JP2004131356A - 堆肥の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】焼酎かすの有効利用を図り、牛糞を主原料として、短時間で、安定的に完熟堆肥を製造する方法を提供すること。
【解決手段】牛糞を主原料とする堆肥の製造方法において、発酵開始前の牛糞もしくは発酵が開始し始めた牛糞に、固形分含量が15〜35重量%に調整された濃縮焼酎かすを加えて、発酵させることを特徴とする堆肥の製造方法。
【選択図】 なし
【解決手段】牛糞を主原料とする堆肥の製造方法において、発酵開始前の牛糞もしくは発酵が開始し始めた牛糞に、固形分含量が15〜35重量%に調整された濃縮焼酎かすを加えて、発酵させることを特徴とする堆肥の製造方法。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、堆肥の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
牛糞は、多くの場合、発酵処理して堆肥化され、農業用肥料、土壌改良剤等として再利用されているが、発酵が十分進行していない未熟堆肥、例えば炭素比(C/N比)が20を超えるような堆肥等は、かえって発芽障害、窒素飢餓等の生育障害の原因となるため、発酵が十分に進行した完熟堆肥、例えば炭素比20以下の堆肥等を、農業用肥料、土壌改良剤として使用することが極めて重要であった。
【0003】
しかしながら、牛糞に含まれる敷きわらやおがくず等の種類や量をはじめとする牛の飼育環境等によって、排出される牛糞の性状が異なるため、堆肥の完熟度や発酵時間にも振れがあり、しかも発酵が十分に進行した完熟堆肥を得るには、通常2ヶ月以上という長期間の発酵が必要であり、短時間で、安定的に完熟堆肥を製造することは困難であった。
【0004】
一方、焼酎製造時に排出される焼酎かすは、その大部分が水であり、しかも排出量の季節変動が大きいため、従来は海洋投棄されるのが一般的であった。しかしながら、焼酎かすは、有機質を含んでいることから海洋汚染の原因にもなっており、近年の環境への意識の高まりとともに、焼酎かすの海洋投棄が禁止され、焼酎かすを有効に利用する方法の開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況のもと、本発明者らは、焼酎かすの有効利用の観点から、焼酎かすを用いた完熟堆肥の製造方法について鋭意検討したところ、予め焼酎かすを固形分含量が、15〜35重量%となるよう調整しておき、発酵開始前の牛糞もしくは発酵が開始し始めた牛糞に、当該調整済みの濃縮焼酎かすを加えることにより、発酵が促進され、より短時間に、しかも安定して完熟堆肥が製造できることを見出し、本発明に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、牛糞を主原料とする堆肥の製造方法において、発酵開始前の牛糞もしくは発酵が開始し始めた牛糞に、固形分含量が15〜35重量%に調整された濃縮焼酎かすを加えて、発酵させることを特徴とする堆肥の製造方法を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の用いられる牛糞としては、通常牛舎から排出される、例えば敷きわらやおがくず等が混入したものが用いられる。また、牛糞を原料として製造された堆肥であって、未熟な堆肥、例えば炭素比(C/N比;堆肥中の炭素含量と窒素含量の比率)が、20を超えるような未熟牛糞堆肥を、本発明の原料牛糞として用いてもよい。
【0008】
本発明は、かかる牛糞を、発酵開始前に、もしくは発酵が開始し始めた後に、予め固形分含量が、15〜35重量%に調整された濃縮焼酎かす(以下、濃縮焼酎かすと略記する。)を加えて、さらに発酵させるものであり、発酵開始前の牛糞もしくは発酵が開始し始めた牛糞に、濃縮焼酎かすを加えて発酵させることにより、完熟堆肥が得られるまでの発酵時間が短縮できるとともに、完熟堆肥を、安定して製造することができる。
【0009】
濃縮焼酎かすは、通常の焼酎製造時に排出される固形分含量が1〜10重量%程度の焼酎かすを予め濃縮処理し、その固形分含量が、15〜35重量%となるよう調整されたものである。予め固形分含量を調整していない焼酎かすを用いると、牛糞の発酵がうまく進行しない。また、固形分含量が、35重量%を越えると、濃縮焼酎かすの液粘度が高くなり、取扱いの点で不利になりやすい。焼酎かすは、例えば麦焼酎、米焼酎、芋焼酎等種々の原料を用いる焼酎の製造時に排出される焼酎かすであれば、特に制限されないが、焼酎かす中に含まれるミネラル分等堆肥として有用な微量成分の含有という点で、麦焼酎かすが好ましい。焼酎かすの濃縮処理は、常圧条件下で実施してもよいし、減圧条件下で実施してもよい。ここで、固形分含量とは、焼酎かすあるいは濃縮焼酎かすに含まれる水を除いた有機質等の含量をいう。
【0010】
牛糞に、必要に応じて敷きわらやおがくず等を加え、酸素または空気を吹き込むと、発酵が始まり、牛糞温度が上昇し始める。牛糞温度が上昇し始めれば、濃縮焼酎かすが加えられる。また、発酵が開始する前の牛糞に、濃縮焼酎かすを加え、酸素または空気を吹き込み、発酵を開始させてもよい。
【0011】
濃縮焼酎かすの使用量は、該濃縮焼酎かす中の固形分含量により異なるが、牛糞に対して、通常0.05〜0.5重量倍程度であり、一括で加えてもよいし、分割して加えてもよい。より効率的に発酵させるという点で、濃縮焼酎かすを分割して加えることが好ましい。
【0012】
酸素または空気の吹き込み量は、特に制限されず、発酵がスムーズに進行するよう適宜選択すればよい。なお、発酵が進行している間、適宜攪拌もしくは切り返しを行うことが好ましい。発酵温度は、通常55〜85℃程度である。
【0013】
発酵温度が低下し始めると、発酵が終了したことになり、完熟堆肥が得られる。なお、発酵終了後、さらに濃縮焼酎かすを加えて、再発酵を一回または二回以上行ってもよい。
【0014】
このようにして得られた堆肥は、その炭素比(C/N比;堆肥中の炭素含量と窒素含量の比率)が、通常20以下であり、農業用肥料等にそのまま使用しても、生育障害等を起こしにくい。また、十分に発酵が進行した完熟堆肥であるため、例えば植物生育促進菌類(Plant Growth Promoting Fungi)等の有用微生物を混合し、機能性堆肥を製造することもできる。植物生育促進菌類としては、例えばPhoma属微生物等が挙げられる(例えば特開平6−105617号公報等参照。)。
【0015】
かかる機能性堆肥は、例えば上記したように、発酵開始前の牛糞もしくは発酵が開始し始めた牛糞に、固形分含量が15〜35重量%に調整された濃縮焼酎かすを加えて、さらに発酵させ、発酵が完了して得られた堆肥に植物生育促進菌類を混合、熟成させる方法により製造される。濃縮焼酎かすを加えて発酵させて得られる堆肥は、十分に発酵が進行した完熟堆肥であり、さらに発酵が進行することはなく、発酵熱により、植物生育促進菌類を死滅させることがないため、植物生育促進菌類を含んだ機能性堆肥の原料堆肥としても有用である。
【0016】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
【0017】
実施例1
焼酎かす(固形分含量:約7重量%)を、操作圧約600hPa、加熱源にスチームを用い濃縮処理し、濃縮焼酎かすを得た。該濃縮焼酎かす中の固形分含量は、該濃縮焼酎かすを、さらに濃縮処理し、留出液がでなくなった状態の濃縮残渣の重量を、濃縮焼酎かす重量で除して、算出したところ、27.6重量%であった。
【0018】
炭素比(C/N比)24の牛糞30kgと上記で得た濃縮焼酎かす(固形分含量:27.6重量%)3kgを混合し、底部に空気吹き込みノズルを設けた発泡スチロール製箱に仕込み、毎分30mLの空気を吹き込みながら、発酵を開始させた。発酵中の温度は、60〜75℃を維持しており、発酵開始から、130時間経過後、発酵温度が低下し始め、発酵が終了したことがわかった。
【0019】
濃縮焼酎かす3kgをさらに加え、再発酵を2回繰り返し、完熟堆肥30.5kgを得た。炭素比(C/N比)は、15.7であった。
【0020】
なお、上記で得た完熟堆肥を一部取り、0.085倍の水を加え、発酵が開始するか否か、確認したが、温度上昇は見られず、完全に発酵が終了した完熟堆肥であることが確認できた。
【0021】
また得られた完熟堆肥を用いて、洋芝の生育試験(施肥量;約100〜300g/m2)を行ったところ、完熟堆肥を施肥しないものよりも、洋芝の生長がよく、施肥効果が確認された。
【0022】
実施例2
上記実施例1と同様に実施して得られた完熟堆肥に、PGPF菌を加え、約1ヶ月熟成させ、機能性堆肥を得た。得られた機能性堆肥を用いて、洋芝の生育試験(施肥量;約100〜300g/m2)を行ったところ、完熟堆肥を施肥しないものよりも、洋芝の生長がよく、また、完熟堆肥のみ施肥したものに対しても、同等以上の施肥効果が確認された。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、従来海洋投棄されていた焼酎かすの有効利用が図れるとともに、そのまま施肥しても、生育障害等を起こしにくい完熟堆肥を、短期に、安定して製造することができ。しかも完熟堆肥であるため、熱に弱い植物生育促進菌類を加えて、機能性堆肥を製造することもできるため、極めて有用である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、堆肥の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
牛糞は、多くの場合、発酵処理して堆肥化され、農業用肥料、土壌改良剤等として再利用されているが、発酵が十分進行していない未熟堆肥、例えば炭素比(C/N比)が20を超えるような堆肥等は、かえって発芽障害、窒素飢餓等の生育障害の原因となるため、発酵が十分に進行した完熟堆肥、例えば炭素比20以下の堆肥等を、農業用肥料、土壌改良剤として使用することが極めて重要であった。
【0003】
しかしながら、牛糞に含まれる敷きわらやおがくず等の種類や量をはじめとする牛の飼育環境等によって、排出される牛糞の性状が異なるため、堆肥の完熟度や発酵時間にも振れがあり、しかも発酵が十分に進行した完熟堆肥を得るには、通常2ヶ月以上という長期間の発酵が必要であり、短時間で、安定的に完熟堆肥を製造することは困難であった。
【0004】
一方、焼酎製造時に排出される焼酎かすは、その大部分が水であり、しかも排出量の季節変動が大きいため、従来は海洋投棄されるのが一般的であった。しかしながら、焼酎かすは、有機質を含んでいることから海洋汚染の原因にもなっており、近年の環境への意識の高まりとともに、焼酎かすの海洋投棄が禁止され、焼酎かすを有効に利用する方法の開発が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況のもと、本発明者らは、焼酎かすの有効利用の観点から、焼酎かすを用いた完熟堆肥の製造方法について鋭意検討したところ、予め焼酎かすを固形分含量が、15〜35重量%となるよう調整しておき、発酵開始前の牛糞もしくは発酵が開始し始めた牛糞に、当該調整済みの濃縮焼酎かすを加えることにより、発酵が促進され、より短時間に、しかも安定して完熟堆肥が製造できることを見出し、本発明に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、牛糞を主原料とする堆肥の製造方法において、発酵開始前の牛糞もしくは発酵が開始し始めた牛糞に、固形分含量が15〜35重量%に調整された濃縮焼酎かすを加えて、発酵させることを特徴とする堆肥の製造方法を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の用いられる牛糞としては、通常牛舎から排出される、例えば敷きわらやおがくず等が混入したものが用いられる。また、牛糞を原料として製造された堆肥であって、未熟な堆肥、例えば炭素比(C/N比;堆肥中の炭素含量と窒素含量の比率)が、20を超えるような未熟牛糞堆肥を、本発明の原料牛糞として用いてもよい。
【0008】
本発明は、かかる牛糞を、発酵開始前に、もしくは発酵が開始し始めた後に、予め固形分含量が、15〜35重量%に調整された濃縮焼酎かす(以下、濃縮焼酎かすと略記する。)を加えて、さらに発酵させるものであり、発酵開始前の牛糞もしくは発酵が開始し始めた牛糞に、濃縮焼酎かすを加えて発酵させることにより、完熟堆肥が得られるまでの発酵時間が短縮できるとともに、完熟堆肥を、安定して製造することができる。
【0009】
濃縮焼酎かすは、通常の焼酎製造時に排出される固形分含量が1〜10重量%程度の焼酎かすを予め濃縮処理し、その固形分含量が、15〜35重量%となるよう調整されたものである。予め固形分含量を調整していない焼酎かすを用いると、牛糞の発酵がうまく進行しない。また、固形分含量が、35重量%を越えると、濃縮焼酎かすの液粘度が高くなり、取扱いの点で不利になりやすい。焼酎かすは、例えば麦焼酎、米焼酎、芋焼酎等種々の原料を用いる焼酎の製造時に排出される焼酎かすであれば、特に制限されないが、焼酎かす中に含まれるミネラル分等堆肥として有用な微量成分の含有という点で、麦焼酎かすが好ましい。焼酎かすの濃縮処理は、常圧条件下で実施してもよいし、減圧条件下で実施してもよい。ここで、固形分含量とは、焼酎かすあるいは濃縮焼酎かすに含まれる水を除いた有機質等の含量をいう。
【0010】
牛糞に、必要に応じて敷きわらやおがくず等を加え、酸素または空気を吹き込むと、発酵が始まり、牛糞温度が上昇し始める。牛糞温度が上昇し始めれば、濃縮焼酎かすが加えられる。また、発酵が開始する前の牛糞に、濃縮焼酎かすを加え、酸素または空気を吹き込み、発酵を開始させてもよい。
【0011】
濃縮焼酎かすの使用量は、該濃縮焼酎かす中の固形分含量により異なるが、牛糞に対して、通常0.05〜0.5重量倍程度であり、一括で加えてもよいし、分割して加えてもよい。より効率的に発酵させるという点で、濃縮焼酎かすを分割して加えることが好ましい。
【0012】
酸素または空気の吹き込み量は、特に制限されず、発酵がスムーズに進行するよう適宜選択すればよい。なお、発酵が進行している間、適宜攪拌もしくは切り返しを行うことが好ましい。発酵温度は、通常55〜85℃程度である。
【0013】
発酵温度が低下し始めると、発酵が終了したことになり、完熟堆肥が得られる。なお、発酵終了後、さらに濃縮焼酎かすを加えて、再発酵を一回または二回以上行ってもよい。
【0014】
このようにして得られた堆肥は、その炭素比(C/N比;堆肥中の炭素含量と窒素含量の比率)が、通常20以下であり、農業用肥料等にそのまま使用しても、生育障害等を起こしにくい。また、十分に発酵が進行した完熟堆肥であるため、例えば植物生育促進菌類(Plant Growth Promoting Fungi)等の有用微生物を混合し、機能性堆肥を製造することもできる。植物生育促進菌類としては、例えばPhoma属微生物等が挙げられる(例えば特開平6−105617号公報等参照。)。
【0015】
かかる機能性堆肥は、例えば上記したように、発酵開始前の牛糞もしくは発酵が開始し始めた牛糞に、固形分含量が15〜35重量%に調整された濃縮焼酎かすを加えて、さらに発酵させ、発酵が完了して得られた堆肥に植物生育促進菌類を混合、熟成させる方法により製造される。濃縮焼酎かすを加えて発酵させて得られる堆肥は、十分に発酵が進行した完熟堆肥であり、さらに発酵が進行することはなく、発酵熱により、植物生育促進菌類を死滅させることがないため、植物生育促進菌類を含んだ機能性堆肥の原料堆肥としても有用である。
【0016】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
【0017】
実施例1
焼酎かす(固形分含量:約7重量%)を、操作圧約600hPa、加熱源にスチームを用い濃縮処理し、濃縮焼酎かすを得た。該濃縮焼酎かす中の固形分含量は、該濃縮焼酎かすを、さらに濃縮処理し、留出液がでなくなった状態の濃縮残渣の重量を、濃縮焼酎かす重量で除して、算出したところ、27.6重量%であった。
【0018】
炭素比(C/N比)24の牛糞30kgと上記で得た濃縮焼酎かす(固形分含量:27.6重量%)3kgを混合し、底部に空気吹き込みノズルを設けた発泡スチロール製箱に仕込み、毎分30mLの空気を吹き込みながら、発酵を開始させた。発酵中の温度は、60〜75℃を維持しており、発酵開始から、130時間経過後、発酵温度が低下し始め、発酵が終了したことがわかった。
【0019】
濃縮焼酎かす3kgをさらに加え、再発酵を2回繰り返し、完熟堆肥30.5kgを得た。炭素比(C/N比)は、15.7であった。
【0020】
なお、上記で得た完熟堆肥を一部取り、0.085倍の水を加え、発酵が開始するか否か、確認したが、温度上昇は見られず、完全に発酵が終了した完熟堆肥であることが確認できた。
【0021】
また得られた完熟堆肥を用いて、洋芝の生育試験(施肥量;約100〜300g/m2)を行ったところ、完熟堆肥を施肥しないものよりも、洋芝の生長がよく、施肥効果が確認された。
【0022】
実施例2
上記実施例1と同様に実施して得られた完熟堆肥に、PGPF菌を加え、約1ヶ月熟成させ、機能性堆肥を得た。得られた機能性堆肥を用いて、洋芝の生育試験(施肥量;約100〜300g/m2)を行ったところ、完熟堆肥を施肥しないものよりも、洋芝の生長がよく、また、完熟堆肥のみ施肥したものに対しても、同等以上の施肥効果が確認された。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、従来海洋投棄されていた焼酎かすの有効利用が図れるとともに、そのまま施肥しても、生育障害等を起こしにくい完熟堆肥を、短期に、安定して製造することができ。しかも完熟堆肥であるため、熱に弱い植物生育促進菌類を加えて、機能性堆肥を製造することもできるため、極めて有用である。
Claims (2)
- 牛糞を主原料とする堆肥の製造方法において、発酵開始前の牛糞もしくは発酵が開始し始めた牛糞に、固形分含量が15〜35重量%に調整された濃縮焼酎かすを加えて、発酵させることを特徴とする堆肥の製造方法。
- 牛糞を主原料とする堆肥の製造方法において、発酵開始前の牛糞もしくは発酵が開始し始めた牛糞に、固形分含量が15〜35重量%に調整された濃縮焼酎かすを加えて、発酵させ、発酵が完了した後、植物生育促進菌類を混合、熟成させることを特徴とする機能性堆肥の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002300085A JP2004131356A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | 堆肥の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002300085A JP2004131356A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | 堆肥の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004131356A true JP2004131356A (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=32289034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002300085A Pending JP2004131356A (ja) | 2002-10-15 | 2002-10-15 | 堆肥の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004131356A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105461457A (zh) * | 2015-12-30 | 2016-04-06 | 民勤县巴腾生物有机肥料有限公司 | 一种生物有机肥及其制备方法 |
-
2002
- 2002-10-15 JP JP2002300085A patent/JP2004131356A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105461457A (zh) * | 2015-12-30 | 2016-04-06 | 民勤县巴腾生物有机肥料有限公司 | 一种生物有机肥及其制备方法 |
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