衝装置Aのシリンダチューブ10の外周には、筒状のつかみ部材21を設けている。このつかみ部材21は、その一方をピストンロッド20に固定している。したがって、このつかみ部材21は、ピストンロッド20と一体になって移動する。
また、上記つかみ部材21とシリンダチューブ10との間には、筒状のボール保持部材23と、筒状の規制部材24とを組み付けている。これらボール保持部材23および規制部材24は、つかみ部材21およびシリンダチューブ10に対して摺動自在に移動できるようにしている。
【0012】
上記ボール保持部材23には、図2に示すように、環状凸部23aを形成している。そして、この環状凸部23aの外周を、ガイド部21に形成した拡径部21aの内周に接触させることによって、第1圧力室aを区画形成している。
また、このボール保持部材23には、貫通孔25を複数形成するとともに、これら貫通孔25にそれぞれボール26を組み込んでいる。そして、各ボール26の一部が、シリンダチューブ10の外周に形成した環状凹部27にはまるようにしている。
【0013】
一方、上記規制部材24にも、環状凸部24aを形成している。そして、この環状凸部24aの外周を、ガイド部21の拡径部21aの内周に接触させることによって、第2圧力室bを区画形成している。
また、この規制部材24には拡大部24bを形成し、この拡大部24bに上記ボール保持部材23の左端側、すなわちボール26を保持した部分が入り込むようにしている。このようにして拡大部24bにボール26を保持した部分が入り込むと、規制部材24が貫通孔25を塞ぐとともに、ボール26の一端をシリンダチューブ10側に押し出す。この押し出されたボール26の一部は、環状凹部27にはまるようにしている。そして、この押し出されたボール26の一部を環状凹部27にはめ込んだ状態を保つことにより、シリンダチューブ10に対するボール保持部材23の移動を規制するようにしている。
【0014】
上記ボール保持部材23の環状凸部23aと規制部材24の環状凸部24aとの間には、スプリング34を介在させている。そして、このスプリング34の弾性力によって、ボール保持部材23及び規制部材24に互いに離れる方向の力を付与している。
【0015】
一方、上記第1圧力室a及び第2圧力室bには、4つのソレノイドバルブ35〜38からなる圧力供給手段Bを接続している。
この圧力供給手段Bのソレノイドバルブ35を開ポジションに切り換えると、第1圧力室aに圧油が供給されるようにしている。また、ソレノイドバルブ36を開ポジションに切り換えると、第2圧力室bに圧油が供給されるようにしている。図1及び図2は、このようにして第1,第2圧力室a、bに圧油を供給した状態を示している。
【0016】
上記のようにして第1、第2圧力室a,bに圧油を充填すると、つかみ部材21に対するボール保持部材23および規制部材24の移動が規制される。しかも、このとき、上記したようにシリンダチューブ10に対するボール保持部材23の移動がボール26によって規制されているので、シリンダチューブ10に対するつかみ部材21の移動が規制されることになる。上記つかみ部材21の一方は、ピストンロッド20に固定されている。
したがって、上記のようにシリンダチューブ10に対するつかみ部材21の移動が規制されると、シリンダチューブ10とピストンロッド20との相対移動が規制されることになる。このようにシリンダチューブ10とピストンロッド20との相対移動が規制されると、緩衝装置Aは伸縮できなくなるので、この緩衝装置Aの作動がロックされたことになる。
【0017】
一方、ソレノイドバルブ37を開ポジションに切り換えると、第1圧力室aがタンク圧となる。また、ソレノイドバルブ38を開ポジションに切り換えると、第2圧力室bがタンク圧となる。このようにして両圧力室a,bをタンク圧にすると、図3に示すように、スプリング34の弾性力によって規制部材24が図中左方向に移動するとともに、ボール保持部材23が右方向に移動する。また、ボール保持部材23が移動するときに、環状凹部27からボール26の一部が押し出されるので、ボール保持部材23はシリンダチューブに対して移動可能となる。
このようにすれば、つかみ部材21とシリンダチューブ10との相対移動が許容されるので、緩衝装置Aが伸縮可能となり、作動ロックが解除されることになる。
【0018】
なお、上記ボール保持部材23には、位置センサ39を設けている。この位置センサ39は、シリンダチューブ10の外周に形成した凹凸からなる目盛り40の数を検知して、シリンダチューブ10に対するボール保持部材23の位置を特定するものである。このようにシリンダチューブ10に対するボール保持部材23の位置を特定するのは、環状凹部27にボール26の位置を合わせるためであるが、詳しいことについては後で説明する。
なお、図1〜図3における符号30〜33はシール部材であり、これらシール部材30〜33によって第1、第2圧力室a、b内の圧油が外部に漏れないようにしている。
【0019】
次に、図3に示す状態から、緩衝装置Aの作動をロックする場合の手順について説明する。
まず、ソレノイドバルブ35を開ポジションに切り換える。このようにソレノイドバルブ35を開ポジションに切り換えると、ポンプPの吐出油が第1圧力室aに供給される。このようにして第1圧力室aに圧油を供給すると、ボール保持部材23がスプリング34をたわませながら図面左方向に移動する。このとき、シリンダチューブ10に対するボール保持部材23の位置を位置センサ39によって特定し、ボール保持部材23の貫通孔25の位置を、シリンダチューブ10に形成した環状凹部27の対向する位置に合わせる。つまり、環状凹部27に対向する位置にボール26を移動させる。このようにしてボール26と環状凹部27との位置が一致したら、ソレノイドバルブ35を閉ポジションに切り換えて、その状態を保持する。
【0020】
なお、上記のように第1圧力室aに圧油を供給すると、つかみ部材21に図面右方向の推力が作用するが、スプリング34のバネ力を小さく設定することにより、この推力によってつかみ部材21が右方向に移動しないようにしている。すなわち、つかみ部材21は、ピストンロッド20に固定されているが、このつかみ部材21を動かす条件は、ピストンロッド20に固定したピストン11を、シリンダチューブ10に対して右方向に移動させるだけの推力が、このつかみ部材21に作用した場合である。
【0021】
上記ピストン11は、第2減衰バルブ15の設定圧以上の圧力が室13に発生しなければ右方向に移動しない。つまり、第1圧力室aに圧油を供給しても、室13内の圧力が第2減衰バルブ15の設定圧以下であれば、つかみ部材21は移動しない。
この第1実施形態では、第2減衰バルブ15の設定圧以下の圧力で、ボール保持部材23が移動するように、スプリング34のバネ力を設定している。したがって、上記のように第1圧力室aに圧油を供給しても、つかみ部材21は移動しないで、ボール保持部材23だけが移動する。
【0022】
上記ボール保持部材23を動かして、環状凹部27の対向する位置にボール26を保持したら、ソレノイドバルブ36を開ポジションに切り換えて、第2圧力室bに圧油を供給する。第2圧力室bに圧油を供給すると、規制部材24がスプリング34をたわませながら図中右方向に移動する。なお、第2圧力室bに圧油を供給すると、つかみ部材21に図面左方向の推力が作用するが、上記と同様の理由により、つかみ部材21は動かずに、規制部材24だけが移動するようにしている。
【0023】
図2に示すように、上記規制部材24がその右側端をボール保持部材23の環状凸部23aに押し付ける位置まで移動すると、ソレノイドバルブ36を閉ポジションに戻す。このようにすれば、上記したように、つかみ部材21に対するボール保持部材23及び規制部材24の移動が規制されて、しかも、ボール保持部材23に対するシリンダチューブ10の移動が規制されるので、シリンダチューブ10とピストンロッド20との相対移動が規制される。
したがって、緩衝装置Aの作動がロックされて、そのダンパー機能が発揮されなくなる。
【0024】
上記の状態からソレノイドバルブ37,38を開ポジションに切り換えて、第1、第2圧力室a,bをタンクTに連通すると、これら圧力室a,b内の圧力が低下する。そのため、規制部材24がスプリング34の弾性力によって左方向に移動する。このように規制部材24が左方向に移動して、貫通孔25が開口すると、環状凹部27からボール26を押し出しながらボール保持部材23が右方向に移動する。そして、図3に示すようにシリンダチューブ10とピストンロッド20との移動規制が許容される。したがって、緩衝装置Aのダンパー機能が発揮される状態となる。
【0025】
上記第1実施形態によれば、緩衝機構Aの作動を必要に応じてロックすることができる。したがって、この第1実施形態の機構を免震機構の緩衝装置に用いれば、地震のときに緩衝機構Aのダンパー機能を発揮させる一方で、緩衝装置Aの作動をロックすることにより強風時の建物の揺れを規制することができる。つまり、免震機能を維持しながら、風の影響による居住性の悪化を防止することができる。
また、普段は緩衝装置Aをロックしておいて、地震センサなどによって地震を検知したときに、緩衝機構Aの作動ロックを解除するようにしてもよい。つまり、必要に応じて緩衝装置Aのロックを解除するようにしてもよい。
【0026】
図4,図5に示す第2実施形態は、つかみ部材21に直接貫通孔25を形成し、この貫通孔25にボール26を組み込んたものである。つまり、つかみ部材21にボール26を保持させている。このようにつかみ部材21にボール26を保持させたので、第1実施形態におけるボール保持部材と第1圧力室aを省略し、第2圧力室bのみに図示していない圧力供給手段を接続するようにしている。
また、この第2実施形態では、緩衝装置Aが中立の状態にあるときに、つかみ部材21に設けたボール26が、シリンダチューブ10に形成した環状凹部27に対向するように予め設定している。したがって、この第2実施形態では、第1実施形態のような位置センサを省略している。
なお、その他の構成については上記第1実施形態と同じなので、この第1実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付している。
【0027】
この第2実施形態によれば、図4に示すように、圧力室bに圧油を供給すると、上記第1実施形態と同様の原理により、シリンダチューブ10とつかみ部材21との相対移動が規制される。つまり、緩衝装置Aの伸縮動作がロックされて、ダンパー機能が発揮されない状態になる。
一方、図示していない圧力供給手段を介して圧力室bをタンクに連通させると、スプリング34の弾性力によって規制部材24が図中左方向に移動して、塞がれていた貫通孔25が開口する。このように貫通孔25を開口した状態にすれば、シリンダチューブ10とつかみ部材21との相対移動が許容される。つまり、緩衝装置Aの作動ロックが解除された状態になる。
【0028】
この第2実施形態においても、緩衝機構Aの作動を必要に応じてロックすることができるので、免震機構の緩衝装置に用いれば、地震のときに緩衝機構Aのダンパー機能を発揮させる一方で、強風時の建物の揺れを規制することができる。
また、この第2実施形態では、つかみ部材21にボール26を保持させたので、上記第1実施形態に比べて部品点数が少なくて済み、また、つかみ部材21を小型化することもできる。
【0029】
上記第1,第2実施形態では、免震機構の緩衝装置に適用する例を説明したが、この発明の機構は、免震機構の緩衝装置に限らす、制振ダンパーにも用いることができる。つまり、この発明の機構は、ダンパー機能を必要に応じて規制する必要性のある緩衝装置に対して適用することができる。
【0030】
【発明の効果】
第1の発明によれば、凹部にボールの一部をはめこんだ状態を規制部材によって保持するとともに、第1、第2圧力室内の圧力作用によってつかみ部材に対するボール保持部材及び規制部材の移動を規制すると、シリンダチューブとピストンロッドとの相対移動を規制することができるので、必要に応じて緩衝装置のダンパー機能を規制することができる。したがって、この第1の発明を免震機構の緩衝装置に用いれば、地震のときに緩衝機構のダンパー機能を発揮させる一方で、緩衝装置の作動をロックすることで強風時の建物の揺れを規制することができる。
【0031】
第2の発明によれば、凹部にボールの一部をはめこんだ状態を規制部材によって保持するとともに、圧力室内の圧力作用によってつかみ部材に対する規制部材の移動を規制して、シリンダチューブとピストンロッドとの相対移動を規制するので、必要に応じて緩衝装置のダンパー機能を規制することができる。したがって、この第2の発明を免震機構の緩衝装置に用いれば、地震のときに緩衝機構のダンパー機能を発揮させる一方で、緩衝装置の作動をロックすることで強風時の建物の揺れを規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】第2実施形態の要部拡大図である。
【図5】第2実施形態の要部拡大図である。
【図6】免震機構の説明図である。
【符号の説明】
a 第1圧力室
b 第2圧力室
A 緩衝装置
B 圧力供給手段
10 シリンダチューブ
11 ピストン
12,13 室
14,15 減衰バルブ
20 ピストンロッド
21 つかみ部材
23 ボール保持部材
24 規制部材
25 貫通孔
26 ボール
27 凹部
34 スプリング
39 位置センサ
Claims (2)
- シリンダチューブ内をピストンによって2つの室に区画形成するとともに、これら両室を減衰バルブを介して連通させた緩衝装置と、この緩衝装置のピストンロッドに一方を固定するとともに、他方をシリンダチューブの外周に配置したつかみ部材と、このつかみ部材とシリンダチューブとの間であって、つかみ部材及びシリンダチューブに対して移動自在に設けたボール保持部材及び規制部材と、ボール保持部材とつかみ部材とで区画形成された第1圧力室と、規制部材とつかみ部材とで区画形成された第2圧力室と、これら第1、第2圧力室に圧油を供給する圧力供給手段と、ボール保持部材に形成した貫通孔に組み込んだボールと、ボール保持部材と規制部材との間に介在させたスプリングと、シリンダチューブに対するボール保持部材の位置を検出する位置センサと、シリンダチューブの外周に形成した凹部とを備え、上記凹部にボールの一部をはめこんだ状態を規制部材によって保持するとともに、第1、第2圧力室内の圧力作用によってつかみ部材に対するボール保持部材及び規制部材の移動を規制して、シリンダチューブとピストンロッドとの相対移動を規制する構成にしたことを特徴とする緩衝装置のロック機構。
- シリンダチューブ内をピストンによって2つの室に区画形成するとともに、これら両室を、減衰バルブを介して連通させた緩衝装置と、この緩衝装置のピストンロッドに一方を固定するとともに、他方をシリンダチューブの外周に配置したつかみ部材と、このつかみ部材とシリンダチューブとの間であって、つかみ部材及びシリンダチューブに対して移動自在に設けた規制部材と、規制部材とつかみ部材とで区画形成された圧力室と、この圧力室に圧油を供給する圧力供給手段と、つかみ部材に形成した貫通孔に組み込んだボールと、つかみ部材と規制部材との間に介在させたスプリングと、シリンダチューブの外周に形成した凹部とを備え、上記凹部にボールの一部をはめこんだ状態を規制部材によって保持するとともに、圧力室内の圧力作用によってつかみ部材に対する規制部材の移動を規制して、シリンダチューブとピストンロッドとの相対移動を規制する構成にしたことを特徴とする緩衝装置のロック機構。
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