JP2004126763A - アクセス認証方法、該アクセス認証方法を実現するためのプログラムおよびアクセス認証システム - Google Patents
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Abstract
【課題】セキュリティを万全に保ちながら、バーコードに基づいて、データベースに保存されているデータやファイルにアクセスすることが可能となるアクセス認証方法、該アクセス認証方法を実現するためのプログラムおよびアクセス認証システムを提供する。
【解決手段】リモコン装置1のシリアル番号とデータベースのシリアル番号からアクセスコードを作成し、作成したアクセスコードをバーコードに変換して、ドキュメント200に印刷する。印刷されたバーコード200aをリモコン装置1に設けられたバーコードリーダによって読み取り、読み取ったバーコード中のアクセスコードをデータベースに送信し、これに対して、データベースはアクセスコードを確認し、リモコン装置1の認証を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】リモコン装置1のシリアル番号とデータベースのシリアル番号からアクセスコードを作成し、作成したアクセスコードをバーコードに変換して、ドキュメント200に印刷する。印刷されたバーコード200aをリモコン装置1に設けられたバーコードリーダによって読み取り、読み取ったバーコード中のアクセスコードをデータベースに送信し、これに対して、データベースはアクセスコードを確認し、リモコン装置1の認証を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
データベース内のファイルロケーション情報をコード化したバーコードに基づいて、前記データベース内のファイルを検索し、ダウンロードを行うシステムに対するアクセス認証方法、該アクセス認証方法を実現するためのプログラムおよびアクセス認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、一般家庭におけるブロードバンド化は着実に浸透してきており、大容量のデータ転送やファイル転送が自宅に居ながらにして容易に可能となってきている。そのため、一般家庭とインターネットとの親和性は益々進み、メールの送受信やインターネットの閲覧だけでなく、いつでもだれとでも画像や音楽などの様々なデータやファイルをインターネット上で送受信するようになった。
【0003】
このように、様々なデータやファイルが身の回りに溢れてくると、今度はこれらの情報を保存、整理、管理する仕組みが、需要として求められるようになってきた。その需要を満足するためには、情報を保存しているデータベースに対して、簡単な操作で容易に検索でき、所望の動作を素早く行わせることが必要条件となる。
【0004】
同様に、オフィス環境においても、今まで電子化やデータ化とは無縁とされてきた様々な情報、例えば音声や動画映像、高画質の写真画像などが電子化され、データやファイルとなってデータベースに保存されるようになってきた。これらの情報についても、上述のように簡単な操作で容易に検索でき、所望の動作を素早く行わせる仕組みが望まれている。
【0005】
そこで、簡単にデータベースから所望のファイルを検索してダウンロードする仕組みとして考えられているのが、データベースに保存されているファイルのロケーション情報をバーコード化し、このバーコードをバーコードリーダによって読み取り、その中のロケーション情報を取得し、このロケーション情報に基づいてデータベース内を検索し、所望のファイルを手元にダウンロードするようなシステムである。
【0006】
このようなシステムでは、各種の膨大な情報が保存されているデータベース内のあるドキュメントファイルに対して、このファイルを印刷する際に前記データベース内の何処に保存されているかを示すロケーション情報をコード化したバーコードを同時に印刷する。
【0007】
その後の任意な機会に、バーコードを読むことができるリモコン装置で、印刷された前記ドキュメントに記載されているバーコードを読み込む。次に、テレビ画面をモニタ画面として使用している情報端末に対して、リモコン装置から読み込んだバーコード情報が送信される。情報端末は、受信したバーコード情報をデコードし、デコードされたロケーション情報から、データベースに対して内部の保存情報の検索依頼を行い、これに応じて、データベースが検索した情報のダウンロードを行う。そして、所望の情報をダウンロードによって取得し、テレビ画面に所望の情報を表示し閲覧するようにしている。
【0008】
そして、このようなシステムのその他の応用例も既に開示されている(例えば、特許文献1および2参照)。
【0009】
また、その後の任意な機会に、情報端末に収容されているバーコードを読むことができるバーコードリーダで、印刷された前記ドキュメントに記憶されているバーコードを読み込む。前記情報端末は、データベースと接続して内部の保存情報を検索し、検索した情報をダウンロードする機能を有し、読み込んだ前記バーコード情報をデコードして、デコードされたロケーション情報から前記データベース内の情報を検索し、ダウンロードを行って前記情報端末内に所望の情報を取り込むことができるようにしている。
【0010】
そして、このようなシステムのその他の応用例も既に開示されている(例えば、特許文献3参照)
【0011】
【特許文献1】
特開平7−327278号公報
【特許文献2】
特開平9−149392号公報
【特許文献3】
特開平8−101849号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のシステムのうち、前者は、ドキュメントに印刷されたバーコードをリモコン装置が読み込んでから、情報端末に送信し、データベース内を検索し、ダウンロードし、テレビ画面に表示するという一連の流れとなっているが、この従来のシステムでは、リモコン装置を使用してバーコードを読むことで簡単に所望のデータやファイルを取得できる反面、次のような問題が生じる。
【0013】
(1)バーコード情報に変換しているもののデータやファイルのロケーション情報がドキュメントに印刷されているため、上述のようなデータベースとアクセス可能な読取装置(リモコン装置)があれば、誰が読み込んでも所望のデータやファイルを取得できてしまう。つまり、ある特定の利用者が利用するために印刷したバーコードであっても、第三者が上記ドキュメントを手に入れることで容易にデータやファイルを取得できてしまうという問題がある。
【0014】
(2)上記従来のシステムにおいて、データベースが複数存在する場合には、どの読取装置(リモコン装置)からでも何れのデータベースともアクセス可能となるため、印刷されたバーコード情報によっては、このリモコン装置の利用者は全てのデータベースに保存されている全てのデータやファイルに対してアクセスできることになり、これもまたセキュリティの面では問題となってくる。
【0015】
(3)リモコン装置がある特定のデータベースとのみアクセス可能とした場合でも、印刷されたバーコード情報によっては、前記データベース内に保存されている全てのデータやファイルに対してアクセスできることになり、これもまたセキュリティの面では問題となってくる。
【0016】
本発明は、この点に着目してなされたものであり、セキュリティを万全に保ちながら、バーコードに基づいて、データベースに保存されているデータやファイルにアクセスすることが可能となるアクセス認証方法、該アクセス認証方法を実現するためのプログラムおよびアクセス認証システムを提供することを第1の目的とする。
【0017】
さらに、上記従来のシステムのうち、前者は、上記一連の動作の最中に、データベースとの通信に異常があったり、データベースとのアクセス許可がなかったり等の様々な状況において、上記一連の動作が途中で異常終了してしまう場合があり、この場合には、次のような問題が生じる。
【0018】
(4)上記一連の動作が正常終了したのか異常終了したのかだけを履歴情報に残すように構成されていた場合、異常終了となった問題を解決して再処理する際、再度バーコードの読み込みから始めることになる。つまり、バーコードは正常に読み取られ、デコード処理まで進んでいたが、通信系やその他の異常のために異常終了となった場合は、上記履歴情報にはデコードしたバーコード情報が存在しないので、再処理を実行するには、再度バーコードの読み込みから始めなければならないという問題がある。また、正常終了した履歴は残っているが、ダウンロードしたファイルがどのような情報であったのかが履歴に残っていないので、履歴情報を見直してもダウンロードしたデータやファイルがどのようなものであったかを想像することは難しい。したがって、結局、必要なときに再度バーコードの読み取り動作をすることとなる。特に、以前に読み込んだはずとの記憶があっても手元にバーコードを印刷したドキュメントがない場合は、全く何もできないという問題がある。
【0019】
(5)上記一連の動作が何処で異常終了したのかが分かるように、異常終了までの処理結果を履歴情報に残すように構成されていた場合、異常終了の履歴の中でバーコードは正常に読み取られて、デコード処理まで正常に進んでいた情報があれば、再処理を行う場合に、再度バーコードを読み込まずにデータベースから所望の情報のダウンロードが可能となる。しかし、履歴情報がどの利用者からでも閲覧できるのであれば、バーコードが印刷されたドキュメントを持っていない第三者でも履歴情報からデータベースにアクセスして所望の情報をダウンロードできてしまうという問題がある。
【0020】
(6)上記特許文献2に記載された発明を、上記従来のシステムに適用した場合には、データベース内に履歴情報を登録する構成となり、データベース内に履歴情報を登録することで様々な履歴情報を大量に登録しておくことができる。しかし、上記(4)に記載したように、何処でどのような異常が発生して異常終了となったのかを特定することができない。つまり、バーコードは、正常に読み取られ、デコード処理まで進んでいたが、通信系の異常のために異常終了となった場合は、データベース内の履歴情報にはデコードしたバーコード情報は存在しないので、再処理を実行するには、再度バーコードの読み込みから始めなければならないという問題は依然として存在する。
【0021】
本発明は、この点に着目してなされたものであり、バーコードは正常に読み取られ、デコード処理まで進んでいたが、通信系やその他の異常のために異常終了となった場合は、再度バーコードを読み込まなくても、以前に読み込んだバーコードに基づいて、データベースに保存されているデータやファイルにアクセスすることが可能なシステムを制御する制御方法、該制御方法を実現するためのプログラムおよびシステムを提供することを第2の目的とする。
【0022】
また、前記従来のシステムのうち、後者では、情報端末がバーコードを読み込む動作とデータベースとの間の通信(検索やダウンロード)とはそれぞれが独立した動作であるので、バーコードを読み込んだときに、データベースとの通信が接続状態にある場合もあれば、不通状態となっている場合もあるにもかかわらず、このシステムでは、データベースとの通信が接続状態でも不通状態でも一連の動作として処理を行うことが前提となっている。
【0023】
そのため、何らかの要因によって情報端末とデータベースとの通信が不通あるいは接続不能となった場合には、バーコードを読み込んでからファイルを検索してダウンロードするといった一連の動作に支障が生ずるはずである。したがって、少なくとも、上記一連の動作を実行するためには、データベースとの通信を再開するための所定の接続動作が必要となる。
【0024】
バーコードを読み込んだ後に、データベースとの再接続動作、つまりID番号を入力したり、パスワードを入力したり、さらにはデータベースからの応答を待ったりと、通常動作に比べてかなり多くの作業が発生することになる。利用者によって一連の作業の流れとして期待していたにもかかわらず、データベースとの通信が不通状態であったために、不意に面倒な動作が増えることになり利用しずらい。さらに、一連の動作になっているために途中で作業を中止するためには、所定の操作が別途発生することになりこれもまた利用しずらい。
【0025】
また、遠隔地で情報端末を使用している場合は、データベースとの再接続のための情報(ID番号やパスワード)を正確に覚えていないとか、入力を間違うなど、再接続の処理中に入力操作にミスがあると、情報端末がハングアップしてしまう恐れがある。特に、再接続のための動作として、キーボード等から文字入力を必要とする場合では、情報端末に容易に文字入力を伝える手段がないと、その心配が増大する。
【0026】
前記特許文献3に記載の発明でも、バーコードを読み取る端末とデータベースとの間の通信が不通である場合の処理についての記載はない。したがって、上述したような問題が発生することが考えられる。
【0027】
本発明は、この点に着目してなされたものであり、バーコードを読む、デコードする、検索およびダウンロードする、画面に表示するという一連の動作中に、データベースと情報端末との間の通信に異常が発生した際に、利用者が途中でデータベースとの再接続動作を行わずにスタンバイ状態に戻ることが可能となるシステムを制御する制御方法、該制御方法を実現するためのプログラムおよびシステムを提供することを第3の目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため、請求項1に記載のアクセス認証方法は、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから取得する取得装置とを備えたシステムに対するアクセス認証方法において、前記読取装置から、該読取装置に記憶されている、該読取装置を個別に特定する特定情報を読み出し、前記データベースから、該データベースに記憶されている、該データベースを個別に特定する特定情報を読み出し、前記読み出された2つの特定情報からアクセスコードを作成し、前記取得装置が目的のデータまたはファイルを前記データベースから取得するときに、前記作成されたアクセスコードを用いて認証を行うことを特徴とする。
【0029】
請求項2に記載のアクセス認証方法は、請求項1のアクセス認証方法において、前記作成されたアクセスコードは、前記バーコード内に埋め込まれることを特徴とする。
【0030】
請求項2に記載のアクセス認証方法は、請求項1または2のアクセス認証方法において、前記読取装置によって取得された、バーコード中のアクセスコードから、読取装置およびデータベースの各特定情報を取得し、該取得された各特定情報と前記読み出された各特定情報とをそれぞれ比較して、前記認証を行うことを特徴とする。
【0031】
上記第2の目的を達成するため、請求項4に記載の制御方法は、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムを制御する制御方法において、前記データベースとの間の通信が正常に行われているか否かを判断し、該判断の結果、前記通信が正常に行われていないと判断されている期間中に、前記読取装置によってバーコードからロケーション情報が取得されたときには、そのタイミングで、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を中止することを特徴とする。
【0032】
請求項5に記載の制御方法は、請求項4の制御方法において、前記タイミングで、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を中止する旨を表示手段に表示させることを特徴とする。
【0033】
請求項6に記載の制御方法は、請求項4の制御方法において、前記タイミングで、前記取得されたロケーション情報を不揮発性メモリに記憶することを特徴とする。
【0034】
請求項7に記載の制御方法は、請求項6の制御方法において、前記ロケーション情報を前記不揮発性メモリに記憶するときに、該ロケーション情報に関する付加情報を併せて記憶することを特徴とする。
【0035】
上記第3の目的を達成するため、請求項8に記載の制御方法は、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムを制御する制御方法において、当該システムに対して操作を行っている利用者を特定し、前記データベースから取得されたデータまたはファイルのサムネイル画像を作成し、該作成されたサムネイル画像、前記バーコードから取得されたロケーション情報、動作状況を示す情報および前記利用者を特定する情報を第1のメモリに一時的に記憶し、所定のタイミングで、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として第2のメモリに記憶することを特徴とする。
【0036】
請求項9に記載の制御方法は、請求項8の制御方法において、前記第2のメモリに前記各情報を記憶するときに、そのときの時刻情報を併せて記憶することを特徴とする。
【0037】
請求項10に記載の制御方法は、請求項8の制御方法において、前記データベースとの間の通信が正常に行われているか否かを判断し、前記通信が正常に行われていないと判断されたときに、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として前記第2のメモリに記憶することを特徴とする。
【0038】
請求項11に記載の制御方法は、請求項8の制御方法において、前記データベースに対するアクセスが可能か否かを判断し、前記データベースに対するアクセスが不可能と判断されたときに、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として前記第2のメモリに記憶することを特徴とする。
【0039】
請求項12に記載の制御方法は、請求項8の制御方法において、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を開始するか否かを判断し、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を開始したときに、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として前記第2のメモリに記憶することを特徴とする。
【0040】
上記第1の目的を達成するため、請求項13に記載のプログラムは、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから取得する取得装置とを備えたシステムに対するアクセス認証方法をコンピュータに実現するためのプログラムにおいて、前記アクセス認証方法は、前記読取装置から、該読取装置に記憶されている、該読取装置を個別に特定する特定情報を読み出し、前記データベースから、該データベースに記憶されている、該データベースを個別に特定する特定情報を読み出し、前記読み出された2つの特定情報からアクセスコードを作成し、前記取得装置が目的のデータまたはファイルを前記データベースから取得するときに、前記作成されたアクセスコードを用いて認証を行うことを特徴とする。
【0041】
上記第2の目的を達成するため、請求項14に記載のプログラムは、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムを制御する制御方法をコンピュータに実現するためのプログラムにおいて、前記制御方法は、前記データベースとの間の通信が正常に行われているか否かを判断し、該判断の結果、前記通信が正常に行われていないと判断されている期間中に、前記読取装置によってバーコードからロケーション情報が取得されたときには、そのタイミングで、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を中止することを特徴とする。
【0042】
上記第3の目的を達成するため、請求項15に記載のプログラムは、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムを制御する制御方法をコンピュータに実現するためのプログラムにおいて、前記制御方法は、当該システムに対して操作を行っている利用者を特定し、前記データベースから取得されたデータまたはファイルのサムネイル画像を作成し、該作成されたサムネイル画像、前記バーコードから取得されたロケーション情報、動作状況を示す情報および前記利用者を特定する情報を第1のメモリに一時的に記憶し、所定のタイミングで、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として第2のメモリに記憶することを特徴とする。
【0043】
上記第1の目的を達成するため、請求項16に記載のアクセス認証システムは、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから取得する取得装置とを備えたアクセス認証システムにおいて、前記読取装置から、該読取装置に記憶されている、該読取装置を個別に特定する特定情報を読み出す第1の読み出し手段と、前記データベースから、該データベースに記憶されている、該データベースを個別に特定する特定情報を読み出す第2の読み出し手段と、前記第1および第2の読み出し手段によって読み出された2つの特定情報からアクセスコードを作成する作成手段と、前記取得装置が目的のデータまたはファイルを前記データベースから取得するときに、前記作成手段によって作成されたアクセスコードを用いて認証を行う認証手段とを有することを特徴とする。
【0044】
上記第2の目的を達成するため、請求項17に記載のシステムは、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムにおいて、前記データベースとの間の通信が正常に行われているか否かを判断する判断手段と、該判断手段による判断の結果、前記通信が正常に行われていないと判断されている期間中に、前記読取装置によってバーコードからロケーション情報が取得されたときには、そのタイミングで、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を中止するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0045】
上記第3の目的を達成するため、請求項18に記載のシステムは、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムにおいて、当該システムに対して操作を行っている利用者を特定する特定手段と、前記データベースから取得されたデータまたはファイルのサムネイル画像を作成する作成手段と、該作成手段によって作成されたサムネイル画像、前記読取装置によってバーコードから取得されたロケーション情報、動作状況を示す情報および前記特定手段によって特定された利用者の情報を第1のメモリに一時的に記憶する第1の記憶手段と、所定のタイミングで、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として第2のメモリに記憶する第2の記憶手段と有することを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0047】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るアクセス認識方法を適用したアクセス認証システムにおいて、バーコードをリモコン装置にて読み取る動作の概念を示す図である。
【0048】
同図において、ドキュメント200は、後述する図2のデータベース6と直結されているプリンタ8や、データベース6とIP(Internet Protocol)ネットワーク9を介して通信可能な機器(図示せず)、あるいはデータベース6の内部情報を取得している機器(図示せず)によって印刷されたものである。
【0049】
バーコード200aは、ドキュメント200の一部分に印刷されている。このバーコード200aには、ドキュメント200のデータがデータベース6のどこに保存されているのかを示すロケーション情報や、ドキュメント200に関連するデータやファイルがデータベース6のどこに保存されているのかをすロケーション情報等がコード化されている。リモコン装置1をシステムに登録する場合やデータベース6内部の特殊なファイルにアクセスする場合においては、データベース6によって作成されたアクセスコード情報がコード化されることもある。
【0050】
リモコン装置1は、バーコードの読み取り装置を装備し、これにより、ドキュメント200に印刷されたバーコード200aを読み取ることができるようになっている。また、少なくとも1つ以上のキー入力装置を備え、読み取り開始のタイミングをキー入力などで行う。また、リモコン装置1は、その他のキー入力などによって所定の制御信号を情報端末2および3に送信するためにも使用される。
【0051】
制御信号には、リモコン装置1を特定するためのID情報が含まれている。このID情報は、リモコン装置1の製造時に、個別に割り振られるシリアル番号から作成されている。ただし、利用者がテンキー等を使用して特殊な操作を行えば、任意にID情報を変更登録することも可能となっている。また、制御信号には読み取ったバーコード情報も含まれており、赤外線を利用して情報端末2および3に送信されるが、電波による無線送信にも対応可能となっている。
【0052】
図2は、本実施の形態のアクセス認証システムの構成の一例を示す図である。
【0053】
IPネットワーク9は、インターネット網やLAN(Local Area Network)のようなネットワークである。
【0054】
データベース6は、データやファイルを保存し管理するものであり、本実施の形態では、LANに代表されるIPネットワーク9と接続するための通信インターフェースを装備して、様々な機器からデータやファイルの検索やアップロード、ダウンロード等の処理要求に応じて動作する機能を装備している。図示例では、通信インターフェースは、LAN用のケーブルを収容するインターフェースを想定しているが、一般の電話回線や専用の回線、無線回線や光ファイバーケーブルなどの通信媒体にも対応可能となっている。
【0055】
プリンタ8は、データベース6と直接接続され、データベース6内部にあるデータやファイルをドキュメント200として印刷するのに使用される。同時にバーコード200aの印刷も可能となっている。また、IPネットワーク9とのインターフェース機能を追加すれば、プリンタ8は、IPネットワーク9に直接接続して、データベース6からの情報をIPネットワーク9を経由して受信し、ドキュメント200の印刷を行うことも可能となる。
【0056】
データベース管理用PC7は、データベース6を管理、保守するためのパーソナルコンピュータ(PC)であり、IPネットワーク9を経由してデータベース6と接続し、データベース6の各種設定や内部のデータやファイルのメンテナンスを行う。データベース6との通信では、特別なID情報等を使用して認証を行って接続し、データベース6に対する全ての制御を行うことが可能となっている。例えば、データベース6にアクセスするときに必要となるアクセスコードの作成手順を設定したり、内部のデータやファイル毎にダウンロード許可の有無を決定したり、検索の対象とするかどうかといった設定を行ったりすることなどがある。
【0057】
テレビ4および5は、いずれも一般的なテレビであり、データベース6からダウンロードしたデータやファイルを、情報端末2および3を経由して画面に表示したり、情報端末2および3の動作処理を行うためのアプリケーション画面を表示したりするために使用される。ビデオ信号入力端子などを使用して情報端末2および3から出力される画像情報を受信して画面に表示する仕組みとなっている。
【0058】
情報端末2および3は、リモコン装置1からの操作によってコントロールされる情報端末であり、IPネットワーク9を介してデータベース6との間で通信を行い、データベース6内部にあるデータやファイルを検索する要求を送信したり、検索されたデータやファイルをデータベース6からダウンロードしたりする機能を有している。さらに、テレビ4および5の画面に画像を出力する機能を装備しており、データベース6からダウンロードしたデータやファイルをテレビ画面に表示することもできる。
【0059】
情報端末2および3は、リモコン装置1によって読み込まれたバーコード情報をもとにデータベース6に対して検索、ダウンロードを行って、所望のファイルをテレビ画面に表示するといった一連の動作を行う装置となっている。また、リモコン装置1によって読み込まれたバーコード情報がデータベース6に対するアクセスコードであった場合は、このアクセスコードをもとにデータベース6に対してアクセスが可能かどうかの問い合わせを行う機能も装備している。
【0060】
さらに、リモコン装置1からは、コントロールのための制御信号や読み込んだバーコード情報が赤外線によって送信されるが、電磁波による無線送信にも対応可能となっている。
【0061】
図3は、リモコン装置1の機能構成を示すブロック図であり、図中の矢印は各種の信号の流れを示している。
【0062】
制御部11は、リモコン装置1の全ての動作をコントロールするものであり、各ブロック12〜15に対して動作の制御を行っている。制御部11は、時計機能を内蔵しており、各ブロック12〜15に対して時間を通知したり、タイマを構成して各処理の制御に使用したりしている。
【0063】
バーコード読取部12は、ドキュメント200に印刷されたバーコード200aを読み取るインターフェース装置である。ドキュメント200内のバーコード200aに光を照射しその反射量を測定するなどの光学的手法によりバーコード情報を読み取る機能を持ち、バーコード情報を取得すると、その内容を記憶部14に送信する機能を有している。
【0064】
キーI/F部(インターフェース)13は、リモコン装置1に装備している操作キーに入力(押下)があるかどうかを検出するインターフェース装置となっている。リモコン装置1に対してキー入力があると、その旨を記憶部14に送信する機能を有している。
【0065】
記憶部14は、リモコン装置1で使用する様々なデータや情報および各種の設定値などを記憶する記憶装置となっている。内部は2つの部位で構成され、一時的な記憶のために使用するメモリ部14aと継続的に記憶可能な記録部14bに分けられている。メモリ部14aが、リセット動作や電源OFFが生じると内部に記憶されている情報が消滅してしまうのに対し、記録部14bは、リセット動作や電源OFFが生じても内部に記憶されている情報は消滅しない仕組みとなっている。
【0066】
メモリ部14aに記憶される情報としては、バーコード読取部12にて読み込まれたバーコード情報やリモコン装置1の操作キーの入力が行われたことによるキー入力情報などがある。
【0067】
記録部14bには、リモコン装置1が製造されたときに割り振られる製造シリアル番号(ID情報)などが記憶されている。
【0068】
制御信号送信部15は、情報端末2および3に対して制御信号を送信するためのインターフェース装置である。制御部1の制御によって、記憶部14内に記憶されているキー入力情報に従い、バーコード情報やID情報を情報端末2および3に対して制御信号として送信する機能を有する。
【0069】
図4は、情報端末2の機能構成を示すブロック図であり、図中の矢印は各種の信号の流れを示している。なお、図2中の情報端末2と情報端末3は同様に構成されているため、ここでは情報端末2を例に挙げて説明する。
【0070】
制御部21は、情報端末2の全ての動作をコントロールするものであり、各ブロック22〜27に対して動作の制御を行っている。制御部21は、時計機能を内蔵しており、各ブロック22〜27に対して時間を通知したり、タイマを構成して各処理の制御に使用したりしている。
【0071】
制御信号受信部22は、リモコン装置1とのインターフェース装置となっている。リモコン装置1から赤外線で送信されてくる制御信号を受信し、受信した制御信号の内容に応じてデコード処理部23または記憶部24へ情報を送信する。例えば、制御信号受信部22が、バーコード情報を受信するとその内容をデコード処理部23に送信し、ID情報を受信すると、その内容を記憶部24に送信する。
【0072】
デコード処理部23は、制御信号受信部22から送信されてくるバーコード情報を受信し、コード化されている情報をデコードして情報を取り出す処理を行う。そして、デコード処理が終了したことを制御部21に通知する機能や、制御部21の指示に従って、デコードした情報を記憶部24に送信する機能も有している。
【0073】
ネットワークI/F部25は、図2に示したIPネットワーク9との通信インターフェース装置となっている。データベース6との間では、各種制御信号の送受信や、データやファイルのダウンロードを行う機能を有している。例えば、データベース6との通信を開始するために必要なID情報やアクセスコードの送信、データベース6内部に保存されているデータやファイルのロケーション情報の送信や、データベース6内部を検索するための検索式の送信などがある。
【0074】
記憶部24は、情報端末2で使用する様々なデータや情報および各種の設定値などを記憶する記憶装置となっている。内部は2つの部位で構成され、一時的な記憶のために使用するメモリ部24aとハードディスクのように継続的に記憶可能な記録部24bに分けられている。メモリ部24aが、リセット動作や電源OFFが生じると、内部に記憶されている情報が消滅してしまうのに対し、記録部24bは、リセット動作や電源OFFが生じても内部に記憶されている情報は消滅しない仕組みとなっている。
【0075】
メモリ部24aに記憶される情報としては、データベース6に保存されているデータやファイルのロケーション情報、検索式等の情報や、データベース6からダウンロードしたデータやファイルなどがある。例えば、バーコードをデコードしたことによって得られたロケーション情報や検索式等の情報、またはデータベース6に対するアクセスコードやリモコン装置1のID情報が記憶される。
【0076】
記録部24bには、データベース6との接続時に必要な設定情報や設定値が記憶されている。他には、動作中にエラーが発生したときにモニタ画面(テレビ4の画面)にエラーの状態に応じた各種のメッセージを表示するための情報等が各種記憶されている。また、制御部21の指示により、メモリ部24aに一時記憶している各種の情報を複製して、記録部24b内に記憶する動作も可能となっている。
【0077】
画像処理部26は、情報端末2のモニタ画面としてのテレビ4の画面に表示するために、各種の情報を画像情報に変換する装置である。制御部21の制御によって、記憶部24に記憶されている各種の情報を取り出し、画像情報へ変換を行った後、テレビI/F部27に送信する仕組みとなっている。
【0078】
テレビI/F部27は、情報端末2のモニタ画面として利用しているテレビ4へ画像情報を送信するインターフェース装置であり、画像処理部26によって変換された画像情報をテレビ4に送信する装置となっている。
【0079】
図5は、前記図2のデータベース6の機能構成を示すブロック図であり、図中の矢印は各種の信号の流れを示している。
【0080】
制御部31は、データベース6の全ての動作をコントロールするものであり、各ブロック32〜36に対して動作の制御を行っている。制御部31は、時計機能を内蔵しており、各ブロック32〜36に対して時間を通知したり、タイマを構成して各処理の制御に使用したりしている。
【0081】
ネットワークI/F部32は、前記図2に示したIPネットワーク9との通信インターフェース装置となっている。情報端末2および3との間では、各種制御信号の送受信や、データやファイルのダウンロードを行う機能を有している。また、データベース管理用PC7との間では、内部情報の更新や設定値の変更などを行っている。例えば、情報端末2および3との通信を開始するために必要なID情報やアクセスコードの受信、保存部33に保存されているデータやファイルのロケーション情報の受信や、保存部33内部を検索するための検索式の受信などがある。
【0082】
記憶部34は、データベース6で使用する様々なデータや情報および各種の設定値などを記憶する記憶装置となっている。内部は2つの部位で構成され、一時的な記憶のために使用するメモリ部34aとハードディスクのように継続的に記憶可能な記録部34bに分けられている。メモリ部34aが、リセット動作や電源OFFが生じると内部に記憶されている情報が消滅してしまうのに対し、記録部34bは、リセット動作や電源OFFが生じても内部に記憶されている情報は消滅しない仕組みとなっている。
【0083】
メモリ部34aに記憶される情報としては、情報端末2および3から受信して、保存部33に保存されているデータやファイルのロケーション情報や検索式等の情報などがある。情報端末2および3に対してダウンロードを行うためのデータやファイル、または情報端末2および3からアップロードされたデータやファイルも一時的に記憶される。その他には、データベース6に対するアクセスコードやリモコン装置1のID情報などが記憶される。さらに、バーコード生成部35によって生成されたバーコード情報も一時的に記憶され、制御部31の指示によって、プリンタI/F部36に送信されることもある。
【0084】
記録部34bには、情報端末2および3やデータベース管理用PC7との接続時に必要な設定情報や設定値が記憶されている。他には、データベース6が製造されたときに割り振られる製造シリアル番号(ID情報)やアクセスコードを作成するための計算式などが記憶されている。そして、制御部31やデータベース管理用PC7の指示により、メモリ部34aに一時記憶している各種の情報を複製して記録部34b内に記憶したり、任意に書き換えたりする動作も可能となっている。
【0085】
保存部33には、データベース6に保存されている全てのデータやファイルが保存されている。制御部31によって検索された、所望のデータやファイルを記憶部34に送信したり、記憶部34にあるアップロードされたデータやァイルを内部に保存したりする処理が行われる。
【0086】
プリンタI/F部36は、プリンタ8とのインターフェース装置となっており、例えば、制御部31の指示によって、記憶部34に記憶されているバーコード等の情報をプリンタ8を用いて印刷する場合に使用される。
【0087】
バーコード生成部35は、記憶部34に記憶されている情報をバーコードに変換する処理を行う。例えば、制御部31の指示によって、記憶部34の、特にメモリ部34aに記憶されているアクセスコードをバーコード化して、再度メモリ部34aに保存するといった動作を行う。
【0088】
図6は、本実施の形態のアクセス認証システムにおいて、例えば、リモコン装置1をデータベース6にアクセスするためのリモコンとして新規に登録する場合を想定し、登録手順の一例をシーケンス図にて示したものである。
【0089】
同図において、まず、手順41では、リモコン装置1のキー操作によって、情報端末2に対して新規にデータベース6のリモコンとして使用するための登録作業を要求する制御信号を送信する。このとき、リモコン装置1から送信される制御信号には、登録作業を要求する情報およびリモコン装置1のID情報が含まれている。
【0090】
手順42では、制御信号を受信した情報端末2は、新規にデータベース6のリモコンとしての登録要求をリモコン装置1から受信したことをデータベース6に通知する。通知内容には、登録要求を受信した情報およびリモコン装置1のID情報が含まれている。このとき、テレビ4の画面には登録作業が開始されたことを示す表示がなされ、利用者に登録作業の進行状況を知らせる。なお、情報端末2は、一定時間リモコン装置1からの操作がないと判断した場合は、スタンバイ状態に戻るように設定されている。
【0091】
手順43では、通知を受信したデータベース6は、受信したリモコン装置1の情報を確認し、リモコンとして登録を許可するかどうか判定し、許可しない場合は却下した通知を行う一方、許可した場合はバーコード(アクセスコード)印刷終了をもって許可の通知を行う。このとき、リモコンとして登録を許可するかどうかの判定条件は、データベース管理用PC7によって予め設定されている。
【0092】
データベース6は、受信した内容からリモコンとして登録を許可すると判定した場合は、アクセスコードの作成を行う。アクセスコードの作成方法も、データベース管理用PC7によって予め設定されており、受信したリモコン装置1のID情報とデータベース6自体のID情報をもとにして生成するようになっている。例えば、リモコン装置1のID情報を数値化し、さらにデータベース6自体のID情報も数値化する。そして、数値化されたそれぞれのID情報の加算することによって得られる数値をアクセスコードとするなどがある。
【0093】
生成されたアクセスコードは、バーコード化されて、プリンタ8によりドキュメントに印刷される。そして、印刷処理の終了を検出して、情報端末2に対してアクセスコードを印刷したことを通知する。この通知を受信した情報端末2は、受信した内容に従ってテレビ4の画面に進行状況を利用者に知らせる表示を行う。
【0094】
手順44では、印刷されたバーコード(アクセスコード)をリモコン装置1が読み取ることができれば、情報端末2に対して、その通知となる制御信号を送信する。制御信号には、登録作業の確認を示す情報、読み取ったバーコード(アクセスコード)情報およびリモコン装置1のID情報が含まれている。
【0095】
手順45では、制御信号を受信した情報端末2は、新規にデータベース6のリモコンとしての登録確認要求をリモコン装置1から受信したことをデータベース6に通知する。このとき、情報端末2では、受信したバーコード(アクセスコード)情報をデコードしてアクセスコードに変換する処理の完了が前提条件となっている。
【0096】
通知内容には、登録確認要求を受信した情報、リモコン装置1のID情報およびデコード処理したアクセスコード情報が含まれている。このとき、テレビ4の画面には利用者に登録作業の進行状況を知らせる表示が継続されている。
【0097】
手順46では、通知を受信したデータベース6は、受信した情報を確認し、リモコン装置1をリモコンとする登録が完了したかどうかを情報端末2に通知する。
【0098】
データベース6は、受信したリモコン装置1のID情報が受信したアクセスコードを生成するときに使用したID情報と一致していることを確認して、登録完了と判断し、そうでない場合は登録未完了と判断する。この通知を受信した情報端末2は、テレビ4の画面に登録作業が正常終了したかどうかを利用者に知らせる表示を行うと、登録作業が終了する。
【0099】
図7は、データベース6が実行する登録処理の手順を示すフローチャートであり、図6の登録手順シーケンスにおけるデータベース6側の動作についてまとめたものである。
【0100】
図7において、データベース6の電源が投入され、所定の操作がなされると、本登録処理が起動され、まず、リモコン装置1からの登録作業の要求(手順42)を受信したかどうかを判定し(ステップS1)、情報端末2から、登録要求を受信した情報およびリモコン装置1のID情報を受信すると、ステップS2へ移行し、そうでない場合は、現状を維持する。
【0101】
ステップS2では、登録要求を行ったリモコン装置1が予め設定されている条件を満たしているかどうかを判定し、条件を満たしていればステップS3へ移行し、そうでない場合はステップS10へ移行する。
【0102】
条件の判定は、データベース管理用PC7によって予めデータベース6に対して設定された条件を満たすかどうかで判定される。例えば、データベース6に登録されるリモコン装置の総数が4台と設定されていれば、4台目までのリモコン装置は条件を満たすが5台目に登録要求を行ったリモコン装置は条件を満たさない。または、ある特定のID情報を持つリモコン装置だけは登録しないと設定されていれば、リモコン装置のID情報によって条件を満たすかどうかが判定される。
【0103】
ステップS3では、アクセスコードを生成する。アクセスコードは、登録要求しているリモコン装置1のID情報とデータベース6自体のID情報をもとにして生成するようになっている。
【0104】
例えば、リモコン装置1のID情報を数値化し、さらにデータベース6自体のID情報も数値化する。そして、数値化されたそれぞれのID情報を加算することによって得られる数値に、そのときの時刻情報を付加した数値をアクセスコードとするなどがある。
【0105】
生成されたアクセスコードは、バーコード生成部35にてバーコード化され、メモリ部34aに記憶される。
【0106】
続くステップS4では、データベース6から印刷が可能かどうかを判定し、データベース6に収容しているプリンタ8から印刷が可能であると判断されればステップS5へ移行し、そうでなければステップS11に移行する。
【0107】
ここで、印刷が可能かどうかは、収容しているプリンタ8と通信テストを行って、正常であるとの応答を検出するかどうかで判定する。正常であるとの応答を検出すれば印刷可能と判定し、それ以外は印刷不可能と判定する。
【0108】
ステップS5では、ステップS3で生成されたバーコードを印刷する。すなわち、収容しているプリンタ8を用いて、ステップS3で生成したバーコードの印刷を行う。
【0109】
続くステップS6では、ステップS3で生成されたバーコードの印刷が終了したことを情報端末2に通知する。収容しているプリンタ8からバーコードの印刷が完了したことをプリンタI/F部36を介して検出すると、情報端末2に対してその旨の通知を行う(手順43)。
【0110】
そして、ステップS7では、データベース6が、リモコン装置1からの登録確認の要求(手順42)を受信したかどうかを判定し、情報端末2から、登録確認要求を受信した情報、アクセスコード情報およびリモコン装置1のID情報を受信するとステップS8へ移行し、そうでない場合は、現状を維持する。
【0111】
ステップS8では、登録要求を行ったリモコン装置と登録確認要求を行ったリモコン装置が一致するかどうかを判定し、情報端末2からの、登録確認要求を受信した情報、アクセスコード情報およびリモコン装置1のID情報に基づいて、一致したと判定するとステップS9へ移行し、そうでない場合は、ステップS13へ移行する。ここで、一致するかどうかは、受信したアクセスコード情報から生成時に使用したリモコン装置のID情報を計算により算出する。つまり、ステップS3の逆演算を行う。算出したID情報と、アクセスコード情報と共に受信したリモコン装置1のID情報とを比較して、同じものであるかどうかで判定する。
【0112】
ステップS9では、リモコン装置1の登録作業が終了したことを情報端末2に通知する。すなわち、現在登録作業を行っているリモコン装置1の登録作業が終了したことを情報端末2に対して通知する(手順46)。
【0113】
ステップS13では、リモコン装置1の登録作業が受け付けられなかったことを情報端末2に通知する。すなわち、現在登録作業を行っているリモコン装置1の登録作業が受け付けられなかったことを情報端末2に対して通知する(手順43)。
【0114】
ステップS11では、ステップS3で生成されたバーコード情報を保存する。このとき、収容しているプリンタ8からバーコードが印刷できないため、メモリ部34aに一時的に記憶してあるバーコード(アクセスコード)を記録部34bに複製する処理を行う。
【0115】
ステップS12では、ステップS3で生成されたバーコードの印刷が不可能であることを情報端末2に通知する。すなわち、収容しているプリンタ8からバーコードの印刷が不可能であるため、情報端末2に対してその旨の通知を行う(手順43)。
【0116】
ステップS10では、リモコン装置1の登録作業が異常終了したことを情報端末2に通知する。すなわち、現在登録作業を行っているリモコン装置1と読み込んだバーコード(アクセスコード)との組み合わせが異常であると判断したことを、情報端末2に対して通知する(手順46)。
【0117】
図8は、本実施の形態のアクセス認証システムにおいて、例えば、データベース6内部のセキュリティレベルの高いデータやファイルに対するアクセス要求が生じた際、どのようにリモコン装置1の認証を行うかについてその認証手順を示したシーケンス図である。
【0118】
同図において、まず、手順51では、リモコン装置1が、図1に示すようなバーコード200aを読み込み、データベース6から所望のファイルのダウンロードを要求する制御信号を情報端末2に送信する。このときのバーコード200aは、データベース6内部に保存されている所望のファイルのロケーション情報がバーコード化されたものである。また、リモコン装置1から送信される制御信号には、読み込んだバーコード情報およびリモコン装置1のID情報が含まれている。
【0119】
手順52では、制御信号を受信した情報端末2は、受信したバーコード情報をデコードして、ファイルのロケーション情報およびリモコン装置1のID情報をリモコン装置1から受信したことをデータベース6に通知する。このとき、同時にテレビ4の画面にはダウンロード作業が開始されたことを示す表示を行い、利用者にダウンロード作業の進行状況を知らせる。なお、情報端末2は、一定時間リモコン装置1からの操作がないと判断した場合は、スタンバイ状態に戻るように設定されている。
【0120】
手順53では、通知を受信したデータベース6は、受信したロケーション情報から所望のファイルを検索し、このままダウンロードを行うかどうか判定し、認証が必要なファイルであれば認証処理を行う通知をする一方、認証の必要でないファイルであればそのままダウンロードを行う。このとき、ファイル毎に認証を必要とするかどうかの設定は、データベース管理用PC7によって予め設定されている。
【0121】
ダウンロードを行うにはリモコン装置1の認証が必要であると判定した場合は、アクセスコードの作成を行う。アクセスコードの作成方法も、データベース管理用PC7によって予め設定されており、受信したリモコン装置1のID情報とデータベース6自体のID情報をもとにして生成するようになっている。
【0122】
生成されたアクセスコードは、バーコード化されてプリンタ8によってドキュメントに印刷される。そして、印刷処理の終了を検出して、情報端末2に対してアクセスコードを印刷したことを通知する。この通知を受信した情報端末2は、受信した内容に従って、その進行状況を利用者に知らせる表示をテレビ4の画面に行う。
【0123】
手順54では、印刷されたバーコード(アクセスコード)をリモコン装置1が読み取ることができれば、情報端末2に対してその通知となる制御信号を送信する。制御信号には、ダウンロード作業の確認を示す情報、読み取ったバーコード(アクセスコード)情報およびリモコン装置1のID情報が含まれている。
【0124】
手順55では、制御信号を受信した情報端末2は、ダウンロード作業の確認を示す情報、受信したバーコード情報をデコードしてアクセスコード情報およびリモコン装置1のID情報をリモコン装置1から受信したことをデータベース6に通知する。これと同時に、テレビ4の画面には利用者にダウンロード作業の進行状況を知らせる表示が継続されている。
【0125】
手順56では、通知を受信したデータベース6は、受信した情報を確認してリモコン装置1が認証できたかどうかを情報端末2に通知する。
【0126】
データベース6は、受信したリモコン装置1のID情報が受信したアクセスコードを生成するときに使用したID情報と一致していることを確認して認証完了と判断し、そうでない場合は認証未完了と判断する。
【0127】
認証完了となった場合は、そのまま前記ファイルのダウンロードが行われる。
【0128】
この通知を受信した情報端末2は、テレビ4の画面にダウンロード作業が正常終了したかどうかを利用者に知らせる表示を行う。これにより、ダウンロード作業および認証作業は終了する。
【0129】
図9は、データベース6が実行する認証処理の手順を示すフローチャートであり、図8の認証手順シーケンスにおけるデータベース6側の動作についてまとめたものである。
【0130】
図9において、電源が投入され、所定の操作がなされると、本認証処理が起動され、まず、ステップS21では、データベース6が、リモコン装置1からのダウンロード作業の要求(手順52)を受信したかどうかを判定し、情報端末2から、ダウンロード要求を受信した情報およびリモコン装置1のID情報を受信すると、ステップS22へ移行し、そうでない場合は、現状を維持する。
【0131】
ステップS22では、ダウンロード要求を行ったデータやファイルとリモコン装置1との組み合わせが予め設定されている条件に合致するかどうかを判定し、認証確認が必要と判断されればステップS23へ移行し、そうでない場合はステップS30へ移行する。
【0132】
条件の判定は、データベース管理用PC7によって予めデータベース6に対して設定された条件を満たすかどうかで判定される。例えば、データベース6に保存されているデータやファイルの中でアクセス要求が生じた際に、リモコン装置の認証確認を必要とするかどうかを設定する。または、ある特定のID情報を持つリモコン装置からデータベース6に保存されているデータやファイルの中でアクセス要求が生じたときだけ認証確認を必要としないと設定するなどがある。
【0133】
ステップS23では、アクセスコードを生成する。アクセスコードは、ダウンロード要求しているリモコン装置1のID情報とデータベース6自体のID情報をもとにして生成するようになっている。生成されたアクセスコードは、バーコード生成部35にてバーコード化され、メモリ部34aに記憶される。
【0134】
続くステップS24では、データベース6から印刷が可能かどうかを判定し、データベース6に収容しているプリンタ8から印刷が可能であると判断されればステップS25へ移行し、そうでなければステップS31に移行する。ここで、印刷が可能かどうかは、収容しているプリンタ8と通信テストを行って、正常であるとの応答を検出するかどうかで判定される。正常であるとの応答を検出すれば印刷可能と判定し、それ以外は印刷不可能と判定する。
【0135】
ステップS25では、生成されたバーコードを印刷する。すなわち、収容しているプリンタ8を用いて、ステップS23で生成したバーコードの印刷を行う。
【0136】
続くステップS26では、ステップS23で生成されたバーコードの印刷が終了したことを情報端末2に通知する。収容しているプリンタ8からバーコードの印刷が完了したことをプリンタI/F部36を介して検出すると、情報端末2に対してその旨の通知を行う(手順53)。
【0137】
そして、ステップS27では、データベース6が、リモコン装置1からのダウンロード確認の要求(手順52)を受信したかどうかを判定し、情報端末2から、ダウンロード確認要求を受信した情報、アクセスコード情報およびリモコン装置1のID情報を受信するとステップS28へ移行し、そうでない場合は、現状を維持する。
【0138】
ステップS28では、ダウンロード要求を行ったリモコン装置とダウンロード確認要求を行ったリモコン装置が一致するかどうかを判定し、情報端末2からの、ダウンロード確認要求を受信した情報、アクセスコード情報およびリモコン装置1のID情報に基づいて、一致したと判定するとステップS29へ移行し、そうでない場合は、ステップS33へ移行する。ここで、一致するかどうかは、受信したアクセスコード情報から生成時に使用したリモコン装置のID情報を計算により算出する。つまり、ステップS23の逆演算を行う。算出したID情報と、アクセスコード情報と共に受信したリモコン装置1のID情報とを比較して、同じものであるかどうかで判定する。
【0139】
ステップS29では、リモコン装置1のダウンロード要求に対して、情報端末2にファイルのダウンロードを行う。すなわち、ステップS21で要求のあった所望のファイルを情報端末2に対してダウンロードを行う(手順56)。
【0140】
ステップS30では、ファイルのダウンロードを情報端末2に対して行う。すなわち、この場合現在ダウンロード要求を行っているリモコン装置1の認証作業が必要ないため、直ちに情報端末2に対してダウンロード作業を行う(手順53)。
【0141】
ステップS31では、ステップS23で生成されたバーコード情報を保存する。このとき、収容しているプリンタ8からバーコードが印刷できないため、メモリ部34aに一時的に記憶してあるバーコード(アクセスコード)を記録部34bに複製する処理を行う。
【0142】
ステップS32では、ステップS23で生成されたバーコードの印刷が不可能であることを情報端末2に通知する。すなわち、収容しているプリンタ8からバーコードの印刷が不可能であるため、情報端末2に対してその旨の通知を行う(手順53)。
【0143】
ステップS33では、リモコン装置1のダウンロード作業が異常終了したことを情報端末2に通知する。すなわち、現在ダウンロード作業を行っているリモコン装置1と読み込んだバーコード(アクセスコード)との組み合わせが異常であると判定したことを、情報端末2に対して通知する(手順56)。
【0144】
このように、本実施の形態では、アクセスコードをバーコード化して紙に印刷するので、バーコードが印刷された紙が紛失や破損した場合でも再度印刷することで簡単に再生でき、かつリモコン装置とアクセスコードとは一対となっているため第三者にバーコードが印刷された紙が渡っただけでは使用できない効果がある。
【0145】
また、複数のデータベースがシステムに存在しても、データベース毎にアクセスコードが作成されるため、それぞれのデータベース毎にセキュリティレベルを変えることができる。
【0146】
また、データベース内の各種データや各種ファイル毎にアクセスコードを作成することも可能となっているため、それぞれのデータやファイル毎にセキュリティレベルを変えることができる。
【0147】
また、リモコン装置が情報端末に対して制御信号を送信する手段しかなくとも、バーコード化したアクセスコードを取得することでセキュリティ情報をフィードバックして取得できるため双方向通信ができなくても同等な機能を持つことができる。
【0148】
また、バーコードを取得する操作だけで認証行為を行うため、リモコン装置に対して複雑な操作を行わなくとも認証行為を行うことができる。
【0149】
また、リモコン装置とデータベースとの間で認証行為を行うため、どこからでもデータベースと接続可能なリモコンの受信機を経由してデータベースとアクセスすることができる。
【0150】
(第2の実施の形態)
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るアクセス認証システムの構成の一例を示す図である。
【0151】
データベース6′は、データやファイルを保存し管理するものであり、本実施の形態では、LANに代表されるIPネットワークと接続するための通信インターフェースを装備して、様々な機器からデータやファイルの検索やアップロード、ダウンロード等の処理要求に応じて動作する機能を装備している。図示例では、通信インターフェースは、無線LAN用のインターフェースを想定しているが、一般の電話回線や専用の回線、有線LANや光ファイバーケーブルなどの通信媒体にも対応可能となっている。
【0152】
ドキュメント200は、データベース6′と通信可能な機器、あるいはデータベース6′の内部情報を取得している機器によって印刷されたもので、画像ファイルであれば印刷された写真、文書ファイルであれば印刷された書類のように、印刷された各種ドキュメントを示している。
【0153】
バーコード200aは、ドキュメント200の一部分に印刷されている。このバーコード200aは、印刷されたドキュメント200のデータがデータベース6′のどこに保存されているのかを示すロケーション情報や、ドキュメント200に関連するデータやファイルがデータベース6′のどこに保存されているのかを示すロケーション情報等がコード化されたものである。
【0154】
バーコードの読み取り装置となるバーコードリーダ1′は、ドキュメント200に印刷されたバーコード200aを読み取る機能を有している。また、少なくとも1つ以上のキー入力装置を有し、読み取り開始のタイミングをキー入力などで行う。また、所定の制御信号を情報端末60に送信するためにも使用される。
【0155】
情報端末60は、バーコードリーダ1′を収容し、データベース6′との間で通信を行い、データやファイルをデータベース6′内部に保存登録したり、データベース6′内部にあるデータやファイルを検索する要求を送信したり、検索されたデータやファイルをデータベース6′からダウンロードしたりする機能を有している。さらに、液晶等によるモニタ画面を装備しており、データベース6′からダウンロードしたデータやファイルをモニタ画面に表示する機能も有している。バーコードリーダ1によって読み込まれたバーコード情報をデコード処理し、デコードした情報をもとにデータベースに対して検索、ダウンロードを行って所望のファイルをモニタ画面に表示する機能も有している。
【0156】
図11は、情報端末60の機能構成を示すブロック図であり、図中の矢印71〜79は各種の信号の流れを示している。
【0157】
制御部61は、情報端末60の全ての動作をコントロールするものであり、各ブロック62〜66に対して動作の制御を行っている。制御部60は、時計機能を内蔵しており、各ブロック62〜66に対して時間を通知したり、タイマを構成して各処理の制御に使用したりしている。
【0158】
バーコードリーダI/F部62は、収容しているバーコードリーダ1′とのインターフェース装置である。バーコードリーダ1′がバーコードの読み取りを開始するタイミングを検出し、その後受信したバーコード情報をデコード処理部63に送信する機能を有している。また、バーコードリーダ1′に装備されているキー入力装置からの制御信号を受信すると、その内容を制御部61に通知する機能も有している。本実施の形態では、USB(Universal Serial Bus)を使用してバーコードリーダ1′と接続する仕組みとなっている。
【0159】
デコード処理部63は、バーコードリーダI/F部62から送信されてくるバーコード情報を受信し、コード化されている情報をデコードして情報を取り出す処理を行う。そして、デコード処理が終了したことを制御部61に通知する機能や、制御部61の指示に従ってデコードした情報を記憶部64に送信する機能も有している。
【0160】
データベースI/F部65は、データベース6′との通信インターフェース装置である。データベース6′との間では、各種制御信号の送受信や、データやファイルのダウンロード(またはアップロード)を行う機能を有している。例えば、データベース6′との通信を開始するために必要なID情報やパスワードの送信、データベース6′内部に保存されているデータやファイルのロケーション情報の送信や、データベース6′内部を検索するための検索式の送信などがある。
【0161】
また、データベース6′と情報端末60との間の通信状態を監視するために、情報端末60がスタンバイ状態であっても制御部61の制御に応じて一定時間毎にデータベース6′との間で通信が可能かどうかの確認を行う処理も行っている。例えば、データベース6′に対して応答を要求する制御信号を送信する。このとき送信する制御信号には、時間情報や個別情報が付加されており、どの装置からどのタイミングで送信されたのかを特定できる仕組みとなっている。そして、データベース6′から前記制御信号に対する応答信号を受信し、先に送信した制御信号に対するものであると認識した場合は、データベース6′と接続状態にあると認識し、そうでない場合は不通状態であると認識する。
【0162】
記憶部64は、情報端末60で使用する様々なデータや情報および各種の設定値などを記憶する記憶装置となっている。内部は2つの部位で構成され、一時的な記憶のために使用するメモリ部64aとハードディスクのように継続的に記憶可能な記録部64bに分けられている。メモリ部64aが、リセット動作や電源OFFが生じると内部に記憶されている情報が消滅してしまうのに対し、記録部64bは、リセット動作や電源OFFが生じても内部に記憶されている情報は消滅しない仕組みとなっている。
【0163】
メモリ部64aに記憶される情報としては、データベース6′に保存されているデータやファイルのロケーション情報や検索式等の情報や、データベース6′からダウンロードしたデータやファイル、あるいは、データベース6′に対してアップロードするためのデータやファイルなどがある。
【0164】
バーコードをデコードしたことによって得られたロケーション情報や検索式等の情報は、デコード処理部63でデコード処理されたときの時刻情報や、その後の処理(検索やダウンロード処理)が行われたかどうかの処理状況に関する情報(履歴情報)を付加して記憶される。そのため、検索やダウンロードが行われると記憶されている前記情報の中で処理状況に関する部分が更新される仕組みとなっている。
【0165】
その他にも、データベースI/F部65によって検出される、データベース6′との間の通信状態の確認結果についてもその都度上書き保存される。
【0166】
記録部64bには、データベース6′との接続時に必要なID情報やパスワードなどの設定値が記憶されている。他には、動作中にエラーが発生したときにモニタ画面(表示画面部67)にエラーの状態に応じた各種のメッセージを表示するための情報等が各種記憶されている。
【0167】
また、制御部61によって、必要な場合にメモリ64aに一時記憶している各種の情報も複製して記録部64bに記憶することも可能となっている。
【0168】
画像処理部66は、情報端末60のモニタ画面である表示画面部67に表示するために各種の情報を画像情報に変換する装置である。制御部61の制御によって、記憶部64に記憶されている各種の情報を取り出して、画像情報へ変換を行った後、表示画面部67に送信を行う仕組みとなっている。
【0169】
表示画面部67は、情報端末60のモニタ画面であり、画像処理部66によって変換された画像情報を可視的に表示する装置となっている。本実施の形態では、液晶画面のような薄型のモニタを使用して携帯に便利な構造となっている。
【0170】
図12は、情報端末60が実行するバーコード読み込み処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、バーコード200aを読み込んだときの情報端末60の動作をまとめたものとなっている。また、読み込まれるバーコード200aは、データベース6′に保存されているファイルのロケーション情報となっており、ある任意のファイルを特定する情報をコード化したバーコードである。情報端末60のスタンバイ状態とは、ステップS41とステップS42とのループによって表現され、これらの処理と条件判断を定期的に繰り返している状態を意味する。
【0171】
図12において、情報端末60の電源が投入され、所定の操作がなされると、本バーコード読み込み処理が起動され、まず、ステップS41では、データベース6′との通信状態がどうなっているかを検出する。すなわち、データベースI/F部65からデータベース6′に対して制御信号75(図11参照)を送信し、応答76の有無によってデータベース6′との通信状態を判断する。この処理は、制御部61の制御によって行われ、検出結果はメモリ部64aにその都度上書き保存される仕組みになっている。
【0172】
次に、ステップS42では、情報端末60が、バーコード200aを読み込んだかどうかを判定し、バーコード200aが読み込まれるとステップS43へ移行し、そうでない場合は、スタンバイ状態を維持する。
【0173】
条件の判定は、バーコードリーダ1′によってバーコード200aの読取作業が開始されたことをバーコードリーダI/F部62が検出することでなされる。つまり、信号71(図11参照)をバーコードリーダI/F部62で検出すると、制御部61によって読み込んだバーコード情報72をデコード処理部63へと送信する。
【0174】
ステップS43では、読み込んだバーコードをデコードする。すなわち、信号72によってデコード処理部63に送信されたバーコード情報をデコード処理してコード化された情報から元のロケーション情報を取り出す。取り出されたロケーション情報は、信号73として記憶部64に送信され、内部のメモリ部64aに一時保存される。
【0175】
続くステップS44では、データベース6′との通信状態が現在どうなっているかを判定し、接続状態であればステップS45へ移行し、不通状態であればステップS49へ移行する。
【0176】
条件の判定は、信号73によってロケーション情報がメモリ部64aに一時的に保存されたタイミングにおいて、同じくメモリ部64aに記憶されているデータベース6′との通信状態を測定した測定結果の内容がどのようになっているかで判定される。前記タイミングにおいて、接続状態であると記憶されているれば接続状態であると判定し、同様に不通状態であると記憶されていれば不通状態であると判定する。
【0177】
ステップS45では、データベース6′に対してある特定のファイルの検索およびダウンロードを要求する。制御部61の制御によってメモリ部64aに保存されているロケーション情報74をデータベースI/F部65に送信する。信号74を受信したデータベースI/F部65は、検索およびダウンロードを要求する内容をロケーション情報に付加し、信号75としてデータベース6′に送信する。
【0178】
続くステップS46では、データベース6′からファイルのダウンロードが終了するかどうかを判定し、ダウンロードが終了すればステップS47へ移行し、完了するまでは待機状態となる。
【0179】
条件の判定は、データベース6′からのダウンロードデータ76をデータベースI/F部65で受信し、受信したファイル77を記憶部64のメモリ部64aに保存するために随時送信し、ダウンロードが終了し、メモリ部64aへのファイル書き込みが全て完了したかどうかで判定される。メモリ部64aにファイルが全て書き込まれたときにダウンロードの終了と判定し、それ以外はダウンロードが終了していないと判定する。
【0180】
ステップS47では、ダウンロードしたファイルを表示画面部67に表示する。制御部61の制御によってメモリ部64aに保存されているダウンロードファイル78を画像処理部66に送信する。信号78を受信した画像処理部66は、表示画面部67に表示可能な信号79に変換して表示画面部67に送信する。信号79を受信した表示画面部67には、ダウンロードしたファイルが表示される。
【0181】
次に、ステップS48では、情報端末6′が一連の作業を終了するかどうかを判定する。ダウンロードしたファイルを表示画面部67に表示した後で所定の終了操作があれば、表示を終了してスタンバイ状態へ移行し、何もなければ表示を続けることになる。
【0182】
条件の判定は、バーコードリーダ1′に、あるキーの入力をバーコードリーダI/F部62で受信するなど、所定の操作が行われたときにスタンバイ状態への移行と判定し、それ以外は表示を続けると判定する。
【0183】
ステップS49では、バーコード200aを読み取ったデータベース6′との通信が不通となっているときの処理を行う。以下、この処理の具体例を挙げて説明する。
【0184】
具体例1)データベース6′との間の通信を再開するための再接続動作のための処理を一切行わず、また、信号74や信号75に相当する処理も行わずに直ちにスタンバイ状態へと移行する。
【0185】
具体例2)情報端末60の表示画面部67に、データベース6′との通信が不通であるため一連の作業を中止する旨のメッセージ表示を行う。記録部64bに予め記憶してある画面表示用のデータから一連の作業を中止する旨のデータを選定して、信号78にて画像処理部66に送信する。画像処理部66で画像処理した後、信号79にて表示画面部67へ送信され、表示画面部67に表示する。そして、制御部61のタイマ機能を使用して、一定時間表示を行った後に、スタンバイ状態へと移行する。
【0186】
具体例3)データベース6′との通信が再開したときに、バーコード200aの再読み込みなしでダウンロード作業を開始するための処理を行う。メモリ部64aに保存されているバーコード200aをデコードして得られたロケーション情報の複製を記憶部64bに保存する処理を行う。このとき、時刻情報やダウンロード不完了情報などの処理状況に関する情報をロケーション情報に加えることも同時に行われる。その後、スタンバイ状態へと移行する。
【0187】
図13は、情報端末60が実行する通信再開処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、情報端末60の記録部64bに記憶されている履歴情報からデータベース6′との通信が不通であったために作業が途中で終了した処理を再開させるときに動作をまとめたものとなっている。このフローチャートにおける情報端末60のスタンバイ状態とは、ステップS51とステップS52とのループによって表現され、これらの処理と条件判断を定期的に繰り返している状態を意味する。
【0188】
図13において、情報端末60の電源が投入され、所定の操作がなされると、本通信再開処理が起動され、まず、ステップS51では、データベース6′との通信状態がどうなっているかを検出する。データベースI/F部65からデータベース6′に対して制御信号75(図11参照)を送信し、応答76の有無によってデータベース6′との通信状態を判断する。この処理は、制御部61の制御によって行われ、検出結果は、メモリ部64aにその都度上書き保存される仕組みになっている。
【0189】
次に、ステップS52では、情報端末60の履歴情報の再処理要求を検出したかどうかを判定し、再処理要求を検出するとステップS53へ移行し、そうでない場合は、スタンバイ状態を維持する。
【0190】
条件の判定は、再処理要求のためのキー入力がバーコードリーダ1′に生じたことを示す制御信号71をバーコードリーダI/F部62が検出することでなされる。
【0191】
ステップS53では、再処理要求に対して履歴の選択を行う。制御部61の制御によって、記録部64bに記憶されている履歴情報が信号78から信号79を経て表示画面部67に表示される。表示されている履歴情報の中から選択を行うには、画面上にあるカーソルを移動することによって行われる。カーソルの移動や選択決定は、バーコードリーダ1′へのキー入力によって行われる。バーコードリーダ1′へのキー入力をバーコードリーダI/F部62で検出する度に、制御部61の制御によって画面上のカーソルの移動や履歴の選択が行われる仕組みとなっている。
【0192】
続くステップS54では、データベース6′との通信状態が現在どうなっているかを判定し、接続状態であればステップS55へ移行し、不通状態であればステップS59へ移行する。
【0193】
条件の判定は、履歴情報の中から再処理を行う履歴が選択されたタイミングで、メモリ部64aに記憶されているデータベース6′との通信状態を測定した測定結果の内容がどのようになっているかで判定される。前記タイミングにおいて、接続状態であると記憶されていれば接続状態であると判定し、同様に不通状態であると記憶されていれば不通状態であると判定する。
【0194】
ステップS55では、データベース6′に対して、ある特定のファイルの検索およびダウンロードを要求する。制御部61の制御によって記憶部64bに保存されているロケーション情報74をバーコードリーダI/F部65に送信する。信号74を受信したバーコードリーダI/F部65は、検索およびダウンロードを要求する内容をロケーション情報に付加し、信号75としてデータベース6′に送信する。
【0195】
続くステップS56では、データベース6′からファイルのダウンロードが終了するかどうかを判定し、ダウンロードが終了すればステップS57へ移行し、完了するまでは待機状態となる。
【0196】
条件の判定は、データベース6′からのダウンロードデータ76をバーコードリーダI/F部65で受信し、受信したファイル77を記憶部64のメモリ部64aに保存するために随時送信し、ダウンロードが終了し、メモリ部64aへのファイル書き込みが全て完了したかどうかで判定する。メモリ部64aにファイルが全て書き込まれたときにダウンロードの終了と判定し、それ以外はダウンロードが終了していないと判定する。
【0197】
ステップS57では、ダウンロードしたファイルを表示画面部67に表示する。制御部61の制御によってメモリ部64aに保存されているダウンロードファイル78を画像処理部66に送信する。信号78を受信した画像処理部66は、表示画面部67に表示可能な信号79に変換して表示画面部67に送信する。信号79を受信した表示画面部67には、ダウンロードしたファイルが表示される。
【0198】
続くステップS58では、情報端末60が一連の作業を終了するかどうかを判定し、ダウンロードしたファイルを表示画面部67に表示した後で、所定の終了操作があれば、表示を終了して、スタンバイ状態へ移行し、何もなければ表示を続けることになる。
【0199】
条件の判定は、バーコードリーダ1′にあるキーの入力をバーコードリーダI/F部62で受信するなど、所定の操作が行われたときにスタンバイ状態への移行と判定し、それ以外は表示を続けると判定する。
【0200】
ステップS59では、履歴の再処理要求を行ったがデータベース6′との通信が再び不通であったと判断されたときの処理を行う。以下、この処理の具体例を挙げて説明する。
【0201】
具体例1)データベース6′との間の通信を再開するための再接続動作のための処理を一切行わず、また、信号74や信号75に相当する処理も行わずに直ちにスタンバイ状態へと移行する。
【0202】
具体例2)情報端末60の表示画面部67にデータベース6′との通信が不通であるため一連の作業を中止する旨のメッセージ表示を行う。記録部64bに予め記憶してある画面表示用のデータから一連の作業を中止する旨のデータを選定して、信号78にて画像処理部66に送信する。画像処理部66で画像処理した後、信号79にて表示画面部67へ送信され、表示画面部67に表示する。そして、制御部61のタイマ機能を使用して、一定時間表示を行った後に、スタンバイ状態へと移行する。
【0203】
具体例3)再度データベース6′との通信が再開したときに、バーコード200aの再読み込みなしでダウンロード作業を開始するための処理を行う。現在処理を行っている履歴情報を再度記録部64bに保存する処理を行う。このとき、時刻情報やダウンロード不完了情報などの処理状況に関する部分の更新も同時に行われる。その後、スタンバイ状態へと続行する。
【0204】
このように、本実施の形態では、バーコードを読む、デコードする、検索およびダウンロードする、画面に表示するという一連の動作の中で、データベースと情報端末との間の通信に異常が発生した際に、利用者が途中でデータベースとの再接続動作、つまり再度ID番号を入力したりパスワードを入力したり、さらにはデータベースからの応答を待ったりする作業が発生しなくなる。つまり、利用者にとって不意に面倒な動作が増大することを防止できる。
【0205】
さらに、上述した一連の動作の途中で支障が生じたにもかかわらず、作業を中止するための特別な操作が別途発生することもなくスタンバイ状態に戻ることができる。これは、遠隔地で情報端末を使用している場合などにおいて、データベースとの再接続のための情報(ID番号やパスワード)を正確に覚えていないとか、入力を間違うなど、再接続の処理中に入力操作にミスが生じることを防止することができる。特に、再接続動作には、キーボード等からの文字入力を必要とするが、情報端末に容易に行える文字入力装置がない場合などでは、ハングアップの防止にもなり効果が増大する。
【0206】
また、情報端末の画面に作業を中止することを示すメッセージが表示されるため、上述した状況を利用者に理解しやすく伝えることができる効果もある。
【0207】
また、データベースとの通信における異常が解決し、再度データベースとの通信を再開したときでも、先に読み込んだバーコード情報は情報端末の内部に保存されているため、時間や作業状況などの履歴情報から選択して、データベースに対する検索およびダウンロード作業を再実行させることが可能であり、バーコードを再度読み込まなくてもよい。
【0208】
さらに、保存されているバーコード情報は、情報端末の電源OFFやリセット動作を行ったとしても消滅しないため、データベースとの再接続のために場所を移動した場合(例えば、バーコードを再度読み込めない場所に移動した場合)でも検索およびダウンロード作業を行うことができる。
【0209】
(第3の実施の形態)
図14は、本発明の第3の実施の形態に係るアクセス認証システムの構成の一例を示す図である。
【0210】
データベース6″はデータやファイルを保存し管理するものであり、本実施の形態では、LANに代表されるIPネットワークと接続するための通信インターフェースを装備して、様々な機器からデータやファイルの検索やアップロード、ダウンロード等の処理要求に応じて動作する機能を装備している。図示例では、通信インターフェースは、LAN用のケーブルを収容するインターフェースを想定しているが、一般の電話回線や専用の回線、無線回線や光ファイバーケーブルなどの通信媒体にも対応可能となっている。
【0211】
テレビ4′は、一般的なテレビであり、データベース6″からダウンロードしたデータやファイルを画面に表示したり、情報端末80の動作処理を行うためのアプリケーション画面を表示したりするために使用される。ビデオ信号入力端子などを使用して情報端末80から出力される画像情報を受信して画面に表示する仕組みとなっている。
【0212】
情報端末80は、リモコン装置1からの操作によってコントロールされる情報端末であり、データベース6″との間で通信を行いデータベース6″内部にあるデータやファイルを検索する要求を送信したり、検索されたデータやファイルをデータベース6″からダウンロードしたりする機能を有している。さらに、テレビ4′からのモニタ画面に画像を出力する機能を装備しており、データベース6″からダウンロードしたデータやファイルをテレビ4′に表示するようになっている。リモコン装置1によって読み込まれたバーコード情報をデコード処理し、デコードした情報をもとにデータベースに対して検索、ダウンロードを行って所望のファイルをテレビ4′画面に表示する機能も有している。リモコン装置1からは、コントロールのための制御信号と読み込んだバーコード情報とが赤外線を利用して送信されるが、電波による無線送信にも対応可能となっている。
【0213】
図15は、情報端末80の機能構成を示すブロック図であり、図中の矢印91〜100は各種の信号の流れを示している。
【0214】
制御部81は、情報端末80の全ての動作をコントロールするものであり、各ブロック82〜87に対して動作の制御を行っている。制御部81は、時計機能を内蔵しており、各ブロック82〜87に対して時間を通知したり、タイマを構成して各処理の制御に使用したりしている。
【0215】
リモコンI/F部82は、リモコン装置1とのインターフェース装置である。リモコン装置1がバーコードの読み取りを終了して、バーコード情報の送信操作が行われると、赤外線によって情報端末80にバーコード情報が送信される。リモコンI/F部82が、赤外線で送信されたバーコード情報を受信すると、その内容をデコード処理部83に送信する機能を有している。また、リモコン装置1に装備されているキー入力装置からの制御信号を受信すると、その内容を制御部81に通知する機能も有している。
【0216】
デコード処理部33は、リモコンI/F部82から送信されてくるバーコード情報を受信して、コード化されている情報をデコードして情報を取り出す処理を行う。そして、デコード処理が終了したことを制御部81に通知する機能や、制御部81の指示に従ってデコードした情報を記憶部84に送信する機能も有している。
【0217】
データベースI/F部85は、データベース6″との通信インターフェース装置であり、データベース6″との間では、各種制御信号の送受信や、データやファイルのダウンロードを行う機能を有している。例えば、データベース6″との通信を開始するために必要なID情報やパスワードの送信、データベース6″内部に保存されているデータやファイルのロケーション情報の送信や、データベース6″内部を検索するための検索式の送信などがある。
【0218】
また、データベース6″と情報端末80との間の通信状態を監視するために、情報端末80がスタンバイ状態であっても、制御部81の制御に応じて一定時間毎にデータベース6″との間で通信が可能かどうかの確認を行う処理も行っている。
【0219】
記憶部84は、情報端末80で使用する様々なデータや情報および各種の設定値などを記憶する記憶装置となっている。内部は2つの部位で構成され、一時的な記憶のために使用するメモリ部84aとハードディスクのように継続的に記憶可能な記録部84bに分けられている。メモリ部84aが、リセット動作や電源OFFが生じると内部に記憶されている情報が消滅してしまうのに対し、記録部84bは、リセット動作や電源OFFが生じても内部に記憶されている情報は消滅しない仕組みとなっている。
【0220】
メモリ部84aに記憶される情報としては、データベース6″に保存されているデータやファイルのロケーション情報や検索式等の情報や、データベース6″からダウンロードしたデータやファイルなどがある。
【0221】
バーコードをデコードしたことによって得られたロケーション情報や検索式等の情報は、その後の処理(検索やダウンロード処理)が行われたかどうかの処理状況に関する情報101c(図16)と一緒に記憶される。そして、検索やダウンロードが行われると記憶されている前記情報の中で処理状況に関する情報101cが更新される仕組みとなっている。
【0222】
記録部84bには、データベース6″との接続時に必要な設定情報や設定値が記憶されている。他には、動作中にエラーが発生したときにモニタ画面(テレビ4′の画面)にエラーの状態に応じた各種のメッセージを表示するための情報等が各種記憶されている。また、制御部81の指示により、メモリ部84aに一時記憶している各種の情報を複製して記録部84b内に記憶する動作103(図16)も可能となっている。
【0223】
画像処理部86は、情報端末80のモニタ画面としてのテレビ4′画面に表示するために各種の情報を画像情報に変換する装置である。制御部81の制御によって、記憶部84に記憶されている各種の情報を取り出して、画像情報へ変換を行った後、テレビI/F部87に送信を行う仕組みとなっている。
【0224】
また、ダウンロードによって得られたデータやファイルのサムネイル画像を作成する機能もあり、制御部81の制御によって、メモリ部84aに一時保存してある、ダウンロードしたデータやファイルのサムネイル画像を作成する。このサムネイル画像は、テレビI/F部87を経由してテレビ4′画面に表示できるものとなっている。
【0225】
テレビI/F部87は、情報端末80のモニタ画面として利用しているテレビ3へ画像情報を送信するインターフェース装置であり、画像処理部86によって変換された画像情報をテレビに送信する装置となっている。
【0226】
図16は、記憶部84の内部構成の一例を示す図であり、メモリ部84aから記録部84bに複製が登録される仕組みを説明するための図であり、必要な構成を抜粋して示している。
【0227】
情報101は、メモリ部84aに一時的に記憶される情報を示し、情報端末80の動作状況、各機能ブロックの進行状況に応じて常に上書き保存されている。内部は、複数のブロックによって構成されており、制御部81の制御によって各ブロック個別に内容を上書き保存する仕組みになっている。
【0228】
領域101aには、デコード処理部83で行われた、バーコード情報をデコード処理した結果が保存される。バーコード情報としては、データベース6″内部にあるデータやファイルのロケーション情報が挙げられる。
【0229】
領域101bには、情報端末80を操作しているリモコン装置1のID情報が保存される。このID情報101bは、情報端末80を操作するリモコン装置1からの制御信号に含まれる。リモコン装置1によって行われたID情報の変更をリモコンI/F部82で検出すると、即座に書き換わる仕組みとなっている。
【0230】
したがって、情報端末80の操作を行っている利用者を特定するための情報となっている。
【0231】
領域101cには、現在の処理状況が保存される。データベース6″に対してデータやファイルの検索要求を送信している状況なのか、データベース6″からデータやファイルのダウンロード中であるか等々の処理状況が随時上書き保存される。
【0232】
領域101dには、サムネイル画像が保存される。ここには、ダウンロードによって得られた情報のサムネイル画像が保存される。サムネイル画像は、制御部81の制御でダウンロードによって得られたデータやファイル(領域101eに保存されている情報)を画像処理部86に送信して作成したものである。また、領域101cに保存されている処理状況がダウンロードの完了を示す内容になっているときだけ保存されており、その他の処理状況になっているときは何も保存されていない状態となる。
【0233】
領域101eには、ダウンロードによって得られたデータやファイルが保存される。
【0234】
領域102は、記憶部84bに記憶される情報を示している。ここには、メモリ部84aに一時記憶されている情報の一部と時間情報が、制御部81の指示によって保存される。図に示した構成は、保存される情報102が複数保存できることを表したものである。これらの情報の一つ一つが履歴情報となる。履歴情報は、決められた数以上の書き込み要求があった場合は、履歴の古いものから順に上書きされる仕組みとなっている。内部は複数のブロックによって構成されている。
【0235】
領域102aには、領域101aと同様に、履歴情報におけるデータベース6″内部にあるデータやファイルのロケーション情報が保存される。
【0236】
領域102bには、領域101bと同様に、履歴情報において情報端末80の操作を行っていた利用者を特定するためのID情報が保存される。
【0237】
領域102cには、領域101cと同様に、履歴情報がどのような処理状況において履歴として保存されたかを示す情報が保存される。
【0238】
領域102dには、領域101dと同様に、履歴情報の中のサムネイル画像情報が保存される。なお、履歴が保存されたときの状況によっては、何も記録されていない場合もある。
【0239】
領域102eには、履歴情報が保存されたときの日付や時刻を表す時間情報が保存される。
【0240】
矢印103は、履歴として登録する動作を矢印によって示したものである。この登録動作は、制御部81の制御によって所定のタイミングで行われる。動作としては、情報101内の領域101a〜101dを前記タイミングにて履歴情報102として記録部84bに登録する。このとき、同時に日付や時刻102eも付加して登録される。この動作によって、バーコードに何がコード化されていたのか、誰によって操作されていたのか、どこまで処理が進んでいたのか、登録されたときの時刻は何時か、データベース6″からダウンロードが完了していれば、どんなデータやファイルだったのか、を履歴情報として登録する。
【0241】
図17は、情報端末80が実行するバーコード読み取り処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、バーコード200aを読み込んだリモコン装置1から制御信号の送信を情報端末80が待機している状態からの動作を示している。また、読み込まれるバーコード200aは、データベース6″に保存されているファイルのロケーション情報となっており、ある任意のファイルを特定する情報をコード化したバーコードである。情報端末80のスタンバイ状態とは、ステップS61と図18のステップS81とのループによって表現され、各ステップの判定で“No”が選択されている状態である。
【0242】
図17において、情報端末80の電源が投入され、所定の操作がなされると、本バーコード読み取り処理が起動され、まず、ステップS61では、情報端末80が、リモコン装置1からの制御信号を受信したかどうかを判定する。リモコン装置1によってバーコード200aが読み込まれると、情報端末80に対して制御信号が送信される。情報端末80は、この制御信号を受信すると、ステップS62へ移行し、そうでない場合は、スタンバイ状態を維持する。
【0243】
条件の判定は、リモコン装置1からの制御信号をリモコンI/F部82によって検出することでなされる。つまり、バーコード情報を含んだ制御信号91(図15参照)をリモコンI/F部82が検出すると、制御部81は、読み込んだバーコード情報92をデコード処理部83へ送信する。
【0244】
ステップS62では、受信したバーコード情報をデコードする。信号92によってデコード処理部83に送信されたバーコード情報をデコード処理して、コード化された情報から元のロケーション情報を取り出す。取り出されたロケーション情報は、信号93として記憶部84に送信され、内部のメモリ部84aに一時保存される。
【0245】
続くステップS63では、データベース6″との通信回線が正常かどうかを判定し、正常であればステップS64へ移行し、異常であればステップS72へ移行する。
【0246】
条件の判定は、信号93によってロケーション情報がメモリ部84aに一時的に保存されたタイミングにおいて、データベースI/F部85からデータベース6″に対して応答を要求する信号95を送信する。その後、一定時間内にデータベース6″からの応答信号96をデータベースI/F部85で検出するかどうかで判定される。前記一定時間内に応答信号96を受信できれば、通信回線は正常であると判定し、そうでなければ通信回線は異常であると判定する。
【0247】
ステップS64では、データベース6″からのアクセス許可を受信したかどうかを判定し、アクセス可能であればステップS65へ移行し、アクセス不可能であればステップS73へ移行する。
【0248】
条件の判定は、データベースI/F部85からデータベース6″に対してID情報101bを送信し、アクセス許可を申請する。その後、一定時間内にデータベース6″からのアクセス許可信号96をデータベースI/F部85で検出できるかどうかで判定される。前記一定時間内にアクセス許可信号96を受信できればアクセス可能と判定し、そうでなければアクセス不可能と判定する。
【0249】
ステップS65では、データベース6″に対してデコードしたバーコード情報101aからファイルの検索およびダウンロードを要求する。制御部81の制御によって、メモリ部84aに保存されている、デコードしたバーコード情報101aをデータベースI/F部85に送信する。信号94を受信したデータベースI/F部85は、検索およびダウンロードを要求する内容をロケーション情報に付加し、信号95としてデータベース6″に送信する。
【0250】
続くステップS66では、データベース6″からファイルのダウンロードが開始されるかどうかを判定し、ダウンロードが開始されればステップS67へ移行し、開始されなければステップS74に移行する。
【0251】
条件の判定は、一定時間内にデータベース6″からのダウンロードデータ96をデータベースI/F部85で検出するかどうかでなされる。ダウンロードが始まればダウンロードの開始と判定し、それ以外はダウンロードの許可がなかったと判定する。
【0252】
ステップS67では、データベース6″からファイルのダウンロードが終了するかどうかを判定し、ダウンロードが終了すればステップS68へ移行し、完了するまでは待機状態となる。
【0253】
条件の判定は、データベース6″からのダウンロードデータ96をデータベースI/F部85で受信し、受信したファイル97を記憶部84のメモリ部84aの領域101eに保存するために随時送受信し、ダウンロードが終了し、メモリ部84aへのファイル書き込みが全て完了したかどうかで判定する。メモリ部84aにファイルが全て書き込まれたときにダウンロードの終了と判定し、それ以外はダウンロードが終了していないと判定する。
【0254】
ステップS68では、ダウンロードしたファイルのサムネイル画像を作成する。制御部81の制御によってメモリ部84aに保存されているダウンロードファイル101eを画像処理部86に送信する。信号98を受信した画像処理部86は、情報量を縮小したサムネイル画像を作成して、メモリ部84aの領域101dに保存する。
【0255】
続くステップS69では、ダウンロードしたファイル101eをテレビ4′の画面に表示する。制御部81の制御によって、メモリ部84aに保存されているダウンロードファイル101eを画像処理部86に送信する。信号98を受信した画像処理部86は、テレビ4′の画面に表示可能な信号99に変換して、テレビI/F部87に送信する。信号99を受信したテレビI/F部87は、テレビ4′に画面情報100を送信する。
【0256】
そして、ステップS70では、一連の作業が終了したことにより履歴に登録する。制御部81の制御によって、メモリ部84aに保存されている各種の情報101a〜101dを動作103によって、記憶部84bの内部に履歴情報102として保存する。このとき、履歴情報には、日付や時刻102eが付加されて登録される。
【0257】
続くステップS71では、情報端末80がスタンバイ状態へ戻るかどうかを判定し、ダウンロードしたファイルをテレビ4′の画面に表示した後で所定の終了操作があれば表示を終了してスタンバイ状態へ移行し、何もなければ表示を続ける。
【0258】
条件の判定は、リモコン装置1にあるキーの入力をリモコンI/F部82で受信するなど、所定の操作が行われたときにスタンバイ状態への移行と判定し、それ以外は表示を続けると判定する。
【0259】
ステップS72では、一連の作業が異常終了したことにより履歴に登録する。制御部81の制御によって、メモリ部84aに保存されている各種の情報101a〜101dを動作103によって、記憶部84bの内部に履歴情報102として保存する。このとき、履歴情報には、日付や時刻102eが付加されて登録される。
【0260】
ステップS73では、一連の作業が異常終了したことにより履歴に登録する。制御部81の制御によって、メモリ部84aに保存されている各種の情報101a〜101dを動作103によって、記憶部84bの内部に履歴情報102として保存する。このとき、履歴情報には、日付や時刻102eが付加されて登録される。
【0261】
ステップS74では、一連の作業が異常終了したことにより履歴に登録する。制御部81の制御によって、メモリ部84aに保存されている各種の情報101a〜101dを動作103によって、記憶部84bの内部に履歴情報102として保存する。このとき、履歴情報には、日付や時刻102eが付加されて登録される。
【0262】
図18は、情報端末80が実行する履歴情報検索処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、情報端末80の履歴情報を検索して再処理を行う動作を示している。情報端末80のスタンバイ状態とは、ステップS81と図17のステップS61とのループによって表現され、各ステップの判定において、“No”が選択されている状態である。
【0263】
図18において、情報端末80の電源が投入され、所定の操作がなされると、本履歴情報検索処理が起動され、まず、ステップS81では、情報端末80が、リモコン装置1からの制御信号を受信したかどうかを判定し、リモコン装置1のキー入力等によって履歴情報の検索要求を含んだ制御信号を受信するとステップS82へ移行し、そうでない場合は、スタンバイ状態を維持する。
【0264】
条件の判定は、リモコン装置1からの制御信号をリモコンI/F部82によって検出することでなされる。つまり、履歴情報の検索要求を含んだ制御信号91によって検出することでなされる。つまり、履歴情報の検索要求を含んだ制御信号91をリモコンI/F部82で検出して、制御部81に通知する。
【0265】
ステップS82では、履歴情報の検索要求を送信したりリモコン装置1のID情報と同じID情報を持つ履歴情報があるかどうかを判定する。履歴情報の検索要求を送信したリモコン装置1は、同時にID情報も付加して送信しているため、情報端末80内の履歴情報の中に受信したID情報を含む履歴情報があればステップS83へ移行し、そうでない場合は、スタンバイ状態へ移行する。
【0266】
条件の判定は、リモコンI/F部82によって、リモコン装置1から受信した制御信号からID情報を抽出して制御部81に通知を行う。制御部81が、記録部84b内の履歴情報の中からID情報が一致する履歴情報を検索することによって判定される。具体的には、メモリ部84aの領域101bと一致する領域102bを含んだ履歴情報を検索する。
【0267】
ステップS83では、検索して得られた履歴情報をテレビ4′の画面に表示する。制御部81の制御によって記憶部84bの中から検索して得られた履歴情報98を画像処理部86に送信する。信号98を受信した画像処理部86は、テレビ4′の画面に表示可能な信号99に変換して、テレビI/F部87に送信する。信号99を受信したテレビI/F部87は、テレビ4′に画面情報100を送信する。
【0268】
ステップS84では、履歴情報の中から再処理を行う履歴を選択するかどうかを判定し、テレビ4′の画面に表示されている履歴情報の中からリモコン装置1の操作によって再処理を行う履歴が選択された場合は、図17のステップS63へ移行し、何もなければ表示を続けることになる。
【0269】
条件の判定は、テレビ4′の画面上のカーソルの移動や確定を行うために、リモコン装置1にあるキー入力操作を行う。リモコンI/F部82で前記操作による制御信号を受信するなど、所定の操作によって履歴の選択がなされたと判定し、それ以外は表示を続けると判定する。
【0270】
このように、本実施の形態では、一連の動作中のどこで異常が発生しても、その後、再処理を行うときには、異常が生じたところから動作を再開させることができるようになる。つまり、バーコードは正常に読み取られデコード処理まで進んでいたが、通信系やその他の異常のために異常終了となった場合でも、問題解決後に履歴を検索して再処理を実行すれば、再度バーコードの読み込まなくても所望のファイルがダウンロードできる。
【0271】
また、一連の動作が正常終了した履歴を検索するとダウンロードしたファイルがどのような情報であったのかをサムネイル画像で確認できるので、手元にバーコードを印刷したドキュメントがない場合でも、所望のファイルを再度ダウンロードすることができる。
【0272】
さらに、操作を行った利用者情報が履歴情報に含まれているので、履歴の検索や閲覧の権限を利用者によって区別することが可能となる。これにより、上述の効果を維持しつつ、バーコードが印刷された度ドキュメントを持っていない第三者が履歴を検索して他の利用者が以前に行った操作履歴を検索できないようにすることができる。このことは、データベースに対するアクセス権のない第三者からデータベース内のデータやファイルを保護するというセキュリティを向上させることができる。
【0273】
なお、上述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0274】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0275】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
【0276】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0277】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0278】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の発明によれば、アクセスコードをバーコード化して紙に印刷するので、バーコードが印刷された紙が紛失や破損した場合でも再度印刷することで簡単に再生でき、かつリモコン装置とアクセスコードとは一対となっているため第三者にバーコードが印刷された紙が渡っただけでは使用できない効果がある。
【0279】
また、複数のデータベースがシステムに存在しても、データベース毎にアクセスコードが作成されるため、それぞれのデータベース毎にセキュリティレベルを変えることができる。
【0280】
また、データベース内の各種データや各種ファイル毎にアクセスコードを作成することも可能となっているため、それぞれのデータやファイル毎にセキュリティレベルを変えることができる。
【0281】
また、リモコン装置が情報端末に対して制御信号を送信する手段しかなくとも、バーコード化したアクセスコードを取得することでセキュリティ情報をフィードバックして取得できるため双方向通信ができなくても同等な機能を持てる効果がある。
【0282】
また、バーコードを取得する操作だけで認証行為を行うため、リモコン装置に対して複雑な操作を行わなくとも認証行為を行うことができる。
【0283】
また、リモコン装置とデータベースとの間で認証行為を行うため、どこからでもデータベースと接続可能なリモコンの受信機を経由してデータベースとアクセスすることができる。
【0284】
以上説明したように、本発明の第2の発明によれば、バーコードを読む、デコードする、検索およびダウンロードする、画面に表示するという一連の動作の中で、データベースと情報端末との間の通信に異常が発生した際に、利用者が途中でデータベースとの再接続動作、つまり再度ID番号を入力したりパスワードを入力したり、さらにはデータベースからの応答を待ったりする作業が発生しなくなる。つまり、利用者にとって不意に面倒な動作が増大することを防止できる。
【0285】
さらに、上述した一連の動作の途中で支障が生じたにもかかわらず、作業を中止するための特別な操作が別途発生することもなくスタンバイ状態に戻ることができる。これは、遠隔地で情報端末を使用している場合などにおいて、データベースとの再接続のための情報(ID番号やパスワード)を正確に覚えていないとか、入力を間違うなど、再接続の処理中に入力操作にミスが生じることを防止することができる。特に、再接続動作には、キーボード等からの文字入力を必要とするが、情報端末に容易に行える文字入力装置がない場合などはハングアップの防止にもなり効果が増大する。
【0286】
また、情報端末の画面に作業を中止することを示すメッセージが表示されるため、上述した状況を利用者に理解しやすく伝えることができる効果もある。
【0287】
また、データベースとの通信における異常が解決し、再度データベースとの通信を再開したときでも、先に読み込んだバーコード情報は情報端末の内部に保存されているため、時間や作業状況などの履歴情報から選択して、データベースに対する検索およびダウンロード作業を再実行させることが可能であるためバーコードを再度読み込まなくてもよいという効果がある。
【0288】
さらに、保存されているバーコード情報は、情報端末の電源OFFやリセット動作を行ったとしても消滅しないため、データベースとの再接続のために場所を移動した場合(例えば、バーコードを再度読み込めない場所に移動した場合)でも検索およびダウンロード作業を行うことができる。
【0289】
以上説明したように、本発明の第3の発明によれば、一連の動作中のどこで異常が発生しても、その後、再処理を行うときには、異常が生じたところから動作を再開させることができるようになる。つまり、バーコードは正常に読み取られデコード処理まで進んでいたが、通信系やその他の異常のために異常終了となった場合でも、問題解決後に履歴を検索して再処理を実行すれば、再度バーコードの読み込まなくても所望のファイルがダウンロードできる。
【0290】
また、一連の動作が正常終了した履歴を検索するとダウンロードしたファイルがどのような情報であったのかをサムネイル画像で確認できるので、手元にバーコードを印刷したドキュメントがない場合でも、所望のファイルを再度ダウンロードすることができる。
【0291】
さらに、操作を行った利用者情報が履歴情報に含まれているので、履歴の検索や閲覧の権限を利用者によって区別することが可能となる。これにより、上述の効果を維持しつつ、バーコードが印刷された度ドキュメントを持っていない第三者が履歴を検索して他の利用者が以前に行った操作履歴を検索できないようにすることができる。このことは、データベースに対するアクセス権のない第三者からデータベース内のデータやファイルを保護するというセキュリティを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るアクセス認識方法を適用したアクセス認証システムにおいて、バーコードをリモコン装置にて読み取る動作の概念を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のアクセス認証システムの構成の一例を示す図である。
【図3】図2のリモコン装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】図2の情報端末の機能構成を示すブロック図である。
【図5】図2のデータベースの機能構成を示すブロック図である。
【図6】図2のリモコン装置を図2のデータベースにアクセスするためのリモコンとして新規に登録する登録手順の一例を示すシーケンス図である。
【図7】図2のデータベースが実行する登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図2のデータベース内部のセキュリティレベルの高いデータやファイルに対するアクセス要求が生じた際、どのようにリモコン装置の認証を行うかについてその認証手順を示したシーケンス図である。
【図9】図2のデータベースが実行する認証処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るアクセス認証システムの構成の一例を示す図である。
【図11】図10の情報端末の機能構成を示すブロック図である。
【図12】図10の情報端末が実行するバーコード読み込み処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】図10の情報端末が実行する通信再開処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係るアクセス認証システムの構成の一例を示す図である。
【図15】図14の情報端末の機能構成を示すブロック図である。
【図16】
図15の記憶部の内部構成の一例を示す図である。
【図17】
図14の情報端末が実行するバーコード読み取り処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図18】
図14の情報端末が実行する履歴情報検索処理の手順を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 リモコン装置
1′ バーコードリーダ
2,3 情報端末
4,4′,5 テレビ
6,6′,6″ データベース
7 データベース管理用パーソナルコンピュータ
8 プリンタ
9 IPネットワーク
11 制御部
12 バーコード読取部
13 キーI/F部
14 記憶部
14a メモリ部
14b 記録部
15 制御信号送信部
21 制御部
22 制御信号受信部
23 デコード処理部
24 記憶部
24a メモリ部
24b 記録部
25 ネットワークI/F部
26 画像処理部
27 テレビI/F部
31 制御部
32 ネットワークI/F部
33 保存部
34 記憶部
34a メモリ部
34b 記録部
35 バーコード生成部
36 プリンタI/F部
60 情報端末
61 制御部
62 バーコードリーダI/F部
63 デコード処理部
64 記憶部
64a メモリ部
64b 記録部
65 データベースI/F部
66 画像処理部
67 表示画面部
80 情報端末
81 制御部
82 リモコンI/F部
83 デコード処理部
84 記憶部
84a メモリ部
84b 記録部
85 データベースI/F部
86 画像処理部
87 テレビI/F部
200 ドキュメント
200a バーコード
【発明の属する技術分野】
データベース内のファイルロケーション情報をコード化したバーコードに基づいて、前記データベース内のファイルを検索し、ダウンロードを行うシステムに対するアクセス認証方法、該アクセス認証方法を実現するためのプログラムおよびアクセス認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、一般家庭におけるブロードバンド化は着実に浸透してきており、大容量のデータ転送やファイル転送が自宅に居ながらにして容易に可能となってきている。そのため、一般家庭とインターネットとの親和性は益々進み、メールの送受信やインターネットの閲覧だけでなく、いつでもだれとでも画像や音楽などの様々なデータやファイルをインターネット上で送受信するようになった。
【0003】
このように、様々なデータやファイルが身の回りに溢れてくると、今度はこれらの情報を保存、整理、管理する仕組みが、需要として求められるようになってきた。その需要を満足するためには、情報を保存しているデータベースに対して、簡単な操作で容易に検索でき、所望の動作を素早く行わせることが必要条件となる。
【0004】
同様に、オフィス環境においても、今まで電子化やデータ化とは無縁とされてきた様々な情報、例えば音声や動画映像、高画質の写真画像などが電子化され、データやファイルとなってデータベースに保存されるようになってきた。これらの情報についても、上述のように簡単な操作で容易に検索でき、所望の動作を素早く行わせる仕組みが望まれている。
【0005】
そこで、簡単にデータベースから所望のファイルを検索してダウンロードする仕組みとして考えられているのが、データベースに保存されているファイルのロケーション情報をバーコード化し、このバーコードをバーコードリーダによって読み取り、その中のロケーション情報を取得し、このロケーション情報に基づいてデータベース内を検索し、所望のファイルを手元にダウンロードするようなシステムである。
【0006】
このようなシステムでは、各種の膨大な情報が保存されているデータベース内のあるドキュメントファイルに対して、このファイルを印刷する際に前記データベース内の何処に保存されているかを示すロケーション情報をコード化したバーコードを同時に印刷する。
【0007】
その後の任意な機会に、バーコードを読むことができるリモコン装置で、印刷された前記ドキュメントに記載されているバーコードを読み込む。次に、テレビ画面をモニタ画面として使用している情報端末に対して、リモコン装置から読み込んだバーコード情報が送信される。情報端末は、受信したバーコード情報をデコードし、デコードされたロケーション情報から、データベースに対して内部の保存情報の検索依頼を行い、これに応じて、データベースが検索した情報のダウンロードを行う。そして、所望の情報をダウンロードによって取得し、テレビ画面に所望の情報を表示し閲覧するようにしている。
【0008】
そして、このようなシステムのその他の応用例も既に開示されている(例えば、特許文献1および2参照)。
【0009】
また、その後の任意な機会に、情報端末に収容されているバーコードを読むことができるバーコードリーダで、印刷された前記ドキュメントに記憶されているバーコードを読み込む。前記情報端末は、データベースと接続して内部の保存情報を検索し、検索した情報をダウンロードする機能を有し、読み込んだ前記バーコード情報をデコードして、デコードされたロケーション情報から前記データベース内の情報を検索し、ダウンロードを行って前記情報端末内に所望の情報を取り込むことができるようにしている。
【0010】
そして、このようなシステムのその他の応用例も既に開示されている(例えば、特許文献3参照)
【0011】
【特許文献1】
特開平7−327278号公報
【特許文献2】
特開平9−149392号公報
【特許文献3】
特開平8−101849号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のシステムのうち、前者は、ドキュメントに印刷されたバーコードをリモコン装置が読み込んでから、情報端末に送信し、データベース内を検索し、ダウンロードし、テレビ画面に表示するという一連の流れとなっているが、この従来のシステムでは、リモコン装置を使用してバーコードを読むことで簡単に所望のデータやファイルを取得できる反面、次のような問題が生じる。
【0013】
(1)バーコード情報に変換しているもののデータやファイルのロケーション情報がドキュメントに印刷されているため、上述のようなデータベースとアクセス可能な読取装置(リモコン装置)があれば、誰が読み込んでも所望のデータやファイルを取得できてしまう。つまり、ある特定の利用者が利用するために印刷したバーコードであっても、第三者が上記ドキュメントを手に入れることで容易にデータやファイルを取得できてしまうという問題がある。
【0014】
(2)上記従来のシステムにおいて、データベースが複数存在する場合には、どの読取装置(リモコン装置)からでも何れのデータベースともアクセス可能となるため、印刷されたバーコード情報によっては、このリモコン装置の利用者は全てのデータベースに保存されている全てのデータやファイルに対してアクセスできることになり、これもまたセキュリティの面では問題となってくる。
【0015】
(3)リモコン装置がある特定のデータベースとのみアクセス可能とした場合でも、印刷されたバーコード情報によっては、前記データベース内に保存されている全てのデータやファイルに対してアクセスできることになり、これもまたセキュリティの面では問題となってくる。
【0016】
本発明は、この点に着目してなされたものであり、セキュリティを万全に保ちながら、バーコードに基づいて、データベースに保存されているデータやファイルにアクセスすることが可能となるアクセス認証方法、該アクセス認証方法を実現するためのプログラムおよびアクセス認証システムを提供することを第1の目的とする。
【0017】
さらに、上記従来のシステムのうち、前者は、上記一連の動作の最中に、データベースとの通信に異常があったり、データベースとのアクセス許可がなかったり等の様々な状況において、上記一連の動作が途中で異常終了してしまう場合があり、この場合には、次のような問題が生じる。
【0018】
(4)上記一連の動作が正常終了したのか異常終了したのかだけを履歴情報に残すように構成されていた場合、異常終了となった問題を解決して再処理する際、再度バーコードの読み込みから始めることになる。つまり、バーコードは正常に読み取られ、デコード処理まで進んでいたが、通信系やその他の異常のために異常終了となった場合は、上記履歴情報にはデコードしたバーコード情報が存在しないので、再処理を実行するには、再度バーコードの読み込みから始めなければならないという問題がある。また、正常終了した履歴は残っているが、ダウンロードしたファイルがどのような情報であったのかが履歴に残っていないので、履歴情報を見直してもダウンロードしたデータやファイルがどのようなものであったかを想像することは難しい。したがって、結局、必要なときに再度バーコードの読み取り動作をすることとなる。特に、以前に読み込んだはずとの記憶があっても手元にバーコードを印刷したドキュメントがない場合は、全く何もできないという問題がある。
【0019】
(5)上記一連の動作が何処で異常終了したのかが分かるように、異常終了までの処理結果を履歴情報に残すように構成されていた場合、異常終了の履歴の中でバーコードは正常に読み取られて、デコード処理まで正常に進んでいた情報があれば、再処理を行う場合に、再度バーコードを読み込まずにデータベースから所望の情報のダウンロードが可能となる。しかし、履歴情報がどの利用者からでも閲覧できるのであれば、バーコードが印刷されたドキュメントを持っていない第三者でも履歴情報からデータベースにアクセスして所望の情報をダウンロードできてしまうという問題がある。
【0020】
(6)上記特許文献2に記載された発明を、上記従来のシステムに適用した場合には、データベース内に履歴情報を登録する構成となり、データベース内に履歴情報を登録することで様々な履歴情報を大量に登録しておくことができる。しかし、上記(4)に記載したように、何処でどのような異常が発生して異常終了となったのかを特定することができない。つまり、バーコードは、正常に読み取られ、デコード処理まで進んでいたが、通信系の異常のために異常終了となった場合は、データベース内の履歴情報にはデコードしたバーコード情報は存在しないので、再処理を実行するには、再度バーコードの読み込みから始めなければならないという問題は依然として存在する。
【0021】
本発明は、この点に着目してなされたものであり、バーコードは正常に読み取られ、デコード処理まで進んでいたが、通信系やその他の異常のために異常終了となった場合は、再度バーコードを読み込まなくても、以前に読み込んだバーコードに基づいて、データベースに保存されているデータやファイルにアクセスすることが可能なシステムを制御する制御方法、該制御方法を実現するためのプログラムおよびシステムを提供することを第2の目的とする。
【0022】
また、前記従来のシステムのうち、後者では、情報端末がバーコードを読み込む動作とデータベースとの間の通信(検索やダウンロード)とはそれぞれが独立した動作であるので、バーコードを読み込んだときに、データベースとの通信が接続状態にある場合もあれば、不通状態となっている場合もあるにもかかわらず、このシステムでは、データベースとの通信が接続状態でも不通状態でも一連の動作として処理を行うことが前提となっている。
【0023】
そのため、何らかの要因によって情報端末とデータベースとの通信が不通あるいは接続不能となった場合には、バーコードを読み込んでからファイルを検索してダウンロードするといった一連の動作に支障が生ずるはずである。したがって、少なくとも、上記一連の動作を実行するためには、データベースとの通信を再開するための所定の接続動作が必要となる。
【0024】
バーコードを読み込んだ後に、データベースとの再接続動作、つまりID番号を入力したり、パスワードを入力したり、さらにはデータベースからの応答を待ったりと、通常動作に比べてかなり多くの作業が発生することになる。利用者によって一連の作業の流れとして期待していたにもかかわらず、データベースとの通信が不通状態であったために、不意に面倒な動作が増えることになり利用しずらい。さらに、一連の動作になっているために途中で作業を中止するためには、所定の操作が別途発生することになりこれもまた利用しずらい。
【0025】
また、遠隔地で情報端末を使用している場合は、データベースとの再接続のための情報(ID番号やパスワード)を正確に覚えていないとか、入力を間違うなど、再接続の処理中に入力操作にミスがあると、情報端末がハングアップしてしまう恐れがある。特に、再接続のための動作として、キーボード等から文字入力を必要とする場合では、情報端末に容易に文字入力を伝える手段がないと、その心配が増大する。
【0026】
前記特許文献3に記載の発明でも、バーコードを読み取る端末とデータベースとの間の通信が不通である場合の処理についての記載はない。したがって、上述したような問題が発生することが考えられる。
【0027】
本発明は、この点に着目してなされたものであり、バーコードを読む、デコードする、検索およびダウンロードする、画面に表示するという一連の動作中に、データベースと情報端末との間の通信に異常が発生した際に、利用者が途中でデータベースとの再接続動作を行わずにスタンバイ状態に戻ることが可能となるシステムを制御する制御方法、該制御方法を実現するためのプログラムおよびシステムを提供することを第3の目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため、請求項1に記載のアクセス認証方法は、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから取得する取得装置とを備えたシステムに対するアクセス認証方法において、前記読取装置から、該読取装置に記憶されている、該読取装置を個別に特定する特定情報を読み出し、前記データベースから、該データベースに記憶されている、該データベースを個別に特定する特定情報を読み出し、前記読み出された2つの特定情報からアクセスコードを作成し、前記取得装置が目的のデータまたはファイルを前記データベースから取得するときに、前記作成されたアクセスコードを用いて認証を行うことを特徴とする。
【0029】
請求項2に記載のアクセス認証方法は、請求項1のアクセス認証方法において、前記作成されたアクセスコードは、前記バーコード内に埋め込まれることを特徴とする。
【0030】
請求項2に記載のアクセス認証方法は、請求項1または2のアクセス認証方法において、前記読取装置によって取得された、バーコード中のアクセスコードから、読取装置およびデータベースの各特定情報を取得し、該取得された各特定情報と前記読み出された各特定情報とをそれぞれ比較して、前記認証を行うことを特徴とする。
【0031】
上記第2の目的を達成するため、請求項4に記載の制御方法は、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムを制御する制御方法において、前記データベースとの間の通信が正常に行われているか否かを判断し、該判断の結果、前記通信が正常に行われていないと判断されている期間中に、前記読取装置によってバーコードからロケーション情報が取得されたときには、そのタイミングで、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を中止することを特徴とする。
【0032】
請求項5に記載の制御方法は、請求項4の制御方法において、前記タイミングで、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を中止する旨を表示手段に表示させることを特徴とする。
【0033】
請求項6に記載の制御方法は、請求項4の制御方法において、前記タイミングで、前記取得されたロケーション情報を不揮発性メモリに記憶することを特徴とする。
【0034】
請求項7に記載の制御方法は、請求項6の制御方法において、前記ロケーション情報を前記不揮発性メモリに記憶するときに、該ロケーション情報に関する付加情報を併せて記憶することを特徴とする。
【0035】
上記第3の目的を達成するため、請求項8に記載の制御方法は、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムを制御する制御方法において、当該システムに対して操作を行っている利用者を特定し、前記データベースから取得されたデータまたはファイルのサムネイル画像を作成し、該作成されたサムネイル画像、前記バーコードから取得されたロケーション情報、動作状況を示す情報および前記利用者を特定する情報を第1のメモリに一時的に記憶し、所定のタイミングで、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として第2のメモリに記憶することを特徴とする。
【0036】
請求項9に記載の制御方法は、請求項8の制御方法において、前記第2のメモリに前記各情報を記憶するときに、そのときの時刻情報を併せて記憶することを特徴とする。
【0037】
請求項10に記載の制御方法は、請求項8の制御方法において、前記データベースとの間の通信が正常に行われているか否かを判断し、前記通信が正常に行われていないと判断されたときに、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として前記第2のメモリに記憶することを特徴とする。
【0038】
請求項11に記載の制御方法は、請求項8の制御方法において、前記データベースに対するアクセスが可能か否かを判断し、前記データベースに対するアクセスが不可能と判断されたときに、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として前記第2のメモリに記憶することを特徴とする。
【0039】
請求項12に記載の制御方法は、請求項8の制御方法において、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を開始するか否かを判断し、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を開始したときに、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として前記第2のメモリに記憶することを特徴とする。
【0040】
上記第1の目的を達成するため、請求項13に記載のプログラムは、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから取得する取得装置とを備えたシステムに対するアクセス認証方法をコンピュータに実現するためのプログラムにおいて、前記アクセス認証方法は、前記読取装置から、該読取装置に記憶されている、該読取装置を個別に特定する特定情報を読み出し、前記データベースから、該データベースに記憶されている、該データベースを個別に特定する特定情報を読み出し、前記読み出された2つの特定情報からアクセスコードを作成し、前記取得装置が目的のデータまたはファイルを前記データベースから取得するときに、前記作成されたアクセスコードを用いて認証を行うことを特徴とする。
【0041】
上記第2の目的を達成するため、請求項14に記載のプログラムは、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムを制御する制御方法をコンピュータに実現するためのプログラムにおいて、前記制御方法は、前記データベースとの間の通信が正常に行われているか否かを判断し、該判断の結果、前記通信が正常に行われていないと判断されている期間中に、前記読取装置によってバーコードからロケーション情報が取得されたときには、そのタイミングで、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を中止することを特徴とする。
【0042】
上記第3の目的を達成するため、請求項15に記載のプログラムは、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムを制御する制御方法をコンピュータに実現するためのプログラムにおいて、前記制御方法は、当該システムに対して操作を行っている利用者を特定し、前記データベースから取得されたデータまたはファイルのサムネイル画像を作成し、該作成されたサムネイル画像、前記バーコードから取得されたロケーション情報、動作状況を示す情報および前記利用者を特定する情報を第1のメモリに一時的に記憶し、所定のタイミングで、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として第2のメモリに記憶することを特徴とする。
【0043】
上記第1の目的を達成するため、請求項16に記載のアクセス認証システムは、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから取得する取得装置とを備えたアクセス認証システムにおいて、前記読取装置から、該読取装置に記憶されている、該読取装置を個別に特定する特定情報を読み出す第1の読み出し手段と、前記データベースから、該データベースに記憶されている、該データベースを個別に特定する特定情報を読み出す第2の読み出し手段と、前記第1および第2の読み出し手段によって読み出された2つの特定情報からアクセスコードを作成する作成手段と、前記取得装置が目的のデータまたはファイルを前記データベースから取得するときに、前記作成手段によって作成されたアクセスコードを用いて認証を行う認証手段とを有することを特徴とする。
【0044】
上記第2の目的を達成するため、請求項17に記載のシステムは、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムにおいて、前記データベースとの間の通信が正常に行われているか否かを判断する判断手段と、該判断手段による判断の結果、前記通信が正常に行われていないと判断されている期間中に、前記読取装置によってバーコードからロケーション情報が取得されたときには、そのタイミングで、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を中止するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0045】
上記第3の目的を達成するため、請求項18に記載のシステムは、複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムにおいて、当該システムに対して操作を行っている利用者を特定する特定手段と、前記データベースから取得されたデータまたはファイルのサムネイル画像を作成する作成手段と、該作成手段によって作成されたサムネイル画像、前記読取装置によってバーコードから取得されたロケーション情報、動作状況を示す情報および前記特定手段によって特定された利用者の情報を第1のメモリに一時的に記憶する第1の記憶手段と、所定のタイミングで、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として第2のメモリに記憶する第2の記憶手段と有することを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0047】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るアクセス認識方法を適用したアクセス認証システムにおいて、バーコードをリモコン装置にて読み取る動作の概念を示す図である。
【0048】
同図において、ドキュメント200は、後述する図2のデータベース6と直結されているプリンタ8や、データベース6とIP(Internet Protocol)ネットワーク9を介して通信可能な機器(図示せず)、あるいはデータベース6の内部情報を取得している機器(図示せず)によって印刷されたものである。
【0049】
バーコード200aは、ドキュメント200の一部分に印刷されている。このバーコード200aには、ドキュメント200のデータがデータベース6のどこに保存されているのかを示すロケーション情報や、ドキュメント200に関連するデータやファイルがデータベース6のどこに保存されているのかをすロケーション情報等がコード化されている。リモコン装置1をシステムに登録する場合やデータベース6内部の特殊なファイルにアクセスする場合においては、データベース6によって作成されたアクセスコード情報がコード化されることもある。
【0050】
リモコン装置1は、バーコードの読み取り装置を装備し、これにより、ドキュメント200に印刷されたバーコード200aを読み取ることができるようになっている。また、少なくとも1つ以上のキー入力装置を備え、読み取り開始のタイミングをキー入力などで行う。また、リモコン装置1は、その他のキー入力などによって所定の制御信号を情報端末2および3に送信するためにも使用される。
【0051】
制御信号には、リモコン装置1を特定するためのID情報が含まれている。このID情報は、リモコン装置1の製造時に、個別に割り振られるシリアル番号から作成されている。ただし、利用者がテンキー等を使用して特殊な操作を行えば、任意にID情報を変更登録することも可能となっている。また、制御信号には読み取ったバーコード情報も含まれており、赤外線を利用して情報端末2および3に送信されるが、電波による無線送信にも対応可能となっている。
【0052】
図2は、本実施の形態のアクセス認証システムの構成の一例を示す図である。
【0053】
IPネットワーク9は、インターネット網やLAN(Local Area Network)のようなネットワークである。
【0054】
データベース6は、データやファイルを保存し管理するものであり、本実施の形態では、LANに代表されるIPネットワーク9と接続するための通信インターフェースを装備して、様々な機器からデータやファイルの検索やアップロード、ダウンロード等の処理要求に応じて動作する機能を装備している。図示例では、通信インターフェースは、LAN用のケーブルを収容するインターフェースを想定しているが、一般の電話回線や専用の回線、無線回線や光ファイバーケーブルなどの通信媒体にも対応可能となっている。
【0055】
プリンタ8は、データベース6と直接接続され、データベース6内部にあるデータやファイルをドキュメント200として印刷するのに使用される。同時にバーコード200aの印刷も可能となっている。また、IPネットワーク9とのインターフェース機能を追加すれば、プリンタ8は、IPネットワーク9に直接接続して、データベース6からの情報をIPネットワーク9を経由して受信し、ドキュメント200の印刷を行うことも可能となる。
【0056】
データベース管理用PC7は、データベース6を管理、保守するためのパーソナルコンピュータ(PC)であり、IPネットワーク9を経由してデータベース6と接続し、データベース6の各種設定や内部のデータやファイルのメンテナンスを行う。データベース6との通信では、特別なID情報等を使用して認証を行って接続し、データベース6に対する全ての制御を行うことが可能となっている。例えば、データベース6にアクセスするときに必要となるアクセスコードの作成手順を設定したり、内部のデータやファイル毎にダウンロード許可の有無を決定したり、検索の対象とするかどうかといった設定を行ったりすることなどがある。
【0057】
テレビ4および5は、いずれも一般的なテレビであり、データベース6からダウンロードしたデータやファイルを、情報端末2および3を経由して画面に表示したり、情報端末2および3の動作処理を行うためのアプリケーション画面を表示したりするために使用される。ビデオ信号入力端子などを使用して情報端末2および3から出力される画像情報を受信して画面に表示する仕組みとなっている。
【0058】
情報端末2および3は、リモコン装置1からの操作によってコントロールされる情報端末であり、IPネットワーク9を介してデータベース6との間で通信を行い、データベース6内部にあるデータやファイルを検索する要求を送信したり、検索されたデータやファイルをデータベース6からダウンロードしたりする機能を有している。さらに、テレビ4および5の画面に画像を出力する機能を装備しており、データベース6からダウンロードしたデータやファイルをテレビ画面に表示することもできる。
【0059】
情報端末2および3は、リモコン装置1によって読み込まれたバーコード情報をもとにデータベース6に対して検索、ダウンロードを行って、所望のファイルをテレビ画面に表示するといった一連の動作を行う装置となっている。また、リモコン装置1によって読み込まれたバーコード情報がデータベース6に対するアクセスコードであった場合は、このアクセスコードをもとにデータベース6に対してアクセスが可能かどうかの問い合わせを行う機能も装備している。
【0060】
さらに、リモコン装置1からは、コントロールのための制御信号や読み込んだバーコード情報が赤外線によって送信されるが、電磁波による無線送信にも対応可能となっている。
【0061】
図3は、リモコン装置1の機能構成を示すブロック図であり、図中の矢印は各種の信号の流れを示している。
【0062】
制御部11は、リモコン装置1の全ての動作をコントロールするものであり、各ブロック12〜15に対して動作の制御を行っている。制御部11は、時計機能を内蔵しており、各ブロック12〜15に対して時間を通知したり、タイマを構成して各処理の制御に使用したりしている。
【0063】
バーコード読取部12は、ドキュメント200に印刷されたバーコード200aを読み取るインターフェース装置である。ドキュメント200内のバーコード200aに光を照射しその反射量を測定するなどの光学的手法によりバーコード情報を読み取る機能を持ち、バーコード情報を取得すると、その内容を記憶部14に送信する機能を有している。
【0064】
キーI/F部(インターフェース)13は、リモコン装置1に装備している操作キーに入力(押下)があるかどうかを検出するインターフェース装置となっている。リモコン装置1に対してキー入力があると、その旨を記憶部14に送信する機能を有している。
【0065】
記憶部14は、リモコン装置1で使用する様々なデータや情報および各種の設定値などを記憶する記憶装置となっている。内部は2つの部位で構成され、一時的な記憶のために使用するメモリ部14aと継続的に記憶可能な記録部14bに分けられている。メモリ部14aが、リセット動作や電源OFFが生じると内部に記憶されている情報が消滅してしまうのに対し、記録部14bは、リセット動作や電源OFFが生じても内部に記憶されている情報は消滅しない仕組みとなっている。
【0066】
メモリ部14aに記憶される情報としては、バーコード読取部12にて読み込まれたバーコード情報やリモコン装置1の操作キーの入力が行われたことによるキー入力情報などがある。
【0067】
記録部14bには、リモコン装置1が製造されたときに割り振られる製造シリアル番号(ID情報)などが記憶されている。
【0068】
制御信号送信部15は、情報端末2および3に対して制御信号を送信するためのインターフェース装置である。制御部1の制御によって、記憶部14内に記憶されているキー入力情報に従い、バーコード情報やID情報を情報端末2および3に対して制御信号として送信する機能を有する。
【0069】
図4は、情報端末2の機能構成を示すブロック図であり、図中の矢印は各種の信号の流れを示している。なお、図2中の情報端末2と情報端末3は同様に構成されているため、ここでは情報端末2を例に挙げて説明する。
【0070】
制御部21は、情報端末2の全ての動作をコントロールするものであり、各ブロック22〜27に対して動作の制御を行っている。制御部21は、時計機能を内蔵しており、各ブロック22〜27に対して時間を通知したり、タイマを構成して各処理の制御に使用したりしている。
【0071】
制御信号受信部22は、リモコン装置1とのインターフェース装置となっている。リモコン装置1から赤外線で送信されてくる制御信号を受信し、受信した制御信号の内容に応じてデコード処理部23または記憶部24へ情報を送信する。例えば、制御信号受信部22が、バーコード情報を受信するとその内容をデコード処理部23に送信し、ID情報を受信すると、その内容を記憶部24に送信する。
【0072】
デコード処理部23は、制御信号受信部22から送信されてくるバーコード情報を受信し、コード化されている情報をデコードして情報を取り出す処理を行う。そして、デコード処理が終了したことを制御部21に通知する機能や、制御部21の指示に従って、デコードした情報を記憶部24に送信する機能も有している。
【0073】
ネットワークI/F部25は、図2に示したIPネットワーク9との通信インターフェース装置となっている。データベース6との間では、各種制御信号の送受信や、データやファイルのダウンロードを行う機能を有している。例えば、データベース6との通信を開始するために必要なID情報やアクセスコードの送信、データベース6内部に保存されているデータやファイルのロケーション情報の送信や、データベース6内部を検索するための検索式の送信などがある。
【0074】
記憶部24は、情報端末2で使用する様々なデータや情報および各種の設定値などを記憶する記憶装置となっている。内部は2つの部位で構成され、一時的な記憶のために使用するメモリ部24aとハードディスクのように継続的に記憶可能な記録部24bに分けられている。メモリ部24aが、リセット動作や電源OFFが生じると、内部に記憶されている情報が消滅してしまうのに対し、記録部24bは、リセット動作や電源OFFが生じても内部に記憶されている情報は消滅しない仕組みとなっている。
【0075】
メモリ部24aに記憶される情報としては、データベース6に保存されているデータやファイルのロケーション情報、検索式等の情報や、データベース6からダウンロードしたデータやファイルなどがある。例えば、バーコードをデコードしたことによって得られたロケーション情報や検索式等の情報、またはデータベース6に対するアクセスコードやリモコン装置1のID情報が記憶される。
【0076】
記録部24bには、データベース6との接続時に必要な設定情報や設定値が記憶されている。他には、動作中にエラーが発生したときにモニタ画面(テレビ4の画面)にエラーの状態に応じた各種のメッセージを表示するための情報等が各種記憶されている。また、制御部21の指示により、メモリ部24aに一時記憶している各種の情報を複製して、記録部24b内に記憶する動作も可能となっている。
【0077】
画像処理部26は、情報端末2のモニタ画面としてのテレビ4の画面に表示するために、各種の情報を画像情報に変換する装置である。制御部21の制御によって、記憶部24に記憶されている各種の情報を取り出し、画像情報へ変換を行った後、テレビI/F部27に送信する仕組みとなっている。
【0078】
テレビI/F部27は、情報端末2のモニタ画面として利用しているテレビ4へ画像情報を送信するインターフェース装置であり、画像処理部26によって変換された画像情報をテレビ4に送信する装置となっている。
【0079】
図5は、前記図2のデータベース6の機能構成を示すブロック図であり、図中の矢印は各種の信号の流れを示している。
【0080】
制御部31は、データベース6の全ての動作をコントロールするものであり、各ブロック32〜36に対して動作の制御を行っている。制御部31は、時計機能を内蔵しており、各ブロック32〜36に対して時間を通知したり、タイマを構成して各処理の制御に使用したりしている。
【0081】
ネットワークI/F部32は、前記図2に示したIPネットワーク9との通信インターフェース装置となっている。情報端末2および3との間では、各種制御信号の送受信や、データやファイルのダウンロードを行う機能を有している。また、データベース管理用PC7との間では、内部情報の更新や設定値の変更などを行っている。例えば、情報端末2および3との通信を開始するために必要なID情報やアクセスコードの受信、保存部33に保存されているデータやファイルのロケーション情報の受信や、保存部33内部を検索するための検索式の受信などがある。
【0082】
記憶部34は、データベース6で使用する様々なデータや情報および各種の設定値などを記憶する記憶装置となっている。内部は2つの部位で構成され、一時的な記憶のために使用するメモリ部34aとハードディスクのように継続的に記憶可能な記録部34bに分けられている。メモリ部34aが、リセット動作や電源OFFが生じると内部に記憶されている情報が消滅してしまうのに対し、記録部34bは、リセット動作や電源OFFが生じても内部に記憶されている情報は消滅しない仕組みとなっている。
【0083】
メモリ部34aに記憶される情報としては、情報端末2および3から受信して、保存部33に保存されているデータやファイルのロケーション情報や検索式等の情報などがある。情報端末2および3に対してダウンロードを行うためのデータやファイル、または情報端末2および3からアップロードされたデータやファイルも一時的に記憶される。その他には、データベース6に対するアクセスコードやリモコン装置1のID情報などが記憶される。さらに、バーコード生成部35によって生成されたバーコード情報も一時的に記憶され、制御部31の指示によって、プリンタI/F部36に送信されることもある。
【0084】
記録部34bには、情報端末2および3やデータベース管理用PC7との接続時に必要な設定情報や設定値が記憶されている。他には、データベース6が製造されたときに割り振られる製造シリアル番号(ID情報)やアクセスコードを作成するための計算式などが記憶されている。そして、制御部31やデータベース管理用PC7の指示により、メモリ部34aに一時記憶している各種の情報を複製して記録部34b内に記憶したり、任意に書き換えたりする動作も可能となっている。
【0085】
保存部33には、データベース6に保存されている全てのデータやファイルが保存されている。制御部31によって検索された、所望のデータやファイルを記憶部34に送信したり、記憶部34にあるアップロードされたデータやァイルを内部に保存したりする処理が行われる。
【0086】
プリンタI/F部36は、プリンタ8とのインターフェース装置となっており、例えば、制御部31の指示によって、記憶部34に記憶されているバーコード等の情報をプリンタ8を用いて印刷する場合に使用される。
【0087】
バーコード生成部35は、記憶部34に記憶されている情報をバーコードに変換する処理を行う。例えば、制御部31の指示によって、記憶部34の、特にメモリ部34aに記憶されているアクセスコードをバーコード化して、再度メモリ部34aに保存するといった動作を行う。
【0088】
図6は、本実施の形態のアクセス認証システムにおいて、例えば、リモコン装置1をデータベース6にアクセスするためのリモコンとして新規に登録する場合を想定し、登録手順の一例をシーケンス図にて示したものである。
【0089】
同図において、まず、手順41では、リモコン装置1のキー操作によって、情報端末2に対して新規にデータベース6のリモコンとして使用するための登録作業を要求する制御信号を送信する。このとき、リモコン装置1から送信される制御信号には、登録作業を要求する情報およびリモコン装置1のID情報が含まれている。
【0090】
手順42では、制御信号を受信した情報端末2は、新規にデータベース6のリモコンとしての登録要求をリモコン装置1から受信したことをデータベース6に通知する。通知内容には、登録要求を受信した情報およびリモコン装置1のID情報が含まれている。このとき、テレビ4の画面には登録作業が開始されたことを示す表示がなされ、利用者に登録作業の進行状況を知らせる。なお、情報端末2は、一定時間リモコン装置1からの操作がないと判断した場合は、スタンバイ状態に戻るように設定されている。
【0091】
手順43では、通知を受信したデータベース6は、受信したリモコン装置1の情報を確認し、リモコンとして登録を許可するかどうか判定し、許可しない場合は却下した通知を行う一方、許可した場合はバーコード(アクセスコード)印刷終了をもって許可の通知を行う。このとき、リモコンとして登録を許可するかどうかの判定条件は、データベース管理用PC7によって予め設定されている。
【0092】
データベース6は、受信した内容からリモコンとして登録を許可すると判定した場合は、アクセスコードの作成を行う。アクセスコードの作成方法も、データベース管理用PC7によって予め設定されており、受信したリモコン装置1のID情報とデータベース6自体のID情報をもとにして生成するようになっている。例えば、リモコン装置1のID情報を数値化し、さらにデータベース6自体のID情報も数値化する。そして、数値化されたそれぞれのID情報の加算することによって得られる数値をアクセスコードとするなどがある。
【0093】
生成されたアクセスコードは、バーコード化されて、プリンタ8によりドキュメントに印刷される。そして、印刷処理の終了を検出して、情報端末2に対してアクセスコードを印刷したことを通知する。この通知を受信した情報端末2は、受信した内容に従ってテレビ4の画面に進行状況を利用者に知らせる表示を行う。
【0094】
手順44では、印刷されたバーコード(アクセスコード)をリモコン装置1が読み取ることができれば、情報端末2に対して、その通知となる制御信号を送信する。制御信号には、登録作業の確認を示す情報、読み取ったバーコード(アクセスコード)情報およびリモコン装置1のID情報が含まれている。
【0095】
手順45では、制御信号を受信した情報端末2は、新規にデータベース6のリモコンとしての登録確認要求をリモコン装置1から受信したことをデータベース6に通知する。このとき、情報端末2では、受信したバーコード(アクセスコード)情報をデコードしてアクセスコードに変換する処理の完了が前提条件となっている。
【0096】
通知内容には、登録確認要求を受信した情報、リモコン装置1のID情報およびデコード処理したアクセスコード情報が含まれている。このとき、テレビ4の画面には利用者に登録作業の進行状況を知らせる表示が継続されている。
【0097】
手順46では、通知を受信したデータベース6は、受信した情報を確認し、リモコン装置1をリモコンとする登録が完了したかどうかを情報端末2に通知する。
【0098】
データベース6は、受信したリモコン装置1のID情報が受信したアクセスコードを生成するときに使用したID情報と一致していることを確認して、登録完了と判断し、そうでない場合は登録未完了と判断する。この通知を受信した情報端末2は、テレビ4の画面に登録作業が正常終了したかどうかを利用者に知らせる表示を行うと、登録作業が終了する。
【0099】
図7は、データベース6が実行する登録処理の手順を示すフローチャートであり、図6の登録手順シーケンスにおけるデータベース6側の動作についてまとめたものである。
【0100】
図7において、データベース6の電源が投入され、所定の操作がなされると、本登録処理が起動され、まず、リモコン装置1からの登録作業の要求(手順42)を受信したかどうかを判定し(ステップS1)、情報端末2から、登録要求を受信した情報およびリモコン装置1のID情報を受信すると、ステップS2へ移行し、そうでない場合は、現状を維持する。
【0101】
ステップS2では、登録要求を行ったリモコン装置1が予め設定されている条件を満たしているかどうかを判定し、条件を満たしていればステップS3へ移行し、そうでない場合はステップS10へ移行する。
【0102】
条件の判定は、データベース管理用PC7によって予めデータベース6に対して設定された条件を満たすかどうかで判定される。例えば、データベース6に登録されるリモコン装置の総数が4台と設定されていれば、4台目までのリモコン装置は条件を満たすが5台目に登録要求を行ったリモコン装置は条件を満たさない。または、ある特定のID情報を持つリモコン装置だけは登録しないと設定されていれば、リモコン装置のID情報によって条件を満たすかどうかが判定される。
【0103】
ステップS3では、アクセスコードを生成する。アクセスコードは、登録要求しているリモコン装置1のID情報とデータベース6自体のID情報をもとにして生成するようになっている。
【0104】
例えば、リモコン装置1のID情報を数値化し、さらにデータベース6自体のID情報も数値化する。そして、数値化されたそれぞれのID情報を加算することによって得られる数値に、そのときの時刻情報を付加した数値をアクセスコードとするなどがある。
【0105】
生成されたアクセスコードは、バーコード生成部35にてバーコード化され、メモリ部34aに記憶される。
【0106】
続くステップS4では、データベース6から印刷が可能かどうかを判定し、データベース6に収容しているプリンタ8から印刷が可能であると判断されればステップS5へ移行し、そうでなければステップS11に移行する。
【0107】
ここで、印刷が可能かどうかは、収容しているプリンタ8と通信テストを行って、正常であるとの応答を検出するかどうかで判定する。正常であるとの応答を検出すれば印刷可能と判定し、それ以外は印刷不可能と判定する。
【0108】
ステップS5では、ステップS3で生成されたバーコードを印刷する。すなわち、収容しているプリンタ8を用いて、ステップS3で生成したバーコードの印刷を行う。
【0109】
続くステップS6では、ステップS3で生成されたバーコードの印刷が終了したことを情報端末2に通知する。収容しているプリンタ8からバーコードの印刷が完了したことをプリンタI/F部36を介して検出すると、情報端末2に対してその旨の通知を行う(手順43)。
【0110】
そして、ステップS7では、データベース6が、リモコン装置1からの登録確認の要求(手順42)を受信したかどうかを判定し、情報端末2から、登録確認要求を受信した情報、アクセスコード情報およびリモコン装置1のID情報を受信するとステップS8へ移行し、そうでない場合は、現状を維持する。
【0111】
ステップS8では、登録要求を行ったリモコン装置と登録確認要求を行ったリモコン装置が一致するかどうかを判定し、情報端末2からの、登録確認要求を受信した情報、アクセスコード情報およびリモコン装置1のID情報に基づいて、一致したと判定するとステップS9へ移行し、そうでない場合は、ステップS13へ移行する。ここで、一致するかどうかは、受信したアクセスコード情報から生成時に使用したリモコン装置のID情報を計算により算出する。つまり、ステップS3の逆演算を行う。算出したID情報と、アクセスコード情報と共に受信したリモコン装置1のID情報とを比較して、同じものであるかどうかで判定する。
【0112】
ステップS9では、リモコン装置1の登録作業が終了したことを情報端末2に通知する。すなわち、現在登録作業を行っているリモコン装置1の登録作業が終了したことを情報端末2に対して通知する(手順46)。
【0113】
ステップS13では、リモコン装置1の登録作業が受け付けられなかったことを情報端末2に通知する。すなわち、現在登録作業を行っているリモコン装置1の登録作業が受け付けられなかったことを情報端末2に対して通知する(手順43)。
【0114】
ステップS11では、ステップS3で生成されたバーコード情報を保存する。このとき、収容しているプリンタ8からバーコードが印刷できないため、メモリ部34aに一時的に記憶してあるバーコード(アクセスコード)を記録部34bに複製する処理を行う。
【0115】
ステップS12では、ステップS3で生成されたバーコードの印刷が不可能であることを情報端末2に通知する。すなわち、収容しているプリンタ8からバーコードの印刷が不可能であるため、情報端末2に対してその旨の通知を行う(手順43)。
【0116】
ステップS10では、リモコン装置1の登録作業が異常終了したことを情報端末2に通知する。すなわち、現在登録作業を行っているリモコン装置1と読み込んだバーコード(アクセスコード)との組み合わせが異常であると判断したことを、情報端末2に対して通知する(手順46)。
【0117】
図8は、本実施の形態のアクセス認証システムにおいて、例えば、データベース6内部のセキュリティレベルの高いデータやファイルに対するアクセス要求が生じた際、どのようにリモコン装置1の認証を行うかについてその認証手順を示したシーケンス図である。
【0118】
同図において、まず、手順51では、リモコン装置1が、図1に示すようなバーコード200aを読み込み、データベース6から所望のファイルのダウンロードを要求する制御信号を情報端末2に送信する。このときのバーコード200aは、データベース6内部に保存されている所望のファイルのロケーション情報がバーコード化されたものである。また、リモコン装置1から送信される制御信号には、読み込んだバーコード情報およびリモコン装置1のID情報が含まれている。
【0119】
手順52では、制御信号を受信した情報端末2は、受信したバーコード情報をデコードして、ファイルのロケーション情報およびリモコン装置1のID情報をリモコン装置1から受信したことをデータベース6に通知する。このとき、同時にテレビ4の画面にはダウンロード作業が開始されたことを示す表示を行い、利用者にダウンロード作業の進行状況を知らせる。なお、情報端末2は、一定時間リモコン装置1からの操作がないと判断した場合は、スタンバイ状態に戻るように設定されている。
【0120】
手順53では、通知を受信したデータベース6は、受信したロケーション情報から所望のファイルを検索し、このままダウンロードを行うかどうか判定し、認証が必要なファイルであれば認証処理を行う通知をする一方、認証の必要でないファイルであればそのままダウンロードを行う。このとき、ファイル毎に認証を必要とするかどうかの設定は、データベース管理用PC7によって予め設定されている。
【0121】
ダウンロードを行うにはリモコン装置1の認証が必要であると判定した場合は、アクセスコードの作成を行う。アクセスコードの作成方法も、データベース管理用PC7によって予め設定されており、受信したリモコン装置1のID情報とデータベース6自体のID情報をもとにして生成するようになっている。
【0122】
生成されたアクセスコードは、バーコード化されてプリンタ8によってドキュメントに印刷される。そして、印刷処理の終了を検出して、情報端末2に対してアクセスコードを印刷したことを通知する。この通知を受信した情報端末2は、受信した内容に従って、その進行状況を利用者に知らせる表示をテレビ4の画面に行う。
【0123】
手順54では、印刷されたバーコード(アクセスコード)をリモコン装置1が読み取ることができれば、情報端末2に対してその通知となる制御信号を送信する。制御信号には、ダウンロード作業の確認を示す情報、読み取ったバーコード(アクセスコード)情報およびリモコン装置1のID情報が含まれている。
【0124】
手順55では、制御信号を受信した情報端末2は、ダウンロード作業の確認を示す情報、受信したバーコード情報をデコードしてアクセスコード情報およびリモコン装置1のID情報をリモコン装置1から受信したことをデータベース6に通知する。これと同時に、テレビ4の画面には利用者にダウンロード作業の進行状況を知らせる表示が継続されている。
【0125】
手順56では、通知を受信したデータベース6は、受信した情報を確認してリモコン装置1が認証できたかどうかを情報端末2に通知する。
【0126】
データベース6は、受信したリモコン装置1のID情報が受信したアクセスコードを生成するときに使用したID情報と一致していることを確認して認証完了と判断し、そうでない場合は認証未完了と判断する。
【0127】
認証完了となった場合は、そのまま前記ファイルのダウンロードが行われる。
【0128】
この通知を受信した情報端末2は、テレビ4の画面にダウンロード作業が正常終了したかどうかを利用者に知らせる表示を行う。これにより、ダウンロード作業および認証作業は終了する。
【0129】
図9は、データベース6が実行する認証処理の手順を示すフローチャートであり、図8の認証手順シーケンスにおけるデータベース6側の動作についてまとめたものである。
【0130】
図9において、電源が投入され、所定の操作がなされると、本認証処理が起動され、まず、ステップS21では、データベース6が、リモコン装置1からのダウンロード作業の要求(手順52)を受信したかどうかを判定し、情報端末2から、ダウンロード要求を受信した情報およびリモコン装置1のID情報を受信すると、ステップS22へ移行し、そうでない場合は、現状を維持する。
【0131】
ステップS22では、ダウンロード要求を行ったデータやファイルとリモコン装置1との組み合わせが予め設定されている条件に合致するかどうかを判定し、認証確認が必要と判断されればステップS23へ移行し、そうでない場合はステップS30へ移行する。
【0132】
条件の判定は、データベース管理用PC7によって予めデータベース6に対して設定された条件を満たすかどうかで判定される。例えば、データベース6に保存されているデータやファイルの中でアクセス要求が生じた際に、リモコン装置の認証確認を必要とするかどうかを設定する。または、ある特定のID情報を持つリモコン装置からデータベース6に保存されているデータやファイルの中でアクセス要求が生じたときだけ認証確認を必要としないと設定するなどがある。
【0133】
ステップS23では、アクセスコードを生成する。アクセスコードは、ダウンロード要求しているリモコン装置1のID情報とデータベース6自体のID情報をもとにして生成するようになっている。生成されたアクセスコードは、バーコード生成部35にてバーコード化され、メモリ部34aに記憶される。
【0134】
続くステップS24では、データベース6から印刷が可能かどうかを判定し、データベース6に収容しているプリンタ8から印刷が可能であると判断されればステップS25へ移行し、そうでなければステップS31に移行する。ここで、印刷が可能かどうかは、収容しているプリンタ8と通信テストを行って、正常であるとの応答を検出するかどうかで判定される。正常であるとの応答を検出すれば印刷可能と判定し、それ以外は印刷不可能と判定する。
【0135】
ステップS25では、生成されたバーコードを印刷する。すなわち、収容しているプリンタ8を用いて、ステップS23で生成したバーコードの印刷を行う。
【0136】
続くステップS26では、ステップS23で生成されたバーコードの印刷が終了したことを情報端末2に通知する。収容しているプリンタ8からバーコードの印刷が完了したことをプリンタI/F部36を介して検出すると、情報端末2に対してその旨の通知を行う(手順53)。
【0137】
そして、ステップS27では、データベース6が、リモコン装置1からのダウンロード確認の要求(手順52)を受信したかどうかを判定し、情報端末2から、ダウンロード確認要求を受信した情報、アクセスコード情報およびリモコン装置1のID情報を受信するとステップS28へ移行し、そうでない場合は、現状を維持する。
【0138】
ステップS28では、ダウンロード要求を行ったリモコン装置とダウンロード確認要求を行ったリモコン装置が一致するかどうかを判定し、情報端末2からの、ダウンロード確認要求を受信した情報、アクセスコード情報およびリモコン装置1のID情報に基づいて、一致したと判定するとステップS29へ移行し、そうでない場合は、ステップS33へ移行する。ここで、一致するかどうかは、受信したアクセスコード情報から生成時に使用したリモコン装置のID情報を計算により算出する。つまり、ステップS23の逆演算を行う。算出したID情報と、アクセスコード情報と共に受信したリモコン装置1のID情報とを比較して、同じものであるかどうかで判定する。
【0139】
ステップS29では、リモコン装置1のダウンロード要求に対して、情報端末2にファイルのダウンロードを行う。すなわち、ステップS21で要求のあった所望のファイルを情報端末2に対してダウンロードを行う(手順56)。
【0140】
ステップS30では、ファイルのダウンロードを情報端末2に対して行う。すなわち、この場合現在ダウンロード要求を行っているリモコン装置1の認証作業が必要ないため、直ちに情報端末2に対してダウンロード作業を行う(手順53)。
【0141】
ステップS31では、ステップS23で生成されたバーコード情報を保存する。このとき、収容しているプリンタ8からバーコードが印刷できないため、メモリ部34aに一時的に記憶してあるバーコード(アクセスコード)を記録部34bに複製する処理を行う。
【0142】
ステップS32では、ステップS23で生成されたバーコードの印刷が不可能であることを情報端末2に通知する。すなわち、収容しているプリンタ8からバーコードの印刷が不可能であるため、情報端末2に対してその旨の通知を行う(手順53)。
【0143】
ステップS33では、リモコン装置1のダウンロード作業が異常終了したことを情報端末2に通知する。すなわち、現在ダウンロード作業を行っているリモコン装置1と読み込んだバーコード(アクセスコード)との組み合わせが異常であると判定したことを、情報端末2に対して通知する(手順56)。
【0144】
このように、本実施の形態では、アクセスコードをバーコード化して紙に印刷するので、バーコードが印刷された紙が紛失や破損した場合でも再度印刷することで簡単に再生でき、かつリモコン装置とアクセスコードとは一対となっているため第三者にバーコードが印刷された紙が渡っただけでは使用できない効果がある。
【0145】
また、複数のデータベースがシステムに存在しても、データベース毎にアクセスコードが作成されるため、それぞれのデータベース毎にセキュリティレベルを変えることができる。
【0146】
また、データベース内の各種データや各種ファイル毎にアクセスコードを作成することも可能となっているため、それぞれのデータやファイル毎にセキュリティレベルを変えることができる。
【0147】
また、リモコン装置が情報端末に対して制御信号を送信する手段しかなくとも、バーコード化したアクセスコードを取得することでセキュリティ情報をフィードバックして取得できるため双方向通信ができなくても同等な機能を持つことができる。
【0148】
また、バーコードを取得する操作だけで認証行為を行うため、リモコン装置に対して複雑な操作を行わなくとも認証行為を行うことができる。
【0149】
また、リモコン装置とデータベースとの間で認証行為を行うため、どこからでもデータベースと接続可能なリモコンの受信機を経由してデータベースとアクセスすることができる。
【0150】
(第2の実施の形態)
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るアクセス認証システムの構成の一例を示す図である。
【0151】
データベース6′は、データやファイルを保存し管理するものであり、本実施の形態では、LANに代表されるIPネットワークと接続するための通信インターフェースを装備して、様々な機器からデータやファイルの検索やアップロード、ダウンロード等の処理要求に応じて動作する機能を装備している。図示例では、通信インターフェースは、無線LAN用のインターフェースを想定しているが、一般の電話回線や専用の回線、有線LANや光ファイバーケーブルなどの通信媒体にも対応可能となっている。
【0152】
ドキュメント200は、データベース6′と通信可能な機器、あるいはデータベース6′の内部情報を取得している機器によって印刷されたもので、画像ファイルであれば印刷された写真、文書ファイルであれば印刷された書類のように、印刷された各種ドキュメントを示している。
【0153】
バーコード200aは、ドキュメント200の一部分に印刷されている。このバーコード200aは、印刷されたドキュメント200のデータがデータベース6′のどこに保存されているのかを示すロケーション情報や、ドキュメント200に関連するデータやファイルがデータベース6′のどこに保存されているのかを示すロケーション情報等がコード化されたものである。
【0154】
バーコードの読み取り装置となるバーコードリーダ1′は、ドキュメント200に印刷されたバーコード200aを読み取る機能を有している。また、少なくとも1つ以上のキー入力装置を有し、読み取り開始のタイミングをキー入力などで行う。また、所定の制御信号を情報端末60に送信するためにも使用される。
【0155】
情報端末60は、バーコードリーダ1′を収容し、データベース6′との間で通信を行い、データやファイルをデータベース6′内部に保存登録したり、データベース6′内部にあるデータやファイルを検索する要求を送信したり、検索されたデータやファイルをデータベース6′からダウンロードしたりする機能を有している。さらに、液晶等によるモニタ画面を装備しており、データベース6′からダウンロードしたデータやファイルをモニタ画面に表示する機能も有している。バーコードリーダ1によって読み込まれたバーコード情報をデコード処理し、デコードした情報をもとにデータベースに対して検索、ダウンロードを行って所望のファイルをモニタ画面に表示する機能も有している。
【0156】
図11は、情報端末60の機能構成を示すブロック図であり、図中の矢印71〜79は各種の信号の流れを示している。
【0157】
制御部61は、情報端末60の全ての動作をコントロールするものであり、各ブロック62〜66に対して動作の制御を行っている。制御部60は、時計機能を内蔵しており、各ブロック62〜66に対して時間を通知したり、タイマを構成して各処理の制御に使用したりしている。
【0158】
バーコードリーダI/F部62は、収容しているバーコードリーダ1′とのインターフェース装置である。バーコードリーダ1′がバーコードの読み取りを開始するタイミングを検出し、その後受信したバーコード情報をデコード処理部63に送信する機能を有している。また、バーコードリーダ1′に装備されているキー入力装置からの制御信号を受信すると、その内容を制御部61に通知する機能も有している。本実施の形態では、USB(Universal Serial Bus)を使用してバーコードリーダ1′と接続する仕組みとなっている。
【0159】
デコード処理部63は、バーコードリーダI/F部62から送信されてくるバーコード情報を受信し、コード化されている情報をデコードして情報を取り出す処理を行う。そして、デコード処理が終了したことを制御部61に通知する機能や、制御部61の指示に従ってデコードした情報を記憶部64に送信する機能も有している。
【0160】
データベースI/F部65は、データベース6′との通信インターフェース装置である。データベース6′との間では、各種制御信号の送受信や、データやファイルのダウンロード(またはアップロード)を行う機能を有している。例えば、データベース6′との通信を開始するために必要なID情報やパスワードの送信、データベース6′内部に保存されているデータやファイルのロケーション情報の送信や、データベース6′内部を検索するための検索式の送信などがある。
【0161】
また、データベース6′と情報端末60との間の通信状態を監視するために、情報端末60がスタンバイ状態であっても制御部61の制御に応じて一定時間毎にデータベース6′との間で通信が可能かどうかの確認を行う処理も行っている。例えば、データベース6′に対して応答を要求する制御信号を送信する。このとき送信する制御信号には、時間情報や個別情報が付加されており、どの装置からどのタイミングで送信されたのかを特定できる仕組みとなっている。そして、データベース6′から前記制御信号に対する応答信号を受信し、先に送信した制御信号に対するものであると認識した場合は、データベース6′と接続状態にあると認識し、そうでない場合は不通状態であると認識する。
【0162】
記憶部64は、情報端末60で使用する様々なデータや情報および各種の設定値などを記憶する記憶装置となっている。内部は2つの部位で構成され、一時的な記憶のために使用するメモリ部64aとハードディスクのように継続的に記憶可能な記録部64bに分けられている。メモリ部64aが、リセット動作や電源OFFが生じると内部に記憶されている情報が消滅してしまうのに対し、記録部64bは、リセット動作や電源OFFが生じても内部に記憶されている情報は消滅しない仕組みとなっている。
【0163】
メモリ部64aに記憶される情報としては、データベース6′に保存されているデータやファイルのロケーション情報や検索式等の情報や、データベース6′からダウンロードしたデータやファイル、あるいは、データベース6′に対してアップロードするためのデータやファイルなどがある。
【0164】
バーコードをデコードしたことによって得られたロケーション情報や検索式等の情報は、デコード処理部63でデコード処理されたときの時刻情報や、その後の処理(検索やダウンロード処理)が行われたかどうかの処理状況に関する情報(履歴情報)を付加して記憶される。そのため、検索やダウンロードが行われると記憶されている前記情報の中で処理状況に関する部分が更新される仕組みとなっている。
【0165】
その他にも、データベースI/F部65によって検出される、データベース6′との間の通信状態の確認結果についてもその都度上書き保存される。
【0166】
記録部64bには、データベース6′との接続時に必要なID情報やパスワードなどの設定値が記憶されている。他には、動作中にエラーが発生したときにモニタ画面(表示画面部67)にエラーの状態に応じた各種のメッセージを表示するための情報等が各種記憶されている。
【0167】
また、制御部61によって、必要な場合にメモリ64aに一時記憶している各種の情報も複製して記録部64bに記憶することも可能となっている。
【0168】
画像処理部66は、情報端末60のモニタ画面である表示画面部67に表示するために各種の情報を画像情報に変換する装置である。制御部61の制御によって、記憶部64に記憶されている各種の情報を取り出して、画像情報へ変換を行った後、表示画面部67に送信を行う仕組みとなっている。
【0169】
表示画面部67は、情報端末60のモニタ画面であり、画像処理部66によって変換された画像情報を可視的に表示する装置となっている。本実施の形態では、液晶画面のような薄型のモニタを使用して携帯に便利な構造となっている。
【0170】
図12は、情報端末60が実行するバーコード読み込み処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、バーコード200aを読み込んだときの情報端末60の動作をまとめたものとなっている。また、読み込まれるバーコード200aは、データベース6′に保存されているファイルのロケーション情報となっており、ある任意のファイルを特定する情報をコード化したバーコードである。情報端末60のスタンバイ状態とは、ステップS41とステップS42とのループによって表現され、これらの処理と条件判断を定期的に繰り返している状態を意味する。
【0171】
図12において、情報端末60の電源が投入され、所定の操作がなされると、本バーコード読み込み処理が起動され、まず、ステップS41では、データベース6′との通信状態がどうなっているかを検出する。すなわち、データベースI/F部65からデータベース6′に対して制御信号75(図11参照)を送信し、応答76の有無によってデータベース6′との通信状態を判断する。この処理は、制御部61の制御によって行われ、検出結果はメモリ部64aにその都度上書き保存される仕組みになっている。
【0172】
次に、ステップS42では、情報端末60が、バーコード200aを読み込んだかどうかを判定し、バーコード200aが読み込まれるとステップS43へ移行し、そうでない場合は、スタンバイ状態を維持する。
【0173】
条件の判定は、バーコードリーダ1′によってバーコード200aの読取作業が開始されたことをバーコードリーダI/F部62が検出することでなされる。つまり、信号71(図11参照)をバーコードリーダI/F部62で検出すると、制御部61によって読み込んだバーコード情報72をデコード処理部63へと送信する。
【0174】
ステップS43では、読み込んだバーコードをデコードする。すなわち、信号72によってデコード処理部63に送信されたバーコード情報をデコード処理してコード化された情報から元のロケーション情報を取り出す。取り出されたロケーション情報は、信号73として記憶部64に送信され、内部のメモリ部64aに一時保存される。
【0175】
続くステップS44では、データベース6′との通信状態が現在どうなっているかを判定し、接続状態であればステップS45へ移行し、不通状態であればステップS49へ移行する。
【0176】
条件の判定は、信号73によってロケーション情報がメモリ部64aに一時的に保存されたタイミングにおいて、同じくメモリ部64aに記憶されているデータベース6′との通信状態を測定した測定結果の内容がどのようになっているかで判定される。前記タイミングにおいて、接続状態であると記憶されているれば接続状態であると判定し、同様に不通状態であると記憶されていれば不通状態であると判定する。
【0177】
ステップS45では、データベース6′に対してある特定のファイルの検索およびダウンロードを要求する。制御部61の制御によってメモリ部64aに保存されているロケーション情報74をデータベースI/F部65に送信する。信号74を受信したデータベースI/F部65は、検索およびダウンロードを要求する内容をロケーション情報に付加し、信号75としてデータベース6′に送信する。
【0178】
続くステップS46では、データベース6′からファイルのダウンロードが終了するかどうかを判定し、ダウンロードが終了すればステップS47へ移行し、完了するまでは待機状態となる。
【0179】
条件の判定は、データベース6′からのダウンロードデータ76をデータベースI/F部65で受信し、受信したファイル77を記憶部64のメモリ部64aに保存するために随時送信し、ダウンロードが終了し、メモリ部64aへのファイル書き込みが全て完了したかどうかで判定される。メモリ部64aにファイルが全て書き込まれたときにダウンロードの終了と判定し、それ以外はダウンロードが終了していないと判定する。
【0180】
ステップS47では、ダウンロードしたファイルを表示画面部67に表示する。制御部61の制御によってメモリ部64aに保存されているダウンロードファイル78を画像処理部66に送信する。信号78を受信した画像処理部66は、表示画面部67に表示可能な信号79に変換して表示画面部67に送信する。信号79を受信した表示画面部67には、ダウンロードしたファイルが表示される。
【0181】
次に、ステップS48では、情報端末6′が一連の作業を終了するかどうかを判定する。ダウンロードしたファイルを表示画面部67に表示した後で所定の終了操作があれば、表示を終了してスタンバイ状態へ移行し、何もなければ表示を続けることになる。
【0182】
条件の判定は、バーコードリーダ1′に、あるキーの入力をバーコードリーダI/F部62で受信するなど、所定の操作が行われたときにスタンバイ状態への移行と判定し、それ以外は表示を続けると判定する。
【0183】
ステップS49では、バーコード200aを読み取ったデータベース6′との通信が不通となっているときの処理を行う。以下、この処理の具体例を挙げて説明する。
【0184】
具体例1)データベース6′との間の通信を再開するための再接続動作のための処理を一切行わず、また、信号74や信号75に相当する処理も行わずに直ちにスタンバイ状態へと移行する。
【0185】
具体例2)情報端末60の表示画面部67に、データベース6′との通信が不通であるため一連の作業を中止する旨のメッセージ表示を行う。記録部64bに予め記憶してある画面表示用のデータから一連の作業を中止する旨のデータを選定して、信号78にて画像処理部66に送信する。画像処理部66で画像処理した後、信号79にて表示画面部67へ送信され、表示画面部67に表示する。そして、制御部61のタイマ機能を使用して、一定時間表示を行った後に、スタンバイ状態へと移行する。
【0186】
具体例3)データベース6′との通信が再開したときに、バーコード200aの再読み込みなしでダウンロード作業を開始するための処理を行う。メモリ部64aに保存されているバーコード200aをデコードして得られたロケーション情報の複製を記憶部64bに保存する処理を行う。このとき、時刻情報やダウンロード不完了情報などの処理状況に関する情報をロケーション情報に加えることも同時に行われる。その後、スタンバイ状態へと移行する。
【0187】
図13は、情報端末60が実行する通信再開処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、情報端末60の記録部64bに記憶されている履歴情報からデータベース6′との通信が不通であったために作業が途中で終了した処理を再開させるときに動作をまとめたものとなっている。このフローチャートにおける情報端末60のスタンバイ状態とは、ステップS51とステップS52とのループによって表現され、これらの処理と条件判断を定期的に繰り返している状態を意味する。
【0188】
図13において、情報端末60の電源が投入され、所定の操作がなされると、本通信再開処理が起動され、まず、ステップS51では、データベース6′との通信状態がどうなっているかを検出する。データベースI/F部65からデータベース6′に対して制御信号75(図11参照)を送信し、応答76の有無によってデータベース6′との通信状態を判断する。この処理は、制御部61の制御によって行われ、検出結果は、メモリ部64aにその都度上書き保存される仕組みになっている。
【0189】
次に、ステップS52では、情報端末60の履歴情報の再処理要求を検出したかどうかを判定し、再処理要求を検出するとステップS53へ移行し、そうでない場合は、スタンバイ状態を維持する。
【0190】
条件の判定は、再処理要求のためのキー入力がバーコードリーダ1′に生じたことを示す制御信号71をバーコードリーダI/F部62が検出することでなされる。
【0191】
ステップS53では、再処理要求に対して履歴の選択を行う。制御部61の制御によって、記録部64bに記憶されている履歴情報が信号78から信号79を経て表示画面部67に表示される。表示されている履歴情報の中から選択を行うには、画面上にあるカーソルを移動することによって行われる。カーソルの移動や選択決定は、バーコードリーダ1′へのキー入力によって行われる。バーコードリーダ1′へのキー入力をバーコードリーダI/F部62で検出する度に、制御部61の制御によって画面上のカーソルの移動や履歴の選択が行われる仕組みとなっている。
【0192】
続くステップS54では、データベース6′との通信状態が現在どうなっているかを判定し、接続状態であればステップS55へ移行し、不通状態であればステップS59へ移行する。
【0193】
条件の判定は、履歴情報の中から再処理を行う履歴が選択されたタイミングで、メモリ部64aに記憶されているデータベース6′との通信状態を測定した測定結果の内容がどのようになっているかで判定される。前記タイミングにおいて、接続状態であると記憶されていれば接続状態であると判定し、同様に不通状態であると記憶されていれば不通状態であると判定する。
【0194】
ステップS55では、データベース6′に対して、ある特定のファイルの検索およびダウンロードを要求する。制御部61の制御によって記憶部64bに保存されているロケーション情報74をバーコードリーダI/F部65に送信する。信号74を受信したバーコードリーダI/F部65は、検索およびダウンロードを要求する内容をロケーション情報に付加し、信号75としてデータベース6′に送信する。
【0195】
続くステップS56では、データベース6′からファイルのダウンロードが終了するかどうかを判定し、ダウンロードが終了すればステップS57へ移行し、完了するまでは待機状態となる。
【0196】
条件の判定は、データベース6′からのダウンロードデータ76をバーコードリーダI/F部65で受信し、受信したファイル77を記憶部64のメモリ部64aに保存するために随時送信し、ダウンロードが終了し、メモリ部64aへのファイル書き込みが全て完了したかどうかで判定する。メモリ部64aにファイルが全て書き込まれたときにダウンロードの終了と判定し、それ以外はダウンロードが終了していないと判定する。
【0197】
ステップS57では、ダウンロードしたファイルを表示画面部67に表示する。制御部61の制御によってメモリ部64aに保存されているダウンロードファイル78を画像処理部66に送信する。信号78を受信した画像処理部66は、表示画面部67に表示可能な信号79に変換して表示画面部67に送信する。信号79を受信した表示画面部67には、ダウンロードしたファイルが表示される。
【0198】
続くステップS58では、情報端末60が一連の作業を終了するかどうかを判定し、ダウンロードしたファイルを表示画面部67に表示した後で、所定の終了操作があれば、表示を終了して、スタンバイ状態へ移行し、何もなければ表示を続けることになる。
【0199】
条件の判定は、バーコードリーダ1′にあるキーの入力をバーコードリーダI/F部62で受信するなど、所定の操作が行われたときにスタンバイ状態への移行と判定し、それ以外は表示を続けると判定する。
【0200】
ステップS59では、履歴の再処理要求を行ったがデータベース6′との通信が再び不通であったと判断されたときの処理を行う。以下、この処理の具体例を挙げて説明する。
【0201】
具体例1)データベース6′との間の通信を再開するための再接続動作のための処理を一切行わず、また、信号74や信号75に相当する処理も行わずに直ちにスタンバイ状態へと移行する。
【0202】
具体例2)情報端末60の表示画面部67にデータベース6′との通信が不通であるため一連の作業を中止する旨のメッセージ表示を行う。記録部64bに予め記憶してある画面表示用のデータから一連の作業を中止する旨のデータを選定して、信号78にて画像処理部66に送信する。画像処理部66で画像処理した後、信号79にて表示画面部67へ送信され、表示画面部67に表示する。そして、制御部61のタイマ機能を使用して、一定時間表示を行った後に、スタンバイ状態へと移行する。
【0203】
具体例3)再度データベース6′との通信が再開したときに、バーコード200aの再読み込みなしでダウンロード作業を開始するための処理を行う。現在処理を行っている履歴情報を再度記録部64bに保存する処理を行う。このとき、時刻情報やダウンロード不完了情報などの処理状況に関する部分の更新も同時に行われる。その後、スタンバイ状態へと続行する。
【0204】
このように、本実施の形態では、バーコードを読む、デコードする、検索およびダウンロードする、画面に表示するという一連の動作の中で、データベースと情報端末との間の通信に異常が発生した際に、利用者が途中でデータベースとの再接続動作、つまり再度ID番号を入力したりパスワードを入力したり、さらにはデータベースからの応答を待ったりする作業が発生しなくなる。つまり、利用者にとって不意に面倒な動作が増大することを防止できる。
【0205】
さらに、上述した一連の動作の途中で支障が生じたにもかかわらず、作業を中止するための特別な操作が別途発生することもなくスタンバイ状態に戻ることができる。これは、遠隔地で情報端末を使用している場合などにおいて、データベースとの再接続のための情報(ID番号やパスワード)を正確に覚えていないとか、入力を間違うなど、再接続の処理中に入力操作にミスが生じることを防止することができる。特に、再接続動作には、キーボード等からの文字入力を必要とするが、情報端末に容易に行える文字入力装置がない場合などでは、ハングアップの防止にもなり効果が増大する。
【0206】
また、情報端末の画面に作業を中止することを示すメッセージが表示されるため、上述した状況を利用者に理解しやすく伝えることができる効果もある。
【0207】
また、データベースとの通信における異常が解決し、再度データベースとの通信を再開したときでも、先に読み込んだバーコード情報は情報端末の内部に保存されているため、時間や作業状況などの履歴情報から選択して、データベースに対する検索およびダウンロード作業を再実行させることが可能であり、バーコードを再度読み込まなくてもよい。
【0208】
さらに、保存されているバーコード情報は、情報端末の電源OFFやリセット動作を行ったとしても消滅しないため、データベースとの再接続のために場所を移動した場合(例えば、バーコードを再度読み込めない場所に移動した場合)でも検索およびダウンロード作業を行うことができる。
【0209】
(第3の実施の形態)
図14は、本発明の第3の実施の形態に係るアクセス認証システムの構成の一例を示す図である。
【0210】
データベース6″はデータやファイルを保存し管理するものであり、本実施の形態では、LANに代表されるIPネットワークと接続するための通信インターフェースを装備して、様々な機器からデータやファイルの検索やアップロード、ダウンロード等の処理要求に応じて動作する機能を装備している。図示例では、通信インターフェースは、LAN用のケーブルを収容するインターフェースを想定しているが、一般の電話回線や専用の回線、無線回線や光ファイバーケーブルなどの通信媒体にも対応可能となっている。
【0211】
テレビ4′は、一般的なテレビであり、データベース6″からダウンロードしたデータやファイルを画面に表示したり、情報端末80の動作処理を行うためのアプリケーション画面を表示したりするために使用される。ビデオ信号入力端子などを使用して情報端末80から出力される画像情報を受信して画面に表示する仕組みとなっている。
【0212】
情報端末80は、リモコン装置1からの操作によってコントロールされる情報端末であり、データベース6″との間で通信を行いデータベース6″内部にあるデータやファイルを検索する要求を送信したり、検索されたデータやファイルをデータベース6″からダウンロードしたりする機能を有している。さらに、テレビ4′からのモニタ画面に画像を出力する機能を装備しており、データベース6″からダウンロードしたデータやファイルをテレビ4′に表示するようになっている。リモコン装置1によって読み込まれたバーコード情報をデコード処理し、デコードした情報をもとにデータベースに対して検索、ダウンロードを行って所望のファイルをテレビ4′画面に表示する機能も有している。リモコン装置1からは、コントロールのための制御信号と読み込んだバーコード情報とが赤外線を利用して送信されるが、電波による無線送信にも対応可能となっている。
【0213】
図15は、情報端末80の機能構成を示すブロック図であり、図中の矢印91〜100は各種の信号の流れを示している。
【0214】
制御部81は、情報端末80の全ての動作をコントロールするものであり、各ブロック82〜87に対して動作の制御を行っている。制御部81は、時計機能を内蔵しており、各ブロック82〜87に対して時間を通知したり、タイマを構成して各処理の制御に使用したりしている。
【0215】
リモコンI/F部82は、リモコン装置1とのインターフェース装置である。リモコン装置1がバーコードの読み取りを終了して、バーコード情報の送信操作が行われると、赤外線によって情報端末80にバーコード情報が送信される。リモコンI/F部82が、赤外線で送信されたバーコード情報を受信すると、その内容をデコード処理部83に送信する機能を有している。また、リモコン装置1に装備されているキー入力装置からの制御信号を受信すると、その内容を制御部81に通知する機能も有している。
【0216】
デコード処理部33は、リモコンI/F部82から送信されてくるバーコード情報を受信して、コード化されている情報をデコードして情報を取り出す処理を行う。そして、デコード処理が終了したことを制御部81に通知する機能や、制御部81の指示に従ってデコードした情報を記憶部84に送信する機能も有している。
【0217】
データベースI/F部85は、データベース6″との通信インターフェース装置であり、データベース6″との間では、各種制御信号の送受信や、データやファイルのダウンロードを行う機能を有している。例えば、データベース6″との通信を開始するために必要なID情報やパスワードの送信、データベース6″内部に保存されているデータやファイルのロケーション情報の送信や、データベース6″内部を検索するための検索式の送信などがある。
【0218】
また、データベース6″と情報端末80との間の通信状態を監視するために、情報端末80がスタンバイ状態であっても、制御部81の制御に応じて一定時間毎にデータベース6″との間で通信が可能かどうかの確認を行う処理も行っている。
【0219】
記憶部84は、情報端末80で使用する様々なデータや情報および各種の設定値などを記憶する記憶装置となっている。内部は2つの部位で構成され、一時的な記憶のために使用するメモリ部84aとハードディスクのように継続的に記憶可能な記録部84bに分けられている。メモリ部84aが、リセット動作や電源OFFが生じると内部に記憶されている情報が消滅してしまうのに対し、記録部84bは、リセット動作や電源OFFが生じても内部に記憶されている情報は消滅しない仕組みとなっている。
【0220】
メモリ部84aに記憶される情報としては、データベース6″に保存されているデータやファイルのロケーション情報や検索式等の情報や、データベース6″からダウンロードしたデータやファイルなどがある。
【0221】
バーコードをデコードしたことによって得られたロケーション情報や検索式等の情報は、その後の処理(検索やダウンロード処理)が行われたかどうかの処理状況に関する情報101c(図16)と一緒に記憶される。そして、検索やダウンロードが行われると記憶されている前記情報の中で処理状況に関する情報101cが更新される仕組みとなっている。
【0222】
記録部84bには、データベース6″との接続時に必要な設定情報や設定値が記憶されている。他には、動作中にエラーが発生したときにモニタ画面(テレビ4′の画面)にエラーの状態に応じた各種のメッセージを表示するための情報等が各種記憶されている。また、制御部81の指示により、メモリ部84aに一時記憶している各種の情報を複製して記録部84b内に記憶する動作103(図16)も可能となっている。
【0223】
画像処理部86は、情報端末80のモニタ画面としてのテレビ4′画面に表示するために各種の情報を画像情報に変換する装置である。制御部81の制御によって、記憶部84に記憶されている各種の情報を取り出して、画像情報へ変換を行った後、テレビI/F部87に送信を行う仕組みとなっている。
【0224】
また、ダウンロードによって得られたデータやファイルのサムネイル画像を作成する機能もあり、制御部81の制御によって、メモリ部84aに一時保存してある、ダウンロードしたデータやファイルのサムネイル画像を作成する。このサムネイル画像は、テレビI/F部87を経由してテレビ4′画面に表示できるものとなっている。
【0225】
テレビI/F部87は、情報端末80のモニタ画面として利用しているテレビ3へ画像情報を送信するインターフェース装置であり、画像処理部86によって変換された画像情報をテレビに送信する装置となっている。
【0226】
図16は、記憶部84の内部構成の一例を示す図であり、メモリ部84aから記録部84bに複製が登録される仕組みを説明するための図であり、必要な構成を抜粋して示している。
【0227】
情報101は、メモリ部84aに一時的に記憶される情報を示し、情報端末80の動作状況、各機能ブロックの進行状況に応じて常に上書き保存されている。内部は、複数のブロックによって構成されており、制御部81の制御によって各ブロック個別に内容を上書き保存する仕組みになっている。
【0228】
領域101aには、デコード処理部83で行われた、バーコード情報をデコード処理した結果が保存される。バーコード情報としては、データベース6″内部にあるデータやファイルのロケーション情報が挙げられる。
【0229】
領域101bには、情報端末80を操作しているリモコン装置1のID情報が保存される。このID情報101bは、情報端末80を操作するリモコン装置1からの制御信号に含まれる。リモコン装置1によって行われたID情報の変更をリモコンI/F部82で検出すると、即座に書き換わる仕組みとなっている。
【0230】
したがって、情報端末80の操作を行っている利用者を特定するための情報となっている。
【0231】
領域101cには、現在の処理状況が保存される。データベース6″に対してデータやファイルの検索要求を送信している状況なのか、データベース6″からデータやファイルのダウンロード中であるか等々の処理状況が随時上書き保存される。
【0232】
領域101dには、サムネイル画像が保存される。ここには、ダウンロードによって得られた情報のサムネイル画像が保存される。サムネイル画像は、制御部81の制御でダウンロードによって得られたデータやファイル(領域101eに保存されている情報)を画像処理部86に送信して作成したものである。また、領域101cに保存されている処理状況がダウンロードの完了を示す内容になっているときだけ保存されており、その他の処理状況になっているときは何も保存されていない状態となる。
【0233】
領域101eには、ダウンロードによって得られたデータやファイルが保存される。
【0234】
領域102は、記憶部84bに記憶される情報を示している。ここには、メモリ部84aに一時記憶されている情報の一部と時間情報が、制御部81の指示によって保存される。図に示した構成は、保存される情報102が複数保存できることを表したものである。これらの情報の一つ一つが履歴情報となる。履歴情報は、決められた数以上の書き込み要求があった場合は、履歴の古いものから順に上書きされる仕組みとなっている。内部は複数のブロックによって構成されている。
【0235】
領域102aには、領域101aと同様に、履歴情報におけるデータベース6″内部にあるデータやファイルのロケーション情報が保存される。
【0236】
領域102bには、領域101bと同様に、履歴情報において情報端末80の操作を行っていた利用者を特定するためのID情報が保存される。
【0237】
領域102cには、領域101cと同様に、履歴情報がどのような処理状況において履歴として保存されたかを示す情報が保存される。
【0238】
領域102dには、領域101dと同様に、履歴情報の中のサムネイル画像情報が保存される。なお、履歴が保存されたときの状況によっては、何も記録されていない場合もある。
【0239】
領域102eには、履歴情報が保存されたときの日付や時刻を表す時間情報が保存される。
【0240】
矢印103は、履歴として登録する動作を矢印によって示したものである。この登録動作は、制御部81の制御によって所定のタイミングで行われる。動作としては、情報101内の領域101a〜101dを前記タイミングにて履歴情報102として記録部84bに登録する。このとき、同時に日付や時刻102eも付加して登録される。この動作によって、バーコードに何がコード化されていたのか、誰によって操作されていたのか、どこまで処理が進んでいたのか、登録されたときの時刻は何時か、データベース6″からダウンロードが完了していれば、どんなデータやファイルだったのか、を履歴情報として登録する。
【0241】
図17は、情報端末80が実行するバーコード読み取り処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、バーコード200aを読み込んだリモコン装置1から制御信号の送信を情報端末80が待機している状態からの動作を示している。また、読み込まれるバーコード200aは、データベース6″に保存されているファイルのロケーション情報となっており、ある任意のファイルを特定する情報をコード化したバーコードである。情報端末80のスタンバイ状態とは、ステップS61と図18のステップS81とのループによって表現され、各ステップの判定で“No”が選択されている状態である。
【0242】
図17において、情報端末80の電源が投入され、所定の操作がなされると、本バーコード読み取り処理が起動され、まず、ステップS61では、情報端末80が、リモコン装置1からの制御信号を受信したかどうかを判定する。リモコン装置1によってバーコード200aが読み込まれると、情報端末80に対して制御信号が送信される。情報端末80は、この制御信号を受信すると、ステップS62へ移行し、そうでない場合は、スタンバイ状態を維持する。
【0243】
条件の判定は、リモコン装置1からの制御信号をリモコンI/F部82によって検出することでなされる。つまり、バーコード情報を含んだ制御信号91(図15参照)をリモコンI/F部82が検出すると、制御部81は、読み込んだバーコード情報92をデコード処理部83へ送信する。
【0244】
ステップS62では、受信したバーコード情報をデコードする。信号92によってデコード処理部83に送信されたバーコード情報をデコード処理して、コード化された情報から元のロケーション情報を取り出す。取り出されたロケーション情報は、信号93として記憶部84に送信され、内部のメモリ部84aに一時保存される。
【0245】
続くステップS63では、データベース6″との通信回線が正常かどうかを判定し、正常であればステップS64へ移行し、異常であればステップS72へ移行する。
【0246】
条件の判定は、信号93によってロケーション情報がメモリ部84aに一時的に保存されたタイミングにおいて、データベースI/F部85からデータベース6″に対して応答を要求する信号95を送信する。その後、一定時間内にデータベース6″からの応答信号96をデータベースI/F部85で検出するかどうかで判定される。前記一定時間内に応答信号96を受信できれば、通信回線は正常であると判定し、そうでなければ通信回線は異常であると判定する。
【0247】
ステップS64では、データベース6″からのアクセス許可を受信したかどうかを判定し、アクセス可能であればステップS65へ移行し、アクセス不可能であればステップS73へ移行する。
【0248】
条件の判定は、データベースI/F部85からデータベース6″に対してID情報101bを送信し、アクセス許可を申請する。その後、一定時間内にデータベース6″からのアクセス許可信号96をデータベースI/F部85で検出できるかどうかで判定される。前記一定時間内にアクセス許可信号96を受信できればアクセス可能と判定し、そうでなければアクセス不可能と判定する。
【0249】
ステップS65では、データベース6″に対してデコードしたバーコード情報101aからファイルの検索およびダウンロードを要求する。制御部81の制御によって、メモリ部84aに保存されている、デコードしたバーコード情報101aをデータベースI/F部85に送信する。信号94を受信したデータベースI/F部85は、検索およびダウンロードを要求する内容をロケーション情報に付加し、信号95としてデータベース6″に送信する。
【0250】
続くステップS66では、データベース6″からファイルのダウンロードが開始されるかどうかを判定し、ダウンロードが開始されればステップS67へ移行し、開始されなければステップS74に移行する。
【0251】
条件の判定は、一定時間内にデータベース6″からのダウンロードデータ96をデータベースI/F部85で検出するかどうかでなされる。ダウンロードが始まればダウンロードの開始と判定し、それ以外はダウンロードの許可がなかったと判定する。
【0252】
ステップS67では、データベース6″からファイルのダウンロードが終了するかどうかを判定し、ダウンロードが終了すればステップS68へ移行し、完了するまでは待機状態となる。
【0253】
条件の判定は、データベース6″からのダウンロードデータ96をデータベースI/F部85で受信し、受信したファイル97を記憶部84のメモリ部84aの領域101eに保存するために随時送受信し、ダウンロードが終了し、メモリ部84aへのファイル書き込みが全て完了したかどうかで判定する。メモリ部84aにファイルが全て書き込まれたときにダウンロードの終了と判定し、それ以外はダウンロードが終了していないと判定する。
【0254】
ステップS68では、ダウンロードしたファイルのサムネイル画像を作成する。制御部81の制御によってメモリ部84aに保存されているダウンロードファイル101eを画像処理部86に送信する。信号98を受信した画像処理部86は、情報量を縮小したサムネイル画像を作成して、メモリ部84aの領域101dに保存する。
【0255】
続くステップS69では、ダウンロードしたファイル101eをテレビ4′の画面に表示する。制御部81の制御によって、メモリ部84aに保存されているダウンロードファイル101eを画像処理部86に送信する。信号98を受信した画像処理部86は、テレビ4′の画面に表示可能な信号99に変換して、テレビI/F部87に送信する。信号99を受信したテレビI/F部87は、テレビ4′に画面情報100を送信する。
【0256】
そして、ステップS70では、一連の作業が終了したことにより履歴に登録する。制御部81の制御によって、メモリ部84aに保存されている各種の情報101a〜101dを動作103によって、記憶部84bの内部に履歴情報102として保存する。このとき、履歴情報には、日付や時刻102eが付加されて登録される。
【0257】
続くステップS71では、情報端末80がスタンバイ状態へ戻るかどうかを判定し、ダウンロードしたファイルをテレビ4′の画面に表示した後で所定の終了操作があれば表示を終了してスタンバイ状態へ移行し、何もなければ表示を続ける。
【0258】
条件の判定は、リモコン装置1にあるキーの入力をリモコンI/F部82で受信するなど、所定の操作が行われたときにスタンバイ状態への移行と判定し、それ以外は表示を続けると判定する。
【0259】
ステップS72では、一連の作業が異常終了したことにより履歴に登録する。制御部81の制御によって、メモリ部84aに保存されている各種の情報101a〜101dを動作103によって、記憶部84bの内部に履歴情報102として保存する。このとき、履歴情報には、日付や時刻102eが付加されて登録される。
【0260】
ステップS73では、一連の作業が異常終了したことにより履歴に登録する。制御部81の制御によって、メモリ部84aに保存されている各種の情報101a〜101dを動作103によって、記憶部84bの内部に履歴情報102として保存する。このとき、履歴情報には、日付や時刻102eが付加されて登録される。
【0261】
ステップS74では、一連の作業が異常終了したことにより履歴に登録する。制御部81の制御によって、メモリ部84aに保存されている各種の情報101a〜101dを動作103によって、記憶部84bの内部に履歴情報102として保存する。このとき、履歴情報には、日付や時刻102eが付加されて登録される。
【0262】
図18は、情報端末80が実行する履歴情報検索処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、情報端末80の履歴情報を検索して再処理を行う動作を示している。情報端末80のスタンバイ状態とは、ステップS81と図17のステップS61とのループによって表現され、各ステップの判定において、“No”が選択されている状態である。
【0263】
図18において、情報端末80の電源が投入され、所定の操作がなされると、本履歴情報検索処理が起動され、まず、ステップS81では、情報端末80が、リモコン装置1からの制御信号を受信したかどうかを判定し、リモコン装置1のキー入力等によって履歴情報の検索要求を含んだ制御信号を受信するとステップS82へ移行し、そうでない場合は、スタンバイ状態を維持する。
【0264】
条件の判定は、リモコン装置1からの制御信号をリモコンI/F部82によって検出することでなされる。つまり、履歴情報の検索要求を含んだ制御信号91によって検出することでなされる。つまり、履歴情報の検索要求を含んだ制御信号91をリモコンI/F部82で検出して、制御部81に通知する。
【0265】
ステップS82では、履歴情報の検索要求を送信したりリモコン装置1のID情報と同じID情報を持つ履歴情報があるかどうかを判定する。履歴情報の検索要求を送信したリモコン装置1は、同時にID情報も付加して送信しているため、情報端末80内の履歴情報の中に受信したID情報を含む履歴情報があればステップS83へ移行し、そうでない場合は、スタンバイ状態へ移行する。
【0266】
条件の判定は、リモコンI/F部82によって、リモコン装置1から受信した制御信号からID情報を抽出して制御部81に通知を行う。制御部81が、記録部84b内の履歴情報の中からID情報が一致する履歴情報を検索することによって判定される。具体的には、メモリ部84aの領域101bと一致する領域102bを含んだ履歴情報を検索する。
【0267】
ステップS83では、検索して得られた履歴情報をテレビ4′の画面に表示する。制御部81の制御によって記憶部84bの中から検索して得られた履歴情報98を画像処理部86に送信する。信号98を受信した画像処理部86は、テレビ4′の画面に表示可能な信号99に変換して、テレビI/F部87に送信する。信号99を受信したテレビI/F部87は、テレビ4′に画面情報100を送信する。
【0268】
ステップS84では、履歴情報の中から再処理を行う履歴を選択するかどうかを判定し、テレビ4′の画面に表示されている履歴情報の中からリモコン装置1の操作によって再処理を行う履歴が選択された場合は、図17のステップS63へ移行し、何もなければ表示を続けることになる。
【0269】
条件の判定は、テレビ4′の画面上のカーソルの移動や確定を行うために、リモコン装置1にあるキー入力操作を行う。リモコンI/F部82で前記操作による制御信号を受信するなど、所定の操作によって履歴の選択がなされたと判定し、それ以外は表示を続けると判定する。
【0270】
このように、本実施の形態では、一連の動作中のどこで異常が発生しても、その後、再処理を行うときには、異常が生じたところから動作を再開させることができるようになる。つまり、バーコードは正常に読み取られデコード処理まで進んでいたが、通信系やその他の異常のために異常終了となった場合でも、問題解決後に履歴を検索して再処理を実行すれば、再度バーコードの読み込まなくても所望のファイルがダウンロードできる。
【0271】
また、一連の動作が正常終了した履歴を検索するとダウンロードしたファイルがどのような情報であったのかをサムネイル画像で確認できるので、手元にバーコードを印刷したドキュメントがない場合でも、所望のファイルを再度ダウンロードすることができる。
【0272】
さらに、操作を行った利用者情報が履歴情報に含まれているので、履歴の検索や閲覧の権限を利用者によって区別することが可能となる。これにより、上述の効果を維持しつつ、バーコードが印刷された度ドキュメントを持っていない第三者が履歴を検索して他の利用者が以前に行った操作履歴を検索できないようにすることができる。このことは、データベースに対するアクセス権のない第三者からデータベース内のデータやファイルを保護するというセキュリティを向上させることができる。
【0273】
なお、上述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0274】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0275】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
【0276】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0277】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0278】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の発明によれば、アクセスコードをバーコード化して紙に印刷するので、バーコードが印刷された紙が紛失や破損した場合でも再度印刷することで簡単に再生でき、かつリモコン装置とアクセスコードとは一対となっているため第三者にバーコードが印刷された紙が渡っただけでは使用できない効果がある。
【0279】
また、複数のデータベースがシステムに存在しても、データベース毎にアクセスコードが作成されるため、それぞれのデータベース毎にセキュリティレベルを変えることができる。
【0280】
また、データベース内の各種データや各種ファイル毎にアクセスコードを作成することも可能となっているため、それぞれのデータやファイル毎にセキュリティレベルを変えることができる。
【0281】
また、リモコン装置が情報端末に対して制御信号を送信する手段しかなくとも、バーコード化したアクセスコードを取得することでセキュリティ情報をフィードバックして取得できるため双方向通信ができなくても同等な機能を持てる効果がある。
【0282】
また、バーコードを取得する操作だけで認証行為を行うため、リモコン装置に対して複雑な操作を行わなくとも認証行為を行うことができる。
【0283】
また、リモコン装置とデータベースとの間で認証行為を行うため、どこからでもデータベースと接続可能なリモコンの受信機を経由してデータベースとアクセスすることができる。
【0284】
以上説明したように、本発明の第2の発明によれば、バーコードを読む、デコードする、検索およびダウンロードする、画面に表示するという一連の動作の中で、データベースと情報端末との間の通信に異常が発生した際に、利用者が途中でデータベースとの再接続動作、つまり再度ID番号を入力したりパスワードを入力したり、さらにはデータベースからの応答を待ったりする作業が発生しなくなる。つまり、利用者にとって不意に面倒な動作が増大することを防止できる。
【0285】
さらに、上述した一連の動作の途中で支障が生じたにもかかわらず、作業を中止するための特別な操作が別途発生することもなくスタンバイ状態に戻ることができる。これは、遠隔地で情報端末を使用している場合などにおいて、データベースとの再接続のための情報(ID番号やパスワード)を正確に覚えていないとか、入力を間違うなど、再接続の処理中に入力操作にミスが生じることを防止することができる。特に、再接続動作には、キーボード等からの文字入力を必要とするが、情報端末に容易に行える文字入力装置がない場合などはハングアップの防止にもなり効果が増大する。
【0286】
また、情報端末の画面に作業を中止することを示すメッセージが表示されるため、上述した状況を利用者に理解しやすく伝えることができる効果もある。
【0287】
また、データベースとの通信における異常が解決し、再度データベースとの通信を再開したときでも、先に読み込んだバーコード情報は情報端末の内部に保存されているため、時間や作業状況などの履歴情報から選択して、データベースに対する検索およびダウンロード作業を再実行させることが可能であるためバーコードを再度読み込まなくてもよいという効果がある。
【0288】
さらに、保存されているバーコード情報は、情報端末の電源OFFやリセット動作を行ったとしても消滅しないため、データベースとの再接続のために場所を移動した場合(例えば、バーコードを再度読み込めない場所に移動した場合)でも検索およびダウンロード作業を行うことができる。
【0289】
以上説明したように、本発明の第3の発明によれば、一連の動作中のどこで異常が発生しても、その後、再処理を行うときには、異常が生じたところから動作を再開させることができるようになる。つまり、バーコードは正常に読み取られデコード処理まで進んでいたが、通信系やその他の異常のために異常終了となった場合でも、問題解決後に履歴を検索して再処理を実行すれば、再度バーコードの読み込まなくても所望のファイルがダウンロードできる。
【0290】
また、一連の動作が正常終了した履歴を検索するとダウンロードしたファイルがどのような情報であったのかをサムネイル画像で確認できるので、手元にバーコードを印刷したドキュメントがない場合でも、所望のファイルを再度ダウンロードすることができる。
【0291】
さらに、操作を行った利用者情報が履歴情報に含まれているので、履歴の検索や閲覧の権限を利用者によって区別することが可能となる。これにより、上述の効果を維持しつつ、バーコードが印刷された度ドキュメントを持っていない第三者が履歴を検索して他の利用者が以前に行った操作履歴を検索できないようにすることができる。このことは、データベースに対するアクセス権のない第三者からデータベース内のデータやファイルを保護するというセキュリティを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るアクセス認識方法を適用したアクセス認証システムにおいて、バーコードをリモコン装置にて読み取る動作の概念を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のアクセス認証システムの構成の一例を示す図である。
【図3】図2のリモコン装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】図2の情報端末の機能構成を示すブロック図である。
【図5】図2のデータベースの機能構成を示すブロック図である。
【図6】図2のリモコン装置を図2のデータベースにアクセスするためのリモコンとして新規に登録する登録手順の一例を示すシーケンス図である。
【図7】図2のデータベースが実行する登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】図2のデータベース内部のセキュリティレベルの高いデータやファイルに対するアクセス要求が生じた際、どのようにリモコン装置の認証を行うかについてその認証手順を示したシーケンス図である。
【図9】図2のデータベースが実行する認証処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るアクセス認証システムの構成の一例を示す図である。
【図11】図10の情報端末の機能構成を示すブロック図である。
【図12】図10の情報端末が実行するバーコード読み込み処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】図10の情報端末が実行する通信再開処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係るアクセス認証システムの構成の一例を示す図である。
【図15】図14の情報端末の機能構成を示すブロック図である。
【図16】
図15の記憶部の内部構成の一例を示す図である。
【図17】
図14の情報端末が実行するバーコード読み取り処理の手順を示すフローチャ
ートである。
【図18】
図14の情報端末が実行する履歴情報検索処理の手順を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 リモコン装置
1′ バーコードリーダ
2,3 情報端末
4,4′,5 テレビ
6,6′,6″ データベース
7 データベース管理用パーソナルコンピュータ
8 プリンタ
9 IPネットワーク
11 制御部
12 バーコード読取部
13 キーI/F部
14 記憶部
14a メモリ部
14b 記録部
15 制御信号送信部
21 制御部
22 制御信号受信部
23 デコード処理部
24 記憶部
24a メモリ部
24b 記録部
25 ネットワークI/F部
26 画像処理部
27 テレビI/F部
31 制御部
32 ネットワークI/F部
33 保存部
34 記憶部
34a メモリ部
34b 記録部
35 バーコード生成部
36 プリンタI/F部
60 情報端末
61 制御部
62 バーコードリーダI/F部
63 デコード処理部
64 記憶部
64a メモリ部
64b 記録部
65 データベースI/F部
66 画像処理部
67 表示画面部
80 情報端末
81 制御部
82 リモコンI/F部
83 デコード処理部
84 記憶部
84a メモリ部
84b 記録部
85 データベースI/F部
86 画像処理部
87 テレビI/F部
200 ドキュメント
200a バーコード
Claims (18)
- 複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから取得する取得装置とを備えたシステムに対するアクセス認証方法において、
前記読取装置から、該読取装置に記憶されている、該読取装置を個別に特定する特定情報を読み出し、
前記データベースから、該データベースに記憶されている、該データベースを個別に特定する特定情報を読み出し、
前記読み出された2つの特定情報からアクセスコードを作成し、
前記取得装置が目的のデータまたはファイルを前記データベースから取得するときに、前記作成されたアクセスコードを用いて認証を行う
ことを特徴とするアクセス認証方法。 - 前記作成されたアクセスコードは、前記バーコード内に埋め込まれることを特徴とする請求項1に記載のアクセス認証方法。
- 前記読取装置によって取得された、バーコード中のアクセスコードから、読取装置およびデータベースの各特定情報を取得し、
該取得された各特定情報と前記読み出された各特定情報とをそれぞれ比較して、前記認証を行う
ことを特徴とする請求項1または2に記載のアクセス認証方法。 - 複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムを制御する制御方法において、
前記データベースとの間の通信が正常に行われているか否かを判断し、
該判断の結果、前記通信が正常に行われていないと判断されている期間中に、前記読取装置によってバーコードからロケーション情報が取得されたときには、そのタイミングで、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を中止する
ことを特徴とする制御方法。 - 前記タイミングで、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を中止する旨を表示手段に表示させることを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
- 前記タイミングで、前記取得されたロケーション情報を不揮発性メモリに記憶することを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
- 前記ロケーション情報を前記不揮発性メモリに記憶するときに、該ロケーション情報に関する付加情報を併せて記憶することを特徴とする請求項6に記載の情報端末。
- 複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムを制御する制御方法において、
当該システムに対して操作を行っている利用者を特定し、
前記データベースから取得されたデータまたはファイルのサムネイル画像を作成し、
該作成されたサムネイル画像、前記バーコードから取得されたロケーション情報、動作状況を示す情報および前記利用者を特定する情報を第1のメモリに一時的に記憶し、
所定のタイミングで、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として第2のメモリに記憶する
ことを特徴とする制御方法。 - 前記第2のメモリに前記各情報を記憶するときに、そのときの時刻情報を併せて記憶することを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
- 前記データベースとの間の通信が正常に行われているか否かを判断し、
前記通信が正常に行われていないと判断されたときに、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として前記第2のメモリに記憶する
ことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。 - 前記データベースに対するアクセスが可能か否かを判断し、
前記データベースに対するアクセスが不可能と判断されたときに、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として前記第2のメモリに記憶する
ことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。 - 前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を開始するか否かを判断し、
前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を開始したときに、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として前記第2のメモリに記憶する
ことを特徴とする請求項8に記載の制御方法。 - 複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから取得する取得装置とを備えたシステムに対するアクセス認証方法をコンピュータに実現するためのプログラムにおいて、
前記アクセス認証方法は、
前記読取装置から、該読取装置に記憶されている、該読取装置を個別に特定する特定情報を読み出し、
前記データベースから、該データベースに記憶されている、該データベースを個別に特定する特定情報を読み出し、
前記読み出された2つの特定情報からアクセスコードを作成し、
前記取得装置が目的のデータまたはファイルを前記データベースから取得するときに、前記作成されたアクセスコードを用いて認証を行う
ことを特徴とするプログラム。 - 複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムを制御する制御方法をコンピュータに実現するためのプログラムにおいて、
前記制御方法は、
前記データベースとの間の通信が正常に行われているか否かを判断し、
該判断の結果、前記通信が正常に行われていないと判断されている期間中に、前記読取装置によってバーコードからロケーション情報が取得されたときには、そのタイミングで、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を中止する
ことを特徴とするプログラム。 - 複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムを制御する制御方法をコンピュータに実現するためのプログラムにおいて、
前記制御方法は、
当該システムに対して操作を行っている利用者を特定し、
前記データベースから取得されたデータまたはファイルのサムネイル画像を作成し、
該作成されたサムネイル画像、前記バーコードから取得されたロケーション情報、動作状況を示す情報および前記利用者を特定する情報を第1のメモリに一時的に記憶し、
所定のタイミングで、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として第2のメモリに記憶する
ことを特徴とするプログラム。 - 複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから取得する取得装置とを備えたアクセス認証システムにおいて、
前記読取装置から、該読取装置に記憶されている、該読取装置を個別に特定する特定情報を読み出す第1の読み出し手段と、
前記データベースから、該データベースに記憶されている、該データベースを個別に特定する特定情報を読み出す第2の読み出し手段と、
前記第1および第2の読み出し手段によって読み出された2つの特定情報からアクセスコードを作成する作成手段と、
前記取得装置が目的のデータまたはファイルを前記データベースから取得するときに、前記作成手段によって作成されたアクセスコードを用いて認証を行う認証手段と
を有することを特徴とするアクセス認証システム。 - 複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムにおいて、
前記データベースとの間の通信が正常に行われているか否かを判断する判断手段と、
該判断手段による判断の結果、前記通信が正常に行われていないと判断されている期間中に、前記読取装置によってバーコードからロケーション情報が取得されたときには、そのタイミングで、前記データベースから目的のデータまたはファイルの取得を中止するように制御する制御手段と
を有することを特徴とするシステム。 - 複数のデータおよびファイルを保存して管理するデータベースと、バーコードを読み取り、該バーコード中の情報を取得する読取装置と、前記データベース内部のデータまたはファイルを特定するロケーション情報をコード化したバーコードから、前記読取装置によって取得されたロケーション情報が示すデータまたはファイルを前記データベースから通信手段を用いて取得する取得装置とを備えたシステムにおいて、
当該システムに対して操作を行っている利用者を特定する特定手段と、
前記データベースから取得されたデータまたはファイルのサムネイル画像を作成する作成手段と、
該作成手段によって作成されたサムネイル画像、前記読取装置によってバーコードから取得されたロケーション情報、動作状況を示す情報および前記特定手段によって特定された利用者の情報を第1のメモリに一時的に記憶する第1の記憶手段と、
所定のタイミングで、前記第1のメモリに記憶されている前記各情報を履歴情報として第2のメモリに記憶する第2の記憶手段と
有することを特徴とするシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002287177A JP2004126763A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | アクセス認証方法、該アクセス認証方法を実現するためのプログラムおよびアクセス認証システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002287177A JP2004126763A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | アクセス認証方法、該アクセス認証方法を実現するためのプログラムおよびアクセス認証システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004126763A true JP2004126763A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32280052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002287177A Pending JP2004126763A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | アクセス認証方法、該アクセス認証方法を実現するためのプログラムおよびアクセス認証システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004126763A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7021534B1 (en) * | 2004-11-08 | 2006-04-04 | Han Kiliccote | Method and apparatus for providing secure document distribution |
JP2007159068A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置およびデータアクセス用データプリントプログラム |
EA009979B1 (ru) * | 2006-10-30 | 2008-04-28 | Некоммерческая Организация «Фонд Сопровождения Инвестиционных Проектов "Генкей"» | Способы формирования и проверки информации доступа, в частности, в помещение или транспортное средство, к информации, услуге, ресурсу или собственности |
US7380708B1 (en) * | 2004-11-08 | 2008-06-03 | Pisafe, Inc. | Method and apparatus for providing secure document distribution |
US8342392B2 (en) | 2004-11-08 | 2013-01-01 | Overtouch Remote L.L.C. | Method and apparatus for providing secure document distribution |
US9754249B2 (en) | 2012-06-28 | 2017-09-05 | Seiko Epson Corporation | Data processing apparatus, POS system and control method of the POS system |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002287177A patent/JP2004126763A/ja active Pending
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