JP2004130470A - 打撃工具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】先端工具1を被削材に押し付けることでスイッチ17がONになり,整流子モータ8が始動して打撃が開始し,先端工具1を被削材から離すことでスイッチ17がOFFになり,該整流子モータ8が停止して打撃が停止するように,空気室10に設けた大呼吸孔13の開閉を行う前記スリーブ15と該スリーブ15の移動によりON及びOFFとなって前記整流子モータ8を始動及び停止させるスイッチ17を設けることによって,整流子モータ8始動時のピストン9の往復運動に打撃子7を追従させやすくして打撃動作不良を防止することができ,最適な打撃諸元・モータ仕様を設定することができる。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,電気ハンマのように整流子モータの回転運動を,シリンダ内を摺動するピストンの往復運動に変換し,空気バネを利用して打撃子を追従させ,先端工具に連続打撃を伝達する打撃工具における,打撃動作不良防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート等のハツリ・破砕作業を行う電気ハンマ等の打撃工具においては,整流子モータが無負荷で回転していてピストンが往復運動している状態から先端工具を被削材に押し付けて打撃子が打撃位置に移動しても,ピストン振動が空気バネを介して伝達されるときの打撃子の振幅や跳ね返り速度が小さい場合,打撃子の振動エネルギが増幅されないため、打撃動作に移行しないといった打撃動作不良の発生がある。従来の打撃工具の打撃動作不良防止対策には,一般的に,打撃位置の短縮,クランク偏芯量の延長,打撃子の軽量化及び摺動抵抗の低減,中間子の端面形状の変更等といった打撃諸元の変更,無負荷回転数を下げるといったモータ仕様の変更,強制的に無負荷回転数をカットする定速度制御回路の増設,トリッガを絶えず握ることなく連続作業が可能なトリッガスイッチのストッパをなしにしてスイッチのON/OFFによる操作等がある。
【0003】
また、スイッチやクラッチ機構により電動機を始動及び停止させるものもある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実開昭59−69871
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の打撃工具の打撃動作不良防止対策においては,打撃諸元やモータ仕様の変更により,打撃機構部や減速部の大幅な構造変更を強いられたり,打撃動作不良は防止できたが打撃動作不良と相反する打撃不良である空打ち現象の発生による打撃工具本体寿命の低下,更には打撃エネルギの減少や反動の増加等で本体性能及び操作性が低下するという問題があった。また,定速度制御回路の増設により確実に打撃動作不良を防止できるが,増設スペースの確保や大幅な原価アップになるという問題があった。更に打撃開始時にトリッガスイッチのON/OFFを行うために作業中トリッガを絶えず握る必要があり,操作性が悪くなるという問題があった。
本発明の目的は,上記した従来技術の欠点を無くし,この種の打撃工具の打撃動作不良を防止して,本体性能・操作性・耐久性の更なる向上を図ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は,整流子モータの回転運動を,シリンダ内を摺動するピストンの往復運動に変換し,空気バネを利用して打撃子を追従させ,中間子を介して先端工具に連続打撃を伝達する打撃工具において,先端工具を被削材に押し付けることでスイッチがONになり,整流子モータが始動して打撃が開始し,先端工具を被削材から離すことでスイッチがOFFになり,該整流子モータが停止して打撃が停止するように,空気室に設けた大呼吸孔の開閉を行う前記スリーブと該スリーブの移動によりON及びOFFとなって前記整流子モータを始動及び停止させるスイッチを設けて,整流子モータ始動時のピストンの往復運動に打撃子を追従させやすくして打撃動作不良を防止するとともに,本体を持ち上げて打撃を停止するときに発生する空打ち現象を強制的に防止し,最適な打撃諸元・モータ仕様を設定することで達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図1,図2により示す。先端工具1を収納してシリンダケース2に固定されたフロントカバ3と勘合するリテーナスリーブ4に案内されて工具軸方向に摺動可能な中間子5を介して連続打撃を該先端工具1に伝達し,シリンダ6内を摺動可能な打撃子7と,整流子モータ8の回転運動によりシリンダ6内を摺動して往復運動するピストン9の間に空気室10が形成されている。該シリンダ6は,前記シリンダケース2及びフロントカバ3に勘合するシリンダホルダ11で先端工具1側を支持され,該シリンダケース2内でピストン9側を支持されている。前記中間子5と係合するハンマホルダ12が前記シリンダホルダ11と勘合し,かつシリンダケース2の内径部で摺動可能に係合している。
前記シリンダ6には該空気室10と連通する大呼吸孔13が設けられており,先端工具1を被削材に押し付けることで中間子5及び前記ハンマホルダ12を介して該ハンマホルダ12が前記シリンダホルダ11に当接するまで,該シリンダ6の外周に設けられたスプリング14の付勢に抗して移動し,前記空気室10に設けた大呼吸孔13を密閉し,先端工具1を被削材から離すことで該スプリング14の付勢により移動して大呼吸孔13を開放するスリーブ15が,該シリンダ6軸方向に摺動可能に勘合して該スプリング14で軸方向先端工具1側へ付勢されている。該スリーブ15の前記シリンダ6軸方向の移動を感知するセンサ16をシリンダケース2内に配設し,該センサ16からの信号によりON及びOFFとなって前記整流子モータ8を始動及び停止させるスイッチ17がハンドル18内部に埋設されている。
先端工具1を被削材に押し付けると,中間子5を介して打撃子7が打撃位置まで移動し,かつ中間子5及びハンマホルダ12を介してスリーブ15が,該ハンマホルダ12がシリンダホルダ11に当接するまでスプリング14の付勢に抗して移動し,空気室10に設けた大呼吸孔13を密閉するとともに前記センサ16によりスリーブ15が移動したことを感知してスイッチ17をONにし,整流子モータ8が始動する。上記に伴い,ピストン9が往復運動し始め,空気バネにより打撃子7がピストン9の往復運動に追従して中間子5を介して先端工具1に連続打撃を伝達する。
打撃工具本体を持ち上げて先端工具1を被削材から離すと,スプリング14の付勢によりスリーブ15,ハンマホルダ12及び中間子5が工具軸方向前方に移動して空気室10に設けた大呼吸孔13を開放し,前記センサ16がスリーブ15を感知しなくなるためスイッチ17がOFFになり,整流子モータ8が停止する。上記に伴い,打撃も停止する。
【0006】
【発明の効果】
本発明によれば,打撃工具本体押し付け時に整流子モータが始動して打撃が開始し,打撃工具本体持ち上げ時に整流子モータが停止して打撃が停止することができるので,上記打撃工具に特有な打撃動作不良・空打ち現象といった打撃不良の発生を防止することができるとともに,打撃諸元及びモータ仕様設定の幅が広がり,またハンドル部はスイッチのトリッガなしのため握りやすい形状にできるので,本体性能・操作性・耐久性が一層向上した打撃工具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示す打撃開始時の縦断面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施例を示す打撃停止時の縦断面図である。
【符号の説明】
1は先端工具,2はシリンダケース,3はフロントカバ,4はリテーナスリーブ,5は中間子,6はシリンダ,7は打撃子,8は整流子モータ,9はピストン,10は空気室,11はシリンダホルダ,12はハンマホルダ,13は大呼吸孔,14はスプリング,15はスリーブ,16はセンサ,17はスイッチ,18はハンドルである。
Claims (1)
- 整流子モータの回転運動を,シリンダ内を摺動するピストンの往復運動に変換し,空気室の空気バネを利用して打撃子を追従させ,中間子を介して先端工具に連続打撃を伝達する打撃工具において,前記空気室と連通する大呼吸孔を設けたシリンダと,該シリンダ軸方向に摺動可能に勘合してスプリングで軸方向一方へ付勢され,先端工具を被削材に押し付けることで中間子を介して該スプリングの付勢に抗して移動し,前記空気室に設けた大呼吸孔を密閉し,該先端工具を被削材から離すことで該スプリングの付勢により移動して大呼吸孔を開放するスリーブと,該スリーブの前記シリンダ軸方向への移動によりON及びOFFとなって前記整流子モータを始動及び停止させるスイッチを設け,先端工具を被削材に押し付けることで該スリーブが移動して前記空気室に設けた大呼吸孔を密閉するとともに該スイッチがONになり,前記整流子モータが始動して打撃が開始し,該先端工具を被削材から離すことで該スリーブが移動して前記空気室に設けた大呼吸孔を開放するとともに該スイッチがOFFになり,前記整流子モータが停止して打撃が停止することを特徴とする打撃工具。
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JP2007259993A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Asti Corp | 超音波カッター用安全カバー |
JP2015160302A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 日立工機株式会社 | 電動作業機 |
CN111906349A (zh) * | 2020-08-18 | 2020-11-10 | 建德市丰斯电子有限公司 | 一种能触电紧急绝缘与辅助进给的手持施工电钻 |
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2002
- 2002-10-11 JP JP2002299084A patent/JP4259082B2/ja not_active Expired - Fee Related
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