JP2004128215A - 回転塗布装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板を保持する基板保持装置12と、前記基板2を回転させる回転装置11と、前記基板2に対し処理液を吐出する液体ノズル20と、前記液体ノズル20に処理液を供給する処理液供給装置22とを有する回転塗布装置1において、前記液体ノズル20には、前記基板2に向かって放射状に広がるように処理液を吐出する複数の吐出孔20aが設けられ、前記吐出孔20aは、その全長が内径の2倍以上20倍以下である。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スピンコートにより基板上に処理液を塗布する回転塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
アクティブマトリクス型の液晶表示装置などの電気光学装置には、薄膜半導体を用いた薄膜トランジスタが設けられている。この薄膜トランジスタ(以下、TFTと表記する)の薄膜半導体としては、非晶質珪素膜を用いることが簡便であるが、非晶質珪素膜は、電気的特性が低いという問題を有する。
【0003】
TFTの特性を向上させるためには、薄膜半導体として、結晶性を有する珪素膜を利用すればよい。結晶性を有する珪素膜は、多結晶シリコン、ポリシリコンまたは微結晶シリコンと称されている。この結晶性を有する珪素膜を得るためには、まず、非晶質珪素膜を形成し、この非晶質珪素膜にNiなどの触媒元素を添加し、しかる後に加熱によって非晶質珪素膜を結晶化させればよい。非晶質珪素膜に触媒元素を添加した場合には、非晶質珪素の結晶化が促進され、550℃で4時間程度の加熱処理を行なうことで、結晶性を有する珪素膜を得ることが可能となる。
【0004】
触媒元素は、このように非晶質珪素の結晶化を促進する役割を果たすが、多量の触媒元素が非晶質珪素膜に添加されると、薄膜半導体に含まれる触媒元素の濃度が高くなる。触媒元素の濃度が高い薄膜半導体を用いてTFTを製造すると、そのTFTは、オフ時のリーク電流が大きくなる。また、触媒元素が基板全面にわたって均一に添加されなければ、結晶成長に面内バラツキが生じる。これは、面内均一性が要求される液晶表示装置などへの対応において特に問題となる。したがって触媒元素の添加においては、極微量の添加であることと、基板全面にわたり均一な添加であることとが重要である。
【0005】
このような少量の処理液を均一に塗布する方法として、回転塗布装置を用いてスピンコートする方法がある。
【0006】
従来の回転塗布装置により溶液をスピンコートする方法について、図を用いて説明する。
【0007】
図11は基板102に処理液100が塗布される状態を示す従来の回転塗布装置の断面図である。この回転塗布装置においては、触媒元素を含有する溶液からなる処理液100を液体ノズル120から基板102に滴下し、基板102を保持するスピンテーブル112とともにスピンモータ111で回転させる。基板102の中央に滴下された処理液100は、遠心力によって回転の半径方向外方に向かって広がり、基板102の周縁部に達した後、処理液100の余剰分が基板102から飛散して離脱する。基板102の上面に付着した処理液100によって液膜100aが形成される。この液膜100aは、基板102上で固化し、または乾燥して、上記基板102の上面に膜が生成され、または析出物を滞留させる。このような回転塗布装置としては、たとえば特許文献1記載のものがある。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−36598号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、触媒元素の添加においては、極微量の添加であることと、各基板全面にわたり均一な添加であることと、処理する基板間のバラツキが小さいことが重要である。また、量産においてはそれらを短時間で実現する必要がある。
【0010】
しかしながら、従来の回転塗布装置において、基板102に触媒元素を含有する処理液100を吐出する液体ノズル120は、基板102に対してほぼ鉛直な方向に一つまたは複数の吐出孔を有している。そのため基板102へ処理液を短時間で吐出しようとすると処理液100が勢いよく基板102に当たり、基板102上で処理液が飛び散り均一に供給できない。また、飛散する量が多いため、処理液の吐出量が多くなり、処理液の無駄が多くなる。一方、基板102上で処理液100が飛び散らないようにするには、少しづつ処理液100を基板102に吐出する必要があるが、この場合には処理液100の供給に長時間を要し短時間での処理が困難となる。
【0011】
特に、触媒元素を含有する処理液のような低粘度の処理液を滴下する場合に、この傾向が顕著である。たとえば、スピンコートで塗布されて形成されるものとして、半導体基板に形成されるフォトレジスト膜があるが、これを形成する処理液の粘度は10〜20cPである。これに対し、触媒元素の溶液からなる処理液の粘度は、1cP程度である。そのため、フォトレジスト膜を形成する処理液のような高粘度のものに比べ、低粘度の触媒元素を含有する処理液は、より飛散しやすく、処理液の均一な供給、無駄になる処理液の削減および短時間での処理が一層困難なものとなる。
【0012】
上記特許文献1には、処理液を放射状に供給する回転塗布装置が記載されている。但し、この回転塗布装置において塗布される処理液は、前述のような触媒元素を含有する溶液ではない。このように放射状に処理液を供給すれば、基板の広い面に処理液を供給できるので、短時間で処理液の供給が可能である。
【0013】
ところが、このように液体ノズルに吐出孔を複数設けた場合には、液体ノズルから液だれしやすいという問題がある。液体ノズルからの処理液の吐出を停止した後、液体ノズルを待避位置へ移動させるとき、その振動により、いずれかの吐出孔から空気が流入し、これにより他の吐出孔から処理液が漏出し、液だれを発生させる。このような液だれが生じると、その液だれした処理液が基板に付着し塗布ムラとなる。
【0014】
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、処理液を基板全面にわたり均一に供給でき、均一な塗膜の形成が可能であり、液だれなく処理時間が短い塗布を実現することができる回転塗布装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明に基づいた回転塗布装置に従えば、基板を保持する基板保持装置と、上記基板を回転させる回転装置と、上記基板に対し処理液を吐出する液体ノズルと、上記液体ノズルに処理液を供給する処理液供給装置とを有する回転塗布装置において、上記液体ノズルには、上記基板に向かって放射状に広がるように処理液を吐出する複数の吐出孔が設けられ、上記吐出孔は、その全長が内径の2倍以上20倍以下である。
【0016】
上記回転塗布装置によれば、処理液を基板に向かって放射状に吐出するので、基板の広い面に処理液を供給することができ、処理液の均一な供給が短時間で可能である。また、吐出孔は、その全長が内径の2倍以上20倍以下であり、吐出孔の全長が、内径に対して大きいので、処理液の吐出を停止したときに、吐出孔の全長内に液面がある状態で処理液が停止しやすくなる。これにより、空気がいずれかの吐出孔から液体供給ノズル内に流入することが防止でき、流入した空気に起因する吐出孔から液だれの発生を抑制することができる。
【0017】
上記回転塗布装置において好ましくは、上記各吐出孔の中心軸は、上記液体ノズルの中心線上の一点で他の吐出孔の中心軸と交わる。この構成によると、基板と液体ノズルの距離に関わらず基板への均一な処理液の供給が可能となる。
【0018】
上記回転塗布装置においてさらに好ましくは、上記吐出孔は、上記各吐出孔の中心軸と上記基板の上面との交点が等間隔に分布するように配設されている。この構成によると、基板へのより均一な処理液の供給が可能となり、処理液の吐出量を少なくすることができる。
【0019】
上記回転塗布装置においてさらに好ましくは、上記処理液供給装置から上記液体ノズルへ処理液を供給する処理液供給ラインの途中に、処理液の吸い込みおよび押し出しが可能なシリンダおよびピストンを接続している。この構成によると、シリンダおよびピストンにより、処理液供給装置の動作が停止した後に処理液の吸い込みおよび押し出しが可能となる。シリンダにより処理液を吐出孔から押し出して、処理液の液面を吐出孔先端部に揃え、さらにシリンダにより処理液を吸引することで、液面を吐出孔全長の範囲内に確実に位置させることができ、より確実に液だれを防ぐことができる。
【0020】
上記回転塗布装置においてさらに好ましくは、上記処理液供給装置による処理液の供給中に上記シリンダ内に満たされた処理液を、処理液の供給停止直後に前記ピストンが押し出す第一の動作と、第一の動作の後、処理液を前記シリンダ内に上記ピストンが吸い込む第二の動作をするよう制御する制御器を有している。この構成によると、シリンダにより処理液を吐出孔から押し出して、処理液の液面を吐出孔先端部に揃え、さらにシリンダにより処理液を吸引して、液面を吐出孔全長の範囲内に確実に位置させる動作を自動的に行なうことができる。
【0021】
上記回転塗布装置においてさらに好ましくは、第二の動作時において、上記ピストンにより操作される処理液の容量が、上記吐出孔の容積の合計より小さい。この構成によると、ピストンにより操作される処理液の容量が、上記吐出孔の容積の合計より小さいので、シリンダにより処理液を吸引しすぎて、吐出孔から気体ノズル内に空気が流入して液だれを誘発することを防止することができる。
【0022】
上記回転塗布装置においてさらに好ましくは、上記処理液は、上記基板の非晶質珪素膜の結晶化を促進する触媒元素の溶液である。粘性が少ないこのような処理液であっても、処理液の無駄を削減して、短時間に均一な処理液の塗布か可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本実施の形態における回転塗布装置について、図を参照しながら説明する。
【0024】
(実施の形態1)
以下、本実施の形態における回転塗布装置について、図1から図8を参照して説明する。なお、図1は、本実施の形態における回転塗布装置の主要部の構造を示し、図4に示すI−II面における断面図であり、図2は、同主要部の構造を示す平面図であり、図3および図4は、同斜視図であり、図5は、同気体ノズルの形状を示す(a)は縦断面図であり、(b)は底面図であり、図6は、同液体ノズルから処理液を吐出する状態を示す説明図であり、図7は、同シリンダとピストンの動作を説明する説明図であり、図8は、同液体ノズル内での処理液の液面の位置を示す説明図である。
【0025】
(回転塗布装置の構造)
図1、3および4に示すように、回転塗布装置1は、基板2を搭載して水平に保持する保持装置としてのスピンテーブル12と、スピンテーブル12を鉛直な回転軸線L1まわりに回転させる回転装置としてのスピンモータ11と、スピンテーブル12の上方に配置され、スピンテーブル12上に保持された基板2に処理液を滴下するための液体ノズル20と、液体ノズル20を基板2の中央上方(図4)と待避位置(図3)間を移動させる液体ノズルアーム21と、液体ノズル20に処理液を供給する処理液供給装置22と、液体ノズル20と同様に基板2の上面に気体を吹き付けるための気体ノズル26と、気体ノズル26を基板2の上方に移動させる気体ノズルアーム27と、気体ノズル26に気体を供給する気体供給手段28を含む。
【0026】
図3および図4に示すように、基板搬送手段30は、ロボットアームレール31と、ロボットアーム32とを有する。ロボットアーム32は、ロボットアームレール31上を矢印Aの方向に自在にスライドすることができ、ロボットアーム32は、基板2を下から支える基板保持部33を有する。
【0027】
基板搬送手段30を挟んで、回転塗布装置1と反対側に、基板2を収納するカセット3が複数配置される。カセット3に収納される基板2の表面には、予め非晶質半導体膜である非晶質珪素膜が形成されている。ロボットアーム32はロボットアームレール31上を移動し、回転塗布装置1とカセット3との間の基板搬送を行う。
【0028】
図1に示すように、前記スピンモータ11は、出力軸11aを有し、出力軸11aには前記スピンテーブル12が固定される。スピンテーブル12は上下動が可能で、カップ10内で高速回転する位置か、基板2の受け渡しを行う位置のいずれかの位置で保持される。
【0029】
液体ノズル20、気体ノズル26はそれぞれ液体ノズルアーム21、気体ノズルアーム27の先端に取り付けられる。液体ノズルアーム21の基端は回転軸となっており、回転軸を中心に各アームが回転することで、先端の各ノズルが基板2上へ移動する。
【0030】
図3は液体ノズルアーム21と気体ノズルアーム27の両方が待機した状態を示しており、図4は液体ノズルアーム21が回転し、基板2上に液体ノズル20が位置して、基板2に対し液体ノズル20による処理を行なう状態を示している。
【0031】
液体ノズルアーム21の先端部の下面には、液体ノズル20が設けられ、液体ノズル20から処理液が吐出する。液体ノズルアーム21は、Ni水溶液を滴下するとき基板2上に移動し、このとき液体ノズル20の中心線L2と基板2の回転中心すなわち、スピンモータ11の回転軸線L1とは一致する。
【0032】
液体ノズル20には、処理液供給装置22からの処理液が処理液供給管23を介して供給される。上記処理液供給装置22では、滴下される処理液の流量または滴下速度を、可変絞り弁(図示せず)などによって調整する。その処理液供給管23の途中には、一組のシリンダ24とピストン25が設けられている。このピストン25には、制御器41が接続され、このピストン25の動きを制御して、処理液の供給停止後に液体ノズル20内の処理液の液面16を調整し、液だれを防止する。その具体的な動作については後述する。
【0033】
気体ノズル26には、気体が気体供給手段28から供給される。気体ノズル26から吹き出した気体は基板2上の処理液を乾燥させる。
【0034】
このような回転塗布装置1は、たとえば上記基板2の上面に、連続粒界結晶シリコン(Continuous Grain Silicon;略称CGシリコン)の結晶化工程において触媒析出によって膜を生成するために用いられる。本実施の形態において、基板2の表面に触媒物質を塗布するとは、基板2の表面に触媒物質を析出させるか、または触媒物質を含有する膜を成膜することをいう。
【0035】
また、本実施の形態で用いられる基板2は、たとえば非結晶性シリコン半導体基板および非結晶性シリコン半導体膜が形成されたガラス基板などである。さらに、本実施の形態では、一例として、550mm×650mm×0.7mmの矩形状の基板2を用いるものとして説明する。なおこのような基板2における上面とは、上記非結晶性シリコン半導体膜が形成されたガラス基板では、上記非結晶性シリコン半導体膜が形成され、スピンテーブル12に水平に載置された状態において上方に臨む表面とする。
【0036】
上記処理液としては、溶媒としての純水に、触媒元素として重量比率で1ppm〜20ppmのNiを含有する水溶液が用いられる。純水にNiを溶解させるために、Ni化合物である酢酸ニッケルが用いられる。上記処理液供給装置22では、滴下される処理液の流量または滴下速度を、可変絞り弁などによって調整する。
【0037】
図1は、液体ノズル20から基板2に処理液であるNi水溶液を滴下している状態を示している。また、図2は回転塗布装置1を上面から見た場合のカップ10の内部を示している。これらの図に示すように、スピンモータ11の出力軸11aは、回転軸線L1まわりに回転する。スピンテーブル12は、スピンモータ11の出力軸11aに固定される。スピンテーブル12は、その上面に、複数の支持ピン12aと保持ピン12bを有する。支持ピン12aは、先端が略円錐状の樹脂製で、先端部が基板2と接触して基板2を支持する。保持ピン12bはその外周が基板2の四隅と接触し、スピンテーブル12に対して基板2を固定する。
【0038】
基板2は、非晶質珪素膜が形成された表面が上になるように、スピンテーブル12に搭載される。カップ10は、スピンテーブル12およびそれに搭載された基板2を囲い込むように据え付けられる。カップ10は、上部に基板2の搬入出を行うための開口部を有する。カップ10の底面には、排気孔10aが設けられる。カップ10の開口部から排気孔10aに向け、図2中の矢印の方向に気流が形成されている。
【0039】
液体ノズルアーム21の先端部の下面には、液体ノズル20が設けられ、液体ノズル20から処理液が吐出する。液体ノズルアーム21は、Ni水溶液を滴下するとき基板2上に移動し、このとき液体ノズル20の中心線L2と基板2の回転中心すなわち、スピンモータ11の回転軸線L1とは一致する。
【0040】
処理液は処理液供給装置22から処理液供給ラインとしての処理液供給管23を介して、液体ノズル20に供給される。その処理液供給管23の途中には、一組のシリンダ24とピストン25が設けられている。さらにこのピストン25には、制御器41が接続され、このピストン25の動きを制御して、処理液の供給停止後に液体ノズル20内の処理液の液面16を調整し、液だれを防止する。その具体的な動作については後述する。
【0041】
次に、液体ノズル20について詳しく説明する。
液体ノズル20先端部の吐出部20bには、複数の吐出孔20aが設けられている。この吐出孔20aの中心軸L3は、液体ノズル20の中心線L2上に位置する交点P1で交差し、その交点P1から基板2の方向に放射状に向かっている。また、この中心軸L3と基板2表面との交点P2が、図6に示すように、基板2表面上に等間隔に分布するように吐出孔20aが設けられている。
【0042】
これにより、処理液が吐出孔20aの中心軸L3に沿って吐出され、基板2の広い範囲に対し、短時間で効率よく、均等に処理液を滴下できる。また、各吐出孔20aの中心軸L3が、交点P1の一点で交わるように吐出孔20aが設けられているので、液体ノズル20と基板2の距離に関わらず基板2への処理液の均一な供給が可能となる。
【0043】
また、吐出孔20aの全長は、吐出孔20aの内径dの2倍以上20倍以下とする。そのため吐出部20bの厚さTを吐出孔20aの内径dの2倍以上とする。このとき、複数の吐出孔20aのうち、その長さが最短のものの長さが、上記Tと同一となる。さらに、吐出孔20aのうち、最長のものの長さが、吐出孔の内径dの20倍以下となるよう、吐出部20bの厚さTを設定する。
【0044】
吐出孔20aをこのように、吐出孔20aの長さに対して小径にすることで、処理液の表面張力により液体ノズル20から液だれしにくくなる。また、吐出孔20aの全長が吐出孔20aの内径dに対し大きいことで、処理液吐出を停止したとき、吐出孔20a内に処理液の液面16が位置する状態で処理液が停止する。これにより吐出孔20aから液体ノズル20内部へ空気が回り込み液だれすることを防止できる。吐出孔20aの全長が、吐出孔20aの内径dに対して2倍未満であると、上記のような効果が得られず、20倍を越えると処理液の吐出孔20a内での流れが悪くなる。吐出孔20aの内径dが1mmで、吐出孔20aの長さが2mmのとき(2倍のとき)に、液だれが発生しないことは発明者らの実験により確認できている。
【0045】
処理液が、本実施の形態の触媒溶液のように、1cP程度の低粘度の場合に好適な、基板2と液体ノズル20の位置関係および液体ノズル20の寸法について説明する。この実施の形態では、基板2として、550mm×650mmのものを用いているが、吐出孔20aの中心軸L3の交点P1から基板2の表面までの距離Lが250mm、隣り合う吐出孔20aを10mm間隔で設けるのが好ましい。このとき、基板2上には直径Dが360mmの円内に処理液が滴下され、吐出孔20aの各中心軸L3と基板2の表面との交点P2は、60mm間隔となる。また、図5(b)における、A−A線上の吐出孔20aの個数nは7個、最外周に位置する吐出孔20aの中心線L2からの開き角θは、35.7°である。また、このとき吐出孔20aの内径は0.7mm、吐出部20bの厚さTすなわち吐出孔20aの最短のものの長さは、7mmである。吐出孔20aの最長のものの長さは、約8.6mmである。
【0046】
この実施形態では、上記のように、基板2として、550mm×650mmの矩形状の基板2を用いるものとして説明したが、他の大きさの基板を用いた場合を表1に示す。
【0047】
【表1】
液体ノズル20と処理液供給装置22とは処理液供給管23で接続されている。処理液供給装置22は、その溶液タンク内が窒素ガスにより加圧されることで、処理液を液体ノズル20に供給する。窒素ガス圧と吐出孔20aの内径dを適切に選択することによって基板2に均等に処理液を滴下することができる。一例を挙げると、吐出孔20aの内径が1mmのとき、窒素ガス圧を0.05MPaに設定すれば、吐出孔20aから吐出する処理液に必要かつ十分な流速が得られ、基板2に対し上記のような広い範囲に放射状に処理液を吐出することができる。
【0048】
図7、8を用いてシリンダ24、ピストン25の動作について説明する。シリンダ24およびピストン25は、処理液供給管23の途中に接続されている。処理液滴下時にはシリンダ24内に処理液が溜まる後退した位置にピストン25があり(図7(a))、シリンダ24の内部は処理液で満たされている。処理液供給装置22からの処理液の供給を停止し、吐出孔20aからの処理液の滴下を停止すると処理液の慣性等により、その液面16は吐出孔20a内でばらつく(図8(a))。処理液の供給を停止した直後に、処理液が吐出孔20aから滴下する方向にピストン25をゆっくり動作させる(図7(b))。これにより、吐出孔20a内の液面16が移動し、吐出孔20a内の処理液の一部が吐出し、各吐出孔20aの液面16は、表面張力で釣り合う位置で止まる(図8(b))。その後、ピストン25を初期位置(後退位置)に戻す(図7(a))。これにより、処理液がシリンダ24内に吸引され、吐出孔20a内の液面16が、横一列に揃った状態で吐出部20bの表面から液体ノズル20内部方向に移動する(図8(c))。この一連の動作は制御器41により制御されて行なわれる。このとき、シリンダ24内に吸引する処理液の容積すなわちこのシリンダ24とピストン25により操作される処理液の容積は、複数の吐出孔20aの容積の合計より小さいので、処理液を吸引しすぎることがない。その結果、一部の吐出孔20aから空気が液体ノズル20内に入り込み、他の吐出孔20aから処理液が液だれすることはない。以上により、各吐出孔20a内の揃った位置に処理液の液面16が位置し、処理液吐出後液体ノズル20が待避位置に移動するときに液だれが発生することはない。
【0049】
(回転塗布装置の動作)
次に、本実施の形態の回転塗布装置1の動作を説明する。
ガラス基板である基板2の表面に、非晶質珪素膜が形成される。非晶質珪素膜は、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法またはLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法によって形成される。非晶質珪素膜は、1000〜1500Å程度の膜厚で形成される。
【0050】
表面に非晶質珪素膜が形成された基板2は、複数枚まとめて、カセット3に収納される。基板2は、カセット3内に、隙間をあけて水平に配置される。カセット3は、回転塗布装置1の基板搬送手段30を挟んで、回転塗布装置1の反対側に配置される。
【0051】
以上の処理は、回転塗布装置1が動作する以前に行われる。
カセット3が所定位置に配置されると、基板搬送手段30は、ロボットアーム32によって、カセット3から1枚の基板2を搬出し、これを位置決めして回転塗布装置1のスピンテーブル12に搭載する。このとき、回転塗布装置1は、スピンテーブル12をカップ10より上方に上昇させ、基板搬送手段30は、ロボットアーム32の基板保持部33を、スピンテーブル12の保持ピン12bの間に移動させる。
【0052】
ロボットアーム32の基板保持部33の厚みは、スピンテーブル12の支持ピン12aの高さより小さい。したがって基板搬送手段30は、基板2をスピンテーブル12に搭載した後、基板保持部33が基板2およびスピンテーブル12に当たらない程度までロボットアーム32を下降させることで、基板2を搭載した位置からずらすことなく、ロボットアーム32を後退させることができる。
【0053】
基板搬送手段30は、基板2をスピンテーブル12に搭載すると、ロボットアーム32を回転塗布装置1の外に移動させる。回転塗布装置1は、スピンテーブル12を下降させ、カップ10内の所定位置まで移動させる。
【0054】
この後、出力軸11aを回転させることによって、基板2を回転させる。回転塗布装置1は、基板2の回転中心上に液体ノズル20が位置するように、液体ノズルアーム21を回転させ、液体ノズル20から所定流量のNi水溶液かならる処理液を所定時間滴下する。このとき、液体ノズル20には吐出孔20aが、基板2に向かって放射状に広がるように設けられているので、基板2の広い範囲に対して、処理液を短時間かつ均一に吐出することができる。また、処理液を基板2に向かって放射状に供給するので、小型の液体ノズル20で広い範囲に処理液を供給することができる。
【0055】
処理液を滴下すると基板2上にNi水溶液の膜が形成される。所定時間後、処理液供給装置22を停止させて液体ノズル20からのNi水溶液の滴下を停止する。このとき、液体ノズル20の各吐出孔20a内の液面はばらついている(図8(a))。
【0056】
処理液供給装置22から処理液の滴下を停止した直後に、制御器41によりピストン25を動作させ、シリンダ24内の処理液を液体ノズル20側へ送り出す。すると、シリンダ24から送り出された処理液により、液体ノズル20の各吐出孔20a内の処理液が吐出するので、各吐出孔20aの液面16は吐出部20bの表面に揃う(図8(b))。
【0057】
その後、ピストン25をシリンダ24内へ処理液を吸い込む方向に動作させると、液体ノズル20の各吐出孔20aの液面16は吐出孔20a内に位置する。このようにすることで、液体ノズルアーム21を待避位置にまで移動させるときに振動等があっても、液体ノズル20から液だれすることはない。また、シリンダ24内に出し入れする処理液の体積は全吐出孔20aの容積の総計以下であるので、処理液を吸引しすぎて、空気が液体ノズル20内に入りこみ、液だれを発生させることがない。
【0058】
処理液の停止後も出力軸11aの回転は継続させる。続いて、液体ノズルアーム21をカップ10外の原点位置に戻し、気体ノズルアーム27を回転させて、気体ノズル26を基板2上に移動させる。気体ノズル26から気体を基板2に対して噴射し、基板2上の処理液を乾燥させる。この気体としては、たとえば窒素ガスを用いる。
【0059】
所定時間後、気体の噴射を停止し、スピンモータ11の回転を停止する。このとき、基板2上にNiの層またはNiを含む層が析出する。ただし、Niの層は、完全な膜になっているとは限らない。基板2上のNi元素表面濃度は、109atoms/cm2以上1011atoms/cm2以下、好ましくは、1010atoms/cm2である。
【0060】
スピンテーブル12をカップ10より上方に上昇させる。基板搬送手段30は、ロボットアーム32によって、基板2をスピンテーブル12から離脱し、カセット3に格納する。以上で回転塗布装置1を用いた処理工程が完了する。
【0061】
以上のように、回転塗布装置1は、基板2上に形成した非晶質珪素膜表面上にNi水溶液を塗布し、乾燥させる一連の工程を連続的に行うことができる。回転塗布装置1によって処理された基板2は、後の工程で加熱処理される。加熱処理によって、Niが非晶質珪素膜内に拡散する。このNiが非晶質珪素の結晶化を促進する。さらに加熱処理を続けると、非晶質珪素膜は結晶性を有する珪素膜となる。この結晶性を有する珪素膜は、液晶表示装置のTFTなどに用いられる。
【0062】
(実施の形態2)
図9を用いて本発明の実施の形態2について、実施の形態1と異なる点のみを説明する。実施形態1とは、液体ノズル20の形状のみが異なる。
【0063】
液体ノズル20の先端部は半球状に構成され、その半球状の先端部に複数の吐出孔20aが設けられている。各吐出孔20aの中心軸L3は、半球状の先端部の中心の交点P1で交差している。基板との交点は、実施の形態1と同様、基板上に等間隔に配置されるようになっている。尚、その底面形状は図5(b)と同一である。
【0064】
この実施の形態によると、吐出孔20aの全長が、全ての吐出孔20aにおいて同一となる。これにより各吐出孔20aの容積がすべて同一となる。
【0065】
(実施の形態3)
図10を用いて本発明の実施の形態3について、実施の形態1と異なる点のみを説明する。実施の形態1とは、液体ノズルの形状のみが異なる。
【0066】
実施の形態1では、液体ノズル20の吐出孔20aを、吐出部20bに平面的に分布するように設けたが、本実施の形態では、吐出孔20aを、線上に一列にのみ設ける。その断面形状は、図5(a)に示す断面形状と同一である。この液体ノズル20によると、処理液を、基板2に垂直なある面内で放射状に広がるように吐出することができる。このように、処理液を吐出しながら、基板2を回転させることで、実施形態1と同等の範囲に処理液を供給することができる。
【0067】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0068】
【発明の効果】
本発明の回転塗布装置によると、処理液を均一に供給でき、均一な塗膜の形成が可能であり、液だれなく処理時間が短い塗布を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に基づいた実施の形態1における回転塗布装置の主要部の構造を示し、図4に示すI−II面における断面図である。
【図2】この発明に基づいた実施の形態1における回転塗布装置の主要部の構造を示す平面図である。
【図3】この発明に基づいた実施の形態1における回転塗布装置の構造を示す斜視図である。
【図4】この発明に基づいた実施の形態1における回転塗布装置の構造を示す斜視図である。
【図5】この発明に基づいた実施の形態1における回転塗布装置の気体ノズルの形状を示す(a)は縦断面図であり、(b)は底面図である。
【図6】この発明に基づいた実施の形態1における回転塗布装置の液体ノズルから処理液を吐出する状態を示す説明図である。
【図7】この発明に基づいた実施の形態1における回転塗布装置のシリンダとピストンの動作を説明する説明図である。
【図8】この発明に基づいた実施の形態1における回転塗布装置の液体ノズル内での処理液の液面の位置を示す説明図である。
【図9】この発明に基づいた実施の形態2における回転塗布装置の気体ノズルの形状を示す縦断面図である。
【図10】この発明に基づいた実施の形態3における回転塗布装置の気体ノズルの形状を示す斜視図である。
【図11】従来の技術における回転塗布装置の構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 回転塗布装置、2 基板、11 スピンモータ(回転装置)、12 スピンテーブル(基板保持装置)、16 液面、20 液体ノズル、20a 吐出孔、22 処理液供給装置、24 シリンダ、25 ピストン、41 制御器、L2 中心線、L3 中心軸、P1 交点、P2 交点。
Claims (7)
- 基板を保持する基板保持装置と、前記基板を回転させる回転装置と、前記基板に対し処理液を吐出する液体ノズルと、前記液体ノズルに処理液を供給する処理液供給装置と、を有する回転塗布装置において、
前記液体ノズルには、前記基板に向かって放射状に広がるように処理液を吐出する複数の吐出孔が設けられ、前記吐出孔は、その全長が内径の2倍以上20倍以下である、回転塗布装置。 - 前記各吐出孔の中心軸は、前記液体ノズルの中心線上の一点で他の吐出孔の中心軸と交わる、請求項1に記載の回転塗布装置。
- 前記吐出孔は、前記各吐出孔の中心軸と前記基板の上面との交点が等間隔に分布するように配設されている、請求項1または2に記載の回転塗布装置。
- 前記処理液供給装置から前記液体ノズルへ処理液を供給する処理液供給ラインの途中に、処理液の吸い込みおよび押し出しが可能なシリンダおよびピストンを接続した、請求項1〜3のいずれかに記載の回転塗布装置。
- 前記処理液供給装置による処理液の供給中に前記シリンダ内に満たされた処理液を、処理液の供給停止直後に前記ピストンが押し出す第一の動作と、第一の動作の後、処理液を前記シリンダ内に前記ピストンが吸い込む第二の動作をするよう制御する制御器を有する、請求項4に記載の回転塗布装置。
- 第二の動作時における、前記ピストンにより操作される処理液の容量が、前記吐出孔の容積の合計より小さい、請求項5に記載の回転塗布装置。
- 前記処理液は、前記基板の非晶質珪素膜の結晶化を促進する触媒元素の溶液である、請求項1〜6のいずれかに記載の回転塗布装置。
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