WO2012144500A1 - ハンマドリル - Google Patents

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Abstract

【課題】 穴明け性能を向上できるように改良されたハンマドリルを提供する。 【解決手段】 工具ビット119に長軸方向に打撃力を付与する直線打撃機構部115と、工具ビット119を長軸方向周りに回転動作させる回転駆動機構部117と、を有するハンマドリルであって、工具ビット119に回転方向に回転打撃を付与することが可能に構成されている。

Description

ハンマドリル
 本発明は、工具ビットを長軸方向に直線動作させるとともに、長軸方向周りに回転動作させることで被加工材に所定の加工作業を行うハンマドリルに関する。
 特開平9-70771号公報(特許文献1)は、工具ビットが長軸方向に直線動作するとともに、長軸方向周りに回転動作することで被加工材にハンマドリル作業(穴明け作業)を遂行するハンマドリルを開示している。
 従来のハンマドリルによれば、工具ビットに長軸方向の直線動作と長軸方向周りの回転動作を行わせることで、コンクリート壁等の被加工材に対する穴明け作業を合理的に行うことが可能とされるが、当該穴明け作業を効率よく行うために、更なる穴明け性能の向上が要望されている。
特開平9-70771号公報
 本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、穴明け性能を向上できるように改良されたハンマドリルを提供することをその目的とする。
 上記課題を達成するため、本発明に係るハンマドリルの好ましい形態によれば、工具ビットに長軸方向に打撃力を付与する直線打撃機構部と、工具ビットを長軸方向周りに回転動作させる回転駆動機構部とを有する。そして、本発明のハンマドリルは、特徴的構成として工具ビットに回転方向に回転打撃を付与することが可能に構成されている。
 本発明によれば、工具ビットが直線動作と回転動作とを行うハンマドリルにおいて、被加工材に対する穴明け作業時において、工具ビットに対して回転方向に回転打撃を付与することができる。このため、回転打撃を付与しない構成のハンマドリルに比べてより高トルクで穴明け作業を遂行することが可能となる。
 本発明に係るハンマドリルの更なる形態によれば、回転駆動機構部が、回転打撃を付与するための回転打撃機能を備えた構成とされる。
 この形態によれば、回転駆動機構部が工具ビットの回転駆動と回転打撃とを行なうので、合理的である。
 また、本発明に係るハンマドリルの更なる形態によれば、回転打撃は、工具ビットに作用する反抗トルク値が設定された所定のトルク値に達した場合に付与される構成としている。
 この形態によれば、穴明け作業中において、何らかの原因で工具ビットに作用する負荷(回転抵抗)が増大し、反抗トルク値が所定のトルク値に達した場合に、工具ビットに回転方向に打撃力を付与することができる。このため、工具ビットの回転抵抗が小さい状態では、無駄な回転打撃を規制することができる。
 また、本発明に係るハンマドリルの更なる形態によれば、所定のトルク値は、調整が可能とされている。
 この形態によれば、被加工材の硬さ、種類等に応じて所定のトルク値を調整して穴明け作業を遂行することができるため、合理的である。
 また、本発明に係るハンマドリルの更なる形態によれば、回転駆動機構部は、工具ビットに回転打撃を付与する作動状態と、回転打撃を付与しない非作動状態との間で切替可能に構成されている。
 この形態によれば、例えば被加工材の硬さが硬いような場合には、工具ビットに回転打撃を付与する態様で使用でき、被加工材が比較的やわらかいような場合には、回転打撃を付与しない態様で使用できるため、合理的である。
 また、本発明に係るハンマドリルの更なる形態によれば、直線打撃機構部は、工具ビットの長軸方向に延在するシリンダと、シリンダ内において直線動作して工具ビットに長軸方向に打撃力を付与する直線打撃子とを有する。また、回転駆動機構部は、工具ビットに回転方向に打撃力を付与する回転打撃子を有し、当該回転打撃子がシリンダの外側に配置される構成とした。
 この形態によれば、回転打撃子をシリンダの外側に配置する構成としたことで、回転打撃機能を備える構成でありながら、ハンマドリルの工具ビット長軸方向に関する長さ寸法を抑えることができる。
 また、本発明に係るハンマドリルの更なる形態によれば、回転打撃子は、シリンダの周方向に関して一方向とその反対方向に選択的に回転駆動可能とされ、回転方向を切り替えることにより工具ビットに対して一方向とその反対方向との双方向に打撃力を付与することが可能とされている。
 例えば、コンクリート壁に対する穴明け作業中において、工具ビットがコンクリート壁内の鉄筋等の材料に食いつき回転がロックすることがある。この形態によれば、上記のロック現象が生じたとき、工具ビットの回転方向をそれまでの回転方向から反対方向に切り替え、工具ビットに対して食いつき方向と反対方向に回転打撃を付与することにより、当該工具ビットの鉄筋等に対する食いつきを解除することができる。これにより工具ビットを容易に抜き取ることが可能となる。
 また、本発明に係るハンマドリルの更なる形態によれば、工具ビットに長軸方向の打撃動作と長軸方向周りの回転動作との双方を行わせるハンマドリルモードと、工具ビットに長軸方向周りの回転動作のみを行わせるドリルモードとの間で駆動モードの切り替えが可能とされており、ハンマドリルモードとドリルモードとのいずれにおいても回転駆動機構部による工具ビットに対する回転打撃が付与される構成とした。
 この形態によれば、ハンマドリルモードとドリルモードのいずれにおいても工具ビットに回転打撃を付与して穴明け作業を行うことができる。
 本発明によれば、穴明け性能を向上できるように改良されたハンマドリルが提供されることとなった。
本実施の形態に係るハンマドリルの全体構成を示す断面図である。 ハンマドリルの主要部の構成を示す断面図であり、クラッチ歯が噛み合い係合されたハンマドリルモード時を示す。 ハンマドリルの主要部の構成を示す断面図であり、クラッチ歯の噛み合い係合が解除されたドリルモード時を示す。 圧縮コイルばねにより設定されるトルク値の調整に関する説明図である。 回転打撃機構の構成部材及びその周辺部材を分解して示す斜視図である。
 以下、本発明の実施形態につき、図1~図5を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態のハンマドリル101は、図1に示すように、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する本体部103、当該本体部103のうちハンマドリル101の長軸方向に関する一端部(図1の左側)にツールホルダ137を介して着脱自在に取付けられた長尺状のハンマビット119と、本体部103の長軸方向の他端部(ハンマビット119の反対側)に連接された作業者が握るハンドグリップ109とを主体として構成される。ハンマビット119は、ツールホルダ137に対し、その長軸方向(本体部103の長軸方向)への相対的な往復動が可能に、かつその周方向への相対的な回動が規制された状態で保持される。ハンマビット119は、本発明における「工具ビット」に対応する。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、ハンマビット119側を前といい、ハンドグリップ109側を後という。
 本体部103は、駆動モータ111を収容したモータハウジング105と、運動変換機構113、打撃要素115及び動力伝達部117を収容したギアハウジング107とを主体として構成される。駆動モータ111は、ハンドグリップ109に配置された操作部材としてのトリガ109aを作業者が引き操作することによって通電駆動されるように構成されるとともに、トリガ109aに近接した位置に配置されたモータ回転方向操作部材としての正逆転切替スイッチ109bのスライド操作によって回転方向が切替えられるように構成されている。
 図2に運動変換機構113、打撃要素115及び動力伝達部117が拡大断面図として示される。駆動モータ111の回転出力は、運動変換機構113によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、当該打撃要素115を介してハンマビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。また駆動モータ111の回転出力は、動力伝達部117によって適宜減速された上でツールホルダ137によって保持されたハンマビット119に回転力として伝達され、当該ハンマビット119が周方向に回転動作される。打撃要素115は、本発明における「直線打撃機構部」に対応し、動力伝達部117は、本発明における「回転駆動機構部」に対応する。
 運動変換機構113は、ハンマビット119の長軸方向に延在する駆動モータ111のモータ出力軸112に設けられて鉛直面内にて回転駆動される駆動ギア121、当該駆動ギア121に噛み合い係合する被動ギア123、当該被動ギア123と一体回転する中間軸125、中間軸125と一体回転する作業モード切替用のクラッチ部材131を介して回転される回転体127、回転体127の回転によってハンマビット119の軸方向に揺動される揺動リング129、揺動リング129の揺動によってシリンダ145内を直線状に往復移動する有底筒状の筒状ピストン130を主体として構成される。シリンダ145は、ハンマビット119の長軸線上に配置され、長軸方向の両端外周部を軸受146a、146bを介してギアハウジング107に回転自在に支持される(図1参照)。
 中間軸125はシリンダ145の長軸方向(ハンマビット119の長軸方向)に平行(水平)に配置され、当該中間軸125に取付けられた回転体127の外周面が中間軸125の軸線に対し所定の傾斜角度で傾斜状に形成されている。揺動リング129は、回転体127の傾斜外周面に軸受126を介して相対回転可能に取り付けられ、当該回転体127の回転動作に伴ってハンマビット119の長軸方向に揺動される揺動部材として構成される。揺動リング129は、ハンマビット119の長軸方向と交差する方向の上方(放射方向)に一体に突設された揺動ロッド128を有し、当該揺動ロッド128が駆動子としての筒状ピストン130と筒状体124を介して相対回動自在に連結されている。上記の回転体127、揺動リング129、筒状ピストン130によって揺動機構が構成されている。
 回転体127と作業モード切替用のクラッチ部材131とは、中間軸125上において互いに隣接して配置されている。回転体127は、中間軸125に対し相対回転自在に取付けられ、クラッチ部材131と対向する軸方向一端面に被動側クラッチ歯127aを有する。クラッチ部材131は、中間軸125に対してスプライン嵌合されて軸方向に相対移動可能にかつ周方向には相対移動不能に取付けられており、回転体127と対向する軸方向一端面に駆動側クラッチ歯131aを有する。そして、クラッチ部材131が回転体127に近接する側へ移動された場合には、互いのクラッチ歯131a,127aが噛み合い係合して当該クラッチ部材131の回転が回転体127に伝達され、離間する側に移動された場合には、噛み合い係合が解除されて回転の伝達が遮断される。
 クラッチ部材131は、外周面に断面略V形の環状溝131bを有し、この環状溝131bにモード切替用操作部材132の係合突部132aが相対移動可能に係合されている。モード切替用操作部材132及びクラッチ部材131は、ハンマビット119に長軸方向の直線動作と長軸周りの回転動作とを行わせるハンマドリルモードと、回転動作のみを行わせるドリルモードとの間で、ハンマビット119の作業モードを切替える部材として備えられる。モード切替用操作部材132は、ギアハウジング107に対してハンマビット119の長軸方向と交差する方向の軸線周りに回動自在に取付けられ、当該ギアハウジング107の外側での手指による回動操作が可能とされており、その回動中心から所定量だけ偏心した位置に係合突部132aが設けられている。
 したがって、モード切替用操作部材132を回動操作し、係合突部132aを当該モード切替用操作部材132の回動中心周りに回動すれば、クラッチ部材131が中間軸125上を軸方向前方または後方に摺動し、上記の駆動側と被動側のクラッチ歯131a,127aが噛み合い係合あるいは解除される。すなわち、モード切替用操作部材132がハンマドリルモード側に切替えられて両クラッチ歯131a,127aが互いに噛み合い係合された場合(図2参照)には、打撃要素115が駆動されるが、モード切替用操作部材132がドリルモード側に切替えられてクラッチ歯131a,127aの噛み合い係合が解除された場合には、打撃要素115が駆動されない(図3参照)。
 打撃要素115は、筒状ピストン130のボア内壁に摺動自在に配置されたストライカ133と、シリンダ145に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ133の運動エネルギーをハンマビット119に伝達する中間子としてのインパクトボルト135とを主体として構成されている。筒状ピストン130のボア内壁と、当該ボア内壁に摺動自在に嵌合されたストライカ133の長軸方向の後端面とによって空気バネ室130aが形成される。ストライカ133は、筒状ピストン130の直線運動により空気バネ室130aを介して前方へと移動し、ハンマビット119を打撃する打撃子として構成される。ストライカ133は、本発明における「直線打撃子」に対応する。
 動力伝達部117は、中間軸125の長軸方向他端部(前端部)に形成された第1伝達ギア141、当該第1伝達ギア141に噛み合い係合してハンマビット119の長軸線周りを回転される第2伝達ギア142、当該第2伝達ギア142と共に回転するハンマ部材147、当該ハンマ部材147によって回転されるアンビル149、当該アンビル149と共に回転されるシリンダ145、及び当該シリンダ145と共に回転されるツールホルダ137を主体として構成される。第2伝達ギア142は、長軸方向に所定長さで一体に延在するスリーブ143を有し、当該スリーブ143がシリンダ145の外側に相対回転自在に嵌合されるとともに、スリーブ143の長軸方向前端側が当該長軸方向と交差する方向の段差端面に当接され、長軸方向後端側がシリンダ145に取付けられた止め輪144に当接されることで長軸方向には固定されている。シリンダ145及びツールホルダ137は、ハンマビット119の長軸線上に互いに同心状に配置されるとともに、動力伝達部117の最終軸を構成する。
 そして、ハンマ部材147とアンビル149とによってハンマビット119に対して長軸方向周り(回転方向)に回転打撃を付与する回転打撃機構150が構成される。ハンマ部材147は、アンビル149に回転方向に回転打撃を付与する回転打撃部材として備えられ、アンビル149は、ハンマ部材147から受けた回転打撃をハンマビット119に伝達する回転打撃受け部材として備えられる。すなわち、動力伝達部117は、回転伝達経路に回転打撃機構150を備え、駆動モータ111の回転出力をハンマビット119に伝達して当該ハンマビットを回転駆動する回転駆動機能と、回転方向に打撃力を付与する回転打撃機能とを備えている。換言すれば、回転打撃機構150は、駆動モータ111の回転出力をハンマビット119に伝達する動力伝達部117の構成部材を兼用する。ハンマ部材147は、本発明における「回転打撃子」に対応する。
 次に回転打撃機構150につき、図2、図3及び図5を参照しつつ説明する。ハンマ部材147とアンビル149は、シリンダ145の長軸線(ハンマビット119の長軸線)上において、互いに対向状に配置される。ハンマ部材147は、スリーブ143の外側に相対回転自在にかつ長軸方向に相対移動自在に嵌合された筒状部材またはリング状部材として構成される。アンビル149は、シリンダ145の外側に嵌合された筒状部材またはリング状部材として構成される。アンビル149は、長軸方向の前端側において当該シリンダ145との間に介在された連結部材としての複数の第1鋼球151を介して一体回転するように連結されるとともに、長軸方向の後端面の一部がスリーブ143の前端面に当接され、これによりシリンダ145に対し長軸方向に移動不能に固定されている。
 ハンマ部材147とスリーブ143の嵌合領域において、スリーブ143の外面に形成された案内溝143aとハンマ部材147の内面に形成された係合溝147a間に第2鋼球153が配置され、この第2鋼球153を介してスリーブ143の回転がハンマ部材147に伝達されるよう構成されている。スリーブ143は、「回転駆動体」を構成している。スリーブ143の外面には、図5に示すように、ハンマビット119の長軸線に対して傾斜する側面視でV字形に延在し、かつ断面半円形をなす案内溝143aが形成されている。案内溝143aは、ハンマビット119側(前方)に向けて尖がるV字形に形成され、スリーブ143の周方向に180度の位相差のある2箇所に設定されている。ハンマ部材147の内面には、案内溝143aに対応して係合溝147aが形成されている。係合溝147aは、ハンマ部材147の前端面から後方に向けて狭まるような互いに対向する傾斜面を有するV字状に形成されている。第2鋼球153は、上記のV字形の案内溝143aと係合溝147aとの間に嵌り込んだ状態で配置されている。したがって、ハンマ部材147とスリーブ143が相対回転すると、ハンマ部材147は、案内溝143aの傾斜溝を転動する第2鋼球153によってアンビル149に接近する方向または離間する方向へと移動させられる。第2鋼球153は、ハンマビット119が正転方向(穴明け進行方向)に回転される場合には、案内溝143aの一方の傾斜溝に沿って転動し、反対方向(逆転方向)に回転される場合には、他方の傾斜溝に沿って転動する。案内溝143a、係合溝147a及び第2鋼球153によって、ハンマ部材147のスリーブ143に対する相対回転時に当該ハンマ部材147を長軸方向に移動させる「ガイド部」が構成されている。
 ハンマ部材147は、付勢部材としての付勢ばね155(圧縮コイルばね)によりアンビル149に接近する方向に付勢されている。このため、ハンマ部材147のアンビル149から離間する方向への移動動作は、付勢ばね155の付勢力に抗してなされる。図5に示すように、ハンマ部材147の前端面(アンビル149との対向面)には、周方向に所定間隔で複数の駆動側係合部157がアンビル149側に突出状に設けられる。アンビル149の後端面には、駆動側係合部157に対応して複数の被動側係合部159がハンマ部材147側に突出状に設けられている。駆動側係合部157及び被動側係合部159は、共に周方向端面がハンマビット119の長軸方向と平行な平坦面によって形成されている。このため、ハンマ部材147は、付勢ばね155の付勢力によってアンビル149側へ移動され、駆動側係合部157がアンビル149の被動側係合部159に対して周方向(回転方向)において係合されると、当該係合状態が維持される。これにより常時にはハンマ部材147の回転がそのままアンビル149側に伝達される。
 穴明け作業時において、ハンマビット119に作用する負荷(回転抵抗)が増えて、アンビル149を介してハンマ部材147に作用する反抗トルク値が付勢ばね155によって設定された所定のトルク値に達した場合には、第2鋼球153が案内溝143aのV字形の一方の傾斜溝(正転側)に沿って転動し、当該ハンマ部材147をアンビル149から離間する側に移動させる。これにより駆動側係合部157が被動側係合部159から外れ、係合が解除される。この係合解除によって、ハンマ部材147に反抗トルクが作用しなくなるため、当該ハンマ部材147が回転しつつ付勢ばね155の付勢力によってアンビル149に接近する方向へと移動する。このため、駆動側係合部157が被動側係合部159に対して回転方向に係合し、これによりアンビル149、延いてはハンマビット119に回転方向に打撃力を間欠的に付与する。この状態が、本発明における「作動状態」に対応する。
 このように、回転打撃機構150は、ハンマ部材147に作用する反抗トルク値が付勢ばね155により設定された所定のトルク値よりも低い領域では、アンビル149の被動側係合部159に対するハンマ部材147の駆動側係合部157の係合状態が維持されることで、ハンマ部材147の回転を変化なくそのままアンビル149に伝達し、ハンマ部材147に作用する反抗トルク値が所定のトルク値に達した場合には、ハンマビット119に対する回転打撃を付与する。また、前述のように、本実施の形態では、スリーブ143の案内溝143aがV字形に形成されている。このため、穴明け作業を行うべくハンマビット119を正転方向に駆動する場合には、第2鋼球153が案内溝143aの一方の傾斜溝を転動し、ハンマビット119を正転方向とは反対方向に駆動する逆転時には、他方の傾斜溝を転動する構成としてあるので、ハンマビット119の正転駆動と逆転駆動との逆双方について、回転打撃を付与することが可能とされた回転打撃機構150が構成されている。
 第2伝達ギア142は、当該第2伝達ギア142よりも小径のスリーブ143が一体に形成された鍔付き筒状部材として構成され、当該スリーブ143の外面にリング状のばね受け部材161が配置されている。図4に示すように、付勢ばね155は、スリーブ143の外側に配置されるとともに、後端がばね受け部材161の前面に当接され、前端がハンマ部材147の後端面に当接されている。そして、リング状のばね受け部材161は、スリーブ143の外面に対し長軸方向に摺動自在に嵌合され、具体的な図示を省略するが、外部からの手動操作によりスリーブ143の長軸方向に関する位置調整が可能とされている。このため、付勢ばね155の初期荷重(初期撓み)を変えることが可能とされ、これにより所定のトルク値の設定を調整することができる。図4は、ばね受け部材161が前方(アンビル149側)へと位置調整され、所定のトルク値を高めた状態が示される。また、付勢ばね155を密着またはそれに近い状態まで撓ませた場合には、ハンマ部材147のアンビル149から離間する側への移動規制がなされる。これにより駆動側係合部157と被動側係合部159との係合状態が維持され、回転打撃が休止状態とされる。この休止状態が、本発明における「非作動状態」に対応する。
 上記のように構成されるハンマドリル101は、正逆切替スイッチ109bを正転側に切替えた状態でトリガ109aを引き操作して駆動モータ111を通電駆動すると、駆動ギア121、被動ギア123を介して中間軸125が回転駆動される。このとき、モード切替用操作部材132がハンマドリルモードを選択している場合には、クラッチ部材131の駆動側クラッチ歯131aが回転体127の被動側クラッチ歯127aに係合しているため、揺動機構を主体に構成される運動変換機構113が駆動される。このため、筒状ピストン130がシリンダ145内を直線状に摺動動作され、それに伴う当該筒状ピストン130の空気ばね室130a内の空気の圧力変化、すなわち空気バネの作用により、ストライカ143は筒状ピストン130内を直線運動する。ストライカ143は、インパクトボルト145に衝突することで、その運動エネルギーをハンマビット119に伝達する。
 一方、中間軸125とともに第1伝達ギア141が回転されると、第1伝達ギア141に噛み合い係合される第2伝達ギア142及び回転打撃機構150を介してシリンダ145が鉛直面内にて回転され、更にシリンダ145とともにツールホルダ137及び当該ツールホルダ137にて保持されるハンマビット119が一体状に回転される。かくして、ハンマビット119が軸方向の直線動作と周方向の回転動作を行い、被加工材に対する穴開け作業を遂行する。なお、モード切替用操作部材132がドリルモードを選択している場合には、クラッチ部材131の駆動側クラッチ歯131aが回転体127の被動側クラッチ歯127aから外れているため、この場合には、ハンマビット119の回転動作のみによる穴明け作業が遂行される。
 本実施の形態に係るハンマドリル101によれば、上記の穴明け作業時において、ハンマビット119の回転方向の負荷が低く、ハンマ部材147に作用する反抗トルク値が付勢ばね155にて設定された所定のトルク値に達していない場合には、ハンマ部材147の駆動側係合部157がアンビル149の被動側係合部159に対して係合された状態が維持され、ハンマ部材147の回転がアンビル149に変わることなくそのまま伝達される。すなわち、ハンマ部材147及びアンビル149は、回転伝達部117の一部材として機能する。
 一方、ハンマビット119の回転方向の負荷が大きく、ハンマ部材147に作用する反抗トルクが付勢ばね155にて設定された所定のトルク値に達した場合には、前述したように、回転打撃機構150が作動し、ハンマビット119に回転方向に打撃力を付与することができる。すなわち、ハンマ部材147に作用する負荷トルクが所定のトルク値に達すると、当該ハンマ部材147がスリーブ143に対して相対回転するため、ハンマ部材147の係合溝147aに係合された第2鋼球153がスリーブ143のV字形の案内溝143aに沿って転動する。このため、ハンマ部材147が付勢ばね155の付勢力に抗してスリーブ143に対して相対的に後方へと移動される。この後退動作により駆動側係合部157と被動側係合部159との係合が解除され、当該係合の解除に伴いハンマ部材147に作用する反抗トルクが解除されると、ハンマ部材147は、付勢ばね155の付勢力により前進しつつ回転することで、ハンマ部材147の駆動側係合部157がアンビル149の被動側係合部159に対して回転方向に係合し、当該アンビル149に打撃力を付与する。したがって、本実施の形態に係るハンマドリル101によれば、回転打撃を付与しない構成のハンマドリルに比べてより高トルクで穴明け作業を遂行することが可能となる。
 また、本実施の形態によれば、回転打撃機構150は、ハンマ部材147に作用する反抗トルクが所定のトルク値に達した場合に駆動される構成としている。このため、ハンマビット119の回転抵抗が小さく、所定のトルク値よりも低い領域で穴明け作業が行われる場合には、回転打撃機構150が休止状態に置かれ、ハンマ部材147によるアンビル149の回転打撃が休止されるので、エネルギーの無駄な消費が抑えられる。
 また、本実施の形態においては、スリーブ143の外側に配置したリング状のばね受け部材161をスリーブ143の長軸方向に位置調整することで、付勢ばね155の初期荷重を調整できるようにしている。これにより付勢ばね155によって設定される所定のトルク値を被加工材の硬さ、種類等に応じて容易に調整することができ、便利である。
 また、回転打撃機構150による回転打撃が不要な場合には、付勢ばね155を密着またはそれに近い状態まで圧縮することで、回転打撃機構150を非作動状態に切替えた状態で穴明け作業を遂行することができ、ハンマビット119の保護も図れる。
 また、例えば、コンクリート壁に対する穴明け作業中において、ハンマビット119がコンクリート壁内の鉄筋等に食いつき回転がロックする場合がある。本実施の形態によれば、上記の現象が生じた場合には、正逆転切替スイッチ109bを逆転側に切替え操作し、駆動モータ111の回転方向を反対方向に切替えて、ハンマビット119に対して、それまでの回転方向とは反対方向に回転打撃を付与することができる。このため、ハンマビット119の鉄筋等に対する食いつきを解除し、コンクリート壁から容易に抜き取ることができる。
 また、本実施の形態においては、直線打撃機構150の構成部材であるハンマ部材147及びアンビル149を、直線打撃機構の構成部材であるシリンダ145の外側に配置したので、回転打撃機構150を備える構成でありながら、ハンマドリル101のハンマビット長軸方向に関する長さ寸法を大きくしなくて済む。
 ところで、本実施の形態に係る回転打撃機構150は、トルクリミッタを利用した構成でもある。ハンマドリル101においては、動力伝達部117の最終軸に作用する反抗トルク値が予め設定された所定の設定値を越えたときにトルク伝達を遮断する過負荷保護装置としてのトルクリミッタを備える場合がある。本実施の形態の回転打撃機構150は、ハンマビット119に作用する負荷が増え、所定のトルク値に達したときにハンマ部材147がアンビル149から離間することで、一時的にトルクの伝達を遮断し、その後ハンマ部材147によるアンビル149に対する回転打撃が付与される構成である。このため、この回転打撃動作が開始されたことを契機にして、穴明け作業を中断することによってハンマビット119及び動力伝達部117を保護できる。
 なお、本発明の趣旨に鑑み、下記のような形態が構成可能である。
(態様1)
 「工具ビットに長軸方向に打撃力を付与する直線打撃機構部と、前記工具ビットを長軸方向周りに回転動作させる回転駆動機構部と、を有するハンマドリルであって、
 前記工具ビットに回転方向に回転打撃を付与することが可能に構成されていることを特徴とするハンマドリル。」
(態様2)
 「態様1に記載のハンマドリルであって、
 前記回転駆動機構部が、前記回転打撃を付与するための回転打撃機能を備えていることを特徴とするハンマドリル。」
(態様3)
 「態様2に記載のハンマドリルであって、
 前記回転打撃は、前記工具ビットに作用する反抗トルク値が設定された所定のトルク値に達した場合に付与されることを特徴とするハンマドリル。」
(態様4)
 「態様3に記載のハンマドリルであって、
 前記所定のトルク値は、手動による調整が可能とされていることを特徴とするハンマドリル。」
(態様5)
 「態様3に記載のハンマドリルであって、
 前記回転駆動機構部は、前記工具ビットに回転打撃を付与する作動状態と、回転打撃を付与しない非作動状態との間で切替可能に構成されていることを特徴とするハンマドリル。」
(態様6)
 「態様2~5のいずれかに記載のハンマドリルであって、
 前記直線打撃機構部は、前記工具ビットの長軸方向に延在するシリンダと、当該シリンダ内において直線動作して前記工具ビットに長軸方向に打撃力を付与する直線打撃子とを有し、
 前記回転駆動機構部は、前記工具ビットに回転方向に打撃力を付与する回転打撃子を有し、当該回転打撃子が前記シリンダの外側に配置されていることを特徴とするハンマドリル。」
(態様7)
 「態様6に記載のハンマドリルであって、
 前記回転打撃子は、前記シリンダの周方向に関して一方向とその反対方向に選択的に回転駆動可能とされ、回転方向を切り替えることにより前記工具ビットに対して前記一方向とその反対方向との双方向に打撃力を付与することが可能とされていることを特徴とするハンマドリル。」
(態様8)
 「態様2~7のいずれかに記載のハンマドリルであって、
 前記工具ビットに長軸方向の打撃動作と長軸方向周りの回転動作との双方を行わせるハンマドリルモードと、前記工具ビットに長軸方向周りの回転動作のみを行わせるドリルモードとの間で駆動モードの切り替えが可能とされており、前記ハンマドリルモードと前記ドリルモードとのいずれにおいても前記回転駆動機構部による前記工具ビットに対する回転打撃が付与されることを特徴とするハンマドリル。」
(態様9)
 「態様1または2に記載のハンマドリルであって、
 前記回転打撃は、間欠的に付与されることを特徴とするハンマドリル。」
(態様10)
 「態様2に記載のハンマドリルであって、
 前記回転駆動機構部は、前記回転打撃機能を担う回転打撃機構を有し、当該回転打撃機構は、前記工具ビットに回転を伝達する部材を兼ねることを特徴とするハンマドリル。」
(態様11)
 「態様10に記載のハンマドリルにおいて、
 前記工具ビットの長軸線上において回転駆動される回転駆動体を有し、
 前記回転打撃機構は、前記回転駆動体の外周に相対回転自在にかつ長軸方向に移動可能に配置されたハンマ部材と、当該ハンマ部材に対向して相対回転自在に配置されるとともに前記工具ビットに回転を伝達するアンビルと、前記ハンマ部材に形成された駆動側係合部と、前記アンビルに形成されるとともに前記駆動側係合部に対して周方向に係合可能な被動側係合部と、前記ハンマ部材を前記アンビル側に近接するように付勢する付勢ばねと、前記アンビルに作用する反抗トルク値が所定のトルク値に達したときに、前記ハンマ部材を前記付勢ばねに抗して前記アンビルから離間する方向へと移動させるガイド部とを有し、
 前記アンビルの反抗トルク値が所定のトルク値に達するまでは、前記駆動側係合部が前記被動側係合部に周方向に係合することで前記ハンマ部材の回転が前記アンビルに伝達され、
 前記アンビルの反抗トルク値が所定のトルク値に達した場合には、前記ハンマ部材に対して前記ガイド部により前記付勢部材に抗して前記アンビルから離間され、当該離間により前記アンビルに対する前記反抗トルクの作用が解除される同時に前記ハンマ部材が回転しつつ前記アンビルに接近して前記駆動側係合部が前記被動側係合部に周方向に係合することで回転打撃が付与される構成としたことを特徴とするハンマドリル。」
(態様12)
 「態様11に記載のハンマドリルであって、
 前記ガイド部は、前記回転駆動体の外面に形成され、前記工具ビットの長軸線に対し傾斜状に延在する案内溝と、前記ハンマ部材の内面に形成された係合溝と、前記案内溝と前記係合溝との間に配置された鋼球とを有し、前記ハンマ部材が前記シリンダに対して相対回転した場合に、前記鋼球が前記案内溝に沿って転動することで前記ハンマ部材を前記アンビルに対して離間または接近させることを特徴とするハンマドリル。」
101 ハンマドリル
103 本体部
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
109 ハンドグリップ
109a トリガ
109b 正逆転切替スイッチ
111 駆動モータ
112 モータ出力軸
113 運動変換機構
115 打撃要素(直線打撃機構部)
117 動力伝達部(回転駆動機構部)
119 ハンマビット(工具ビット)
121 駆動ギア
123 被動ギア
124 筒状体
125 中間軸
126 軸受
127 回転体
127a 被動側クラッチ歯
128 揺動ロッド
129 揺動リング
130 筒状ピストン
130a 空気室
131 クラッチ部材
131a 稼働側クラッチ歯
132 モード切替用操作部材
132a 係合突部
134 ストライカ(直線打撃子)
135 インパクトボルト
137 ツールホルダ
141 第1伝達ギア
142 第2伝達ギア
143 スリーブ(回転駆動体)
143a 案内溝
145 シリンダ
145a 空気ばね室
146a,146b 軸受
147 ハンマ部材(回転打撃子)
147a 係合溝
149 アンビル
150 回転打撃機構
151 第1鋼球
153 第2鋼球
155 付勢ばね(付勢部材)
157 駆動側係合部
159 被動側係合部
161 ばね受け部材

Claims (8)

  1.  工具ビットに長軸方向に打撃力を付与する直線打撃機構部と、前記工具ビットを長軸方向周りに回転動作させる回転駆動機構部と、を有し、
     前記工具ビットに回転方向に回転打撃を付与することが可能に構成されていることを特徴とするハンマドリル。
  2.  請求項1に記載のハンマドリルであって、
     前記回転駆動機構部が、前記回転打撃を付与するための回転打撃機能を備えていることを特徴とするハンマドリル。
  3.  請求項2に記載のハンマドリルであって、
     前記回転打撃は、前記工具ビットに作用する反抗トルク値が設定された所定のトルク値に達した場合に付与されることを特徴とするハンマドリル。
  4.  請求項3に記載のハンマドリルであって、
     前記所定のトルク値は、手動による調整が可能とされていることを特徴とするハンマドリル。
  5.  請求項3に記載のハンマドリルであって、
     前記回転駆動機構部は、前記工具ビットに回転打撃を付与する作動状態と、回転打撃を付与しない非作動状態との間で切替可能に構成されていることを特徴とするハンマドリル。
  6.  請求項2~5のいずれかに記載のハンマドリルであって、
     前記直線打撃機構部は、前記工具ビットの長軸方向に延在するシリンダと、当該シリンダ内において直線動作して前記工具ビットに長軸方向に打撃力を付与する直線打撃子とを有し、
     前記回転駆動機構部は、前記工具ビットに回転方向に打撃力を付与する回転打撃子を有し、当該回転打撃子が前記シリンダの外側に配置されていることを特徴とするハンマドリル。
  7.  請求項6に記載のハンマドリルであって、
     前記回転打撃子は、前記シリンダの周方向に関して一方向とその反対方向に選択的に回転駆動可能とされ、回転方向を切り替えることにより前記工具ビットに対して前記一方向とその反対方向との双方向に打撃力を付与することが可能とされていることを特徴とするハンマドリル。
  8.  請求項2~7のいずれかに記載のハンマドリルであって、
     前記工具ビットに長軸方向の打撃動作と長軸方向周りの回転動作との双方を行わせるハンマドリルモードと、前記工具ビットに長軸方向周りの回転動作のみを行わせるドリルモードとの間で駆動モードの切り替えが可能とされており、前記ハンマドリルモードと前記ドリルモードとのいずれにおいても前記回転駆動機構部による前記工具ビットに対する回転打撃が付与されることを特徴とするハンマドリル。
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