JP2004125989A - 画像形成装置 - Google Patents

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Hideyuki Ikegami
池上 英之
Satoru Yamamoto
山本 悟
Hidenori Sunada
砂田 秀則
Hiroaki Tomiyasu
冨安 裕昭
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Abstract

【課題】節電状態において定着ローラの偏芯を防止し効率的に電力消費を抑えることを可能とした画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置の制御部770は、節電モードに移行すると、スイッチ信号771a(24V通電信号)をOFFとすることでスイッチ773を遮断状態とすることにより、負荷への電力供給を停止する。その後、節電モードが所定時間(例えば30分間)継続した状態となった場合、スイッチ信号771a(24V通電信号)をONとすることでスイッチ773を接続状態とすることにより、特定の負荷、例えば記録材に画像の定着を行う定着ローラ776aを駆動する定着モータにモータドライバ774を介して電源部772から電力供給を行い、定着モータを所定時間(例えば定着ローラ半周回転時間)回転する制御を行う。
【選択図】   図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力消費を抑えた節電モードを有する複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電力消費を抑えた節電モードを有する複写機やプリンタ等の画像形成装置が提供されている。画像形成装置における節電モードは、ユーザにより節電モードが選択された時や、タイマの計時により所定時間が経過した時に移行するものであり、画像形成装置の負荷に対する節電制御、例えば、記録材に転写された画像を定着する定着器の温度を通常よりも低めに設定する等の制御を行うことで、消費電力を抑えるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては次のような課題があった。従来の複写機やプリンタ等の画像形成装置では、節電モード時にも負荷を待機状態にするにとどまっており、節電モード時に効率良く消費電力を落とすことはなかなかできないという課題があった。例えば、従来の画像形成装置では、定着モータが停止している状態で、定着ローラの一箇所に圧力が掛かりつづけると、定着ローラが偏芯して故障の原因となる場合があった。そこで、定着モータが回転していないスタンバイ状態等では、一定間隔を開けて定着モータを一定時間(例えば定着ローラ半周分)回転させる事により、定着ローラの1箇所に対して圧力が偏って掛かる事を防止する技術がある。ところが、画像形成装置の節電中においては電力消費を落とすために、定着ヒータは調整温度を下げて温度調整する事は可能なものの、もしも節電状態で負荷の電力を落した場合、前述した定着ローラの偏芯防止回転ができなくなるため、駆動負荷を落す事ができなかった。
【0004】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、節電状態において前述した定着ローラの偏芯に代表される節電中の負荷駆動を実現し、なおかつ効率的に電力消費を抑えることを可能とした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、電源からの電力供給を受ける負荷を備え電力消費を抑える節電モードに移行可能な画像形成装置であって、前記負荷のうち特定の負荷に対する前記電源からの電力供給を行う通電手段と、前記節電モードにおいて特定の動作状態となった場合、前記通電手段により前記特定の負荷に電力供給させる通電制御手段とを有することを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、電源からの電力供給を受ける負荷を備えた画像形成装置であって、前記負荷のうち特定の負荷に対する前記電源からの電力供給を行う通電状態と電力供給を遮断する遮断状態を切り替える切替手段と、特定のタイミングで切り替わる第一の信号及び前記第一の信号とは非同期の特定のタイミングで切り替わる第二の信号に応じて、前記切替手段により前記通電状態とするか前記遮断状態とするかを判断する通電制御手段とを有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】
[第1の実施の形態]
先ず、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を説明する。図1は画像形成装置の内部構造を示す構成図である。画像形成装置は、画像形成装置本体1に対し記録材収納部としてのデッキ28を付設した構成であり、負荷に通常の電力供給を行う通常モードと電力消費を抑える節電モードの何れかのモードで動作が可能に構成されている。
【0009】
画像形成装置は、大別して、紙等の記録材に画像を形成する画像形成部(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色に対応した4つのステーションa、b、c、dが並設されており、その構成は同一である)、記録材を供給する給紙部、記録材にトナー像を転写する中間転写部、記録材を搬送する搬送部、記録材に転写したトナー像を定着する定着ユニット、各種設定及び表示を行う操作部、及び画像形成装置各部を制御する制御ユニット(不図示)から構成されている。尚、本実施の形態では、画像形成装置として電子写真方式で画像形成を行うデジタル複写機を例に挙げるものとする。
【0010】
次に、画像形成装置の個々のユニットについて詳細に説明する。先ず、画像形成部について説明する。画像形成部は次に述べるような構成になっている。後述の4色に対応した像担持体としての感光ドラム11a、11b、11c、11dがその回転中心で軸支され、図中矢印方向に不図示の駆動モータによって回転駆動される。感光ドラム11a〜11dの外周面に対向してその回転方向に、それぞれ、ローラ帯電器12a、12b、12c、12d、スキャナ13a、13b、13c、13d、現像装置14a、14b、14c、14dが配置されている。
【0011】
画像形成工程では、最初に、ローラ帯電器12a〜12dにより、感光ドラム11a〜11dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。次いで、スキャナ13a〜13dにより、記録画像信号に応じて変調した例えばレーザビームなどの光線を感光ドラム11a〜11d上に露光させることによって、感光ドラム表面に静電潜像を形成する。更に、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックといった4色の現像剤(トナー)をそれぞれ収納した現像装置14a〜14dにより、上記静電潜像を顕像化し可視画像を形成する。更に、顕像化された可視画像を中間転写ベルト30に転写する。以上に示したプロセスにより、4色の各トナーによる画像形成が順次行われる。
【0012】
次に、給紙部について説明する。給紙部は、記録材Pを収納する部分(給紙カセット、手差しトレイ、デッキ)と、記録材Pを搬送するためのローラ、記録材Pの通過を検知するためのセンサ、記録材Pの有無を検知するためのセンサ、記録材Pを搬送路に沿って搬送させるためのガイド(不図示)から構成される。給紙カセット21a、21b、21c、21dは、複数枚の記録材Pを収納する。手差しトレイ27は、手差し用の記録材Pを収納(載置)する。デッキ28は、大量の記録材Pを収納する。
【0013】
次に、搬送部について説明する。ピックアップローラ22a、22b、22c、22dは、給紙カセット21a〜21dから記録材Pを1枚ずつ送り出すためのローラである。ピックアップローラ22a〜22dでは、複数枚の記録材Pが送り出されることがあるが、給紙ローラ(BCローラ)23a、23b、23c、23dによって確実に1枚だけ分離される。給紙ローラ23a〜23dによって1枚だけ分離された記録材Pは、更に、引き抜きローラ24a〜24d、レジ前ローラ26によって搬送され、レジストローラ25まで搬送される。
【0014】
また、手差しトレイ27に収納(載置)された記録材Pは、給紙ローラ29によって1枚ずつ分離され、レジ前ローラ26によってレジストローラ25まで搬送される。また、デッキ28に収納された記録材Pは、ピックアップローラ60によって給紙ローラ61まで複数枚搬送され、給紙ローラ61によって1枚だけ確実に分離され、引き抜きローラ62まで搬送された後、更に、記録材Pはレジ前ローラ26によってレジストローラ25まで搬送される。
【0015】
次に、中間転写部について詳細に説明する。中間転写ベルト30は、トナー像が転写されるものであり、その材料として例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)やPVdF(ポリフッ化ビニリデン)などが用いられる。駆動ローラ32は、中間転写ベルト30に循環駆動力を伝達するローラである。テンションローラ33は、ばね(不図示)の付勢によって中間転写ベルト30に適度な張力を与えるローラである。従動ローラ34は、中間転写ベルト30を挟んで二次転写領域を形成するローラである。中間転写ベルト30は、駆動ローラ32、テンションローラ33、従動ローラ34によって支持され、循環駆動される。駆動ローラ32は、金属製のローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタンまたはクロロプレン)をコーティングした構造とすることで、中間転写ベルト30とのスリップを防いでいる。駆動ローラ32は、ステッピングモータ(不図示)によって回転駆動される。
【0016】
各感光ドラム11a〜11dと中間転写ベルト30が対向する位置の、中間転写ベルト30の裏側には、トナー像を中間転写ベルト30に転写するための高圧が印可されている一次転写ローラ35a〜35dが配置されている。また、従動ローラ34に対向して二次転写ローラ36が配置され、中間転写ベルト30とのニップによって、記録材Pにトナー像を転写する二次転写領域を形成する。二次転写ローラ36は中間転写ベルト30に対して適度な圧力で加圧されている。また、中間転写ベルト30上で二次転写領域の下流側には、中間転写ベルト30の画像形成面をクリーニングするためのクリーニング装置50が配置されている。クリーニング装置50は、クリーナーブレード51(材質としてはポリウレタンゴムなどが用いられる)及び廃トナーを収納する廃トナーボックス52から構成されている。
【0017】
定着ユニット40は、内部にハロゲンヒータなどの熱源を備えた定着ローラ41aと、その定着ローラ41aに加圧される加圧ローラ41b(この加圧ローラ41bにも熱源を備える場合もある)と、前記ローラ対のニップ部から排出されてきた記録材Pを搬送する内排紙ローラ44から構成されている。定着ユニット40は、中間転写ベルト30と二次転写ローラ36により形成された二次転写領域において転写された記録材P上の画像を、定着ローラ41a及び加圧ローラ41bにより定着する。二次転写領域における転写と定着ユニット40における定着の詳細は後述する。
【0018】
一方、レジストローラ25まで搬送された記録材Pは、ローラ駆動停止機構(不図示)によりレジストローラ25よりも上流側のローラの回転駆動を止めることで、一旦停止させる。その後、画像形成部の画像形成タイミングに合わせてレジストローラ25を含む上流側のローラの回転駆動を再開する。これに伴い、記録材Pは後述の二次転写領域へ送り出される。二次転写領域において画像が転写され、定着ユニット40において画像が定着された記録材Pは、内排紙ローラ44を通過した後、切り替えフラッパ73によって搬送先が切り替えられる。
【0019】
切り替えフラッパ73がフェイスアップ排紙側にある場合は、記録材Pは外排紙ローラ45によってフェイスアップ排紙トレイ2に排出される。一方、切り替えフラッパ73がフェイスダウン排紙側にある場合は、記録材Pは反転ローラ72a、72b、72cにより順次搬送され、フェイスダウン排紙トレイ3へ排出される。また更に、記録材Pとしてタブ紙に画像を形成するジョブの場合には、タブ紙は反転ローラ72cまで搬送された後、切り替えフラッパ81が反転排紙トレイ82の方向に切り替えられ、反転ローラ72cが停止→反転することで、タブ紙は反転排紙トレイ82に反転排出される。
【0020】
尚、記録材Pの搬送路には、記録材Pの通過を検知するために複数のセンサが配置されている。記録材Pの通過を検知するセンサとしては、給紙リトライセンサ64a、64b、64c、64d、デッキ給紙センサ65、デッキ引き抜きセンサ66、レジストセンサ67、内排紙センサ68、フェイスダウン排紙センサ69、両面プレレジストセンサ70、両面再給紙センサ71、等がある。また、記録材Pを収納する給紙カセット21a〜21dには、記録材Pの有無を検知するカセット紙有り無しセンサ63a、63b、63c、63dが配置され、手差しトレイ27には、手差しトレイ27上の記録材Pの有無を検知する手差しトレイ紙有り無しセンサ74が配置され、デッキ28には、デッキ28内の記録材Pの有無を検知するデッキ紙有り無しセンサ75が配置されている。
【0021】
次に、制御ユニットについて説明する。制御ユニットは、上記各ユニット(画像形成部、給紙部、中間転写部、搬送部、定着ユニット)内の機構の動作を制御するための制御基板(不図示)や、モータドライブ基板(不図示)などから構成されている。
【0022】
次に、操作部について説明する。操作部4は、画像形成装置本体1の上面に配置されており、記録材Pが収納された給紙部(給紙カセット21a〜21d、手差しトレイ27、デッキ28)の選択、排紙トレイ(フェイスアップ排紙トレイ2、フェイスダウン排紙トレイ3)の選択、タブ紙束の指定等が可能である。操作部4の詳細は後述する。
【0023】
次に、画像形成装置における画像形成動作について説明を加える。一例として、給紙カセット21aから記録材Pを搬送し画像形成を行う場合を説明する。画像形成動作開始信号が発せられてから所定時間経過後、先ず、ピックアップローラ22aにより給紙カセット21aから記録材Pが1枚ずつ送り出される。そして、給紙ローラ23によって記録材Pが引き抜きローラ24a、レジ前ローラ26を経由して、レジストローラ25まで搬送される。その時、レジストローラ25は停止されており、記録材先端はレジストローラ25のニップ部に突き当たる。
【0024】
その後、感光ドラム11a〜11d、ローラ帯電器12a〜12d、スキャナ13a〜13d、現像装置14a〜14d等から構成される画像形成部が画像の形成を開始するタイミングに合わせて、レジストローラ25は回転を始める。レジストローラ25の回転時期は、記録材Pと、画像形成部より中間転写ベルト30上に一次転写されたトナー像とが二次転写領域において丁度一致するように、そのタイミングが設定されている。
【0025】
一方、画像形成部では、画像形成動作開始信号が発せられると、上述したプロセスにより中間転写ベルト30の回転方向において一番上流側にある感光ドラム11d上に形成されたトナー像が、高電圧が印加された一次転写ローラ35dによって一次転写領域において中間転写ベルト30に一次転写される。中間転写ベルト30に一次転写されたトナー像は、中間転写ベルト30の循環駆動に伴い次の一次転写領域まで搬送される。次の一次転写領域では各画像形成部間をトナー像が搬送される時間だけ遅延して画像形成が行われており、前画像の上に画像先端を合わせて次のトナー像が転写されることになる。以下も同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー像が中間転写ベルト30上において一次転写される。
【0026】
その後、記録材Pが二次転写領域に進入し中間転写ベルト30に接触すると、記録材Pの通過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に高電圧が印加される。そして、上述したプロセスにより中間転写ベルト上に形成された4色のトナー像が記録材Pの表面に転写される。その後、記録材Pは定着ユニット40の定着ローラ41a及び加圧ローラ41b間のニップ部まで案内される。そして、定着ローラ41a及び加圧ローラ41bの熱及びニップ部間の圧力によってトナー像が記録材表面に定着される。その後、切り替えフラッパ73または切り替えフラッパ81の切り替え方向に応じて、フェイスアップ排紙トレイ2またはフェイスダウン排紙トレイ3もしくは反転排紙トレイ82に排出される。
【0027】
また、本実施の形態では、画像形成装置の画像形成装置本体1には、原稿から画像を読み取るリーダ部(図2参照)もユーザの選択により搭載することが可能であり、画像形成装置本体1にリーダ部を搭載することによって画像形成装置は複写機として動作するように構成されている。
【0028】
次に、画像形成装置の制御系の構成を図2を参照しながら説明する。図2は上記図1に示した画像形成装置の制御系を中心とした構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、プリンタ部1(図1の画像形成装置本体1)、リーダ部102、画像メモリ部103、外部インターフェース(I/F)処理部104、画像処理部170、CPU171、操作部172、入出力ポート(I/O)173、ROM174、RAM175を備えている。
【0029】
CPU171は、画像形成装置の基本制御を行う中央処理装置である。CPU171には、制御プログラムが書き込まれたROM174と、CPU171が各種処理を行うためのワーク領域を提供するRAM175と、信号の入出力を行う入出力ポート173が、アドレスバス、データバスにより接続されている。入出力ポート173には、画像形成装置の各部の機構を駆動するモータ、クラッチ等の各種負荷(不図示)や、記録材の位置を検知するセンサ等の入力(不図示)が接続されている。CPU171は、ROM174の記憶内容(制御プログラム)に従って入出力ポート173を介して順次入出力の制御を行うことで、画像形成動作を実行する。
【0030】
また、CPU171には、各種表示を行うための表示手段及び各種設定を行うためのキー入力手段を備えた操作部172が接続されている。CPU171は、操作部172の表示手段に対する表示、キー入力手段からの入力を制御する。操作者は操作部172のキー入力手段を介して、画像形成動作モード、スキャナ読み取りモード、プリント出力モードの表示の切り替えをCPU171に指示し、CPU171は画像形成装置の状態やキー入力による動作モード設定の表示を行う。更に、CPU171には、リーダ部102で原稿の光学像から変換された電気信号を処理する画像処理部170と、処理された画像を蓄積する画像メモリ部103が接続されている。
【0031】
リーダ部102は、原稿から画像を読み取り電気信号に変換する処理を行う。プリンタ部1は、上記図1に示した画像形成装置本体1に対応するものであり、記録材の給紙、記録材に対する画像形成、記録材に対する画像の転写、記録材に対する画像の定着、記録材の排紙等の処理を行う。外部I/F処理部104は、画像メモリ部103と外部コンピュータとの間に位置するものであり、詳細は図4で後述する。画像処理部170は、リーダ部102から出力される電気信号に所定の処理を施す。操作部172は、上述したように表示手段及びキー入力手段を装備し、各種選択や各種指定を行うためのものであり、図1及び図5の操作部4に相当する。
【0032】
次に、画像メモリ部103の詳細構成を図3を参照しながら説明する。図3は画像メモリ部103を中心とした構成を示すブロック図である。画像メモリ部103は、ページメモリ部301、メモリコントローラ部302、JPEG(Joint Photographic Experts Group)圧縮部303、ハードディスク(HD)304から構成されている。
【0033】
画像メモリ部103では、DRAM等のメモリで構成されるページメモリ部301に対し、メモリコントローラ部302を介して外部I/F処理部104、画像処理部170からの画像の書き込み、外部I/F処理部104、プリンタ部1への画像の読み出し、大容量の記憶装置であるハードディスク304への画像の入出力のアクセスを行う。メモリコントローラ部302は、ページメモリ301のDRAMリフレッシュ信号の発生を行い、また、画像I/F処理部104、画像処理部170、ハードディスク304からのページメモリ部301へのアクセスの調停を行う。
【0034】
更に、画像メモリ部103では、CPU171の指示に従い、ページメモリ部301への書き込みアドレス、ページメモリ部301からの読み出しアドレス、読み出し方向などの制御を行う。それにより、CPU171は、ページメモリ部301に複数の原稿画像を並べてレイアウトを行い、プリンタ部1に出力する機能や、画像の一部分のみ切り出して出力する機能や、画像を回転する機能を制御する。JPEG圧縮部303は、画像のJPEG圧縮を行う。
【0035】
次に、外部I/F処理部104の構成を図4を参照しながら説明する。図4は外部I/F処理部104を中心とした構成を示すブロック図である。外部I/F処理部104は、ファクシミリ部401、ハードディスク402、コンピュータインターフェース部403、フォーマッタ部404、イメージメモリ部405、コア部406を備えている。図中411は外部コンピュータ(パーソナルコンピュータまたはワークステーション)である。
【0036】
外部I/F処理部104は、上述したように、画像メモリ部103を介してリーダ部102の画像データを外部I/F処理部104に取り込み、また、画像メモリ部103を介して外部I/F処理部104からの画像データをプリンタ部1へ出力することで、プリンタ部1による画像形成を行う。
【0037】
ファクシミリ部401は、モデム(不図示)を介して電話回線等の公衆回線と接続しており、公衆回線からのファクシミリ通信データの受信と、公衆回線へのファクシミリ通信データの送信を行う。ファクシミリ部401では、ファクシミリ機能である、指定された時間にファクシミリ送信を行ったり、相手から指定パスワードの問い合わせで画像データを送信するなど、ハードディスク402にファクシミリ用の画像を保存することで処理を行う。これにより、一度、リーダ部1から画像メモリ部103を介して、ファクシミリ部401、ファクシミリ用のハードディスク402へ画像を転送した後は、リーダ部1、画像メモリ部103をファクシミリ機能に使うことなしに、ファクシミリ送信を行うことができる。ハードディスク402は、ファクシミリ部401の通信画像データを保存する。
【0038】
コンピュータインターフェース部403は、外部コンピュータ411と接続し、外部コンピュータ411との間でデータ通信を行うインターフェース部であり、ローカルエリアネットワーク(以下LAN)、シリアルI/F、SCSI(Small Computer System Interface)I/F、プリンタ部1のデータ入力用のセントロニクスI/Fなどを有する。コンピュータインターフェース部403は、前記I/Fを介して、プリンタ部1、リーダ部102の状態を外部コンピュータ411に通知したり、また、外部コンピュータ411の指示によりリーダ部102で読み取った画像を外部コンピュータ411へ転送したり、また、外部コンピュータ411からプリント画像データを受け取ったりする。
【0039】
フォーマッタ部404は、次のようなデータ処理を行う。即ち、外部コンピュータ411からコンピュータインターフェース部403を介して通知されるプリントデータは、専用のプリンタコードで記述されているため、フォーマッタ部404は、そのプリンタコードを画像メモリ部103を介してプリンタ部1で画像形成を行うラスタイメージデータに変換する。また、フォーマッタ部404は、ラスタイメージデータの展開をイメージメモリ部405に行う。
【0040】
イメージメモリ部405は、上記のようにフォーマッタ部404がラスタイメージデータを展開する場合のメモリとして使用される。また、イメージメモリ部405は、リーダ部102で読み取った画像をコンピュータインターフェース部403を介して外部コンピュータ411に送る(画像スキャナ機能)際に、画像メモリ部103から送られる画像データをイメージメモリ部405に一度展開し、外部コンピュータ411に送るデータの形式に変換してコンピュータインターフェース部403からデータを送出するような場合においても使用される。
【0041】
コア部406は、ファクシミリ部401、コンピュータインターフェース部403、フォーマッタ部404、イメージメモリ部405、画像メモリ部103の間におけるそれぞれのデータ転送を制御管理する。これにより、外部I/F処理部104に複数の画像出力部が接続されている場合でも、画像メモリ部103に対する画像転送路が一つの場合でも、コア部406の管理の元で排他制御、優先度制御が行われ、画像出力が行われる。
【0042】
次に、操作部の構成を図5を参照しながら説明する。図5は操作部の構成を示す図である。操作部4は、設定表示画面551、数字ボタン552、節電ボタン553、スタートボタン554を備えている。
【0043】
設定表示画面551は、コピーに使用する用紙やコピー倍率等を設定するための設定部と、設定内容等を表示するための表示部に大別されており、この設定表示画面551から画像形成装置のコピー機能に関する様々な情報を設定し表示することが可能である。ここでは詳細は省略する。数字ボタン552は、主にコピー枚数等を設定する時に使われる。節電ボタン553は、画像形成装置を通常状態から節電状態に移行させたい時並びに節電状態から通常状態に移行させたい時に押されるボタンである。即ち、節電指示ボタンと節電解除ボタンを兼用している。この節電ボタン553は、通常状態では消灯しており、節電状態の時には緑色に点灯される。スタートボタン554は、ユーザが画像形成装置を使用してコピーを行う時に押されるボタンである。
【0044】
次に、画像形成装置の定着モータ・定着ヒータの電源供給制御系の構成を図7を参照しながら説明する。図7は画像形成装置の定着モータ・定着ヒータの電源供給制御系の構成を示すブロック図である。画像形成装置は、制御部770、電源部772、スイッチ773、モータドライバ774、ヒータ制御ドライバ775、定着ローラ776a(図1の41a)、定着ヒータ776b、モータドライバ777、モータ778を備えている。
【0045】
電源部772は、12Vと24Vを供給する。即ち、電源部772は、スイッチ773が接続状態の場合には、スイッチ773を経由してモータドライバ774及びモータドライバ777へ24Vを供給する。また、電源部772は、スイッチ73が遮断状態の場合には、モータドライバ774及びモータドライバ777への電源供給は停止する。また、電源部772は、ヒータ制御ドライバ775へ常に12Vを供給している。制御部770は、後述するような制御を行うものであり、中央処理装置であるCPU並びに関連するポートや、CPUのワーク領域及び一時記憶領域を提供するRAM、CPUが実行する本発明の節電制御プログラム及び固定データを格納したROMをまとめて表したものである。
【0046】
771a〜771cは制御部770の出力信号線である。771aはスイッチ信号(24V通電信号)であり、スイッチ773を接続状態または遮断状態に制御する。制御部770がスイッチ信号771aをHIGHにするとスイッチ773は接続状態となり、電源部772からスイッチ773の後段のモータドライバ774やモータドライバ777に24Vが供給されることとなる。逆に、制御部770がスイッチ信号771aをLOWに落とすとスイッチ773は遮断状態となり、電源部772からモータドライバ774やモータドライバ777への電源供給が停止されることとなる。
【0047】
771bはモータ制御信号であり、制御部770は、モータドライバ774に電源が供給されている時にこのモータ制御信号771bを制御することで、モータドライバ774及び定着モータ(不図示)を介して定着ローラ776aを回転させる。771cは定着ヒータ制御信号であり、制御部770は、この定着ヒータ制御信号771cを制御することで、ヒータ制御ドライバ775を介して定着ヒータ776bを制御する。また、制御部770は、モータドライバ777を介してモータ778を制御する。尚、モータ778は定着ユニット以外の他の機構を駆動するモータである。
【0048】
次に、上記の如く構成された第1の実施の形態の画像形成装置における動作を図1〜図8を参照しながら詳細に説明する。
【0049】
先ず、画像形成装置における節電モード移行判断の処理を図6のフローチャートを参照しながら説明する。図6は節電モード移行判断の処理を示すフローチャートである。本処理は、画像形成装置の電源が投入された時から開始されるものであり、制御部770が上記節電制御プログラムに基づき実行する。
【0050】
先ず、ステップS61では、制御部770はタイマの計時をスタートさせる。このタイマは後に節電モードに移行させるか否かの判断に利用される。ステップS61が終了するとステップS62に進み、制御部770は画像形成装置の現在の状況がコピー中もしくはプリントジョブ中であるか否かを判断する。ステップS62で画像形成装置の現在の状況がコピー中もしくはプリントジョブ中と判断した場合には、ステップS63に進み、制御部770はタイマをクリアし、ステップS62に戻る。ステップS62で画像形成装置の現在の状況がコピー中でもプリントジョブ中でもないと判断した場合には、ステップS64に進み、制御部770は操作部4の節電ボタン553が押されたか否かを判断する。この場合、節電ボタン553が消灯状態において押されたか否かを判断する。
【0051】
ステップS64で節電ボタン553が押されたと判断した場合には、ステップS66に進み、制御部770は画像形成装置の動作モードを節電モードに設定する。ステップS64で節電ボタン553が押されていないと判断した場合には、ステップS65に進み、制御部770はタイマのカウント値が規定値以上であるか否かを判断する。ここでは、規定値は例えば1時間に設定されている。ステップS65でタイマのカウント値が規定値以上でないと判断した場合には、ステップS62に戻る。ステップS65でタイマのカウント値が規定値以上であると判断した場合には、ステップS66に進み、制御部770は画像形成装置の動作モードを節電モードに設定する。尚、節電モードでは電力消費を抑えるような処理が行われるが、ここの処理では、節電モードを設定し他の処理を実行中の制御主体に節電モードであることを伝えるという処理のみが行われる。
【0052】
次に、ステップS67に進み、制御部770は節電ボタン553が押されたか否かを判断する。この場合、節電ボタン553が緑色に点灯した状態において押されたか(節電モード解除が指示されたか)否かを判断する。ステップS67で節電ボタン553が押されたと判断した場合には、ステップS69に進み、制御部770は画像形成装置の動作モードを節電モードから解除し通常モードに設定する。ステップS67で節電ボタン553が押されなかったと判断した場合には、ステップS68に進み、制御部770はプリントジョブが開始されたか否かを判断する。
【0053】
節電中においては、操作部4の設定表示画面551は消灯状態であり、またスタートボタン554も押せない状態になっているため、節電中にコピーを行いたい場合には必ず節電ボタン553を押してからでないとコピーできないので、ステップS68ではプリントジョブのみを判断すればよい。ステップS68でプリントジョブの受け付けが行われていないと判断した場合には、ステップS67に戻る。ステップS68でプリントジョブの受け付けがあったと判断した場合には、ステップS69に進み、制御部770は画像形成装置の動作モードを節電モードから解除し通常モードに設定する。ステップS69が終了するとステップS70に進み、制御部770はタイマをクリアし、ステップS62に戻る。
【0054】
以上の処理により、本画像形成装置では、画像形成装置が動作をしていない場合に操作部4の節電ボタン553が押された時か、もしくは画像形成装置の動作が一定時間行われていない時に、電力消費を抑える節電モードに移行する。
【0055】
次に、画像形成装置における節電中の処理を図8のフローチャートを参照しながら説明する。図8は節電中の処理を示すフローチャートである。本処理は、画像形成装置の動作モードが節電モードに移行した時点で開始されるものであり、制御部770が上記節電制御プログラムに基づき実行する。
【0056】
先ず、ステップS81では、制御部770は24V通電信号(図7のスイッチ信号771a)をOFFにする。ステップS81が終了するとステップS82に進み、制御部770はタイマをクリアすると共にタイマの計時をスタートさせる。ステップS82が終了するとステップS83に進み、制御部770はタイマのカウント値が例えば30分以上であるか否かを判断する。ステップS83でタイマのカウント値が30分に相当する値以下であったと判断した場合には、ステップS84に進み、制御部770は画像形成装置における節電モードが終了したか(動作モードが節電モードでなくなったか)否かを判断する。
【0057】
ステップS84で節電モードが終了したと判断した場合には、ステップS85に進み、制御部770は24V通電信号(スイッチ信号771a)をONにし、本処理を終了する。ステップS84で節電モードのままであると判断した場合には、ステップS83に進む。ステップS83でタイマのカウント値が30分に相当する値以上であると判断した場合には、ステップS86に進み、制御部770は24V通電信号をONにした後、スッテップS87に進み、定着モータ(不図示)を例えば1分間回転させる。ステップS87が終了するとステップS88に進み、制御部770は画像形成装置における節電モードが終了したか否かを判別する。ステップS88で節電モードのままであると判断した場合には、ステップS81に戻る。ステップS88で節電モードが終了したと判断した場合には、本処理を終了する。
【0058】
次に、上記の処理の内容について説明する。第1の実施の形態では、画像形成装置の節電中においては電力消費を落とすために、定着ヒータ776bは調整温度を下げて温度調整されている。しかしながら、節電中も定着ヒータ776bに通電していることは変わらず、定着モータを停止したまま長い時間放置してしまうと、定着ローラの一箇所に圧力が掛かる状態が続くため、定着ローラが偏芯してしまい故障の原因となっていた。そのため、一定時間毎に少しの間でも定着モータを回転させる必要があるのである。また、節電中には電力消費を極力抑えるべく、24V通電信号はOFFにすることが望まれる。そこで、上記図8のような処理により、上記の両者を実現しているのである。
【0059】
尚、第1の実施の形態では、電源供給のOFF・ONを切り替えるスイッチ773の後段に複数の負荷を接続したが、単数の負荷でも実現可能である。また、特定の負荷の例として定着ユニット40の定着モータに関して説明したが、例えば、HD304の電源等その他の負荷においても実現可能である。また、電源部772と負荷の間に接続したスイッチ773により負荷への通電を制御したが、独立した電源自体のON/OFFにより負荷への通電を制御する場合においても実現可能である。
【0060】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、画像形成装置の制御部770は、節電モードに移行すると、スイッチ信号771a(24V通電信号)をOFFとすることでスイッチ773を遮断状態とすることにより、負荷への電力供給を停止する。その後、節電モードが所定時間(例えば30分間)継続した状態となった場合、スイッチ信号771a(24V通電信号)をONとすることでスイッチ773を接続状態とすることにより、特定の負荷、例えば記録材に画像の定着を行う定着ローラ776aを駆動する定着モータにモータドライバ774を介して電源部772から電力供給を行い、定着モータを所定時間(例えば1分間)回転する制御を行う。
【0061】
即ち、画像形成装置における特定の負荷(例えば定着モータ)に対する電源の供給のOFF・ONを可能とし、特定の状況において特定の動作時のみ電源の供給をONとしてから動作を行い、動作が終了した時点で電源の供給をOFFに戻す動作を行うことにより、節電中において通常は電力消費を抑え、必要な時のみ負荷を動作させることが可能となり、効率的な節電が可能となる。このように、節電状態において効率良く電力消費を抑えることが可能となる。
【0062】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置は、基本的構成等は上記第1の実施の形態と同様である。第2の実施の形態が上記第1の実施の形態と異なる点は、定着モータ・定着ヒータの動作並びに電源供給制御、節電中の処理動作である。よって、第2の実施の形態の基本的構成の説明は省略し、図9、図10を用いて上記第1の実施の形態と異なる部分のみ説明する。
【0063】
先ず、画像形成装置の定着モータ・定着ヒータの電源供給制御系の構成を図9を参照しながら説明する。図9は画像形成装置の定着モータ・定着ヒータの電源供給制御系の構成を示すブロック図である。画像形成装置は、制御部900、電源部920、スイッチ930、モータドライバ940、ヒータ制御ドライバ950、定着ローラ960a(図1の41a)、定着ヒータ960b、モータドライバ970、モータ980、ORゲート990を備えている。
【0064】
電源部920は、12Vと24Vを供給する。即ち、電源部920は、スイッチ930が通電状態の場合には、スイッチ930を経由してモータドライバ940、モータドライバ970へ24Vを供給する。また、電源部920は、スイッチ930が遮断状態の場合には、モータドライバ940、モータドライバ970への電源供給は停止する。また、電源部920は、ヒータ制御ドライバ950へ常に12Vを供給している。制御部900は、後述するような制御を行うものであり、中央処理装置であるCPU並びに関連するポートや、CPUのワーク領域及び一時記憶領域を提供するRAM、CPUが実行する本発明の節電制御プログラム及び固定データを格納したROMをまとめて表したものである。
【0065】
910a〜910dは制御部900の出力信号線である。910a、910dは電源制御信号であり、両者はORゲート990の入力となっている。そして、ORゲート990の出力により、スイッチ930を接続状態または遮断状態に制御する。電源制御信号910aもしくは電源制御信号910dのどちらかをHIGHにするとスイッチ930は接続状態となり、電源部920からスイッチ930の後段のモータドライバ940やモータドライバ970に24Vが供給されることとなる。逆に、電源制御信号910a、電源制御信号910dの両者をLOWに落とすとスイッチ93は遮断状態となり、電源部920からモータドライバ94やモータドライバ970への電源供給が停止されることとなる。
【0066】
上記の電源制御信号910a、電源制御信号910dについては、基本的には、電源制御信号910aにより24Vの通電・遮断を行うこととなるが、上記のように電源制御信号910a、電源制御信号910dの論理和を取ることでスイッチ930を接続状態または遮断状態とする。これにより、画像形成装置のある資源(負荷)のみを他の資源(負荷)と独立して制御する際に、その資源(負荷)を使いたい時のみ電源制御信号910dをHIGHにすれば、電源制御信号910aの状態に関わらず、前記制御が可能となる。
【0067】
第2の実施の形態では、図10で説明するが、節電中に電源制御信号910a(特定のタイミングで切り替わる第一の信号)をLOW(OFF)に落とし、節電中のうちの僅かな時間だけ制御するような処理(ここでは定着モータの回転)を行う時のみ電源制御信号910d(第一の信号とは非同期の特定のタイミングで切り替わる第二の信号)をHIGH(ON)にすることで、電源制御を単純なものにしている。
【0068】
910bはモータ制御信号であり、制御部900は、モータドライバ940に電源が供給されている時にこのモータ制御信号910bを制御することで、モータドライバ940及び定着モータ(不図示)を介して定着ローラ960aを回転させる。910cは定着ヒータ制御信号であり、制御部900は、この定着ヒータ制御信号910cを制御することで、ヒータ制御ドライバ950を介して定着ヒータ960bを制御する。また、制御部900は、モータドライバ970を介してモータ980を制御する。尚、モータ980は定着ユニット以外の他の機構を駆動するモータである。
【0069】
次に、上記の如く構成された第2の実施の形態の画像形成装置における動作を図9〜図10を参照しながら詳細に説明する。
【0070】
画像形成装置における節電中の処理を図10のフローチャートを参照しながら説明する。図10は節電中の処理を示すフローチャートである。本処理は、画像形成装置の動作モードが節電モードに移行した時点で開始されるものであり、制御部770が上記節電制御プログラムに基づき実行する。
【0071】
先ず、ステップS101では、制御部900は24V通電信号(図9の電源制御信号910a)をOFFする。この時点で図9におけるORゲート990はLOWとなり、24V通電信号は遮断される。ステップS101が終了するとステップS102に進み、制御部900はタイマをクリアすると共にタイマの計時をスタートさせる。ステップS102が終了するとステップS103に進み、制御部900はタイマのカウント値が例えば30分に相当する値より大きいか否かを判断する。ステップS103でタイマのカウント値が30分に相当する値より小さいと判断した場合には、ステップS104に進む。ステップS104では、制御部900は画像形成装置の動作モードが節電モードでなくなったか否かを判断する。
【0072】
ステップS104で節電モードのままであると判断した場合には、ステップ103に戻る。ステップS104で節電モードでなくなったと判断した場合には、ステップS105に進み、制御部900は24V通電信号をONにし、本処理を終了する。ステップS103でタイマのカウント値が30分に相当する値以上であると判断した場合には、ステップS106に進み、制御部900は定着モータ用通電信号(図9の電源制御信号910d)をONにし、ステップS107に進む。
【0073】
ステップS107では、制御部900は定着モータ(不図示)を例えば1分間回転させ、ステップS108に進む。ステップS108では、制御部900は定着モータ用通電信号(電源制御信号910d)をOFFに戻し、ステップS109に進む。ステップS109では、制御部900は節電モードが終了したか否かを判断する。ステップS109で節電モードが終了していると判断した場合には、ステップS105に進み、制御部900は24V通電信号をONにし、本処理を終了する。ステップS109で節電モードのままであると判断した場合には、ステップS102に戻る。
【0074】
次に、上記の処理の内容について説明する。第2の実施の形態では、画像形成装置の節電中においては電力消費を落とすために、定着ヒータ960bは調整温度を下げて温度調整されている。しかしながら、節電中も定着ヒータ960bに通電していることは変わらず、定着モータを停止したまま長い時間放置してしまうと、定着ローラの一箇所に圧力が掛かる状態が続くため、定着ローラが偏芯してしまい故障の原因となっていた。そのため、一定時間毎に少しの間でも定着モータを回転させる必要があるのである。また、節電中には電力消費を極力抑えるべく、24V通電信号はOFFにすることが望まれる。そこで、上記図10のような処理により、上記の両者を実現しているのである。
【0075】
また、更に、第2の実施の形態では、図9のORゲート990を利用することにより、図10の処理を見ても分かるように、節電モード中は24V通電信号(図9の電源制御信号910a)をOFF、その他のモード中は24V通電信号をON、定着モータを回転したい時は定着モータ用通電信号(図9の電源制御信号910d)をON、定着モータを回転させない時は定着モータ用通電信号をOFFとするのみで、上記制御が可能となり、制御が単純で済むようになっている。
【0076】
尚、第2の実施の形態では、電源供給のOFF・ONを切り替えるスイッチ930の後段に複数の負荷を接続したが、単数の負荷でも実現可能である。また、特定の負荷の例として定着ユニット40の定着モータに関して説明したが、例えば、HD304の電源等その他の負荷においても実現可能である。また、電気回路的なORゲート990により2つの電源制御信号910a、910dの論理和を取ってスイッチ信号としたが、2つの電源制御信号910a、910dに対応させたソフト的なデータを2つ持ちそれらの論理和を取ってスイッチ信号としてもよい。また、電源部920と負荷の間に接続したスイッチ930により負荷への通電を制御したが、独立した電源自体のON/OFFにより負荷への通電を制御する場合でも実現可能である。
【0077】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、画像形成装置の制御部900は、節電モードに移行すると、電源制御信号910a(24V通電信号)をOFFとすることでスイッチ930を遮断状態とすることにより、負荷への電力供給を停止する。その後、節電モードが所定時間(例えば30分間)継続した状態となった場合、電源制御信号910d(定着モータ用通電信号)をONとすることでスイッチ930を接続状態とすることにより、特定の負荷、例えば記録材に画像の定着を行う定着ローラ960aを駆動する定着モータにモータドライバ940を介して電源部920から電力供給を行い、定着モータを所定時間(例えば1分間)回転する制御を行う。
【0078】
即ち、画像形成装置における特定の負荷(例えば定着モータ)への電源の供給のOFF・ONを可能とし、特定の状況において、特定の動作時のみ電源の供給をONとしてから動作を行い、動作が終了した時点で電源の供給をOFFに戻す動作を行うことにより、節電中において通常は電力消費を抑え、必要な時のみ負荷を動作させることが可能となり、効率的な節電が可能となる。このように、節電状態において効率良く電力消費を抑えることが可能となる。
【0079】
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、画像形成装置として複写機の場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、プリンタや複合機に適用することも可能である。
【0080】
上記実施の形態では、画像形成装置を電子写真方式とした場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクジェット方式など他の方式に適用することも可能である。
【0081】
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0082】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0083】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0084】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0085】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、節電モードにおいて特定の動作状態、即ち節電モードが所定時間継続した状態となった場合、特定の負荷、即ち記録材に画像の定着を行う定着手段を駆動する定着モータに電源から電力供給する制御を行うため、節電中において通常は電力消費を抑え、定着ローラの偏芯を防止するために必要な時のみ負荷を動作させることが可能となり、効率的な節電が可能となる。即ち、節電状態において定着ローラの偏芯を防止し効率良く電力消費を抑えることが可能となる。
【0087】
また、本発明によれば、特定のタイミングで切り替わる第一の信号及び第一の信号とは非同期の特定のタイミングで切り替わる第二の信号に応じて、負荷のうち特定の負荷に対する電源からの電力供給を行う通電状態とするか電力供給を遮断する遮断状態とするかを判断する制御を行うため、節電中において通常は電力消費を抑え、定着ローラの偏芯を防止するために必要な時のみ負荷を動作させることが可能となり、効率的な節電が可能となる。即ち、節電状態において定着ローラの偏芯を防止し効率良く電力消費を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の内部構造を示す構成図である。
【図2】画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置の画像メモリ部の構成を示すブロック図である。
【図4】画像形成装置の外部I/F処理部を中心とした構成を示すブロック図である。
【図5】画像形成装置の操作部の構成を示す図である。
【図6】節電モード移行判断処理を示すフローチャートである。
【図7】定着モータ及び定着ヒータの電源供給制御系の構成を示すブロック図である。
【図8】節電中の処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る定着モータ及び定着ヒータの電源供給制御系の構成を示すブロック図である。
【図10】節電中の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
770 制御部(通電制御手段)
772 電源部(電源)
773 スイッチ(通電手段)
774、777 モータドライバ(通電手段)
775 ヒータ制御ドライバ
776a 定着ローラ(定着手段)
776b 定着ヒータ
900 制御部(通電制御手段)
920 電源部(電源)
930 スイッチ(通電手段)
940、970 モータドライバ(通電手段)
950 ヒータ制御ドライバ
960a 定着ローラ(定着手段)
960b 定着ヒータ
990 ORゲート(切替手段)

Claims (5)

  1. 電源からの電力供給を受ける負荷を備え電力消費を抑える節電モードに移行可能な画像形成装置であって、
    前記負荷のうち特定の負荷に対する前記電源からの電力供給を行う通電手段と、前記節電モードにおいて特定の動作状態となった場合、前記通電手段により前記特定の負荷に電力供給させる通電制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記特定の動作状態とは、前記節電モードが所定時間継続した状態であり、前記特定の負荷とは、記録材に画像の定着を行う定着手段を駆動する定着モータであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 電源からの電力供給を受ける負荷を備えた画像形成装置であって、
    前記負荷のうち特定の負荷に対する前記電源からの電力供給を行う通電状態と電力供給を遮断する遮断状態を切り替える切替手段と、特定のタイミングで切り替わる第一の信号及び前記第一の信号とは非同期の特定のタイミングで切り替わる第二の信号に応じて、前記切替手段により前記通電状態とするか前記遮断状態とするかを判断する通電制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 電力消費を抑える節電モードに移行可能であり、前記第一の信号の特定のタイミングとは、前記節電モード中であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記第二の信号の特定のタイミングとは、記録材に画像の定着を行う定着手段を駆動する定着モータを回転する時であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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