JP2004132319A - 過給機の潤滑装置 - Google Patents

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Masaharu Ito
伊藤 昌晴
Masayuki Tanada
棚田 雅之
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Nippon Soken Inc
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Abstract

【課題】過給機のハウジング内における潤滑油の気化を好適に抑制することのできる過給機の潤滑装置を提供する。
【解決手段】ターボチャージャ1は、タービンホイール11が設けられた駆動シャフト10を備えている。この駆動シャフト10は、軸受ハウジング3に挿通されており、その摺動部には、潤滑油が供給される軸受メタル18が配設されている。軸受メタル18のタービンホイール11側に、摺動部から流出する潤滑油を塞き止めるデフレクタ12及びスリンガ13を設ける。また、軸受ハウジング3の端部4は、スリンガ13を覆う囲繞部とされ、この囲繞部の重力方向下方に切欠き部14を形成する。そして、この切欠き部14とハウジング2の内壁との間に設けられて切欠き部14を介して流出される潤滑油、及びデフレクタ12によって重力方向下方に導かれる潤滑油を受け止めつつこれをハウジング2の潤滑油戻し孔9に案内する案内プレート12cを設ける。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばターボチャージャに代表される過給機の潤滑装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、内燃機関の排気圧を利用するターボチャージャでは、排気通路の途中に設けられたタービンホイールと、吸気通路の途中に設けられたコンプレッサホイールとが駆動シャフトによって連結されている。そして排気の圧力によってタービンホイールが回転すると、その回転が駆動シャフトを介してコンプレッサホイールに伝達され、燃焼室内に空気が過給される。
【0003】
ところで、上記駆動シャフトの回転速度は一般的な転がり軸受の許容回転速度を越えている場合が多い。そのため、通常、駆動シャフトの軸受方式としては、フローティングベアリング方式が採用されている。このフローティングベアリング方式は、軸受メタルが駆動シャフトと同駆動シャフトが挿通される軸受ハウジング間で自由に回転できるようになっており、駆動シャフトと軸受メタルとの間、並びに軸受メタルと駆動ハウジングとの間には潤滑油が供給される。このようなフローティングベアリング方式では、軸受メタルが駆動シャフトよりも低い回転速度で回転するようになるため、相対回転速度差に起因するいわゆる油膜切れが抑制され、高速回転時であっても駆動シャフトを円滑に回転させることができるようになる。ただし、この方式は潤滑油を用いる方式であるため、同潤滑油が前記ハウジング内からタービンホイール側、あるいはコンプレッサホイール側に漏れてしまうおそれがある。そこで従来から、このような潤滑油の漏れを抑制する構造が種々提案されている。
【0004】
例えば特許文献1に記載の装置では、図7にその断面構造を示すように、駆動シャフト31のコンプレッサホイール32側に、軸受メタル33等に供給された潤滑油の漏れを妨げる壁となるデフレクタ34とスリンガ35とを設けるようにしている。このデフレクタ34は、駆動シャフト31と一体回転するカラー36に挿通されるとともに、リテーナ37を介してハウジング30内に固定されている。また、その下方には同デフレクタ34に付着した潤滑油を戻し孔38に導くための案内板34aが設けられている。一方、スリンガ35は、前記カラー36の外周面にフランジ状に形成されており、さらに、前記デフレクタ34が挿通された部分よりもコンプレッサホイール32側に形成されている。こうして、軸受メタル33等に供給された潤滑油のコンプレッサホイール32側への流出が、上記デフレクタ34によって塞き止められる。なお、デフレクタ34はカラー36に挿通されているため、その挿通部分には若干の隙間が存在し、一部の潤滑油はこの隙間を通過してしまう。しかし、この通過した潤滑油は、上記スリンガ35によって塞き止められるため、コンプレッサホイール32側への上記通過した潤滑油の漏れも抑制される。そして、上記デフレクタ34で塞き止められた潤滑油は、同デフレクタ34並びに上記案内板34aに沿って流れ、上記戻し孔38からハウジング30の外部へ排出される。また、上記スリンガ35で塞き止められた潤滑油は、同スリンガ35の回転によってハウジング30の内壁に向けて飛散される。そして、ハウジング30の内壁に付着した潤滑油は同内壁に沿って下方に流れ、前記戻し孔38からハウジング30の外部へ排出される。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−135458号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記特許文献1に記載の装置によれば、デフレクタ34及びスリンガ35によってコンプレッサホイール32側への潤滑油の漏れを抑制することができるようになる。このため、こうした装置はコンプレッサホイール側のみならず、タービンホイール側にも設けられることが望ましい。ただし、上記装置は、スリンガ35で塞き止めた潤滑油をハウジング30の内壁に向けて飛散させる構造にもなっているため、同様の構造をタービンホイール側に適用した場合には、次のような不都合が生じることが懸念される。
【0007】
すなわち、タービンホイールは高温の排気に曝されるために、タービンホイール側のハウジングは、コンプレッサホイール側のハウジングと比較して、その温度が高くなる傾向になる。そのため、タービンホイール側のハウジング内壁に潤滑油が付着すると、ハウジングの熱によって潤滑油の一部が気化されやすくなる。そして、このようなターボチャージャのハウジング内での潤滑油の気化は、以下に述べるブローバイガス還流装置とのかね合いで、排気エミッション特性の悪化や、潤滑油消費量の増大等をも招きかねない。
【0008】
すなわち一般に、前記戻し孔38は、油通路を介して内燃機関のクランクケースに連通されている。従って、上記潤滑油の気化成分は、この油通路を介してクランクケース内に侵入するようになる。一方、近年の内燃機関には、クランクケース内に侵入したブローバイガスを吸気通路に導入し、燃焼室で処理するためのブローバイガス還流装置が取り付けられることが多い。従って、クランクケース内に侵入した上記潤滑油の気化成分は、このブローバイガス還流装置を介して吸気に混入され、燃焼室内で燃焼されるようになる。その結果、上述のように、排気エミッション特性の悪化や潤滑油消費量の増大といった不具合を招きかねなくなる。なお、上記ブローバイガス還流装置には、吸気通路内への潤滑油の侵入を防ぐための潤滑油回収装置が設けられることも多い。しかし、一般的な潤滑油回収装置は、粒径の大きな潤滑油しか回収することができず、潤滑油の気化成分となると、これを十分に回収することは難しい。
【0009】
また、ブローバイガス還流装置が取り付けられていない場合であっても、潤滑油の気化成分は分子量が小さいために、ハウジング内部からタービンホイール11側に漏れてしまうおそれもあり、この場合にも、排気エミッション特性の悪化や潤滑油消費量の増大につながりかねない。
【0010】
この発明はこうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、過給機のハウジング内における潤滑油の気化を好適に抑制することのできる過給機の潤滑装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段及びその作用効果について以下に記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関の排気圧によって回転するタービンホイールが一方端に設けられる駆動シャフトと、重力方向下方に潤滑油戻し孔を有するハウジングの内部に形成されて前記駆動シャフトが挿通される軸受ハウジングと、前記駆動シャフトと前記軸受ハウジングとの摺動部に配設されて潤滑油が供給される軸受と、該軸受の前記タービンホイール側端面に配設されるとともに前記駆動シャフトに挿通されて前記摺動部から流出する潤滑油を前記軸受ハウジングの重力方向下方に導くデフレクタと、該デフレクタの前記タービンホイール側に並設されるかたちで前記駆動シャフトの外周面に設けられ、前記摺動部から流出する潤滑油を前記駆動シャフトの径方向に飛散させるフランジ状のスリンガとを備える過給機の潤滑装置において、前記スリンガによって飛散される潤滑油、及び前記デフレクタによって重力方向下方に導かれる潤滑油を捕集してこれを前記ハウジングの潤滑油戻し孔に案内する潤滑油案内手段を同ハウジングの内壁との間に設けたことをその要旨とする。
【0012】
同構成によれば、摺動部に供給された潤滑油のタービンホイール側への流出は、軸受とタービンホイールとの間に設けられたデフレクタ及びスリンガによって塞き止められる。そして、デフレクタによって塞き止められた潤滑油は、軸受ハウジングの重力方向下方に導かれ、ハウジングの内壁との間に設けられた潤滑油案内手段によって捕集される。また、スリンガによって塞き止められ、飛散される潤滑油も、同潤滑油案内手段によって捕集される。そして、これら捕集された潤滑油は潤滑油戻し孔に案内される。従って、高温になっているタービンホイール側のハウジング内壁に潤滑油が付着しにくくなり、もって潤滑油の気化を抑制することができるようになる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の過給機の潤滑装置において、前記潤滑油案内手段は、前記軸受ハウジングの端部にあって前記スリンガを覆うように形成された囲繞部と、該囲繞部の前記タービンホイール側と逆側でかつ重力方向下方に形成された切欠き部と、該切欠き部と前記ハウジングの内壁との間に設けられて同切欠き部を介して流出される潤滑油、及び前記デフレクタによって重力方向下方に導かれる潤滑油を受け止めつつこれを前記ハウジングの潤滑油戻し孔に案内する案内プレートとを備えて構成されることをその要旨とする。
【0014】
同構成によれば、スリンガによって塞き止められて飛散された潤滑油は、上記囲繞部の内壁に付着した後、同囲繞部に形成された切欠き部を介して重力方向下方に排出され、上記案内プレートで受け止められる。また、デフレクタによって重力方向下方に導かれる潤滑油も同案内プレートで受け止められる。そしてこれら受け止められた潤滑油は、案内プレートによって潤滑油戻し孔に案内されるため、確実に潤滑油の気化を抑制することができるようになる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の過給機の潤滑装置において、前記案内プレートは、前記デフレクタに一体に形成されてなることをその要旨とする。
【0016】
同構成では、デフレクタに案内プレートを一体形成するようにしている。従って、部品点数の増加を抑えながらも、上記請求項2に記載の作用効果を得ることができるようになる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の過給機の潤滑装置において、前記デフレクタは、前記駆動シャフトが挿通される円環部と、前記軸受ハウジングの端部の囲繞部に形成された切欠き部に固定されて前記駆動シャフトの径方向に延びる板部とを有し、該板部の端部に前記案内プレートが一体に固定されてなることをその要旨とする。
【0018】
同構成では、デフレクタを駆動シャフトに挿通するとともに軸受ハウジングの端部の囲繞部に形成された切欠き部に固定するようにしている。ここで、一般に、軸受ハウジングの温度は、タービンホイール側近傍のハウジング温度よりも低くなっている。そのため、上記請求項4に記載の構成では、例えばタービンホイール側のハウジング内壁近傍にデフレクタを固定する場合と比較して、デフレクタの温度を低く維持することができ、もってデフレクタに設けられる案内プレートの温度も低く維持することができる。従って、案内プレートで捕集された潤滑油の気化も好適に抑制することができるようになる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の過給機の潤滑装置において、前記軸受ハウジングの端部側面には円環形状を有する円環部材が別途に固定されてなり、前記案内プレートは、該円環部材に一体に形成されてなることをその要旨とする。
【0020】
上述したように、軸受ハウジングの温度は、タービンホイール側近傍のハウジング温度よりも低くなっている。このような軸受ハウジングに上記円環部材が固定され、同円環部材に上記案内プレートが一体に形成されるため、同構成によっても案内プレートの温度を低く維持することができる。従って、案内プレートで捕集された潤滑油の気化も好適に抑制することができるようになる。
【0021】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の過給機の潤滑装置において、前記スリンガは、前記駆動シャフトの外周面に一体に形成されてなることをその要旨とする。
【0022】
同構成によれば、上記摺動部から流出する潤滑油のうち、駆動シャフトの外周面に沿ってタービンホイール側に流出する潤滑油を、同駆動シャフトの外周面に一体に形成されたスリンガによって確実に塞き止めることができるようになる。そのため、確実に摺動部から流出する潤滑油を上記案内プレートで受け止めることができるようになる。
【0023】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の過給機の潤滑装置において、前記軸受ハウジングには、前記デフレクタとの対向面に、前記軸受に至る溝部が形成されてなることをその要旨とする。
【0024】
同構成によれば、上記溝部から潤滑油が流出しやすくなる。そのため、摺動部から流出した潤滑油の大部分がこの溝部を介して排出されるようになり、駆動シャフトに挿通されたデフレクタの挿通部を通過する潤滑油の量が少なくなる。すなわち、デフレクタよりもさらにタービンホイール側に設けられたスリンガにまで流出する潤滑油の量が少なくなる。従って、スリンガを越えてタービンホイール側に流出する潤滑油の量も減少するようになり、スリンガにまで到達する潤滑油を確実に上記潤滑油案内手段で捕集することができるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる過給機の潤滑装置を内燃機関に用いられるターボチャージャに具体化した一実施形態について、図1〜図3に基づき詳細に説明する。
【0026】
図1は、本実施の形態にかかる潤滑装置が適用されたターボチャージャ1について、その駆動シャフト10の軸方向における断面構造であって、タービンホイール11側近傍の構造を示している。
【0027】
このターボチャージャ1は、内燃機関の排気通路から送り込まれる排気によって回転するタービンホイール11と、同内燃機関の吸気通路内の空気を強制的に燃焼室へ送り込むコンプレッサホイールとを備えている。これらタービンホイール11とコンプレッサホイールとは、駆動シャフト10を介して一体回転可能に連結されている。この駆動シャフト10は、ハウジング2内に形成された軸受ハウジング3に挿通されている。この軸受ハウジング3はその内部に円筒形状の空間が形成されており、その内周面には、軸受である軸受メタル18が遊嵌されている。また、この軸受メタル18の内周面は、駆動シャフト10に遊嵌されている。すなわち、軸受メタル18は、駆動シャフト10と軸受ハウジング3との摺動部に配設されている。さらに、この軸受メタル18には、軸受ハウジング3内に形成された油供給通路8から潤滑油が供給される。これにより、軸受ハウジング3の内周面と軸受メタル18の外周面との間に油膜が形成される。また、軸受メタル18には、外周面から内周面にかけて貫通した油供給孔が複数形成されている。従って、軸受メタル18の外周面に供給された潤滑油は、これら複数の油供給孔を介して内周面にも供給され、軸受メタル18の内周面と駆動シャフト10の外周面との間にも油膜が形成される。このように、本実施の形態における駆動シャフト10の軸受方式は、いわゆるフローティングベアリング方式とされており、軸受メタル18は駆動シャフト10と軸受ハウジング3との間で自由に回転することができるようになっている。このフローティングベアリング方式では、駆動シャフト10の回転時、軸受メタル18は同駆動シャフト10よりも低い回転速度で回転するようになる。そのため、駆動シャフト10と軸受メタル18との相対回転速度差に起因するいわゆる油膜切れが抑制され、高速回転時における駆動シャフト10の円滑な回転が確保される。なお、軸受メタル18は、スナップリング20及び後述するデフレクタ12によって、軸方向への移動が規制されている。
【0028】
他方、上記ハウジング2のタービンホイール11側に形成された開口部15には、タービンホイール11側への潤滑油の流出を抑えるためのシールリング19が配設されている。同様に、ハウジング2のコンプレッサホイール側に形成された開口部にも、コンプレッサホイール側への潤滑油の流出を抑えるためのシールリングが配設されている。
【0029】
また、ハウジング2の重力方向下方には、上記摺動部から流出する潤滑油をハウジング2の内部から排出するための潤滑油戻し孔9が設けられている。この潤滑油戻し孔9には、例えば油通路21が接続され、同油通路21は内燃機関のクランクケースに接続される。このようにすることで、潤滑油戻し孔9から排出された潤滑油をクランクケース下方に設けられたオイルパンに回収することができる。
【0030】
次に、上記摺動部から流出する潤滑油がハウジング2の内部で気化することを抑制する潤滑油案内手段について説明する。
まず、前記軸受ハウジング3のタービンホイール11側の端部4は円筒形状とされ、後述するスリンガ13を覆う囲繞部となっている。この端部4の内部には、軸受ハウジング3の内周面よりも拡径された第1の拡径部5が形成されている。さらに、この第1の拡径部5のタービンホイール11側には、同第1の拡径部5よりも拡径された第2の拡径部6が形成されている。また、この第2の拡径部6のタービンホイール11側は開口部7となっており、その径方向の大きさは第2の拡径部6よりも若干小さくされている。
【0031】
図2は、上記端部4の右側面図を示している。この図2及び先の図1に示すように、端部4(囲繞部)の前記タービンホイール11側と逆側でかつ重力方向下方には切欠き部14が形成されている。また、端部4の軸中心から所定の距離にある下方部分は除去されている。
【0032】
一方、上記軸受メタル18のタービンホイール11側の端面には、駆動シャフト10に挿通されて上記摺動部から流出する潤滑油を軸受ハウジング3の重力方向下方に導くデフレクタ12が配設されている。このデフレクタ12は、図3にその斜視図を示すように、駆動シャフト10が挿通される挿入孔12dが形成されるとともに、前記第1の拡径部5に嵌合される円環部12aと、前記切欠き部14に嵌合される板部12bとを有している。この板部12bと切欠き部14との嵌合により、デフレクタ12の回転が規制されている。また、板部12bには、角穴12eが設けられている。さらに、先の図1及び図3に示すように、板部12bの下端には、上記切欠き部14とハウジング2の内壁との間に配設されて上記潤滑油戻し孔9まで延びる案内プレート12cが設けられている。ここで、一般に、軸受ハウジング3の温度は、タービンホイール11近傍のハウジング温度よりも低くなっている。そしてこのような比較的温度の低い部材にデフレクタ12は取り付けられている。従って、デフレクタ12に設けられた案内プレート12cの温度も低く維持される。
【0033】
他方、先の図1及び図2に示すように、軸受ハウジング3には、デフレクタ12との対向面に、前記軸受メタル18側に至る溝部16が形成されている。そしてこの溝部16は、前記摺動部から流出した潤滑油を軸受ハウジング3の重力方向下方に導くための排出通路になっている。
【0034】
また、デフレクタ12のタービンホイール11側には、駆動シャフト10の外周面に一体形成されたフランジ状のスリンガ13が並設されている。このスリンガ13の径方向における円周端部は、前記切欠き部14を除いて、前記第2の拡径部6に覆われている。
【0035】
次に、このように構成されたターボチャージャ1において、前記摺動部から流出した潤滑油が潤滑油戻し孔9に排出される様子について説明する。
まず、前記摺動部に供給された潤滑油のうちでタービンホイール11側に流出した潤滑油は、一旦、デフレクタ12によって塞き止められる。この塞き止められた潤滑油は、上述した溝部16、あるいはデフレクタ12の挿入孔12dと駆動シャフト10との間に存在する隙間に向かうが、この隙間と比較して、溝部16の通路断面積は大きなものとなっている。そのため、塞き止められた潤滑油の大部分はこの溝部16へ向かい、同溝部16を介して軸受ハウジング3の重力方向下方に排出される。そしてこの排出された潤滑油は、案内プレート12cで捕集されて潤滑油戻し孔9に案内され、ハウジング2の外部に排出される。
【0036】
一方、前記デフレクタ12によって一旦塞き止められた潤滑油のうち、上記溝部16から排出されなかった潤滑油は、デフレクタ12の挿入孔12dと駆動シャフト10との間に存在する隙間を介してスリンガ13側に流出する。このスリンガ13に到達した潤滑油は、同スリンガ13の回転によって飛散され、前記第2の拡径部6の内壁に付着したのち、前記切欠き部14を介して重力方向下方に排出される。そしてこの排出された潤滑油は、切欠き部14とハウジング2の内壁との間に配設された案内プレート12cで捕集され、デフレクタ12に形成された角穴12eを通過して潤滑油戻し孔9に案内された後、ハウジング2の外部に排出される。
【0037】
なお、上述したように、上記摺動部から流出した潤滑油の大部分が前記溝部16から排出されるため、スリンガ13にまで流出する潤滑油の量は少なくなる。従って、スリンガ13を越えてタービンホイール11側にまで流出する潤滑油の量も減少される。また、スリンガ13にまで到達する潤滑油があったとしても、そのほとんどは上記囲繞部を通じて捕集され、上記案内プレート12cで受け止められるようにもなる。
【0038】
このように、前記摺動部から流出する潤滑油は上記案内プレート12cによって捕集され、潤滑油戻し孔9へ案内されるため、タービンホイール11近傍の温度の高いハウジング2の内壁に潤滑油が付着しにくくなり、ハウジング2内における潤滑油の気化を抑制することができるようになる。
【0039】
また、上述したように案内プレート12cの温度も低く維持されるために、同案内プレート12cで受け止めた潤滑油の気化も抑制することができるようになる。
【0040】
なお、前述した特許文献1に記載の潤滑装置のように、駆動シャフト31に挿通されるカラー36の外周面にスリンガ35を形成する場合には、駆動シャフト31の外周面に沿って潤滑油が流出し、同潤滑油がハウジング30の外部に漏れてしまうおそれがある。この点、本実施の形態では、スリンガ13は駆動シャフト10の外周面に一体形成されている。そのため、駆動シャフト10の外周面に沿って流出する潤滑油も確実にスリンガ13で塞き止めることができ、該潤滑油を確実に案内プレート12cで受け止めることができる。
【0041】
以上説明したように、本実施の形態における過給機の潤滑装置によれば、次のような効果が得られるようになる。
(1)駆動シャフト10と軸受ハウジング3との摺動部から漏れた潤滑油のタービンホイール11側への流出を、デフレクタ12とスリンガ13とで塞き止めるようにしている。そして、このデフレクタ12によって重力方向下方に導かれる潤滑油、及びスリンガ13によって飛散される潤滑油を捕集し、潤滑油戻し孔9に案内するようにしている。より具体的には、軸受ハウジング3の端部4にあってスリンガ13を覆うように囲繞部を形成し、該囲繞部に上記切欠き部14を形成するようにしている。また、切欠き部14とハウジング2の内壁との間に設けられて同切欠き部14を介して流出される潤滑油、及びデフレクタ12によって重力方向下方に導かれる潤滑油を受け止めつつこれを潤滑油戻し孔9に案内する案内プレート12cを備えるようにしている。従って、スリンガ13によって塞き止められて飛散された潤滑油は、上記囲繞部の内壁に付着した後、同囲繞部に形成された切欠き部14を介して重力方向下方に排出され、案内プレート12cで受け止められる。また、デフレクタ12によって重力方向下方に導かれる潤滑油も同案内プレート12cで受け止められる。そしてこれら受け止められた潤滑油は、案内プレート12cによって潤滑油戻し孔9に案内されるため、タービンホイール11側の温度の高いハウジング2の内壁に潤滑油が付着しにくくなり、もって潤滑油の気化を確実に抑制することができるようになる。
【0042】
(2)デフレクタ12に案内プレート12cを一体に形成するようにしている。従って、部品点数の増加を抑えながらも上記(1)の効果を得ることができるようになる。
【0043】
(3)一般に、軸受ハウジング3の温度は、タービンホイール11近傍のハウジング温度よりも低くなっている。そして、上記実施の形態では、案内プレート12cが設けられたデフレクタ12を、駆動シャフト10に挿通するとともに、軸受ハウジング3の端部4の囲繞部に形成された切欠き部14に固定するようにしている。そのため、例えばタービンホイール11側のハウジング内壁近傍にデフレクタ12を固定する場合と比較して、同デフレクタ12の温度を低く維持することができ、もってデフレクタ12に設けられた案内プレート12cの温度も低く維持することができる。従って、案内プレート12cで捕集された潤滑油の気化も好適に抑制することができるようになる。
【0044】
(4)スリンガ13を駆動シャフト10の外周面に一体に形成している。そのため、上記摺動部から流出する潤滑油のうち、駆動シャフト10の外周面に沿ってタービンホイール11側に流出する潤滑油を確実に塞き止めることができるようになる。そして、上述したように、この塞き止められた潤滑油は案内プレート12cで受け止められるため、確実に摺動部から流出する潤滑油を案内プレート12cで受け止めることができるようになる。
【0045】
(5)軸受ハウジング3に上記溝部16を形成するようにしている。従って、この溝部16を介して上記摺動部から流出した潤滑油の大部分が排出されるようになり、駆動シャフト10に挿通されたデフレクタ12の挿通部を通過する潤滑油の量が少なくなる。すなわち、デフレクタ12よりもさらにタービンホイール11側に設けられたスリンガ13にまで流出する潤滑油の量が少なくなる。そのため、スリンガ13を越えてタービンホイール11側に流出する潤滑油の量も減少するようになり、スリンガ13にまで到達する潤滑油を確実に案内プレート12cで受け止めることができるようになる。
【0046】
なお、上記実施の形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施の形態では、軸受メタル18のタービンホイール11側端部に配設されたデフレクタ12に、案内プレート12cを設けるようにしたが、他に例えば、図4に示す構成とすることもできる。すなわち、デフレクタ12を円環部12aのみとし、前記開口部7のタービンホイール11側の側面に円環部材22を固定する。そして、この円環部材22に上記潤滑油戻し孔9まで延びる案内プレート22cを一体形成するようにする。この場合にも、タービンホイール11側近傍のハウジングよりも温度の低い軸受ハウジング3に、案内プレート22cを備える円環部材22が固定されるため、同構成によっても案内プレート22cの温度も低く維持することができる。
【0047】
・上記案内プレート12c、あるいは案内プレート22cは、上記潤滑油戻し孔9まで延設するのが望ましいが、少なくともスリンガ13によって飛散される潤滑油、及びデフレクタ12によって重力方向下方に導かれる潤滑油を捕集することのできる長さを有していればよい。例えば、図5及び図6に示すように、デフレクタ12’の板部12b’の途中をタービンホイール11側とは反対の方向に屈曲させ、同板部12b’の端部からタービンホイール11側に延びる案内プレート12c’を設けるようにしてもよい。なお、図6において、上記デフレクタ12と同一の構成には同一の符号を付している。そして、この場合にも、ハウジング2の内壁に潤滑油が付着することに起因する、潤滑油の気化を抑制することができる。
【0048】
・上記溝部16を省略するようにしてもよい。この場合にはスリンガ13に到達する潤滑油の量が増大するおそれはあるものの、上記実施の形態に準ずる作用効果を得ることはできる。
【0049】
・上記実施の形態では、第1の拡径部5と第2の拡径部6とで、その径方向の大きさを異ならせたが、同じ大きさにしてもよい。
・上記実施の形態における駆動シャフト10の軸受方式は、軸受メタル18が駆動シャフト10と軸受ハウジング3との間で自由に回転することのできるフローティングベアリング方式であった。これに代えて、軸受メタルが駆動シャフト、あるいは軸受ハウジングのいずれか一方に固定された、いわゆるセミフローティングベアリング方式としても上記実施の形態に準ずる作用効果を得ることができる。
【0050】
・上記実施の形態では、軸受ハウジング3の端部4を円筒形状としたが、何らこのような形状に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる過給機の潤滑装置の一実施の形態について、その概略構造を示す断面図。
【図2】図1に示される軸受ハウジングの端部について、その右側面を模式的に示す図。
【図3】同実施の形態におけるデフレクタの形状を模式的に示す斜視図。
【図4】上記実施の形態の変形例についてその概略構造を示す断面図。
【図5】上記実施の形態の変形例についてその概略構造を示す断面図。
【図6】同変形例におけるデフレクタの形状を模式的に示す斜視図。
【図7】従来の過給機の潤滑装置についてその一例を示す断面図。
【符号の説明】
1…ターボチャージャ、2…ハウジング、3…軸受ハウジング、4…端部、5…第1の拡径部、6…第2の拡径部、7…開口部、8…油供給通路、9…潤滑油戻し孔、10…駆動シャフト、11…タービンホイール、12、12’…デフレクタ、12a…円環部、12b、12b’…板部、12c、12c’…案内プレート、12d…挿入孔、12d…角穴、13…スリンガ、14…切欠き部、15…開口部、16…溝部、18…軸受メタル、19…シールリング、20…スナップリング、21…油通路、22…円環部材、22c…案内プレート。

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気圧によって回転するタービンホイールが一方端に設けられる駆動シャフトと、重力方向下方に潤滑油戻し孔を有するハウジングの内部に形成されて前記駆動シャフトが挿通される軸受ハウジングと、前記駆動シャフトと前記軸受ハウジングとの摺動部に配設されて潤滑油が供給される軸受と、該軸受の前記タービンホイール側端面に配設されるとともに前記駆動シャフトに挿通されて前記摺動部から流出する潤滑油を前記軸受ハウジングの重力方向下方に導くデフレクタと、該デフレクタの前記タービンホイール側に並設されるかたちで前記駆動シャフトの外周面に設けられ、前記摺動部から流出する潤滑油を前記駆動シャフトの径方向に飛散させるフランジ状のスリンガとを備える過給機の潤滑装置において、
    前記スリンガによって飛散される潤滑油、及び前記デフレクタによって重力方向下方に導かれる潤滑油を捕集してこれを前記ハウジングの潤滑油戻し孔に案内する潤滑油案内手段を同ハウジングの内壁との間に設けた
    ことを特徴とする過給機の潤滑装置。
  2. 前記潤滑油案内手段は、前記軸受ハウジングの端部にあって前記スリンガを覆うように形成された囲繞部と、該囲繞部の前記タービンホイール側と逆側でかつ重力方向下方に形成された切欠き部と、該切欠き部と前記ハウジングの内壁との間に設けられて同切欠き部を介して流出される潤滑油、及び前記デフレクタによって重力方向下方に導かれる潤滑油を受け止めつつこれを前記ハウジングの潤滑油戻し孔に案内する案内プレートとを備えて構成される
    請求項1に記載の過給機の潤滑装置。
  3. 前記案内プレートは、前記デフレクタに一体に形成されてなる
    請求項2に記載の過給機の潤滑装置。
  4. 前記デフレクタは、前記駆動シャフトが挿通される円環部と、前記軸受ハウジングの端部の囲繞部に形成された切欠き部に固定されて前記駆動シャフトの径方向に延びる板部とを有し、該板部の端部に前記案内プレートが一体に固定されてなる
    請求項3に記載の過給機の潤滑装置。
  5. 前記軸受ハウジングの端部側面には円環形状を有する円環部材が別途に固定されてなり、前記案内プレートは、該円環部材に一体に形成されてなる
    請求項2に記載の過給機の潤滑装置。
  6. 前記スリンガは、前記駆動シャフトの外周面に一体に形成されてなる
    請求項1〜5のいずれかに記載の過給機の潤滑装置。
  7. 前記軸受ハウジングには、前記デフレクタとの対向面に、前記軸受に至る溝部が形成されてなる
    請求項1〜6のいずれかに記載の過給機の潤滑装置。
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