JP2004128578A - 携帯型電話装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯型電話装置において、簡単な構成で携帯電話装置を目視しなくても希望する電話番号が入力できたか否かを正確に認識することができ、ボタンを何度も押圧してしまうことを防止する携帯型電話装置を提供する。
【解決手段】筐体と、筐体に設置されデータを電波により送受信する電波送受信手段と、予め送信する電話番号の桁数を設定する設定部と、押圧することにより下方へ移動する入力キーと、入力キーの下方に固定され前記入力キーの押圧により指示信号を出力する信号出力手段と、信号出力手段を固定する基板と、信号出力手段が出力する信号に応じて電波送受信手段を制御する制御手段と、信号出力手段から出力された指示信号の桁数を検知し、設定部により設定した電話番号の桁数と同一の桁数の指示信号が前記信号出力手段から出力された場合、入力キーが押圧される方向に対し垂直な方向に基板を振動させる振動発生手段とを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】筐体と、筐体に設置されデータを電波により送受信する電波送受信手段と、予め送信する電話番号の桁数を設定する設定部と、押圧することにより下方へ移動する入力キーと、入力キーの下方に固定され前記入力キーの押圧により指示信号を出力する信号出力手段と、信号出力手段を固定する基板と、信号出力手段が出力する信号に応じて電波送受信手段を制御する制御手段と、信号出力手段から出力された指示信号の桁数を検知し、設定部により設定した電話番号の桁数と同一の桁数の指示信号が前記信号出力手段から出力された場合、入力キーが押圧される方向に対し垂直な方向に基板を振動させる振動発生手段とを備える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電波を送受信することによってデータの交信をする携帯型電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の携帯型電話装置を示すブロック図である。
携帯型電話装置100は、電波送受信部2、再生部3、入力部4、表示部6、電源スイッチ9、電源部10、押圧部50及び制御部800を備える。
【0003】
押圧部50は、後述するボタンを押圧することにより、電話番号データを出力する。制御部800は、押圧部50から出力される電話番号データに基づいて、電波送受信部2が後述する図示しない基地局と交信を行うよう制御する。
【0004】
電波送受信部2は、制御部800の制御により、電話番号データを電波に変換し、基地局へ送信する。
【0005】
基地局は、電波送受信部2からの電波を受信した後、他の電話装置又は端末装置との交信が可能となると、交信が可能となったことを示すデータ(交信開始データ)を電波に変換し、電波送受信部2へ送信する。また、基地局は、他の電話装置又は端末装置から携帯型電話装置100との交信を希望する信号が入力されると、携帯型電話装置100に対し交信を希望する交信希望データを電波に変換し、電波送受信部2へ送信する。
【0006】
電波送受信部2は、基地局から交信開始データ及び交信希望データの電波を受信すると、交信が開始されたことを示す信号(交信開始信号)を制御部800へ出力する。また、電波送受信部2は、交信が開始されたことを示す電波を基地局へ送信する。
【0007】
基地局は、電波送受信部2からの交信が開始されたことを示す電波により、他の電話装置に対して、音声データを送受信する。基地局は、他の電話装置又は端末装置からの音声データを電波に変換し、電波送受信部2へ送信する。
【0008】
電波送受信部2は、基地局から送信された電波を音声データに変換する。また、電波送受信部2は、後述する入力部4からの音声データを電波に変換し、基地局へ送信する。
【0009】
再生部3は、制御部800を介して入力した電波送受信部2からの交信開始データ及び交信希望データにより、電波送受信部2が入力した音声データを音声信号に変換し、変換した音声信号を外部に出力する。入力部4は、外部から音声信号が入力されると、入力された音声信号を音声データに変換し、電波送受信部2へ出力する。電波送受信部2は、入力部4からの音声データを電波に変換し、基地局へ出力する。
【0010】
表示部6は、押圧部50により入力した電話番号データを数字に変換して表示する。また、表示部6は、基地局からの交信希望データに基づいて、他の電話装置又は端末装置が交信を希望していることを表示する。
【0011】
電源部10は、乾電池又はリチウム電池から成り、電波送受信部2、再生部3、入力部4、押圧部50、表示部6および制御部800へ電力を供給する。
電源スイッチ9は、切替えスイッチから成り、切替え操作により、電源部10が供給する電源のオン・オフを切替える。
【0012】
図5は、従来の携帯型電話装置100の断面構造を示す図である。
携帯型電話装置100は、筐体30、ボス400及び基板520を備える。筐体30は、箱型を成し、上面に開口する複数の孔301が形成されている。
【0013】
押圧部50は、複数のボタン501、シャフト502及び入力スイッチ503を備える。ボタン501は、直方体を成し、筐体30の孔301より上方に突出している。シャフト502は、円筒形を成し、上面がボタン501の後面に固着されている。入力スイッチ503は、シャフト502の下面に固定されている。基板520は、薄い平板から成り、入力スイッチ503を固定している。ボス400は、円筒型をなし、筐体30の底面に固着されている。ボス400は、図示しないネジにより基板520を固定する。
【0014】
入力スイッチ503は、ボタン501が下方に押されることにより、下方に移動し、押圧が解除されると押圧前の位置へ移動する。それぞれの入力スイッチ503は、ボタン501が下方に押圧され、シャフト502が予め定めた位置まで下方に移動したことを検知することによって、予め割り当てられた番号を示す電話番号データを出力する。基板520は、入力スイッチ503及び制御部800と電気的に接続され、入力スイッチ503から出力された電話番号データを制御部800へ出力する。
【0015】
以上により、携帯型電話装置100は、電源スイッチ9をオンし、押圧部50により電話番号を入力する操作を行うか、又は、他の電話装置又は端末装置から交信希望データの電波が基地局から電波送受信部2へ送信されることにより、基地局を介して、他の電話装置又は端末装置と音声データの交信をすることができる。
【0016】
携帯型電話装置100により、他の電話装置又は端末装置へ音声データの交信を行う場合は、他の電話装置や端末装置に予め割り当てられた複数桁の電話番号データを基地局へ送信する。このとき、ボタン501を押圧し、入力スイッチ503が電話番号データを出力することにより所望した複数桁の電話番号を正確に入力することができたか否かは、表示部6によって表示される入力した電話番号データの表示により判別することができる。
【0017】
携帯型電話装置100を頻繁に使用する使用者は、どのボタン501が何の番号に割り当てられているかをボタン501の配置場所により記憶している場合が多い。このような使用者は、携帯型電話装置100のボタン501や表示部6を目視せずとも、ボタン501を指先で押圧することによって、所望する複数桁の番号を入力することができる。しかしながら、携帯型電話装置100は、ボタン501を所定の位置まで下方へ押圧しないと入力スイッチ503が電話番号データを出力しないため、使用者が表示部6を目視しないでボタン501を所定の位置まで押圧しなかった場合、ボタン501を押圧して番号を入力しても入力スイッチ503が電話番号データを出力しないことを確認できない場合がある。
【0018】
このため、例えば、使用者が表示部6を目視しないでボタン501を押圧し10桁の番号を入力しようとする場合、1回のボタン501が正しく入力されずに9桁の番号を入力してしまうことがある。このとき、携帯型電話装置100は、その9桁の番号を電話番号データとして基地局へ送信してしまい、希望する電話装置との音声データの交信ができなくなったり、希望しない電話装置と交信をしてしまう虞がある。
【0019】
従来の携帯型電話装置100には、表示部6やボタン501を目視しなくてもそれぞれのボタン501が正しく押圧できたか否かを使用者が認識できるようにするために、それぞれのボタン501が押圧されて入力スイッチ503が電話番号データを出力した場合に音を発生させる機能を備えるものがある。この機能を備える携帯型電話装置は、それぞれのボタン501が正しく入力できたか否かを音により認識することができる。しかしながら、周囲から騒音が発生している場所でこの携帯型電話装置を使用する場合、ボタン501を押圧しても、ボタン501が正しく入力できたことを示す音を使用者が認識できなくなる虞がある。
【0020】
また、従来の携帯型電話装置100には、例えば、他の電話装置から交信希望データを受信した場合に携帯型電話装置100の筐体30の表面を振動させて使用者に他の電話装置から交信希望があったことを認識させる振動発生手段を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この携帯型電話装置によれば、例えば、ボタン501を押圧して入力スイッチ503から電話番号データが出力された毎に、前記振動発生手段が振動して筐体30に振動を発生させる構成とすれば、表示部6を目視しないでボタン501を押圧した場合でも、正確にそれぞれのボタン501が押圧できたか否かを筐体30の振動により認識することができる。
【0021】
【特許文献1】
特開平10−257135号公報(第1図)
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成とすると、ボタン501を押圧する毎に筐体30を把持する使用者の掌に振動が伝達することとなり、例えば、ボタン501によって10桁の番号を入力しようとする場合は、当該筐体30を把持する掌に10回の振動が伝達してしまい、掌が痺れてしまう虞がある。また、筐体30が振動することにより、ボタン501を指で下方に押圧している途中でボタン501が上下に振動してボタン501を何度も押圧してしまい、入力スイッチ503から電話番号データが何度も出力されてしまう虞がある。
【0023】
本発明は、電波を送受信することによってデータを交信する携帯型電話装置において、簡単な構成で携帯電話装置を目視しなくても希望する電話番号が入力できたか否かを正確に認識することができ、電話番号データを何度も出力してしまうことを防止することができる携帯型電話装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1記載の発明は、電波を送受信することによってデータを交信する携帯型電話装置において、箱形を成し上方に開口する開口部を形成する筐体と、前記筐体に設置されデータを電波により送受信する電波送受信手段と、予め送信する電話番号の桁数を設定する設定部と、前記筐体に設置され上面が前記開口部から突出し押圧することにより下方へ移動する入力キーと、前記入力キーの下方に固定され前記入力キーの押圧により指示信号を出力する信号出力手段と、前記信号出力手段を固定する基板と、前記信号出力手段が出力する信号に応じて前記電波送受信手段を制御する制御手段と、前記信号出力手段から出力された指示信号の桁数を検知し、前記設定部により設定した電話番号の桁数と同一の桁数の指示信号が前記信号出力手段から出力された場合、前記入力キーが押圧される方向に対し垂直な方向に前記基板を振動させる振動発生手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
本願の請求項2記載の発明は、電波を送受信することによってデータを交信する携帯型電話装置において、箱形を成し上方に開口する開口部を形成する筐体と、前記筐体に設置されデータを電波により送受信する電波送受信手段と、前記筐体に設置され上面が前記開口部から突出し押圧することにより下方へ移動する入力キーと、前記入力キーの下方に固定され前記入力キーの押圧により予め割り当てられた番号を示す指示信号を出力する複数の信号出力手段と、予め定められたn桁の番号に対応して電話番号の桁数を記憶する記憶部と、前記信号出力手段を固定する基板と、前記信号出力手段が出力する信号に応じて前記電波送受信手段を制御する制御手段と、前記信号出力手段から出力された指示信号の先頭からn桁の番号が番号前記記憶部に記憶されているn桁の番号と同一の場合、前記記憶部に記憶された電話番号の桁数と同一の桁数の指示信号が前記信号出力手段から出力されたとき前記入力キーが押圧される方向に対し垂直な方向に前記基板を振動させる振動発生手段とを備えることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図面を参照して説明する。なお、従来技術で示した構成と同一の構成については同符号を用いる。
【0027】
図1は、本発明の一実施例の携帯型電話装置を示すブロック図である。
図2は、本発明の一実施例の携帯型電話装置を示す斜視図である。
【0028】
携帯型電話装置1は、電波送受信部2、再生部3、入力部4、第1の押圧部5、表示部6、第2の押圧部7、制御部8、電源スイッチ9、電源部10、設定部20及び振動発生部60を備える。
【0029】
図2に示すように、筐体30は、箱型を成し、上面に開口する孔301が形成されている。
電波送受信部2、再生部3、入力部4、表示部6、電源スイッチ9及び設定部20は、筐体30の表面に設置され、制御部8、電源部10及び振動発生部60は筐体30の内部に設置される。
【0030】
設定部20は、後述する基地局へ送信する電話番号データの桁数を設定する。設定部20は、基地局へ送信する電話番号データの桁数を10桁に設定すると、制御部8へ第1の設定信号を出力し、基地局へ送信する電話番号データの桁数を11桁に設定すると、制御部8へ第2の設定信号を出力する。
【0031】
第1の押圧部5は、複数の電話番号ボタンから成り、このボタンを押圧することにより、電話番号データを出力する。表示部6は、第1の押圧部5により入力した電話番号データを表示する。
【0032】
制御部8は、設定部20から第1の設定信号が出力されている場合、第1の押圧部5から10桁の電話番号データが出力されると、振動発生部60へ振動を発生させるよう制御する。また、制御部8は、設定部20から第2の設定信号が出力されている場合、第1の押圧部5から11桁の電話番号データが出力されると、振動発生部60へ振動を発生させるよう制御する。
【0033】
振動発生部60は、制御部8の制御により、予め定めた時間、例えば、1秒間振動を発生する。振動発生部60が発生する振動については後述する。
【0034】
第2の押圧部7は、1つのボタンから成り、このボタンを押圧することにより、図示しない基地局と交信を行うよう指示する交信指示信号を出力する。
【0035】
制御部8は、第3の押圧部20から交信指示信号が出力されると、表示部6が表示する電話番号データを電波送受信部2が基地局へ送信するよう制御する。
【0036】
電波送受信部2は、制御部8の制御により、電話番号データを電波に変換し、基地局へ送信する。
【0037】
基地局は、電波送受信部2からの電波を受信した後、他の電話装置又は端末装置との交信が可能となると、交信が可能となったことを示すデータ(交信開始データ)を電波に変換し、電波送受信部2へ送信する。また、基地局は、他の電話装置又は端末装置から携帯型電話装置1との交信を希望する信号が入力されると、携帯型電話装置1に対し交信を希望する交信希望データを電波に変換し、電波送受信部2へ送信する。
【0038】
電波送受信部2は、基地局から交信開始データ及び交信希望データの電波を受信すると、交信が開始されたことを示す信号(交信開始信号)を制御部8へ出力する。また、電波送受信部2は、交信が開始されたことを示す電波を基地局へ送信する。
【0039】
基地局は、電波送受信部2からの交信が開始されたことを示す電波により、他の電話装置に対して、音声データを送受信する。基地局は、他の電話装置又は端末装置からの音声データを電波に変換し、電波送受信部2へ送信する。
【0040】
電波送受信部2は、基地局から送信された電波を音声データに変換する。また、電波送受信部2は、後述する入力部4からの音声データを電波に変換し、基地局へ送信する。
【0041】
再生部3は、制御部8を介して入力した電波送受信部2からの交信開始データ及び交信希望データにより、電波送受信部2が受信した音声データを音声信号に変換し、変換した音声信号を再生する。入力部4は、外部から音声信号が入力されると、入力された音声信号を音声データに変換し、電波送受信部2へ出力する。電波送受信部2は、入力部4からの音声データを電波に変換し、基地局へ送信する。
【0042】
表示部6は、第1の押圧部5により入力した電話番号データを表示する。また、表示部6は、基地局からの交信希望データに基づいて、他の電話装置又は端末装置が交信を希望していることを表示する。
【0043】
電源部10は、乾電池又はリチウム電池から成り、電波送受信部2、再生部3、入力部4、第1の押圧部5、表示部6、第2の押圧部7、制御部8及び設定部20へ電力を供給する。
電源スイッチ9は、切替えスイッチから成り、切替え操作により、電源部10が供給する電源のオン・オフを切替える。
【0044】
図3は、本実施例の携帯型電話装置の断面図である。
携帯型電話装置1は、筐体30、ボス40、基板52、保持部70及び導電ケーブル801を備える。
【0045】
第1の押圧部5は、複数のボタン501、シャフト502及び入力スイッチ503を備える。第2の押圧部7は、ボタン701、シャフト702及び入力スイッチ703を備える。
【0046】
ボタン501及びボタン701は、直方体を成し、それぞれ筐体30の孔301より上方に突出している。シャフト502及びシャフト702は、円筒形を成し、それぞれ上面がボタン501及びボタン701の後面に固着されている。入力スイッチ503及び入力スイッチ703は、それぞれシャフト502及びシャフト702の下面に固定されている。
【0047】
基板52は、薄い平板から成り、入力スイッチ503及び入力スイッチ703を固定している。
基板52は、上下に貫通する孔53が形成されている。ボス40は、円筒型をなし、筐体30の底面に固着されている。ボス40は、上面の略中央に上方へ突出する凸部41を備える。基板52の孔53の内径は、凸部41の外径より大きい。基板52は、孔53が凸部41に挿入された状態で保持される。保持部70は円筒形を成し、基板52の孔53が凸部41に挿入された状態から上方へ外れないよう凸部41の上面に固定される。
【0048】
基板52の上下方向の厚さは、ボス40の上面から保持部70の裏面までの距離より小さい。基板52は、孔53の内径が凸部41の外径より大きいことにより、水平方向に自在にスライドする。筐体30の孔301の内壁からボタン501及びボタン701の側面までの距離は、基板52は水平方向に振動する際の最大振幅の1/2より大きい。
【0049】
入力スイッチ503及び入力スイッチ703は、それぞれボタン501及びボタン701が下方に押されることにより、下方に移動し、押圧が解除されると押圧前の位置へ移動する。入力スイッチ503及び入力スイッチ703は、ボタンが下方に押圧され、シャフトが予め定めた位置まで下方に移動したことを検知することによって、それぞれ電話番号データ及び交信指示信号を出力する。
【0050】
基板520は、入力スイッチ503及び入力スイッチ703と電気的に接続されている。導電ケーブル801は、基板52と制御部8を電気的に接続している。
【0051】
振動発生部60は、筐体30の内側面に固定され、水平方向へ一定周期及び一定振幅で小刻みに移動することで振動する腕部601を備える。腕部601の一端は基板52に固定される。振動発生部60は、制御部8の制御により、腕部601を振動させる。基板52は、腕部601に固定されていることにより、腕部601が振動するのに同期して水平方向へ振動する。
【0052】
以上により、携帯型電話装置1において、設定部20の送信する電話番号データの桁数の設定が10桁に設定されている場合、第1の押圧部5から10桁の電話番号データが出力されたとき、振動発生部60は振動を発生する。また、設定部20の送信する電話番号データの桁数の設定が11桁に設定されている場合、第1の押圧部5から11桁の電話番号データが出力されたとき、振動発生部60は振動を発生する。基板52は、振動発生部60の腕部601の水平方向の振動により左右に振動する。よって、このとき、ボタン501及びボタン701もそれぞれの入力スイッチ及びシャフトを介して水平方向に振動する。
【0053】
携帯型電話装置1の使用者は、表示部6を目視しないでボタン501を指で押圧して希望する10桁の番号を入力する場合、予め、設定部20の設定を10桁に設定しておく。そして、表示部6を目視しないで10桁目のボタン501を押圧したとき、ボタン501が振動することにより、10桁の電話番号が正確に押圧できたことを認識することができる。また、表示部6を目視しないでボタン501を指で押圧して希望する11桁の番号を入力する場合、予め、設定部20の設定を11桁に設定しておく。そして、表示部6を目視しないで11桁目のボタン501を押圧したとき、ボタン501が振動することにより、11桁の電話番号が正確に押圧できたことを認識することができる。
【0054】
このことにより、例えば、それぞれのボタン501により10桁の番号を入力しようとする場合、ボタン501を10回押圧したのにも拘わらず、ボタン501が振動しなかった場合は、入力スイッチ503から10桁の電話番号データが出力されなかった、即ち、希望した電話番号が正確に押圧できていないことを認識する。これにより、使用者が表示部6を目視しないでボタン501を押圧して10桁の番号を入力したのにも拘わらず、10回の内の1回のボタン501が正しく入力されずに入力スイッチ503から9桁の電話番号データしか出力されていない状態で第2の押圧部7を押圧し、基地局へ9桁の間違った電話番号データを送信してしまったために、希望する電話装置との音声データの交信ができなかったり、希望しない電話装置と交信をしてしまうこと防止することができる。
【0055】
また、携帯型電話装置1の使用者が希望する電話番号データの桁数が11桁である場合は、設定部20の設定を11桁に設定を変更しておくことにより、ボタン501を押圧し、入力スイッチ503から11桁の電話番号データが出力されたときにボタン501が振動するよう設定を変更することができるので、電話番号の桁数に応じてボタン501を振動させることができる。
【0056】
また、携帯型電話装置1は、ボタン501を押圧し、入力スイッチ503から設定部20で設定した桁数の電話番号データが出力されたときボタン501が上下方向に振動せずに水平方向にのみ振動するので、ボタン501を指で下方に押圧している途中でボタン501が上下に振動してボタン501を何度も押圧してしまい、入力スイッチ503から電話番号データが何度も出力されてしまうことがないので、電話番号を正確に入力することができる。
【0057】
また、携帯型電話装置1は、ボタン501を押圧して入力スイッチ503から設定部20で設定した桁数の電話番号データが出力されたときにボタン501が振動するので、周囲から騒音が発生している場所でこの携帯型電話装置1を使用する場合でも、ボタン501を押圧して入力スイッチ503から正確な電話番号データが出力されたことをボタン501から伝達した振動により認識することができる。
【0058】
携帯型電話装置1は、入力スイッチ503から電話番号データが出力されたときに筐体30は振動しないでボタン501のみが振動するので、筐体30を把持する掌が痺れてしまうことがない。また、携帯型電話装置1は、設定部20で設定した桁数の電話番号データが入力されたときにボタン501が振動するので、ボタン501を押圧する毎にボタン501が振動してしまい、ボタン501を押圧する指が痺れてしまうことがない。
【0059】
本実施例の携帯型電話装置1は、設定部20で設定した桁数の電話番号データが入力されたときにボタン501が振動する構成としたが、例えば、入力スイッチ503から出力される先頭から予め定めた桁数の電話番号データ、例えば、入力スイッチ503から出力される先頭から3桁の電話番号データに応じた桁数を予め記憶する記憶部を備え、入力スイッチ503から出力される先端から3桁の電話番号データに応じて、ボタン501を振動させる構成としても良い。例えば、予め、第1の押圧部5から出力される先頭から3桁の電話番号データが「090」である場合は11桁で、「090」以外の場合は10桁であることを記憶部に記憶させておき、第1の押圧部5から出力される先頭から3桁の電話番号データが「090」である場合は、11桁の電話番号データが出力されたときにボタン501を振動させ、第1の押圧部5から出力される先頭から3桁の電話番号データが「090」以外の場合は、10桁の電話番号データが出力されたときにボタン501を振動させる構成とする。これにより、設定部20によって電話番号の桁数を設定しなくても、第1の押圧部5から出力される電話番号データに応じた桁数で自動的にボタン501を振動させることができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、電波を送受信することによってデータを交信する携帯型電話装置において、押圧部を押圧し電話番号データが出力されたとき押圧部が上下方向に振動せずに水平方向にのみ振動するので、携帯電話装置を目視しなくても希望する電話番号が入力できたか否かを正確に認識することができ、電話番号データを何度も出力してしまうことを防止することができる携帯型電話装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の携帯型電話装置を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例の携帯型電話装置を示す斜視図。
【図3】本発明の一実施例の携帯型電話装置の断面図。
【図4】従来の携帯型電話装置を示すブロック図。
【図5】従来の携帯型電話装置の断面図。
【符号の説明】
1 携帯型電話装置、2 電波送受信部、3 再生部、4 入力部、
5 第1の押圧部、501 ボタン、502 シャフト、503 入力スイッチ、
6 表示部、
7 第2の押圧部、701 ボタン、702 シャフト、703 入力スイッチ、
8 制御部、9 電源スイッチ、10 電源部、20 設定部
30 筐体、301 孔、40 ボス、41 凸部、50 押圧部、
52 基板、53 孔、
60 振動発生部、601 腕部、70 保持部、801 導電ケーブル、
100 携帯型電話装置、400 ボス、520 基板、800 制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電波を送受信することによってデータの交信をする携帯型電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の携帯型電話装置を示すブロック図である。
携帯型電話装置100は、電波送受信部2、再生部3、入力部4、表示部6、電源スイッチ9、電源部10、押圧部50及び制御部800を備える。
【0003】
押圧部50は、後述するボタンを押圧することにより、電話番号データを出力する。制御部800は、押圧部50から出力される電話番号データに基づいて、電波送受信部2が後述する図示しない基地局と交信を行うよう制御する。
【0004】
電波送受信部2は、制御部800の制御により、電話番号データを電波に変換し、基地局へ送信する。
【0005】
基地局は、電波送受信部2からの電波を受信した後、他の電話装置又は端末装置との交信が可能となると、交信が可能となったことを示すデータ(交信開始データ)を電波に変換し、電波送受信部2へ送信する。また、基地局は、他の電話装置又は端末装置から携帯型電話装置100との交信を希望する信号が入力されると、携帯型電話装置100に対し交信を希望する交信希望データを電波に変換し、電波送受信部2へ送信する。
【0006】
電波送受信部2は、基地局から交信開始データ及び交信希望データの電波を受信すると、交信が開始されたことを示す信号(交信開始信号)を制御部800へ出力する。また、電波送受信部2は、交信が開始されたことを示す電波を基地局へ送信する。
【0007】
基地局は、電波送受信部2からの交信が開始されたことを示す電波により、他の電話装置に対して、音声データを送受信する。基地局は、他の電話装置又は端末装置からの音声データを電波に変換し、電波送受信部2へ送信する。
【0008】
電波送受信部2は、基地局から送信された電波を音声データに変換する。また、電波送受信部2は、後述する入力部4からの音声データを電波に変換し、基地局へ送信する。
【0009】
再生部3は、制御部800を介して入力した電波送受信部2からの交信開始データ及び交信希望データにより、電波送受信部2が入力した音声データを音声信号に変換し、変換した音声信号を外部に出力する。入力部4は、外部から音声信号が入力されると、入力された音声信号を音声データに変換し、電波送受信部2へ出力する。電波送受信部2は、入力部4からの音声データを電波に変換し、基地局へ出力する。
【0010】
表示部6は、押圧部50により入力した電話番号データを数字に変換して表示する。また、表示部6は、基地局からの交信希望データに基づいて、他の電話装置又は端末装置が交信を希望していることを表示する。
【0011】
電源部10は、乾電池又はリチウム電池から成り、電波送受信部2、再生部3、入力部4、押圧部50、表示部6および制御部800へ電力を供給する。
電源スイッチ9は、切替えスイッチから成り、切替え操作により、電源部10が供給する電源のオン・オフを切替える。
【0012】
図5は、従来の携帯型電話装置100の断面構造を示す図である。
携帯型電話装置100は、筐体30、ボス400及び基板520を備える。筐体30は、箱型を成し、上面に開口する複数の孔301が形成されている。
【0013】
押圧部50は、複数のボタン501、シャフト502及び入力スイッチ503を備える。ボタン501は、直方体を成し、筐体30の孔301より上方に突出している。シャフト502は、円筒形を成し、上面がボタン501の後面に固着されている。入力スイッチ503は、シャフト502の下面に固定されている。基板520は、薄い平板から成り、入力スイッチ503を固定している。ボス400は、円筒型をなし、筐体30の底面に固着されている。ボス400は、図示しないネジにより基板520を固定する。
【0014】
入力スイッチ503は、ボタン501が下方に押されることにより、下方に移動し、押圧が解除されると押圧前の位置へ移動する。それぞれの入力スイッチ503は、ボタン501が下方に押圧され、シャフト502が予め定めた位置まで下方に移動したことを検知することによって、予め割り当てられた番号を示す電話番号データを出力する。基板520は、入力スイッチ503及び制御部800と電気的に接続され、入力スイッチ503から出力された電話番号データを制御部800へ出力する。
【0015】
以上により、携帯型電話装置100は、電源スイッチ9をオンし、押圧部50により電話番号を入力する操作を行うか、又は、他の電話装置又は端末装置から交信希望データの電波が基地局から電波送受信部2へ送信されることにより、基地局を介して、他の電話装置又は端末装置と音声データの交信をすることができる。
【0016】
携帯型電話装置100により、他の電話装置又は端末装置へ音声データの交信を行う場合は、他の電話装置や端末装置に予め割り当てられた複数桁の電話番号データを基地局へ送信する。このとき、ボタン501を押圧し、入力スイッチ503が電話番号データを出力することにより所望した複数桁の電話番号を正確に入力することができたか否かは、表示部6によって表示される入力した電話番号データの表示により判別することができる。
【0017】
携帯型電話装置100を頻繁に使用する使用者は、どのボタン501が何の番号に割り当てられているかをボタン501の配置場所により記憶している場合が多い。このような使用者は、携帯型電話装置100のボタン501や表示部6を目視せずとも、ボタン501を指先で押圧することによって、所望する複数桁の番号を入力することができる。しかしながら、携帯型電話装置100は、ボタン501を所定の位置まで下方へ押圧しないと入力スイッチ503が電話番号データを出力しないため、使用者が表示部6を目視しないでボタン501を所定の位置まで押圧しなかった場合、ボタン501を押圧して番号を入力しても入力スイッチ503が電話番号データを出力しないことを確認できない場合がある。
【0018】
このため、例えば、使用者が表示部6を目視しないでボタン501を押圧し10桁の番号を入力しようとする場合、1回のボタン501が正しく入力されずに9桁の番号を入力してしまうことがある。このとき、携帯型電話装置100は、その9桁の番号を電話番号データとして基地局へ送信してしまい、希望する電話装置との音声データの交信ができなくなったり、希望しない電話装置と交信をしてしまう虞がある。
【0019】
従来の携帯型電話装置100には、表示部6やボタン501を目視しなくてもそれぞれのボタン501が正しく押圧できたか否かを使用者が認識できるようにするために、それぞれのボタン501が押圧されて入力スイッチ503が電話番号データを出力した場合に音を発生させる機能を備えるものがある。この機能を備える携帯型電話装置は、それぞれのボタン501が正しく入力できたか否かを音により認識することができる。しかしながら、周囲から騒音が発生している場所でこの携帯型電話装置を使用する場合、ボタン501を押圧しても、ボタン501が正しく入力できたことを示す音を使用者が認識できなくなる虞がある。
【0020】
また、従来の携帯型電話装置100には、例えば、他の電話装置から交信希望データを受信した場合に携帯型電話装置100の筐体30の表面を振動させて使用者に他の電話装置から交信希望があったことを認識させる振動発生手段を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この携帯型電話装置によれば、例えば、ボタン501を押圧して入力スイッチ503から電話番号データが出力された毎に、前記振動発生手段が振動して筐体30に振動を発生させる構成とすれば、表示部6を目視しないでボタン501を押圧した場合でも、正確にそれぞれのボタン501が押圧できたか否かを筐体30の振動により認識することができる。
【0021】
【特許文献1】
特開平10−257135号公報(第1図)
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成とすると、ボタン501を押圧する毎に筐体30を把持する使用者の掌に振動が伝達することとなり、例えば、ボタン501によって10桁の番号を入力しようとする場合は、当該筐体30を把持する掌に10回の振動が伝達してしまい、掌が痺れてしまう虞がある。また、筐体30が振動することにより、ボタン501を指で下方に押圧している途中でボタン501が上下に振動してボタン501を何度も押圧してしまい、入力スイッチ503から電話番号データが何度も出力されてしまう虞がある。
【0023】
本発明は、電波を送受信することによってデータを交信する携帯型電話装置において、簡単な構成で携帯電話装置を目視しなくても希望する電話番号が入力できたか否かを正確に認識することができ、電話番号データを何度も出力してしまうことを防止することができる携帯型電話装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1記載の発明は、電波を送受信することによってデータを交信する携帯型電話装置において、箱形を成し上方に開口する開口部を形成する筐体と、前記筐体に設置されデータを電波により送受信する電波送受信手段と、予め送信する電話番号の桁数を設定する設定部と、前記筐体に設置され上面が前記開口部から突出し押圧することにより下方へ移動する入力キーと、前記入力キーの下方に固定され前記入力キーの押圧により指示信号を出力する信号出力手段と、前記信号出力手段を固定する基板と、前記信号出力手段が出力する信号に応じて前記電波送受信手段を制御する制御手段と、前記信号出力手段から出力された指示信号の桁数を検知し、前記設定部により設定した電話番号の桁数と同一の桁数の指示信号が前記信号出力手段から出力された場合、前記入力キーが押圧される方向に対し垂直な方向に前記基板を振動させる振動発生手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
本願の請求項2記載の発明は、電波を送受信することによってデータを交信する携帯型電話装置において、箱形を成し上方に開口する開口部を形成する筐体と、前記筐体に設置されデータを電波により送受信する電波送受信手段と、前記筐体に設置され上面が前記開口部から突出し押圧することにより下方へ移動する入力キーと、前記入力キーの下方に固定され前記入力キーの押圧により予め割り当てられた番号を示す指示信号を出力する複数の信号出力手段と、予め定められたn桁の番号に対応して電話番号の桁数を記憶する記憶部と、前記信号出力手段を固定する基板と、前記信号出力手段が出力する信号に応じて前記電波送受信手段を制御する制御手段と、前記信号出力手段から出力された指示信号の先頭からn桁の番号が番号前記記憶部に記憶されているn桁の番号と同一の場合、前記記憶部に記憶された電話番号の桁数と同一の桁数の指示信号が前記信号出力手段から出力されたとき前記入力キーが押圧される方向に対し垂直な方向に前記基板を振動させる振動発生手段とを備えることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図面を参照して説明する。なお、従来技術で示した構成と同一の構成については同符号を用いる。
【0027】
図1は、本発明の一実施例の携帯型電話装置を示すブロック図である。
図2は、本発明の一実施例の携帯型電話装置を示す斜視図である。
【0028】
携帯型電話装置1は、電波送受信部2、再生部3、入力部4、第1の押圧部5、表示部6、第2の押圧部7、制御部8、電源スイッチ9、電源部10、設定部20及び振動発生部60を備える。
【0029】
図2に示すように、筐体30は、箱型を成し、上面に開口する孔301が形成されている。
電波送受信部2、再生部3、入力部4、表示部6、電源スイッチ9及び設定部20は、筐体30の表面に設置され、制御部8、電源部10及び振動発生部60は筐体30の内部に設置される。
【0030】
設定部20は、後述する基地局へ送信する電話番号データの桁数を設定する。設定部20は、基地局へ送信する電話番号データの桁数を10桁に設定すると、制御部8へ第1の設定信号を出力し、基地局へ送信する電話番号データの桁数を11桁に設定すると、制御部8へ第2の設定信号を出力する。
【0031】
第1の押圧部5は、複数の電話番号ボタンから成り、このボタンを押圧することにより、電話番号データを出力する。表示部6は、第1の押圧部5により入力した電話番号データを表示する。
【0032】
制御部8は、設定部20から第1の設定信号が出力されている場合、第1の押圧部5から10桁の電話番号データが出力されると、振動発生部60へ振動を発生させるよう制御する。また、制御部8は、設定部20から第2の設定信号が出力されている場合、第1の押圧部5から11桁の電話番号データが出力されると、振動発生部60へ振動を発生させるよう制御する。
【0033】
振動発生部60は、制御部8の制御により、予め定めた時間、例えば、1秒間振動を発生する。振動発生部60が発生する振動については後述する。
【0034】
第2の押圧部7は、1つのボタンから成り、このボタンを押圧することにより、図示しない基地局と交信を行うよう指示する交信指示信号を出力する。
【0035】
制御部8は、第3の押圧部20から交信指示信号が出力されると、表示部6が表示する電話番号データを電波送受信部2が基地局へ送信するよう制御する。
【0036】
電波送受信部2は、制御部8の制御により、電話番号データを電波に変換し、基地局へ送信する。
【0037】
基地局は、電波送受信部2からの電波を受信した後、他の電話装置又は端末装置との交信が可能となると、交信が可能となったことを示すデータ(交信開始データ)を電波に変換し、電波送受信部2へ送信する。また、基地局は、他の電話装置又は端末装置から携帯型電話装置1との交信を希望する信号が入力されると、携帯型電話装置1に対し交信を希望する交信希望データを電波に変換し、電波送受信部2へ送信する。
【0038】
電波送受信部2は、基地局から交信開始データ及び交信希望データの電波を受信すると、交信が開始されたことを示す信号(交信開始信号)を制御部8へ出力する。また、電波送受信部2は、交信が開始されたことを示す電波を基地局へ送信する。
【0039】
基地局は、電波送受信部2からの交信が開始されたことを示す電波により、他の電話装置に対して、音声データを送受信する。基地局は、他の電話装置又は端末装置からの音声データを電波に変換し、電波送受信部2へ送信する。
【0040】
電波送受信部2は、基地局から送信された電波を音声データに変換する。また、電波送受信部2は、後述する入力部4からの音声データを電波に変換し、基地局へ送信する。
【0041】
再生部3は、制御部8を介して入力した電波送受信部2からの交信開始データ及び交信希望データにより、電波送受信部2が受信した音声データを音声信号に変換し、変換した音声信号を再生する。入力部4は、外部から音声信号が入力されると、入力された音声信号を音声データに変換し、電波送受信部2へ出力する。電波送受信部2は、入力部4からの音声データを電波に変換し、基地局へ送信する。
【0042】
表示部6は、第1の押圧部5により入力した電話番号データを表示する。また、表示部6は、基地局からの交信希望データに基づいて、他の電話装置又は端末装置が交信を希望していることを表示する。
【0043】
電源部10は、乾電池又はリチウム電池から成り、電波送受信部2、再生部3、入力部4、第1の押圧部5、表示部6、第2の押圧部7、制御部8及び設定部20へ電力を供給する。
電源スイッチ9は、切替えスイッチから成り、切替え操作により、電源部10が供給する電源のオン・オフを切替える。
【0044】
図3は、本実施例の携帯型電話装置の断面図である。
携帯型電話装置1は、筐体30、ボス40、基板52、保持部70及び導電ケーブル801を備える。
【0045】
第1の押圧部5は、複数のボタン501、シャフト502及び入力スイッチ503を備える。第2の押圧部7は、ボタン701、シャフト702及び入力スイッチ703を備える。
【0046】
ボタン501及びボタン701は、直方体を成し、それぞれ筐体30の孔301より上方に突出している。シャフト502及びシャフト702は、円筒形を成し、それぞれ上面がボタン501及びボタン701の後面に固着されている。入力スイッチ503及び入力スイッチ703は、それぞれシャフト502及びシャフト702の下面に固定されている。
【0047】
基板52は、薄い平板から成り、入力スイッチ503及び入力スイッチ703を固定している。
基板52は、上下に貫通する孔53が形成されている。ボス40は、円筒型をなし、筐体30の底面に固着されている。ボス40は、上面の略中央に上方へ突出する凸部41を備える。基板52の孔53の内径は、凸部41の外径より大きい。基板52は、孔53が凸部41に挿入された状態で保持される。保持部70は円筒形を成し、基板52の孔53が凸部41に挿入された状態から上方へ外れないよう凸部41の上面に固定される。
【0048】
基板52の上下方向の厚さは、ボス40の上面から保持部70の裏面までの距離より小さい。基板52は、孔53の内径が凸部41の外径より大きいことにより、水平方向に自在にスライドする。筐体30の孔301の内壁からボタン501及びボタン701の側面までの距離は、基板52は水平方向に振動する際の最大振幅の1/2より大きい。
【0049】
入力スイッチ503及び入力スイッチ703は、それぞれボタン501及びボタン701が下方に押されることにより、下方に移動し、押圧が解除されると押圧前の位置へ移動する。入力スイッチ503及び入力スイッチ703は、ボタンが下方に押圧され、シャフトが予め定めた位置まで下方に移動したことを検知することによって、それぞれ電話番号データ及び交信指示信号を出力する。
【0050】
基板520は、入力スイッチ503及び入力スイッチ703と電気的に接続されている。導電ケーブル801は、基板52と制御部8を電気的に接続している。
【0051】
振動発生部60は、筐体30の内側面に固定され、水平方向へ一定周期及び一定振幅で小刻みに移動することで振動する腕部601を備える。腕部601の一端は基板52に固定される。振動発生部60は、制御部8の制御により、腕部601を振動させる。基板52は、腕部601に固定されていることにより、腕部601が振動するのに同期して水平方向へ振動する。
【0052】
以上により、携帯型電話装置1において、設定部20の送信する電話番号データの桁数の設定が10桁に設定されている場合、第1の押圧部5から10桁の電話番号データが出力されたとき、振動発生部60は振動を発生する。また、設定部20の送信する電話番号データの桁数の設定が11桁に設定されている場合、第1の押圧部5から11桁の電話番号データが出力されたとき、振動発生部60は振動を発生する。基板52は、振動発生部60の腕部601の水平方向の振動により左右に振動する。よって、このとき、ボタン501及びボタン701もそれぞれの入力スイッチ及びシャフトを介して水平方向に振動する。
【0053】
携帯型電話装置1の使用者は、表示部6を目視しないでボタン501を指で押圧して希望する10桁の番号を入力する場合、予め、設定部20の設定を10桁に設定しておく。そして、表示部6を目視しないで10桁目のボタン501を押圧したとき、ボタン501が振動することにより、10桁の電話番号が正確に押圧できたことを認識することができる。また、表示部6を目視しないでボタン501を指で押圧して希望する11桁の番号を入力する場合、予め、設定部20の設定を11桁に設定しておく。そして、表示部6を目視しないで11桁目のボタン501を押圧したとき、ボタン501が振動することにより、11桁の電話番号が正確に押圧できたことを認識することができる。
【0054】
このことにより、例えば、それぞれのボタン501により10桁の番号を入力しようとする場合、ボタン501を10回押圧したのにも拘わらず、ボタン501が振動しなかった場合は、入力スイッチ503から10桁の電話番号データが出力されなかった、即ち、希望した電話番号が正確に押圧できていないことを認識する。これにより、使用者が表示部6を目視しないでボタン501を押圧して10桁の番号を入力したのにも拘わらず、10回の内の1回のボタン501が正しく入力されずに入力スイッチ503から9桁の電話番号データしか出力されていない状態で第2の押圧部7を押圧し、基地局へ9桁の間違った電話番号データを送信してしまったために、希望する電話装置との音声データの交信ができなかったり、希望しない電話装置と交信をしてしまうこと防止することができる。
【0055】
また、携帯型電話装置1の使用者が希望する電話番号データの桁数が11桁である場合は、設定部20の設定を11桁に設定を変更しておくことにより、ボタン501を押圧し、入力スイッチ503から11桁の電話番号データが出力されたときにボタン501が振動するよう設定を変更することができるので、電話番号の桁数に応じてボタン501を振動させることができる。
【0056】
また、携帯型電話装置1は、ボタン501を押圧し、入力スイッチ503から設定部20で設定した桁数の電話番号データが出力されたときボタン501が上下方向に振動せずに水平方向にのみ振動するので、ボタン501を指で下方に押圧している途中でボタン501が上下に振動してボタン501を何度も押圧してしまい、入力スイッチ503から電話番号データが何度も出力されてしまうことがないので、電話番号を正確に入力することができる。
【0057】
また、携帯型電話装置1は、ボタン501を押圧して入力スイッチ503から設定部20で設定した桁数の電話番号データが出力されたときにボタン501が振動するので、周囲から騒音が発生している場所でこの携帯型電話装置1を使用する場合でも、ボタン501を押圧して入力スイッチ503から正確な電話番号データが出力されたことをボタン501から伝達した振動により認識することができる。
【0058】
携帯型電話装置1は、入力スイッチ503から電話番号データが出力されたときに筐体30は振動しないでボタン501のみが振動するので、筐体30を把持する掌が痺れてしまうことがない。また、携帯型電話装置1は、設定部20で設定した桁数の電話番号データが入力されたときにボタン501が振動するので、ボタン501を押圧する毎にボタン501が振動してしまい、ボタン501を押圧する指が痺れてしまうことがない。
【0059】
本実施例の携帯型電話装置1は、設定部20で設定した桁数の電話番号データが入力されたときにボタン501が振動する構成としたが、例えば、入力スイッチ503から出力される先頭から予め定めた桁数の電話番号データ、例えば、入力スイッチ503から出力される先頭から3桁の電話番号データに応じた桁数を予め記憶する記憶部を備え、入力スイッチ503から出力される先端から3桁の電話番号データに応じて、ボタン501を振動させる構成としても良い。例えば、予め、第1の押圧部5から出力される先頭から3桁の電話番号データが「090」である場合は11桁で、「090」以外の場合は10桁であることを記憶部に記憶させておき、第1の押圧部5から出力される先頭から3桁の電話番号データが「090」である場合は、11桁の電話番号データが出力されたときにボタン501を振動させ、第1の押圧部5から出力される先頭から3桁の電話番号データが「090」以外の場合は、10桁の電話番号データが出力されたときにボタン501を振動させる構成とする。これにより、設定部20によって電話番号の桁数を設定しなくても、第1の押圧部5から出力される電話番号データに応じた桁数で自動的にボタン501を振動させることができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、電波を送受信することによってデータを交信する携帯型電話装置において、押圧部を押圧し電話番号データが出力されたとき押圧部が上下方向に振動せずに水平方向にのみ振動するので、携帯電話装置を目視しなくても希望する電話番号が入力できたか否かを正確に認識することができ、電話番号データを何度も出力してしまうことを防止することができる携帯型電話装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の携帯型電話装置を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例の携帯型電話装置を示す斜視図。
【図3】本発明の一実施例の携帯型電話装置の断面図。
【図4】従来の携帯型電話装置を示すブロック図。
【図5】従来の携帯型電話装置の断面図。
【符号の説明】
1 携帯型電話装置、2 電波送受信部、3 再生部、4 入力部、
5 第1の押圧部、501 ボタン、502 シャフト、503 入力スイッチ、
6 表示部、
7 第2の押圧部、701 ボタン、702 シャフト、703 入力スイッチ、
8 制御部、9 電源スイッチ、10 電源部、20 設定部
30 筐体、301 孔、40 ボス、41 凸部、50 押圧部、
52 基板、53 孔、
60 振動発生部、601 腕部、70 保持部、801 導電ケーブル、
100 携帯型電話装置、400 ボス、520 基板、800 制御部
Claims (2)
- 電波を送受信することによってデータを交信する携帯型電話装置において、
箱形を成し上方に開口する開口部を形成する筐体と、前記筐体に設置されデータを電波により送受信する電波送受信手段と、予め送信する電話番号の桁数を設定する設定部と、前記筐体に設置され上面が前記開口部から突出し押圧することにより下方へ移動する入力キーと、前記入力キーの下方に固定され前記入力キーの押圧により指示信号を出力する信号出力手段と、前記信号出力手段を固定する基板と、前記信号出力手段が出力する信号に応じて前記電波送受信手段を制御する制御手段と、前記信号出力手段から出力された指示信号の桁数を検知し、前記設定部により設定した電話番号の桁数と同一の桁数の指示信号が前記信号出力手段から出力された場合、前記入力キーが押圧される方向に対し垂直な方向に前記基板を振動させる振動発生手段とを備えることを特徴とする携帯型電話装置。 - 電波を送受信することによってデータを交信する携帯型電話装置において、
箱形を成し上方に開口する開口部を形成する筐体と、前記筐体に設置されデータを電波により送受信する電波送受信手段と、前記筐体に設置され上面が前記開口部から突出し押圧することにより下方へ移動する入力キーと、前記入力キーの下方に固定され前記入力キーの押圧により予め割り当てられた番号を示す指示信号を出力する複数の信号出力手段と、予め定められたn桁の番号に対応して電話番号の桁数を記憶する記憶部と、前記信号出力手段を固定する基板と、前記信号出力手段が出力する信号に応じて前記電波送受信手段を制御する制御手段と、前記信号出力手段から出力された指示信号の先頭からn桁の番号が番号前記記憶部に記憶されているn桁の番号と同一の場合、前記記憶部に記憶された電話番号の桁数と同一の桁数の指示信号が前記信号出力手段から出力されたとき前記入力キーが押圧される方向に対し垂直な方向に前記基板を振動させる振動発生手段とを備えることを特徴とする携帯型電話装置。
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Cited By (1)
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-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002286006A patent/JP2004128578A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |