JP2004129454A - アクチュエータ用駆動制御装置 - Google Patents

アクチュエータ用駆動制御装置 Download PDF

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Hideki Sunaga
須永 英樹
Kaoru Tanaka
田中 馨
Eiji Takahashi
高橋 栄二
Akira Fujisaki
藤崎 彰
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Abstract

【課題】回生ブレーキ時にモータの振動や騒音が発生することのないアクチュエータ用駆動制御装置を提供する。
【解決手段】電動モータ30を有するアクチュエータ30Aを駆動するHブリッジ回路51と、このHブリッジ回路51を制御するアクチュエータ駆動出力制御回路50とを備え、Hブリッジ回路51は電界効果トランジスタT1〜T4を有し、電界効果トランジスタT2,T4と電動モータ30とで閉回路を形成することにより電動モータ30に回生ブレーキを掛けるようになっているアクチュエータ用駆動制御装置であって、回生ブレーキを掛ける際に、電界効果トランジスタT2,T4のゲートに、電動モータ30の駆動時に前記ゲートに印加する電圧の絶対値より小さい値の電圧を印加してその電界効果トランジスタT2,T4をオンにして回生ブレーキを掛ける。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば自動車用空気調和装置のインテークドアを開閉するアクチュエータを駆動制御するアクチュエータ用駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、インテークドア用のアクチュエータを駆動制御するアクチュエータ用駆動制御装置が知られている。
【0003】
かかるアクチュエータ用駆動制御装置は、電動モータを有するアクチュエータを駆動する駆動回路と、この駆動回路を制御して前記電動モータの回転を制御する駆動制御回路とを備えている。駆動制御回路は、インテークドアの回動位置を検出する検知手段の検知信号と目標値とを比較して、インテークドアが目標位置に位置するように駆動回路を制御している。
【0004】
ところで、このようなアクチュエータ用駆動制御装置にあっては、インテークドアが目標位置の直前に位置すると、回生ブレーキを掛けてインテークドアを目標位置に位置させている。この回生ブレーキは、オフしているトランジスタをオンさせることにより電動モータとトランジスタとで閉回路を形成させて、電動モータを発電動作させることにより行っている(例えば特許文献1号参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−266691号公報(段落33,34、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような回生ブレーキでは、電動モータを回転駆動させているときにトランジスタのベースに印加する電圧と同じ電圧をベースに印加させるため、トランジスタは駆動時と同じ能力で動作する。このためブレーキが掛かり過ぎてしまい、アクチュエータが慣性で振動して騒音が発生する等の問題があった。
【0007】
この発明の目的は、回生ブレーキ時にアクチュエータの振動や騒音が発生することのないアクチュエータ用駆動制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、電動モータを有するアクチュエータを駆動する駆動手段と、この駆動手段を制御して前記電動モータの回転を制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動手段は複数のスイッチング半導体素子を有し、所定のスイッチング半導体素子と電動モータとで閉回路を形成することにより前記電動モータに回生ブレーキを掛けるようになっているアクチュエータ用駆動制御装置であって、
前記閉回路を形成するスイッチング半導体素子に電流を流して回生ブレーキを掛ける際、そのスイッチング半導体素子に流れる電流を遅延させてその電流を漸増させる遅延手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、電動モータを有するアクチュエータを駆動する駆動手段と、この駆動手段を制御して前記電動モータの回転を制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動手段は複数のスイッチング半導体素子を有し、所定のスイッチング半導体素子と電動モータとで閉回路を形成することにより前記電動モータに回生ブレーキを掛けるようになっているアクチュエータ用駆動制御装置であって、
回生ブレーキを掛ける際に、オンしている全てのスイッチング半導体素子をオフにし、この後前記閉回路を形成するためのスイッチング半導体素子のゲートに、電動モータの駆動時に前記ゲートに印加する電圧の絶対値より小さい値の電圧を印加してそのスイッチング半導体素子をオンにして回生ブレーキを掛けることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、前記アクチュエータによって回動される被駆動部材を有し、
前記駆動制御手段は、目標値と被駆動部材の移動位置とを比較してその被駆動部材が目標値に移動するように前記駆動手段を制御し、
前記被駆動部材が目標値より前記所定角度分だけ手前にきたとき、前記のオンしている全てのスイッチング半導体素子をオフにすることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、前記ゲートに印加する電圧を漸増させることを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、前記駆動手段は、第1スイッチング半導体素子ないし第4スイッチング半導体素子を有するHブリッジ回路から構成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、前記第1,第4スイッチング半導体素子がオンしたとき電動モータが所定方向に回転駆動し、第2,第3スイッチング半導体素子がオンしたとき電動モータがその所定方向と逆方向に回転駆動し、
第1,第3スイッチング半導体素子のドレインに正の電圧が印加され、
第2,第4スイッチング半導体素子のソースが接地され、
第1,第3スイッチング半導体素子はPチャンネル形の電界効果トランジスタであり、
第2,第4スイッチング半導体素子はNチャンネル形の電界効果トランジスタであり、
この第2,第4スイッチング半導体素子と電動モータとで前記閉回路を形成することを特徴とする。
【0014】
【実施の形態】
以下、この発明に係るアクチュエータ用駆動制御装置を適用した自動車用空気調和装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1において、1は自動車用空気調和装置の本体であり、この本体1は、一般の自動車用空気調和装置と同様、外気または内気を選択的に取り入れるインテークユニット2と、取り入れ空気を冷却するクーリングユニット3と、取り入れ空気を調和して温調した後にこの調和空気を車室内に吹き出すヒータユニット4とから構成されている。
【0015】
インテークユニット2には外気を取り入れる外気取入口5と内気を取り入れる内気取入口6とが開設されており、これら取入口5、6の接続部にはユニット内に取り入れる外気と内気の割合を調節するインテークドア(被駆動部材)7が回動自在に設けられている。このインテークドア7は、後述する電動モータ30(図2参照)を有するアクチュエータ30Aによって回動される。アクチュエータ30Aは、図7に示すように電動モータ30の駆動軸30bに装着されたウオーム30cと、このウオーム30cに噛合されたウオームギア30dと、減速ギア列30eと、ウオーム30bや減速ギア列30e等を介して電動モータ30によって回動するアクチュエータレバー30L等とを有している。このアクチュエータレバー30Lの回動によって図示しないリンクを介してインテークドア7が回動する。インテークドア7の回動位置は後述するポテンションメータ31によって検出されるようになっている。
【0016】
また、インテークユニット2はファンモータ9により所定の速度で回転するファン10を有している。このファン10の回転によってインテークドア7の位置に応じて外気取入口5または内気取入口6からそれぞれ外気または内気が選択的に吸入され、また、ファンモータ9への印加電圧を可変してファン10の回転速度を変えることによって車室内に吹き出される風量が調節される。吸入口は、インテークドア7が図中のA位置にあるときに外気導入(FRE)となり、図中のB位置にあるときは内気循環(REC)となる。
【0017】
クーリングユニット3には冷凍サイクルを構成するエバポレータ11が内設されており、図示しないコンプレッサをオンすることによってエバポレータ11に冷媒が供給され、この冷媒との熱交換により取り入れ空気が冷却される。
【0018】
ヒータユニット4にはエンジン冷却水が循環されるヒータコア12が内設されており、このヒータコア12の上流側にはヒータコア12を通過する空気の量とヒータコア12を迂回する空気の量との比率を調節するためのエアミックスドア13が回動自在に設けられている。このエアミックスドア13もまた、図示しないアクチュエータによってリンク(図示せず)を介して回動される。このエアミックスドア13の開度を変えることによって、ヒータコア12を通過してエンジン冷却水との熱交換により加熱された温風とヒータコア12を迂回した非加熱の冷風との混合割合が可変され、車室内に吹き出される空気の温度が調節される。
【0019】
温調された空気はデフ吹出口15、ベント吹出口16、フット吹出口17のいずれかの吹出口から車室内に供給される。これらの吹出口15〜17にはそれぞれデフドア18、ベントドア19、フットドア20が回動自在に設けられており、図示しないリンクを介してアクチュエータ(図示せず)によって回動される。吹出口モードは各吹出口15〜17の開閉状態を組み合わせることにより任意に設定される。
【0020】
図2はアクチュエータ30A等を制御するためのコントロールユニット40の構成を示したブロック図である。このコントロールユニット40は、バッテリーBから5Vの電源電圧を得る5V電源回路41と、この5V電源回路41を保護する内蔵電源保護回路42と、図示しないメインコントロールユニットからのデータを受信するLAN入力回路43と、そのメインコントロールユニットへデータを送信するLAN出力回路44と、各コントロールユニット40を識別するためのIDコードを設定する通信ID入力設定回路80と、LAN入力回路43が受信したデータのうち通信ID入力設定回路80で設定されたIDコードと同一のIDコードを有するデータを抽出したり、必要なデータに通信ID入力設定回路80で設定されたIDコードを付加してLAN出力回路44へ出力するLAN通信処理回路45と、LAN通信処理回路45が抽出したデータを保持するデータラッチ回路46と、データラッチ回路46が保持したデータをD/A変換するD/A変換器47と、インテークドア7の開度を検出するポテンションメータ31の出力電圧を入力する入力回路48と、この入力回路48が入力したポテンションメータ31の出力電圧とD/A変換器47のアナログデータとを比較してその差に応じた出力信号を出力する比較器49と、この比較器49の出力信号に基づいて制御信号を出力するアクチュエータ駆動出力制御回路(駆動制御手段)50と、このアクチュエータ駆動出力制御回路50の制御信号によって電動モータ30を駆動するHブリッジ回路(駆動手段)51と、電動モータ30を停止する際にその停止を遅延させる停止遅延回路(遅延手段)52等とを備えている。
【0021】
そして、アクチュエータ駆動出力制御回路50とHブリッジ回路51と停止遅延回路52と比較器49等とで電動モータ30を駆動制御するアクチュエータ用駆動制御装置60が構成される。
【0022】
また、コントロールユニット40は、電動モータ30に流れる過電流を検出する過電流検出回路53と、電動モータ30に印加する過電圧を検出する過電圧検出回路54と、電動モータ30の過温度を検出する加温度検出回路55とを備えている。
【0023】
Hブリッジ回路51は、図3に示すように、2つのPチャンネル形の電界効果トランジスタ(第1,第3スイッチング半導体素子)T1,T3と、2つのNチャンネル形の電界効果トランジスタ(第2,第4スイッチング半導体素子)T2,T4とから構成され、電界効果トランジスタT1,T3のドレインが電源Vaccに接続され、電界効果トランジスタT1,T3のソースが電界効果トランジスタT2,T4のドレインにそれぞれ接続されている。そして、電界効果トランジスタT2,T4のドレイン間に電動モータ30が接続され、電界効果トランジスタT2,T4のソースが接地されている。
【0024】
停止遅延回路52は、遅延駆動回路52Aと駆動回路52Bとを有している。
【0025】
遅延駆動回路52Aは、12Vと4Vのどちらか一方を選択して出力する電圧出力回路61と第1,第2スイッチ回路62,63とを有している。
【0026】
電圧出力回路61は、12VでオンするツエナーダイオードZD1と、4VでオンするツエナーダイオードZD2と、2つのトランジスタTR1,TR2等とを有している。そして、ツエナーダイオードZD1のカソードは接地され、そのアノードは抵抗R1を介して電源Vaccに接続されている。ツエナーダイオードZD2のアノードはツエナーダイオードZD1のアノードに接続され、ツエナーダイオードZD2のカソードはトランジスタTR1のコレクタに接続され、トランジスタTR1のエミッタは接地されている。トランジスタTR1のベースはアクチュエータ駆動出力制御回路50の出力ポートP1に接続されている。
【0027】
また、トランジスタTR2のコレクタは電源Vaccに接続され、ベースはツエナーダイオードZD1,ZD2のアノードに接続されているとともに抵抗R1を介して電源Vaccに接続されている。このため、トランジスタTR2は電源Vaccの電圧の印加によりオンするようになっている。また、ツエナーダイオードZD1は電源Vaccの電圧の印加によりオンするようになっている。
【0028】
そして、アクチュエータ駆動出力制御回路50の出力ポートP1がLレベルのとき、トランジスタTR1がオフしてツエナーダイオードZD2がオフし、ツエナーダイオードZD1がオンすることにより12Vの電圧がトランジスタTR2のベースを介してエミッタから出力される。出力ポートP1がHレベルになると、トランジスタTR1がオンしてツエナーダイオードZD2がオンするので、4Vの電圧がトランジスタTR2のベースに印加し、この4Vの電圧がトランジスタTR2のエミッタから出力される。すなわち、出力ポートP1がLレベルのときトランジスタTR2のエミッタから12Vの電圧が出力され、出力ポートP1がHレベルのときトランジスタTR2のエミッタから4Vの電圧が出力される。
【0029】
第1スイッチ回路62は、2つのトランジスタTR3,TR4を有し、トランジスタTR3のコレクタがトランジスタTR2のエミッタに接続され、トランジスタTR3のエミッタがトランジスタTR4のエミッタに接続されるとともにHブリッジ回路51の電界効果トランジスタT4のゲートに接続されており、トランジスタTR4のコレクタが接地されている。また、トランジスタTR3のベースがトランジスタTR4のベースに接続され、これらベースはアクチュエータ駆動出力制御回路50の出力ポートQ4に接続されている。
【0030】
そして、出力ポートQ4がHレベルのときトランジスタTR3がオンしトランジスタTR4がオフして、トランジスタTR2のエミッタ電圧がトランジスタTR3を介して電界効果トランジスタT4のゲートに印加する。出力ポートQ4がLレベルのときトランジスタTR3がオフしトランジスタTR4がオンして、電界効果トランジスタT4のゲートがトランジスタTR4を介して接地される。
【0031】
第2スイッチ回路63は、2つのトランジスタTR5,TR6を有し、トランジスタTR5のコレクタがトランジスタTR2のエミッタに接続され、トランジスタTR5のエミッタがトランジスタTR6のエミッタに接続されるとともにHブリッジ回路51の電界効果トランジスタT2のゲートに接続されており、トランジスタTR6のコレクタが接地されている。また、トランジスタTR5のベースがトランジスタTR6のベースに接続され、これらベースはアクチュエータ駆動出力制御回路50の出力ポートQ2に接続されている。
【0032】
そして、出力ポートQ2がHレベルのときトランジスタTR5がオンしトランジスタTR6はオフして、トランジスタTR2のエミッタ電圧がトランジスタTR5を介して電界効果トランジスタT2のゲートに印加する。出力ポートQ2がLレベルのときトランジスタTR6がオフしトランジスタTR6がオンして、電界効果トランジスタT2のゲートがトランジスタTR6を介して接地される。
【0033】
駆動回路52Bは、−12Vの電圧を出力する電圧出力回路71と第1,第2スイッチ回路72,73とを有している。
【0034】
電圧出力回路71は、−12VでオンするツエナーダイオードZD3と、2つのトランジスタTR7,TR8等とを有している。そして、ツエナーダイオードZD3のアノードは接地され、そのカソードは抵抗R2を介して電源−Vaccに接続されている。トランジスタTR8のコレクタは電源−Vaccに接続され、ベースはツエナーダイオードZD3のカソードに接続されており、そのベースが抵抗R2を介して電源−Vaccに接続されている。このため、トランジスタTR8は電源−Vaccの電圧の印加によりオンするようになっている。また、ツエナーダイオードZD3は電源−Vaccの電圧の印加によりオンするようになっている。
【0035】
そして、トランジスタTR8およびツエナーダイオードZD3のオンにより、−12Vの電圧がトランジスタTR8のベースを介してエミッタから出力される。
【0036】
第1スイッチ回路72は、2つのトランジスタTR9,TR10を有し、トランジスタTR9のコレクタがトランジスタTR8のエミッタに接続され、トランジスタTR9のエミッタがトランジスタTR10のエミッタに接続されるとともにHブリッジ回路51の電界効果トランジスタT1のゲートに接続されており、トランジスタTR10のコレクタが接地されている。また、トランジスタTR9のベースがトランジスタTR10のベースに接続され、これらベースはアクチュエータ駆動出力制御回路50の出力ポートQ1に接続されている。
【0037】
そして、出力ポートQ1がLレベルのときトランジスタTR9がオンしトランジスタTR10がオフして、トランジスタTR8のエミッタ電圧がトランジスタTR9を介して電界効果トランジスタT1のゲートに印加する。出力ポートQ1がHレベルのときトランジスタTR9がオフしトランジスタTR10がオンして、電界効果トランジスタT1のゲートがトランジスタTR10を介して接地される。
【0038】
第2スイッチ回路73は、2つのトランジスタTR11,TR12を有し、トランジスタTR11のコレクタがトランジスタTR8のエミッタに接続され、トランジスタTR11のエミッタがトランジスタTR12のエミッタに接続されるとともにHブリッジ回路51の電界効果トランジスタT3のゲートに接続されており、トランジスタTR10のコレクタが接地されている。また、トランジスタTR11のベースがトランジスタTR12のベースに接続され、これらベースはアクチュエータ駆動出力制御回路50の出力ポートQ3に接続されている。
【0039】
そして、出力ポートQ3がLレベルのときトランジスタTR11がオンしトランジスタTR12がオフして、トランジスタTR8のエミッタ電圧が電界効果トランジスタT3のゲートに印加する。出力ポートQ3がHレベルのときトランジスタTR11がオフしトランジスタTR12がオンして、電界効果トランジスタT3のゲートがトランジスタTR12を介して接地される。
[動 作]
次に、上記のように構成されるアクチュエータ用駆動制御装置の動作について説明する。
【0040】
電動モータ30を正転させる場合、例えばアクチュエータ駆動出力制御回路50の出力ポートP1をLレベルにするとともに、出力ポートQ1,Q4をL,Hレベルにし、出力ポートQ2,Q3をL,Hレベルにする。出力ポートP1,P2のL,HレベルによりツエナーダイオードZD1,ZD3とトランジスタTR2,TR8がオンし、12Vの電圧がトランジスタTR2のエミッタから出力され、−12Vの電圧がトランジスタTR8のエミッタから出力される。
【0041】
一方、出力ポートQ1,Q4がL,Hレベルであることにより、トランジスタTR9とトランジスタTR3とがオンするので、トランジスタTR2のエミッタの12Vの電圧がトランジスタTR3を介してHブリッジ回路51の電界効果トランジスタT4のゲートに印加して電界効果トランジスタT4がオンする。また、出力ポートQ2,Q3がL,HレベルであることによりトランジスタTR6,TR12がオンし、このオンにより電界効果トランジスタT2,T3のゲートが接地され、電界効果トランジスタT2,T3はオフする。
【0042】
また、トランジスタTR8のエミッタの−12Vの電圧がトランジスタTR9を介してHブリッジ回路51の電界効果トランジスタT1のゲートに印加して電界効果トランジスタT1がオンする。これら電界効果トランジスタT1,T4のオンにより、矢印方向の電流が電動モータ30に流れて電動モータ30が正転する。
【0043】
この電動モータ30の正転により、図1に示すインテークドア7が例えば実線で示す位置から破線位置へ回動していくと、図2に示すポテンションメータ31がインテークドア7の開度に応じて、すなわち、インテークドア7の回動位置に応じた検出電圧を出力し、この検出電圧がコントロールユニット40の入力回路48を介して比較器49に入力する。
【0044】
他方、図示しないメインコントロールユニットから目標値である目標データが出力されており、この目標データがLAN入力回路43,LAN通信処理回路45,データラッチ回路46およびD/A変換器47を介して比較器49に入力する。比較器49はポテンションメータ31の出力電圧とD/A変換器47のアナログデータ(アナログ目標データ)との差に応じた出力信号を出力し、アクチュエータ駆動出力制御回路50はその差がゼロとなるようにHブリッジ回路51を制御する。すなわち、インテークドア7が目標値に到達するまで、アクチュエータ駆動出力制御回路50は、その出力ポートP1,P2をL,Hレベルに、出力ポートQ1,Q4をL,Hレベルに保持する。
【0045】
そして、インテークドア7が目標値の一歩手前にきたとき、すなわち図4に示すように目標値より1ビット手前にきたとき(目標値よりΔαの角度だけ手前にきたとき:Δαは、インテークドア7の図1の実線と破線との間の回動角度αをD/A変換器のビット数256で割った値である。)、その瞬間にアクチュエータ駆動出力制御回路50の出力ポートQ1,Q4をH,LレベルにしてHブリッジ回路51の電界効果トランジスタT1,T4をオフにする。すなわち、全ての電界効果トランジスタT1〜T4をオフにする。
【0046】
この後、アクチュエータ駆動出力制御回路50は、出力ポートQ2,Q4をHレベルにするとともに出力ポートP1をHレベルにする。出力ポートQ2,Q4のHレベルによりトランジスタTR5,TR3がオンするとともに、出力ポートP1のHレベルによりトランジスタTR1がオンし、ツエナーダイオードZD2がオンする。このツエナーダイオードZD2のオンにより、4Vの電圧がトランジスタTR2のエミッタに出力されるが、図4に示すようにヒステリシスによりトランジスタTR2のエミッタの電圧が徐々に上昇していく。
【0047】
このトランジスタTR2のエミッタの電圧は、トランジスタTR5,TR3がオンしていることにより、Hブリッジ回路51の電界効果トランジスタT2,T4のゲートに印加する。すなわち、電界効果トランジスタT2,T4のゲートに印加する電圧も徐々に上昇していくことになり、電界効果トランジスタT2,T4がオンするとともにこの電界効果トランジスタT2,T4と電動モータ30とで閉回路が形成される。
【0048】
そして、電界効果トランジスタT2,T4のゲート電圧が徐々に上昇することにより、電界効果トランジスタT2,T4と電動モータ30によって形成される閉回路に流れる電流が徐々に上昇していき、電動モータ30に掛かる回生ブレーキは徐々に掛かっていくことになる。このため、電動モータ30に急激な制動が掛かることが防止され、ブレーキの急激な制動により電動モータ30が慣性で振動し騒音が発生してしまうことが未然に防止される。
【0049】
また、電界効果トランジスタT2,T4は、そのゲート電圧が最終的に4Vとなるので、回生ブレーキ時には電動モータ30の駆動時より小さい能力で動作することになる。このため、電動モータ30の制動が掛かり過ぎてしまうことが防止され、制動の掛かり過ぎによる電動モータ30の振動や騒音の発生を確実に防止することができる。
【0050】
さらに、全ての電界効果トランジスタT1〜T4をオフにした後、電界効果トランジスタT2,T4のゲート電圧を徐々に上昇させていることにより、電界効果トランジスタT1とT2や電界効果トランジスタT3とT4に流れる貫通電流の発生を防止することができる。
【0051】
電動モータ30を逆回転させている場合も、上記と同様にして回生ブレーキを掛ける。
【0052】
上記実施形態では、回生ブレーキを目標値より1ビット手前から掛けているが、数ビット手前から掛けるようにしてもよい。
【0053】
また、回生ブレーキを掛ける際、全ての電界効果トランジスタT1〜T4をオフにしているが、従来と同様にオンしている電界効果トランジスタT1をオフにし、オフしている電界効果トランジスタT2をオンにして、電界効果トランジスタT1,T2と電動モータ30とで閉回路形成させ、電界効果トランジスタT1,T2に流れる電流を漸増させるようにしてもよい。
[第2実施形態]
図5は第2実施形態の電圧出力回路161を示す。この電圧出力回路161は、5つのツエナーダイオードZD1,ZD4〜ZD7と、各ツエナーダイオードZD4〜ZD7をオンさせるトランジスタTR21〜TR24等とを有している。ツエナーダイオードZD4は2Vの電圧でオンし、ツエナーダイオードZD5は4Vの電圧でオンし、ツエナーダイオードZD6は6Vの電圧でオンし、ツエナーダイオードZDは8Vの電圧でオンするようになっている。
【0054】
そして、各トランジスタTR21〜TR24のベースはアクチュエータ駆動出力制御回路150の出力ポートP2〜P5に接続され、これら出力ポートP2〜P5がHレベルになると各トランジスタTR21〜TR24がオンするようになっている。また、アクチュエータ駆動出力制御回路150は第1実施形態と同様に出力ポートQ1〜Q4を有し、これら出力ポートQ1〜Q4は第1実施形態と同様に各回路62,63,72,73のトランジスタのベースに接続されている。[動 作]
次に、第2実施形態の電圧出力回路161の動作について説明する。
【0055】
アクチュエータ駆動出力制御回路150は、電動モータ30の駆動時には出力ポートP2〜P5をLレベルにして各トランジスタTR21〜24をオフにしておき、ツエナーダイオードZD1のオンにより生じる12Vの電圧をトランジスタTR2のエミッタから出力させる。
【0056】
回生ブレーキ時になると、第1実施形態と同様に出力ポートQ1,Q3,Q2,Q4をH,H,L,LレベルにしてHブリッジ回路51の全ての電界効果トランジスタT1〜T4をオフにする。この後、アクチュエータ駆動出力制御回路150は、出力ポートQ2,Q4をHレベルにするとともに出力ポートP2をHレベルにする。出力ポートQ2,Q4のHレベルにより、図3に示すトランジスタTR5,TR3がオンしてHブリッジ回路51の電界効果トランジスタT2,T4がオンする。
【0057】
一方、図5に示す出力ポートP2のHレベルによりトランジスタTR21がオンしてツエナーダイオードZD4がオンする。このツエナーダイオードZD4のオンによりツエナーダイオードZD4に生じる2Vの電圧がトランジスタTR2のエミッタから出力され、トランジスタTR5,TR3がオンしていることにより電界効果トランジスタT2,T4のゲートにその2Vの電圧が印加する。そして、電界効果トランジスタT2,T4に電流が流れて電動モータ30に回生ブレーキが掛かる。
【0058】
電界効果トランジスタT2,T4に流れる電流は、ゲート電圧が2Vであることにより小さく、このため、回生ブレーキは小さなものとなる。
【0059】
この後、アクチュエータ駆動出力制御回路150は、出力ポートP2をLレベルにするとともに出力ポートP3をHレベルにする。出力ポートP2のLレベルによりトランジスタTR21がオフし、ツエナーダイオードZD4がオフする。また、出力ポートP3のHレベルにより、トランジスタTR22がオンしてツェナーダイオードZD5がオンし、ツェナーダイオードZD5に生じる4Vの電圧が上記と同様にして電界効果トランジスタT2,T4のゲートに印加する。
【0060】
同様にして、アクチュエータ駆動出力制御回路150の出力ポートP4,P5が順番にHレベルとなり、電界効果トランジスタT2,T4のゲートに印加する電圧が順番に6V,8Vとなっていく。そして、最終的には出力ポートP2〜P5がLレベルとなり、ツエナーダイオードZD1に生じる12Vの電圧が電界効果トランジスタT2,T4のゲートに印加する。
【0061】
すなわち、図6に示すように、電界効果トランジスタT2,T4のゲートに印加する電圧を段階的に増加させていくものであり、このようにすることにより電動モータ30の制動の掛かり過ぎを防止することができる。
【0062】
この第2実施形態では、電界効果トランジスタT2,T4のゲートに印加する電圧を段階的に増加させているが、連続的に増加させるようにしてもよい。
【0063】
また、回生ブレーキを目標値より1ビット手前から掛けるようにするが、数ビット手前から掛けるようにしてもよい。
【0064】
また、何れの実施形態もインテークドア7を回動させるコントロールユニット40について説明したが、エアミックスドア13,デフドア18,ベントドア19,フットドア20を回動させるコントロールユニットにも適用してもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、回生ブレーキ時に電動モータの振動や騒音が発生してしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る自動車用空気調和装置の本体の構成を概念的に示した説明図である。
【図2】図1に示す自動車用空気調和装置のコントロールユニットの構成を示したブロック図である。
【図3】図2に示すコントロールユニットの停止遅延回路の構成を示した回路図である。
【図4】ヒステリシスによりトランジスタのエミッタの電圧が徐々に上昇していく状態を示した説明図である。
【図5】電圧出力回路の第2実施形態を示した回路図である。
【図6】電界効果トランジスタのゲートに印加する電圧を段階的に増加させていく状態を示した説明図である。
【図7】アクチュエータの構成を示した説明図である。
【符号の説明】
30        電動モータ
30A      アクチュエータ
50        アクチュエータ駆動出力制御回路(駆動制御手段)
51        Hブリッジ回路(駆動手段)
T1        電界効果トランジスタ(第1スイッチング半導体素子)
T2        電界効果トランジスタ(第2スイッチング半導体素子)
T3        電界効果トランジスタ(第3スイッチング半導体素子)
T4        電界効果トランジスタ(第4スイッチング半導体素子)

Claims (6)

  1. 電動モータを有するアクチュエータを駆動する駆動手段と、この駆動手段を制御して前記電動モータの回転を制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動手段は複数のスイッチング半導体素子を有し、所定のスイッチング半導体素子と電動モータとで閉回路を形成することにより前記電動モータに回生ブレーキを掛けるようになっているアクチュエータ用駆動制御装置であって、
    前記閉回路を形成するスイッチング半導体素子に電流を流して回生ブレーキを掛ける際、そのスイッチング半導体素子に流れる電流を遅延させてその電流を漸増させる遅延手段を設けたことを特徴とするアクチュエータ用駆動制御装置。
  2. 電動モータを有するアクチュエータを駆動する駆動手段と、この駆動手段を制御して前記電動モータの回転を制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動手段は複数のスイッチング半導体素子を有し、所定のスイッチング半導体素子と電動モータとで閉回路を形成することにより前記電動モータに回生ブレーキを掛けるようになっているアクチュエータ用駆動制御装置であって、
    回生ブレーキを掛ける際に、オンしている全てのスイッチング半導体素子をオフにし、この後前記閉回路を形成するためのスイッチング半導体素子のゲートに、電動モータの駆動時に前記ゲートに印加する電圧の絶対値より小さい値の電圧を印加してそのスイッチング半導体素子をオンにして回生ブレーキを掛けることを特徴とするアクチュエータ用駆動制御装置。
  3. 前記アクチュエータによって回動される被駆動部材を有し、
    前記駆動制御手段は、目標値と被駆動部材の移動位置とを比較してその被駆動部材が目標値に移動するように前記駆動手段を制御し、
    前記被駆動部材が目標値より前記所定角度分だけ手前にきたとき、前記のオンしている全てのスイッチング半導体素子をオフにすることを特徴とする請求項2に記載のアクチュエータ用駆動制御装置。
  4. 前記ゲートに印加する電圧を漸増させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のアクチュエータ用駆動制御装置。
  5. 前記駆動手段は、第1スイッチング半導体素子ないし第4スイッチング半導体素子を有するHブリッジ回路から構成されていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載のアクチュエータ用駆動制御装置。
  6. 前記第1,第4スイッチング半導体素子がオンしたとき電動モータが所定方向に回転駆動し、第2,第3スイッチング半導体素子がオンしたとき電動モータがその所定方向と逆方向に回転駆動し、
    第1,第3スイッチング半導体素子のドレインに正の電圧が印加され、
    第2,第4スイッチング半導体素子のソースが接地され、
    第1,第3スイッチング半導体素子はPチャンネル形の電界効果トランジスタであり、
    第2,第4スイッチング半導体素子はNチャンネル形の電界効果トランジスタであり、
    この第2,第4スイッチング半導体素子と電動モータとで前記閉回路を形成することを特徴とする請求項5に記載のアクチュエータ用駆動制御装置。
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