JP2004127490A - 光ディスク装置及びその制御装置並びに制御信号生成回路 - Google Patents

光ディスク装置及びその制御装置並びに制御信号生成回路 Download PDF

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渡▲なべ▼ 克也
Takeshi Okada
岡田 雄
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Abstract

【課題】 信頼性を向上した光ディスク装置を提供する。
【解決手段】 収束レンズ12と、反射された光ビームを領域毎に検出して第1及び第2の検出信号を出力する光検出器14と、収束レンズ12を移動させるアクチュエータ13と、前記第1及び第2の検出信号のゲインバランスを変化させるゲインバランス回路30と、ゲインバランス回路30及びアクチュエータ13によるレンズ位置及びゲインバランスの変化に応じた前記第1の検出信号と第2の検出信号とを加算して加算信号ASを出力する加算回路123と、加算回路123から加算信号ASを取得してその取得結果に基づいて、光検出器14の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスを特定し、その特定したゲインバランスとなるようにゲインバランス回路30を制御する加算信号測定部361及びゲインバランス調整部362とを備える。
【選択図】    図1

Description

 本発明は、レーザ等の光を用いて光ディスクに情報を適切に記録したり、光ディスクに記録された情報を適切に読み出したりするために必要な制御信号を生成する制御信号生成回路、その制御信号を用いて光学系の制御を実行する制御装置、及び、その制御信号生成回路と制御装置を備えて光ディスクに対して情報の記録再生を実行する光ディスク装置に関する。
 従来より、トラッキング制御を実行する光ディスク装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
 図13は、上記従来の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
 この上記従来の光ディスク装置は、後述するトラッキングエラー信号の対称性を基にゲインバランスを調整し、ジッタが最小となるようにレンズ位置を調整するものであって、光ピックアップ10と、制御信号生成回路20と、ローパスフィルターからなるLPF22,24と、Digital Signal Processor(以下「DSP」と称す)40と、駆動回路2とを備えている。
 光ピックアップ10は、光ディスク1の情報記録面にあるトラックに収束された光ビーム11を当て、その反射光を受光するものであって、光ビーム11を出力するレーザ発光素子(図示せず)と、その光ビーム11を収束する収束レンズ12と、収束レンズ12をトラッキング方向に移動させるアクチュエータ13と、反射光を受光して検出する光検出器14とを備えている。ここでトラッキング方向とは、光ディスク1の情報記録面にあるトラックを横断する方向、つまり光ディスク1の径方向をいう。
 また、光検出器14の受光領域は、トラッキング方向に2分割されており、その2分割された一方の領域に相当する検出部14aは、反射光の内側(光ディスク1の内周側)を検出し、2分割された他方の領域に相当する検出部14bは、反射光の外側(光ディスク1の外周側)を検出する。そして、検出部14a,14bはそれぞれ検出した結果を検出信号として制御信号生成回路20に出力する。
 制御信号生成回路20は、検出部14a,14bからの検出信号に対して信号処理を行うことによりトラッキングエラー信号TE及び加算信号AS1を出力するものであって、ゲインバランス回路30と、減算回路21と、加算回路23とを備えている。
 ゲインバランス回路30は、検出部14aから出力された検出信号を増幅するゲイン回路30aと、検出部14bから出力された検出信号を増幅するゲイン回路30bとを備えている。そして、ゲインバランス回路30は、DSP40からの制御により、ゲイン回路30a,30bのそれぞれのゲインを独立して増減し、検出部14a,14bからの検出信号のゲインバランスを変化させる。ここで、ゲインバランスとは、ゲイン回路30aのゲインとゲイン回路30bのゲインとの比を示す。
 減算回路21は、ゲイン回路30a,30bの出力の差分を演算して、その結果をトラッキングエラー信号TEとして出力する。
 加算回路23は、検出部14a,14bからの検出信号の和を演算して、その結果を加算信号AS1として出力する。
 DSP40は、制御信号生成回路20からLPF22を介して出力されたトラッキングエラー信号TEと、制御信号生成回路20からLPF24を介して出力された加算信号AS1とに基づいて、制御信号生成回路20のゲインバランス回路30のゲインバランスを調整するとともに、光ピックアップ10の収束レンズ12のレンズ位置を調整し、さらに、トラッキング制御を実行する。
 このDSP40は、A/D変換器41,51と、Auto Gain Control(以下AGCと称す)部52と、オフセット調整部42と、ゲイン調整部43と、トラッキング制御部44と、対称性検出部61と、バランス調整部62と、振幅検出部71と、レンズ位置調整部72と、レンズ位置設定部45と、D/A変換器46とを備えている。
 A/D変換器41はトラッキングエラー信号TEをA/D変換してオフセット調整部42に出力し、A/D変換器51は加算信号AS1をA/D変換してAGC部52に出力する。
 オフセット調整部42は、レーザ発光素子をオフした状態、または収束レンズ12の焦点を光ディスク1の情報記録面から大きく離した状態など、光検出器14に反射光のスポットがない状態で、トラッキングエラー信号TEに対して回路上で生じるオフセットの要因を検出し、その要因に応じたオフセットをトラッキングエラー信号TEに加算し、その加算結果を出力する。
 AGC部52は、A/D変換器51から出力される加算信号AS1に応じたトラッキングエラー信号TEのゲインをゲイン調整部43に対して指示する。
 ゲイン調整部43は、AGC部52からの上記指示に応じて、オフセット調整部42からの出力(トラッキングエラー信号TE)のゲインを調整する。
 トラッキング制御部44は、ゲイン調整部43から出力されたトラッキングエラー信号TEを取得すると、そのトラッキングエラー信号TEに基づき、位相補償、低域補償を行うフィルタ演算によりトラッキング駆動値を算出して、そのトラッキング駆動値を示すトラッキング制御信号をレンズ位置設定部45に出力する。
 振幅検出部71は、オフセット調整部42から出力されたトラッキングエラー信号TEを取得すると、その振幅を検出してその検出結果をレンズ位置調整部72に出力する。
 レンズ位置調整部72は、振幅検出部71からの検出結果に基づいて、収束レンズ12を透過した反射光が検出部14a,14bのそれぞれに等しい面積で受光されるような収束レンズ12の最適なレンズ位置を特定し、収束レンズ12のレンズ位置がその特定されたレンズ位置となるように調整するためのレンズ位置調整信号をレンズ位置設定部45に対して出力する。
 レンズ位置設定部45は、レンズ位置調整部72からのレンズ位置調整信号に、トラッキング制御部44からのトラッキング制御信号を加算し、その加算結果をトラッキング駆動信号としてD/A変換器46に出力する。
 D/A変換器46は、レンズ位置設定部45からのトラッキング駆動信号をD/A変換して駆動回路2に出力する。
 対称性検出部61は、オフセット調整部42からトラッキングエラー信号TEを取得すると、そのトラッキングエラー信号TEの対称性を検出して、その結果をバランス調整部62に出力する。
 バランス調整部62は、対象性検出部61の検出結果を取得すると、その検出結果に基づいて、検出部14a,14bが共に同じ光量を受けたときのゲイン回路30a,30bからの出力が共に等しくなるように、ゲインバランス回路30のゲインバランスを最適なゲインバランスに変化させる。
 駆動回路2は、DSP40から出力されたトラッキング駆動信号を取得すると、そのトラッキング駆動信号に対して電流増幅して出力することにより、光ピックアップ10のアクチュエータ13を駆動させる。
 これにより、光ピックアップ10の収束レンズ12は、レンズ位置調整部72により特定されたレンズ位置を中心に、光ビーム11のスポットが光ディスク1のトラックに追従するように、トラッキング方向に移動される。つまり、トラッキング制御が実現される。
 このような上記従来の光ディスク装置では、まず、収束レンズ12のレンズ位置を上述の最適なレンズ位置に調整(レンズ位置調整)した後に、制御信号生成回路20のゲインバランス回路30を上述の最適なゲインバランスに調整(ゲインバランス調整)する。そして、レンズ位置調整及びゲインバランス調整がされた後に、光ディスク装置はトラッキング制御を行いながら光ディスク1の情報記録面に記録されている情報を読み出す。
 ここで、上記レンズ位置調整及びゲインバランス調整のそれぞれについて詳細に説明する。
 初期状態では、収束レンズ12は光検出器14の中心位置(上記最適なレンズ位置)からずれており、反射光のスポットは光検出器14に対してずれて結像してしまう。そして、このようなレンズ位置ずれは、光ディスク装置内の光学部品の取り付け誤差による光軸倒れなどにより発生したり、光ディスク装置の設置状態による収束レンズ12の自重によって発生したりする。例えば、光ディスク装置を垂直に設定(収束レンズ12が鉛直方向に沿うように光ディスク装置を設定)した場合には、自重によって収束レンズ12が鉛直方向下向きに垂れ下がり、初期状態で収束レンズ12が中心位置から大きく移動してしまう。
 そこで、レンズ位置調整では、光ピックアップ10の検出部14a,14bで受光される反射光のスポットの面積がそれぞれ等しくなるように収束レンズ12のレンズ位置が調整される。
 具体的には、DSP40のレンズ位置調整部72は、収束レンズ12を所定範囲内でトラッキング方向に沿って移動させ、各レンズ位置における振幅検出部71の検出結果を取得する。DSP40の振幅検出部71は、収束レンズ12の各レンズ位置において、オフセット調整部42から出力されたトラッキングエラー信号TEの最大レベルTEmaxと最小レベルTEminとの差(TEmax−TEmin)を演算してTE振幅を求め、これを検出結果としてレンズ位置調整部72に出力している。
 図14は、収束レンズ12が所定のレンズ位置にある場合におけるトラッキングエラー信号TE及びTE振幅を示す説明図である。
 この図14に示すように、振幅検出部71は、時間経過に応じて増減を繰り返すトラッキングエラー信号TEを取得して、その最大レベルTEmaxと最小レベルTEminとの差からTE振幅を求める。
 そして、レンズ位置調整部72は、TE振幅が最大となるレンズ位置を最適な位置として特定する。
 図15は、収束レンズ12のレンズ位置とTE振幅との関係を示す関係表示図である。
 この図15に示すように、収束レンズ12のレンズ位置によってTE振幅は変化し、所定のレンズ位置において最大値を有する。
 レンズ位置調整部72は、例えば図15中に示す点A,B,C,D,Eの各レンズ位置におけるTE振幅を記憶しておき、このTE振幅が最大となるレンズ位置(点Dにより示されるレンズ位置)を上述の最適なレンズ位置として特定し、収束レンズ12をそのレンズ位置に移動させるようなレンズ位置調整信号を出力する。
 その結果、このようなレンズ位置調整信号をレンズ位置設定部45及びD/A変換器46を介して取得した駆動回路2は、そのレンズ位置調整信号に基づいてアクチュエータ13を駆動させて収束レンズ12をその特定されたレンズ位置に移動させる。これにより、レンズ位置調整が行われるのである。
 次にゲインバランス調整について説明する。
 光検出器14の検出部14a,14bの検出感度は製造上等しくなることは稀であって通常異なっている。そこでゲインバランス調整を行わない場合、つまりゲイン回路30a,30bのそれぞれのゲインを等しくした場合には、各検出部14a,14bの出力のずれにより、トラッキングエラー信号TEにオフセットを要することとなる。
 そこで、DSP40の対称性検出部61及びバランス調整部62は、上記トラッキングエラー信号TEに対するオフセットの要因を除去するようにゲインバランス調整を行っている。
 具体的には、対称性検出部61は、トラッキングエラー信号TEの最大レベルTEmaxと最小レベルTEminとを加算してその加算結果(TEmax+TEmin)をバランス調整部62に出力する。そして、バランス調整部62は、対称性検出部61による加算結果が0となるように、つまりトラッキングエラー信号TEが正負で対称となるように、ゲインバランス回路30のゲイン回路30a,30bのゲインを変化させて、ゲインバランス回路30のゲインバランスを調整する。これにより、ゲインバランス調整が行われるのである。
 このような上記従来の光ディスク装置の一連の動作について図16を参照して説明する。
 図16は、上記従来の光ディスク装置の動作を示すフロー図である。
 まず、レンズ位置調整部72は駆動回路2を制御することによりアクチュエータ13を駆動させて収束レンズ12のレンズ位置をx1に設定する(ステップS900)。
 次に、振幅検出部71は、収束レンズ12がレンズ位置x1にあるときにおけるトラッキングエラー信号TEを取得して(ステップS902)、TE振幅w1を検出する(ステップS904)。
 そして、レンズ位置調整部72は駆動回路2を制御することにより収束レンズ12のレンズ位置をx2,x3,…,xnに順次設定し、振幅検出部71はその各レンズ位置x2,x3,…,xnに対して上記ステップS902,S904の動作を繰り返し実行することにより、TE振幅w2,w3,…,wnを検出する(ステップS900〜S906)。
 次に、レンズ位置調整部72は、検出されたTE振幅w1,w2,w3,…,wnのうち例えば最大のTE振幅w5に対応するレンズ位置x5を最適なレンズ位置として特定し(ステップS908)、収束レンズ12のレンズ位置がx5になるようなレンズ位置調整信号を出力する。これにより、駆動回路2はそのレンズ位置調整信号に基づいてアクチュエータ13を駆動して、収束レンズ12のレンズ位置をその特定されたレンズ位置x5に調整する(ステップS910)。
 このようなステップS900〜S910の動作によってレンズ位置調整が行われる。
 そして、対称性検出部61及びバランス調整部62は、トラッキングエラー信号TEを取得して(ステップS912)、トラッキングエラー信号TEの対称性を検出し(ステップS914)、そのトラッキングエラー信号TEの最大レベルTEmaxと最小レベルTEminとの差が0となるように、ゲインバランス回路30のゲインバランスを最適なゲインバランスに設定する(ステップS916)。
 このようなステップS912〜S916の動作によってゲインバランス調整が行われる。
 次に、光ディスク1に対して情報の読み書きが行われるときには、トラッキング制御部44は、ゲイン調整部43を介してトラッキングエラー信号TEを取得して、そのトラッキングエラー信号TEに応じたトラッキング制御信号を出力する。これにより、光ディスク装置は、光ビーム11のビームスポットが光ディスク1のトラックに追従するトラッキング制御を実行する(ステップS918)。
 このように、上記従来の光ディスク装置では、前もってレンズ位置調整を実施した後にゲインバランス調整をしておく必要がある。
特開平5−151592号公報
 しかしながら、上記従来の光ディスク装置では、レンズ位置調整を行うときにはゲインバランス調整がされていないので、光検出器14の各検出部14a,14bの検出感度の大きい方に収束レンズ12が移動するとTE振幅が大きくなることがあり、その結果、レンズ位置調整を精度良く行うことができない。また、レンズ位置調整を行うときに、仮に各検出部14a,14bの検出感度が共に等しい場合であったとしても、図14に示すトラッキングエラー信号TEからピークを見つけて検出されたTE振幅には多くの誤差が含まれ、さらに、図15に示すTE振幅とレンズ位置との関係から特定されたレンズ位置にも多くの誤差が含まれるため、レンズ位置調整を精度良く行うことができないのである。
 このように上記従来の光ディスク装置では、レンズ位置調整を精度良く行うことができないため、レンズ位置がずれた状態でトラッキング制御を行う結果、レンズ位置のずれを要因に安定したトラッキング制御を実現できないといった問題がある。
 また、上記従来の光ディスク装置では、レンズ位置が調整された状態においてゲインバランスを調整しようとするものであって、上述のようにレンズ位置調整を精度良く行うことができないと、ゲインバランス調整も精度良く行うことができない。
 即ち、上記従来の光ディスク装置では、ゲインバランス調整を精度良く行うことができないため、ゲインバランスがずれた状態でトラッキング制御を行う結果、ゲインバランスのずれを要因に安定したトラッキング制御を実現できないといった問題がある。
 さらに、上記従来の光ディスク装置では、加算信号AS1は、検出部14a,14bから出力された検出信号の和であって、検出部14a,14bの感度差を要因として収束レンズ12のレンズ位置に応じて変化し、その加算信号AS1に応じてトラッキングエラー信号TEのゲインが変更されるため、レンズ位置を移動させるトラッキング制御を行うとさらにトラッキング制御を不安定にさせてしまうという問題を引き起こしてしまう。
 そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、安定したトラッキング制御を行って信頼性を向上した光ディスク装置及びその制御装置並びに制御信号生成回路を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために、本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクに対して光学的な情報の記録又は再生を行う光ディスク装置であって、前記光ディスクに対して照射される光ビームを収束する収束レンズと、前記光ディスクに反射された光ビームを、トラッキング方向に分割された領域毎に受光して検出し、分割された一方の領域から検出結果に応じた第1の検出信号を出力するとともに、分割された他方の領域から検出結果に応じた第2の検出信号を出力する光検出手段と、前記収束レンズをトラッキング方向に移動させることで、前記光検出手段の受光部位をトラッキング方向に変化させるレンズ移動手段と、前記第1及び第2の検出信号をそれぞれ独立したゲインで増幅してゲインバランスを変化させる増幅手段と、前記レンズ移動手段及び増幅手段による前記収束レンズのレンズ位置及びゲインバランスの変化に応じた前記第1の検出信号と第2の検出信号とを加算して加算信号を出力する加算手段と、前記加算手段から出力された前記加算信号を取得してその取得結果に基づいて、前記光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスを特定し、その特定したゲインバランスで前記第1及び第2の検出信号を増幅するように前記増幅手段を制御するゲインバランス調整手段とを備えることを特徴とする。例えば、前記ゲインバランス調整手段は、所定のゲインバランスにおいて、レンズ位置が変化したときの加算信号が一定となるときには、前記所定のゲインバランスを、前記光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスとして特定する。
 これにより、レンズ位置及びゲインバランスの変化に応じた加算信号から、光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスが特定され、第1及び第2の検出信号のゲインバランスがその特定されたゲインバランスに調整されるため、レンズ位置の調整結果に関わりなく精度良く最適なゲインバランスに調整することができ、その結果、第1及び第2の検出信号を用いたトラッキング制御を安定にして信頼性を向上することができる。
 ここで、前記レンズ移動手段は、前記収束レンズを第1及び第2のレンズ位置に移動し、前記ゲインバランス調整手段は、第1のレンズ位置におけるゲインバランスと加算信号との関係を関数で近似して表すとともに、第2のレンズ位置におけるゲインバランスと加算信号との関係を関数で近似して表し、両関数の交点により示されるゲインバランスを、前記光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスとして特定することを特徴としても良い。
 これにより、収束レンズのレンズ位置を第1及び第2のレンズ位置の2点に変化させるだけで最適なゲインバランスが特定されるため、最適なゲインバランスの特定を容易に行うことができる。
 また、前記光ディスク装置は、さらに、前記加算手段から出力された前記加算信号を取得してその取得結果に基づいて、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置を特定し、その特定したレンズ位置に前記収束レンズが移動するように前記レンズ移動手段を制御するレンズ位置調整手段を備えることを特徴としても良い。例えば、前記レンズ位置調整手段は、所定のレンズ位置において、ゲインバランスが変化したときの加算信号が一定となるときには、前記所定のレンズ位置を、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置として特定する。即ち、前記レンズ位置調整手段は、所定のレンズ位置において、ゲインバランスに対する加算信号の変化率が0となるときには、前記所定のレンズ位置を、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置として特定する。
 これにより、レンズ位置及びゲインバランスの変化に応じた加算信号から、光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置が特定され、収束レンズのレンズ位置がその特定されたレンズ位置に調整されるため、レンズ位置の特定に誤差が多く含まれるのを防いで精度良く最適なレンズ位置に調整することができ、その結果、第1及び第2の検出信号を用いたトラッキング制御を安定にして信頼性をさらに向上することができる。
 ここで、前記増幅手段は、前記ゲインバランスを第1及び第2のゲインバランスに変化させ、前記レンズ位置調整手段は、第1のゲインバランスにおけるレンズ位置と加算信号との関係を関数で近似して表すとともに、第2のゲインバランスにおけるレンズ位置と加算信号との関係を関数で近似して表し、両関数の交点により示されるレンズ位置を、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置として特定することを特徴としても良い。
 これにより、ゲインバランスを第1及び第2のゲインバランスの2点に変化させるだけで最適なレンズ位置が特定されるため、最適なレンズ位置の特定を容易に行うことができる。
 また、前記光ディスク装置は、さらに、前記ゲインバランス調整手段によりゲインバランスが調整された前記第1の検出信号と第2の検出信号との差分を演算して減算信号を出力する減算手段と、前記減算信号を増幅する減算信号増幅手段と、前記減算信号増幅手段のゲインを、前記加算手段から出力される加算信号に応じて変化させるゲイン調整手段と、前記減算信号増幅手段で増幅された減算信号に基づいて、光ビームが前記光ディスクのトラックに追従するように前記レンズ移動手段を制御するトラッキング制御手段とを備えることを特徴としても良い。
 これにより、加算信号に応じて増幅される減算信号に基づいてトラッキング制御が行われるため、光ビームの光ディスクに対する反射率の影響を抑えてトラッキング制御を行うことができるとともに、その加算信号はゲインバランスを最適に調整された第1及び第2の検出信号に基づくものであるため、レンズ位置の変化によって減算信号増幅手段のゲインが変動することなく、トラッキング制御をさらに安定にすることができる。
 また、前記光ディスク装置は、さらに、前記ゲインバランス調整手段によりゲインバランスが調整された前記第1の検出信号と第2の検出信号との差分を演算して減算信号を出力する減算手段と、前記減算手段から出力される減算信号に基づいて、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置を特定し、その特定したレンズ位置に前記収束レンズが移動するように前記レンズ移動手段を制御するレンズ位置調整手段とを備えることを特徴としても良い。
 これにより、ゲインバランスが調整された結果を用いて、減算信号から最適なレンズ位置が特定されるため、レンズ位置の特定に誤差が多く含まれるのを防いで精度良く最適なレンズ位置に調整することができる。
 また、本発明に係る光ディスク装置は、光ディスクに対して光学的な情報の記録又は再生を行う光ディスク装置であって、前記光ディスクに対して照射される光ビームを収束する収束レンズと、前記光ディスクに反射された光ビームを、トラッキング方向に分割された領域毎に受光して検出し、分割された一方の領域から検出結果に応じた第1の検出信号を出力するとともに、分割された他方の領域から検出結果に応じた第2の検出信号を出力する光検出手段と、前記収束レンズをトラッキング方向に移動させることで、前記光検出手段の受光部位をトラッキング方向に変化させるレンズ移動手段と、前記第1及び第2の検出信号をそれぞれ独立したゲインで増幅してゲインバランスを変化させる増幅手段と、前記レンズ移動手段及び増幅手段による前記収束レンズのレンズ位置及びゲインバランスの変化に応じた前記第1の検出信号と第2の検出信号とを加算して加算信号を出力する加算手段と、前記加算手段から出力された前記加算信号を取得してその取得結果に基づいて、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置を特定し、その特定したレンズ位置に前記収束レンズが移動するように前記レンズ移動手段を制御するレンズ位置調整手段とを備えることを特徴とする。例えば、前記レンズ位置調整手段は、所定のレンズ位置において、ゲインバランスが変化したときの加算信号が一定となるときには、前記所定のレンズ位置を、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置として特定する。
 これにより、レンズ位置及びゲインバランスの変化に応じた加算信号から、光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置が特定され、収束レンズのレンズ位置がその特定されたレンズ位置に調整されるため、ゲインバランスの調整結果に関わりなく精度良く最適なレンズ位置に調整することができ、その結果、第1及び第2の検出信号を用いたトラッキング制御を安定にして信頼性を向上することができる。
 さらに、本発明は、光ディスク装置の光学ヘッドを制御する制御装置やその制御方法、又は、光ディスク装置の光学ヘッドを制御するための制御信号を生成する制御信号生成回路として実現することもできる。
 本発明に係る光ディスク装置は、レンズ位置及びゲインバランスの変化に応じた加算信号から、光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスが特定されるため、レンズ位置の調整結果に関わりなく精度良く最適なゲインバランスに調整することができ、その結果、第1及び第2の検出信号を用いたトラッキング制御を安定にして信頼性を向上することができる。
 (実施の形態1)
 以下、本発明の第1の実施の形態における光ディスク装置について図面を参照しながら説明する。
 図1は、本発明の第1の実施の形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
 本実施の形態における光ディスク装置は、レンズ位置調整及びゲインバランス調整を精度良く行うことが可能なものであって、光ピックアップ10と、制御信号生成回路120と、ローパスフィルターからなるLPF22,24と、Digital Signal Processor(以下「DSP」と称す)340と、駆動回路2とを備えている。
 光ピックアップ10は、光ディスク1の情報記録面にあるトラックに収束された光ビーム11を当て、その反射光を受光するものであって、上述の光ビーム11を出力するレーザ発光素子(図示せず)と、その光ビーム11を収束する収束レンズ12と、収束レンズ12をトラッキング方向に移動させるアクチュエータ13と、反射光を受光して検出する光検出器14とを備えている。
 ここで、光検出器14の受光領域は、トラッキング方向に2分割されており、その2分割された一方の領域に相当する検出部14aは、反射光の内側(光ディスク1の内周側)を検出し、2分割された他方の領域に相当する検出部14bは、反射光の外側(光ディスク1の外周側)を検出する。そして、検出部14a,14bはそれぞれ検出した結果を検出信号として制御信号生成回路120に出力する。
 制御信号生成回路120は、検出部14a,14bからの検出信号に対して信号処理を行うことによりトラッキングエラー信号TE及び加算信号ASを出力するものであって、ゲインバランス回路30と、減算回路21と、加算回路123とを備えている。
 ゲインバランス回路30は、検出部14aから出力された検出信号を増幅するゲイン回路30aと、ゲイン検出部14bから出力された検出信号を増幅するゲイン回路30bとを備えている。そして、ゲインバランス回路30は、DSP340からの制御により、ゲイン回路30a,30bのそれぞれのゲインを独立して増減し、検出部14a,14bからの検出信号のゲインバランスを変化させる。
 減算回路21は、ゲイン回路30a,30bの出力の差分を演算して、その結果をトラッキングエラー信号TEとして出力する。
 そして、本実施の形態における加算回路123は、従来例のように検出部14a,14bから直接出力された検出信号を加算することなく、ゲイン回路30a,30bから出力される検出信号を加算して、その結果を加算信号ASとして出力する。
 DSP340は、制御信号生成回路120からLPF22を介して出力されたトラッキングエラー信号TEと、制御信号生成回路120からLPF24を介して出力された加算信号ASとに基づいて、制御信号生成回路120のゲインバランス回路30のゲインバランスを調整するとともに、光ピックアップ10の収束レンズ12のレンズ位置の調整をし、さらに、トラッキング制御を実行する。
 そしてこの本実施の形態におけるDSP340は、A/D変換器41,51と、Auto Gain Control(以下AGCと称す)部52と、オフセット調整部42と、ゲイン調整部43と、トラッキング制御部44と、加算信号測定部361と、バランス調整部362と、レンズ位置調整部372と、レンズ位置設定部45と、D/A変換器46とを備えている。
 A/D変換器41はトラッキングエラー信号TEをA/D変換してオフセット調整部42に出力し、A/D変換器51は加算信号ASをA/D変換してAGC部52及び加算信号測定部361に出力する。
 オフセット調整部42は、レーザ発光素子をオフした状態、または収束レンズ12の焦点を光ディスク1の情報記録面から大きく離した状態など、光検出器14に反射光のスポットがない状態で、トラッキングエラー信号TEに対して回路上で生じるオフセットの要因を検出し、その要因に応じたオフセットをトラッキングエラー信号TEに加算し、その加算結果を出力する。
 ゲイン調整部43は、AGC部52からの制御に応じて、オフセット調整部42からの出力(トラッキングエラー信号TE)に対するゲインを調整する。
 AGC部52は、ゲイン調整部43を制御して、トラッキングエラー信号TEに対するゲインを、A/D変換器51から出力される加算信号ASに応じたゲインにさせる。
 つまり、ゲイン調整部43のゲインが一定である場合、光ディスク1の情報記録面の場所によって光ビーム11の反射率が異なるためにトラッキングエラー信号TEの振幅はその反射率に応じて変化するが、AGC部52は、そのトラッキングエラー信号TEの振幅の変化を吸収するようにゲイン調整部43のゲインを変化させる。
 具体的に、AGC部52は、加算信号ASと基準レベルとの比を計算することにより、その反射率の変化を検出し、その反射率の変化に応じてトラッキングエラー信号TEの振幅が変動しないようにゲイン調整部43のゲインを変化させる。
 トラッキング制御部44は、ゲイン調整部43からトラッキングエラー信号TEを取得すると、そのトラッキングエラー信号TEに基づき、位相補償、低域補償を行うフィルタ演算によりトラッキング駆動値を算出して、そのトラッキング駆動値を示すトラッキング制御信号をレンズ位置設定部45に出力する。このトラッキング制御信号を用いることにより、光ビーム11のスポットが光ディスク1のトラックに追従するトラッキング制御が実現される。
 ここで、ゲインバランス回路30のゲインバランスが最適なゲインバランスに調整されているときには、収束レンズ12のレンズ位置がトラッキング制御によって変化しても、AGC部52において基準レベルと比較される加算信号ASは一定である。
 その結果、本実施の形態では、AGC部52は収束レンズ12のレンズ位置の変化によってゲイン調整部43のゲインを変動させることがないため、安定したトラッキング制御を実現でき、信頼性の高い光ディスク装置を提供できる。
 加算信号測定部361は、レンズ位置設定部45及びD/A変換器46を介して駆動回路2を制御することによりアクチュエータ13を駆動させて、収束レンズ12をトラッキング方向に移動させ、収束レンズ12を予め定められた幾つかのレンズ位置に順次設定する。
 さらに、加算信号測定部361は、ゲインバランス回路30のゲイン回路30a,30bのゲインga,gbを、予め定められ幾つかの対応に変化させて、ゲインバランス回路30のゲインバランスを変化させる。
 そして、加算信号測定部361は、各レンズ位置及び各ゲインバランスにおける加算信号ASを取得して保存する。例えば、加算信号測定部361は、収束レンズ12がレンズ位置x1にあるときにゲインバランスをga1:gb1,ga2:gb2,ga3:gb3,…に変化させ、その各ゲインバランスにおける加算信号AS1,AS2,AS3,…を取得して保存する。
 さらに、加算信号測定部361は、上述のように得られた加算信号ASから、検出部14a,14bが受ける反射光の面積が略等しくなるような収束レンズ12の最適なレンズ位置を特定するとともに、検出部14a,14bが共に等しい光量を受けたときにゲイン回路30a,30bの出力が共に等しくなるような最適なゲインバランス回路30のゲインバランスを特定する。そして加算信号測定部361は、その特定したレンズ位置をレンズ位置調整部372に指示するとともに、特定したゲインバランスをバランス調整部362に指示する。
 レンズ位置調整部372は、加算信号測定部361から上述のように特定されたレンズ位置の指示があったときには、収束レンズ12のレンズ位置をその指示に応じたレンズ位置に調整するためのレンズ位置調整信号を出力する。
 バランス調整部362は、加算信号測定部361から上述のように特定されたゲインバランスの指示があったときには、ゲインバランス回路30のゲインバランスをその指示に応じたゲインバランスに調整する。
 レンズ位置設定部45は、レンズ位置調整部372からのレンズ位置調整信号に、トラッキング制御部44からのトラッキング制御信号を加算し、その加算結果をトラッキング駆動信号としてD/A変換器46に出力する。
 D/A変換器46は、レンズ位置設定部45からのトラッキング駆動信号をD/A変換して駆動回路2に出力する。
 駆動回路2は、DSP40から出力されたトラッキング駆動信号を取得すると、そのトラッキング駆動信号に対して電流増幅して出力することにより、光ピックアップ10のアクチュエータ13をそのトラッキング駆動信号に応じて駆動させる。
 これにより、光ピックアップ10の収束レンズ12は、レンズ位置調整部372から出力されるレンズ位置調整信号により示されるレンズ位置、つまり加算信号測定部361により特定されたレンズ位置を中心に、光ビーム11のスポットが光ディスク1のトラックに追従するように、トラッキング方向に移動される。つまり、トラッキング制御が実現される。
 ここで、上述の加算信号測定部361がゲインバランス及びレンズ位置を特定する動作について、図2及び図3を用いて詳細に説明する。
 図2は、レンズ位置と加算信号ASとの関係を示す関係表示図である。
 仮に、ゲインバランス回路30が最適なゲインバランス(検出部14a,14bが共に等しい光量を受けたときにゲイン回路30a,30bの出力が共に等しくなるようなゲインバランス)に設定されておらず、検出部14a,14bが共に等しい光量を受けたときにゲイン回路30bからの出力の方がゲイン回路30aからの出力よりも大きい場合に、収束レンズ12のレンズ位置が光ディスク1の径方向に沿って検出部14b側から検出部14a側(図2中、左側から右側)に変化すると、加算信号ASは、図2のAに示すように次第に低下する。
 ところが、ゲインバランス回路30のゲインバランスが最適なゲインバランスに設定されている場合には、収録レンズ12のレンズ位置が光ディスク1の径方向に沿って変化しても、加算信号ASは、図2のBに示すように略一定となる。
 つまり、本実施の形態における加算信号測定部361は、各ゲインバランスにおいて、それぞれ異なるレンズ位置の加算信号ASを取得することにより、レンズ位置が変化しても加算信号ASが一定に保たれるゲインバランスをその取得結果から見つけ出すのである。
 図3は、ゲインバランスと加算信号ASとの関係を示す関係表示図である。
 仮に、収束レンズ12が最適なレンズ位置(検出部14a,14bが受ける反射光の面積が略等しくなるようなレンズ位置)に設定されておらず、検出部14bの方が検出部14aよりも反射光を受ける面積が大きい場合に、ゲインバランスを増加させると、加算信号ASは、図3のAに示すように次第に低下する。ここで、上記ゲインバランスは、最適に設定されたゲインバランスにおけるゲイン回路30a,30bの各ゲインがGa,Gbである場合、Ga(1+g)/Gb(1−g)として表される(0<g<1)。
 ところが、収束レンズ12が最適なレンズ位置に設定されている場合には、ゲインバランスを増減しても、加算信号ASは、図3のBに示すように略一定となる。
 つまり、本実施の形態における加算信号測定部361は、各レンズ位置において、それぞれ異なるゲインバランスの加算信号ASを取得することにより、ゲインバランスが変化しても加算信号ASが一定に保たれるレンズ位置をその取得結果から見つけ出すのである。
 このような本実施の形態における光ディスク装置の一連の動作について、図4〜10を参照して説明する。
 図4は、本実施の形態における光ディスク装置の全体的な動作順序を示すフロー図である。
 この図4に示すように、本実施の形態における光ディスク装置は、まずゲインバランス回路30のゲインバランスを最適なゲインバランスに調整し(ステップS100)、そのゲインバランス調整を行った後に、収束レンズ12のレンズ位置を最適なレンズ位置に調整する(ステップS102)。
 このような順序でゲインバランス調整及びレンズ位置調整が行われた後に、光ディスク装置は、従来例と同様、トラッキングエラー信号TEを取得して、光ビーム11のビームスポットが光ディスク1のトラックに追従するトラッキング制御を実行する(ステップS104)。
 図5は、本実施の形態における光ディスク装置がゲインバランス調整を行うときの動作を示すフロー図である。
 まず、光ディスク装置の加算信号測定部361は、ゲインバランス回路30のゲインバランスを予め定められたゲインバランス(ga1:gb1,ga2:gb2,…,gam:gbm)のうちga1:gb1に設定する(ステップS200)。
 次に、加算信号測定部361は、レンズ位置設定部45及びD/A変換器46を介して駆動回路2を制御することにより、アクチュエータ13に対して収束レンズ12のレンズ位置を、予め定められたレンズ位置(x1,x2,…,xn)のうちレンズ位置x1に設定させる(ステップ202)。
 そして、加算信号測定部361は、ゲインバランスga1:gb1及びレンズ位置x1における加算信号AS(AS11)を取得する(ステップS204)。このような加算信号AS(AS11)の取得が終了すると、加算信号測定部361は、収束レンズ12のレンズ位置をx2に変更して再び加算信号AS(AS21)を取得し、その他の予め定められたレンズ位置x3,…,xnの全てに対しても同様に加算信号ASを取得するという動作を繰り返し実行する(ステップS202〜S206)。その結果、加算信号AS11,AS21,…ASn1が得られる。
 このようなゲインバランスga1:gb1における加算信号ASの取得が終了すると、加算信号測定部361は、ゲインバランス回路30のゲインバランスをga2:gb2に変化させて(ステップS200)、そのゲインバランスga2:gb2において、予め定められた全てのレンズ位置x1,x2,…,xnに対する加算信号ASを上述と同様に取得する(ステップS202〜S206)。さらに、加算信号測定部361は、このような所定のゲインバランスにおける各レンズ位置に対する加算信号ASの取得動作を、他の予め定められた全てのゲインバランス(ga3:gb3,…,gam:gbm)に対しても繰り返し実行する(ステップS200〜S208)。その結果、加算信号AS12,AS22,…ASn2,AS13,AS23,…ASn3,…が得られる。
 次に、加算信号測定部361は、上述の取得結果に基づき、各レンズ位置で加算信号ASが一定となるゲインバランスを見つけ出してそれを最適なゲインバランスとして特定する(ステップS210)。
 例えば、レンズ位置がx1,x2,…,xnの何れであっても、加算信号AS13,AS23,…,ASn3のそれぞれが等しければ、加算信号測定部361はゲインバランスga3:gb3を最適なゲインバランスとして特定する。
 そして、加算信号測定部361は、上述のように特定されたゲインバランスをバランス調整部362に指示し、バランス調整部362にゲインバランス回路30のゲインバランスをその特定されたゲインバランスに調整させる(ステップS212)。さらに、加算信号測定部361は、このようにゲインバランス回路30のゲインバランスが調整されたときのゲイン回路30a,30bのゲインGa,Gbをレンズ位置調整のために記憶しておく(ステップS214)。これにより、ゲインバランス調整が実施されたこととなる。
 図6は、本実施の形態における光ディスク装置がレンズ位置調整を行うときの動作を示すフロー図である。
 まず、加算信号測定部361は、レンズ位置設定部45及びD/A変換器46を介して駆動回路2を制御することによりアクチュエータ13を駆動させ、収束レンズ12のレンズ位置を予め定められたレンズ位置(x1,x2,…,xn)のうちレンズ位置x1に設定する(ステップS300)。
 次に、加算信号測定部361は、ゲインバランス調整時に記憶しておいたゲイン回路30a,30bのゲインGa,Gbを用いて、ゲイン回路30a,30bのゲインがGa(1+g1),Gb(1−g1)となるようにゲインバランスを設定する(ステップS302)。なお、g1は0<g1<1を満たす数である。
 そして、加算信号測定部361は、レンズ位置x1及びゲインバランスGa(1+g1):Gb(1−g1)における加算信号AS(AS11)を取得する(ステップS304)。このような加算信号AS(AS11)の取得が終了すると、加算信号測定部361は、ゲイン回路30a,30bのゲインがGa(1+g2)、Gb(1−g2)となるようにゲインバランスを変更して再び加算信号AS(AS12)を取得し、その他の予め定められたゲインバランス、つまりゲイン回路30a,30bのゲイン(Ga(1+g3),Gb(1−g3))、…、(Ga(1+gm),Gb(1−gm))の全てに対して加算信号ASを取得するという動作を繰り返し実行する(ステップS302〜S306)。その結果、加算信号AS11,AS12,…AS1mが得られる。なお、g2,g3,…,gmは、それぞれ異なり0<g2,g3,…,gm<1を満たす数である。
 このようなレンズ位置x1における加算信号ASの取得が終了すると、加算信号測定部361は、収束レンズ12のレンズ位置をx2に変更して(ステップS300)、レンズ位置x2において、予め定められた全てのゲインバランスに対する加算信号ASを上述と同様に取得する(ステップS302〜S306)。さらに、加算信号測定部361は、このような所定のレンズ位置における各ゲインバランスに対する加算信号ASの取得動作を、他の予め定められた全てのレンズ位置(x3,…,xn)に対して繰り返し実行する(ステップS300〜S308)。その結果、加算信号AS21,AS22,…AS2m,AS31,AS32,…AS3m,…が得られる。
 次に、加算信号測定部361は、上述の取得結果に基づき、各ゲインバランスで加算信号ASが等しくなるレンズ位置を見つけ出してそれを最適なレンズ位置として特定する(ステップS310)。
 例えば、ゲインバランスがGa(1+g1):Gb(1−g1)、Ga(1+g2):Gb(1−g2)、Ga(1+g3):Gb(1−g3))、…、Ga(1+gm):Gb(1−gm)の何れであっても、加算信号AS21,AS22,…,AS2mのそれぞれが等しければ、加算信号測定部361はレンズ位置x2を最適なレンズ位置として特定する。また、ゲインバランス調整時にはゲインバランス調整後の加算信号ASの値が把握されているので、加算信号測定部361は、ゲインバランスが変化しても、そのゲインバランス調整後の加算信号ASの値が保たれるようなレンズ位置を最適なレンズ位置として特定する。
 そして、加算信号測定部361は、上述のように特定されたレンズ位置をレンズ位置調整部372に指示し、レンズ位置調整部372に収束レンズ12のレンズ位置をその特定されたレンズ位置に調整させる(ステップS312)。
 本実施の形態では、このようなステップS300〜S312までの動作によってレンズ位置調整が行われるのである。
 このように本実施の形態では、ゲインバランス及びレンズ位置の変化に応じた加算信号ASに基づいてゲインバランス調整を行うため、従来例のように前もってレンズ位置調整を行っておく必要がなく、言い換えれば、レンズ位置調整の調整結果に関わりなく、精度良くゲインバランス調整を行うことができる。さらに、本実施の形態では、ゲインバランス及びレンズ位置の変化に応じた加算信号ASに基づいてレンズ位置調整を行うため、従来例のような検出誤差を軽減して精度良くレンズ位置調整を行うことができる。その結果、本実施の形態では、トラッキング制御を安定にして信頼性を向上することができる。
 なお、本実施の形態では、加算信号測定部361は、ゲインバランス及びレンズ位置を変化させて各ゲインバランス及び各レンズ位置における加算信号ASを取得して、その取得結果からゲインバランス調整を行い、その後、再びゲインバランス及びレンズ位置を変化させて各ゲインバランス及び各レンズ位置における加算信号ASを取得して、その取得結果からレンズ位置調整を行ったが、このような加算信号ASの取得動作を大きく2回に分けて行うことなく1回だけ行い、その結果に基づいてゲインバランス調整及びレンズ位置調整をそれぞれ独立して行っても良い。この場合には、加算信号測定部361は、ゲインバランス回路30のゲインバランス、又はゲイン回路30a,30bのゲインをパラメータとして適切に変化させて、上述のように各ゲインバランス及び各レンズ位置における加算信号ASを取得し、その取得結果を適切に処理することにより、レンズ位置が変化しても加算信号ASが一定となるゲインバランスと、ゲインバランスが変化しても加算信号ASが一定となるレンズ位置とを特定する。これにより、加算信号ASの測定回数を減らして最適なゲインバランス及びレンズ位置を容易に特定することができる。
 また、本実施の形態では、AGC部52を備えたが、AGC部52を省いて光ディスク装置を構成しても良く、このような場合にも、光ディスク装置はゲインバランス調整及びレンズ位置調整を精度良く行うことができ、光ディスク装置の信頼性を向上することができる。
 図7は、AGC部52を備えていない本実施の形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
 このような光ディスク装置は、図1に示す光ディスク装置のDSP340の代わりに、AGC部52を具備しないDSP340aを備え、DSP340aは、図1に示す光ディスク装置のゲイン調整部43の代わりにゲイン調整部43aを備えている。そして、ゲイン調整部43aはオフセット調整部42から出力されるトラッキングエラー信号TEを予め設定されたゲインで変化させて出力する。
 また、本実施の形態では、ゲインバランス調整及びレンズ位置調整が可能なように光ディスク装置を構成したが、レンズ位置調整が不要、つまり収束レンズ12のレンズ位置が適切に設定されている場合には、ゲインバランス調整のみ可能なように光ディスク装置を構成しても良い。このような光ディスク装置であってもゲインバランス調整を精度良く行うことができる。
 図8は、ゲインバランス調整のみ可能なように構成された本実施の形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
 このような光ディスク装置は、図1に示す光ディスク装置のDSP340の代わりにDSP440を備え、このDSP440は、図1に示す光ディスク装置のレンズ位置調整部372、バランス調整部362、及び加算信号測定部361の代わりに、バランス調整部162及び加算信号測定部161を備えている。
 バランス調整部162は、ゲインバランス回路30のゲイン回路30a,30bのそれぞれのゲインga,gbを変化させることにより、ゲインバランス回路30のゲインバランスga:gbを、加算信号測定部161からの指示に応じたゲインバランスに設定する。
 加算信号測定部161は、レンズ位置設定部45及びD/A変換器46を介して駆動回路2を制御することによりアクチュエータ13を駆動させて、収束レンズ12をトラッキング方向に移動させ、収束レンズ12のレンズ位置を予め設定された幾つかのレンズ位置に順次設定する。
 また、加算信号測定部161は、ゲインバランス回路30のゲインバランスを、予め定められた幾つかのゲインバランスに設定するようにバランス調整部562に対して指示する。
 そして、加算信号測定部161は、各ゲインバランスのそれぞれにおいて、収束レンズ12のレンズ位置を予め定められた幾つかのレンズ位置に変化させたときの加算信号ASを取得して保存する。
 例えば、加算信号測定部161は、バランス調整部162に対して指示することによりゲインバランス回路30のゲインバランスをga1:gb1に設定させ、そのゲインバランスga1:gb1において収束レンズ12のレンズ位置をx1,x2,x3,…に変化させる。そして加算信号測定部161は、その各レンズ位置における加算信号AS1,AS2,AS3,…を取得して保存する。その後、加算信号測定部161は、ゲインバランスをga1:gb1から変化させて、その変化後のゲインバランスにおいて上述と同様に各レンズ位置における加算信号ASを取得して保存するという動作を繰り返し行う。
 さらに、加算信号測定部161は、ゲインバランス回路30の各ゲインバランスにおいて上述のように得られた加算信号ASから、検出部14a,14bが共に等しい光量を受けたときにゲイン回路30a,30bの出力が共に等しくなるような最適なゲインバランス回路30のゲインバランスを特定する。具体的には、加算信号測定部161は、所定のゲインバランスにおいて取得された各レンズ位置での加算信号ASが一定に保たれているか否かを判別し、一定に保たれていると判別したときには、その所定のゲインバランスを最適なゲインバランスとして特定する。
 そして加算信号測定部161は、その特定したゲインバランスをバランス調整部162に指示して、バランス調整部162にゲインバランス回路30のゲインバランスを、その特定したゲインバランスに調整させる。
 このようなバランス調整部162及び加算信号測定部161の動作に基づいて、ゲインバランス調整が行われるのである。
 なお、上述では収束レンズ12のレンズ位置が調整されていることを前提に説明したが、図8に示す光ディスク装置は、レンズ位置の調整結果に関わりなくゲインバランス回路30のゲインバランスを精度良く最適なゲインバランスに調整することができる。
 ここで、図8に示す光ディスク装置はAGC部52を備えて構成されているが、AGC部52を省いて光ディスク装置を構成しても良い。このような場合にも、光ディスク装置はゲインバランス調整を精度良く行うことができ、光ディスク装置の信頼性を向上することができる。
 図9は、AGC部52を備えていない光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
 このような光ディスク装置は、図8に示す光ディスク装置のDSP440の代わりに、AGC部52を具備していないDSP140を備え、このDSP140は、図8に示す光ディスク装置のゲイン調整部43の代わりにゲイン調整部43aを備えている。そして、ゲイン調整部43aはオフセット調整部42から出力されるトラッキングエラー信号TEを予め設定されたゲインで変化させて出力する。
 また、本実施の形態では、ゲインバランス調整及びレンズ位置調整が可能なように光ディスク装置を構成したが、ゲインバランス調整が不要、つまりゲインバランス回路30のゲインバランスが適切に設定されている場合には、レンズ位置調整のみ可能なように光ディスク装置を構成しても良い。このような光ディスク装置であってもレンズ位置調整を制度良く行うことができる。
 図10は、レンズ位置調整のみ可能なように構成された光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
 このような光ディスク装置は、図1に示す光ディスク装置のDSP340の代わりにDSP240を備え、このDSP240は図1に示す光ディスク装置のレンズ位置調整部372、バランス調整部362、加算信号測定部361、ゲイン調整部43、及びAGC部52の代わりに、ゲイン調整部43a及びレンズ位置調整部272並びに加算信号測定部271を備えている。
 ゲイン調整部43aは、オフセット調整部42から出力されるトラッキングエラー信号TEを予め設定されたゲインで変化させて出力する。
 レンズ位置調整部272は、レンズ位置設定部45及びD/A変換器46を介して駆動回路2を制御することにより、アクチュエータ13を駆動させて収束レンズ12をトラッキング方向に移動させ、収束レンズ12のレンズ位置を、加算信号測定部271からの指示に基づくレンズ位置に設定する。
 加算信号測定部271は、レンズ位置調整部272に対して指示することにより、収束レンズ12を所定のレンズ位置に設定させ、そのレンズ位置においてゲインバランス回路30を予め定められた幾つかのゲインバランスに変化させる。そして加算信号測定部271は各ゲインバランスにおける加算信号ASをA/D変換器51から取得する。さらに、加算信号測定部271は、レンズ位置調整部272に対して指示することにより、収束レンズ12のレンズ位置を上記所定のレンズ位置から予め定められた幾つかのレンズ位置に変化させて、各レンズ位置のそれぞれにおいて、上述と同様、ゲインバランスを変化させたときの加算信号ASを取得する。
 ここで、加算信号測定部271は上記各ゲインバランスを設定するときには、その各ゲインバランスが(1+g1):(1−g1),(1+g2):(1−g2),…,(1+gm):(1−gm)であって0<g1,g2,…,gm<1となるように設定する。また、この場合、ゲインバランス回路30のゲイン回路30a,30bのそれぞれのゲインが共に等しいときにゲインバランスが適切に調整されているとする。
 そして、加算信号測定部271は、上述のように取得された加算信号ASに基づいて、各ゲインバランスで加算信号ASが一定となるレンズ位置を最適なレンズ位置として特定し、その特定したレンズ位置をレンズ位置調整部272に指示することにより、収束レンズ12のレンズ位置をその特定したレンズ位置に調整させる。
 このようなレンズ位置調整部272及び加算信号測定部271の動作に基づいて、レンズ位置調整が行われる。
 なお、上述ではゲインバランス回路30のゲインバランスが調整されていることを前提に説明したが、図10に示す光ディスク装置は、ゲインバランスのパラメータとしての設定方法や、取得された加算信号ASの処理方法により、ゲインバランスの調整結果に関わりなく収束レンズ12のレンズ位置を精度良く最適なレンズ位置に調整することができる。
 (実施の形態2)
 以下、本発明の第2の実施の形態における光ディスク装置について図面を参照しながら説明する。
 図11は、本発明の第2の実施の形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
 本実施の形態における光ディスク装置は、レンズ位置調整及びゲインバランス調整を精度良く行うことが可能なものであって、光ピックアップ10と、制御信号生成回路120と、ローパスフィルターからなるLPF22,24と、Digital Signal Processor(以下「DSP」と称す)540と、駆動回路2とを備えている。
 ここで、光ピックアップ10、制御信号生成回路120、LPF22,24、及び駆動回路2は、それぞれ実施の形態1に備えられたものと同様の構成及び機能を有するものである。
 DSP540は、制御信号生成回路120からLPF22を介して出力されたトラッキングエラー信号TEと、制御信号生成回路120からLPF24を介して出力された加算信号ASとに基づいて、制御信号生成回路120のゲインバランス回路30のゲインバランスを調整するとともに、光ピックアップ10の収束レンズ12のレンズ位置を調整し、さらに、トラッキング制御を実行する。
 そしてこの本実施の形態におけるDSP540は、A/D変換器41,51と、オフセット調整部42と、ゲイン調整部43aと、トラッキング制御部44と、加算信号測定部561と、バランス調整部562と、レンズ位置調整部572と、レンズ位置設定部45と、D/A変換器46とを備えている。
 A/D変換器41はトラッキングエラー信号TEをA/D変換してオフセット調整部42に出力し、A/D変換器51は加算信号ASをA/D変換して加算信号測定部561に出力する。
 オフセット調整部42は、レーザ発光素子をオフした状態、または収束レンズ12の焦点を光ディスク1の情報記録面から大きく離した状態など、光検出器14に反射光のスポットがない状態で、トラッキングエラー信号TEに対して回路上で生じるオフセットの要因を検出し、その要因に応じたオフセットをトラッキングエラー信号TEに加算し、その加算結果を出力する。
 ゲイン調整部43aは、オフセット調整部42からの出力(トラッキングエラー信号TE)のゲインを調整する。
 トラッキング制御部44は、ゲイン調整部43aからトラッキングエラー信号TEを取得すると、そのトラッキングエラー信号TEに基づき、位相補償、低域補償を行うフィルタ演算によりトラッキング駆動値を算出して、そのトラッキング駆動値を示すトラッキング制御信号をレンズ位置設定部45に出力する。
 バランス調整部562は、ゲインバランス回路30のゲイン回路30a,30bのそれぞれのゲインga,gbを変化させることにより、ゲインバランス回路30のゲインバランスga:gbを、加算信号測定部561からの指示に応じたゲインバランスに設定する。
 加算信号測定部561は、レンズ位置設定部45及びD/A変換器46を介して駆動回路2を制御することによりアクチュエータ13を駆動させて、収束レンズ12をトラッキング方向に移動させ、収束レンズ12のレンズ位置を予め設定された幾つかのレンズ位置に順次設定する。
 また、加算信号測定部561は、ゲインバランス回路30のゲインバランスを、予め定められた幾つかのゲインバランスに設定するようにバランス調整部562に対して指示する。
 そして、加算信号測定部561は、各ゲインバランスのそれぞれにおいて、収束レンズ12のレンズ位置を予め定められた幾つかのレンズ位置に変化させたときの加算信号ASを取得して保存する。
 例えば、加算信号測定部561は、バランス調整部562に対して指示することによりゲインバランス回路30のゲインバランスをga1:gb1に設定させ、そのゲインバランスga1:gb1において収束レンズ12のレンズ位置をx1,x2,x3,…に変化させる。そして加算信号測定部561は、その各レンズ位置における加算信号AS1,AS2,AS3,…を取得して保存する。その後、加算信号測定部561は、ゲインバランスをga1:gb1から変化させて、その変化後のゲインバランスにおいて上述と同様に各レンズ位置における加算信号ASを取得して保存するという動作を繰り返し行う。
 さらに、加算信号測定部561は、ゲインバランス回路30の各ゲインバランスにおいて上述のように得られた加算信号ASから、検出部14a,14bが共に等しい光量を受けたときにゲイン回路30a,30bからの出力が共に等しくなるような最適なゲインバランス回路30のゲインバランスを特定する。具体的には、加算信号測定部561は、所定のゲインバランスにおいて取得された各レンズ位置での加算信号ASが一定に保たれているか否かを判別し、一定に保たれていると判別したときには、その所定のゲインバランスを最適なゲインバランスとして特定する。
 そして加算信号測定部561は、その特定したゲインバランスをバランス調整部562に指示して、バランス調整部562にゲインバランス回路30のゲインバランスをその特定したゲインバランスに調整させる。
 レンズ位置調整部572は、オフセット調整部42によりオフセットが印加されたトラッキングエラー信号TEを取得して、そのトラッキングエラー信号TEが0となるように収束レンズ12のレンズ位置を調整させるためのレンズ位置調整信号を出力する。
 オフセット調整部42から出力されるトラッキングエラー信号TEには、回路上で生じるオフセットの要因が排除されており、ゲインバランス回路30のゲインバランスが最適なものに設定されたときには、そのトラキングエラー信号TEに対してゲインバランスに基づくオフセットは不必要である。しかし、収束レンズ12のレンズ位置が最適なものに設定されていなければ、オフセット調整部42から出力されるトラッキングエラー信号TEにはそのレンズ位置に基づくオフセットの要因が含まれてしまう。そこで、レンズ位置調整部572は、オフセット調整部42からの出力が0となるようにレンズ位置調整信号を出力することにより、レンズ位置に基づくオフセットの要因を排除する。また、その結果、収束レンズ12が最適なレンズ位置に設定されることとなる。
 レンズ位置設定部45は、レンズ位置調整部572からのレンズ位置調整信号に、トラッキング制御部44からのトラッキング制御信号を加算し、その加算結果をトラッキング駆動信号としてD/A変換器46に出力する。
 D/A変換器46は、レンズ位置設定部45からのトラッキング駆動信号をD/A変換して駆動回路2に出力する。
 駆動回路2は、DSP40から出力されたトラッキング駆動信号を取得すると、そのトラッキング駆動信号に対して電流増幅して出力することにより、光ピックアップ10のアクチュエータ13をそのトラッキング駆動信号に応じて駆動させる。
 これにより、光ピックアップ10の収束レンズ12は、レンズ位置調整部372から出力されるレンズ位置調整信号により示されるレンズ位置、つまり最適なレンズ位置を中心に、光ビーム11のスポットが光ディスク1のトラックに追従するように、トラッキング方向に移動される。
 このような本実施の形態における光ディスク装置の一連の動作について、図12を参照して説明する。
 図12は、本実施の形態における光ディスク装置の全体的な動作順序を示すフロー図である。
 まず、加算信号測定部561は、バランス調整部562にゲインバランス回路30のゲインバランスを、予め定められたゲインバランス(ga1:gb1,ga2:gb2,…,gam:gbm)のうちga1:gb1に設定させる(ステップS400)。
 次に、加算信号測定部561は、レンズ位置設定部45及びD/A変換器46を介して駆動回路2を制御することにより、アクチュエータ13に対して収束レンズ12を予め定められたレンズ位置(x1,x2,…,xn)のうちレンズ位置x1に設定させる(ステップ402)。
 そして、加算信号測定部561は、ゲインバランスga1:gb1及びレンズ位置x1における加算信号ASを取得する(ステップS404)。このような加算信号ASの取得が終了すると、加算信号測定部561は、収束レンズ12のレンズ位置がx2になるようにレンズ位置を変更して再び加算信号ASを取得し、その他の予め定められたレンズ位置x3,…,xnの全てに対しても同様に加算信号ASを取得するという動作を繰り返し実行する(ステップS402〜S406)。
 このようなゲインバランスga1:gb1における加算信号ASの取得が終了すると、加算信号測定部561は、ゲインバランス回路30のゲインバランスをga2:gb2に変化させて(ステップS400)、ゲインバランスga2:gb2における予め定められた全てのレンズ位置x1,x2,…,xnに対する加算信号ASを取得する(ステップS402〜S406)。さらに、加算信号測定部561は、このような所定のゲインバランスにおける各レンズ位置での加算信号ASの取得動作を、他の予め定められた全てのゲインバランス(ga3:gb3,…,gam:gbm)に対しても繰り返し実行する(ステップS400〜S408)。
 次に、加算信号測定部561は、上述の取得結果に基づき、各レンズ位置で加算信号ASが一定となるゲインバランスを見つけ出してそれを最適なゲインバランスとして特定する(ステップS410)。
 そして、加算信号測定部561は、ゲインバランス回路30のゲインバランスが上述のように特定されたゲインバランスとなるように、バランス調整部562にゲインバランス回路30を調整させる(ステップS412)。これにより、ゲインバランス調整が実施されたこととなる。
 次に、レンズ位置調整部572は、レンズ位置設定部45及びD/A変換器46を介して駆動回路2を制御することにより、アクチュエータ13に対して収束レンズ12を所定のレンズ位置に設定させて(ステップS414)、そのレンズ位置においてオフセット調整部42から出力されるトラッキングエラー信号TEを取得する(ステップS416)。
 ここで、レンズ位置調整部572は、その取得したトラッキングエラー信号TEが0であるか否かを判別し(ステップS418)、0でないと判別したときには(ステップS418のN)、収束レンズ12のレンズ位置を上記所定のレンズ位置から他のレンズ位置に変更させて(ステップS420)、そのレンズ位置におけるトラッキングエラー信号TEを取得する(ステップS416)。一方、レンズ位置調整部572は、トラッキングエラー信号TEが0であると判別したときには(ステップS418のY)、そのときのレンズ位置を最適なレンズ位置として特定し、アクチュエータ13にそのレンズ位置を維持させる(ステップS422)。これにより、レンズ位置調整が実施されたこととなる。
 そして、このようにゲインバランス調整及びレンズ位置調整が行われた後に、光ディスク装置のDSP540は、従来例と同様、トラッキングエラー信号TEを取得して、光ビーム11のビームスポットが光ディスク1のトラックに追従するトラッキング制御を実行する(ステップS424)。
 このような本実施の形態では、実施の形態1と同様に、ゲインバランス及びレンズ位置の変化に応じた加算信号ASに基づいてゲインバランス調整を行うため、従来例のように前もってレンズ位置調整を行っておく必要がなく、言い換えれば、レンズ位置調整の調整結果に関わりなく、精度良くゲインバランス調整を行うことができる。さらに、本実施の形態では、トラッキングエラー信号TEが0となるようにレンズ位置調整が行われるため、従来例のような検出誤差を多く含まずに精度良くレンズ位置調整を行うことができる。その結果、本実施の形態では、トラッキング制御を安定にして信頼性を向上することができる。
 なお、実施の形態1及び実施の形態2では、共にゲインの増減が可能なゲイン回路30a,30bをゲインバランス回路30に備えたが、ゲイン回路30a,30bの何れか一方のゲインを固定にして他方のゲインを増減することによりゲインバランス回路30のゲインバランスを変化させるようにしても良い。これにより、ゲインバランス回路30の回路構成を簡略化することができる。
 また、実施の形態1及び実施の形態2では、ゲインバランス調整を行うためにゲインバランス回路30のゲインバランスを任意に変化させたが、レンズ位置調整を行うときのようにゲインバランスを(1+g):(1−g)となるように変化させても良い(但し、0<g<1)。またこのとき、ゲイン回路30a,30bのゲインの和が一定となるようにゲインバランスを変化させても良い。このときには、DSP340,340a,440,140,240,540はゲインバランス回路30のゲイン回路30a,30bのそれぞれのゲインを指定することなく、gの値のみを指定してゲインバランス回路30のゲインバランスを変化させることができ、ゲインバランス回路30の制御を簡略化することができる。
 また、実施の形態1及び実施の形態2では、ゲインバランス調整を行うときには、レンズ位置が変化しても加算信号ASが一定となるようなゲインバランスを特定したが、このような加算信号ASが一定となるか否かの判断に、レンズ位置に対する加算信号ASの変化率を用いても良い。即ち、光ディスク装置のDSPは、加算信号ASの取得結果からその変化率を算出し、変化率が0となるようなゲインバランスを特定する。
 このとき、光ディスク装置のDSPは、変化率とゲインバランスとの関係を線形関数に近似して表し、その線形関数により示される変化率が0となるようなゲインバランスを特定しても良い。この場合、変化率とゲインバランスとの関係を線形関数に近似するため、加算信号ASの取得(測定)回数を減らして精度良く最適なゲインバランスを特定することができる。
 また、実施の形態1及び実施の形態2では、ゲインバランス調整を行うときには、レンズ位置を3回以上変化させてその変化に応じた加算信号ASを取得したが、レンズ位置を2回だけ変化させてゲインバランス調整を行っても良い。
 この場合、光ディスク装置のDSPは、所定のレンズ位置においてゲインバランスを変化させたときに取得された加算信号ASに基づき、ゲインバランスと加算信号ASとの関係を線形関数に近似して表すとともに、他のレンズ位置においても上述と同様、ゲインバランスを変化させたときに取得された加算信号ASに基づき、ゲインバランスと加算信号ASとの関係を線形関数に近似して表す。そして、DSPは、これらの線形関数の交点により示されるゲインバランスを最適なゲインバランスとして特定する。これにより、レンズ位置を変化させる回数を減らして精度良く最適なゲインバランスを特定することができる。
 上述と同様に、実施の形態1では、レンズ位置調整を行うときには、ゲインバランスが変化しても加算信号ASが一定となるようなレンズ位置を特定したが、このような加算信号ASが一定となるか否かの判断に、ゲインバランスに対する加算信号ASの変化率を用いても良い。即ち、光ディスク装置のDSPは、加算信号ASの取得結果からその変化率を算出し、変化率が0となるようなレンズ位置を特定する。
 このとき、光ディスク装置のDSPは、変化率とレンズ位置との関係を線形関数に近似して表し、その線形関数により示される変化率が0となるようなレンズ位置を特定しても良い。この場合、変化率とレンズ位置との関係を線形関数に近似するため、加算信号ASの取得(測定)回数を減らして精度良く最適なレンズ位置を特定することができる。
 また、実施の形態1では、レンズ位置調整を行うときには、ゲインバランスを3回以上変化させてその変化に応じた加算信号ASを取得したが、ゲインバランスを2回だけ変化させてレンズ位置調整を行っても良い。
 この場合、光ディスク装置のDSPは、所定のゲインバランスにおいてレンズ位置を変化させたときに取得された加算信号ASに基づき、レンズ位置と加算信号ASとの関係を線形関数に近似して表すとともに、他のゲインバランスにおいても上述と同様、レンズ位置を変化させたときに取得された加算信号ASに基づき、レンズ位置と加算信号ASとの関係を線形関数に近似して表す。そして、DSPは、これらの線形関数の交点により示されるレンズ位置を最適なレンズ位置として特定する。これにより、ゲインバランスを変化させる回数を減らして精度良く最適なレンズ位置を特定することができる。
 本発明にかかる光ディスク装置は、安定したトラッキング制御を行って信頼性を向上することができるという作用効果を有し、例えばCD(Compact Disc)プレーヤやDVD(Digital Versatile Disk)レコーダなどに適している。
本発明の第1の実施の形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 同上のレンズ位置と加算信号との関係を示す関係表示図である。 同上のゲインバランスと加算信号との関係を示す関係表示図である。 同上の光ディスク装置の全体的な動作順序を示すフロー図である。 同上の光ディスク装置がゲインバランス調整を行うときの動作を示すフロー図である。 同上の光ディスク装置がレンズ位置調整を行うときの動作を示すフロー図である。 同上の光ディスク装置の他の構成を示すブロック図である。 同上の光ディスク装置のさらに他の構成を示すブロック図である。 同上の光ディスク装置のさらに他の構成を示すブロック図である。 同上の光ディスク装置のさらに他の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 同上の光ディスク装置の全体的な動作順序を示すフロー図である。 従来例の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 同上の収束レンズが所定のレンズ位置にある場合におけるトラッキングエラー信号及びTE振幅を示す説明図である。 収束レンズのレンズ位置とTE振幅との関係を示す関係表示図である。 同上の光ディスク装置の動作を示すフロー図である。
符号の説明
 1 光ディスク
 2 駆動回路
 10 光ピックアップ
 12 収束レンズ
 13 アクチュエータ
 14 光検出器
 14a,14b 検出部
 21 減算回路
 30 ゲインバランス回路
 30a,30b ゲイン回路
 120 制御信号生成回路
 123 加算回路
 340 DSP
 42 オフセット調整部
 43 ゲイン調整部
 44 トラッキング制御部
 45 レンズ位置設定部
 52 AGC部
 361 加算信号測定部
 362 バランス調整部
 372 レンズ位置調整部



Claims (34)

  1.  光ディスクに対して光学的な情報の記録又は再生を行う光ディスク装置であって、
     前記光ディスクに対して照射される光ビームを収束する収束レンズと、
     前記光ディスクに反射された光ビームを、トラッキング方向に分割された領域毎に受光して検出し、分割された一方の領域から検出結果に応じた第1の検出信号を出力するとともに、分割された他方の領域から検出結果に応じた第2の検出信号を出力する光検出手段と、
     前記収束レンズをトラッキング方向に移動させることで、前記光検出手段の受光部位をトラッキング方向に変化させるレンズ移動手段と、
     前記第1及び第2の検出信号をそれぞれ独立したゲインで増幅してゲインバランスを変化させる増幅手段と、
     前記レンズ移動手段及び増幅手段による前記収束レンズのレンズ位置及びゲインバランスの変化に応じた前記第1の検出信号と第2の検出信号とを加算して加算信号を出力する加算手段と、
     前記加算手段から出力された前記加算信号を取得してその取得結果に基づいて、前記光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスを特定し、その特定したゲインバランスで前記第1及び第2の検出信号を増幅するように前記増幅手段を制御するゲインバランス調整手段と
     を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2.  前記ゲインバランス調整手段は、
     所定のゲインバランスにおいて、レンズ位置が変化したときの加算信号が一定となるときには、前記所定のゲインバランスを、前記光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスとして特定する
     ことを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3.  前記光ディスク装置は、さらに、
     前記加算手段から出力された前記加算信号を取得してその取得結果に基づいて、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置を特定し、その特定したレンズ位置に前記収束レンズが移動するように前記レンズ移動手段を制御するレンズ位置調整手段
     を備えることを特徴とする請求項2記載の光ディスク装置。
  4.  前記レンズ位置調整手段は、
     所定のレンズ位置において、ゲインバランスが変化したときの加算信号が一定となるときには、前記所定のレンズ位置を、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置として特定する
     ことを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
  5.  前記レンズ位置調整手段は、
     所定のレンズ位置において、ゲインバランスに対する加算信号の変化率が0となるときには、前記所定のレンズ位置を、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置として特定する
     ことを特徴とする請求項4記載の光ディスク装置。
  6.  前記増幅手段は、
     前記第1の検出信号に対するゲインと前記第2の検出信号に対するゲインとの和が一定となるようにゲインバランスを変化させる
     ことを特徴とする請求項5記載の光ディスク装置。
  7.  前記増幅手段は、
     前記第1及び第2の検出信号のうち一方に対するゲインのみを変化させる
     ことを特徴とする請求項5記載の光ディスク装置。
  8.  前記増幅手段は、前記ゲインバランスを第1及び第2のゲインバランスに変化させ、
     前記レンズ位置調整手段は、
     第1のゲインバランスにおけるレンズ位置と加算信号との関係を関数で近似して表すとともに、第2のゲインバランスにおけるレンズ位置と加算信号との関係を関数で近似して表し、両関数の交点により示されるレンズ位置を、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置として特定する
     ことを特徴とする請求項4記載の光ディスク装置。
  9.  前記光ディスク装置は、さらに、
     前記ゲインバランス調整手段によりゲインバランスが調整された前記第1の検出信号と第2の検出信号との差分を演算して減算信号を出力する減算手段と、
     前記減算信号を増幅する減算信号増幅手段と、
     前記減算信号増幅手段のゲインを、前記加算手段から出力される加算信号に応じて変化させるゲイン調整手段と、
     前記減算信号増幅手段で増幅された減算信号に基づいて、光ビームが前記光ディスクのトラックに追従するように前記レンズ移動手段を制御するトラッキング制御手段と
     を備えることを特徴とする請求項3記載の光ディスク装置。
  10.  前記ゲインバランス調整手段は、
     所定のゲインバランスにおいて、レンズ位置に対する加算信号の変化率が0となるときには、前記所定のゲインバランスを、前記光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスとして特定する
     ことを特徴とする請求項2記載の光ディスク装置。
  11.  前記レンズ移動手段は、前記収束レンズを第1及び第2のレンズ位置に移動し、
     前記ゲインバランス調整手段は、
     第1のレンズ位置におけるゲインバランスと加算信号との関係を関数で近似して表すとともに、第2のレンズ位置におけるゲインバランスと加算信号との関係を関数で近似して表し、両関数の交点により示されるゲインバランスを、前記光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスとして特定する
     ことを特徴とする請求項2記載の光ディスク装置。
  12.  前記光ディスク装置は、さらに、
     前記ゲインバランス調整手段によりゲインバランスが調整された前記第1の検出信号と第2の検出信号との差分を演算して減算信号を出力する減算手段と、
     前記減算手段から出力される減算信号に基づいて、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置を特定し、その特定したレンズ位置に前記収束レンズが移動するように前記レンズ移動手段を制御するレンズ位置調整手段と
     を備えることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  13.  光ディスクに対して光学的な情報の記録又は再生を行う光ディスク装置であって、
     前記光ディスクに対して照射される光ビームを収束する収束レンズと、
     前記光ディスクに反射された光ビームを、トラッキング方向に分割された領域毎に受光して検出し、分割された一方の領域から検出結果に応じた第1の検出信号を出力するとともに、分割された他方の領域から検出結果に応じた第2の検出信号を出力する光検出手段と、
     前記収束レンズをトラッキング方向に移動させることで、前記光検出手段の受光部位をトラッキング方向に変化させるレンズ移動手段と、
     前記第1及び第2の検出信号をそれぞれ独立したゲインで増幅してゲインバランスを変化させる増幅手段と、
     前記レンズ移動手段及び増幅手段による前記収束レンズのレンズ位置及びゲインバランスの変化に応じた前記第1の検出信号と第2の検出信号とを加算して加算信号を出力する加算手段と、
     前記加算手段から出力された前記加算信号を取得してその取得結果に基づいて、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置を特定し、その特定したレンズ位置に前記収束レンズが移動するように前記レンズ移動手段を制御するレンズ位置調整手段と
     を備えることを特徴とする光ディスク装置。
  14.  前記レンズ位置調整手段は、
     所定のレンズ位置において、ゲインバランスが変化したときの加算信号が一定となるときには、前記所定のレンズ位置を、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置として特定する
     ことを特徴とする請求項13記載の光ディスク装置。
  15.  光ディスクに対して光学的な情報の記録又は再生を行う光ディスク装置の光学ヘッドを制御する制御装置であって、
     前記光学ヘッドは、
     前記光ディスクに対して照射される光ビームを収束する収束レンズと、
     前記光ディスクに反射された光ビームを、トラッキング方向に分割された領域毎に受光して検出し、分割された一方の領域から検出結果に応じた第1の検出信号を出力するとともに、分割された他方の領域から検出結果に応じた第2の検出信号を出力する光検出手段と、
     前記収束レンズをトラッキング方向に移動させることで、前記光検出手段の受光部位をトラッキング方向に変化させるレンズ移動手段とを備えており、
     前記制御装置は、
     前記第1及び第2の検出信号をそれぞれ独立したゲインで増幅してゲインバランスを変化させる増幅手段と、
     前記レンズ移動手段及び増幅手段による前記収束レンズのレンズ位置及びゲインバランスの変化に応じた前記第1の検出信号と第2の検出信号とを加算して加算信号を出力する加算手段と、
     前記加算手段から出力された前記加算信号を取得してその取得結果に基づいて、前記光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスを特定し、その特定したゲインバランスで前記第1及び第2の検出信号を増幅するように前記増幅手段を制御するゲインバランス調整手段と
     を備えることを特徴とする制御装置。
  16.  前記ゲインバランス調整手段は、
     所定のゲインバランスにおいて、レンズ位置が変化したときの加算信号が一定となるときには、前記所定のゲインバランスを、前記光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスとして特定する
     ことを特徴とする請求項15記載の制御装置。
  17.  前記制御装置は、さらに、
     前記加算手段から出力された前記加算信号を取得してその取得結果に基づいて、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置を特定し、その特定したレンズ位置に前記収束レンズが移動するように前記レンズ移動手段を制御するレンズ位置調整手段
     を備えることを特徴とする請求項16記載の制御装置。
  18.  前記レンズ位置調整手段は、
     所定のレンズ位置において、ゲインバランスが変化したときの加算信号が一定となるときには、前記所定のレンズ位置を、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置として特定する
     ことを特徴とする請求項17記載の制御装置。
  19.  前記レンズ位置調整手段は、
     所定のレンズ位置において、ゲインバランスに対する加算信号の変化率が0となるときには、前記所定のレンズ位置を、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置として特定する
     ことを特徴とする請求項18記載の制御装置。
  20.  前記増幅手段は、
     前記第1の検出信号に対するゲインと前記第2の検出信号に対するゲインとの和が一定となるようにゲインバランスを変化させる
     ことを特徴とする請求項19記載の制御装置。
  21.  前記増幅手段は、
     前記第1及び第2の検出信号のうち一方に対するゲインのみを変化させる
     ことを特徴とする請求項19記載の制御装置。
  22.  前記増幅手段は、前記ゲインバランスを第1及び第2のゲインバランスに変化させ、
     前記レンズ位置調整手段は、
     第1のゲインバランスにおけるレンズ位置と加算信号との関係を関数で近似して表すとともに、第2のゲインバランスにおけるレンズ位置と加算信号との関係を関数で近似して表し、両関数の交点により示されるレンズ位置を、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置として特定する
     ことを特徴とする請求項18記載の制御装置。
  23.  前記制御装置は、さらに、
     前記ゲインバランス調整手段によりゲインバランスが調整された前記第1の検出信号と第2の検出信号との差分を演算して減算信号を出力する減算手段と、
     前記減算信号を増幅する減算信号増幅手段と、
     前記減算信号増幅手段のゲインを、前記加算手段から出力される加算信号に応じて変化させるゲイン調整手段と、
     前記減算信号増幅手段で増幅された減算信号に基づいて、光ビームが前記光ディスクのトラックに追従するように前記レンズ移動手段を制御するトラッキング制御手段と
     を備えることを特徴とする請求項17記載の制御装置。
  24.  前記ゲインバランス調整手段は、
     所定のゲインバランスにおいて、レンズ位置に対する加算信号の変化率が0となるときには、前記所定のゲインバランスを、前記光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスとして特定する
     ことを特徴とする請求項16記載の制御装置。
  25.  前記制御装置は、さらに、
     前記収束レンズが第1及び第2のレンズ位置に移動するように前記レンズ移動手段を制御する移動制御手段を備え、
     前記ゲインバランス調整手段は、
     第1のレンズ位置におけるゲインバランスと加算信号との関係を関数で近似して表すとともに、第2のレンズ位置におけるゲインバランスと加算信号との関係を関数で近似して表し、両関数の交点により示されるゲインバランスを、前記光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスとして特定する
     ことを特徴とする請求項16記載の制御装置。
  26.  前記制御装置は、さらに、
     前記ゲインバランス調整手段によりゲインバランスが調整された前記第1の検出信号と第2の検出信号との差分を演算して減算信号を出力する減算手段と、
     前記減算手段から出力される減算信号に基づいて、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置を特定し、その特定したレンズ位置に収束レンズが移動するように前記レンズ移動手段を制御するレンズ位置調整手段と
     を備えることを特徴とする請求項15記載の制御装置。
  27.  光ディスクに対して光学的な情報の記録又は再生を行う光ディスク装置の光学ヘッドを制御する制御装置であって、
     前記光学ヘッドは、
     前記光ディスクに対して照射される光ビームを収束する収束レンズと、
     前記光ディスクに反射された光ビームを、トラッキング方向に分割された領域毎に受光して検出し、分割された一方の領域から検出結果に応じた第1の検出信号を出力するとともに、分割された他方の領域から検出結果に応じた第2の検出信号を出力する光検出手段と、
     前記収束レンズをトラッキング方向に移動させることで、前記光検出手段の受光部位をトラッキング方向に変化させるレンズ移動手段とを備えており、
     前記制御装置は、
     前記第1及び第2の検出信号をそれぞれ独立したゲインで増幅してゲインバランスを変化させる増幅手段と、
     前記レンズ移動手段及び増幅手段による前記収束レンズのレンズ位置及びゲインバランスの変化に応じた前記第1の検出信号と第2の検出信号とを加算して加算信号を出力する加算手段と、
     前記加算手段から出力された前記加算信号を取得してその取得結果に基づいて、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置を特定し、その特定したレンズ位置に前記収束レンズが移動するように前記レンズ移動手段を制御するレンズ位置調整手段と
     を備えることを特徴とする制御装置。
  28.  前記レンズ位置調整手段は、
     所定のレンズ位置において、ゲインバランスが変化したときの加算信号が一定となるときには、前記所定のレンズ位置を、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置として特定する
     ことを特徴とする請求項27記載の制御装置。
  29.  光ディスクに対して光学的な情報の記録又は再生を行う光ディスクの光学ヘッドを制御するための制御信号を生成する制御信号生成回路であって、
     前記光学ヘッドは、
     光ディスクに対して照射される光ビームを収束する収束レンズと、
     前記光ディスクに反射された光ビームを、トラッキング方向に分割された領域毎に受光して検出し、分割された一方の領域から検出結果に応じた第1の検出信号を出力するとともに、分割された他方の領域から検出結果に応じた第2の検出信号を出力する光検出手段とを備えており、
     前記制御信号生成回路は、
     前記第1及び第2の検出信号をそれぞれ独立したゲインで増幅してゲインバランスを変化させる増幅手段と、
     前記増幅手段によるゲインバランスの変化に応じた前記第1の検出信号と第2の検出信号とを加算するとともに、前記第1の検出信号と第2の検出信号との差分を演算し、前記両演算結果に応じた前記制御信号を出力する出力手段と
     を備えることを特徴とする制御信号生成回路。
  30.  前記増幅手段は、
     前記第1及び第2の検出信号のうち一方に対するゲインのみを変化させる
     ことを特徴とする請求項29記載の制御信号生成回路。
  31.  前記増幅手段は、
     前記第1の検出信号に対するゲインと前記第2の検出信号に対するゲインとの和が一定となるようにゲインバランスを変化させる
     ことを特徴とする請求項29記載の制御信号生成回路。
  32.  光ディスクに対して光学的な情報の記録又は再生を行う光ディスク装置の光学ヘッドを制御する制御方法であって、
     前記光学ヘッドは、
     光ディスクに対して照射される光ビームを収束する収束レンズと、
     前記光ディスクに反射された光ビームを、トラッキング方向に分割された領域毎に受光して検出し、分割された一方の領域から検出結果に応じた第1の検出信号を出力するとともに、分割された他方の領域から検出結果に応じた第2の検出信号を出力する光検出手段と、
     前記収束レンズをトラッキング方向に移動させることで、前記光検出手段の受光部位をトラッキング方向に変化させるレンズ移動手段とを備えており、
     前記制御方法は、
     前記第1及び第2の検出信号をそれぞれ独立したゲインで増幅してゲインバランスを変化させるゲインバランス変化ステップと、
     前記収束レンズをトラッキング方向に移動させることで、前記光検出手段の受光部位をトラッキング方向に変化させるレンズ移動ステップと、
     前記ゲインバランス変化ステップ及びレンズ移動ステップによる前記収束レンズのレンズ位置及び前記ゲインバランスの変化に応じた前記第1の検出信号と第2の検出信号とを加算して加算信号を出力する加算信号出力ステップと、
     前記加算信号出力ステップで出力された前記加算信号に基づいて、前記光検出手段の各領域の検出感度が等しくなるようなゲインバランスを特定し、その特定したゲインバランスで前記第1及び第2の検出信号を増幅するゲインバランス調整ステップと
     を含むことを特徴とする制御方法。
  33.  前記制御方法は、さらに、
     前記ゲインバランス調整ステップにより調整されたゲインバランスにおける前記第1及び第2の検出信号のそれぞれに対するゲインを基準に、再び前記第1及び第2の検出信号をそれぞれ独立したゲインで増幅してゲインバランスを変化させる再ゲインバランス変化ステップと、
     再び前記収束レンズをトラッキング方向に移動させることで、前記光検出手段の受光部位をトラッキング方向に変化させる再レンズ位置変化ステップと、
     前記再ゲインバランス変化ステップ及び再レンズ位置変化ステップによる前記収束レンズのレンズ位置及びゲインバランスの変化に応じた前記第1の検出信号と第2の検出信号とを加算して加算信号を出力する再加算信号出力ステップと、
     前記再加算信号出力ステップで出力された前記加算結果に基づいて、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置を特定し、その特定したレンズ位置に前記収束レンズを移動させるレンズ位置調整ステップと
     を含むことを特徴とする請求項32記載の制御方法。
  34.  前記制御方法は、さらに、
     前記加算信号出力ステップで出力された前記加算信号に基づいて、前記光検出手段の各領域で光ビームの受光面積が等しくなるようなレンズ位置を特定し、その特定したレンズ位置に前記収束レンズを移動させるレンズ位置調整ステップと
     を含むことを特徴とする請求項32記載の制御方法。




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* Cited by examiner, † Cited by third party
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