JP2004125980A - バックライトユニットおよび液晶表示装置 - Google Patents

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Yasuo Yamaguchi
山口 泰生
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Abstract

【課題】光源からの照射光を液晶表示パネルの方向に均一に照射することができるとともに、製造コストの低廉化を図り、かつ輝度の高い明るい表示を行う。
【解決手段】第2拡散板15と光源11との間に第1拡散板13を配設し、第1拡散板13と第2拡散板15との間に空気層16を介在させる。
【選択図】      図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はバックライトユニットおよび液晶表示装置に係り、特に直下型のバックライトユニットおよびこのバックライトユニットを有する液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、特定の図形や文字等の画像を表示するための液晶表示装置がコンピュータや携帯電話等の表示装置として多く用いられており、この液晶表示装置には、中間に液晶を充填した一対の透明基板の所定の部分に、選択的に電界を与えて特定の図形や文字等の画像を表示するための液晶表示パネルが内蔵されている。また、一般に前記液晶表示パネルの背面側には、この液晶表示パネルに対し光源からの照射光を照射するためのバックライトユニットが配設されている。
【0003】
このようなバックライトユニットのうち前記液晶表示パネルの背面側中央部分に光源が配設される直下型のバックライトユニットを用いる場合、液晶表示パネルにおける前記光源の配設位置に相当する部分の輝度がその他の部分の輝度と比較して高くなってしまう。このため、前記直下型のバックライトユニットには、前記光源と前記液晶表示パネルとの間に位置するように拡散板が配設されている。また、前記拡散板のみでは前記光源からの照射光を前記液晶表示パネルの全面に均一に照射することが困難であるので、従来よりこの直下型のバックライトユニットには、前記拡散板の背面であって前記光源の配設位置に相当する部分に前記光源からの強い照射光を遮光し、かつ分散させるためのライティングカーテンが配設されている。そして、このライティングカーテンには、アルミニウムの真空蒸着法によって形成されるものや、シルク印刷法によるものが利用されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−202507号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記真空蒸着法により形成されたライティングカーテンは、遮光度が高く、このようなライティングカーテンをバックライトユニットに配設した場合には、光源からの照射光を均一に液晶表示パネルの方向に照射することができるが、製造コストが高いという問題があった。
【0006】
また、前記シルク印刷法により形成されたライティングカーテンは、製造コストの低廉化を図ることができる一方、遮光度が低いため、このようなライティングカーテンをバックライトユニットに配設した場合には、光源からの照射光を均一に液晶表示パネルの方向に照射することが困難であった。
【0007】
このため、直下型のバックライトユニットにおいて製造コストが低く、かつ光源からの照射光を均一に液晶表示パネルの方向に照射することを両立することは困難であった。
【0008】
また、前記問題を解決するため、従来より前記ライティングカーテンのかわりに、背面に遮光印刷が施こされた拡散板や透過率が低い拡散板も用いられているが、これらの拡散板を用いる場合には、液晶表示装置の輝度が低下してしまい、前記液晶表示装置は、明るい表示を得ることができないという問題を有していた。
【0009】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、光源からの照射光を液晶表示パネルの方向に均一に照射することができるとともに、製造コストの低廉化を図ることができ、かつ輝度の高い明るい表示を行わせることができるバックライトユニットおよびこのバックライトユニットを有する液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係るバックライトユニットは、液晶表示パネルの背面側に配設された少なくとも1つの光源と、この光源と前記液晶表示パネルとの間に配設され前記光源からの照射光を拡散する拡散板とを有するバックライトユニットにおいて、前記拡散板と前記光源との間に他の拡散板が配設され、前記拡散板と前記他の拡散板との間に空気層が介在することを特徴とする。
【0011】
この請求項1に記載の発明によれば、光源からの照射光を、前記拡散板および前記他の拡散板の2枚の拡散板を用いて拡散させるとともに、前記拡散板と空気層との界面においても屈折させるので、1枚の拡散板を用いて拡散させる場合と比較して照射光をより多方向に拡散させることができる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明に係る液晶表示装置は、液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの背面側に配設された少なくとも1つの光源、およびこの光源と前記液晶表示パネルとの間に配設され前記光源からの照射光を拡散する拡散板を備えたバックライトとを有する液晶表示装置において、前記バックライトは、前記拡散板と前記光源との間に配設された他の拡散板と、前記拡散板と前記他の拡散板との間に介在する空気層とを有することを特徴とする。
【0013】
この請求項2に記載の発明によれば、光源からの照射光を、前記拡散板および前記他の拡散板の2枚の拡散板を用いて拡散させるとともに、前記拡散板と空気層との界面においても屈折させるので、1枚の拡散板を用いて拡散させる場合と比較して照射光をより多方向に拡散させることができ、表示エリアにおいて輝度が均一な液晶表示装置を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るバックライトユニットを有する液晶表示装置の実施形態を図1および図2を参照して説明する。
【0015】
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置を示す模式的断面図であり、図1に示す液晶表示装置に配設されたバックライトユニットの内部を示す斜視図である。
【0016】
図1に示すように、本実施形態に係る液晶表示装置1の液晶表示パネル2は、一対の透明基板3を有している。これら一対の透明基板3の相互に対向する面には、それぞれ複数の透明電極(図示せず)が形成されており、これら各透明電極の表面には、配向膜(図示せず)が配設されている。さらに前記各透明基板3の相互に対向する面における周辺部分には、シール材4が配設されており、前記シール材4の内部には、液晶5および複数のスペーサ(図示せず)が配設されている。
【0017】
また、前記液晶表示パネル2の背面側には、前記液晶表示パネル2に照射光を照射するためのバックライトユニット7が配設されており、このバックライトユニット7は、液晶表示パネル2の大きさとほぼ同じ大きさの開口部8を有する箱状のフレーム9を有している。このフレーム9の内部には、金属材料または白色樹脂等により構成された反射体10が配設されており、この反射体10は、前記フレーム9の開口部8から前記フレーム9の底面中央部方向に向かって前記フレーム9の深さ方向における中央部よりも少し背面側まで所定角度をもって傾斜し、さらに前記フレーム9の底面まで前記所定角度より少し急な角度をもって傾斜する略椀形状となるように形成されている。そして、前記反射体10の底面中央部分には、冷陰極蛍光管や発光ダイオード等により構成される光源11が配設されている。
【0018】
また、前記反射体10の内部であって例えば傾斜角度が変化する位置には、前記光源11から照射される照射光を拡散させるための第1拡散板13が前記反射体10の傾斜角度が変化する位置における開口を塞ぐように配設されており、この第1拡散板13は、例えば乳白色の顔料を練り込んだポリカーボネート等のシート材により構成されている。
【0019】
さらに、前記フレーム9の開口部8には、前記第1拡散板13と同様の材料によって形成された第2拡散板15が前記開口部8を塞ぐように配設されている。そして、これにより前記反射体10の内部であって前記第1拡散板13と前記第2拡散板15との間には、空気層16が介在するようになっている。
【0020】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0021】
まず、光源11からの照射光は、直接的または反射体10によって反射されながら間接的に第1拡散板13に照射されて、この第1拡散板13により拡散される。続いて、前記第1拡散板13により拡散された照射光は、この第1拡散板13から屈折しながら空気層16に出射される。さらに、この照射光は、前記空気層16を通じて直接的または前記反射体10によって反射されながら間接的に第2拡散板15に照射されて、この第2拡散板15により再度拡散される。そして、前記第2拡散板15により拡散された照射光は、前記液晶表示パネル2の背面に照射されて、前記液晶表示パネル2における電界を加えられた液晶5の部分において透過されまたは遮断されることにより、液晶表示パネル2の表示を行う。
【0022】
本実施形態によれば、光源11からの照射光を、第1拡散板13および第2拡散板15の2枚の拡散板を用いて拡散させるとともに、前記第1拡散板13と空気層16との界面においても屈折させるので、1枚の拡散板を用いて拡散させる場合と比較して前記照射光をより多方向に拡散させることができる。
【0023】
したがって、光源11からの照射光をより多方向に拡散させることにより、液晶表示パネル2の方向に均一に照射することができる。
【0024】
また、従来のバックライトユニットに配設されていたライティングカーテンを用いずに、光源11からの照射光を液晶表示パネル2の方向に均一に照射することができるので、本液晶表示装置1によれば、従来と比較してバックライトユニット7の製造コストの低廉化を図ることができるとともに、液晶表示パネル2に照射される照射光の輝度を高くすることができる。
【0025】
さらに、光源11からの照射光を均一に照射するために拡散板の透過率を低下させたり、または拡散板の背面に遮光印刷を施す必要もないので、液晶表示パネル2に照射される照射光の輝度を高くすることができる。
【0026】
これにより、本液晶表示装置1は、輝度の高い明るい表示を行うことができる。
【0027】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0028】
例えば、本実施形態においては、第2拡散板15と光源11との間に第1拡散板13の1枚の拡散板のみが配設されているが、これに限定されず、空気層16を介在させながら複数の拡散板が配設されるものであってもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明に係るバックライトユニットによれば、光源からの照射光をより多方向に拡散させることにより、液晶表示パネルの方向に均一に照射することができる。また、従来のバックライトユニットに配設されていたライティングカーテンを用いずに、光源からの照射光を液晶表示パネルの方向に均一に照射することができるので、従来と比較してバックライトユニットの製造コストの低廉化を図ることができるとともに、液晶表示パネルに照射される照射光の輝度を高くすることができる。さらに、光源からの照射光を均一に照射するために拡散板の透過率を低下させたり、または拡散板の背面に遮光印刷を施す必要もないので、液晶表示パネルに照射される照射光の輝度を高くすることができる。
【0030】
また、請求項2に記載の発明に係る液晶表示装置によれば、光源からの照射光を液晶表示パネルの方向に均一に照射することができるとともに、製造コストの低廉化を図り、かつ輝度の高い明るい表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示装置の一実施形態を示す模式的断面図
【図2】図1に示す液晶表示装置に配設されたバックライトユニットの内部を示す斜視図
【符号の説明】
1 液晶表示装置
2 液晶表示パネル
3 透明基板
5 液晶
7 バックライトユニット
8 開口部
9 フレーム
10 反射体
11 光源
13 第1拡散板
15 第2拡散板
16 空気層

Claims (2)

  1. 液晶表示パネルの背面側に配設された少なくとも1つの光源と、この光源と前記液晶表示パネルとの間に配設され前記光源からの照射光を拡散する拡散板とを有するバックライトユニットにおいて、
    前記拡散板と前記光源との間に他の拡散板が配設され、前記拡散板と前記他の拡散板との間に空気層が介在することを特徴とするバックライトユニット。
  2. 液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルの背面側に配設された少なくとも1つの光源、およびこの光源と前記液晶表示パネルとの間に配設され前記光源からの照射光を拡散する拡散板を備えたバックライトとを有する液晶表示装置において、
    前記バックライトは、前記拡散板と前記光源との間に配設された他の拡散板と、前記拡散板と前記他の拡散板との間に介在する空気層とを有することを特徴とする液晶表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010063638A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Universal Entertainment Corp 遊技機
KR101137843B1 (ko) * 2005-06-15 2012-04-20 엘지디스플레이 주식회사 백라이트 유닛과 이를 이용한 액정표시장치
JP2013188573A (ja) * 2013-06-26 2013-09-26 Universal Entertainment Corp 遊技機
EP3311219A1 (fr) * 2015-05-07 2018-04-25 Valeo Comfort and Driving Assistance Dispositif de retroeclairage, unite de generation d'image, afficheur tete haute et vehicule associes

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