JP2004126908A - データ保管システム、データ管理方法、及びデータ記録媒体 - Google Patents
データ保管システム、データ管理方法、及びデータ記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】オンラインストレージを使ってデータを保管するサービスを利用する際に、外出先等でも通常のユーザ端末を使ったときと同様のオンラインストレージサービスを受けられるようにする。
【解決手段】着脱自在の記録媒体25に、オンラインストレージサービスを受けるためのクライアントアプリケーションソフトウェアを記録する。また、パスワードやユーザIDのようなユーザ管理情報を暗号化して着脱自在の記録媒体25に記録する。着脱自在の記録媒体25を携帯し、着脱自在の携帯型の記録媒体25を外出先のパーソナルコンピュータ2Aに装着れば、直ちにオンラインストレージサービスを受けられる。また、着脱自在の携帯型の記録媒体25にユーザ管理情報を記録しておくと、簡単にログインできると共に、簡易的な物理キーとしても利用できる。
【選択図】 図1
【解決手段】着脱自在の記録媒体25に、オンラインストレージサービスを受けるためのクライアントアプリケーションソフトウェアを記録する。また、パスワードやユーザIDのようなユーザ管理情報を暗号化して着脱自在の記録媒体25に記録する。着脱自在の記録媒体25を携帯し、着脱自在の携帯型の記録媒体25を外出先のパーソナルコンピュータ2Aに装着れば、直ちにオンラインストレージサービスを受けられる。また、着脱自在の携帯型の記録媒体25にユーザ管理情報を記録しておくと、簡単にログインできると共に、簡易的な物理キーとしても利用できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、オンラインストレージにユーザ領域を割り当て、ユーザ端末の操作によりネットワークを介してオンラインストレージをアクセスし、ユーザ毎に割り当てられた領域にユーザのデータを保管するようなサービスに用いて好適なデータ保管システム、データ管理方法、及びデータ記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユーザのデータをオンラインストレージに保管するとともに、コンテンツデータの購入が容易に行えに、データの管理が統合的に行えるようにしたオンラインストレージサービスのシステムが提案されている。
【0003】
このようなオンラインストレージサービスのシステムでは、ネットワークによりアクセス可能なオンラインストレージが設けられる。オンラインストレージは、契約を行ったユーザがコンテンツデータの保管に利用できるユーザ領域を提供するものである。このオンラインストレージに、ユーザ毎に、ユーザ領域が割り振られる。このオンラインストレージのユーザ領域は、契約されている期間、契約されて容量の範囲内で、データを保管する領域として、ユーザが自由に使うことができる。ユーザは、パーソナルコンピュータ等をユーザ端末として使い、自分のユーザ領域にあるデータの追加や削除、移動が行える。また、ユーザ領域に、購入したコンテンツデータのファイルを保管させることができる。
【0004】
このようなオンラインストレージサービスでは、コンテンツデータの購入は、コンテンツライブラリからオンラインストレージのユーザ領域へのファイルの複製という処理で実現できる。
【0005】
また、ユーザは、自分に割り当てられているユーザ領域については、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末を使ってアクセスすることができる。ユーザが購入したコンテンツデータのファイルは、そのユーザのユーザ領域に保管されている。ユーザは、自分に割り当てられているユーザ領域にアクセスして、自分の写真や動画のファイルをアップロードしたり、ダウンロードしたり、ユーザが購入したコンテンツデータのファイルをダウンロードしたり、ストリーミング再生して楽しむことができる。
【0006】
このようなオンラインストレージのサービスを利用するには、従来、汎用のブラウザが利用されている。すなわち、このようなサービスを利用する場合には、ユーザは、ブラウザを立ち上げ、オンラインサーバのURL(Uniform ResourceLocator)にアクセスする。オンラインサーバのURLにアクセスすると、認証ページが送られてくる。この認証ページには、ユーザIDの記入ボックス及びパスワードの記入ボックスが設けられる。ユーザは、契約時に送られてきたユーザIDとパスワードを入力し、ログインする。このユーザIDとパスワードを下に認証が行われ、認証が成立すると、オンラインストレージサービスのページが送られている。このオンラインストレージサービスのページを利用して、コンテンツのデータのアップロードやダウンロード、コンテンツデータの購入等、各種のサービスが行われる。
【0007】
ネットワークを使ったコンピュータシステムとしては、以下の特許文献が知られている。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−249948号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のオンラインストレージサービスでは、汎用のブラウザを使ってサービスが提供されている。汎用のブラウザを使えば、特別なアプリケーションソフトウェアは不要であるが、汎用のブラウザでは、提供できるサービスがHTML(Hyper Text Markup Language)言語の記述により制限されているため、使い勝手が悪く、不便なユーザインターフェースを強いられる結果となる。
【0010】
そこで、オンラインストレージサービスのサーバへのログインや、コンテンツデータの購入、データのアップロードやダウンロード等が簡単に行える専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを用意することが考えられる。専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを使えば、オンラインストレージサービスに特化した各種の機能を実現でき、使い勝手の改善が図れる。
【0011】
すなわち、オンラインストレージサービスを利用するための専用のクライアントアプリケーションソフトウェアが用意される。例えば、この専用のクライアントアプリケーションソフトウェアがオンラインストレージサーバを運営している管理会社のサイトで提供される。ユーザは、このサイトから、専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを入手する。そして、このクライアントアプリケーションソフトウェアをユーザ端末として用いるパーソナルコンピュータに内蔵されたHDD(Hard Disk Drive)にインストールする。このパーソナルコンピュータに内蔵されたHDDにインストールされた専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを起動すると、オンラインストレージサービスのサーバにログインしたり、データをアップロードしたり、ダウンロードしたり、コンテンツデータを購入するサービスが行える。
【0012】
このような専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを利用すると、例えばオンラインストレージのユーザ領域が自分のパーソナルコンピュータの一部として使えるようなユーザインターフェースが実現でき、汎用のブラウザを使ったサービスに比べて、使い勝手が上がり、より多彩なサービスが行える。
【0013】
しかしながら、クライアントアプリケーションソフトウェアをユーザのパーソナルコンピュータに内蔵されているHDDにインストールして使用すると、クライアントアプリケーションソフトウェアをインストールしているパーソナルコンピュータでしか同様のサービスを受けられなくなるという問題が生じてくる。
【0014】
例えば、急な用事があり、外出先で、他のパーソナルコンピュータを利用して、オンラインストレージサービスを利用したいというようなことが想定される。この場合、外出先のパーソナルコンピュータにはクライアントアプリケーションソフトウェアがインストールされていないため、外出先で、他のパーソナルコンピュータでは、同様のオンラインストレージサービスを受けることができない。勿論、この場合には、汎用のブラウザを使えば、オンラインストレージサービスを受けられるが、汎用のブラウザを使うと、操作性が悪くなり、同一のサービス環境が維持できない。
【0015】
また、クライアントアプリケーションソフトウェアをパーソナルコンピュータに内蔵されたHDDにインストールするような構成では、クライアントアプリケーションソフトウェアを各パーソナルコンピュータにインストールする必要がある。したがって、一人で複数のパーソナルコンピュータを所有しているユーザは、各パーソナルコンピュータにクライアントアプリケーションソフトウェアをインストールする必要があり、めんどうな作業を強いられる。
【0016】
また、新しいパーソナルコンピュータを購入すると、新たにクライアントアプリケーションソフトウェアを再度インストールする必要がある。クライアントアプリケーションソフトウェアをインストールする作業は手間がかかり、更に、同一環境を保つためには、設定をし直す必要がある。
【0017】
したがって、この発明の目的は、外出先等でも、通常のユーザ端末を使ったときと同様のオンラインストレージサービスを受けられると共に、インストール作業や設定作業から解放できるデータ保管システム、データ管理方法、データ記録媒体を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ユーザ毎に領域が割り当てられ、割り当てられた領域にユーザのデータのファイルが保管されるオンラインストレージ手段と、オンラインストレージ手段を管理する管理サーバと、オンラインストレージ手段をアクセスするためのユーザ端末と、オンラインストレージ手段とユーザ端末との間でデータのやり取りを行うネットワークとからなり、ユーザ端末の操作によりネットワークを介してオンラインストレージ手段をアクセスし、ユーザ毎に割り当てられた領域にユーザのデータを保管するサービスを提供するデータ保管システムであって、オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体を用意し、オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体をユーザ端末に装着し、アプリケーションソフトウェア起動させ、オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体が装着されたユーザ端末でオンラインストレージサービスを受けるようにしたデータ保管システムである。
【0019】
この発明は、オンラインストレージにユーザ領域を割り当て、ユーザ端末の操作によりネットワークを介してオンラインストレージをアクセスし、ユーザ毎に割り当てられた領域にユーザのデータを保管するオンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体を用意し、オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体を携帯可能とし、オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体をユーザ端末に装着し、アプリケーションソフトウェア起動させ、オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体が装着されたユーザ端末でオンラインストレージサービスを受けるようにしたデータ管理方法である。
【0020】
この発明は、オンラインストレージにユーザ領域を割り当て、ユーザ端末の操作によりネットワークを介してオンラインストレージをアクセスし、ユーザ毎に割り当てられた領域にユーザのデータを保管するオンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが記録される、ユーザ端末に着脱自在とされたデータ記録媒体である。
【0021】
着脱自在の携帯型の記録媒体に、オンラインストレージサービスを受けるためのクライアントアプリケーションソフトウェアが記録されている。このオンラインストレージサービスを受けるためのクライアントアプリケーションソフトウェアが記録されている着脱自在の携帯型の記録媒体をパーソナルコンピュータに装着すれば、直ちにオンラインストレージサービスを受けることができる。このため、クライアントアプリケーションソフトウェアが記録されている着脱自在の携帯型の記録媒体を携帯すれば、いつでも、どこでも、オンラインストレージサービスを受けることができ、クライアントサーバーシステムのサービスを利用するためのクライアントアプリケーションソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピュータを持ち運ぶ必要がなくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用されたシステムの一例を示すものである。図1において、オンラインストレージサービスの管理会社1は、映画やドラマのような動画のコンテンツデータや、静止画のコンテンツデータ、音楽のコンテンツデータ等を、総合的に管理している。また、このオンラインストレージサービスの管理会社1は、コンテンツデータの販売や提供ばかりでなく、ユーザのデータファイルを保管するサービスや、それに付随するサービスを行っている。なお、このオンラインストレージサービスの管理会社1のサービスを行う全体のサーバをオンラインサーバと称することとする。
【0023】
オンラインストレージサービスの管理会社1は、提供、販売している多数のコンテンツデータが格納されているコンテンツライブラリ11と、このコンテンツライブラリ11を管理しているライブラリ管理サーバ12と、ユーザのコンテンツデータを保管するためのオンラインストレージ13と、このオンラインストレージ13を管理している顧客ファイル管理サーバ14と、配信情報が格納されている配信管理データベース15と、配信管理を行っている配信管理サーバ16を備えている。更に、顧客との間でメッセージをやり取りするためのメール処理サーバ17とを備えている。
【0024】
これらのサーバ12、14、16、17は、ネットワークにより接続されており、互いにデータのやり取りが可能とされている。また、これらのサーバ12、14、16、17は、通信インターフェース19を介して、ネットワーク3と接続可能とされている。ネットワーク3は、例えば、インターネットである。
【0025】
なお、これらのサーバ12、14、16、17は、それぞれ、専用のコンピュータ上で実現しても良いし、また、同一のコンピュータ上で実現しても良い。また、コンテンツライブラリ11やオンラインストレージ13は、サーバのストレージデバイス上に実現しても良いし、専用のコンピュータを用意しても良い。また、ここでは、これらのサーバ12、14、16、17や、コンテンツライブラリ11、オンラインストレージ13は、同一のオンラインストレージサービスの管理会社1内に設けられているが、これらを別々の会社で運営することも可能である。
【0026】
ユーザ端末は、ユーザが操作する端末で、パーソナルコンピュータ2で実現できる。このパーソナルコンピュータ2は通信機能を有しており、ネットワーク3に接続可能とされている。パーソナルコンピュータ2のネットワーク3への接続は、電話回線を利用して、ダイアルアップやxDSL(Digital Subscriber Line)で行っても良いし、CATV(Cable Television )のネットワークサービスや携帯電話のネットワークサービス等を利用しても良い。勿論、専用回線を用いても良い。
【0027】
コンテンツライブラリ11は、提供、販売する多数のコンテンツデータが格納できるように、大容量のストレージデバイスを有している。コンテンツライブラリ11に保管されているコンテンツデータのファイルは、図2に示すように、ファイル名と、登録日時と、ジャンルと、ファイルサイズと、ファイル形式と、販売金額と、コンテンツ内容とで管理されている。
【0028】
コンテンツデータのファイル名とは、各コンテンツファイルが識別できるように付けられた各ファイル固有の名称である。登録日時は、コンテンツデータのファイルがコンテンツライブラリ11に登録される、あるいは登録された日時である。コンテンツ内容は、各コンテンツデータのファイルの内容を説明した文章である。なお、コンテンツデータのファイル内容に、代表的なシーンの静止画や、動画、解説の音声等を含めるようにしても良い。ジャンルは、各コンテンツデータのファイルの内容を予め設定したカテゴリに振り分けた場合に、どのカテゴリに属するかを明示した情報である。ファイルのサイズは、各コンテンツデータのファイルの大きさであり、通常、バイト数で規定されるが、それ以外にも、例えば、動画ファイルであれば、再生に必要な時間等、各ファイル形式に特有なパラメータを表すことも可能である。ファイル形式は、各コンテンツデータのファイルのフォーマットを表す情報である。金額は、そのコンテンツデータのファイルを購入する際の金額であり、また、ここには、著作権情報を含めることができる。
【0029】
ライブラリ管理サーバ12は、コンテンツライブラリ11の管理を行っている。ライブラリ管理サーバ12は、ネットワーク上の他の機器からコンテンツの要求が与えられると、コンテンツライブラリ11から指定されたコンテンツデータのファイルを検索し、そのコンテンツデータのファイルを他の機器に転送できるようになっている。また、ライブラリ管理サーバ12は検索機能を備えており、キーワードが与えられると、このキーワードに合致するコンテンツデータのファイルをライブラリ管理サーバ12から検索して、検索結果を出力できるようになっている。要求されたコンテンツのファイル名や登録日時、ジャンル、ファイルサイズ、金額、コンテンツ内容等、個々の項目についての検索結果を出力することも可能である。
【0030】
更に、ライブラリ管理サーバ12は、コンテンツライブラリ11に既に保管されているコンテンツデータのファイルばかりでなく、これから新規に配信予定のコンテンツデータのファイルについても管理を行っている。外部からの要求に応じて、これから新規に配信予定のコンテンツデータのファイルについての情報を提供したり、検索結果を出力することが可能である。そして、ライブラリ管理サーバ12は、新規に配信されるコンテンツデータのファイルが来ると、このコンテンツデータのファイルをコンテンツライブラリ11に登録する処理を行っている。
【0031】
オンラインストレージ13は、契約を行ったユーザがデータファイルの保管に利用できるユーザ領域18を提供するものである。このオンラインストレージ13は、図3に示すように、各ユーザ毎に記録容量が確保されている。各ユーザはユーザIDで管理されており、各ユーザ毎に、契約により総容量が決められている。この契約より決められた総容量に応じて、各ユーザの記録容量確保エリアが設定され、これがユーザ領域18となる。このオンラインストレージ13のユーザ領域18は、契約されている期間、契約されて容量の範囲内で、データファイルを保管する領域として、ユーザが自由に使うことができる。
【0032】
なお、オンラインストレージサービスの管理会社1は、各ユーザと契約を行う際に、ユーザ領域18の大きさに応じて、課金を行うようにすることが考えられる。勿論、ユーザ領域18の大きさは、後に変更可能である。
【0033】
ユーザは、コンテンツライブラリ11で保管されているコンテンツデータのファイル、あるいはこれから配信予定のコンテンツデータのファイルを購入することができる。このようにして購入されたコンテンツデータのファイルは、このオンラインストレージ13の各ユーザ領域18に保管しておくことができる。また、ユーザは、自分自身で作成したデータファイルを、オンラインストレージ13の各ユーザ領域18に保管しておくことができる。オンラインストレージ13の各ユーザ領域18に保管できるファイルの形式は、静止画、動画、音声、テキスト等、あらゆる形式が可能である。また、動画や音声のファイルは、ストリーミング再生可能な形式で保管することができる。
【0034】
顧客ファイル管理サーバ14は、図4に示すように、オンラインストレージ13に各ユーザ領域18に保管されているコンテンツデータのファイルを、各ユーザ毎にデータベースで管理している。この顧客ファイル管理サーバ14は、ファイルの検索、転送、及び削除等の処理が行える。なお、顧客ファイル管理サーバ14は、他のユーザはアクセスできないようになっている。
【0035】
図4に示すように、各ユーザはユーザIDで管理されており、そのユーザIDのユーザが保管しているコンテンツのファイルは、ファイル名と、ジャンルと、ファイルサイズと、ストレージ上の記録エリア毎に管理されている。また、各ユーザのユーザ領域18が不足し、新たなコンテンツのファイルを保管できなくなったときに、そのデータを消去して良いかどうかを示す自動消去オプションが付けられている。また、顧客ファイル管理サーバ14は、契約変更によるユーザ領域の拡大や縮小の処理、契約期間の管理等を行っている。
【0036】
配信管理サーバ16は、コンテンツデータの配信管理を行っている。ユーザからのコンテンツの購入の要望があると、配信管理データベース15に、各ユーザ毎に配信管理情報のデータベースが作成される。この配信管理データベース15は、図5に示すように、ユーザIDと、ファイル名と、申し込み日時と、ファイル登録予定日時と、容量と、ジャンルと、転送完了日で管理される。
【0037】
ユーザがコンテンツデータを購入する場合には、パーソナルコンピュータ2からネットワーク3を介して配信管理サーバ16にファイルの購入要求コマンドが送られ、この購入要求に基づいて、配信管理データベース15に各ユーザ毎に配信管理情報が作成される。
【0038】
そして、配信管理サーバ16からライブラリ管理サーバ12に、そのファイルをそのユーザのユーザ領域18に複製するためのコマンドが与えられる。ライブラリ管理サーバ12は、コンテンツライブラリ11から所望のコンテンツデータのファイルを検索し、そのファイルが検索されたら、そのファイルをコンテンツライブラリ11から取り出して、顧客ファイル管理サーバ14に送る。そして、顧客ファイル管理サーバ14は、このファイルを、オンラインストレージ13のユーザ領域18に複製する。
【0039】
このように、コンテンツデータの購入は、コンテンツライブラリ11からオンラインストレージ13のユーザ領域18へのファイルの複製という処理で実現できる。動画のコンテンツデータのファイルは、ファイル容量が大きくなり、転送に時間がかかるが、このシステムでは、同じネットワーク内のサーバ間でのファイルの複製で処理が実現できるため、コンテンツデータの購入の処理は素早く完了する。また、ダウンロードに失敗するようなこともなくなる。
【0040】
ユーザは、オンラインストレージ13の自分に割り当てられているユーザ領域18については、パーソナルコンピュータ2を使ってアクセスすることができる。ユーザが購入したコンテンツデータのファイルは、上述したように、そのユーザのユーザ領域18に保管されている。ユーザは、オンラインストレージ13の自分に割り当てられているユーザ領域18にアクセスして、そのユーザが購入したコンテンツデータのファイルを、移動、複製したり、ダウンロード又はアップロードしたり、ストリーミング再生して楽しむことができる。
【0041】
このように、このシステムでは、契約を行った各ユーザに、コンテンツを保管しておくためのユーザ領域18が割り当てられる。このユーザ領域18を使って、コンテンツの購入のサービスを利用したり、ユーザのファイルをアップロードしたりダウンロードしたりする他、種々のサービスを受けることができる。
【0042】
このオンラインストレージサービスの管理会社1で提供しているサービスは、ネットワーク3に接続できる通信機能を有していると共にウェブページを閲覧できるブラウザがインストールされているパーソナルコンピュータ2をユーザ端末として利用できる。
【0043】
ユーザは、オンラインストレージサービスの管理会社1が提供しているサービスを利用する場合には、オンラインストレージサービスの管理会社1と契約を結ぶ。契約が締結されると、オンラインストレージサービスの管理会社1からユーザにユーザIDとパスワードが知らされる。
【0044】
汎用のブラウザを使ってサービスを受ける場合には、オンラインストレージサービスの管理会社1と契約を結んでいるユーザは、パーソナルコンピュータ2をネットワーク3に接続し、ブラウザを立ち上げ、オンラインサーバのURL(Uniform Resource Locator)にアクセスする。オンラインサーバのURLにアクセスすると、認証ページが送られてくる。この認証ページには、ユーザIDの記入ボックス及びパスワードの記入ボックスが設けられる。ユーザは、契約時にオンラインストレージサービスの管理会社1から送られてきたユーザIDとパスワードを入力し、ログインする。
【0045】
ユーザIDとパスワードを入力して、ログインすると、正規に契約したユーザかどうかの認証処理が行われ、認証の結果正規、契約したユーザであると認められると、各種のサービスを受けることができる。
【0046】
また、オンラインサーバにより提供されるサービスは、着脱自在の携帯型記録媒体25に専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを書き込むことで、より簡単に利用できる。
【0047】
ここで、着脱自在の携帯型記録媒体25は、簡単な作業でパーソナルコンピュータ2に着脱できるデータ記録媒体である。具体的には、フラッシュメモリカード、HDD(Hard Disk Drive)カード、光/光磁気ディスクドライブ、磁気ディスクドライブである。フラッシュメモリカードとしては、メモリスティック(登録商標)、MMC(Multi Media Card)/SDカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)等、多様な商品が販売されているが、いずれを用いても良い。また、HDDカードを用いても良い。また、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394のような汎用のインターフェースに接続できるフラッシュメモリやHDDカードを用いても良い。光ディスクや光磁気ディスクとしては、USBのような汎用のインターフェースに接続できるCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disc)ドライブ、MO(Magneto−Optic Disk)ドライブ、MD(Mini Disc)ドライブが用いられる。その他、パーソナルコンピュータに簡単に着脱できるデータ記録媒体なら何を用いて良い。
【0048】
専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを利用する場合には、ユーザは、クライアントアプリケーションソフトウェアを入手する。クライアントアプリケーションソフトウェアは、オンラインストレージサービスを利用するための専用のアプリケーションソフトウェアであり、ファイル操作や管理のためのプログラム、ファイルのアップロード、ダウンロードのためのプログラム、オンラインサーバにログインするための処理を行うプログラム、動画や静止画のファイル変換プログラム、コンテンツデータを購入するプログラム等からなる。そして、このクライアントアプリケーションソフトウェアをセットアップすると、クライアントアプリケーションソフトウェアが着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれる。
【0049】
この着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれたクライアントアプリケーションソフトウェアを実行させると、ファイル管理、サーバへのログイン認証、ファイルのアップロードやダウンロード、コンテンツデータの購入等の操作が簡単に行える。着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれたクライアントアプリケーションソフトウェアでオンラインサーバへのログインを行う場合には、着脱自在の携帯型記録媒体25に、ユーザIDやパスワード、ISP(Internet Service Provider)などのログイン情報が暗号化されて記録される。サーバへログインするときには、この着脱自在の携帯型記録媒体25に記録されているユーザ管理情報が利用される。
【0050】
専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを利用すると、オンラインストレージサービスのサーバにログインしたり、コンテンツをアップロードしたり、ダウンロードしたりするサービスが行える。専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを利用すると、ユーザ領域18があたかも自分のパーソナルコンピュータの一部として利用でき、汎用のブラウザを使ったサービスに比べて、使い勝手が上がり、より多彩なサービスが行える。
【0051】
また、このクライアントアプリケーションソフトウェアは、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれる。このため、外出先で、急用があり、オンラインストレージサービスを利用しなければならないような場合でも、他のパーソナルコンピュータを使って、同様のサービス環境で、簡単にサービスが受けられる。
【0052】
すなわち、図1において、通常、ユーザは、パーソナルコンピュータ2をユーザ端末として使っている。このパーソナルコンピュータ2には、着脱自在の携帯型記録媒体25が装着される。この着脱自在の携帯型記録媒体25には、クライアントアプリケーションソフトウェアが書き込まれている。このパーソナルコンピュータ2に装着されている着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれているクライアントアプリケーションソフトウェアを起動させることで、オンラインストレージサービスが受けられる。
【0053】
外出時には、ユーザは、パーソナルコンピュータ2から着脱自在の携帯型記録媒体25を外し、着脱自在の携帯型記録媒体25を携帯する。そして、外出先でオンラインストレージサービスを利用する場合には、着脱自在の携帯型記録媒体25が外出先のパーソナルコンピュータ2Aに装着される。外出先のパーソナルコンピュータ2Aに着脱自在の携帯型記録媒体25を装着し、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれているクライアントアプリケーションソフトウェアを起動させると、通常ユーザが使用しているパーソナルコンピュータ2と同様のサービス環境で、オンラインストレージサービスが受けられる。
【0054】
図6は、ユーザ端末として使用できる標準的なパーソナルコンピュータの構成を示すものである。図6において、バス51には、CPU(Central Processing Unit)52、RAM(Random Access Memory)53、ROM(Read Only Memory)54が接続される。バス51は、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)バスである。また、バス51には、内蔵HDD55が接続される。更に、バス51には、グラフィックスプロセッサ56、オーディオプロセッサ57、LAN(Local Area Network)プロセッサ58、モデム59、USBドライバ60等が接続される。
【0055】
なお、より詳細には、RAM53とCPU52とは、高速処理実現するためにローカルバスで繋がれている。また、このローカルバスに、グラフィックスプロセッサ56を接続する場合もある。このローカルバスとPCIバス51とを繋ぐブリッジ回路が設けられる。このローカルバスとPCIバスとを繋ぐブリッジ回路は、ノースブリッジと呼ばれている。また、例えばIDE(Integrated DeviceElectronics) の構成の内部HDD55とPCIバス51との間には、サウスブリッジと呼ばれるブリッジ回路が設けられる。ノースブリッジやサウスブリッジは、チップセットと呼ばれるホストコントローラに設けられる。このホストコントローラには各種の構成のものがある。ここでは、ホストコントローラやローカルバスについては言及しない。
【0056】
ROM54には、ハードウェアを制御するためのBIOS(Basic Input/Output System)が書き込まれている。HDD55には、基本制御プログラムであるOS(Operating System)や、その他、各種のアプリケーションプログラム、ドライバのプログラム等が書き込まれている。
【0057】
USBドライバ60には、キーボード61やマウス62等の入力装置や、CD−ROMドライブ63、フロッピディスクドライブ64等が装着される。また、このUSBドライバ60には、USBインターフェースのフラッシュメモリ65が着脱自在に装着される。
【0058】
例えば、このUSBインターフェースのフラッシュメモリ65が着脱自在の携帯型記録媒体25とされる。このUSBインターフェースのフラッシュメモリ65に、クライアントアプリケーションソフトウェアが書き込まれる。
【0059】
このように、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれるクライアントアプリケーションソフトウェアでオンラインストレージサービスを受ける場合の処理について説明する。
【0060】
図7は、クライアントアプリケーションソフトウェアを使ってオンラインストレージサービスを受ける場合の手順を示すフローチャートであり、図8はクライアントアプリケーションソフトウェアでのデータの流れを示すシーケンス図である。
【0061】
図7に示すように、ユーザは、まず、クライアントアプリケーションソフトウェアを、例えばオンラインサーバのホームページからダウンロードして入手する(ステップS1)。クライアントアプリケーションソフトウェアは、オンラインストレージサービスを利用するためのアプリケーションソフトウェアである。クライアントアプリケーションソフトウェアは、前述したように、ファイル操作や管理のためのプログラム、オンラインサーバのサービス機能を使うファイルのアップロード、ダウンロードのためのプログラム、オンラインサーバにログインするための処理を行うプログラム、動画や静止画のファイル変換プログラム、コンテンツを購入するためのプログラム等からなる。これらのプログラムは、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれて使用される。
【0062】
勿論、これらのプログラムの全てを着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込むのではなく、これらのプログラムの一部を着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込むようにしても良い。
【0063】
また、オンラインサーバにログインするためのプログラムは、着脱自在の携帯型記録媒体25にユーザIDやパスワード、ISP等のユーザ管理情報を格納し、この着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれたユーザ管理情報を使って、オンラインサーバにログインできるようになっている。
【0064】
ネットワークストレージサービスを利用している会員は、例えば、インターネットのホームページ上から、クライアントアプリケーションソフトウェアをダウンロードすることができる。また、会員だけでなく、これから会員になろうとしている人に対して、無償で提供するようにしても良い。勿論、ストレージサービスを利用している会員に対して、クライアントアプリケーションソフトウェアをCD−ROM等の記録媒体に格納して提供するようにしても良い。
【0065】
入手されたクライアントアプリケーションソフトウェアが着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれる(ステップS2)。クライアントアプリケーションソフトウェアの着脱自在の携帯型記録媒体25への書き込みは、例えば、セットアッププログラムを使って行われる。このとき、セットアッププログラムにより、クライアントアプリケーションソフトウェアは、着脱自在の携帯型記録媒体25に記録されるようになっている。
【0066】
なお、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれるクライアントアプリケーションソフトウェアには、OSの異なる複数のアプリケーションソフトウェアが含まれている。現在普及しているOSとしては、Windows(登録商標)、MacOS(登録商標)、Linux等がある。これら全てのOSに専用のアプリケーションソフトウェアを用意しても良いが、全てのOSに専用のアプリケーションソフトウェアを用意するのは困難である。そこで、Java(登録商標)のような中間言語を採用して、マルチOSで使用できるようにすることが考えられる。この例では、Windows(登録商標)用のアプリケーションソフトウェアと、Java(登録商標)のような中間言語のマルチOSのアプリケーションソフトウェアが用意される。このように着脱自在の携帯型記録媒体25に複数のOSに対応できるアプリケーションソフトウェアを書き込んでおくことで、物理的な仕様が満足される限り、どのような種類のパーソナルコンピュータでも、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれたアプリケーションソフトウェアを実行させることができる。
【0067】
つまり、例えば、着脱自在の携帯型記録媒体25はUSBインターフェースのフラッシュメモリであり、PCクライアントアプリケーションソフトウェアは、図9及び図10に示すように、Windows(登録商標)版のアプリケーションソフトウェアと、マルチOS版のアプリケーションソフトウェアが用意される。Windows(登録商標)版のアプリケーションソフトウェア”XXX.exe”は、図9に示すように、着脱自在の携帯型記録媒体25に記録されており、Windows(登録商標)のOSの下で動作する。また、USBドライバのような着脱自在の携帯型記録媒体25のハードウェアとは、Windows(登録商標)のOS用のBIOSやドライバを使ってアクセスされる。また、着脱自在の携帯型記録媒体25には、ユーザ記録管理領域が設けられており、このユーザ記録管理領域には、ユーザIDやパスワードなどのユーザ管理情報が暗号化されて記録される。
【0068】
マルチクライアントアプリケーションソフトウェア”XXX.class”は、Java(登録商標)の中間コードであり、図10に示すように、着脱自在の携帯型記録媒体25に記録される。この中間コードは、インタープリタやジャストインタイムコンパイラで解釈又はコンパイルされて、Windows(登録商標)、Linux、MacOS(登録商標)等、複数のOSの下に動作される。また、USBドライバのような着脱自在の携帯型記録媒体25のハードウェアとは、Windows(登録商標)、Linux、MacOS(登録商標)等、各OS用のBIOSやドライバを使ってアクセスされる。また、着脱自在の携帯型記録媒体25には、ユーザ記録管理領域が設けられており、このユーザ記録管理領域には、ユーザIDやパスワードなどのユーザ管理情報が暗号化されて記録される。
【0069】
なお、このクライアントアプリケーションソフトウェアは、レジストリに痕跡を残したり、テンポラリファイルを作成したりしない完全独立型のアプリケーションとすることが望まれる。
【0070】
このように、クライアントアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の携帯型記録媒体25は、パーソナルコンピュータに着脱自在に装着される。図7に示すように、この着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれたクライアントアプリケーションソフトウェアを起動させる際に、着脱自在の携帯型記録媒体25が装着されているパーソナルコンピュータの動作環境が判断される(ステップS3)。
【0071】
ここで、着脱自在の携帯型記録媒体25が装着されているパーソナルコンピュータのOSがWindows(登録商標)の場合には、Windows(登録商標)の動作環境の下で、USBドライバ等のハードウェアの動作環境が設定される(ステップS4)。そして、Windows(登録商標)のOS用のアプリケーションソフトウェアが起動され、Windows(登録商標)のOSにプラグインされる(ステップS5)。
【0072】
この場合には、図9に示したように、USBドライバのようなデバイスドライバやBIOSは、Windows(登録商標)のOS用のものが使われ、USBインターフェースのフラッシュメモリの着脱自在の携帯型記録媒体25は、Windows(登録商標)のOS用の下にマウントされる。そして、Windows(登録商標)版のアプリケーションソフトウェア”XXX.exe”がWindows(登録商標)のOSの下で実行される。
【0073】
着脱自在の携帯型記録媒体25が装着されているパーソナルコンピュータのOSが他のOSの場合には、他のOSの動作環境の下で、PCIドライバ等のハードウェアの動作環境が設定される(ステップS6)。そして、Java(登録商標)による中間コードのマルチOS用のアプリケーションソフトウェアが起動される(ステップS7)。
【0074】
この場合には、図10に示したように、USBドライバのようなデバイスドライバやBIOSはWindows(登録商標)、Linux、MacOS(登録商標)等、各OS用のものが使われ、USBインターフェースの着脱自在の携帯型記録媒体25は、各OS用のBIOSやドライバを使ってマウントされる。Java(登録商標)の中間コードによるマルチクライアントアプリケーションソフトウェア”XXX.class”は、インタープリタやジャストインタイムコンパイラで解釈又はコンパイルされて、Windows(登録商標)、Linux、MacOS(登録商標)等、各OSの下に動作される。
【0075】
これにより、ファイル操作や管理などのクライアントアプリケーションソフトウェア等の無償機能のアプリケーションが使用できる(ステップS8)。
【0076】
ここでは、一例として、サーバを利用しないアプリケーションを無償とし、サーバを利用するアプリケーションを有償としているが、無償機能のアプリケーションをどのレベルまで設定し、有償のアプリケーションをどのレベルにまで設定するかについてはいろいろと考えられ、これに限定されるものではない。ファイル操作や管理などのアプリケーションソフトウェアは、サーバを利用することがないので、無償機能のアプリケーションとする。
【0077】
無償機能のアプリケーションでは、図8に示すように、着脱自在の携帯型記録媒体25がマウントされ(ストリームST1)、その着脱自在の携帯型記録媒体25のアプリケーションソフトウェア”XXX.exe”が起動されると(ストリームST2)、ファイルの操作、管理などの無償のアプリケーションソフトウェアが実行可能となる。
【0078】
図7において、有償機能であるファイルのアップロード、ダウンロード等、オンラインストレージサーバ側とのサービス機能を使うときには(ステップS9)、着脱自在の携帯型記録媒体25にある暗号化されたユーザ管理情報(ユーザIDやパスワード、ISP)が、ログイン認証の情報として、サーバに渡される(ステップS10)。オンラインストレージサーバは、ログイン情報が送られてきたら、ログイン認証からユーザ管理情報を参照して、クライアントアプリケーションソフトウェアにサービスレベルの情報を戻す(ステップS11)。
【0079】
すなわち、着脱自在の携帯型記録媒体25には、図11に示すように、ユーザIDやパスワード、ISPの情報等のユーザ管理情報が暗号化されて記録されている。このユーザ管理情報は、例えば、アプリケーションソフトウェアを着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込むときに、あるいは、ユーザが最初オンラインストレージサーバにログインするときに、ユーザにより入力される。
【0080】
図8でストリームST3で示すように、アプリケーションソフトウェアは、着脱自在の携帯型記録媒体25に保管されているユーザ管理情報が読みとられ、このユーザ管理情報の暗号が復号化される。そして、例えばSSL(Secure Sockets Layer)により保護されて、ユーザ管理情報がオンラインストレージサーバに送られる。オンラインストレージサーバは、ログイン情報が送られてきたら、ログイン認証からユーザ管理情報を参照して、クライアントアプリケーションソフトウェアにサービスレベルの情報を戻す。
【0081】
なお、SSLは、クレジットカード番号などの重要な情報の傍受を防ぐために、安全な通信チャネルを確立する目的で開発された提案型公開規格である。SSLの主な目的は、World Wide Web上で安全な電子商取引を可能にすることである。
【0082】
なお、ユーザ端末となるパーソナルコンピュータをインターネットに接続する環境は、グローバルなIP(Interlace to Progressive)アドレスが割り当てられる場合と、プライベートアドレスの場合とがある。また、NAT(Network Address Translation)やIPマスカレードにより、ルータでプライベートアドレスが割り振られる場合がある。ユーザ端末とオンラインサーバとの通信には、HTTP(HyperText Transfer Protocol) やHTTPS等の標準的なプロトコルが使われ、セッション層で管理される。このため、サーバ側のシステムからは独立性が高く、サーバ構築に自由度を持たせることができる。
【0083】
なお、HTTPは、World Wide Web上の情報にアクセスするために用いられるクライアント/サーバープロトコルである。HTTPSは、HTTPのセキュリティを向上すると共にインターネットからダウンロードすることができる機能などを提供するものである。
【0084】
また、ユーザ端末となるパーソナルコンピュータ2のインターネットに接続する環境が、IPアドレスがグローバルアドレスだけでなく、プライベートアドレスにも対応できる。また、NATやIPマスカレード機能付きのルータ経由でのサービスの利用も可能である。
【0085】
また、クライアントアプリケーションソフトウェアが、着脱自在の携帯型記録媒体25上のユーザ管理情報を常に監視しながら動作するようにすると(図8のストリームST8)、着脱自在の携帯型記録媒体25を物理キーとすると、物理キーを接続しているときのみサービスを利用できるようにので、二重サービスの提供などクライアント側の不正な利用を防止できる。
【0086】
ユーザ管理情報は、図12に示すように、各ユーザ毎に用意されている。そして、各ユーザには、契約/課金種別が記録されている。各ユーザのサービスは、ランク付けされる。このランク付けの判断基準としては、会員の契約課金状況、サービスの利用コースや期間だけでなく、クライアントアプリケーションソフトウェアの使用回数を使うようにすることが考えられる。
【0087】
すなわち、クライアントアプリケーションソフトウェアを使用すると、オンラインストレージのサービスを受けるたびに、ユーザ管理情報が送られてくる。これにより、各ユーザのクライアントアプリケーションソフトウェアの使用回数がカウントされる。
【0088】
ログイン認証テーブルには、図13に示すように、各ユーザ毎に、ユーザID、パスワード、ISP等のユーザ管理情報が記録されているとともに、サービスレベルが記録される。
【0089】
ログイン認証テーブルの各ユーザ毎のサービスレベルは、会員の契約課金状況、サービスの利用コースや期間、クライアントアプリケーションソフトウェアの使用回数等を参照して決定される。例えば、使用回数の多いユーザには、サービスレベルに応じて高くなる。
【0090】
オンラインストレージサーバは、ログイン情報が送られてきたら、ログイン認証からユーザ管理情報を参照して、クライアントアプリケーションソフトウェアにサービスレベルの情報を戻す。これにより、会員課金状況におけるサービスの差別化が行える。
【0091】
各サービスレベルのサービスとしては、例えば、以下に示すようにすることが考えられる。
【0092】
(1)サービスレベルSV1(静止画サービス):ユーザ領域に保管したデータファイルのうち、静止画データについては、サムネール表示が行われる。このサムネール表示により、静止画データを管理できる。
【0093】
(2)サービスレベルSV2(ストリーミングサービス):静止画サービスに加え、ユーザ領域に保管した動画データを、ストリーミング再生することができる。
【0094】
(3)サービスレベルSV3(共有サービス):静止画サービス、ストリーミングサービスに加え、自分の保管したコンテンツデータを他のユーザに公開したり、他のユーザのコンテンツデータを見ることができる。
【0095】
なお、上述のサービスレベルは一例であり、各サービスレベルでどのようなサービスを行うかは各種考えられる。要は、サービスレベルに応じて、ユーザのサービスに差別化を図り、例えば、使用回数の多いユーザに、特典を与えることである。
【0096】
図7において、オンラインストレージサーバからサービスレベルの情報が戻されたら、このサービスレベルの情報を下に、クライアントアプリケーションソフトウェアの機能が判断され、サービスレベルが設定される(ステップS12)。そして、返されてきたサービスレベルの情報にしたがって、オンラインストレージサービスが利用できる(ステップS13)。
【0097】
例えば、返されてきたサービスレベルがサービスレベルSV1なら、静止画のみのサービスが利用できる。サービスレベルSV2なら、静止画サービスとストリーミング再生サービスが利用できる。サービスレベルSV3なら、静止画サービスと、ストリーミング再生サービスと、共有サービスが利用できる。
【0098】
ここで、ユーザが未だ会員ではなく、有償機能のサービスが利用できないレベルのときには、使用不可のメッセージが出されるとともに、オンラインストレージサービスの案内に導かれる(ステップS14)。
【0099】
例えば、会員でない人がクライアントアプリケーションソフトウェアを使用している場合には、無償機能であるファイル管理のアプリケーションのみが使用でき、オンラインサーバに接続しようとすると、使用不可のメッセージが出されるとともに、オンラインストレージサービスの案内に導かれる。ここで、必要事項を入力すると会員になることができ、会員になると、各種のサービスが受けられるようになる。
【0100】
有償サービスであるコンテンツデータのファイルをアップロードする場合には、図8に示すように、着脱自在の携帯型記録媒体25のユーザ管理情報が参照され、このユーザ管理情報がオンラインサーバに送られる。このユーザ管理情報によりユーザIDが特定される。ファイルのアップロード命令が送信され、このユーザIDのユーザ管理領域に、コンテンツデータのファイルがアップロードされる(ストリームST6)。
【0101】
コンテンツデータのファイルをダウンロードする場合には、図8に示すように、ファイルのダウンロード命令が送信され、指定されたコンテンツのデータがダウンロードされる。ダウンロードされたコンテンツデータは、着脱自在の携帯型記録媒体25に記録される(ストリームST7)。
【0102】
このように、この発明の実施の形態では、USBインターフェースのフラッシュメモリを着脱自在の携帯型記録媒体25として用い、この着脱自在の携帯型記録媒体25に、オンラインストレージサーバを利用するためのクライアントアプリケーションソフトウェアが書き込まれる。この着脱自在の携帯型記録媒体25を携帯することで、外出先のパーソナルコンピュータ2Aからでも、オンラインストレージサービスが容易に利用できる。
【0103】
また、例えば、自前のパーソナルコンピュータを持ち歩くような場合に、自前のパーソナルコンピュータのデータ記録容量の制約から、全てのデータを持ち歩けない場合がある。このような場合には、オンラインストレージ13のユーザ領域18に、必要なデータファイルを全てアップロードしておく。このようにすると、携帯した自分のパーソナルコンピュータには蓄積されていないデータが必要になった場合、いつでも、必要なデータファイルを、オンラインストレージサービスを利用して、自分のユーザ領域から手軽にダウンロードできる。
【0104】
また、出先から新規のデータファイルを持ち帰りたいが、自前のパーソナルコンピュータのデータ記録容量が足りない場合もある。この場合には、ユーザ領域18にそのデータファイルをアップロードとすれば、オンラインストレージサービスを利用して、この難局を逃れることができる。
【0105】
また、パーソナルコンピュータを持ち歩く人は多いが、パーソナルコンピュータを携帯していると、不意にデータを消去してしまったり、変更を加えてしまうことがある。また、パーソナルコンピュータを落下させたり、衝撃を与えてしまい、データを消失してしまうことがある。このようなデータの消失や破損に備えて、オンラインストレージサービスにその中身をバックアップする用途も考えられる。着脱自在の携帯型記録媒体25を使うことで、オンラインストレージ13のユーザ領域18のデータはいつでもどこでも利用できるようになるので、出先からのバックアップ(アップロード)やデータ修復(ダウンロード)も可能である。
【0106】
また、上述のように、クライアントアプリケーションソフトウェアは、無償の機能と有償の機能とが共存している。このようにすると、未だ会員となっていないユーザに対しても、ファイル管理などの機能が利用できる。未だ会員となっていないユーザは、無償の機能を使っているうちに、有償の機能に興味を持つようになると考えられる。更に、使用回数を増やすことで、サービスの差別化が図られている。このように、同じクライアントアプリケーションソフトウェアを使いながら、会員であるかどうか、使用回数が多いかどうか等によりサービスが差別化されている。これにより、オンラインストレージサービスの利用が促進できる。
【0107】
なお、上述の例では、USBインターフェースのフラッシュメモリやカード型のHDドライブをクライアントアプリケーションソフトウェアを書き込むための着脱自在の携帯型記録媒体25としているが、前述したように、着脱自在の携帯型記録媒体25としては、メモリカードを用いても良いし、USBやIEEE1394のような汎用インターフェースのCD−ROMドライブ、DVDドライブ、MOドライブ、MDドライブ、磁気ディスクドライブを用いても良い。
【0108】
インターフェースとしては、SCSI(Small Computer System Interface) のものでも良いが、外出先で容易に着脱できることを考えると、USBやIEEE1394のように簡単に着脱できるものが良いかもしれない。また、携帯することを考慮すると、CD−ROMドライブやDVDドライブは、携帯しずらいかもしれない。磁気ディスクでも、フレキシブルディスクのように、容量が小さく、転送速度の遅いものは、使用しずらいかもしれない。USBインターフェースのフラッシュメモリか、フラッシュメモリカードが、クライアントアプリケーションソフトウェアを書き込むための着脱自在の携帯型記録媒体25として使うのに好適であると考えられる。特に、デスクトップ型のパーソナルコンピュータでも、ノート型のパーソナルコンピュータでも使えることを考慮すると、USBインターフェースのフラッシュメモリが最適と考えられる。勿論、今後、各種の記録媒体が登場してくると考えられる。また、インターフェースについても、各種のものが開発されている。着脱自在の携帯型記録媒体25としては、汎用性が高く、簡単に着脱できるものであれば、どのようなものも利用可能である。
【0109】
また、上述の例では、クライアントアプリケーションソフトウェアをユーザがネット上から入手し、このクライアントアプリケーションソフトウェアを、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込むようにしているが、クライアントアプリケーションソフトウェアが予め書き込まれた着脱自在の携帯型記録媒体25を販売するようにしても良い。また、今後、着脱自在の携帯型記録媒体25の値段も下がってくると予想される。安価な着脱自在の携帯型記録媒体25が入手できるのなら、クライアントアプリケーションソフトウェアが予め書き込まれた着脱自在の携帯型記録媒体25を町や店頭で配布したり、雑誌の付録として提供することも考えられる。クライアントアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の携帯型記録媒体25を受け取ったユーザは、自分のパーソナルコンピュータにその着脱自在の携帯型記録媒体25を装着するだけで、オンラインストレージサービスを利用できるようになる。このため、オンラインストレージサービスの利用が促進できる。
【0110】
【発明の効果】
この発明によれば、着脱自在の携帯型の記録媒体にオンラインストレージサービスを受けるためのクライアントアプリケーションソフトウェアが記録されている。このオンラインストレージサービスを受けるためのクライアントアプリケーションソフトウェアが記録されている着脱自在の携帯型の記録媒体をパーソナルコンピュータに装着すれば、直ちにオンラインストレージサービスを受けることができる。このため、クライアントアプリケーションソフトウェアが記録されている着脱自在の携帯型の記録媒体を携帯すれば、いつでも、どこでも、オンラインストレージサービスを受けることができ、クライアントサーバーシステムのサービスを利用するためのクライアントアプリケーションソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピュータを持ち運ぶ必要がなくなる。
【0111】
また、オンラインストレージサービスとクライアントアプリケーションソフトウェアが連携すれば、グローバルな共有ディレクトリとして、パーソナルコンピュータの記録メディアの擬似的な容量拡張になる。
【0112】
また、クライアントアプリケーションソフトウェアがオンラインストレージサービスにログイン認証し、そのログインした顧客情報に従って、アプリケーションの機能をリアルタイムで制御することができる。これにより、会員課金状況におけるサービス(クライアントアプリケーション機能)の差別化が行える。
【0113】
会員課金状況の判断としては、サービスの利用コースや期間だけでなく、クライアントアプリケーションソフトウェアの使用回数をカウントして、使用回数による制限や課金、サービスレベルの設定が可能である。また、有償の機能と無償の機能が用意され、会員でなくても、無償の機能が利用できる。このように、差別化を図ることで、サービスの利用促進を図ることができる。
【0114】
また、着脱自在の携帯型の記録媒体に、クライアントアプリケーションソフトウェアと共に、パスワードやユーザIDのようなユーザ管理情報が暗号化されて記録されている。これにより、ユーザがパスワードやユーザIDを覚えていなくても、ログイン認証ができる。また、着脱自在の携帯型の記録媒体にユーザ管理情報を記録しておくと、簡易的な物理キーとしても利用できる。
【0115】
更に、着脱自在の携帯型の記録媒体に記録されるクライアントアプリケーションソフトウェアは、複数のOS用のものを用意することで、どのような種類のパーソナルコンピュータをユーザ端末として使用しても、同様の操作環境を提供できる。また、中間コードを利用することで、マルチOSのアプリケーションが実現できる。
【0116】
更に、クライアントアプリケーションが、着脱自在の記録媒体上のユーザ管理情報を常に監視しながら動作するようにすると、物理キーを接続している時のみサービスを利用できるので、二重サービスの提供などクライアント側の不正な利用を防止できる。
【0117】
また、ユーザ端末となるパーソナルコンピュータ側でインターネットに接続する環境が、IPアドレスがグローバルアドレスだけでなく、プライベートアドレスにも対応できる。NAT機能付きのルータ経由での利用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【図3】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【図4】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【図5】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【図6】ユーザ端末として用いられるパーソナルコンピュータの基本構成を示すブロック図である。
【図7】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いるフローチャートである。
【図8】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いるシーケンス図である。
【図9】クライアントアプリケーションソフトウェアの説明に用いるブロック図である。
【図10】クライアントアプリケーションソフトウェアの説明に用いるブロック図である。
【図11】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【図12】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【図13】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【符号の説明】
2、2A・・・ユーザ端末となるパーソナルコンピュータ、3・・・ネットワーク、13・・・オンラインストレージ、14・・・顧客ファイル管理サーバ、25・・・携帯型記録媒体
【発明の属する技術分野】
この発明は、オンラインストレージにユーザ領域を割り当て、ユーザ端末の操作によりネットワークを介してオンラインストレージをアクセスし、ユーザ毎に割り当てられた領域にユーザのデータを保管するようなサービスに用いて好適なデータ保管システム、データ管理方法、及びデータ記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユーザのデータをオンラインストレージに保管するとともに、コンテンツデータの購入が容易に行えに、データの管理が統合的に行えるようにしたオンラインストレージサービスのシステムが提案されている。
【0003】
このようなオンラインストレージサービスのシステムでは、ネットワークによりアクセス可能なオンラインストレージが設けられる。オンラインストレージは、契約を行ったユーザがコンテンツデータの保管に利用できるユーザ領域を提供するものである。このオンラインストレージに、ユーザ毎に、ユーザ領域が割り振られる。このオンラインストレージのユーザ領域は、契約されている期間、契約されて容量の範囲内で、データを保管する領域として、ユーザが自由に使うことができる。ユーザは、パーソナルコンピュータ等をユーザ端末として使い、自分のユーザ領域にあるデータの追加や削除、移動が行える。また、ユーザ領域に、購入したコンテンツデータのファイルを保管させることができる。
【0004】
このようなオンラインストレージサービスでは、コンテンツデータの購入は、コンテンツライブラリからオンラインストレージのユーザ領域へのファイルの複製という処理で実現できる。
【0005】
また、ユーザは、自分に割り当てられているユーザ領域については、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末を使ってアクセスすることができる。ユーザが購入したコンテンツデータのファイルは、そのユーザのユーザ領域に保管されている。ユーザは、自分に割り当てられているユーザ領域にアクセスして、自分の写真や動画のファイルをアップロードしたり、ダウンロードしたり、ユーザが購入したコンテンツデータのファイルをダウンロードしたり、ストリーミング再生して楽しむことができる。
【0006】
このようなオンラインストレージのサービスを利用するには、従来、汎用のブラウザが利用されている。すなわち、このようなサービスを利用する場合には、ユーザは、ブラウザを立ち上げ、オンラインサーバのURL(Uniform ResourceLocator)にアクセスする。オンラインサーバのURLにアクセスすると、認証ページが送られてくる。この認証ページには、ユーザIDの記入ボックス及びパスワードの記入ボックスが設けられる。ユーザは、契約時に送られてきたユーザIDとパスワードを入力し、ログインする。このユーザIDとパスワードを下に認証が行われ、認証が成立すると、オンラインストレージサービスのページが送られている。このオンラインストレージサービスのページを利用して、コンテンツのデータのアップロードやダウンロード、コンテンツデータの購入等、各種のサービスが行われる。
【0007】
ネットワークを使ったコンピュータシステムとしては、以下の特許文献が知られている。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−249948号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のオンラインストレージサービスでは、汎用のブラウザを使ってサービスが提供されている。汎用のブラウザを使えば、特別なアプリケーションソフトウェアは不要であるが、汎用のブラウザでは、提供できるサービスがHTML(Hyper Text Markup Language)言語の記述により制限されているため、使い勝手が悪く、不便なユーザインターフェースを強いられる結果となる。
【0010】
そこで、オンラインストレージサービスのサーバへのログインや、コンテンツデータの購入、データのアップロードやダウンロード等が簡単に行える専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを用意することが考えられる。専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを使えば、オンラインストレージサービスに特化した各種の機能を実現でき、使い勝手の改善が図れる。
【0011】
すなわち、オンラインストレージサービスを利用するための専用のクライアントアプリケーションソフトウェアが用意される。例えば、この専用のクライアントアプリケーションソフトウェアがオンラインストレージサーバを運営している管理会社のサイトで提供される。ユーザは、このサイトから、専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを入手する。そして、このクライアントアプリケーションソフトウェアをユーザ端末として用いるパーソナルコンピュータに内蔵されたHDD(Hard Disk Drive)にインストールする。このパーソナルコンピュータに内蔵されたHDDにインストールされた専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを起動すると、オンラインストレージサービスのサーバにログインしたり、データをアップロードしたり、ダウンロードしたり、コンテンツデータを購入するサービスが行える。
【0012】
このような専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを利用すると、例えばオンラインストレージのユーザ領域が自分のパーソナルコンピュータの一部として使えるようなユーザインターフェースが実現でき、汎用のブラウザを使ったサービスに比べて、使い勝手が上がり、より多彩なサービスが行える。
【0013】
しかしながら、クライアントアプリケーションソフトウェアをユーザのパーソナルコンピュータに内蔵されているHDDにインストールして使用すると、クライアントアプリケーションソフトウェアをインストールしているパーソナルコンピュータでしか同様のサービスを受けられなくなるという問題が生じてくる。
【0014】
例えば、急な用事があり、外出先で、他のパーソナルコンピュータを利用して、オンラインストレージサービスを利用したいというようなことが想定される。この場合、外出先のパーソナルコンピュータにはクライアントアプリケーションソフトウェアがインストールされていないため、外出先で、他のパーソナルコンピュータでは、同様のオンラインストレージサービスを受けることができない。勿論、この場合には、汎用のブラウザを使えば、オンラインストレージサービスを受けられるが、汎用のブラウザを使うと、操作性が悪くなり、同一のサービス環境が維持できない。
【0015】
また、クライアントアプリケーションソフトウェアをパーソナルコンピュータに内蔵されたHDDにインストールするような構成では、クライアントアプリケーションソフトウェアを各パーソナルコンピュータにインストールする必要がある。したがって、一人で複数のパーソナルコンピュータを所有しているユーザは、各パーソナルコンピュータにクライアントアプリケーションソフトウェアをインストールする必要があり、めんどうな作業を強いられる。
【0016】
また、新しいパーソナルコンピュータを購入すると、新たにクライアントアプリケーションソフトウェアを再度インストールする必要がある。クライアントアプリケーションソフトウェアをインストールする作業は手間がかかり、更に、同一環境を保つためには、設定をし直す必要がある。
【0017】
したがって、この発明の目的は、外出先等でも、通常のユーザ端末を使ったときと同様のオンラインストレージサービスを受けられると共に、インストール作業や設定作業から解放できるデータ保管システム、データ管理方法、データ記録媒体を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ユーザ毎に領域が割り当てられ、割り当てられた領域にユーザのデータのファイルが保管されるオンラインストレージ手段と、オンラインストレージ手段を管理する管理サーバと、オンラインストレージ手段をアクセスするためのユーザ端末と、オンラインストレージ手段とユーザ端末との間でデータのやり取りを行うネットワークとからなり、ユーザ端末の操作によりネットワークを介してオンラインストレージ手段をアクセスし、ユーザ毎に割り当てられた領域にユーザのデータを保管するサービスを提供するデータ保管システムであって、オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体を用意し、オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体をユーザ端末に装着し、アプリケーションソフトウェア起動させ、オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体が装着されたユーザ端末でオンラインストレージサービスを受けるようにしたデータ保管システムである。
【0019】
この発明は、オンラインストレージにユーザ領域を割り当て、ユーザ端末の操作によりネットワークを介してオンラインストレージをアクセスし、ユーザ毎に割り当てられた領域にユーザのデータを保管するオンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体を用意し、オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体を携帯可能とし、オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体をユーザ端末に装着し、アプリケーションソフトウェア起動させ、オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体が装着されたユーザ端末でオンラインストレージサービスを受けるようにしたデータ管理方法である。
【0020】
この発明は、オンラインストレージにユーザ領域を割り当て、ユーザ端末の操作によりネットワークを介してオンラインストレージをアクセスし、ユーザ毎に割り当てられた領域にユーザのデータを保管するオンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが記録される、ユーザ端末に着脱自在とされたデータ記録媒体である。
【0021】
着脱自在の携帯型の記録媒体に、オンラインストレージサービスを受けるためのクライアントアプリケーションソフトウェアが記録されている。このオンラインストレージサービスを受けるためのクライアントアプリケーションソフトウェアが記録されている着脱自在の携帯型の記録媒体をパーソナルコンピュータに装着すれば、直ちにオンラインストレージサービスを受けることができる。このため、クライアントアプリケーションソフトウェアが記録されている着脱自在の携帯型の記録媒体を携帯すれば、いつでも、どこでも、オンラインストレージサービスを受けることができ、クライアントサーバーシステムのサービスを利用するためのクライアントアプリケーションソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピュータを持ち運ぶ必要がなくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用されたシステムの一例を示すものである。図1において、オンラインストレージサービスの管理会社1は、映画やドラマのような動画のコンテンツデータや、静止画のコンテンツデータ、音楽のコンテンツデータ等を、総合的に管理している。また、このオンラインストレージサービスの管理会社1は、コンテンツデータの販売や提供ばかりでなく、ユーザのデータファイルを保管するサービスや、それに付随するサービスを行っている。なお、このオンラインストレージサービスの管理会社1のサービスを行う全体のサーバをオンラインサーバと称することとする。
【0023】
オンラインストレージサービスの管理会社1は、提供、販売している多数のコンテンツデータが格納されているコンテンツライブラリ11と、このコンテンツライブラリ11を管理しているライブラリ管理サーバ12と、ユーザのコンテンツデータを保管するためのオンラインストレージ13と、このオンラインストレージ13を管理している顧客ファイル管理サーバ14と、配信情報が格納されている配信管理データベース15と、配信管理を行っている配信管理サーバ16を備えている。更に、顧客との間でメッセージをやり取りするためのメール処理サーバ17とを備えている。
【0024】
これらのサーバ12、14、16、17は、ネットワークにより接続されており、互いにデータのやり取りが可能とされている。また、これらのサーバ12、14、16、17は、通信インターフェース19を介して、ネットワーク3と接続可能とされている。ネットワーク3は、例えば、インターネットである。
【0025】
なお、これらのサーバ12、14、16、17は、それぞれ、専用のコンピュータ上で実現しても良いし、また、同一のコンピュータ上で実現しても良い。また、コンテンツライブラリ11やオンラインストレージ13は、サーバのストレージデバイス上に実現しても良いし、専用のコンピュータを用意しても良い。また、ここでは、これらのサーバ12、14、16、17や、コンテンツライブラリ11、オンラインストレージ13は、同一のオンラインストレージサービスの管理会社1内に設けられているが、これらを別々の会社で運営することも可能である。
【0026】
ユーザ端末は、ユーザが操作する端末で、パーソナルコンピュータ2で実現できる。このパーソナルコンピュータ2は通信機能を有しており、ネットワーク3に接続可能とされている。パーソナルコンピュータ2のネットワーク3への接続は、電話回線を利用して、ダイアルアップやxDSL(Digital Subscriber Line)で行っても良いし、CATV(Cable Television )のネットワークサービスや携帯電話のネットワークサービス等を利用しても良い。勿論、専用回線を用いても良い。
【0027】
コンテンツライブラリ11は、提供、販売する多数のコンテンツデータが格納できるように、大容量のストレージデバイスを有している。コンテンツライブラリ11に保管されているコンテンツデータのファイルは、図2に示すように、ファイル名と、登録日時と、ジャンルと、ファイルサイズと、ファイル形式と、販売金額と、コンテンツ内容とで管理されている。
【0028】
コンテンツデータのファイル名とは、各コンテンツファイルが識別できるように付けられた各ファイル固有の名称である。登録日時は、コンテンツデータのファイルがコンテンツライブラリ11に登録される、あるいは登録された日時である。コンテンツ内容は、各コンテンツデータのファイルの内容を説明した文章である。なお、コンテンツデータのファイル内容に、代表的なシーンの静止画や、動画、解説の音声等を含めるようにしても良い。ジャンルは、各コンテンツデータのファイルの内容を予め設定したカテゴリに振り分けた場合に、どのカテゴリに属するかを明示した情報である。ファイルのサイズは、各コンテンツデータのファイルの大きさであり、通常、バイト数で規定されるが、それ以外にも、例えば、動画ファイルであれば、再生に必要な時間等、各ファイル形式に特有なパラメータを表すことも可能である。ファイル形式は、各コンテンツデータのファイルのフォーマットを表す情報である。金額は、そのコンテンツデータのファイルを購入する際の金額であり、また、ここには、著作権情報を含めることができる。
【0029】
ライブラリ管理サーバ12は、コンテンツライブラリ11の管理を行っている。ライブラリ管理サーバ12は、ネットワーク上の他の機器からコンテンツの要求が与えられると、コンテンツライブラリ11から指定されたコンテンツデータのファイルを検索し、そのコンテンツデータのファイルを他の機器に転送できるようになっている。また、ライブラリ管理サーバ12は検索機能を備えており、キーワードが与えられると、このキーワードに合致するコンテンツデータのファイルをライブラリ管理サーバ12から検索して、検索結果を出力できるようになっている。要求されたコンテンツのファイル名や登録日時、ジャンル、ファイルサイズ、金額、コンテンツ内容等、個々の項目についての検索結果を出力することも可能である。
【0030】
更に、ライブラリ管理サーバ12は、コンテンツライブラリ11に既に保管されているコンテンツデータのファイルばかりでなく、これから新規に配信予定のコンテンツデータのファイルについても管理を行っている。外部からの要求に応じて、これから新規に配信予定のコンテンツデータのファイルについての情報を提供したり、検索結果を出力することが可能である。そして、ライブラリ管理サーバ12は、新規に配信されるコンテンツデータのファイルが来ると、このコンテンツデータのファイルをコンテンツライブラリ11に登録する処理を行っている。
【0031】
オンラインストレージ13は、契約を行ったユーザがデータファイルの保管に利用できるユーザ領域18を提供するものである。このオンラインストレージ13は、図3に示すように、各ユーザ毎に記録容量が確保されている。各ユーザはユーザIDで管理されており、各ユーザ毎に、契約により総容量が決められている。この契約より決められた総容量に応じて、各ユーザの記録容量確保エリアが設定され、これがユーザ領域18となる。このオンラインストレージ13のユーザ領域18は、契約されている期間、契約されて容量の範囲内で、データファイルを保管する領域として、ユーザが自由に使うことができる。
【0032】
なお、オンラインストレージサービスの管理会社1は、各ユーザと契約を行う際に、ユーザ領域18の大きさに応じて、課金を行うようにすることが考えられる。勿論、ユーザ領域18の大きさは、後に変更可能である。
【0033】
ユーザは、コンテンツライブラリ11で保管されているコンテンツデータのファイル、あるいはこれから配信予定のコンテンツデータのファイルを購入することができる。このようにして購入されたコンテンツデータのファイルは、このオンラインストレージ13の各ユーザ領域18に保管しておくことができる。また、ユーザは、自分自身で作成したデータファイルを、オンラインストレージ13の各ユーザ領域18に保管しておくことができる。オンラインストレージ13の各ユーザ領域18に保管できるファイルの形式は、静止画、動画、音声、テキスト等、あらゆる形式が可能である。また、動画や音声のファイルは、ストリーミング再生可能な形式で保管することができる。
【0034】
顧客ファイル管理サーバ14は、図4に示すように、オンラインストレージ13に各ユーザ領域18に保管されているコンテンツデータのファイルを、各ユーザ毎にデータベースで管理している。この顧客ファイル管理サーバ14は、ファイルの検索、転送、及び削除等の処理が行える。なお、顧客ファイル管理サーバ14は、他のユーザはアクセスできないようになっている。
【0035】
図4に示すように、各ユーザはユーザIDで管理されており、そのユーザIDのユーザが保管しているコンテンツのファイルは、ファイル名と、ジャンルと、ファイルサイズと、ストレージ上の記録エリア毎に管理されている。また、各ユーザのユーザ領域18が不足し、新たなコンテンツのファイルを保管できなくなったときに、そのデータを消去して良いかどうかを示す自動消去オプションが付けられている。また、顧客ファイル管理サーバ14は、契約変更によるユーザ領域の拡大や縮小の処理、契約期間の管理等を行っている。
【0036】
配信管理サーバ16は、コンテンツデータの配信管理を行っている。ユーザからのコンテンツの購入の要望があると、配信管理データベース15に、各ユーザ毎に配信管理情報のデータベースが作成される。この配信管理データベース15は、図5に示すように、ユーザIDと、ファイル名と、申し込み日時と、ファイル登録予定日時と、容量と、ジャンルと、転送完了日で管理される。
【0037】
ユーザがコンテンツデータを購入する場合には、パーソナルコンピュータ2からネットワーク3を介して配信管理サーバ16にファイルの購入要求コマンドが送られ、この購入要求に基づいて、配信管理データベース15に各ユーザ毎に配信管理情報が作成される。
【0038】
そして、配信管理サーバ16からライブラリ管理サーバ12に、そのファイルをそのユーザのユーザ領域18に複製するためのコマンドが与えられる。ライブラリ管理サーバ12は、コンテンツライブラリ11から所望のコンテンツデータのファイルを検索し、そのファイルが検索されたら、そのファイルをコンテンツライブラリ11から取り出して、顧客ファイル管理サーバ14に送る。そして、顧客ファイル管理サーバ14は、このファイルを、オンラインストレージ13のユーザ領域18に複製する。
【0039】
このように、コンテンツデータの購入は、コンテンツライブラリ11からオンラインストレージ13のユーザ領域18へのファイルの複製という処理で実現できる。動画のコンテンツデータのファイルは、ファイル容量が大きくなり、転送に時間がかかるが、このシステムでは、同じネットワーク内のサーバ間でのファイルの複製で処理が実現できるため、コンテンツデータの購入の処理は素早く完了する。また、ダウンロードに失敗するようなこともなくなる。
【0040】
ユーザは、オンラインストレージ13の自分に割り当てられているユーザ領域18については、パーソナルコンピュータ2を使ってアクセスすることができる。ユーザが購入したコンテンツデータのファイルは、上述したように、そのユーザのユーザ領域18に保管されている。ユーザは、オンラインストレージ13の自分に割り当てられているユーザ領域18にアクセスして、そのユーザが購入したコンテンツデータのファイルを、移動、複製したり、ダウンロード又はアップロードしたり、ストリーミング再生して楽しむことができる。
【0041】
このように、このシステムでは、契約を行った各ユーザに、コンテンツを保管しておくためのユーザ領域18が割り当てられる。このユーザ領域18を使って、コンテンツの購入のサービスを利用したり、ユーザのファイルをアップロードしたりダウンロードしたりする他、種々のサービスを受けることができる。
【0042】
このオンラインストレージサービスの管理会社1で提供しているサービスは、ネットワーク3に接続できる通信機能を有していると共にウェブページを閲覧できるブラウザがインストールされているパーソナルコンピュータ2をユーザ端末として利用できる。
【0043】
ユーザは、オンラインストレージサービスの管理会社1が提供しているサービスを利用する場合には、オンラインストレージサービスの管理会社1と契約を結ぶ。契約が締結されると、オンラインストレージサービスの管理会社1からユーザにユーザIDとパスワードが知らされる。
【0044】
汎用のブラウザを使ってサービスを受ける場合には、オンラインストレージサービスの管理会社1と契約を結んでいるユーザは、パーソナルコンピュータ2をネットワーク3に接続し、ブラウザを立ち上げ、オンラインサーバのURL(Uniform Resource Locator)にアクセスする。オンラインサーバのURLにアクセスすると、認証ページが送られてくる。この認証ページには、ユーザIDの記入ボックス及びパスワードの記入ボックスが設けられる。ユーザは、契約時にオンラインストレージサービスの管理会社1から送られてきたユーザIDとパスワードを入力し、ログインする。
【0045】
ユーザIDとパスワードを入力して、ログインすると、正規に契約したユーザかどうかの認証処理が行われ、認証の結果正規、契約したユーザであると認められると、各種のサービスを受けることができる。
【0046】
また、オンラインサーバにより提供されるサービスは、着脱自在の携帯型記録媒体25に専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを書き込むことで、より簡単に利用できる。
【0047】
ここで、着脱自在の携帯型記録媒体25は、簡単な作業でパーソナルコンピュータ2に着脱できるデータ記録媒体である。具体的には、フラッシュメモリカード、HDD(Hard Disk Drive)カード、光/光磁気ディスクドライブ、磁気ディスクドライブである。フラッシュメモリカードとしては、メモリスティック(登録商標)、MMC(Multi Media Card)/SDカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)等、多様な商品が販売されているが、いずれを用いても良い。また、HDDカードを用いても良い。また、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394のような汎用のインターフェースに接続できるフラッシュメモリやHDDカードを用いても良い。光ディスクや光磁気ディスクとしては、USBのような汎用のインターフェースに接続できるCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disc)ドライブ、MO(Magneto−Optic Disk)ドライブ、MD(Mini Disc)ドライブが用いられる。その他、パーソナルコンピュータに簡単に着脱できるデータ記録媒体なら何を用いて良い。
【0048】
専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを利用する場合には、ユーザは、クライアントアプリケーションソフトウェアを入手する。クライアントアプリケーションソフトウェアは、オンラインストレージサービスを利用するための専用のアプリケーションソフトウェアであり、ファイル操作や管理のためのプログラム、ファイルのアップロード、ダウンロードのためのプログラム、オンラインサーバにログインするための処理を行うプログラム、動画や静止画のファイル変換プログラム、コンテンツデータを購入するプログラム等からなる。そして、このクライアントアプリケーションソフトウェアをセットアップすると、クライアントアプリケーションソフトウェアが着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれる。
【0049】
この着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれたクライアントアプリケーションソフトウェアを実行させると、ファイル管理、サーバへのログイン認証、ファイルのアップロードやダウンロード、コンテンツデータの購入等の操作が簡単に行える。着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれたクライアントアプリケーションソフトウェアでオンラインサーバへのログインを行う場合には、着脱自在の携帯型記録媒体25に、ユーザIDやパスワード、ISP(Internet Service Provider)などのログイン情報が暗号化されて記録される。サーバへログインするときには、この着脱自在の携帯型記録媒体25に記録されているユーザ管理情報が利用される。
【0050】
専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを利用すると、オンラインストレージサービスのサーバにログインしたり、コンテンツをアップロードしたり、ダウンロードしたりするサービスが行える。専用のクライアントアプリケーションソフトウェアを利用すると、ユーザ領域18があたかも自分のパーソナルコンピュータの一部として利用でき、汎用のブラウザを使ったサービスに比べて、使い勝手が上がり、より多彩なサービスが行える。
【0051】
また、このクライアントアプリケーションソフトウェアは、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれる。このため、外出先で、急用があり、オンラインストレージサービスを利用しなければならないような場合でも、他のパーソナルコンピュータを使って、同様のサービス環境で、簡単にサービスが受けられる。
【0052】
すなわち、図1において、通常、ユーザは、パーソナルコンピュータ2をユーザ端末として使っている。このパーソナルコンピュータ2には、着脱自在の携帯型記録媒体25が装着される。この着脱自在の携帯型記録媒体25には、クライアントアプリケーションソフトウェアが書き込まれている。このパーソナルコンピュータ2に装着されている着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれているクライアントアプリケーションソフトウェアを起動させることで、オンラインストレージサービスが受けられる。
【0053】
外出時には、ユーザは、パーソナルコンピュータ2から着脱自在の携帯型記録媒体25を外し、着脱自在の携帯型記録媒体25を携帯する。そして、外出先でオンラインストレージサービスを利用する場合には、着脱自在の携帯型記録媒体25が外出先のパーソナルコンピュータ2Aに装着される。外出先のパーソナルコンピュータ2Aに着脱自在の携帯型記録媒体25を装着し、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれているクライアントアプリケーションソフトウェアを起動させると、通常ユーザが使用しているパーソナルコンピュータ2と同様のサービス環境で、オンラインストレージサービスが受けられる。
【0054】
図6は、ユーザ端末として使用できる標準的なパーソナルコンピュータの構成を示すものである。図6において、バス51には、CPU(Central Processing Unit)52、RAM(Random Access Memory)53、ROM(Read Only Memory)54が接続される。バス51は、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)バスである。また、バス51には、内蔵HDD55が接続される。更に、バス51には、グラフィックスプロセッサ56、オーディオプロセッサ57、LAN(Local Area Network)プロセッサ58、モデム59、USBドライバ60等が接続される。
【0055】
なお、より詳細には、RAM53とCPU52とは、高速処理実現するためにローカルバスで繋がれている。また、このローカルバスに、グラフィックスプロセッサ56を接続する場合もある。このローカルバスとPCIバス51とを繋ぐブリッジ回路が設けられる。このローカルバスとPCIバスとを繋ぐブリッジ回路は、ノースブリッジと呼ばれている。また、例えばIDE(Integrated DeviceElectronics) の構成の内部HDD55とPCIバス51との間には、サウスブリッジと呼ばれるブリッジ回路が設けられる。ノースブリッジやサウスブリッジは、チップセットと呼ばれるホストコントローラに設けられる。このホストコントローラには各種の構成のものがある。ここでは、ホストコントローラやローカルバスについては言及しない。
【0056】
ROM54には、ハードウェアを制御するためのBIOS(Basic Input/Output System)が書き込まれている。HDD55には、基本制御プログラムであるOS(Operating System)や、その他、各種のアプリケーションプログラム、ドライバのプログラム等が書き込まれている。
【0057】
USBドライバ60には、キーボード61やマウス62等の入力装置や、CD−ROMドライブ63、フロッピディスクドライブ64等が装着される。また、このUSBドライバ60には、USBインターフェースのフラッシュメモリ65が着脱自在に装着される。
【0058】
例えば、このUSBインターフェースのフラッシュメモリ65が着脱自在の携帯型記録媒体25とされる。このUSBインターフェースのフラッシュメモリ65に、クライアントアプリケーションソフトウェアが書き込まれる。
【0059】
このように、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれるクライアントアプリケーションソフトウェアでオンラインストレージサービスを受ける場合の処理について説明する。
【0060】
図7は、クライアントアプリケーションソフトウェアを使ってオンラインストレージサービスを受ける場合の手順を示すフローチャートであり、図8はクライアントアプリケーションソフトウェアでのデータの流れを示すシーケンス図である。
【0061】
図7に示すように、ユーザは、まず、クライアントアプリケーションソフトウェアを、例えばオンラインサーバのホームページからダウンロードして入手する(ステップS1)。クライアントアプリケーションソフトウェアは、オンラインストレージサービスを利用するためのアプリケーションソフトウェアである。クライアントアプリケーションソフトウェアは、前述したように、ファイル操作や管理のためのプログラム、オンラインサーバのサービス機能を使うファイルのアップロード、ダウンロードのためのプログラム、オンラインサーバにログインするための処理を行うプログラム、動画や静止画のファイル変換プログラム、コンテンツを購入するためのプログラム等からなる。これらのプログラムは、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれて使用される。
【0062】
勿論、これらのプログラムの全てを着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込むのではなく、これらのプログラムの一部を着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込むようにしても良い。
【0063】
また、オンラインサーバにログインするためのプログラムは、着脱自在の携帯型記録媒体25にユーザIDやパスワード、ISP等のユーザ管理情報を格納し、この着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれたユーザ管理情報を使って、オンラインサーバにログインできるようになっている。
【0064】
ネットワークストレージサービスを利用している会員は、例えば、インターネットのホームページ上から、クライアントアプリケーションソフトウェアをダウンロードすることができる。また、会員だけでなく、これから会員になろうとしている人に対して、無償で提供するようにしても良い。勿論、ストレージサービスを利用している会員に対して、クライアントアプリケーションソフトウェアをCD−ROM等の記録媒体に格納して提供するようにしても良い。
【0065】
入手されたクライアントアプリケーションソフトウェアが着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれる(ステップS2)。クライアントアプリケーションソフトウェアの着脱自在の携帯型記録媒体25への書き込みは、例えば、セットアッププログラムを使って行われる。このとき、セットアッププログラムにより、クライアントアプリケーションソフトウェアは、着脱自在の携帯型記録媒体25に記録されるようになっている。
【0066】
なお、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれるクライアントアプリケーションソフトウェアには、OSの異なる複数のアプリケーションソフトウェアが含まれている。現在普及しているOSとしては、Windows(登録商標)、MacOS(登録商標)、Linux等がある。これら全てのOSに専用のアプリケーションソフトウェアを用意しても良いが、全てのOSに専用のアプリケーションソフトウェアを用意するのは困難である。そこで、Java(登録商標)のような中間言語を採用して、マルチOSで使用できるようにすることが考えられる。この例では、Windows(登録商標)用のアプリケーションソフトウェアと、Java(登録商標)のような中間言語のマルチOSのアプリケーションソフトウェアが用意される。このように着脱自在の携帯型記録媒体25に複数のOSに対応できるアプリケーションソフトウェアを書き込んでおくことで、物理的な仕様が満足される限り、どのような種類のパーソナルコンピュータでも、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれたアプリケーションソフトウェアを実行させることができる。
【0067】
つまり、例えば、着脱自在の携帯型記録媒体25はUSBインターフェースのフラッシュメモリであり、PCクライアントアプリケーションソフトウェアは、図9及び図10に示すように、Windows(登録商標)版のアプリケーションソフトウェアと、マルチOS版のアプリケーションソフトウェアが用意される。Windows(登録商標)版のアプリケーションソフトウェア”XXX.exe”は、図9に示すように、着脱自在の携帯型記録媒体25に記録されており、Windows(登録商標)のOSの下で動作する。また、USBドライバのような着脱自在の携帯型記録媒体25のハードウェアとは、Windows(登録商標)のOS用のBIOSやドライバを使ってアクセスされる。また、着脱自在の携帯型記録媒体25には、ユーザ記録管理領域が設けられており、このユーザ記録管理領域には、ユーザIDやパスワードなどのユーザ管理情報が暗号化されて記録される。
【0068】
マルチクライアントアプリケーションソフトウェア”XXX.class”は、Java(登録商標)の中間コードであり、図10に示すように、着脱自在の携帯型記録媒体25に記録される。この中間コードは、インタープリタやジャストインタイムコンパイラで解釈又はコンパイルされて、Windows(登録商標)、Linux、MacOS(登録商標)等、複数のOSの下に動作される。また、USBドライバのような着脱自在の携帯型記録媒体25のハードウェアとは、Windows(登録商標)、Linux、MacOS(登録商標)等、各OS用のBIOSやドライバを使ってアクセスされる。また、着脱自在の携帯型記録媒体25には、ユーザ記録管理領域が設けられており、このユーザ記録管理領域には、ユーザIDやパスワードなどのユーザ管理情報が暗号化されて記録される。
【0069】
なお、このクライアントアプリケーションソフトウェアは、レジストリに痕跡を残したり、テンポラリファイルを作成したりしない完全独立型のアプリケーションとすることが望まれる。
【0070】
このように、クライアントアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の携帯型記録媒体25は、パーソナルコンピュータに着脱自在に装着される。図7に示すように、この着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込まれたクライアントアプリケーションソフトウェアを起動させる際に、着脱自在の携帯型記録媒体25が装着されているパーソナルコンピュータの動作環境が判断される(ステップS3)。
【0071】
ここで、着脱自在の携帯型記録媒体25が装着されているパーソナルコンピュータのOSがWindows(登録商標)の場合には、Windows(登録商標)の動作環境の下で、USBドライバ等のハードウェアの動作環境が設定される(ステップS4)。そして、Windows(登録商標)のOS用のアプリケーションソフトウェアが起動され、Windows(登録商標)のOSにプラグインされる(ステップS5)。
【0072】
この場合には、図9に示したように、USBドライバのようなデバイスドライバやBIOSは、Windows(登録商標)のOS用のものが使われ、USBインターフェースのフラッシュメモリの着脱自在の携帯型記録媒体25は、Windows(登録商標)のOS用の下にマウントされる。そして、Windows(登録商標)版のアプリケーションソフトウェア”XXX.exe”がWindows(登録商標)のOSの下で実行される。
【0073】
着脱自在の携帯型記録媒体25が装着されているパーソナルコンピュータのOSが他のOSの場合には、他のOSの動作環境の下で、PCIドライバ等のハードウェアの動作環境が設定される(ステップS6)。そして、Java(登録商標)による中間コードのマルチOS用のアプリケーションソフトウェアが起動される(ステップS7)。
【0074】
この場合には、図10に示したように、USBドライバのようなデバイスドライバやBIOSはWindows(登録商標)、Linux、MacOS(登録商標)等、各OS用のものが使われ、USBインターフェースの着脱自在の携帯型記録媒体25は、各OS用のBIOSやドライバを使ってマウントされる。Java(登録商標)の中間コードによるマルチクライアントアプリケーションソフトウェア”XXX.class”は、インタープリタやジャストインタイムコンパイラで解釈又はコンパイルされて、Windows(登録商標)、Linux、MacOS(登録商標)等、各OSの下に動作される。
【0075】
これにより、ファイル操作や管理などのクライアントアプリケーションソフトウェア等の無償機能のアプリケーションが使用できる(ステップS8)。
【0076】
ここでは、一例として、サーバを利用しないアプリケーションを無償とし、サーバを利用するアプリケーションを有償としているが、無償機能のアプリケーションをどのレベルまで設定し、有償のアプリケーションをどのレベルにまで設定するかについてはいろいろと考えられ、これに限定されるものではない。ファイル操作や管理などのアプリケーションソフトウェアは、サーバを利用することがないので、無償機能のアプリケーションとする。
【0077】
無償機能のアプリケーションでは、図8に示すように、着脱自在の携帯型記録媒体25がマウントされ(ストリームST1)、その着脱自在の携帯型記録媒体25のアプリケーションソフトウェア”XXX.exe”が起動されると(ストリームST2)、ファイルの操作、管理などの無償のアプリケーションソフトウェアが実行可能となる。
【0078】
図7において、有償機能であるファイルのアップロード、ダウンロード等、オンラインストレージサーバ側とのサービス機能を使うときには(ステップS9)、着脱自在の携帯型記録媒体25にある暗号化されたユーザ管理情報(ユーザIDやパスワード、ISP)が、ログイン認証の情報として、サーバに渡される(ステップS10)。オンラインストレージサーバは、ログイン情報が送られてきたら、ログイン認証からユーザ管理情報を参照して、クライアントアプリケーションソフトウェアにサービスレベルの情報を戻す(ステップS11)。
【0079】
すなわち、着脱自在の携帯型記録媒体25には、図11に示すように、ユーザIDやパスワード、ISPの情報等のユーザ管理情報が暗号化されて記録されている。このユーザ管理情報は、例えば、アプリケーションソフトウェアを着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込むときに、あるいは、ユーザが最初オンラインストレージサーバにログインするときに、ユーザにより入力される。
【0080】
図8でストリームST3で示すように、アプリケーションソフトウェアは、着脱自在の携帯型記録媒体25に保管されているユーザ管理情報が読みとられ、このユーザ管理情報の暗号が復号化される。そして、例えばSSL(Secure Sockets Layer)により保護されて、ユーザ管理情報がオンラインストレージサーバに送られる。オンラインストレージサーバは、ログイン情報が送られてきたら、ログイン認証からユーザ管理情報を参照して、クライアントアプリケーションソフトウェアにサービスレベルの情報を戻す。
【0081】
なお、SSLは、クレジットカード番号などの重要な情報の傍受を防ぐために、安全な通信チャネルを確立する目的で開発された提案型公開規格である。SSLの主な目的は、World Wide Web上で安全な電子商取引を可能にすることである。
【0082】
なお、ユーザ端末となるパーソナルコンピュータをインターネットに接続する環境は、グローバルなIP(Interlace to Progressive)アドレスが割り当てられる場合と、プライベートアドレスの場合とがある。また、NAT(Network Address Translation)やIPマスカレードにより、ルータでプライベートアドレスが割り振られる場合がある。ユーザ端末とオンラインサーバとの通信には、HTTP(HyperText Transfer Protocol) やHTTPS等の標準的なプロトコルが使われ、セッション層で管理される。このため、サーバ側のシステムからは独立性が高く、サーバ構築に自由度を持たせることができる。
【0083】
なお、HTTPは、World Wide Web上の情報にアクセスするために用いられるクライアント/サーバープロトコルである。HTTPSは、HTTPのセキュリティを向上すると共にインターネットからダウンロードすることができる機能などを提供するものである。
【0084】
また、ユーザ端末となるパーソナルコンピュータ2のインターネットに接続する環境が、IPアドレスがグローバルアドレスだけでなく、プライベートアドレスにも対応できる。また、NATやIPマスカレード機能付きのルータ経由でのサービスの利用も可能である。
【0085】
また、クライアントアプリケーションソフトウェアが、着脱自在の携帯型記録媒体25上のユーザ管理情報を常に監視しながら動作するようにすると(図8のストリームST8)、着脱自在の携帯型記録媒体25を物理キーとすると、物理キーを接続しているときのみサービスを利用できるようにので、二重サービスの提供などクライアント側の不正な利用を防止できる。
【0086】
ユーザ管理情報は、図12に示すように、各ユーザ毎に用意されている。そして、各ユーザには、契約/課金種別が記録されている。各ユーザのサービスは、ランク付けされる。このランク付けの判断基準としては、会員の契約課金状況、サービスの利用コースや期間だけでなく、クライアントアプリケーションソフトウェアの使用回数を使うようにすることが考えられる。
【0087】
すなわち、クライアントアプリケーションソフトウェアを使用すると、オンラインストレージのサービスを受けるたびに、ユーザ管理情報が送られてくる。これにより、各ユーザのクライアントアプリケーションソフトウェアの使用回数がカウントされる。
【0088】
ログイン認証テーブルには、図13に示すように、各ユーザ毎に、ユーザID、パスワード、ISP等のユーザ管理情報が記録されているとともに、サービスレベルが記録される。
【0089】
ログイン認証テーブルの各ユーザ毎のサービスレベルは、会員の契約課金状況、サービスの利用コースや期間、クライアントアプリケーションソフトウェアの使用回数等を参照して決定される。例えば、使用回数の多いユーザには、サービスレベルに応じて高くなる。
【0090】
オンラインストレージサーバは、ログイン情報が送られてきたら、ログイン認証からユーザ管理情報を参照して、クライアントアプリケーションソフトウェアにサービスレベルの情報を戻す。これにより、会員課金状況におけるサービスの差別化が行える。
【0091】
各サービスレベルのサービスとしては、例えば、以下に示すようにすることが考えられる。
【0092】
(1)サービスレベルSV1(静止画サービス):ユーザ領域に保管したデータファイルのうち、静止画データについては、サムネール表示が行われる。このサムネール表示により、静止画データを管理できる。
【0093】
(2)サービスレベルSV2(ストリーミングサービス):静止画サービスに加え、ユーザ領域に保管した動画データを、ストリーミング再生することができる。
【0094】
(3)サービスレベルSV3(共有サービス):静止画サービス、ストリーミングサービスに加え、自分の保管したコンテンツデータを他のユーザに公開したり、他のユーザのコンテンツデータを見ることができる。
【0095】
なお、上述のサービスレベルは一例であり、各サービスレベルでどのようなサービスを行うかは各種考えられる。要は、サービスレベルに応じて、ユーザのサービスに差別化を図り、例えば、使用回数の多いユーザに、特典を与えることである。
【0096】
図7において、オンラインストレージサーバからサービスレベルの情報が戻されたら、このサービスレベルの情報を下に、クライアントアプリケーションソフトウェアの機能が判断され、サービスレベルが設定される(ステップS12)。そして、返されてきたサービスレベルの情報にしたがって、オンラインストレージサービスが利用できる(ステップS13)。
【0097】
例えば、返されてきたサービスレベルがサービスレベルSV1なら、静止画のみのサービスが利用できる。サービスレベルSV2なら、静止画サービスとストリーミング再生サービスが利用できる。サービスレベルSV3なら、静止画サービスと、ストリーミング再生サービスと、共有サービスが利用できる。
【0098】
ここで、ユーザが未だ会員ではなく、有償機能のサービスが利用できないレベルのときには、使用不可のメッセージが出されるとともに、オンラインストレージサービスの案内に導かれる(ステップS14)。
【0099】
例えば、会員でない人がクライアントアプリケーションソフトウェアを使用している場合には、無償機能であるファイル管理のアプリケーションのみが使用でき、オンラインサーバに接続しようとすると、使用不可のメッセージが出されるとともに、オンラインストレージサービスの案内に導かれる。ここで、必要事項を入力すると会員になることができ、会員になると、各種のサービスが受けられるようになる。
【0100】
有償サービスであるコンテンツデータのファイルをアップロードする場合には、図8に示すように、着脱自在の携帯型記録媒体25のユーザ管理情報が参照され、このユーザ管理情報がオンラインサーバに送られる。このユーザ管理情報によりユーザIDが特定される。ファイルのアップロード命令が送信され、このユーザIDのユーザ管理領域に、コンテンツデータのファイルがアップロードされる(ストリームST6)。
【0101】
コンテンツデータのファイルをダウンロードする場合には、図8に示すように、ファイルのダウンロード命令が送信され、指定されたコンテンツのデータがダウンロードされる。ダウンロードされたコンテンツデータは、着脱自在の携帯型記録媒体25に記録される(ストリームST7)。
【0102】
このように、この発明の実施の形態では、USBインターフェースのフラッシュメモリを着脱自在の携帯型記録媒体25として用い、この着脱自在の携帯型記録媒体25に、オンラインストレージサーバを利用するためのクライアントアプリケーションソフトウェアが書き込まれる。この着脱自在の携帯型記録媒体25を携帯することで、外出先のパーソナルコンピュータ2Aからでも、オンラインストレージサービスが容易に利用できる。
【0103】
また、例えば、自前のパーソナルコンピュータを持ち歩くような場合に、自前のパーソナルコンピュータのデータ記録容量の制約から、全てのデータを持ち歩けない場合がある。このような場合には、オンラインストレージ13のユーザ領域18に、必要なデータファイルを全てアップロードしておく。このようにすると、携帯した自分のパーソナルコンピュータには蓄積されていないデータが必要になった場合、いつでも、必要なデータファイルを、オンラインストレージサービスを利用して、自分のユーザ領域から手軽にダウンロードできる。
【0104】
また、出先から新規のデータファイルを持ち帰りたいが、自前のパーソナルコンピュータのデータ記録容量が足りない場合もある。この場合には、ユーザ領域18にそのデータファイルをアップロードとすれば、オンラインストレージサービスを利用して、この難局を逃れることができる。
【0105】
また、パーソナルコンピュータを持ち歩く人は多いが、パーソナルコンピュータを携帯していると、不意にデータを消去してしまったり、変更を加えてしまうことがある。また、パーソナルコンピュータを落下させたり、衝撃を与えてしまい、データを消失してしまうことがある。このようなデータの消失や破損に備えて、オンラインストレージサービスにその中身をバックアップする用途も考えられる。着脱自在の携帯型記録媒体25を使うことで、オンラインストレージ13のユーザ領域18のデータはいつでもどこでも利用できるようになるので、出先からのバックアップ(アップロード)やデータ修復(ダウンロード)も可能である。
【0106】
また、上述のように、クライアントアプリケーションソフトウェアは、無償の機能と有償の機能とが共存している。このようにすると、未だ会員となっていないユーザに対しても、ファイル管理などの機能が利用できる。未だ会員となっていないユーザは、無償の機能を使っているうちに、有償の機能に興味を持つようになると考えられる。更に、使用回数を増やすことで、サービスの差別化が図られている。このように、同じクライアントアプリケーションソフトウェアを使いながら、会員であるかどうか、使用回数が多いかどうか等によりサービスが差別化されている。これにより、オンラインストレージサービスの利用が促進できる。
【0107】
なお、上述の例では、USBインターフェースのフラッシュメモリやカード型のHDドライブをクライアントアプリケーションソフトウェアを書き込むための着脱自在の携帯型記録媒体25としているが、前述したように、着脱自在の携帯型記録媒体25としては、メモリカードを用いても良いし、USBやIEEE1394のような汎用インターフェースのCD−ROMドライブ、DVDドライブ、MOドライブ、MDドライブ、磁気ディスクドライブを用いても良い。
【0108】
インターフェースとしては、SCSI(Small Computer System Interface) のものでも良いが、外出先で容易に着脱できることを考えると、USBやIEEE1394のように簡単に着脱できるものが良いかもしれない。また、携帯することを考慮すると、CD−ROMドライブやDVDドライブは、携帯しずらいかもしれない。磁気ディスクでも、フレキシブルディスクのように、容量が小さく、転送速度の遅いものは、使用しずらいかもしれない。USBインターフェースのフラッシュメモリか、フラッシュメモリカードが、クライアントアプリケーションソフトウェアを書き込むための着脱自在の携帯型記録媒体25として使うのに好適であると考えられる。特に、デスクトップ型のパーソナルコンピュータでも、ノート型のパーソナルコンピュータでも使えることを考慮すると、USBインターフェースのフラッシュメモリが最適と考えられる。勿論、今後、各種の記録媒体が登場してくると考えられる。また、インターフェースについても、各種のものが開発されている。着脱自在の携帯型記録媒体25としては、汎用性が高く、簡単に着脱できるものであれば、どのようなものも利用可能である。
【0109】
また、上述の例では、クライアントアプリケーションソフトウェアをユーザがネット上から入手し、このクライアントアプリケーションソフトウェアを、着脱自在の携帯型記録媒体25に書き込むようにしているが、クライアントアプリケーションソフトウェアが予め書き込まれた着脱自在の携帯型記録媒体25を販売するようにしても良い。また、今後、着脱自在の携帯型記録媒体25の値段も下がってくると予想される。安価な着脱自在の携帯型記録媒体25が入手できるのなら、クライアントアプリケーションソフトウェアが予め書き込まれた着脱自在の携帯型記録媒体25を町や店頭で配布したり、雑誌の付録として提供することも考えられる。クライアントアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の携帯型記録媒体25を受け取ったユーザは、自分のパーソナルコンピュータにその着脱自在の携帯型記録媒体25を装着するだけで、オンラインストレージサービスを利用できるようになる。このため、オンラインストレージサービスの利用が促進できる。
【0110】
【発明の効果】
この発明によれば、着脱自在の携帯型の記録媒体にオンラインストレージサービスを受けるためのクライアントアプリケーションソフトウェアが記録されている。このオンラインストレージサービスを受けるためのクライアントアプリケーションソフトウェアが記録されている着脱自在の携帯型の記録媒体をパーソナルコンピュータに装着すれば、直ちにオンラインストレージサービスを受けることができる。このため、クライアントアプリケーションソフトウェアが記録されている着脱自在の携帯型の記録媒体を携帯すれば、いつでも、どこでも、オンラインストレージサービスを受けることができ、クライアントサーバーシステムのサービスを利用するためのクライアントアプリケーションソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピュータを持ち運ぶ必要がなくなる。
【0111】
また、オンラインストレージサービスとクライアントアプリケーションソフトウェアが連携すれば、グローバルな共有ディレクトリとして、パーソナルコンピュータの記録メディアの擬似的な容量拡張になる。
【0112】
また、クライアントアプリケーションソフトウェアがオンラインストレージサービスにログイン認証し、そのログインした顧客情報に従って、アプリケーションの機能をリアルタイムで制御することができる。これにより、会員課金状況におけるサービス(クライアントアプリケーション機能)の差別化が行える。
【0113】
会員課金状況の判断としては、サービスの利用コースや期間だけでなく、クライアントアプリケーションソフトウェアの使用回数をカウントして、使用回数による制限や課金、サービスレベルの設定が可能である。また、有償の機能と無償の機能が用意され、会員でなくても、無償の機能が利用できる。このように、差別化を図ることで、サービスの利用促進を図ることができる。
【0114】
また、着脱自在の携帯型の記録媒体に、クライアントアプリケーションソフトウェアと共に、パスワードやユーザIDのようなユーザ管理情報が暗号化されて記録されている。これにより、ユーザがパスワードやユーザIDを覚えていなくても、ログイン認証ができる。また、着脱自在の携帯型の記録媒体にユーザ管理情報を記録しておくと、簡易的な物理キーとしても利用できる。
【0115】
更に、着脱自在の携帯型の記録媒体に記録されるクライアントアプリケーションソフトウェアは、複数のOS用のものを用意することで、どのような種類のパーソナルコンピュータをユーザ端末として使用しても、同様の操作環境を提供できる。また、中間コードを利用することで、マルチOSのアプリケーションが実現できる。
【0116】
更に、クライアントアプリケーションが、着脱自在の記録媒体上のユーザ管理情報を常に監視しながら動作するようにすると、物理キーを接続している時のみサービスを利用できるので、二重サービスの提供などクライアント側の不正な利用を防止できる。
【0117】
また、ユーザ端末となるパーソナルコンピュータ側でインターネットに接続する環境が、IPアドレスがグローバルアドレスだけでなく、プライベートアドレスにも対応できる。NAT機能付きのルータ経由での利用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【図3】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【図4】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【図5】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【図6】ユーザ端末として用いられるパーソナルコンピュータの基本構成を示すブロック図である。
【図7】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いるフローチャートである。
【図8】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いるシーケンス図である。
【図9】クライアントアプリケーションソフトウェアの説明に用いるブロック図である。
【図10】クライアントアプリケーションソフトウェアの説明に用いるブロック図である。
【図11】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【図12】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【図13】この発明が適用されたオンラインストレージサービスのシステムの説明に用いる略線図である。
【符号の説明】
2、2A・・・ユーザ端末となるパーソナルコンピュータ、3・・・ネットワーク、13・・・オンラインストレージ、14・・・顧客ファイル管理サーバ、25・・・携帯型記録媒体
Claims (41)
- ユーザ毎に領域が割り当てられ、上記割り当てられた領域にユーザのデータのファイルが保管されるオンラインストレージ手段と、
上記オンラインストレージ手段を管理する管理サーバと、
上記オンラインストレージ手段をアクセスするためのユーザ端末と、
上記オンラインストレージ手段と上記ユーザ端末との間でデータのやり取りを行うネットワークとからなり、
上記ユーザ端末の操作により上記ネットワークを介して上記オンラインストレージ手段をアクセスし、上記ユーザ毎に割り当てられた領域にユーザのデータを保管するサービスを提供するデータ保管システムであって、
上記オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体を用意し、
上記オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体を上記ユーザ端末に装着し、
上記アプリケーションソフトウェア起動させ、上記オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体が装着されたユーザ端末で上記オンラインストレージサービスを受ける
ようにしたデータ保管システム。 - 上記着脱自在の記録媒体には、複数のオペレーティングシステムのアプリケーションソフトウェアが記録され、装着されたユーザ端末に対応するオペレーティングシステムのアプリケーションソフトウェアを起動させるようにした請求項1に記載のデータ保管システム。
- 中間言語のアプリケーションソフトウェアにより上記複数のオペレーティングシステムに対応させるようにした請求項2に記載のデータ保管システム。
- 上記アプリケーションソフトウェアは、完全独立型である請求項1に記載のデータ保管システム。
- 上記着脱自在の記録媒体は、汎用インターフェースのフラッシュメモリである請求項1に記載のデータ保管システム。
- 上記着脱自在の記録媒体は、汎用インターフェースの磁気ディスクドライブである請求項1に記載のデータ保管システム。
- 上記着脱自在の記録媒体は、汎用インターフェースの光ディスク又は光磁気ディスクドライブである請求項1に記載のデータ保管システム。
- 上記着脱自在の記録媒体は、フラッシュメモリカードである請求項1に記載のデータ保管システム。
- 上記着脱自在の記録媒体は、磁気ディスクカードである請求項1に記載のデータ保管システム。
- 上記着脱自在の記録媒体に、ユーザ管理情報を書き込むようにした請求項1に記載のデータ保管システム。
- 上記ユーザ管理情報を暗号化するようにした請求項10に記載のデータ保管システム。
- 上記アプリケーションソフトウェア起動させて上記ユーザ端末で上記オンラインストレージサービスを受ける処理を行う際に、上記着脱自在の記録媒体から上記ユーザ管理情報を読み出し、上記オンラインストレージサービスの管理サーバに送信し、上記ユーザ管理情報によりログイン認証を行うようにした請求項10に記載のデータ保管システム。
- 上記オンラインストレージサービスの管理サーバは、上記着脱自在の記録媒体から読み出された上記ユーザ管理情報からユーザを特定し、上記ユーザのサービスレベルに応じて、サービスやクライアントアプリケーション機能を提供するようにした請求項12に記載のデータ保管システム。
- 上記サービスレベルは、上記ユーザ管理情報の送信回数により設定するようにした請求項13に記載のデータ保管システム。
- 上記アプリケーションソフトウェアが上記着脱自在の記録媒体からの上記ユーザ管理情報を監視するようにした請求項10に記載のデータ保管システム。
- オンラインストレージにユーザ領域を割り当て、ユーザ端末の操作によりネットワークを介して上記オンラインストレージをアクセスし、上記ユーザ毎に割り当てられた領域にユーザのデータを保管するオンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体を用意し、
上記オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体を携帯可能とし、
上記オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体をユーザ端末に装着し、
上記アプリケーションソフトウェア起動させ、上記オンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが書き込まれた着脱自在の記録媒体が装着されたユーザ端末で上記オンラインストレージサービスを受ける
ようにしたデータ管理方法。 - 上記着脱自在の記録媒体には、複数のオペレーティングシステムのアプリケーションソフトウェアが記録され、装着されたユーザ端末に対応するオペレーティングシステムのアプリケーションソフトウェアを起動させるようにした請求項16に記載のデータ管理方法。
- 中間言語のアプリケーションソフトウェアにより上記複数のオペレーティングシステムに対応させるようにした請求項17に記載のデータ管理方法。
- 上記アプリケーションソフトウェアは、完全独立型である請求項16に記載のデータ管理方法。
- 上記着脱自在の記録媒体は、汎用インターフェースのフラッシュメモリである請求項16に記載のデータ管理方法。
- 上記着脱自在の記録媒体は、汎用インターフェースの磁気ディスクドライブである請求項16に記載のデータ管理方法。
- 上記着脱自在の記録媒体は、汎用インターフェースの光ディスク又は光磁気ディスクドライブである請求項16に記載のデータ管理方法。
- 上記着脱自在の記録媒体は、フラッシュメモリカードである請求項16に記載のデータ管理方法。
- 上記着脱自在の記録媒体は、磁気ディスクカードである請求項16に記載のデータ管理方法。
- 上記着脱自在の記録媒体に、ユーザ管理情報を書き込むようにした請求項16に記載のデータ管理方法。
- 上記ユーザ管理情報を暗号化するようにした請求項25に記載のデータ管理方法。
- 上記アプリケーションソフトウェア起動させて上記ユーザ端末で上記オンラインストレージサービスを受ける処理を行う際に、上記着脱自在の記録媒体から上記ユーザ管理情報を読み出し、上記オンラインストレージサービスの管理サーバに送信し、上記ユーザ管理情報によりログイン認証を行うようにした請求項25に記載のデータ管理方法。
- 上記オンラインストレージサービスの管理サーバは、上記着脱自在の記録媒体から読み出された上記ユーザ管理情報からユーザを特定し、上記ユーザのサービスレベルに応じて、サービスやクライアントアプリケーション機能を提供するようにした請求項27に記載のデータ管理方法。
- 上記サービスレベルは、上記ユーザ管理情報の送信回数により設定するようにした請求項28に記載のデータ管理方法。
- 上記アプリケーションソフトウェアが上記着脱自在の記録媒体からの上記ユーザ管理情報を監視するようにした請求項25に記載のデータ管理方法。
- オンラインストレージにユーザ領域を割り当て、ユーザ端末の操作によりネットワークを介して上記オンラインストレージをアクセスし、上記ユーザ毎に割り当てられた領域にユーザのデータを保管するオンラインストレージサービスを受けるためのアプリケーションソフトウェアが記録される、ユーザ端末に着脱自在の記録媒体。
- 複数のオペレーティングシステムのアプリケーションソフトウェアが記録され、装着されたユーザ端末に対応するオペレーティングシステムのアプリケーションソフトウェアを起動させるようにした請求項31に記載のデータ記録媒体。
- 中間言語のアプリケーションソフトウェアにより上記複数のオペレーティングシステムに対応させるようにした請求項32に記載のデータ記録媒体。
- 上記アプリケーションソフトウェアは、完全独立型である請求項31に記載のデータ記録媒体。
- 汎用インターフェースのフラッシュメモリにより上記ユーザ端末に着脱自在とした請求項31に記載のデータ記録媒体。
- 汎用インターフェースの磁気ディスクドライブにより上記ユーザ端末に着脱自在としたい請求項31に記載のデータ記録媒体。
- 汎用インターフェースの光ディスク又は光磁気ディスクドライブにより上記ユーザ端末に着脱自在とした請求項31に記載のデータ記録媒体。
- フラッシュメモリカードにより上記ユーザ端末に着脱自在とした請求項31に記載のデータ記録媒体。
- 磁気ディスクカードにより上記ユーザ端末に着脱自在とした請求項31に記載のデータ記録媒体。
- 更に、ユーザ管理情報を書き込むようにした請求項31に記載のデータ記録媒体。
- 上記ユーザ管理情報を暗号化するようにした請求項40に記載のデータ記録媒体。
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